JPH11331704A - 欠陥画素置換方式及び赤外線映像装置 - Google Patents

欠陥画素置換方式及び赤外線映像装置

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JPH11331704A
JPH11331704A JP10136875A JP13687598A JPH11331704A JP H11331704 A JPH11331704 A JP H11331704A JP 10136875 A JP10136875 A JP 10136875A JP 13687598 A JP13687598 A JP 13687598A JP H11331704 A JPH11331704 A JP H11331704A
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JP10136875A
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Inventor
Kenichi Tokuda
健一 徳田
Tamotsu Hajiki
保 櫨木
Hironori Nakamura
浩規 中村
Mitsuya Kawashita
光也 川下
Atsushi Yamaji
敦 山地
Masahiro Nakagawa
正洋 中川
Yasushi Matsumoto
保志 松本
Yuichi Matsuda
裕一 松田
Eiji Nameki
英時 行木
Yukihiro Yoshida
幸広 吉田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥画素置換方式及び赤外線映像装置に関
し、赤外線検知素子を構成する画素に欠陥がある場合
に、確実に欠陥画素を正常画素に置換して、赤外線映像
の品質を向上させることが可能な欠陥画素置換方式及び
赤外線映像装置を提供する。 【解決手段】 赤外線検知素子を構成する画素が欠陥で
あるか否かを示す欠陥/正常信号、欠陥画素をいずれの
正常画素に置換するかを示す置換信号を用いて欠陥画素
を正常画素に置換するための補正アドレスを生成する構
成を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥画素置換方式
及び赤外線映像装置に係り、特に、赤外線検知素子を構
成する画素に欠陥がある場合に、確実に欠陥画素を正常
画素に置換して、赤外線映像の品質を向上させることが
可能な欠陥画素置換方式及び赤外線映像装置に関する。
【0002】赤外線映像装置及びその応用装置は、産業
におけるプロセス制御システムや、医療システム、ビル
管理システムなど広範な分野で適用されており,その適
用分野は今も広がり続けている。勿論、軍需設備におい
ても広く適用されている。
【0003】そして、赤外線映像装置に適用される赤外
線検知素子には、画像の精細化即ち赤外線検知素子の高
集積化(多画素化)と、温度検知性能の高精度化が要請
されており、赤外線検知素子に要求される信頼度は急激
に高いものになっている。
【0004】ここで、赤外線検知素子は水銀(Hg)、
カドミウム(Cd)、テルル(Te)の合金で形成され
るものであるため、集積度の増加と温度検知性能の高精
度化を同時に完全に満足させること、即ち無欠陥な赤外
線検知素子を得ることを望むより、多少の欠陥を許容し
た上で良好な画像品質を得ることを狙う方が経済性の面
からも、量産性の面からも効果的である。
【0005】こういう観点から、欠陥画素を正常画素に
置換して赤外線映像を得る方式が開発されているが、本
発明はこの欠陥画素置換方式に改良を加えるものであ
る。尚、通常、信号対雑音比(S/N)が規格を満足し
ない画素を欠陥画素と定義する。
【0006】
【従来の技術】図25は、従来の赤外線映像装置の映像
処理部の構成である。図25において、1は低温物体を
見た時の赤外線検知素子の出力、即ち暗電流(以降、暗
電流の値をオフセット値と記載する。)を画素毎に格納
するオフセットメモリ、2aは同一温度に対する赤外線
検知素子の画素毎の出力即ち感度を一定に補正するため
の感度補正係数を格納する感度補正用ROM、3は画像
データからオフセット値を除去する加算器、4はオフセ
ット値を除去された画像データに感度補正係数を乗算す
る乗算器である。そして、以上の構成要素によって感度
/オフセット補正部が構成される。
【0007】即ち、入力された画像データは、画素毎に
オフセット値を除去され、同一温度に対する出力を画素
毎に一定に補正されて感度/オフセット補正部から出力
される。
【0008】但し、この段階では欠陥画素の画像データ
はオフセット値を除去され、同一温度に対する感度を一
定に補正されているだけで、当該画素の画像データの信
号対雑音比は規格外れのままである。
【0009】5は、赤外線検知素子が出力する赤外線映
像を例えば陰極線管ディスプレイ(以降、CRTと略記
する。)に表示するための走査変換用メモリである。図
26は、一次元アレイと画面の構成である。
【0010】図26において、101は一次元アレイで
構成される赤外線検知素子の1サンプル分の映像、10
2は例えばCRTの画面である。図26(イ)は、一次
元アレイのアドレスであり、例えば最初の画素から順に
整数を割り振ってゆく。
【0011】図26(ロ)は、一次元アレイによる画面
の構成で、一次元に画素を並べた赤外線検知素子によっ
て垂直方向の一次元映像を撮像し、それを水平方向に走
査して1枚のCRT画面を得る。
【0012】図27は、二次元アレイと画面の構成であ
る。図27において、103は二次元アレイで構成され
る赤外線検知素子の1サンプル分の映像、102は例え
ばCRTの画面である。
【0013】図27(イ)は、二次元アレイのアドレス
であり、この場合には複数のアドレスの割り振り方があ
る。ケース1は、二次元アレイの画素をラスタースキャ
ンする順序で整数を割り振るもので、この割り振り方は
一次元アレイにおけるアドレスの割り振り方と等価であ
る。一方、ケース2は、水平方向と垂直方向のアドレス
として独立に整数を割り振り、水平アドレスと垂直アド
レスの組合せで画素をアドレスを割り振るものである。
【0014】図27(ロ)は、二次元アレイによる画面
の構成で、この場合には二次元アレイ1枚によって撮像
された二次元の映像がそのままCRTに表示される。つ
まり、図26(ロ)に示した走査方式及び図27(イ)
のケース2のアドレスの割り振り方は、一般のCRTに
おけるラスタースキャン方式とは異なる。この走査方式
の変換のためのメモリが該走査変換用メモリ5である。
【0015】6aは、該走査変換用メモリ5に与える基
本アドレスを生成するメモリ制御信号生成部、7は、該
走査変換用メモリに与えるアドレスをリード側とライト
側で切り替えるアドレス切替部、8は該メモリ制御信号
生成部6aが出力するリードアドレスを欠陥画素を正常
画素に置換するように置換する欠陥画素置換ROMであ
る。
【0016】そして、該走査変換用メモリ5以降欠陥画
素置換ROM8までの構成要素によって走査変換部を構
成する。この走査変換を行なう時に、該メモリ制御信号
生成部6aが出力するライトアドレスによって該走査変
換用メモリ5に画像データを書込み、該メモリ制御信号
生成部6aが出力するリードアドレスを欠陥画素を正常
画素に置換するように該欠陥画素置換ROM8によって
置換して、該アドレス切替部7を経由して該走査変換用
メモリ5にリードアドレスとして供給する。従って、走
査変換を行なう間に欠陥画素が正常画素に置換されて読
み出され、欠陥画素の影響が軽減された画像が例えばC
RTに表示される。
【0017】尚、ここでは走査変換用メモリ5のライト
アドレスはメモリ制御信号生成部6aからアドレス切替
部7に直接与え、リードアドレスはメモリ制御信号生成
部6aから欠陥画素置換ROM8に与え、該欠陥画素置
換ROM8で欠陥画素のアドレスを正常画素のアドレス
に置換してアドレス切替部7に与える構成を示したが、
走査変換用メモリ5のリードアドレスはメモリ制御信号
生成部6aからアドレス切替部7に直接与え、ライトア
ドレスをメモリ制御信号生成部6aから欠陥画素置換R
OM8に与え、該欠陥画素置換ROM8で欠陥画素のア
ドレスを正常画素のアドレスに置換してアドレス切替部
7に与える構成にしてもよい。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図25に示した如く、
従来の赤外線映像装置の映像処理部には画素毎にオフセ
ット値を格納するオフセットメモリ1と、画素毎に感度
補正係数を格納する感度補正用ROM2aと、欠陥画素
を正常画素に置換するための置換アドレスを格納する欠
陥画素置換ROM8と、赤外線検知素子によって撮像し
た映像を例えばCRTに表示するために走査方式を変換
する走査変換用メモリ5が設けられている。 ここで、
画素毎のオフセット値は赤外線検知素子の動作条件に対
して敏感なために、撮像する度にオフセット値をオフセ
ットメモリ1に格納し直す必要がある。
【0019】又、走査変換用メモリ5は画像データを取
り込み、メモリ制御信号生成部6aと欠陥画素置換RO
Mの出力によって、正常画素のデータはそのまま読み出
し、欠陥画素のデータは正常画素のデータに置換して読
み出すという動作をする。
【0020】従って、オフセットメモリ1と走査変換用
メモリ5はランダムアクセスメモリによって構成する必
要があり、しかも、その使い方が異なるために独立なメ
モリによって構成することになる。
【0021】一方、画素毎の感度補正係数は赤外線検知
素子の動作条件に対してさほど敏感ではないので、検査
時に明らかになった赤外線検知素子の各画素に対する感
度補正係数を固定的に使えばよい。
【0022】又、欠陥画素のアドレスも赤外線検知素子
単体の検査時から殆ど変化するものではないので、検査
時に明らかになった赤外線検知素子の欠陥画素のアドレ
スを固定的に使えばよい。
【0023】従って、感度補正係数と正常画素のアドレ
スと欠陥画素を置換する正常画素のアドレスは読み出し
専用メモリ(ROM)に格納すればよい。この意味で、
既に、感度補正係数を格納するメモリは感度補正用RO
Mと命名し、正常画素のアドレスと欠陥画素を置換する
正常画素のアドレスを格納するメモリは欠陥画素置換R
OMと命名している。
【0024】さて、ROMは如何なる情報を格納しよう
とも使い方は同じである。従って、図25のように感度
補正用ROM2aと欠陥画素置換ROM8を独立に設け
ることは赤外線映像装置の構成的に不利である。
【0025】しかも、ROMへのデータの書き込みは人
手を介して行なうために、書き込み誤りを引き起こす恐
れがある。本発明は、かかる問題に鑑み、感度補正用R
OMと欠陥画素置換ROMとを共通化することにより、
確実に欠陥画素を正常画素に置換して、赤外線映像の品
質を向上させることが可能な欠陥画素置換方式を提供す
ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の赤外線
映像装置の映像処理部の原理的構成である。図1におい
て、1は低温物体を見た時の赤外線検知素子の出力、即
ちオフセットを画素毎に格納するオフセットメモリ、2
は同一温度に対する赤外線検知素子の画素毎の出力を一
定に補正するための感度補正係数を格納すると共に欠陥
画素の情報(以降、欠陥情報と記載する。)を格納する
欠陥情報付感度補正用ROM、3は画像データからオフ
セットを除去する加算器、4はオフセットを除去された
画像データに感度補正係数を乗算する乗算器である。そ
して、以上の構成要素によって感度/オフセット補正部
を構成する。
【0027】又、5は赤外線検知素子が出力する赤外線
映像を例えば陰極線管ディスプレイ(CRT)に表示す
るための走査変換用メモリ、6は該走査変換用メモリ5
に与える欠陥画素のアドレスを正常画素のアドレスに補
正したアドレスを生成するメモリ制御信号生成部、7
は、該走査変換用メモリ5に与えるアドレスをリード側
とライト側で切り替えるアドレス切替部である。そし
て、該走査変換用メモリ5以降アドレス切替部7までの
構成要素によって走査変換部を構成する。
【0028】そして、感度/オフセット補正部の前に赤
外線検知素子を中心とする赤外線検知装置を配置し、走
査変換部の後に表示装置を配置すれば、赤外線映像装置
が構成される。
【0029】図1の構成の動作概要は次の通りである。
即ち、入力された画像データは、画素毎にオフセットを
除去され、同一温度に対する出力を画素毎に一定に補正
されて感度/オフセット補正部から出力され、走査変換
部に供給される。
【0030】一方、欠陥情報付感度補正用ROM2から
読み出された欠陥情報はメモリ制御信号生成部6に供給
される。該メモリ制御信号生成部6は走査変換用メモリ
5に供給するライトアドレスと、該欠陥情報によって補
正されたリードアドレスとを生成し、アドレス切替部7
に与える。該アドレス切替部7はライトアドレスと補正
されたリードアドレスを切り替えて該走査変換用メモリ
5に供給する。
【0031】従って、本発明により走査変換部に欠陥画
素のアドレスを正常画素のアドレスに変換するための専
用ROMが不要になると共に、ROMへの書き込み誤り
を引き起こす恐れを縮減することができる。
【0032】尚、ここではリードアドレスを欠陥情報に
基づいて補正するものとして説明したが、ライトアドレ
スを欠陥情報に基づいて補正することも可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のメモリ制御信号
生成部の構成である。図2において、61は欠陥情報と
して当該画素が欠陥であるか正常であるかを示す欠陥/
正常信号と、欠陥画素をいずれの正常画素に置換するか
を示す置換信号及び欠陥の連続数を示す欠陥状態信号よ
りなる欠陥情報と、後述するアドレス生成部が出力する
リードアドレスを受けて、補正アドレスを生成する補正
アドレス生成部、62は欠陥の有無に無関係にライトア
ドレスとリードアドレスを生成するアドレス生成部、6
3は該補正アドレス生成部61が生成する補正アドレス
と該アドレス生成部62が欠陥の有無に無関係に生成す
るリードアドレスを加算して補正されたリードアドレス
を生成する加算器である。
【0034】即ち、該補正アドレス生成部61において
欠陥画素と置換する正常画素のアドレスと欠陥画素のア
ドレスの差である補正アドレスを生成し、該補正アドレ
スと該アドレス生成部62が生成する欠陥の有無とは無
関係なリードアドレスとを加算して正常画素のアドレス
をリードアドレスとして、図1に図示しているアドレス
切替部に供給する。上記のように、リード側で正常画素
のアドレスに置換するので、ライト側はアドレス生成部
が生成するライトアドレスをそのままアドレス切替部に
供給すればよい。
【0035】尚、補正アドレスを生成する際に、必ずし
も欠陥情報の欠陥/正常信号、置換信号、欠陥状態信号
の全てを使用する必要はなく、又、リードアドレスも必
ずしも必要ではない。
【0036】図3は、図2の構成における補正アドレス
生成部の第一の実施の形態である。図3において、61
1は置換信号を選択信号として1h(hは16進表示で
あることを示す。)と−1hの一方を選択するセレク
タ、611aは欠陥/正常信号を選択信号として該セレ
クタ611の出力と0hの一方を選択するセレクタであ
り、該セレクタ611aの出力が補正アドレスとなる。
【0037】図4は、図3の構成に対応する欠陥情報付
感度補正用ROMの格納内容で、一画素に対する感度補
正係数と欠陥情報を表している。格納内容は(n+2)
ビット(nは正の整数)であり、nビットが感度補正係
数、2ビットが欠陥情報である。
【0038】このうち、Aと表示されたビットが欠陥/
正常信号で、例えば論理レベル“1”の時に欠陥画素で
あることを示し、論理レベル“0”の時に正常画素であ
ることを示す。
【0039】又、Bと表示されたビットが置換信号で、
例えば論理レベル“0”の時に欠陥画素より上の画素と
置換することを示し、論理レベル“1”の時に欠陥画素
より下の画素と置換することを示す。
【0040】例えば、置換信号が“0”の時には該セレ
クタ611において−1hが選択され、その時欠陥/正
常信号が“1”であれば該セレクタ612において該セ
レクタ611の出力が選択されて出力されるので、補正
アドレスは−1hとなる。
【0041】該補正アドレスが図2の加算器63におい
てアドレス生成部62が出力するリードアドレスに加算
されるので、アドレス切替部に供給されるリードアドレ
スは該アドレス生成部62が出力するリードアドレスよ
り1小さいアドレスに置換される。
【0042】同様に、置換信号が“1”で、欠陥/正常
信号が“1”の時には、補正アドレスは1hとなり、こ
れが図2の加算器63においてアドレス生成部62が生
成するリードアドレスに加算されるので、アドレス切替
部に供給されるリードアドレスは該アドレス生成部62
が出力するリードアドレスより1大きいアドレスに置換
される。
【0043】一方、正常画素である場合には欠陥/正常
信号は“0”であり、該セレクタ612において0hが
選択されて出力されるので、補正アドレスは0となり、
この場合には図2の加算器63の出力はアドレス生成部
が生成するリードアドレスそのものである。即ち、この
場合にはリードアドレスを置換しない。
【0044】図5は、図3の構成による欠陥画素の置換
を説明するタイムチャートで、赤外線検知素子が1次元
アレイである場合を例にアドレス置換を詳細に示すもの
である。尚、ここでは理解のしやすさに配慮して、16
進数ではなく10進数で表示している。
【0045】図5(イ)は、欠陥パターンの例で、太い
破線で囲まれているアドレスを示す数字に下線が施され
ている画素、即ちアドレス3とアドレス11の画素が欠
陥画素である場合の欠陥パターンである。
【0046】図5(ロ)は、欠陥画素の置換を示すタイ
ムチャートである。図2におけるアドレス生成部が生成
するリードアドレス(図中では画素アドレスと表示して
いる。以降も、同様な図においては全て画素アドレスと
表示する。)は図5(ロ)に示す如く、欠陥の有無に無
関係に整数の順序に出力される。
【0047】今、欠陥画素はアドレス3とアドレス11
の画素であるので、アドレス3とアドレス11のタイミ
ングで欠陥/正常信号が“1”になる。一方、置換信号
としてはアドレス3では“0”が与えられ、アドレス1
1では“1”が与えられる例を図示している。
【0048】これらの欠陥情報が図3に示した補正アド
レス生成部に与えられるので、アドレス3では補正アド
レスは−1になり、アドレス11では補正アドレスは+
1になる。
【0049】尚、他のアドレスにおいては欠陥/正常信
号が“0”であるので、補正アドレスは全て0である。
これは、図3のセレクタ611aの選択信号として
“0”が与えられるので、0hが選択されることから容
易に理解できる。
【0050】そして、この補正アドレスが、図2の如
く、アドレス生成部が出力するリードアドレスに加算さ
れるので、アドレス切替部に与えられるリードアドレス
(これが走査変換用メモリのリードアドレスである。)
は、アドレス3では(3−1)=2となり、、アドレス
11では(11+1)=12となり、それ以外のアドレ
スではアドレス生成部が出力するリードアドレスに等し
くなる。
【0051】この結果、欠陥画素のアドレスは正常画素
のアドレスに置換されて走査変換用メモリにリードアド
レスとして供給されるので、欠陥画素を避けて赤外線映
像を表示することが可能になり、赤外線映像の品質を向
上させることが可能になる。
【0052】ここで説明したのは単独欠陥の場合である
が、2連続欠陥までは図3の構成で補正アドレスを生成
することができる。図6は、欠陥画素の置換を説明する
タイムチャート(その2)で、赤外線検知素子が1次元
アレイであり、しかも、2連続欠陥までを考慮する場合
のアドレス置換を詳細に示すものである。
【0053】ここでは、図6(イ)に示す如く、アドレ
ス3とアドレス4の画素に欠陥がある場合を例に説明す
る。アドレス生成部が生成するリードアドレスは図5
(ロ)に示す如く、欠陥の有無に無関係に順序よく出力
される。
【0054】今、欠陥画素はアドレス3とアドレス4の
画素であるので、アドレス3とアドレス4のタイミング
で欠陥/正常信号が“1”になる。一方、置換信号とし
てはアドレス3では“0”を与え、アドレス4では
“1”を与えることが可能である。これは,欠陥画素の
アドレスは赤外線検知素子の試験時に判明し、それが赤
外線映像装置の設計者に提供されるので、2連続欠陥で
あることを考慮して、アドレス3では上素子に置換する
ように指定し、アドレス4では下素子に置換するように
指定できるからである。
【0055】これらの欠陥情報が図4に示した補正アド
レス生成部に与えられるので、アドレス3では補正アド
レスは−1になり、アドレス4では補正アドレスは+1
になる。尚、他のアドレスにおいては欠陥/正常信号が
“0”であるので、補正アドレスは全て0である。
【0056】そして、この補正アドレスが図2における
アドレス生成部が出力するリードアドレスに加算される
ので、走査変換用メモリのリードアドレスは、アドレス
3では(3−1)=2となり、、アドレス4では(4+
1)=5となり、それ以外のアドレスではアドレス生成
部が出力するリードアドレスに等しくなる。
【0057】この結果、2連続欠陥があっても欠陥画素
のアドレスは正常画素のアドレスに置換されて走査変換
用メモリにリードアドレスとして供給されるので、欠陥
画素を避けて赤外線映像を表示することが可能になり、
赤外線映像の品質を向上させることが可能になる。
【0058】さて、ここでは赤外線検知素子が一次元ア
レイであるものとして補正アドレスの生成について説明
したが、図3の構成は二次元アレイに対しても適用する
ことができる。
【0059】まず、二次元アレイにおいてアドレスを図
27(イ)のケース1のように割り振れば、アドレス自
体は一次元アレイのアドレスと等価であるから、図3の
構成をそのまま適用して補正アドレスを生成することが
できることは容易に理解できる。
【0060】次に、二次元アレイにおいてアドレスを図
27(イ)のケース2のように水平アドレスと垂直アド
レスを組み合わせる場合について考える。この場合、各
々の垂直アドレス毎に水平アドレスに対する欠陥/正常
信号と置換信号を与えて水平アドレスを補正する。そし
て、水平ライン中の画素の間で欠陥画素を正常画素に置
換すればよい場合には、垂直アドレスの補正は必要ない
ので、図3の構成を適用することができる。
【0061】しかし、欠陥画素を正常画素に置換する際
に水平ライン間で置換する必要がある時、即ち、異なる
垂直アドレスの画素に置換する必要がある時には、垂直
アドレスの補正をする必要性が生ずる場合がある。
【0062】つまり、例えば水平アドレス1番地の画素
の上の画素を同じラインの2番地の正常画素に置換する
場合には何ら問題はないが、垂直アドレスが1だけ異な
るライン上の同じ水平アドレスの正常画素に置換する場
合には、水平アドレスの補正アドレスは0hにして、垂
直アドレスを1hだけ戻すか、又は進める必要が出てく
る。
【0063】図7は、垂直アドレスの補正を考慮した、
補正アドレス生成部の第二の実施の形態である。図7に
おいて、611は置換信号を選択信号として1hと−1
hの一方を選択するセレクタ、612は水平方向のリー
ドアドレスと水平アドレスの最小値(図ではminと表
記している。)を比較して、水平アドレスが最小値より
大きい時に“1”を出力する比較回路、612aは水平
方向のリードアドレスと水平アドレスの最大値(図では
maxと表記している。)を比較して、水平アドレスが
最大値より小さい時に“1”を出力する比較回路、61
3は欠陥/正常信号、該比較回路612の出力及び該比
較回路612aの出力の論理積をとる論理積回路、61
1aは該論理積回路613の出力を選択信号として該セ
レクタ611の出力と0hの一方を選択するセレクタ、
617は該比較回路612及び該比較回路612aの出
力によって1h、0h及び−1hのいずれかを選択して
垂直方向の補正アドレスとして出力するセレクタであ
る。
【0064】尚、二のセレクタ611及び611a、セ
レクタ617の出力信号は複数ビットの並列信号である
が、図を簡略化するために1ビット信号と同じ表現にし
てある。
【0065】そして、セレクタ611及びセレクタ61
1aによって構成される部分は図3に示した補正アドレ
ス生成部であり、その他の構成要素によって構成される
部分が垂直補正アドレスを生成する部分である。
【0066】水平方向のリードアドレスが水平アドレス
の最小値より大きく、且つ、水平アドレスの最大値より
小さい時、即ち、水平アドレスが最小値でも最大値でも
ない時には、二の比較回路612及び612aは共に
“1”を出力するので、該論理積回路613の出力は欠
陥/正常信号と等しくなる。
【0067】そして、二の比較回路612及び612a
は共に“1”を出力する時に、0hを選択するように該
セレクタ617を設定しておくことができるので、この
時には垂直アドレスは変わらない。
【0068】又、水平方向のリードアドレスが水平アド
レスの最小値より大きく、且つ、水平アドレスの最大値
より小さい時には、該セレクタ611aの出力が水平補
正アドレスとして該論理和回路616から出力される。
【0069】即ち、ライン間にまたがるアドレスの補正
は行われない。次に、水平アドレスがその最小値に等し
い時には、該比較回路612は“0”を出力し、該比較
回路612aは“1”を出力するので、該論理積回路6
13の出力は“0”となり、欠陥/正常信号の如何にか
かわらず該セレクタ611aは0hを選択して出力す
る。
【0070】この時、該セレクタ617が1h又は−1
hを選択するように設定することが可能であるので、垂
直補正アドレスとして1h又は−1hが出力される。従
って、この時には、水平アドレスが等しく、垂直アドレ
スが1だけ補正される。即ち、欠陥画素の直上又は直下
の正常画素に置換が行われ、欠陥画素の左の画素(これ
は存在しない画素である。)に置換するという不具合を
避けることができる。
【0071】更に、水平アドレスがその最大値に等しい
時には、該比較回路612は“1”を出力し、該比較回
路612aは“0”を出力するので、該論理積回路61
3の出力は“0”となり、欠陥/正常信号の如何にかか
わらず該セレクタ611aは0hを選択して出力する。
【0072】この時にも、該セレクタ617が1h又は
−1hを選択するように設定することが可能であるの
で、垂直補正アドレスとして1h又は−1hが出力され
る。従って、この時には、水平アドレスが等しく、垂直
アドレスが1だけ補正される。即ち、欠陥画素の直上又
は直下の正常画素に置換が行われ、欠陥画素の右の画素
(これは存在しない画素である。)に置換するという不
具合を避けることができる。
【0073】上記は、水平アドレスが最大値又は最小値
になる場合について補正アドレスの出力の仕方を説明し
たものであるが、垂直アドレスが最大値又は最小値にな
る場合の補正アドレスの出力も同じ考え方で実現でき
る。
【0074】ただ、この場合には、リードアドレスとし
て垂直アドレスを供給し、セレクタ611aの出力を垂
直補正アドレスとし、セレクタ617の出力を水平補正
アドレスとする必要がある。
【0075】更に、四隅の画素が欠陥画素である場合の
正常画素への置換まで考慮するのであれば、図7の構成
を二つ設け、一方に水平アドレスを供給し、もう一方に
垂直アドレスを供給し、水平アドレスを供給した方のセ
レクタ611aの出力と垂直アドレスを供給した方のセ
レクタ617の出力の論理和を水平補正アドレスとし、
垂直アドレスを供給した方のセレクタ611aの出力と
水平アドレスを供給した方のセレクタ617の出力の論
理和を垂直補正アドレスとすればよい。
【0076】図8は、補正アドレス生成部の第三の実施
の形態で、連続欠陥があっても補正アドレスを生成する
ことができるものを示している。図8において、618
はアドレス生成部が生成するリードアドレスに−1hを
加算する加算器、611bは後述する欠陥/正常信号を
選択信号として該加算器618の出力とアドレス生成部
が生成するリードアドレスの一方を選択するセレクタ、
618aは該セレクタ611bの出力からアドレス生成
部が生成するリードアドレスを減算する加算器、618
bは該加算器618aの出力と後述するレジスタの出力
とを加算する加算器、619は欠陥/正常信号の立ち上
がりと立ち下がりを微分する微分回路、620は該微分
回路619の立ち下がり微分出力によってリセットされ
て該加算器618bの出力を一時格納するレジスタ、6
11cは置換信号を選択信号として欠陥状態信号から知
ることができる連続欠陥数と該加算器618bの出力の
一方を選択するセレクタ、611dは欠陥/正常信号を
選択信号として該セレクタ611cの出力と0hの一方
を選択するセレクタである。
【0077】そして、該セレクタ611dの出力が補正
アドレスである。図9は、図8の構成に対応する欠陥情
報付感度補正用ROMの格納内容で、連続欠陥を考慮す
る場合の格納内容である。
【0078】図9(イ)に示す如く、格納内容は(n+
4)ビットであり、このうちnビットは感度補正係数、
4ビットが欠陥情報である。そして、Aと表示されたビ
ットが欠陥/正常信号で、例えば論理レベル“1”の時
に欠陥画素であることを示し、論理レベル“0”の時に
正常画素であることを示す。又、Bと表示されたビット
が置換信号で、例えば論理レベル“0”の時に欠陥画素
の上の画素と置換することを示し、論理レベル“1”の
時に欠陥画素の下の画素と置換することを示す。更に、
C及びDと表示されたビットが欠陥状態信号で、欠陥の
連続数を意味する。
【0079】図9(ロ)は欠陥状態を示す表である。図
9(ロ)に示す如く、ビットA、ビットC及びビットD
が全て“0”の時には正常素子であることを意味し、ビ
ットAが“1”で、ビットCが0で、ビットDが“1”
の時には単独欠陥画素であることを示し、ビットAが
“1”で、ビットCが“1”で、ビットDが“0“の時
には当該画素以降に2連続で欠陥画素があることを示
し、ビットAが“1”で、ビットC及びビットDが共に
“1”である時には当該画素以降に3連続で欠陥画素が
あることを示す。
【0080】従って、例えば3連続欠陥の場合には、3
つの連続する欠陥画素のアドレスに対応する欠陥情報付
感度補正用ROMの最初のアドレスには当該画素以降に
3連続で欠陥画素があることを示す欠陥情報が書き込ま
れ、2番目のアドレスには当該画素以降に2連続で欠陥
画素があることを示す欠陥情報が書き込まれ、3番目の
画素には当該画素以降に単独欠陥画素があることを示す
欠陥情報が書き込まれる。それを図示したのが図9
(ハ)である。
【0081】尚、ビットBは置換信号であり、欠陥状態
に対しては直接関係しないので、図9(ハ)の表では無
関係を意味するXを記入している。図10は、図8の構
成における欠陥画素の置換を説明するタイムチャート
で、アドレス3乃至アドレス5に3連続欠陥がある場合
の図8の構成の動作を詳細に説明するものである。
【0082】アドレス生成部が生成するリードアドレス
は欠陥の有無に関係なく整数の順序で出力される。連続
欠陥数は、欠陥状態信号を数値化して表現したもので、
アドレス3では3、アドレス4では2、アドレス5では
1であり、他のアドレスでは全て0である。
【0083】加算器618はアドレス生成部が生成する
リードアドレスに−1hを加算するので、その出力はア
ドレス生成部が生成するリードアドレスより1小さい。
セレクタ611bは欠陥/正常信号を選択信号として該
加算器618の出力とアドレス生成部が生成するリード
アドレスの一方を選択するので、該セレクタ611bの
出力は欠陥/正常信号が“0”の時にアドレス生成部が
生成するリードアドレスと等しくなり、欠陥/正常信号
が“1”の時に該加算器618の出力と等しくなる。
【0084】従って、該セレクタ611bの出力からア
ドレス生成部が生成するリードアドレスを減算する加算
器618aの出力は、欠陥/正常信号が“1”の時だけ
−1となり、その他のアドレスでは全て0となる。
【0085】該加算器618aの出力を加算器618b
に供給し、該加算器618bの出力をレジスタ620に
一旦格納して、該格納した値を該加算器618bにて該
加算器618aの出力と加算するので、該加算器618
bの出力は欠陥/正常信号が“1”の間に−1、−2、
−3というように負の値で累進してゆく。そして、微分
回路619が出力する欠陥/正常信号の立ち下がり微分
信号によってリセットされるので、それ以外のアドレス
では全て0である。
【0086】今、アドレス3で“1”、アドレス4で
“0”、アドレス5で“1”となる置換信号を与えるも
のとすると、セレクタ611cの出力は、アドレス3で
連続欠陥数の3、アドレス4で該加算器618bの出力
の−2、アドレス5で連続欠陥数の1に等しくなり、そ
の他のアドレスでは全て0となる。
【0087】該セレクタ611cの出力と0hの一方
が、欠陥/正常信号を選択信号とするセレクタ611d
によって選択されるので、欠陥/正常信号が“1”の間
は順に3、−2、1が選択されて出力され、欠陥/正常
信号が“0”であるその他のアドレスでは0が選択され
て、補正アドレスとして出力される。
【0088】この補正アドレスが図2の加算器63にお
いてアドレス生成部が出力するリードアドレスと加算さ
れるので、アドレス3とアドレス5では3連続欠陥のす
ぐ下のアドレスの正常画素と置換され、アドレス4では
3連続欠陥のすぐ上の正常画素と置換されて、欠陥画素
による画質の劣化を防止することができる。
【0089】そして、図8の構成の特徴は、連続欠陥が
ある場合に欠陥画素を置換する正常画素として、連続欠
陥のすぐ上の画素とすぐ下の画素を任意に選択すること
ができる点にある。
【0090】さて、ここでは赤外線検知素子が一次元ア
レイであるものとして補正アドレスの生成について説明
したが、図8の構成は二次元アレイに対しても適用する
ことができる。
【0091】まず、二次元アレイにおいてアドレスを図
27(イ)のケース1のように割り振れば、アドレス自
体は一次元アレイのアドレスと等価であるから、図8の
構成をそのまま適用して補正アドレスを生成することが
できることは容易に理解できる。
【0092】次に、二次元アレイにおいてアドレスを図
27(イ)のケース2のように水平アドレスと垂直アド
レスを組み合わせる場合であるが、連続欠陥がある場合
に欠陥画素を置換する正常画素として、連続欠陥のすぐ
上の画素とすぐ下の画素を任意に選択することができる
という図8の構成の特徴により、ライン間で欠陥画素と
正常画素の置換を行なうことを避けることができる。
【0093】従って、図8の構成は一次元アレイにも二
次元アレイにも適用することができる。つまり、上記特
徴を生かすように置換信号を与えれば、図7に示したよ
うな水平アドレスの変換と垂直アドレスの補正を行なう
部分を追加しないでも、補正アドレスを生成することが
できる。
【0094】尚、ここでは欠陥状態信号に2ビットを割
り当てる例によって説明したが、欠陥状態信号に更に多
くのビットを割り当てれば、図8の構成によってもっと
多数の連続欠陥について欠陥画素を正常画素に置換する
ことができる。しかし、あまり多数の連続欠陥を許容す
ることは赤外線検知素子自体の信頼度を度外視して使用
することであり、又、多数の画素で連続して置換を行な
うために赤外線映像装置の映像の品質の低下につながる
ので、許容される連続欠陥数には自ずから限界がある。
実用的に見た場合、それは2〜3画素であるので、欠陥
状態信号には2ビットを割り当てる程度でよい。
【0095】図11は、補正アドレス生成部の第四の実
施の形態で、連続欠陥がある場合にも補正アドレスを生
成することができるものである。図11において、61
1eは欠陥/正常信号を選択信号として欠陥状態信号か
ら得られる連続欠陥数と0hの一方を選択するセレクタ
である。そして、該セレクタ611eの出力が補正アド
レスとなる。
【0096】図11の構成は、欠陥/正常信号が“1”
のときだけ連続欠陥数を選択して出力し、他のアドレス
では0を選択して出力するので、欠陥画素を連続欠陥の
すぐ下の正常画素に置換するものである。
【0097】そして、図11の構成は、一次元アレイと
図27(イ)のケース1のアドレスの割り振り方をした
二次元アレイに対しては無条件に適用することができ
る。しかし、図27(イ)のケース2のように、水平ア
ドレスと垂直アドレスを組み合わせるアドレスの割り振
り方をした二次元アレイに対しては、垂直アドレスが1
だけ大きいラインとの間で置換をする必要性が出る可能
性があるので、図7に示した水平アドレスの変換と垂直
アドレスの補正を行なう部分と結合することが必要にな
る。
【0098】図12は、補正アドレス生成部の第五の実
施の形態で、二次元アレイで図27(イ)のケース1に
示すアドレスの割り振り方をした場合に適用できるもの
である。
【0099】図12において、612b及び612cは
比較器で該二の比較器612b及び612cによって欠
陥画素の上、下又は同じラインの正常画素を選択するラ
イン選択回路を構成する。617bは該ライン選択回路
の出力によってmh(mは正の整数で、1ラインを構成
する画素数である。)、0h及び−mhのいずれかを選
択するセレクタ、621は欠陥画素の左又は右の正常画
素を選択するコラム選択回路(コラム選択回路の構成の
詳細は後述する。)、617cは該コラム選択回路62
1が出力する信号を選択信号として1h、0h及び−1
hのいずれかを選択するセレクタ、618cは該セレク
タ617bと該セレクタ617cの出力を加算する加算
器、611fは欠陥/正常信号を選択信号として該加算
器618cの出力と0hの一方を選択するセレクタであ
る。
【0100】図12の構成の動作の詳細は後述すること
にして、ここでは概要のみを記すと、ライン選択回路の
出力によって、欠陥画素を置換する正常画素を欠陥画素
があるラインの上のライン又は同じライン又は下のライ
ンのいずれから選択するかを示す信号を生成し、上のラ
イン又は同じライン又は下のラインのいずれから選択す
るかを示す信号によってアドレスを1ラインの画素数だ
け大きくするか又は小さくするか又は同じにするかの補
正値を選択し、コラム選択回路の出力によって、欠陥画
素を置換する正常画素を欠陥画素があるコラムの左のコ
ラム又は同じコラムまたは右のコラムのいずれから選択
するかを示す信号を生成し、左のコラム又は同じコラム
または右のコラムのいずれから選択するかを示す信号に
よってアドレスを1だけ大きくするか又は小さくするか
又は同じにするかの補正値を選択し、ラインとコラムの
アドレスの補正値を加算し、欠陥/正常信号が“1”の
時だけ双方の補正値を加算した値を補正アドレスとして
出力する。
【0101】図13は、図12の構成に対応する欠陥情
報付感度補正用ROMの格納内容と置換信号の意味であ
る。図13(イ)に示す如く、格納内容は(n+4)ビ
ットで、nビットが感度補正係数、4ビットが欠陥情報
である。
【0102】欠陥情報のうちビットAは欠陥/正常信
号、ビットE乃至ビットGは置換信号である。そして、
3ビットの置換信号の組合せによって欠陥画素の周囲の
8画素のいずれの画素と置換するかを表現する。
【0103】即ち、図13(ロ)に示す如く、シャドウ
で表示した欠陥画素の周囲の8画素のうち欠陥画素を置
換する正常画素の位置を3ビットの置換信号で表現す
る。図13(ロ)に示した例では、欠陥画素があるライ
ンの上のラインの正常画素に000(0h)から010
(2h)を割り振り、欠陥画素と同じラインの正常画素
に011(3h)と100(4h)を割り振り、欠陥画
素があるラインの下のラインの正常画素に101(5
h)から111(7h)を割り振る。
【0104】図14は、図12の構成におけるコラム選
択回路の構成例である。図14において、6211、6
211a及び6211bはデコーダ、6212は図12
におけるライン選択回路が出力するa0とa1の論理積
を演算する論理積回路、6213は該a0の否定と該信
号a1の論理積を演算する論理積回路、6214は該a
0の否定と該a1の否定の論理積を演算する論理積回
路、6212a及び6212bは該論理積回路6212
の出力によって該デコーダ6211の出力の通過、非通
過を制御する論理積回路、6212c及び6212dは
該論理積回路6213の出力によって該デコーダ621
1aの出力の通過、非通過を制御する論理積回路、62
12e及び6212fは該論理積回路6214の出力に
よって該デコーダ6211bの出力の通過、非通過を制
御する論理積回路、6215は該論理積回路6212
a、該論理積回路6212c及び該論理積回路6212
eの出力のいずれかを選択して信号b0として出力する
論理和回路、6215aは該論理積回路6212b、該
論理積回路6212d及び該論理積回路6212fの出
力のいずれかを選択して信号b1として出力する論理和
回路である。
【0105】今、図12のライン選択回路を構成する比
較器612bには置換信号と比較基準値3hを供給し、
比較器612cには置換信号と比較基準値5hを供給し
ている。そして、双方の比較器は、16進数とみなした
置換信号が比較基準値より小さい時に“1”を出力し、
16進数とみなした置換信号が比較基準値以上の時に
“0”を出力するものと仮定すれば、図15(イ)に示
す如く、置換信号が000から010の時にはa0及び
a1は共に“1”となり、置換信号が011と100の
時にはa0は“0”、a1は“1”になり、置換進行が
101から111の時にはa0及びa1は共に“0”に
なる。
【0106】そして、図12におけるセレクタ617b
は(a0、a1)=(“1”、“1”)の時に−mhを
選択し、(a0、a1)=(“0”、“1”)の時に0
hを選択し、(a0、a1)=(“0”、“0”)の時
にmhを選択するように設定できるので、置換信号が0
00から010の時にはラインの補正値は−mhにな
り、置換信号が011と100の時にはラインの補正値
は0hになり、置換信号が101から111の時にはラ
インの補正値はmhになる。
【0107】又、置換信号とa0及びa1はコラム選択
回路に供給される。今、a0及びa1が共に“1”の時
には、コラム選択回路においてデコーダ6211の出力
のみが通過し、他のデコーダの出力はマスクされるの
で、この時にはデコーダ6211の出力がb0及びb1
として出力される。
【0108】又、a0が“0”でa1が“1”の時に
は、コラム選択回路においてデコーダ6211aの出力
のみが通過し、他のデコーダの出力はマスクされるの
で、この時にはデコーダ6211aの出力がb0及びb
1として出力され、同様に、a0とa1が共に“0”の
時には、コラム選択回路においてデコーダ6211bの
出力のみが通過し、他のデコーダの出力はマスクされる
ので、この時にはデコーダ6211bの出力がb0及び
b1として出力される。
【0109】ここで、デコーダ6211、デコーダ62
11a及びデコーダ6211bの入出力関係を図15
(ロ)に示すように設定することは可能である。従っ
て、置換信号が000から010の時にはa0及びa1
が共に“1”となるので、デコーダ6211の出力がb
0及びb1として出力されるので、置換信号が000の
時には(b0、b1)=(0、0)となり、置換信号が
001の時には(b0、b1)=(1、0)となり、置
換信号が010の時には(b0、b1)=(1、1)と
なる。
【0110】同様に、置換信号が011と100の時に
はa0が“0”、a1が“1”となるので、デコーダ6
211aの出力がb0及びb1として出力されるので、
置換信号が011の時には(b0、b1)=(0、0)
となり、置換信号が100の時には(b0、b1)=
(0、1)となり、又、置換信号が101から111の
時にはa0及びa1が共に“0”となるので、デコーダ
6211bの出力がb0及びb1として出力されるの
で、置換信号が101の時には(b0、b1)=(0、
0)となり、置換信号が110の時には(b0、b1)
=(1、0)となり、置換信号が111の時には(b
0、b1)=(0、1)となる。
【0111】ここで、(b0、b1)=(0、0)の時
に−1hを選択し、(b0、b1)=(1、0)の時に
0hを選択し、(b0、b1)=(0、1)の時に1h
を選択するように図12におけるセレクタ617cを設
定することが可能である。
【0112】従って、置換信号が000から010の時
にはコラムの補正値は順に−1h、0h、1hになり、
置換信号が011の時にはコラムの補正値は−1h、1
00の時にはコラムの補正値は1hになり、置換信号が
101から111の時にはコラムの補正値は順に−1
h、0h、1hになる。
【0113】図12におけるセレクタ617b及びセレ
クタ617cの出力が加算器618cによって加算され
るので、置換信号と補正アドレスの関係は図15(ハ)
に示すようになる。
【0114】図16は、図12の構成の欠陥画素の置換
を説明するタイムチャートで、赤外線検知素子が6×6
の二次元アレイ(即ち、m=6である。)によって構成
されており、図27(イ)のケース1の如くアドレスが
割り振られている場合の置換動作について、更に具体的
に説明するものである。
【0115】図16(イ)は、6×6の二次元アレイに
おける欠陥パターンの例を示す図であり、太い破線で囲
まれてアドレスに下線を付されている画素、即ち、アド
レス8、アドレス16及びアドレス27の画素が欠陥画
素である。
【0116】図16(ロ)は、置換信号であり、図13
と同様に、欠陥画素の左上の正常画素に対応しては00
0、真上の正常画素に対応しては001、右上の正常画
素に対応しては010、左隣の正常画素に対応しては0
11、右隣の正常画素に対応しては100、左下の正常
画素に対応しては101、真下の正常画素に対応しては
110、右下の正常画素に対応しては111とする例が
示されている。
【0117】図16(ハ)は、欠陥画素の置換を説明す
るタイムチャートである。欠陥/正常信号は欠陥画素の
アドレスのタイミングで“1”であり、置換信号はアド
レス8の欠陥画素に対応しては(C、D、E)=(0、
0、1)、アドレス16の欠陥画素に対応しては(C、
D、E)=(1、1、0)、アドレス27の欠陥画素に
対応しては(C、D、E)=(1、0、1)が与えられ
ている。
【0118】アドレス8の欠陥画素に対しては置換信号
は001であるから、図12におけるa0及びa1は共
に“1”であるから、セレクタ617bは−6h(10
進数表示で−6)を選択して出力する。又、a0及びa
1が共に“1”であるから図14においてはデコーダ6
211の出力が選択され、しかも置換信号が001であ
るから、図15(ロ)よりb0は“1”になり、b1は
“0”になって、図12のセレクタ617cは0h(1
0進数表示で0)を選択して出力する。従って、図12
の加算器618cは−6と0を加算して−6を出力す
る。このタイミングで欠陥/正常信号は“1”であるか
ら、図12のセレクタ611fは補正アドレスとして−
6を出力する。
【0119】同様に、アドレス16の欠陥画素に対して
は補正アドレスは+6となり、アドレス27の欠陥画素
に対しては補正アドレスは+5となる。このようにして
求められた正常画素を求めるための補正アドレスがアド
レス生成部が出力するリードアドレスに加算されるの
で、アドレス切替部を介して走査変換用メモリに与えら
れるリードアドレスは、アドレス8の欠陥画素に対して
は(8−6)からアドレス2となり、アドレス16の欠
陥画素に対しては(16+6)からアドレス22とな
り、アドレス27の欠陥画素に対しては(27+5)か
らアドレス32となる。
【0120】ここでは、図12の構成によって、二次元
アレイにおいて各ライン内で単独欠陥がある場合につい
て正常画素へ置換することができることを説明したが、
図12の構成の置換能力は上記に限定されるものではな
い。図示して説明することは省略するが、欠陥画素の周
囲の画素に一つでも正常画素があるような欠陥パターン
であれば、水平方向の連続欠陥や垂直方向の連続欠陥の
数にかかわらず置換することができる。
【0121】今、6×6の二次元アレイにおいてアドレ
ス1からアドレス6までの画素が全て欠陥画素であると
すると、例えば、アドレス7、アドレス9及びアドレス
11の画素が正常画素であれば置換可能である。
【0122】又、アドレス8乃至アドレス11の画素が
欠陥画素、アドレス14、アドレス15及びアドレス1
7の画素が欠陥画素、アドレス20、アドレス21及び
アドレス23の画素が欠陥画素、アドレス26乃至アド
レス29の画素が欠陥画素であっても、置換可能であ
る。
【0123】従って、図12の構成の置換能力は非常に
大きいものであり、実際の赤外線検知素子の連続欠陥数
は2〜3以内であることを考慮すると、図12の構成は
実用的には全ての欠陥パターンについて欠陥画素を正常
画素に置換する能力を有していると言ってもよい。
【0124】図17は、補正アドレス生成部の第六の実
施の形態である。図17において、622は画像データ
を格納するメモリ、622aは画素の画像データを累積
するメモリ、618dは画像データと該メモリ622a
からの読み出しデータを加算する加算器、623は該メ
モリ622aから読み出されるデータから平均値を求め
るビットシフタ、618eは該メモリ622から読み出
されるデータと該ビットシフタの出力である平均データ
の差を求める加算器、624は該加算器618eの出力
データを二乗する二乗回路、622bは該二乗回路62
4の出力データを累積して実効値を求めるメモリ、61
8fは該二乗回路624の出力データと該メモリ622
bの出力データを加算する加算器である。そして、以上
の構成要素で欠陥画素を置換する候補の正常画素の雑音
の実効値を求める。
【0125】625は欠陥画素の上の画素の実効値を格
納する実効値レジスタ(図では、実効値レジスタ(上)
と表示している。)、625aは欠陥画素の下の画素の
実効値を格納する実効値レジスタ(図では、実効値レジ
スタ(下)と表示している。)。
【0126】尚、実効値レジスタ(上)625及び実効
値レジスタ(下)625aへの実効値の書き込み制御回
路は公知であるため、図面の輻輳を避けるために図示を
省略しているが、概要は下記の通りである。即ち、各々
の実効値レジスタは画像データのアドレスに等しいアド
レスを有しており、実効値を計算された画素のアドレス
と等しいアドレスに計算結果が格納される。
【0127】この時、欠陥画素の上の画素に関する計算
結果、例えば図19における2番地と7番地の画素に関
する計算結果を実効値レジスタ(上)625に格納し、
欠陥画素の下の画素に関する計算結果、例えば図19に
おける4番地と9番地の画素に関する計算結果を実効値
レジスタ(下)625aに格納する必要があるが、これ
は下記の通りにする。即ち、図19おけるメモリ62
2、622aのイネーブル信号を例えばトグル・フリッ
プ・フロップに供給し、交互に“1”と“0”を繰り返
す該トグル・フリップ・フロップの出力によって実効値
レジスタ(上)625と実効値レジスタ(下)625a
への書き込みをイネーブルにすれば、実効値レジスタ
(上)625には欠陥画素の上の画素に関する実効値の
計算結果が格納され、実効値レジスタ(下)625aに
は欠陥画素の下の画素に関する実効値の計算結果が格納
される。
【0128】又、612bは該実効値レジスタ(上)6
25と該実効値レジスタ(下)625aに格納された実
効値を比較する比較回路、611gは該比較回路612
bの出力を選択信号として1hと−1hの一方を選択す
るセレクタ、611iは欠陥/正常信号を選択信号とし
て該セレクタ611gの出力と0hの一方を選択するセ
レクタ、622cは該セレクタ611iの出力を格納す
るメモリである。そして、実効値レジスタ(上)625
以降メモリ622cまでの構成要素で補正アドレスを生
成して格納する。
【0129】618gはアドレス生成部が出力するリー
ドアドレスに−1を加算する加算器、618iはアドレ
ス生成部が出力するリードアドレスに1を加算する加算
器、620aは欠陥/正常信号が“1”であるタイミン
グに該加算器618gの出力をアドレスとして“1”を
書き込むレジスタ、620bは欠陥/正常信号が“1”
であるタイミングに該加算器618iの出力をアドレス
として“1”を書き込むレジスタである。そして、加算
器618g以降レジスタ620bまでの構成要素で実効
値を計算する画素を指定する信号を生成する。
【0130】即ち、図17の構成の特徴は、欠陥画素を
置換する候補となる画素を決定し、欠陥画素を置換する
候補となる画素について雑音の実効値を求め、求められ
た雑音の実効値が小さい方の正常画素を選択することに
よって補正アドレスを自動生成する点にある。
【0131】図18は、補正アドレスを自動生成するシ
ーケンスである。赤外線映像装置において、赤外線検知
素子は極低温に保たれる恒温槽内に設置して使用され
る。従って、恒温槽の温度が一定になるまでの時間は赤
外線映像装置の立ち上げのための待ち時間となる。
【0132】そして、恒温槽の温度が一定になった後に
補正アドレスを自動生成するシーケンスに入る。まず第
一のシーケンスでは、赤外線検知素子において欠陥画素
を置換する候補となる正常画素のアドレスを決定する
(図では、置換アドレスの生成と表現している。)。こ
れは、判明している欠陥画素の左右や上下の正常画素の
アドレスを求めればよい。
【0133】次に第二のシーケンスでは、赤外線映像装
置に黒体からの画像データを入力し、入力された画像デ
ータの平均値を求める(図では画像データの取込み、平
均値の算出と表現している。)。実際には、複数サンプ
ルに対して平均値を求め、それらを更に平均するという
プロセスがとられる。
【0134】そこで求められた平均値と取り込まれた画
像データを使って、次のシーケンスにおいて、欠陥画素
を置換する候補となる正常画素の雑音の実効値を計算す
る(図では実効値の計算と表現している。)。これも、
複数回の実効値計算の結果を平均するというプロセスを
経て当該画素の雑音の実効値とする。
【0135】そして、更に次のシーケンスに、欠陥画素
を置換する候補となる正常画素のうちで雑音が最小であ
る画素のアドレスを選択して補正アドレスを生成する
(図では補正アドレスの生成と表現している。)。
【0136】従って、欠陥画素を置換する候補となる正
常画素のうち雑音が最小の画素を選択して置換すること
ができるので、欠陥画素を置換した赤外線映像の品質は
より高いものになる。
【0137】図19は、図17の構成における実効値計
算を行なう画素アドレスの決定を説明する図である。ア
ドレス生成部が生成するリードアドレスは欠陥の有無に
無関係に整数の順に出力される。
【0138】今、欠陥画素はアドレス3とアドレス8の
画素であるものとすれば、欠陥/正常信号はアドレス3
とアドレス8のタイミングで“1”になる。加算器61
8gでアドレス生成部が生成するリードアドレスに−1
が加算されるので、該加算器618gの出力はアドレス
生成部が生成するリードアドレスより1だけ小さいもの
になる。
【0139】一方、加算器618iでアドレス生成部が
生成するリードアドレスに1が加算されるので、該加算
器618gの出力はアドレス生成部が生成するリードア
ドレスより1だけ大きいものになる。
【0140】該加算器618g及び該加算器618iの
出力をアドレスとして、欠陥/正常信号が“1”になる
タイミングにレジスタ620a及び620bに“1”を
書き込む。即ち、レジスタ620aにはアドレス2(図
では2番地と表現している。)とアドレス7(図では7
番地と表現している。)に“1”が書き込まれ、レジス
タ620bにはアドレス4(図では4番地と表現してい
る。)とアドレス9(図では9番地と表現している。)
に“1”が書き込まれる。これは、シフトレジスタ形式
のレジスタに、並列端子側から書き込みを行えばよい。
【0141】次いで、該レジスタ620a及び該レジス
タ620bの直列端子側から上記信号を読み出せば、欠
陥画素を置換する正常画素のアドレスを指定する信号と
して、図示のメモリ622及びメモリ622aの読み出
しイネーブル信号が得られる。
【0142】図20は、図17の構成における補正アド
レスの生成を説明する図である。アドレス生成部が生成
するリードアドレスは欠陥の有無に無関係に整数の順に
出力される。
【0143】今、実効値レジスタ(上)に格納された実
効値の方がちいさくて、比較器612bの出力が“0”
になる場合を考える。この時、セレクタ611gでは−
1h(10進数では−1である。)が選択されるので、
該セレクタ611gの出力は全てのアドレスで−1にな
る。
【0144】該セレクタ611gの出力がセレクタ61
1iの一方の入力端子に供給され、該セレクタ611i
のもう一方の入力端子には0h(10進数では0であ
る。)が供給されており、該セレクタ611iの選択信
号として欠陥/正常信号が供給されているので、該セレ
クタ611iの出力はアドレス3とアドレス8に−1と
なり、その他のアドレスでは全て0になる。
【0145】次に、実効値レジスタ(上)に格納された
実効値の方が大きくて、比較器612bの出力が“1”
になる場合を考える。この時、セレクタ611gでは1
h(10進数では1である。)が選択されるので、該セ
レクタ611gの出力は全てのアドレスで1になる。
【0146】該セレクタ611gの出力がセレクタ61
1iの一方の入力端子に供給され、該セレクタ611i
のもう一方の入力端子には0h(10進数では0であ
る。)が供給されており、該セレクタ611iの選択信
号として欠陥/正常信号が供給されているので、該セレ
クタ611iの出力はアドレス3とアドレス8に1とな
り、その他のアドレスでは全て0になる。
【0147】即ち、雑音が小さいと判定された、欠陥画
素の上の正常画素を選択するように補正アドレスが生成
されている。この補正アドレスをメモリ622cに書き
込み、これを1画面ごとに読み出すことによって補正ア
ドレスを図2のメモリ制御信号生成部に供給することが
できる。
【0148】図19及び図20に図示した如く、図17
の構成は一次元アレイ及び二次元アレイでアドレスを図
27(イ)のケース1のように割り振った場合で、単独
欠陥の場合に適用できる。
【0149】ただ、二次元アレイでアドレスを図27
(イ)のケース1のように割り振った場合で、欠陥画素
がラインの端になった時には置換すべきではない画素に
置換される恐れがある。例えば、欠陥画素がラインの左
端であり、下の画素に置換するという結果になったとす
ると、置換画素は上のラインの右端の画素であるから、
欠陥画素との相関が低くて置換には適さない。
【0150】このような場合には、例えば次のようにす
ればよい。即ち、画素がラインの左端であることを検出
するのは容易であるので、その検出信号を図示していな
いセレクタの選択信号とし、図示していないセレクタに
は図17における加算器618fの出力と、実際にはあ
りえないレベルの実効値を与えておき、図示していない
セレクタの出力を実効値レジスタ(下)625aに供給
する。
【0151】このようにしておけば、欠陥画素がライン
の左端である時には、図示していないセレクタから実際
にはありえないレベルの実効値を出力させることがで
き、実効値レジスタ(下)の方が実効値レジスタ(上)
625より大きい値を出力するので、欠陥画素の下の画
素に置換されることはない。
【0152】このことは、ラインの右端の画素が欠陥画
素である場合にも適用できる。図21は、補正アドレス
生成部の第七の実施の形態である。図21において、6
22は画像データを格納するメモリ、622aは同一画
素の画像データを累積するメモリ、618dは画像デー
タと該メモリ622aからの読み出しデータを加算する
加算器、623は該メモリ622aから読み出されるデ
ータから平均値を求めるビットシフタ、618eは該メ
モリ622から読み出されるデータと該ビットシフタの
出力である平均値の差を求める加算器、624は該加算
器618eの出力データを二乗する二乗回路、622b
は該二乗回路624の出力データを累積して実効値を求
めるメモリ、618fは該二乗回路624の出力データ
と該メモリ622bの出力データを加算する加算器であ
る。そして、以上の構成要素で欠陥画素を置換する候補
の正常画素の雑音の実効値を求める。
【0153】625は欠陥画素の上の画素の実効値を格
納する実効値レジスタ(図では、実効値レジスタ(上)
と表示している。)、625aは欠陥画素の下の画素の
実効値を格納する実効値レジスタ(図では、実効値レジ
スタ(下)と表示している。)。
【0154】尚、実効値レジスタ(上)625及び実効
値レジスタ(下)625aへの計算結果の格納について
は、図17の説明の中の記載と同様である。又、612
bは該実効値レジスタ(上)625と該実効値レジスタ
(下)625aに格納された実効値を比較する比較回
路、611gは該比較回路612bの出力を選択信号と
して−1hと連続欠陥数(連続欠陥情報を数値化したも
のであることは既に説明している。)の一方を選択する
セレクタ、611jは欠陥/正常信号を選択信号として
該セレクタ611gの出力と0hの一方を選択するセレ
クタ、622cは該セレクタ611iの出力を格納する
メモリである。そして、実効値レジスタ(上)625以
降メモリ622cまでの構成要素で補正アドレスを生成
して格納する。
【0155】618gはアドレス生成部が出力するリー
ドアドレスに−1を加算する加算器、618jはアドレ
ス生成部が出力するリードアドレスに連続欠陥数を加算
する加算器、620aは欠陥/正常信号が“1”である
タイミングに該加算器618gの出力をアドレスとして
“1”を書き込むレジスタ、620bは欠陥/正常信号
が“1”であるタイミングに該加算器618iの出力を
アドレスとして“1”を書き込むレジスタである。そし
て、加算器618g以降レジスタ620bまでの構成要
素で実効値を計算する画素を指定する信号を生成する。
【0156】即ち、図21の構成の特徴は、図17の構
成と同様に、欠陥画素を置換する候補となる画素を決定
し、欠陥画素を置換する候補となる画素について雑音の
実効値を求め、求められた雑音の実効値が小さい方の正
常画素を選択することによって補正アドレスを自動生成
する点にある。しかも、アドレス生成部が出力するリー
ドアドレスに連続欠陥数を加算する構成を採用している
ために、連続欠陥がある場合にも適用できる利点があ
る。
【0157】尚、補正アドレスを自動生成するシーケン
スは、図17の構成と同様であるので、説明を省略す
る。図22は、図21の構成における実効値計算を行な
う画素アドレスの決定を説明する図である。
【0158】アドレス生成部が出力するリードアドレス
は欠陥の有無に無関係に整数の順序で出力される。今、
アドレス3とアドレス8及びアドレス9の画素が欠陥で
あるとすると、アドレス3、アドレス8及びアドレス9
のタイミングで欠陥/正常信号は“1”になる。
【0159】又、連続欠陥数は、アドレス3のタイミン
グで1、アドレス8のタイミングで2、アドレス9のタ
イミングで1であり、他のアドレスのタイミングでは全
て0である。
【0160】加算器618gはアドレス生成部が出力す
るリードアドレスに−1を加算するので、該加算器61
8gの出力はアドレス生成部が出力するリードアドレス
より常に1だけ小さいアドレスを示す。
【0161】加算器618jはアドレス生成部が出力す
るリードアドレスに連続欠陥数を加算するので、該加算
器618jの出力はアドレス3のタイミングで4、アド
レス8のタイミングで10、アドレス9のタイミングで
10となり、他のアドレスのタイミングでは全てアドレ
ス生成部が出力するリードアドレスに等しいアドレスを
示す。
【0162】微分回路626の出力は、アドレス3とア
ドレス8のタイミングで“1”になる。該微分回路62
6の出力のタイミングで、該加算器618g及び該加算
器618jの出力をアドレスとしてレジスタ620a及
びレジスタ620bに“1”を書き込むので、該レジス
タ620aにはアドレス2とアドレス7に“1”が書き
込まれ、該レジスタ620bにはアドレス4とアドレス
10に“1”が書き込まれる。
【0163】該レジスタ620a及び該レジスタ620
bに書き込まれた“1”を直列に読み出すことにより、
メモリ622及びメモリ622aの読み出しイネーブル
信号として、アドレス2、アドレス4、アドレス7及び
アドレス10のタイミングに“1”となる信号を得る。
【0164】即ち、アドレス3の欠陥画素に対する置換
画素の候補としてアドレス2とアドレス4の正常画素が
選択され、アドレス8の欠陥画素に対する置換画素の候
補としてアドレス4とアドレス10の正常画素が選択さ
れるて、実効値を求められる。
【0165】図23は、図21の構成における補正アド
レスの生成を説明する図である。アドレス生成部が生成
するリードアドレスは欠陥の有無に無関係に整数の順に
出力される。
【0166】今、実効値レジスタ(上)に格納された実
効値の方が小さくて、比較回路612bの出力が“0”
になる場合を考える。この時、セレクタ611gでは−
1h(10進数では−1である。)が選択されるので、
該セレクタ611gの出力は全てのアドレスで−1にな
る。
【0167】該セレクタ611gの出力がセレクタ61
1iの一方の入力端子に供給され、該セレクタ611i
のもう一方の入力端子には0h(10進数では0であ
る。)が供給されており、該セレクタ611iの選択信
号として欠陥/正常信号が供給されているので、該セレ
クタ611iの出力はアドレス3、アドレス8アドレス
9のタイミングで−1となり、その他のアドレスでは全
て0になる。
【0168】次に、実効値レジスタ(上)に格納された
実効値の方が大きくて、比較回路612bの出力が
“1”になる場合を考える。この時、セレクタ611g
では連続欠陥数が選択されるので、該セレクタ611g
の出力はアドレス3のタイミングで1、アドレス8のタ
イミングで2、アドレス9のタイミングで1になり、他
のアドレスのタイミングでは全て0になる。
【0169】該セレクタ611gの出力がセレクタ61
1iの一方の入力端子に供給され、該セレクタ611i
のもう一方の入力端子には0h(10進数では0であ
る。)が供給されており、該セレクタ611iの選択信
号として欠陥/正常信号が供給されているので、該セレ
クタ611iの出力はアドレス3のタイミングで1、ア
ドレス8のタイミングで2、アドレス9のタイミングで
1になり、他のアドレスのタイミングでは全て0にな
る。
【0170】即ち、雑音が小さいと判定された、欠陥画
素の上の正常画素を選択するように補正アドレスが生成
されている。この補正アドレスをメモリ622cに書き
込み、これを1画面ごとに読み出すことによって補正ア
ドレスを図2のメモリ制御信号生成部に供給することが
できる。
【0171】図22及び図23に図示した如く、図21
の構成は一次元アレイ及び二次元アレイでアドレスを図
27(イ)のケース1のように割り振った場合で、連続
欠陥がある場合にも適用できる。
【0172】尚、欠陥画素がラインの右端又は左端にき
た時に相関が低い画素と置換しないようにするのは、図
17について記載したのと同様である。図24は、補正
アドレス生成部の第八の実施の形態である。
【0173】図24において、622は画像データを格
納するメモリ、622aは画素の画像データを累積する
メモリ、618dは画像データと該メモリ622aから
の読み出しデータを加算する加算器、623は該メモリ
622aから読み出されるデータから平均値を求めるビ
ットシフタ、618eは該メモリ622から読み出され
るデータと該ビットシフタの出力である平均データの差
を求める加算器、624は該加算器618dの出力デー
タを二乗する二乗回路、622bは該二乗回路624の
出力データを累積して実効値を求めるメモリ、618f
は該二乗回路624の出力データと該メモリ622bの
出力データを加算する加算器である。そして、以上の構
成要素で欠陥画素を置換する候補の正常画素の雑音の実
効値を求める。
【0174】625は欠陥画素の上の画素の実効値を格
納する実効値レジスタ(図では、実効値レジスタ(上)
と表示している。)、625aは欠陥画素の下の画素の
実効値を格納する実効値レジスタ(図では、実効値レジ
スタ(下)と表示している。)、625bは欠陥画素の
左の画素の実効値を格納する実効値レジスタ(図では、
実効値レジスタ(左)と表示している。)、625cは
欠陥画素の右の画素の実効値を格納する実効値レジスタ
(図では、実効値レジスタ(右)と表示している。)で
ある。
【0175】尚、実効値レジスタ(上)625、実効値
レジスタ(下)625a、実効値レジスタ(左)625
b及び実効値レジスタ(右)625cへの計算結果の格
納については、図17の説明の中の記載と考え方は同様
である。即ち、レジスタ620a及びレジスタ620b
の出力によって実効値レジスタ(左)625b及び実効
値レジスタ(右)625cへの格納を制御し、レジスタ
620c及びレジスタ620dの出力によって実効値レ
ジスタ(上)625及び実効値レジスタ(下)625a
への格納を制御すればよい。
【0176】又、627は該実効値レジスタ(上)62
5乃至該実効値レジスタ(右)625cのいずれに格納
された値が最小値であるかを検出する最小値検出回路で
ある。該最小値検出回路には種々の構成があるが、最も
簡単には、一の実効値レジスタに格納された値に対して
他の三の実効値レジスタに格納された値を各々比較し、
三の比較結果の論理和をとって出力する回路を各々の実
効値レジスタに対応して設ければよい。こうすれば、最
小値を格納した実効値レジスタに対応する出力だけが
“0”になり、他の実効値レジスタに対応する出力は
“1”になるので、最小値を格納したレジスタを特定す
ることができる。
【0177】617dは該最小値検出回路627の出力
パターンによって水平方向の補正アドレスを選択するセ
レクタ、617eは該最小値検出回路627の出力パタ
ーンによって垂直方向の補正アドレスを選択するセレク
タ、611iは該セレクタ617dの出力と0hの一方
を水平方向の欠陥/正常信号によって選択するセレク
タ、611jは該セレクタ617eの出力と0hの一方
を垂直方向の欠陥/正常信号によって選択するセレク
タ、622cは該セレクタ611iの出力を格納するメ
モリ、622dは該セレクタ611jの出力を格納する
メモリである。そして、実効値レジスタ(上)625以
降メモリ622dまでの構成要素で水平方向と垂直方向
の補正アドレスを生成して格納する。
【0178】618gはアドレス生成部が出力する水平
リードアドレスに−1を加算する加算器、618iはア
ドレス生成部が出力する水平リードアドレスに1を加算
する加算器、620aは欠陥/正常信号が“1”である
タイミングに該加算器618gの出力をアドレスとして
“1”を書き込むレジスタ、620bは欠陥/正常信号
が“1”であるタイミングに該加算器618iの出力を
アドレスとして“1”を書き込むレジスタである。そし
て、加算器618g以降レジスタ620bまでの構成要
素で実効値を計算する画素の水平アドレスを指定する信
号を生成する。この水平アドレスを指定する信号の生成
は、図19で説明した動作と全く同じであるので、説明
は省略する。
【0179】618kはアドレス生成部が出力する垂直
リードアドレスに−1を加算する加算器、618pはア
ドレス生成部が出力する垂直リードアドレスに1を加算
する加算器、620cは欠陥/正常信号が“1”である
タイミングに該加算器618kの出力をアドレスとして
“1”を書き込むレジスタ、620dは欠陥/正常信号
が“1”であるタイミングに該加算器618pの出力を
アドレスとして“1”を書き込むレジスタである。そし
て、加算器618k以降レジスタ620dまでの構成要
素で実効値を計算する画素の垂直アドレスを指定する信
号を生成する。この垂直アドレスを指定する信号の生成
は、図19で説明した動作と全く同じであるので、説明
は省略する。
【0180】そして、該レジスタ620a及び620b
の出力と垂直方向の欠陥/正常信号を組み合わせて、欠
陥画素と同一ライン上の左の正常画素と右の正常画素の
アドレスを指定する信号、即ち、読み出しイネーブル信
号としてメモリ622及びメモリ622aに供給し、該
レジスタ620c及び620dの出力と水平方向の欠陥
/正常信号を組み合わせて、欠陥画素と同一コラム上の
上の正常画素と下の正常画素のアドレスを指定する信
号、即ち、読み出しイネーブル信号としてメモリ622
及びメモリ622aに供給する。
【0181】これによって、欠陥画素の上下、左右の正
常画素について雑音の実効値を求めることができる。求
められた雑音の実効値を実効値レジスタ(上)625乃
至実効値レジスタ(右)625cに格納する。
【0182】該実効値を実効値レジスタ(上)625乃
至該実効値レジスタ(右)625cに格納された値を最
小値検出回路に供給し、該最小値検出回路627によっ
て最小値が格納された実効値レジスタを特定する。
【0183】該最小値検出回路627は上記の如く構成
されているので、例えば、実効値レジスタ(上)625
に格納された値が最小値であれば、該実効値レジスタ
(上)625に対応する出力だけが“0”となり、他の
実効値レジスタに対応する出力は“1”となる。
【0184】この最小値検出回路627の出力パターン
によって、セレクタ617dにおいては0を選択し、セ
レクタ617eにおいては−1を選択する。セレクタ6
11iにおいて、水平方向の欠陥/正常信号を選択信号
として該セレクタ617dの出力と0hの一方を選択す
るので、この時の該セレクタ611iの水平方向の欠陥
/正常信号のタイミングでの出力、即ち水平方向の補正
アドレスは0となる。
【0185】又、セレクタ611jにおいて、垂直方向
の欠陥/正常信号を選択信号として該セレクタ617e
の出力と0hの一方を選択するので、この時の該セレク
タ611jの垂直方向の欠陥/正常信号のタイミングで
の出力、即ち垂直方向の補正アドレスは−1となる。
【0186】即ち、実効値レジスタ(上)の格納値が最
小の時には、欠陥画素の真上の正常画素が置換画素とし
て選択されることになる。同様に、実効値レジスタ
(下)の格納値が最小の時には、水平方向の補正アドレ
スが0で、垂直方向の補正アドレスが1になるので、欠
陥画素の真下の正常画素が置換画素として選択され、実
効値レジスタ(左)の格納値が最小の時には、水平方向
の補正アドレスが−1、垂直方向の補正アドレスが0に
なるので、欠陥画素の左の正常画素が置換画素として選
択され、実効値レジスタ(右)の格納値が最小の時に
は、水平方向の補正アドレスが1、垂直方向の補正アド
レスが0になるので、欠陥画素の左の正常画素が置換画
素として選択される。
【0187】上記の如く、図24の構成によって、二次
元アレイで図27(イ)のケース2のようにアドレスが
割り振られた場合に、単独欠陥画素をその上下、左右の
正常画素に置換することができる。
【0188】尚、欠陥画素がラインの右端又は左端にき
た時、又は欠陥画素がコラムの上端又は下端にきた時
に、相関が低い画素と置換しないようにするのは、図1
7について記載したのと同様の考え方で実現できる。即
ち、欠陥画素が右端又は左端にきた時には、水平アドレ
スからそれを検出して、その検出信号によって実効値レ
ジスタ(左)625bと実効値レジスタ625cに加算
器618fの出力を与えるか、実際にはありえない実効
値を与えるかを選択し、欠陥画素が上端又は下端にきた
時には、垂直アドレスからそれを検出して、その検出信
号によって実効値レジスタ(上)625と実効値レジス
タ(下)625aに加算器618fの出力を与えるか、
実際にはありえない実効値を与えるかを選択すればよ
い。
【0189】更に、図24では二次元アレイで水平アド
レスと垂直アドレスの組合せによってアドレスを割り振
る場合の補正アドレスの生成を説明したが,類似の構成
によって二次元アレイで一次元アレイと等価なアドレス
の割り振り方をする場合にも適用することができる。即
ち、この場合には、加算器618kは水平アドレスから
ラインの画素数mを減算するものにし、加算器618p
は水平アドレスにラインの画素数mを加算するものに
し、最小値検出回路の出力によって、図24におけるセ
レクタ617dに対応するセレクタにおいて−mh、−
1h、0h、1h、mhのいずれかを選択するように
し、且つ、図24におけるセレクタ617e、セレクタ
611j及びメモリ622dを削除すればよい。
【0190】そして、実効値レジスタへの格納は図24
の説明と同じようにし、ライン又はコラムの端の画素が
欠陥画素の時の補正アドレスの生成も図24の説明と同
様にすればよい。
【0191】又、図17、図21及び図24の構成に対
して、図7の比較回路612、比較回路612a、論理
積回路613及びセレクタ617によって構成される回
路を付加して、垂直アドレスや水平アドレスの変換をす
ることもできる。
【0192】最後に、上記においては、一貫してアドレ
ス生成部が生成するリードアドレスを置換するものとし
て説明しているが、ライトアドレスを置換することも全
く同じ構成で可能である。
【0193】
【発明の効果】本発明により、赤外線検知素子を構成す
る画素に欠陥があっても、確実に欠陥画素を正常画素に
置換して、赤外線映像の品質を向上させることが可能な
欠陥画素置換方式及び赤外線映像装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の赤外線映像装置の映像処理部の構
成。
【図2】 メモリ制御信号生成部の構成。
【図3】 補正アドレス生成部の第一の実施の形態。
【図4】 図3の構成における欠陥情報付感度補正用R
OMの格納内容。
【図5】 図3の構成における欠陥画素の置換を説明す
るタイムチャート(その1)。
【図6】 図3の構成における欠陥画素の置換を説明す
るタイムチャート(その2)。
【図7】 補正アドレス生成部の第二の実施の形態。
【図8】 補正アドレス生成部の第三の実施の形態。
【図9】 図8の構成における欠陥情報付感度補正用R
OMの格納内容及び欠陥状態信号の意味。
【図10】 図8の構成における欠陥画素の置換を説明
するタイムチャート。
【図11】 補正アドレス生成部の第四の実施の形態。
【図12】 補正アドレス生成部の第五の実施の形態。
【図13】 図12の構成における欠陥情報付感度補正
用ROMの格納内容と置換信号の意味。
【図14】 図12の構成におけるコラム選択回路の構
成例。
【図15】 図12の構成におけるai、bi(i=
0、1)の値及び置換信号と補正アドレスの関係。
【図16】 図12の構成における欠陥画素の置換を説
明するタイムチャート。
【図17】 補正アドレス生成部の第六の実施の形態。
【図18】 補正アドレスを自動生成するシーケンス。
【図19】 図17の構成における実効値計算を行なう
画素アドレスの決定を説明する図。
【図20】 図17の構成における補正アドレスの生成
を説明する図。
【図21】 補正アドレス生成部の第七の実施の形態。
【図22】 図21の構成における実効値計算を行なう
画素アドレスの決定を説明する図。
【図23】 図21の構成における補正アドレスの生成
を説明する図。
【図24】 補正アドレス生成部の第八の実施の形態。
【図25】 従来の赤外線映像装置の映像処理部の構
成。
【図26】 一次元アレイと画面の構成。
【図27】 二次元アレイと画面の構成。
【符号の説明】
1 オフセットメモリ 2 欠陥情報付感度補正用ROM 2a 感度補正用ROM 3 加算器 4 乗算器 5 走査変換用メモリ 6 メモリ制御信号生成部 6a メモリ制御信号生成部 7 アドレス切替部 61 補正アドレス生成部 62 アドレス生成部 63 加算器 611、611a、611b、611c、611d、6
11e、611f、611g、611i、611j セ
レクタ 612、612a、612b、612c 比較回路 613 論理積回路 617、617b、617d、617e セレクタ 618、618a、618b、618c、618d、6
18e、618f、618g、618i、618j、6
18k、618p 加算器 619 微分回路 620、620a、620b、620c、620d レ
ジスタ 621 コラム選択回路 622、622a、622b、622c、622d メ
モリ 623 ビットシフタ 624 二乗回路 625、625a、625b、625c 実効値レジス
タ 626 微分回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 浩規 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 川下 光也 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 山地 敦 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 中川 正洋 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 松本 保志 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松田 裕一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 行木 英時 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 吉田 幸広 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線検知素子を構成する画素が欠陥で
    あるか否かを示す欠陥/正常信号、欠陥画素をいずれの
    正常画素に置換するかを示す置換信号を用いて欠陥画素
    を正常画素に置換するための補正アドレスを生成する構
    成を備えることを特徴とする欠陥画素置換方式。
  2. 【請求項2】 赤外線検知素子を構成する画素が欠陥で
    あるか否かを示す欠陥/正常信号、欠陥画素をいずれの
    正常画素に置換するかを示す置換信号、欠陥が連続して
    いるか単独かを示す欠陥状態信号及び赤外線検知素子を
    構成する画素のアドレスを用いて欠陥画素を正常画素に
    置換するための補正アドレスを生成する構成を備えるこ
    とを特徴とする欠陥画素置換方式。
  3. 【請求項3】 赤外線検知素子を構成する画素が欠陥で
    あるか否かを示す欠陥/正常信号、欠陥が連続している
    か単独かを示す欠陥状態信号を用いて欠陥画素を正常画
    素に置換するための補正アドレスを生成する構成を備え
    ることを特徴とする欠陥画素置換方式。
  4. 【請求項4】 赤外線検知素子を構成する画素が欠陥で
    あるか否かを示す欠陥/正常信号、赤外線検知素子を構
    成する画素のアドレスを用いて欠陥画素を置換する候補
    となる正常画素を特定し、該欠陥画素を置換する候補と
    なる正常画素について雑音を求め、求められた雑音が小
    さい画素を選択して欠陥画素を正常画素に置換するため
    の補正アドレスを生成する構成を備えることを特徴とす
    る欠陥画素置換方式。
  5. 【請求項5】 赤外線検知素子を構成する画素が欠陥で
    あるか否かを示す欠陥/正常信号、赤外線検知素子を構
    成する画素のアドレス、欠陥が連続しているか単独かを
    示す欠陥状態信号を用いて欠陥画素を置換する候補とな
    る正常画素を特定し、該欠陥画素を置換する候補となる
    正常画素について雑音を求め、求められた雑音が小さい
    画素を選択して欠陥画素を正常画素に置換するための補
    正アドレスを生成する構成を備えることを特徴とする欠
    陥画素置換方式。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の欠陥画素置換方式を備えることを特徴とする赤外線映
    像装置。
JP10136875A 1998-05-19 1998-05-19 欠陥画素置換方式及び赤外線映像装置 Withdrawn JPH11331704A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010154536A (ja) * 2010-01-19 2010-07-08 Toshiba Corp 撮像装置および信号処理方法

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JP2010154536A (ja) * 2010-01-19 2010-07-08 Toshiba Corp 撮像装置および信号処理方法

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