JPH11313652A - 冷凍食品の解凍保存法 - Google Patents

冷凍食品の解凍保存法

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JPH11313652A
JPH11313652A JP14047098A JP14047098A JPH11313652A JP H11313652 A JPH11313652 A JP H11313652A JP 14047098 A JP14047098 A JP 14047098A JP 14047098 A JP14047098 A JP 14047098A JP H11313652 A JPH11313652 A JP H11313652A
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thawing
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佳宏 高尾
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 解凍保存環境内において高電圧が印加される
電極を用いる冷凍食品の解凍保存法において、包装状態
や容器の種類の制約を受けることのない方法の提供。 【解決手段】 電極4は電導性材料の板であって、絶縁
物で被覆され、高電圧コード3に接続されている電導性
材料の棚板を絶縁板と絶縁受け台によって積層被覆した
構造よりなる。上記の絶縁板は、表面積を増やした表面
をもち、イオン化された空気の流動を促進する形状のも
のである。解凍保存環境を構成する解凍保存庫5は、ド
アの開閉と高電圧トランスの入力をスイッチ機構で連動
させ、高電圧トランスの入力をドアが開くときOFFと
し、ドアが閉まるときONとするように構成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の属する技術分野】本発明は、解凍保存環境内に
おいて高電圧が印加される電極を用いる冷凍食品の解凍
保存法の改良に関し、より詳細には本発明は、包装状態
や容器の種類の制約を受けない冷凍食品、すなわち電気
伝導性の悪い素材で包装あるいは容器に入れられた冷凍
食品の解凍保存方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に冷凍食品を解凍する場合、その素
材の価値を維持すなわち鮮度を落とさずに味や色や外見
を損なわずに解凍し保存することが望ましい。従来の解
凍方法には冷凍食品に温風、低温蒸気を吹き付けたり
(特公昭62−13508)、高周波やマイクロ波を与
え冷凍食品の水分子に運動エネルギーを励起する方法
(特開昭58−107161)や、流水をかける方法が
ある。これらの解凍方法は冷凍食品の温度が局所的に上
がり均等な解凍が得られない結果、温度が上がりすぎて
鮮度が落ちたり、変色やドリップの抜け、雑菌繁殖の原
因となっていた。
【0003】従来の解凍方法の中には高電圧トランスを
使用し出力側の一極は絶縁封鎖し、他の一極を高抵抗を
介して出力電極となる金属棚に接続し、直接あるいは金
属容器に入れられた冷凍食品に高圧陰電子を印可しなが
ら+3℃〜−3℃の温度帯において解凍する方法(特公
平5−77387)がある。上述の高電圧トランスを用
いて陰電子印可による解凍方法において金属棚や金属容
器等の電導体を出力電極として、これより発生する静電
誘導によって冷凍食品に陰電子を印可させる方式のた
め、機能を発揮する条件として冷蔵庫の内壁及び外壁に
完全に絶縁処理させる必要があり、コスト的に高くなる
とともに構造的制約をうけ汎用的とはいえない。
【0004】従来の陰電子印可による解凍方法において
容器内で解凍する場合、電気伝導性のよい容器に入れな
いと解凍できなかった。これは、電導体より陰電子を印
可させる方式のためで、樹脂等の電気伝導性の悪い容器
等を冷凍食品と金属棚の間に介在させると陰電子を印可
できなくなるためである。このため、解凍には金属容器
が必須になりコスト増になるとともに、解凍に際して金
属容器に移す作業上の煩わしさが起こる。
【0005】従来の陰電子印可による解凍方法は上述の
理由で冷凍食品は電気伝導性のよい金属棚あるいは金属
容器に入れなければならないが、熱伝導性がよい金属
は、冷蔵ユニットから出る低温送風あるいは霜取りの高
温送風やドアの開閉による暖気の影響を敏感に受け、こ
の温度変化の熱を解凍後の食品に局所的に直接あたえる
ため、急激な温度変化における劣化を受けやすく鮮度保
持には適さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、解凍保存環
境内において高電圧が印加される電極を用いる冷凍食品
の解凍保存法において、包装状態や容器の種類の制約を
受けることのない方法、すなわち電気伝導性の悪い素材
で包装あるいは容器に入れられた冷凍食品の解凍保存方
法を提供することを目的とする。本発明は、電気伝導性
の悪い素材で包装されたり、あるいは容器に入れられた
冷凍食品の解凍保存方法として、速やかに解凍をしなが
ら、解凍後の鮮度保持、熟成促進、旨味向上、色度向上
等および解凍保存庫内の消臭やにおい移りの防止、結露
防止、浮遊菌の抑制の諸効果を発揮する方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決することを目的としてなされたものであって、解凍保
存環境内において高電圧が印加される電極を用いる冷凍
食品の解凍保存法において、該電極が電導性材料の板で
あって、熱伝導性の悪い絶縁物で被覆されていることを
特徴とする冷凍食品の解凍保存法を要旨としている。
【0008】上記の電極は、高電圧コードに接続されて
いる電導性材料の棚板を絶縁板と絶縁受け台によって積
層被覆した構造よりなる。上記の絶縁板は、表面積を増
やした表面をもつもの、および/またはイオン化された
空気の流動を促進する形状のものである。具体的には凹
凸表面の上面のおよび/またはパンチングプレート状の
ものである。
【0009】必要により解凍保存環境内は、空気を積極
的に循環させる。高電圧トランスによって高電圧に昇圧
された二次出力側の一極を解凍保存環境内に置く電極と
して使用し、残りの一極は対地接地をとる一極出力形高
電圧トランスを用いることにより低負荷で消費電力量の
少ないトランスとして効率的使用される。
【0010】解凍保存環境を構成する解凍保存庫は、ド
アの開閉と高電圧トランスの入力をスイッチ機構で連動
させ、高電圧トランスの入力をドアが開くときOFFと
し、ドアが閉まるときONとするように構成したもので
あることが好ましい。上記解凍保存環境は好ましくは躯
体にアースをとった汎用の冷蔵庫内を利用して構成され
る。それゆえ、上記の冷蔵庫は、扉を開けたとき、冷蔵
庫内の電極の電圧がアースと短絡されるように設備され
ている。必要により解凍保存環境内の空気は積極的に循
環させる。霜取り時、冷蔵庫内に霜取りの温風が循環し
ないように構成することが好ましい。また、必要により
冷蔵庫内は高湿度に維持する。
【0011】本発明は、対象とする冷凍食品が包装状態
や容器の種類の制約を受けない冷凍食品である点を特徴
としている。当該冷凍食品は不良導体、半導体あるいは
高抵抗素材の電気伝導性の悪い素材で包装または当該素
材の容器に入れられたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の電気伝導性の悪い素材で
包装されたり、そのような容器に入れられた冷凍食品の
解凍保存方法についてより具体的に説明する。 (1)発泡スチロール、化学樹脂、パルプ繊維等の電気
伝導性の悪い素材で包装されていたり、あるいは容器に
入れられた冷凍食品を解凍する手段として、高電圧トラ
ンスによって1000V〜30000Vに昇圧された二
次出力側は解凍保存環境内の電極に接続し、高電圧で分
極した低周波の微小電流により冷凍品の氷点温度を低下
させることを汎用の冷蔵庫を用いておこない、低コスト
で大容量の冷凍食品を細菌の繁殖を抑制しながらドリッ
プの流出や色の変化を止め速やかに解凍し、解凍庫内の
消臭やにおい移りの抑制や浮遊菌の減少、結露防止を可
能とし、さらに解凍後の高度の鮮度維持を可能とした。
上記の冷蔵庫は、躯体にアースをとり、庫内温度は雰囲
気で+1℃〜−3℃、霜取りサイクル10分〜60分間
/1時間〜24時間に設定した。上記の冷蔵庫は、扉を
開けたとき、冷蔵庫内の電極の電圧がアースと短絡され
るように設備されている。
【0013】(2)上記の冷蔵庫内の空気は積極的に循
環させている。解凍保存環境において空気の流動を促進
させたり、熱交換が活発に起こす強制送風設備を設ける
ことができる。
【0014】(3)解凍保存環境内において高電圧が印
加される電極を用いる冷凍食品の解凍保存法において
は、解凍鮮度保持において、一番重要なポイントは、解
凍保存環境内の温度である。これは、解凍保存環境内に
おいて高電圧が印加される電極を用いることにより、高
電圧で分極した低周波の微小電流により、冷凍食品の氷
点温度を低下させることができ、対象物の温度が0℃に
おいても凍らないところにある。この場合、対象物の細
菌繁殖を抑制しつつ、チルド状態を保持するため、鮮度
が長らえるのが基本的な原理であると判断している。そ
うした場合、汎用型の冷蔵庫につきものの霜取りによる
庫内の温度上昇が保存食品に及ぼす影響は、細菌の繁殖
原因となる。この鮮度保持に有害な霜取り工程を無くす
るあるいは緩和できれば、鮮度保持は絶大になる。実験
では、一般の冷蔵庫と霜取り温度の低いパーシャル冷蔵
庫内で、高電圧が印加される電極を用いる鮮度保持をテ
ストしたとき、圧倒的にパーシャル冷蔵庫を利用した方
が良維持する結果が得られた。
【0015】対策を以下に例示する。 1)霜取り時に、温風が熱交換器を循環するように空気
回路を設け、庫内に霜取りの温風が循環しないようにす
る。図12(b)は、霜取り時に吸い込み口と吐き出し
口が遮蔽し、霜取り時に生ずる温風が熱交換器を循環す
ることにより速やかに霜をとると共に、庫内温度を上昇
させないようにするものである。 2)霜取り時に熱交換器のファンを停止させ、コンプレ
ッサーの逆転運転による加熱行程で熱交換器を加温し霜
取りをする。 3)さらに精密な霜取りサイクルの制御は、外気温度検
出素子の温度検知信号を自動風量制御装置に導入し、自
動風量制御装置を凝縮器ファンの入力回路に接続し、外
気温度に連動して凝縮器のファンの回転数を変化させ
る。外気温度が変化するとこの変化を外気温度検出素子
が感知し、その温度変化に応じた温度検知信号を自動風
量制御装置に導入する。自動風量制御装置はこの信号を
受け、その信号の大小に従って凝縮器ファンの回転数を
制御する。凝縮器ファンの回転数が変化すれば、凝縮器
を通過する風量に変化を与えるため、凝縮器の能力は外
気温度の変化に対応して増減する。 4)特に、−3℃〜1℃のような温度下における約80
%の高湿度の維持は、冷却サイクルのとき、凝縮器の冷
却用ファンを外気温度に相応して無段階に制御した回転
数で回転させ冷却器への冷媒の循環を制御しその蒸発圧
力を一定にすることにより、冷却器の表面温度を−15
℃以上に定常的に保持して低温多湿に冷却することがで
きる。
【0016】(4)上記電極においてその形状を凹凸面
あるいはパンチングプレート状にすることによって、空
気の流動を妨げないようにすると共に電極の表面積を増
やすことによって効率よく電気伝導性を促すことができ
る。
【0017】(5)上記高電圧トランスによって100
0V〜30000Vに昇圧された二次側の一極を対地接
地をとる一極出力形高電圧トランスを用い、入力側電圧
を調整することで、当該トランスは低負荷で消費電力量
の少なく効率的に電圧をかけることができる。上記高電
圧トランスによって1000V〜30000Vに昇圧さ
れた二次出力側の二極を独立した絶縁体で被覆した構造
を持つ電極に接続して2次出力双方で発生する浮遊電荷
を吸着させる金属網を設置、あるいは適切な絶縁物で距
離を設けることにより、高電圧トランスによって100
0V〜30000Vに昇圧された二次出力をむだなく使
用することができる。
【0018】
【作用】(1)解凍保存環境内において高電圧が印加さ
れる電極を用いることにより、高電圧で分極した低周波
の微小電流により、冷凍食品の氷点温度を低下させるこ
とができる。 (2)従来の出力電極としての金属棚等の電導体は、熱
伝達率が高いため、解凍時に多量放熱し、解凍容量が多
いと解凍庫外の放熱が間に合わずに、解凍庫内が過冷却
状態となり解凍熱源である霜取り送風が冷凍物に対して
均一に当たらず解凍にばらつきが生じる。更に、解凍後
において金属電導体が霜取り温風や解凍庫の開閉におけ
る温度変化の影響を敏感に伝え、解凍品に対して鮮度劣
化を及ぼす弊害となる。電気伝導性の悪い素材で包装さ
れたり、あるいは容器に入れられた冷凍食品を対象とす
ることができるとともに、高電圧が印加される電極とし
て、電導性材料の棚であって、熱伝導性の悪い絶縁物で
被覆されているものを使うことによって、冷凍食品に対
して過敏な熱伝達が生じないので、熱伝導性の高い金属
導体における上述の弊害を払拭する特徴をもつ。
【0019】(3)従来までの陰電子を印可する方法は
二次出力の一方を封鎖絶縁して金属電導体による静電誘
導をとるため陰電子印可には高電圧が必要なものの静電
障害を防止するため高抵抗を配して微弱な電流に抑える
調整が必要であった。この二次側を対地接地(抵抗を介
しておこなう場合もある)することで、25〜30%の
電力量で同等の出力を得られることからトランスの負荷
を軽減し安定出力を得ることができる。 (4)上記電極を被覆する絶縁体および半導体の上面の
形状を凹凸面あるいは網状にすることで、表面積を増大
させることにより放出される陰電子量の増加やイオン化
した空気の流動性を向上して、本発明の効果をより一層
発揮する。
【0020】(5)解凍庫内に強制送風機を設けること
により熱交換や浮遊電荷の印可を強制的に行い本発明の
作用を効果的に発揮する。
【0021】
【実施例】本発明の実施例について図を参照しながら説
明する。本願発明はこれら実施例によって何ら限定され
るものではない。
【0022】実施例1 図1は本発明の冷凍食品の解凍保存装置の一実施例を示
すもので、当該装置は高電圧ユニット部Aと解凍保存ユ
ニット部Bの2つのユニット部から構成されている。高
電圧ユニット部Aは商用100Vの交流電源を使用し、
電圧調整器としてトランス1を介して高電圧トランス2
に適切な電力量を供給する。高電圧トランス2において
1000V〜30000Vに昇圧するように調整されて
いる。また、解凍保存ユニット部Bにはアースをとった
汎用の冷蔵庫5を使用し、温度調節は冷蔵ユニット6に
よって行われる。解凍設定温度は+1℃〜−3℃におい
て霜取りを1〜12時間の間隔で10分〜60分の間お
こなわれるものとする。冷凍物は、電極4に乗せられた
形で配する。
【0023】電極4は図2のごとく電導性材料の棚板4
−2を絶縁板4−1と絶縁受け台4−3によって構成さ
れており、高電圧コード3によって電導性材料の棚板4
−2に接続されている。この構成において高電圧トラン
スによる高い電圧を電導性材料の棚板4−2にかけると
高電圧で分極した低周波の微小電流が冷凍物に流れるこ
ととなる。これは電気伝導性の悪い素材で包装された
り、電気伝導性の悪い容器に入れられた冷凍物を対象と
することが可能である。高電圧が印加される電極を用い
ることにより、高電圧で分極した低周波の微小電流によ
り、冷凍食品の氷点温度を低下させることができ、対象
物の温度が0℃においても凍らないようになる。
【0024】解凍保存庫は汎用の冷蔵庫を流用すること
を前提としており、冷蔵庫はアースをとる様設計されて
おり、アースによって放電されれため静電による障害は
おこらない。
【0025】実施例2 図3は本発明の冷凍食品の解凍保存装置の他の実施例を
示すもので、当該装置は高電圧ユニット部Aと解凍保存
ユニット部Bの2つのユニット部から構成されている。
解凍保存ユニット部Bにおいては実施例1と同様であ
り、高電圧ユニット部Aにおいて高電圧コイル2の出力
の一方をコンデンサーで構成された電流調整器7をへて
電極に接続し、残りの出力端子は対地接地するようにな
っている。この場合、抵抗8を設けて陰電子印可器にか
ける電圧をコントロールする場合がある。
【0026】上述の方法における放電出力は図11のグ
ラフの示すa−bの放電出力となり、一方の出力を封鎖
絶縁した場合のcと比べて同じ入力電力量に対して3〜
4倍の出力を得られるようになる。この場合に必要な入
力電流は同方式をI1、一方の出力を封鎖絶縁した従来
方式をI2で、同じ数値を示す。図11のグラフの左縦
軸は二次出力の放電電圧、横軸は入力電力量、右縦軸は
入力電流を示している。この結果、実施例2の構成によ
って得られる高電界は従来方式の出力側一方を封鎖絶縁
する場合と比べてその領域を少ない電力量で大きくする
ことが可能である。本発明を従来例と対比して説明す
る。本発明の一極出力形高電圧トランスは、一次コイル
及び二次コイルがそれぞれ層状の鉄心に巻き付けて周囲
を絶縁物で充填したケーシング内に収まっている。一次
コイルは商用交流電源を入力とし、二次側コイルはその
一方を対地アースをとる。残りの一方は出力用として使
用するものである。一方、従来型の高電圧トランスは、
一次コイル及び二次コイルはそれぞれ層状の鉄心に巻き
付けて周囲を絶縁物で充填したケーシングに内に収まっ
ている。一次コイルは商用交流電源を入力とし、二次側
コイルはその一方を封鎖絶縁して、残りの一方を出力用
として使用するものである。本発明の一次出力形高電圧
トランスと従来型の高電圧トランスの二次出力の一方を
封鎖絶縁した高電圧トランスの入力電圧と出力電圧の比
較をした場合、本発明の一極出力形トランスは、同じ入
力に対して従来の高電圧トランスに比べて3〜4倍の出
力を得られることがわかる。本発明の一極出力式帯電用
高電圧トランスと従来の高電圧トランスの二次出力の一
方を封鎖絶縁した高電圧トランスの出力電極の面積と出
力電圧の効果を比較をした場合、本発明の一極出力式帯
電用高電圧トランスは、従来方式の高電圧トランスと同
じ入力条件において電極面積の増加における出力低下が
圧倒的に少ないことがわかった。高電圧トランスの一極
を使用する手段が必要な場合において、本発明は従来方
法に比べて3〜4倍の出力を発生させることが可能であ
るから、25%〜30%の電力量で同等の出力を得られ
ることが可能となり、また出力電極の面積増加において
電圧降下が著しく少ないため、出力電極の面積が大きな
場合においても出力低下わずかであるため、高電圧トラ
ンスの増強を不要とし、効率的である。
【0027】実施例3 図4、図10は本発明の冷凍食品の解凍保存装置のさら
に他の実施例を示すもので、当該装置は高電圧ユニット
部Aと解凍保存ユニット部Bの2つのユニット部から構
成されている。この方式の特徴は高電圧ユニット部Bの
高電圧トランス2のそれぞれの出力を使用するもので、
図4において絶縁体で皮膜した伝導性の網の構造を持つ
電荷吸着網9で解凍保存庫内の空間を遮断するように置
きこれをアースする。浮遊電荷は電荷吸着網9に吸着し
て大地に放電される。図10の場合は、それぞれ独立し
た解凍保存庫において高電圧トランスの出力を各々の電
流調整器7によって電極4に接続させる。
【0028】図4及び図10においての特徴は、従来方
式の高電圧トランスの一方を閉鎖絶縁する場合と比べて
高電圧トランスを3倍〜4倍の効率で使用でき、一方の
電極4を使うことにより静電障害防止機能により何らか
の要員で相違する出力である他方の電極4が短絡する場
合でも静電障害を起こすようなリークは発生しない。
【0029】実施例4 図5は本発明の冷凍食品の解凍保存装置のさらに他の実
施例を示すもので、当該装置は高電圧ユニット部Aと解
凍保存ユニット部Bの2つのユニット部から構成されて
いる。この方式の特徴は、電極4によって発生する高電
界E内に高電圧トランス2の一方の出力をイオン放電電
極10に接続させて冷凍食品にマイナスイオンを発生さ
せる。
【0030】イオン放電電極10は放電特性に優れた針
状線でできており、気体の流動性を得るための開口部を
有した不導体樹脂によってカバーした構造をしており、
相対した極性を持つ電極4によって積極的にマイナスイ
オンを放出する。プラスイオンに関しては形状上放出し
にくく、このマイナスイオンによって低気圧時において
大地がプラス電荷を帯電した状態の陰電子印可の不利な
状況において、影響を受けにくい環境を提供するもので
ある。
【0031】実施例5 図6及び図7は本発明の冷凍食品の解凍保存装置のさら
に他の実施例の陰電子印可器の形状を示すもので、図6
においては、電極4の絶縁体被覆物の表面積を適量に増
やすことによって下グラフの様に高電界層の領域を大き
くすることを可能とし、段ボール等に入れられた比較的
大きな冷凍食品に対しても効果的に陰電子を印可するこ
とを可能としている。図7においては、電極4に開口を
持たせることで、気体流動性を向上させるが、上述のよ
うに電極4の絶縁体被覆物の表面積を小さくすると高電
界層が小さくなるので本構造においては小さな又は薄い
絶縁体の包装あるいは容器に入れられた冷凍食品の解凍
に適している。
【0032】実施例6 図8は本発明の冷凍食品の解凍保存装置のさらに他の実
施例を示すもので、解凍保存ユニット部Bにおける電極
4の各々についての印可量を調整するために各々の電極
4の直前に抵抗12を配置することで、特に高電圧コー
ドの長さによる電圧降下や冷凍食品の包装素材の電気伝
導性が異なる場合において適切な電圧コントロールをし
て陰電子の印可を得るものである。
【0033】なお実施例6の構成において、実施例2の
対地接地型トランスを使用すれば、従来方式の出力端子
の一端を封鎖絶縁する方式に比べ数倍の電極4を接続す
ることが可能である。同方法による効果は、実施例1に
比べて陰電子印可以外に振動電界による水のクラスタサ
イズの細分化効果があり、一層の解凍効率を得られる
が、配線距離における電圧降下が大きいため比較的小さ
な解凍保存庫に使用することが望ましい。
【0034】実施例7 図9は本発明の冷凍食品の解凍保存装置のさらに他の実
施例を示すもので、冷蔵ユニットから送られる送風をダ
クトを介して内蔵したファンによって解凍庫内の気体に
対して渦流を発生さしめ、均一な庫内温度分布とイオン
化空気を循環させることによって解凍速度を高めると共
に、一層の消臭効果及び結露防止に効果を発揮するもの
である。同方法において解凍容量を大量に増やしたとき
庫内の空気の流動性が悪化せず均一解凍ができるメリッ
トがある。なお本実施例7の構成において、実施例2の
対地接地型トランスを使用すれば、従来方式の出力端子
の一端を封鎖絶縁する方式に比べ陰電子印可量を数倍に
増強できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の一実施例を
説明する図面である。
【図2】本発明で採用する電極(陰電子印可器)につい
て説明する図面である。
【図3】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の電流調整器
を経て電極に接続する態様を説明する図面である。
【図4】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の絶縁体で皮
膜した伝導性の網の構造を持つ電荷吸着網で解凍保存庫
内の空間を遮断するように置きこれをアースする態様を
説明する図面である。
【図5】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の陰電子印可
電極によって発生する高電界内に高電圧トランスの一方
の出力をイオン放電電極に接続させて冷凍食品にマイナ
スイオンを発生させる態様を説明する図面である。
【図6】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の表面積を適
量に増やした電極の絶縁体被覆物について説明する図面
である。
【図7】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の開口を持た
せた電極について説明する図面である。
【図8】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の電極4の各
々について印可量を調整する態様を説明する図面であ
る。
【図9】本発明の冷凍食品の解凍保存装置の解凍保存環
境内に送風機を設ける態様を説明する図面である。
【図10】本発明の冷凍食品の解凍保存装置のそれぞれ
独立した解凍保存庫において高電圧トランスの出力を各
々の電流調整器によって陰電子印可電極に接続させる図
4と同様の態様を説明する図面である。
【図11】図3の解凍保存装置によって得られる高電界
は従来方式の出力側一方を封鎖絶縁する場合と比べてそ
の領域を少ない電力量で大きくすることが可能であるこ
とを表す説明図である。
【図12】(a)霜取り時に、温風が熱交換器を循環す
る従来例を示す図面である。 (b)霜取り時に、温風が熱交換器を循環するように空
気回路を設け、庫内に霜取りの温風が循環しないように
する態様を示す図面である。
【符号の説明】
A 高電圧ユニット部 B 解凍保存ユニット部 1 トランス 2 高電圧トランス、高電圧コイル 3 高電圧コード 4 (陰電子印可)電極 4−1 (誘電用)絶縁板 4−2 電導性材料の棚板 4−3 絶縁受け台 5 冷蔵庫 6 冷蔵ユニット 7 電流調整器 8 抵抗 9 電荷吸着網 10 イオン放電電極 12 抵抗

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解凍保存環境内において高電圧が印加さ
    れる電極を用いる冷凍食品の解凍保存法において、該電
    極が電導性材料の板であって、熱伝導性の悪い絶縁物で
    被覆されていることを特徴とする冷凍食品の解凍保存
    法。
  2. 【請求項2】 上記の電極が、高電圧コードに接続され
    ている電導性材料の棚板を絶縁板と絶縁受け台によって
    積層被覆した構造よりなる請求項1の冷凍食品の解凍保
    存法。
  3. 【請求項3】 上記の絶縁板が表面積を増やした表面を
    もつものである請求項2の冷凍食品の解凍保存法。
  4. 【請求項4】 上記の絶縁板がイオン化された空気の流
    動を促進する形状のものである請求項2または3の冷凍
    食品の解凍保存法。
  5. 【請求項5】 解凍保存環境内の空気を積極的に循環さ
    せる請求項1ないし4のいずれかの冷凍食品の解凍保存
    法。
  6. 【請求項6】 高電圧トランスによって高電圧に昇圧さ
    れた二次出力側の一極を解凍保存環境内に置く電極とし
    て使用し、残りの一極は対地接地をとる一極出力形高電
    圧トランスを用いる請求項1ないし5のいずれかの冷凍
    食品の解凍保存法。
  7. 【請求項7】 解凍保存環境を構成する解凍保存庫のド
    アの開閉と高電圧トランスの入力をスイッチ機構で連動
    させ、高電圧トランスの入力をドアが開くときOFFと
    し、ドアが閉まるときONとするように構成した請求項
    1ないし6のいずれかのの冷凍食品の解凍保存法。
  8. 【請求項8】 躯体にアースをとった汎用の冷蔵庫内を
    解凍保存環境としている請求項1ないし7のいずれかの
    冷凍食品の解凍保存法。
  9. 【請求項9】 冷蔵庫内を高湿度に維持する請求項8の
    冷凍食品の解凍保存法。
  10. 【請求項10】 霜取り時、冷蔵庫内に霜取りの温風が
    循環しないように構成する請求項8または9の冷凍食品
    の解凍保存法。
  11. 【請求項11】 包装状態や容器の種類の制約を受けな
    い冷凍食品である請求項1ないし10のいずれかの冷凍
    食品の解凍保存法。
  12. 【請求項12】 冷凍食品が不良導体、半導体あるいは
    高抵抗素材の電気伝導性の悪い素材で包装または当該素
    材の容器に入れられたものである請求項11の冷凍食品
    の解凍保存法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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