JPH11337001A - ボイラの火炉構造 - Google Patents

ボイラの火炉構造

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JPH11337001A
JPH11337001A JP13956198A JP13956198A JPH11337001A JP H11337001 A JPH11337001 A JP H11337001A JP 13956198 A JP13956198 A JP 13956198A JP 13956198 A JP13956198 A JP 13956198A JP H11337001 A JPH11337001 A JP H11337001A
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Akio Tomita
明夫 冨田
Satoshi Shibata
聡 柴田
Eiji Kako
栄治 加来
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Takuma Co Ltd
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Takuma Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空式温水機等のボイラに用いられる火炉構
造に於て、如何なる加工精度に於ても底板の中央部が局
所加熱されて熱損するのを防止すると共に、板厚を大き
くしないで応力に対する強度を高め、然も大型化が容易
に行なえる様にする。 【解決手段】 火炉4を熱媒水7の中に浸漬した状態で
設けられたボイラ1に於て、火炉4の底板19を平板状
にしてその中央部のみを下方に突出させて下突部24を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば真空式温水
機等のボイラの改良に係り、詳しくはこの様なボイラに
用いられる火炉構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、真空式温水機等のボイラ(温水
ボイラ)としては、例えば図3や図4に示したが知られ
ている。当該ボイラ50は、上部に蒸気室51が形成さ
れるべく熱媒水52が封入された缶体53と、缶体53
の蒸気室51に設けられた温水熱交換器54と、缶体5
3の熱媒水52に浸漬されて火堰55に依り中心部には
燃焼室56がその外周にはガス通路57が形成された火
炉58と、上下両端が缶体53の熱媒水54に連通され
て火炉58のガス通路57に等間隔毎に配列された多数
の水管59と、から構成されている。缶体53は、竪型
の円筒状を呈し、外胴60と、これの上部を閉塞する天
板61と、外胴60の下部を閉塞する底板62とを備え
ている。火炉58は、竪型の円筒状を呈し、火炉胴63
と、これの上部を閉塞する天板64と、火炉胴63の下
部を閉塞する底板65とを備えている。
【0003】而して、この様なボイラ50に用いられる
火炉構造としては、図3に示す如く、天板64と底板6
5が外側に外突した椀状を呈する椀型と、図4に示す如
く、天板64と底板65が平板状を呈する平板型とに大
別される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前者のも
のは、次の様な問題があった。 (1) 応力の点では形状的に強度があり、板厚も薄く
できるメリットがあるものの、原価が高くなる。 (2) 椀部の高さA=200〜300mmが必要とな
る。火炉では、天板と底板の二箇所に使用するので、4
00〜600mmの高さが必要となり、火炉の全高が大
きくなる。 (3) 椀部のとりわけ水管等を取付ける部分を穴開け
加工する場合、三次元レーザがなければ正確な穴が速く
加工できず、加工時間が掛かる。 (4) 椀部の溶接や組立に費やす時間も多く掛かり、
ロボット等の自動化が難しい。
【0005】これに対して、後者のものは、前者の前記
難点を解消できるものの、次の様な問題があった。 (a) 加工精度に依っては、底板が図4の鎖線で示す
如く、内側(上側)に彎曲されて凹部が形成される。そ
うすると、底板の中央付近で加熱された熱媒水から発生
する気泡が溜まり、成長して行って蒸気溜まりとなる。
この状態に於て、火炉で加熱が続くと、蒸気溜まりに接
している底板が局所加熱されて焼損する。 (b) 応力に対して強度的に弱いので、椀型と同じ強
度にするには板厚が数倍厚くなる。 (c) 大型化するには、応力に耐える板厚に限度があ
り、加工能力や材料費等の点で大型化が難しい。
【0006】本発明は、叙上の問題に鑑み、これを解消
すべく創案されたもので、その課題とする処は、如何な
る加工精度に於ても底板の中央部が局所加熱されて熱損
するのを防止すると共に、板厚を大きくしないで応力に
対する強度を高め、然も大型化が容易に行なえる様にし
たボイラの火炉構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のボイラの火炉構
造は、基本的には、火炉を熱媒水の中に浸漬した状態で
設けられたボイラに於て、火炉の底板を平板状にしてそ
の中央部のみを下方に突出させて下突部を形成した事に
特徴が存する。
【0008】火炉の底板を平板状にしてその中央部のみ
を下方に突出させて下突部を形成したので、底板の中央
付近に蒸気溜まりができる事がなく、この為、底板の中
央部が局所加熱されて焼損する事がない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明のボイラの火炉
構造を示す縦断側面図。図2は、図1の横断平面図であ
る。
【0010】ボイラ1は、缶体2、温水熱交換器3、火
炉4、水管5とからその主要部が構成されて居り、この
例では、温水ボイラである真空式温水機にしてある。
【0011】缶体2は、上部に蒸気室6が形成されるべ
く熱媒水7が封入されたもので、この例では、竪型の円
筒状を呈し、外胴8と、これの上部を閉塞する平板状の
天板9と、外胴8の下部を閉塞する平板状の底板10と
を備えて架台11の上に立設されて居り、上部に蒸気室
(減圧蒸気室)6が形成されるべく熱媒水7が封入され
ると共に内部が真空に為されている。
【0012】温水熱交換器3は、缶体2の蒸気室6に設
けられたもので、この例では、缶体2内の蒸気室6に配
置されて内部に水が流通される様にしてあり、給湯用熱
交換器12と暖房用熱交換器13が設けられている。
【0013】火炉4は、缶体2の熱媒水7に浸漬されて
火堰14に依り中心部には燃焼室15がその外周にはガ
ス通路16が形成されたもので、この例では、竪型の円
筒状を呈し、缶体2内の熱媒水7に浸漬された状態で配
置されて居り、火炉胴17と、これの上部を閉塞する平
板状の天板18と、火炉胴17の下部を閉塞する平板状
の底板19とを備えている。而して、火炉4は、火炉胴
17の内部に同心状に一側部(図2に於て左側)を欠如
して設けられてその内側に燃焼室15を形成すると共に
その外側に左右一対のガス通路16を形成し且つ内部が
中空で上下両端が熱媒水7に連通された火堰14と、火
炉胴17の一側部に燃焼室15と缶体2の外部とを連通
すべく設けられたバーナ開口20と、バーナ開口20か
ら挿入されてバーナ火炎21が燃焼室15に位置するバ
ーナ22と、火炉胴17の他側部に各ガス通路16と缶
体2の外部とを連通すべく設けられたガス出口23とを
備えている。
【0014】水管5は、上下両端が缶体2の熱媒水7に
連通されて火炉4のガス通路16に等間隔毎に配列され
た多数のもので、この例では、各ガス通路16に15本
づつ(合計30本)設けられた左右の水管群を備えてい
る。
【0015】斯くの如く、ボイラ1は、火炉4を熱媒水
7の中に浸漬した状態で設けられている。而して、火炉
4の底板19は、外周部を除く中央部のみがプレス加工
に依り下方に突出されて椀状を呈する下突部24が形成
されている。火炉4の火堰14と水管5は、火炉4の底
板19の平板状の外周部に貫通して設けられている。
【0016】次に、この様な構成に基づいて作用を述解
する。バーナ22に依り火炉4の燃焼室15で燃料が燃
焼されると、燃焼ガスが左右に分流されて各ガス通路1
6を通過した後、合流されてガス出口23から缶体2の
外部に排出される。そうすると、缶体2内の熱媒水7が
加熱されて蒸発気化され、水蒸気となって上昇されて蒸
気室6に至り、水蒸気が温水熱交換器3に放熱して液化
される。温水熱交換器3の表面で液化された熱媒水7
は、下方に流下される。そして、温水熱交換器3は、水
蒸気の相変化に依る潜熱に依り加熱され、これに依り温
水熱交換器3内を流れる水が加熱され、給湯や暖房の為
に送り出される。
【0017】缶体2と火炉4との間が真空であるので、
火炉4の全体が外側に向けて引っ張られる状態になる。
火炉4の底板19が平板状であれば、その応力がそのま
ま掛かるが、その中央部には下突部24が形成してある
ので、その部分の強度が増し、補強材を使用しなくても
応力に耐えられる。火炉4の底板19の中央部には下突
部24が形成されているので、蒸気溜まりができず、こ
の為に火炉4内の燃焼に依る局所加熱が起こらず、その
結果、同部分の焼損が防止できる。火炉4の底板19
は、中央部を除いて平板状を呈するので、火堰14や水
管5等の穴開け加工が極めて容易になると共に、ボイラ
の組立がやり易くなって組立工数も大幅に削減され、自
動化も容易に行なえる。
【0018】火炉4の底板19を平板状にしてその中央
部のみを下方に突出させて下突部24を形成したので、
平板型に比べて原価が少し上昇するものの、椀型に比べ
て二分の一以下となり、コストの低減を図る事ができ
る。
【0019】尚、火炉構造は、先の例では、真空式温水
機に適用したが、これに限らず、例えばこれ以外のボイ
ラに適用しても良い。下突部24は、先の例では、椀状
であったが、これに限らず、例えば円錐状等でも良い。
【0020】
【発明の効果】以上、既述した如く、本発明に依れば、
次の様な優れた効果を奏する事ができる。 (1) 火炉を熱媒水の中に浸漬した状態で設けられた
ボイラに於て、火炉の底板を平板状にしてその中央部の
みを下方に突出させて下突部を形成したので、如何なる
加工精度に於ても底板の中央部が局所加熱されて熱損す
るのを防止する事ができる。 (2) 火炉の底板を平板状にしてその中央部のみを下
方に突出させて下突部を形成したので、板厚を大きくし
ないで応力に対する強度を高める事ができる。 (3) 板厚を大きくしないで応力に対する強度を高め
る事ができるので、大型化が容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボイラの火炉構造を示す縦断側面図。
【図2】図1の横断平面図。
【図3】従来の椀型の火炉構造を示す縦断側面図。
【図4】従来の平板型の火炉構造を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1,50…ボイラ、2,53…缶体、3,54…温水熱
交換器、4,58…火炉、5,59…水管、6,51…
蒸発室、7,52…熱媒水、8,60…外胴、9,1
8,61,64…天板、10,19,62,65…底
板、11…架台、12…給湯用熱交換器、13…暖房用
熱交換器、14,55…火堰、15,56…燃焼室、1
6,57…ガス通路、17,63…火炉胴、20…バー
ナ開口、21…バーナ火炎、22…バーナ、23…ガス
出口、24…下突部、A…椀部の高さ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火炉を熱媒水の中に浸漬した状態で設け
    られたボイラに於て、火炉の底板を平板状にしてその中
    央部のみを下方に突出させて下突部を形成した事を特徴
    とするボイラの火炉構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127550A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Nishimatsu Constr Co Ltd 暖房給湯システム、省エネルギー化および温暖化ガス排出量削減方法
JP2012102907A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Nippon Thermoener Co Ltd 真空式温水機排ガスの熱回収装置およびこれを用いた熱回収方法
JP2012102906A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Nippon Thermoener Co Ltd 真空式温水機排ガスの熱回収装置およびこれを用いた熱回収方法

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