JPH11332627A

JPH11332627A - ポケットアダプタ

Info

Publication number: JPH11332627A
Application number: JP10145625A
Authority: JP
Inventors: Hideto Sotozono; 秀人外薗
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1998-05-27
Filing date: 1998-05-27
Publication date: 1999-12-07

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯小型電話等の被収納体をポケット内に固
定でき、且つポケットの突出も防止できるポケットアダ
プタを提供する。【解決手段】ポケット内に被収納体を保持するためポ
ケットアダプタ１０であって、前記被収納体を保持可能
な収納部１１と、この収納部１１の少なくとも一方側の
連続的に設けられた気体保持部１２とを具備し、前記被
収納体３０と共に前記ポケットに挿入されて前記収納部
１１に収納された当該被収納体を前記気体保持部を介し
て当該ポケット内に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、ＰＨＳ
などの携帯用小型電話をワイシャツなどの胸ポケットに
安定して保持するためのポケットアダプタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、携帯電話、ＰＨＳなどの携帯用小
型電話を身につける場合、鞄等に入れるかベルトに付け
た専用ケースに収納するのが一般的であるが、鞄等に収
納すると直ぐには取り出せないという問題がある。一
方、ベルトに取り付けたケースに保持する場合には、取
り出しやすいが、ファッション的に「ダサイ」という問
題がある。さらには、電車内等でのエチケット等の問題
から、着信をバイブレータで知らせるようにセットして
おくことが多いが、この場合には、鞄の中やベルトに取
り付けたケースでは着信がわかりにくいという問題があ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一方、携帯用小型電話
の小型化が進むにつれて、ワイシャツの胸ポケットにも
収納できるが、携帯用小型電話機の重量でポケットが前
に飛び出してしまい、やはり、「ダサイ」という感じが
拭えない。さらに、携帯小型電話がポケットから落ちや
すいという大きな問題もある。

【０００４】本発明はこのような事情に鑑み、携帯小型
電話等の被収納体をポケット内に固定でき、且つポケッ
トの突出も防止できるポケットアダプタを提供すること
を課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、ポケット内に被収納体を保持するためポケットア
ダプタであって、前記被収納体を保持可能な収納部と、
この収納部の少なくとも一方側の連続的に設けられた気
体保持部とを具備し、前記被収納体と共に前記ポケット
に挿入されて前記収納部に収納された当該被収納体を前
記気体保持部を介して当該ポケット内に保持することを
特徴とするポケットアダプタにある。

【０００６】かかるポケットアダプタは、収納部に被収
納体を収納した状態でポケット内保持でき、被収納体を
ポケット内に固定することができる。また、被収納体
を、空気などの気体を充填した気体保持部で保持するよ
うにしたので、非常に軽量であり、また、被収納体を衝
撃から保護するという機能も有する。

【０００７】ここで、好適には、可撓性樹脂材料が前記
収納部及び前記気体保持部を一体的に画成する。

【０００８】すなわち、本発明のポケットアダプタは、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイ
ロンなどの可撓性樹脂材料を用いて容易に形成すること
ができる。

【０００９】好適には、筒状のシートで形成された収納
部とその少なくとも一方側に一体的に設けられた気体保
持部とからなる。収納部の底部は設けるのが好ましい
が、特に設けなくてもよい。例えば、可撓性樹脂シート
が前記収納部の底部も画成するようにしてもよく、これ
により、被収納体と共にポケットアダプタをポケットに
出し入れする際に、被収納体が落下しにくくなる。

【００１０】また、本発明のポケットアダプタにおいて
は、気体保持部には、気体の出し入れをするための気体
導入口を有し、内部に保持される気体の量を調整可能で
あることが好ましい。

【００１１】これにより、ポケットの大きさ、被収納体
の大きさに合わせて気体保持部の大きさを調整でき、被
収納体をポケット内に良好に保持することができる。

【００１２】ここで、気体導入口としては、空気等を圧
入でき、圧入後に封止できるもの；逆止弁を介して空気
等を圧入できるもの；当該気体導入口を変形した際に空
気等を外部に排出できるもの；ゴム等の材料で形成され
て針等を貫通して空気等を導入するもの等、特に限定さ
れない。

【００１３】本発明のポケットアダプタにおいて、前記
気体保持部は、前記収納部の少なくとも幅方向両側に設
けられているのが好ましい。

【００１４】これにより、被収納体をポケット内に良好
に保持することができる。また、ポケット内に厚みが被
収納体の厚みとほぼ同一にすることができ、ポケットの
前方への飛び出しを防止することができる。

【００１５】また、本発明のポケットアダプタにおいて
は、例えば、前記収納部の前記幅方向に交差する方向の
少なくとも一方にも前記気体保持部が設けられ、これに
より前記被収納体が保持されていないときの前記収納部
の開口部を開口した状態に保持するようにしてもよい。

【００１６】すなわち、収納部の前後側の少なくとも一
方に薄い気体保持部を設け、被収納体を取り出した際に
も、収納部が開口しているようにし、被収納体の収納を
容易にすることができる。

【００１７】また、前記収容部の底を含む底全体に前記
気体保持部が設けるようにして、全体の形状を保持でき
るようにしてもよい。

【００１８】さらには、少なくとも裏面側を、例えば、
他の部分より相対的に硬質の可撓性材料からなるシート
で形成して、全体の形状を保持できるようにしてもよ
い。

【００１９】また、本発明のポケットアダプタは、前記
収納部の開口部に当該開口部を開口した状態に保持する
開口部保持用気体保持部が設けられているようにしても
よい。

【００２０】これにより、被収納体を取り出した際に
も、収納部が開口しているようにし、被収納体の収納を
容易にすることができる。

【００２１】本発明のポケットアダプタは、前記ポケッ
トが胸ポケットであり、前記被収納体が携帯用小型電話
であるときが好適である。しかしながらこれに限定され
ず、洋服の他のポケット又は鞄のポケット用などとする
こともでき、また、被収納体としては、携帯用小型電話
の他、携帯用の各種端末、小型コンピュータなどとする
こともできる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。

【００２３】図１には、一実施形態に係るポケットアダ
プタの概略斜視図、図２には、その平面図、図３には、
ポケットに収納した状態を示す平面図、図４には、その
使用状態図をそれぞれ示す。

【００２４】図１に示すように、このポケットアダプタ
１０は、上部が開放された収納部１１の両側に、密閉さ
れた空間に空気を充填してなる空気充填部１２を具備す
る。このポケットアダプタ１０は、裏面シート１０ａ
が、可撓性があるが比較的硬質の塩化ビニルシート、ア
クリルシートなどからなり、空気充填部１２及び収納部
１１の表面１１ａ及び底面１１ｂは、比較的軟質の塩化
ビニル等で形成されている。従って、図面では直方体に
図示されているが、特に、側面及び表面側の隅部等は自
然と湾曲し且つ角の取れた形状となる。

【００２５】また、空気充填部１２には、気体導入口１
３が設けられ、内部の空気を自由に除去して折り畳むこ
ともでき、あるいは、必要に応じて空気の量を調整して
大きさを変化させることもできる。

【００２６】かかるポケットアダプタ１０は、図３及び
図４に示すように、ワイシャツ等のポケット２０に装着
し、収容部１１には、例えば、携帯電話３０を収納す
る。ポケットアダプタ１０は、ポケット２０に装着され
た場合に、ポケット２０の適当な位置に安定して保持さ
れる形状が好ましく、また、上述した裏面シート１０ａ
が体側となるようにする。このとき、裏面シート１０ａ
は、携帯電話３０のバイブレータを体に良好に伝達する
役割を果たす。

【００２７】また、ポケットアダプタ１０をポケット２
０に装着する場合、空気充填部１２に充填する空気量を
適宜調整することにより、ポケット２０によりフィット
して装着することができる。

【００２８】さらに、収納部１１は、収納すべき携帯電
話３０の大きさ、形状に合わせて形成するのが好まし
い。また、収納部１１には、底があるので、携帯電話３
０は、ポケット２０に直接支持されることなく、収納部
１１内に保持されるので、ポケット１２が不自然に前方
に飛び出したりすることがない。また、収納部１１の大
きさを携帯電話３０が空気充填部２１により両側から保
持されるような大きさにすると、携帯電話３０がポケッ
ト２０から飛び出して落下するのを防止することができ
る。

【００２９】また、携帯電話３０の収納部１１への出し
入れを考慮すると、収納部１１の開口は出し入れできる
程度の大きさに保持されているのが好ましいが、本実施
形態では、裏面シート１０ａの形状保持性及び空気充填
部１２の厚みにより、適度な開口部を保持することがで
きる。

【００３０】なお、必要に応じて、ポケットアダプタの
表面側、又は底部等に、相対的に硬質のシートを設けた
り、又は形状を保持できる程度の空気充填部を設けたり
してもよい。

【００３１】また、上述した実施形態のように比較的硬
質の裏面シート１０ａを設けなくてもよい。例えば、図
５には、全体を軟質の樹脂から形成した例を示す。この
ポケットアダプタ１００は、収納部１１の両側に空気充
填部１２を有する点は上述した実施形態と同様である
が、裏面シート１０ａは有さず、この代わりに、底部空
気充填部１２Ａを有する。なお、図示は省略するが、空
気充填層１２Ａも空気充填部１２の気体導入口１３と同
様な気体導入口を有する。

【００３２】このように、全体を軟質な材料で形成する
ことにより、ポケットに装着した際のフィット間が向上
し、且つ携帯電話等の被収納物を安全に保持できるとい
う効果を奏する。また、全体が軟質な材料でも、底部空
気充填部１２Ａを有することにより、収納部１１の開口
部を保持することができる。

【００３３】また、このような底部空気充填部１２Ａの
代わりに、又はこれに加えて、裏面側又は表面側に空気
充填部を設けてもよい。

【００３４】上述した実施形態では、収納部の両側にほ
ぼ大きさの同一の空気充填部を設けたが、左右の大きさ
を変えて、又は片側だけに設けて、被収納物の収納位置
を調整するようにしてもよい。

【００３５】また、空気充填部は、両側から前面を覆う
ように湾曲した形状としてもよい。この例を図６に示
す。図６に示す実施形態は、裏面シート１０ａの前面に
円弧状に湾曲させた空気充填部１２Ｂを設けることによ
り、半円柱状の収納部１１Ａを形成したものである。な
お、底には、空気充填部１２Ｃが設けられている。この
底部を形成する空気充填部１２Ｃは、ポケットの形状に
合わせて矩形状又は半円形状に形成することができる。
また、底部は相対的に硬いシートとしてもよく、また、
底を設けなくてもよい。なお、裏面シート１０ａの代わ
りに空気充填部を設けてもよい。

【００３６】本発明の空気充填部は、全部独立して設け
てもよいが、空気層が連続するように設けてもよい。ま
た、収納部の開口を保持する目的からは、開口部の周縁
部を囲むように空気充填部を設けてもよい。

【００３７】さらに、収容部は、その周囲のすべてを囲
まれている必要はなく、例えば、図６の裏面シート１０
ａを除去して空気充填部１２Ｂ及び１２Ｃのみとしても
よい。この場合、空気充填部１２Ｂ及び体側の洋服とで
収容部が形成できる。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のポケット
アダプタを用いれば、携帯電話、ＰＨＳ等の携帯用小型
電話などをワイシャツ等の胸ポケットに固定・保持する
ことができ、飛び出たり、落下するのを防止することが
でき、また、ポケットの膨らみを薄く抑え、さらに、軽
量で、衝撃を吸収するという効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施形態に係るポケットアダプタの斜視図で
ある。

【図２】一実施形態に係るポケットアダプタの平面図で
ある。

【図３】一実施形態のポケットアダプタをポケットに装
着した状態を示す平面図である。

【図４】一実施形態のポケットアダプタの使用状態を示
す図である。

【図５】他の実施形態のポケットアダプタを示す斜視図
である。

【図６】さらに他の実施形態のポケットアダプタを示す
斜視図である。

【符号の説明】

１０，１００ポケットアダプタ１０ａ裏面シート１１，１１Ａ収納部１２，１２Ａ，１２Ｂ，１２Ｃ空気充填部１３気体導入口２０ポケット３０携帯電話

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ポケット内に被収納体を保持するためポ
ケットアダプタであって、前記被収納体を保持可能な収
納部と、この収納部の少なくとも一方側の連続的に設け
られた気体保持部とを具備し、前記被収納体と共に前記
ポケットに挿入されて前記収納部に収納された当該被収
納体を前記気体保持部を介して当該ポケット内に保持す
ることを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項２】請求項１において、前記収納部は底を有
することを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項３】請求項１又は２において、可撓性樹脂材
料が、前記収納部及び前記気体保持部を一体的に画成す
ることを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項４】請求項１〜３の何れかにおいて、前記気
体保持部には、気体の出し入れをするための気体導入口
を有し、内部に保持される気体の量を調整可能であるこ
とを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項５】請求項１〜４の何れかにおいて、前記気
体保持部が前記収納部の少なくとも幅方向両側に設けら
れていることを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項６】請求項５において、前記収納部の前記幅
方向に交差する方向の少なくとも一方にも前記気体保持
部が設けられ、これにより前記被収納体が保持されてい
ないときの前記収納部の開口部を開口した状態に保持す
ることを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項７】請求項２〜６の何れかにおいて、前記収
容部の底を含む底全体に前記気体保持部が設けられてい
ることを特徴とするポケットアダプタ。
【請求項８】請求項３〜７の何れかにおいて、少なく
とも裏面側が、他の部分より相対的に硬質の可撓性材料
からなるシートで形成されていることを特徴とするポケ
ットアダプタ。
【請求項９】請求項１〜８の何れかにおいて、前記収
納部の開口部に当該開口部を開口した状態に保持する開
口部保持用気体保持部が設けられていることを特徴とす
るポケットアダプタ。
【請求項１０】請求項１〜９の何れかにおいて、前記
ポケットが胸ポケットであり、前記被収納体が携帯用小
型電話であることを特徴とするポケットアダプタ。