JPH10202629A - 覆体、花器、照明具及び覆体の製造方法 - Google Patents

覆体、花器、照明具及び覆体の製造方法

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JPH10202629A
JPH10202629A JP2314797A JP2314797A JPH10202629A JP H10202629 A JPH10202629 A JP H10202629A JP 2314797 A JP2314797 A JP 2314797A JP 2314797 A JP2314797 A JP 2314797A JP H10202629 A JPH10202629 A JP H10202629A
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hollow
vase
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Akira Yamamoto
章 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 覆体、花器、照明具及び覆体の製造方法にお
いて、製造上の水漏れチェック作業を省いてその製造を
簡易となし、製造コストを引き下げ、一般的な花器と同
様の機能を果たすとともに他の用途にも使用可能とする
ことができる部材を提供するとともに、その部材の製造
方法であって、装飾的加工が容易である製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 押出技法により中空部12を有した中空
円筒体形状に形成し、かつ、その一端を載置面Gに載置
可能に略平滑状の底面16とし、略円形状、略欠円形状
を呈する孔部14、18を設けた側壁部10により覆体
A1を構成し、覆体A1内部に有底容器としての3個の
コップ20を配設し、孔部14又は中空部12を介して
花Hをその茎の先端からコップ20へ投げ入れて花活け
をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、覆体、花器、照明
具及び覆体の製造方法に関するものであり、特に、一品
で多用途に使用することができるものであって、かつ、
押出技法を使用して簡易に製造することができる覆体、
花器、照明具及び覆体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、花器は底部を有して水を溜め
て、開口部から花の茎を投げ入れ、活け花をなすのが通
例である。従って、花器はその製造に当たって、当然水
漏れが生じないようになされていなければ欠陥品であっ
て、これでは消費者は多大な迷惑を被ることになる。よ
って、水漏れに関する検査を厳格に行っているのが現状
である。また、花器は、ろくろ成形や石膏型成形、手作
業による成形等、さまざまな成形方法によって製造され
るが、それぞれ長所及び短所が存在している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の一般的
な花器を製造するに当たって、一品ごとの水漏れチェッ
クを行うのは非常に手間がかかり、とりわけ、容積が大
容量のものにおいては顕著となり、製造コストが比較的
高くなるという問題を生じている。また、ろくろ成形に
よる花器製造では、とりわけ、装飾を施す場合に、その
外表面に模様等を形成できる程度であって、比較的、後
から追加して装飾的加工を行うのは難しい点が多々あ
り、石膏型成形や手作業による成形による花器製造で
は、その製造に比較的時間を要し、従って、量産性も低
い点が挙げられる。また、従来の花器は花器としてのみ
使用できるものであり、他の用途には使用することがで
きなかった。そこで、製造上の水漏れチェック作業を省
いてその製造を簡易となし、製造コストを引き下げ、一
般的な花器と同様の機能を果たすとともに他の用途にも
使用可能とすることができる部材を提供するとともに、
該部材の製造方法であって、装飾的加工が容易である製
造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第一には、覆体
であって、押出技法により任意断面の中空体状形状であ
って、一端を立置可能な面とし、側壁部に孔部を有した
ことを特徴とするものである。本構成の覆体では、一般
的な花器と対比すると、底部がないため、その製造にお
いて、底部の水漏れチェックを不要とすることができ
て、大幅に手間を省くことができ、従って、製造が簡易
で済み、しかも、低コストで製造可能である。また、押
出技法を使用しているので、ろくろ成形や石膏型成形等
の他の技法と比して、後から追加して行う加工、特に、
装飾的な加工を容易とすることができる。さらに、コッ
プ等の有底容器を組み合わせて使用すると花器となり、
照明灯等の発光部材を組み合わせて使用すると照明具と
なり、また、それ自体のみでオブジェにもなり得るもの
であって、一品で多用途に兼用して使用することができ
る。
【0005】また、第二には、第一の構成の覆体であっ
て、上端に設けられた蓋部を有することを特徴とするも
のである。本構成の覆体では、特に、蓋部を有するの
で、花器や照明具として使用する場合において、覆体内
部に載置等された有底容器や発光部材を外部から見えに
くくすることができて、使用に当たって興趣深いものと
することができる。また、第三には、第一の構成の覆体
であって、上端に設けられた装飾折曲部を有することを
特徴とするものである。本構成の覆体では、特に、装飾
折曲部を有するので、花器や照明具として使用する場合
において、より一層興趣深いものとすることができる。
【0006】また、第四には、覆体であって、押出技法
により任意断面の中空体状形状であって、立置可能な端
面を有する覆素体の複数を、それぞれ積み重ね方向を変
えて積層状に配設されてなることを特徴とするものであ
る。本構成の覆体では、一般的な花器と対比すると、底
部がないため、その製造において、底部の水漏れチェッ
クを不要とすることができて、大幅に手間を省くことが
でき、従って、製造が簡易で済み、しかも、低コストで
製造可能である。また、押出技法を使用しているので、
ろくろ成形や石膏型成形等の他の技法と比して、後から
追加して行う加工、特に、装飾的な加工を容易とするこ
とができる。さらに、コップ等の有底容器を組み合わせ
て使用すると花器となり、照明灯等の発光部材を組み合
わせて使用すると照明具となり、また、それ自体のみで
オブジェにもなり得るものであって、一品で多用途に兼
用して使用することができる。また、覆素体の複数を、
それぞれ積み重ね方向を変えて積層状に配設したので、
花器や照明具として使用する場合において、より一層興
趣深いものとすることができる。
【0007】また、第五には、花器であって、第一から
第四までのいずれかの構成の覆体と、該覆体内に配設さ
れる有底容器とを有することを特徴とするものである。
本構成の花器では、上記第一から第四のいずれかの構成
の覆体と有底容器とを組み合わせたものなので、一般的
な花器の製造において必要な手間のかかる底部に関する
水漏れチェック作業を省略できて、製造コストを引き下
げることができる。また、第六には、照明具であって、
第一から第四までのいずれかの構成の覆体と、該覆体内
に配設される発光部材とを有することを特徴とするもの
である。本構成の照明具では、上記第一から第四までの
いずれかの構成の覆体と発光部材とを組み合わせたもの
なので、該覆体に有する孔部等が明かりとりとなって、
興趣のある照明具とすることができる。
【0008】また、第七には、覆体の製造方法であっ
て、押出技法により一端を立置可能な面とした任意断面
の中空体状形状に形成し、側壁部に孔部を設け、そし
て、上記他端近傍を切込み、かつ、任意形状に折曲して
装飾折曲部を形成することを特徴とするものである。こ
の覆体の製造方法では、押出技法を使用しているので、
任意断面形状の中空体を形成した後、追加して行う加工
が比較的容易となり、従って、一方の端部に切込みを入
れ、かつ、任意形状に折曲するだけで、装飾的加工をな
し得る。また、第八には、覆体の製造方法であって、押
出技法により一端を立置可能な面とした任意断面の中空
体状形状に形成し、側壁部に孔部を設け、そして、上記
他端近傍に蓋部を一体として接着することを特徴とする
ものである。この覆体の製造方法では、押出技法を使用
しているので、任意断面形状の中空体を形成した後、追
加して行う加工が比較的容易となり、従って、一方の端
部に蓋部を簡易に一体として接着することができて、装
飾的加工をなし得る。
【0009】さらに、第九には、覆体の製造方法であっ
て、押出技法により一端を立置可能な面とした任意断面
の中空体状形状に形成し、側壁部に孔部を設け、そし
て、上記他端近傍に蓋部を嵌脱可能に形成することを特
徴とするものである。この覆体の製造方法では、押出技
法を使用しているので、任意断面形状の中空体を形成し
た後、追加して行う加工が比較的容易となり、従って、
一方の端部に蓋部を簡易に嵌脱可能に形成することがで
きて、装飾的加工をなし得る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての一具
体例を図面を利用して説明する。まず、第一具体例を図
1及び図2を利用して説明する。本第一具体例の覆体A
1は、陶製であって、側壁部10で形成され、該側壁部
10には内部に押出方向へ貫通してなる中空部12と、
孔部14、18とが設けられている。ここで、該側壁部
10は、押出技法により該中空部12を有した中空円筒
体形状に形成され、その一端である底面16が、載置面
Gへ載置可能に略平滑状を呈している。また、その中空
部12は、後記する有底容器としてのコップ20又は発
光部材としての照明灯30を完全に収納可能のサイズを
有している。該孔部14は、略円形状であって、上記側
壁部10の任意の位置に複数貫設されている。また、該
孔部18は、略欠円形状であって、上記側壁部10の該
底面16近傍に設けられている。この孔部18は、該覆
体A1を後記する照明具として使用する場合において、
上記中空部12内へ該照明灯30を載置して、そのコー
ドを外部へ挿通させるためのものである。上記覆体A1
を花器として使用する場合においては、図1に示すよう
に、既製の3個のコップ20を、また、照明具として使
用する場合においては、図2に示すように、既製の1個
の照明灯30を、上記中空部12内へ収納して載置す
る。
【0011】次に、本第一具体例の覆体A1の製造方法
について説明する。まず、粘土を押出成形機に供給し、
該粘土がオーガー部において混練されつつ圧送され、口
型と中子間の隙間から、断面形状が略円形状を呈する連
続した中空体が押し出され、その長さが所定長に達した
ときに、該オーガー部の押出運転を一時停止し、該口型
出口においてカッターによって切断面が略平滑状となる
ように切断して、内部に押出方向へ貫通してなる中空部
12を有する側壁部10の素体を形成する。次に、該側
壁部10の素体が乾燥する前に、任意の位置で略円形
状、略欠円形状を呈する孔部14、18を複数貫設す
る。なお、該孔部18は、略平滑状にすべく切断した
面、すなわち、底面16の近傍に1個だけ貫設する。そ
して、該孔部14、18を有する上記側壁部10の素体
を乾燥させ施釉等を行った後、焼成して図1又は図2に
示す覆体A1が完成する。
【0012】次に、本第一具体例の覆体A1の使用状態
について説明する。まず、花器として使用する場合にお
いては、図1に示すように、既製の3個のコップ20を
並列状に載置面Gに載置し、水等を適当にそれぞれ該コ
ップ20内へ入れる。次に、側壁部10の底面16側か
ら覆うべく、上記コップ20を中空部12内へ収納す
る。このとき、該側壁部10は、該載置面Gに立置状態
となる。そして、花Hを活ける場合に、その花Hの茎の
先端それぞれを各孔部14から挿入し、上記コップ20
内へ投げ入れ状態とし、興趣深い花活けが実現される。
次に、照明具として使用する場合においては、図2に示
すように、既製の1個の照明灯30を載置面Gに載置す
る。そして、側壁部10の底面16側から覆うべく、該
照明灯30を中空部12内へ収納する。このとき、該側
壁部10は、該載置面Gに立置状態となる。また、載置
した上記照明灯30のコードを、該底面16近傍に有す
る孔部18を介して外部へ出す。次に、プラグを電源に
つなぐか又はスイッチを入れることによって、点灯して
使用される。
【0013】上記構成の覆体A1によれば、一般的な花
器と対比すると、底部がないため、その製造において、
底部の水漏れチェックを不要とすることができて、大幅
に手間を省くことができ、従って、製造が簡易で済み、
しかも、低コストで製造可能である。また、押出技法を
使用しているので、ろくろ成形や石膏型成形等の他の技
法と比して、後から追加して行う加工、特に、装飾的な
加工を容易とすることができる。さらに、有底容器とし
てのコップ20を組み合わせて使用すると花器となり、
発光部材としての照明灯30を組み合わせて使用すると
照明具となり、また、該覆体A1自体のみでもオブジェ
にもなり得るものであって、一品で多用途に兼用して使
用することができる。なお、コップ20は3個であると
して説明したが、3個でなくてもよくその数は任意であ
る。
【0014】次に、第二具体例を図3、図4及び図5を
利用して説明する。本第二具体例の覆体A2は、上記第
一具体例と同様の陶製であって、側壁部40と、蓋部5
0とを有している。そして、該側壁部40には、内部に
押出方向へ貫通してなる中空部42と、孔部44、4
6、47とが設けられ、該蓋部50には、孔部52と、
嵌合部54とが設けられている。ここで、上記側壁部4
0は、上記第一具体例と同様に、押出技法により該中空
部42を有した中空円筒体形状に形成され、その一端は
底面48として載置面Gに載置可能に略平滑状を呈し、
他端も上端49として略平滑状を呈している。また、そ
の中空部42も、上記第一具体例と同様に、有底容器と
してのコップ20又は発光部材としての照明灯30を収
納可能のサイズを有している。
【0015】該孔部44は、略長方形状であって、上記
側壁部40の底面48から上端49間の略中央付近に2
列縦隊の等間隔で周設され、また、該孔部46は、略円
形状であって、上記孔部44の直下に等間隔で周設され
ている。さらに、該孔部47は、略欠円形状であって、
上記第一具体例と同様に、上記側壁部40の該底面48
近傍に設けられている。この孔部47は、該覆体A2を
照明具として使用する場合において、上記中空部42内
へ該照明灯30を載置して、そのコードを外部へ挿通さ
せるためのものである。上記蓋部50は、ドーム形状を
呈し、その下端の円周面には上記側壁部40の上面49
に嵌合すべく、該嵌合部54が設けられている。そし
て、略円形状を呈する該孔部52が任意の位置に複数設
けられている。上記覆体A2を、上記第一具体例と同
様、花器として使用する場合においては、図4に示すよ
うに、既製の3個のコップ20を、また、照明具として
使用する場合においては、図5に示すように、既製の1
個の照明灯30を、上記中空部42内へ収納して載置す
る。
【0016】次に、本第二具体例の覆体A2の製造方法
について説明する。まず、上記第一具体例と同様に、粘
土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部において
混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間から、断面
形状が略円形状を呈する連続した中空体が押し出され、
その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の押出
運転を一時停止し、該口型出口においてカッターによっ
て切断面が略平滑状となるように切断して、内部に押出
方向へ貫通してなる中空部42を有する側壁部40の素
体を形成する。次に、該側壁部40の素体が乾燥する前
に、略長方形状を呈する孔部44を、略平滑状に切断さ
れた底面48から上端49間の略中央付近の位置に2列
縦隊の等間隔で周設する。また、略円形状を呈する孔部
46を、該孔部44の直下の位置に等間隔で周設する。
さらに、略欠円形状を呈する孔部47を、該底面48近
傍に1個だけ貫設する。
【0017】次に、粘土をドーム形状に成形して蓋部5
0の素体を形成する。そして、該蓋部50の素体が乾燥
する前に、上記側壁部40の素体の上端49の開口部で
嵌合すべく、断面形状がL字状を呈する嵌合部54の素
体をその円周面に、粘土を泥漿化させた接着部材により
押着一体化させ、また、任意の位置に略円形状を呈する
孔部52を複数貫設する。そして、各孔部を有する上記
側壁部40の素体、該孔部52及び該嵌合部54を有す
る上記蓋部50の素体をそれぞれ別個に乾燥させ施釉等
を行った後、焼成して、上記蓋部50を上記側壁部40
上に嵌合して図3に示す覆体A2が完成する。
【0018】次に、本第二具体例の覆体A2の使用状態
について説明する。まず、花器として使用する場合にお
いては、図4に示すように、既製の3個のコップ20を
並列状に載置面Gに載置し、水等を適当にそれぞれ該コ
ップ20内へ入れる。次に、側壁部40の底面48側か
ら覆うべく、上記コップ20を中空部42内へ収納す
る。このとき、該側壁部40は、該載置面Gに立置状態
となる。そして、蓋部50を該側壁部40の上端49の
開口部へ嵌合部54を介して嵌合する。花Hを活ける場
合に、その花Hの茎の先端それぞれを各孔部44、46
から挿入し、上記コップ20内へ投げ入れ状態とし、興
趣深い花活けが実現される。
【0019】次に、照明具として使用する場合におい
て、図5に示すように、既製の1個の照明灯30を載置
面Gに載置する。そして、側壁部40の底面48側から
覆うべく、該照明灯30を中空部42内へ収納する。こ
のとき、該側壁部40は、該載置面Gに立置状態とな
る。また、載置した上記照明灯30のコードを、該底面
48近傍に有する孔部47を介して外部へ出す。そし
て、上記側壁部40の上端49上に載置し、これの開口
部へ嵌合部54を介して蓋部50を嵌合する。次に、プ
ラグを電源につなぐか又はスイッチを入れることによっ
て、点灯して使用される。
【0020】上記構成の覆体A2によれば、上記覆体A
1と同様、一般的な花器と対比すると、底部がないた
め、その製造において、底部の水漏れチェックを不要と
することができて、大幅に手間を省くことができ、従っ
て、製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能で
ある。また、押出技法を使用しているので、ろくろ成形
や石膏型成形等の他の技法と比して、後から追加して行
う加工、特に、装飾的な加工を容易とすることができ
る。また、有底容器としてのコップ20を組み合わせて
使用すると花器となり、発光部材としての照明灯30を
組み合わせて使用すると照明具となり、また、該覆体A
2自体のみでもオブジェにもなり得るものであって、一
品で多用途に兼用して使用することができる。さらに、
蓋部50を有するので、花器や照明具として使用する場
合において、上記覆体A2内部に載置等されたコップ2
0や照明灯30を外部から見えにくくすることができ
て、使用に当たって興趣深いものとすることができる。
なお、コップ20は3個であるとして説明したが、3個
でなくてもよくその数は任意である。
【0021】次に、第三具体例を図6(a)を利用して
説明する。本第三具体例の覆体A3は、上記第一具体例
と同様の陶製であって、側壁部60で形成され、該側壁
部60には内部に押出方向へ貫通してなる中空部62
と、孔部64と、装飾折曲部70とが設けられている。
ここで、上記側壁部60は、押出技法により該中空部6
2を有した中空円筒体形状に形成され、その一端は底面
66として載置面に載置可能に略平滑状を呈し、他端も
略平滑状を呈している。また、その中空部62も、上記
第一具体例と同様に、図示しないが、有底容器としての
コップ等又は発光部材としての照明灯等を収納可能のサ
イズを有している。該孔部64は、略円形状であって、
上記側壁部60の任意の位置に複数貫設されている。ま
た、図示していないが、孔部が1個、上記側壁部60の
該底面66近傍に設けられている。この孔部は、該覆体
A3を照明具として使用する場合において、上記中空部
62内へ照明灯等を載置したときに、そのコードを挿通
させるためのものである。
【0022】該装飾折曲部70は、図6(a)に示すよ
うに、3個で形成され、それぞれが上記側壁部60と一
体に連設され、上記中空部62側へカール状にひと巻き
した形状を呈している。従って、上記中空部62と連通
する挿通孔72が形成されている。上記覆体A3を、上
記第一具体例と同様、花器として使用する場合において
は、図示しないが、有底容器としてのコップ等を、ま
た、照明具として使用する場合においては、発光部材と
しての照明灯等を、上記中空部62内へ収納して載置す
る。
【0023】次に、本第三具体例の覆体A3の製造方法
について説明する。まず、上記第一具体例と同様に、粘
土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部において
混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間から、断面
形状が略円形状を呈する連続した中空体が押し出され、
その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の押出
運転を一時停止し、該口型出口においてカッターによっ
て切断面が略平滑状となるように切断して、内部に押出
方向へ貫通してなる中空部62を有する側壁部60の素
体を形成する。次に、該側壁部60の素体が乾燥する前
に、任意の位置に略円形状を呈する孔部64を複数貫設
する。なお、図示しないが、略平滑状にすべく切断した
面、すなわち、底面66の近傍に少なくとも1個の孔部
を貫設する。
【0024】さらに、上記側壁部60の素体が乾燥する
前に、上記側壁部60の素体にその一端から縦割り状に
略同一の長さの切れ目を3個所入れ適宜加工した部分
を、中空部62側へカール状にひと巻きさせ、装飾折曲
部70を形成する。そして、上記素体を乾燥させ施釉等
を行った後、焼成して図6(a)に示す覆体A3が完成
する。上記の覆体A3の製造方法によれば、押出技法を
使用しているので、中空円筒体を形成した後、追加して
行う加工が比較的容易となり、従って、側壁部60の上
端から切込みを3個所入れた部分のそれぞれを中空部6
2側へカール状にひと巻きするだけで、装飾的加工をな
し得る。
【0025】次に、本第三具体例の覆体A3の使用状態
について説明する。まず、花器として使用する場合にお
いては、有底容器としてのコップ等を載置面に載置し、
水等を適当にそれぞれ該コップ等内へ入れる。次に、側
壁部60の底面66側から覆うべく、上記コップ等を中
空部62内へ収納する。このとき、該側壁部60は、該
載置面に立置状態となる。そして、花を活ける場合に、
その花の茎の先端それぞれを各孔部64又は各挿通孔7
2から挿入し、上記コップ等内へ投げ入れ状態とし、興
趣深い花活けが実現される。次に、照明具として使用す
る場合においては、発光部材としての照明灯等を載置面
に載置する。そして、側壁部60の底面66側から覆う
べく、該照明灯等を中空部62内へ収納する。このと
き、該側壁部60は、該載置面に立置状態となる。ま
た、上記照明灯を載置した場合は、そのコードを該底面
66近傍に有する1個の孔部を介して外部へ出す。次
に、プラグを電源につなぐか又はスイッチを入れること
によって、点灯して使用される。
【0026】上記構成の覆体A3によれば、上記覆体A
1と同様、一般的な花器と対比すると、底部がないた
め、その製造において、底部の水漏れチェックを不要と
することができて、大幅に手間を省くことができ、従っ
て、製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能で
ある。また、コップ等の有底容器を組み合わせて使用す
ると花器となり、照明灯等の発光部材を組み合わせて使
用すると照明具となり、また、該覆体A3自体のみでも
オブジェにもなり得るものであって、一品で多用途に兼
用して使用することができる。さらに、上記のような装
飾折曲部70を有するので、花器や照明具として使用す
る場合において、上記覆体A3内部に載置等された有底
容器としてのコップ等や発光部材としての照明灯等を外
部から見えにくくすることができて、使用に当たって興
趣深いものとすることができる。
【0027】次に、第四具体例を図6(b)を利用して
説明する。本第四具体例の覆体A4は、上記第一具体例
と同様の陶製であって、側壁部80で形成され、該側壁
部80には内部に押出方向へ貫通してなる中空部82
と、孔部84と、装飾折曲部90とが設けられている。
なお、該覆体A4は、該装飾折曲部90を除き、構成、
製造方法、使用状態及びその効果は上記第三具体例と同
様である。従って、上記装飾折曲部90に関してここで
は説明し、その他の説明については省略するものとす
る。上記装飾折曲部90は、図6(b)に示すように、
4個で形成され、それぞれが上記側壁部80と一体に連
設され、上記中空部82側へそれぞれが相互に2段に積
み重ねて隙間のある略蓋状を呈している。従って、上記
中空部82と連通する挿通孔92が形成されている。
【0028】次に、本第四具体例の覆体A4の製造方法
について説明する。上述したように、上記装飾折曲部9
0に関連した事項につきここでは説明する。押出技法に
より側壁部80の素体を形成し、該側壁部80の素体が
乾燥する前に、上記側壁部80の素体に孔部84等を複
数貫設した後、上記側壁部80の素体にその一端から縦
割り状に略同一の長さの切れ目を4個所入れ、中空部8
2側へ相互に2段に積み重ねて隙間のある略蓋状とし、
装飾折曲部90を形成する。そして、上記素体を乾燥さ
せ施釉等を行った後、焼成して図6(b)に示す覆体A
4が完成する。
【0029】次に、第五具体例を図7(a)を利用して
説明する。本第五具体例の覆体A5は、上記第一具体例
の覆体A1の構成及びその使用状態とほとんど同様であ
って、側壁部の形状が相違しているものである。また、
その効果も上記第一具体例と同様である。従って、側壁
部に関してここでは説明し、その他の説明については省
略するものとする。すなわち、側壁部100は、押出技
法により内部に押出方向へ貫通してなる中空部102を
有した略三日月形の断面形状の中空体であって、その一
端は載置面に載置可能となっていて、そして、略円形状
を呈する孔部104が任意の位置に複数設けられてい
る。
【0030】また、本第五具体例の覆体A5の製造方法
について説明する。まず、粘土を押出成形機に供給し、
該粘土がオーガー部において混練されつつ圧送され、口
型と中子間の隙間から、断面形状が略三日月形を呈する
連続した中空体が押し出され、その長さが所定長に達し
たときに、該オーガー部の押出運転を一時停止し、該口
型出口においてカッターによって切断面が略平滑状とな
るように切断して、内部に押出方向へ貫通してなる中空
部102を有する側壁部100の素体を形成する。次
に、上記第一具体例と同様に、該側壁部100の素体が
乾燥する前に、任意の位置に略円形状を呈する孔部10
4を複数貫設する。なお、図示しないが、略平滑状にす
べく切断した面、すなわち、底面の近傍に少なくとも1
個の孔部を貫設する。そして、該孔部104を有する上
記側壁部100の素体を乾燥させ施釉等を行った後、焼
成して覆体A5が完成する。
【0031】次に、第六具体例を図7(b)を利用して
説明する。本第六具体例の覆体A6は、上記第一具体例
の覆体A1の構成及びその使用状態とほとんど同様であ
って、側壁部の形状が相違しているものである。また、
その効果も上記第一具体例と同様である。従って、側壁
部に関してここでは説明し、その他の説明については省
略するものとする。すなわち、側壁部110は、押出技
法により内部に押出方向へ貫通してなる中空部112を
有した四弁花形の断面形状の中空体であって、その一端
は載置面に載置可能となっていて、そして、略円形状を
呈する孔部114が任意の位置に複数設けられている。
つまり、この側壁部110の横断面の形状は、円形の一
部ないしは楕円形の一部の計4つを繋ぎ合わせた形状を
呈している。
【0032】また、本第六具体例の覆体A6の製造方法
について説明する。まず、粘土を押出成形機に供給し、
該粘土がオーガー部において混練されつつ圧送され、口
型と中子間の隙間から、断面形状が略四弁花形を呈する
連続した中空体が押し出され、その長さが所定長に達し
たときに、該オーガー部の押出運転を一時停止し、該口
型出口においてカッターによって切断面が略平滑状とな
るように切断して、内部に押出方向へ貫通してなる中空
部112を有する側壁部110の素体を形成する。次
に、上記第一具体例と同様に、該側壁部110の素体が
乾燥する前に、任意の位置に略円形状を呈する孔部11
4を複数貫設する。なお、図示しないが、略平滑状にす
べく切断した面、すなわち、底面の近傍に少なくとも1
個の孔部を貫設する。そして、該孔部114を有する上
記側壁部110の素体を乾燥させ施釉等を行った後、焼
成して覆体A6が完成する。
【0033】次に、第七具体例を図7(c)を利用して
説明する。本第七具体例の覆体A7は、上記第一具体例
の覆体A1の構成及びその使用状態とほとんど同様であ
って、側壁部の形状が相違しているものである。また、
その効果も上記第一具体例と同様である。従って、側壁
部に関してここでは説明し、その他の説明については省
略するものとする。すなわち、側壁部120は、押出技
法により内部に押出方向へ貫通してなる中空部122を
有し、その形状は、円筒体を縦割りに5分割して、その
分割したもののそれぞれの両端部を、一端は内側に、他
端は外側にして、そして、同一サイズの連結壁126で
相互に連設したような断面形状の中空体であって、その
一端は載置面に載置可能となっていて、そして、略円形
状を呈する孔部124が任意の位置に複数設けられてい
る。つまり、側壁部120の横断面の形状は、円弧とそ
の円弧の端部から連設された突状部(連結壁)の5つを
繋ぎ合せた形状となっている。
【0034】また、本第七具体例の覆体A7の製造方法
について説明する。まず、粘土を押出成形機に供給し、
該粘土がオーガー部において混練されつつ圧送され、口
型と中子間の隙間から、断面形状が図7(c)に示す形
状を呈する連続した中空体が押し出され、その長さが所
定長に達したときに、該オーガー部の押出運転を一時停
止し、該口型出口においてカッターによって切断面が略
平滑状となるように切断して、内部に押出方向へ貫通し
てなる中空部122を有する側壁部120の素体を形成
する。次に、上記第一具体例と同様に、該側壁部120
の素体が乾燥する前に、任意の位置に略円形状を呈する
孔部124を複数貫設する。なお、図示しないが、略平
滑状にすべく切断した面、すなわち、底面の近傍に少な
くとも1個の孔部を貫設する。そして、該孔部124を
有する上記側壁部120の素体を乾燥させ施釉等を行っ
た後、焼成して覆体A7が完成する。
【0035】次に、第八具体例を図7(d)を利用して
説明する。本第八具体例の覆体A8は、上記第一具体例
の覆体A1の構成及びその使用状態とほとんど同様であ
って、側壁部の形状が相違しているものである。また、
その効果も上記第一具体例と同様である。従って、側壁
部に関してここでは説明し、その他の説明については省
略するものとする。すなわち、側壁部130は、押出技
法により内部に押出方向へ貫通してなる中空部131を
有し、その形状は、円筒体を縦割りに3分割して、その
分割したもののそれぞれの湾曲面を内側にして、同一サ
イズの連結壁133で相互に連設したようないわゆる富
士山状の断面形状の中空体であって、その一端は載置面
に載置可能となっていて、そして、略円形状を呈する孔
部132が任意の位置に複数設けられている。
【0036】また、本第八具体例の覆体A8の製造方法
について説明する。まず、粘土を押出成形機に供給し、
該粘土がオーガー部において混練されつつ圧送され、口
型と中子間の隙間から、断面形状が図7(d)に示すい
わゆる富士山形状を呈する連続した中空体が押し出さ
れ、その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の
押出運転を一時停止し、該口型出口においてカッターに
よって切断面が略平滑状となるように切断して、内部に
押出方向へ貫通してなる中空部131を有する側壁部1
30の素体を形成する。次に、上記第一具体例と同様
に、該側壁部130の素体が乾燥する前に、任意の位置
に略円形状を呈する孔部132を複数貫設する。なお、
図示しないが、略平滑状にすべく切断した面、すなわ
ち、底面の近傍に少なくとも1個の孔部を貫設する。そ
して、該孔部132を有する上記側壁部130の素体を
乾燥させ施釉等を行った後、焼成して覆体A8が完成す
る。
【0037】次に、第九具体例を図8を利用して説明す
る。本第九具体例の覆体A9は、上記第一具体例と同様
の陶製であって、側壁部134で形成され、該側壁部1
34には内部に仕切壁135が設けられ、内部に押出方
向へ貫通してなる中空部136a、136b、136c
と、孔部137とを有している。ここで、該側壁部13
4は、押出技法により後記する仕切壁135で中空部を
136a、136b、136cの3つに区画された中空
円筒体形状に形成され、その一端である底面138が、
載置面に載置可能に略平滑状を呈している。また、各中
空部のそれぞれは、有底容器としてのコップ又は発光部
材としての照明灯を収納可能のサイズを有している。該
仕切壁135は、上記側壁部134の断面形状である略
円形状を略均等に3分割すべく、その断面形状は略Y字
状を呈している。
【0038】該孔部137は、略円形状であって、上記
側壁部134の任意の位置に複数貫設されている。ま
た、図示していないが、孔部が各中空部ごとに1個、上
記側壁部134の該底面138近傍に設けられている。
この各孔部は、該覆体A9を照明具として使用する場合
において、該中空部136a、136b、136c内の
それぞれへ照明灯等を載置したときに、そのコードを挿
通させるためのものである。上記覆体A9を、上記第一
具体例と同様、花器として使用する場合においては、図
示しないが、有底容器としてのコップ等を、また、照明
具として使用する場合においては、発光部材としての照
明灯等を、上記中空部136a、136b、136c内
へそれぞれ収納して載置する。
【0039】次に、本第九具体例の覆体A9の製造方法
について説明する。まず、粘土を押出成形機に供給し、
該粘土がオーガー部において混練されつつ圧送され、口
型と中子間の隙間から、断面形状がその外周は略円形状
であって、かつ、その円内部には略均等に3分割すべく
略Y字状形状を呈した仕切壁135を配設して押し出さ
れ、その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の
押出運転を一時停止し、該口型出口においてカッターに
よって切断面が略平滑状となるように切断して、内部に
押出方向へ貫通してなる中空部が該仕切壁135で13
6a、136b、136cの3つに区画された側壁部1
34の素体を形成する。なお、上記仕切壁135は、中
空部を均等分割するものでなくてもよい。次に、該側壁
部134の素体が乾燥する前に、任意の位置で略円形状
を呈する孔部137を複数貫設する。なお、図示しない
が、略平滑状にすべく切断した面、すなわち、底面13
8の近傍に中空部136a、136b、136cごとに
少なくとも1個だけ貫設する。そして、該孔部137を
有する上記側壁部134の素体を乾燥させ施釉等を行っ
た後、焼成して図8に示す覆体A9が完成する。
【0040】次に、本第九具体例の覆体A9の使用状態
について説明する。まず、花器として使用する場合にお
いては、有底容器としてのコップ等を側壁部134に有
する中空部136a、136b、136c内へ収納させ
るべく並べて載置面に載置し、水等を適当にそれぞれ該
コップ等内へ入れる。次に、該側壁部134の底面13
8側から覆うべく、上記コップ等を該中空部136a、
136b、136c内へ収納する。このとき、上記側壁
部134は、該載置面に立置状態となる。そして、花を
活ける場合に、その花の茎の先端それぞれを各孔部13
7から挿入し、上記コップ等内へ投げ入れ状態とし、興
趣深い花活けが実現される。なお、上記コップ等をすべ
ての中空部内へ収納しなくてもよい。
【0041】次に、照明具として使用する場合において
は、発光部材としての照明灯等を側壁部134に有する
中空部136a、136b、136c内へ収納させるべ
く並べて載置面に載置する。そして、側壁部134の底
面138側から覆うべく、該照明灯等を中空部136
a、136b、136c内へ収納する。このとき、該側
壁部134は、該載置面に立置状態となる。また、上記
照明灯を載置した場合は、そのコードを該底面66近傍
にそれぞれ有する1個の孔部を介して外部へ出す。次
に、プラグを電源につなぐか又はスイッチを入れること
によって、点灯して使用される。なお、上記照明灯等を
すべての中空部内へ収納しなくてもよい。
【0042】次に、第十具体例を図9及び図10を利用
して説明する。本第十具体例の覆体A10は、上記第一
具体例と同様の陶製であって、側壁部140と、蓋部1
50とを有している。そして、該側壁部140には、内
部に押出方向へ貫通してなる中空部142と、孔部14
4とが設けられ、該蓋部150には、仕切壁152が設
けられている。ここで、上記側壁部140は、上記第一
具体例と同様に、押出技法により該中空部142を有し
た中空四角筒体形状に形成され、その一端は底面146
として載置面に載置可能に略平滑状を呈し、他端も上端
148として略平滑状を呈している。また、その中空部
142も、上記第一具体例と同様に、有底容器としての
コップ等又は発光部材としての照明灯等を収納可能のサ
イズを有している。
【0043】該孔部144は、略円形状であって、上記
側壁部140の任意の位置に複数貫設され(図9に示す
ように、外表面に装飾を施す場合にはそれを考慮して貫
設する)、なお、該覆体A10を照明具として使用する
場合において、上記中空部142内へ該照明灯等を載置
したときに、そのコードを挿通させるため、上記側壁部
140の該底面146の近傍に少なくとも1個の孔部が
貫設されている。上記蓋部150は、図9に示すよう
に、上記側壁部140の断面形状と同一の四角形状の外
周内に格子状に仕切壁152が設けられ、下端154
は、上記側壁部140の上端148と接着させるべく、
略平滑状を呈している。また、その上端はさまざまな角
度から装飾的に切断した面で構成されている。上記蓋部
150と上記側壁部140とは一体に形成されている。
上記覆体A10を、上記第一具体例と同様、花器として
使用する場合においては、図示しないが、有底容器とし
てのコップ等を、また、照明具として使用する場合にお
いては、発光部材としての照明灯等を、上記中空部14
2内へ収納して載置する。
【0044】次に、本第十具体例の覆体A10の製造方
法について説明する。まず、上記第一具体例と同様に、
粘土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部におい
て混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間から、断
面形状が略四角形状を呈する連続した中空体が押し出さ
れ、その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の
押出運転を一時停止し、該口型出口においてカッターに
よって切断面が略平滑状となるように切断して、内部に
押出方向へ貫通してなる中空部142を有する側壁部1
40の素体を形成する。次に、該側壁部140の素体が
乾燥する前に、上記側壁部140の素体の外表面に装飾
を施し、それに対応する略円形状を呈する孔部144を
複数貫設する。なお、図示しないが、略平滑状にすべく
切断した面、すなわち、底面146の近傍に少なくとも
1個の孔部を貫設する。
【0045】次に、蓋部150の素体を形成する。この
場合も、上記側壁部140の素体の製造方法と同様に、
粘土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部におい
て混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間から、断
面形状がその外周形状は上記側壁部140の素体の四角
形状と同一の四角形状であって、その内部に格子状の仕
切壁152を配設して押し出され、その長さが所定長に
達したときに、該オーガー部の押出運転を一時停止し、
該口型出口においてカッターによって切断面が略平滑状
となるように切断する。さらに、略平滑状の両端のうち
の一端をカッター等により、さまざまな角度から切断し
て該蓋部150の素体を形成する。
【0046】次に、上記側壁部140の素体と上記蓋部
150の素体とがともに乾燥しないうちに、上記側壁部
140の素体の上端148の開口部と、上記蓋部150
の素体の下端154の外周面とをきっちり合わせて、粘
土を泥漿化させた接着部材により押着一体化する。そし
て、乾燥させ施釉等を行った後、焼成して図10に示す
覆体A10が完成する。上記覆体の製造方法によれば、
押出技法を使用しているので、中空四角筒体を形成した
後、追加して行う加工が比較的容易となり、従って、側
壁部140の上端148の開口部と、別途、押出技法を
使用して形成した内部に格子状の仕切壁152を有する
蓋部150の下端154の外周面とを、粘土を泥漿化さ
せた接着部材により、簡易に一体として接着することが
できて、装飾的加工をなし得る。
【0047】次に、本第十具体例の覆体A10の使用状
態について説明する。まず、花器として使用する場合に
おいては、有底容器としてのコップ等を載置面に載置
し、水等を適当にそれぞれ該コップ等内へ入れる。次
に、側壁部140の底面146側から覆うべく、上記コ
ップ等を中空部142内へ収納する。このとき、該側壁
部140は、該載置面に立置状態となる。そして、花を
活ける場合に、その花の茎の先端それぞれを各孔部14
4又は蓋部150内に格子状に仕切壁152で形成され
た各穴から挿入し、上記コップ等内へ投げ入れ状態と
し、興趣深い花活けが実現される。次に、照明具として
使用する場合においては、発光部材としての照明灯等を
載置面に載置する。そして、側壁部140の底面146
側から覆うべく、該照明灯等を中空部142内へ収納す
る。このとき、該側壁部140は、該載置面に立置状態
となる。また、上記照明灯を載置した場合は、そのコー
ドを該底面146近傍に有する1個の孔部を介して外部
へ出す。次に、プラグを電源につなぐか又はスイッチを
入れることによって、点灯して使用される。
【0048】上記構成の覆体A10によれば、上記覆体
A1と同様、一般的な花器と対比すると、底部がないた
め、その製造において、底部の水漏れチェックを不要と
することができて、大幅に手間を省くことができ、従っ
て、製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能で
ある。また、コップ等の有底容器を組み合わせて使用す
ると花器となり、照明灯等の発光部材を組み合わせて使
用すると照明具となり、また、該覆体A10自体のみで
もオブジェにもなり得るものであって、一品で多用途に
兼用して使用することができる。さらに、上記のような
蓋部150を有するので、花器や照明具として使用する
場合において、上記覆体A10内部に載置等された有底
容器としてのコップ等や発光部材としての照明灯等を外
部から見えにくくすることができて、使用に当たって興
趣深いものとすることができる。
【0049】次に、第十一具体例を図11を利用して説
明する。本第十一具体例の覆体A11は、上記第一具体
例と同様の陶製であって、側壁部160と、装飾折曲部
170とを有している。そして、該側壁部160には内
部に押出方向へ貫通してなる中空部162と、孔部16
4とが設けられている。ここで、上記側壁部160は、
押出技法により該中空部162を有した中空四角筒体形
状に形成され、その一端は底面166として載置面に載
置可能に略平滑状を呈し、他端も上端168として略平
滑状を呈している。また、その中空部162も、上記第
一具体例と同様に、図示しないが、有底容器としてのコ
ップ等又は発光部材としての照明灯等を収納可能のサイ
ズを有している。該孔部164は、略円形状であって、
上記側壁部160の任意の位置に、装飾的に複数貫設さ
れ、また、図示していないが、孔部が1個、上記側壁部
160の該底面166近傍に設けられている。この孔部
は、該覆体A11を照明具として使用する場合におい
て、上記中空部162内へ照明灯等を載置したときに、
そのコードを挿通させるためのものである。
【0050】該装飾折曲部170は、図11に示すよう
に、略四角形状を呈する板状物を円弧状に曲折させたも
のであって、4個形成され、それぞれの一端が配置され
る向きがそれぞれ全く異なるように上記側壁部160の
上端168の開口部と一体に連設されている。従って、
隙間172の開いた蓋状を呈した状態で形成されてい
る。上記覆体A11を、上記第一具体例と同様、花器と
して使用する場合においては、図示しないが、有底容器
としてのコップ等を、また、照明具として使用する場合
においては、発光部材としての照明灯等を、上記中空部
162内へ収納して載置する。
【0051】次に、本第十一具体例の覆体A11の製造
方法について説明する。まず、上記第一具体例と同様
に、粘土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部に
おいて混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間か
ら、断面形状が略四角形状を呈する連続した中空体が押
し出され、その長さが所定長に達したときに、該オーガ
ー部の押出運転を一時停止し、該口型出口においてカッ
ターによって切断面が略平滑状となるように切断して、
内部に押出方向へ貫通してなる中空部162を有する側
壁部160の素体を形成する。次に、該側壁部160の
素体が乾燥する前に、任意の位置に略円形状を呈する孔
部164を装飾的に複数貫設する。なお、図示しない
が、略平滑状にすべく切断した面、すなわち、底面16
6の近傍に少なくとも1個の孔部を貫設する。
【0052】次に、略四角形状の板状の粘土を円弧状に
折曲して装飾折曲部170の素体を4個形成する。そし
て、上記側壁部160の素体が乾燥する前に、上記側壁
部160の素体の上端168の開口部へ、配置される向
きがそれぞれ全く異なるようにその一端を粘土を泥漿化
させた接着部材によりそれぞれ押着一体化させる。そし
て、該孔部164を有する上記側壁部160の素体及び
該装飾折曲部170の素体を乾燥させ施釉等を行った
後、焼成して図11に示す覆体A11が完成する。
【0053】次に、本第十一具体例の覆体A11の使用
状態について説明する。まず、花器として使用する場合
においては、有底容器としてのコップ等を載置面に載置
し、水等を適当にそれぞれ該コップ等内へ入れる。次
に、側壁部160の底面166側から覆うべく、上記コ
ップ等を中空部162内へ収納する。このとき、該側壁
部160は、該載置面に立置状態となる。そして、花を
活ける場合に、その花の茎の先端それぞれを各孔部16
4又は各隙間172から挿入し、上記コップ等内へ投げ
入れ状態とし、興趣深い花活けが実現される。次に、照
明具として使用する場合においては、発光部材としての
照明灯等を載置面に載置する。そして、側壁部160の
底面166側から覆うべく、該照明灯等を中空部162
内へ収納する。このとき、該側壁部160は、該載置面
に立置状態となる。また、上記照明灯を載置した場合
は、そのコードを該底面166近傍に有する1個の孔部
を介して外部へ出す。次に、プラグを電源につなぐか又
はスイッチを入れることによって、点灯して使用され
る。
【0054】上記構成の覆体A11によれば、上記覆体
A1と同様、一般的な花器と対比すると、底部がないた
め、その製造において、底部の水漏れチェックを不要と
することができて、大幅に手間を省くことができ、従っ
て、製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能で
ある。また、押出技法を使用しているので、ろくろ成形
や石膏型成形等の他の技法と比して、後から追加して行
う加工、特に、装飾的な加工を容易とすることができ
る。また、コップ等の有底容器を組み合わせて使用する
と花器となり、照明灯等の発光部材を組み合わせて使用
すると照明具となり、また、該覆体A11自体のみでも
オブジェにもなり得るものであって、一品で多用途に兼
用して使用することができる。さらに、上記蓋状の装飾
折曲部170を有するので、花器や照明具として使用す
る場合において、上記覆体A11内部に載置等された有
底容器としてのコップ等や発光部材としての照明灯等を
外部から見えにくくすることができて、使用に当たって
興趣深いものとすることができる。
【0055】次に、第十二具体例を図12(a)を利用
して説明する。本第十二具体例の覆体B1は、上記第一
具体例と同様の陶製であって、同一サイズを呈する覆素
体200a、200b、200c、200dを有し、こ
れらを積み重ね方向を異にして積層状に配設したもので
ある。ここで、該覆素体200a、200b、200
c、200dは、押出技法により内部に押出方向へ貫通
してなる中空部202a、202b、202c、202
dをそれぞれ有した中空楕円筒体形状に形成され、その
一端はそれぞれ底面206a、206b、206c、2
06dとして載置面に載置可能に略平滑状を呈し、他端
もそれぞれ上端208a、208b、208c、208
dとして略平滑状を呈している。
【0056】また、上記覆素体200a、200b、2
00cの側壁には任意の位置にそれぞれ略円形状を呈す
る孔部204a、204b、204cが貫設されてい
る。そして、図12(a)に示すように、各覆素体を積
み重ね方向を変えて積層状に配設する。すなわち、ま
ず、上記覆素体200dは、その底面206d側を下に
して載置面に載置され、次に、上記覆素体200cは、
上記覆素体200dの上端208dに、その底面206
cを、上記覆素体200dの中空部202dの内径の長
い方の直径に対し略直交状に載置され、次に、上記覆素
体200bは、上記覆素体200cの上端208cに、
その底面206bを、上記覆素体200cの中空部20
2cの内径の長い方の直径に対し略直交状に載置され、
さらに、上記覆素体200aは、上記覆素体200bの
上端208bに、その底面206aを、上記覆素体20
0bの中空部202bの内径の長い方の直径に対し略直
交状に載置されている。なお、上記各覆素体の積み重ね
方向は、上記各覆素体の上端の開口部の2点に上記各覆
素体の底面が載置されている状態であれば、任意の方向
でもよい。また、上記各覆素体を積み重ねる段数も任意
でよい。上記覆体B1を、花器として使用する場合にお
いては、図示しないが、有底容器としてのコップ等を、
また、照明具として使用する場合においては、発光部材
としての照明灯等を、上記覆素体200dの中空部20
2d内へ載置する。
【0057】次に、本第十二具体例の覆体B1の製造方
法について説明する。まず、上記第一具体例と同様に、
粘土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部におい
て混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間から、断
面形状が略楕円形状を呈する連続した中空体が押し出さ
れ、その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の
押出運転を一時停止し、該口型出口においてカッターに
よって切断面が略平滑状となるように切断して、内部に
押出方向へ貫通してなる中空部202a、202b、2
02c、202dをそれぞれ有する覆素体200a、2
00b、200c、200dの素体を形成する。次に、
該覆素体200a、200b、200cの素体が乾燥す
る前に、略円形状を呈する孔部204a、204b、2
04cをそれぞれ各覆素体の側壁の任意の位置に複数貫
設する。そして、該孔部204a、204b、204c
をそれぞれ有する上記覆素体200a、200b、20
0cの素体及び上記覆素体200dの素体を乾燥させ施
釉等を行った後、焼成し、上述したように、積み重ね方
向を変えて積層状に配設すると、図12(a)に示す覆
体B1が完成する。
【0058】次に、本第十二具体例の覆体B1の使用状
態について説明する。まず、花器として使用する場合に
おいては、有底容器としてのコップ等を載置面に載置
し、水等を適当にそれぞれ該コップ等内へ入れる。次
に、覆素体200dの底面206d側から覆うべく、上
記コップ等を中空部202d内へまず収納する。このと
き、該覆素体200dは、該載置面に立置状態となる。
次に、上記コップ等のサイズを考慮しながら覆素体20
0cを積み重ね方向を変えて上記覆素体200d上に積
層し、さらに、覆素体200bを積み重ね方向を変えて
該覆素体200c上に積層し、最後に、覆素体200a
を積み重ね方向を変えて該覆素体200b上に積層す
る。そして、花を活ける場合に、その花の茎の先端それ
ぞれを各孔部204a、204b、204c又は各中空
部202a、202b、202c、202dから挿入
し、上記コップ等内へ投げ入れ状態とし、興趣深い花活
けが実現される。
【0059】次に、照明具として使用する場合において
は、発光部材としての照明灯等を載置面に載置する。そ
して、覆素体200dの底面206d側から覆うべく、
該照明灯等を中空部202d内へまず収納する。このと
き、該覆素体200dは、該載置面に立置状態となる。
次に、上記照明灯等のサイズを考慮しながら覆素体20
0cを積み重ね方向を変えて上記覆素体200d上に積
層し、さらに、覆素体200bを積み重ね方向を変えて
該覆素体200c上に積層し、最後に、覆素体200a
を積み重ね方向を変えて該覆素体200b上に積層す
る。また、上記照明灯を載置した場合は、そのコードを
上記各覆素体に有する孔部204a、204b、204
c又は中空部202a、202b、202c、202d
のいずれかを介して外部へ出す。次に、プラグを電源に
つなぐか又はスイッチを入れることによって、点灯して
使用される。
【0060】上記構成の覆体B1によれば、上記覆体A
1と同様、一般的な花器と対比すると、底部がないた
め、その製造において、底部の水漏れチェックを不要と
することができて、大幅に手間を省くことができ、従っ
て、製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能で
ある。また、押出技法を使用しているので、ろくろ成形
や石膏型成形等の他の技法と比して、後から追加して行
う加工、特に、装飾的な加工を容易とすることができ
る。さらに、コップ等の有底容器を組み合わせて使用す
ると花器となり、照明灯等の発光部材を組み合わせて使
用すると照明具となり、また、該覆体B1自体のみでオ
ブジェにもなり得るものであって、一品で多用途に兼用
して使用することができる。また、覆素体200a、2
00b、200c、200dを、それぞれ積み重ね方向
を変えて積層状に配設したので、花器や照明具として使
用する場合において、より一層興趣深いものとすること
ができる。
【0061】次に、第十三具体例を図12(b)を利用
して説明する。本第十三具体例の覆体B2は、上記第一
具体例と同様の陶製であって、同一サイズを呈する覆素
体210a、210b、210c、210d、210
e、210f、210gを有し、下から数えた場合に奇
数段と偶数段との積み重ね方向を異にして積層状に配設
したものである。ここで、該覆素体210a、210
b、210c、210d、210e、210f、210
gは、押出技法により内部に押出方向へ貫通してなる中
空部212a、212b、212c、212d、212
e、212f、212gをそれぞれ有した中空十字筒体
形状に形成され、その一端はそれぞれ底面216a、2
16b、216c、216d、216e、216f、2
16gとして載置面に載置可能に略平滑状を呈し、他端
もそれぞれ上端218a、218b、218c、218
d、218e、218f、218gとして略平滑状を呈
している。
【0062】そして、図12(b)に示すように、各覆
素体を下から数えた場合に奇数段と偶数段との積み重ね
方向を変えて積層状に配設する。すなわち、まず、上記
覆素体210gは、その底面216g側を下にして載置
面に載置され、次に、上記覆素体210fは、上記覆素
体210gの上端218gに、その底面216fを、角
度45度分回転させて載置され、次に、上記覆素体21
0eは、上記覆素体210fの上端218fに、その底
面216eを、上記覆素体210gと同じ向きに載置さ
れ、次に、上記覆素体210dは、上記覆素体210e
の上端218eに、その底面216dを、上記覆素体2
10fと同じ向きに載置され、次に、上記覆素体210
cは、上記覆素体210dの上端218dに、その底面
216cを、上記覆素体210gと同じ向きに載置さ
れ、次に、上記覆素体210bは、上記覆素体210c
の上端218cに、その底面216bを、上記覆素体2
10fと同じ向きに載置され、最後に、上記覆素体21
0aは、上記覆素体210bの上端218bに、その底
面216aを、上記覆素体210gと同じ向きに載置さ
れている。なお、上記各覆素体の積み重ね方向は、上記
各覆素体の上端に上記各覆素体の底面が載置されている
状態であれば、任意の方向でよい。また、上記各覆素体
を積み重ねる段数も任意でよい。上記覆体B1を花器と
して使用する場合においては、図示しないが、有底容器
としてのコップ等を、また、照明具として使用する場合
においては、発光部材としての照明灯等を、上記覆素体
210gの中空部212g内へ載置する。
【0063】次に、本第十三具体例の覆体B2の製造方
法について説明する。まず、上記第一具体例と同様に、
粘土を押出成形機に供給し、該粘土がオーガー部におい
て混練されつつ圧送され、口型と中子間の隙間から、断
面形状が略十字形状を呈する連続した中空体が押し出さ
れ、その長さが所定長に達したときに、該オーガー部の
押出運転を一時停止し、該口型出口においてカッターに
よって切断面が略平滑状となるように切断して、内部に
押出方向へ貫通してなる中空部212a、212b、2
12c、212d、212e、212f、212gをそ
れぞれ有する覆素体210a、210b、210c、2
10d、210e、210f、210gの素体を形成す
る。次に、該各覆素体の素体を乾燥させ施釉等を行った
後、焼成し、上述したように、積み重ね方向を変えて積
層状に配設すると、図12(b)に示す覆体B2が完成
する。
【0064】次に、本第十三具体例の覆体B2の使用状
態について説明する。まず、花器として使用する場合に
おいては、有底容器としてのコップ等を載置面に載置
し、水等を適当にそれぞれ該コップ等内へ入れる。次
に、覆素体210gの底面216g側から覆うべく、上
記コップ等を中空部212g内へまず載置する。このと
き、該覆素体210gは、該載置面に立置状態となる。
次に、上記コップ等のサイズを考慮しながら覆素体21
0fを積み重ね方向は角度45度分回転させて上記覆素
体210g上に積層し、次に、覆素体210eを積み重
ね方向は上記覆素体210gの向きと同方向で該覆素体
210f上に積層し、次に、覆素体210dを積み重ね
方向は上記覆素体210fの向きと同方向で該覆素体2
10e上に積層し、次に、覆素体210cを積み重ね方
向は上記覆素体210gの向きと同方向で該覆素体21
0d上に積層し、次に、覆素体210bを積み重ね方向
は上記覆素体210fの向きと同方向で該覆素体210
c上に積層し、最後に、覆素体210aを積み重ね方向
は上記覆素体210gの向きと同方向で該覆素体210
b上に積層する。そして、花を活ける場合に、その花の
茎の先端をそれぞれ中空部212a、212b、212
c、212d、212e、212f、212gから挿入
し、上記コップ等内へ投げ入れ状態とし、興趣深い花活
けが実現される。
【0065】次に、照明具として使用する場合において
は、発光部材としての照明灯等を載置面に載置する。そ
して、覆素体210gの底面216g側から覆うべく、
該照明灯等を中空部212g内へまず載置する。このと
き、該覆素体210gは、該載置面に立置状態となる。
次に、上記照明灯等のサイズを考慮しながら覆素体21
0fを積み重ね方向は角度45度分回転させて上記覆素
体210g上に積層し、次に、覆素体210eを積み重
ね方向は上記覆素体210gの向きと同方向で該覆素体
210f上に積層し、次に、覆素体210dを積み重ね
方向は上記覆素体210fの向きと同方向で該覆素体2
10e上に積層し、次に、覆素体210cを積み重ね方
向は上記覆素体210gの向きと同方向で該覆素体21
0d上に積層し、次に、覆素体210bを積み重ね方向
は上記覆素体210fの向きと同方向で該覆素体210
c上に積層し、最後に、覆素体210aを積み重ね方向
は上記覆素体210gの向きと同方向で該覆素体210
b上に積層する。また、上記照明灯を載置した場合は、
そのコードを上記各覆素体に有する中空部212a、2
12b、212c、212d、212e、212f、2
12gのいずれかを介して外部へ出す。次に、プラグを
電源につなぐか又はスイッチを入れることによって、点
灯して使用される。
【0066】上記構成の覆体B2によれば、上記覆体A
1と同様、一般的な花器と対比すると、底部がないた
め、その製造において、底部の水漏れチェックを不要と
することができて、大幅に手間を省くことができ、従っ
て、製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能で
ある。また、押出技法を使用しているので、ろくろ成形
や石膏型成形等の他の技法と比して、後から追加して行
う加工、特に、装飾的な加工を容易とすることができ
る。さらに、コップ等の有底容器を組み合わせて使用す
ると花器となり、照明灯等の発光部材を組み合わせて使
用すると照明具となり、また、該覆体B2自体のみでオ
ブジェにもなり得るものであって、一品で多用途に兼用
して使用することができる。また、覆素体210a、2
10b、210c、210d、210e、210f、2
10gを、それぞれ奇数段と偶数段との積み重ね方向を
変えて積層状に配設したので、花器や照明具として使用
する場合において、より一層興趣深いものとすることが
できる。
【0067】なお、本具体例では、有底容器としてはコ
ップを使用して説明しているが、中空部内へ収納できる
サイズである限り、コップの代わりに、大鉢、マグカッ
プ、茶碗、湯呑み、丼、コーヒー碗、紅茶碗、グラス、
サラダボール、小鉢、杯、オードブル入れ等を使用して
もよい。また、発光部材としては照明灯を使用して説明
しているが、中空部内へ収納できるサイズである限り、
ランプ、蝋燭等を使用してもよい。さらに、これらは既
製品でも専用品(新製品)であってもよい。
【0068】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の覆体に
よれば、一般的な花器と対比すると、底部がないため、
その製造において、底部の水漏れチェックを不要とする
ことができて、大幅に手間を省くことができ、従って、
製造が簡易で済み、しかも、低コストで製造可能であ
る。また、押出技法を使用しているので、ろくろ成形や
石膏型成形等の他の技法と比して、後から追加して行う
加工、特に、装飾的な加工を容易とすることができる。
さらに、コップ等の有底容器を組み合わせて使用すると
花器となり、照明灯等の発光部材を組み合わせて使用す
ると照明具となり、また、それ自体のみでオブジェにも
なり得るものであって、一品で多用途に兼用して使用す
ることができる。
【0069】また、請求項2に記載の覆体によれば、特
に、蓋部を有するので、花器や照明具として使用する場
合において、該覆体内部に載置等された有底容器や発光
部材を外部から見えにくくすることができて、使用に当
たって興趣深いものとすることができる。また、請求項
3に記載の覆体によれば、特に、装飾折曲部を有するの
で、花器や照明具として使用する場合において、より一
層興趣深いものとすることができる。
【0070】また、請求項4に記載の覆体によれば、一
般的な花器と対比すると、底部がないため、その製造に
おいて、底部の水漏れチェックを不要とすることができ
て、大幅に手間を省くことができ、従って、製造が簡易
で済み、しかも、低コストで製造可能である。また、押
出技法を使用しているので、ろくろ成形や石膏型成形等
の他の技法と比して、後から追加して行う加工、特に、
装飾的な加工を容易とすることができる。さらに、コッ
プ等の有底容器を組み合わせて使用すると花器となり、
照明灯等の発光部材を組み合わせて使用すると照明具と
なり、また、それ自体のみでオブジェにもなり得るもの
であって、一品で多用途に兼用して使用することができ
る。また、覆素体の複数を、それぞれ積み重ね方向を変
えて積層状に配設したので、花器や照明具として使用す
る場合において、より一層興趣深いものとすることがで
きる。
【0071】また、請求項5に記載の花器によれば、上
記請求項1から請求項4までのいずれかの記載の覆体と
有底容器とを組み合わせたものなので、一般的な花器の
製造において必要な手間のかかる底部に関する水漏れチ
ェック作業を省略できて、製造コストを引き下げること
ができる。また、請求項6に記載の照明具によれば、上
記請求項1から請求項4までのいずれかの記載の覆体と
発光部材とを組み合わせたものなので、該覆体に有する
孔部等が明かりとりとなって、興趣のある照明具とする
ことができる。また、請求項7の記載の覆体の製造方法
によれば、押出技法を使用しているので、任意断面形状
の中空体を形成した後、追加して行う加工が比較的容易
となり、従って、一方の端部に切込みを入れ、かつ、任
意形状に折曲するだけで、装飾的加工をなし得る。
【0072】また、請求項8の記載の覆体の製造方法に
よれば、押出技法を使用しているので、任意断面形状の
中空体を形成した後、追加して行う加工が比較的容易と
なり、従って、一方の端部に蓋部を簡易に一体として接
着することができて、装飾的加工をなし得る。さらに、
請求項9の記載の覆体の製造方法によれば、押出技法を
使用しているので、任意断面形状の中空体を形成した
後、追加して行う加工が比較的容易となり、従って、一
方の端部に蓋部を簡易に嵌脱可能に形成することができ
て、装飾的加工をなし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第一具体例の、花器として使用
した場合の覆体を示す端面図である。
【図2】本発明に基づく第一具体例の、照明具として使
用した場合の覆体を示す端面図である。
【図3】本発明に基づく第二具体例の覆体を示す側面図
である。
【図4】本発明に基づく第二具体例の、花器として使用
した場合の覆体を示す端面図である。
【図5】本発明に基づく第二具体例の、照明具として使
用した場合の覆体を示す端面図である。
【図6】本発明に基づく覆体を示す斜視図であって、
(a)は第三具体例の覆体を示す斜視図であり、(b)
は第四具体例の覆体を示す斜視図である。
【図7】本発明に基づく覆体の一部を示す斜視図であっ
て、(a)は第五具体例の覆体の一部を示す斜視図であ
り、(b)は第六具体例の覆体の一部を示す斜視図であ
り、(c)は第七具体例の覆体の一部を示す斜視図であ
り、(d)は第八具体例の覆体の一部を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明に基づく第九具体例の覆体の一部を破断
して示す斜視図である。
【図9】本発明に基づく第十具体例の覆体の製造過程を
示す説明図である。
【図10】本発明に基づく第十具体例の覆体を示す斜視
図である。
【図11】本発明に基づく第十一具体例の覆体を示す斜
視図である。
【図12】本発明に基づく覆体を示す斜視図であって、
(a)は第十二具体例の覆体を示す斜視図であり、
(b)は第十三具体例の覆体を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、40、60、80、100、110、120、1
30、134、140、160 側壁部 12、42、62、82、102、112、122、1
31、136a、136b、136c、142、16
2、202a、202b、202c、202d、212
a、212b、212c、212d、212e、212
f、212g 中空部 14、18、44、46、47、52、64、84、1
04、114、124、132、137、144、16
4、204a、204b、204c 孔部 16、48、66、86、138、146、166、2
06a、206b、206c、206d、216a、2
16b、216c、216d、216e、216f、2
16g 底面 20 コップ 30 照明灯 49、148、168、208a、208b、208
c、208d、218a、218b、218c、218
d、218e、218f、218g 上端 50、150 蓋部 54 嵌合部 70、90、170 装飾折曲部 200a、200b、200c、200d、210a、
210b、210c、210d、210e、210f、
210g 覆素体 A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A
9、A10、A11、B1、B2 覆体 H 花

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出技法により任意断面の中空体状形状
    であって、一端を立置可能な面とし、側壁部に孔部を有
    したことを特徴とする覆体。
  2. 【請求項2】 覆体が、上端に設けられた蓋部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の覆体。
  3. 【請求項3】 覆体が、上端に設けられた装飾折曲部を
    有することを特徴とする請求項1に記載の覆体。
  4. 【請求項4】 押出技法により任意断面の中空体状形状
    であって、立置可能な端面を有する覆素体の複数を、そ
    れぞれ積み重ね方向を変えて積層状に配設されてなるこ
    とを特徴とする覆体。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載の覆体と、該覆体内に配設される有底容器とを有す
    ることを特徴とする花器。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載の覆体と、該覆体内に配設される発光部材とを有す
    ることを特徴とする照明具。
  7. 【請求項7】 押出技法により一端を立置可能な面とし
    た任意断面の中空体状形状に形成し、側壁部に孔部を設
    け、そして、上記他端近傍を切込み、かつ、任意形状に
    折曲して装飾折曲部を形成することを特徴とする覆体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 押出技法により一端を立置可能な面とし
    た任意断面の中空体状形状に形成し、側壁部に孔部を設
    け、そして、上記他端近傍に蓋部を一体として接着する
    ことを特徴とする覆体の製造方法。
  9. 【請求項9】 押出技法により一端を立置可能な面とし
    た任意断面の中空体状形状に形成し、側壁部に孔部を設
    け、そして、上記他端近傍に蓋部を嵌脱可能に形成する
    ことを特徴とする覆体の製造方法。
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