JPH11323747A - 布地のプリント方法 - Google Patents

布地のプリント方法

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JPH11323747A
JPH11323747A JP10131923A JP13192398A JPH11323747A JP H11323747 A JPH11323747 A JP H11323747A JP 10131923 A JP10131923 A JP 10131923A JP 13192398 A JP13192398 A JP 13192398A JP H11323747 A JPH11323747 A JP H11323747A
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JP
Japan
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charcoal
shirt
powder
fabric
printing
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JP10131923A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yoshida
誠宏 吉田
Koshi Kitsumoto
交只 橘本
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  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用時の肌触り感が良く、炭による効果が持続
して得られる布地のプリント方法を提供する。 【解決手段】Tシャツに印刷又は塗布したインクには、
粉末化した微細な炭パウダー(備長炭又は竹炭の粉末)
が含まれており、着用時に於いて、体臭、腋臭、空気中
の臭素等が消臭及び脱臭される。外気乾燥時に於いて一
定の湿度に調湿する。炭パウダー自体が発する遠赤外線
により、気温の低い日や冬期等に身体が暖かく、血行を
良くする効果が得られる。放熱効果に優れているので、
気温の高い日や夏期等に身体が涼しく、良好な肌触り感
が得られる。炭パウダーが発生するマイナスイオンによ
り身体の弱アルカリ化が促され、疲労回復する。アルカ
リ性の雰囲気は、ダニ等の病虫害を寄り付きにくくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、衣服
(特に下着、肌着、Tシャツ)、枕カバー、布団カバ
ー、シーツ、タオル、ハンカチ、毛布地、パイル地、防
寒服のライナー、介護用の繊維製品等を構成する布地
(例えば織布、編布、不織布等)の表側又は裏側に、炭
の微細粉末を用いて、文字、図柄、絵等の様々な模様や
意匠を印刷又は塗布するときに用いられる布地のプリン
ト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のようなTシャツに意匠を
印刷する方法としては、例えば、Tシャツの上面側に、
任意の意匠を施したスクリーンを押圧した後、スクリー
ン上に注ぎ込まれた化学染料をスクイージで一方に移動
させ、スクリーンを通り抜けた染料をTシャツに塗布し
て、Tシャツの任意部分に対して模様や意匠をプリント
(印刷)する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
化学染料を用いた場合、印刷後に於いて、Tシャツに付
着した汚れを、例えば水、洗浄水、洗浄液、溶剤等で洗
浄除去したとき、染料に含まれる化学物質が一緒に排出
されてしまい、自然環境に悪い影響を与えることがあ
る。
【0004】また、着用時に於いて、Tシャツ全体に体
臭及び空気中の臭素が付着したり、その脇部に腋臭が付
着したりするので、洗濯するまで、体臭、臭素、腋臭等
のTシャツに付いた嫌な臭がとれず、不快感が解消され
ない。また、Tシャツに吸収された汗が酸化すると、酸
化した場所を好むダニ等の病虫害が寄り付きやすくな
り、ダニアレルギー患者の症状が悪化したり、健康が損
なわれたりするという問題点も有している。
【0005】Tシャツを構成する繊維の隙間が染料によ
り狭められたり、閉塞されたりするので、発汗量の多い
部分(脇部や背部)に模様や意匠をプリントしたり、そ
のプリント部分の面積が大きいと、繊維自体の吸湿性及
び通気性が極端に悪くなり、発汗作用及び放熱作用が妨
げられる。且つ、Tシャツ自体が肌に密着するようにな
るため、肌触り及び着心地が悪くなるという問題点を有
している。
【0006】この発明は上記問題に鑑み、炭の微細粉末
を用いて、布地の任意部分に模様や意匠等を印刷又は塗
布するので、使用時の肌触り感が良く、炭による様々な
効果が長期間持続して得られる布地のプリント方法の提
供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
炭の微細粉末とバインダーを適量混入してなる塗布液を
布地の任意部分に塗布した後、該塗布部分を所定温度に
加熱する布地のプリント方法であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記バインダーとして、ポリウレタン
樹脂系バインダーを用いる請求項1記載の布地のプリン
ト方法であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記炭の粉末として、備長炭の粉末を
用いる布地のプリント方法であることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、上記請求項1又は
3記載の構成と併せて、上記炭の粉末として、上記布地
を構成する繊維の隙間よりも小さい炭の粒子を用いる布
地のプリント方法であることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、上記請求項1,3
又は4記載の構成と併せて、上記炭の粉末を、上記布地
の肌に近い部分に塗布した布地のプリント方法であるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の布地のプリント方法は、炭(例
えば備長炭、木炭、竹炭等)の微細粉末とバインダーを
適量混入してなる塗布液を、縫製後又は縫製前に於い
て、布地(表側又は裏側)の任意部分(例えば肌に近い
部分)に印刷又は塗布した後、その塗布部分を所定温度
に加熱するので、炭の微細粉末により人の汗や水分を効
率よく吸着し、体臭、腋臭、空気中の臭素等の嫌な臭を
消臭及び脱臭し、外気乾燥時に於いて吸着した水分を放
出し、一定の湿度に調湿する。
【0013】炭自体が発する遠赤外線により身体を暖め
る。放熱作用により身体を涼しく、良好な肌触り感を付
与する。炭自体が発生させるマイナスイオンにより身体
の弱アルカリ化を促し、疲労回復する。アルカリ性の雰
囲気により酸化した場所を好むダニ等の病虫害を寄り付
きにくくする。
【0014】請求項2記載の布地のプリント方法は、上
記請求項1記載の作用と併せて、ポリウレタン樹脂系バ
インダー(又はその他の結合力の強いバインダー等)を
混入することで、例えば、アクリル樹脂系バインダーを
混入するよりも炭の接着性及び粘着性が強く、印刷又は
塗布する作業が正確且つ確実に行える。布地に対して炭
の粒子が焼付け固定され、洗濯したとき炭が即剥離した
り、その部分の色が即落ちしたりするのを確実に防止す
ることができる。
【0015】請求項3記載の布地のプリント方法は、上
記請求項1記載の作用と併せて、備長炭(例えば、ウバ
メガシ等)の粉末を用いることで、例えば、木炭等より
も汗や水分を吸着したり、消臭及び脱臭したりする力が
強く、その他の効果にも優れているため、身体を健康な
状態に保つことができる。
【0016】請求項4記載の布地のプリント方法は、上
記請求項1又は3記載の作用と併せて、布地を構成する
繊維隙間に対して粒の小さい炭が入り込むので、繊維に
対して炭の粉末が強固に固定され、炭が即剥離するのを
防止することができる。
【0017】請求項5記載の布地のプリント方法は、上
記請求項1,3又は4記載の作用と併せて、炭の粉末
を、布地の肌に近い部分(例えば脇部、背部等)に塗布
することで、その部分の汗が即吸着され、乾いた状態に
常時保たれるため、爽快な使用感が得られる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、布地に塗布した炭の
微細粉末により人の汗や水分が効率よく吸着されるの
で、布地が肌に密着したりせず、さらっとした肌触り感
が得られる。且つ、体臭、腋臭、臭素等を消臭及び脱臭
するため、爽快な使用感が得られ、外気乾燥時に於い
て、吸着した水分が放出され、一定の湿度に調湿する効
果が得られる。従来例のような染料又は顔料の代わり
に、自然素材の炭を用いるので、環境に優しく、炭の微
細粉末による様々な作用及び効果が積極的に得られる。
【0019】しかも、炭自体が発する遠赤外線により身
体が深部から暖められ、気温の低い日や冬期等に身体が
暖かく、肩や腰等の血行を良くしたり、肩凝りをほぐし
たりする効果が得られる。且つ、炭自体の表面積が大き
く、放熱効果に優れているため、気温の高い日や夏期等
に身体が涼しく、良好な肌触りが得られる。
【0020】炭自体が発生させるマイナスイオンにより
身体の弱アルカリ化が促され、疲労回復する効果が得ら
れる。アルカリ性の雰囲気により、酸化した場所を好む
ダニ等の病虫害を寄り付きにくくするので、ある程度の
忌避、抗菌、防菌効果が得られ、ダニアレルギーを原因
とする患者の症状を軽減することができる。
【0021】さらに、ポリウレタン樹脂系バインダーを
混入することで、炭の接着性及び粘着性が強くなり、印
刷又は塗布する作業が正確且つ確実に行える。布地に対
して炭の粒子が焼付け固定され、洗濯時に於いて、炭が
少ない回数で剥離したり、その部分の色が即落ちしたり
するのを確実に防止することができる。また、塗布部分
を擦り合わせたり、折り曲げたりしても、炭が剥離した
りせず、炭による作用効果が長期間持続して得られる。
【0022】さらにまた、備長炭の粉末を用いること
で、例えば、木炭等を用いるよりも汗や水分を吸着した
り、消臭及び脱臭したりする力が強く、その他の効果に
も優れているため、身体の健康を保つことができる。
【0023】さらにまた、布地を構成する繊維隙間に粒
の小さい炭が入り込むため、繊維に対して炭の粉末が強
固に固定され、即剥離又は落ちるのを防止することがで
きる。炭の粒子を、布地の肌に近い部分に塗布するの
で、その部分の汗が即吸着され、乾いた状態に常時保た
れるため、爽快な使用感が得られる。
【0024】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は布地の一例として、縫製後又は縫製前の
Tシャツを構成する布地に対して模様や意匠を印刷する
ときに用いられる布地のプリント方法を示し、図2、図
3、図5に於いて、その布地のプリント方法は、スクリ
ーン印刷機1を構成する敷設台2とスクリーン3の間に
TシャツEを敷設した後、スクリーン3上に注ぎ込まれ
たインクAをスクイージ4で移動して、スクリーン3を
通過したインクAを、TシャツEの一部又は全体に塗布
(布地の表側又は裏側)し、肌に近いTシャツEの胸部
Ea及び背部Ebに対して模様や意匠を印刷(プリン
ト)した後、プレス機5を構成する上板6と下板7で加
圧して、TシャツEの胸部Ea及び背部Ebに対してイ
ンクAを焼付け固定する。
【0025】インクAは、図1に示すように、例えば、
ウバメガシ(紀州産)等の組織が密に詰まった堅い木を
高温で焼成及び精練して、備長炭Bを製造した後、その
備長炭Bを、粉砕機(図示省略)で粉末状に粉砕(好ま
しくは約10μm以下の粒子が望ましい)し、その粉末
化した微細な炭パウダーCと、ポリウレタン樹脂系バイ
ンダーD(又はその他の結合力の強いバインダー等)と
を適量混入(例えば、炭パウダーCを、約20wt% 〜約
30wt% の範囲で混入し、ポリウレタン樹脂系バインダ
ーDは、約70wt% を混入する)して、印刷に適した状
態(例えば液状、ペースト状)にする。
【0026】炭パウダーCとポリウレタン樹脂系バイン
ダーDの割合を変更することで、文字Fや縞模様Gを任
意の色相(濃さ)に配色することができる。例えば、炭
パウダーCの量を多くすると、濃度が薄くなり、黒色に
配色される。その量を少なくすると、濃度が薄くなり、
灰色に配色される。なお、予め定められた仕様に応じ
て、例えば、添加剤、媒介物、溶剤又はその他の材料等
を適量混入してもよい。
【0027】また、文字Fや縞模様Gの略全体又は主要
部分に、炭パウダーCとポリウレタン樹脂系バインダー
Dを任意の割合に調合してなるインクAを印刷又は塗布
した後、その文字Fや縞模様Gの一部、輪郭、周囲、ポ
イント部分に、遠赤外線を発生するセラミックスパウダ
ー(例えばアルミナ、ジルコン等)又はその他のパウダ
ーや色粉等の任意の色(例えば、赤、黄、青、緑又はそ
の他の色等の単一色又は複合色)に着色したものを印刷
又は塗布してもよい。
【0028】なお、備長炭Bの炭パウダーCに代えて、
例えば、木炭、竹炭又はその他の備長炭Bと略同等又は
略相当する効果が得られるような炭等の微細粉末化した
炭を用いてもよい。
【0029】スクリーン印刷機1は、敷設台2及びスク
リーン3を、TシャツEの一部又は全体が敷設可能な大
きさ及び形状に形成し、敷設台2側部に対して開閉可能
に枢着したスクリーン3を、任意の模様や意匠が施され
た胸用又は背用のスクリーン3に交換可能に設けてい
る。
【0030】スクリーン3は、例えば、シルク、ナイロ
ン、ダクロン、ポリエステル又はその他の繊維或いは金
属等によりメッシュ状(網目状)に編成され、その印刷
面に施された例えば文字、図柄、絵等の模様や意匠と対
応するメッシュ部を、微細粉末化した炭パウダーCの粒
子(例えば約10μm以下)の通り抜けが許容される目
の荒さ(例えば70メッシュ)に形成している。
【0031】胸用スクリーン3には、TシャツEの胸部
Eaと対応する部分に文字Fを施し、脇部Ecに縞模様
G(ストライプ)を施している。
【0032】背用スクリーン3には、背側腰部Edと対
応する部分に文字Fを施し、先程の縞模様と対向して、
背側脇部Ecに縞模様G(ストライプ)を施している。
【0033】なお、TシャツEを構成する布地又は繊維
に応じて、インクAに含まれる炭パウダーCの粒子径
と、スクリーン印刷機1を構成するスクリーン3のメッ
シュ数(目の荒さ)及び厚みを任意に変更してもよく、
模様や意匠の厚みを薄くしたり、厚くしたりすることが
でき、炭パウダーCによる効果を調節することができ
る。また、スクリーン3に施された模様や意匠の位置及
び面積を任意に変更してもよい。
【0034】プレス機5は、図5に示すように、上板6
及び下板7を、TシャツEの一部又は全体が押圧可能な
大きさ及び形状に形成し、一方又は両方の板6,7を、
加圧手段(油圧式又は空気圧式シリンダ等)により加圧
方向に相対移動して、板6,7の間に敷設されたTシャ
ツEを加圧する。且つ、一方又は両方の板6,7に備え
られた加熱ヒータ8(例えば、電熱ヒータ、蒸気ヒー
タ、ガス熱ヒータ又はその他の加熱手段等)により、T
シャツEを構成する繊維に対してインクAが焼付けられ
る温度に加熱する。
【0035】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、縫製後又は縫製前に於いて、TシャツEの胸
部Ea、脇部Ec、腰部Edを構成する布地に模様や意
匠を印刷するときの方法を説明する。予め、胸側印刷用
及び背側印刷用のスクリーン印刷機1を隣設又は併設し
ておき、TシャツEの胸側に模様や意匠を印刷すると
き、図2、図3に示すように、胸側のスクリーン印刷機
1を構成するスクリーン3を開放し、TシャツEの胸側
を上向けて、敷設台2上に対してTシャツEを敷設した
後、スクリーン3を、TシャツEの胸側に押圧する。
【0036】微細粉末化した炭パウダーCが含まれるイ
ンクAを、スクリーン3上に注ぎ込んだ後、或いは、塗
布(なお、ローラ型又はプレート型のスクイージ4に適
量塗布してもよい)した後、スクリーン3上に注ぎ込ん
だインクAをスクイージ4により一方又は他方に移動さ
せ、図4、図6に示すように、スクリーン3を通過した
インクAを、TシャツEの胸部Ea及び脇部Ecに適量
塗布し、任意の模様(例えば文字、縞模様)を印刷(プ
リント)する。
【0037】また、TシャツEを構成する袖部、襟部、
裾部等の任意部分に模様や意匠を印刷したり、その文字
Fや縞模様Gの一部、輪郭、周囲を任意の色に着色して
もよい。 胸側印刷後、胸側のスクリーン印刷機1を
構成するスクリーン3を開放し、印刷済みのTシャツE
を取り外した後、背側のスクリーン印刷機1を構成する
スクリーン3を開放し、TシャツEの背側を上向けて、
敷設台2上に対してTシャツEを敷設した後、スクリー
ン3を、TシャツEの背側に押圧する。
【0038】上述と同様にして、図7に示すように、T
シャツEの背側脇部Ec及び腰部Edと対応する部分
に、任意の模様や意匠を印刷するので、スクリーン3を
交換する手間及び時間が省ける。
【0039】一つのスクリーン印刷機1により模様や意
匠を印刷する場合、TシャツEの胸側又は背側に対して
模様や意匠を印刷した後、胸用又は背用のスクリーン3
に交換して、印刷作業を行う。また、両面印刷型のスク
リーン印刷機1(図示省略)を用いて、TシャツEの胸
部Ea及び背部Ebに対して任意の模様や意匠を同時に
印刷してもよい。
【0040】TシャツEの胸側又は背側に対する印刷が
完了した後、スクリーン3を開放して、印刷済みのTシ
ャツEを取り外し、そのTシャツEを陰干して自然乾燥
させる。又は、乾燥した熱風を吹き付けて機械乾燥させ
る。
【0041】TシャツEを予備乾燥した後、図5に示す
ように、プレス機5を構成する上板6と下板7の間に、
TシャツEの全体又はインクAが塗布された部分を敷設
セットした後、TシャツEの全体又は一部を、上板6と
下板7で加圧プレスして、布地及び繊維に応じた圧力で
加圧しながら、所定の温度(例えば約130℃)で加熱
(例えば約10秒間)して、TシャツEを構成する布地
及び繊維に対してインクAを焼付け固定する。
【0042】プレス後に於いて、プレス機5を構成する
上板6と下板7を離間し、焼付け済みのTシャツEを取
り外すことで、印刷作業が完了する。続いて、次に準備
したTシャツEを、胸側印刷用又背側印刷用のスクリー
ン印刷機1を構成する敷設台2とスクリーン3の間に敷
設セットして、印刷作業を継続して行う。なお、Tシャ
ツEの背側に模様や意匠を印刷した後、胸側に模様や意
匠を印刷してもよい。
【0043】上述した炭パウダーC(活性備長炭)の比
較例として、1グラム当たりの備長炭と、炭に開けられ
た孔の容積を比較した結果を下記の表に示す。
【0044】
【表1】 表に示すように、木炭は、0.10ml/gであるが、備長
炭は、0.56ml/gと孔の容積率が高く、水分やその他
の物質の吸着性能に優れていることが明らかである。
【0045】また、液体中及び気体中での吸着性能を比
較した場合、木炭に比べて、備長炭の方がよう素吸着性
能及びベンゼン吸着性能に優れ、且つ、備長炭の硫化水
素脱臭率及びアンモニア脱臭率が高く、臭を吸着・脱臭
する効果にも優れている。なお、竹炭やその他の炭と比
較した場合、上述と略同等の結果が得られる。
【0046】以上のように、縫製後又は縫製前に於い
て、粉末化した微細な炭パウダーCが含まれるインクA
を用いて、TシャツEの肌に近い部分に文字Fや縞模様
Gを印刷するので、その部分の炭パウダーCには微細な
孔が無数に開いており、人の汗や水分が効率よく吸着さ
れるため、TシャツEが肌に密着したりせず、さらっと
した肌触り感が得られる。且つ、体臭、腋臭、空気中の
臭素等を消臭及び脱臭するため、爽快な着用感が得ら
れ、乾燥時に於いて、吸着した水分が放出され、一定の
湿度に調湿する効果が得られる。従来例のような染料又
は顔料の代わりに、100%自然素材の備長炭Bを用い
るので、環境に優しく、炭パウダーCによる様々な作用
及び効果が積極的に得られる。
【0047】しかも、TシャツEに塗布した炭パウダー
C自体から微量の遠赤外線が発せられるので、身体が深
部から暖められ、気温の低い日や冬期等に於いて身体が
暖かく、TシャツEの腰部Ed、肩部Eeに塗布するこ
とで、腰や肩等の血行を良くしたり、肩凝りをほぐした
りする効果が得られる。且つ、炭パウダーC自体の表面
積が大きく、放熱効果に優れているため、気温の高い日
や夏期等に身体が涼しく、良好な肌触り感が得られる。
【0048】炭パウダーC自体が発生させるマイナスイ
オンの磁場により身体の弱アルカリ化が促され、疲労回
復する効果が得られる。そのアルカリ性の雰囲気は、酸
化した場所を好むダニ等の病虫害を寄り付きにくくする
ので、ある程度の忌避、抗菌、防菌効果が得られ、ダニ
アレルギーを原因とする患者の症状を軽減することがで
きる。
【0049】さらに、ポリウレタン樹脂系バインダーD
を適量混入することで、アクリル樹脂系バインダーを混
入するよりも、炭パウダーCの接着性及び粘着性が強く
なり、炭パウダーCを印刷又は塗布する作業が正確且つ
確実に行える。TシャツEに対して炭パウダーCの粒子
が焼付け固定され、洗濯時に於いて、塗布部分の炭パウ
ダーCが少ない回数で剥離したり、その部分の色が即落
ちたりするのを確実に防止することができる。また、塗
布部分を擦り合わせたり、折り曲げたりしても、炭パウ
ダーCが剥離したりせず、耐久性が向上し、炭パウダー
Cによる作用効果が長期間持続される。
【0050】さらにまた、備長炭Bの炭パウダーCを用
いるので、例えば、木炭等を用いるよりも汗や水分を吸
着したり、消臭及び脱臭したりする力が強く、その他の
効果にも優れているため、身体の健康を保つことができ
る。
【0051】TシャツEを構成する繊維隙間に粒の小さ
い炭パウダーCが入り込むため、繊維に対して炭パウダ
ーCの粉末が強固に固定され、即剥離又は落ちるのを防
止することができる。炭パウダーCの粒子を、Tシャツ
Eの肌に近い部分に塗布するので、その部分の汗が即吸
着され、乾いた状態に常時保たれるため、爽快な使用感
が得られる。
【0052】なお、TシャツEに塗布した炭パウダーC
の効果が低下した場合、洗濯するだけで炭パウダーCに
よる効果が回復する。
【0053】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の炭の微細粉末は、実施例の炭パウ
ダーCに対応し、以下同様に、塗布液は、インクAに対
応し、バインダーは、ポリウレタン樹脂系バインダーD
布地は、TシャツEに対応するも、この発明は、上述の
実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0054】上述した実施例では、TシャツEの一部に
対して模様や意匠を印刷するが、例えば、縫製後又は縫
製前のTシャツEを構成する布地全体に模様や意匠を印
刷したり、模様や意匠が印刷された未縫製の布地、炭パ
ウダーCを含浸又は塗布した布地、繊維、糸等を用いて
TシャツEやその他の繊維製品を縫製したり、Tシャツ
Eを構成する布地の一部又は全体をインクAに浸漬して
炭パウダーCを塗布してもよい。 スクリーン印刷機
1に代えて、例えば、スクリーンナセン機、ローラナセ
ン機等の印刷機(捺染機)により印刷してもよく、ま
た、オフセット印刷又はその他の印刷方法等により模様
や意匠を印刷してもよい。
【0055】さらにまた、例えば、筆、刷毛、ローラ等
の塗布具を用いて、縫製済みのTシャツE、未縫製の布
地、下記の物品に対して炭パウダーCの粒子が含まれる
塗料を塗布してもよい。
【0056】さらにまた、例えば、枕カバー、布団カバ
ー、シーツ、タオル、ハンカチ、オムツ、毛布地、パイ
ル地、防寒服のライナー、介護用の繊維製品、交絡体
(綿)、或いは、樹脂製品、金属製品、木製品等の物品
に炭パウダCを印刷又は塗布してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 備長炭の粉砕工程を示す斜視図。
【図2】 スクリーン印刷機による印刷方法を示す斜視
図。
【図3】 Tシャツの敷設状態を示す側面図。
【図4】 インクの塗布状態を示す断面図。
【図5】 プレス機による加圧動作を示す側面図。
【図6】 Tシャツの胸部に模様や意匠を印刷した状態
を示す正面図。
【図7】 Tシャツの背部に模様や意匠を印刷した状態
を示す背面図。
【符号の説明】
A…インク B…備長炭 C…炭パウダー D…ポリウレタン樹脂系バインダー E…Tシャツ Ea…胸部 Eb…背部 Ec…脇部 Ed…腰部 Ee…肩部 F…文字 G…縞模様 1…スクリーン印刷機 2…敷設台 3…スクリーン 4…スクイージ 5…プレス機 6…上板 7…下板 8…加熱ヒータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭の微細粉末とバインダーを適量混入して
    なる塗布液を布地の任意部分に塗布した後、該塗布部分
    を所定温度に加熱する布地のプリント方法。
  2. 【請求項2】上記バインダーとして、ポリウレタン樹脂
    系バインダーを用いる請求項1記載の布地のプリント方
    法。
  3. 【請求項3】上記炭の粉末として、備長炭の粉末を用い
    る請求項1記載の布地のプリント方法。
  4. 【請求項4】上記炭の粉末として、上記布地を構成する
    繊維の隙間よりも小さい炭の粒子を用いる請求項1又は
    3記載の布地のプリント方法。
  5. 【請求項5】上記炭の粉末を、上記布地の肌に近い部分
    に塗布する請求項1,3又は4記載の布地のプリント方
    法。
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