JPH11330756A - 回路素子の温度制御方法及び制御装置 - Google Patents

回路素子の温度制御方法及び制御装置

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JPH11330756A
JPH11330756A JP13152998A JP13152998A JPH11330756A JP H11330756 A JPH11330756 A JP H11330756A JP 13152998 A JP13152998 A JP 13152998A JP 13152998 A JP13152998 A JP 13152998A JP H11330756 A JPH11330756 A JP H11330756A
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JP
Japan
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temperature
circuit element
fan
rotation
detected
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Application number
JP13152998A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Katabira
泰広 帷子
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路素子の冷却を必要とする場合のみにファ
ンを回転させて回路素子の温度上昇を抑制することで、
ファンの寿命を延ばしつつ回路素子の安定した温度制御
を実現する。 【解決手段】 プリント基板に実装された回路素子の温
度を検出するとともに、プリント基板に流れ込む単位時
間当たりの電流量を検出する。そして、電流量が所定量
以上になるとファンを回転させて冷却を行い、その後電
流量が減少し、回路素子の温度も低下すると、ファンの
回転を停止させる。また、電流量は少ないが回路素子の
温度が高いときにもファンを回転させて冷却を行い、そ
の後回路素子の温度が低下すると、ファンの回転を停止
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファンの回転を制
御してプリント基板に実装されたCPU(Central Proc
essing Unit )等の回路素子の温度を制御する方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に用いられる回路素子の1種で
あるICチップ特にCPUは、そのチップ温度が上昇す
ると熱暴走を引き起こし、機器に障害が発生するおそれ
がある。そこで従来より、CPU等のICチップが実装
されたプリント基板のヒートシンクにファン(冷風機)
を取付け、このファンを回転させることによってチップ
温度の上昇を抑制することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子機器が
置かれた環境の気温が低く、ICチップからの発熱も少
ないときには、ICチップを冷却する必要はない。しか
しながら従来は、ファンを常時回転させていたので、I
Cチップを冷却する必要がないときもファンは回転し続
けており、ICチップの安定した温度制御を実現できな
かった。しかも、ファンは常時回転していたので、その
寿命が短いという問題もあった。また、ファンの故障に
よりICチップの冷却効果が失われても、CPUの熱暴
走等により機器に障害が発生するまでは、ユーザがその
異常に気付かない場合が多かった。
【0004】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、回路素子の冷却を
必要とする場合のみにファンを回転させて回路素子の温
度上昇を抑制することで、ファンの寿命を延ばしつつ回
路素子の安定した温度制御を実現できる回路素子の温度
制御方法及びその装置を提供しようとするものである。
また本発明は、上記目的に加えて、ファンの故障により
回路素子の冷却効果が失われている異常を機器障害が発
生する前に警告できる回路素子の温度制御方法及びその
装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明
は、回路素子の温度を検出する温度検出ステップと、プ
リント基板に流れ込む単位時間当たりの電流量を検出す
る電流量検出ステップと、この電流量検出ステップによ
り検出される電流量と温度検出ステップにより検出され
る温度とに基づいてファンの回転オン・オフを制御する
制御ステップとからなる回路素子の温度制御方法であ
る。
【0006】本願請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の温度制御方法において、制御ステップを、温度
検出ステップにより検出される温度が回路素子の冷却を
必要とする温度未満のときでかつ電流量検出ステップに
より検出される電流量が回路素子の重負荷状態を示す所
定量以上であるときファンを回転させる第1の回転オン
制御ステップと、この第1の回転オン制御ステップによ
りファンが回転中に電流量検出ステップにより検出され
る電流量が回路素子の軽負荷状態を示す所定量未満にな
ると温度検出ステップにより検出される温度が回路素子
の冷却を不要とする温度以下か否かを判断する判断ステ
ップと、この判断ステップにより温度検出ステップによ
り検出される温度が回路素子の冷却を不要とする温度以
下であると判断するとファンの回転を停止させる第1の
回転オフ制御ステップと、電流量検出ステップにより検
出される電流量が回路素子の重負荷状態を示す所定量未
満のときでかつ温度検出ステップにより検出される温度
が回路素子の冷却を必要とする温度以上のときファンを
回転させる第2の回転オン制御ステップと、この第2の
回転オン制御ステップによりファンが回転中に温度検出
ステップにより検出される温度が回路素子の冷却を不要
とする温度以下に下がるとファンの回転を停止させる第
2の回転オフ制御ステップとからなるようにしたもので
ある。
【0007】本願請求項3記載の発明は、請求項2記載
の発明の温度制御方法における制御ステップに、さら
に、判断ステップにより温度検出ステップにより検出さ
れる温度が回路素子の冷却を必要とする温度以上である
と判断すると一定時間が経過するのを待機する待機ステ
ップと、この待機ステップにより一定時間を経過しても
温度検出ステップにより検出される温度が回路素子の冷
却を不要とする温度以下に下がらないとき異常警告を発
する第1の異常警告ステップとを付加したものである。
【0008】本願請求項4記載の発明は、請求項2また
は3記載の発明の温度制御方法における制御ステップ
に、さらに、第2の回転オン制御ステップにより前記フ
ァンを回転させてからの経過時間を計時する計時ステッ
プと、この計時ステップにより計時される時間が所定時
間を経過しても温度検出ステップにより検出される温度
が回路素子の冷却を不要とする温度以下に下がらないと
き異常警告を発する第2の異常警告ステップとを付加し
たものである。
【0009】本願請求項5記載の発明は、ファンの回転
を制御してプリント基板に実装された回路素子の温度を
制御する回路素子の温度制御装置において、回路素子の
温度を検出する温度検出手段と、プリント基板に流れ込
む単位時間当たりの電流量を検出する電流量検出手段
と、この電流量検出手段により検出される電流量と温度
検出手段により検出される温度とに基づいてファンの回
転オン・オフを制御する制御手段とを備えたものであ
る。
【0010】本願請求項6記載の発明は、請求項5記載
の発明の温度制御装置における制御手段を、温度検出手
段により検出される温度が回路素子の冷却を必要とする
温度未満のときでかつ電流量検出手段により検出される
電流量が回路素子の重負荷状態を示す所定量以上である
ときファンを回転させる第1の回転オン制御手段と、こ
の第1の回転オン制御手段によりファンが回転中に電流
量検出手段により検出される電流量が回路素子の軽負荷
状態を示す所定量未満になると温度検出手段により検出
される温度が回路素子の冷却を不要とする温度以下か否
かを判断する判断手段と、この判断手段により温度検出
手段により検出される温度が回路素子の冷却を不要とす
る温度以下であると判断するとファンの回転を停止させ
る第1の回転オフ制御手段と、電流量検出手段により検
出される電流量が回路素子の重負荷状態を示す所定量未
満のときでかつ温度検出手段により検出される温度が回
路素子の冷却を必要とする温度以上のときファンを回転
させる第2の回転オン制御手段と、この第2の回転オン
制御手段によりファンが回転中に温度検出手段により検
出される温度が回路素子の冷却を不要とする温度以下に
下がるとファンの回転を停止させる第2の回転オフ制御
手段とで構成したものである。
【0011】本願請求項7記載の発明は、請求項6記載
の発明の温度制御装置における制御手段に、さらに、判
断手段により温度検出手段により検出される温度が回路
素子の冷却を必要とする温度以上であると判断すると一
定時間が経過するのを待機する待機手段と、この待機手
段により一定時間を経過しても前記温度検出手段により
検出される温度が回路素子の冷却を不要とする温度以下
に下がらないとき異常警告を発する第1の異常警告手段
とを備えたものである。
【0012】本願請求項8記載の発明は、請求項6また
は7記載の発明の温度制御装置における制御手段に、さ
らに、第2の回転オン制御手段によりファンを回転させ
てからの経過時間を計時する計時手段と、この計時手段
により計時される時間が所定時間を経過しても温度検出
手段により検出される温度が回路素子の冷却を不要とす
る温度以下に下がらないとき異常警告を発する第2の異
常警告手段とを備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態では、回路
素子としてCPU等のICチップが実装されたプリント
基板を、当該プリント基板のヒートシンクに取付けられ
たファン(冷風機)で冷却して、前記ICチップの温度
制御を行う場合について説明する。
【0014】はじめに、機器電源部からプリント基板に
流れ込む電流を測定することによって、そのプリント基
板での消費電力が分かる。消費電力の大部分は熱に変換
されるので、CPU以外のICチップの発熱量をほぼ一
定と仮定すると、機器電源部からプリント基板に流れ込
む電流量の変化はCPUの消費電流の変化、つまりはC
PUからの発熱量の変化と捉えることができる。そこで
この実施の形態では、プリント基板に流れ込む単位時間
当たりの電流量を検出し、この電流量がCPUの重負荷
状態を示す所定量以上に上昇すると、CPUの発熱量が
多くなり冷却を必要とするとみなして、ファンを回転さ
せて冷却を行う。その後、電流量がCPUの軽負荷状態
を示す所定量以下まで下降すると、冷却が不要となるの
で、ファンの回転を停止させて冷却を止めるようにして
いる。
【0015】また、CPUが軽負荷状態でも機器が置か
れた環境の気温上昇等に起因してチップ温度が上昇する
場合がある。そこでこの実施の形態では、CPUの温度
をセンサで測定し、この測定温度がCPUの冷却を必要
とする温度まで上昇すると、ファンを回転させて冷却を
行う。その後、測定温度がCPUの冷却を不要とする温
度まで下降すると、ファンの回転を停止させて冷却を止
めるようにしている。
【0016】さらに、ファンが故障して回転しなくなる
と、冷却効果が失われる。この場合、CPUの軽負荷時
には発熱量が少ないのでCPUの温度は外気温にほぼ依
存し、重負荷時には発熱量が多くなるのでCPUの温度
は上昇する。そこでこの実施の形態では、機器電源から
プリント基板に流れ込む電流量がCPUの重負荷状態を
示す所定量以上に上昇したためにファンを回転させ、そ
の後、電流量がCPUの軽負荷状態を示す所定量以下ま
で下降したにも拘らず、一定時間を経過してもCPUの
温度が冷却を不要とする温度まで下降しない場合には、
異常警告を行う。また、CPUの温度が冷却を必要とす
る温度まで上昇したためにファンを回転させたにも拘ら
ず、一定時間を経過してもCPUの温度が冷却を不要と
する温度まで下降しない場合にも、異常警告を行うよう
にしている。
【0017】図1は本実施の形態の装置構成を示すブロ
ック図である。同図において1はプリント基板を示し、
このプリント基板1には少なくともICチップとしての
CPU2が実装されている。本実施の形態におけるIC
チップの温度制御装置は、上記プリント基板1上のCP
U2を冷却するためのファン3と、このファン3の回転
オン、オフを切り換えるファン駆動回路4とを備えてい
る。また、前記CPU2の温度を測定する温度センサ5
と、この温度センサからのアナログ測定信号を取込みデ
ィジタル信号に変換するセンサ信号入力回路6とを備え
ている。また、機器電源部7からの電源ケーブル8の電
源コネクタ9とプリント基板1の電源コネクタ10との
間に介在する中継コネクタとしての役割を果たすととも
に該機器電源部7からプリント基板1に流れ込む電流量
を測定する電流検出器11と、この電流検出器11で測
定される電流量を電圧値に変換して出力する電流/電圧
変換回路12とを備えている。また、異常警告音を発す
るブザー13と、このブザー13を所定時間鳴動させる
ブザー駆動回路14とを備えている。さらに、予め設定
される所定時間を計時する2種類のタイマA,Bを備え
ている。
【0018】しかして、この温度制御装置は、前記セン
サ信号入力回路6及び電流/電圧変換回路12からの入
力信号に基づき、前記各タイマA,Bを適時作動させ
て、前記ファン3の回転オン・オフを制御する信号を前
記ファン駆動回路4に出力し、かつ必要に応じてブザー
13のオン信号をブザー駆動回路14に出力するコント
ローラ15を備えている。ここに、温度センサ5及びセ
ンサ信号入力回路6は温度検出手段を構成し、電流検出
器11及び電流/電圧変換回路12は電流量検出手段を
構成し、コントローラ15は制御手段を構成する。
【0019】図2は前記コントローラ15の制御手順を
示す流れ図である。すなわちコントローラ15は、ST
(ステップ)1として電流/電圧変換回路12からの入
力信号に基づいて前記機器電源部7からプリント基板1
に流れ込む単位時間当たりの電流量を算出し、この電流
量が予め設定された所定量I以上か否かを判断する。な
お、この所定量Iは、CPU2からの発熱量が多くなる
重負荷状態にあるときの単位時間当たりの消費電流量を
もとに設定したものである。
【0020】ST1にて電流量が所定量I未満のときに
は、ST2としてセンサ信号入力回路6からの入力信号
に基づいて前記CPU2のチップ温度を検出し、このチ
ップ温度が予め設定された第1の基準温度T1以上か否
かを判断する。なお、この第1の基準温度T1は、CP
U2の冷却を必要とするチップ温度をもとに設定したも
のである。ST2にてCPU2のチップ温度が第1の基
準温度T1未満のときには、ファン3による冷却が不要
なので、ST1に戻る。
【0021】ST1にて電流量が所定量I以上のときに
は、CPU2が重負荷状態にあり、発熱量が増加する傾
向にあるので、ST3としてファン駆動回路4にファン
3のオン指令信号を出力して、ファン3を起動させる
(第1の回転オン制御手段)。また、ST4としてタイ
マAのカウント動作を開始させる。そして、ST5とし
てこのタイマAがタイムアウトするのを待機する。な
お、このタイマAのカウント時間は、CPU2の重負荷
状態が継続する平均的な時間をもとに設定されている。
【0022】ST5にてタイマAがタイムアウトしたな
らば、ST6として再度前記機器電源部7からプリント
基板1に流れ込む単位時間当たりの電流量を算出し、こ
の電流量が所定量I以上か否かを判断する。ここで、電
流量が依然として所定量I以上の場合には、CPU2の
重負荷状態が継続しているので、ST4に戻ってタイマ
Aのカウント動作を再開させる。
【0023】こうして、タイマAに設定されているカウ
ント時間を経過する毎に電流量をチェックする。そし
て、ST6にて電流量が所定量I未満に低下したことを
確認したならば、CPU2が発熱量の少ない軽負荷状態
になったので、ST7としてセンサ信号入力回路6から
の入力信号に基づいて前記CPU2のチップ温度を検出
し、このチップ温度が予め設定された第2の基準温度T
2以下か否かを判断する。なお、この第2の基準温度T
2は、CPU2の冷却を不要とするチップ温度をもとに
設定したもので、前記第1の基準温度T1より充分に低
い値である(判断手段)。
【0024】ST7にてチップ温度が第2の基準温度T
2以下の場合には、ST8としてファン駆動回路4にフ
ァン3のオフ指令信号を出力して、ファン3を停止させ
る(第1の回転オフ制御手段)。その後、ST1に戻
る。
【0025】ST7にてチップ温度が第2の基準温度T
2より高い場合には、ファン3によるさらなる冷却が必
要なので、ファン3の回転を維持し、ST9としてタイ
マBのカウント動作を開始させる。なお、このタイマB
のカウント時間は、ファン3の回転により軽負荷状態に
あるCPU2に対して十分な冷却効果が得られるのに要
する時間をもとに設定されている。なお、タイマAとタ
イマBのカウント時間は一致していてもよく、この場合
はいずれか一方のタイマを共用して他方を省略してもよ
い。
【0026】その後、ST10としてCPU2のチップ
温度を定期的に監視して、前記第2の基準温度T2以下
に下がるのを待機する(待機手段)。そして、前記タイ
マBがタイムアウトする前にCPU2のチップ温度が第
2の基準温度T2以下に下がったならば、ST8に進
み、ファン駆動回路4にファン3のオフ指令信号を出力
して、ファン3を停止させる。その後、ST1に戻る。
【0027】これに対し、ST11としてCPU2のチ
ップ温度が第2の基準温度T2以下に下がらずに前記タ
イマBがタイムアウトした場合には、ファン3の故障等
により充分な冷却効果が得られていない異常が発生して
いるので、ST12としてブザー駆動回路14にブザー
オン信号を出力して、ブザー13を一定時間鳴動させて
異常警告を行う(第1の異常警告手段)。しかる後、こ
の制御を終了する。
【0028】一方、ST2にてCPU2のチップ温度が
第1の基準温度T1以上のときには、CPU2のチップ
温度が上昇しているので、ST13としてファン駆動回
路4にファン3のオン指令信号を出力して、ファン3を
起動させる(第2の回転オン制御手段)。また、ST1
4として前記タイマBのカウント動作を開始させる。
【0029】その後、ST15としてCPU2のチップ
温度を定期的に監視して、前記第2の基準温度T2以下
に下がるのを待機する。そして前記タイマBがタイムア
ウトする前にCPU2のチップ温度が第2の基準温度T
2以下に下がったならば、ST8に進み、ファン駆動回
路4にファン3のオフ指令信号を出力して、ファン3を
停止させる(第2の回転オフ制御手段)。その後、ST
1に戻る。
【0030】これに対し、ST16としてCPU2のチ
ップ温度が第2の基準温度T2以下に下がらずに前記タ
イマBがタイムアウトした場合には、やはりファン3の
故障等により充分な冷却効果が得られていない異常が発
生しているので、ST17としてブザー駆動回路14に
ブザーオン信号を出力して、ブザー13を一定時間鳴動
させて異常警告を行う(第2の異常警告手段)。しかる
後、この制御を終了する。
【0031】このように構成された本実施の形態におい
ては、CPU2が重負荷状態になり、CPU2での消費
電流が増大して機器電源部7からプリント基板1に流れ
込む単位時間当たりの電流量が増加すると、この電流量
が予め設定された所定量Iに達した時点でファン3が回
転する。これにより、CPU2は重負荷状態によって発
熱量が増加するが、ファン3による冷却効果によってC
PU2の温度上昇は抑制される。その後、CPU2が軽
負荷状態になり、CPU2での消費電流が減少して機器
電源部7からプリント基板1に流れ込む単位時間当たり
の電流量が所定量I以下になると、CPU2のチップ温
度が測定される。そして、予め設定された第2の基準温
度T2以下であれば、CPU2の冷却が不要なので、フ
ァンが停止する。また、CPU2のチップ温度が第2の
基準温度T2以上あるときには、ファン3の回転が一定
時間延長させる。これにより、充分な冷却効果が得ら
れ、CPU2のチップ温度が第2の基準温度T2以下ま
で低下したならば、ファンが停止する。
【0032】ただし、この場合においてファン3が故障
していてその冷却効果が不十分であったときには、ファ
ン3の回転が一定時間延長されてもCPU2のチップ温
度が第2の基準温度T2以下まで低下しない。このよう
なときには、ブザー3から異常警告音が発せられてユー
ザに対して異常警告が行われる。
【0033】一方、CPU2が軽負荷状態にあり機器電
源部7からプリント基板1に流れ込む単位時間当たりの
電流量が所定量I以下の状態でも、機器が置かれる環境
の気温上昇等に伴い温度センサ3によって測定されてい
るCPU2のチップ温度が予め設定された第1の基準温
度T1以上に上昇したときには、ファン3が回転する。
そして、このファン3の回転によりCPU2が冷却さ
れ、チップ温度が所定の第2の基準温度T2以下まで低
下すると、CPU2の冷却が不要なので、ファンが停止
する。また、この場合においても、ファン3が故障して
いてその冷却効果が不十分であったときには、いつまで
もCPU2のチップ温度が第2の基準温度T2以下まで
低下しない。このようなときには、ファン3の起動後、
一定時間を経過するとブザー3から異常警告音が発せら
れてユーザに対して異常警告が行われる。
【0034】このように本実施の形態によれば、CPU
2が重負荷状態となり発熱量が増加する傾向にあるとき
や、外気温の上昇等によりCPU2のチップ温度が上昇
した場合には、所定時間ファン3を回転させ、その後、
CPU2のチップ温度が冷却不要な温度まで低下する
と、ファン3の回転を停止するようにして、CPU3の
温度制御を行っている。したがって、CPU2での消費
電流増大により実際にCPU2のチップ温度が上昇する
前にファン3が回転して冷却しているので、CPU2の
温度上昇は抑制される。また、CPU2のチップ温度が
低くかつ軽負荷状態にあり冷却が不要なときには、ファ
ン3は停止しており、CPU2を無駄に冷却することは
ない。よって、CPU2の安定した温度制御を実現でき
る効果を奏する。しかも、ファン3はCPU2の冷却が
必要なときだけ回転するので、常時回転させている従来
と比べてファン3の寿命を延ばすことができ、ひいては
ファン3の故障に連動するICチップの破壊を少なくで
き、信頼性の向上を図り得る。
【0035】また、ファン3の故障によりその冷却効果
が失われ、プリント基板1に流れ込む電流量が少ないに
も拘らずCPU2のチップ温度が高い状態が所定時間継
続した場合には、ブザー音による異常警告が発せられる
ようになっている。したがって、チップ温度の上昇によ
りCPU2が熱暴走する前にその異常を検知でき、CP
U2の熱暴走を未然に防ぐことができる。
【0036】なお、前記実施の形態では温度制御対象の
回路素子としてICチップからなるCPU2を示した
が、負荷の増減に伴い発熱量が増減する傾向のある回路
素子の温度制御に本発明は適用できるものである。ま
た、前記実施の形態では異常警告を発する手段としてブ
ザー13を用いたが、これに限定されるものではなく、
例えば発光ダイオードの点灯または点滅によって異常警
告を発するようにしてもよい。
【0037】また、前記実施の形態では、電流量が所定
量I以下に低下したがCPU2のチップ温度が第2の基
準温度T2以下に下がっていないときに警告を発するま
での待機時間と、チップ温度が第1の基準温度T1以上
に上昇したためにファン3を回転させてから異常警告を
発するまでの待機時間とを、いずれもタイマBのカウン
ト時間として同一としたが、各々について異なる時間を
待機時間としてもよいものである。この他、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論
である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本願請求項1記載の
発明によれば、回路素子の冷却を必要とする場合のみに
ファンが回転して回路素子の温度上昇が抑制されるの
で、ファンの寿命を延ばしつつ回路素子の安定した温度
制御を実現できる回路素子の温度制御方法を提供でき
る。また、本願請求項2記載の発明によれば、プリント
基板に流れ込む電流量が増加して回路素子の発熱量が多
くなる傾向があるとき及びプリント基板に流れ込む電流
量は少なく回路素子の発熱量は少ないが外気温などの影
響により回路素子の温度が上昇しているときファンが回
転して回路素子の温度上昇が抑制され、それ以外の時は
ファンの回転が停止されるので、ファンの回転オン,オ
フを的確に制御でき、より安定した回路素子の温度制御
を実現できる回路素子の温度制御方法を提供できる。ま
た、本願請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の
発明の効果に加えて、電流量の増加によりファンが回転
するべき状態でそのファンの故障により回路素子の冷却
効果が失われている異常が発生しても、その異常を機器
障害が発生する前に確実に警告できる回路素子の温度制
御方法を提供できる。また、本願請求項4記載の発明に
よれば、請求項2または3記載の発明の効果に加えて、
チップ温度の上昇によりファンが回転するべき状態でそ
のファンの故障により回路素子の冷却効果が失われてい
る異常が発生しても、その異常を機器障害が発生する前
に確実に警告できる回路素子の温度制御方法を提供でき
る。一方、本願請求項5記載の発明によれば、回路素子
の冷却を必要とする場合のみにファンが回転して回路素
子の温度上昇が抑制されるので、ファンの寿命を延ばし
つつ回路素子の安定した温度制御を実現でき、回路素子
搭載機器の信頼性を向上できる回路素子の温度制御装置
を提供できる。また、本願請求項6記載の発明によれ
ば、プリント基板に流れ込む電流量が増加して回路素子
の発熱量が多くなる傾向があるとき及びプリント基板に
流れ込む電流量は少なく回路素子の発熱量は少ないが外
気温などの影響により回路素子の温度が上昇していると
きファンが回転して回路素子の温度上昇が抑制され、そ
れ以外のときはファンの回転が停止されるので、ファン
の回転オン,オフを的確に制御でき、より安定した回路
素子の温度制御を実現できる回路素子の温度制御装置を
提供できる。また、本願請求項7記載の発明によれば、
請求項6記載の発明の効果に加えて、電流量の増加によ
りファンが回転するべき状態でそのファンの故障により
回路素子の冷却効果が失われている異常が発生しても、
その異常を機器障害が発生する前に確実に警告でき、よ
り一層信頼性を向上できる回路素子の温度制御装置を提
供できる。また、本願請求項8記載の発明によれば、請
求項6または7記載の発明の効果に加えて、チップ温度
の上昇によりファンが回転するべき状態でそのファンの
故障により回路素子の冷却効果が失われている異常が発
生しても、その異常を機器障害が発生する前に確実に警
告でき、やはりより一層の信頼性向上を図り得る回路素
子の温度制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の構成を示すブロック
図。
【図2】 同実施の形態におけるコントローラの主要な
制御手順を示す流れ図。
【符号の説明】
1…プリント基板 2…CPU(回路素子) 3…ファン 4…ファン駆動回路 5…温度センサ 11…電流検出器 13…ブザー 15…コントローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンの回転を制御してプリント基板に
    実装された回路素子の温度を制御する方法であって、 前記回路素子の温度を検出する温度検出ステップと、 前記プリント基板に流れ込む単位時間当たりの電流量を
    検出する電流量検出ステップと、 この電流量検出ステップにより検出される電流量と前記
    温度検出ステップにより検出される温度とに基づいて前
    記ファンの回転オン・オフを制御する制御ステップと、
    からなることを特徴とする回路素子の温度制御方法。
  2. 【請求項2】 制御ステップは、温度検出ステップによ
    り検出される温度が回路素子の冷却を必要とする温度未
    満のときでかつ電流量検出ステップにより検出される電
    流量が前記回路素子の重負荷状態を示す所定量以上であ
    るとき前記ファンを回転させる第1の回転オン制御ステ
    ップと、 この第1の回転オン制御ステップにより前記ファンが回
    転中に前記電流量検出ステップにより検出される電流量
    が前記回路素子の軽負荷状態を示す所定量未満になると
    前記温度検出ステップにより検出される温度が回路素子
    の冷却を不要とする温度以下か否かを判断する判断ステ
    ップと、 この判断ステップにより前記温度検出ステップにより検
    出される温度が回路素子の冷却を不要とする温度以下で
    あると判断すると前記ファンの回転を停止させる第1の
    回転オフ制御ステップと、 前記電流量検出ステップにより検出される電流量が前記
    回路素子の重負荷状態を示す所定量未満のときでかつ前
    記温度検出ステップにより検出される温度が前記回路素
    子の冷却を必要とする温度以上のとき前記ファンを回転
    させる第2の回転オン制御ステップと、 この第2の回転オン制御ステップにより前記ファンが回
    転中に前記温度検出ステップにより検出される温度が前
    記回路素子の冷却を不要とする温度以下に下がると前記
    ファンの回転を停止させる第2の回転オフ制御ステップ
    と、からなることを特徴とする請求項1記載の回路素子
    の温度制御方法。
  3. 【請求項3】 制御ステップは、判断ステップにより前
    記温度検出ステップにより検出される温度が回路素子の
    冷却を必要とする温度以上であると判断すると一定時間
    が経過するのを待機する待機ステップと、 この待機ステップにより前記一定時間を経過しても前記
    温度検出ステップにより検出される温度が回路素子の冷
    却を不要とする温度以下に下がらないとき異常警告を発
    する第1の異常警告ステップとをさらに付加したことを
    特徴とする請求項2記載の回路素子の温度制御方法。
  4. 【請求項4】 制御ステップは、第2の回転オン制御ス
    テップにより前記ファンを回転させてからの経過時間を
    計時する計時ステップと、 この計時ステップにより計時される時間が所定時間を経
    過しても前記温度検出ステップにより検出される温度が
    前記回路素子の冷却を不要とする温度以下に下がらない
    とき異常警告を発する第2の異常警告ステップとをさら
    に付加したことを特徴とする請求項2または3記載の回
    路素子の温度制御方法。
  5. 【請求項5】 ファンの回転を制御してプリント基板に
    実装された回路素子の温度を制御する回路素子の温度制
    御装置において、 前記回路素子の温度を検出する温度検出手段と、 前記プリント基板に流れ込む単位時間当たりの電流量を
    検出する電流量検出手段と、 この電流量検出手段により検出される電流量と前記温度
    検出手段により検出される温度とに基づいて前記ファン
    の回転オン・オフを制御する制御手段と、を具備したこ
    とを特徴とする回路素子の温度制御装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は、温度検出手段により検出さ
    れる温度が回路素子の冷却を必要とする温度未満のとき
    でかつ電流量検出手段により検出される電流量が前記回
    路素子の重負荷状態を示す所定量以上であるとき前記フ
    ァンを回転させる第1の回転オン制御手段と、 この第1の回転オン制御手段により前記ファンが回転中
    に前記電流量検出手段により検出される電流量が前記回
    路素子の軽負荷状態を示す所定量未満になると前記温度
    検出手段により検出される温度が回路素子の冷却を不要
    とする温度以下か否かを判断する判断手段と、 この判断手段により前記温度検出手段により検出される
    温度が回路素子の冷却を不要とする温度以下であると判
    断すると前記ファンの回転を停止させる第1の回転オフ
    制御手段と、 前記電流量検出手段により検出される電流量が前記回路
    素子の重負荷状態を示す所定量未満のときでかつ前記温
    度検出手段により検出される温度が前記回路素子の冷却
    を必要とする温度以上のとき前記ファンを回転させる第
    2の回転オン制御手段と、 この第2の回転オン制御手段により前記ファンが回転中
    に前記温度検出手段により検出される温度が前記回路素
    子の冷却を不要とする温度以下に下がると前記ファンの
    回転を停止させる第2の回転オフ制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする請求項5記載の回路素子の温度制御装
    置。
  7. 【請求項7】 制御手段は、判断手段により前記温度検
    出手段により検出される温度が回路素子の冷却を必要と
    する温度以上であると判断すると一定時間が経過するの
    を待機する待機手段と、 この待機手段により前記一定時間を経過しても前記温度
    検出手段により検出される温度が回路素子の冷却を不要
    とする温度以下に下がらないとき異常警告を発する第1
    の異常警告手段とをさらに備えたことを特徴とする請求
    項6記載の回路素子の温度制御装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、第2の回転オン制御手段に
    より前記ファンを回転させてからの経過時間を計時する
    計時手段と、 この計時手段により計時される時間が所定時間を経過し
    ても前記温度検出手段により検出される温度が前記回路
    素子の冷却を不要とする温度以下に下がらないとき異常
    警告を発する第2の異常警告手段とをさらに備えたこと
    を特徴とする請求項6または7記載の回路素子の温度制
    御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009003523A (ja) * 2007-06-19 2009-01-08 Nidec Sankyo Corp 情報記録媒体処理装置及びその制御方法
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JP2014107336A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Canon Inc 電子機器及びその制御方法、並びにプログラム

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