JPH11322473A - 放熱材及びその製造方法 - Google Patents

放熱材及びその製造方法

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JPH11322473A
JPH11322473A JP11042099A JP4209999A JPH11322473A JP H11322473 A JPH11322473 A JP H11322473A JP 11042099 A JP11042099 A JP 11042099A JP 4209999 A JP4209999 A JP 4209999A JP H11322473 A JPH11322473 A JP H11322473A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低熱膨張で、相手材との剥離が少なく、強腐
食環境での耐食性、耐クリープ性、耐スポーリング性に
すぐれた放熱材とその製造方法を提供する。 【解決手段】 炭素繊維の束3と炭素繊維以外の炭素成
分とを含むヤーン2A,2Bが三次元的に組み合わさ
れ、一体化されているヤーン集合体6と、ヤーン集合体
6中で隣り合うヤーン2A,2Bの間に充填されている
Si−SiC系材料4A,4B,5A,5Bからなるマ
トリックスとを備えた繊維複合材料7を用いた放熱材で
ある。炭素繊維の束3に、最終的にマトリックスとなる
粉末状の炭素成分を包含させることにより炭素繊維束3
を作製した後、炭素繊維束3の周囲にプラスチック製被
膜を形成して中間材料とし、ヤーン状にして所定量を積
層した後成形焼結して焼結体を得た後、不活性ガス雰囲
気下で1100〜1400℃の温度に保持し、次いで1
450〜2500℃の温度に昇温しSi−SiC系材料
を含浸させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、サイリスタ、半
導体、トランジスタ、電気自動車、航空機部品等に用い
られるヒートシンク用の放熱材とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 ヒートシンク用の放熱材は、半導体、
ラジエター、電気自動車、航空機部品等の構成部材とし
て、半導体、窯業、電子部品、車輌製造等のさまざまな
分野において広範に使用されている。特に、今日におい
ては、技術革新が急速に進む中で、宇宙往還機やスペー
スプレーン等の宇宙開発分野、核エネルギー、太陽エネ
ルギーさらには水素エネルギー等のエネルギー分野で
は、ヒートシンクとして用いられる放熱材には、常温か
ら中高温(200−2000℃)における高強度と材料
としての高い信頼性(靭性、耐衝撃性)、耐環境性(耐
食性、耐酸化性、耐放射線性)が要求されることは言う
までもない。又、最近の省エネルギーの要請により、放
熱材には、小さな熱容量で、かつ軽量なものであること
も要求される。
【0003】 このような状況下、従来においては、放
熱材として、熱伝導性に優れたAlやCuなどの金属、
あるいはCuとWからなる合金等が用いられてきたが、
比重が3.0〜7.0g/cm3と大きく、かつ熱膨張
係数が大きく、相手材と剥離を生じやすいことから、必
ずしも放熱材として最適とは言えず、又、密度も大きい
ことから、システムとして構築した場合の総重量増につ
ながり、移動・搬送に大きなエネルギーを消費するとい
う欠点があった。さらに、固有の性質として変形し易い
という欠点を有しており、小さな応力に対しても塑性変
形し易く、熱応力的、機械的応力や衝撃に対しても十分
な寸法安定性を有していなかった。
【0004】 この金属系の放熱材の欠点を克服する手
段として、セラミックスと金属を複合化させたセラミッ
クス基複合材料(MMC:Metal Matrix Composites)が
開発され、放熱材として用いられ始めている。この材料
は高温でも高強度高靱性で、優れた耐衝撃性、耐環境性
を有しているため、放熱材の主流として欧米を中心に研
究開発が盛んに行われている。
【0005】 例えば、直径が10μm前後のSiCセ
ラミックス粉とAl金属を混合して溶解、鋳込みし、こ
れを適宜加工して放熱材としたり、また上記SiCを予
備焼結し、続いて溶解したAlと接触させつつ圧力鋳造
することにより、所定形状の成形体を形成し、この成形
体を適宜加工して放熱材としているセラミックス基金属
複合材料(MMC)が開発されている。
【0006】 MMCの具体例としては、AlN(平均
粒径16μm)とアルミニウム合金を非加圧金属浸透法
にて複合させた複合体が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、MM
Cは、耐衝撃性に優れ、かつ軽量、高硬度であるが、材
料がSiCとAl、あるいはAlNとAlから構成され
ているため、熱伝導率を上げようとAlの含有量を大き
くすると、変形し易い、熱膨張が大きくなる等、使用に
は制限があった。又、成形後の加工性が悪く、例えば、
フィンを作製するには多くの加工費と時間を要するとい
う欠点があった。
【0008】 本発明は上記した従来の課題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、熱伝導率
が大きく、高い熱放散性を有するとともに、軽量であ
り、さらに、低熱膨張であり、相手材との剥離が少なく
なるとともに、強腐食環境での耐食性、耐クリープ性、
耐スポーリング性をも併せ持ち、かつ、高精度な放熱材
とその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、少なくとも炭素繊維の束と炭素繊維以外の炭素成
分とを含有するヤーンが三次元的に組み合わされ、互い
に分離しないように一体化されているヤーン集合体と、
このヤーン集合体中で隣り合う前記ヤーンの間に充填さ
れているSi−SiC系材料からなるマトリックスとを
備えた繊維複合材料を用いたことを特徴とする放熱材が
提供される。
【0010】 本発明においては、マトリックスが、ヤ
ーンの表面に沿って生成している炭化珪素相を有してい
ることが好ましく、また、マトリックスが珪素からなる
珪素相を有しており、この珪素相とヤーンとの間に炭化
珪素相が生成していることがさらに好ましい。また、マ
トリックスが、ヤーンの表面から離れるに従って珪素の
含有比率が大きくなる傾斜組成を有していてもよい。さ
らに、ヤーン集合体が複数のヤーン配列体を備えてお
り、各ヤーン配列体がそれぞれ複数のヤーンを略平行に
二次元的に配列することによって形成されており、各ヤ
ーン配列体が積層されることによってヤーン集合体が構
成されていることが好ましい。この場合、隣接する前記
ヤーン配列体における各ヤーンの長手方向が互いに交差
していることが好ましい。
【0011】 本発明においては、マトリックスは、繊
維複合材料の中で互いに連続することで三次元網目構造
を形成している。より具体的にいえば、マトリックスが
各ヤーン配列体において略平行に二次元的に配列されて
おり、隣り合う各ヤーン配列体中に生成しているマトリ
ックスが互いに連続しており、これによってマトリック
スが三次元格子を形成していることが好ましい。また、
放熱材は、その熱伝導率が190〜600W/m・Kで
あることが好ましく、熱膨張率は1×10-6〜8×10
-6であることが好ましい。
【0012】 また、本発明によれば、炭素繊維の束
に、最終的にマトリックスとなる粉末状の炭素成分を包
含させることにより炭素繊維束を作製した後、前記炭素
繊維束の周囲にプラスチック製被膜を形成して中間材料
とし、次いでこの中間材料をヤーン状にして所定量を積
層した後成形して成形体を得るか、あるいはこの成形体
を焼結して焼結体を得た後、この成形体又は焼結体とS
iを、不活性ガス雰囲気下にて1100〜1400℃の
温度に保持し、次いで、前記成形体又は焼結体とSi
を、1450〜2500℃の温度に昇温することによ
り、前記成形体又は焼結体の開気孔内部へSi−SiC
系材料を含浸させることを特徴とする繊維複合材料から
なる放熱材の製造方法が提供される。
【0013】 上記の製造方法において、成形体又は焼
結体とSiを、1100〜1400℃の温度、0.1〜
10hPaの圧力に1時間以上保持し、かつその際、前
記成形体又は焼結体とSiの合計重量1kg当たり不活
性ガスを0.1ノルマルリットル(NL)以上流すよう
に制御することが好ましく、また、成形体又は焼結体と
Siを、0.1〜10hPaの圧力下、1450〜25
00℃の温度に昇温することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】 本発明の放熱材は、少なくとも
炭素繊維の束と炭素繊維以外の炭素成分とを含有するヤ
ーンが三次元的に組み合わされ、互いに分離しないよう
に一体化されているヤーン集合体と、このヤーン集合体
中で隣り合う前記ヤーンの間に充填されているSi−S
iC系材料からなるマトリックスとを備えた繊維複合材
料を用いたものである。本発明の放熱材は、熱伝導率が
190〜600W/m・Kと大きく、又、耐酸化性、耐
クリープ性、耐スポーリング性を有するSi−SiC材
料から成る層を表面に配しているため、C/Cコンポジ
ットの有する低耐酸化性を克服することができ、即ち、
一定の高温下での使用が可能であり、また、C/Cコン
ポジット特有の熱膨張の異方性を緩和することができ、
各種設備に取り付ける場合においてその設計が容易にな
るという利点を有する。
【0015】 又、C/Cコンポジットを母材としてい
ることから、軽量であり、比熱、ポアソン比が小さいこ
ととも相まって、エネルギーの損失が少なく、省エネル
ギーの要請にも沿う。さらに、母材がC/Cコンポジッ
トであるため、靱性に富み、優れた耐衝撃性、高硬度性
を有する。従って、AlやCu、あるいはAl−Si
C、AlN−Al複合体の有する低耐衝撃性という欠点
を克服することができ、複雑な形状や薄肉部分を有する
放熱材にも用いることができる。又、C/Cコンポジッ
ト内に連続した開気孔を有するようにC/Cコンポジッ
トを作製しているため、この気孔に対して含浸形成され
るSi−SiCは、連続構造をとり三次元網目構造をと
る。従って、どの部分を切り出しても、母材となったC
/Cコンポジットに比して熱膨張の均質性が発現し、か
つ本来C/Cコンポジットが持っていた放熱性も維持さ
れる。
【0016】 尚、C/Cコンポジットとは、前述の如
く、二次元または三次元方向に配列した炭素繊維の間隔
に炭素から成るマトリックスを形成して成る素材である
が、炭素繊維を10〜70%含有し、かつ繊維の50〜
100%が一方向に配向していれば、例えば窒化ホウ
素、ホウ素、銅、ビスマス、チタン、クロム、タングス
テン、モリブデン等の炭素以外の他の元素を含んでいて
もよい。
【0017】 尚、本発明の放熱材において、含浸材に
Al材料ではなくSi材料を用いたのは、C/Cコンポ
ジット中のC(炭素)と反応して出来上がるSi−Si
C材料は、耐酸化性、耐スポーリング性の点でAlやC
u材料より優れるからであり、又、AlやCu材料で
は、高温酸化条件下において表面に欠陥が生じC/Cコ
ンポジットが露出した場合に、AlやCuによるセルフ
グレージング機能はなく、母材であるC/Cコンポジッ
トが極めて短時間で酸化されるからである。一方、Si
−SiC材料を用いた場合には、Si−SiC材料が溶
融してガラスとなり母材を酸素から保護する速度の方
が、酸素の母材内部への拡散よりも大きいため、このよ
うな事態を回避でき、母材を酸化から保護することがで
きる。即ち、本発明の放熱材は自己修復性を有する。こ
の効果は、Siが前述の窒化ホウ素、銅、ビスマス等の
第三成分を含有しても有効である。
【0018】 さらに、AlやCuなどの材料は熱膨張
係数がC/Cコンポジットより大きいため、高温下での
使用においてSiC材料から成る層が剥離するおそれが
あるのに対し、Si−SiC材料の熱膨張係数はC/C
コンポジットと同程度であるため、熱膨張係数の差に起
因する繊維の長さ方向での剥離や繊維の破断を防ぐこと
ができる。また、C/Cコンポジットの層を結合するC
(炭素)は、熱膨張が大きいため、C/Cコンポジット
の繊維の積層方向に対して垂直な方向のC/Cコンポジ
ットの熱膨張係数(C.T.E.)が大きくなってしま
うが、これがSiC化することで、C.T.E.の異方
性が緩和される。
【0019】 以下、本発明の放熱材を構成する基本材
料である繊維複合材料について説明する。これは、いわ
ゆるC/Cコンポジットを基本とし、その基本的な構成
に改善を加えた新しい概念の材料である。
【0020】 直径が10μm前後の炭素繊維を、通
常、数百本〜数万本束ねて繊維束(ヤーン)を形成し、
この繊維束を二次元方向に配列して一方向シート(UD
シート)や各種クロスとしたり、また上記シートやクロ
スを三次元方向に積層したりすることにより、所定形状
の予備成形体(繊維プリフォーム)を形成し、この予備
成形体の内部に、CVI法(Chemical Vapor Infiltrat
ion :化学的気相含浸法)や無機ポリマー含浸焼結法等
により、炭素から成るマトリックスを形成して成るC/
Cコンポジットが知られている。
【0021】 この繊維複合材料は、母材としてC/C
コンポジットを用いており、下記するような特定の製造
方法により製造しているため、その炭素繊維の構造が、
破壊されることなく保持されているという大きな特徴を
有している。英国特許第1457757号明細書に記載
されるように、C/Cコンポジットにシリコンを含浸し
た繊維複合材料は知られているが、この材料では炭素繊
維の構造が破壊されているので、C/Cコンポジットの
耐衝撃性、強度、高潤滑性、耐磨耗性が失われていた。
【0022】 これに対し、本発明における繊維複合材
料においては、少なくとも炭素繊維束の周囲に、熱可塑
性樹脂等のプラスチックから成る柔軟な被膜を形成し、
柔軟性中間材料を得、これをヤーン状にして、その後、
場合によってはシート状にして積層し、加熱成形すると
いう特定の処理を施しているため、高温度の溶融Siと
炭素繊維以外の炭素粒子や、有機バインダー、プラスチ
ック被膜が熱分解して生成される活性度が高い炭素がま
ず接触反応し、炭素繊維束には直接に接触しないと推定
され、炭素繊維の構造が破壊されない。しかも、本発明
の繊維複合材料は、ヤーン集合体中で隣り合うヤーンの
間に、Si−SiC系材料からなるマトリックスを充填
した微構造を有している。
【0023】 本発明において、Si−SiC系材料と
は、主成分としてシリコンと炭化珪素とを含有する材料
の総称である。本発明では、C/Cコンポジットまたは
その成形体に対して、シリコンを含浸させるが、この際
シリコンはコンポジット内の主に炭素繊維以外の炭素成
分ないし残炭分と反応し、一部炭化されるために、ヤー
ン集合体の間には、一部炭化されたシリコンが生成す
る。このマトリックスにおいては、ほぼ純粋に珪素が残
留している珪素相から、ほぼ純粋な炭化珪素相に至るま
で、いくつかの中間相を含み得る。つまり、このマトリ
ックスは、典型的には珪素相と炭化珪素相とからなる
が、珪素相と炭化珪素相との間に、珪素をベースとして
炭素の含有量が傾斜的に変化しているSi−SiC共存
相を含み得る。Si−SiC系材料とは、このようなS
i−SiC系列において、炭素の濃度が0mol%から
50mol%まで変化している材料の総称である。
【0024】 この繊維複合材料は、好ましくは、マト
リックスが、ヤーンの表面に沿って生成している炭化珪
素相を備えている。この場合には、各ヤーンそれ自体の
強度がより一層向上し、破壊しにくくなる。
【0025】 また、この繊維複合材料は、好ましく
は、マトリックスが珪素からなる珪素相を備えており、
この珪素相とヤーンとの間に炭化珪素相が生成してい
る。この場合には、ヤーンの表面が炭化珪素相によって
強化されると共に、マトリックスの中央部分が比較的に
硬度の低い珪素相からなることから、微視的な応力分散
が一層促進される。
【0026】 また、この繊維複合材料は、好ましく
は、マトリックスが、ヤーンの表面から離れるのに従っ
て珪素の含有比率が上昇する傾斜組成を有している。ま
た、この繊維複合材料は、好ましくは、ヤーン集合体が
複数のヤーン配列体を備えており、各ヤーン配列体がそ
れぞれ複数のヤーンを略平行に二次元的に配列すること
によって形成されており、各ヤーン配列体が積層される
ことによってヤーン集合体が構成されている。これによ
って、繊維複合材料が、複数層のヤーン配列体を一方向
へと向かって積層した積層構造を有することになる。
【0027】 この場合において特に好ましくは、隣接
するヤーン配列体における各ヤーンの長手方向が互いに
交差していることである。これによって、一層応力の分
散が促進される。隣り合うヤーン配列体におけるヤーン
の長手方向は、特に好ましくは、直交している。
【0028】 また、好ましくは、マトリックスが、繊
維複合材料の中で互いに連続することで三次元網目構造
を形成している。この場合において特に好ましくは、マ
トリックスが各ヤーン配列体において略平行に二次元的
に配列されており、隣り合う各ヤーン配列体中に生成し
ているマトリックスが互いに連続しており、これによっ
てマトリックスが三次元格子を形成している。
【0029】 また、隣り合うヤーンの間隙には、10
0%マトリックスが充填されていても良いが、ヤーンの
間隙のうち一部をマトリックスが充填している場合も含
む。
【0030】 ヤーン中の炭素繊維以外の炭素成分は、
好ましくは炭素粉末であり、特に好ましくは黒鉛化した
炭素粉末である。
【0031】 図1は、ヤーン集合体の概念を説明する
ための概略斜視図であり、図2(a)は図1のIIa−II
a線断面図であり、図2(b)は図1のIIb−IIb線断
面図である。図3は、図2(a)の一部拡大図である。
【0032】 繊維複合材料7の骨格は、ヤーン集合体
6によって構成されている。ヤーン集合体6は、ヤーン
配列体1A、1B、1C、1D、1E、1Fを上下方向
に積層してなる。各ヤーン配列体においては、各ヤーン
3が二次元的に配列されており、各ヤーンの長手方向が
略平行である。上下方向に隣り合う各ヤーン配列体にお
ける各ヤーンの長手方向は、直交している。即ち、各ヤ
ーン配列体1A、1C、1Eの各ヤーン2Aの長手方向
は、互いに平行であり、かつ各ヤーン配列体1B、1
D、1Fの各ヤーン2Bの長手方向に対して直交してい
る。
【0033】 各ヤーンは、炭素繊維と、炭素繊維以外
の炭素成分とからなる繊維束3からなる。ヤーン配列体
が積層されることによって、三次元格子形状のヤーン集
合体6が構成される。各ヤーンは、後述するような加圧
成形工程の間に押しつぶされ、略楕円形になっている。
【0034】 各ヤーン配列体1A、1C、1Eにおい
ては、隣り合う各ヤーンの間隙には、マトリックス8A
が充填されており、各マトリックス8Aはヤーン2Aの
表面に沿ってそれと平行に延びている。各ヤーン配列体
1B、1D、1Fにおいては、隣り合う各ヤーンの間隙
には、マトリックス8Bが充填されており、各マトリッ
クス8Bは、ヤーン2Bの表面に沿ってそれと平行に延
びている。
【0035】 本例では、マトリックス8A、8Bは、
それぞれ、各ヤーンの表面を被覆する炭化珪素相4A、
4Bと、炭化珪素相4A、4Bよりも炭素の含有割合が
少ないSi−SiC系材料相5A、5Bからなってい
る。炭化珪素相中にも珪素を一部含有していてよい。ま
た、本例では、上下方向に隣接するヤーン2Aと2Bと
の間にも、炭化珪素相4A、4Bが生成している。
【0036】 各マトリックス8Aと8Bとは、それぞ
れヤーンの表面に沿って細長く、好ましくは直線状に延
びており、各マトリックス8Aと8Bとは互いに直交し
ている。そして、ヤーン配列体1A、1C、1Eにおけ
るマトリックス8Aと、これに直交するヤーン配列体1
B、1D、1Fにおけるマトリックス8Bとは、それぞ
れヤーン2Aと2Bとの間隙部分で連続している。この
結果、マトリックス8A、8Bは、全体として、三次元
格子を形成している。
【0037】 図4は、他の実施形態に係る繊維複合材
料の要部を概略的に示す部分断面斜視図である。本例で
は、上下方向に隣り合う各ヤーン2Aと2Bとの間には
炭化珪素相が実質的に存在していない。各ヤーン配列体
において、隣り合うヤーン2Aと2Aとの間、あるいは
ヤーン2Bと2Bとの間には、それぞれマトリックス8
A、8Bが形成されている。マトリックス8A、8Bの
形態は、上下方向に隣り合うヤーン間に炭化珪素相がな
いことを除けば、図1−図3の例と同様である。各マト
リックス8A、8Bは、それぞれ、ヤーン2A、2Bの
表面に接して生成している炭化珪素相5Cと、その内側
にヤーンとは離れて生成しているSi−SiC系材料相
4Cとを備えている。
【0038】 Si−SiC系材料相においては、それ
ぞれ、ヤーンの表面から離れるほど、炭素濃度が少なく
なる傾斜組成を有していることが好ましく、あるいは、
珪素相からなっていることが好ましい。
【0039】 図5(a)に示すように、本発明の繊維
複合材料11は、C/Cコンポジット15と、C/Cコ
ンポジット15の表面にシリコンが含浸されることによ
って生成する繊維複合材料層13とを備えていることが
好ましく、繊維複合材料層13上に珪素層14が生成し
ていてよい。なお、12は、珪素を含浸させる前のC/
Cコンポジット本体の範囲を示す。また、図5(b)に
示すように、部材16の全体を、本発明の繊維複合材料
で形成することも好ましい。
【0040】 繊維複合材料層13を設ける場合には、
その厚さは、0.01〜1mmであることが好ましい。
さらに、繊維複合材料層におけるSi濃度が、炭素繊維
表面から外部に向かって大きく成ることが好ましい。
【0041】 本発明の繊維複合材料は、炭素繊維を1
0〜70重量%含有していれば、例えば窒化ホウ素、ホ
ウ素、銅、ビスマス、チタン、クロム、タングステン、
モリブデン等の炭素以外の他の元素を含んでいてもよ
い。
【0042】 ここで、Si−SiC系材料を母材に含
浸させて成る繊維複合材料の層13の厚さについて更に
詳述する。層13は、図2(a)では、例えば、炭素繊
維束3と炭化珪素相4Bと珪素相5Bとの関係で言え
ば、C/Cコンポジット15が炭素繊維束3に、層13
が炭化珪素相4Bに、珪素層14が珪素相5Bに相当す
る。ここで、層13は、厚さが0.01mm以上である
ことが好ましく、0.05mm以上であることがより好
ましい。また、その最大厚さは1mm程度である。この
時の層13におけるSi濃度は、炭素繊維束3の部分か
ら炭化珪素相4Bを通り、珪素相5Bの部分にかけて0
/100〜90/100の範囲で傾斜するように形成す
ることが好ましい。また、例えば、200mm厚さのブ
ロックを想定した場合の巨視的な見方をしたSi濃度の
傾斜を詳述する。本発明は、炭素繊維束の積層体にSi
を含浸させて構成するため、Siが200mm厚さのブ
ロックの中心は低濃度となり、表層側は高濃度の形態を
取り得る。このために最も好ましい形態は、C/Cコン
ポジット成形体あるいは焼結体の開気孔率を表面から内
部に向かって小さくなるように、バインダーピッチの異
なるプリフォームドヤーンから成る複数のプリフォーム
ドシートを内側から表層側に向かってバインダーピッチ
が大きくなるように配置し成形することで実現する。こ
うすることによって、図2(a)の場合で考えれば、ヤ
ーン配列体1A層の炭化珪素相4A>ヤーン配列体1B
層の炭化珪素相4A>ヤーン配列体1C層の炭化珪素相
4A>ヤーン配列体1D層の炭化珪素相4A、という具
合にSiCの濃度(=Siの濃度)が低下し、Si濃度
が傾斜していく。故に、巨視的に材料を見れば、最大1
00mm程度の厚さの中でSi濃度が傾斜していく。そ
のSi濃度は表面から内部にかけて90/100〜0/
100の範囲で傾斜するように形成することが好まし
い。
【0043】 又、本発明の繊維複合材料は、上記のよ
うに、窒化ホウ素、ホウ素、銅、ビスマス、チタン、ク
ロム、タングステン及びモリブデンから成る群より選択
した1又は2以上の物質を含有してもよい。
【0044】 これらの物質は潤滑性を有するため、C
/Cコンポジットから成る母材に含有させることによ
り、Si−SiC系材料が含浸した母材の部分において
も、繊維の潤滑性を維持することができ、物性の低下を
防ぐことができる。
【0045】 尚、例えば、窒化ホウ素の含有量は、C
/Cコンポジットから成る母材100重量%に対し、
0.1〜40重量%であることが好ましい。0.1重量
%未満では窒化ホウ素による潤滑性付与の効果が十分に
得られず、40重量%を超える場合は窒化ホウ素の脆さ
が複合材料に現れてくるからである。
【0046】 本発明に係る放熱材は、好ましくは以下
の方法によって製造できる。即ち、炭素繊維の束に対し
て、最終的にマトリックスとなる粉末状のバインダーピ
ッチ、コークス類を包含させ、更に必要に応じてフェノ
ール樹脂粉末等を含有させることによって、炭素繊維束
を作製する。炭素繊維束の周囲に、熱可塑性樹脂等のプ
ラスチックから成る柔軟な被膜を形成し、柔軟性中間材
料を得る。この柔軟性中間材料を、ヤーン状にし(特願
昭63−231791号明細書)、必要量を積層した
後、ホットプレスで300〜2000℃、常庄〜500
kg/cm2の条件下で成形することによって、成形体
を得る。または、この成形体を、必要に応じて700〜
1200℃で炭化させ、1500〜3000℃で黒鉛化
して、焼結体を得る。
【0047】 炭素繊維は、石油ピッチ若しくはコール
タールピッチを原料とし、紡糸用ピッチの調整、溶融紡
糸、不融化及び炭素化して得られるピッチ系炭素繊維並
びにアクリロニトリル(共)重合体繊維を耐炎化及び炭
素化して得られるPAN系炭素繊維のいずれのものでも
よい。
【0048】 マトリックスの形成に必要な有機バイン
ダーとしては、フェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬
化性樹脂及びタール、ピッチ等が用いられるが、これら
はコークス類、金属、金属化合物、無機及び有機化合物
等を含んでいてもよい。有機バインダーの一部が炭素源
となる場合もある。
【0049】 次いで、上記のように作製された成形体
又は焼結体とSiとを、1100〜1400℃の温度
域、炉内圧0.1〜10hPaで1時間以上保持する。
好ましくは、この際、成形体又は焼結体とSiの合計重量
1kg当たり0.1NL(ノルマルリットル:1200
℃、圧力0.1hPaの場合、5065リットルに相
当)以上の不活性ガスを流しつつ、成形体又は焼結体表
面にSi−SiC層を形成する.次いで、温度1450
〜2500℃、好ましくは1700〜1800℃に昇温
して前記成形体又は焼結体の開気孔内部へSi−SiC
系材料を溶融、含浸成形させる。又、この過程におい
て、成形体を用いた場合は、前記成形体の焼成も行わ
れ、繊維複合材料が生成する。
【0050】 成形体又は焼結体とSiを、1100〜
1400℃の温度、0.1〜10hPaの圧力に1時間
以上保持し、かつその際、成形体又は焼結体とSiの合
計重量1kg当たり不活性ガスを0.1NL以上、好ま
しくは1NL以上、さらに好ましくは10NL以上流す
ように制御することが望ましい。
【0051】 このように、焼成時(即ち、Siの溶
融、含浸前の段階)不活性ガス雰囲気にすることによ
り、無機ポリマーないし無機物のセラミックス化への変
化に伴うCO等の発生ガスを焼成雰囲気より除去し、ま
た大気中のO2等による外部からの焼成雰囲気の汚染を
防止することにより、その後にSiを溶融、含浸して得
られる繊維複合材料の気孔率を低く維持することができ
る。
【0052】 また、成形体又は焼結体へSiを溶触、
含浸する際には、雰囲気温度を1450〜2500℃、
好ましくは1700〜1800℃に昇温する。この場
合、焼成炉内圧は0.1〜10hPaの範囲が好まし
い。更に、炉内雰囲気は不活性ガスまたはArガスであ
ることが好ましい。
【0053】 上記のように、柔軟性中間材料を使用
し、珪素の含浸、溶融と組み合わせると、成形体または
焼結体において、ヤーンの間隙には細長い開気孔が残
り、この細長い開気孔に沿って珪素が焼結体または成形
体の奥まで浸透する。この浸透の過程で、珪素がヤーン
の炭素と反応してヤーン表面側から徐々に炭化し、本発
明における繊維複合材料からなる放熱材を生成する。
【0054】 繊維複合材料全体における、Si−Si
C系材質の濃度傾斜の調節は、成形体又は焼結体の開気
孔率及びその細孔径により行う。例えば、繊維複合材料
の表層から0.01〜10mmで、Si−SiC系材質
の濃度を他所よりも高める場合には、成形体又は焼結体
の当該所望高濃度部分における開気孔率を5〜50%、
平均細孔径を1μm以上とし、当該所望高濃度以外の部
分の開気孔率、平均細孔径を該高濃度部分以下とする。
また、好ましくは、成形体又は焼結体の当該所望高濃度
部分における開気孔率は10〜50%、平均細孔径は1
0μm以上とし、当該所望高濃度以外の部分の開気孔
率、平均細孔径を該高濃度部分以下とする。開気孔率を
5%未満とすると、成形体又は焼結体中のバインダーが
除去し難く、50%より大きくすると、所望部位以外へ
のSi−SiC系材質の浸透が、Siの量や、接触時間
等の他の製造方法パラメータの制御範囲を超えて進行し
てしまうからである。
【0055】 また、繊維複合材料層をC/Cコンポジ
ットの表面に形成するには、少なくとも表面近傍の開気
孔率が焼結中に0.1〜30%になるように調整した成
形体を用いることが好ましい。
【0056】 成形体又は焼結体の開気孔率を、表面か
ら内部に向かって小さくなるようにするには、バインダ
ーピッチの異なるブリフォームドヤーンから成る複数の
ブリフォームドシートを、内側から表層側に向かってバ
インダーピッチが大きくなるように配置して成形するこ
とにより行う。
【0057】 又、繊維複合材料層における珪素濃度に
傾斜を設ける場合には、表面近傍の開気孔率が表面から
内部に向かって小さくなるように調整した焼結体、又は
少なくとも表面近傍の開気孔率が焼結中に表面から内部
に向かって小さくなるように調整した成形体を用いて、
繊維複合材料の製造を行う。そして、本発明の放熱材
は、上記のように製造した繊維複合材料を平面研削盤等
により適宜な寸法に切断加工し、平面研削仕上げするこ
とにより製造される。
【0058】 本発明の放熱材は、C/Cコンポジット
の高熱伝導性、及び軽量性と、Si−SiC材料の低熱
膨張係数、耐酸化性、耐スポーリング性、自己潤滑性、
耐磨耗性等を併せ持ち、さらに、自己修復性をも有する
ため、高温酸化条件下での使用に長期間耐えることがで
き、具体的には、半導体、自動車、航空機、宇宙、海洋
等の分野において、放熱材、ICのヒートシンク、サイ
リスタ−ヒートシンク、電気自動車放熱材等の構成部材
として、好適に用いることができる。
【0059】
【実施例】 次に、本発明を実施例を用いてさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限られるもの
ではない。尚、各例によって得られた放熱材は、以下に
示す方法よりその特性を評価した。
【0060】(熱伝導率の評価方法)テストピース
(T.P)として、10mmφ×5mmtのサンプルを
用い、50〜100%の繊維が一列に並ぶ方向の常温で
の熱伝導率をレーザフラッシュ法により測定した。尚、
上記の測定は、繊維の長手方向の値を計測しており、且
つ繊維が一定方向に並ぶ率の高い面を上下面にしたテス
トピースで上下方向の熱伝導率を測定した。
【0061】(熱膨張率の評価方法)繊維が一定方向に
並ぶ量の最も大きな方向をX方向、X方向と同一成形面
で、且つ垂直方向をY方向、X−Y方向の面に垂直な方
向をZ方向とし、それぞれ3mm×3mm×20mmt
のテストピースを切り出し、TMA−8140(株式会
社理学製:熱膨張測定器)を用いて測定した。尚、C.
T.E(熱膨張係数)は、200℃での値を取った。
【0062】(開気孔率の測定方法) 開気孔率(%)=[(W3−W1)/( W3−W2)]×
100 (アルキメデス法による。) 乾燥重量(W1):100℃のオーブンで1Hr乾燥さ
せ、その後秤量 水中重量(W2):試料を煮沸し、開気孔中に完全に水
を侵入させて水中にて秤量 飲水重量(W3):開気孔中に完全に水を侵入させた試
料を大気中にて秤量
【0063】(耐酸化性の評価方法)テストピースを1
150℃の炉内(1%O2、99%N2)へ放置し、20
0時間後の重量の減少率を測定することにより、耐酸化
性を評価した。
【0064】(圧縮強さの評価方法)テストピースに圧
縮荷重を加え、下記の式により算出した。 圧縮強さ=P/A (式中、Pは最大荷重時の荷重、Aはテストピースの最
小断面積を表す。)
【0065】(層間セン断強さの評価方法)テストピー
スの厚さhの4倍の距離を支点間距離として3点曲げを
行い、下式により算出した。 層間セン断強さ=3P/4bH (式中、Pは破壊時の最大曲げ荷重、bはテストピース
の幅を表す。)
【0066】(曲げ弾性率の評価方法)テストピースの
厚さhの40倍の距離を支点間距離Lとして3点曲げを
行い、荷重−たわみ曲線の直線部の初期の勾配P/σを
用いて、下式により算出した。 曲げ弾性率=1/4・L3/bh3・P/σ (式中、bはテストピースの幅を表す。)
【0067】(実施例1) 20mmの厚さを有するC
/Cコンポジット母材に、Si−SiC材料から成る層
を配した繊維複合材料を製造した。
【0068】 C/Cコンポジットは以下の方法にて製
造した。炭素繊維を一方向に引き揃えたものにフェノー
ル樹脂を含浸させることで、直径10μmの炭素長繊維
を約1万本束ね、繊維束(ヤーン)を得、このヤーンを
図1のように配列し、プリプレグシートを得た。次い
で、このプリプレグシートを50段積層し、ホットプレ
スで180℃、10kg/cm2で処理し、フェノール
樹脂を硬化させた。次いで、窒素中2000℃で焼成
し、C/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコンポ
ジットの密度は1.0g/cm3、開気孔率は50%で
あった。
【0069】 次に、得られたC/Cコンポジットを、
純度99.8%で平均粒径1mmのSi粉末で充填され
たカーボンるつぼ内に立設した。次いで、焼成炉内にカ
ーボンるつぼを移動した。焼成炉内の温度を1300
℃、不活性ガスとしてアルゴンガス流量を20NL/
分、焼成炉内圧を1hPaその保持時間を4時間として
処理した後、焼成炉内の圧力をそのまま保持しつつ、炉
内温度を1600℃に昇温することにより、C/Cコン
ポジットにSiを含浸させて繊維複合材料を製造した。
得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、層間セ
ン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を表1及
び表2に示す。
【0070】(実施例2) C/Cコンポジットから成
る母材に、Si−SiC材料から成る層を含浸形成させ
た繊維複合材料(厚さ:50mm)を製造した。
【0071】 実施例1と同様にして製造したC/Cコ
ンポジットに、フェノール樹脂を含浸し、オーブン内で
180℃、常圧で樹脂を硬化させた後、窒素雰囲気下、
2000℃で焼成した。この工程を更に5回繰り返して
C/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコンポジッ
トの密度は1.4g/cm2、開気孔率は30%であっ
た。
【0072】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸形成させて繊維複合材料を
製造した。得られた繊維複合材料の密度、開気孔率、層
間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を表
1及び表2に示す。
【0073】(実施例3) C/Cコンポジットから成
る母材に、Si−SiC材料から成る層を含浸形成させ
た繊維複合材料(厚さ:30mm)を製造した。
【0074】 C/Cコンポジットは以下の方法にて製
造した。プリフォームドヤーン法によりプリフォームド
ヤーンを製造し、これを用いて一方向プリフォームドヤ
ーンシートを製造した。これを炭素繊維が互いに直交す
るように積層し、ホットプレスで800℃、100kg
/cm2で成形した。次いで、窒素雰囲気下、2000
℃で焼成し、C/Cコンポジットを得た。得られたC/
Cコンポジットの密度は1.8g/cm3、開気孔率は
10%であった。
【0075】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、
層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を
表1及び表2に示す。
【0076】(実施例4) 実施例3と同様に成形した
C/Cコンポジット前駆体を、窒素雰囲気下、2500
℃で焼成することにより、C/Cコンポジットを得た。
得られたC/Cコンポジットの密度は1.9g/c
3、開気孔率は10%であった。
【0077】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、
層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を
表1及び表2に示す。
【0078】(実施例5) 実施例3と同様に成形した
C/Cコンポジット前駆体を、窒素雰囲気下、2800
℃で焼成することにより、C/Cコンポジットを得た。
得られたC/Cコンポジットの密度は1.9g/c
3、開気孔率は10%であった。
【0079】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、
層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を
表1及び表2に示す。
【0080】(実施例6) 20mmの厚さを有するC
/Cコンポジット母材にSi−SiC材料から成る層を
配した繊維複合材料を製造した。
【0081】 C/Cコンポジットは以下の方法にて製
造した。炭素繊維を一方向に引き揃えたものにフェノー
ル樹脂を含浸させることで、直径10μmの炭素長繊維
を約1万本束ね、繊維束(ヤーン)としているプリプレ
グシートを製造した。これを2層をA層、1層をB層と
し、炭素繊維が互いに直交するように、A層及びB層を
交互に積層し、ホットプレスで180℃、10kg/c
2で樹脂を硬化させた。故に66%の繊維が一方向に
並ぶ構成体となる。次いで、窒素雰囲気下、2000℃
で焼成し、C/Cコンポジットを得た。得られたC/C
コンポジットの密度は1.0g/cm3、開気孔率は5
0%であった。
【0082】 次に、得られたC/Cコンポジットを、
純度99.8%で平均粒径1mmのSi粉末で充填され
たカーボンるつぼ内に立設した。次いで、焼成炉内にカ
ーボンるつぼを移動した。焼成炉内の温度を1300
℃、不活性ガスとしてアルゴンガス流量を20NL/
分、焼成炉内圧を1hPa、その保持時間を4時間とし
て処理した後、焼成炉内の圧力をそのまま保持しつつ、
炉内温度を1600℃に昇温することにより、C/Cコ
ンポジットにSiを含浸させて繊維複合材料を製造し
た。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、層
間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を表
1及び表2に示す。
【0083】(実施例7) C/Cコンポジットから成
る母材に、Si−SiC材料から成る層を含浸形成させ
た繊維複合材料(厚さ:50mm)を製造した。
【0084】 実施例6と同様にして製造したC/Cコ
ンポジットに、フェノール樹脂を含浸し、オーブン内で
180℃、常圧で樹脂を硬化させた後、窒素雰囲気下、
2000℃で焼成した。この工程を更に5回繰り返して
C/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコンポジッ
トの密度は1.4g/cm2、開気孔率は30%であっ
た。
【0085】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、
層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を
表1及び表2に示す。
【0086】(実施例8) C/Cコンポジットから成
る母材に、Si−SiC材料から成る層の一部を含浸形
成させた繊維複合材料(厚さ:30mm)を製造した。
【0087】 C/Cコンポジットは以下の方法にて製
造した。プリフォームドヤーン法によりプリフォームド
ヤーンを製造し、これを用いて一方向プリフォームドヤ
ーンシートを製造した。これを3層をC層、1層をB層
とし、炭素繊維が互いに直交するようにC層及びB層を
交互に積層し、ホットプレスで800℃、100kg/
cm2で成形した。故に75%の繊維が一方向に並ぶ構
成体となる。次いで、窒素雰囲気下、2000℃で焼成
し、C/Cコンポジットを得た。得られたC/Cコンポ
ジットの密度は1.8g/cm3、開気孔率は10%で
あった。
【0088】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、
層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を
表1及び表2に示す。
【0089】(実施例9) 実施例8と同様に成形した
C/Cコンポジット前駆体を、窒素雰囲気下、2500
℃で焼成することにより、C/Cコンポジットを得た。
得られたC/Cコンポジットの密度は1.9g/c
3、開気孔率は10%であった。
【0090】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の厚さ、密度、開気孔率、
層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を
表1及び表2に示す。
【0091】(実施例10) 実施例3と同様に成形し
たC/Cコンポジット前駆体を、窒素雰囲気下、280
0℃で焼成することにより、C/Cコンポジットを得
た。ここで、実施例10は、炭素(繊維)が全ての方向
(X,Y,Z方向)になるように積層されている点で、
実施例3と異なる。得られたC/Cコンポジットの密度
は1.9g/cm3、開気孔率は10%であった。
【0092】 次に、得られたC/Cコンポジットに、
実施例1と同様にSiを含浸させて繊維複合材料を製造
した。得られた繊維複合材料の密度、開気孔率、層間セ
ン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を表1及
び表2に示す。
【0093】(比較例1) 実施例3と同様にC/Cコ
ンポジットを製造した。得られたC/Cコンポジットの
密度、開気孔率、層間セン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性
率等の測定結果を表1及び表2に示す。
【0094】(比較例2) Si−SiC繊維強化Si
−SiC複合材料を製造した。平均粒径100μmのS
iC粗粒を60重量%、平均粒径5μmのSiC微粒を
30重量%、平均粒径2μmのC粉末を10重量%の割
合で混合した。この混合物100重量%に対して有機バ
インダ5重量%を配合し、適度の水に分散させたスラリ
ー状混合物をスプレードライヤーを用いて平均粒径12
0μmの造粒粒子を作製した。
【0095】 次に、前記の工程で作製された造粒粒子
を100×100mm寸法の金型に充填し、その上から
SiC繊維クロスを敷き、更に造粒粒子でSiC繊維ク
ロスを挟み込むように敷き詰めた後、500kgf/c
2でプレス成形し、183×183×10mmの成形
体を作製した。尚、ここでSiC繊維クロスは、ニカロ
ン(日本カーボン製)を用いた。ここで、ニカロンと
は、β−SiC構造を持つSi−C−O系炭化ケイ素繊
維であり、有機ケイ酸ポリマー(ポリカルボシラン)で
これを溶融紡糸して連続繊維にし、この繊維を空気中で
加熱すると、Si−O−Siの橋かけが行われ不融化
し、不活性ガス雰囲気下、1200〜1500℃で焼成
したものである。
【0096】 得られた成形体に実施例1と同様の条件
にてSiを溶融、含浸させてSi−SiC繊維強化Si
−SiC複合材料を製造した。得られたSi−SiC繊
維強化Si−SiC複合材料の密度、開気孔率、層間セ
ン断強さ、圧縮強さ、曲げ弾性率等の測定結果を表1及
び表2に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【0099】(考察:実施例1〜10、比較例1〜2)
表1より、Si−SiC材料から成る層の一部をC/C
コンポジットから成る母材に含浸させた繊維複合材料を
放熱材(実施例1〜10)として用いた場合、窒化珪
素、炭化珪素、Si−SiC等の他のセラミックから成
る放熱材よりも熱伝導率が大きく、C/Cコンポジット
(比較例1)と同程度の熱伝導率を有することがわか
る。
【0100】 又、実施例1〜10の繊維複合材料を放
熱材として用いた場合、C/Cコンポジットから成る比
較例1に比べ、圧縮強さ、層間セン断強さ及び曲げ弾性
率において、C/Cコンポジットと同程度の値を示し
た。一方、Si−SiC繊維強化Si−SiC複合材料
(比較例2)に比べ、曲げ弾性率において優れた値を示
し、耐酸化性においてSi−SiC繊維強化Si−Si
C複合材料と同程度の値を示した。これは、Si−Si
C材料を含浸させることにより、C/Cコンポジットに
比べ、圧縮強さが大きくなるのは、炭素繊維の間にSi
C材料が入り込むことによるものと考えられる。
【0101】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の放熱材
は、C/Cコンポジットの高熱伝導性及び軽量性と、S
i−SiC材料の低熱膨張係数、耐酸化性、耐スポーリ
ング性、自己潤滑性、耐磨耗性等を併せ持ち、さらに、
自己修復性をも有するため、相手材との剥離が少なくな
るとともに、高温酸化条件下での使用に長期間耐えるこ
とができる。
【0102】 又、C/Cコンポジットを母材としてい
ることから、軽量であり、動摩擦係数が小さいこととも
相まって、エネルギーの損失が少なく、省エネルギーの
要請にも沿う。
【0103】 さらに、母材がC/Cコンポジットであ
るため、靱性に富み、優れた耐衝撃性、高硬度性を有す
る。従って、SiC繊維強化Si−SiC複合体の有す
る低耐衝撃性という欠点を克服することができ、複雑な
形状や薄肉部分を有する放熱材にも用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における繊維複合材料のヤーン集合体
の形態を模式的に示す斜視図である。
【図2】 本発明における繊維複合材料の要部の微構造
を模式的に示す断面図で、(a)は図1のIIa−IIa線
断面図、(b)は図1のIIb−IIb断面図である。
【図3】 図2(a)の一部拡大図である。
【図4】 他の実施形態に係る繊維複合材料の微構造を
模式的に示す部分断面斜視図である。
【図5】 (a)は繊維複合材料11を示す断面図で、
(b)は繊維複合材料16を示す断面図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E,1F…ヤーン配列体、
2A,2B…ヤーン、3…炭素繊維束、4A,4B…炭
化珪素相、5A,5B…珪素相、6…ヤーン集合体、7
…繊維複合材料、11,16…繊維複合材料、13…繊
維複合材料層、15…C/Cコンポジット。
フロントページの続き (72)発明者 中川 隆夫 埼玉県蕨市錦町2丁目16番27号 株式会社 アクロス内 (72)発明者 山下 美穂子 埼玉県蕨市錦町2丁目16番27号 株式会社 アクロス内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも炭素繊維の束と炭素繊維以外
    の炭素成分とを含有するヤーンが三次元的に組み合わさ
    れ、互いに分離しないように一体化されているヤーン集
    合体と、このヤーン集合体中で隣り合う前記ヤーンの間
    に充填されているSi−SiC系材料からなるマトリッ
    クスとを備えた繊維複合材料を用いたことを特徴とする
    放熱材。
  2. 【請求項2】 前記マトリックスが、前記ヤーンの表面
    に沿って生成している炭化珪素相を有している請求項1
    記載の放熱材。
  3. 【請求項3】 前記マトリックスが珪素からなる珪素相
    を有しており、この珪素相と前記ヤーンとの間に前記炭
    化珪素相が生成している請求項2記載の放熱材。
  4. 【請求項4】 前記マトリックスが、前記ヤーンの表面
    から離れるに従って珪素の含有比率が大きくなる傾斜組
    成を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の放
    熱材。
  5. 【請求項5】 前記ヤーン集合体が複数のヤーン配列体
    を備えており、各ヤーン配列体がそれぞれ複数の前記ヤ
    ーンを略平行に二次元的に配列することによって形成さ
    れており、前記各ヤーン配列体が積層されることによっ
    て前記ヤーン集合体が構成されている請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の放熱材。
  6. 【請求項6】 隣接する前記ヤーン配列体における各ヤ
    ーンの長手方向が互いに交差している請求項5記載の放
    熱材。
  7. 【請求項7】 前記マトリックスが、前記繊維複合材料
    の中で互いに連続することで三次元網目構造を形成して
    いる請求項1〜6のいずれか1項に記載の放熱材。
  8. 【請求項8】 前記マトリックスが前記各ヤーン配列体
    において略平行に二次元的に配列されており、隣り合う
    前記各ヤーン配列体中に生成している前記マトリックス
    が互いに連続しており、これによって前記マトリックス
    が三次元格子を形成している請求項7記載の放熱材。
  9. 【請求項9】 熱伝導率が190〜600W/m・Kで
    ある請求項1〜8のいずれか1項に記載の放熱材。
  10. 【請求項10】 熱膨張率が1×10-6〜8×10-6
    ある請求項1〜9のいずれか1項に記載の放熱材。
  11. 【請求項11】 炭素繊維の束に、最終的にマトリック
    スとなる粉末状の炭素成分を包含させることにより炭素
    繊維束を作製した後、前記炭素繊維束の周囲にプラスチ
    ック製被膜を形成して中間材料とし、次いでこの中間材
    料をヤーン状にして所定量を積層した後成形して成形体
    を得るか、あるいはこの成形体を焼結して焼結体を得た
    後、この成形体又は焼結体とSiを、不活性ガス雰囲気
    下にて1100〜1400℃の温度に保持し、次いで、
    前記成形体又は焼結体とSiを、1450〜2500℃
    の温度に昇温することにより、前記成形体又は焼結体の
    開気孔内部へSi−SiC系材料を含浸させることを特
    徴とする繊維複合材料からなる放熱材の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記成形体又は焼結体とSiを、11
    00〜1400℃の温度、0.1〜10hPaの圧力に
    1時間以上保持し、かつその際、前記成形体又は焼結体
    とSiの合計重量1kg当たり不活性ガスを0.1ノル
    マルリットル(NL)以上流すように制御する請求項1
    1記載の放熱材の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記成形体又は焼結体とSiを、0.
    1〜10hPaの圧力下、1450〜2500℃の温度
    に昇温する請求項11又は12記載の放熱材の製造方
    法。
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