JPH1132334A - 画像符号化復号化装置及びその方法 - Google Patents
画像符号化復号化装置及びその方法Info
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- JPH1132334A JPH1132334A JP9188297A JP18829797A JPH1132334A JP H1132334 A JPH1132334 A JP H1132334A JP 9188297 A JP9188297 A JP 9188297A JP 18829797 A JP18829797 A JP 18829797A JP H1132334 A JPH1132334 A JP H1132334A
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- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像の局所的性質に適した高能率な画像符号
化方法及び装置を提供する。 【解決手段】 ２次元画像信号をウェーブレット変換す
るウェーブレット変換手段１１と、ウェーブレット変換
された係数から有意係数情報を検出する有意係数情報検
出手段１２と、有意係数情報を符号化する有意係数情報
符号化手段１３と、有意係数情報を参照する有意係数情
報参照手段１４と、を備えている。
化方法及び装置を提供する。 【解決手段】 ２次元画像信号をウェーブレット変換す
るウェーブレット変換手段１１と、ウェーブレット変換
された係数から有意係数情報を検出する有意係数情報検
出手段１２と、有意係数情報を符号化する有意係数情報
符号化手段１３と、有意係数情報を参照する有意係数情
報参照手段１４と、を備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画像あるいは
動画像の符号化・復号化装置に用いられ、画像符号化の
高能率化に関するものである。
動画像の符号化・復号化装置に用いられ、画像符号化の
高能率化に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来このような分野の技術として例え
ば、下記の文献に記載されるものがあった。 文献名：Jerome M. Shapiro, Embedded Image Coding U
sing Zerotrees of Wavelet Coefficients, IEEE Tran
s. SP, Vol.41, No.12, DECEMBER 1993. pp.3445-346
2。 前記文献には、ウェーブレット変換を用いた画像の符号
化復号化方法が記載されている。
ば、下記の文献に記載されるものがあった。 文献名：Jerome M. Shapiro, Embedded Image Coding U
sing Zerotrees of Wavelet Coefficients, IEEE Tran
s. SP, Vol.41, No.12, DECEMBER 1993. pp.3445-346
2。 前記文献には、ウェーブレット変換を用いた画像の符号
化復号化方法が記載されている。
【０００３】以下図２を用いて従来技術の画像符号化方
法の構成及び動作を説明する。従来のこの画像符号化方
法は、２次元画像信号をウェーブレット変換するウェー
ブレット変換手段２１と、ウェーブレット変換された画
像信号の各画素の係数から、有意な係数に関する位置、
係数間の関係、係数の値などの情報を検出する有意係数
情報検出手段２２と、検出された有意係数の位置や係数
間の関係を表す有意係数情報を符号化する有意係数情報
符号化手段２３と、を備えている。
法の構成及び動作を説明する。従来のこの画像符号化方
法は、２次元画像信号をウェーブレット変換するウェー
ブレット変換手段２１と、ウェーブレット変換された画
像信号の各画素の係数から、有意な係数に関する位置、
係数間の関係、係数の値などの情報を検出する有意係数
情報検出手段２２と、検出された有意係数の位置や係数
間の関係を表す有意係数情報を符号化する有意係数情報
符号化手段２３と、を備えている。
【０００４】入力画像信号Ｓ２０がウェーブレット変換
手段２１に接続され、ウェーブレット変換手段２１の出
力Ｓ２１が有意係数情報検出手段２２に接続され、有意
係数情報検出手段２２の出力Ｓ２２が有意係数情報符号
化手段２３に接続され、有意係数情報符号化手段２３の
出力Ｓ２４が外部端子に接続されている。
手段２１に接続され、ウェーブレット変換手段２１の出
力Ｓ２１が有意係数情報検出手段２２に接続され、有意
係数情報検出手段２２の出力Ｓ２２が有意係数情報符号
化手段２３に接続され、有意係数情報符号化手段２３の
出力Ｓ２４が外部端子に接続されている。
【０００５】ウェーブレット変換された画像信号は、図
３に示すようにＬＬ、ＬＨ、ＨＬ、ＨＨのように複数の
帯域に分割され、かつＨＬ１、ＨＬ２、ＨＬ３のように
複数の階層に分割されている。
３に示すようにＬＬ、ＬＨ、ＨＬ、ＨＨのように複数の
帯域に分割され、かつＨＬ１、ＨＬ２、ＨＬ３のように
複数の階層に分割されている。
【０００６】前記有意係数情報を検出する有意係数情報
検出手段２２では、ウェーブレット変換手段２１から出
力された画像信号の各画素の係数に対して、例えば、値
が０でない係数を有意係数として検出し、有意係数の位
置、有意係数間の関係、有意係数の値、などの情報を有
意係数情報Ｓ２２として有意係数符号化部２３へ出力す
る。
検出手段２２では、ウェーブレット変換手段２１から出
力された画像信号の各画素の係数に対して、例えば、値
が０でない係数を有意係数として検出し、有意係数の位
置、有意係数間の関係、有意係数の値、などの情報を有
意係数情報Ｓ２２として有意係数符号化部２３へ出力す
る。
【０００７】有意係数情報Ｓ２２は、図３の例に示すよ
うな木構造を用いて効率よく表現できる。一般に木構造
を用いて表現された有意係数情報は、木の形状を表現す
るＴＹＰＥ情報と、木の節点ごとに付与された係数値で
構成される。木の節点が画像信号中の係数の位置を表し
ており、木の形状が係数間の関係を表している。木の形
状を表現する際に、各節点が有意であるかどうか、節点
より下（木構造における子）に有意係数があるかどう
か、などの情報を各節点ごとに付与することにより、あ
る節点より下に有意係数が存在しない場合に、その節点
より下にある節点の符号化を省略することが可能とな
り、符号化効率の向上を図ることができる。
うな木構造を用いて効率よく表現できる。一般に木構造
を用いて表現された有意係数情報は、木の形状を表現す
るＴＹＰＥ情報と、木の節点ごとに付与された係数値で
構成される。木の節点が画像信号中の係数の位置を表し
ており、木の形状が係数間の関係を表している。木の形
状を表現する際に、各節点が有意であるかどうか、節点
より下（木構造における子）に有意係数があるかどう
か、などの情報を各節点ごとに付与することにより、あ
る節点より下に有意係数が存在しない場合に、その節点
より下にある節点の符号化を省略することが可能とな
り、符号化効率の向上を図ることができる。
【０００８】木構造を表現するＴＹＰＥ情報としては、
１）節点の係数が有意であり下にも有意係数が存在する
＜ＶＡＬ＞、２）節点の係数は有意でないが下には有意
係数が存在する＜ＩＳＺ＞、３）節点の係数は有意でな
く下にも有意係数が存在しない＜ＺＴＲ＞、のようなシ
ンボルがある。さらに、節点の係数は有意であるが下に
は有意係数が存在しない＜ＶＺＴ＞などのシンボルを付
加することも可能である。また、＜ＶＡＬ＞の場合の条
件を分離して、節点の係数の正負＜ＰＯＳ＞＜ＮＥＧ＞
を用いることにより、係数の値を絶対値で扱うことが可
能となる。
１）節点の係数が有意であり下にも有意係数が存在する
＜ＶＡＬ＞、２）節点の係数は有意でないが下には有意
係数が存在する＜ＩＳＺ＞、３）節点の係数は有意でな
く下にも有意係数が存在しない＜ＺＴＲ＞、のようなシ
ンボルがある。さらに、節点の係数は有意であるが下に
は有意係数が存在しない＜ＶＺＴ＞などのシンボルを付
加することも可能である。また、＜ＶＡＬ＞の場合の条
件を分離して、節点の係数の正負＜ＰＯＳ＞＜ＮＥＧ＞
を用いることにより、係数の値を絶対値で扱うことが可
能となる。
【０００９】これらのＴＹＰＥ情報のシンボルは多値算
術符号などの可逆符号化手法を用いて符号化される。ま
た、各節点に付与された有意係数の値についても同様
に、多値算術符号などの可逆符号化手法を用いて符号化
される。
術符号などの可逆符号化手法を用いて符号化される。ま
た、各節点に付与された有意係数の値についても同様
に、多値算術符号などの可逆符号化手法を用いて符号化
される。
【００１０】また、従来技術の画像復号方法の構成及び
動作は以下のようになっている。
動作は以下のようになっている。
【００１１】図７は従来技術の画像復号方法の構成であ
る。有意係数情報復号手段２４と、有意係数整合手段２
５と、ウェーブレット逆変換手段２６と、を備えてい
る。
る。有意係数情報復号手段２４と、有意係数整合手段２
５と、ウェーブレット逆変換手段２６と、を備えてい
る。
【００１２】画像の符号化された有意係数情報Ｓ２３
が、有意係数情報復号手段２４に接続され、有意係数情
報復号手段２４の出力Ｓ２４が有意係数情報整合手段２
５に接続され、有意係数情報整合手段２５の出力Ｓ２５
ががウェーブレット逆変換手段２６に接続され、ウェー
ブレット逆変換手段２６の出力Ｓ２６が外部端子に接続
されている。
が、有意係数情報復号手段２４に接続され、有意係数情
報復号手段２４の出力Ｓ２４が有意係数情報整合手段２
５に接続され、有意係数情報整合手段２５の出力Ｓ２５
ががウェーブレット逆変換手段２６に接続され、ウェー
ブレット逆変換手段２６の出力Ｓ２６が外部端子に接続
されている。
【００１３】画像の符号化された有意係数情報Ｓ２３が
入力されると、有意係数情報復号手段２４では、有意係
数情報符号化手段２３と逆の動作をし、有意係数情報を
復号する。有意係数情報整合手段２５においては、復号
された有意係数情報をもとに、有意係数を画像信号中の
各画素位置に戻す。
入力されると、有意係数情報復号手段２４では、有意係
数情報符号化手段２３と逆の動作をし、有意係数情報を
復号する。有意係数情報整合手段２５においては、復号
された有意係数情報をもとに、有意係数を画像信号中の
各画素位置に戻す。
【００１４】そして、ウェーブレット逆変換手段２８
で、ウェーブレット変換手段２１と逆の動作をし、ウェ
ーブレット変換された画像信号を元に２次元画像信号に
戻す。
で、ウェーブレット変換手段２１と逆の動作をし、ウェ
ーブレット変換された画像信号を元に２次元画像信号に
戻す。
【００１５】この一連の符号化方法と逆の復号操作をす
ることによって、符号化された画像が復元できるのであ
る。
ることによって、符号化された画像が復元できるのであ
る。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の画
像符号化方法では、有意係数情報検出後の有意係数情報
を各画素に対応した節点ごとに独立に符号化を行ってお
り、画像の局所的な特徴である近傍画素との相関性を用
いていないため、高い圧縮効率が得られないという問題
点があった。また、有意係数情報および有意係数は多値
シンボルであるため、有意係数情報符号化手段として、
多値シンボルの符号化手段が必要である。ところが、多
値シンボル符号化は、符号化器の構成が複雑となり、高
速化も困難である。また、出現したシンボルに応じて符
号化に使用する確率を適応的に更新する場合、多値シン
ボル符号化では、シンボル数が多い場合に確率推定の適
応能力が低くなるため、高い圧縮効率が得られないとい
う問題点があった。
像符号化方法では、有意係数情報検出後の有意係数情報
を各画素に対応した節点ごとに独立に符号化を行ってお
り、画像の局所的な特徴である近傍画素との相関性を用
いていないため、高い圧縮効率が得られないという問題
点があった。また、有意係数情報および有意係数は多値
シンボルであるため、有意係数情報符号化手段として、
多値シンボルの符号化手段が必要である。ところが、多
値シンボル符号化は、符号化器の構成が複雑となり、高
速化も困難である。また、出現したシンボルに応じて符
号化に使用する確率を適応的に更新する場合、多値シン
ボル符号化では、シンボル数が多い場合に確率推定の適
応能力が低くなるため、高い圧縮効率が得られないとい
う問題点があった。
【００１７】
【課題を解決するための手段】本発明の画像符号化装置
は、２次元画像信号をウェーブレット変換するウェーブ
レット変換手段と、前記ウェーブレット変換手段によっ
てウェーブレット変換された画像信号の係数から有意係
数情報を検出する有意係数情報検出手段と、前記有意係
数情報検出手段で検出された有意係数情報に係る参照す
べき所定位置の有意係数情報を出力する有意係数情報参
照手段と、前記有意係数情報検出手段で検出された有意
係数情報を前記有意係数情報参照手段から出力される参
照すべき所定位置の有意係数情報を用いて符号化する有
意係数情報符号化手段と、を備えることを特徴とする。
は、２次元画像信号をウェーブレット変換するウェーブ
レット変換手段と、前記ウェーブレット変換手段によっ
てウェーブレット変換された画像信号の係数から有意係
数情報を検出する有意係数情報検出手段と、前記有意係
数情報検出手段で検出された有意係数情報に係る参照す
べき所定位置の有意係数情報を出力する有意係数情報参
照手段と、前記有意係数情報検出手段で検出された有意
係数情報を前記有意係数情報参照手段から出力される参
照すべき所定位置の有意係数情報を用いて符号化する有
意係数情報符号化手段と、を備えることを特徴とする。
【００１８】
《具体例１》 ＜構成＞以下、本発明による具体例１を図面を参照して
詳細に説明する。図１は本発明による具体例１の画像符
号化方法の構成図である。本発明の具体例１の画像符号
化方法は、従来技術の画像符号化方法において、有意係
数情報参照手段を備え、有意係数情報検出手段および有
意係数情報符号化手段に接続されている。
詳細に説明する。図１は本発明による具体例１の画像符
号化方法の構成図である。本発明の具体例１の画像符号
化方法は、従来技術の画像符号化方法において、有意係
数情報参照手段を備え、有意係数情報検出手段および有
意係数情報符号化手段に接続されている。
【００１９】図１において、入力画像信号Ｓ１０がウェ
ーブレット変換手段１１に接続され、ウェーブレット変
換手段１１の出力Ｓ１１が有意係数情報検出手段１２に
接続され、有意係数情報検出手段１２の出力Ｓ１２が有
意係数情報符号化手段１３および有意係数情報参照手段
１４に接続され、有意係数情報参照手段１４の出力Ｓ１
４が有意係数情報符号化手段１３に接続され、有意係数
情報符号化手段１３の出力Ｓ１３が外部端子に接続され
ている。
ーブレット変換手段１１に接続され、ウェーブレット変
換手段１１の出力Ｓ１１が有意係数情報検出手段１２に
接続され、有意係数情報検出手段１２の出力Ｓ１２が有
意係数情報符号化手段１３および有意係数情報参照手段
１４に接続され、有意係数情報参照手段１４の出力Ｓ１
４が有意係数情報符号化手段１３に接続され、有意係数
情報符号化手段１３の出力Ｓ１３が外部端子に接続され
ている。
【００２０】有意係数情報符号化手段１３で用いられる
シンボル符号化方法は、図６に示すように、入力シンボ
ルＳ３０がエントロピー符号化手段３１および確率決定
手段３２に接続され、確率決定手段３２の出力Ｓ３２が
エントロピー符号化手段３０に出力され、制御手段３３
の出力Ｓ３３が確率決定手段３２に接続され、エントロ
ピー符号化手段３１の出力Ｓ３１が外部端子に接続され
ている。
シンボル符号化方法は、図６に示すように、入力シンボ
ルＳ３０がエントロピー符号化手段３１および確率決定
手段３２に接続され、確率決定手段３２の出力Ｓ３２が
エントロピー符号化手段３０に出力され、制御手段３３
の出力Ｓ３３が確率決定手段３２に接続され、エントロ
ピー符号化手段３１の出力Ｓ３１が外部端子に接続され
ている。
【００２１】また、図８は本発明による具体例１の画像
復号方法の構成図である。本発明の具体例１の画像復号
方法は、従来技術の画像復号方法において、有意係数情
報参照手段を備え、有意係数情報復号手段に接続されて
いる。
復号方法の構成図である。本発明の具体例１の画像復号
方法は、従来技術の画像復号方法において、有意係数情
報参照手段を備え、有意係数情報復号手段に接続されて
いる。
【００２２】画像の符号化された有意係数情報Ｓ１３
が、有意係数情報復号手段２４に接続され、有意係数情
報復号手段２４の出力Ｓ２４が有意係数情報参照手段１
４および有意係数整合手段２５に接続され、有意係数情
報参照手段１４の出力Ｓ１４が有意係数情報復号手段２
４に接続され、有意係数情報整合手段２５の出力Ｓ２５
がウェーブレット逆変換手段２６に接続され、ウェーブ
レット逆変換手段２６の出力Ｓ２６が外部端子に接続さ
れている。
が、有意係数情報復号手段２４に接続され、有意係数情
報復号手段２４の出力Ｓ２４が有意係数情報参照手段１
４および有意係数整合手段２５に接続され、有意係数情
報参照手段１４の出力Ｓ１４が有意係数情報復号手段２
４に接続され、有意係数情報整合手段２５の出力Ｓ２５
がウェーブレット逆変換手段２６に接続され、ウェーブ
レット逆変換手段２６の出力Ｓ２６が外部端子に接続さ
れている。
【００２３】＜動作＞ウェーブレット変換手段１１、有
意係数情報検出手段１２及び有意係数符号化手段１３
は、従来技術のものと同様な機能を有し同一動作をする
ので、説明を省略する。
意係数情報検出手段１２及び有意係数符号化手段１３
は、従来技術のものと同様な機能を有し同一動作をする
ので、説明を省略する。
【００２４】有意係数情報参照手段１４では、有意係数
情報検出手段１２から出力された有意係数情報Ｓ１２を
用いて、有意係数情報符号化手段１２に対して、符号化
の際に参照する有意係数情報を出力する。画像の局所的
な性質から、周辺に有意係数が多く存在していれば、符
号化対象位置も有意係数になることが多い。そこで、周
辺画素を参照することにより符号化対象位置における予
測確率を高めることができる。但し、復号側でも同じ位
置を参照する必要があるため、参照可能範囲は符号化が
終了した位置に制限する必要がある。例えば、左上の位
置からラスタ順序で右下の位置まで符号化を行う場合、
図４に示すように、符号化対象位置の上方および左側が
参照可能範囲となる。また、上位階層から順次符号化を
行う場合は、周辺だけでなく、すでに符号化の終了した
上位階層も参照可能範囲となる。具体的な参照位置につ
いては、図５のように、符号化対象位置の（ａ）同一階
層内の近傍に設定することや、（ｂ）符号化が終了した
上位階層内の相関のある位置に設定することもで可能で
ある。また、符号化対象位置が属している階層や帯域に
応じて、参照位置を変更することも可能である。例え
ば、帯域ＨＬでは垂直方向の相関が高いため（ｃ）参照
位置を上に、帯域ＬＨでは水平方向の相関が高いため
（ｄ）参照位置を左に設定することにより、効果的な参
照を行うことができる。
情報検出手段１２から出力された有意係数情報Ｓ１２を
用いて、有意係数情報符号化手段１２に対して、符号化
の際に参照する有意係数情報を出力する。画像の局所的
な性質から、周辺に有意係数が多く存在していれば、符
号化対象位置も有意係数になることが多い。そこで、周
辺画素を参照することにより符号化対象位置における予
測確率を高めることができる。但し、復号側でも同じ位
置を参照する必要があるため、参照可能範囲は符号化が
終了した位置に制限する必要がある。例えば、左上の位
置からラスタ順序で右下の位置まで符号化を行う場合、
図４に示すように、符号化対象位置の上方および左側が
参照可能範囲となる。また、上位階層から順次符号化を
行う場合は、周辺だけでなく、すでに符号化の終了した
上位階層も参照可能範囲となる。具体的な参照位置につ
いては、図５のように、符号化対象位置の（ａ）同一階
層内の近傍に設定することや、（ｂ）符号化が終了した
上位階層内の相関のある位置に設定することもで可能で
ある。また、符号化対象位置が属している階層や帯域に
応じて、参照位置を変更することも可能である。例え
ば、帯域ＨＬでは垂直方向の相関が高いため（ｃ）参照
位置を上に、帯域ＬＨでは水平方向の相関が高いため
（ｄ）参照位置を左に設定することにより、効果的な参
照を行うことができる。
【００２５】ところで、有意係数情報はＴＹＰＥ情報と
係数値から構成されており、それぞれ独立のシンボルと
して符号化されている。したがって、参照する有意係数
情報についても、ＴＹＰＥ情報と係数値に対してそれぞ
れ独立に参照位置を設定して、参照情報として出力する
ことが可能である。また、係数値の大きさとＴＹＰＥ情
報には相関関係があるため、ＴＹＰＥ情報の参照位置と
して係数値を設定することも可能である。具体的な例と
しては上位階層の有意係数の値が小さい場合、その下
（木構造の子）は有意係数になる確率が低いため、上位
階層の有意係数を参照することにより符号化効率を向上
させることができる。
係数値から構成されており、それぞれ独立のシンボルと
して符号化されている。したがって、参照する有意係数
情報についても、ＴＹＰＥ情報と係数値に対してそれぞ
れ独立に参照位置を設定して、参照情報として出力する
ことが可能である。また、係数値の大きさとＴＹＰＥ情
報には相関関係があるため、ＴＹＰＥ情報の参照位置と
して係数値を設定することも可能である。具体的な例と
しては上位階層の有意係数の値が小さい場合、その下
（木構造の子）は有意係数になる確率が低いため、上位
階層の有意係数を参照することにより符号化効率を向上
させることができる。
【００２６】そして、指定された参照位置の有意係数情
報を有意係数情報符号化手段１３へ出力する。ただし、
符号化対象位置が上端や左端の場合には指定された参照
位置が参照可能範囲外となることがあるため、その際に
はあらかじめ決められた値を参照位置の有意係数情報と
して出力する。
報を有意係数情報符号化手段１３へ出力する。ただし、
符号化対象位置が上端や左端の場合には指定された参照
位置が参照可能範囲外となることがあるため、その際に
はあらかじめ決められた値を参照位置の有意係数情報と
して出力する。
【００２７】有意係数情報符号化手段１３では、有意係
数情報参照手段１４より出力された参照情報Ｓ１４を利
用して、符号化対象位置の有意係数情報（ＴＹＰＥ情報
および係数値）の符号化を行う。有意係数情報符号化手
段１３で用いられるシンボル符号化方法の動作を図９を
用いて説明する。確率決定手段３２では、入力シンボル
Ｓ３０の出現確率を推定し、エントロピー符号化手段３
１へ出力する。出現確率は各シンボル毎にあらかじめ設
定することも可能であるが、設定した初期値から入力シ
ンボルの出現頻度に応じて動的に更新することも可能で
ある。また、有意係数情報符号化手段１３に対して参照
情報の入力がある場合には、参照情報から状態を決定し
て、各状態ごとに出現確率を推定し、エントロピー符号
化手段３１へ出力する。
数情報参照手段１４より出力された参照情報Ｓ１４を利
用して、符号化対象位置の有意係数情報（ＴＹＰＥ情報
および係数値）の符号化を行う。有意係数情報符号化手
段１３で用いられるシンボル符号化方法の動作を図９を
用いて説明する。確率決定手段３２では、入力シンボル
Ｓ３０の出現確率を推定し、エントロピー符号化手段３
１へ出力する。出現確率は各シンボル毎にあらかじめ設
定することも可能であるが、設定した初期値から入力シ
ンボルの出現頻度に応じて動的に更新することも可能で
ある。また、有意係数情報符号化手段１３に対して参照
情報の入力がある場合には、参照情報から状態を決定し
て、各状態ごとに出現確率を推定し、エントロピー符号
化手段３１へ出力する。
【００２８】制御手段３３では、必要に応じて確率決定
手段３２に対して、出現確率の初期化、出現確率の変更
等の制御信号Ｓ３３を出力する。または符号化手段に対
して直接、符号化／非符号化の制御信号を出力しても良
い。例えば、図３に示したように分割された有意係数情
報を符号化する場合、階層が異なるＨＬ１とＨＬ２で
は、有意係数情報の出現確率分布が異なるため、上位階
層に属する有意係数情報を符号化した後、次の階層に属
する有意係数情報を符号化する前に、出現確率を初期化
することにより符号化効率が向上する。また、帯域の異
なるＨＬ１、ＬＨ１内の係数を符号化する際にも、同様
の制御を行うことが可能である。また、階層や帯域に応
じた出現確率テーブルを用意しておき、条件に応じ出現
確率を切り替えて使用することにすればさらに符号化の
効率が向上する。
手段３２に対して、出現確率の初期化、出現確率の変更
等の制御信号Ｓ３３を出力する。または符号化手段に対
して直接、符号化／非符号化の制御信号を出力しても良
い。例えば、図３に示したように分割された有意係数情
報を符号化する場合、階層が異なるＨＬ１とＨＬ２で
は、有意係数情報の出現確率分布が異なるため、上位階
層に属する有意係数情報を符号化した後、次の階層に属
する有意係数情報を符号化する前に、出現確率を初期化
することにより符号化効率が向上する。また、帯域の異
なるＨＬ１、ＬＨ１内の係数を符号化する際にも、同様
の制御を行うことが可能である。また、階層や帯域に応
じた出現確率テーブルを用意しておき、条件に応じ出現
確率を切り替えて使用することにすればさらに符号化の
効率が向上する。
【００２９】また、制御手段３３は、特定の入力シンボ
ルに対してあらかじめ規定された出現条件により、出現
確率を変更する制御信号を出力することができる。例え
ば、ＴＹＰＥ情報を符号化する際には、最下位の階層で
は、下に節点は存在しないため、シンボル＜ＺＴＲ＞が
エントロピー符号化手段４１に入力されることはない。
＜ＺＴＲ＞の出現確率を０とする（符号化対象シンボル
から除外することと等価）ことによって、他のシンボル
の出現確率の推定性能が高くなり、符号化効率が向上す
る。
ルに対してあらかじめ規定された出現条件により、出現
確率を変更する制御信号を出力することができる。例え
ば、ＴＹＰＥ情報を符号化する際には、最下位の階層で
は、下に節点は存在しないため、シンボル＜ＺＴＲ＞が
エントロピー符号化手段４１に入力されることはない。
＜ＺＴＲ＞の出現確率を０とする（符号化対象シンボル
から除外することと等価）ことによって、他のシンボル
の出現確率の推定性能が高くなり、符号化効率が向上す
る。
【００３０】エントロピー符号化手段３１では、入力シ
ンボルＳ３０を、確率決定手段３２で推定された出現確
率Ｓ３２を用いて、算術符号化等のエントロピー符号化
を行い、符号化情報Ｓ４１として出力する。
ンボルＳ３０を、確率決定手段３２で推定された出現確
率Ｓ３２を用いて、算術符号化等のエントロピー符号化
を行い、符号化情報Ｓ４１として出力する。
【００３１】次に、具体例１の画像復号方法において、
有意係数復号手段２４、有意係数整合手段２５及びウェ
ーブレット逆変換手段２６は、従来技術のものと同様な
機能を有し同一の動作をするので、説明を省略する。
有意係数復号手段２４、有意係数整合手段２５及びウェ
ーブレット逆変換手段２６は、従来技術のものと同様な
機能を有し同一の動作をするので、説明を省略する。
【００３２】有意係数情報参照手段１４では、有意係数
情報復号手段２４から出力された有意係数情報Ｓ２４を
用いて、有意係数情報復号手段２４に対して、復号の際
に参照する有意係数情報を出力する。有意係数情報参照
手段１４は符号化側、復号側で同一の動作をするので、
説明を省略する。
情報復号手段２４から出力された有意係数情報Ｓ２４を
用いて、有意係数情報復号手段２４に対して、復号の際
に参照する有意係数情報を出力する。有意係数情報参照
手段１４は符号化側、復号側で同一の動作をするので、
説明を省略する。
【００３３】有意係数情報復号手段２４では、有意係数
情報参照手段１４より出力された参照情報Ｓ１４を利用
して、復号対象位置の有意係数情報の復号を行う。有意
係数情報復号手段１３で用いられるシンボル復号方法の
動作を図6を用いて説明する。エントロピー復号化手段
３４では確率決定手段３２で推定された推定確率Ｓ３２
を用いて、算術復号化等のエントロピー復号化を行い、
復号シンボルＳ３４を出力する。確率決定手段３２で
は、復号シンボルＳ３４から、次にエントロピー復号化
手段３２で復号されるシンボルの出現確率Ｓ３２を推定
して、エントロピー復号化手段へ出力する。確率の推定
手順は符号化側の手順と同一である。また、制御手段３
３の動作についても符号化側の動作と同一である。
情報参照手段１４より出力された参照情報Ｓ１４を利用
して、復号対象位置の有意係数情報の復号を行う。有意
係数情報復号手段１３で用いられるシンボル復号方法の
動作を図6を用いて説明する。エントロピー復号化手段
３４では確率決定手段３２で推定された推定確率Ｓ３２
を用いて、算術復号化等のエントロピー復号化を行い、
復号シンボルＳ３４を出力する。確率決定手段３２で
は、復号シンボルＳ３４から、次にエントロピー復号化
手段３２で復号されるシンボルの出現確率Ｓ３２を推定
して、エントロピー復号化手段へ出力する。確率の推定
手順は符号化側の手順と同一である。また、制御手段３
３の動作についても符号化側の動作と同一である。
【００３４】この一連の符号化方法と逆の復号操作をす
ることによって、符号化された画像が復元できるのであ
る。
ることによって、符号化された画像が復元できるのであ
る。
【００３５】＜効果＞以上説明したように、本発明の具
体例１によれば、有意係数情報参照手段を追加すること
によって、画像の局所的な性質を利用し、周囲の情報を
参照して有意係数情報を符号化することができるため、
符号化の効率の一層の向上が実現できる。また、有意係
数情報符号化手段に用いられているシンボル符号化方法
において、確率制御手段によってシンボルの出現確率を
制御することにより、一層の符号化効率の改善が可能と
なる。
体例１によれば、有意係数情報参照手段を追加すること
によって、画像の局所的な性質を利用し、周囲の情報を
参照して有意係数情報を符号化することができるため、
符号化の効率の一層の向上が実現できる。また、有意係
数情報符号化手段に用いられているシンボル符号化方法
において、確率制御手段によってシンボルの出現確率を
制御することにより、一層の符号化効率の改善が可能と
なる。
【００３６】《具体例２》 ＜構成＞以下、本発明による具体例１を図面を参照して
詳細に説明する。図１０は本発明による具体例２の画像
符号化方法の構成図である。本発明の具体例２の画像符
号化方法は、従来技術の画像符号化方法において、有意
係数情報検出手段と有意係数情報符号化手段の間に、有
意係数情報変換手段を備えている。
詳細に説明する。図１０は本発明による具体例２の画像
符号化方法の構成図である。本発明の具体例２の画像符
号化方法は、従来技術の画像符号化方法において、有意
係数情報検出手段と有意係数情報符号化手段の間に、有
意係数情報変換手段を備えている。
【００３７】図１０において、入力画像信号Ｓ１０がウ
ェーブレット変換手段１１に接続され、ウェーブレット
変換手段１１の出力Ｓ１１が有意係数情報検出手段１２
に接続され、有意係数情報検出手段１２の出力Ｓ１２
が、有意係数情報変換手段１５の出力Ｓ１５が有意係数
情報符号化手段１３に接続され、有意係数情報符号化手
段１３の出力Ｓ１３が外部端子に接続されている。
ェーブレット変換手段１１に接続され、ウェーブレット
変換手段１１の出力Ｓ１１が有意係数情報検出手段１２
に接続され、有意係数情報検出手段１２の出力Ｓ１２
が、有意係数情報変換手段１５の出力Ｓ１５が有意係数
情報符号化手段１３に接続され、有意係数情報符号化手
段１３の出力Ｓ１３が外部端子に接続されている。
【００３８】また、図１１は本発明の具体例２の画像復
号方法の構成図である。本発明の具体例２の画像復号方
法は、従来技術の画像復号方法において、有意係数情報
復号手段と有意係数情報整合手段の間に、有意係数情報
逆変換手段を備えている。
号方法の構成図である。本発明の具体例２の画像復号方
法は、従来技術の画像復号方法において、有意係数情報
復号手段と有意係数情報整合手段の間に、有意係数情報
逆変換手段を備えている。
【００３９】図１１において、画像の符号化された有意
係数情報Ｓ１３が有意係数情報復号手段２４に接続さ
れ、有意係数情報復号手段２４の出力Ｓ２４が有意係数
情報逆変換手段１６に接続され、有意係数情報逆変換手
段１６の出力Ｓ１６が有意係数整合手段２５に接続さ
れ、有意係数情報整合手段２５の出力Ｓ２５がウェーブ
レット逆変換手段２６に接続され、ウェーブレット逆変
換手段２６の出力Ｓ２６が外部端子に接続されている。
係数情報Ｓ１３が有意係数情報復号手段２４に接続さ
れ、有意係数情報復号手段２４の出力Ｓ２４が有意係数
情報逆変換手段１６に接続され、有意係数情報逆変換手
段１６の出力Ｓ１６が有意係数整合手段２５に接続さ
れ、有意係数情報整合手段２５の出力Ｓ２５がウェーブ
レット逆変換手段２６に接続され、ウェーブレット逆変
換手段２６の出力Ｓ２６が外部端子に接続されている。
【００４０】＜動作＞ウェーブレット変換手段１１及び
有意係数情報検出手段１２は、従来技術のものと同様な
機能を有し同一動作をするので、説明を省略する。
有意係数情報検出手段１２は、従来技術のものと同様な
機能を有し同一動作をするので、説明を省略する。
【００４１】有意係数情報変換手段１５では、有意係数
情報符号化手段１３において符号化効率が向上するよう
に、または符号化器の構成が簡単になるように、有意係
数情報検出手段１２から出力された有意係数情報Ｓ１２
に対して変換を施し、変換された有意係数情報Ｓ１５と
して、有意係数情報符号化手段１３へ出力する。
情報符号化手段１３において符号化効率が向上するよう
に、または符号化器の構成が簡単になるように、有意係
数情報検出手段１２から出力された有意係数情報Ｓ１２
に対して変換を施し、変換された有意係数情報Ｓ１５と
して、有意係数情報符号化手段１３へ出力する。
【００４２】具体的な変換手段の例として、多値から２
値などのシンボルの種類を削減するような変換を適用し
た場合、後段の有意情報符号化手段１３で用いるシンボ
ル符号化方法はシンボルの種類が少ないため、符号化器
の構成が簡単になり、高速処理が実現可能となる。ま
た、シンボルの種類が少ないほうが確率の推定能力が高
いため、符号化効率を向上させることができる。なお、
有意係数情報の変換はＴＹＰＥ情報と係数値について独
立に行うことができる。
値などのシンボルの種類を削減するような変換を適用し
た場合、後段の有意情報符号化手段１３で用いるシンボ
ル符号化方法はシンボルの種類が少ないため、符号化器
の構成が簡単になり、高速処理が実現可能となる。ま
た、シンボルの種類が少ないほうが確率の推定能力が高
いため、符号化効率を向上させることができる。なお、
有意係数情報の変換はＴＹＰＥ情報と係数値について独
立に行うことができる。
【００４３】以下、多値から２値への変換を施す場合の
動作例について述べる。
動作例について述べる。
【００４４】有意係数情報検出手段１２から出力される
ＴＹＰＥ情報については、＜ＰＯＳ＞＜ＮＥＧ＞＜ＩＳ
Ｚ＞＜ＺＴＲ＞の４値情報の場合と、上記４値情報以外
に＜ＶＺＴ−ＰＯＳ＞＜ＶＺＴ−ＮＥＧ＞を加えた６値
情報の場合が考えられる。これに対して、図１４のフロ
ー図のように、まず、係数が有意であるかどうかの２値
シンボルを出力する。次に、有意係数でない場合は、下
に有意係数が存在するかどうかの２値シンボルを出力す
る。一方、有意係数の場合は、係数の正負をあらわす２
値シンボルを出力する。以上のようにして、＜ＰＯＳ＞
＜ＮＥＧ＞＜ＩＳＺ＞＜ＺＴＲ＞の４値情報を２値シン
ボルに変換することができる。さらに、有意係数の正負
をあらわすシンボルの次に、下に有意係数が存在するか
どうかの２値シンボルを付加することにより、＜ＶＺＴ
−ＰＯＳ＞＜ＶＺＴ−ＮＥＧ＞の情報も含めた６値情報
を２値シンボルに変換することができる。また、有意係
数情報検出手段１２から出力される有意係数情報には４
値の場合と６値の場合があるが、最後の２値シンボルの
付加の有無により、４値／６値を容易に切りかえること
が可能である。
ＴＹＰＥ情報については、＜ＰＯＳ＞＜ＮＥＧ＞＜ＩＳ
Ｚ＞＜ＺＴＲ＞の４値情報の場合と、上記４値情報以外
に＜ＶＺＴ−ＰＯＳ＞＜ＶＺＴ−ＮＥＧ＞を加えた６値
情報の場合が考えられる。これに対して、図１４のフロ
ー図のように、まず、係数が有意であるかどうかの２値
シンボルを出力する。次に、有意係数でない場合は、下
に有意係数が存在するかどうかの２値シンボルを出力す
る。一方、有意係数の場合は、係数の正負をあらわす２
値シンボルを出力する。以上のようにして、＜ＰＯＳ＞
＜ＮＥＧ＞＜ＩＳＺ＞＜ＺＴＲ＞の４値情報を２値シン
ボルに変換することができる。さらに、有意係数の正負
をあらわすシンボルの次に、下に有意係数が存在するか
どうかの２値シンボルを付加することにより、＜ＶＺＴ
−ＰＯＳ＞＜ＶＺＴ−ＮＥＧ＞の情報も含めた６値情報
を２値シンボルに変換することができる。また、有意係
数情報検出手段１２から出力される有意係数情報には４
値の場合と６値の場合があるが、最後の２値シンボルの
付加の有無により、４値／６値を容易に切りかえること
が可能である。
【００４５】有意係数情報検出手段１２から出力される
係数値については多値の係数の値を２進数表記して、そ
の各ビットを２値シンボルとすることができる。上位ビ
ットから順に、係数の同じ位のビットをまとめたビット
プレーンとして出力することも可能である。
係数値については多値の係数の値を２進数表記して、そ
の各ビットを２値シンボルとすることができる。上位ビ
ットから順に、係数の同じ位のビットをまとめたビット
プレーンとして出力することも可能である。
【００４６】有意係数符号化手段１３では、有意係数情
報変換手段１５で変換された有意係数情報を、前述した
シンボル符号化方法を用いて符号化する。シンボル符号
化手法に入力されるシンボルが２値の場合、２値算術符
号などの２値エントロピー符号化を行うことができる。
入力シンボルを多値から２値に変換することにより、確
率推定手段で出現確率を保持するためのメモリや、エン
トロピー符号化手段での演算量を削減できるため、シン
ボル符号化手段の構成が簡単になり、高速な符号化を実
現できる。また、多値シンボルでは各シンボルの出現頻
度が少ないため出現確率の適応能力は低いが、ビットプ
レーンごとに２値有意係数シンボルの出現確率を推定す
ることにより、適応能力が高くなりシンボルを効率よく
符号化することができる。さらに、シンボル符号化手法
における確率制御手段では、有意係数情報検出手段から
出力された有意係数に出現しない値が存在する場合、上
位ビットから順に係数の値が確定できるビットまで符号
化を行い、以降の下位ビットの符号化を省略することが
できる。例えば、有意係数情報検出手段で０以外の係数
を有意係数として検出する場合、有意係数情報検出手段
からは０以外の係数が有意係数情報として出力されてい
るため、符号化すべき有意係数の値として０が入力され
ることはない。よって、最下位ビットを符号化する時
に、その上位ビットがすべて０であれば、有意係数の値
は１と確定できるため、最下位ビットの符号化を省略す
ることができる。
報変換手段１５で変換された有意係数情報を、前述した
シンボル符号化方法を用いて符号化する。シンボル符号
化手法に入力されるシンボルが２値の場合、２値算術符
号などの２値エントロピー符号化を行うことができる。
入力シンボルを多値から２値に変換することにより、確
率推定手段で出現確率を保持するためのメモリや、エン
トロピー符号化手段での演算量を削減できるため、シン
ボル符号化手段の構成が簡単になり、高速な符号化を実
現できる。また、多値シンボルでは各シンボルの出現頻
度が少ないため出現確率の適応能力は低いが、ビットプ
レーンごとに２値有意係数シンボルの出現確率を推定す
ることにより、適応能力が高くなりシンボルを効率よく
符号化することができる。さらに、シンボル符号化手法
における確率制御手段では、有意係数情報検出手段から
出力された有意係数に出現しない値が存在する場合、上
位ビットから順に係数の値が確定できるビットまで符号
化を行い、以降の下位ビットの符号化を省略することが
できる。例えば、有意係数情報検出手段で０以外の係数
を有意係数として検出する場合、有意係数情報検出手段
からは０以外の係数が有意係数情報として出力されてい
るため、符号化すべき有意係数の値として０が入力され
ることはない。よって、最下位ビットを符号化する時
に、その上位ビットがすべて０であれば、有意係数の値
は１と確定できるため、最下位ビットの符号化を省略す
ることができる。
【００４７】また、本発明の具体例２の画像復号方法
は、符号化方法と逆の復号操作をすることによって、符
号化された画像を復元することができる。
は、符号化方法と逆の復号操作をすることによって、符
号化された画像を復元することができる。
【００４８】＜効果＞以上説明したように、本発明の具
体例２によれば、有意係数情報変換手段によって有意係
数情報のシンボルの種類を削減し、変換を施した有意係
数情報を符号化することにより、従来の変換を施さない
有意係数係数を符号化する場合に比べて、符号化手段の
構成が簡単になり、高速な符号化を実現できる。また、
シンボルの種類が少ないほうが確率推定の適応能力が向
上するため高能率な符号化を実現できる。
体例２によれば、有意係数情報変換手段によって有意係
数情報のシンボルの種類を削減し、変換を施した有意係
数情報を符号化することにより、従来の変換を施さない
有意係数係数を符号化する場合に比べて、符号化手段の
構成が簡単になり、高速な符号化を実現できる。また、
シンボルの種類が少ないほうが確率推定の適応能力が向
上するため高能率な符号化を実現できる。
【００４９】《具体例３》 ＜構成＞以下、本発明による具体例３を図面を参照して
詳細に説明する。本発明の具体例３の画像符号化方法
は、図１２のように、本発明の具体例２の画像符号化方
法に対して、有意係数情報参照手段１４が付加された構
成となっており、有意係数情報変換手段１５の出力Ｓ１
５が有意係数情報参照手段１４に接続され、有意係数情
報参照手段の出力Ｓ１４が有意係数情報符号化手段に接
続されている。
詳細に説明する。本発明の具体例３の画像符号化方法
は、図１２のように、本発明の具体例２の画像符号化方
法に対して、有意係数情報参照手段１４が付加された構
成となっており、有意係数情報変換手段１５の出力Ｓ１
５が有意係数情報参照手段１４に接続され、有意係数情
報参照手段の出力Ｓ１４が有意係数情報符号化手段に接
続されている。
【００５０】また、本発明の具体例３の画像復号方法
は、図１３のように、本発明の具体例２の画像復号に対
して、有意係数情報参照手段１４が付加された構成とな
っており、有意係数情報復号手段２４の出力Ｓ２４が有
意係数情報参照手段１４に接続され、有意係数情報参照
手段１４に出力Ｓ１４が有意係数情報復号手段２４に接
続されている。
は、図１３のように、本発明の具体例２の画像復号に対
して、有意係数情報参照手段１４が付加された構成とな
っており、有意係数情報復号手段２４の出力Ｓ２４が有
意係数情報参照手段１４に接続され、有意係数情報参照
手段１４に出力Ｓ１４が有意係数情報復号手段２４に接
続されている。
【００５１】＜動作＞ウェーブレット変換手段１１、有
意係数情報検出手段１２、有意係数情報変換手段１５及
び有意係数符号化手段１３は本発明の具体例２の画像符
号化方法のものと同様な機能を有し同一動作をするの
で、説明を省略する。
意係数情報検出手段１２、有意係数情報変換手段１５及
び有意係数符号化手段１３は本発明の具体例２の画像符
号化方法のものと同様な機能を有し同一動作をするの
で、説明を省略する。
【００５２】有意係数情報参照手段１４では、本発明の
具体例１の画像符号化方法で用いられている有意係数情
報参照手段１４とほぼ同一の動作をするが、参照する情
報が有意係数情報変換手段１５で変換されている部分が
異なっている。例えば、有意係数情報変換手段１５によ
って有意係数情報が多値から２値に変換された場合、ビ
ットごとに参照位置を決定することができるため、効率
のよい参照が可能となる。具体例２の符号化方法では、
図５のように符号化対象位置の周囲に参照位置を設定し
ていたが、符号化対象位置のビットを上位から順に符号
化する場合、符号化対象位置のすでに符号化が終了した
上位ビットを参照位置に設定することができる。このよ
うに上位ビットに参照位置を設定することにより、各ビ
ット毎にを独立に確率の推定を行い符号化する場合と比
較して、ビット間の相関を用いた効率のよい符号化を行
うことができる。以上、述べたように参照位置を設定す
る場合、有意係数変換手段によって変換された有意係数
情報の方が、変換されていない有意係数情報と比較して
設定の自由度が増すため、効率のよい符号化を実現する
ことができる。
具体例１の画像符号化方法で用いられている有意係数情
報参照手段１４とほぼ同一の動作をするが、参照する情
報が有意係数情報変換手段１５で変換されている部分が
異なっている。例えば、有意係数情報変換手段１５によ
って有意係数情報が多値から２値に変換された場合、ビ
ットごとに参照位置を決定することができるため、効率
のよい参照が可能となる。具体例２の符号化方法では、
図５のように符号化対象位置の周囲に参照位置を設定し
ていたが、符号化対象位置のビットを上位から順に符号
化する場合、符号化対象位置のすでに符号化が終了した
上位ビットを参照位置に設定することができる。このよ
うに上位ビットに参照位置を設定することにより、各ビ
ット毎にを独立に確率の推定を行い符号化する場合と比
較して、ビット間の相関を用いた効率のよい符号化を行
うことができる。以上、述べたように参照位置を設定す
る場合、有意係数変換手段によって変換された有意係数
情報の方が、変換されていない有意係数情報と比較して
設定の自由度が増すため、効率のよい符号化を実現する
ことができる。
【００５３】また、本発明の具体例３の画像復号方法
は、符号化方法と逆の復号操作をすることによって、符
号化された画像を復元することができる。
は、符号化方法と逆の復号操作をすることによって、符
号化された画像を復元することができる。
【００５４】＜効果＞以上説明したように、本発明の具
体例３によれば、有意係数変換手段によって変換された
有意係数情報に対して、有意係数情報参照手段を設ける
ことにより、設定できる参照位置の自由度が増すため効
率のよい符号化を実現することができる。
体例３によれば、有意係数変換手段によって変換された
有意係数情報に対して、有意係数情報参照手段を設ける
ことにより、設定できる参照位置の自由度が増すため効
率のよい符号化を実現することができる。
【００５５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像符号
化装置によれば、有意係数情報参照手段を備えることに
よって、画像信号内の高い相関を利用して符号化を行う
ことができるため、符号化の効率の向上が実現できる。
化装置によれば、有意係数情報参照手段を備えることに
よって、画像信号内の高い相関を利用して符号化を行う
ことができるため、符号化の効率の向上が実現できる。
【００５６】また、符号化対象位置の属性に応じて、参
照位置の変更、出現確率の制御を行うことにより、一層
の符号化効率の向上が実現できる。
照位置の変更、出現確率の制御を行うことにより、一層
の符号化効率の向上が実現できる。
【００５７】さらに、有意係数情報変換手段を追加し、
シンボルの種類の少ない有意係数情報に変換して符号化
することにより、符号化手段の構成が簡単になり、高速
な符号化を実現できる。また、出現確率推定の適応能力
も向上するため符号化効率の向上が実現できる。
シンボルの種類の少ない有意係数情報に変換して符号化
することにより、符号化手段の構成が簡単になり、高速
な符号化を実現できる。また、出現確率推定の適応能力
も向上するため符号化効率の向上が実現できる。
【図１】本発明による具体例１の画像符号化方法の構成
図である。
図である。
【図２】従来技術の画像符号化方法の構成図である。
【図３】ウェーブレット変換の帯域分割と係数間の関係
を表す図である。
を表す図である。
【図４】符号化対象位置に対する参照可能範囲を示す図
である。
である。
【図５】符号化対象位置に対する参照位置の例を示す図
である。
である。
【図６】本発明の具体例１のシンボル符号化方法の構成
図である。
図である。
【図７】従来技術の画像復号方法の構成図である。
【図８】本発明の具体例１の画像復号方法の構成図であ
る。
る。
【図９】本発明の具体例１のシンボル復号方法の構成図
である。
である。
【図１０】本発明の具体例２の画像符号化方法の構成図
である。
である。
【図１１】本発明の具体例２の画像復号方法の構成図で
ある。
ある。
【図１２】本発明の具体例３の画像符号化方法の構成図
である。
である。
【図１３】本発明の具体例３の画像復号方法の構成図で
ある。
ある。
【図１４】有意係数情報の２値化を説明するフロー図で
ある。
ある。
１１、２１ ウェーブレット変換手段 １２、２２ 有意係数情報検出手段 １３、２３ 有意係数情報符号化手段 １４、有意係数情報参照手段 １５、有意係数情報変換手段 １６、有意係数情報逆変換手段 ２４、有意係数情報復号手段 ２５、有意係数情報整合手段 ２６、ウェーブレット逆変換手段 ３１、エントロピー符号化手段 ３２、確率決定手段 ３３、制御手段 ３４、エントロピー復号化手段
Claims (34)
- 【請求項１】 ２次元画像信号をウェーブレット変換す
るウェーブレット変換手段と、 前記ウェーブレット変換手段によってウェーブレット変
換された画像信号の係数から有意係数情報を検出する有
意係数情報検出手段と、 前記有意係数情報検出手段で検出された有意係数情報に
係る参照すべき所定位置の有意係数情報を出力する有意
係数情報参照手段と、 前記有意係数情報検出手段で検出された有意係数情報を
前記有意係数情報参照手段から出力される参照すべき所
定位置の有意係数情報を用いて符号化する有意係数情報
符号化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化装
置。 - 【請求項２】 ２次元画像信号をウェーブレット変換す
るウェーブレット変換手段と、 前記ウェーブレット変換手段によってウェーブレット変
換された画像信号の係数から有意係数情報を検出する有
意係数情報検出手段と、 前記有意係数情報検出手段で検出された有意係数情報を
変換する有意係数情報変換手段と、 前記有意係数変換手段で変換された有意係数情報を符号
化する有意係数情報符号化手段と、を備えたことを特徴
とする画像符号化装置。 - 【請求項３】 ２次元画像信号をウェーブレット変換す
るウェーブレット変換手段と、 前記ウェーブレット変換手段によってウェーブレット変
換された画像信号の係数から有意係数情報を検出する有
意係数情報検出手段と、 前記有意係数情報検出手段で検出された有意係数情報を
変換する有意係数情報変換手段と、 前記有意係数変換手段で変換された有意係数情報に係る
参照すべき所定位置の有意係数情報を出力する有意係数
情報参照手段と、 前記有意係数変換手段で変換された有意係数情報を前記
有意係数情報参照手段から出力される参照すべき所定位
置の有意係数情報を用いて符号化する有意係数情報符号
化手段と、を備えたことを特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項４】 有意係数情報参照手段から出力される参
照すべき所定位置の有意係数情報を用いて符号化された
有意係数情報を復号する有意係数情報復号手段と、 前記有意係数情報復号手段で復号された有意係数情報に
係る参照すべき所定位置の有意係数情報を出力する有意
係数情報参照手段と、 前記有意係数情報復号手段によって復号された有意係数
情報を画像信号に戻す有意係数整合手段と、 前記有意係数整合手段で戻された画像信号に対して２次
元のウェーブレット逆変換を行うウェーブレット逆変換
手段と、を備えたことを特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項５】 符号化された有意係数情報を復号する有
意係数情報復号手段と、 前記有意係数情報復号手段で復号された有意係数情報を
逆変換する有意係数情報逆変換手段と、 前記有意係数情報逆変換手段によって逆変換された有意
係数情報を画像信号に戻す有意係数整合手段と、 前記有意係数整合手段で戻された画像信号に対して２次
元のウェーブレット逆変換を行うウェーブレット逆変換
手段と、を備えたことを特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項６】 有意係数情報参照手段から出力される参
照すべき所定位置の有意係数情報を用いて符号化された
有意係数情報を復号する有意係数情報復号手段と、 前記有意係数情報復号手段で復号された有意係数情報に
係る参照すべき所定位置の有意係数情報を出力する有意
係数情報参照手段と、 前記有意係数情報復号手段で復号された有意係数情報を
逆変換する有意係数情報逆変換手段と、 前記有意係数情報逆変換手段によって逆変換された有意
係数情報を画像信号に戻す有意係数整合手段と、 前記有意係数整合手段で戻された画像信号に対して２次
元のウェーブレット逆変換を行うウェーブレット逆変換
手段と、を備えたことを特徴とする画像復号化装置。 - 【請求項７】 前記有意係数情報変換手段は、 前記有意係数情報検出手段から出力される有意係数情報
に含まれる４値または６値のＴＹＰＥ情報を２値化する
手段と、前記有意係数情報検出手段から出力される有意
係数情報に含まれるＴＹＰＥ情報が６値である場合に２
値シンボルを付加する手段と、を備えたことを特徴とす
る請求項２または３に記載の画像符号化装置。 - 【請求項８】 前記有意係数情報変換手段は、 前記有意係数情報検出手段から出力される有意係数情報
に含まれる係数値を上位ビットから順に２値化する手段
を備えたことを特徴とする請求項２または３に記載の画
像符号化装置。 - 【請求項９】 前記有意係数情報参照手段は、 符号化対象位置の属する帯域に応じて、参照位置を可変
とする手段を備えたことを特徴とする請求項１から３に
記載の画像符号化装置。 - 【請求項１０】 前記有意係数情報参照手段は、 符号化対象位置の属する階層に応じて、参照位置を可変
とする手段を備えたことを特徴とする請求項１から３に
記載の画像符号化装置。 - 【請求項１１】 前記有意係数情報参照手段は、 有意係数情報に含まれるＴＹＰＥ情報と係数値について
独立して参照位置を設定する手段を備えたことを特徴と
する請求項１から３に記載の画像符号化装置。 - 【請求項１２】 前記有意係数情報参照手段は、 前記有意係数変換手段で２値に変換された有意係数情報
に含まれる係数に対して符号化対象位置の符号化が終了
した上位ビットも参照位置とする手段を備えたことを特
徴とする請求項８に記載の画像符号化装置。 - 【請求項１３】 前記有意係数情報符号化手段は、 入力シンボルの出現確率を決定する確率決定手段と、 前記確率決定手段によって決定された確率を用いて入力
シンボルを符号化するエントロピー符号化手段と、符号
化を制御する制御信号を出力する制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項１〜３または７〜１２
に記載の画像符号化装置。 - 【請求項１４】 前記有意係数情報復号手段は、 符号化されたシンボルの出現確率を決定する確率決定手
段と、 前記確率決定手段によって決定された確率を用いて符号
化されたシンボルを復号するエントロピー復号化手段
と、 復号化を制御する制御信号を出力する制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項４〜６に記載の画像復
号化装置。 - 【請求項１５】 前記制御手段は、 符号化するシンボルの属する階層が異なる場合に、前記
制御信号によって出現確率を制御することを特徴とする
請求項１３に記載の画像符号化装置。 - 【請求項１６】 前記制御手段において、符号化するシ
ンボルの属する帯域が異なる場合に、前記制御信号によ
って出現確率を制御することを特徴とする請求項１３に
記載の画像符号化装置。 - 【請求項１７】 前記制御手段は、 特定のシンボルを符号化する際、与えれられた出現条件
を満たす場合に、前記制御信号によって出現確率を制御
することを特徴とする請求項１３に記載の画像符号化装
置。 - 【請求項１８】 ２次元画像信号をウェーブレット変換
し、前記ウェーブレット変換された画像信号の係数から
有意係数情報を検出し、 前記検出された有意係数情報に係る参照すべき所定位置
の有意係数情報を出力し、 前記検出された有意係数情報を前記参照すべき所定位置
の有意係数情報を用いて符号化することを特徴とする画
像符号化方法。 - 【請求項１９】 ２次元画像信号をウェーブレット変換
し、 前記ウェーブレット変換された画像信号の係数から有意
係数情報を検出し、 前記検出された有意係数情報を変換し、 前記変換された有意係数情報を符号化することを特徴と
する画像符号化方法。 - 【請求項２０】 ２次元画像信号をウェーブレット変換
し、 前記ウェーブレット変換された画像信号の係数から有意
係数情報を検出し、 前記検出された有意係数情報を変換し、 前記変換された有意係数情報を符号化し、 前記変換された有意係数情報について指定された位置の
有意係数情報を参照することを特徴とする画像符号化方
法。 - 【請求項２１】 参照すべき所定位置の有意係数情報を
用いて符号化された有意係数情報を復号し、 前記復号された有意係数情報に係る参照すべき所定位置
の有意係数情報を出力し、 前記復号された有意係数情報を画像信号に戻し、 前記で戻された画像信号に対して２次元のウェーブレッ
ト逆変換を行うことを特徴とする画像復号化方法。 - 【請求項２２】 符号化された有意係数情報を復号し、 前記復号された有意係数情報を逆変換し、 前記逆変換された有意係数情報を画像信号に戻し、 前記戻された画像信号に対して２次元のウェーブレット
逆変換を行うことを特徴とする画像復号化方法。 - 【請求項２３】 符号化された有意係数情報を復号し、 前記復号された有意係数情報について指定された位置の
有意係数情報を参照し、 前記復号された有意係数情報を逆変換し、 前記逆変換された有意係数情報を画像信号に戻し、 前記で戻された画像信号に対して２次元のウェーブレッ
ト逆変換を行うことを特徴とする画像復号化方法。 - 【請求項２４】 前記有意係数情報の変換は、 前記出力される有意係数情報に含まれる４値または６値
のＴＹＰＥ情報を２値化し、前記出力される有意係数情
報に含まれるＴＹＰＥ情報が６値である場合に２値シン
ボルを付加することを特徴とする請求項１９または２０
に記載の画像符号化方法。 - 【請求項２５】 前記有意係数情報の変換は、 前記出力される有意係数情報に含まれる係数値を上位ビ
ットから順に２値化することを特徴とする請求項１９ま
たは２０に記載の画像符号化方法。 - 【請求項２６】 前記有意係数情報の参照は、 符号化対象位置の属する帯域に応じて、参照位置を可変
とすることを特徴とする請求項１８〜２０に記載の画像
符号化方法。 - 【請求項２７】 前記有意係数情報の参照は、 符号化対象位置の属する階層に応じて、参照位置を可変
とすることを特徴とする請求項１８〜２０に記載の画像
符号化方法。 - 【請求項２８】 前記有意係数情報の参照は、 有意係数情報に含まれるＴＹＰＥ情報と係数値について
独立して参照位置を設定することを特徴とする請求項１
８〜２０に記載の画像符号化方法。 - 【請求項２９】 前記有意係数情報の参照は、 前記２値に変換された有意係数情報に含まれる係数に対
して符号化対象位置の符号化が終了した上位ビットも参
照位置とすることを特徴とする請求項２５に記載の画像
符号化方法。 - 【請求項３０】 前記有意係数情報の符号化は、 入力シンボルの出現確率を決定し、 前記決定された確率を用いて入力シンボルをエントロピ
ー符号し、 符号化を制御する制御信号を出力することを特徴とする
請求項１８〜２０または２４〜２９に記載の画像符号化
方法。 - 【請求項３１】 前記有意係数情報の復号は、 符号化されたシンボルの出現確率を決定し、 前記決定された確率を用いて符号化されたシンボルをエ
ントロピー復号し、 復号化を制御する制御信号を出力することを特徴とする
請求項２１〜２３に記載の画像復号化方法。 - 【請求項３２】 前記制御は、 符号化するシンボルの属する階層が異なる場合に、前記
制御信号によって出現確率を制御することを特徴とする
請求項３０に記載の画像符号化方法。 - 【請求項３３】 前記制御は、 符号化するシンボルの属する帯域が異なる場合に、前記
制御信号によって出現確率を制御することを特徴とする
請求項３０に記載の画像符号化方法。 - 【請求項３４】 前記制御は、 特定のシンボルを符号化する際、与えれられた出現条件
を満たす場合に、前記制御信号によって出現確率を制御
することを特徴とする請求項３０に記載の画像符号化方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9188297A JPH1132334A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 画像符号化復号化装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9188297A JPH1132334A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 画像符号化復号化装置及びその方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1132334A true JPH1132334A (ja) | 1999-02-02 |
Family
ID=16221161
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9188297A Pending JPH1132334A (ja) | 1997-07-14 | 1997-07-14 | 画像符号化復号化装置及びその方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1132334A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108685A1 (ja) * | 2012-01-17 | 2013-07-25 | ソニー株式会社 | 符号化装置および符号化方法、復号装置および復号方法、プログラム |
-
1997
- 1997-07-14 JP JP9188297A patent/JPH1132334A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013108685A1 (ja) * | 2012-01-17 | 2013-07-25 | ソニー株式会社 | 符号化装置および符号化方法、復号装置および復号方法、プログラム |
| CN104041054A (zh) * | 2012-01-17 | 2014-09-10 | 索尼公司 | 编码设备及编码方法、解码设备及解码方法以及程序 |
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| JPWO2013108685A1 (ja) * | 2012-01-17 | 2015-05-11 | ソニー株式会社 | 符号化装置および符号化方法、復号装置および復号方法、プログラム |
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| US10607618B2 (en) | 2012-01-17 | 2020-03-31 | Sony Corporation | Encoder and encoding method, decoder and decoding method, and program |
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