JPH1132884A - 花支持装置とその製造方法、花支持方法、花器 - Google Patents

花支持装置とその製造方法、花支持方法、花器

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JPH1132884A
JPH1132884A JP20868597A JP20868597A JPH1132884A JP H1132884 A JPH1132884 A JP H1132884A JP 20868597 A JP20868597 A JP 20868597A JP 20868597 A JP20868597 A JP 20868597A JP H1132884 A JPH1132884 A JP H1132884A
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Akira Yamamoto
章 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 花の茎部を支持孔部で挾装固定して、花を安
定的に支持するとともに、生け花をより一層興趣深くす
る花支持装置とその製造方法、花器と、その花支持装置
を利用した花支持方法とを提供することを目的とする。 【解決手段】 下面が載置可能に略平滑状を呈した略円
柱体の支持部10に、平面視すると略V字状を呈し、そ
の幅寸mが支持部10の外側面側が広く、中心側に向か
って狭まっているスリット状の切欠部20を形成して花
支持装置A1となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花支持装置とその
製造方法、花支持方法、花器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、花活けにおいて、水盤形の花
器では、花を支持する部材として利用するポピュラーな
ものに、花の茎部を針状凸部に突き刺したり、針状凸部
間に挟ませることにより花を支持する剣山や、やはり花
の茎部の根元から突き刺し差し込んで、花を支持する商
品名「オアシス」等があった。また、壷形の花器では、
その開口部に花の枝や適宜の木片等を架設して花を支持
するものがあった。これらの花支持部材は、花活けにお
ける見栄えの点では、時には水盤等の中に配置されて外
部から見えないように隠されたりする場合もあり、ま
た、見栄えとは無関係に花器の開口部近傍に仮に設けら
れるものが一般的であり、主に、花を支持するという機
能面を主要目的としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、生け花の本質
の一つであるところの芸術性という観点から考えると、
その花支持部材が花を支持するという機能を全うするだ
けでなく、その花支持部材(形状や色彩等)によっても
変化に富み興趣深い花活けが実現できるならば、花活け
にバリエーションを与えて、その芸術性はより一層高ま
ると考えられる。そこで、花を安定的に支持するととも
に、生け花をより一層興趣深くする花支持装置とその製
造方法、花器と、その花支持装置を利用した花支持方法
とを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第一には、花を
支持する花支持装置であって、花の茎部を支持する任意
形状の支持部本体に、該茎部を挾装して支持する挾装支
持部を設けてなることを特徴とする。本構成の花支持装
置では、支持部本体を任意形状に形成するので、従来の
定型的な剣山等と異なり、形状や色彩等において変化を
与えることにより、見栄えが良くなって、花活けのバリ
エーションを増やすことができる。また、花の茎部を挾
装可能とした挾装支持部を設けているので、ここで確実
に花の茎部を固定し花を安定して支持でき(特に、直立
状に支持することも可能)、さらに、挾装支持部の形
状、配設位置によって、花の茎部の根元や中間部分等、
支持させる部分もさまざまとなって一層興趣深い花活け
が実現可能となる。
【0005】また、第二には、第一の構成の花支持装置
であって、上記挾装支持部が、平行状の切欠部又は孔部
であることを特徴とする。本構成の花支持装置では、特
に、挾装支持部が、平行状の切欠部又は孔部であるの
で、略同一径の茎部を有する花を複数支持させるような
場合においても確実に挾装固定し花を安定して支持でき
(特に、直立状に支持することも可能)、また、平行状
に形成されるので、製造上、挾装支持部を開設する作業
が非常に容易となる。また、第三には、上記挾装支持部
が、異なる幅寸を有する切欠部又は孔部であることを特
徴とする。この第三の構成の花支持装置においては、挾
装支持部が異なる幅寸を有する切欠部又は孔部で形成さ
れるので、異なる径の茎部に対応することができる。ま
た、第四には、第三の構成の花支持装置であって、上記
挾装支持部が切欠部であり、該切欠部がV字状に形成さ
れていることを特徴とする。本構成の花支持装置では、
特に、上記挾装支持部が切欠部であり、該切欠部がV字
状に形成されているので、幅寸の狭い部分には茎径の小
さい花を、幅寸の広い部分には茎径の大きい花を挾装固
定して支持することができて(特に、直立状に支持する
ことも可能)、すなわち、茎径が異なる花を同時に支持
させることができ、花活けを変化に富むものとすること
ができる。
【0006】また、第五には、花支持装置の製造方法で
あって、粘土により略平板状の支持部素体を形成し、こ
れが乾燥しないうちに、任意数の切込みを入れ、さら
に、任意形状に曲成することにより該切込みを拡幅状と
なして、花の茎部を挾装可能な挾装支持部を貫設するこ
とを特徴とするものである。本構成の花支持装置の製造
方法では、花の茎部を挾装固定して支持する挾装支持部
を、ある程度幅寸を有するべく穿設する必要がなく、単
に支持部素体に切込みを入れ、曲成することのみにより
非常に簡易に設けることができる。また、該支持部素体
の曲率を変更することによって容易に挾装支持部の幅寸
を変更することが可能となる。また、第六には、花支持
方法であって、花の茎部を、上記第一から第四までのい
ずれかの構成の花支持装置における挾装支持部に差し込
み、ついで、該挾装支持部の内壁間で挾装させることに
より、上記花支持装置に固着することを特徴とする。本
構成の花支持方法では、花の茎部の根元から支持する従
来の剣山等のように、茎部の根元部分を挾装支持部へ差
し込み、その内壁間で挾装させて固着し、花を支持させ
ることもできるし、また、茎部の中間部分等を挾装支持
部へ差し込み、その内壁間で挾装させて固着して、花を
支持させることもできる。従って、挾装支持部の配設位
置に応じて、花活けに変化を与えることができ、興趣の
ある花活けを実現することができる。
【0007】さらに、第七には、開口部を有する花器で
あって、該開口部に、花の茎部を挾装して支持する挾装
支持部を備えた支持部本体を有することを特徴とする。
本構成の花器では、開口部に挾装支持部を有した支持部
本体を備えているので、従来花の枝で仮に架設したよう
な支持部材とは異なり、確実に花の茎部を挾装固定し花
を安定して支持することができ、また、該支持部本体の
形状や該挾装支持部の形状に意匠を凝らせば、さらに、
興趣のある花活けを実現することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての一具
体例を図面を利用して説明する。まず、第一具体例を図
1及び図2を利用して説明する。本第一具体例に基づく
花支持装置A1は、陶製の支持部10と、上記挾装支持
部としての切欠部20とを有している。支持部10は、
下面が載置可能に略平滑状を呈した略円柱体を呈してい
る。切欠部20は、スリット状に1つ形成され、その形
状は平面視すると略V字状、すなわち、略扇状を呈し、
その幅寸mは該支持部10の外側面側が広く、中心側に
向かって狭まっている。この切欠部20の平面形状を略
V字状とすることにより、複数の異なる幅寸が形成され
るようになっている。なお、切欠部20の配設個数は本
具体例に限定されず、複数配設してもよい。また、その
奥行きも任意長でよい。さらに、その開孔角度も任意の
角度でよい。また、支持部10の形状も本具体例に限定
されず、任意形状でよい。以下に説明する花支持装置又
は花器についても同様である。なお、本具体例及び後述
する第二具体例から第五具体例までの支持部10は上記
支持部本体として機能する。
【0009】次に、本第一具体例の花支持装置A1の製
造方法について説明する。粘土が混練機で混練されつつ
移送され、口型から外周断面形状が略円形状を呈する略
円柱体が押し出され、その長さが所定長に達したとき
に、該口型出口前方においてカッターによって切断面が
略平滑状となるように切断して、支持部10の素体を形
成する。次に、該支持部10の素体が乾燥する前に、略
平滑状の該切断面を下面とし、平面視すると略V字状
に、その幅寸mが上記支持部10の素体の外周面側が中
心側よりも幅広とするべくスリット状に、切欠部20を
1つ形成する。そして、このように製造した素体を乾燥
させ施釉等を行った後、焼成して図1に示す花支持装置
A1が完成する。以下に説明する第二から第六具体例ま
での花支持装置の製造方法についても、原則として、本
第一具体例の花支持装置A1の製造方法と略同様であ
る。なお、本具体例では、押出技法を利用して支持部1
0を形成しているが、型成形や手作業その他の方法で製
造するようにしてもよい。以下に説明する花支持装置又
は花器についても同様である。
【0010】次に、本第一具体例の花支持装置A1の使
用状態について図2を利用して説明する。まず、水盤P
1を載置面に載置し、該水盤P1の内部に花支持装置A
1を載置する。さらに、上記水盤P1内へ水Wを適宜注
入する。次に、花H1の茎部K1を該花支持装置A1に
設けられている切欠部20へ差し込み、該茎部K1の茎
径と該切欠部20の幅寸とが合致するところで挾装固定
して、該花H1が上記花支持装置A1で支持されて、花
活けが実現される。
【0011】上記構成の花支持装置A1によれば、支持
部10に設けた切欠部20が略V字状を呈しているの
で、幅寸の狭い部分には茎径の小さい花を、幅寸の広い
部分には茎径の大きい花を差し込み、挾装固定して支持
することができ(特に、直立状に支持することも可
能)、すなわち、茎径が異なる花を同時に支持させるこ
とができて、花活けを変化に富むものとすることができ
る。
【0012】次に、第二具体例を図3を利用して説明す
る。本第二具体例に基づく花支持装置A2は、上記第一
具体例と同様に、陶製の支持部10と、上記挾装支持部
としての切欠部22とを有している。上記支持部10
は、上記第一具体例と同様に、略円柱体形状を呈し、陶
製である。また、上記切欠部22は、その幅寸mが略同
一の幅寸を有して、該支持部10の外側面側から中心側
に向かってスリット状に、1つ形成されている。なお、
本第二具体例の花支持装置A2の製造方法や使用状態に
ついては、上記第一具体例と同様であるので、ここでの
説明は省略する。
【0013】上記構成の花支持装置A2によれば、支持
部10に設けた切欠部22が、略同一の幅寸mを有した
平行状のスリット状細孔を呈しているので、略同一径の
茎部を有する花を複数支持させるような場合において
も、確実に挾装固定して支持でき(特に、直立状に支持
することも可能)、また、上記切欠部22は平行状に形
成されているので、製造上、切欠部を開設する作業が非
常に容易となる。
【0014】次に、第三具体例を図4を利用して説明す
る。本第三具体例に基づく花支持装置A3は、上記第一
具体例と同様に、陶製の支持部10と、上記挾装支持部
としての切欠部24とを有している。上記支持部10
は、上記第一具体例と同様に、略円柱体形状を呈し、陶
製である。また、上記切欠部24は、スリット状に1つ
形成され、その形状は平面視すると略V字状を呈し、そ
の幅寸mは該支持部10の外側面側が狭く、中心側に向
かって幅広となっている。なお、本第三具体例の花支持
装置A3の使用状態及びその効果については、上記第一
具体例と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0015】次に、第四具体例を図5を利用して説明す
る。本第四具体例の花支持装置A4は、上記第一具体例
の花支持装置と略同様の構成であるが、上記第一具体例
とは異なり、3つの切欠部が設けられている。つまり、
本実施例の花支持装置A5は、支持部10と、上記挾装
支持部としての切欠部25a、25b、25cとを有し
ている。ここで、上記切欠部25a、25b、25c
は、ともにスリット状に形成され、その形状は平面視す
ると略V字状、すなわち、扇形状を呈している。また、
切欠部25a、25b、25cの幅寸は支持部10の外
側面側が広く、中心側に向かって狭くなっている。ま
た、各切欠部の幅寸は、切欠部25aが最も大きく、次
いで切欠部25bが大きい。すなわち、図5(b)に示
すように、上記切欠部25aの最大幅をm1とし、上記
切欠部25bの最大幅をm2とし、上記切欠部25cの
最大幅をm3として、それぞれを比較するとm1>m2
>m3となっている。なお、この第四具体例の花支持装
置A4の製造方法は、上記第一具体例と略同様であり、
当然、支持部10の素体が乾燥する前に3つの切欠部を
形成することになる。また、この第四具体例の花支持装
置A4の使用状態も上記第一具体例と同様であり、上記
切欠部25a、25b、25cに花の茎部を挾装して固
定する。本実施例の花支持装置A4によれば、異なる大
きさの切欠部が設けられているので、より異なる径の茎
部に対応することができる。特に、最大幅が大きい切欠
部であればあるほど、大きな径の茎部に対応することが
できる。
【0016】次に、第五具体例を図6を利用して説明す
る。本第五具体例に基づく花支持装置A5は、陶製の支
持部10、12と、上記挾装支持部としての切欠部2
0、26とを有している。支持部10は、上記第一具体
例で説明したので、ここでの説明は省略する。支持部1
2は、下面が載置可能に略平滑状を呈した略直方体を呈
している。切欠部20も、上記第一具体例で説明したの
で、ここでの説明は省略する。
【0017】切欠部26は、該支持部12に1つ、スリ
ット状に設けられ、該切欠部20と同様に、その形状は
平面視すると略V字状を呈し、幅寸mは上記支持部12
の外側面側が広く、中心側に向かって狭まっている。そ
して、上記支持部10が上記支持部12の上面に積層状
に配設されている。上記切欠部20、26の配設方向は
ともに同一の方向であり、かつ、積層した際に上記切欠
部20の位置と上記切欠部26の位置とが重複しないよ
うに形成されている。なお、支持部の積層状態は本具体
例に限定されず、すなわち、例えば、切欠部の配設方向
はそれぞれ異なる方向を向いていてもよく、また、積層
状態を二重をはじめ三重、四重と多重に配設してもよ
い。さらに、切欠部の形状も、平面視すると略V字状に
限らず、上記第二具体例のような平行状をはじめ任意の
形状を呈していてもよい。また、複数の切欠部がとも
に、平面視すると略V字状の場合においては、その開孔
角度をそれぞれ異なるように形成してもよい。
【0018】次に、本第五具体例の花支持装置A5の使
用状態について説明する。まず、図示しない水盤を載置
面に載置し、該水盤の内部に支持部12から花支持装置
A5を載置する。さらに、上記水盤内へ水を適宜注入す
る。次に、2本の花の茎部を該花支持装置A5に設けら
れている切欠部20、26のそれぞれへ差し込み、該各
茎部の茎径と該切欠部20、26の幅寸とが合致すると
ころで挾装固定して、該各花がそれぞれ上記花支持装置
A5で支持されて、変化に富む花活けが実現される。
【0019】上記構成の花支持装置A5によれば、2つ
の支持部10、12が積層状に配設されているので、各
支持部に設け、平面視すると略V字状を呈しているスリ
ット状の切欠部20、26に花の茎部を差し込み挾装固
定すれば、花の活ける方向をいろいろと変えることもで
き、また、花の高さもフレキシブルに変えることができ
た上で、確実に花を支持することができる。さらに、幅
寸の狭い部分には茎径の小さい花を、幅寸の広い部分に
は茎径の大きい花を差し込み挾装固定して支持すること
ができ、すなわち、茎径が異なる花を同時に支持させる
ことができて、花活けを変化に富むものとすることがで
きる。
【0020】次に、第六具体例を図7を利用して説明す
る。本第六具体例に基づく花支持装置A6は、上記支持
部本体としての陶製の支持部12と、上記挾装支持部及
び孔部としての支持孔部28とを有している。支持部1
2は、上記第五具体例で説明したので、ここでの説明は
省略する。支持孔部28は、該支持部12の内部にあっ
て、その上面から下面へ貫通するべく設けられ、その形
状は、平面視すると略矢じり形状を呈している。
【0021】次に、本第六具体例の花支持装置A6の使
用状態について説明する。まず、図示しない水盤を載置
面に載置し、該水盤の内部に花支持装置A6を載置す
る。さらに、上記水盤内へ水を適宜注入する。次に、花
の茎部を該花支持装置A6に設けられる支持孔部28へ
挿入し、該支持孔部28のうち該茎部を挾装可能とする
部分で固定して、該花が上記花支持装置A6で支持され
て、花活けが実現される。
【0022】上記構成の花支持装置A6によれば、花の
茎部を挾装可能とする部分を有した支持孔部28を貫設
するので、該支持孔部28へ花の茎部を挿入し、挾装固
定させることにより、確実に花を支持することができ
る。
【0023】なお、上記第一から第六具体例までの花支
持装置の製造方法においては、支持部の素体を混練機の
口型から粘土を押し出して成形した上で、該支持部の素
体に対し、これが乾燥しないうちに切欠部を各形状に形
成するものとしているが、混練機を使用して粘土を口型
から切欠部を支持部の断面形状となして同時に押出成形
するものであってもよく、上記各具体例に含まれるもの
である。
【0024】次に、第七具体例を図8を利用して説明す
る。本第七具体例に基づく花支持装置A7は、支持体1
4と、上記支持部本体としての支持部16とを有してい
る。ここで、支持体14は、中空円筒体であって、側壁
部19と、縦孔部30と、透孔部32とを有している。
縦孔部30は、断面形状が略円形状を呈している。透孔
部32は、該側壁部19に略長方形状を呈して形成され
ている。次に、支持部16は、略円弧形状を呈し、平面
視すると略長方形状に形成され、そして、一方の長辺側
には、平面視すると略V字状を呈し、その幅寸が内部に
向かって狭まるようにスリット状に形成された挾装支持
部としての切欠部21を有し、他方の長辺側は、円弧が
上側に反るべく該支持体14の透孔部32の口縁の一部
に沿って接合されて、突起状に形成されている。なお、
支持部16の支持体14への接合状態は本具体例に限定
されず、例えば、その円弧が下側に反った状態で接合し
てもよく、また、透孔部32の口縁に沿わせずに任意の
位置で、側壁部19に接合させてもよい。さらに、原則
として透孔部32のサイズと支持部16のサイズとは、
製造上、同一サイズとなるわけであるが、支持部16自
体を加工することにより、支持部16が透孔部32とは
異なるサイズ、形状等に形成して接合してもよい。
【0025】次に、本第七具体例の花支持装置A7の製
造方法について説明する。粘土が混練機で混練されつつ
移送され、口型と中子間の隙間から、外周断面形状が略
円形状を呈し、かつ、孔部の断面形状が略円形状を呈す
る連続した中空円筒体が押し出され、その長さが所定長
に達したときに、該口型出口前方においてカッターによ
って切断面が略平滑状となるように切断して、内部に押
出方向へ縦孔部30を有する支持体14の素体を形成す
る。次に、該支持体14の素体が乾燥する前に、その側
壁部19の一部を略長方形状に切り取り、透孔部32を
形成する。また、その切り取った側壁部19の一部を支
持部16の素体とする。次に、該支持部16の素体に一
方の長辺側から内部に向かってスリット状に、平面視す
ると略V字状を呈する切欠部21を形成する。そして、
他方の長辺側を該透孔部32の口縁の一部に沿わせ、円
弧が上側に反って突起状とするべく、接着部材で接合す
る。そして、このように製造した素体を乾燥させ施釉等
を行った後、焼成して図8に示す花支持装置A7が完成
する。
【0026】次に、本第七具体例の花支持装置A7の使
用状態について説明する。まず、水盤P1を載置面に載
置し、図8に示すように、該水盤P1の内部に花支持装
置A7を載置する。さらに、上記水盤P1内へ水Wを適
宜注入する。次に、花の茎部を該花支持装置A7に設け
られる透孔部32へ挿入したり、支持部16に設けられ
ている切欠部21へ差し込み挾装固定して、花が上記花
支持装置A7で支持されて、花活けが実現される。
【0027】上記構成の花支持装置A7によれば、透孔
部32と切欠部21とを有しているので、該透孔部32
には、束にした花等も一度に挿入して支持させることが
でき、また、該切欠部21には一本一本の花の茎部を差
し込んで挾装固定させることができて、両者を併用する
ことによっても変化に富む花活けを実現することができ
る。また、透孔部32を形成することにより、同時に、
支持部16を形成することができて、無駄のない製造を
行うことができる。
【0028】次に、第八具体例を図9及び図10を利用
して説明する。本第八具体例に基づく花支持装置A8
は、上記支持部本体としての陶製の支持部17と、上記
挾装支持部としての3つの切欠部23a、23b、23
cとを有している。支持部17は、略長方形状を呈する
平板体を略円弧状に折曲したものである。切欠部23
a、23b、23cはともに、平面視すると略V字状を
呈し、その幅寸は該支持部17の外周側が広く、内部側
に向かって狭まっているスリット状であり、所定の間隔
を開けて並列状に形成されている。なお、開孔角度は切
欠部ごとに相違している。
【0029】次に、本第八具体例の花支持装置A8の製
造方法について説明する。粘土が混練機で混練されつつ
移送され、口型から板状体が押し出され、その長さが所
定長に達したときに、該口型出口前方においてカッター
によって切断して、平面視すると略長方形状を呈した平
板状の支持部17の素体を形成する。次に、該支持部1
7の素体が乾燥する前に、平面視すると略V字状に、そ
の幅寸が上記支持部17の素体の外周側が内部側よりも
幅広のスリット状とするべく、かつ、その開孔角度がそ
れぞれ相違するように、所定の間隔を開けて並列状に切
欠部23a、23b、23cを形成する。次に、このよ
うに製造した上記支持部17の素体を略円弧状にするべ
く折曲する。そして、その素体を乾燥させ施釉等を行っ
た後、焼成して図9に示す花支持装置A8が完成する。
なお、本具体例では、支持部17にそれぞれ異なる開孔
角度の切欠部を配設しているが、すべて同一の開孔角度
であってもよく、また、所定の間隔を開けて並列状に形
成しているが、その間隔は任意でよく、配設方向も任意
でよい。
【0030】次に、本第八具体例の花支持装置A8の使
用状態について図10を利用して説明する。まず、水盤
P1を載置面に載置し、該水盤P1の内部に花支持装置
A8の一端部を載置し、その他端部側を上記水盤P1の
口端部41に立て掛ける。さらに、上記水盤P1内へ水
Wを適宜注入する。次に、花H1の茎部K1を該花支持
装置A8に設けられている切欠部23cへ差し込み、該
茎部K1の茎径と該切欠部23cの幅寸とが合致すると
ころで挾装固定して、該花H1が上記花支持装置A8で
支持される。また、花H2の茎部K2を上記花支持装置
A8に設けられている切欠部23aへ差し込み、該茎部
K2の茎径と該切欠部23aの幅寸とが合致するところ
で挾装固定して、該花H2が上記花支持装置A8で支持
される。
【0031】上記構成の花支持装置A8によれば、支持
部17に設けた切欠部23a、23b、23cのそれぞ
れが、平面視すると略V字状を呈し、かつ、その開孔角
度を異にしてスリット状に形成されているので、幅寸の
狭い部分には茎径の小さい花を、幅寸の広い部分には茎
径の大きい花を差し込み挾装固定して支持させることが
でき(特に、直立状に支持することも可能)、すなわ
ち、茎径が異なる花を同時に支持させることができて、
花活けを変化に富むものとすることができる。
【0032】次に、第九具体例を図11を利用して説明
する。本第九具体例に基づく花支持装置A9は、上記支
持部本体としての陶製の支持部18と、上記挾装支持部
及び孔部としての複数の支持孔部35とを有している。
支持部18は、略長方形状を呈する平板体を立置可能に
するべく略鞍状に折曲したものである。複数の支持孔部
35は、該支持部18の内部で長手方向へ線状に設けら
れている。
【0033】次に、本第九具体例の花支持装置A9の製
造方法について説明する。上記第八具体例の製造方法と
同様であり、すなわち、粘土が混練機で混練されつつ移
送され、口型から板状体が押し出され、その長さが所定
長に達したときに、該口型出口前方においてカッターに
よって切断して、平面視すると略長方形状を呈した平板
状の支持部18の素体を形成する。次に、該支持部18
の素体が乾燥する前に、カッター等により長手方向に向
かって線状の切込みを複数入れる。次に、このように製
造した支持部18の素体を略鞍状にするべく折曲し、両
端部で立置可能に形成する。すると、複数の線状の切込
みが拡幅して、複数の支持孔部35が貫設されることに
なる。そして、このように製造した素体を乾燥させ施釉
等を行った後、焼成して図11に示す花支持装置A9が
完成する。
【0034】次に、本第九具体例の花支持装置A9の使
用状態について説明する。まず、図示しない水盤を載置
面に載置し、該水盤の内部に花支持装置A9を載置す
る。さらに、上記水盤内へ水を適宜注入する。次に、花
H1の茎部K1を該花支持装置A9に設けられている支
持孔部35(支持部18の曲率が少ない部分のもの)へ
差し込み、該茎部K1の茎径と該支持孔部35の幅寸と
が合致するところで挾装固定して、該花H1が上記花支
持装置A9で支持される。また、花H2の茎部K2を上
記花支持装置A9に有する支持孔部35(支持部18の
曲率の大きい部分のもの)へ差し込み、該茎部K2の茎
径と該支持孔部35の幅寸とが合致するところで挾装固
定して、該花H2が上記花支持装置A9で支持される。
【0035】上記構成の花支持装置A9の製造方法によ
れば、花の茎部を挾装して支持する支持孔部35を、あ
る程度幅寸を有するべく穿設する必要がなく、単に支持
部18の素体に線状の切込みを入れ、曲成することのみ
により非常に簡易に設けることができる。また、該支持
部18の素体の曲率を変更することによって容易に支持
孔部35の幅寸を変更することが可能となる。
【0036】次に、第十具体例を図12を利用して説明
する。本第十具体例に基づく花器B1は、支持体でなる
水盤P2と、上記支持部本体としての3つの支持部11
a、13a、15aとを有している。ここで、支持体で
なる水盤P2は、底の浅い容器状を呈している。支持部
11a、13a、15aはともに、略爪形状を呈し、先
端が該支持体でなる水盤P2の内部へ向かって突起状に
設けられ、さらに、挾装支持部としての切欠部29、3
1、33がその先端で、平面視すると略V字状を呈し、
その幅寸は該各支持部の先端側が広く、内部側に向かっ
て狭まってスリット状に1つずつ形成されている。その
後端は、上記支持体でなる水盤P2の口端部36の任意
の位置に接合されている。
【0037】次に、本第十具体例の花器B1の製造方法
について説明する。粘土が混練機で混練されつつ移送さ
れ、口型と中子間の隙間から、外周断面形状が略円形状
を呈し、かつ、孔部の断面形状が略円形状を呈する連続
した中空円筒体が押し出され、その長さが所定長に達し
たときに、該口型出口前方においてカッターによって切
断面が略平滑状とするべく切断して、リング状の素体を
形成する。また、このリング状の素体の外周断面形状と
略同一径の略円板状を呈する底部の素体も該リング状の
素体の製造方法と同様にして製造する。次に、上記リン
グ状及び底部の素体が乾燥する前に、上記リング状の素
体の一端部へ該底部の素体を底付けして、支持体でなる
花器P2の素体を形成する。また、手作業等によって略
爪形状(上側に向けて円弧状に少し反っていて先端がい
くぶん尖状を呈している)に支持部11a、13a、1
5aの素体を形成する。そして、先端に内部に向かって
幅寸を狭くするべくスリット状に、平面視すると略V字
状を呈する切欠部29、31、33をそれぞれ形成す
る。なお、該各切欠部の開孔角度をそれぞれ相違するよ
うに形成する。そして、該各支持部の後端を、該支持体
でなる花器P2の素体の口端部36の任意の位置に、接
着部材により接合する。そして、このように製造した素
体を乾燥させ施釉等を行った後、焼成して図12に示す
花器B1が完成する。
【0038】次に、本第十具体例の花器B1の使用状態
について説明する。まず、花器B1を底部から載置面に
載置し、開口部38から支持体でなる花器P2の内部へ
水Wを注入する。次に、花H1の茎部K1を支持部11
aに設けられている切欠部29へ差し込み、該茎部K1
の茎径と該切欠部29の幅寸とが合致するところで挾装
固定し、また、花H3の茎部K3を支持部13aに設け
られている切欠部31へ差し込み、該茎部K3の茎径と
該切欠部31の幅寸とが合致するところで挾装固定し、
さらに、花H4の茎部K4を支持部15aに設けられて
いる切欠部33へ差し込み、該茎部K4の茎径と該切欠
部33の幅寸とが合致するところで挾装固定して、該各
花が該各支持部で支持されて、花活けが実現される。
【0039】上記構成の花器B1によれば、口端部36
に切欠部29、31、33を有した支持部11a、13
a、15aを備えているので、従来花の枝で仮に架設し
たような支持部材とは異なり、確実に花の茎部を挾装固
定し花を安定して支持することができ、また、各支持部
の形状や各切欠部の形状に意匠を凝らせば、さらに、興
趣のある花活けを実現することができる。
【0040】次に、第十一具体例を図13を利用して説
明する。本第十一具体例に基づく花器B2は、花器体P
3と、上記支持部本体としての1つの支持部44とを有
している。ここで、花器体P3は、側壁部40と、孔部
42と、底壁部49とから構成されている。側壁部40
は、押出技法により押出方向へ孔部42を有した中空円
筒体形状に形成されたものである。下端には底壁部49
が底付けされている。孔部42は、断面形状が略円形状
を呈している。底壁部49は、該側壁部40の外周断面
形状と略同一径の円板体である。支持部44は、上記第
十具体例と同様に、略爪形状を呈し、先端が該花器体P
3の内部へ向かって突起状に設けられ、さらに、挾装支
持部としての切欠部50がその先端で、平面視すると略
V字状を呈し、その幅寸は該支持部44の先端側が広
く、内部側に向かって狭まってスリット状に1つ形成さ
れている。その後端は、上記花器体P3の口端部48の
任意の位置に接合されている。
【0041】次に、本第十一具体例の花器B2の製造方
法について説明する。粘土が混練機で混練されつつ移送
され、口型と中子間の隙間から、外周断面形状が略円形
状を呈し、かつ、孔部42の断面形状が略円形状を呈す
る連続した中空円筒体が押し出され、その長さが所定長
に達したときに、該口型出口前方においてカッターによ
って切断面が略平滑状となるように切断して、側壁部4
0の素体を形成する。また、この側壁部40の素体の外
周断面形状と略同一径の略円板状を呈する底壁部49の
素体も該側壁部40の素体の製造方法と同様にして製造
する。次に、上記側壁部40及び底壁部49の素体が乾
燥する前に、上記側壁部40の素体の下端へ該底壁部4
9の素体を底付けして、花器体P3の素体を形成する。
また、手作業等によって略爪形状(上側に向けて円弧状
に少し反っていて先端がいくぶん尖状を呈している)に
支持部44の素体を形成する。そして、先端に内部に向
かって幅寸を狭くするべくスリット状に、平面視すると
略V字状を呈する切欠部50を形成する。そして、該支
持部44の後端を、該花器体P3の素体の口端部48の
任意の位置に、接着部材により接合する。そして、この
ように製造した素体を乾燥させ施釉等を行った後、焼成
して図13に示す花器B2が完成する。
【0042】なお、上記側壁部40の素体が乾燥する前
に、上記側壁部40の素体を上記支持部44に相当する
部分を残すようにして切断加工し、図13に示すよう
に、これを折曲して上記支持部44を設け、その先端に
該切欠部50を形成するようにしてもよい。
【0043】次に、本第十一具体例の花器B2の使用状
態について説明する。まず、花器B2を底壁部49から
載置面に載置し、開口部54から花器体P3の内部へ水
を注入する。次に、花H5の茎部K5を支持部44に設
けられている切欠部50へ差し込み、該茎部K5の茎径
と該切欠部50の幅寸とが合致するところで挾装固定し
て、花H5が該支持部44で支持されて、花活けが実現
される。上記構成の花器B2によれば、口端部48に切
欠部50を有した支持部44を備えているので、従来花
の枝で仮に架設したような支持部材とは異なり、確実に
花の茎部を挾装固定し花を安定して支持することがで
き、また、該支持部44の形状や該切欠部50の形状に
意匠を凝らせば、さらに、興趣のある花活けを実現する
ことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の花支持
装置によれば、支持部本体を任意形状に形成するので、
従来の定型的な剣山等と異なり、形状や色彩等において
変化を与えることにより、見栄えが良くなって、花活け
のバリエーションを増やすことができる。また、花の茎
部を挾装可能とした挾装支持部を設けているので、ここ
で確実に花の茎部を固定し花を安定して支持でき(特
に、直立状に支持することも可能)、さらに、挾装支持
部の形状、配設位置によって、花の茎部の根元や中間部
分等、支持させる部分もさまざまとなって一層興趣深い
花活けが実現可能となる。
【0045】また、特に、請求項2に記載の花支持装置
によれば、挾装支持部が、平行状の切欠部又は孔部であ
るので、略同一径の茎部を有する花を複数支持させるよ
うな場合においても確実に挾装固定し花を安定して支持
でき(特に、直立状に支持することも可能)、また、製
造上、挾装支持部を開設する作業が非常に容易となる。
また、特に、請求項3に記載の花支持装置によれば、挾
装支持部が異なる幅寸を有する切欠部又は孔部で形成さ
れるので、異なる径の茎部に対応することができる。ま
た、特に、請求項4に記載の花支持装置によれば、上記
挾装支持部が切欠部であり、該切欠部がV字状に形成さ
れているので、幅寸の狭い部分には茎径の小さい花を、
幅寸の広い部分には茎径の大きい花を挾装固定して支持
することができて(特に、直立状に支持することも可
能)、すなわち、茎径が異なる花を同時に支持させるこ
とができ、花活けを変化に富むものとすることができ
る。
【0046】また、請求項5に記載の花支持装置の製造
方法によれば、花の茎部を挾装固定して支持する挾装支
持部を、ある程度幅寸を有するべく穿設する必要がな
く、単に支持部素体に切込みを入れ、曲成することのみ
により非常に簡易に設けることができる。また、該支持
部素体の曲率を変更することによって容易に挾装支持部
の幅寸を変更することが可能となる。また、請求項6に
記載の花支持方法によれば、花の茎部の根元から支持す
る従来の剣山等のように、その根元部分を挾装支持部へ
差し込み、その内壁間で挾装させて固着し花を支持させ
ることもできるし、また、茎部の中間部分等を挾装支持
部へ差し込み、その内壁間で挾装させて固着し花を支持
させることもできる。従って、挾装支持部の配設位置に
応じて、花活けに変化を与えることができ、興趣のある
花活けを実現することができる。
【0047】また、請求項7に記載の花器によれば、開
口部に挾装支持部を有した支持部本体を備えているの
で、従来花の枝で仮に架設したような支持部材とは異な
り、確実に花の茎部を挾装固定し花を安定して支持する
ことができ、また、該支持部本体の形状や該挾装支持部
の形状に意匠を凝らせば、さらに、興趣のある花活けを
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一具体例の花支持装置を示す
斜視図である。
【図2】本発明に基づく第一具体例の花支持装置の使用
状態を示す説明図である。
【図3】本発明に基づく第二具体例の花支持装置を示す
斜視図である。
【図4】本発明に基づく第三具体例の花支持装置を示す
斜視図である。
【図5】本発明に基づく第四具体例の花支持装置を示す
図であり、(a)はその斜視図であり、(b)はその平
面図である。
【図6】本発明に基づく第五具体例の花支持装置を示す
斜視図である。
【図7】本発明に基づく第六具体例の花支持装置を示す
平面図である。
【図8】本発明に基づく第七具体例の花支持装置を示す
斜視図である。
【図9】本発明に基づく第八具体例の花支持装置を示す
斜視図である。
【図10】本発明に基づく第八具体例の花支持装置の使
用状態を示す説明図である。
【図11】本発明に基づく第九具体例の花支持装置を示
す斜視図である。
【図12】本発明に基づく第十具体例の花器の使用状態
を示す説明図である。
【図13】本発明に基づく第十一具体例の花器を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10、11a、12、13a、15a、16、17、1
8、44 支持部 20、21、22、23a、23b、23c、24、2
5a、25b、25c、26、29、31、33、50
切欠部 28、35 支持孔部 38、54 開口部 36、48 口端部 A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A
9 花支持装置 B1、B2 花器 H1、H2、H3、H4、H5 花 K1、K2、K3、K4、K5 茎部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 花を支持する花支持装置であって、 花の茎部を支持する任意形状の支持部本体に、該茎部を
    挾装して支持する挾装支持部を設けてなることを特徴と
    する花支持装置。
  2. 【請求項2】 上記挾装支持部が、平行状の切欠部又は
    孔部であることを特徴とする請求項1に記載の花支持装
    置。
  3. 【請求項3】 上記挾装支持部が、異なる幅寸を有する
    切欠部又は孔部であることを特徴とする請求項1に記載
    の花支持装置。
  4. 【請求項4】 上記挾装支持部が切欠部であり、該切欠
    部がV字状に形成されていることを特徴とする請求項3
    に記載の花支持装置。
  5. 【請求項5】 粘土により略平板状の支持部素体を形成
    し、これが乾燥しないうちに、任意数の切込みを入れ、
    さらに、任意形状に曲成することにより該切込みを拡幅
    状となして、花の茎部を挾装可能な挾装支持部を貫設す
    ることを特徴とする花支持装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 花の茎部を、請求項1又は2又は3又は
    4に記載の花支持装置における挾装支持部に差し込み、
    ついで、該挾装支持部の内壁間で挾装させることによ
    り、上記花支持装置に固着することを特徴とする花支持
    方法。
  7. 【請求項7】 開口部を有する花器であって、 該開口部に、花の茎部を挾装して支持する挾装支持部を
    備えた支持部本体を有することを特徴とする花器。
JP20868597A 1997-07-16 1997-07-16 花支持装置とその製造方法、花支持方法、花器 Pending JPH1132884A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013022381A (ja) * 2011-07-25 2013-02-04 Ts Mericlone Kk 花器

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