JPH11316179A - ガラス板破砕試験方法、装置、ガラス試験用撮像方法及びそれに用いる画像信号処理方法 - Google Patents

ガラス板破砕試験方法、装置、ガラス試験用撮像方法及びそれに用いる画像信号処理方法

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JPH11316179A
JPH11316179A JP3736799A JP3736799A JPH11316179A JP H11316179 A JPH11316179 A JP H11316179A JP 3736799 A JP3736799 A JP 3736799A JP 3736799 A JP3736799 A JP 3736799A JP H11316179 A JPH11316179 A JP H11316179A
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等 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供試ガラスの画像を直接撮影して破片数の計
数等を自動処理で行えるようにし、作業性が良好で精度
の高い破砕試験を実行可能にする。 【解決手段】 供試ガラス3の一方の面にシート状のス
クリーンを配設し、破砕ガラスの投影像を電子的に直接
撮像する。そして、撮像した濃淡画像における背景の明
るさに応じてしきい値を変化させて濃淡画像信号を2値
化した後、破片数、最大破片の面積、最長破片の長さを
計数する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板の製造時
に品質保証のために行う破砕試験の方法、装置、ガラス
試験用の撮像方法及びそれに用いる画像信号処理方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】主に自動車等の窓には、表面に圧縮応力
を加えて引張り応力に対する耐性を向上させた強化ガラ
スが用いられている。この種のガラス板の製造時には、
品質保証試験として破砕試験等が行われている。強化ガ
ラスの破砕試験は、JIS R 3212-1992 等に記載されてい
るように、供試ガラスの所定位置にハンマまたはポンチ
を用いて衝撃を加えて破砕し、破片の大きさが最も粗い
部分及び最も細かい部分における破片数、最大破片の面
積、最長破片の長さを計測して規定値を満たすか否かを
みるものである。
【0003】従来では、破片数の計数などを行う場合、
破砕した供試ガラスの像を感光紙に露光して青焼きによ
る画像(以下、青焼き画像と称する)を作成し、この青
焼き画像を基に対象領域の設定及び破片数の計数等を全
て作業者の手で行うような計測方法が採られていた。こ
のような従来の計測方法では、破片数の計数作業などに
多くの手間がかかっていた。
【0004】破砕試験の作業性を向上させる手段の一例
として、"Automated counting system for the ECE fra
gmentation test" Ford Motor Co. (GLASS PROCESSING
DAYS, 13-15 Sept. '97)には、青焼き画像における破片
数の計数等をコンピュータにより自動的に行う技術が開
示されている。この自動計数技術によれば、作業者が破
片数を手で数える必要がなく、計数作業に関する工数を
削減できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の破砕試験の計測方法では、作業者の手で破片数の計測
等を行っていたため、破砕試験の計数作業に多くの工数
や人件費がかかるという問題点があった。また、上述し
た自動計数技術では、人手による計数作業に比べて作業
工数を削減することが可能であるが、従来の計測方法の
場合と同様に青焼き画像を用いて計測を行うようになっ
ているため、青焼き画像を作成する手順とその青焼き画
像を撮影する手順とが必要となる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、供試ガラスの画像を直接撮影して破片数の計数等を
自動処理で行うことができ、作業性が良好で精度の高い
破砕試験を行うことが可能なガラス板破砕試験方法、装
置、ガラス試験用撮像方法及びそれに用いる画像信号処
理方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
ガラス板破砕試験方法は、板状の供試ガラスの一方の面
にほぼ密着させてシート状のスクリーン部材を配設する
とともに供試ガラスを破砕し、前記供試ガラスの他方の
面側から撮像用照明光を照射して前記スクリーン部材の
配設面側から破砕した供試ガラスの投影像を電子的に直
接撮像するガラス撮像手順と、前記撮像して得られた供
試ガラスの濃淡画像信号を基に、少なくとも対象領域に
おける破砕した供試ガラスの破片数、最大破片の面積、
最長破片の長さを計数する計数処理を行う画像処理手順
と、を有することを特徴とする。
【0008】上記方法により、供試ガラスを直接撮影し
て明瞭な濃淡画像が得られ、この濃淡画像信号を基に破
片数の計数等を自動処理で行うことができ、作業性が良
好で精度の高い破砕試験を実行可能となる。
【0009】好ましくは、前記画像処理手順において、
前記供試ガラスの濃淡画像信号を、この濃淡画像におけ
る背景の明るさに応じてしきい値を変化させて2値化す
る2値化処理を行い、この2値化処理後の2値化画像信
号を基に前記計数処理を行うようにする。
【0010】さらに好ましくは、前記2値化処理におい
て、前記濃淡画像におけるガラスの割れの部分を除去し
たガラス破片部分の画像を2値化用しきい値分布画像と
し、このしきい値分布画像によって前記濃淡画像信号に
対する背景の明るさに応じた2値化を行うようにする。
【0011】また、本発明の請求項3によるガラス板破
砕試験方法は、破砕した板状の供試ガラスを電子的に直
接撮像するガラス撮像手順と、前記撮像して得られた供
試ガラスの濃淡画像信号を、この濃淡画像における背景
の明るさに応じてしきい値を変化させて2値化する2値
化処理手順と、前記2値化処理後の2値化画像信号を基
に、少なくとも対象領域における破砕した供試ガラスの
破片数、最大破片の面積、最長破片の長さを計数する計
数処理手順と、を有することを特徴とする。
【0012】上記方法により、供試ガラスを直接撮影し
て得た濃淡画像における背景の明るさに応じてこの濃淡
画像信号に対し最適な2値化が行われ、2値化画像信号
を基に破片数の計数等を自動処理で行うことができ、作
業性が良好で精度の高い破砕試験を実行可能となる。
【0013】好ましくは、前記ガラス撮像手順におい
て、前記供試ガラスの一方の面にほぼ密着させてシート
状のスクリーン部材を配設し、この供試ガラスの他方の
面側から撮像用照明光を照射して前記スクリーン部材の
配設面側から供試ガラスの投影像を撮像するようにす
る。
【0014】また、より好ましくは、前記のガラス板破
砕試験方法において、少なくとも前記供試ガラスの濃淡
画像及び前記計数処理の結果を表示する表示手順をさら
に有するようにする。
【0015】あるいは、前記のガラス板破砕試験方法に
おいて、少なくとも前記供試ガラスの濃淡画像データと
前記計数処理の結果データとを関連付けた状態で記録媒
体に保存する保存手順をさらに有するようにすることが
好ましい。
【0016】本発明の請求項6によるガラス板破砕試験
装置は、破砕した板状の供試ガラスを一方の面側から照
明する撮影用照明光を発生する光源と、前記供試ガラス
の前記光源とは反対側の面にほぼ密着させた状態で配置
したシート状のスクリーン部材と、前記スクリーン部材
の配設面側から前記供試ガラスの投影像を電子的に直接
撮像する撮像手段とを設けた撮像部と、前記撮像して得
られた供試ガラスの濃淡画像信号を基に、少なくとも対
象領域における破砕した供試ガラスの破片数、最大破片
の面積、最長破片の長さを計数する計数処理手段を有す
る画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0017】上記構成により、供試ガラスを直接撮影し
て明瞭な濃淡画像が得られ、この濃淡画像信号を基に破
片数の計数等を自動処理で行うことができ、作業性が良
好で精度の高い破砕試験を実行可能となる。
【0018】好ましくは、前記画像処理部において、前
記供試ガラスの濃淡画像信号を、この濃淡画像における
背景の明るさに応じてしきい値を変化させて2値化する
2値化処理手段を有し、前記計数処理手段はこの2値化
処理後の2値化画像信号を基に前記計数を行うようにす
る。
【0019】さらに好ましくは、前記2値化処理手段
は、前記濃淡画像におけるガラスの割れの部分を除去し
たガラス破片部分の画像を2値化用しきい値分布画像と
し、このしきい値分布画像によって前記濃淡画像信号に
対する背景の明るさに応じた2値化を行うようにする。
【0020】また、本発明の請求項8によるガラス板破
砕試験装置は、破砕した板状の供試ガラスを電子的に直
接撮像する撮像手段と、前記撮像して得られた供試ガラ
スの濃淡画像信号を、この濃淡画像における背景の明る
さに応じてしきい値を変化させて2値化する2値化処理
手段と、前記2値化処理後の2値化画像信号を基に、少
なくとも対象領域における破砕した供試ガラスの破片
数、最大破片の面積、最長破片の長さを計数する計数処
理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】上記構成により、供試ガラスを直接撮影し
て得た濃淡画像における背景の明るさに応じてこの濃淡
画像信号に対し最適な2値化が行われ、2値化画像信号
を基に破片数の計数等を自動処理で行うことができ、作
業性が良好で精度の高い破砕試験を実行可能となる。
【0022】また、より好ましくは、前記のガラス板破
砕試験装置において、少なくとも前記供試ガラスの濃淡
画像及び前記計数処理の結果を表示する表示手段をさら
に備えるようにする。
【0023】あるいは、前記のガラス板破砕試験装置に
おいて、少なくとも前記供試ガラスの濃淡画像データと
前記計数処理の結果データとを関連付けた状態で記録媒
体に保存する保存手段をさらに備えるようにする。
【0024】本発明の請求項10によるガラス試験用撮
像方法は、供試ガラスの一方の面にほぼ密着させてシー
ト状のスクリーン部材を配設する手順と、前記供試ガラ
スの他方の面側から撮像用照明光を照射する手順と、前
記スクリーン部材の配設面側から供試ガラスの投影像を
電子的に直接撮像する手順とを有することを特徴とす
る。
【0025】本発明の請求項11によるガラス破砕試験
用画像信号処理方法は、供試ガラスを撮像して得られた
濃淡画像信号を入力する手順と、前記濃淡画像信号を、
この濃淡画像における背景の明るさに応じてしきい値を
変化させて2値化する手順と、前記2値化処理後の2値
化画像信号を基に、少なくとも対象領域における破砕し
た供試ガラスの破片数、最大破片の面積、最長破片の長
さを計数する手順とを有することを特徴とする。
【0026】前記のガラス破砕試験用画像信号処理方法
は、2値化する手順において、前記濃淡画像における背
景の明るさに応じてしきい値を変化させたしきい値イメ
ージによって割れの線の部分と破片部分とに2値化する
第一の2値化手順と、前記濃淡画像の注目画素を中心と
した所定範囲において複数方向の濃淡分布を調べて少な
くとも一方向で中央部分が暗くその両端部分が明るい場
合にこの注目画素を割れの線の部分として2値化する第
二の2値化手順と、前記第一の2値化手順による2値化
画像信号と前記第二の2値化手順による2値化画像信号
とを合成する2値化画像合成手順とを有することが好ま
しい。この2値化手順は、前記のガラス板破砕試験方
法、ガラス板破砕試験装置などにも同様に適用可能であ
る。
【0027】上記手順により、供試ガラスを直接撮影し
て得た濃淡画像における背景の明るさに応じたしきい値
イメージによる2値化処理と、注目画素を中心とした所
定範囲における微小な濃淡分布による2値化処理とを行
い、二つの2値化処理結果を合成することによって、濃
淡画像信号に対しより最適な2値化が行われ、割れ線部
分の検出漏れのない良好な2値化画像信号を得ることが
可能となる。これによって、破片数の計数等をより正確
に行うことができ、さらに精度の高い破砕試験を実行可
能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。まず図1に基づいて本発明の一実
施形態に係るガラス板の破砕試験装置の構成を説明す
る。図1は破砕試験装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【0029】破砕試験装置は、JIS R 3212-1992 等の規
格に従って破砕したガラス板について、所定位置の破片
数の計数、最大破片の面積、最長破片の長さなどを求め
る破砕試験を行う装置である。この破砕試験装置は、破
砕した供試ガラスの画像を撮像する撮像部1と、この撮
像部1で得られた供試ガラスの画像データを入力し破片
数の計数、最大破片の面積、最長破片の長さなどの演算
を行う画像処理部2とを有して構成される。
【0030】撮像部1は、撮像用の照明光を供試ガラス
3に向かって照射する光源4と、前記供試ガラス3の像
を撮像するカメラ5とを有して構成される。カメラ5
は、例えばライン状に光学像を光電変換するラインセン
サ等の撮像素子を有して構成されており、図示しないモ
ータ等を用いてなる駆動手段によって供試ガラス3をラ
インセンサの撮像線と直交する方向(図中矢印方向)に
直線的に移動させながら撮像することによって、ガラス
面の2次元の濃淡画像を得ることができるようになって
いる。
【0031】画像処理部2は、カメラ5から出力される
画像信号を入力しデジタル信号に変換する画像取り込み
ボード6を搭載すると共に、CPU7、主メモリ8、ビ
デオメモリ9、ハードディスク10を有してなるパーソ
ナルコンピュータ等による画像信号処理装置11と、こ
の画像信号処理装置11に接続され供試ガラス画像や破
片計数処理結果等を表示するCRT等のモニタ12とを
有して構成されている。
【0032】前記画像信号処理装置11内の画像取り込
みボード6、CPU7、主メモリ8、ビデオメモリ9、
ハードディスク10は、バスライン13を介して接続さ
れ、画像データや計数処理データなどのやり取りがなさ
れるようになっている。また、画像信号処理装置11に
は、光磁気ディスク、光ディスク、大容量磁気ディス
ク、フロッピーディスク等のリムーバブルメディア(可
搬媒体)を装填しデータ記録再生を行う可搬媒体ドライ
ブ14と、外部の処理装置や記録装置、表示装置等と接
続されデータのやり取りを行うネットワークインタフェ
ース15とが設けられている。なお、画像信号処理装置
11に外付けのハードディスクドライブや可搬媒体ドラ
イブを接続して画像データ等を記録するようにしても良
い。
【0033】図2は撮像部1の構成例の詳細を模式的に
示したものである。撮像部1において、光源4とカメラ
5の間に供試ガラス3を配置し、供試ガラス3を載置す
るガイド部材となる透明の下敷きガラス17と、供試ガ
ラス3の透過像を投影する紙などのシートからなるスク
リーン18とを設け、図2のようにカメラ5側から見て
下敷きガラス17、スクリーン18、供試ガラス3の順
に密着させて重ねる。このように供試ガラス3にスクリ
ーン18を密着させた状態で撮影を行うと、光源4から
出射され供試ガラス3を透過した光の像がスクリーン1
8上に投影され、この投影像がカメラ5で撮像されるこ
とになる。
【0034】さらに、光源4と供試ガラス3との間に、
同心円状に溝が形成されたフレネルレンズや凸レンズ等
の集光レンズ41を配設するようにしても良い。例えば
集光レンズ41の焦点位置の近傍に光源4が位置するよ
うに配置する。このような集光機能を有する光学要素を
追加することにより、点光源的な光源4からの照明光を
略平行光にして供試ガラス3に対し小さい入射角で照射
することができる。集光レンズ41を設けない場合は、
供試ガラス3の周辺部において照明光の入射角が大きく
なるため、投影像において周辺部の割れの線が太くなっ
て小さな破片が割れの線の陰の中に埋もれて見えなくな
ることがある。この現象は特に供試ガラス3が厚い場合
に顕著である。上記のように集光レンズ41を設けるこ
とによって、供試ガラス3の投影像において割れの線が
よりシャープになり、また全体的に濃淡や割れの線がよ
り均一な画像を得ることができる。さらに、光源4と供
試ガラス3との距離を短くできるため、撮像部1を小型
に構成できる。
【0035】破砕した供試ガラス3を撮像する場合、図
3に示すように、光源4から出射された光線19は、供
試ガラス3を透過してスクリーン18に入射する。割れ
20の部分においては、光線19が割れ20の面で散乱
したり反射してスクリーン18に到達する。このため、
スクリーン18において、割れの直下の部分では光線の
散乱により到達する光量が減少して暗い影の部分とな
り、割れの近傍では割れの面で全反射する光線が透過光
線に加わるので光量が増加して明るい部分が形成され
る。従って、割れの線のコントラストが高く、破砕した
供試ガラスの破片の立体感のある濃淡画像を得ることが
できる。
【0036】この撮像方法によれば、供試ガラス3の割
れの無い破片部分が明るい面として撮像されると共に、
割れ線の部分の影がスクリーン18上に投影されて暗い
線として撮像され、肉眼でも確認しづらい破砕の衝撃点
に対して円周方向に現れるガラス表面にほぼ垂直な割れ
についても、漏れなく撮像することができる。
【0037】なお、撮像部1は本構成例のように供試ガ
ラス3を移動させて固定の光源4及びカメラ5で撮像す
るものに限らず、供試ガラス3を固定してカメラ5側を
移動させて撮像するようなものであっても良いし、カメ
ラ5についてはラインセンサからなるものに限らず2次
元面状の画像を撮像可能なCCD等の撮像素子を有して
なるもの等を用いても良い。また、光源4としては方向
性を有するものが望ましく、単数または複数の白熱灯、
ハロゲンランプ等を用いることができる。
【0038】また、供試ガラス3の厚さや色等によって
透過する光量が異なり、所定の明度の投影像を得るのに
必要な光源4の出射光量が異なる。そこで、例えばカメ
ラ5の部分に光度計を設置して、撮像部での光度を検出
することによって供試ガラス3における光の透過率を測
定し、この測定値に応じて光源4に供給する電源電圧を
変化させて出射光量を調整することにより、ガラス品種
や板厚による投影像への影響を吸収し、所望の一定明度
の画像を得ることができる。この場合、供試ガラス3と
光源4の距離を変えずに適切な光量を確保でき、照明光
量の管理、調整が可能である。
【0039】次に、本実施形態の破砕試験装置による破
砕試験の手順及び装置動作について説明する。ここでは
例えば自動車の窓等に用いられる板厚3.5mmの強化ガ
ラスを試験対象とする場合を示す。
【0040】初めに、スクリーン18を重ねた下敷きガ
ラス17の上に供試ガラス3を載置し、供試ガラス3の
所定の位置にハンマ等で衝撃を加えて破砕する。そし
て、撮像部1に供試ガラス3を配置し、光源4で照明さ
れた供試ガラス3の像をカメラ5により撮像して破砕し
た供試ガラス3の濃淡画像信号を得る。この撮像は破砕
後遅くとも3分以内に行う。ここで、カメラ5のライン
センサとしては、例えば1ライン当たり5000画素
(1画素の大きさが1/4mm)の撮像素子を用い、供試
ガラス3を直線的に移動させながら2次元面状に走査し
て撮像することにより、例えば4400×6400画
素、256階調の濃淡画像信号が得られる。この濃淡画
像信号は接続ケーブルを介して画像処理部2へ転送され
る。
【0041】次に、画像処理部2において、画像信号処
理装置11により前記濃淡画像信号をデジタルデータに
変換して後述する2値化処理や計数処理などの画像信号
処理を行い、破片計数処理結果などの情報をモニタ12
に出力して表示する。そして、撮像した供試ガラスの濃
淡画像のデータと破片計数処理結果等のデータとを関連
付けした状態でハードディスク10や可換媒体ドライブ
14に転送して記録媒体に保存したり、ネットワークイ
ンタフェース15を介して外部装置に転送して保存、表
示等を行う。
【0042】このとき、画像信号処理装置11では、撮
像部1のカメラ5から送られてきた濃淡画像信号が画像
取り込みボード6によりデジタルの濃淡画像データに変
換されて取り込まれ、CPU7の制御によりこの濃淡画
像データがハードディスク10に一旦格納されると共
に、前記濃淡画像データが主メモリ8に読み込まれて画
像信号処理が行われる。また、処理実行時の濃淡画像、
処理画像などに関するデータは、CPU7の制御により
モニタ表示用のビデオ信号データに変換されてビデオメ
モリ9に一旦格納され、モニタ12に出力されて画像表
示される。
【0043】図4ないし図8に基づいて画像信号処理装
置11において実行する画像信号処理について説明す
る。
【0044】CPU7は、ハードディスク10または図
示しないROM等に記憶された画像信号処理プログラム
を主メモリ8に読み込み、この画像信号処理プログラム
に従って処理動作を行う。画像信号処理プログラムの機
能としては、破片数の計数等を行う領域(以下、破片計
数対象領域と称する)を設定するための設定画面表示等
を行う計数領域設定機能と、破片計数対象領域における
破片数の計数、最大破片の面積、最長破片の長さなどを
算出する破片計数機能とを有している。
【0045】初めに、計数領域設定機能の第1段階(概
略位置指定)として、図4に示す全体画像画面21をモ
ニタ12上に表示し、画像取り込みボード6により取り
込んだ濃淡画像データを基に撮像部1で撮像された供試
ガラス3の濃淡画像を表示する。ユーザはこの全体画像
画面21により破片計数対象領域の概略位置指定を行
う。
【0046】全体画像画面21において、ほぼ中央に供
試ガラス3全体の概略を縮小して示した全体表示画像2
2と詳細表示を行う領域を示す詳細表示カーソル23と
を表示し、この詳細表示カーソル23が置かれた領域の
詳細を示す詳細表示画像24を表示する。詳細表示画像
24は、全体表示画像22と別のウィンドウとするかま
たは全体表示画像22の近傍に並べて同一ウィンドウ内
に表示し、常に前面に表示されるようにする。なお、詳
細表示画像24はこの例では原寸表示画像(300×3
00画素)としているが、原寸の他、1/2,1/4等
の縮尺で表示することもできる。詳細表示カーソル23
は、カーソル移動部25あるいは図示しないマウス等の
操作によって全体表示画像22上を任意に移動させるこ
とができ、この詳細表示カーソル23の移動に伴って詳
細表示画像24が更新される。
【0047】ユーザが全体表示画像22を見ながら詳細
表示カーソル23で破片数の計数等を行う概略位置を指
定すると、その領域の詳細が詳細表示画像24に表示さ
れる。なお、既に破片計数対象領域が設定されていると
きは、その領域を全体表示画像22上に破片計数マーク
26として表示する。
【0048】次に、計数領域設定機能の第2段階(詳細
位置指定)として、図5に示す計数処理実行画面27を
モニタ12上に表示し、詳細表示カーソル23の位置を
含む周辺の領域(例えば160mm×120mm)の詳細を
計数領域濃淡画像28(640×480画素)として表
示する。ユーザはこの計数処理実行画面27により破片
計数対象領域の詳細位置指定を行う。また、計数領域濃
淡画像28において、破片計数対象領域(50mm×50
mm)を示す破片計数領域枠29(200×200画素)
を表示する。破片計数領域枠29は、図示しないマウス
等の操作によって計数領域濃淡画像28上を任意に移動
させることができる。このとき、破片計数領域枠29の
位置座標が対象領域座標表示部30に表示される。な
お、供試ガラス3として曲面状のガラス板を撮像して破
片数の計数等を行う場合は、破片計数対象領域の設定時
に実際の寸法と合うように撮像した濃淡画像または破片
計数領域枠の寸法を適宜補正すれば良い。
【0049】ユーザが破片計数領域枠29の位置調整を
行って破片計数対象領域の詳細位置を指定し、画像処理
ボタン31を押すと、この破片計数対象領域についてC
PU7により破片計数機能に関する処理が開始される。
なおこのとき、濃淡画像全体における破片計数対象領域
の位置情報を主メモリ8に記憶しておく。
【0050】破片計数機能の第1段階では、濃淡画像の
2値化処理及びノイズ除去処理が計数領域濃淡画像28
の範囲について実行され、図6に示すように計数処理実
行画面27に計数領域処理画像32が表示される。ここ
でユーザが計数ボタン33を押すと、破片計数機能の第
2段階として、破片計数対象領域における破片数の計数
等の計数処理が実行され、破片計数処理結果が処理結果
表示部33に表示される。
【0051】図7は破片計数機能に関する処理手順を示
したフローチャートである。まず2値化処理として、破
片計数対象領域を含む周辺領域の濃淡画像データの2値
化を行う。この際、ステップS1で、濃淡画像データに
基づいて2値化用のしきい値分布を表す画像であるしき
い値イメージのビットマップ画像データを作成した後、
ステップS2で、このしきい値イメージによって濃淡画
像データを2値化する。
【0052】ここで、図8に基づいて本実施形態におけ
る2値化処理動作の詳細を説明する。2値化は濃淡画像
の各画素を二つのカテゴリーに分けることを目的とする
ものであり、破砕試験の画像処理においては、破砕した
供試ガラス(以下、破砕ガラスと称する)の濃淡画像を
割れの線の部分(以下、割れ線部分と称する)とガラス
破片の部分(以下、破片部分と称する)とに分けるため
に2値化処理を行う。
【0053】2値化において二つのカテゴリーに分ける
対象の濃淡が極端に違う場合、2値化しきい値は全対象
領域に対して一つの値でも問題は生じない。しかし、破
砕ガラスの濃淡画像では、図8の(A)に示すように、
割れ線部分の濃淡は場所によって著しく異なる。また、
広い面積を対象とするので、ガラス板全面を均一に照明
することが困難であり、破片部分(すなわち背景部分)
の濃淡も場所によって大きく異なる場合が多い。このよ
うな理由のために、破砕試験では一つの2値化しきい値
によって濃淡画像全体を正常に2値化することができな
い場合がある。
【0054】そこで、破砕ガラスの濃淡画像は破片部分
の面積が割れ線部分に対して圧倒的に大きいという点に
着目して、中間値フィルタのようなノイズ除去フィルタ
を応用し、図8の(A)に示すような濃淡画像データか
ら図8の(B)に示すように割れ線部分を除去して、破
片部分が滑らかにつながるように補間する。この割れ線
部分を除いた破片部分の画像データそのものを、破砕ガ
ラスの濃淡画像の各画素に対応した2値化しきい値の集
まりとして用い、濃淡画像の背景の明るさに応じた2値
化を行う。
【0055】具体的には、図8の(B)の実線で示す背
景部分の画像データをシフトさせてしきい値イメージデ
ータとし、図8の(C)に示すように、実線の濃淡画像
データに対して破線のしきい値イメージデータによって
2値化を行う。これにより、図8の(D)に示すような
2値化画像データが得られる。2値化の際に、濃淡画像
データとしきい値イメージデータとの明度の差dは、例
えば256階調の濃淡画像データにおいて濃淡画像デー
タに対してしきい値イメージデータが約1〜2%程度小
さくなるように設定する。
【0056】このような2値化処理方法を用いることに
より、比較的容易な処理手順によって、破砕ガラスの濃
淡画像全体について割れの線を漏れなく認識できるよう
に最適な2値化しきい値を設定でき、誤りの無い正常な
2値化を行うことが可能となる。
【0057】さらに、上記2値化処理に加えて後述する
第二の2値化処理を行い、二つの2値化処理を併用する
ことで2値化の精度をより向上させることも可能であ
る。衝撃点に対して略同心円状に生じる微細な割れの線
については、上述したようなしきい値イメージによる2
値化によっても検出できない場合がある。例えば図9に
おいて丸で囲んだ部分の微細な割れの成分45について
は2値化によって検出できず、破砕ガラスの破片数を少
なく計数してしまうおそれがある。この微細割れ線未検
出問題に対処するためにしきい値イメージのレベルを上
げすぎると、ノイズ成分が増大して2値化の精度が逆に
低下してしまう。そこで、微小な濃淡分布による2値化
を追加実行し、二つの2値化画像を合成してより良好な
2値化画像データを得られるようにする。
【0058】この場合、まず図10に示すように、注目
する画素を中心として数画素の範囲で、(1)〜(8)
の8方向の触手上の濃淡分布を調べる。そして、8方向
の濃淡分布のうち一つでも図11に示すように中央部分
が暗く両端部分が明るい状態(すなわち濃淡分布が明−
暗−明と変化した状態)になっている場合、その注目す
る画素が割れの線の画素であるとする。ここでは、例え
ば256階調の濃淡画像データにおいて約1%程度、2
〜3階調の増減による濃淡の谷を検出して割れ線部分と
認識して2値化する。その後、上記のしきい値イメージ
による2値化画像データと微小な濃淡分布による2値化
画像データとを足し合わせて合成する。二つの2値化画
像の合成は、例えば論理和演算によって行い、どちらか
一方の2値化画像において割れ線部分とされている画素
の部分は割れ線部分として2値化画像データを形成す
る。このように二つの2値化処理を組み合わせることに
よって、より精度の高い良好な2値化処理を行うことが
可能となる。
【0059】図7に戻り、前述した2値化処理の後に、
ノイズ除去処理として、2値化画像データの中から小さ
な割れ線部分の領域を消去してノイズ成分の除去を行
う。破砕ガラスの2値化画像において、実際の割れに対
応する割れ線部分の領域は網目状に一つながりになって
いるので、領域認識した結果としては面積はかなり大き
なものになる。これに比べて、破砕ガラスの割れ以外の
部分で誤って割れ線部分として2値化されてしまった領
域は、面積は小さいものになる。従って、このような領
域はノイズ成分として除去する。
【0060】この際、まずステップS3で2値化画像デ
ータの割れ線部分を有意画素とし、ステップS4でこの
有意画素の連結状態を調べて領域認識を行う。そして、
ステップS5で領域認識した割れ線部分の領域の中から
小面積領域を消去する。
【0061】ここで、領域認識処理としては、「ラベル
付け」と呼ばれる、隣り合う(連結した)有意画素に対
しては同じ付番を行う公知の手法を使用し、同一の付番
が連続した領域を一つの領域として認識する。
【0062】次に、計数処理として、ノイズ除去後の2
値化画像データを基に、破片計数対象領域における破片
数の計数と最大破片の面積及び最長破片の長さの検出を
行う。この際、まずステップS6で2値化画像データの
破片部分を有意画素とし、ステップS7でこの有意画素
の連結状態を調べて領域認識を行う。そして、ステップ
S8で領域認識した破片部分の領域について閉領域数を
計数することにより、破砕ガラスの破片数を取得する。
なお、破片計数領域枠にかかっている破片については1
/2個として計数する。また、ステップS9で破片部分
の各領域の面積を計数し、最大破片を検出する。さら
に、ステップS10で破片部分の各領域の形状特性値を
算出し、最長破片を検出する。前記最長破片の検出の際
には、領域認識によって検出された破片部分の各破片を
楕円近似し、楕円の長軸長が最も大きなものを最長破片
とする。
【0063】上述した破片計数機能に関する処理が終了
したら、処理結果表示部33に破片計数処理結果として
破片計数対象領域における破片数(領域数)、最大破片
の面積(最大面積)、最長破片の長さ(最大長さ)を表
示する。その後、撮像した破砕ガラスの元の濃淡画像デ
ータと共に、濃淡画像における破片計数対象領域の位置
データ、破片計数処理結果の数値データ等を関連付けし
た状態で試験結果データとしてハードディスク10等の
記録媒体に転送して記録する。すなわち、従来の青焼き
画像の代わりに、濃淡画像及び対応する試験結果をデジ
タルデータで記録媒体に保管する。
【0064】以上述べた本実施形態の破砕試験方法及び
破砕試験装置によれば、破砕した供試ガラスを撮像する
場合に電子的な撮像手段により割れの線を漏れなく明瞭
に直接撮像することができ、従来の青焼き画像とほぼ同
等の濃淡画像を得ることができる。また、撮像した濃淡
画像を基に、破片数の計数等を正確に行うことができ、
製造したガラス板の認証の要件を満たす破砕試験を実現
することができる。
【0065】さらに、本実施形態では、供試ガラスの破
砕後、作業者が破片計数対象領域の設定を行う以外は全
て自動的に撮像及び画像処理を行って破片数などのデー
タを得ることができ、デジタルの試験結果データとして
記録媒体に記録することができる。よって、従来のよう
に、破砕した供試ガラスの青焼き画像を基に全て作業者
の手で破片数の計数等を行う必要もなく、作業工数や人
件費を削減できると共に、人間による誤りを防止でき
る。また、濃淡画像を含む試験結果をデジタルデータと
して記録するので、青焼き画像の紙媒体などを保管する
手間や場所をとることもなく、試験結果の保管にかかる
コストも低減できる。また、後日に所望の試験結果を容
易に検索して読み出すことができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、供
試ガラスの画像を直接撮影して破片数の計数等を自動処
理で行うことができ、作業性が良好で精度の高い破砕試
験を行うことが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガラス板の破砕試験
装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】撮像部の構成例の詳細を模式的に示した説明図
である。
【図3】供試ガラスを透過する照明光の光線を示す説明
図である。
【図4】撮影した供試ガラスの濃淡画像を表示した全体
画像画面を示す説明図である。
【図5】破片計数対象領域近傍の濃淡画像を表示した計
数処理実行画面を示す説明図である。
【図6】破片計数対象領域近傍の2値化及びノイズ除去
後の画像を表示した計数処理実行画面を示す説明図であ
る。
【図7】破片計数機能に関する処理手順を示したフロー
チャートである。
【図8】2値化処理動作の詳細を説明するための特性図
である。
【図9】微細な割れ線部分の濃淡分布を説明するための
説明図である。
【図10】濃淡分布検出用の触手を示す説明図である。
【図11】微小な濃淡分布による2値化を行う際に割れ
線部分として認識する判定条件を示す説明図である。
【符号の説明】
1 撮像部 2 画像処理部 3 供試ガラス 4 光源 5 カメラ 6 画像取り込みボード 7 CPU 10 ハードディスク 11 画像信号処理装置 12 モニタ 14 可搬媒体ドライブ 17 下敷きガラス 18 スクリーン 41 集光レンズ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の供試ガラスの一方の面にほぼ密着
    させてシート状のスクリーン部材を配設するとともに供
    試ガラスを破砕し、前記供試ガラスの他方の面側から撮
    像用照明光を照射して前記スクリーン部材の配設面側か
    ら破砕した供試ガラスの投影像を電子的に直接撮像する
    ガラス撮像手順と、 前記撮像して得られた供試ガラスの濃淡画像信号を基
    に、少なくとも対象領域における破砕した供試ガラスの
    破片数、最大破片の面積、最長破片の長さを計数する計
    数処理を行う画像処理手順と、 を有することを特徴とするガラス板破砕試験方法。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手順において、前記濃淡画
    像信号を基に破砕した供試ガラスの割れの線の部分と破
    片部分とに分けた後に、少なくとも対象領域における破
    砕した供試ガラスの破片数、最大破片の面積、最長破片
    の長さを計算することを特徴とする請求項1に記載のガ
    ラス板破砕試験方法。
  3. 【請求項3】 破砕した板状の供試ガラスを電子的に直
    接撮像するガラス撮像手順と、 前記撮像して得られた供試ガラスの濃淡画像信号を、こ
    の濃淡画像における背景の明るさに応じてしきい値を変
    化させて2値化する2値化処理手順と、 前記2値化処理後の2値化画像信号を基に、少なくとも
    対象領域における破砕した供試ガラスの破片数、最大破
    片の面積、最長破片の長さを計数する計数処理手順と、 を有することを特徴とするガラス板破砕試験方法。
  4. 【請求項4】 前記計数処理手順において、前記2値化
    画像信号を基に破砕した供試ガラスの割れの線の部分と
    破片部分とに分けた後に、少なくとも対象領域における
    破砕した供試ガラスの破片数、最大破片の面積、最長破
    片の長さを計算することを特徴とする請求項3に記載の
    ガラス板破砕試験方法。
  5. 【請求項5】 前記2値化する手順において、前記濃淡
    画像における背景の明るさに応じてしきい値を変化させ
    たしきい値イメージによって割れの線の部分と破片部分
    とに2値化する第一の2値化手順と、前記濃淡画像の注
    目画素を中心とした所定範囲において複数方向の濃淡分
    布を調べて少なくとも一方向で中央部分が暗くその両端
    部分が明るい場合にこの注目画素を割れの線の部分とし
    て2値化する第二の2値化手順と、前記第一の2値化手
    順による2値化画像信号と前記第二の2値化手順による
    2値化画像信号とを合成する2値化画像合成手順とを有
    することを特徴とする請求項3又は4に記載のガラス板
    破砕試験方法。
  6. 【請求項6】 破砕した板状の供試ガラスを一方の面側
    から照明する撮影用照明光を発生する光源と、前記供試
    ガラスの前記光源とは反対側の面にほぼ密着させた状態
    で配置したシート状のスクリーン部材と、前記スクリー
    ン部材の配設面側から前記供試ガラスの投影像を電子的
    に直接撮像する撮像手段とを設けた撮像部と、 前記撮像して得られた供試ガラスの濃淡画像信号を基
    に、少なくとも対象領域における破砕した供試ガラスの
    破片数、最大破片の面積、最長破片の長さを計数する計
    数処理手段を有する画像処理部と、 を備えたことを特徴とするガラス板破砕試験装置。
  7. 【請求項7】 前記画像処理部は、前記濃淡画像信号を
    基に破砕した供試ガラスの割れの線の部分と破片部分と
    に分けた後に、少なくとも対象領域における破砕した供
    試ガラスの破片数、最大破片の面積、最長破片の長さを
    計算する計数処理手段を有することを特徴とする請求項
    6に記載のガラス板破砕試験装置。
  8. 【請求項8】 破砕した板状の供試ガラスを電子的に直
    接撮像する撮像手段と、 前記撮像して得られた供試ガラスの濃淡画像信号を、こ
    の濃淡画像における背景の明るさに応じてしきい値を変
    化させて2値化する2値化処理手段と、 前記2値化処理後の2値化画像信号を基に、少なくとも
    対象領域における破砕した供試ガラスの破片数、最大破
    片の面積、最長破片の長さを計数する計数処理手段と、 を備えたことを特徴とするガラス板破砕試験装置。
  9. 【請求項9】 前記計数処理手段は、前記2値化画像信
    号を基に破砕した供試ガラスの割れの線の部分と破片部
    分とに分けた後に、少なくとも対象領域における破砕し
    た供試ガラスの破片数、最大破片の面積、最長破片の長
    さを計算するものであることを特徴とする請求項8に記
    載のガラス板破砕試験装置。
  10. 【請求項10】 供試ガラスの一方の面にほぼ密着させ
    てシート状のスクリーン部材を配設する手順と、前記供
    試ガラスの他方の面側から撮像用照明光を照射する手順
    と、前記スクリーン部材の配設面側から供試ガラスの投
    影像を電子的に直接撮像する手順とを有することを特徴
    とするガラス試験用撮像方法。
  11. 【請求項11】 供試ガラスを撮像して得られた濃淡画
    像信号を入力する手順と、前記濃淡画像信号を、この濃
    淡画像における背景の明るさに応じてしきい値を変化さ
    せて2値化する手順と、前記2値化処理後の2値化画像
    信号を基に、少なくとも対象領域における破砕した供試
    ガラスの破片数、最大破片の面積、最長破片の長さを計
    数する手順とを有することを特徴とするガラス破砕試験
    用画像信号処理方法。
  12. 【請求項12】 前記2値化する手順において、前記濃
    淡画像における背景の明るさに応じてしきい値を変化さ
    せたしきい値イメージによって割れの線の部分と破片部
    分とに2値化する第一の2値化手順と、前記濃淡画像の
    注目画素を中心とした所定範囲において複数方向の濃淡
    分布を調べて少なくとも一方向で中央部分が暗くその両
    端部分が明るい場合にこの注目画素を割れの線の部分と
    して2値化する第二の2値化手順と、前記第一の2値化
    手順による2値化画像信号と前記第二の2値化手順によ
    る2値化画像信号とを合成する2値化画像合成手順とを
    有することを特徴とする請求項11に記載のガラス破砕
    試験用画像信号処理方法。
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