JPH11326252A - 微細孔を有する蒸発表面付き熱蒸気センサ― - Google Patents

微細孔を有する蒸発表面付き熱蒸気センサ―

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JPH11326252A
JPH11326252A JP11095415A JP9541599A JPH11326252A JP H11326252 A JPH11326252 A JP H11326252A JP 11095415 A JP11095415 A JP 11095415A JP 9541599 A JP9541599 A JP 9541599A JP H11326252 A JPH11326252 A JP H11326252A
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temperature
liquid
sensor
wet
vapor
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JP11095415A
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English (en)
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Ganapati R Mauze
ガナパティ・アール・マウゼ
Michael Greenstein
ミカエル・グリーンステイン
Paul Lum
ポール・ラム
Jr Hewlett E Melton
ヒューレット・イー・メルトン・ジュニア
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N25/00Investigating or analyzing materials by the use of thermal means
    • G01N25/56Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating moisture content
    • G01N25/62Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating moisture content by psychrometric means, e.g. wet-and-dry bulb thermometers
    • G01N25/64Investigating or analyzing materials by the use of thermal means by investigating moisture content by psychrometric means, e.g. wet-and-dry bulb thermometers using electric temperature-responsive elements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成するのが比較的簡単で、且つ頑丈であっ
て特に蒸気濃度センサーに向くところのセンサーの提
供。 【解決手段】 ガス流における液体蒸気検出用のセンサ
ーにおいて、蒸発端160を有し且つ蒸発端160で蒸
発させるための液体の供給源156から液体を導く内穴
を有するミクロ細孔154と、ミクロ細孔154におい
て液体と接触していて、ミクロ細孔154を取り囲み且
つ内穴壁の部分を形成する感熱部分146,148を有
する湿り温度センサー144と、を含んで成り、液体で
濡れた湿り温度センサー144が、前記ガス流に置かれ
る時に、液体の蒸発に起因する熱損失により前記温度セ
ンサー144で検出される温度が前記ガス流の非蒸発温
度より低くなり、その温度降下を測定してガス流Aにお
ける蒸気の濃度を決定するようにしたことを特徴とする
センサー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ガス流における
蒸気濃度を決定する技法に関し、より詳細には、ガス流
の蒸発冷却を測定することによりガス流における蒸気濃
度を決定する装置と方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス中の蒸気濃度の測定は、多くの局面
において重要である。例えば、燃焼科学技術では、ガス
流における可燃ガスの濃度を知ることは有用である。あ
る領域の空気の湿度は、気象に関わる人々にとって興味
深いものである。有機化学関連の製造工場では、空気中
のある種の揮発性溶液の蒸気濃度をモニタすることは、
その地域の住民の安全上不可欠である。さらに、手術室
における患者の生理状態を評価するために、麻酔医は、
患者に投与されるガス流中の麻酔薬の濃度を知りたいで
あろう。ヒトの呼気中の水蒸気の濃度で、ヒトの呼吸器
系の働き具合が分かる。吸い込んだり吐き出したりして
いる空気の温度と湿気を検出することで、噴霧治療及び
毒性ガス吸入の中毒についての貴重な情報がヘルスケア
の専門家に提供される。
【0003】表面音響波デバイス上に被覆した高分子フ
ィルムに吸収される蒸気の質量を測定する方式に基づく
蒸気濃度センサーが開発されている。例えば、Jay
W.Grate及びMark Kluxtyは、Ana
l.Chem.,Vol.63,pp 1719−17
27 (1991)において、蒸気吸収が質量感応型共
振器類(mass−sensitive resona
tors)の振動周波数を変化させる方式の湿度センサ
ーを記述している。また、S.Tsuchitani等
は、”A humidity sensor usin
g ionic copolymer and its
application to ahumidity
− temperature sensor mod
ule”, Sensors and Actuato
rs,Vol.15,No.4,pp 375−38
6, 1988において、ポリマーをベースとしたイン
ピーダンス効果湿度センサーを開示している。Tsuc
hitaniの湿度センサーでは、イオン性コポリマー
による吸湿によって電気回路のインピーダンスの変化が
生じ、それによって、振動周波数の変化が起こるのであ
る。しかし、蒸気吸収による蒸気濃度センサーは、全く
特異的ではなく、蒸気吸収センサーの校正用試料に存在
していなかった少しの吸収性蒸気によっても干渉され易
い。さらに、前述の蒸気センサー類は、湿度の降下に迅
速に応答しないことがある故、凝縮点近くでは十分に働
かない。それ故、広範囲の濃度にわたって機能するとこ
ろの極めて特異的な蒸気濃度センサの必要性は存在する
のである。
【0004】湿度センサー類は、多年にわたって、天気
予報関係の大気湿度を測定するのに用いられている。そ
うした用途に対しては、1つの簡単な種類の湿度センサ
ーは、乾球温度計と湿球温度計を備えている。湿球温度
計は、ガーゼで湿らした球を付けた温度計を備えてい
る。一般に、水は、重力に抗する毛管作用によって容器
からガーゼの方へ上がる。空気が水蒸気に関して不飽和
である時、そのガーゼから水が蒸発する。ガーゼからの
水蒸発の冷却効果によって、湿球温度計の温度は、蒸発
が無かった真の空気温度より低くなる。湿球温度計の温
度は、”湿球温度”として知られている。”乾球温度”
として知られている、乾球温度計で測定される温度と、
湿球温度は、大気の湿度を決定するのに使われる。例え
ば、McCabe and Smith, ”Unit
Operations of Chemical E
ngineering”, McGraw−Hill,
Ch.24, 3rd.ed.,(1956)参照。
そのような湿度センサーはサイズが大きくなりがちであ
る。それらの応答時間は、典型的には、極めて速いとい
うものではない。
【0005】さらに最近になり、空気流の温度と相対湿
度を測定するのにマイクロ熱電対採用の湿気センサー類
が、例えば、”Design and develop
ment of a micro−thermocou
ple sensor for determinin
g temperature and relativ
e humidity patterns withi
n an airstream,”J.Biomech
an.Eng.Vol.111,PP.283−28
7,Nov.1989において報告されている。前述の
装置では、湿球熱電対の接合部は、硬く且つ多孔性であ
ると報告されている、吹きかけ式(sprayed−o
n)窒化ホウ素コーティングで被覆されている。水をそ
の窒化ホウ素コーティングに供給するために、スリーブ
管が用いられる。熱電対の接合部を吹きかけ操作でコー
ティングするのは、容易な作業ではなく、スリーブを正
確に位置決めして、漏らさないで窒化ホウ素コーティン
グを濡らすようにするには、細心の注意が必要である。
また、金属又はガラスの表面上で安定な窒化ホウ素コー
ティングを形成することも困難である。さらに、水を十
分に導くのに適している多孔性構造を得るためには、多
少厚い窒化ホウ素層を形成する必要があるが、そうすれ
ばその層を脆くすると同時に熱伝達を遅くすることにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、構成するのが
比較的簡単で、且つ頑丈であって特に蒸気濃度センサー
に向くところのセンサーの必要性は存在するのである。
堅固で、製作が簡単であり、且つ小型に作り得る蒸気セ
ンサーの必要性は、依然として存在するのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】1様相において、本願発
明は、ガス流における気化性液体の蒸気濃度を検知する
センサーを提供するものである。該センサーの一実施例
は、ガス流の方向に開口を有する微細孔を含むものであ
る。微細孔は、ガス流への開口の所の蒸発端と、その蒸
発端で蒸発させるため気化液体を液体供給源から開口へ
導く内穴(lumen)とをもっている。湿式変換(w
et−transducer)温度センサー(又は、単
に”湿式温度センサー”)は、微細孔の蒸発端の温度を
検知することができる。湿式温度センサーは、感熱部分
が開口近くで微細孔中の液体と接触されている。その感
熱部分は、微細孔に外接し、内穴の部分を形成する。液
体が蒸発すると、蒸発の潜熱がガス流及びその周囲から
吸収されて、湿式温度センサー近辺が冷却されることに
なる。液体で湿った湿式温度センサーがガス流に置かれ
る時、前述の熱損失により、湿式温度センサーで検知さ
れる温度は、ガス流の非蒸発温度より低くなることにな
る。この温度降下を測定して、ガス流における蒸気濃度
を決めることができるのである。
【0008】上述の温度降下を測定するため、一実施例
では、湿式変換温度をガス流温度と比較するのに二重変
換式(dual−trasducer)温度センサーが
設けられる。前述の二重変換式温度センサーでは、湿式
変換温度センサーは、蒸発表面の温度を検知し、そして
参照温度センサーは、参照として蒸発の無い状態のガス
温度を検知する。
【0009】一実施例では、蒸気濃度を迅速に決定する
ために定常状態の温度を得ることができるよう多数の微
細孔を設けて蒸発面積を増やすことができる。均一な寸
法と形状を持った微細孔を形成できる上、薄層の材料を
使って小形の温度センサーを作ることができるため、急
速熱伝達を達成して、蒸気検知の応答時間を速めること
ができる。微細孔は小さい故、温度センサーが様々な方
位に向けられている時でも毛管作用によって微細孔に液
体を保持することができる。従って、本願発明を使え
ば、重力に比例した位置に無関係で且つ小ディメンショ
ンを必要とする用途にさえ、急速蒸気濃度センサーを作
ることができる。
【0010】本願発明のセンサーは、編みガーゼ付きの
在来型センサー類以上に有益である。第1に、編みガー
ゼに関して、滴下させないで十分な液体を供給できるよ
う、サーミスタヘッド又は熱電対接合部のような感温ユ
ニットの周りを均一に包むことができる編み材を作るこ
とは困難である。また、繊維材は編み合わされず且つ抜
け易いことがあり、患者の気道におけるような、ある種
の用途には望ましくない。同様に、窒化ホウ素のよう
な、脆く且つ壊れやすい材料は、はげ落ちることがあ
り、その上、熱及び質量の伝達が望ましくないパターン
となるであろう。在来型のガーゼ式湿度センサーでは、
水は、毛管作用で、繊維質のガーゼを通して容器中の水
から温度計へ重力に抗して吸引される。これは、水の容
器とガーゼによって湿球温度計の配置が困難になる故、
到達が困難な場所での湿度センサーの使用には役立たな
い。本願発明によるガーゼレス蒸気濃度センサーの実施
例は、患者の気道のような到達困難な場所での使用が可
能である。本明細書で用いられる時、用語”ガーゼレ
ス”(wickless)は、毛管作用で重力に抗して
液体容器から液体を導く繊維状材料が無いことを意味す
る。
【0011】本願発明により、濃度の情報が要求される
蒸気に関して極めて特異的なセンサーを作ることができ
る。例えば、アルコール蒸気の濃度センサーは、湿式変
換温度センサーと接触した微細孔(群)にアルコールを
供給することにより作ることができる。前述の蒸気濃度
センサーは、ガス流に他の蒸気が存在していてもガス流
におけるアルコール濃度を測定できるよう十分作動す
る。湿り(wet)接合部でのアルコールの蒸発に関す
る駆動力は、ガス流におけるその他の揮発性物質の蒸気
圧とは無関係である。前述の特異的センサーは、吸収蒸
気濃度センサー以上に有益である。何故なら、そのよう
な吸収蒸気濃度センサーの蒸気吸収率は、ガス中の他の
蒸気の存在で影響を受けるからである。本願発明のセン
サーの別の利点は、種々の液体を容器から種々の湿式変
換温度センサーへ導く微細孔群を設けることにより、幾
つかの別々の蒸気を検知する蒸気センサーを作ることが
できるということである。
【0012】本願発明の装置のさらに別の利点は、自動
化システムを使って且つ大量生産でそれらを容易に製造
することができるということである。当該装置の多くの
部品類は、材料等を層状にし(layering)且つ
それらの層を集積回路製造に使われるプロセスと同様の
方法で処理することにより作製することができる。前述
のプロセスを利用すれば、極めて小サイズの蒸気センサ
ーを作製することができる。そのような小サイズの蒸気
センサーは、生理上のモニタリングから、その性能があ
る種の蒸気の存在もしくは濃度によって影響される装置
の制御までの範囲に及ぶ、様々な用途に利用することが
できる。一例として、水で湿った材料の乾燥時間は、乾
燥が行われる所の空気の水分湿度によって変化する。
【0013】
【発明の実施の形態】1様相において、本願発明は、蒸
発表面での蒸発の潜熱吸収に起因する温度降下を測定し
てガス中の液体の蒸気濃度を決められるように、微細孔
から液体を気化させる技法を提供するものである。
【0014】図1は、ガス中の揮発性液体の蒸気の存在
もしくは濃度を決めるための、本願発明の蒸気センサー
の実施例を示す。蒸気センサー(又は装置)100は、
電気ケーブル116によってプロセッサ118に接続さ
れた二重変換温度センサー114を有していて、その二
重変換温度センサー114からの温度データを処理して
ガス中の蒸気濃度を表示することができる。湿度(又は
蒸気濃度)は、コンピュータモニタ、液晶ディスプレ
イ、発光ダイオードディスプレイ、紙プリンタ、プロッ
タ、指針付き検流計、等々のような表示装置120に表
示させることができる。本明細書で用いられる時、用
語”二重変換温度センサー”(dual−transd
ucer temperature sensor)
は、2つの別々の変換器である。1つは液体の蒸発によ
るガス流の定常状態の熱損失の場合の液体の温度を検知
するためのものと、他の1つは蒸発の無い状態のガス流
の温度を検知するためのものと、を備えたセンサーを指
す。これによって2つの温度間の差を決めることができ
る。理解すべきは、温度が明確に計算される必要がない
とはいえ、もし前述のセンサーが、前述の温度差をその
特性から引出せるように測定し得るところの、温度依存
特性(例えば、蒸気濃度をそれから決め得るところの、
抵抗又は電圧差)を有する2つの変換器を備えているな
ら、センサーは、前述の二重変換温度センサーであると
考えられる、ということである。
【0015】二重変換温度センサー114は、ガスの温
度を検知する参照温度センサー130と、ガス中の液体
の蒸気の不飽和度に依存した範囲で気化によって蒸気分
子をガスに逃がすであろうところの、液体の温度を検知
する湿式変換温度センサー144とを備えている。本明
細書で用いられる時、用語”湿式変換温度センサー”
は、液体が液体と接触しているガスへ蒸発によって蒸気
を逃がす場合の温度センサーと接触している液体の温度
を測定するのに使われるところの、典型的には、電気式
の、温度検知装置を指す。結果として、蒸発表面の近辺
は、蒸発の潜熱によってバルクガス(即ち、その温度が
蒸発によって著しく影響されないガス流のかさ)のそれ
より低い定常状態の温度まで冷えることになる。
【0016】図2および図3は、図1の蒸気センサーと
して用いることができる二重変換温度センサーの実施例
を示す。この実施例では、二重変換温度センサー128
は、ガス流131のガスの参照温度を測定できるよう参
照熱電対130がガス流131に露出されている。この
実施例では、参照熱電対130は液体で湿らされること
はなく、従って、その温度は、”乾式変換温度”と呼ば
れてよいものである。熱電対130は、第1乾式変換金
属層132と第2乾式変換金属層134とから構成され
て、層132,134が互いに接触する乾式変換熱電対
接合部136を形成する。熱電対130に接続された導
線(図2には図示されていない)を用いて(即ち、第1
乾式変換金属層132と第2乾式変換金属層134に接
続して)、温度を表す電気信号をプロセッサ118に送
信することができる。熱電対においては、熱電対接合部
136の両端の電圧差は、その熱電対接合部の温度に依
存して生ずる。この電圧差を測定して、熱電対接合部1
36が経験した温度を決めることができる。熱電対13
0は、熱絶縁体137で支持され、これが今度は基板1
38に支持されている。好ましくは、熱電対の感熱部分
であるところの、熱電対接合部136の周りの熱電対領
域は、ギャップ140に位置する。ギャップ140は、
基板138と熱絶縁体137から(例えば、化学腐食又
はレーザ削摩により)形成することができる。ギャップ
140は、熱電対接合部136近くのガス流による接触
表面積を大きくしてガス流から熱電対接合部136への
熱伝達を助長できるようガス流131に対してオープン
の状態に作ることができる。あるいは、ギャップ140
は、熱電対接合部が絶縁体137上でそれを完全に覆う
ことができる位に、十分狭くしてもよい。
【0017】参照熱電対130の隣りに、又は近くに
は、”湿式変換”温度センサー、この場合は、湿式変換
熱電対144がある。湿式変換熱電対144はまた、2
つの金属層、即ち、第1湿式変換金属層146及び第2
湿式変換金属層148をもっていて、その間に湿式熱電
対接合部150を形成する。蒸気検知中はガス流に露出
されている湿式変換熱電対144も熱絶縁体137で支
持されている。微細孔154は、熱絶縁体137と、第
2湿式金属層148と、第1湿式金属層146とを貫通
して、流体容器156からガス流131への開口158
まで流体が通ずるようにする。液体は、開口158の表
面から蒸発する。蒸発の潜熱に起因した熱損失によっ
て、開口158の温度が、乾式参照熱電対130で検知
されたそれより降下する。熱絶縁体層137は任意選択
(オプション)であることに注意。熱絶縁体層が無い場
合は、基板138が、熱電対130,144を直接支持
し、微細孔154は、その基板と湿式変換金属層14
6,148とを貫通できる。
【0018】液体が開口158から蒸発すると、代わり
の液体が、例えば、毛管作用によって、液体容器156
から微細孔154を経由して蒸発表面160に移ること
ができる。好ましくは、感熱部分(即ち、熱電対接合部
150)は、開口158に近い微細孔154の接合部分
に外接して、微細孔154にある液体から湿式変換熱電
対接合部150への熱伝達を高める。ガス流における蒸
気の存在又は量を検知するためにそのガス流中へ二重変
換温度センサー128を入れた後、湿式変換熱電対14
4の温度が定常状態温度になるように、液体の移動は、
十分長い時間の間、開口158の近くの液体蒸発を実質
的に一定に維持するのに十分であることが好ましい。
(図には示されていない)導線を使って湿式変換熱電対
138を電気回路に接続して、その温度を測定するか又
は乾式熱電対130から収集されたデータと比較しても
よい。
【0019】図4は、微細孔154とその蒸発表面16
0をより詳細に示す。矢印Aは、ガス流におけるガスの
流れを示す。矢印Bは、微細孔154を通って蒸発表面
160へ向かう補充液体の流れを示す。本願発明の適用
は、特定の科学的理論のどれにも依存するものではない
が、蒸気で飽和したガスの境界層は、蒸発表面160の
所にあるということが考えられる。蒸気の濃度は、蒸発
表面160から距離によって徐々に減少する。ガス流に
ある液体表面からの蒸発での質量移動は、広く研究され
てきており、化学工学の原理に熟練した当業者には十分
理解されるものである。
【0020】微細孔は、液体容器156から開口158
へ速度制限されずに液体を引き込むのに十分な毛管力を
有することが望ましい。好ましくは、液体が開口158
から蒸発する際、十分な量の液体が液体容器156から
(例えば、毛管力によって)流れて、所望の場所にいっ
たん置かれると湿式変換熱電対144を定常状態の温度
に到達させ得るものである。例えば、湿度センサーの場
合、蒸気センサー100の正常動作条件下で、水−質量
−伝達−制限されずに、約1%〜100%飽和に対する
約1℃及び45℃の間で、微細孔154は、ガス流の低
めの相対湿度において、同じ乾式温度の高めの相対湿度
におけるより高い蒸発速度を有する。熱絶縁体137と
基板138によって参照熱電対130と湿式変換熱電対
144を互いに極めて接近して保持し、それらが、実質
的に同じ蒸発前の温度と湿度を示す程に十分接近してい
るガス部分の温度を検知するようにする。典型的には、
参照熱電対130は、参照熱電対が液体の蒸発で影響を
受けることがないように、湿式変換熱電対144の上流
に置かれる。
【0021】ガスの蒸気濃度を測定するためのセンサー
の別の実施例を図5及び図6に示す。これらの図におい
て、矢印Aは、ガス流の流れの方向を示す。この実施例
では、湿式温度センサーは、蒸発の目的で液体を微細孔
158Bの開口へ供給できるよう液体容器156にそれ
ぞれ接続された複数の微細孔158Bを備えている。微
細孔158Bは、熱電対接合部150Bを貫通して開口
160Bに達する。前述の複数の微細孔によって、熱電
対接合部の面積に対する蒸発表面の面積の比を比較的大
きくでき、従って、ガス流の特性に変化があっても比較
的速く熱伝達が定常状態に達することが可能となる。図
7は、微細孔158Bの数が異なっていることを除け
ば、図5及び図6と同様の別の実施例の断面図であっ
て、同断面図は、図5及び図6のそれらに対して垂直な
ものと等価である。
【0022】図8及び図9は、同じ液体容器に接続され
た多重微細孔に関する別の実施例を示す。この実施例で
は、熱伝導体であって、熱電対接合部150Dを他の電
気回路に接続するところの、金属材料を縮小して、微細
孔からの蒸発に起源しない熱伝達の量を減らすようにす
る。微細孔158Dをもつ熱電対接合部150Dの領域
外の部分164,165では、”湿った”第1金属層1
46と”湿った”第2金属層148とは、ブリッジ16
8,170になるようサイズが縮小されて、そこを通る
熱伝達を減らすようにする。この方法で、望ましくない
外部の影響からの湿式変換温度センサーの熱電対接合部
部分の隔離が改善されるのである。
【0023】参照温度センサーによるガス流の温度と微
細孔の液体からの蒸発性熱損失による温度とを字義通り
に得ることは有用であるとはいえ、ガス流における蒸気
の濃度又は存在は、これらの温度を数値的に実際に決定
しなくても、乾式変換器と湿式変換器の間の電気的特性
の差を単に測定するだけで都合よく決めることができ
る。図10及び図11では、湿式変換熱電対144の第
2湿式変換金属層148は、ブリッジ導体171を通し
て第2乾式変換金属層134と電気的に接触している。
好ましくは、第2乾式変換金属層134、ブリッジ導体
171、及び第2湿式変換金属層148は、全て同じ金
属から作られ、従って、これらの第2金属層134,1
48間の接合部上の温度変化に起因した電圧差を決めな
ければならないと云う問題が除去される。さらに、第1
乾式変換金属層132と第1湿式変換金属層146も同
一金属から作られ、これによって製造工程の複雑さが著
しく軽減されることになろう。この配置構成では、乾式
変換参照熱電対130と湿式変換熱電対144とによっ
て測定された温度間の差を決めるには、第1湿式変換金
属層146と第1乾式変換金属層132との間の電圧だ
けを測定すればこと足りる。このように、湿式変換熱電
対144と乾式変換参照熱電対130との間の温度差5
5...は、第2乾式変換金属層134又は第2湿式変
換金属層148には導体リードが必要ない故、2つの導
体リードだけを使って測定することができる。
【0024】図12及び図13に示した代替実施例で
は、上述のものと似ている湿式変換熱電対144と乾式
変換参照熱電対130に加えて、乾式変換参照熱電対1
30と湿式変換熱電対144と接触している固体支持体
の温度を検知するところの固体接触熱電対162も設け
られる。前述のように、乾式変換参照熱電対130は、
好ましくは、ガス流Aから熱電対接合部136への熱伝
達を助長するべく熱電対接合部136の下にギャップ1
40を設ける。対照的に、固体接触熱電対162は、好
ましくは、支持体の層(図6の場合、熱絶縁体137)
と直接接触させて、空気流の温度と支持体層の温度との
間の差はどれも蒸気濃度決定に際して測定し且つ補償で
きるようにする。固体接触熱電対162は、好ましく
は、第1金属層及び異なった第2金属層を包含し、それ
は、乾式変換熱電対136又は湿式変換熱電対144の
何れかにおける第1及び第2金属層と同じ材料であって
よい。
【0025】図14及び図15は、2つの異なった蒸気
を検知できる蒸気センサーの別の実施例を示す。このセ
ンサーでは、第1液体容器156が第1液体を含むこと
ができる。この第1液体は、第1湿式変換熱電対144
の所で第1微細孔154からガス流Aの中に蒸発させ
る。第2液体は、第2湿式変換熱電対144Aの所で第
2微細孔154Aからガス流Aの中に蒸発させる。乾式
変換参照熱電対130は、蒸発が無いガス流の温度を測
定し、そして固体接触熱電対162は、熱電対の固体支
持体の温度を測定する。分かり易くするため、図15で
は、熱電対の詳細な構造と支持体の構造は、図示されて
いない。
【0026】微細孔近くの固体構造体からの伝導性熱伝
達の効果をさらに軽減するために、熱絶縁体層137よ
りなお優れた熱絶縁も形成することができる。図16及
び図17は、内穴壁166を除く、微細孔154の周り
に実在する領域上の熱絶縁体層137と湿式変換熱電対
接合部150との間に介在しているギャップ164を平
面図で示す。ギャップ164は、検知中のガス流からの
ガスで充満させることができる。ガス流に向かって開い
ている通気穴によってガスをギャップ164に充填する
ことができる。あるいは、ギャップ164に異なったガ
ス(例えば、熱伝導度又は熱容量が比較的低いもの)を
充填し、そして通気穴を密封してそのガスをギャップ1
64に溜めることもできる。
【0027】図18及び図19は、上述の二重変換温度
センサーが接続構造体と共に用いられる装置を示す。図
示したように、二重変換温度センサー114Aは、ガス
フローチャネル170におけるガス流Aの経路に配置さ
せる。ガスフローチャネル170の出口端172は、二
重変換温度センサー114Aを通してガスを引込めるよ
うポンプコネクタ174を介してガスポンプ(図示せ
ず)に接続する。好ましくは、二重変換温度センサー
は、ガス流Aの上流側チャネル177とポンプコネクタ
174への接続、並びに電気リードへの接続を可能にす
るモジュール176として構成する。金属層134,1
32,148,146とそれぞれ接続するリード180
A,180B,180C,180D付き電気コネクタ1
78を用いて、乾式変換参照熱電対130と湿式変換熱
電対144への電気的連絡を行うことができる。ガスチ
ャネル上流、ポンプコネクタ174、及び電気コネクタ
178を含む、モジュール176、並びにそれに接続さ
れる構造物は、種々の部品類を”スナップオン式”(s
nap−on)取付具で一緒に取付けられるように構成
して、ねじ、クランプ、リベット、接着剤、等のような
手のこんだ締付け機構を必要としないようにすることが
期待される。図20は、図18及び図19に図示したも
のに垂直な断面図を示す。
【0028】図21は、微細孔が管形の熱電対接合部に
存在する場合の蒸気センサーの別の実施例を示す。この
場合、2つの金属がそこで会合するところの、熱電対接
合部がくるまって円筒表面の形状、即ち、管形の熱電対
接合部となる。図22は、隣接した層を有する管形熱電
対接合部の一部を示す。図21及び図22において、熱
電対接合部182は管形であって、第1金属層184A
と第2金属層184Bから作られる。2つの管形層18
4A及び184Bは2つの別々の端末から相互の方へ延
び、そして部分184Cで接触し且つ重なり合う。管形
熱電対接合部182の内穴185は、その蒸気を検出中
の液体で満たす。金属層184Aと184Bをその内穴
185の液体から絶縁する絶縁体層187を示す。絶縁
体層187と金属層184Aと184Bとを通って液体
を横切る微細孔(即ち、貫通穴)186が熱電対接合部
182にあって、管形熱電対接合部182を経由して内
穴185から蒸発用の外部表面まで液体を通過させるこ
とができる。矢印Dで表されたガス流が熱電対接合部1
82を通って流れて熱電対接合部182の微細孔186
から液体を蒸発させる。微細孔近辺の蒸発冷却は、管の
2つの端末と熱電対出力メータとに接続されたリード線
を介して測定される。実際には、熱電対接合部182の
金属層は、絶縁体管上への堆積(depositio
n)によって形成してよい。しかし、絶縁体管は、熱電
対接合部を作動させるのに必ずしも必要ではなく、従っ
て、熱電対接合部は、他の手段によって、例えば、別の
金属の管上に熱電対の対として金属管を形成することに
よって、構成してもよい。
【0029】蒸気センサーの作製本願発明の蒸気センサ
ーは、自動化工程による組立法にうまく適応する。幾つ
かの好ましい実施例では、本願発明の二重変換温度セン
サーは、本来、層状材料から作られる故、それらは、集
積回路組立の分野で周知の製造工程に特に適合する。例
えば、基板138は、シリコン(ケイ素)、二酸化シリ
コン、ポリシリコン、窒化シリコン、等々であってよ
く、熱絶縁体137は、窒化シリコン、ポリイミド、又
は低熱伝導度をもったその他の適当な高分子類であって
よく、熱電対用の金属層は、熱電対の構成に適した任意
のバイメタル層の組合せであってよい。
【0030】前述のように、層状構造体の構成に半導体
類の組立法を採用して、本願発明の基板、熱絶縁体、熱
電対、等々を形成することができる。実例として、二重
変換温度センサーの実施例は、シリコン基板、シリコン
に凹部と空洞をエッチングするためのSiO2の犠牲
(防食)層、熱絶縁体用のポリイミド層、熱電対バイメ
タル層に使われる銅ーコンスタンタンを用いて作ること
ができる。
【0031】熱電対のバイメタル層の組合せ、例えば、
白金ーロジウム、銅ーコンスタンタン、鉄ーコンスタン
タン、ニッケルクロム合金ーニッケルアルミニウム合
金、等は、当分野で周知である。熱電対の構成に適する
材料リストに関しては、Manualon the u
se of Thermocouples in Te
mperature Measurement, AS
TM manual STP 470B,1981参
照。熱電対に適するその他の材料は、JulianGa
rdner, Microsensor,Princi
ples andApplications,ch.
5,John Wiley and Sons,199
4に報告されている。金属層を載せて、所望のディメン
ションが得られるようにそれらをエッチングする方法
は、当分野で周知である。
【0032】当分野で周知のように、ガラス及びSiO
2は、適当な薬品類、例えば、緩衝化フッ化水素酸(H
F)混合液で腐食させることができ、シリコンは、水酸
化カリウム(KOH)、好ましくは、水酸化テトラメチ
ルアンモニウム(TMAH)で腐食させることができ;
ガラス、SiO2、ポリシリコン、及びチッ化シリコン
は、熟練した当業者に周知のプラズマ化学を使ってドラ
イエッチングでき;チッ化シリコンはまた、リン酸(H
3PO4)でウェットエッチングすることもできる。これ
らのエッチング法は、各材料(例えば、シリコン、チッ
化シリコン、ポリシリコン、SiO2、NiFe)に不
同に影響することも分かっている。この差は、材料固有
の物理的化学的特性に起因する。前述の材料についての
様々なエッチング用試薬を使用した場合の腐食速度が異
なるため、1つの材料は迅速に、そして別のものは極め
てゆっくりと差別的にエッチングすることが可能とな
る。エッチング速度についての前述の差を有利に利用し
て空洞類、溜め槽類(reservoirs)、及びそ
の類を作ることができる。
【0033】(微細構造を含む)構造を形成するエッチ
ング方法と固体半導体技術に用いられるエッチング材料
は、当分野で周知である。微細構造を形成する方法の例
としては、例えば、Judy and Mulle
r,”Magnetic Microactuatio
n of Torsional Ploysilico
nstructures,” Dig.Int.Con
f.Solid−State Sensors and
Actuators, Stockholm,Swe
den,June 25−29,1995,pp.33
2−339;及びPister et al.,”Mi
crofabricated Hinges,” Se
nsors and Actuators,A.33,
1992,pp.249−256があり、その微細構造
を作製する方法の記述は、参考として本明細書に引用さ
れている。
【0034】二酸化シリコンのエッチング方法は次の文
献に記述されている。Steinbruchel et
al.,Mechanism of dry etc
hing of silicon dioxide −
A case studyof direct re
active ion etching,” J.El
ectrochem.Soc.Solid−state
and Technology, 132(1),p
p.180−186,Jan.1985、及びTenn
ey et al.,”Etch Rates of
DopedOxide in Solutions o
f Buffered HF,”J.Electroc
hem.Soc.Solid State and T
echnology,120(8),pp.1091−
1095,Aug.1973。ポリシリコンのエッチン
グ法は、Bergeron et al.,”Cont
rolled Anisotropic Etchin
g of Polysilicon,” Solid
StateTechnologies,August
1982,pp.98−103、及びB.L.Sopo
ri,”ANew Defect Etch for
PolycrystallineSilicon,”
J.Electrochem.Soc.Solid S
tate and Technology,131
(3),pp.667−672,Mar.1984で説
明されている。チッ化シリコンのエッチング法は、va
n Gelder et al.,”The etch
ing of Silicon Nitride in
Phosphoric Acidwith Sili
con Dioxide as a mask,”
J.Electrochem.Soc.Solid S
tate and Technology,114
(8),Aug.1967,pp.867−872に記
述されている。シリコンのエッチング法は、M.J.D
eclercq,”A new CMOSTechno
logy Using Anisotropic Et
ching of Silicon,”IEEE J.
of Solid StateCircuits,Vo
l.SC−10,No.4,Aug.1975,pp.
191−196;K.E.Bean,”Anisotr
opic Etching of Silicon,”
IEEE Trans.Electron.Devix
es,Vol.ED−25,No.10,Oct.19
78,pp.1185−1193; Osamu Ta
bata,”pH−controlledTMAH e
tchants for silicon micro
machining,” Sensors and A
ctuators,A53,1996,pp.335−
339;及びRobbins,et al.,”Che
mical Etching of Silicon
II. The system of HF,HNO
3,H2O及びHC2H3OO2,” J.Of Th
e Electrochemical Societ
y,107(2),Feb.1960,pp.108−
111に記述されている。これらのエッチング方法は、
参考として本明細書に引用されている。
【0035】熱絶縁体の例は、ポリイミド、例えば、D
uPont Company(Wilmington,
DE)から市販のPI−2211、である。ポリイミド
層は、典型的には、スピニング(spinning)で
形成される。前述の層は、ドライプラズマエッチングで
腐食することができる。当該用途に適しているポリイミ
ド材料は、DuPont Company及びCiba
Geigy Corp.(Greensboro,N
C)のような薬品供給元から市販されている。ポリイミ
ドのスピニング及びエッチング法は、当分野で周知であ
る。例えば、Ahn,et al.,”A Plana
r Variable Reluctance Mag
netic Micromotor with Ful
ly Integrated Stator And
Wrapped Coils,”Proc.IEEE
Micro Electro MechanicalS
ystems (MEMS ’93),FortLau
derdale,F1,Feb.7−10,1993参
照。その他熟練した当業者に周知の、ポリオレフィンの
ような、高分子系材料、アクリル系材料、、スチレン素
地高分子類、等々を用いてもよい。
【0036】前述のように、サーミスタ類のような、そ
の他の電気的温度検知装置類及び材料類を熱電対の代わ
りに用いて、温度差を検知し、そして蒸気濃度を計算す
るための又はガス流における蒸気の有無を決定するため
の電気信号を生成することができる。適当なサーミスタ
類には、酸化バリウム又は酸化ストロンチウムのような
焼結酸化物類及びそれらを種々の比率で混合した混合物
類の小形ビーズ(溶球類)又は細片類がある。これらの
ビーズ又は細片類は、典型的には、それらを周囲から保
護するために、ガラスの薄層で被覆される。ビーズ又は
細片類は、典型的には、溶球又は細片の電気抵抗を測定
する回路に接続されているところの白金/インジウムの
導線と繋がれる。ビーズ又は細片類は、適当な焼結酸化
物と共に加圧成形し、次いで、それらをガラス層でカプ
セル封止して作ることができる。サーミスタ類の細片類
は、それらを貫通する微細孔を有し、各微細孔が液体蒸
発用の開口に合うようにして、作ることができる。サー
ミスタ類及びそれらの作製方法は、当分野で周知であ
る。
【0037】管状熱センサー(例えば、図21に図示さ
れているもの)を備えた装置は、例えば、先ず、支持管
を作り、次いで、その管の上に熱電対接合部を堆積さ
せ、その後、管並びに熱電対接合部の上に微細孔を形成
することにより作製することができる。熱電対接合部
は、2つの金属で続けてコーティングすることにより形
成することができる。また、支持管をサーミスタ材料で
被覆して、蒸発熱損失中の温度測定用サーミスタを形成
することもできる。微細孔は、きりもみ(drilli
ng)、エッチング、及びレーザ削摩のような穴あけツ
ール類と技法を使って管上に形成することができる。微
細孔はまた、金属層を堆積させる前にマスキングをして
形成することもできる。
【0038】蒸気センサーの使用法 本願発明の蒸気センサーは、ガス流中でそのガス流の速
度とは相対的に無関係にガス流における液体の蒸気の濃
度又は蒸気の存在を測定するのに用いることができる。
本開示では水ー湿度の例がより詳細に記述されていると
はいえ、本願発明による蒸気センサーは、アルコール
類、例えば、エタノール、メタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、ケトン、例えば、アセ
トン、アルデヒド、例えば、ホルムアルデヒド;芳香性
液体、例えば、ベンゼン及びトルエン、四塩化炭素のよ
うな有機塩素、等々を含む有機液体類のような、その他
の液体の蒸気濃度を検知できるように作製することがで
きるものと理解すべきである。説明の便宜上、本明細書
で用いられる時、用語”湿度”(humidity)
は、ガスにおける液体の蒸気の飽和度を指し、この場
合、蒸気は水の蒸気又はその他の液体の蒸気であってよ
く、そしてガスは空気又は他の気体類であってよい。よ
り明確な意味では、本明細書の方程式におけるように、
湿度は、蒸気の無いガスの単位質量における蒸気の質量
として表されたガス中の蒸気濃度を指す。
【0039】本願発明の蒸気センサーを使用するため
に、特定ガスにおける種々の濃度と温度に対応する条件
に関して特定の種類の二重変換温度センサーで蒸気セン
サーを校正することにより、ルックアップテーブル、グ
ラフ、又はコンピュータデータベースを得ることができ
る。例えば、空気中の水蒸気に対する乾湿計図又はグラ
フは、それぞれ異なった温度で種々の空中水蒸気濃度を
有する種々の空気サンプルを用いて湿度センサーを校正
することにより得ることができる。さらに、前述のデー
タは、参照温度センサーと湿式変換温度センサーによっ
て発生された電気信号をガスサンプルの蒸気濃度及び温
度と相関させることができるように、ディジタルコンピ
ュータに電子的に蓄積することができる。コンピュータ
は、参照及び湿式変換温度センサーの電気信号によって
その対応する蒸気濃度を表示できるようプログラムする
ことができる。本明細書で用いられる時、用語”乾湿球
温度計法”(psychrometry)及び”乾湿球
温度計の”(psychrometric)は、ガス中
の蒸発可能な(即ち、揮発性の)液体類の蒸気の濃度の
測定を指す。蒸発可能な(即ち、揮発性の)液体類の例
は、室温で0.1 mmHg以上の蒸気圧を有するもの
である。熟練した当業者は、温度センサーの電気特性が
分かれば、そこからの電気信号を使って、温度を数値的
に真正に計算しなくても蒸気濃度を計算することができ
る、ということは分かるであろう。
【0040】乾湿球温度計法の理論は、当分野で周知で
ある。例えば、McCabe and Smith,
Unit Operations of Chemic
alEngineering, McGraw−Hil
l,Ch.24, 3rded,(1956)及びRo
bert Perry(ed.),Chemical
Engineers’Handbook,Chapte
rs on ”Psychrometry” and
”Solids drying fundament
als,” McGraw−Hill(1963)のよ
うな文献には、加湿操作、乾湿計図、及び湿球温度対乾
球温度の理論が記述されている。簡単には、本願発明の
参照温度センサーによって測定されるような、McCa
be又はPerryの乾球温度に対応する、乾式変換温
度は、蒸気含量が測定されることになるガスの温度を表
す。McCabe又はPerryの湿球温度に対応す
る、湿式変換温度は、連続したガス流における断熱状態
下で少量の液体によって到達された定常状態の、非平衡
温度である。本願発明においては、液体が、過度の速度
で湿式変換温度センサーを通って移動しない限り、その
状態は、機能状態にある蒸気センサーにとって断熱状態
に近似する。
【0041】二重変換温度センサーがガス流中に置かれ
ると、最初に、湿式変換温度センサーの温度は、ガスの
それにほぼ等しくなるか、又は参照温度センサーがする
であろうより余計に、それに近づこうとするであろう。
もしそのガスが問題の液体の蒸気で飽和されていない場
合、液体は、湿式変換温度センサーを囲んでいる液体か
ら蒸発するであろう。その状態は断熱故、蒸発の潜熱
は、湿式変換温度センサーと周囲空気から供給される。
湿式変換温度センサーの温度がガスのそれ以下に降下す
ると、検知し得る熱がガスから湿式変換温度センサーと
微細孔開口にある液体に伝達される。結局、定常状態に
達し、その点で、ガスによって湿式変換温度センサーと
液体に供給される熱は、湿式変換温度センサー近辺の液
体の蒸発による熱損失と等しくなる。この点で、湿式変
換温度センサーは、ある温度、湿式変換温度に落ち着
く。蒸気濃度の測定に比較的良く適合する状態で起こる
定常状態では、湿式変換温度センサー上を通るガスの速
度は、放射熱伝達がガスと液体間の伝導及び対流熱伝達
と較べて小さくなるように、適度に高速であることと、
水が蒸発できる表面積は一定に留まることが好ましい。
【0042】これより、乾湿温度計法のエネルギー伝達
を説明しよう。例証となる実施例として水の蒸発を用
い、そして用語”湿度”を使っているが、熟練した当業
者に明らかなように、その数学的手続きは、その他の液
体類にも等しく適用できる、ということに注意。熱伝達
は、次式で表すことができる。 q = MN{Lw + C(t−tw)} Eq.(1) ここで、qは、液体に伝達される検知し得る熱の率であ
り、Mは、液体から蒸発される蒸気の分子量であり、N
は、蒸気伝達のモル率であり、Lwは、液体の蒸発の潜
熱であり、Cは、蒸気の熱容量であり、tは、ガスの温
度であり、そしてtwは、湿式変換器温度である。項”
C(t−tw)”の値は、通常、Eq.(1)のLwと
較べて非常に小さい故、湿度と湿式及び乾式変換器温度
との間の関係は、次式で示すことができる。 (H−Hw)Lw = −K(t−tw) Eq.(2) ここで、Hは、問題の湿度であり、Hwは、湿式変換器
温度twでの飽和湿度であり、Lwは、温度twでの液
体の蒸発の潜熱であり、そしてKは、乾燥ガスの分子
量、熱伝達係数、及び液体とガス間の質量伝達係数に依
存する定数である。
【0043】Eq.(2)のパラメータに基づく種々の
条件に関するデータは、熟練した当業者による日常の実
験で得ることができる。幾つかの一般的な液体と蒸気の
混合物に関する前述のデータは、文献で利用できる。例
えば、グラフの形の乾湿度計データは、上記のPerr
yの論文で、空気ー水混合物、空気−ベンゼン、空気ー
トルエン、空気−四塩化炭素について利用できる。その
ようなデータに基づき、参照温度と湿式変換器温度を得
た後、そのデータを検索して湿度(即ち、ガス中の蒸気
の濃度)を決定することができる。ガス流の温度が分か
れば、相対湿度(%)と絶対湿度(蒸気の質量/ガスの
単位質量)を相互に変換することができる。
【0044】さらに、Eq.(2)は、コンピュータ、
例えば、電子式ディジタルコンピュータ、マイクロプロ
セッサ、等々においてプログラム化して、参照温度(即
ち、乾式変換器温度)と湿式変換器温度に基づく湿度
(即ち、蒸気濃度)を表示するようにしてよい。ガス中
の水以外の蒸気の濃度を決めるためには、その液体と蒸
気、並びに二重変換温度センサーがその中で使われるこ
とになるガスに適合できるように、液体と接触し得る材
料、例えば、バイメタル熱電対材料、熱絶縁体、等を選
択しなければならない。さらに、温度、蒸気濃度の計
算、装置の制御、又は温度センサーからの電気信号から
蒸気濃度への直接変換、等についてのアルゴリズムを、
コンピュータ、チップ類、(フロッピーディスク類、ハ
ードディスク類、コンパクトディスク類、テープ類のよ
うな)記憶装置類、等に長期又は短期記憶用として格納
することができる。
【0045】本願発明のセンサーは、ガーゼの代わりに
温度変換器に極めて接近した微細孔が使われることを除
けば、在来の乾湿球湿度センサーとほぼ同様に、大気中
の水湿度を測定する通常の湿度センサーとして使用され
る実施態様に適合させることができる。例えばガス流中
の有機蒸気の、濃度を測定するのに、その他の実施例を
応用してもよい。これらの場合、使われる有機材料はど
れも、例えば、熱絶縁体は、ガス及び蒸気と相容するよ
う、且つ熱及び質量の伝達は(この場合、非水性蒸気濃
度に関する温度を測定する)蒸気センサーが適切に機能
するのに十分であるように、選択される。特定の温度、
例えば、約25℃の室温で水より速く蒸発する液体類に
対しては、装置に十分な微細孔を設けて、装置を質量−
伝達−制限(mass−transfer−limi
t)しないよう十分な速度で液体を伝達するようにしな
ければならない。
【0046】前述の蒸気センサーは、広範囲の用途に使
用することができる。例えば、天気予報、化学工場のガ
ス監視、患者呼気中のガス測定、並びに乾燥工程を監視
するための蒸気検出用としての、慣習的湿度測定にそれ
らを用いることが可能である。
【0047】本願発明の好ましい実施例を詳細に記述且
つ図解してきたが、熟練した当業者は、本開示に基づい
て、発明の範囲内で諸修正をなし得るものと理解すべき
である。
【0048】以下、発明の実施例を要約列挙する。
【0049】<1> ガス流Aにおける液体蒸気検出用
のセンサー100において、蒸発端160を有し且つ蒸
発端160で蒸発させるための液体の供給源156から
液体を導く内穴を有するミクロ細孔154と、ミクロ細
孔154において液体と接触していて、ミクロ細孔15
4を取り囲み且つ内穴壁の部分を形成する感熱部分14
6,148を有する湿り温度センサー144と、を含ん
で成り、液体で濡れた湿り温度センサー144が、ガス
流Aに置かれる時に、液体の蒸発に起因する熱損失によ
り前記温度センサー144で検出される温度がガス流A
の非蒸発温度より低くなり、その温度降下を測定してガ
ス流Aにおける蒸気の濃度を決定するようにしたセンサ
ー100。
【0050】<2> 複数のミクロ細孔158Bが互い
に隣接していて、湿り温度センサーへの熱伝達を高める
べく共通の液体容器156によって液体供給されるよう
にした、前記<1>に記載のセンサー100。
【0051】<3> 感熱部分146,148は、2面
から成る層の形をしていて、ミクロ細孔158Bが1面
から他面へその感熱部分146,48を貫通する、前記
<1>に記載のセンサー100。
【0052】<4> 層状の感熱部分146,148
が、その感熱部分146,148を容器156から熱絶
縁するところの熱絶縁層137で支えられ、ミクロ細孔
158Bがその熱絶縁層137を貫通して液体容器15
6と液体連絡するようにした、前記<3>に記載のセン
サー100。
【0053】<5> 感熱部分146,148が、熱電
対接合及びサーミスターの類である、前記<4>に記載
のセンサー100。
【0054】<6> 液体容器156を限定する基板1
38と、感熱部分146,148及び熱絶縁層137の
間を遮る熱絶縁層137とを包含し、且つさらに、付加
された複数のミクロ細孔158Bが液体容器156まで
感熱部分146,148を貫通して、湿り温度センサー
の所で定常状態温度を達成するべく蒸発を増進させるよ
うにした、前記<4>に記載のセンサー100。
【0055】<7> 複数の温度センサー144,14
4Aと、各組が別々の温度センサーで検出され且つ別々
の液体の容器156,156Aと液体連絡状態にある複
数組のミクロ細孔154,154Aとを包含し、各組に
おける液体蒸発の温度を測定して前記液体の各々の蒸気
濃度を検出できるようにした、前記<4>に記載のセン
サー100。
【0056】<8> ミクロ細孔の各組が、同一液体の
供給を受ける複数のミクロ細孔158Bからなる、前記
<7>に記載のセンサー100。
【0057】<9> ガス含有ギャップ140が、熱絶
縁層137と感熱部分146,148の少なくとも一部
分との間に介在し、固体を通って感熱部分146,14
8への伝導性熱伝導を減らすようにした、前記<7>に
記載のセンサー100。
【0058】<10> ガス流Aの非蒸発温度を検出す
るための参照温度センサー130を包含し、その参照温
度センサー130が、第3の材料132の層と第4の材
料134の層との表面接合を含んでいて、その表面接合
の電気的特性がガス流Aの非蒸発温度の変化に応じて変
化する感熱部分を有する、前記<6>に記載のセンサー
100。
【0059】
【発明の効果】本願発明のセンサーは、ガス流における
液体蒸気検出用のセンサーにおいて、蒸発端を有し且つ
前記蒸発端で蒸発させるための液体の供給源から液体を
導く内穴を有するミクロ細孔と、前記ミクロ細孔におい
て液体と接触していて、前記ミクロ細孔を取り囲み且つ
内穴壁の部分を形成する感熱部分を有する湿り温度セン
サーと、を含んで成り、液体で濡れた前記湿り温度セン
サーが、前記ガス流Aに置かれる時に、液体の蒸発に起
因する熱損失により前記温度センサーで検出される温度
が前記ガス流の非蒸発温度より低くなり、その温度降下
を測定して前記ガス流における蒸気の濃度を決定するよ
うにしたことを特徴とするセンサーである。したがっ
て、本発明によれば、構成するのが比較的簡単で、且つ
頑丈であって特に蒸気濃度センサーに向くところのセン
サーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による蒸気濃度センサーの一実施例を
示す。
【図2】図1の蒸気センサーとして用いることができる
二重変換温度センサーの平面図を示す。
【図3】図2に示した二重変換温度センサーの断面図を
示す。
【図4】図2に示した二重変換温度センサーの湿式変換
温度センサーの一部分の断面図を示す。
【図5】本願発明による複数微細孔を有する湿式変換温
度センサーの一部分の平面図を示す。
【図6】図5に示した湿式変換温度センサーの一部分の
断面図を示す。
【図7】図5及び図6のそれと類似の複数微細孔を有
し、図5及び図6に垂直の方位を有する湿式変換温度セ
ンサーの一部分の断面図を示す。
【図8】本願発明による複数微細孔を有する湿式変換温
度センサーの別の実施例の一部分の平面図を示す。
【図9】図8の湿式変換温度センサーの一部分の断面図
を示す。
【図10】二重変換温度センサーの変換器間に導体のブ
リッジを有する、別態様の温度センサーの平面図を示
す。
【図11】図10に示した二重変換温度センサーの断面
図を示す。
【図12】固体サポートの温度を検知するための温度セ
ンサーを含む、本願発明による装置の一部分の平面図を
示す。
【図13】図12に示した装置の一部分の断面図を示
す。
【図14】種々の液体の蒸発表面の温度を検知するため
の多重温度センサーを含む、本願発明による装置の一部
分の平面図を示す。
【図15】図14に示した装置の一部分の断面図を示
す。
【図16】温度検知素子を熱的に絶縁するための空気ギ
ャップを有する湿式温度センサーを含む、本願発明によ
る装置の一部分の平面図を示す。
【図17】図16に示した装置の一部分の断面図を示
す。
【図18】温度センサーをガスの流れと電気回路に接続
するためのコネクタを含む、本願発明による装置の一部
分の平面図を示す。
【図19】図18に示した装置の一部分の断面図を示
す。
【図20】図18及び図19に示された装置の、それと
直角の方向に向けられた装置部分の断面図を示す。
【図21】本願発明による管状熱電対接合部の断面図を
示す。
【図22】図21に示した管状熱電対接合部の一部分の
断面図を示す。
【符号の説明】
100 液体蒸気検出用のセンサー 132 材料 134 材料 137 熱絶縁層 138 熱絶縁層 140 ガス含有ギャップ 144 温度センサー 144A 温度センサー 146 感熱部分 148 感熱部分 154 ミクロ細孔 154A ミクロ細孔 156 供給源 158 ミクロ細孔 158B ミクロ細孔 160 蒸発端 A ガス流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミカエル・グリーンステイン アメリカ合衆国 カルフォルニア州,ロ ス・アルトス,コンヴングトン・ロード 860 (72)発明者 ポール・ラム アメリカ合衆国 カルフォルニア州,ロ ス・アルトス,テンプルバー・ウェイ 690 (72)発明者 ヒューレット・イー・メルトン・ジュニア アメリカ合衆国 カルフォルニア州,サニ ーベイル,ロイヤル・アン・ドライヴ 1138

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流Aにおける液体蒸気検出用のセン
    サーにおいて、 蒸発端160を有し且つ蒸発端160で蒸発させるため
    の液体の供給源156から液体を導く内穴を有するミク
    ロ細孔154と、 ミクロ細孔154において液体と接触していて、ミクロ
    細孔154を取り囲み且つ内穴壁の部分を形成する感熱
    部分146,148を有する湿り温度センサー144
    と、 を含んで成り、 液体で濡れた湿り温度センサー144が、ガス流Aに置
    かれる時に、液体の蒸発に起因する熱損失により前記温
    度センサー144で検出される温度がガス流Aの非蒸発
    温度より低くなり、その温度降下を測定してガス流Aに
    おける蒸気の濃度を決定するようにしたことを特徴とす
    るセンサー。
JP11095415A 1998-04-02 1999-04-01 微細孔を有する蒸発表面付き熱蒸気センサ― Pending JPH11326252A (ja)

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