JPH11325853A - 3次元形状入力装置 - Google Patents
3次元形状入力装置Info
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- JPH11325853A JPH11325853A JP10136541A JP13654198A JPH11325853A JP H11325853 A JPH11325853 A JP H11325853A JP 10136541 A JP10136541 A JP 10136541A JP 13654198 A JP13654198 A JP 13654198A JP H11325853 A JPH11325853 A JP H11325853A
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- Japan
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- data
- processing
- dimensional
- dimensional shape
- shape data
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 質の良い3次元形状データを入力する装置を
提供する。 【解決手段】 物体の3次元形状を、測定状態を変えて
複数回測定して複数の3次元形状データを生成し、測定
された複数の3次元形状データから高品質の3次元形状
データを出力する。ここで、測定方法(たとえば測定角
度や測定位置)を変えて複数の3次元形状データを測定
し、たとえば複数の3次元形状データを重ね合わせて高
品質のデータを得る。また、複数の3次元形状データか
ら最も高品質なデータを選択してもよい。これにより、
データの欠損部分があっても、欠損している部分を埋め
ることができ、また、データの測定誤差が大きい場合に
も、誤差を小さくできる。
提供する。 【解決手段】 物体の3次元形状を、測定状態を変えて
複数回測定して複数の3次元形状データを生成し、測定
された複数の3次元形状データから高品質の3次元形状
データを出力する。ここで、測定方法(たとえば測定角
度や測定位置)を変えて複数の3次元形状データを測定
し、たとえば複数の3次元形状データを重ね合わせて高
品質のデータを得る。また、複数の3次元形状データか
ら最も高品質なデータを選択してもよい。これにより、
データの欠損部分があっても、欠損している部分を埋め
ることができ、また、データの測定誤差が大きい場合に
も、誤差を小さくできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元形状データ
を入力する装置に関する。
を入力する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】立体物の複製などにおいて、立体物の3
次元形状データを測定し、次に、得られた形状データに
基づいて素材の加工などが行われる。
次元形状データを測定し、次に、得られた形状データに
基づいて素材の加工などが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、人物の顔を撮
影した場合、鼻の下、鼻の両側などの隠れた部分におい
ては距離画像(3次元形状データ)が得られない。ま
た、撮影部からみて傾斜が急な部分では、データが取得
できなかったり、測定誤差が大きくなったりする。した
がって、データ欠損部分を埋めたり、測定誤差を小さく
することにより、質の良い距離映像を得られるようにす
ることが望ましい。
影した場合、鼻の下、鼻の両側などの隠れた部分におい
ては距離画像(3次元形状データ)が得られない。ま
た、撮影部からみて傾斜が急な部分では、データが取得
できなかったり、測定誤差が大きくなったりする。した
がって、データ欠損部分を埋めたり、測定誤差を小さく
することにより、質の良い距離映像を得られるようにす
ることが望ましい。
【0004】本発明の目的は、質の良い3次元形状デー
タを入力する装置を提供することである。
タを入力する装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る立体作成装
置は、物体の3次元形状を、測定状態を変えて複数回測
定して複数の3次元形状データを生成する立体測定部
と、立体測定部により得られた複数の3次元形状データ
から高品質の3次元形状データを出力するデータ処理部
とを備える。測定状態(たとえば測定角度や測定位置)
を変えて物体の複数の3次元形状データを測定し、それ
を基に高品質の3次元形状データを生成する。データ処
理部は、たとえば、複数の3次元形状データを重ね合わ
せて高品質の3次元形状データを出力する。また、デー
タ処理部は、たとえば、複数の3次元形状データから最
も高品質なデータを選択する。これにより、データの欠
損部分があっても、欠損している部分を埋めることがで
き、また、データの測定誤差が大きい場合にも、誤差を
小さくできる。これにより、できるだけ質のよい3次元
形状データを提供できる。
置は、物体の3次元形状を、測定状態を変えて複数回測
定して複数の3次元形状データを生成する立体測定部
と、立体測定部により得られた複数の3次元形状データ
から高品質の3次元形状データを出力するデータ処理部
とを備える。測定状態(たとえば測定角度や測定位置)
を変えて物体の複数の3次元形状データを測定し、それ
を基に高品質の3次元形状データを生成する。データ処
理部は、たとえば、複数の3次元形状データを重ね合わ
せて高品質の3次元形状データを出力する。また、デー
タ処理部は、たとえば、複数の3次元形状データから最
も高品質なデータを選択する。これにより、データの欠
損部分があっても、欠損している部分を埋めることがで
き、また、データの測定誤差が大きい場合にも、誤差を
小さくできる。これにより、できるだけ質のよい3次元
形状データを提供できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の実施の形態について説明する。なお、図面において
同一の参照記号は、同じまたは同等なものを指す。図1
は、立体複製物作成装置の斜視図である。この装置は、
その前に立つ人(ユーザー)の顔の3次元形状を入力
し、得られた3次元形状データを基に立体複製物をその
場で加工する。立体複製物には種々のものが考えらえる
が、たとえば4角形の板からユーザーの顔の前半部の複
製物が突き出ているような立体物である。3次元複製物
に背景部分を合成することもできる。この作成装置は、
立体複製物をその場で加工し提供する。立体複製物作成
装置の箱10の前面に、投光窓12と受光窓14が設け
られる。ユーザーが、箱10の前に立つと、投光窓12
から投光された光が、人の顔により反射され、受光窓1
4により受光される。これにより、顔の3次元形状デー
タが測定される。ユーザーの姿勢すなわち構図が決まる
と、ユーザーの顔が3次元で測定される。得られた3次
元像は、表示装置16に表示される。ユーザーがこの構
図に不満であると、新たに異なった構図をとり、再び顔
の測定と表示がなされる。操作パネル18により、ユー
ザーが表示装置16に表示された3次元像でよいとの確
認の指示をすると、箱10の内部に設けられた加工装置
により立体複製物が加工される。ユーザーは、作成され
た立体複製物を取出口20から取り出す。3次元像の測
定は、本実施形態では光切断法を用いるが、パターン光
投影法、ステレオ視方式、干渉縞方式などを用いてもよ
い。
明の実施の形態について説明する。なお、図面において
同一の参照記号は、同じまたは同等なものを指す。図1
は、立体複製物作成装置の斜視図である。この装置は、
その前に立つ人(ユーザー)の顔の3次元形状を入力
し、得られた3次元形状データを基に立体複製物をその
場で加工する。立体複製物には種々のものが考えらえる
が、たとえば4角形の板からユーザーの顔の前半部の複
製物が突き出ているような立体物である。3次元複製物
に背景部分を合成することもできる。この作成装置は、
立体複製物をその場で加工し提供する。立体複製物作成
装置の箱10の前面に、投光窓12と受光窓14が設け
られる。ユーザーが、箱10の前に立つと、投光窓12
から投光された光が、人の顔により反射され、受光窓1
4により受光される。これにより、顔の3次元形状デー
タが測定される。ユーザーの姿勢すなわち構図が決まる
と、ユーザーの顔が3次元で測定される。得られた3次
元像は、表示装置16に表示される。ユーザーがこの構
図に不満であると、新たに異なった構図をとり、再び顔
の測定と表示がなされる。操作パネル18により、ユー
ザーが表示装置16に表示された3次元像でよいとの確
認の指示をすると、箱10の内部に設けられた加工装置
により立体複製物が加工される。ユーザーは、作成され
た立体複製物を取出口20から取り出す。3次元像の測
定は、本実施形態では光切断法を用いるが、パターン光
投影法、ステレオ視方式、干渉縞方式などを用いてもよ
い。
【0007】図2は、立体複製物作成装置の機器構成を
示すブロック図である。立体複製物作成装置の全体の制
御をする制御部30に、表示装置(モニタを含む)1
6、操作部50、測定部60および加工部70が接続さ
れる。制御部30は、メインコントローラ32を備え、
特性データ記憶部34、データ変換部36、加工データ
作成部38を備える。また、立体複製物の取り出しを検
出する取出口センサ40が取出口20に設置され、メイ
ンコントローラ32に接続される。操作部50は、操作
パネル18を備える。測定部60は、3次元測定部64
(投光窓12と受光窓14を備える)と2次元画像撮像
部66(投光窓12と受光窓14を共用する)とを備
え、これらは測定器コントローラ62により制御され
る。加工部70は、加工機コントローラ74により制御
される加工機72を備え、加工機72は、材料供給機7
6から供給される素材を加工する。なお、測定器コント
ローラ62と加工機コントローラ74の機能をメインコ
ントローラ32に持たせ、メインコントローラ32によ
りすべてを制御するようにしてもよい。
示すブロック図である。立体複製物作成装置の全体の制
御をする制御部30に、表示装置(モニタを含む)1
6、操作部50、測定部60および加工部70が接続さ
れる。制御部30は、メインコントローラ32を備え、
特性データ記憶部34、データ変換部36、加工データ
作成部38を備える。また、立体複製物の取り出しを検
出する取出口センサ40が取出口20に設置され、メイ
ンコントローラ32に接続される。操作部50は、操作
パネル18を備える。測定部60は、3次元測定部64
(投光窓12と受光窓14を備える)と2次元画像撮像
部66(投光窓12と受光窓14を共用する)とを備
え、これらは測定器コントローラ62により制御され
る。加工部70は、加工機コントローラ74により制御
される加工機72を備え、加工機72は、材料供給機7
6から供給される素材を加工する。なお、測定器コント
ローラ62と加工機コントローラ74の機能をメインコ
ントローラ32に持たせ、メインコントローラ32によ
りすべてを制御するようにしてもよい。
【0008】図3は、操作パネル18を示す。操作パネ
ル18には、スタートボタン50、確認ボタン52、キ
ャンセルボタン54が備えられる。さらに、表示装置1
6にジョイスティック56(図式的に示す)が備えられ
る。スタートボタン50は、構図を決めたときに押さ
れ、確認ボタン52は、3次元表示を確認するときに押
され、キャンセルボタン54は、3次元表示がユーザー
が想像していたのと異なる場合に再度別の構図をとるた
めに押される。ジョイスティック56は、表示装置16
に3次元画像を3次元の様々な方向で回転して表示する
場合に、画像の回転を指示するために備えられる。
ル18には、スタートボタン50、確認ボタン52、キ
ャンセルボタン54が備えられる。さらに、表示装置1
6にジョイスティック56(図式的に示す)が備えられ
る。スタートボタン50は、構図を決めたときに押さ
れ、確認ボタン52は、3次元表示を確認するときに押
され、キャンセルボタン54は、3次元表示がユーザー
が想像していたのと異なる場合に再度別の構図をとるた
めに押される。ジョイスティック56は、表示装置16
に3次元画像を3次元の様々な方向で回転して表示する
場合に、画像の回転を指示するために備えられる。
【0009】図4は、押出方式の加工部70の加工機7
2と材料供給機76の斜視図である。加工用の材料は、
加工テーブル200において、2個の位置決め治具20
2とクランプ治具204により固定される。加工用工具
206は、ドリル208で材料を切削する。8種の材料
が材料供給機76の2つの材料ストック部210に備え
られる。材料ストック部210において8種の加工用材
料は、それぞれエレベータ220の上に積み重ねられ、
最上層の材料が押し出し工具218により移送路212
へ押し出される(矢印参照)。押出し引抜き治具214
が、材料ストック部210の間に設けた移送路212の
端に備えられ、材料ストック部210から移送路212
に押し出された材料216を、加工テーブル200に押
し出す(矢印参照)。また、押出し引抜き治具214
は、加工テーブル200で加工された材料を引き抜き、
製品取出口222から送り出す。なお、押出し引抜き治
具214を備える代わりに、移送路212自体をすべり
台として材料を移動することができる。
2と材料供給機76の斜視図である。加工用の材料は、
加工テーブル200において、2個の位置決め治具20
2とクランプ治具204により固定される。加工用工具
206は、ドリル208で材料を切削する。8種の材料
が材料供給機76の2つの材料ストック部210に備え
られる。材料ストック部210において8種の加工用材
料は、それぞれエレベータ220の上に積み重ねられ、
最上層の材料が押し出し工具218により移送路212
へ押し出される(矢印参照)。押出し引抜き治具214
が、材料ストック部210の間に設けた移送路212の
端に備えられ、材料ストック部210から移送路212
に押し出された材料216を、加工テーブル200に押
し出す(矢印参照)。また、押出し引抜き治具214
は、加工テーブル200で加工された材料を引き抜き、
製品取出口222から送り出す。なお、押出し引抜き治
具214を備える代わりに、移送路212自体をすべり
台として材料を移動することができる。
【0010】図5は、エレベータ方式の加工部70の加
工機72と材料供給機76の変形例の斜視図である。材
料ストック部250に6種類の加工用材料が備えられ
る。これらの材料は、左右に3段づつ配置される。材料
ストック部250から選択された材料252が、材料ス
トック部250の間に位置されるエレベータ248の台
の上に押し出される。この台には、位置決め治具とクラ
ンプ治具が備えられ、材料252を固定する。エレベー
タ248が所定位置まで上昇すると、加工用工具240
はドリル242で材料252を切削する。
工機72と材料供給機76の変形例の斜視図である。材
料ストック部250に6種類の加工用材料が備えられ
る。これらの材料は、左右に3段づつ配置される。材料
ストック部250から選択された材料252が、材料ス
トック部250の間に位置されるエレベータ248の台
の上に押し出される。この台には、位置決め治具とクラ
ンプ治具が備えられ、材料252を固定する。エレベー
タ248が所定位置まで上昇すると、加工用工具240
はドリル242で材料252を切削する。
【0011】図6は、加工部70の加工機72と材料供
給機76の別の変形例の斜視図である。加工コントロー
ラ72は、ロボット260、素材ストッカー264およ
び加工具270を制御する。素材ストッカー264は、
複数種の材料266をストックする。ロボット260
は、材料ストッカー264から1個の材料266を加工
ステージ268上に運ぶ。材料266は、加工ステージ
268上で位置決め治具272により加工位置に固定さ
れ、加工具270により加工される。加工後は、加工品
は取り出し口274に送られる。なお、図4〜図6に示
した加工機は、切削により材料を加工するが、積層造形
法(光造形法を含む)、レーザー加工(熱加工)、成型
加工(加圧など)などを用いて加工してもよい。図4〜
図6に示したように、材料供給機76からは複数種の材
料のなかから選択された材料が供給される。材料が起伏
のある形状の場合は材料供給機76内において積み重ね
が難しいが、筒のようなガイドを設けることにより供給
が可能である。これらの材料として、標準的な顔の形状
の素材を複数種用意して、それから選択するようにして
もよい。
給機76の別の変形例の斜視図である。加工コントロー
ラ72は、ロボット260、素材ストッカー264およ
び加工具270を制御する。素材ストッカー264は、
複数種の材料266をストックする。ロボット260
は、材料ストッカー264から1個の材料266を加工
ステージ268上に運ぶ。材料266は、加工ステージ
268上で位置決め治具272により加工位置に固定さ
れ、加工具270により加工される。加工後は、加工品
は取り出し口274に送られる。なお、図4〜図6に示
した加工機は、切削により材料を加工するが、積層造形
法(光造形法を含む)、レーザー加工(熱加工)、成型
加工(加圧など)などを用いて加工してもよい。図4〜
図6に示したように、材料供給機76からは複数種の材
料のなかから選択された材料が供給される。材料が起伏
のある形状の場合は材料供給機76内において積み重ね
が難しいが、筒のようなガイドを設けることにより供給
が可能である。これらの材料として、標準的な顔の形状
の素材を複数種用意して、それから選択するようにして
もよい。
【0012】図7は、制御部30のメインコントローラ
32のメインフローを示す。操作パネル18でスタート
ボタン50が押されるまで、2次元画像(人物の顔)の
カラー画像が動画として表示装置16に表示される。こ
こで、図8に示すように、誘導灯80をつけてユーザー
にこれを見てもらう。誘導灯の位置は顔の角度を設定す
るように配置され、装置の前面に複数設けられる。図8
の例では、4つの誘導灯のうち、左上の誘導灯が点灯さ
れ、顔がその方に向けられる。こうして、ユーザーが所
望の構図を決めると、2次元画像撮像部66によりユー
ザーの顔の2次元画像が撮像され(ステップS10
0)、得られた2次元画像が表示装置16に表示される
(ステップS102)。そして、ユーザーがスタートボ
タン50を押すのを待つ(ステップS104)。ユーザ
ーが構図に満足するまで、この2次元画像の表示が繰り
返される。ユーザーは、構図を決めると、操作パネル1
8のスタートボタン50を押す。スタートボタン50の
押下が検出されると(ステップS114でYES)、2
次元画像撮像部66によりユーザーの顔の2次元画像が
撮像され(ステップS106)、次に、3次元測定部6
4によりユーザーの顔の3次元画像が測定される(ステ
ップS108)。3次元画像は、2次元画像に対応づけ
られたものである。誘導灯の位置を変えて上述の撮像と
測定とを複数回繰り返し(ステップS109でYE
S)、複数個の顔の3次元形状データと2次元カラー画
像を得る。
32のメインフローを示す。操作パネル18でスタート
ボタン50が押されるまで、2次元画像(人物の顔)の
カラー画像が動画として表示装置16に表示される。こ
こで、図8に示すように、誘導灯80をつけてユーザー
にこれを見てもらう。誘導灯の位置は顔の角度を設定す
るように配置され、装置の前面に複数設けられる。図8
の例では、4つの誘導灯のうち、左上の誘導灯が点灯さ
れ、顔がその方に向けられる。こうして、ユーザーが所
望の構図を決めると、2次元画像撮像部66によりユー
ザーの顔の2次元画像が撮像され(ステップS10
0)、得られた2次元画像が表示装置16に表示される
(ステップS102)。そして、ユーザーがスタートボ
タン50を押すのを待つ(ステップS104)。ユーザ
ーが構図に満足するまで、この2次元画像の表示が繰り
返される。ユーザーは、構図を決めると、操作パネル1
8のスタートボタン50を押す。スタートボタン50の
押下が検出されると(ステップS114でYES)、2
次元画像撮像部66によりユーザーの顔の2次元画像が
撮像され(ステップS106)、次に、3次元測定部6
4によりユーザーの顔の3次元画像が測定される(ステ
ップS108)。3次元画像は、2次元画像に対応づけ
られたものである。誘導灯の位置を変えて上述の撮像と
測定とを複数回繰り返し(ステップS109でYE
S)、複数個の顔の3次元形状データと2次元カラー画
像を得る。
【0013】次に測定データについてデータ処理がなさ
れる(ステップS110)。ここで、後で説明するよう
に、顔の複数個の形状データの重ね合わせによりデータ
の品質を向上する。また、奥行き補正により形状データ
が高さ方向に圧縮されるので、素材の加工時間が短縮で
きる。また、後で説明するように、出力したい生成物す
なわち3次元形状モデルについて形状や品質に応じたデ
ータの変換が行われる。これにより、出力すべき加工生
成物(3次元モデル)の形状(サイズなど)や品質(粗
密さ、滑らかさなど)に応じて形状測定データが自動的
に変換され、形状データ入力から加工までの一連のプロ
セスが簡単化される。次に、データ処理後の3次元形状
が表示装置16に表示され、ユーザーの指示を待つ。こ
の表示によりユーザーは、実際に加工される結果を確認
できる。3次元表示としては、影を表示するなどの種々
の公知の手法を用いる。ユーザーが操作パネル18で確
認ボタン52を押すと、確認ボタン52の押下が検出さ
れ(ステップS114でYES)、加工動作に移る。し
かし、3次元表示(ステップS112)の後でユーザー
が操作パネル18でキャンセルボタン54を押すと(ス
テップS116でYES)、フローはステップS100
に戻り、ユーザーは別の構図をとることができる。この
ように、データ処理後の画像についてユーザーの確認を
まって加工を始めるので、ユーザーの希望する立体複製
物が作成できるとともに、加工用材料がむだになること
がない。なお、メインコントローラ32に外部からデー
タを入力する画像入力部を設けてもよい。これにより、
外部から対象物の画像データ(または対象物の画像デー
タと色彩)を入力する。加工は入力データに基づいて行
われる。
れる(ステップS110)。ここで、後で説明するよう
に、顔の複数個の形状データの重ね合わせによりデータ
の品質を向上する。また、奥行き補正により形状データ
が高さ方向に圧縮されるので、素材の加工時間が短縮で
きる。また、後で説明するように、出力したい生成物す
なわち3次元形状モデルについて形状や品質に応じたデ
ータの変換が行われる。これにより、出力すべき加工生
成物(3次元モデル)の形状(サイズなど)や品質(粗
密さ、滑らかさなど)に応じて形状測定データが自動的
に変換され、形状データ入力から加工までの一連のプロ
セスが簡単化される。次に、データ処理後の3次元形状
が表示装置16に表示され、ユーザーの指示を待つ。こ
の表示によりユーザーは、実際に加工される結果を確認
できる。3次元表示としては、影を表示するなどの種々
の公知の手法を用いる。ユーザーが操作パネル18で確
認ボタン52を押すと、確認ボタン52の押下が検出さ
れ(ステップS114でYES)、加工動作に移る。し
かし、3次元表示(ステップS112)の後でユーザー
が操作パネル18でキャンセルボタン54を押すと(ス
テップS116でYES)、フローはステップS100
に戻り、ユーザーは別の構図をとることができる。この
ように、データ処理後の画像についてユーザーの確認を
まって加工を始めるので、ユーザーの希望する立体複製
物が作成できるとともに、加工用材料がむだになること
がない。なお、メインコントローラ32に外部からデー
タを入力する画像入力部を設けてもよい。これにより、
外部から対象物の画像データ(または対象物の画像デー
タと色彩)を入力する。加工は入力データに基づいて行
われる。
【0014】図9は、ジョイスティック56を用いた変
形例のフローを示す。ユーザーは、ジョイスティック5
6により様々な方向からデータ処理後の画像を確認でき
る。図4のデータ処理(ステップS110)の後で、表
示装置16に正面(Z方向)からの3次元表示をする
(ステップS140)。次にユーザーがジョイスティッ
ク56を作動すると(ステップS142)、フローは、
ジョイスティック56からの回転指示信号により分岐す
る。X方向、Y方向、Z方向の回転指示に対応して、X
方向(ステップS144)、Y方向(ステップS14
6)、Z方向(ステップS148)の回転がなされ、そ
れに対応した3次元表示がなされる(ステップS15
0)。こうしてユーザーは様々な方向から立体複製物を
確認できる。ここで、ユーザーが操作パネル18で確認
ボタン52を押すと(ステップS152でYES)、図
6のステップS118に進み加工動作に移る。また、ユ
ーザーが操作パネル18でキャンセルボタン54を押す
と(ステップS154でYES)、フローはステップS
100に戻り、ユーザーは別の構図をとることができ
る。
形例のフローを示す。ユーザーは、ジョイスティック5
6により様々な方向からデータ処理後の画像を確認でき
る。図4のデータ処理(ステップS110)の後で、表
示装置16に正面(Z方向)からの3次元表示をする
(ステップS140)。次にユーザーがジョイスティッ
ク56を作動すると(ステップS142)、フローは、
ジョイスティック56からの回転指示信号により分岐す
る。X方向、Y方向、Z方向の回転指示に対応して、X
方向(ステップS144)、Y方向(ステップS14
6)、Z方向(ステップS148)の回転がなされ、そ
れに対応した3次元表示がなされる(ステップS15
0)。こうしてユーザーは様々な方向から立体複製物を
確認できる。ここで、ユーザーが操作パネル18で確認
ボタン52を押すと(ステップS152でYES)、図
6のステップS118に進み加工動作に移る。また、ユ
ーザーが操作パネル18でキャンセルボタン54を押す
と(ステップS154でYES)、フローはステップS
100に戻り、ユーザーは別の構図をとることができ
る。
【0015】図7に戻り説明を続けると、加工において
は、まず、形状データから、加工条件データベースを参
照して加工データが作成される(ステップS118)。
加工データは加工部70に送られ、加工部70では材料
を加工して3次元加工モデルを作成する(ステップS1
20)。加工物が排出され(ステップS122)、取出
口センサ40により、加工された生成物が取り出された
ことを検出すると(ステップS124でYES)、フロ
ーは、ステップS100に戻り、次の立体複製物生成を
行なう。
は、まず、形状データから、加工条件データベースを参
照して加工データが作成される(ステップS118)。
加工データは加工部70に送られ、加工部70では材料
を加工して3次元加工モデルを作成する(ステップS1
20)。加工物が排出され(ステップS122)、取出
口センサ40により、加工された生成物が取り出された
ことを検出すると(ステップS124でYES)、フロ
ーは、ステップS100に戻り、次の立体複製物生成を
行なう。
【0016】以下で、立体複製物の生成についてさらに
詳細に説明する。3次元測定(図7、ステップS11
2)において、立体物(顔)の3次元形状が測定され
る。3次元測定部64は、図10に示すように、透視投
影面上で格子状に配置された点を通る視線が対象物表面
と初めて交わる点までの(測定部64からの)距離を測
定する。したがって、形状データは、3次元測定部64
の所定の位置を座標中心とする3次元直交座標における
座標値と距離値とをもつ、格子状に並んだ点列データと
して与えられる。また、このとき、測定点が測定範囲外
であるなどの理由で測定を行えない測定点は、欠損であ
る印をつけたデータとして格納されている。このよう
に、本実施形態では透視投影面上でのサンプリングをお
こなったが、3次元測定において、図11に示すよう
に、平行投影面上で格子状に配置された点を通る視線が
対象物表面と初めて交わる点までの(3次元測定部64
からの)距離を測定してもよい。
詳細に説明する。3次元測定(図7、ステップS11
2)において、立体物(顔)の3次元形状が測定され
る。3次元測定部64は、図10に示すように、透視投
影面上で格子状に配置された点を通る視線が対象物表面
と初めて交わる点までの(測定部64からの)距離を測
定する。したがって、形状データは、3次元測定部64
の所定の位置を座標中心とする3次元直交座標における
座標値と距離値とをもつ、格子状に並んだ点列データと
して与えられる。また、このとき、測定点が測定範囲外
であるなどの理由で測定を行えない測定点は、欠損であ
る印をつけたデータとして格納されている。このよう
に、本実施形態では透視投影面上でのサンプリングをお
こなったが、3次元測定において、図11に示すよう
に、平行投影面上で格子状に配置された点を通る視線が
対象物表面と初めて交わる点までの(3次元測定部64
からの)距離を測定してもよい。
【0017】図12は、データ処理(図7、ステップS
110)のフローを示す。ここで、3次元測定部64に
より入力された形状データに対して、加工時間を短くす
るための処理を含む各種処理がなされる。まず、測定デ
ータについて平滑化処理により、ノイズなどの非正規な
データを除く(ステップS200)。次に、再標本化処
理を行う(ステップS202)。たとえば、顔が斜めを
向いていた場合などにおいて、入力データを加工方向に
正対させるため、ある方向から平行投影した等間隔の格
子点により整列されたデータに変換する。図13は、1
例を示す。たとえば人の顔の鼻の下が陰になって測定で
きない場合、顔を上向きにして3次元測定をした後で、
通常の正面を向いた顔を表すようにデータを変換でき
る。格子点が射影された位置に計測点がない場合(たと
えば図13のa)には、その周囲の計測値により線形補
完を行う。このとき、射影された方向が加工する際の鉛
直上方となり、それぞれの格子点は、高さのデータを持
つ。また、入力データが透視投影など平行投影でなかっ
た場合などでは、この処理により入力データを平行投影
データに変換できる。
110)のフローを示す。ここで、3次元測定部64に
より入力された形状データに対して、加工時間を短くす
るための処理を含む各種処理がなされる。まず、測定デ
ータについて平滑化処理により、ノイズなどの非正規な
データを除く(ステップS200)。次に、再標本化処
理を行う(ステップS202)。たとえば、顔が斜めを
向いていた場合などにおいて、入力データを加工方向に
正対させるため、ある方向から平行投影した等間隔の格
子点により整列されたデータに変換する。図13は、1
例を示す。たとえば人の顔の鼻の下が陰になって測定で
きない場合、顔を上向きにして3次元測定をした後で、
通常の正面を向いた顔を表すようにデータを変換でき
る。格子点が射影された位置に計測点がない場合(たと
えば図13のa)には、その周囲の計測値により線形補
完を行う。このとき、射影された方向が加工する際の鉛
直上方となり、それぞれの格子点は、高さのデータを持
つ。また、入力データが透視投影など平行投影でなかっ
た場合などでは、この処理により入力データを平行投影
データに変換できる。
【0018】次に、データの重ね合わせ処理(貼り合わ
せ処理)がおこなわれる(ステップS203)。図14
は、データの重ね合わせ処理の詳細を示す。まず、2次
元カラー画像について,Lab色空間において、クラス
タリングを行い、同色相の領域に分割する。次に、その
結果に対してラベリングを行い、同色相の非連結領域を
別領域とする。次に、図15に図式的に示すように、こ
うして得られた結果90について、テンプレート92を
用いて2次元カラー画像を走査し、テンプレートマッチ
ングを行い、2つの目玉の領域を検出する(ステップS
2030)。目玉は、左目と右目を区別してラベルを付
けておく。そして、次に検出した目玉の領域に対応する
3次元形状データを算出する(ステップS2032)。
一方、3次元データについて、カメラに一番近い点94
を鼻の頂点として検出する(図16参照)(ステップS
2034)。次に、3次元形状データ上の左目と右目の
目玉の領域と、検出した鼻の頂点が重なるように、上述
の複数の3次元形状データを重ね合わせる(ステップS
2036)。すなわち、3次元形状データ上の左目と右
目の領域のそれぞれの重心を求め、次に、図17に2つ
の3次元形状データA,Bの場合を示すが、重心と鼻の
頂点で作られる平面が重なるように、3次元形状データ
Bを回転・移動する。次に、この平面内で3次元形状デ
ータBを移動させて、重心と鼻の頂点で作られる3角形
の外心が重なるようにする。次に、(左目の重心間の距
離)2+(右目の重心間の距離)2+(鼻の頂点間の距
離)2の値が最小になるように、上述の外心を中心に、
上述の平面内で3次元形状データBを回転させる。最小
となる回転角はNewton法で求める。Newton
法において極小となる回転角が3つ求められるが、(左
目の重心間の距離)2+(右目の重心間の距離)2+(鼻
の頂点間の距離)2の値が最小になる回転角を採用す
る。最後に、得られた3次元形状データの全体のスムー
ジング処理を行う(S2038)。これにより、データ
が欠損している場合に欠損部分を少なくでき、データの
誤差が大きい場合に、誤差の小さい部分を採用できる。
せ処理)がおこなわれる(ステップS203)。図14
は、データの重ね合わせ処理の詳細を示す。まず、2次
元カラー画像について,Lab色空間において、クラス
タリングを行い、同色相の領域に分割する。次に、その
結果に対してラベリングを行い、同色相の非連結領域を
別領域とする。次に、図15に図式的に示すように、こ
うして得られた結果90について、テンプレート92を
用いて2次元カラー画像を走査し、テンプレートマッチ
ングを行い、2つの目玉の領域を検出する(ステップS
2030)。目玉は、左目と右目を区別してラベルを付
けておく。そして、次に検出した目玉の領域に対応する
3次元形状データを算出する(ステップS2032)。
一方、3次元データについて、カメラに一番近い点94
を鼻の頂点として検出する(図16参照)(ステップS
2034)。次に、3次元形状データ上の左目と右目の
目玉の領域と、検出した鼻の頂点が重なるように、上述
の複数の3次元形状データを重ね合わせる(ステップS
2036)。すなわち、3次元形状データ上の左目と右
目の領域のそれぞれの重心を求め、次に、図17に2つ
の3次元形状データA,Bの場合を示すが、重心と鼻の
頂点で作られる平面が重なるように、3次元形状データ
Bを回転・移動する。次に、この平面内で3次元形状デ
ータBを移動させて、重心と鼻の頂点で作られる3角形
の外心が重なるようにする。次に、(左目の重心間の距
離)2+(右目の重心間の距離)2+(鼻の頂点間の距
離)2の値が最小になるように、上述の外心を中心に、
上述の平面内で3次元形状データBを回転させる。最小
となる回転角はNewton法で求める。Newton
法において極小となる回転角が3つ求められるが、(左
目の重心間の距離)2+(右目の重心間の距離)2+(鼻
の頂点間の距離)2の値が最小になる回転角を採用す
る。最後に、得られた3次元形状データの全体のスムー
ジング処理を行う(S2038)。これにより、データ
が欠損している場合に欠損部分を少なくでき、データの
誤差が大きい場合に、誤差の小さい部分を採用できる。
【0019】図12に戻り、説明を続けると、次に、補
完処理(ステップS204)をおこない、データのない
欠損部分を補完する。補完の方法としては、線形補完、
重み付け補完などの種々の手法が用いられる。たとえ
ば、データの欠損している部分をすべて固定値で置き換
える(単純補完)。固定値としては、(a)あらかじめ定
められた値、(b)最小の高さ、(c)データ外周部の平均
値が用いられる。また、欠損部がデータで完全に囲まれ
ている場合は、周りのデータから線形補完をする。ま
た、たとえば、人の顔における黒い眉や髪などのよう
に、対象の性質から光学式の3次元測定部64ではデー
タが得られない場合がある。このような場合、データが
欠損している部分は、所定の3次元形状データと置き換
える。このため、所定の標準顔データを用意しておき、
欠損部ではそのモデルデータを使用する。この際、位置
およびサイズの調整が必要となる。この調整では、たと
えば、図7のステップS106で得られたカラー画像の
両目と口に対応する3次元形状データ中の三角形を、モ
デルの対応する三角形と同じになるような線形変換をす
る。この合成は、顔の欠損部分に限らず、任意の3次元
形状データを使用することが可能である。
完処理(ステップS204)をおこない、データのない
欠損部分を補完する。補完の方法としては、線形補完、
重み付け補完などの種々の手法が用いられる。たとえ
ば、データの欠損している部分をすべて固定値で置き換
える(単純補完)。固定値としては、(a)あらかじめ定
められた値、(b)最小の高さ、(c)データ外周部の平均
値が用いられる。また、欠損部がデータで完全に囲まれ
ている場合は、周りのデータから線形補完をする。ま
た、たとえば、人の顔における黒い眉や髪などのよう
に、対象の性質から光学式の3次元測定部64ではデー
タが得られない場合がある。このような場合、データが
欠損している部分は、所定の3次元形状データと置き換
える。このため、所定の標準顔データを用意しておき、
欠損部ではそのモデルデータを使用する。この際、位置
およびサイズの調整が必要となる。この調整では、たと
えば、図7のステップS106で得られたカラー画像の
両目と口に対応する3次元形状データ中の三角形を、モ
デルの対応する三角形と同じになるような線形変換をす
る。この合成は、顔の欠損部分に限らず、任意の3次元
形状データを使用することが可能である。
【0020】次に、高さ圧縮処理(ステップS206)
をおこない、形状データを奥行き方向に圧縮し、高さ方
向の範囲を元のデータより狭くする。奥行き方向の凹凸
が大きいと加工時間が長くなるが、奥行き方向に圧縮す
ることにより加工部分を少なくして、加工時間を短縮で
きる。また、極端に奥行きが深い部分(背景部)につい
て、所定のデータ(奥行きの浅いデータ)に変換するこ
とにより、同様に加工部分を少なくして加工時間を短縮
できる。以下に、高さ圧縮について詳細に説明する。高
さ圧縮の手法は、加工対象の性質に応じて適切なものを
採用する。高さ圧縮の手法には、一様圧縮処理と非一様
圧縮処理とがある。一様圧縮処理には、たとえば図18
〜22に示すような種々のアルゴリズムが用いられる。
一様圧縮では、各格子点iにおける高さziを、Z=f
(zi)なる関数により変換した値に置き換える。1つの
手法は、線形変換f1(z)=az+bである(ここにzが
高さ、a,bが定数であり、0<a<1である)。図1
8は、線形変換の一例(f1(z)=0.5z)を示す。
をおこない、形状データを奥行き方向に圧縮し、高さ方
向の範囲を元のデータより狭くする。奥行き方向の凹凸
が大きいと加工時間が長くなるが、奥行き方向に圧縮す
ることにより加工部分を少なくして、加工時間を短縮で
きる。また、極端に奥行きが深い部分(背景部)につい
て、所定のデータ(奥行きの浅いデータ)に変換するこ
とにより、同様に加工部分を少なくして加工時間を短縮
できる。以下に、高さ圧縮について詳細に説明する。高
さ圧縮の手法は、加工対象の性質に応じて適切なものを
採用する。高さ圧縮の手法には、一様圧縮処理と非一様
圧縮処理とがある。一様圧縮処理には、たとえば図18
〜22に示すような種々のアルゴリズムが用いられる。
一様圧縮では、各格子点iにおける高さziを、Z=f
(zi)なる関数により変換した値に置き換える。1つの
手法は、線形変換f1(z)=az+bである(ここにzが
高さ、a,bが定数であり、0<a<1である)。図1
8は、線形変換の一例(f1(z)=0.5z)を示す。
【0021】図19と図20は、非線形連続変換の例を
示す。特に人の顔などのデータでは、特徴的な部分は高
いところ(3次元データ入力時には3次元測定部からみ
て手前側であったところ)に集中していると考えられる
ので、低い部分では圧縮の度合を大きくする。1つの手
法は、二乗変換f2(z)=a(z−b)2+c(ここにzが
高さ、a,b,cが定数であり、0<aである)であ
る。図19は、二乗変換の1例(f2(z)=0.005
z2)を示す。他の1つの手法は、指数変換f3(z)=c
baz+d(ここに1<aである)である。図20は、指
数変換の1例(f3(z)=8*1.02z)を示す。図2
1と図22は、不必要な部分を削除する非線形不連続変
換の例を示す。1つの手法は、次の式で示される中抜き
変換である。 この変換は、たとえば、人の顔において、耳からほおま
でを省くために用いられる。図21は、d1=20、d2
=60の例を示す。他の1つの手法は、たとえば次の式
で示されるクリッピング処理であり、所定範囲外のデー
タは一定値にされる。図22は、クリッピング処理の1
例を示す。 f5(z)=0 ここに、z<30 =z ここに、30≦z≦80 =50 ここに、80<z 所定値以下のデータzは0にされ、また、所定値以上の
データzは一定値にされる。
示す。特に人の顔などのデータでは、特徴的な部分は高
いところ(3次元データ入力時には3次元測定部からみ
て手前側であったところ)に集中していると考えられる
ので、低い部分では圧縮の度合を大きくする。1つの手
法は、二乗変換f2(z)=a(z−b)2+c(ここにzが
高さ、a,b,cが定数であり、0<aである)であ
る。図19は、二乗変換の1例(f2(z)=0.005
z2)を示す。他の1つの手法は、指数変換f3(z)=c
baz+d(ここに1<aである)である。図20は、指
数変換の1例(f3(z)=8*1.02z)を示す。図2
1と図22は、不必要な部分を削除する非線形不連続変
換の例を示す。1つの手法は、次の式で示される中抜き
変換である。 この変換は、たとえば、人の顔において、耳からほおま
でを省くために用いられる。図21は、d1=20、d2
=60の例を示す。他の1つの手法は、たとえば次の式
で示されるクリッピング処理であり、所定範囲外のデー
タは一定値にされる。図22は、クリッピング処理の1
例を示す。 f5(z)=0 ここに、z<30 =z ここに、30≦z≦80 =50 ここに、80<z 所定値以下のデータzは0にされ、また、所定値以上の
データzは一定値にされる。
【0022】また、非一様圧縮処理では、各格子点iに
おける高さziを、Z=g(xi,yi,zi)なる関数によ
り変換した値に置き換える。ここにx,yは格子の座標
である。特に人の顔などのデータでは、特徴的な部分は
中心に集中していると考えられるので、端の部分では圧
縮の度合を大きくする。なお、この際にはデータの中心
となる部分を3次元データやカラー画像データから推定
する必要がある。たとえば、x,yデータの重心、また
は、顔などのときはカラー画像から抽出した両目と口と
で構成される3角形に対応する3次元データの重心をデ
ータの中心とする。または、データを入力する際に、対
象物の中心が所定位置にくるように位置決めをすること
が必要となる。1つの手法は点対称変換である。次の式
は点対称変換の1例を示す。 g1(z)=zf(c−((x−a)2+(y−b)2)1/2) ここに、fは上述の一様圧縮変換で説明した関数のいず
れかであり、(x,y)=(a,b)はデータ中心の座標で
ある。また、他の1つの手法は線対称変換である。次の
式は線対称変換の1例を示す。 g2(z)=zf(c−|y−b|) ここに、fは上述の一様圧縮変換で説明した関数のいず
れかであり、y=bはデータ中心の座標である。たとえ
ば顔の左右について線対象変換をおこなう。なお、一様
圧縮変換と非一様圧縮変換とを併用することもできる。
たとえば、次の式が1例を示す。 g3(z)=f(z)f(c−((x−a)2+(y−b)2)1/2) ここに、fは上述の一様圧縮変換で説明した関数のいず
れかである。
おける高さziを、Z=g(xi,yi,zi)なる関数によ
り変換した値に置き換える。ここにx,yは格子の座標
である。特に人の顔などのデータでは、特徴的な部分は
中心に集中していると考えられるので、端の部分では圧
縮の度合を大きくする。なお、この際にはデータの中心
となる部分を3次元データやカラー画像データから推定
する必要がある。たとえば、x,yデータの重心、また
は、顔などのときはカラー画像から抽出した両目と口と
で構成される3角形に対応する3次元データの重心をデ
ータの中心とする。または、データを入力する際に、対
象物の中心が所定位置にくるように位置決めをすること
が必要となる。1つの手法は点対称変換である。次の式
は点対称変換の1例を示す。 g1(z)=zf(c−((x−a)2+(y−b)2)1/2) ここに、fは上述の一様圧縮変換で説明した関数のいず
れかであり、(x,y)=(a,b)はデータ中心の座標で
ある。また、他の1つの手法は線対称変換である。次の
式は線対称変換の1例を示す。 g2(z)=zf(c−|y−b|) ここに、fは上述の一様圧縮変換で説明した関数のいず
れかであり、y=bはデータ中心の座標である。たとえ
ば顔の左右について線対象変換をおこなう。なお、一様
圧縮変換と非一様圧縮変換とを併用することもできる。
たとえば、次の式が1例を示す。 g3(z)=f(z)f(c−((x−a)2+(y−b)2)1/2) ここに、fは上述の一様圧縮変換で説明した関数のいず
れかである。
【0023】図12に戻り説明を続けると、次に、3次
元形状データの背景部分を検出する(ステップS20
8)。極端に奥行きが深い部分(背景部)について所定
の奥行きの浅いデータに変換することにより、加工時間
を短縮する。次に、この背景部分を所定形状データに変
換して物体の3次元形状データと合成する(ステップS
210)。この所定形状データは、一定の高さのデータ
としてもよいし、凹凸のある形状データでもよい。さら
には、別の立体物、たとえば花や木などの形状データを
用いてもよい。背景検出の具体例としては、測定物の後
をブルーバックとしておき、奥行きが所定値以上かつそ
の領域の2次元画像の色がブルーであれば背景であると
判定する。
元形状データの背景部分を検出する(ステップS20
8)。極端に奥行きが深い部分(背景部)について所定
の奥行きの浅いデータに変換することにより、加工時間
を短縮する。次に、この背景部分を所定形状データに変
換して物体の3次元形状データと合成する(ステップS
210)。この所定形状データは、一定の高さのデータ
としてもよいし、凹凸のある形状データでもよい。さら
には、別の立体物、たとえば花や木などの形状データを
用いてもよい。背景検出の具体例としては、測定物の後
をブルーバックとしておき、奥行きが所定値以上かつそ
の領域の2次元画像の色がブルーであれば背景であると
判定する。
【0024】次に、3次元モデルの形状や品質の特性に
基づいた3次元形状データの変換について説明する(ス
テップS212〜S216)。まず、サイズ調整(ステ
ップS212)をおこない、データが加工できる範囲内
または加工物の大きさに応じて、座標値に定数を乗じる
ことにより、スケールを調整する。図23に示すよう
に、左側のデータを右側のデータに変換し、加工物の大
きさ(破線で示す)に対応させる。図24は、サイズ調
整の1例であるサイズ変換のフローを示す。3次元測定
部64より入力した3次元測定データについて形状解析
をする(ステップS220)。形状解析の結果として算
出した対象物の大きさ(縦、横、奥行き)と特性データ
記憶部にて設定している出力モデルの形状サイズとを比
較し、対象物を出力モデルサイズに合わせ込む3次元形
状の倍率を変換する(ステップS222)。この倍率を
用いて3次元形状データを出力モデルサイズに倍率を変
換し、出力モデル形状を生成する。こうして作成した出
力モデル形状を基に、制御部30内の特性データ記憶部
36において設定されている加工条件により加工データ
を作成する(図7、ステップS118)。この加工デー
タを加工部70に転送し、3次元加工を行い、3次元モ
デルを生成する。こうして、出力すべき形状と品質に基
づき、形状測定データが自動的に変換されるので、3次
元形状データを所定の仕様に簡単に安定に生成する。
基づいた3次元形状データの変換について説明する(ス
テップS212〜S216)。まず、サイズ調整(ステ
ップS212)をおこない、データが加工できる範囲内
または加工物の大きさに応じて、座標値に定数を乗じる
ことにより、スケールを調整する。図23に示すよう
に、左側のデータを右側のデータに変換し、加工物の大
きさ(破線で示す)に対応させる。図24は、サイズ調
整の1例であるサイズ変換のフローを示す。3次元測定
部64より入力した3次元測定データについて形状解析
をする(ステップS220)。形状解析の結果として算
出した対象物の大きさ(縦、横、奥行き)と特性データ
記憶部にて設定している出力モデルの形状サイズとを比
較し、対象物を出力モデルサイズに合わせ込む3次元形
状の倍率を変換する(ステップS222)。この倍率を
用いて3次元形状データを出力モデルサイズに倍率を変
換し、出力モデル形状を生成する。こうして作成した出
力モデル形状を基に、制御部30内の特性データ記憶部
36において設定されている加工条件により加工データ
を作成する(図7、ステップS118)。この加工デー
タを加工部70に転送し、3次元加工を行い、3次元モ
デルを生成する。こうして、出力すべき形状と品質に基
づき、形状測定データが自動的に変換されるので、3次
元形状データを所定の仕様に簡単に安定に生成する。
【0025】図25は、サイズ変換のフローの変形例で
ある加工サイズ縮小化のフローを示す。このフローで
は、形状データの縦、横、高さの方向にスケールをか
け、一定の大きさの素材に収まるサイズに縮小する。こ
れにより加工部分の体積を減らし、加工時間を短縮す
る。まず、データ形状を入力し(ステップS230)、
入力された形状データの現状のサイズを認識する(ステ
ップS232)。次に、標準的に使用する素材のサイズ
(特性データ記憶部36から読み出す)に合わせ現在の
サイズにスケールをかけ、縦、横、高さを縮小する(ス
テップS234)。また、特に高さ方向に極端に圧縮さ
せれば、加工速度も高速化できる。
ある加工サイズ縮小化のフローを示す。このフローで
は、形状データの縦、横、高さの方向にスケールをか
け、一定の大きさの素材に収まるサイズに縮小する。こ
れにより加工部分の体積を減らし、加工時間を短縮す
る。まず、データ形状を入力し(ステップS230)、
入力された形状データの現状のサイズを認識する(ステ
ップS232)。次に、標準的に使用する素材のサイズ
(特性データ記憶部36から読み出す)に合わせ現在の
サイズにスケールをかけ、縦、横、高さを縮小する(ス
テップS234)。また、特に高さ方向に極端に圧縮さ
せれば、加工速度も高速化できる。
【0026】次に、解像度変換(図12、ステップS2
14)をおこない、加工機72の精度に合わせて格子の
幅の違う格子点で再標本化する。この処理は、ステップ
S202の再標本化とほぼ同様であるが、投影する方向
はz方向(鉛直上方)に固定されている。図26に示す
ように、左側に示されるデータの格子点を、右側に示す
加工機の格子点に合わせる。解像度は、ステップS20
8でサイズを加工に応じて調整した後で、解像度に合せ
て形状データを変換するので、加工機72の加工精度の
ほうが粗くても、適切な形状データが得られる。
14)をおこない、加工機72の精度に合わせて格子の
幅の違う格子点で再標本化する。この処理は、ステップ
S202の再標本化とほぼ同様であるが、投影する方向
はz方向(鉛直上方)に固定されている。図26に示す
ように、左側に示されるデータの格子点を、右側に示す
加工機の格子点に合わせる。解像度は、ステップS20
8でサイズを加工に応じて調整した後で、解像度に合せ
て形状データを変換するので、加工機72の加工精度の
ほうが粗くても、適切な形状データが得られる。
【0027】図27は、解像度変換(図12、ステップ
S214)のためのデータ数変換のフローを示す。サイ
ズ出力モデルの形状品質を、構成点群を点間ピッチとベ
クトル変化量で定義し、ベクトル変化量に対応する点間
ピッチ範囲を特性データ記憶部36から読み出して設定
する。点間ピッチがその範囲からはずれる場合、範囲内
に入るようにデータ変換(解像度変換)を行う。図27
のフローでは、図24で得られた倍率に対応した形状デ
ータを解析し形状データの点間ピッチとベクトル変化量
を得る(ステップS240)。点間ピッチと、ベクトル
変化量に応じて設定された点間ピッチ範囲とから、設定
された範囲内にあるか否かを判断する(ステップS24
2)。この判断は、入力装置が確定していない場合に必
要になる。測定器や測定条件によって解像度が変わるた
めである。もし設定された範囲内になければ、データを
変換する(ステップS244)。ベクトル変化量の大き
い複雑な部分は、ピッチとして大きな値の範囲が設定さ
れ、ベクトル変化量の小さい部分はピッチとして小さな
値の範囲が設定され、いずれの場合も、ピッチが小さす
ぎるときは、データを間引いてピッチを大きくし、ピッ
チが大きすぎる場合、データを補間してピッチを小さく
して範囲内になるようにする。
S214)のためのデータ数変換のフローを示す。サイ
ズ出力モデルの形状品質を、構成点群を点間ピッチとベ
クトル変化量で定義し、ベクトル変化量に対応する点間
ピッチ範囲を特性データ記憶部36から読み出して設定
する。点間ピッチがその範囲からはずれる場合、範囲内
に入るようにデータ変換(解像度変換)を行う。図27
のフローでは、図24で得られた倍率に対応した形状デ
ータを解析し形状データの点間ピッチとベクトル変化量
を得る(ステップS240)。点間ピッチと、ベクトル
変化量に応じて設定された点間ピッチ範囲とから、設定
された範囲内にあるか否かを判断する(ステップS24
2)。この判断は、入力装置が確定していない場合に必
要になる。測定器や測定条件によって解像度が変わるた
めである。もし設定された範囲内になければ、データを
変換する(ステップS244)。ベクトル変化量の大き
い複雑な部分は、ピッチとして大きな値の範囲が設定さ
れ、ベクトル変化量の小さい部分はピッチとして小さな
値の範囲が設定され、いずれの場合も、ピッチが小さす
ぎるときは、データを間引いてピッチを大きくし、ピッ
チが大きすぎる場合、データを補間してピッチを小さく
して範囲内になるようにする。
【0028】測定された形状データが充分な解像度の場
合、間引く処理だけを行うことでよい。以下は、その例
である。図28は、データ数変換のための形状データの
間引きのフローを示す。このフローでは、必要とされる
形状精度(上記の点間ピッチ、ベクトル変化量)などに
応じて、省略できるデータを間引く。これにより高速な
加工を行うことができる。まず、入力された形状データ
の細かさ(点間ピッチ、ベクトル変化量)を認識する
(ステップS260)。次に、認識された点間ピッチ、
ベクトル変化量を、ベクトル変化量に対応したピッチ範
囲と比較し(ステップS262)、データの間引きが可
能であれば、間引きをおこなう(ステップS264)。
データ処理において、最後に、位置合わせ(図12、ス
テップS216)をおこなう。3次元データの基準位置
が加工範囲の基準位置にあうように座標原点を平行移動
する。
合、間引く処理だけを行うことでよい。以下は、その例
である。図28は、データ数変換のための形状データの
間引きのフローを示す。このフローでは、必要とされる
形状精度(上記の点間ピッチ、ベクトル変化量)などに
応じて、省略できるデータを間引く。これにより高速な
加工を行うことができる。まず、入力された形状データ
の細かさ(点間ピッチ、ベクトル変化量)を認識する
(ステップS260)。次に、認識された点間ピッチ、
ベクトル変化量を、ベクトル変化量に対応したピッチ範
囲と比較し(ステップS262)、データの間引きが可
能であれば、間引きをおこなう(ステップS264)。
データ処理において、最後に、位置合わせ(図12、ス
テップS216)をおこなう。3次元データの基準位置
が加工範囲の基準位置にあうように座標原点を平行移動
する。
【0029】次に、加工データ作成(図7、ステップS
118)について説明する。加工部70の材料供給部7
6には、複数種類の素材が用意されている。そこで、入
力された形状データの特徴を抽出し、それに近い形状の
素材を選択して使用する。これにより、加工する部分の
体積を減らし、加工時間を短くする。また、素材形状を
決定するための粗加工が不要になり、加工時間を短くで
き、工具の寿命も長くなる。特徴としては種々の量があ
げられるが、以下の例では、パターンマッチングを用
い、形状データのパターンと素材のパターンを比較し、
最も近いパターンの素材を選択する。図29は、加工デ
ータ作成のフローの1例を示す。3次元測定部64によ
り得られたデータは、データ処理により形状データ(座
標データ)に変換されている。ここで、形状データをパ
ターン化し、素材データベース(DB)に記憶されてい
る素材の形状データ(素材パターン)と比較できるレベ
ルにして、形状データと素材の形状データとを比較し、
特徴を抽出する(ステップS300)。たとえば、高さ
方向の差の合計を求める。そして、この比較に基づいて
素材の形状を決定する(ステップS302)。たとえば
差の合計が最も小さい素材を選択する。
118)について説明する。加工部70の材料供給部7
6には、複数種類の素材が用意されている。そこで、入
力された形状データの特徴を抽出し、それに近い形状の
素材を選択して使用する。これにより、加工する部分の
体積を減らし、加工時間を短くする。また、素材形状を
決定するための粗加工が不要になり、加工時間を短くで
き、工具の寿命も長くなる。特徴としては種々の量があ
げられるが、以下の例では、パターンマッチングを用
い、形状データのパターンと素材のパターンを比較し、
最も近いパターンの素材を選択する。図29は、加工デ
ータ作成のフローの1例を示す。3次元測定部64によ
り得られたデータは、データ処理により形状データ(座
標データ)に変換されている。ここで、形状データをパ
ターン化し、素材データベース(DB)に記憶されてい
る素材の形状データ(素材パターン)と比較できるレベ
ルにして、形状データと素材の形状データとを比較し、
特徴を抽出する(ステップS300)。たとえば、高さ
方向の差の合計を求める。そして、この比較に基づいて
素材の形状を決定する(ステップS302)。たとえば
差の合計が最も小さい素材を選択する。
【0030】次に、素材形状決定の際の偏差値を偏差基
準値と比較し(ステップS304)、偏差基準値より大
きい場合は、特性データ記憶部の加工条件データベース
を参照して、粗取り加工用の加工データを作成する(ス
テップS306)。次に、加工条件データベースを参照
して、仕上げ用加工データを作成する(ステップS30
8)。なお、粗取り用と仕上げ用の加工データは、加工
機72の動き方を示すデータである。加工部70は、決
定された素材を加工位置へ搬送し、加工データに基づい
て加工する(ステップS120)。上述のフローでは、
偏差基準値を越える部分について粗削りをするが、粗削
りを行わずに、その部分の加工速度を遅くするようにし
てもよい。これにより、工具の負荷が軽減され、加工機
の故障を防止できる。
準値と比較し(ステップS304)、偏差基準値より大
きい場合は、特性データ記憶部の加工条件データベース
を参照して、粗取り加工用の加工データを作成する(ス
テップS306)。次に、加工条件データベースを参照
して、仕上げ用加工データを作成する(ステップS30
8)。なお、粗取り用と仕上げ用の加工データは、加工
機72の動き方を示すデータである。加工部70は、決
定された素材を加工位置へ搬送し、加工データに基づい
て加工する(ステップS120)。上述のフローでは、
偏差基準値を越える部分について粗削りをするが、粗削
りを行わずに、その部分の加工速度を遅くするようにし
てもよい。これにより、工具の負荷が軽減され、加工機
の故障を防止できる。
【0031】加工データ作成(ステップS306,S3
08)には時間がかかる。そこで、時間を短縮するため
に、あらかじめ用意された加工データを使用してもよ
い。図30は、変形例のフローを示す。まず、形状デー
タの部分ごとにパターンを認識し、部分ごとのパターン
のデータベースを参照して比較し、合致(または類似)
するパターンを検索する(ステップS320)。次に、
検索されたパターンと、先に決定された素材とを基に、
表1に示すようなパターンごとの加工データのデータベ
ース(テーブル)から加工データを特定し、その加工デ
ータをつなぎ合わせて全体の加工データとする(ステッ
プS322)。
08)には時間がかかる。そこで、時間を短縮するため
に、あらかじめ用意された加工データを使用してもよ
い。図30は、変形例のフローを示す。まず、形状デー
タの部分ごとにパターンを認識し、部分ごとのパターン
のデータベースを参照して比較し、合致(または類似)
するパターンを検索する(ステップS320)。次に、
検索されたパターンと、先に決定された素材とを基に、
表1に示すようなパターンごとの加工データのデータベ
ース(テーブル)から加工データを特定し、その加工デ
ータをつなぎ合わせて全体の加工データとする(ステッ
プS322)。
【0032】
【表1】
【0033】また、別の変形実施形態では、加工する素
材を基本パーツの組み合わせから作る。図31は、この
場合のフローを示す。まず、部分(基本パーツ)ごとに
パターンを認識し、部分ごとのパターンのデータベース
を参照して比較し、合致(または類似)する基本パーツ
を検索する(ステップS400)。次に、先に決定され
た基本パーツを組み合わせ、加工用の素材とする(ステ
ップS402)。次に、この素材を用いて図31のステ
ップS304に進み、加工データを作成し、加工をおこ
なう。
材を基本パーツの組み合わせから作る。図31は、この
場合のフローを示す。まず、部分(基本パーツ)ごとに
パターンを認識し、部分ごとのパターンのデータベース
を参照して比較し、合致(または類似)する基本パーツ
を検索する(ステップS400)。次に、先に決定され
た基本パーツを組み合わせ、加工用の素材とする(ステ
ップS402)。次に、この素材を用いて図31のステ
ップS304に進み、加工データを作成し、加工をおこ
なう。
【0034】次に、本発明の別の実施形態を説明する。
この装置の構成は上述の実施形態と同様であり、異なる
のは、人物の顔の撮影において複数回撮影した3次元形
状データから質の良いものを採用する。これに対応し
て、メインフロー(図7)における撮影(ステップS1
06〜S109)の内容と、そのデータ処理(ステップ
S110)の内容が異なるので、以下では、異なる部分
についてのみ説明する。人物の顔の撮影(ステップS1
06〜S109)においては、図8におけるように、誘
導灯を見てもらうことにより顔の角度を変える。そし
て、顔の角度を変えた後に、人物の顔の3次元形状デー
タを測定する。誘導灯の位置を変えることで、顔の角度
を変えて、測定を所定回数繰り返す。こうして、複数個
の顔の3次元形状データを得る。次に、こうして得られ
た複数個のデータから高品質のデータを選択する。図3
2は、データ処理(ステップS110)のフローを示す
が、ここで、高品質なデータ選択処理(ステップS20
3')のみが上述の実施形態と異なる。図33は、高品
質なデータ選択処理のフローを示す。まず、顔の3次元
形状データの穴(鼻の下の部分など)を検出する(ステ
ップS2030')。次に、それぞれの3次元形状デー
タ内の穴の周長の合計を計算する(ステップS203
2')。そして、穴の周長の合計の最小の3次元形状デ
ータを採用する(ステップS2034')。測定部60
からみて傾斜が急な部分では、データが取得できなかっ
たり、測定誤差が大きくなったりする。そこで、ここで
は、穴の周長の合計を高品質の基準として用い、この基
準を用いて最も高品質のデータが選択された。
この装置の構成は上述の実施形態と同様であり、異なる
のは、人物の顔の撮影において複数回撮影した3次元形
状データから質の良いものを採用する。これに対応し
て、メインフロー(図7)における撮影(ステップS1
06〜S109)の内容と、そのデータ処理(ステップ
S110)の内容が異なるので、以下では、異なる部分
についてのみ説明する。人物の顔の撮影(ステップS1
06〜S109)においては、図8におけるように、誘
導灯を見てもらうことにより顔の角度を変える。そし
て、顔の角度を変えた後に、人物の顔の3次元形状デー
タを測定する。誘導灯の位置を変えることで、顔の角度
を変えて、測定を所定回数繰り返す。こうして、複数個
の顔の3次元形状データを得る。次に、こうして得られ
た複数個のデータから高品質のデータを選択する。図3
2は、データ処理(ステップS110)のフローを示す
が、ここで、高品質なデータ選択処理(ステップS20
3')のみが上述の実施形態と異なる。図33は、高品
質なデータ選択処理のフローを示す。まず、顔の3次元
形状データの穴(鼻の下の部分など)を検出する(ステ
ップS2030')。次に、それぞれの3次元形状デー
タ内の穴の周長の合計を計算する(ステップS203
2')。そして、穴の周長の合計の最小の3次元形状デ
ータを採用する(ステップS2034')。測定部60
からみて傾斜が急な部分では、データが取得できなかっ
たり、測定誤差が大きくなったりする。そこで、ここで
は、穴の周長の合計を高品質の基準として用い、この基
準を用いて最も高品質のデータが選択された。
【0035】
【発明の効果】複数の測定データを基に高品質の3次元
形状データが得られる。
形状データが得られる。
【図1】 立体複製物作成装置の斜視図である。
【図2】 立体複製物作成装置のブロック図である。
【図3】 操作パネルの平面図である。
【図4】 加工部の斜視図である。
【図5】 加工部の変形例の斜視図である。
【図6】 加工部の他の変形例の斜視図である。
【図7】 メインコントローラのメインフローチャート
である。
である。
【図8】 誘導灯を用いた撮影の状況を示す図である。
【図9】 変形例におけるメインコントローラのメイン
フローチャートである。
フローチャートである。
【図10】 透視投影面上でのサンプリングを示す図で
ある。
ある。
【図11】 平行投影面上でのサンプリングを示す図で
ある。
ある。
【図12】 データ処理のフローチャートである。
【図13】 再標本化を説明するための図である。
【図14】 データの重ね合わせ処理のフローチャート
である。
である。
【図15】 テンプレートマッチングを説明するための
図である。
図である。
【図16】 鼻の頂点の位置を示す図である。
【図17】 複数の3次元データの重ね合わせを示す図
である。
である。
【図18】 高さ圧縮処理の1例の図である。
【図19】 高さ圧縮処理の1例の図である。
【図20】 高さ圧縮処理の1例の図である。
【図21】 高さ圧縮処理の1例の図である。
【図22】 高さ圧縮処理の1例の図である。
【図23】 サイズ調整と位置合わせを示す図である。
【図24】 サイズ変換のフローチャートである。
【図25】 形状縮小化のフローチャートである。
【図26】 解像度変換を示す図である。
【図27】 データ数変換のフローチャートである。
【図28】 データ間引きのフローチャートである。
【図29】 加工データ作成のフローチャートである。
【図30】 加工データ作成のフローチャートである。
【図31】 加工データ作成のフローチャートである。
【図32】 データ処理のフローチャートである。
【図33】 高品質データ選択処理のフローチャートで
ある。
ある。
16 表示部、 30 制御部、 34 データ処理
部、 50 操作部、64 3次元測定部。
部、 50 操作部、64 3次元測定部。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体の3次元形状を、測定状態を変えて
複数回測定して複数の3次元形状データを生成する立体
測定部と、 立体測定部により得られた複数の3次元形状データを基
に高品質の3次元形状データを出力するデータ処理部と
を備えることを特徴とする3次元形状入力装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載した3次元形状入力装置
において、 上記のデータ処理部は、複数の3次元形状データを重ね
合わせて高品質の3次元形状データを出力することを特
徴とする3次元形状入力装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載した3次元形状入力装置
において、 上記のデータ処理部は、複数の3次元形状データから最
も高品質なデータを選択することを特徴とする3次元形
状入力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10136541A JPH11325853A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 3次元形状入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10136541A JPH11325853A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 3次元形状入力装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11325853A true JPH11325853A (ja) | 1999-11-26 |
Family
ID=15177615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10136541A Pending JPH11325853A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 3次元形状入力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11325853A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008176645A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Konica Minolta Holdings Inc | 3次元形状処理装置、3次元形状処理装置の制御方法、および3次元形状処理装置の制御プログラム |
JP2009058521A (ja) * | 2008-10-29 | 2009-03-19 | Meidensha Corp | 物体の三次元形状モデル作製装置 |
JP2016115332A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラム |
JP2016200607A (ja) * | 2016-09-06 | 2016-12-01 | 株式会社キーエンス | 形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラム |
JP2018042106A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | キヤノン株式会社 | 画像出力装置、画像出力方法、及び撮像装置 |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP10136541A patent/JPH11325853A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008176645A (ja) * | 2007-01-19 | 2008-07-31 | Konica Minolta Holdings Inc | 3次元形状処理装置、3次元形状処理装置の制御方法、および3次元形状処理装置の制御プログラム |
JP2009058521A (ja) * | 2008-10-29 | 2009-03-19 | Meidensha Corp | 物体の三次元形状モデル作製装置 |
JP4715903B2 (ja) * | 2008-10-29 | 2011-07-06 | 株式会社明電舎 | 物体の三次元形状モデル作製装置 |
JP2016115332A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラム |
JP2016200607A (ja) * | 2016-09-06 | 2016-12-01 | 株式会社キーエンス | 形状測定装置、形状測定方法および形状測定プログラム |
JP2018042106A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | キヤノン株式会社 | 画像出力装置、画像出力方法、及び撮像装置 |
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