JPH11332891A - 動物固定器 - Google Patents
動物固定器Info
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- JPH11332891A JPH11332891A JP14333598A JP14333598A JPH11332891A JP H11332891 A JPH11332891 A JP H11332891A JP 14333598 A JP14333598 A JP 14333598A JP 14333598 A JP14333598 A JP 14333598A JP H11332891 A JPH11332891 A JP H11332891A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定力を分散して頭部の固定を行える動物固
定器を得る。 【解決手段】 固定板1上の一端に動物23の頭部24
が入る幅に切欠き部2を設ける。切欠き部2の入口から
奥に向かった両側の固定板1上に相対向させて支持板
3,3’を設ける。支持板3,3’には、これら支持板
間で回動自在となるようにアーチ形の第1の口金4と、
機械的機構により回動させられる別のアーチ形の第2の
口金5とを適宜間隔で支持させる。更に固定板1上に
は、第2の口金5を回動させたときに第2の口金5の中
央部の概ね孤上で動物23の頭部24の一部に当接して
上顎部を第2の口金5と共に挟持する幅狭の固定片13
を設ける。第1の口金4には動物23の下顎の両側を外
側から押さえる下顎掛け部14,14’を設ける。
定器を得る。 【解決手段】 固定板1上の一端に動物23の頭部24
が入る幅に切欠き部2を設ける。切欠き部2の入口から
奥に向かった両側の固定板1上に相対向させて支持板
3,3’を設ける。支持板3,3’には、これら支持板
間で回動自在となるようにアーチ形の第1の口金4と、
機械的機構により回動させられる別のアーチ形の第2の
口金5とを適宜間隔で支持させる。更に固定板1上に
は、第2の口金5を回動させたときに第2の口金5の中
央部の概ね孤上で動物23の頭部24の一部に当接して
上顎部を第2の口金5と共に挟持する幅狭の固定片13
を設ける。第1の口金4には動物23の下顎の両側を外
側から押さえる下顎掛け部14,14’を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物の医療用実
験,治療,輸送等に使用する動物固定器に関するもので
ある。
験,治療,輸送等に使用する動物固定器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】動物の医療用実験や治療のため、該動物
を確実に、しかも安全に固定する固定器として従来ある
ものは、完全なものではなく、特に脳,目,鼻,耳,背
部等の医療用実験にあっては困難を極めていた。また、
動物を輸送する場合、これといった安全性の高い動物固
定器は見当たらなかった。
を確実に、しかも安全に固定する固定器として従来ある
ものは、完全なものではなく、特に脳,目,鼻,耳,背
部等の医療用実験にあっては困難を極めていた。また、
動物を輸送する場合、これといった安全性の高い動物固
定器は見当たらなかった。
【0003】このような問題点を解決するものとして、
特公昭57−30503号公報に次のような構成の動物
固定器が提案されている。
特公昭57−30503号公報に次のような構成の動物
固定器が提案されている。
【0004】この動物固定器は、固定板上の一端に少な
くとも動物の頭部が入る幅に切欠き部が設けられ、該切
欠き部の入口から奥に向かった両側の固定板上に相対向
させて支持板が設けられ、これら支持板にはこれら支持
板間で回動自在となるようにアーチ形の第1の口金と、
機械的機構により回動させられる別のアーチ形の第2の
口金とが適宜間隔で支持され、更に固定板または支持板
上には第2の口金を回動させたときに該第2の口金の中
央部の概ね孤上で動物の頭部の一部に当接して該頭部の
上顎部を該第2の口金と共に挟持する幅狭の固定片が設
けられている構造になっている。
くとも動物の頭部が入る幅に切欠き部が設けられ、該切
欠き部の入口から奥に向かった両側の固定板上に相対向
させて支持板が設けられ、これら支持板にはこれら支持
板間で回動自在となるようにアーチ形の第1の口金と、
機械的機構により回動させられる別のアーチ形の第2の
口金とが適宜間隔で支持され、更に固定板または支持板
上には第2の口金を回動させたときに該第2の口金の中
央部の概ね孤上で動物の頭部の一部に当接して該頭部の
上顎部を該第2の口金と共に挟持する幅狭の固定片が設
けられている構造になっている。
【0005】このような動物固定器によれば、人手もか
からず、簡単にしかも確実に動物を固定でき、動物の医
療用実験や治療等に使用すれば従来固定が困難であった
ため極めて困難とされていた脳,目,鼻,耳,背部等の
医療用実験や治療が可能となり、また、動物を輸送等に
使用すれば安全に誘導,管理ができ利点がある。
からず、簡単にしかも確実に動物を固定でき、動物の医
療用実験や治療等に使用すれば従来固定が困難であった
ため極めて困難とされていた脳,目,鼻,耳,背部等の
医療用実験や治療が可能となり、また、動物を輸送等に
使用すれば安全に誘導,管理ができ利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
公昭57−30503号公報で紹介されている動物固定
器では、動物の上顎部を固定片と第2の口金とで挟持し
て固定する構造であったため、その機械的強度を確保す
る関係上、固定片は厚く、第2の口金は太くしていたの
で、次のような問題点があった。
公昭57−30503号公報で紹介されている動物固定
器では、動物の上顎部を固定片と第2の口金とで挟持し
て固定する構造であったため、その機械的強度を確保す
る関係上、固定片は厚く、第2の口金は太くしていたの
で、次のような問題点があった。
【0007】(a)固定片が厚く、第2の口金が太くな
っていると、上顎部のレントゲン撮影に障害となり、ま
た手術域が狭められる。 (b)固定される動物には、上顎部に集中的に固定力が
加わるので、ストレスとなり、呼吸除外や、心脈数の変
動等の整理変動を招いたりして、自然な状態での実験デ
ータが得られない。 (c)固定力が加わる部分が損傷され易い。
っていると、上顎部のレントゲン撮影に障害となり、ま
た手術域が狭められる。 (b)固定される動物には、上顎部に集中的に固定力が
加わるので、ストレスとなり、呼吸除外や、心脈数の変
動等の整理変動を招いたりして、自然な状態での実験デ
ータが得られない。 (c)固定力が加わる部分が損傷され易い。
【0008】本発明の目的は、固定力を分散して頭部の
固定を行える動物固定器を提供することにある。
固定を行える動物固定器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明で改良しようとす
る動物固定器は、固定板上の一端に少なくとも動物の頭
部が入る幅に切欠き部が設けられ、前記切欠き部の入口
から奥に向かった両側の前記固定板上に相対向させて支
持板が設けられ、これら支持板にはこれら支持板間で回
動自在となるようにアーチ形の第1の口金と、機械的機
構により回動させられる別のアーチ形の第2の口金とが
適宜間隔で支持され、更に前記固定板または前記支持板
上には前記第2の口金を回動させたときに該第2の口金
の中央部の概ね孤上で前記動物の頭部の一部に当接して
該頭部の上顎部を該第2の口金と共に挟持する幅狭の固
定片が設けられている構造のものである。
る動物固定器は、固定板上の一端に少なくとも動物の頭
部が入る幅に切欠き部が設けられ、前記切欠き部の入口
から奥に向かった両側の前記固定板上に相対向させて支
持板が設けられ、これら支持板にはこれら支持板間で回
動自在となるようにアーチ形の第1の口金と、機械的機
構により回動させられる別のアーチ形の第2の口金とが
適宜間隔で支持され、更に前記固定板または前記支持板
上には前記第2の口金を回動させたときに該第2の口金
の中央部の概ね孤上で前記動物の頭部の一部に当接して
該頭部の上顎部を該第2の口金と共に挟持する幅狭の固
定片が設けられている構造のものである。
【0010】請求項1に記載の動物固定器は、前記第1
の口金に、前記動物の下顎の両側を外側から押さえる下
顎掛け部が設けられていることを特徴とする。
の口金に、前記動物の下顎の両側を外側から押さえる下
顎掛け部が設けられていることを特徴とする。
【0011】このような構造の動物固定器によれば、固
定すべき動物は第2の口金と固定片とにより従来と同様
に上顎部が固定される以外に、第1の口金と下顎掛け部
とにより下顎が固定され、固定力を分散することができ
る。
定すべき動物は第2の口金と固定片とにより従来と同様
に上顎部が固定される以外に、第1の口金と下顎掛け部
とにより下顎が固定され、固定力を分散することができ
る。
【0012】このため、第1,第2の口金及び下顎掛け
部は細く、固定片は薄く或いは細くすることができ、上
顎部のレントゲン撮影の障害を減少させることができ、
また手術域を広げることができる。
部は細く、固定片は薄く或いは細くすることができ、上
顎部のレントゲン撮影の障害を減少させることができ、
また手術域を広げることができる。
【0013】また、固定される動物には上顎部に固定力
が集中しなく、固定力が分散されるので、ストレスを軽
減でき、呼吸除外や、心脈数の変動等の整理変動を招か
ず、自然な状態での実験データを得ることができる。
が集中しなく、固定力が分散されるので、ストレスを軽
減でき、呼吸除外や、心脈数の変動等の整理変動を招か
ず、自然な状態での実験データを得ることができる。
【0014】さらに、固定される動物には固定力が集中
しないので、該動物の固定される部分が損傷されるのを
防止することができる。
しないので、該動物の固定される部分が損傷されるのを
防止することができる。
【0015】請求項2に記載の動物固定器は、前記両下
顎掛け部はそれぞれアーチ形をなしていて前記第1の口
金に固定されていることを特徴とする。
顎掛け部はそれぞれアーチ形をなしていて前記第1の口
金に固定されていることを特徴とする。
【0016】このように下顎掛け部がそれぞれアーチ形
をなしていると、固定すべき動物の下顎の形状のバラツ
キに拘らず、容易に下顎に外側から掛けることができ
る。
をなしていると、固定すべき動物の下顎の形状のバラツ
キに拘らず、容易に下顎に外側から掛けることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は、本発明に係る動
物固定器における実施の形態の一例を示したものであ
る。
物固定器における実施の形態の一例を示したものであ
る。
【0018】この動物固定器は、平板状の固定板1を備
え、該固定板1上の一端には少なくとも動物の頭部が入
る幅に切欠き部2が設けられている。この切欠き部2の
入口から奥に向かった両側の固定板1上には、相対向さ
せて支持板3,3’が立設されている。これら支持板
3,3’には、これら支持板3,3’間で回動自在とな
るようにアーチ形の第1の口金4が設けられている。更
に、支持板3,3’間に第1の口金4の前方に適宜間隔
をあけて該第1の口金4と同様に支持板3,3’間で回
動自在となるように別のアーチ形の第2の口金5が設け
られている。この第2の口金5のアーチ中央部aが真下
になるように該第2の口金5を支持板3,3’間に直立
させたとき、第1の口金4は下向きで第2の口金5の方
向に傾斜して、第2の口金5のアーチ中央部aと第1の
口金4のアーチ中央部bとが相接するように位置されて
いる(図4参照)。
え、該固定板1上の一端には少なくとも動物の頭部が入
る幅に切欠き部2が設けられている。この切欠き部2の
入口から奥に向かった両側の固定板1上には、相対向さ
せて支持板3,3’が立設されている。これら支持板
3,3’には、これら支持板3,3’間で回動自在とな
るようにアーチ形の第1の口金4が設けられている。更
に、支持板3,3’間に第1の口金4の前方に適宜間隔
をあけて該第1の口金4と同様に支持板3,3’間で回
動自在となるように別のアーチ形の第2の口金5が設け
られている。この第2の口金5のアーチ中央部aが真下
になるように該第2の口金5を支持板3,3’間に直立
させたとき、第1の口金4は下向きで第2の口金5の方
向に傾斜して、第2の口金5のアーチ中央部aと第1の
口金4のアーチ中央部bとが相接するように位置されて
いる(図4参照)。
【0019】第2の口金5を回動させるために、機械的
機構6が設けられている。この機械的機構6は、第2の
口金5の一端を他方の支持板3’より延長させて突出さ
れたシャフト7と、このシャフト7の先端に設けられた
歯車8及び該歯車8に摘み9に続く螺子歯車10を噛み
合わせたウオーム機構11と、このウオーム機構11を
保持させた枠12とを備え、摘み9を回すことにより第
2の口金5が回動させられるようになっている。
機構6が設けられている。この機械的機構6は、第2の
口金5の一端を他方の支持板3’より延長させて突出さ
れたシャフト7と、このシャフト7の先端に設けられた
歯車8及び該歯車8に摘み9に続く螺子歯車10を噛み
合わせたウオーム機構11と、このウオーム機構11を
保持させた枠12とを備え、摘み9を回すことにより第
2の口金5が回動させられるようになっている。
【0020】また、支持板3,3’上には、第2の口金
5が回動させたときにそのアーチ中央部aの概ね孤上
(換言すれば、アーチ中央部aにほぼ対応した位置で)
で固定すべき動物の頭部の一部に当接して該頭部の上顎
部を該第2の口金5と共に挟持する幅狭の固定片13が
設けられている。
5が回動させたときにそのアーチ中央部aの概ね孤上
(換言すれば、アーチ中央部aにほぼ対応した位置で)
で固定すべき動物の頭部の一部に当接して該頭部の上顎
部を該第2の口金5と共に挟持する幅狭の固定片13が
設けられている。
【0021】更に、第1の口金4には、固定すべき動物
の下顎の両側を外側から押さえる下顎掛け部14,1
4’が設けられている。これら下顎掛け部14,14’
は、それぞれアーチ形をなしていて第1の口金4に固定
されている。
の下顎の両側を外側から押さえる下顎掛け部14,1
4’が設けられている。これら下顎掛け部14,14’
は、それぞれアーチ形をなしていて第1の口金4に固定
されている。
【0022】なお、図中15は固定板1に設けられた取
付け孔、16は動物の医療用実験や治療等に使用する動
物載置台、17は動物載置台16に設けられた取付け部
材で、この取付け部材17に固定板1がその取付け孔1
5に通されたボルト18で取付けられている。19は固
定すべき動物の四肢及び尾を動物載置台16に固定する
固定具で、吸盤20,枠21,ボルト22よりなり、ボ
ルト22の下端面と吸盤20の上面により固定すべき動
物の四肢及び尾を挟圧固定し、吸盤20を動物載置台1
6の上面に吸着固定するものである。
付け孔、16は動物の医療用実験や治療等に使用する動
物載置台、17は動物載置台16に設けられた取付け部
材で、この取付け部材17に固定板1がその取付け孔1
5に通されたボルト18で取付けられている。19は固
定すべき動物の四肢及び尾を動物載置台16に固定する
固定具で、吸盤20,枠21,ボルト22よりなり、ボ
ルト22の下端面と吸盤20の上面により固定すべき動
物の四肢及び尾を挟圧固定し、吸盤20を動物載置台1
6の上面に吸着固定するものである。
【0023】以上の構成からなる動物固定器に動物例え
ばラットを固定する場合の操作を、図5及び図6を参照
して説明する。
ばラットを固定する場合の操作を、図5及び図6を参照
して説明する。
【0024】この場合には、ラット23の頸部を掴み、
その頭部24を固定板1上の一端に形成されている切欠
き部2に位置させ、ラット23の口内に第1,第2の口
金4,5のそれぞれ中央部b,aを噛ませるようにして
入れる。この場合、第2の口金5は直立した状態にてそ
の中央部aと第1の口金4のそれぞれ中央部bとが相接
するようにしたので、ラット23の口を大きく開くこと
なく、これら第1,第2の口金4,5を容易に挿入して
噛ませることができる。この状態で、摘み9を回し、螺
子歯車10,歯車8を介して第2の口金5を図4で第1
の口金4から離間する時計回り方向に回動させると、第
2の口金5の中央部aがラット23の上顎の門歯に係止
され、第2の口金5の回動に伴いラット23の口が自然
に大きく開く。
その頭部24を固定板1上の一端に形成されている切欠
き部2に位置させ、ラット23の口内に第1,第2の口
金4,5のそれぞれ中央部b,aを噛ませるようにして
入れる。この場合、第2の口金5は直立した状態にてそ
の中央部aと第1の口金4のそれぞれ中央部bとが相接
するようにしたので、ラット23の口を大きく開くこと
なく、これら第1,第2の口金4,5を容易に挿入して
噛ませることができる。この状態で、摘み9を回し、螺
子歯車10,歯車8を介して第2の口金5を図4で第1
の口金4から離間する時計回り方向に回動させると、第
2の口金5の中央部aがラット23の上顎の門歯に係止
され、第2の口金5の回動に伴いラット23の口が自然
に大きく開く。
【0025】そして、支持板3,3’には、第2の口金
5の中央部aの概ね孤上でラット23の頭部の一部であ
る前頭骨と鼻骨の中間部に当接する固定片13が設けら
れていることから、第2の口金5の回動を続けることに
よりラット23が上顎部が該第2の口金5と固定片13
とで確実に挟持固定されることになる。
5の中央部aの概ね孤上でラット23の頭部の一部であ
る前頭骨と鼻骨の中間部に当接する固定片13が設けら
れていることから、第2の口金5の回動を続けることに
よりラット23が上顎部が該第2の口金5と固定片13
とで確実に挟持固定されることになる。
【0026】一方、第1の口金4にあっては、第2の口
金5の回動に伴うラット23の上顎部の移動により、ラ
ット23の上顎部の末端部から後方へラット23の頸部
を抑圧することになる。また、第1の口金4の左右に設
けられている下顎掛け部14,14’がラット23の下
顎の両側を外側から押さえることになる。これにより第
1の口金4と下顎掛け部14,14’とによってラット
23の下顎が固定されることになる。
金5の回動に伴うラット23の上顎部の移動により、ラ
ット23の上顎部の末端部から後方へラット23の頸部
を抑圧することになる。また、第1の口金4の左右に設
けられている下顎掛け部14,14’がラット23の下
顎の両側を外側から押さえることになる。これにより第
1の口金4と下顎掛け部14,14’とによってラット
23の下顎が固定されることになる。
【0027】このようにして固定したラット23に医療
用実験や治療等を行う場合、図6に示すように、ラット
23の頭部24や背部が上になるようにして動物載置台
16に載せ、固定板1を動物載置台16に設けた取付け
部材17にボルト18によって固定し、動物載置台16
に載せたラット23の四肢及び尾を固定具19により動
物載置台16に固定する。しかして、ラット23は前頭
骨と鼻骨の中間部を除き総てを露出した状態で背位で固
定されるので、脳,目,鼻,耳,背部の医療用実験、更
には治療実験も容易に行うことができる。
用実験や治療等を行う場合、図6に示すように、ラット
23の頭部24や背部が上になるようにして動物載置台
16に載せ、固定板1を動物載置台16に設けた取付け
部材17にボルト18によって固定し、動物載置台16
に載せたラット23の四肢及び尾を固定具19により動
物載置台16に固定する。しかして、ラット23は前頭
骨と鼻骨の中間部を除き総てを露出した状態で背位で固
定されるので、脳,目,鼻,耳,背部の医療用実験、更
には治療実験も容易に行うことができる。
【0028】また、ラット23の喉部,肺部,腹部等の
医療用実験の場合は、ラット23を固定して本発明の動
物固定器を裏返し、ラット23を仰向け状態にして動物
載置台16に載せ、前記と同様に固定することにより行
える。
医療用実験の場合は、ラット23を固定して本発明の動
物固定器を裏返し、ラット23を仰向け状態にして動物
載置台16に載せ、前記と同様に固定することにより行
える。
【0029】特に、本発明の動物固定器では、第1の口
金4に、ラット23の下顎の両側を外側から押さえる下
顎掛け部14,14’を設けているので、固定すべきラ
ット23は第2の口金5と固定片13とにより従来と同
様に上顎部が固定される以外に、第1の口金4と下顎掛
け部14,14’とにより下顎が固定され、固定力を分
散することができる。このため、第1,第2の口金4,
5及び下顎掛け部14,14’は細く、固定片13は薄
く或いは細くすることができ、上顎部のレントゲン撮影
の障害を減少させることができ、また手術域を広げるこ
とができる。
金4に、ラット23の下顎の両側を外側から押さえる下
顎掛け部14,14’を設けているので、固定すべきラ
ット23は第2の口金5と固定片13とにより従来と同
様に上顎部が固定される以外に、第1の口金4と下顎掛
け部14,14’とにより下顎が固定され、固定力を分
散することができる。このため、第1,第2の口金4,
5及び下顎掛け部14,14’は細く、固定片13は薄
く或いは細くすることができ、上顎部のレントゲン撮影
の障害を減少させることができ、また手術域を広げるこ
とができる。
【0030】また、固定されるラット23には、従来の
ように上顎部に固定力が集中しなくなって固定力が分散
されるので、ストレスを軽減でき、呼吸除外や、心脈数
の変動等の整理変動を招かず、自然な状態での実験デー
タを得ることができる。
ように上顎部に固定力が集中しなくなって固定力が分散
されるので、ストレスを軽減でき、呼吸除外や、心脈数
の変動等の整理変動を招かず、自然な状態での実験デー
タを得ることができる。
【0031】さらに、固定力が集中しないので、ラット
23の固定される部分が損傷されるのを防止することが
できる。
23の固定される部分が損傷されるのを防止することが
できる。
【0032】かつまた、下顎掛け部14,14’が本例
のようにそれぞれアーチ形をなしていると、ラット23
の下顎の形状のバラツキに拘らず、容易に下顎に外側か
ら掛けることができる。
のようにそれぞれアーチ形をなしていると、ラット23
の下顎の形状のバラツキに拘らず、容易に下顎に外側か
ら掛けることができる。
【0033】以上は、ラット23を例に挙げて動物の医
療用実験や治療等に使用する場合について説明したが、
動物の輸送,管理等に使用する場合にあっても、前記実
施例にて説明した手段と同様の手段で頭部を固定すれば
よく、固定板1に鎖,紐等を繋いで檻等に固定すればよ
い。この場合、動物は頸部が固定されているので、動物
の誘導,管理が容易であり、しかも口が開いた状態にて
頭部が固定されているので、噛まれるおそれはなく、安
全に誘導,管理を行うことができる。
療用実験や治療等に使用する場合について説明したが、
動物の輸送,管理等に使用する場合にあっても、前記実
施例にて説明した手段と同様の手段で頭部を固定すれば
よく、固定板1に鎖,紐等を繋いで檻等に固定すればよ
い。この場合、動物は頸部が固定されているので、動物
の誘導,管理が容易であり、しかも口が開いた状態にて
頭部が固定されているので、噛まれるおそれはなく、安
全に誘導,管理を行うことができる。
【0034】なお、上記例では、第2の口金5の回動を
ウオーム機構11により行うようにしているが、他の機
械的機構によってもよく、また、モータにより回動させ
ることもできる。また、固定片13は支持板3,3’に
設けずに、固定板1に直接設けることもできる。
ウオーム機構11により行うようにしているが、他の機
械的機構によってもよく、また、モータにより回動させ
ることもできる。また、固定片13は支持板3,3’に
設けずに、固定板1に直接設けることもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る動物固定器では、第1の口
金に、動物の下顎の両側を外側から押さえる下顎掛け部
を設けているので、固定すべき動物は第2の口金と固定
片とにより従来と同様に上顎部が固定される以外に、第
1の口金と下顎掛け部とにより下顎が固定され、固定力
を分散することができる。このため、第1,第2の口金
及び下顎掛け部は細く、固定片は薄く或いは細くするこ
とができ、上顎部のレントゲン撮影の障害を減少させる
ことができ、また手術域を広げることができる。また、
固定される動物には、従来のように上顎部に固定力が集
中しなくなって固定力が分散されるので、ストレスを軽
減でき、呼吸除外や、心脈数の変動等の整理変動を招か
ず、自然な状態での実験データを得ることができる。さ
らに、動物には固定力が集中しないので、該動物の固定
される部分が損傷されるのを防止することができる。
金に、動物の下顎の両側を外側から押さえる下顎掛け部
を設けているので、固定すべき動物は第2の口金と固定
片とにより従来と同様に上顎部が固定される以外に、第
1の口金と下顎掛け部とにより下顎が固定され、固定力
を分散することができる。このため、第1,第2の口金
及び下顎掛け部は細く、固定片は薄く或いは細くするこ
とができ、上顎部のレントゲン撮影の障害を減少させる
ことができ、また手術域を広げることができる。また、
固定される動物には、従来のように上顎部に固定力が集
中しなくなって固定力が分散されるので、ストレスを軽
減でき、呼吸除外や、心脈数の変動等の整理変動を招か
ず、自然な状態での実験データを得ることができる。さ
らに、動物には固定力が集中しないので、該動物の固定
される部分が損傷されるのを防止することができる。
【図1】本発明に係る動物固定器における実施の形態の
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す動物固定器の平面図である。
【図3】図1に示す動物固定器の正面図である。
【図4】図1に示す動物固定器の一部側面図である。
【図5】図1に示す動物固定器の使用状態を示す背面図
である。
である。
【図6】図1に示す動物固定器の使用状態を示す側面図
である。
である。
1 固定板 2 切欠き部 3,3’ 支持板 4 第1の口金 5 第2の口金 6 機械的機構 7 シャフト 8 歯車 9 摘み 10 螺子歯車 11 ウオーム機構 12 枠 13 固定片 14,14’ 下顎掛け部 15 取付け孔 16 動物載置台 17 取付け部材 18 ボルト 19 固定具 20 吸盤 21 枠 22 ボルト 23 ラット(固定すべき動物) 24 頭部
Claims (2)
- 【請求項1】 固定板上の一端に少なくとも動物の頭部
が入る幅に切欠き部が設けられ、前記切欠き部の入口か
ら奥に向かった両側の前記固定板上に相対向させて支持
板が設けられ、これら支持板にはこれら支持板間で回動
自在となるようにアーチ形の第1の口金と、機械的機構
により回動させられる別のアーチ形の第2の口金とが適
宜間隔で支持され、更に前記固定板または前記支持板上
には前記第2の口金を回動させたときに該第2の口金の
中央部の概ね孤上で前記動物の頭部の一部に当接して該
頭部の上顎部を該第2の口金と共に挟持する幅狭の固定
片が設けられている動物固定器において、前記第1の口
金には前記動物の下顎の両側を外側から押さえる下顎掛
け部が設けられていることを特徴とする動物固定器。 - 【請求項2】 前記両下顎掛け部はそれぞれアーチ形を
なしていて前記第1の口金に固定されていることを特徴
とする請求項1に記載の動物固定器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14333598A JPH11332891A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 動物固定器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14333598A JPH11332891A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 動物固定器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11332891A true JPH11332891A (ja) | 1999-12-07 |
Family
ID=15336400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14333598A Pending JPH11332891A (ja) | 1998-05-25 | 1998-05-25 | 動物固定器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11332891A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103083109A (zh) * | 2013-03-03 | 2013-05-08 | 谢平 | 一种小鼠眼科实验固定架 |
CN107174370A (zh) * | 2017-07-05 | 2017-09-19 | 海南医学院 | 一种用于吸入式气管滴注的实验鼠固定器 |
CN111249099A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-06-09 | 中山大学中山眼科中心 | 啮齿类动物眼科手术平台 |
CN112057197A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-12-11 | 武汉和视光声科技有限公司 | 一种用于超声换能器阵列的动物固定装置 |
-
1998
- 1998-05-25 JP JP14333598A patent/JPH11332891A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103083109A (zh) * | 2013-03-03 | 2013-05-08 | 谢平 | 一种小鼠眼科实验固定架 |
CN107174370A (zh) * | 2017-07-05 | 2017-09-19 | 海南医学院 | 一种用于吸入式气管滴注的实验鼠固定器 |
CN111249099A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-06-09 | 中山大学中山眼科中心 | 啮齿类动物眼科手术平台 |
CN111249099B (zh) * | 2020-01-19 | 2021-12-07 | 中山大学中山眼科中心 | 啮齿类动物眼科手术平台 |
CN112057197A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-12-11 | 武汉和视光声科技有限公司 | 一种用于超声换能器阵列的动物固定装置 |
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