JPH11333248A - 燃焼工程での窒素酸化物を減少させる方法 - Google Patents
燃焼工程での窒素酸化物を減少させる方法Info
- Publication number
- JPH11333248A JPH11333248A JP10141341A JP14134198A JPH11333248A JP H11333248 A JPH11333248 A JP H11333248A JP 10141341 A JP10141341 A JP 10141341A JP 14134198 A JP14134198 A JP 14134198A JP H11333248 A JPH11333248 A JP H11333248A
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- JP
- Japan
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- combustion
- nitrogen oxides
- exhaust gas
- section
- alkali metal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 可燃性物質を燃焼させる際に発生する窒素酸
化物を効率的に除去すること。 【解決手段】 窒素酸化物を発生する燃焼工程に、アル
カリ金属塩を添加することにより、窒素酸化物を減少す
る。
化物を効率的に除去すること。 【解決手段】 窒素酸化物を発生する燃焼工程に、アル
カリ金属塩を添加することにより、窒素酸化物を減少す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラー、焼却
炉、加熱炉及び内燃機関等において、可燃性物質を燃焼
させる際に発生する窒素酸化物を低減させる方法に関す
る。
炉、加熱炉及び内燃機関等において、可燃性物質を燃焼
させる際に発生する窒素酸化物を低減させる方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】工場排気ガス、車両の排気ガス等の排気
ガス中には、未処理の場合には大気を汚染するであろう
望ましくない量の窒素酸化物をしばしば含有している。
この窒素酸化物は、大気中の炭化水素との光化学反応に
よりスモッグを生じさせることがある。長年にわたっ
て、窒素酸化物の放出を、抑制または除去する為に種々
の方法が提案されてきた。窒素酸化物の抑制方法は、燃
焼の改良を利用して窒素酸化物濃度を減少させるものや
アンモニアを燃焼炉中に注入して窒素酸化物を窒素に転
化させるもの等が挙げられる。燃焼の改良は、典型的に
は至極安価であるが、それらは通常約５０％の減少に限
られる。燃焼炉中へのアンモニアの注入は、有効である
ことは良く知られている。これは添加したアンモニアか
らＮＨ2 が生成し、これが窒素酸化物を還元するためで
ある。ところが、このアンモニアによる窒素酸化物の低
減法の欠点は、アンモニアからＮＨ2 への高い転化効率
を得るのには燃焼温度の非常に注意深い制御が必要とさ
れ、装置の制御が複雑であり設備費がかさむため、大型
の定置機関に限られることである。
ガス中には、未処理の場合には大気を汚染するであろう
望ましくない量の窒素酸化物をしばしば含有している。
この窒素酸化物は、大気中の炭化水素との光化学反応に
よりスモッグを生じさせることがある。長年にわたっ
て、窒素酸化物の放出を、抑制または除去する為に種々
の方法が提案されてきた。窒素酸化物の抑制方法は、燃
焼の改良を利用して窒素酸化物濃度を減少させるものや
アンモニアを燃焼炉中に注入して窒素酸化物を窒素に転
化させるもの等が挙げられる。燃焼の改良は、典型的に
は至極安価であるが、それらは通常約５０％の減少に限
られる。燃焼炉中へのアンモニアの注入は、有効である
ことは良く知られている。これは添加したアンモニアか
らＮＨ2 が生成し、これが窒素酸化物を還元するためで
ある。ところが、このアンモニアによる窒素酸化物の低
減法の欠点は、アンモニアからＮＨ2 への高い転化効率
を得るのには燃焼温度の非常に注意深い制御が必要とさ
れ、装置の制御が複雑であり設備費がかさむため、大型
の定置機関に限られることである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来技術の前記欠点を有せず、低い工業的経費で可燃性物
質を燃焼させる際に発生する窒素酸化物を減少させるこ
とを課題としている。
来技術の前記欠点を有せず、低い工業的経費で可燃性物
質を燃焼させる際に発生する窒素酸化物を減少させるこ
とを課題としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術における種々の問題点を解決すべく鋭意検討を行っ
た結果、添加物としてアルカリ金属塩を使用することに
より窒素酸化物を減少させることができる方法を見いだ
し、本発明に到達した。即ち、本発明の方法は、窒素酸
化物を発生する燃焼工程に、アルカリ金属塩を添加し、
窒素酸化物の発生量を減少させるものである。燃焼工程
で発生した窒素酸化物は、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化リチウム、臭化ナトリウムまたは臭化カリウム
等のアルカリ金属塩と反応して、分子状の窒素となる。
このアルカリ金属塩は、単独で用いても良く、２種以上
を組み合わせても良い。尚、本明細書中で使用される
「窒素酸化物」という用語は、一酸化窒素及び／または
二酸化窒素を意味する。
技術における種々の問題点を解決すべく鋭意検討を行っ
た結果、添加物としてアルカリ金属塩を使用することに
より窒素酸化物を減少させることができる方法を見いだ
し、本発明に到達した。即ち、本発明の方法は、窒素酸
化物を発生する燃焼工程に、アルカリ金属塩を添加し、
窒素酸化物の発生量を減少させるものである。燃焼工程
で発生した窒素酸化物は、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム、塩化リチウム、臭化ナトリウムまたは臭化カリウム
等のアルカリ金属塩と反応して、分子状の窒素となる。
このアルカリ金属塩は、単独で用いても良く、２種以上
を組み合わせても良い。尚、本明細書中で使用される
「窒素酸化物」という用語は、一酸化窒素及び／または
二酸化窒素を意味する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明により提案される好ましい
方法においては、可燃性物質を空気の存在下、炎により
直接燃焼させて、その間同時に発生する窒素酸化物はア
ルカリ金属塩により実質的に減少される。好ましいアル
カリ金属塩としては、塩化ナトリウムが挙げられるが、
必要に応じて、塩化カリウム、塩化リチウム等の他のア
ルカリ金属塩と併用しても良い。アルカリ金属塩は、炎
の回りの反応（燃焼）帯域中へ注入しても良く、あるい
は可燃性物質と混合しても良い。
方法においては、可燃性物質を空気の存在下、炎により
直接燃焼させて、その間同時に発生する窒素酸化物はア
ルカリ金属塩により実質的に減少される。好ましいアル
カリ金属塩としては、塩化ナトリウムが挙げられるが、
必要に応じて、塩化カリウム、塩化リチウム等の他のア
ルカリ金属塩と併用しても良い。アルカリ金属塩は、炎
の回りの反応（燃焼）帯域中へ注入しても良く、あるい
は可燃性物質と混合しても良い。
【０００６】本発明の方法は、特に８００〜１２００℃
の温度で有効であり、従って、実際に全ての燃焼装置で
問題なく使用することができる。窒素酸化物の発生を低
減するために必要なアルカリ金属塩の量は、主として可
燃性物質中の窒素の濃度により決まり、結果的に広い範
囲で変動できる。例えば、窒素酸化物を６００〜８００
ｐｐｍ程度発生する工場廃液の燃焼においては、廃液１
ｔ当たり、アルカリ金属塩を１０〜１００ｋｇを必要と
する。
の温度で有効であり、従って、実際に全ての燃焼装置で
問題なく使用することができる。窒素酸化物の発生を低
減するために必要なアルカリ金属塩の量は、主として可
燃性物質中の窒素の濃度により決まり、結果的に広い範
囲で変動できる。例えば、窒素酸化物を６００〜８００
ｐｐｍ程度発生する工場廃液の燃焼においては、廃液１
ｔ当たり、アルカリ金属塩を１０〜１００ｋｇを必要と
する。
【０００７】
【発明の効果】本発明方法は、アルカリ金属塩を用いて
廃ガス中の窒素酸化物を還元除去する方法であり、Ｎａ
Ｃｌ等の安価なアルカリ金属塩で高い窒素酸化物の除去
効果を有し、装置の制御の点でも、特別な制御を必要と
せず極めて容易である。また、燃焼炉は特別な構造や改
造をする必要がなく広範囲の装置に利用できる。
廃ガス中の窒素酸化物を還元除去する方法であり、Ｎａ
Ｃｌ等の安価なアルカリ金属塩で高い窒素酸化物の除去
効果を有し、装置の制御の点でも、特別な制御を必要と
せず極めて容易である。また、燃焼炉は特別な構造や改
造をする必要がなく広範囲の装置に利用できる。
【０００８】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明を更
に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない。
に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない。
【０００９】実施例１、２ 図面に示した燃焼処理装置は、燃焼部（３）の大きさが
１．３５ｍ2 、煙道部の大きさが０．３ｍ2 からなる燃
焼炉のバーナー（２）において、灯油（１）を毎時１
６．０Ｌの割合で燃焼させたものである。燃焼部には、
予め廃液にＮａＣｌを表１に示した所定の濃度に添加し
た液（６）を供給した。尚、本実施例における燃焼部の
平均的な処理温度と滞留時間は、１０５０℃で３秒であ
り、窒素酸化物の濃度は煙道部（４）のガス採取口
（５）から燃焼排ガスを採取し、赤外線吸収法による分
析を行った。この試験結果は表１に示すようになった。
１．３５ｍ2 、煙道部の大きさが０．３ｍ2 からなる燃
焼炉のバーナー（２）において、灯油（１）を毎時１
６．０Ｌの割合で燃焼させたものである。燃焼部には、
予め廃液にＮａＣｌを表１に示した所定の濃度に添加し
た液（６）を供給した。尚、本実施例における燃焼部の
平均的な処理温度と滞留時間は、１０５０℃で３秒であ
り、窒素酸化物の濃度は煙道部（４）のガス採取口
（５）から燃焼排ガスを採取し、赤外線吸収法による分
析を行った。この試験結果は表１に示すようになった。
【００１０】比較例１ 実施例にて使用した装置において、廃液にＮａＣｌを添
加しないで同様に行った。結果を表１に示した。
加しないで同様に行った。結果を表１に示した。
【００１１】比較例２ 実施例にて使用した装置において、灯油のみ燃焼した結
果を表１に示した。
果を表１に示した。
【００１２】
【表１】
【図１】本発明方法の実施に適する工場廃液の燃焼処理
装置の一例を示す概要図である。
装置の一例を示す概要図である。
１；灯油 ２；バーナー ３；燃焼部 ４；煙道部 ５；ガス採取口 ６；ＮａＣｌを添加した廃液
Claims (2)
- 【請求項１】アルカリ金属塩を添加することを特徴とす
る燃焼工程での窒素酸化物の発生を減少させる方法。 - 【請求項２】アルカリ金属塩が、塩化カリウム、塩化ナ
トリウム、塩化リチウム、臭化カリウムおよび臭化ナト
リウムからなる群から選ばれた少なくとも１種である請
求項１記載の燃焼工程での窒素酸化物の発生を減少させ
る方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10141341A JPH11333248A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 燃焼工程での窒素酸化物を減少させる方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10141341A JPH11333248A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 燃焼工程での窒素酸化物を減少させる方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11333248A true JPH11333248A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15289716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10141341A Pending JPH11333248A (ja) | 1998-05-22 | 1998-05-22 | 燃焼工程での窒素酸化物を減少させる方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11333248A (ja) |
-
1998
- 1998-05-22 JP JP10141341A patent/JPH11333248A/ja active Pending
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