JPH11332532A - 食品の低温蒸気殺菌装置 - Google Patents

食品の低温蒸気殺菌装置

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JPH11332532A
JPH11332532A JP14544998A JP14544998A JPH11332532A JP H11332532 A JPH11332532 A JP H11332532A JP 14544998 A JP14544998 A JP 14544998A JP 14544998 A JP14544998 A JP 14544998A JP H11332532 A JPH11332532 A JP H11332532A
Authority
JP
Japan
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steam
sterilizer
sterilized
vacuum
food
Prior art date
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Pending
Application number
JP14544998A
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English (en)
Inventor
Takayuki Morii
高之 森井
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TLV Co Ltd
Original Assignee
TLV Co Ltd
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 100度C以下の低温蒸気で被殺菌食材を殺
菌することのできる食品の低温蒸気殺菌装置を得るこ
と。 【解決手段】 蒸気供給管9に真空蒸気制御弁2を介し
て殺菌機1と接続する。殺菌機1の出口側にエゼクタ式
真空ポンプ3を接続する。エゼクタ式真空ポンプ3で殺
菌機1内は所定の減圧状態に維持され、真空蒸気制御弁
2から供給される大気圧以下の真空蒸気によって、被殺
菌食材は100度C以下の温度で加熱殺菌される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体状の各種食
材を蒸気で殺菌したり滅菌する蒸気殺菌装置に関し、特
に、そば粉やオニオンの粉体やキザミ日本茶、あるい
は、トウガラシやコショウやキザミ紅茶等の粉粒体を比
較的低圧低温の蒸気で加熱殺菌する食品の低温蒸気殺菌
装置に関するものである。これらの食材は、僅かな殺菌
温度の変化あるいは殺菌時間の変化によって、その香り
や色彩や風味等が変化して品質劣化を来すため、殺菌温
度や時間等の工程が厳重に管理されている。
【0002】
【従来の技術】従来のこれらの食品の蒸気殺菌装置は、
密閉タンク状の殺菌機内に連続して又は間欠的に被殺菌
食材を投入し、ボイラーで発生させた加圧蒸気を適宜減
圧した例えばゲージ圧力で0.03MPaから0.3M
Pa程度の正圧の蒸気を供給して、蒸気の保有する熱量
と湿度によって、被殺菌食材を殺菌していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の食品の殺菌
装置では、100度C以上の正圧の蒸気を使用している
ために、被殺菌食材の種類によっては熱損傷を受けて品
質が劣化してしまう問題があった。例えば、オニオンの
粉体やそば粉やキザミ日本茶等の被殺菌食材は、殺菌時
間を数秒程度の極めて短い時間に限定しても、100度
Cを超える蒸気温度では温度が高すぎるために、その香
りや風味が大きく劣化したり、あるいは、色彩が変化し
てしまうのである。
【0004】従って本発明の課題は、100度C以下の
低温蒸気を安定して供給できるようにして、熱損傷を受
け易い食材でも品質の劣化を来すことなく、蒸気の保有
する大きな熱量で効率良く殺菌することのできる、食品
の低温蒸気殺菌装置を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた手段は、タンク状の殺菌機に蒸気供給口を設け
て蒸気源と接続し、殺菌機内の被殺菌食材を蒸気で殺菌
するものにおいて、殺菌機の入口側に真空蒸気制御弁を
介して蒸気源と蒸気供給口を連通すると共に、殺菌機の
出口側に吸引手段を連通したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】殺菌機の入口側に真空蒸気制御弁
を、出口側に吸引手段を設けたことにより、真空蒸気制
御弁で殺菌機に供給する蒸気圧力を大気圧以下の真空蒸
気とすると共に、吸引手段で殺菌機内を所定の減圧状態
に維持することによって、大気圧以下の真空蒸気即ち1
00度C以下の低温蒸気を殺菌機内に安定して供給する
ことができ、被殺菌食材を100度C以下の品質劣化を
来すことのない蒸気温度で殺菌することができる。
【0007】加熱殺菌に用いられる蒸気、厳密には飽和
蒸気、はその圧力と温度が一義的に決まるために、通常
は真空蒸気制御弁で蒸気圧力を制御することによって、
真空蒸気温度を所望値に制御することができる。また、
真空蒸気制御弁で蒸気圧力ではなく、蒸気温度を直接制
御して、100度C以下の蒸気を供給することもでき
る。真空蒸気制御弁としては、真空用自動調節弁や温度
調節弁あるいは真空用減圧弁等従来公知の弁を用いるこ
とができる。
【0008】吸引手段は、殺菌機内を所定の真空状態に
維持することができるものであれば良く、水封式ポンプ
等の各種真空ポンプや、循環ポンプとエゼクタを組み合
わせたエゼクタ式真空ポンプ等を用いることができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例について説明す
る。本実施例は、殺菌機1と真空蒸気制御弁2と吸引手
段3とで食品の低温蒸気殺菌装置を構成する。殺菌機1
は、密閉の横長タンク状で、上部に被殺菌食材を殺菌機
1内に供給するための2個のバタフライバルブ4,5を
取り付けて、バタフライバルブ5を図示しないホッパ等
の被殺菌食材の供給源と接続する。殺菌機1の下部にも
2個のバタフライバルブ6,7を取り付けて被殺菌食材
の取出し口とする。
【0010】殺菌機1の上部の一方のバタフライバルブ
4を閉弁し、他方のバタフライバルブ5を開弁して、ホ
ッパから被殺菌食材をバルブ4と5の間に一旦供給した
後、バルブ5を閉弁しバルブ4を開弁して被殺菌食材を
殺菌機1内に供給するものである。また、下部の一方の
バタフライバルブ6を開弁し他方のバルブ7を閉弁し
て、殺菌された食材を一旦バルブ6と7の間に溜め置い
た後、バルブ6を閉弁しバルブ7を開弁して食材を装置
外へ取り出すものである。
【0011】殺菌機1の内部には、被殺菌食材を移動さ
せるコンベア8を設置して、食材が均一に殺菌されるよ
うにする。コンベア8に替えて攪拌翼を用いることも、
あるいは供給する蒸気の流れによって被殺菌食材を攪拌
しながら殺菌することもできるものである。
【0012】真空蒸気制御弁2の一次側にボイラー等の
蒸気発生源と連通した蒸気供給管9を接続し、二次側を
殺菌機1に設けた蒸気供給口10,11と接続する。蒸
気供給口10,11は、本実施例においては2個所に設
けた例を示したが、殺菌機1の形状や容積によって、3
個以上の多数を設けることも、あるいは反対に1個だけ
とすることもできるものである。
【0013】真空蒸気制御弁2は、本実施例においては
自力式圧力制御弁としての真空減圧弁を用いる。真空減
圧弁2は、弁2の二次側の圧力が所定値よりも低くなる
と弁部が開弁して一次側の高圧蒸気を二次側へ流下さ
せ、二次側の圧力を高めて所定圧力値に自動的に維持す
るものである。
【0014】真空蒸気制御弁2と殺菌機1の間に、気液
を分離するセパレータ12を取り付ける。このセパレー
タ12は、制御弁2から流下してきた真空蒸気中に含ま
れる凝縮水としての復水を蒸気と分離して、下部に連設
したスチームトラップ13から分離した復水だけを系外
へ排除するものである。
【0015】殺菌機1の下端を管14で吸引手段3と連
通する。吸引手段3はエゼクタ15とタンク16と循環
ポンプ17を組み合わせたエゼクタ式真空ポンプとす
る。タンク16内に循環流体、通常は常温の水、を所定
量溜め置き、この水を循環ホンプ17で循環させてエゼ
クタ15の吸引作用によって、殺菌機1内を所定の減圧
状態に維持するものである。
【0016】管14には、スチームトラップ18とバル
ブ19を並列に設けてエゼクタ15の吸引室と接続す
る。スチームトラップ18は、殺菌機1内で比較的多量
の復水が発生する場合に、この復水だけを吸引手段3で
吸引するために取り付ける。従って、殺菌機1内で発生
する復水量が少ない場合は、スチームトラップ18を取
り付ける必要はなく、バルブ19の弁開度を調節して用
いることができるものである。
【0017】循管路22の一部を分岐して余剰流体排出
管23を連通し、この排出管23にバルブ24を取り付
ける。バルブ24は、タンク16内の図示しない液位セ
ンサと接続して、タンク16内の液位が所定高さになる
と開弁して、余剰流体を系外へ排出するものである。
【0018】タンク16には循環流体補給管20を、バ
ルブ21を介して、接続する。エゼクタ15で生じる吸
引力は、エゼクタ15内を流下する流体の温度に相当す
る飽和圧力となることから、循環流体補給管20から流
体を補給して流体温度を適宜調節することによって、エ
ゼクタ15の吸引力を任意に制御することができるもの
である。
【0019】例えば、殺菌機1内に80度Cの低温蒸気
を供給して、被殺菌食材を加熱殺菌する場合、エゼクタ
15の吸引力が80度Cより僅かに低い温度における蒸
気の飽和圧力に相当する圧力の吸引力となるように、循
環流体の温度を調節することにより、所定の温度状態を
維持することができる。循環流体の温度を下げて、エゼ
クタ15の吸引圧力を低くすることにより、殺菌蒸気温
度を更に低くすることもできる。
【0020】被殺菌食材を殺菌する場合、まずバタフラ
イバルブ4,5を介して食材を殺菌機1内に所定量だけ
供給する。続いてエゼクタ式真空ポンプ3を駆動してエ
ゼクタ15の吸引力によって殺菌機1内を所定の真空状
態とする。更に真空蒸気制御弁2から所定圧力即ち所定
温度の低温蒸気を殺菌機1内に供給することにより、コ
ンベア8上の被殺菌食材は、100度C以下の低温蒸気
で殺菌される。被殺菌食材に熱を奪われた低温蒸気は凝
縮して復水となり、管14とスチームトラップ18又は
バルブ19からエゼクタ15に吸引されタンク16に至
る。
【0021】所定の殺菌時間例えば数十秒後、真空蒸気
制御弁2からの蒸気の供給を停止し、一方、真空ポンプ
3の駆動は継続して殺菌機1内の残留蒸気と復水を吸引
する。蒸気を供給することなく、更に真空ポンプ3の吸
引圧力を低くして運転を継続することにより、殺菌機1
内の殺菌されて昇温し且つ水分の多くなった食材の水分
を気化させて真空ポンプ3で吸引することにより、被殺
菌食材を乾燥し冷却することができる。殺菌され乾燥さ
れ且つ冷却された食材は、バタフライバルブ6,7から
外部へ取り出される。
【0022】
【発明の効果】本発明の食品の低温蒸気殺菌装置では、
真空蒸気制御弁を介すると共に吸引手段で殺菌機内を所
定の減圧状態に維持することにより、殺菌機内に安定し
た100度C以下の真空低温蒸気を供給することがで
き、熱損傷を来しやすい食材であっても品質劣化を生じ
ることなく、効率良く殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品の低温蒸気殺菌装置の実施例を示
す構成図。 1 殺菌機 2 真空蒸気制御弁 3 吸引手段 8 コンベア 10、11 蒸気供給口 15 エゼクタ 16 タンク 17 循環ポンプ 18 スチームトラップ 20 循環流体補給管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク状の殺菌機に蒸気供給口を設けて
    蒸気源と接続し、殺菌機内の被殺菌食材を蒸気で殺菌す
    るものにおいて、殺菌機の入口側に真空蒸気制御弁を介
    して蒸気源と蒸気供給口を連通すると共に、殺菌機の出
    口側に吸引手段を連通したことを特徴とする食品の低温
    蒸気殺菌装置。
JP14544998A 1998-05-27 1998-05-27 食品の低温蒸気殺菌装置 Pending JPH11332532A (ja)

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JP14544998A JPH11332532A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 食品の低温蒸気殺菌装置

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JP14544998A JPH11332532A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 食品の低温蒸気殺菌装置

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JPH11332532A true JPH11332532A (ja) 1999-12-07

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ID=15385491

Family Applications (1)

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JP14544998A Pending JPH11332532A (ja) 1998-05-27 1998-05-27 食品の低温蒸気殺菌装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287373A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Terada Seisakusho Co Ltd 減圧過熱蒸気を用いた乾燥殺菌装置
KR100665714B1 (ko) 2006-10-12 2007-01-10 주식회사 경한 스팀 살균기 챔버 내 온도 균일화장치
KR100832031B1 (ko) 2007-03-23 2008-05-23 주식회사 경한 진공 스팀살균장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287373A (ja) * 2004-03-31 2005-10-20 Terada Seisakusho Co Ltd 減圧過熱蒸気を用いた乾燥殺菌装置
KR100665714B1 (ko) 2006-10-12 2007-01-10 주식회사 경한 스팀 살균기 챔버 내 온도 균일화장치
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