JPH11329950A - 位置検出方法、露光方法及び露光装置 - Google Patents

位置検出方法、露光方法及び露光装置

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JPH11329950A
JPH11329950A JP10148390A JP14839098A JPH11329950A JP H11329950 A JPH11329950 A JP H11329950A JP 10148390 A JP10148390 A JP 10148390A JP 14839098 A JP14839098 A JP 14839098A JP H11329950 A JPH11329950 A JP H11329950A
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substrate
pattern
wafer
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detecting
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JP10148390A
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Inventor
Hiroki Okamoto
洋基 岡本
Shoji Kawakubo
昌治 川久保
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の回転量が大きい場合であっても基板上
の複数のショット領域の位置を確実に検出する。 【解決手段】 基板の回転による位置ずれ量が小さい基
板の中心付近にある第1パターンの位置を検出し(S1
02)、この検出結果に基づいて、第1パターンとの位
置関係が既知の基板の外周付近に位置する複数の第2パ
ターンの位置を算出(予測)し(S106)、この算出
結果に基づいてこれを検出する(S108)。そして、
この第2パターンの検出結果に基づいて、基板の回転量
と中心位置とを算出する(S110)。そして、基板中
心との位置関係が既知の各ショット領域の位置を検出す
る(S112〜S118)。これにより、基板に大きな
回転があっても、検出範囲を広げることなく、第1パタ
ーンは勿論、第2パターンも確実に検出でき、結果的に
基板上の複数のショット領域を確実に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置検出方法、露
光方法及び露光装置に係り、更に詳しくは、半導体素
子、液晶表示素子等を製造する際に、リソグラフィ工程
で用いられる露光方法及び露光装置、並びに露光に先立
って行われるアライメント工程に適用して好適な位置検
出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子又は液晶表示素子
等を製造するためのリソグラフィ工程では、種々の露光
装置が使用されている。
【0003】例えば、半導体素子を製造するには複数の
層、例えば十数層に及ぶ回路パターンを正確に重ね合わ
せて形成する必要があるため、製造工程においては、既
にウエハ上に形成されているパターンに対し、これから
形成しようとするレチクル上のパターンの相対位置を確
保したのちに露光する必要がある。このため、露光装置
によるレチクルパターンの投影露光に際しては、先に形
成されている層のパターンとの位置合わせを正確に行う
必要がある。
【0004】ウエハの位置を検出する位置検出工程(以
下、適宜「アライメント工程」という)は、通常、ウ
エハの外形基準で行われるプリアライメント工程(ラフ
アライメント工程とも呼ばれる)、ウエハ上の2〜3
個の比較的大きなサーチ・アライメント・マークの位置
を検出することにより、ウエハの回転及び中心位置をラ
フに求めるサーチ・アライメント工程、サーチ・アラ
イメントの結果に基づいてウエハ上の複数のショット領
域に付設されたファイン・アライメント・マークの位置
を検出するファイン・アライメント工程の3つの工程が
順次行われる。
【0005】ファイン・アライメント工程としては、ウ
エハ上の各ショット領域に付設されたファイン・アライ
メント・マークの位置を各ショットの露光に先立って検
出するダイ・バイ・ダイと呼ばれる方法もあるが、現在
では、、ウエハ上のファイン・アライメント・マークの
内の幾つか(通例数個から10数個程度)の位置を検出
し、この検出結果を用いて例えば特開昭61−4442
9号公報に開示される最小自乗法を用いた統計処理によ
りウエハ上の各ショット領域の配列座標を決定する、い
わゆるエンハンスト・グローバル・アライメント(以
下、適宜「EGA」という)が主として用いられてい
る。これは、EGAによれば、ダイ・バイ・ダイとほぼ
同様の精度で各ショット位置を検出できる上、スループ
ットが著しく向上するからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、ファイン
・アライメント工程に先立って、ウエハ上の2〜3個の
サーチ・アライメント・マークを検出するに際し、ウエ
ハ自体が大きく回転した状態でウエハステージ上のウエ
ハホルダの上にローディングされた場合には、サーチ・
アライメント・マークの位置も大きくずれてしまうた
め、そのマークを検出するアライメント顕微鏡の検出範
囲から外れてマーク検出が出来なくなる可能性があっ
た。
【0007】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、基板の回
転量が大きい場合であっても基板上の複数のショット領
域の位置を確実に検出することができる位置検出方法を
提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、マスクのパターン
を所定枚数の基板に順次転写するに際し、基板の回転量
が大きい場合であっても各基板上の複数のショット領域
の位置を迅速・かつ確実に検出することによりスループ
ットの向上を図ることができる露光方法及び露光装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板(W)上の複数のショット領域の位置を検出す
る位置検出方法であって、基板の中心付近にある第1パ
ターン(60,62)の位置を検出する第1工程と;前
記第1工程の結果に基づいて前記基板(W)上の周辺部
に位置する複数の第2パターン(50,52)の位置を
算出する第2工程と;前記第2工程の算出結果を利用し
て前記第2パターンを検出し、この検出結果に基づいて
前記基板の回転量及び基板中心位置を算出する第3工程
とを含む。
【0010】これによれば、基板の回転量及びその中心
位置を正確に算出するための外周付近の複数の第2パタ
ーンの位置を検出するのに先立って、基板の回転による
位置ずれ量が小さい基板の中心付近にある第1パターン
の位置を検出するようにしたことから、基板に大きな回
転があっても、第1パターンを確実に検出することがで
きる。そして、第1パターンと第2パターンとの既知の
位置関係を用い、第1パターンの位置の検出結果に基づ
いて基板の外周付近に位置する複数の第2パターンの位
置を算出(予測)し、これを検出するので、第2パター
ンも確実に検出することが可能になる。そして、この第
2パターンの検出結果に基づいて、基板の回転量と中心
位置とを算出するので、これらを正確に算出することが
できる。
【0011】従って、基板の回転量と中心位置を正確に
検出することができ、例えば、第2パターンとしてサー
チ・アライメント・マークを用いた場合に、サーチ・ア
ライメントエラー、異なるパターンからの信号の誤検出
等の発生を防止することが可能になる。これにより、基
板中心との位置関係が既知の各ショット領域の位置を確
実に検出することが可能になる。
【0012】この場合において、請求項2に記載の発明
の如く、請求項1に記載の位置検出方法において、前記
第3工程の算出結果に基づいて、前記基板(W)上の複
数のショット領域の位置を決定するための複数の位置合
わせ用マークの位置を順次検出する第4工程を更に含ん
でいても良い。かかる場合には、基板の熱変形等により
各ショット領域の位置が所期の位置からずれていても、
位置合わせ用マークの位置検出結果からEGA等により
基板上の複数のショット領域の位置を正確かつ迅速に求
めることができる。
【0013】請求項1に記載の位置検出方法において、
第1パターンの検出方法は種々考えられるが、例えば請
求項3に記載の発明の如く、前記第1工程における第1
パターン(60,62)の位置検出は、画像認識により
行っても良い。かかる場合には、認識可能な第1パター
ンとして、マークだけでなく、例えばショットのコー
ナ、スクライブ・ライン(又はストリートライン)、あ
るいはパターンそのもののように特定の形状を持ったも
のであれば全て計測が可能となる。第1パターンを画像
認識する場合、基板の回転量が大きくなると対象となる
パターンが視野から外れる可能性があるため、できるだ
け基板の中心に近いパターンを選択するようにすれば良
い。
【0014】上記請求項1又は2に記載の位置検出方法
において、請求項4に記載の発明の如く、前記第1工程
は、前記第1パターンの位置検出結果に基づいて前記基
板(W)の回転量を少なくとも求める工程を含んでいて
も良い。かかる場合には、第1工程において、基板の回
転量が求められるため、この回転量に基づいて基板上の
周辺部に位置する複数の第2パターンの位置をより正確
に算出(予測)することが可能になる。
【0015】請求項5に記載の発明は、マスク(R)の
パターンを所定枚数の基板(W)に順次転写する露光方
法において、前記各基板に対し前記マスクのパターンを
転写するに先立って、前記マスクのパターンと前記基板
上のショット領域とを重ね合わせるために前記基板上の
ショット領域の位置を、請求項1〜4のいずれか一項に
記載の位置検出方法により検出することを特徴とする。
【0016】これによれば、マスクのパターンを所定枚
数の各基板に対して順次転写するのに先立って、マスク
のパターンと基板上のショット領域とを重ね合わせるた
めに基板上のショット領域の位置を、請求項1〜4のい
ずれかの位置検出方法を用いて検出するようにしたこと
から、基板に大きな回転があっても、その基板の回転量
と中心位置、又はその基板の回転量、中心位置及び各シ
ョット領域の位置を決定するための複数の位置合わせ用
マークの位置を求めることができ、これらに基づいて基
板上の複数のショット領域の位置を確実に求めることが
できる。従って、位置検出のやり直しや基板の外形基準
によるアライメント精度の調整等が不要になるので、結
果的にスループットの向上を図ることができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、マスク(R)の
パターンを所定枚数の基板(W)に順次転写する露光方
法において、第1枚目の基板に対するマスクパターンの
転写に先立って、前記第1枚目の基板の中心付近にある
第1パターン(60,62)の位置を検出する第1工程
と;前記第1工程で求めた結果に基づいて前記基板
(W)上の周辺部に位置する複数の第2パターン(5
0,52)の位置を算出する第2工程と;前記第2工程
の算出結果を利用して前記第2パターンを検出し、この
検出結果に基づいて前記基板の回転量及び基板中心位置
を算出する第3工程とを含み、第2枚目以降の各基板に
対するマスクパターンの転写に先立って、前記第1、第
2工程の結果を利用して前記第2パターンを検出し、こ
の検出結果に基づいて前記基板の回転量及び基板中心位
置を算出することを特徴とする。
【0018】すなわち、本発明は、同一の処理工程にお
いて複数枚の基板を処理する場合、第1枚目と第2枚目
以降とでは基板上の各パターン、従って第2パターンの
位置はそれ程ばらつきがないと考えられるので、第1枚
目の基板の第2パターンの算出位置を2枚目以降にもそ
のまま使い、第2パターンを検出することとしたもので
ある。これにより、位置検出処理の一部を省略して位置
検出精度を殆ど低下させることなく、一層スループット
を向上させることが可能になる。
【0019】請求項7に記載の発明は、マスク(R)の
パターンを所定枚数の基板(W)上に順次転写する露光
装置であって、前記基板(W)を2次元方向に駆動する
基板駆動装置(24)と;前記基板(W)上のパターン
を検出する検出系(28)と;前記基板駆動装置を介し
て前記基板の前記検出系に対する位置を制御しつつ、前
記基板の中心付近にある少なくとも2箇所の第1パター
ン(60,62)の位置を検出する第1の制御装置(3
2)と;前記第1の制御装置の検出結果に基づいて少な
くとも前記基板の第1の回転量(θpre )を算出する第
1の演算装置(32)と;前記第1の演算装置の演算結
果と設計値とに基づいて前記基板上の周辺部に位置する
複数の第2パターン(50,52)の位置を算出する第
2の演算装置(32)と;前記第1、第2の演算装置の
演算結果を記憶する記憶手段(46)と;前記第2パタ
ーンの位置算出結果に基づいて、前記基板駆動装置を介
して前記基板の前記検出系に対する位置を制御しつつ、
前記第2パターンを検出する第2の制御装置(32)
と;前記第2の制御装置の検出結果に基づいて前記基板
の第2の回転量(θs )及び基板中心位置を算出する第
3の演算装置(32)とを備える。
【0020】これによれば、所定枚数の基板上にマスク
のパターンを順次転写するに際し、基板の回転による位
置ずれ量が小さい基板の中心付近にある少なくとも2箇
所の第1パターンの位置が第1の制御装置により検出さ
れ、その検出結果に基づいて第1の演算装置により基板
の第1の回転量が算出されるので、基板に大きな回転が
あっても、第1パターンを確実に検出することができる
とともに、基板の第1の回転量を求めることができる。
そして、第2の演算装置により、その求められた基板の
第1の回転量と設計値とに基づいて基板上の周辺部に位
置する複数の第2パターンの位置が算出され、第1、第
2の演算装置の演算結果が記憶手段に記憶される。そし
て、第2の制御装置により、第2パターンの位置算出結
果に基づいて第2パターンが検出されるので、第2パタ
ーンも確実に検出することが可能になる。そして、第3
の演算装置によって、第2の制御装置の検出結果に基づ
いて基板の第2の回転量及び基板中心位置が算出される
ので、これらを正確に算出することができる。
【0021】これにより、基板に大きな回転があって
も、基板の回転量と中心位置を正確に検出することがで
き、基板中心との位置関係が既知の各ショット領域の位
置を確実に検出することが可能になる。従って、位置検
出のやり直しや基板の外形基準によるアライメント精度
の調整等が不要になり、結果的にスループットの向上を
図ることができる。ここで、例えば第2パターンとして
サーチ・アライメント・マークを用いた場合に、サーチ
・アライメントエラー、異なるパターンからの信号の誤
検出等の発生を防止することが可能になる。
【0022】上記請求項7に記載の露光装置において、
請求項8に記載の発明の如く、前記第2の制御装置(3
2)は、前記所定枚数の基板(W)の内の第2枚目以降
の基板について、前記記憶手段(46)に記憶された演
算結果に基づいて、前記基板駆動装置(24)を介して
前記基板の前記検出系(28)に対する位置を制御しつ
つ、前記第2パターン(50,52)を検出するもので
あっても良い。かかる場合には、請求項6に記載の発明
と同様に、位置検出精度を低下させることなく、スルー
プットを向上させることが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図1ないし図4に基づいて説明する。図1には、一
実施形態に係る露光装置10の概略構成が示されてい
る。この露光装置10は、ステップ・アンド・スキャン
方式の走査型露光装置である。
【0024】この露光装置10は、光源を含み露光用照
明光ILによりマスクとしてのレチクルRを照明する照
明系12、レチクルRを保持するレチクルステージ1
4、レチクルステージ14の駆動装置16、レチクルR
に形成されたパターンをウエハW上に投影する投影光学
系PL、ウエハWを保持してXY2次元平面内を移動す
るウエハステージ22、ウエハステージ22を駆動する
基板駆動装置としてのウエハ駆動装置24、検出系とし
てのオフアクシス(off-axis)方式のアライメント顕微
鏡28及び装置全体を統括的に制御する主制御系32等
を備えている。
【0025】照明系12は、光源、シャッタ、オプチカ
ルインテグレータ(フライアイレンズ)等を含む照度均
一化光学系、照明系開口絞り、照明光の照明フィールド
を制限する視野絞り(レチクルブラインド)等(いずれ
も図示せず)を含んで構成されている。この照明系12
では、光源から射出される露光用照明光ILの一様化や
スペックルの低減等を行い、次に述べるレチクルステー
ジ14上に保持されたレチクルRの上記視野絞りで規定
された矩形あるいは円弧状の所定の照明領域を露光用照
明光により均一かつ所定の照明条件にて照明する。
【0026】ここで、露光用照明光ILとしては、例え
ば超高圧水銀ランプの紫外域の輝線(i線、g線)や、
KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキ
シマレーザ(波長193nm)あるいはF2 エキシマレ
ーザ(波長157nm)等のエキシマレーザ光等が用い
られる。
【0027】レチクルステージ14上には、所定のパタ
ーンが形成されたレチクルRが載置され、このレチクル
Rは不図示のレチクルホルダにより保持されている。こ
のレチクルステージ14は、リニアモータを駆動源とす
る駆動装置16によってレチクルベース34上を所定の
走査方向(ここではY方向とする)に所定ストロークで
駆動されるようになっている。また、このレチクルステ
ージ14は、駆動装置16によって走査方向に直交する
非走査方向(X方向)及びXY面に直交するZ軸回りの
回転方向(θ方向)にも微小駆動されるようになってい
る。駆動装置16は、主制御系32によって制御され
る。なお、駆動装置16は、前記の如くリニアモータを
駆動源とする機構であるが、図1では図示の便宜上から
単なるブロックとして示されている。
【0028】レチクルステージ14のXY面内の位置
は、レーザ干渉計システム15によって所定の分解能、
例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時計測されてお
り、このレーザ干渉計システムの計測値が主制御系32
に供給されている。
【0029】前記投影光学系PLとしては、ここでは、
Z軸方向の共通の光軸を有する複数枚のレンズエレメン
トから成り、両側テレセントリックで所定の縮小倍率、
例えば1/4又は1/5を有する屈折光学系が使用され
ている。このため、後述する走査露光時には、レチクル
R上のパターンがウエハW上に縮小投影される。
【0030】前記ウエハステージ22は、平面モータ等
によって投影光学系PLの図1における下方で不図示の
ベース上を走査方向であるY方向(図1における紙面直
交方向)及び非走査方向であるX方向(図1における紙
面内左右方向)に2次元移動する。このウエハステージ
22上にウエハホルダ36が載置され、このウエハホル
ダ36によってその表面にレジストが塗布されたウエハ
Wが真空吸着等によって固定されている。
【0031】なお、ウエハステージ22は、実際には、
投影光学系PLの光軸に直交するXY面内でウエハWを
2次元的に位置決めするXYステージ、投影光学系PL
の光軸方向(Z方向)にウエハWを位置決めするZステ
ージ、及びウエハWをZ軸回りに微小回転させるθステ
ージ等より構成されているが、図1ではこれらが代表的
にウエハステージ22として示されている。また、ウエ
ハ駆動装置24は、XYステージを駆動する上記平面モ
ータ、Zステージ、θステージの駆動系を代表的に示す
ものである。
【0032】また、ウエハステージ22の上面には移動
鏡38が固定され、この移動鏡38に対向してウエハス
テージ22の位置を所定の分解能、例えば0.5〜1n
m程度の分解能で計測する干渉計システム40が配置さ
れている。なお、実際には、ウエハステージ22上に
は、X軸に垂直な反射面を有するX移動鏡及びY軸に垂
直な反射面を有するY移動鏡とが設けられ、これに対応
して、レーザー干渉計も2つのX軸用のレーザー干渉計
と、2つのY軸用のレーザー干渉計とが設けられている
が、図1ではこれらが代表的に移動鏡38、干渉計シス
テム40として示されている。干渉計システム40の計
測値は、主制御系32に供給されており、主制御系32
は、前記4つの干渉計の計測値をモニタしつつウエハ駆
動装置24を介して、ウエハステージ22を制御する。
【0033】また、ウエハステージ22の上面には、後
述するアライメント顕微鏡28の検出中心とレチクルパ
ターン像の投影中心である投影光学系PLの光軸中心と
の距離であるベースライン距離を計測するための基準マ
ーク等の各種の基準マークが形成された基準板FPも載
置されている。この基準板FPの表面はウエハW表面と
ほぼ同一高さとされている。
【0034】前記オフアクシス方式のアライメント顕微
鏡28は、投影光学系PL下部の側方に配置されてい
る。このアライメント顕微鏡28としては、本実施形態
では、ハロゲンランプ等を光源とし、ウエハW上のフォ
トレジストを感光させない非感光性の光であって、ある
帯域幅(例えば200nm程度)を持つブロードバンド
(広帯域)光でウエハW上のマーク(又はパターン)を
照明し、このマークを撮像素子により撮像してその撮像
信号を出力する画像処理方式の結像式アライメント顕微
鏡が用いられている。
【0035】このアライメント顕微鏡28は、その検出
中心である不図示の指標中心とウエハW上に形成された
位置合わせ用マークとしてのアライメントマーク(又は
基準板FP上の基準マーク)との相対位置に応じた信号
を出力する。このアライメント顕微鏡28からの信号
は、装置全体を統括制御するマイクロコンピュータ(又
はワークステーション)から成る主制御系32に供給さ
れるようになっている。
【0036】主制御系32は、アライメント顕微鏡28
からの検出信号に基づいて所定の演算処理を行い、マー
ク位置を求めるようになっている。この主制御系32に
は、演算により求めたマーク位置の検出結果等を記憶す
るための記憶手段としてのメモリ46が併設されてい
る。この主制御系32によるアライメント処理について
は、後に詳述する。
【0037】本実施形態では、上記のアライメント顕微
鏡28が、ウエハWの概略位置計測のためのサーチ・ア
ライメント時のウエハW上の複数の1次元マークの位置
検出や、ウエハW上の各ショット領域の正確な位置計測
のためのファイン・アライメント時のファイン・アライ
メント・マークの位置検出等に用いられる。
【0038】次に、上述のようにして構成された本実施
形態の露光装置10により、所定枚数、ここでは1ロッ
ト(25枚)のウエハWに対して第2層目(セカンドレ
イヤ)以降の層の露光処理を行う際の動作について、図
2〜図4を参照しつつ説明する。
【0039】まず、不図示のレチクルローダにより、レ
チクルステージ14上にレチクルRがロードされ、主制
御系32では、レチクルアライメント及びベースライン
計測を行う。具体的には、主制御系32では、ウエハ駆
動装置24を介してウエハステージ22上の基準板FP
を投影光学系PLの直下に位置決めし、不図示のレチク
ルアライメント顕微鏡を用いてレチクルR上のレチクル
アライメントマークと基準板上の第1基準マークとの相
対位置を検出した後、ウエハステージWSTを所定量、
例えばベースライン量の設計値だけXY面内で移動し
て、アライメント顕微鏡28を用いて基準板FP上の第
2基準マークを検出する。このとき、主制御系32で
は、このとき得られるアライメント顕微鏡28の検出中
心と第2基準マークの相対位置関係及び先に計測したレ
チクルアライメントマークと基準板FP上の第1基準マ
ークとの相対位置と、それぞれに対応する干渉計システ
ム40の計測値とに基づいて、ベースライン量を計測す
る。
【0040】このような準備作業の終了後、図2のフロ
ーチャートに示される動作が開始される。
【0041】まず、ステップS100において、主制御
系32では不図示のウエハローダの制御系に1ロット内
の第1枚目のウエハWのロードを指示する。これによ
り、ウエハローダによって、ウエハWがウエハステージ
22上のウエハホルダ36上にロードされる。このウエ
ハWのロードが行われるローディングポジションは、こ
こでは、アライメント顕微鏡28の真下にウエハステー
ジ22上の基準板FPの第2基準マークが位置する上記
のベースライン計測の終了時の位置であるものとする。
【0042】次に、ステップS102において、第1枚
目のウエハWに対して本実施形態の特徴的動作であるプ
リサーチ・アライメントを実行する。ここで、このウエ
ハWのプリサーチ・アライメントについて詳述する。
【0043】ウエハW上の各ショット領域には、前層ま
での露光の際に、レチクルパターンと共にサーチ・アラ
イメントマークが転写形成されている。
【0044】そこで、主制御系32では、アライメント
顕微鏡28の倍率を低倍率に設定し、この状態で干渉計
システム40の計測値をモニタしつつウエハ駆動装置2
4を介してウエハステージ22を移動させ、図3に示さ
れるウエハW上の第1パターンとしてのプリサーチ・ア
ライメント・マーク、すなわちY’マーク60、θ’マ
ーク62の基準位置(設計値)からの位置ずれ量を順次
計測する。ここで、Y’マーク60、θ’マーク62
は、図3に示されるように、ウエハW上の各ショット領
域に形成されたサーチ・アライメント・マークの内、ウ
エハWの中心付近に位置する予め選択されたショット領
域(プリサーチ・アライメント・ショットと呼ぶ)内に
位置するサーチ・アライメント・マークである。
【0045】ここで、上記のプリサーチ・アライメント
・ショット(Y’マーク60、θ’マーク62)の選択
の仕方について、図4に基づいて説明する。この図4
は、ウエハWが、その中心点Oを中心として破線で示す
基準線(θ方向の位置ずれ(回転ずれ)零の線)から角
度θだけ回転した場合に、ウエハW面上に形成された
Y’マーク60、θ’マーク62が計測方向にずれた状
態を示している。ここで、この図4において、Y’マー
ク60、θ’マーク62の中心点Oからの距離は設計上
ともにL’であるものとする。
【0046】ここで、角θは実際には、不図示のプリア
ライメント装置で中心出し及び回転調整が行われた後、
ウエハローダからウエハホルダ36に渡される際に生じ
たウエハWの回転ずれであり、実際には微小角であるか
ら、次の近似式が成立する。
【0047】 ΔY’=L’sinθ≒L’θ ……(1) 従って、θ=ΔY’/L’ ……(2)
【0048】ここで、ΔY’は、Y方向のオフセットが
ないものとした場合のY’マーク60、θ’マーク62
の計測方向であるY方向の位置ずれの絶対値である。な
お、図3から明らかなように、Y’マーク60、θ’マ
ーク62は、ウエハ中心Oを通るX軸上にはなく、該X
軸に対して所定角度の方向にあるが、ウエハWの回転の
みによってY’マーク60、θ’マーク62に生じる位
置ずれ量をΔL’=(ΔX’,ΔY’)とすると、θが
微小角であることより、ΔL’≒ΔY’が成立するの
で、ΔL’に代えてΔY’を用いた上記(2)式により
ウエハ回転角θが求められると考えて何ら問題はない。
【0049】上記の位置ずれの絶対値ΔY’は、上記式
(1)より明らかなように、ウエハWの回転角、ウエハ
中心からのマークまでの距離が大きい程大きくなる。従
って、定められた信号取り込み範囲(検出範囲)を一定
とした場合、ウエハの周辺に行く程、検出エラーが発生
し易くなる。
【0050】そこで、信号の取り込み範囲をW、予想さ
れるウエハWの回転量の最大値をθmax 、マーク設計値
のマージンをMとして、次式(3)を満たすようなL’
をウエハ中心Oからの距離とするサーチ・アライメント
・マークをプリサーチ・アライメント・マーク(Y’マ
ーク60,θ’マーク62)として選択するのである。 W≧L’|sinθmax |+M ……(3)
【0051】ここでは、図3のY’マーク60、θ’マ
ーク62が上記(3)式を満たすものとする。
【0052】図2に戻り、次のステップS104におい
て、主制御系32では、上記のY’マーク60、θ’マ
ーク62の位置の計測結果に基づいて、Y方向のオフセ
ット量δYを算出するとともに、それを用いてウエハW
の第1の回転量であるウエハ・ローテーションθpre
算出し、それらの算出結果をメモリ46に記憶する。
【0053】ここで、Yオフセット量を算出するのは、
次のような理由による。すなわち、ウエハWは回転のみ
でなくX方向、Y方向オフセットも存在すると考えられ
るがX方向のオフセットはウエハ・ローテーションθ
pre の算出のためには、考慮する必要がないので無視で
きる。しかし、Y方向オフセットが存在すると、上記式
(2)をθpreを求めるためにそのまま適用できないか
らである。
【0054】すなわち、主制御系32では、Y’マーク
60、θ’マーク62の計測方向の位置ずれ(ここでは
便宜上ΔY’1 、ΔY’2 と呼ぶ)に基づいて、次式
(4)により、Y方向オフセット量δYを算出する。
【0055】 δY=(ΔY’1 +ΔY’2 )/2 ……(4) ここで、ΔY’1 、ΔY’2 は、マーク位置が基準位置
(設計値)より大きい場合、正の値をとり、その反対の
場合は負の値になるものとする。
【0056】次に、主制御系32では上記δYだけ例え
ばθ’マーク62の計測方向の位置ずれΔY’2 を補正
し、その補正後の値をΔY’として、上記(2)式を用
いて、ウエハ・ローテーションθpre を算出する。
【0057】次のステップS106で、主制御系32
は、上記ステップS104で算出したYオフセットδY
及びウエハ・ローテーションθpre に基づいて、ウエハ
Wの周辺部に位置する予め選択されたサーチ・アライメ
ント・マーク(Yマーク50,θマーク52)の位置を
演算によって予測し、その予測結果をメモリ46に記憶
する。
【0058】ここでは、図3に示されるYマーク50、
θマーク52がそれぞれ選択されているものとする。こ
れらのマークは、図4に示されるように、設計上ウエハ
Wの中心OからY’マーク60、θ’マーク62のそれ
ぞれと同一方向に距離Lの位置にあるものとする。
【0059】図4から明らかなように、Yオフセットδ
Yが無い状態ではYマーク50、θマーク52は、計測
方向に−Lsinθpre 、Lsinθpre だけ設計上の
座標位置からずれた位置にあると予測できることがわか
る。そこで、主制御系32では、Y方向オフセットδY
を考慮し、次式(5)、(6)の演算を行って、設計値
からのYマーク50、θマーク52の計測方向の位置ず
れ量ΔY1 、ΔY2 を算出する。
【0060】 ΔY1 =−Lsinθpre +δY ……(5) ΔY2 =Lsinθpre +δY ……(6)
【0061】次のステップS108において、主制御系
32では、上記式(5)、(6)の演算結果を基に、Y
マーク50、θマーク52の設計上の座標位置からY方
向にΔY1 、ΔY2 だけずれた位置を中心に所定の信号
取り込み範囲内でアライメント顕微鏡28の信号を取り
込み、Yマーク50、θマーク52の位置を検出するサ
ーチ・アライメントを行う。
【0062】そして、次のステップS110において、
主制御系32では、上記のウエハW周辺部のサーチ・ア
ライメント・マーク(Yマーク50,θマーク52)の
検出結果に基づいて、再度第2の回転量としてのウエハ
・ローテーションθs を算出するとともに、ウエハWの
中心位置を算出する。
【0063】ここで、ウエハ・ローテーションθs を再
度算出するのは、ウエハWの回転量は、ウエハ中心から
の距離が遠いマークを用いるほど、より正確に求めるこ
とができるからである。すなわち、計測値である位置ず
れ量ΔY1 ’,ΔY2 ’、及びΔY1 ,ΔY2 には、同
一量の計測誤差が含まれると考えられるので、先に求め
たウエハ・ローテーションθpre より、例えば次式
(7)により求まるウエハ・ローテーションθs を求め
る方が、より正確に求められる。
【0064】 θs =(ΔY2 ーδY)/L ……(7) なお、ウエハ・ローテーションθs は、Yマーク50、
θマーク52のステージ座標系上の位置座標(Y座標)
の差と、両者間の距離間隔とを用いて求めることは勿論
可能である。この点は、前述したθpre を求める場合も
同様である。
【0065】また、X方向オフセットは無視できる程度
に小さいものと考えて、設計値、例えば0をそのまま用
い、Y方向については、上記Yオフセットをそのまま用
いて、ウエハ中心位置として、O’(0、δY)を算出
する。
【0066】上記のウエハ・ローテーションθs 及びウ
エハ中心位置の算出が終了すると、次のステップS11
2において、EGA計測の対象となるウエハ上の複数シ
ョット(EGAサンプリングショット)に付設されたフ
ァイン・アライメント・マーク(以下、便宜上「サンプ
リング・マーク」と呼ぶ)の位置を、それぞれの設計値
と上で求めたウエハ・ローテーションθs とウエハ中心
位置O’とに基づいて算出する。
【0067】そして、ステップS114において、主制
御系32では、アライメント顕微鏡28の倍率を高倍率
に設定し、この状態で、上記ステップS112で求めた
各サンプリング・マークがアライメント顕微鏡28の真
下になる位置に、干渉計システム40の計測値をモニタ
しつつウエハ駆動装置24を介してウエハステージ22
を順次位置決めしつつ、アライメント顕微鏡28を用い
て各サンプリングマークを検出する。この際、主制御系
32では、各サンプリング・マークの検出時のアライメ
ント顕微鏡28の計測値とそのときの干渉計システム4
0の計測値とに基づいて、各サンプリング・マークの座
標位置を検出する。
【0068】次のステップS116で、主制御系32で
は、例えば特開昭61ー44429号公報に開示される
ような最小自乗法を用いた統計演算を行い、ウエハW上
の各ショット領域の配列に関するローテーションθ、
X,Y方向のスケーリングSx,Sy、直交度Ort
X,Y方向のオフセットOx、Oyの6つのパラメータ
を算出する。
【0069】次いで、主制御系32では、ステップS1
18において上記6つのパラメータを所定の演算式に代
入して、ウエハW上の各ショット領域の配列座標、すな
わち重ね合せ補正位置を算出する。
【0070】なお、上記のステップS114、S11
6、S118の処理の具体的内容は、例えば上記特開昭
61ー44429号公報等に詳細に開示されており、公
知であるから、詳細な説明については省略する。
【0071】その後、主制御系32では、上で求めた各
ショット領域の配列座標と予め計測したベースライン距
離とに基づき、ウエハW上の各ショット領域の露光のた
めの走査開始位置にウエハWを順次ステッピングさせる
動作と、レチクルステージ14とウエハステージ22と
を走査方向に同期移動させつつレチクルパターンをウエ
ハ上に転写する動作とを、繰り返して、ステップ・アン
ド・スキャン方式による露光動作を行う。これにより、
ロットの第1枚目のウエハに対する露光処理が終了す
る。
【0072】次いで、ウエハ交換が行われ、ロットの第
2枚目のウエハに対する露光処理動作が行われるが、本
実施形態では、第1枚目のウエハWのプリサーチ・アラ
イメント(ステップS102)によって得られたウエハ
回転量θpre に基づいて算出されたサーチ・アライメン
ト・マーク位置の予測結果がメモリ46に記憶されてい
る(ステップS106)ので、ステップS102、S1
04、及びステップS106の処理を省略し、メモリ4
6内の情報を用いてステップS108のサーチ・アライ
メント以降の処理を行うようになっている。
【0073】なお、何らかの理由により、ロットの第1
枚目と第2枚目でサーチ・アライメントの対象とするY
マーク、θマークの選択を変更する場合には、ステップ
S104でメモリ46内に記憶されたYオフセット、ウ
エハ回転量θpre を読み出し、それを用いてサーチ・ア
ライメント・マークの位置を算出した後、この算出結果
に基づいてステップS108のサーチ・アライメント以
降の処理を行っても良い。
【0074】ロットの3枚目以降のウエハの露光処理に
あたっても2枚目と同様に、ウエハ交換後に、ステップ
S108又はS106から処理を開始すれば良い。
【0075】このように、ロットの第2枚目以降でプリ
サーチ・アライメントを省略できるのは、同一ロット内
ではウエハWの回転量がロットの先頭のウエハとほぼ同
じとみなしても通常は不都合が生じないからである。
【0076】これまでの説明から明らかなように、本実
施形態では主制御系32の機能によて、第1の制御装
置、第1の演算装置、第2の演算装置、第2の制御装置
及び第3の演算装置が実現されるが、これに限らず、そ
れぞれを個別のハードウェア(プロセッサ等)によって
実現しても良く、あるいはこれらの任意の組み合わせを
複数のハードウェア(プロセッサ等)によって実現して
も勿論構わない。
【0077】以上説明したように、本実施形態による
と、ウエハWの回転量(θs )及びその中心位置を正確
に算出するための外周付近のサーチ・アライメント・マ
ーク50、52を検出する(ステップS108)のに先
立って、ウエハWの回転による位置ずれ量が小さいウエ
ハWの中心付近にあるプリサーチ・アライメント・マー
ク60、62を検出する(ステップS102)ことか
ら、ウエハWに大きな回転があっても、アライメント顕
微鏡28の信号取り込み範囲(検出範囲)を広げること
なく、プリサーチ・アライメント・マーク60、62を
確実に検出することができる。
【0078】そして、プリサーチ・アライメント・マー
ク60、62とサーチ・アライメント・マーク50、5
2の既知の位置関係を用い、プリサーチ・アライメント
・マーク60、62の位置の検出結果に基づいてサーチ
・アライメント・マーク50、52の位置を算出(予
測)し(ステップS106)、これを検出するので、サ
ーチ・アライメント・マーク50、52についても検出
範囲を広げることなく、確実に検出することができる。
そして、サーチ・アライメント・マーク50、52の位
置検出結果に基づいてウエハWの回転量θs と中心位置
とを算出するので(ステップS110)、これらを正確
に算出することができる。
【0079】従って、パターンの検出範囲を広げること
なく、ウエハWの回転量θs と中心位置を正確に検出す
ることができ、サーチ・アライメントエラー、異なるパ
ターンからの信号の誤検出等の発生を防止することが可
能になる。
【0080】また、上記のウエハWの回転量θs と中心
位置の検出結果に基づいて、ウエハW上の複数のEGA
サンプリング・マークを順次検出するので(ステップS
112、S114)、ウエハWの熱変形等により各ショ
ット領域の位置が所期の位置からずれていても、サンプ
リング・マークの位置検出結果からEGA演算によりウ
エハW上の複数のショット配列座標を正確かつ迅速に求
めることができる(ステップS116、S118)。
【0081】また、本実施形態によると、同一の処理工
程において処理される1ロットのウエハを処理する場
合、ロットの第1枚目のウエハW上のサーチ・アライメ
ント・マーク位置の予測結果をメモリ46に記憶し、そ
の予測結果を第2枚目以降にもそのまま使い、サーチ.
アライメントを実行することから、位置検出精度を殆ど
低下させることなく、一層スループットを向上させるこ
とが可能になる。
【0082】さらに、本実施形態の露光装置及びその露
光方法並びにアライメント方法によると、ウエハの回転
にもかかわらずサーチ・アライメントが可能となるた
め、異なる装置との間で、ミックス・アンド・マッチを
行う場合であってもプリアライメントずれの調整が不要
である。
【0083】なお、上記実施形態では、プリサーチ・ア
ライメントをロットの1枚目のウエハWに対してのみ行
うようにしたが、2枚目以降のウエハWに対してもプリ
サーチ・アライメントを行うか否かについて選択可能な
ように構成しておいても良い。
【0084】また、上記実施形態では、プリサーチ・ア
ライメント・マーク60、62の位置の検出結果に基づ
いて、ウエハWの回転量θpre を求める(ステップS1
04)場合について説明したが、これはサーチ・アライ
メント・マーク50、52の位置を正確に算出(予測)
するためにこのようにしたものである。しかしながら、
本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、上
記実施形態のようにアライメント顕微鏡として画像処理
方式(画像認識を用いる方式)の顕微鏡を用いる場合に
は、認識可能な第1パターンとしては、例えばショット
のコーナー、スクライブ・ライン(又はストリートライ
ン)、あるいはパターンそのもののように特定の形状を
持ったものであれば全て計測が可能となる。従って、上
記のプリサーチ・アライメント・マークに代えて、第1
パターンとしてX,Y両方向の位置が計測可能なパター
ンを用いる場合には、この計測結果からウエハ回転を求
めることなく、第2パターン(サーチ・アライメント・
マーク50、52等)を求めることができる。
【0085】但し、第1パターンを画像認識する場合、
ウエハの回転量が大きくなると対象となるパターンが視
野から外れる可能性がないとは言えないため、できるだ
けウエハWの中心に近いパターンを選択することが望ま
しい。
【0086】また、上記実施形態では、Yマーク50、
θマーク52の2つのサーチ・アライメント・マークを
検出するサーチ・アライメントを行う場合について説明
したが、これに限らず、これにXマーク(計測方向がX
方向であるマーク)を加えた3つのマークを検出するよ
うにしても良い。かかる場合には、サーチ・アライメン
トの結果に基づいてウエハ中心位置を演算にてより正確
に求めることができる。
【0087】なお、上記実施形態では、本発明がステッ
プ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置に適用され
た場合について説明したが、本発明の適用範囲がこれに
限定されるものではなく、本発明はステッパ等の静止型
露光装置等の他の装置にも好適に適用できる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る位置
検出方法によれば、基板の回転量が大きい場合であって
も基板上の複数のショット領域の位置を確実に検出する
ことができるという効果がある。
【0089】また、本発明に係る露光方法及び露光装置
によれば、マスクのパターンを所定枚数の基板に順次転
写するに際し、基板の回転量が大きい場合であっても各
基板上の複数のショット領域の位置を迅速・かつ確実に
検出することによりスループットの向上を図ることがで
きるという従来にない優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る露光装置の概略構成を示す図
である。
【図2】図1の露光装置におけるウエハ・アライメント
の手順を示すフローチャートである。
【図3】ウエハ・アライメントに際して、選択されるウ
エハ上のプリサーチ・アライメント・マーク及びサーチ
・アライメント・マークの配置を示す図である。
【図4】ウエハ中心Oからの距離がそれぞれ同一である
Y’マーク50、θ’マーク52及びYマーク60、θ
マーク62が同一直線上にあるものとしてウエハ・ロー
テーションの算出原理を説明するための図である。
【符号の説明】
10…露光装置、24…ウエハ駆動装置(基板駆動装
置)、28…アライメント顕微鏡(検出系)、32…主
制御系(第1の制御装置、第1の演算装置、第2の演算
装置、第2の制御装置、第3の演算装置)、46…メモ
リ(記憶手段)、50…Yマーク(第2パターン)、5
2…θマーク(第2パターン)、60…Y’マーク(第
1パターン)、62…θ’マーク(第1パターン)、R
…レチクル(マスク)、W…ウエハ(基板)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 502M

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の複数のショット領域の位置を検
    出する位置検出方法であって、 基板の中心付近にある第1パターンの位置を検出する第
    1工程と;前記第1工程の結果に基づいて前記基板上の
    周辺部に位置する複数の第2パターンの位置を算出する
    第2工程と;前記第2工程の算出結果を利用して前記第
    2パターンを検出し、この検出結果に基づいて前記基板
    の回転量及び基板中心位置を算出する第3工程とを含む
    位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記第3工程の算出結果に基づいて、前
    記基板上の複数のショット領域の位置を決定するための
    複数の位置合わせ用マークの位置を順次検出する第4工
    程を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の位置検
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程における第1パターンの位
    置検出は、画像認識により行われることを特徴とする請
    求項1に記載の位置検出方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程は、前記第1パターンの位
    置検出結果に基づいて少なくとも前記基板の回転量を求
    める工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の位置検出方法。
  5. 【請求項5】 マスクのパターンを所定枚数の基板に順
    次転写する露光方法において、 前記各基板に対し前記マスクのパターンを転写するに先
    立って、 前記マスクのパターンと前記基板上のショット領域とを
    重ね合わせるために前記基板上のショット領域の位置
    を、請求項1〜4のいずれか一項に記載の位置検出方法
    を用いて検出することを特徴とする露光方法。
  6. 【請求項6】 マスクのパターンを所定枚数の基板に順
    次転写する露光方法において、 第1枚目の基板に対するマスクパターンの転写に先立っ
    て、 前記第1枚目の基板の中心付近にある第1パターンの位
    置を検出する第1工程と;前記第1工程の結果に基づい
    て前記基板上の周辺部に位置する複数の第2パターンの
    位置を算出する第2工程と;前記第2工程の算出結果を
    利用して前記第2パターンを検出し、この検出結果に基
    づいて前記基板の回転量及び基板中心位置を算出する第
    3工程とを含み、 第2枚目以降の各基板に対するマスクパターンの転写に
    先立って、 前記第1、第2工程の結果を利用して前記第2パターン
    を検出し、この検出結果に基づいて前記基板の回転量及
    び基板中心位置を算出することを特徴とする露光方法。
  7. 【請求項7】 マスクのパターンを所定枚数の基板上に
    順次転写する露光装置であって、 前記基板を2次元方向に駆動する基板駆動装置と;前記
    基板上のパターンを検出する検出系と;前記基板駆動装
    置を介して前記基板の前記検出系に対する位置を制御し
    つつ、前記基板の中心付近にある少なくとも2箇所の第
    1パターンの位置を検出する第1の制御装置と;前記第
    1の制御装置の検出結果に基づいて少なくとも前記基板
    の第1の回転量を算出する第1の演算装置と;前記第1
    の演算装置の演算結果と設計値とに基づいて前記基板上
    の周辺部に位置する複数の第2パターンの位置を算出す
    る第2の演算装置と;前記第1、第2の演算装置の演算
    結果を記憶する記憶手段と;前記第2パターンの位置算
    出結果に基づいて、前記基板駆動装置を介して前記基板
    の前記検出系に対する位置を制御しつつ、前記第2パタ
    ーンを検出する第2の制御装置と;前記第2の制御装置
    の検出結果に基づいて前記基板の第2の回転量及び基板
    中心位置を算出する第3の演算装置とを備える露光装
    置。
  8. 【請求項8】 前記第2の制御装置は、前記所定枚数の
    基板の内の第2枚目以降の基板について、前記記憶手段
    に記憶された演算結果に基づいて、前記基板駆動装置を
    介して前記基板の前記検出系に対する位置を制御しつ
    つ、前記第2パターンを検出することを特徴とする請求
    項7に記載の露光装置。
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