JPH11334073A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JPH11334073A
JPH11334073A JP14944498A JP14944498A JPH11334073A JP H11334073 A JPH11334073 A JP H11334073A JP 14944498 A JP14944498 A JP 14944498A JP 14944498 A JP14944498 A JP 14944498A JP H11334073 A JPH11334073 A JP H11334073A
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JP
Japan
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jet head
nozzle plate
ink jet
ink
plate
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Pending
Application number
JP14944498A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Sekiguchi
恭裕 関口
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティプレートとノズルプレートの接合
に伴う吐出性能の劣化を防止しつつ、高密度なノズル配
列に適する構造を有するインクジェットヘッドを提供す
る。 【解決手段】 セラミックシート1は、共通のインク室
4と、複数の圧力室5と、各圧力室に連通する複数のデ
ィセンダホール6を備え、上部に圧電素子2を接合す
る。ノズルプレート3には、各ノズルプレート側ディセ
ンダホール7と、これに連通する複数のノズル8を備
え、2つのシリコンプレート31、32が接合されてな
る。セラミックシート1とノズルプレート3を共晶結合
にて接合することでインクジェットヘッドが形成され
る。これにより、端面研削の困難性が少なく、接着剤に
よる吐出不良の起きにくいインクジェットヘッドが製造
でき、ノズルの高密度配列にも容易に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティプレー
トの加圧手段によりインクを加圧して、ノズルプレート
に設けた複数のノズルからインクを吐出して、記録媒体
に印刷を行うインクジェットプリンタ用のインクジェッ
トヘッドの技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェットプリンタ等に
搭載されるインクジェットヘッドは、インク流路が形成
されたキャビティプレートと、ノズルが形成されたノズ
ルプレートとを接合して形成することが一般的になって
いる。
【0003】このような構造を有する従来のインクジェ
ットヘッドの内、代表的なものとして、サイドシュート
型インクジェットヘッドが知られている。図8にサイド
シュート型インクジェットヘッドの構造を示す。図8に
示すように、インク室204と複数の圧力室205を形
成したキャビティプレート201の上面側に、圧電素子
202が接合される。その後、キャビティプレート20
1の前方側の端面に、各圧力室205に連通する複数の
ノズル206が形成されたノズルプレート203が接合
される。このとき、接合面の端面研削を行った上で、接
着剤等を用いて接合が行われる。ここで、サイドシュー
ト型インクジェットヘッドを形成する際の接合面に着目
すると、圧力室205の長手方向に対し、キャビティプ
レート201と圧電素子203の接合面は平行、キャビ
ティプレート201とノズルプレート203の接合面は
垂直になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインクジェ
ットヘッドでは、キャビティプレート201にノズルプ
レート202を接合する場合、各ノズル206と各圧力
室205を連通させるため、キャビティプレート201
を圧電素子202と共に高精度に端面研削を行った後
に、接着剤等により接合する必要がある。
【0005】しかしながら、インクジェットヘッドを多
数量産する場合に、常に研削量を一定に保てるとは限ら
ず、ばらつきによって端面精度が確保されないものもあ
り、インク吐出性能を劣化させる要因となる。また、研
削時に発生するゴミ等が、インク流路に入り込みインク
の吐出を妨げる要因にもなる。更に、接着剤を用いて接
着する場合は、接着剤のはみ出しや接着部分の厚みによ
る接合面の浮きが生じるおそれがある。加えて、キャビ
ティプレート201の端面には、圧電素子202が接合
された構造となっているので、接合された2つのプレー
トに研削を施さねばならず、端面精度を確保することは
一層困難になる。
【0006】また、このような問題を避けるため、圧力
室205の長手方向に対し、ノズル206の吐出方向が
垂直になるように形成し、全てのプレートの接合面が平
行になるような構造とすることも考えられる。しかし、
このような構造を有するインクジェットヘッドは、イン
クジェットヘッド自体の長手方向を被記録面に対し水平
に配置せざるを得ず、ノズルの高密度化が困難となるた
め、多数のノズルを並べて構成するには適していない。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みなされたも
のであり、接合の際に生じる端面研削や接着剤に起因す
るインク吐出性能の劣化を防止することが可能で、小型
化、多ノズル化に好適な構造を有するインクジェットヘ
ッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のインクジェットヘッドは、インク
を加圧手段により加圧する複数の圧力室と、当該圧力室
にインクを供給するインク流路とが形成されたキャビテ
ィプレートと、それぞれの前記圧力室に連通しインクを
吐出する複数のノズルが形成されたノズルプレートが接
合された構造を有するインクジェットヘッドであって、
前記ノズルからのインク吐出方向が前記圧力室の長手方
向に対して略平行になると共に、前記ノズルが前記圧力
室の長手方向延長線上から所定距離だけ離れて配置され
るよう前記キャビティプレート及び前記ノズルプレート
が形成されることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、キャビティプレート内
にて加圧手段により加圧されたインクは、圧力室内をそ
の長手方向に進んだ後、方向転換して前記長手方向から
所定距離だけ離れ、ノズルプレートに形成されたノズル
から再び前記長手方向に水平方向に吐出される。よっ
て、ノズルの形成位置を圧力室内の延長線上にしなくて
もよく、ノズルプレートの接合に伴う端面研削等が容易
になり、吐出不良等の可能性を低減させると共に、高密
度なノズル配列への対応が容易となる。
【0010】請求項2に記載のインクジェットヘッド
は、講求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記ノズルプレートは、更に複数のプレートが接合され
て形成されるものであると共に、前記キャビティプレー
ト及び前記ノズルプレートの全ての接合面が、前記圧力
室の長手方向に対して略平行となるよう形成されること
を特徴とする。
【0011】この発明によれば、インクジェットヘッド
を製造する際の各プレートの接合は、全て圧力室の長手
方向に平行な接合面で行われる。よって、複雑な接合は
不要となり、容易に精度を確保して簡易に接合を行うこ
とができる。
【0012】請求項3に記載のインクジェットヘッド
は、講求項1又は請求項2に記載のインクジェットヘッ
ドにおいて、前記インクジェットヘッドは、第1の前記
キャビティプレートと、第2の前記キャビティプレート
と、当該2つのキャビティプレートに挟まれ、当該2つ
のキャビティプレートのそれぞれの圧力室に連通する複
数のノズルが形成された前記ノズルプレートとが接合さ
れた3層構造に形成されることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、インクジェットヘッド
の構造は、2つのキャビティプレートにノズルプレート
を挟んだ3層構造である。よって、簡易な接合を用いて
高密度にノズルを配列することができる。
【0014】請求項4に記載のインクジェットヘッド
は、請求項3に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記第1のキャビティプレートと前記第2のキャビティ
プレートには、互いに等しいピッチで前記複数の圧力室
が形成されると共に、前記3層構造は、当該2つのキャ
ビティプレートには、それぞれ略半ピッチずれた状態
で、交互に前記圧力室が配置されるよう形成されること
を特徴とする。
【0015】この発明によれば、インクジェットヘッド
の構造は、前述の3層構造であることに加えて、圧力室
を上下に交互に形成して、圧力室の幅に制約されずに見
かけ上半ピッチのノズル配列での構成とすることができ
る。よって、簡易な接合を用いて、一層高密度にノズル
を配列することができる。
【0016】請求項5に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1から請求項4の何れかに記載のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記ノズルプレートの素材として
シリコンを用いることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、シリコンを素材とする
ノズルプレートを用いてインクジェットヘッドを形成す
るので、多種多様な加工方法、接合方法を用いてインク
ジェットヘッドの製造を行える。
【0018】請求項6に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1から請求項4の何れかに記載のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記ノズルプレートの素材として
ガラスを用いることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、ガラスを素材とするノ
ズルプレートを用いてインクジェットヘッドを形成する
ので、請求項5に記載の発明と同様、多種多様な加工方
法、接合方法を用いてインクジェットヘッドの製造を行
える。
【0020】請求項7に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1から請求項6の何れかに記載のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記ノズルプレートと前記キャビ
ティプレートは、共晶結合により接合されることを特徴
とする。
【0021】この発明によれば、ノズルプレートとキャ
ビティプレートを接着剤を用いることなく共晶結合によ
り接合するので、接着剤のはみ出し、接合面の浮き等に
よる吐出性能の劣化が生じることはない。
【0022】請求項8に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1から請求項7の何れかに記載のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記複数のノズルは、前記ノズル
プレートに対してエッチングを施し形成されることを特
徴とする。
【0023】この発明によれば、ノズルプレートにエッ
チングを施して複数のノズルを形成するので、ノズルの
精度を高くでき、良好な吐出性能を有するインクジェッ
トヘッドの製造を行える。
【0024】請求項9に記載のインクジェットヘッド
は、講求項1から請求項8の何れかに記載のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記キャビティプレートに対して
施される加工方法はショットブラスト加工であることを
特徴とする。
【0025】この発明によれば、キャビティプレートに
ショットブラスト加工を施して複数のノズルを形成する
ので、インク流路を高精度に形成でき、良好な吐出性能
を有するインクジェットヘッドを、高い生産性で製造す
ることができる。
【0026】請求項10に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1から請求項9の何れかに記載のインクジェ
ットヘッドにおいて、前記加圧手段は、前記キャビティ
プレートの一面側に接合されたシート状の圧電素子であ
ることを特徴とする。
【0027】この発明によれば、シート状の圧電素子を
駆動して圧力室を変形させてインクを加圧し、ノズルか
らインクを吐出させる。よって、圧電素子を用いた簡易
な構成のインクジェットプリンタにおいても、吐出性能
の更なる向上と多ノズル化への対応が容易となる。
【0028】請求項11に記載のインクジェットヘッド
は、請求項1から請求項10の何れかに記載のインクジ
ェットヘッドにおいて、前記シート状の圧電素子が接合
される前記キャビティプレートの一面側に前記ノズルプ
レートが接合されていることを特徴とする。
【0029】この発明によれば、シート状の圧電素子に
ノズルプレートが接合された構造を有するので、圧力室
からノズルに達する流路をより短縮でき、圧力損失が少
ない効率的なインクの吐出が行われる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0031】(第1実施形態)まず、本発明の第1実施
形態について、図1乃至図4を用いて説明する。
【0032】図1は、第1実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの縦断面図である。図1に示すインクジェット
ヘッドは、キャビティプレートとしてのセラミックシー
ト1及び圧電素子2と、ノズルプレート3とを備えてい
る。そして、セラミックシート1と圧電素子2は接合面
101で、セラミックシート1とノズルプレート3は接
合面102で、それぞれ接合されている。また、セラミ
ックシート1のインク室4の下面には、ダンパ9が接合
されている。
【0033】セラミックシート1にはインク流路が形成
されており、インクを供給する共通のインク室4と、イ
ンク室4から供給されたインクを加圧する複数の圧力室
5とが設けられている。この複数の圧力室5は、側壁に
より仕切られて溝状に形成されると共に、その長手方向
が接合面101、102に対し水平になっている。ま
た、インク室4の反対位置には、複数の圧力室5にそれ
ぞれ連通し圧力室5の長手方向に対し垂直に形成された
複数のディセンダホール6が設けられている。
【0034】圧電素子2は、シート状に形成された圧電
材料からなり、セラミックシート1と接合面101で接
合されて、インク流路上部の開口部分を塞いでいる。こ
の圧電素子2に駆動電圧を印加することにより、圧電素
子2が上下方向に変形して圧力室5内のインクを加圧す
ることができる。なお、圧電素子2に対する駆動の詳細
については後述する。
【0035】ノズルプレート3は、ディセンダホール6
の下部において、セラミックシート1と接合面102で
接合され、各ディセンダホール6に対し、ノズルプレー
トに形成された複数のノズルプレート側ディセンダホー
ル7がそれぞれ一致するように配置されている。そし
て、ノズルプレート3には、インクを吐出させる複数の
ノズル8が、その吐出方向を圧力室5の長手方向に対し
水平になるよう形成され、それぞれ各ノズルプレート側
ディセンダホール7に連通される。
【0036】ノズルプレート3は、更に、第1シリコン
プレート31と、第2シリコンプレート32が接合面1
03で接合されて形成される。この接合面103も、接
合面101、接合面102と同様、圧力室5の長手方向
に対し水平になっている。図1に示すノズルプレート3
の場合は、第1シリコンプレート31の側に、複数のノ
ズルプレート側ディセンダホール7と複数のノズル8と
が形成されている。
【0037】次に、図2は、図1のインクジェットヘッ
ドのX−X線断面図であり、図2(a)が圧電素子2に
駆動電圧を印加しない状態、図2(b)が圧電素子2に
駆動電圧を印加した状態の図である。
【0038】図2(a)に示すように、セラミックシー
ト1上部では、複数の圧力室5が側壁に仕切られ横方向
に並列に配置されていることがわかる。また、セラミッ
クシート1に接合された圧電素子2には、上面2aと下
面2bに多数の電極が設けられている。なお、図2
(a)では圧力室5を3つのみ示すが、実際にはより多
くの圧力室5を並べて配置させることができる。
【0039】圧電素子2には、それそれの圧力室5の上
部において、上面2aの独立電極20と、下面2bの独
立電極21が設けられていると共に、それぞれ両隣りの
圧力室5との中間位置の上部において、上面2aの独立
電極22と、下面2bの独立電極23が設けられてい
る。そして、本実施形態では、独立電極20、21に一
定の駆動電圧を印加し、独立電極22、23に逆極性と
なる一定の駆動電圧をそれぞれ印加して圧電素子2の駆
動を行う。
【0040】図2(a)に示すように、圧電素子2はそ
の厚み方向に分極されており、図2(a)の矢印に示す
分極方向を有する。すなわち、電界方向が分極方向と直
交する方向になるように配置され、いわゆるシェアモー
ドタイプの構成となっている。
【0041】以上のように構成された圧電素子2に対す
る駆動を行うため、図2(b)に示すように、独立電極
20、21をプラス、独立電極22、23をマイナスと
して駆動電圧を印加する。すると、独立電極20、21
側と両隣の独立電極22、23側に挟まれた領域が厚み
すべりを生じて変形し、独立電極20、21の存在する
部分を圧力室5の方向に凸となる状態に移動させるよう
に作用する。これにより、圧力室5の容積が減少し、圧
力室5内のインクの圧力は増加して、圧力室5からディ
センダホール6とノズルプレート側ディセンダホール7
を経由して、ノズル8からインクが外部に噴射される。
【0042】続いて、独立電極20乃至23に対する駆
動電圧の印加を停止すると、前述の厚みすべりによる変
形が行われなくなり、再び図2(a)の状態に戻るよう
に作用する。これにより圧力室5の容積が元に戻り、圧
力室5内のインクの圧力が減少して、インク室4からイ
ンクが圧力室5内に吸引される。
【0043】次に、第1実施形態に係るインクジェット
ヘッドの製造方法について説明する。
【0044】まず、セラミックシート1に対し加工を施
し、圧力室5等のインク流路を形成する。本実施形態で
は、この加工方法としてショットブラスト加工を用い
る。すなわち、予めセラミックシート1の非加工部分に
レジストマスクを形成した状態で、ショットブラスト装
置を用いてセラミック等の微粒子を特定の方向からセラ
ミックシート1に高速で噴射させる。その結果、セラミ
ックシート1には、複数の圧力室5が形成されると共
に、インク室4と複数のディセンダホール6が貫通して
形成される。このように、ショットブラスト加工を用い
てセラミックシート1に加工を施すことにより、高精度
な加工を短時間に行うことができる。
【0045】セラミックシート1への加工を施した後、
全面に独立電極20乃至23を設けたシート状の圧電素
子2を接合する。例えば、セラミックシート1と圧電素
子2をそれぞれ接合面101側で表面研削し、接着剤等
で貼り合わせて接合する。また、セラミックシート1の
インク室4の下部に、ダンパ9を同様に接着剤等で貼り
合わせて接合する。このダンパ9は、インク室4の下部
のカバーとなると共に、インクの圧力波の影響を軽減す
る。
【0046】次に、ノズルプレート3の形成方法を説明
する。
【0047】図3に、ノズルプレート3の形成方法の一
例を示す。図3(a)では、第1シリコンプレート31
に加工を施し、ノズルプレート側ディセンダホール7を
形成する。この加工方法には、前述したショットブラス
ト加工を用いる。その結果、図3(a)に上面及び側面
から示されるように、第1シリコンプレート31には、
円形断面を有する複数のノズルプレート側ディセンダホ
ール7が貫通された状態となる。
【0048】図3(b)では、更に、第1シリコンプレ
ート31の接合面103側に加工を施し、複数のノズル
8を形成する。この加工方法として、例えばエチレンジ
アミン、ピロカテコール、水を含む溶液などのエッチン
グ液を用いたエッチングを行えばよい。その結果、第1
シリコンプレート31には、先端が三角形状の断面を有
するノズル8が、ノズル側ディセンダホール7と連通さ
れた状態で形成される。
【0049】図3(c)では、加工を施された第1シリ
コンプレート31と第2シリコンプレート32を接合面
103にて接合する。接合に際しては、予め第1シリコ
ンプレート31と第2シリコンプレート32に対し、そ
れぞれの接合面103の側にバフ研磨、ラッピング等の
表面研削を施しておく。
【0050】図3(c)の接合方法として、本実施形態
では共晶結合を用いる。具体的には、第2シリコンプレ
ート32の接合面103側に金を蒸着し、第1シリコン
プレート31と第2シリコンプレート32を接合面10
3にて合わせた状態とする。そして、両面から圧力を加
えてクランプし、共晶温度である370℃以上に加熱す
ることにより、接合面103において共晶結合が生じ
る。よって、接合面103の接合は接着剤を用いること
なく行われ、図3(c)に示すように、一体化されたノ
ズルプレート3が形成される。
【0051】次に、図4にノズルプレート3の形成方法
の他の例を示す。図4(a)では、図3(a)の場合と
同様に、第1シリコンプレート31に前述のショットブ
ラスト加工を施し、複数のノズルプレート側ディセンダ
ホール7を貫通して形成する。
【0052】図4(b)では、図3(b)とは異なり、
第2シリコンプレート32の接合面103側に前述のエ
ッチングを行って、複数のノズル8とノスルプレート側
ディセンダホール7の延長部分を形成する。
【0053】図4(c)では、第1シリコンプレート3
1と第2シリコンプレート32に対し、接合面103側
にそれぞれ表面研削を施した後、各ノズルプレート側デ
ィセンダホール7と各ノズル8がそれぞれ連通するよう
位置合わせを行って、前述の共晶結合を用いて接合面1
03で接合する。これにより、図4(c)に示すよう
に、一体化されたノズルプレート3が形成される。図3
(c)の場合と比べると、ノズル8がやや下にずれて形
成される点で差はあるが、ほぼ同様の形状となってい
る。
【0054】そして、以上のように形成されたノズルプ
レート3と、セラミックシート1に対し、それぞれ接合
面102側に表面研削を施した後、各ディセンダホール
6と各ノズルプレート側ディセンダホール7がそれぞれ
連通するよう位置合わせを行って、前述の共晶結合を用
いて接合面102で接合する。以上のようにして、第1
実施形態に係るインクジェットヘッドが形成される。
【0055】かくして、第1実施形態に係るインクジェ
ットヘッドでは、セラミックシート1の各圧力室5の長
手方向に対し、各ディセンダホール6と各ノズルプレー
ト側ディセンダホール7がそれぞれ垂直方向に形成さ
れ、各ノズル8では再び前記長手方向と水平方向となっ
てインクの吐出が行われる。すなわち、圧力室5の長手
方向とノズル8の吐出方向は互いに水平であって、しか
も当該長手方向の延長線上から一定距離離れてノズル8
が配置される構造になっている。
【0056】従って、ノズル8を高密度に配置するのに
支障のない構造を有している。また、セラミックシート
1とノズルプレート3の接合面102は圧力室5の長手
方向と水平であり、接合面102近辺にはノズル8を形
成する必要がないので、端面研削の困難性は緩和され
る。加えて、接着剤を用いずに接合面102を接合する
ため、接着剤のはみ出し、接合面の浮き等により吐出性
能を劣化させるおそれがない。このように第1実施形態
では、良好な吐出性能が得られ、製造が容易で、ノズル
の高密度配置に適するインクジェットヘッドの提供が可
能となる。
【0057】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態について、図5を用いて説明する。
【0058】図5は、第2実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの縦断面図である。図5に示すインクジェット
ヘッドは、第1実施形態同様、キャビティプレートとし
てのセラミックシート1及び圧電素子2と、ノズルプレ
ート3と、ダンパ9とを備えている。ただし、セラミッ
クシート1と圧電素子2が接合面101で接合され、更
に、圧電素子2とノズルプレート3は接合面104で、
それぞれ接合されている点が、第1実施形態の場合と異
なっている。すなわち、セラミックシート1とノズルプ
レート3は、間に圧電素子2を挟むように一体化されて
いる。
【0059】セラミックシート1には、第1実施形態と
同様に、インク流路として、共通のインク室4と、複数
の圧力室5がそれぞれ形成されている。ここで、第1実
施形態のようにディセンダホール6を、セラミックシー
ト1の下部に貫通させないようにし、圧力室5の前方部
分で圧電素子2を抜けてノズルプレート側ディセンダホ
ール7と連通するような構造になっている。このとき、
圧力室5と前方部分には、適度なテーパ10が形成され
る。これは、後述する加工に伴い形成されるものであ
り、インク室5からノズルプレート側ディセンダホール
7へのインクの流れを円滑にする圧電素子2の構造と動
作は第1実施形態の場合と同様であるため説明を省略す
るが、前述したように、各ディセンダホール6に対応す
る位置が貫通するように貫通穴が複数形成されている。
【0060】ノズルプレート3は、セラミックシート1
の圧力室5の前方部分の上部において、圧電素子2と接
合面104で接合されている。各ノズルプレート側ディ
センダホール7は、圧電素子2の各貫通穴とそれぞれ一
致して、圧力室5の長手方向5に垂直になるよう配置さ
れている。更に、各ノズルプレート側ディセンダホール
7に連通して、複数のノズル8が、その吐出方向を圧力
室5の長手方向に対し水平になるよう形成されている。
また、ノズルプレート3は、第1実施形態同様、第1シ
リコンプレート31と、第2シリコンプレート32が接
合面103で接合されて形成され、各接合面は圧力室5
の長手方向に対し水平になっている。
【0061】次に、第2実施形態に係るインクジェット
ヘッドの製造方法について説明する。
【0062】まず、セラミックシート1に対し加工を施
し、圧力室5等のインク流路を形成する。この際、第1
実施形態と同様、加工方法としてショットブラスト加工
を用いればよい。その結果、セラミックシート1には、
複数の圧力室5が形成され、更にインク室4が貫通して
形成される。また、第1実施形態とは異なり、セラミッ
クシート1を貫通するディセンダホール6が形成されな
いので、ショットブラスト加工の性質上、圧力室5の前
方部分はその断面が直角にはならず、前述のテーパ10
が残った状態になる。
【0063】一方、セラミックシート1と、独立電極2
0乃至23を設けたシート状の圧電素子2とは、接合面
101にて接着剤等を用いて接合され一体化される。
【0064】次に、ノズルプレート3の形成方法は、第
1の実施形態と同様に行うことができる。よって、各ノ
ズルプレート側ディセンダホール7を第1シリコンプレ
ート31側に形成し、各ノズル8を第1シリコンプレー
ト31又は第2シリコンプレート32の何れかに形成し
て、両者を接合すればノズルプレート3が形成される。
そして、圧電素子2とノズルプレート3に対し、それぞ
れの接合面104側に表面研削を施した上で、前述の共
晶結合を用いて接合面104で接合する。以上のように
して、第2実施形態に係るインクジェットヘッドが形成
される。
【0065】かくして、第2実施形態に係るインクジェ
ットヘッドでは、セラミックシート1の各圧力室5の長
手方向に対し、各ノズルプレート側ディセンダホール7
がそれぞれ垂直方向に形成され、各ノズル8が水平方向
に形成されている点では、第1実施形態と同様である
が、圧力室5の長手方向の延長線上から上部側(圧電素
子2の接合側)に一定距離離れてノズル8が配置される
点で異なる。しかも、圧力室5がセラミックシート1の
上部にあるため、ディセンダホール6の長さを短くする
ことができ、インクが圧力室5からノズル8に達するま
での距離も必然的に短くすることができる。よって、イ
ンクに加えた圧力が効率的に伝達されてノズル8からイ
ンクの吐出が行われる。
【0066】(第3実施形態)次に、本発明の第3実施
形態について、図6及び図7を用いて説明する。
【0067】図6は、第3実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの縦断面図である。図6に示すインクジェット
ヘッドは、キャビティプレートして、2つのセラミック
シート11、12及び対応する2つの圧電素子13、1
4を備え、更にセラミックシート11と12の間に挟ま
れたノズルプレート3を備えている。また、上部のセラ
ミックシート11とノズルプレート3が接合面105で
接合され、下部のセラミックシート12とノズルプレー
ト3が接合面106で接合されている。
【0068】セラミックシート11には、第1実施形態
と同様に、インク流路として、共通のインク室4と、複
数の圧力室5と、複数のディセンダホール6がそれぞれ
形成されている。一方、セラミックシート12も同様の
構造となっているが、セラミックシート11に形成され
た各圧力室5に対し、上下で配置が重ならないようにな
っている。そのため、図6においては、下部のセラミッ
クシート12に対しては、各圧力室5が示されず、イン
ク室4と各圧力室5を仕切る側壁部分が示された縦断面
になっている。
【0069】ノズルプレート3には、第1実施形態同
様、第1シリコンプレート31と第2シリコンプレート
32が接合面103で接合されている。そして、上部の
第1シリコンプレート31とセラミックシート11が接
合面105で、下部の第2シリコンプレート32とセラ
ミックシート12が接合面106で、それぞれ接合され
ている。セラミックシート11とノズルプレート3、又
は、セラミックシート12とノズルプレート3の各々の
配置の関係は、第1実施形態の場合と同様になってい
る。また、第1シリコンプレート31、第2シリコンプ
レート32の何れにも、複数のノズルプレート側ディセ
ンダホール7と複数のノズル8が形成されているが、セ
ラミックシート11、12に対応して、上下で配置が重
ならないようになっているため、図6では、第1シリコ
ンプレート31に対して、これらが示される縦断面にな
っている。
【0070】この様子を、図7を用いて説明する。図7
は、第3実施形態に係るインクジェットを前面側から見
た側面図である。
【0071】図7に示すように、中央のノズルプレート
3を挟んで、上部に第1セラミックシート11が、下部
に第2セラミックシートが12が、それぞれ配置される
3層構造になっている。そして、上部では、セラミック
シート11に形成された各圧力室5、各ディセンダホー
ル6、第1シリコンプレート31に形成された各ノズル
プレート側ディセンダホール7、各ノズル8が、横方向
に等ピッチで並んでいる。同様に、下部では、セラミッ
クシート12に形成された各圧力室5、各ディセンダホ
ール6、第2シリコンプレート32に形成された各ノズ
ルプレート側ディセンダホール7、各ノズル8も上部と
同ピッチで横方向に並んでいると共に、上部とは半ピッ
チずれた状態で配列されている。これにより、各圧力室
5、各ノズル8等は互いに上下で重ならない配置とな
り、図7に示すように、複数のノズル8が横方向に千鳥
状に配列される。
【0072】次に、第3実施形態に係るインクジェット
ヘッドの製造方法について説明する。
【0073】第3実施形態では、セラミックシート1
1、12に対する加工は、第1実施形態と同様に行えば
よい。一方、図7からわかるように、ノズルプレート3
の形成方法は、第1シリコンプレート31と第2シリコ
ンプレート32の双方に各ノズルプレート側ディセンダ
ホール7と各ノズル8を形成する必要がある。そして、
これらを前述の共晶結合を用いて接合面103で接合
し、ノズルプレート3として一体化する。
【0074】そして、セラミックシート11とノズルプ
レート3に対し、それぞれ接合面105側に表面研削を
施した後、ディセンダホール6とノズルプレート側ディ
センダホール7が各々連通するよう位置合わせを行っ
て、前述の共晶結合を用いて接合面105で接合する。
同様にして、セラミックシート12とノズルプレート3
を、共晶結合を用いて接合面106で接合する。以上の
ようにして、第3実施形態に係るインクジェットヘッド
が形成される。
【0075】かくして、第3実施形態に係るインクジェ
ットヘッドでは、2つのセラミックシート11、12
と、それらに挟まれたノズルプレート3の3層構造にな
ると共に、セラミックシート11の各圧力室5の長手方
向、セラミックシート12の各圧力室5の長手方向、ノ
ズルプレート3のノズル8の吐出方向、接合面101、
103、105、106は何れも水平となるよう形成さ
れ、各ディセンダホール6と各ノズルプレート側ディセ
ンダホール7は、これらに対し垂直となるよう形成され
る。一方、横方向には、各圧力室5と各ノズル8等から
なる個々のインク流路は、セラミックシート11、12
に等ピッチで、かつ、上下のセラミックシート11、1
2では半ピッチづつずれて形成される。従って、比較的
横幅を必要とする各圧力室5を一列に並べなくてすみ、
上下で交互に等ピッチで配列させながら、ノズル8を実
質的に半ピッチで並べることができるので、各圧力室5
を小型化することなく高密度なノズル配列を実現するこ
とができる。
【0076】なお、第3実施形態では、セラミックシー
ト11とノズルプレート3、あるいはセラミックシート
12とノズルプレート3のそれぞれの配置を、第1実施
形態と同様に行う場合について説明したが、これを第2
実施形態のように圧電素子2の側にノズルプレート3が
接合されるようにしてもよい。すなわち、ノズルプレー
ト3の両側に2枚の圧電素子2が接合され、更にそれら
を挟んでセラミックシート11、12が接合される構成
にしてもよい。
【0077】以上説明した各実施形態において、各プレ
ートの接合方法として、主に共晶結合を用いる場合につ
いて説明したが、これ以外の接合方法により接合させて
もよい。例えば、接着剤を用いて接着させてもよい。こ
の場合でも、ノズルプレート3が、従来のように圧力室
5の長手方向に対し垂直ではなく、水平になるよう接合
されるので、端面研削等の困難性が緩和され、本発明を
適用する効果を得ることができる。
【0078】また、各実施形態において共晶結合を行う
に際し、接合面に金を蒸着する場合について説明した
が、これ以外にも、例えばメッキによる貼り付けなどを
用いてもよい。更に、共晶結合を行うに際し、金とシリ
コンを用いて行う場合について説明したが、これ以外に
も、例えばクロム、ニッケル等を用いて行うようにして
もよい。
【0079】また、各実施形態において、ノズルプレー
ト3の素材がシリコンである場合について説明したが、
これ以外の素材を用いていノズルプレート3を形成して
もよい。例えば、ガラスを素材とするノズルプレート3
を用いてもよい。この場合でも、前述したエッチングや
共晶結合を容易に施すことができ、本発明を適用する効
果を同様に得ることができる。また、ノズルプレート3
を2枚のプレートを接合させて形成する場合を説明した
が、1枚、あるいは3枚以上のプレートを元にノズルプ
レート3を形成してもよい。
【0080】また、各実施形態において、各プレートの
加工方法として主にショットブラスト加工を用いる場合
について説明したが、インク流路を高精度に形成できる
方法であれば、これ以外の加工方法を用いてもよい。
【0081】また、各実施形態において、電界方向が分
極方向と直交する方向になるように配置された、いわゆ
るシェアモードタイプの圧電素子を用いた構成について
説明したが、電界方向が分極方向と一致する方向になる
ように配置された、いわゆるユニモルフタイプの圧電素
子を用いた構成にしてもよい。更に、シェアモードタイ
プとユニモルフタイプを複合させた構成としたり、他の
種類の圧電素子を用いた構成にしてもよい。
【0082】また、各実施形態において、圧電素子を用
いてインクを加圧する構成について説明したが、ノズル
近傍で気泡を発生させ、その力でインクを噴出する、い
わゆるバブルジェット方式、あるいは他の方式を用いた
場合であっても、本発明の適用が可能である。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、キャビ
ティプレートとノズルプレートの接合に伴う端面研削等
が容易であり、吐出不良の可能性を低減させ、高密度な
ノズル配列に容易に対応可能インクジェットヘッドを提
供できる。
【0084】請求項2に記載の発明によれば、複雑な接
合を不要とし、容易に精度を確保しつつ簡易な接合を用
いて製造可能なインクジェットヘッドを提供できる。
【0085】請求項3に記載の発明によれば、簡易な3
層構造による接合を行って高密度なノズル配列を実現で
きるインクジェットヘッドを提供できる。
【0086】請求項4に記載の発明によれば、簡易な3
層構造による接合に加え、圧力室のサイズの制約を受け
ることなく多数のノズルを配置して構成し、一層高密度
なノズル配列を実現できるインクジェットヘッドを提供
できる。
【0087】請求項5に記載の発明によれば、シリコン
を素材とするノズルプレートに対し、多種多様な加工方
法、接合方法を用いることができ、容易に製造可能なイ
ンクジェットヘッドを提供できる。
【0088】請求項6に記載の発明によれば、ガラスを
素材とするノズルプレートに対し、請求項5に記載の発
明と同様、多種多様な加工方法、接合方法を用いること
ができ、容易に製造可能なインクジェットヘッドを提供
できる。
【0089】請求項7に記載の発明によれば、接合を共
晶結合により行い、接着剤のはみ出し、接合面の浮き等
による吐出性能の劣化が生じず、良好な吐出性能を有す
るインクジェットヘッドを提供できる。
【0090】請求項8に記載の発明によれば、エッチン
グを用いて複数のノズルを高精度に形成し、良好な吐出
性能を有するインクジェットヘッドを提供できる。
【0091】請求項9に記載の発明によれば、ショット
ブラスト加工を用いてインク流路をを高精度に形成し、
吐出性能が良好で、しかも生産性の高いインクジェット
ヘッドを提供できる。
【0092】請求項10に記載の発明によれば、圧電素
子を用いた簡易な構成を備えるインクジェットヘッドに
対し、吐出性能の更なる向上と多ノズル化への対応を容
易にする。
【0093】請求項11に記載の発明によれば、圧力室
からノズルに達する流路をより短縮して圧力損失が少な
く効率的なインクの吐出が可能なインクジェットヘッド
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの図1のX−X線断面図であり、(a)は圧電素子
に駆動電圧を印加しない場合、(b)は圧電素子に駆動
電圧を印加した場合の図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るノズルプレートの
形成方法の一例を説明する図であり、(a)がノズルプ
レート側ディセンダホールの形成を示す図、(b)がノ
ズルの形成を示す図、(c)が2つのシリコンプレート
の接合を示す図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るノズルプレートの
形成方法の他の例を説明する図であり、(a)がノズル
プレート側ディセンダホールの形成を示す図、(b)が
ノズルの形成を示す図、(c)が2つのシリコンプレー
トの接合を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘ
ッドの縦断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘ
ッドのノズル面側から見た側面図である。
【図8】従来のサイドシュート型インクジェットヘッド
の縦断面図である。
【符号の説明】
1、11、12…セラミックシート 2、13、14…圧電素子 3…ノズルプレート 4…インク室 5…圧力室 6…ディセンダホール 7…ノズルプレート側ディセンダホール 8…ノズル 9…ダンパ 10…テーパ 20、21、22、23…独立電極 31…第1シリコンプレート 32…第2シリコンプレート 101、102、103、104、105、106…接
合面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを加圧手段により加圧する複数の
    圧力室と、当該圧力室にインクを供給するインク流路と
    が形成されたキャビティプレートと、それぞれの前記圧
    力室に連通しインクを吐出する複数のノズルが形成され
    たノズルプレートが接合された構造を有するインクジェ
    ットヘッドであって、 前記ノズルからのインク吐出方向が前記圧力室の長手方
    向に対して略平行になると共に、前記ノズルが前記圧力
    室の長手方向延長線上から所定距離だけ離れて配置され
    るよう前記キャビティプレート及び前記ノズルプレート
    が形成されることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズルプレートは、更に複数のプレ
    ートが接合されて形成されるものであると共に、前記キ
    ャビティプレート及び前記ノズルプレートの全ての接合
    面が、前記圧力室の長手方向に対して略平行となるよう
    形成されることを特徴とする講求項1に記載のインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッドは、第1の前
    記キャビティプレートと、第2の前記キャビティプレー
    トと、当該2つのキャビティプレートに挟まれ、当該2
    つのキャビティプレートのそれぞれの圧力室に連通する
    複数のノズルが形成された前記ノズルプレートとが接合
    された3層構造に形成されることを特徴とする講求項1
    又は請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記第1のキャビティプレートと前記第
    2のキャビティプレートには、互いに等しいピッチで前
    記複数の圧力室が形成されると共に、前記3層構造は、
    当該2つのキャビティプレートに、それぞれ略半ピッチ
    ずれた状態で交互に前記圧力室が配置されるよう形成さ
    れることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記ノズルプレートの素材としてシリコ
    ンを用いることを特徴とする請求項1から請求項4の何
    れかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ノズルプレートの素材としてガラス
    を用いることを特徴とする請求項1から請求項4の何れ
    かに記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】 前記ノズルプレートと前記キャビティプ
    レートは、共晶結合により接合されることを特徴とする
    請求項1から請求項6の何れかに記載のインクジェット
    ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記複数のノズルは、前記ノズルプレー
    トに対してエッチングを施し形成されることを特徴とす
    る請求項1から請求項7の何れかに記載のインクジェッ
    トヘッド。
  9. 【請求項9】 前記キャビティプレートに対して施され
    る加工方法はショットブラスト加工であることを特徴と
    する講求項1から請求項8の何れかに記載のインクジェ
    ットヘッド。
  10. 【請求項10】 前記加圧手段は、前記キャビティプレ
    ートの一面側に接合されたシート状の圧電素子であるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の
    インクジェットヘッド。
  11. 【請求項11】 前記シート状の圧電素子が接合される
    前記キャビティプレートの一面側に前記ノズルプレート
    が接合されていることを特徴とする請求項1から請求項
    10の何れかに記載のインクジェットヘッド。
JP14944498A 1998-05-29 1998-05-29 インクジェットヘッド Pending JPH11334073A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107642483A (zh) * 2016-07-20 2018-01-30 杨杰 一种压电陶瓷风机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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