JPH11322620A - 外用剤 - Google Patents

外用剤

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JPH11322620A
JPH11322620A JP10127805A JP12780598A JPH11322620A JP H11322620 A JPH11322620 A JP H11322620A JP 10127805 A JP10127805 A JP 10127805A JP 12780598 A JP12780598 A JP 12780598A JP H11322620 A JPH11322620 A JP H11322620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱い性がよく、恒久的な体質改善につな
がり得る長期間の連続投与が可能であるとともに、高い
抗アレルギー効果を発揮することができる外用剤を提供
する。 【解決手段】 外用剤は、プロポリス及びツリフネソウ
科の植物の例えばホウセンカのエキスを有効成分として
含有するものである。プロポリス及びホウセンカエキス
の含有量は、各々0.01〜40重量%の範囲が好まし
く、さらにホウセンカエキスの配合量がプロポリスに対
して0.01〜100倍量であるとより好ましい。この
外用剤は、液状、ゼリー状、乳状、エアゾール状、軟膏
剤状又は粉末状とすることができ、軟膏剤、クリーム
剤、乳液、ローション、浴用剤等に配合して、通常1日
1〜3回程度、皮膚の患部に塗布したり、或いは入浴時
に浴槽の湯に溶解させたりして経皮投与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アトピー性皮膚
炎のようなアレルギー性皮膚炎に対して抗アレルギー効
果を発揮する外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、アトピー性皮膚炎、花粉症、気管
支喘息、枯草熱、遅延型接触皮膚炎等のアレルギー性疾
患の罹患者が著しく増加する傾向にあり、深刻な社会問
題となっている。これらの原因としては、栄養状態、環
境汚染やストレス等といった複合的な要因が挙げられ
る。現在、これらのアレルギー性疾患に対する治療薬と
しては、種々の抗アレルギー剤が使用されており、特に
アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患では、皮膚
の炎症に伴って水疱やかゆみの症状が続くことから、外
用剤として抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、ステロイド剤等
が用いられている。
【0003】また、天然物中にも種々の抗アレルギー性
物質の存在が知られており、蜜蜂の巣の構成成分である
プロポリス、或いはスギ(葉)、ヒキオコシ、ボタン、
エゴマ、アルニカ、ハイビスカス(花)、ススキ(花
穂)、ウコン、ハハキギ(果実)、シソ、シジュウム、
延命草、シラカバ、落花生、クレソン又はホウセンカの
植物エキス、種々のハーブや漢方薬等が挙げられ、外用
剤としての利用も行われている。
【0004】天然のプロポリスは、様々な生理活性物質
等を含有しているため、目的に応じて抽出、分画して利
用されている。プロポリスからの抽出物としては、アル
コール等の親水性有機溶媒に可溶な成分及び水に可溶な
成分が主として利用されており、いずれも抗アレルギー
作用の存在が知られている。
【0005】一方、ホウセンカの抗アレルギー作用につ
いては、アレルギー動物モデルを用いた抗アナフィラキ
シー作用(K.Ishiguro,et.al., Phytother.Res.,6,112-
113,1992)や、肥満細胞からの脱顆粒抑制や抗ヒスタミ
ン作用(H.Fukumoto,et.al.,Phytother.Res.,10,202-20
6,1996 )等の存在が報告されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
抗ヒスタミン剤又は抗炎症剤を有効成分とする外用剤で
は、アレルギー症状を一時的に抑制はするが、外用剤の
投与を止めると再び症状が悪化し、恒久的な体質改善に
はつながらない可能性が高い。また、ステロイド剤を有
効成分とする外用剤では、副作用によって別の深刻な問
題が引き起こされる可能性があり、特に長期間の連続投
与が困難となりやすい。
【0007】一方、前記従来のプロポリス又はホウセン
カエキスを単独で含有する外用剤では、高い抗アレルギ
ー効果が得られ難かったり、或いは充分な効果が得られ
ない場合があった。
【0008】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、取り扱い性がよく、恒久的な体質改善に
つながり得る長期間の連続投与が可能であるとともに、
高い抗アレルギー効果を発揮することができる外用剤を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の外用剤は、プロポリス及びツリ
フネソウ科の植物のエキスを含有し、抗アレルギー作用
を有するものである。
【0010】請求項2に記載の外用剤は、請求項1に記
載の発明において、前記ツリフネソウ科の植物のエキス
は、ホウセンカのエキスであるものである。請求項3に
記載の外用剤は、基剤、プロポリス及びホウセンカのエ
キスよりなり、前記プロポリス及びホウセンカのエキス
の含有量が各々0.01〜40重量%であり、かつホウ
センカのエキスの配合量がプロポリスに対して0.01
〜100倍量であるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
形態について詳細に説明する。外用剤は、プロポリス及
びツリフネソウ科の植物のエキスを有効成分として含有
し、抗アレルギー作用を有するものである。
【0012】プロポリスは、蜜蜂が種々の植物から集め
てきた樹脂状物質及び蜜蜂自身の腺分泌物から構成され
る天然物質であり、樹脂、ミツロウ、精油、花粉、フラ
ボノイド等が含有されている。このプロポリスは、蜜蜂
の巣の骨格及び間仕切り部分を形成し、微生物、ウィル
ス、昆虫等の外敵が巣へ侵入するのを防ぐ役割を持つと
考えられている。古来より、プロポリスは、民間療法薬
として使用されているが、近年になってその薬理作用に
は抗菌作用、抗ウィルス作用、抗酸化作用、抗炎症作
用、抗潰瘍作用、局所麻酔作用、免疫調節作用、制癌作
用、抗アレルギー作用等の存在が明らかにされている。
【0013】原料となるプロポリス原塊は、ブラジル、
中国、日本、米国、ヨーロッパ諸国、オセアニア諸国等
の様々な産地で採取されるものが使用される。天然のプ
ロポリス原塊は、様々な生理活性物質及び夾雑物が含有
されているが、そのまま利用しても、公知の方法によっ
て目的とする成分を選択的に抽出した抽出物を利用して
もよい。なお、以下の記載において、プロポリスとは、
プロポリス原塊及びその抽出物を表すものとする。
【0014】プロポリス原塊からの抽出物としては、エ
タノール等の親水性有機溶媒に可溶な成分(以下、プロ
ポリスのアルコール抽出物と記載する)及び水に可溶な
成分(以下、プロポリスの水抽出物と記載する)が主と
して利用されており、いずれも抗アレルギー作用の存在
が知られている。プロポリスのアルコール抽出物は、抗
アレルギー作用と同時に、イソプレニルカフェ酸やフェ
ニルエチルカフェ酸等のアレルギー作用を有する物質が
含有されているが、プロポリスの水抽出物にはこれらの
成分の存在は知られておらず、アレルギー発症の報告も
ほとんどない。従って、外用剤の有効成分としてプロポ
リスの水抽出物を使用するのが好ましい。このようにし
て得られるプロポリスの形態は、目的に応じて適宜選択
され、液状、ペースト状又は粉末状とすることができ
る。
【0015】ツリフネソウ科の植物としては、ホウセン
カ( Impatiens balsamina LINN.)、ツリフネソウ( I
mpatiens textori MIQ. )、キツリフネ(Impatiens no
li-tangere LINN.)、ハガクレツリフネ(Impatiens hy
pophylla Makino )を始めとして世界中に2属約450
種が知られている。これらの植物のうち、我が国におい
て栽培及び入手が容易であるうえ、抗アレルギー性物質
の存在が確認されていることから、ホウセンカのエキス
を外用剤の有効成分とするのが好ましい。また、原料と
なるホウセンカは、主として日本列島、朝鮮半島及び満
州地方に分布しているが、いずれの産地で採取されたも
のでも使用することができる。
【0016】ホウセンカのエキスは、ホウセンカの紅色
花弁、白色花弁又はそれらが混合されたものから好適に
抽出される。これらのホウセンカの花弁からエキスを抽
出する方法としては、例えば水、アルカリ水又はエタノ
ール等の親水性有機溶媒を使用する抽出方法が用いられ
る。このようにして得られるホウセンカエキスの形態
は、プロポリスの場合と同様に、液状、ペースト状又は
粉末状とすることができる。
【0017】外用剤は、有効成分として前記のプロポリ
ス及び好ましくはホウセンカのエキスを同時に含有し、
抗アレルギー作用を有するものである。この外用剤の形
態は、目的に応じて適宜選択され、液状、ゼリー状、乳
状、エアゾール状、軟膏状又は粉末状とすることがで
き、クリーム剤、軟膏剤、ローション、乳液、エアゾー
ル剤、パップ剤、浴用剤等として利用される。
【0018】粉末状以外の形態の外用剤に含有されるプ
ロポリス及びホウセンカエキスを合計した総含有量は、
0.02〜50重量%の範囲が好ましく、0.04〜4
0重量%の範囲がさらに好ましい。この総含有量が0.
02重量%未満の場合、抗アレルギー効果を充分に発揮
させることができない。逆に50重量%を越える場合、
充分な効果は得られるが、プロポリス及びホウセンカエ
キスを必要以上に加えることとなり、経済的でない。
【0019】さらに、外用剤に含有されるプロポリス又
はホウセンカエキス各々の含有量は、0.01〜40重
量%の範囲が好ましく、0.02〜20重量%の範囲が
さらに好ましい。各々の有効成分の含有量が0.01重
量%未満の場合、抗アレルギー効果を充分に発揮させる
ことができない。逆に40重量%を越える場合、充分な
効果は得られるが、プロポリス又はホウセンカエキスを
必要以上に加えることとなり、経済的でない。一方、浴
用剤のような粉末状の外用剤の場合は、これらの総含有
量及び含有量を上記の範囲より増加させることが可能で
ある。
【0020】この外用剤におけるプロポリス及びホウセ
ンカエキスの配合割合としては、ホウセンカエキスの配
合量がプロポリスに対して0.01〜100倍量である
のが好ましく、0.1〜10倍量であるのがさらに好ま
しい。この配合割合において、両成分の配合量の比が
0.01倍未満又は100倍を越える場合には、外用剤
に両成分を含有させることによる相乗的な効果の増大が
引き起こされないことから、高い抗アレルギー効果を発
揮させることができない。
【0021】また、この外用剤は、前記の有効成分に加
えて、油性又は水性の基剤、乳化剤、ゲル化剤、エモリ
エント剤、香料、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、清涼
剤、殺菌剤、湿潤剤、pH調整剤等の公知の添加剤を適
宜添加することも可能である。さらに、必要に応じて、
ビタミン類やアミノ酸類、或いは抗炎症剤、皮膚機能亢
進剤、角質溶解剤等の薬剤を添加することもできる。
【0022】以上のように構成される外用剤は、例えば
クリーム剤、軟膏剤、ローション、乳液、エアゾール
剤、パップ剤、浴用剤等の形状で、皮膚を介して人体に
投与される。この外用剤の経皮投与は、通常1日1〜3
回程度、皮膚の患部に塗布したり、入浴時に浴槽の湯に
溶解して使用する。そして、この外用剤は、アトピー性
皮膚炎のようなアレルギー性皮膚炎に対して抗アレルギ
ー効果を発揮するとともに、虫刺されによるかゆみの沈
静化にも効果を発揮する。
【0023】次に、上記実施形態の外用剤によって発揮
される効果について説明する。 ・ 実施形態の外用剤によれば、有効成分としてプロポ
リス及びホウセンカエキスを同時に含有することによっ
て、それぞれの成分が有している抗アレルギー作用を相
乗的に増大させて、高い抗アレルギー効果を発揮させる
ことができる。さらに、取り扱い性がよいうえ、恒久的
な体質改善につながり得る長期間の連続投与を可能にす
ることができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、世界中の様々な産地で
採取されるプロポリス原塊及びホウセンカを使用できる
ことから、原料の入手が容易であるうえ、安価に製造す
ることができる。また、我が国で容易に栽培又は入手す
ることができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、プロポリス原塊をその
まま利用することもできるうえ、様々な公知の抽出方法
によって抽出した抽出物を利用できることから、様々な
種類の外用剤を容易に製造することができる。さらに、
プロポリスの水抽出物を使用することによって、アレル
ギー作用のほとんどない高性能な外用剤を製造すること
ができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、ホウセンカのエキスを
様々な公知の抽出方法によって抽出した抽出物を利用で
きることから、様々な種類の外用剤を容易に製造するこ
とができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、外用剤を液状、ゼリー
状、乳状、エアゾール状、軟膏状又は粉末状とすること
ができることから、クリーム剤、軟膏剤、ローション、
乳液、エアゾール剤、パップ剤、浴用剤等の多様な形態
での投与を行うことができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、プロポリス及びホウセ
ンカエキスの総含有量を0.02〜50重量%とするこ
とによって、必要かつ充分な抗アレルギー効果を発揮さ
せることができるうえ、経済的である。 ・ 実施形態の外用剤によれば、プロポリス又はホウセ
ンカエキス各々の含有量を0.01〜40重量%とする
ことによって、必要かつ充分な抗アレルギー効果を発揮
させることができるうえ、経済的である。 ・ 実施形態の外用剤によれば、プロポリス及びホウセ
ンカエキスの配合割合として、ホウセンカエキスの配合
量がプロポリスに対して0.01〜100倍量とするこ
とによって、両成分による抗アレルギー効果の相乗的増
大効果を確実に引き起こすことができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、有効成分に加えて、油
性又は水性の基剤、乳化剤、ゲル化剤、エモリエント
剤、香料、防腐剤、酸化防止剤、着色剤、清涼剤、殺菌
剤、湿潤剤、pH調整剤等の添加剤を添加することによ
って、様々な形態の外用剤を製造できるとともに、より
高性能な外用剤とすることができる。さらに、必要に応
じて、ビタミン類やアミノ酸類、或いは抗炎症剤、皮膚
機能亢進剤、角質溶解剤等の薬剤を添加することによっ
て、さらに高性能な外用剤を製造することができる。 ・ 実施形態の外用剤によれば、1日1〜3回程度、皮
膚の患部に塗布したり、入浴時に湯舟に溶解して使用す
ることによって、患者に対する肉体的、精神的負担が軽
微であるとともに、長期間にわたる連続投与を容易に行
うことができる。
【0024】
【実施例】以下、前記実施形態を具体化した実施例につ
いて説明する。 (比較例1)ブラジル産プロポリス原塊10kgを粉砕
機で粉砕し、蒸留水50リットルを加えて45℃で5時
間撹拌機で撹拌して、プロポリスの水抽出物が充分に溶
解された懸濁液を得た。この懸濁液を遠心分離機を用い
て遠心分離し、不溶解物を沈澱させて上清を分離した。
この分離された上清に珪藻土を1kg添加して珪藻土濾
過を行った。この濾液を凍結乾燥したところ、404g
のプロポリス水抽出物乾燥粉末が得られた。 (比較例2)プロポリス原塊の代わりにホウセンカの乾
燥花弁(白色)1kgを使用して、比較例1と同様に乾
燥粉末を作製したところ、280gのホウセンカ水抽出
物乾燥粉末が得られた。 (実施例1)比較例1で得られたプロポリス水抽出物乾
燥粉末と比較例2で得られたホウセンカ水抽出物乾燥粉
末とを1対1の重量比で混合したものを実施例1の乾燥
粉末とした。 (ヒアルロニダーゼ活性阻害試験)比較例1、比較例2
及び実施例1で得られた乾燥粉末が有する抗アレルギー
効果を示す指標として、ヒアルロニダーゼ活性阻害効果
を以下に記載する試験方法に従って測定した。
【0025】試料として比較例1、比較例2及び実施例
1の乾燥粉末を水に溶解した後、0.1M酢酸緩衝液
(pH3.5)中に添加し、濃度の異なる4種類の水溶
液を作製した。これら4種類の水溶液に、ヒアルロニダ
ーゼ(シグマ社製の牛睾丸由来、タイプIV−S)を3
90単位添加して反応液とした。なお、比較例1及び比
較例2の反応液中の乾燥粉末の終濃度は、表1に示すよ
うに0.03、0.1、0.3、1.0mg/mlであ
り、実施例1の場合は、表1の括弧内に示すように0.
06、0.2、0.6、2.0mg/mlである。ま
た、これらの乾燥粉末を添加しない反応液を、上記と同
様に作製して対照とした。
【0026】これらの抽出物によるヒアルロニダーゼ活
性阻害を充分に行うために、上記5種類の反応液を37
℃で20分間プレインキュベートした。その後、ヒアル
ロニダーゼの活性化物質である化合物48/80(シグ
マ社製のN−メチル−p−メトキシフェネチルアミンの
ホルムアルデヒド縮合物)の濃縮液を、終濃度が0.1
mg/mlとなるように加え、さらに37℃で20分間
プレインキュベートして、ヒアルロニダーゼを活性化し
た。このプレインキュベートされた溶液に、基質である
ヒト臍帯由来ヒアルロン酸カリウム(和光純薬製)の濃
縮液を、終濃度が0.6mg/mlとなるように加え
て、37℃で40分間インキュベートして酵素反応を行
った。
【0027】その後、基質が分解されることによって遊
離したN−アセチルグルコサミンをモルガン・エルソン
の改良法(Davidson,E.A., J.Biol.Chem.,242,437,196
7)により発色させ、分光光度計UVー1200(島津
製作所製)を用いて585nmの吸光度を測定した。こ
の測定結果から、比較例1、比較例2及び実施例1の乾
燥粉末を含有する反応液におけるヒアルロニダーゼ活性
阻害率(%)を、以下に示す計算式に従って計算した。
【0028】
【数1】 さらに、これらの乾燥粉末の濃度とヒアルロニダーゼ活
性阻害率との関係から、最小二乗法によってヒアルロニ
ダーゼ活性を50%阻害する場合の濃度(IC 50)(m
g/ml)を求めた。これらの結果を表1に示す。な
お、阻害率の測定において、正確な数値が得られなかっ
た試験の結果については記入しなかった。
【0029】
【表1】 表1の結果より、プロポリス水抽出物及びホウセンカ水
抽出物は、それぞれ単独でヒアルロニダーゼ活性阻害効
果を発揮したが、両者を同時に含有する場合のヒアルロ
ニダーゼ活性阻害効果は、単独の場合より十数倍高かっ
たことが示された。従って、プロポリス水抽出物及びホ
ウセンカ水抽出物を同時に含有させることによって、目
的とするヒアルロニダーゼ活性阻害効果が相乗的に発揮
されることが示された。 (ヒスタミン遊離抑制試験)比較例1、比較例2及び実
施例1で得られた乾燥粉末が有する抗アレルギー効果を
示す指標として、ヒスタミン遊離抑制効果を以下に記載
する試験方法に従って測定した。
【0030】ウイスター系雄性ラットを断頭致死させ
て、その腹腔内に5mMリン酸緩衝液(pH7.2、1
37mM NaCl、2.7mM CaCl2 、1.0
mMMgCl2 ・6H2 O、5.0mM グルコース、
1単位/mlのヘパリンを含有する)を20ml注入し
た。腹部を2分間マッサージした後、腹腔内液を採取し
て、300×gの遠心力で5分間遠心分離(4℃)し
た。前記5mMリン酸緩衝液で細胞を数回洗浄した後、
約5×104 個/mlの細胞濃度の肥満細胞浮遊液を調
製した。
【0031】試料として比較例1、比較例2及び実施例
1の乾燥粉末を前記5mMリン酸緩衝液に溶解し、濃度
の異なる4種類の水溶液を作製した。2.5mlの肥満
細胞浮遊液(約1.3×105 個の肥満細胞が存在して
いる)に前記の水溶液を0.5ml混合し、37℃で5
分間プレインキュベートした。これらの混合液に、ヒス
タミン遊離促進物質である化合物48/80の水溶液
(0.01mg/ml)を0.5ml加えたものを反応
液とした。
【0032】なお、比較例1及び比較例2の反応液中の
乾燥粉末の終濃度は、表2に示すように0.03、0.
1、0.3、1.0mg/mlであり、実施例1の場合
は、表2の括弧内に示すように0.06、0.2、0.
6、2.0mg/mlである。また、乾燥粉末及び遊離
促進物質を添加しない反応液を、上記と同様に作製して
対照1とするとともに、乾燥粉末のみを添加しない反応
液を作製して対照2とした。
【0033】これらの反応液を37℃で10分間インキ
ュベートして肥満細胞のヒスタミン遊離反応を行った
後、4℃に冷却して反応を停止させた。これらの反応液
を2500×gの遠心力で軽く遠心分離(4℃)して、
肥満細胞を遠心管の底に沈渣させた。そして、遠心管内
で分離された沈渣及び上清を別の容器に採取し、それら
に含まれるヒスタミン量をショアらの方法(Shore,P.
A.,et.al.,J.Exp.Ther.,127,182,1959)に従って測定し
た。これらの測定結果から、比較例1、比較例2及び実
施例1の乾燥粉末を含有する反応液におけるヒスタミン
遊離率(%)を、以下に示す計算式に従って計算した。
【0034】
【数2】 さらに、ヒスタミン遊離率の計算結果を利用して、それ
ぞれの反応液におけるヒスタミン遊離抑制率(%)を、
以下に示す計算式に従って計算した。
【0035】
【数3】 これらの乾燥粉末の濃度とヒスタミン遊離抑制率との関
係から、最小二乗法によってヒスタミンの遊離を50%
阻害する場合の濃度(IC50)(mg/ml)を求め
た。これらの結果を表2に示す。なお、ヒスタミン量の
測定において、正確な数値が得られなかった試験の結果
については記入しなかった。
【0036】
【表2】 表2の結果より、プロポリス水抽出物及びホウセンカ水
抽出物は、それぞれ単独で肥満細胞のヒスタミン遊離を
抑制したが、両者を同時に含有する場合のヒスタミン遊
離抑制効果は、単独の場合より十数倍高いことが示され
た。従って、プロポリス水抽出物及びホウセンカ水抽出
物を同時に含有させることによって、目的とするヒスタ
ミン遊離抑制効果が相乗的に発揮されることが示され
た。 (比較例3)10.0gの固体パラフィン、10.0g
のビースワックス、10.0gのスクワラン及び適当量
の香料を混合し、さらにワセリンを加えて全量を10
0.0gとした。この混合物を70℃前後の温度で加熱
溶解させた後に撹拌冷却させることによって、基剤であ
る軟膏剤を作製した。 (比較例4)比較例1で得られたプロポリス水抽出物乾
燥粉末を2.0g加えて、比較例3と同様にプロポリス
水抽出物軟膏剤を作製した。 (比較例5)比較例2で得られたホウセンカ水抽出物乾
燥粉末を2.0g加えて、比較例3と同様にホウセンカ
水抽出物軟膏剤を作製した。 (実施例2)比較例1で得られたプロポリス水抽出物乾
燥粉末を2.0g及び比較例2で得られたホウセンカ水
抽出物乾燥粉末を2.0g加えて、比較例3と同様に軟
膏剤を作製した。 (ラット受身皮膚アナフィラキシー反応試験)比較例3
〜比較例5及び実施例2で作製された軟膏剤が有する抗
アレルギー効果を示す指標として、以下に記載する受身
皮膚アナフィラキシー(PCA)反応試験を行った。
【0037】図1に示すように、24匹の7〜9週齢の
ウイスター系雄性ラット1の背部に正方形状(5cm×
5cm)の剪毛部2を形成し、生理食塩水0.05ml
を剪毛部2左寄りの注射部位3に、一定間隔をあけて2
カ所皮内注射した。さらに、25ng/mlの抗2,4
−ジニトロフェノールモノクローナル免疫グロブリンE
抗体(抗DNP−IgE抗体)の生理食塩水溶液0.0
5mlを、ラット1背部の剪毛部2右寄りの注射部位4
に一定間隔をあけて2カ所皮内注射した。
【0038】比較例3〜5及び実施例2で作製した軟膏
剤を100mg塗布した直径1.5cmの円形動物用パ
ッチテスト絆創膏を、それぞれ12枚ずつ作製した。そ
して、皮内注射されたラット1を無作為に6匹ずつ4つ
のグループに分類し、グループ毎に同じ種類の絆創膏を
抗DNP−IgE抗体の生理食塩水溶液を皮内注射され
た皮膚上に閉鎖貼布した。
【0039】24時間経過後、2,4−ジニトロフェノ
ールを共有結合させたオボアルブミン(DNP−OV
A)の20μg/mlの生理食塩水溶液、及び5mg/
mlのエバンスブルー生理食塩水溶液を等量混合させた
抗原溶液を、ラット1の尾5に存在する静脈に1.0m
l注射してPCA反応を起こさせた。30分経過後にラ
ット1を放血致死させ、剪毛部2の皮膚に形成された青
染部位を切除して組織片を得た。
【0040】この組織片を2規定(N)のNaOH水溶
液1.0mlに24時間浸漬させて組織片を溶解した
後、5MのH3 PO4 水溶液0.5mlで中和し、アセ
トン3.0mlを添加してエバンスブルー色素をアセト
ン層中に抽出させた。このアセトン溶液の620nmに
おける吸光度を分光光度計UVー1200(島津製作所
製)を用いて測定し、アセトン溶液中のエバンスブルー
色素濃度を調べた。
【0041】あらかじめエバンスブルー・アセトン溶液
の希釈系列の吸光度を測定することにより作製しておい
た検量線と照らし合わせることによって、4グループそ
れぞれの色素漏出量の平均値及び標準偏差(μg)を求
めた。さらに、比較例4、比較例5及び実施例2で作製
された軟膏剤が有するPCA反応抑制率(%)を、以下
に示す計算式に従って計算した。
【0042】
【数4】 これらの結果を表3に示す。
【0043】
【表3】 表3の結果より、プロポリス水抽出物及びホウセンカ水
抽出物から作製された軟膏剤は、それぞれ単独でPCA
反応を抑制したが、両者を同時に含有する場合のPCA
反応抑制効果は、相加的効果として予想される2倍より
高かったことが示された。従って、プロポリス水抽出物
及びホウセンカ水抽出物を同時に含有させる軟膏剤によ
って、目的とするPCA反応抑制効果が相乗的に発揮さ
れることが示された。なお、色素漏出量の測定結果をス
チューデント法によるT検定を用いて統計処理を行った
ところ、比較例4及び5ではp<0.05、実施例2で
はp<0.01であったことより、いずれも有意にPC
A反応を抑制したことが示された。 (比較例6)1−クロロ−2,4−ジニトロベンゼンの
0.1重量%オリーブオイル溶液を作製して、比較例6
のオイル溶液とした。 (モルモット皮膚感作性試験)実施例1で得られた抽出
物の経皮投与による皮膚刺激性(抗原性の有無)を検証
するために、以下に記載するマクシミゼーション法に基
づくモルモットの皮膚感作性試験を行った。
【0044】図2に示すように、体重300〜350g
の雄性モルモット6の肩甲骨上を長方形状(4cm×6
cm)に剪毛した剪毛部7に、以下に記載する3種類の
液体を2カ所ずつ皮内注射することによって、18匹の
モルモット6を免疫した。
【0045】第1の液体は、蒸留水のみからなる油中水
(w/o)型完全フロイントアジュバントの懸濁液であ
り、図2の剪毛部7における注射部位8の皮内にそれぞ
れ0.1ml注射した。第2の液体は、実施例1の乾燥
粉末の20重量%水溶液であり、剪毛部7における注射
部位9の皮内にそれぞれ0.1ml注射した。第3の液
体は、前記第2の液体を懸濁させた油中水(w/o)型
完全フロイントアジュバントの懸濁液であり、剪毛部7
における注射部位10の皮内にそれぞれ0.1ml注射
した。
【0046】1週間経過後、剪毛部7の皮膚の浸透性を
向上させるために、10重量%のラウリル硫酸ナトリウ
ムを混合させたワセリンを剪毛部7に塗布した。1日経
過後、第2の液体0.2mlを2cm×4cmの動物用
パッチテスト絆創膏に塗布し、48時間閉鎖貼布した。
【0047】約2週間経過したところで、モルモット6
の右脇腹を剪毛して、正方形状(5cm×5cm)の右
脇腹剪毛部11を形成した。実施例1の乾燥粉末の2重
量%、10重量%及び20重量%水溶液0.1mlを、
2cm×2cmの動物用パッチテスト絆創膏に塗布し
て、それぞれ6匹ずつのモルモット6の右脇腹剪毛部1
1に24時間閉鎖貼布した。
【0048】絆創膏を取り除いてから24時間後の右脇
腹剪毛部11における皮膚反応を、抗原性なし、軽度の
抗原性有り、中程度の抗原性有り及び強度の抗原性有り
の4段階に分類して判定した。なお、軽度の抗原性有り
とは皮膚に現れた紅斑が軽度又は散在性である症状を表
し、強度の抗原性有りとは強い紅斑に浮腫が見られる症
状を表し、中程度の抗原性有りとは軽度及び強度の中間
の症状を表す。
【0049】また、対照試験として、前記モルモット6
の免疫に用いた第2の液体の代わりに、1−クロロ−
2,4−ジニトロベンゼンの1.0重量%オリーブオイ
ル溶液を使用して、上記の方法と同様に6匹のモルモッ
ト6を免疫した。さらに、前記モルモット6の右脇腹剪
毛部11に閉鎖貼布される実施例1の乾燥粉末水溶液の
代わりに、比較例6のオイル溶液を使用して、上記の方
法と同様にモルモット6の右脇腹剪毛部11における皮
膚反応を判定した。これらの結果を表4に示す。
【0050】
【表4】 表4の結果より、対照試験である1−クロロ−2,4−
ジニトロベンゼンは、モルモットに対して有意に抗原性
を有していたが、プロポリス水抽出物及びホウセンカ水
抽出物を含有する水溶液は、抗原性を有しないことが示
された。 (アトピー性皮膚炎患者に対する臨床試験)実施例2で
作製された軟膏剤を使用して、アトピー性皮膚炎患者に
対する臨床試験を行った。すなわち、アトピー性皮膚炎
と診断された患者10例を対象に、原則として他の外用
剤を使用させず、患部に1日1〜3回、1ヶ月間塗布す
るように指示したうえで、実施例2の軟膏剤を経皮投与
した。そして、10例中で最終判定日まで観察できた9
例を対象に、他覚所見として紅斑、乾燥、掻き傷及び湿
潤の状態を診察するとともに、自覚症状として掻痒の改
善効果について聞き取り調査を行った。これらの診察及
び聞き取り調査の結果を総合的に評価することによっ
て、臨床試験の結果を著効、有効、不変及び悪化の4段
階で判定した。
【0051】その結果、9例中8例にアトピー性皮膚炎
の改善効果が認められたことが示された。これらの症例
の多くは、軟膏剤の投与開始1週間後位から徐々に症状
が改善されてきていたことも聞き取り調査の結果から判
明した。さらに、全ての症例で副作用が認められなかっ
たうえ、使用感においても特に苦情は聞かれなかった。 (実施例3)実施例1で得られた乾燥粉末を2.0g、
ミツロウを11.0g、パラフィンワックスを6.0
g、流動パラフィンを27.5g、ラノリンを3.0
g、イソプロピルミリステートを6.0g、スクワラン
を8.0g、アラントインを0.5g、POEソルビタ
ンモノステアレートを1.5g、ソルビタンモノステア
レートを4.0g、プロピレングリコールを2.0g及
び防腐剤を適当量混合した混合物を、約75℃の温度で
加熱溶解した。ホウ砂1.0g及び蒸留水27.5gを
混合して約75℃に加熱し、前記混合物に撹拌しながら
加えた後、約55℃の温度まで冷却したところで適当量
の香料を加えて撹拌した。さらに、そのまま約45℃の
温度まで撹拌を続けた後に放置してクリーム剤を得た。 (実施例4)実施例1で得られた乾燥粉末を2.0g、
ポリエチレングリコール400を2.0g、プロピレン
グリコールを3.0g、トリエタノールアミンを1.0
g及び蒸留水を83.0g混合した水溶液を作製した。
また、セタノールを1.5g、ステアリン酸を1.0
g、パルミチン酸を0.5g、ラノリン酸を1.0g、
スクワランを2.0g、ミリスチン酸イソプロピルを
1.0g、モノステアリン酸グリセリルを1.5g及び
ツゥイーン20を0.5g混合した溶液を作製した。上
記2種類の溶液をそれぞれ約70℃に加熱して充分に溶
解した後、乳化機を使用して混合乳化した後に冷却して
乳液を得た。 (実施例5)実施例1で得られた乾燥粉末を2.0g、
グリセリンを10.0g、ジプロピレングリコールを1
0.0g、1,3−ブチレングリコールを5.0g、ポ
リエチレングリコール1500を5.0g及びPOE硬
化ヒマシ油を2.0g混合し、約60℃の温度で充分に
加熱溶解して溶液を得た。この溶液にセチルイソオクタ
ネート10.0g、スクワラン5.0g及びメチルパラ
ベン1.0gを混合し、約60℃の温度で充分に加熱溶
解した後、ホモゲナイザーを用いてホモゲナイズ処理し
た処理液を作製した。さらに、カルボキシビニルポリマ
ー0.3g及びヘキサメタリン酸ソーダ0.08gを蒸
留水11.0gに溶解させた水溶液を前記処理液に添加
してホモゲナイズ処理を行った。最後に、水酸化カリウ
ム0.12gを蒸留水38.5gに溶解した水溶液を添
加した後、ホモゲナイザーで乳化してローションを得
た。 (実施例6)実施例1で得られた乾燥粉末を70.0
g、乳酸ナトリウムを21.0g、ピルビン酸ナトリウ
ムを8.0g、香料を1.0g及び着色料を適当量混合
して粉末状の浴用剤を得た。なお、この浴用剤は、入湯
用の湯に100〜10000倍に希釈して使用するとよ
い。 (アレルギー体質の人に対する投与試験)実施例3で得
られたクリーム剤、実施例4で得られた乳液、実施例5
で得られたローション及び実施例6で得られた浴用剤を
使用して、皮膚のかゆみを訴えるアレルギー体質の人を
対象に、経皮投与試験を行った。すなわち、それぞれ1
例ずつを対象に、原則として他の外用剤を使用させず、
患部に1日1〜3回、1週間塗布するように指示したう
えで、実施例3〜実施例6の外用剤を経皮投与した。但
し、実施例6の浴用剤は、入浴の際に1日1回投与し
た。
【0052】1週間後、自覚症状として掻痒の改善効果
について聞き取り調査を行ったところ、全ての例で症状
の改善が認められたうえ、使用感においても特に苦情は
聞かれなかった。
【0053】なお、前記実施形態を以下のように構成す
ることもできる。 ・ 例えば浴用剤入りの湯舟で入浴した後、皮膚患部に
クリーム剤を塗布する等、2種類以上の外用剤を併用し
て投与すること。
【0054】このように構成した場合、より効果的なア
レルギー性疾患の治療を可能とすることができる。次
に、前記実施形態から把握できる技術的思想について以
下に記載する。 ・ 前記プロポリスは、プロポリス原塊に含有される水
に可溶な物質を水で抽出した抽出物である請求項1から
請求項3のいずれかに記載の外用剤。
【0055】このように構成した場合、アレルギー作用
をほとんど有しない高性能な外用剤を製造することがで
きる。 ・ 前記ツリフネソウ科の植物のエキスは、ツリフネソ
ウ科の植物の花弁から抽出されるエキスである請求項1
から請求項3のいずれかに記載の外用剤。
【0056】このように構成した場合、高い抗アレルギ
ー効果を確実に発揮させることができる。 ・ プロポリス及びツリフネソウ科の植物のエキスを含
有し、抗アレルギー作用を有する外用剤を、クリーム
剤、軟膏剤、ローション、乳液、エアゾール剤、パップ
剤又は浴用剤として、1日に少なくとも1〜3回、皮膚
の患部に塗布するか、又は浴槽の湯に溶解して使用する
外用剤の使用方法。
【0057】このように構成した場合、様々な形態の外
用剤を手軽に使用でき、患者に対する肉体的、精神的負
担が軽微であるとともに、長期間にわたる連続投与を容
易に行うことができる。
【0058】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の外
用剤によれば、取り扱い性がよく、恒久的な体質改善に
つながり得る長期間の連続投与が可能であるとともに、
高い抗アレルギー効果を発揮することができる。
【0059】請求項2に記載の外用剤によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加え、より確実に高い抗アレル
ギー効果を発揮することができる。請求項3に記載の外
用剤によれば、さらに高い抗アレルギー効果を発揮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラットPCA反応試験におけるラットを示す
平面図。
【図2】 モルモット皮膚感作性試験におけるモルモッ
トを示す平面図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 敏 岐阜市加納桜田町1丁目1番地 アピ 株 式会社内 (72)発明者 野々垣 孝 岐阜市加納桜田町1丁目1番地 アピ 株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロポリス及びツリフネソウ科の植物の
    エキスを含有し、抗アレルギー作用を有する外用剤。
  2. 【請求項2】 前記ツリフネソウ科の植物のエキスは、
    ホウセンカのエキスである請求項1に記載の外用剤。
  3. 【請求項3】 基剤、プロポリス及びホウセンカのエキ
    スよりなり、前記プロポリス及びホウセンカのエキスの
    含有量が各々0.01〜40重量%であり、かつホウセ
    ンカのエキスの配合量がプロポリスに対して0.01〜
    100倍量である外用剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131592A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Yamada Bee Farm プロポリスを含有する花粉症及び/又はハウスダストアレルギーの予防及び/又は治療用組成物
US7592371B2 (en) 2004-08-18 2009-09-22 Medrx Co., Ltd. External preparation
JP2019025041A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 国立大学法人岐阜大学 動物用患部保護材及び忌避剤
JP2020007259A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 花王株式会社 抗菌ペプチド発現促進剤

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