JPH11312046A - 音声仮名文字の入力順序を生成するための入力システム - Google Patents

音声仮名文字の入力順序を生成するための入力システム

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JPH11312046A
JPH11312046A JP11014968A JP1496899A JPH11312046A JP H11312046 A JPH11312046 A JP H11312046A JP 11014968 A JP11014968 A JP 11014968A JP 1496899 A JP1496899 A JP 1496899A JP H11312046 A JPH11312046 A JP H11312046A
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ダイジュ・マツオ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化されたキーボードによる入力システム
を提供する。 【解決手段】 日本語用の小型化されたキーボードシス
テムであって、入力されたキーストロークの順序の単語
レベルの曖昧さを使用し、そして、ユーザにあいまいな
入力キー順序の望ましい解釈を仮名として選択可能に
し、そして、その選択された仮名解釈に関連付けられた
望ましいテキストを選択させるシステムである。ここに
開示されたものは、小型キーボードシステムであって、
2つのキーストロークの順序を使用して各音節を特定す
るものである。その音節は口蓋音化され、2つの仮名を
使用してあらわすものも含む。キーストロークの入力順
序は、命令されたキースロークのペアとして解釈され、
それは2次元マトリックスにおける位置により1つの文
字を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型化されたキーボ
ードシステム、特に日本語の平仮名、カタカナ、漢字文
字からなるテキストを作成するための小型化されたキー
ボードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】多年にわたって、ポータブルコンピュー
タはますます小型化されている。より小さいポータブル
コンピュータを製造するための主要なサイズ限定構成要
素はキーボードである。標準的なタイプライターサイズ
のキーが使用されるならば、ポータブルコンピュータは
少なくともキーボード程の大きさでなければならない。
小型化されたキーボードがポータブルコンピュータで使
用されているが、小型化されたキーボードのキーは非常
に小さいのでユーザが容易にまたは迅速に操作できない
ことが知られている。
【0003】ポータブルコンピュータにフルサイズのキ
ーボードを設けることもコンピュータの真のポータブル
な使用を妨げる。大部分のポータブルコンピュータはユ
ーザが両手でタイプすることができるようにコンピュー
タを平坦な作業面に配置せずには動作できない。ユーザ
は立ちながらまたは移動しながらポータブルコンピュー
タを容易に使用することはできない。パーソナルデジタ
ルアシスタント(PDA)または手のひらサイズのコン
ピュータと呼ばれる最新の世代の小型ポータブルコンピ
ュータにおいては、企業は装置に手書き認識ソフトウェ
アを内蔵することによってこの問題を解決しようとして
いる。ユーザはタッチ感応パネルまたはスクリーン上に
書き込むことによって直接テキストを入力してもよい。
この手書きテキストは認識ソフトウェアによってデジタ
ルデータに変換される。残念ながら、ペンによる印刷ま
たは書き込みは一般的にタイピングよりも遅いことに加
えて、手書き認識ソフトウェアの正確性および速度は現
在に至るまで適切ではない。多数の複雑な文字が存在す
る日本語の場合、この問題は特に困難になる。さらに悪
いことに、テキスト入力を必要とする今日の手持ち型の
コンピュータ装置はさらに小型になっている。最近の両
方向ページング、セルラ電話、その他のポータブル無線
技術の進展によって、小型のポータブル両方向メッセー
ジシステム、特に電子メール(e−メール)の送信と受
信との両者を行うことができるシステムが要求される。
【0004】それ故、小型であり、ユーザが一方の手で
装置を保持しながら他方の手で動作可能であるコンピュ
ータ装置へテキストを入力するためのキーボードを開発
することが有効である。従来の開発はキーの数を減少し
ているキーボードの使用を考慮している。タッチトーン
電話のキーパッドレイアウトにより示唆されているよう
に、多数の減少された数のキーボードは3×4アレイの
キーを使用している。アレイ中のキー数は多数の文字と
関連されている。それ故、ユーザが所定のキーに関連す
る文字のうちのいずれが所望の文字であるかを指示する
方法が必要とされる。
【0005】減少されたキー数のキーボードに入力され
た平仮名文字を曖昧性がなく特定する1つの提案された
方法はユーザが各仮名を特定するのに2以上のキースト
ロークを入力することを必要とする。キーストロークは
同時(コーディング)または順次連続的に(多ストロー
ク仕様)入力されてもよい。コーディングによっても多
ストローク仕様によっても、キーボードが使用上の適切
な簡潔性および効率を有することはできない。多ストロ
ーク仕様は非効率であり、コーディングはしばしば学習
および使用に複雑である。
【0006】日本語の50音図表の各音節は、1つの母
音または母音が後続する子音からなる。2つの例外があ
り、即ち音節「ん」は母音がなく、小さい「っ」は後に
続く子音の発音の「二重化」または「硬音化」を示すこ
とに使用される。これらの音節は(日本語固有の単語を
書くときに共通して使用される)平仮名、または(外来
語の単語を書くときに通常使用される)カタカナとして
書かれる。用語仮名は、平仮名またはカタカナのいずれ
か一方を表すのに使用される。音節は通常(図29で示
されている)行または列の表として表されており、ここ
で各行は5つの日本語の母音「あ」、「い」、「う」、
「え」、「お」に対応して5つまでの列のエントリを有
する。所定の子音は行内においてあるエントリの音声変
化を受けるが(例えばs(a)さ→sh(i)し;t
(a)た→ts(u)つ;等)、各行は最初の子音に対
応する。第1の行は最初の子音のない各5つの母音に対
応する5つの音節からなる。8番目の行は口蓋音化され
た母音「や」、「ゆ」、「よ」からなる(YIとYEは
現代日本語では使用されていない)。区分発音符「゛」
と「°」は子音の発音変化を示すために使用され、通常
無声音を有声の子音に変化することを示している。図3
0は図29の音節に区分発音符号「゛」と「°」を付加
することによって形成された音節を示している。音節
「や」、「ゆ」、「よ」の小さいバージョンも、対応す
る子音と口蓋音化された母音からなる音節(例えば「き
ゃ」を表示するために「き」に、小さい「ゃ」を後続)
を表すために図29および2の第2の行または「い」の
列の音節と組み合わせて使用されることができる。口蓋
音化された母音を有するこれらの音節はしたがって図3
1で示されているように1対の仮名として書かれ、これ
は区分発音符号と共に書かれる形態を含んでいる。
【0007】日本語の辞書編集順序は通常図29の(母
音Aに対応する)第1の列、即ち「あ」、「か」、
「さ」、「た」、「な」、「は」、「ま」、「や」、
「ら」、「わ」、「ん」の音節の順序(順序)により表
され、ここでこれらの各音節(特定の発音のものを除
く)はその順序の母音「あ」、「い」、「う」、
「え」、「お」から構成される5つまでの音節のサブク
ラスを表している。現在、日本語のテキスト入力を要求
するセルラ電話等の製品は通常、多ストローク仕様方法
を使用し、ここでは9個のキーのそれぞれが各第1の9
つの行(「あ」から「ら」)に関連する。多数のキース
トロークは、対応する行の音節のうちのどの音節を意図
しているかを示すために使用され、ここでは各付加的な
キーストロークは逐次的に文字に変化して図29または
2の次の列で現れる文字に出力される。キー分離または
タイムアウト方法が同一のキーに関連する連続的な符号
の入力を可能にすることに使用される。10番目のキー
が音節「わ」、「を」、「ん」と、先行する音節の母音
を反復する母音のみの音節を示しているカタカナの「b
o」符号に使用される。小さい「ゃ」、「ゅ」、
「ょ」、も「や」のキーに関連され、付加的なキースト
ロークの選択を必要とする。付加的なキーは共通して音
節の後に区分発音符号を付加するために使用される。
【0008】小型化されたキーボードを使用した日本語
の平仮名(またはカタカナ)の入力は挑戦的な問題であ
り続けている。前述した現在の多ストローク方法によ
り、1つの仮名音節の生成は平均して少なくとも3つの
キーストロークを必要とする。2つの文字(即ち、小さ
い「ゃ」、「ゅ」、「ょ」が後続する図29および2の
第2の列、または「い」列)により表されている口蓋音
化された母音を有する音節は8つまでのキーストローク
を行うことを必要とする。それ故、平仮名の入力に必要
とするキーストロークの数を最少にし使用が簡単で直観
的な小型化されたキーボードシステムを開発することが
望まれる。
【0009】仮名に加えて中国文字(漢字)を含む標準
的な日本語テキストのタイピングはより一層挑戦的な問
題である。全てのキーボードと大きなディスプレイを有
する標準的なコンピュータにおけるテキストの入力は通
常、図29−31で示されているように各平仮名音節に
対応する(日本語で「ローマ字」と呼ばれる)ラテンア
ルファベットの文字を使用して最初に所望のテキストの
発音をタイプすることによって実現される。文字がタイ
プされるとき、入力は自動的に対応する平仮名音節に変
換されスクリーン上で表示される。多くの場合、ユーザ
は、平仮名として最初に表示されたテキストを所望され
る特定の原文解釈に変換することを必要とする。表示さ
れた平仮名は、ユーザが実際に入力したい漢字と平仮名
を組合わせた音声的読みを表し、これはユーザが意図し
ている意味を伝達するものである。日本語の同音異義語
が多数であるため、ユーザにより入力された平仮名に対
応する漢字と平仮名の意味を有する組合わせは多数であ
る。標準的なコンピュータでは、これらの多数の代わり
の変換が表示されることができ、ここでは例えば、それ
ぞれの代わりの変換が数字キーに関連され、それによっ
てキーストロークは入力された平仮名を表示される漢字
解釈へ変換する。限定されたディスプレイサイズと使用
可能なキーが少数であるために、小型のハンドヘルド装
置にこのプロセスを構成しようとするときに付加的な複
雑さが生じる。
【0010】小型化されたキーボードに入力された平仮
名を特定する代わりの方法はユーザが各平仮名を1つの
キーストロークで入力することを可能にする。小型化さ
れたキーボードの各キーは多数の平仮名文字に関連され
ている。ユーザが連続したキー入力をするとき、各キー
ストロークはいくつかの平仮名のうちの1つを示してい
るので結果的な出力に曖昧さが存在する。それ故、シス
テムは、ユーザが各キーストロークの可能な解釈のうち
目的とするものを実効的に示すことができる手段を提供
しなければならない。キーストローク順序の曖昧さを解
決する幾つかの方法が提案されている。
【0011】曖昧なキーストローク順序に対応する正確
な文字順序を決定する多数の提案された方法はJohn L.
ArnottとMuhammad Y.Javadによる文献(Probabilistic
Character Disambiguation for Reduced Keyboards Usi
ng Small Text Samples ”Journal of the Internation
al Society for Augmentative and Alternative Commun
ication (以後「アノットの文献」とする))に要約さ
れている。アノットの文献は、大多数の曖昧化をなくす
方法が所定の文脈における文字の曖昧さを解決するため
既知の関連言語の文字順序の統計を使用していることに
留意している。即ち、既存の曖昧化をなくすシステム
は、キーストロークの適切な解釈を決定するために明瞭
なキーストロークグループがユーザにより入力されると
き、これらを統計的に解析する。アノットの文献はまた
小型化されたキーボードからテキストを復号するため幾
つかの曖昧化をなくすシステムが単語レベルの明瞭さの
使用しようとしていることにも留意している。単語レベ
ルの曖昧化をなくすプロセスは、可能な語尾を意味する
明瞭な符号(文字)を受信した後、受信されたキースト
ロークの順序全体を辞書との可能な一致を比較すること
によって単語を完成する。アノットの文献は多数の単語
レベルの曖昧さをなくす技術の欠点を論述している。例
えば、珍しい単語を識別する制限と、辞書にない単語を
復号する能力がないため、単語レベルの不明瞭さはしば
しば正確に単語を復号できない。復号の制限のために、
単語レベルの曖昧さをなくすには、1文字当たり1回の
キーストロークの効率である無制限の英語テキストにお
けるエラーのない復号を与えない。それ故、アノットの
文献は単語レベルの曖昧さをなくすよりも文字レベルの
曖昧さをなくすことに集中し、文字レベルの曖昧さをな
くすことが最も有望な曖昧化をなくす技術であるように
思われることを示している。しかしながら、アルファベ
ット言語と対照的に、日本語の平仮名文字は基本的に音
素であることを表す1文字ではなく音節を表している。
この理由で、平仮名の可能な順序にほとんど制限がない
ので文字レベルの明瞭さは日本語では非効率であり、平
仮名順序の確率分布はこの方法では十分実効的に適合さ
れない。
【0012】さらに別の提案された方法はI. H. Witten
によるテキストブック(“Principle of Computer Spee
ch”、Academic Press、1982年(以後「ウィテン方法」
とする))に開示されている。ウィテンは24,500
語の英語辞書の約92%において、キーストローク順序
と辞書とを比較したときに曖昧性が生じないことを認識
している。しかしながら、曖昧さが生じるとき、ウィテ
ンはユーザに曖昧性を示し複数の曖昧性のある入力で選
択を行うようにユーザに要求するシステムによってこれ
らが相互に解決されなければならないことに留意してい
る。それ故、ユーザは各語尾でシステムの予測に応答し
なければならない。このような応答はシステムの効率を
遅くし、所定のテキストセグメントの入力に必要とする
キーストローク数を増加する。
【0013】日本語の場合、ワードプロセッサソフトウ
ェアのユーザは言語に多数の同音異義語が存在するた
め、多数の曖昧な解釈から後に続く単語入力を選択しな
ければならない。仮名の同一順序が頻繁に2以上の異な
った漢字解釈へ変換されることができる。したがって、
仮名の順序の入力後、ユーザは通常、1組の可能な選択
から所望の漢字変換を選択することを要求され、しばし
ば正確な変換が選択されているかを確証することも必要
とされる。小型化されたキーボードを使用して平仮名が
入力されたとき、漢字に変換される平仮名の順序として
ユーザが実際に意図しているものに関する曖昧さが存在
する。結果として、可能な解釈数は非常に増加される。
【0014】曖昧なキーストローク順序の曖昧化をなく
すされることが挑戦的な問題として続けられている。前
述の文献で注目されていたように、テキストのセグメン
トの入力に必要とされるキーストローク数を最少化する
満足すべき解決策は、ポータブルコンピュータで使用す
るのに許容可能であるような必要な効率を得ることはで
きない。それ故、必要なキーストロークの総数を最少に
しながら、簡単で、ユーザインターフェイスの容易な文
脈内に入力されるキーストロークの曖昧さを解決する曖
昧化をなくすシステムを開発することが望ましい。この
ようなシステムはそれによってテキスト入力の効率を最
大にする。
【0015】日本語の実効的な小型化キーボード入力シ
ステムは以下の全ての基準を満たさなければならない。
第1に、キーボード上の日本語の音節(仮名)の配列
と、これらが生成される方法とは、日本人の話者に対し
て使用法の理解と学習が容易でなければならない。第2
に、システムはテキストの入力に必要とされるキースト
ローク数を最少にし、それによって小型化されたキーボ
ードシステムの効率を強化しなければならない。第3
に、システムは入力プロセス中に必要な注意および決定
を行う量を減少することによってユーザの認識負担を減
少しなければならない。第4に、この方法は実際的なシ
ステムを構成するのに必要なメモリと処理リソース量を
最少にすべきである。
【0016】Kisaichi等[JP 8-314920;US 5,786,776;E
P 0 732 646 A2]は電話のキーパッドのキー1−0がそ
れぞれ平仮名音節{あいうえお}、{かきくけこ}、
{さしすせそ}、{たちつてと}、{なにぬねの}、
{はひふへほ}、{まみむめも}、{やゆよ}、{らり
るれろ}、{わをん}というラベルを付けられている方
法を開示している。これは電話のキーパッドのキー1−
9がそれぞれ平仮名音節「あ」、「か」、「さ」、
「た」、「な」、「は」、「ま」、「や」、「ら」とラ
ベルを付けられている日本の電話キーパッドのデファク
トスタンダードに対応している。各キー上に表されてい
る1つの平仮名は、1つの平仮名が第1の列に表示され
ている図29で見られる平仮名の行全体に対応して、そ
のキーに割当てられた完全なセットの平仮名を表してい
る。0キーはしばしば明白に{わをん}とラベルを付け
られる。
【0017】Kisaichi等は単語レベルの曖昧化をなくす
方法を開示しており、ここでユーザは各文字が1回(時
間)に関連しているキーを押すことによって文字(平仮
名)の順序を曖昧に入力する。各入力順序の終わりにお
いて、ユーザは「変換/次候補」キーを押し、入力キー
順序に関する平仮名の可能な順序のうち1つの第1の逐
語解釈を表示する。Kisaichiは辞書構造を説明し、ここ
では所定の入力キー順序の全ての逐語解釈がメモリの近
接するブロックに連続して記憶されている。「変換/次
候補」キーを付加的に押すと、キーは辞書に記憶されて
いる次の逐語解釈を、それが存在するならば表示する。
逐語解釈が存在しないならば、エラーメッセージが表示
され、任意選択的な変則処理が実行されてもよい。所望
の逐語解釈が表示されたとき、ユーザが次のテキストオ
ブジェクトを入力し続けることができる前に所望のテキ
ストが表示されていることを確証するため特別な「確
定」キーが押されなければならない。
【0018】Kisaichi等により説明された方法には多く
の難点がある。その1つは平仮名ストリングの特定と、
各可能な平仮名候補ストリングの変換との両者に曖昧性
が存在する事実により、所定のキー順序に多数の可能な
逐語解釈が存在しがちであることである。これは所望の
解釈を見つけ出すためにユーザが「変換/次候補」キー
を使用して多数の解釈を経過するステップを必要とす
る。さらに、可能な解釈のステップを通じて、ユーザは
入力の曖昧さによる種々の平仮名ストリングに対応する
種々の漢字および/または平仮名ストリングを観察す
る。これは面倒であり、所望の解釈を見つけようとする
ユーザに付加的な注意を要求する。さらに、逐語解釈の
データベースは、全てのデータが完全な単語のみからな
り、所定の長さの全てのキー順序の全てのデータもメモ
リの近接ブロックに連続的に記憶されている。Kisaichi
等は、任意の完全な単語に対応しない入力順序のこれら
の点において、長く、しかも不完全な単語に対応する適
切なステムを表示することを可能にする方法を説明して
いない。入力中のこれらの点で、Kisaichi等のシステム
は数字またはデフォルト文字または符号等の入力された
各キーのデフォルト指示を表示できるだけである。これ
はユーザを混乱させ、目的とするキーが入力されている
ことをユーザが確証するのに実効的なフィードバックを
与えない。最終的に、ユーザは各単語入力用の「確定」
キーを押すことを必要とされ、各入力に付加的なキース
トロークを入力しなければならない。したがってKisaic
hiにより開示されたシステムは前述の基準を満たさな
い。
【0019】単語レベルの曖昧化をなくすアプリケーシ
ョンに直面した別の重要な挑戦は、使用するのに最も便
利な一種のハードウェアプラットフォームでこれを適切
に実行することである。前述したように、このような装
置は両方向ページャ、セルラ電話およびその他のハンド
ヘルド無線通信装置を含んでいる。これらのシステムは
バッテリ駆動であり、結果的にハードウェア設計とリソ
ース利用においてできる限り節約的に設計されている。
このようなシステムで作動するように設計されたアプリ
ケーションはプロセッサ帯域幅使用とメモリの必要性と
の両者を最少にしなければならない。これらの2つの要
素は通常、相反して関連しがちである。単語レベルの曖
昧化をなくすシステムは単語の大きなデータベースが機
能することを必要とし、適切なユーザインターフェイス
を与えるために入力キーストロークに迅速に応答しなけ
ればならないので、使用するのに必要な処理時間に大き
な影響を与えずに必要なデータベースを圧縮できること
が非常に有効である。日本語の場合、仮名の順序をユー
ザが目的とする漢字に変換することを支援するために付
加的な情報がデータベースに含まれなければならない。
【0020】単語レベルの曖昧化をなくすアプリケーシ
ョンに直面した別の重要な挑戦は、入力されるキースト
ロークについてユーザに十分なフィードバックを与える
ことである。一般的なタイプライターまたはワープロに
より、各キーストロークは入力してすぐにユーザに対し
て表示されることができる特定の文字を表す。しかし、
単語レベルの曖昧化をなくすには、各キーストロークは
多数の文字を表し、キーストロークの任意の順序は多数
の単語または単語ステムに一致するので、これはしばし
ば可能ではない。それ故、入力されたキーストロークの
曖昧さを最少にし、テキスト入力中に生じる曖昧さをユ
ーザが解決できる効率を最大にする曖昧化をなくすシス
テムを開発することが所望される。ユーザの効率を増加
する1方法は各キーストロークについての適切なフィー
ドバックを提供することであり、これは各キーストロー
クについての最も可能性の高い単語を表示することを含
んでおり、現在のキーストローク順序が完全な単語に対
応しない場合、まだ完成されていない単語の最も可能性
の高いステムを表示する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】日本語の実効的な小型
化されたキーボード入力システムを製造するため、前述
の全ての基準を満たすシステムが設計されなければなら
ない。第1に、キーボード上における日本語(仮名)の
音節の配列と、これらが生成される方法は日本人がその
使用を理解し学習することが容易であることが必要であ
る。第2に、システムはテキストの入力に必要とされる
キーストローク数を最少にすることが必要である。第3
に、システムは入力プロセス中に必要な注意および決定
を行う量を減少し、適切なフィードバックを与えること
によってユーザの認識負担を減少することが必要であ
る。第4に、ここで説明した方法は実際的なシステムを
構成するのに必要なメモリと処理リソース量を最少にす
ることが必要である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、単語レベルの
曖昧化をなくす技術を使用して小型化されたキーボード
を与え、それによってキーストロークの曖昧さを解決し
日本語でテキストを入力する。キーボードは標準的な電
話キーパッド上のようにフルサイズの機械キー、好まし
くは3列×4行に整列された12のキーで構成されてよ
い。代わりに、キーボードはタッチ感度のディスプレイ
パネルに構成されることができ、ここではディスプレイ
表面との接触により、接触位置に対応してシステムに入
力信号が発生される。
【0023】複数の仮名文字または符号は少なくとも幾
つかの各キーに割当てられており、それによってユーザ
によるキーストロークは曖昧である。ユーザはキースト
ローク順序を入力し、各キーストロークは1文字の仮名
の入力を目的とする。したがって各キーストローク順序
は単語または共通の語句の音声表示(以下、日本語の
「読み方」とする)を表すことを目的とする。個々のキ
ーストロークは曖昧であるので、キーストローク順序は
潜在的に1以上の読み方を同数の仮名に一致する。
【0024】順序を対応する読み方と整合するために、
キーストローク順序は1以上の記憶された語彙モジュー
ルと比較することによって処理される。所定のキー順序
に関連する種々の読み方は、一般的な使用における予測
された使用頻度で決定される順序で語彙モジュールに記
憶されており、読み方の予測された頻度は一般的な使用
(以下、日本語の「見出し語」とする)におけるその読
み方(漢字、平仮名、カタカナまたはその組合わせから
なる単語を含む)の全ての可能な逐語解釈の使用頻度の
合計として計算される。別の好ましい実施形態では、読
み方と見出し語は一般的な使用におけるそれらの予測さ
れた発生頻度により決定される順序で最初に記憶され、
この順序はシステムユーザによる実際の使用頻度を反映
するように変化される。キーストロークの順序に一致し
少なくとも1つの完全な単語または語句に対応している
最も頻度の高い読み方は自動的に識別され、各キースト
ロークが受信されたときにディスプレイ上でユーザに示
される。読み方がキーストロークの順序に一致しない不
完全な単語または語句が存在したならば、まだ完全でな
い単語または語句の最も共通して使用されるキーストロ
ークが自動的に識別されディスプレイ上でユーザに示さ
れる。用語 「選択リスト」は入力キーストローク順序
に対応して、システムによって発生された逐語解釈(読
み方または見出し語)の任意のリストを意味することに
一般的に使用される。使用可能な十分なディスプレイ領
域を有する装置(以下 「大型スクリーン装置」と呼
ぶ)上で、選択リストはディスプレイの「選択リスト領
域」に(全体的または部分的に)示されてもよい。この
ような装置上で、各キーストロークが受信されたとき、
入力順序に対応する種々の読み方は、選択リスト領域の
予測された頻度の高いものから低いものへの順序で、デ
ィスプレイ上のリストでユーザに同時に示される。限定
されたディスプレイ領域を有する装置上で、選択リスト
は内部に維持され、リストのテキストオブジェクトは以
下説明する選択キーの付勢に応答して一度に一つづつ表
示される。1以上の代わりの逐語解釈に関連する記憶さ
れた語彙モジュールの各読み方または見出し語では、見
出し語は一般的な使用において使用の予測頻度の減少す
る順序で記憶されており、それによって最も共通して使
用される見出し語が最初に示される。簡単に前述したよ
うに、代わりの実施形態では、システムはユーザが最も
頻繁に出力するように選択した見出し語の記憶を残し、
最も頻繁に選択される見出し語を最初に示すために表示
の順序を変更する。
【0025】本発明の1観点によれば、ユーザは曖昧性
のない選択キーを押し、入力されたキーストローク順序
を定める。選択キーの受信後、曖昧化をなくすシステム
は最も頻繁に発生される読み方を自動的に選択し、ユー
ザが付加的なテキストを入力し続けるときに構成された
テキストに仮名を付加する。デフォルトにより、仮名が
対応する平仮名がない幾つかのカタカナのうちの1つで
ない場合 (例えば「ヴ」)を除いて、読み方は平仮名
の形態でディスプレイに示される。別の実施形態では、
読み方がカタカナの形態、または後述の幾つかの代わり
のキーボード配列、ローマ字の形態で表示される。
【0026】本発明の別の観点によれば、キーストロー
ク順序の末尾を定めるために押された選択キーはまた普
通に発生することが少ない読み方を選択するためにも使
用される。ディスプレイで示される最も普通に使用され
る読み方が所望の読み方ではないならば、ユーザは最も
頻度の高い読み方から次に使用頻度が高い読み方へ移行
するように再度選択キーを押し、これにより最初に表示
された読み方を置換する。これが所望の読み方ではない
ならば、ユーザは再度選択キーを押し、三番目に使用頻
度の高い読み方へ移行する。選択キーを反復的に押すこ
とによって、ユーザは記憶された語彙モジュールから所
望の読み方を選択する。本発明の別の観点によれば、記
憶された語彙に見られる最後の読み方に到達したとき、
第1の最も頻度の高い読み方が再度表示され、このサイ
クルが反復される。
【0027】本発明のさらに別の観点によれば、入力順
序の各キーストロークはまたそのキーに関連する数字と
して解釈され、それによって関連する読み方について表
示された最後のアイテムは入力キー順序に対応する数で
ある。この数は出力に対して選択され、したがってシス
テムにおける別々の数字モードの必要性をなくす。
【0028】本発明の別の観点によれば、ユーザが入力
キー順序に対応する所望の読み方を一度選択すると、所
望の見出し語は選択されている読み方と同一であり、仮
名テキストとして既にディスプレイ上に表示されている
ならば(即ち変換が必要とされない)、ユーザは入力さ
れる次の所望のテキストに対応するキーを単に押し続け
る。付加的な確定または変換キーストロークは必要とさ
れず、選択されたテキストが出力のためにディスプレイ
に既に一時的に送信され、これが (例えば選択キーを
付加的に押すことによって)明白に変更されていないな
らば、出力テキストの一部として残る。ユーザはすぐに
付加的な後に続くテキストを入力し続け、テキストカー
ソル位置を移動するかまたは幾つかのその他のシステム
機能を選択できる。所望の見出し語がディスプレイ上の
選択された読み方ではないならば、即ち所望の見出し語
は漢字、漢字+平仮名またはカタカナからなるならば、
ユーザは所望の見出し語が表示されるまで変換キーを押
す。キー順序の入力後に表示される第1(デフォルト)
の読み方が所望の読み方であるならば、ユーザは選択キ
ーを押す必要がなく、所望の見出し語を得るために直ち
に変換キーを押してもよい。
【0029】本発明は前述の2つの基準を満たすような
方法で、小型化されたキーボード上で順序が定められた
キーストローク対から日本語の音節を明瞭に生成する方
法を開示している。第1に、キーボード上における日本
語(仮名)の音節の配列と、これらが生成される方法は
日本人がその使用を理解し学習することが容易である。
第2に、この配列は、日本語の音節を曖昧さがなく入力
するのに必要なキーストローク数を最少にする。本発明
のこの観点では、2つのキーストロークの順序は、それ
ぞれ2つの仮名で書かれている図31で示された口蓋音
の母音を有する音節を含む各音節を明瞭に特定するため
に入力される。
【0030】キーストロークの入力順序は、2次元マト
リックスの位置にしたがって文字を選択する順序を定め
られたキーストローク対として解釈される。それぞれの
順序を定められた対の第1のキーストロークは所望の文
字が現れているマトリックスの行を特定し、各対の第2
のキーストロークは列を特定する。マトリックスの第1
の5つの列の文字の組織は、図29で示されているよう
に日本語の50音表が日本人の話者により学習され概念
化されている方法に準じている。基本的な50音表(図
31)から別々のマトリックスとして通常考慮されてい
るが、口蓋音の母音を有する音節(それぞれ2つの仮名
の組合わせ)が形成される態様の自然なモデルに対応す
る方法で、付加的な2つの列が組織されてもよい。第1
の8つの列の簡単なパターンに適合しない2つの特別な
ケース(小さい「っ」と「ん」)を処理するためにさら
に2つの列が付加されてもよい。これらの2つの文字は
種々の別の実施形態でやや異なって管理されることもで
きる。このマトリックス方法の簡潔さと論理的組織は、
フィードバックをユーザに与えるために使用可能な表示
がないときでさえもマトリックスを使用することを可能
にする。ディスプレイが使用可能であるとき、マトリッ
クスは、ユーザに対して透明なシステム動作を行うよう
にフィードバックが行われる態様を組織するために使用
されることができる。
【0031】日本語の50音表は108の音節(小さい
「っ」、「ゃ」、「ゅ」、「ょ」は、これらが異なった
方法で書かれ発音されるので全角の「つ」、「や」、
「ゆ」、「よ」とは別の音節として数える)を含んでい
る。主としてカタカナで使用される母音音節の「あ」、
「い」、「う」、「え」、「お」の小さい形態の音節
等、使用の少ない幾つかの付加的な音節が存在する。こ
れらの使用の少ない音節も前述したようにマトリックス
システムを使用して容易に生成されてもよい。108の
音節のうち37は区分発音符号である濁点(゛)または
半濁点(°)のうちの一方を他の71の音節に単に付加
することによって生成される。区分発音符号のないこれ
らの71の音節は9または10の行と8乃至10の列の
単一マトリックスへ論理的に組織されることができる。
本発明の小型化されたキーボード上の複数のキーは2つ
の仮名でラベルを付けられ、一方は所定のマトリックス
行に関する子音を表し、第2の仮名は所定のマトリック
ス列に関する母音を表している。
【0032】この組織は108のうち106の音節にお
いて論理的で日本人の話者に直観的であり、残りの2つ
の音節、即ち小さい「っ」と「ん」を生成する方法は簡
単で学習しやすい。2つの別々の仮名により表される口
蓋音の母音を有する音節を含んだあらゆる音節は1対の
キーストロークにより生成される。これによって仮名を
入力するのに現在使用されている多キーストローク方法
で必要とされるよりも小型化されたキーボードでキース
トローク数も非常に少なくすることができる。したがっ
て本発明は日本人が理解しやすく迅速に学習できる小型
化されたキーボードを提供し、これは入力キーストロー
ク順序の長さを減少することに関して有効である。
【0033】本発明の別の観点では、前述したように音
節を特定する曖昧な方法または明瞭な方法との両者は、
入力方法でより大きな実効性を実現するために組合わさ
れてもよい。好ましい1実施形態では、生成される各単
語または語句の第1の音節は前述したようにマトリック
ス方法を使用して順序を定められた1対のキーストロー
クを入力することによって明瞭に特定化され、単語また
は語句の残りの音節は単語レベルの曖昧化をなくす方法
を使用して各音節で1つのキーストロークにより曖昧さ
を有して特定される。
【0034】本発明のさらに別の観点では、キーストロ
ーク順序の多数の解釈が選択リストでユーザへ与えられ
る。キーストローク順序は1以上の単語を形成するもの
として解釈され、ここでは最も使用頻度の高い対応する
単語が表示され、他の対応する単語は選択リストに表示
されてもよい。同時にキーストローク順序は、数(前述
したように)として、本発明の2ストローク方法または
よく知られている多ストローク特定方法を使用して入力
された単語として、および不完全な単語のステムとして
解釈される。大型スクリーン装置上では、多数の解釈が
同時に、ユーザにより入力されたキーストローク順序の
各キーストロークの選択リスト領域でユーザへ示され
る。任意の装置上で、ユーザは選択キーを複数回押すこ
とによって別の解釈から選択してもよい。
【0035】本発明のさらに別の観点では、入力キー順
序を明瞭にするために使用される単語と語句のデータベ
ースがツリーデータ構造を使用して語彙モジュールに記
憶される。特定のキーストローク順序に対応する単語は
命令の形態でツリー構造に記憶されたデータから構成さ
れる。命令は直接先行するキーストローク順序(即ち最
後のキーストロークを除く特定のキーストローク順序)
に関する単語のセットまたは単語ステムを変更し、それ
によって現在のキーストロークが追加されているキース
トローク順序に関する新しい単語セットおよび単語ステ
ムを生成する。この方法による単語の構成は、ツリー構
造の上部で単語ステムを構築する命令が一度だけ記憶さ
れ単語ステムから構成される全ての単語により共有され
るので、語彙モジュールの記憶スペースを減少する。記
憶されたオブジェクト、即ち例えば単語および単語語幹
(ステム)を突き止めるための検索が必要とされないの
で、ツリー構造は処理の必要性を著しく減少する。ツリ
ーデータ構造に記憶されたオブジェクトは、最初にユー
ザに表示されるオブジェクトを示す頻度またはその他の
ランキング情報を含んでもよく、さらに処理の必要性を
減少する。さらに、データベースがキーストローク順序
に関連するオブジェクトを検索するために使用されると
き、付加的な処理負担を起こすことなく、このツリーデ
ータ構造はデータベースに必要な総寸法をさらに圧縮す
る特別なアルゴリズムを使用して変更されてもよい。
【0036】本発明のさらに別の観点では、ツリーデー
タ構造は2つのタイプの命令を含んでいる。第1の命令
は単語および語句の発音に対応する仮名の順序からなる
語彙モジュールに記憶された単語および語句の読み方を
生成する。これは、各読み方に対応するのは第2の命令
のリストであり、各読み方に関する見出し語を生成す
る。各読み方は直接先行するキーストローク順序に関し
て読み方のうちの1つを変更する第1の命令によって生
成される。同様に、各見出し語は、第2の命令が関連さ
れる第1の命令によって変更された読み方に関して見出
し語のうちの1つを変更する第2の命令によって生成さ
れる。
【0037】好ましい実施形態におけるキーの内部的な
論理表示は実際のキーのラベルにより表された物理的配
列を反映する必要はない。例えば、日本語の語彙モジュ
ールを表すように構成されたデータベースでは、4つの
付加的な文字(い、う、え、お)は1つの文字「あ」と
だけラベルを付けられたキーと関連されてもよい。同様
に、濁点および半濁点(゛と°)等の特別な区分発音符
号を有する文字も1つのキーと関連されることができ
る。例えば文字(き、く、け、こ、が、ぎ、ぐ、げ、
ご)も1つの文字「か」とだけラベルを付けられたキー
と関連されてもよい。これによってユーザは区分発音符
号を有する文字を含んだ単語を容易に呼出し、タイプす
ることができ、関連する標点文字の論理的に関連する物
理的なキーを単に付勢することによって1文字当り1回
のみのキー付勢を行う。
【0038】さらに、本発明の別の観点では、任意の特
定の関連する読みについてデータベース構造に各漢字文
字を一度だけ記憶することによって、より大きなデータ
ベース圧縮の効率が実現される。一般的に、データベー
スは、同じ読みを有する同じ漢字(例えば「動物」(ど
うぶつ)と「植物」(しょくぶつ)の漢字「物」(「ぶ
つ」と読む))の複数の異なった例を含んでいる。好ま
しい1実施形態では、ツリー構造の根の部分から直接開
始して、漢字のコードの全ての特定を伴って所定の漢字
に関する各読みがデータベースに含まれる。データベー
ス(ツリー構造の根の部分から直接開始しない)中で同
一読みを有するその他の漢字は間接的な基準により限定
され、これはツリー構造の根の部分から直接開始した読
みに関する見出し語のリストで十分に特定された漢字の
相対的な位置を特定する。
【0039】多数の文字のキーへの割当てと、選択キー
を使用した単語の定義と、選択キーを使用した所望の読
み方の選択および選択的にそれに後続して変換キーを使
用した所望の見出し語の選択と、選択リストの第1の単
語として最も共通して使用される単語または単語ステム
の表示と、選択リスト中の多数の解釈を含有と、後続す
る単語の第1のキーストロークによる順序への選択され
た単語の自動的な付加と、重大な処理ペナルティを受け
ることなく明瞭さのために大きいデータベースを圧縮す
る能力と、区分発音符号のない文字に関連するキーをタ
イプすることによる区分発音符号のある文字を有する単
語を生成する能力とを組合わせた効果は驚異的な結果を
生み、日本語では、テキスト材料の表示全体で見られる
単語の99%が非常に高い効率でこのシステムにおいて
タイプされることができる。平均して、各可能な基本的
な仮名(即ち、図29で示されているキーを含む50の
キーと小さい「っ」、「ゃ」、「ゅ」、「ょ」)に対し
て1つのキーを含む全てのキーボード上でテキストを入
力することと比較して、1単語当り0.61のみの付加
的なキーストロークが12のキーしか有しない本発明の
小型化されたキーボードを使用するときに必要とされ
る。ローマ字を使用して所望の単語を綴ることによって
仮名が入力される一般的なキーボードと比較して、平均
してシステムは実際により少数のキーストロークしか必
要としない。単語が区分発音符を有する文字を含んでい
るとき、付加的なキーストロークの節約が実現できる。
単語が使用頻度順序で示されるとき、所望の単語は最も
多くは最初に示される単語であり、多くの場合、唯一の
示される単語である。ユーザは付加的なキーストローク
を必要とせずに次の単語を入力し続けることができる。
それ故、テキストの高速度の入力が少数のキーを有する
キーボードを使用して実現される。
【0040】ここで説明している小型化されたキーボー
ドの曖昧化をなくすシステムはシステムを構成するコン
ピュータまたはその他の装置のサイズを減少する。キー
数の減少により装置はユーザが一方の手で動作しなが
ら、他方の手で保持するように構成されることが可能で
ある。説明したシステムはセルラ電話、PDA、両方向
ページャ、または正確で高速度のテキスト入力から利点
を得られるその他の小型電子装置で特に便利である。シ
ステムは圧縮されたデータベースを使用するとき付加的
な処理帯域幅を必要とせずに曖昧性のないキーストロー
ク順序用の大きなデータベースを効果的に圧縮する。タ
ッチスクリーンベースの装置または、限定されたディス
プレイスクリーン区域を有する限定された数の機械的キ
ーを有する装置に構成するとき、システムは効率と簡潔
さとの両者を与えることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】(フローチャートに示されたブロ
ックの説明)発明の実施形態を説明する前に、添付した
図面中のフローチャートのブロックについて説明する。 図7: 150 … キー入力待ち 151 … キー入力はモード選択キーか? 152 … キー入力は選択キーか? 152A … キー入力は変換キーか? 152B … 選択リストは空か? 153 … キーパッドモードのフラグはセットされ
たか? 154 … キー入力をキー入力シークエンスに付加
する 156 … 語彙モジュールにおいて対応する読み方
オブジェクトを識別する 158 … オペレーションのシステムモードにした
がって異なる語彙モジュールからのオブジェクトリスト
間の優先順位を決める 160 … 同一の語彙モジュールからのオブジェク
トの優先順位を決める 163 … 選択リストは空か? 165 … 選択リストを表示し、第1の読み方を仮
に選択し、選択リストおよび挿入ポイントに表示する 166 … 選択リストにおいて選択されたアイテム
はあるか? 167 … 仮に表示されたエントリをテキスト領域
の先のキー入力シークエンスの解釈として受け入れ、通
常のテキストに変換する 168 … キーパッドモードとキー入力に基づいて
明白な文字を出力する 169 … キーパッドモードは自動的に変更される
か? 170 … キーパッドモードのフラグを先の値にも
どす 171 … 新しいモードに必要なように表示を更新
する 172 … キーパッドモードのフラグをセットする 173 … キーパッドモードは変わったか? 174 … 選択リスト中の第1の読み方を選択され
たアイテムとして印を付け、挿入ポイントにテキストを
仮に表示する 175 … キー入力を待つ 176 … キー入力は選択キーか? 177 … キー入力は変換キーか?
【0042】図8: 178 … 選択リストの次の読み方に進み、選択さ
れたアイテムとして印を付ける 179 … 選択リスト中及び挿入ポイントに選択さ
れた読み方を仮に表示する 180 … 仮に表示されていたエントリをテキスト
領域のキー入力シークエンス解釈として受け付ける 184 … 古いキー入力シークエンスをクリアする 190 … 現在の読み方に関連付けられた最初の見
出し語を選択リスト中の選択されたアイテムとして印を
付け、見出し語テキストを挿入ポイントに表示する 191 … キー入力を待つ 192 … キー入力は選択キーか? 193 … キー入力は変換キーか? 194 … 現在の読み方に関連付けられた次の見出
し語に進み、選択されたアイテムとして印を付ける 195 … 選択された見出し語を選択リスト中及び
挿入ポイントに仮に表示する 196 … 現在選択されている見出し語に関連付け
られた読み方に戻り、選択されたアイテムとして印を付
ける
【0043】図20: 600…キー操作リストによって、語彙モジュールから
取り出されたオブジェクトの検索(RETRIEVE)サブルーチ
ン開始 602…新たなオブジェクトリストをクリア(CLEAR)す
る 604…ツリーのルートノードのためにポイントする 606…最初のキー入力を得る 608…サブルーチンを呼び出して、現在のキーで入力
されたキーを処理する 610…すべてのキー入力が処理された? 612…次のキー入力を得る 614…新たなオブジェクトリストに戻る
【0044】図21: 620…キー入力を処理するサブルーチンスタート 621…現在のノードの有効キービットフィールを読む 622…キー入力は有効か? 624…古いオブジェクトリストに戻る 626…古いオブジェクトリストのために新しいオブジ
ェクトリストをコピーする 628…最初の有効キーの指示を呼び出す 630…NEW_INDEX=1 632…参照された、古いオブジェクトリストを呼び出
すための指示のOBJECT-LIST-INDEXフィールを用いる 634…指示LOGICAL-SYMBOL-INDEXフィールドを用い、
呼び出されたオブジェクトに入る、現在のキーからの記
号(SYMBOL)を追加する 636…NEWS-INDEXの位置にある新たなオブジェクトリ
ストに入る変化(MODIFIED)されたオブジェクトを蓄積す
る 638…STOP-FLAGの指示はなされた? 640…新しい有効な指示を呼び出す 642…NEW-INDEXを増加させる 644…子ノードのためにポインターを追従(FOLLOW)さ
せる 646…新たなオブジェクトリストに戻す
【0045】図22: 650…開始 652…それらの関連づけられたキーのための追加の不
明確な記号を指定する 654…語彙リストにおける記号の使用頻度をカウント
する 656…頻度の減少によるそれらの論理的キーでの記号
のオーダー(ORDER) 658…語彙リストからのツリーを構築(BUILD)する 660…ツリーフォールディング(FOLDING)サブルーチ
ンに入る 662…最も使用されたノードのために、すべての使用
しない子ノードポインターをポイントする。 664…ホフマンエンコーティングを用い、最小の長さ
の指示とアドレスのビットパターンを指定する。 666…ファイルにデータを書き込む 668…終了
【0046】図23: 670…ツリーフォールディング(FOLDING)サブルーチ
ンを開始 672…NODE-Aをルートノードの後の最初のノードに示
す(POINT)。 674…サブルーチンツリーは、指示とSUB-NODESにお
いて、NODE-Aに関連づけられた最高の冗長度を有するノ
ードを検索する。 676…目的(DESTINATION)が見つかった? 678…リコーシブリー(RECURSIVELY)にNODE-AとそのS
UB-NODESを目的に合併させる 680…NODE-Aポイントは最後のノードか? 682…NODE-Aを次のツリーのノードに示す 684…戻る
【0047】図24: 690…最大冗長度のツリー検索サブルーチン開始 趣
旨(ARGUMENT):NODE-A 692…MAX-SAVINGS=0 694…NODE-Bをルートノードに示す 696…NODE-AとNODE-Bの冗長度計算のサブルーチン 698…MAX-SAVINGSより冗長度が大きい? 700…BEST-NODE=NODE-B,MAX=SAVINGS=REDUNDANCY 702…NODE-Bが最後のノードに示された? 704…NODE-Bを最後の次のツリーノードに示す 706…MAX-SAVINGとBEST-NODEに戻る
【0048】図25: 710…2つのノードの冗長度計算:NODE-A、NODE-Bの
サブルーチン開始 712…SAVED_INSTRUCTIONS=0 714…LET KEY_INDEX=1 716…LIST-Aの中に入るNODE-Aの(KEY_INDEX)キーか
らの入力指示 718…LIST-Bの中に入るNODE-Bの(KEY_INDEX)キーか
らの入力指示 720…両方のリストは空? 722…各リストからの指示を得る 724…STOP-FLAGSを無視し、指示を行うことに同意す
る? 726…失敗(failure)に戻る 728…SAVED_INSTRUCTIONSを増加する 730…最後のキーで行われた? 732…KEY_INDEXを増加する 734…LET KEY_INDEX=1 736…NODE-AとNODE-Bの(KEY_INDEX)キーから、ポイ
ンターを得る 738…両方のポインターが空? 740…子ノード冗長度計算のためにリコース(RECURS
E)する 742…比較が失敗したか? 744…失敗(failure)に戻る 746…SAVED_INSTRUCTIONを蓄積する 748…最後のキーが行われた? 750…SAVINGに戻る 752…KEY_INDEXを増加する
【0049】(システム構成及び基本的な動作)図1を
参照しながら、本発明による1つのキーに2つ以上の文
字を割り当てて小型化した曖昧性を解消するキーボード
装置であって、ディスプレイ53を有する携帯型電話5
2に組み込まれたものを説明する。前記携帯型電話52
は、一般的な電話のボタンによって実行される小型化さ
れたキーボード54を備えている。この出願の目的に関
して、“キーボート”という用語は、入力キーの範囲が
定められているタッチスクリーン、個別の機械式のキ
ー、膜型キー等を含む全ての入力装置を含むように広義
に定義されている。キーボード54での各々のキー上の
好ましいかな配列が、図1に示され、日本の電話機に関
する事実上の基準に対応する。
【0050】そのキーボード54は標準的なクワーティ
(QWERTY)キーボードにくらべて、あるいは図2
9に示してある日本語の基本的な文字表にある「かな」
のそれぞれに一つのキーが割り当てられている、少なく
とも46個のキーを持つキーボードにくらべて、データ
入力キーの数が少ないことに着目されたい。更に具体的
には、この実施例で示される好ましいキーボードは、選
択キー60と変換キー62と共に、3列4行に配列され
た、1から0までの番号が割り当てられている10個の
データキーを備えている。また選択的に、キーボード
は、1つ前のキー入力を消すためのClearキー64や、
あいまいでない(unambiguous)文字、数字、記号の入力
のためのモードを入力するためのモード(Mode)キー6
7や、そして前に入力したかなに濁点か半濁点を加える
ための発音区別符(Diacritic)キー68を備えても良
い。
【0051】データは、小型化されたキーボード54で
のキー入力を介して曖昧さを解消するシステム(disamb
iguation system)に入力される。第一の望ましい実施
形態では、ユーザがキーボードを用いて連続したキー入
力を行うと、テキストが電話のディスプレイ53上に表
示される。図1、及び図2に表示される携帯電話のよう
な、限られたディスプレイスペースしか有さない装置に
おいてこのシステムが実行される場合、現在、選択され
ている、または、最も対象となりそうな言葉のみが、生
成中のテキストにおける挿入ポイント88に表示され
る。所望の言葉を入力するためにキーが連続して押され
ると、一連の入力に対応する最も有り得る言葉は、ある
特徴的な形式で表示される。図1に示されるこの望まし
い実施の形態において、現在入力中の言葉は、点線によ
る下線を伴なって表示される。以下に更に詳細に説明さ
れるように、選択キー60、または、変換キー62が押
された後、点線の下線は実線の下線に変わる。
【0052】図5及び図6に示される第2の望ましい実
施の形態では、情報をユーザに表示するために2つの領
域がディスプレイ53上で定義される。テキスト領域6
6は、上記第1の実施形態に関して記載したように、ユ
ーザによって入力されたテキストを表示し、テキストの
入力及び編集用のバッファとしての役目を果たす。図
5、及び図6に示されるように、通常テキスト領域66
の下方の位置する選択リスト領域77は、ユーザがキー
入力した一連のキー入力に対応する語や他の解釈のリス
トを表示する。選択リスト領域は、その入力された一連
のキー入力の最も頻度の高い解釈と、他のより頻度の低
い別の解釈を頻度にしたがって降順で同時に表示するこ
とによって、ユーザが入力されたキーからの入力の曖昧
性を解消することを支援する。
【0053】縮小されたキーボードを用いた曖昧性解消
システムのハードウエアのブロックダイアグラム(block
diagram)を、図4に示す。キーボード54とディスプレ
イ53とは、適切なインターフェイス回路を介してプロ
セッサ100に接続される。選択的に、スピーカ102
が、プロセッサに接続される。プロセッサ100は、キ
ーボードからの入力を受け、ディスプレイ、及び、スピ
ーカへの出力のすべてを管理する。プロセッサ100は
メモリ104に接続される。このメモリは、ランダムア
クセスメモリ(RAM)のような一時記憶媒体と、読出
し専用メモリ(ROM)、フロッピーディスク、ハード
ディスク、または、CD−ROMのような固定記憶媒体
の組み合わせを含む。メモリ104は、システム・オペ
レーションを管理するための全てのソフトウェア・ルー
チンを含む。好ましくは、このメモリは、オペレーティ
ング・システム106と、曖昧性解消ソフトウエア10
8と、以下により詳細に論じられる語彙モジュール11
0を含む。選択的に、このメモリは1つ以上のアプリケ
ーション・プログラム112、114を含んでいても良
い。このアプリケーション・プログラムの例としては、
語・プロセッサ、ソフトウェア辞書、及び、外国語翻訳
ソフトがある。音声合成ソフトもまたアプリケーション
・プログラムとして搭載されて良く、これにより、縮小
したキーボードを用いた曖昧性解消システムが通信補助
手段として機能することも可能となる。
【0054】図1に戻って、曖昧性を解消する小型化し
たキーボードによって、ユーザは片手のみでテキストや
他のデータを迅速に入力することが可能になる。データ
は小型化したキーボード54を用いて入力される。1か
ら0までの各々のデータキーは、文字、数、及び、他の
記号によってキー上に表示された、複数の意味を持って
いる。(ここに開示されたものについては、データキー
上に表示された数字と文字によって、各々のデータキー
が識別される。例えば、「3サ」によって右上のデータ
キーが識別される。)個々のキーが複数の意味を持って
いるので、連続したキー入力はその意味が曖昧である。
ユーザがデータを入力すると、キー入力の様々な解釈が
ディスプレイ上の多重領域に表示され、ユーザが曖昧性
を解決することを支援する。大きいスクリーンを持つ装
置では、入力済のキー入力の考えられ得る解釈の選択リ
ストが、選択リスト領域においてユーザに表示される。
選択リストにおける第1のエントリ(entry)は、初期
設定の解釈として選択され、そして、テキスト領域66
の挿入ポイント88において表示される。この好ましい
実施形態では、このエントリは、挿入ポイント88(そ
して大きいスクリーンを持つ装置では選択リスト領域内
に)でその下に引かれた点線下線を伴なって表示され
る。この形式は、このオブジェクトが現在の選択リスト
の最も頻度の高いオブジェクトであることによって、暗
黙のうちに選択されることを意味する。表示装置が図5
に示されるような選択リスト領域を含むならば、この形
式はまた、挿入ポイント88におけるオブジェクトと選
択リスト領域77に表示された、そのオブジェクトとを
視覚的に関連付ける。図1においては、選択リストは表
示されず、初期設定のオブジェクト(選択キーが活性化
される前に選択リストにおいて最初に表示されるであろ
うオブジェクト)のみが、あるいは、あるオブジェクト
が明確に選択されている場合にはその選択されているオ
ブジェクトのみが挿入ポイント88に表示される。
【0055】入力されたキー入力の考えられ得る解釈の
選択リストは、いろいろな方法によって順序づけされて
よい。通常のモードのオペレーションにおいて、キー入
力は、所望の語に対応する読み方をつづる仮名のエント
リとして初めは解釈される(以降「語解釈」)。例えば、
図5に示すように、「カ」「カ」「カ」という連続した
キー入力がユーザによって入力されている。キーが入力
されると同時に、連続キー入力に合致した読み方を探し
出すように語彙モジュールの参照が行われる。読み方の
リストの最初に最も一般に使われる読み方を挙げるよう
に、読み方は使用頻度に基づいて語彙モジュール内にお
いてソートされている。先の連続キー入力の例をとって
みると、読み方「かかく」、「きかく」、及び、「きこ
く」がその連続キー入力に対応する3つの最も有望な読
み方として語彙モジュールより識別される。選択リスト
中の8つの識別された読み方のうち、「かかく」が最も
頻繁に使われるものである。従って、それは、初期設定
の解釈として扱われ、挿入ポイント88にひらがなテキ
ストとして仮に配置される。図1において示されるよう
に、選択キー60が押下される前には、この第一の読み
方は初期設定の解釈として扱われ、特有の形式を用いて
挿入ポイント88に配置される。この形式は、新しいキ
ー入力を開始するのではなく、データキーの内の一つに
よる次のキー入力が現在のキー順序に付加されることを
示す。例えば、図1に示すように、この特有の形式は、
点線下線を伴なうひらがなテキストとして読み方を表示
することからなる。他の考えられ得る読み方のリストは
メモリの中に保存され、それらの相対使用頻度に従って
ソートされる。
【0056】この好ましい実施形態においては、所望の
読み方に対応する連続キー入力のエントリに続いて、ユ
ーザは選択キー60を単に押下する。挿入ポイント88
で表示された初期値の読み方「かかく」の下の点線下線
は実線下線に置き換わる。表示された初期値の読み方が
所望の読み方ではない場合、所望の読み方が現れるま
で、選択キー60を繰り返して押す。1つの好ましい実
施の形態としては、メモリ内のキー入力に合致した読み
方が、選択キー60の活性化の繰り返しによってすべて
表示された後は、そのキー入力は数字として解釈され、
それぞれのキー入力は各々のキー上に表記してある数字
を生成する。このことによって、数が個別の数値モード
なしで入力されることを可能にし、そしてまた、読み方
解釈の選択リストの終りを簡単に認識できる表示として
の役目を果たす。選択キー60をさらに押すと、選択リ
ストの最初の読み方に戻ることになる。
【0057】いったん、所望の読み方が表示され、所望
の「見出し語」が、実際ひらがな既に表示されている
「読み方」と同じであるならば、ユーザは、入力すべき
次の読み方の最初のかなと対応するデータキーの押下を
続行する。一方、所望の「見出し語」が漢字、漢字とひ
らがな、カタカナ、またはそれらの組み合わせから成る
ならば、ユーザは変換キー62を押下する。これによっ
て、表示された読み方は語彙モジュールにおけるその読
み方と関連している最も頻繁に発生している見出し語に
置き換えられる。変換キー62を繰り返し押下すると、
表示される見出し語は頻度の高いものから低いものへと
置換えられていく。また、好ましい実施形態において、
変換キー62を繰り返し活性化させることによって、選
択された「読み方」に関連付けられたメモリ中の「見出
し語」が全て表示されると、選択された「読み方」はカ
タカナで表示される。これによって、別個のモードを用
いずにカタカナを生成することが可能となり、また、
「見出し語」解釈の選択リストの最後であることを容易
に認識できる表示としての役割を果たす。他の好ましい
実施の形態においては、キー入力によって関連づけされ
たデフォルトの読み方をユーザが関連づけを希望する場
合には、変換キー62を即座に押すことによって、所望
の見出し語が初めに選択キー60を押すことなく関連づ
けされる。
【0058】選択キー60か変換キー62のどちらか1
つまたは両方を一回以上押下した後、何かデータキーを
押下することによって、表示されている「読み方」や
「見出し語」の特別の形式(この好ましい実施例では実
線下線)が除去され、新たなキーシークエンスの最初の
キー入力が、システムによって解釈されるようになる。
先行するキー入力シークエンスの解釈を確認するために
特別にキー入力する必要はない。
【0059】上述の好ましい実施態様において、選択キ
ー60を押下すること現在のキーシークエンスに関連付
けられたメモリ中の読み方を順方向に循環させる(頻度
について降順)。別の実施例においては、選択キー60
を所定の時間しきい値を超えて押下しつづけることによ
って、メモリ中の読み方を頻度について昇順に循環させ
る。すなわち、上述のような、メモリ中の一連の関連付
けられた読み方の終りに数字解釈が含まれている場合に
は、選択キーの通常の押下に先立って、選択キーが押下
しつづけることによって、直ちに数値解釈に戻る。選択
キー60を押下しつづけることを繰り返すと、関連付け
られた読み方を昇順で逆方向に循環させる。同様に、変
換キー62を押下しつづけることによって、現在選択さ
れた読み方に関連付けられた見出し語を昇順で逆方向に
循環させる。同じく、変換キー62の通常の押下に先立
つ最初の変換キー押下継続操作によって、直ちにカタカ
ナ解釈に逆進循環する。
【0060】図1についてさらに言及すれば、他の好ま
しい実施例においては、データキーの入力があると、入
力されたデータキーを削除するためにクリアキー64を
押しても良い。現在のキー入力シークエンスの全てのデ
ータキーがその結果削除されている場合、クリアキー6
4を押すと、挿入ポイント88の左側にある、テキスト
表示53上の文字が削除され、現在の選択リストがから
の場合は、標準のテキストカーソルが表示される。選択
キー60か変換キー62のどちらか1つまたは両方を一
回以上押下した後、クリアキー64を押すことにより、
挿入ポイント88にある現在選択された原文解釈を現在
のキー入力の初期値の「読み方」解釈に置換えるが、連
続したキー入力からのデータキーのいずれも削除するも
のではない。言い換えれば、選択キー60および/また
は変換キー62を何回か押下した後にクリアキー64を
押すと、選択キー60と変換キー62の全ての活性化は
取り消しとなり、選択キー60か変換キー60の初めの
キー入力直前の状態にシステムを戻す。別の実施の形態
においては、変換キー62が一回以上押下された後、選
択キー60が押下されると、挿入ポイント88において
現在選択されている「見出し語」をその「見出し語」に
関連付けられた「読み方」に置換える。さらに選択キー
60を押下すると、現在のキー入力に関連付けられたメ
モリー中の他の「読み方」についてその位置から順方向
(頻度について降順)に循環しつづける。
【0061】また、他の実施形態においては、(特別な
記号モードでの入力や、単一の特定の文字に明確に関連
づけられたキーの押下のような)曖昧でない文字を生成
する他の手段の活性化は、現在のキー入力を終了させる
働きをする。その結果として、挿入ポイント88に表示
された「読み方」や「見出し語」の特別の形式(前記の
実施の形態においては点線下線や実線下線)は削除さ
れ、その特定の曖昧でなくなった文字が新しい挿入ポイ
ント88における出力された語に付け加えられる。
【0062】選択された見出し語や読み方をテキスト領
域の挿入ポイント88に仮に配置することによって、選
択リストを参照することなく、ユーザはテキスト領域に
注意を向けていることが可能となる。ユーザの選択によ
り、選択キー60(または変換キー62)の最初の入力
を受け付けたときに、挿入ポイント88に仮に配置され
た「読み方」(または「見出し語」)を(垂直方向ある
いは水平方向に)拡張し、現在の選択リストの複製を表
示しても良い。ユーザは、この選択リストの複製に表示
される最大数の語を選択できる。あるいは、ユーザは、
たとえ選択キーの最初の活性化の前であっても常に選択
リストを挿入ポイント88において表示させることを選
択しても良い。この曖昧性を解消するシステムは、(曖
昧なデータキーの活性化または明確かつ曖昧でない文字
の生成によって知らされる)次の語の開始を選択された
入力が所望の入力であるとの肯定として解釈する。従っ
て、選択された語がユーザの選択として挿入ポイント8
8に残り、下線は完全になくなり、その語は特別の形式
のない通常のテキストとして再表示される。
【0063】テキスト入力の大部分において、連続した
キー入力は、かなの読み方の形式として、ユーザによっ
て意図される。しかしながら、各キーに関連付けられた
複数の文字と記号によって、各々のキー入力や連続した
キー入力に複数の解釈を与えることができることが理解
されよう。この縮小されたキーボードによる曖昧性解消
システムにおいては、連続したキー入力が解釈されユー
ザに語のリストとして表示されると同時に、様々な違っ
た解釈が自動的に判断されて、ユーザに表示される。
【0064】例えば、連続したキー入力は、ユーザが入
力していると考えられる一連の仮名に対応する語幹の観
点から解釈される(以降「語幹解釈」)。語解釈と異な
り、語幹は不完全な語である。直前のキー入力の考えら
れる解釈を表示することによって、語幹を用いることに
より、ユーザは正しいキー入力をおこなったかどうかを
容易に確認でき、また、語の入力途中でユーザの注意が
反れた場合に入力を再開することもできる。長い語また
は句の部分的な入力に対応するが完全な語や句には対応
しない連続したキー入力があるとする。そのような場合
において、ユーザに提供することができる最も有用なフ
ィードバックは、その点までに入力された語の語幹に対
応する仮名を表示することである。図5の例において
は、「カ、カ、カ」という連続したキー入力は、(単語
「かけきん」に先行する)語幹「かけき」を形成するも
のとして解釈することができる。従って、この語幹解釈
は選択リスト中のエントリとして提供される。望ましく
は、データキーによる次のキー入力によって各語幹から
生成され得る、全ての考えられ得る語の組み合わせの合
成頻度にしたがって、語幹解釈がソートされる。その結
果、語幹解釈のいくつかは表示されないかもしれない。
語幹解釈を選択リストにおいてリストするときに、選択
リストに表示された語と重複する語幹解釈は省かれる。
しかし、その語幹が省かれた場合には、その省略された
語幹に対応する語は、その語を語幹として有する、より
長い語があることを示す記号によって印を付けられても
良い。所望の語のエントリにつながる正しいキー入力が
なされたことを確認することによって、語幹解釈はユー
ザにフィードバックを行う。
【0065】図7、8は、選択リストを処理し、かつユ
ーザが曖昧なキー入力シークエンスを曖昧でなくするこ
とを支援するために、挿入ポイント88において何が表
示されるかを決定する曖昧性解消ソフトウエアの主要な
ルーチンを示すフローチャートである。ブロック150
においては、システムはキーボード54からのキー入力
を待っている。キー入力を受けると、判定ブロック15
1において、受けたキー入力がモード選択キーであるか
どうかを決定するテストが行われる。もしそうであれ
ば、ブロック172において、フラッグを現在のシステ
ムモードに設定する。
【0066】判定ブロック173において、システムモ
ードが変化しているかを判断するテストが行われる。も
しそうであるならば、ブロック171において、現在の
システムモードを反映するのに必要とされるように、デ
ィスプレイが更新される。
【0067】ブロック151において、キー入力は、モ
ード選択キーではないと決定するならば、ブロック15
2に移行し、ここでのテストは、受け取られたキー入力
が選択キーであるかどうかを決定するために行われる。
キー入力が選択キーでない場合は、ブロック152Aに
移り、ここでのテストは、受けたキー入力が変換キーで
あるかどうかを決定するために行われる。もし受けたキ
ー入力が変換キーでない場合は、ブロック153に移行
する。ここでのテストは、システムが、記号モードのよ
うな特別な文字モードであるかどうかを決定するために
行われる。もしそうであれば、ブロック166に移行
し、ここでのテストは、選択リスト内に一時的な選択ア
イテムが存在するかどうかを決定するために行われる。
もしそうであるならば、ブロック167に移行し、前記
アイテムは容認され、通常のテキストとして出力され
る。そして、ブロック168に移行し、キー入力と一致
した文字が、テキスト領域に出力される。そうすると、
判定ブロック169に移行し、ここでのテストは、記号
モードの場合と同様に、システムモードを自動的に変化
させるべきかどうかを決定するために行われる。もしそ
うであるならば、ブロック170に移行し、システムモ
ードは以前のアクティブ・モードに戻り、そうでなけれ
ば、実行はブロック150に戻る。もし、ブロック15
3において明白文字モードがアクティブでなければ、ブ
ロック154において、記憶されているキー入力シーク
エンスにキー入力が追加される。ブロック156では、
キー入力シークエンスに対応するオブジェクトが、シス
テムにある語彙モジュールから識別される。前記語彙モ
ジュールは、キー入力シークエンスと関連づけられたオ
ブジェクトのライブラリである。オブジェクトは、入力
されたキー操作に基づいて取り出された、蓄積データの
一部分である。例えば、語彙モジュール内のオブジェク
トは、数字、文字、語、語幹、句、またはシステム機能
とマクロである。これらのオブジェクトのそれぞれは、
以下の表に簡潔に記載される。
【0068】
【表1】
【0069】前記のように、好ましい語彙オブジェクト
が検討される一方、他のオブジェクトも考慮されてよ
い。例えば、グラフィック・オブジェクトは、蓄積され
ているグラフィックイメージに関連づけされており、ま
た、スピーチ・オブジェクトは、蓄積されているスピー
チの一部分に関連づけされている。スペル・オブジェク
トもまた、一般的なスペルミスやタイプミスを正しいス
ペルに関連づけるものとして想定されて良い。処理を簡
単化するため、各々の語彙モジュールは、好ましくは類
似のオブジェクトを備えている。類似のオブジェクト
は、認識されるが、様々なオブジェクトは、語彙モジュ
ール内でミックスされても良い。
【0070】次に図7、8に戻り、ブロック156で
は、受け取ったキー入力シークエンスに対応するこれら
のオブジェクトは各語彙モジュールにおいて識別され
る。ブロック158からブロック165までにおいて
は、語彙モジュールにおいてキー入力を調べることによ
って発見されたオブジェクトは、オブジェクトをユーザ
に表示する際の順番を決定するために優先順位づけをさ
れる。選択リストにおいて表示されたオブジェクトの順
序を決定するために、優先順位は、各語彙モジュールの
間で、更に、各語彙モジュールからの返されたオブジェ
クトの間で確立される。
【0071】様々な語彙モジュールから確認されたオブ
ジェクトリストを優先順位づけするために、ブロック1
58では、縮小されたキーボードによる曖昧性解消シス
テムのオペレーションモードが調べられる。上でのべた
ように、オペレーションの通常モードでは、語解釈(読
み方及び見出し語)は、最初に選択リストにおいて表示
される。したがって、語語彙モジュールからのオブジェ
クトリストは、他の語彙モジュールからのオブジェクト
リストより高い優先順位を割り当てられるであろう。逆
に、曖昧性解消システムがオペレーションの数値モード
にあるならば、数値解釈は、他の語彙モジュールより更
に高い優先順位を割り当てられるであろう。曖昧性解消
システムのモードは、従って語彙モジュールオブジェク
トリスト間の優先順位を決定する。あるモードにおいて
ある語彙モジュールからのオブジェクトリストが完全に
選択リストから省略されるかもしれないということが認
識されるであろう。
【0072】語彙モジュールから生成されたオブジェク
トリストは、シングルエントリーのみ含むかもしれな
い、または、それらは、複数エントリを含むかもしれな
い。ブロック160では、オブジェクトリストが複数エ
ントリを含むならば、同一の語彙モジュールからのオブ
ジェクトの間の優先順位付けは解決される。所定の語彙
モジュールにおいて調べられた特別なキー入力シークケ
ンスに合致するオブジェクトは、相互に関してそれらの
相対的評価を決定する優先順位を同じく与えられる。上
記で説明したように、望ましい標準の表示の順序は、よ
く使う代表的な選択肢の優先順位を減少することによる
ものである。各オブジェクトと関連していた優先順位デ
ータは、選択リスト中のオブジェクトを順番付けるため
に使用される。
【0073】語彙モジュールで調べられたオブジェクト
の表示と関連づけられていた、多数の詳細事項は、適切
なシステムメニューにアクセスすることによってユーザ
によってプログラム可能である。例えば、ユーザは、個
々のオブジェクトのオーダ、または、選択リストの目的
のクラスを指定することができる。また、ユーザは、語
彙モジュールの間の、そして、各語彙モジュールから確
認されたオブジェクトの間の優先順位を規定する優先順
位レベルを同じく設定することもできる。
【0074】オブジェクト間の優先順位が決定された後
で、ブロック165では、選択リストが、識別されたオ
ブジェクトから組み立てられ、そして、ユーザに提示さ
れる。ユーザによって入力されたあいまいなキー入力順
序の初期値の解釈として、図1、及び、図2示すよう
に、選択リストにおける最初のエントリは、テキスト領
域53における挿入ポイント88で仮に配置され、強調
表示される。そして、曖昧性解消ソフトウエアのルーチ
ンは、次にキー入力を待つために、ブロック150に戻
る。
【0075】検出されたキー入力が選択キー60である
ならば、「イエス」の選択肢は、ブロック152からブ
ロック163に移る。ここでは、現在の選択リストが空
であるかどうかテストされる。もし、そうであるなら
ば、ブロック150に戻ることになる。もし、判定ブロ
ック163において、選択リストが空である場合には、
“ノー”の選択肢になりブロック174に進むことにな
る。ブロック174では、それが一時的にポストされた
挿入ポイント88で表示されたデフォルトの読み方の下
の点線の下線は、実線の下線に置き換えられる。ブロッ
ク175で、システムは、それからユーザによって入力
された次のキー入力を検出するのを待つ。キー入力を受
け取り次第、ブロック176において、テストは、次の
キー入力が選択キーであるかどうかを決定するために行
われる。次のキー入力が選択キーであるならば、ブロッ
ク178では、システムは、選択リストの中を次の読み
方に向かって進み、そして、それを現在の選択アイテム
として示すことになる。ブロック179では、現在の選
択されたエントリは、実線下線を伴なって挿入ポイント
で一時的に表示される。ルーチンはそれからブロック1
75に戻り、ユーザによって入力された次のキー入力を
検出する。ブロック175からブロック179によって
形成されたループによって、ユーザは入力されたあいま
いなキー入力シークエンスの様々な読み方解釈であって
使用頻度うの少ないものを選択することを可能にすると
いうことが認識されるであろう。このことで、ユーザが
選択キーを何回も押すことにより、使用の頻度が減少し
ていくということである。
【0076】次のキー入力が選択キーではないならば、
決定ブロック177において、ここでのテストは、次の
キー入力が変換キーであるかどうかを決定するために行
われる。検出されたキー入力が変換キーであるならば、
「イエス」の選択肢を通って、ブロック177からブロ
ック190に進む。もし検出された打ち込みキーが変換
キーならば、「イエス」の選択肢を選び、ブロック17
7から、最新の「読み方」に関連している最初の「見出
し語」が選択項目としてマークされるとともに「見出し
語」テキストが挿入ポイント88にて実線の下線によっ
て一時的に表示されているブロック190に移行する。
ブロック191では、システムは、ユーザによる次のキ
ー入力を待っている。ブロック192でのテストは、キ
ー入力を受け取り次第、次のキー入力が選択キーである
かどうかを決定するために行われる。次のキー入力が選
択キーであるならば、ブロック196では、現在選択さ
れた見出し語をの関連づけされている読み方に、現在選
択されているアイテムを戻す。さらにそれを選択された
アイテムとして表示し、ブロック179に進む。ブロッ
ク192で次のキー入力が選択キーではないならば、ブ
ロック193でのテストは、次のキー入力が変換キーで
あるかどうかを決定するために行われる。それが変換キ
ーであるならば、ブロック194では、現在選択されて
いるオブジェクトは、現在の読み方と関連している見出
し語に進み、選択されたアイテムとして表示される。ブ
ロック195では、現在選択された見出し語は、実線の
下線による挿入ポイント88で一時的に表示される。ま
た、システムは、ユーザによって入力された次のキー入
力を検出するためにブロック191に戻る。
【0077】ブロック177、及び、193で次のキー
入力が変換キーではないならば、ルーチンは、ブロック
180に移行し、ここで表示された一時的な入力は、キ
ー入力として選択されるか、テキスト領域に、ノーマル
テキストとして表示される。ブロック184では、以前
のキー入力は、システムメモリから消去され、選択キー
か変換キーの後に、不確定なキーが入力されると、シス
テムは、次の不確定な入力最初のところから入力を行う
ようになる。新しくキーが入力さられたならば、ブロッ
ク154では、新しいキー入力変換を始める。最も高い
使用頻度の読み方の候補がデフォルト選択として示され
るので、ユーザが選択キーを押す回数を最小にでき、効
率よくテキストを入力することを可能にする。
【0078】(II.曖昧でないテキストエントリシス
テム)同様に本発明である、日本語入力のための小型化
したキーボードは、ユーザが望む入力要求の各々の所望
のかなを指定することができる。日本語の五十音図に
は、108の音節がある(小さい“っ”、“ゃ”、
“ゅ”そして“ょ”が、普通の大きさの“つ”、
“や”、“ゆ”、“よ”とは違う文字として存在し、書
かれたり発音されたりしている)。さらに、あまり使わ
れない音節として、小さい“あ”、“い”、“う”、
“え”、“お”が存在する。これらは、本来はカタカナ
としてだけ用いられる。これらのあまり使われない音節
はまた、以下に説明するように、本発明のシステムから
簡単に入力することができる。108の標準の音節のう
ちで、37は発音区別符、もしくは、他の71の音節の
うちの1つの音節に「゛」か「゜」を1つを簡単に加え
ることによって入力できる。発音区別符なしのこれらの
71の音節は、論理学上9のマトリックス、または、下
で説明する10の行、及び、8〜10の列に組織されて
いることができる。本発明のキーボード上のキーのほと
んどには、かなの表示がついている。ある列のマトリッ
クスによって関連していた子音を表すものと、また、マ
トリックスのある列によって関連していた母音を表す2
番目のかなと共に分類される。
【0079】構成は論理的で、日本語のネイティブスピ
ーカーにとって108の音節中の106の音節は直感的
であり、残りの2つの音節(小さい“っ”と“ん”)
は、単純で容易である。全ての音節は、2の別々のかな
(例えば、KYA、KYU、及び、KYO)で表される口
蓋音化された母音を含む、一対のキー入力によって作成
される。いくつかの重要なキー入力において、現在用い
られている一般的な入力方法によって、変換結果が表示
される。このように、本発明のキーボードを用いること
により、日本語のネイティブスピーカーが容易に習得し
得ることができ、キー入力にかかる時間を効率的に短縮
することができる。
【0080】本発明の実施の形態において、日本語の音
節表の71の音節は、図32で示された五十音表からな
っている。図32において、最初の8つの列に現れる全
ての69の音節を含むとき、一致するペアの最初のキー
入力は、出力されるために、音節の子音を決定し、第2
のキー入力は、母音を決定する。残りの2つの音節(小
さい“っ”、及び、“ん”)は、次に説明する例外的な
ケースである。図9で示されなかった残りの37個の音
節は、図9の五十音表にある、一致する基本音節を生成
し、その後、個別のキーを使う発音区別符を加えること
によって表示される。図2に示した、画面領域が限界で
ある携帯電話の概略図では、キーパッド(膜キーボー
ド)に、日本語入力に関する本発明の実施の形態が組み
込まれている。キーボードのテンキーである、図2の左
上にふられたかなの121から130のそれぞれのキー
は、図32の“Key1”に対応し、右下にふられたか
なは、“Key2”に対応する。本発明の実施の形態に
おいては、1つ目のキー入力が行で配列される左上のか
なで入力し、2つ目のキー入力は、縦の列で配列される
右下のかなで入力することで、図32での音節が入力さ
れる。図2に示すように、テンキー121〜130の左
上にある一般的な10個の列になっているかながふられ
たキーボードが表されている。最初の縦の5列のかな
は、121〜125のキーの右下を表している。小さな
“ゃ”、“ゅ”、“ょ”は、次の3つの126〜128
のキーに割り当てられている。最後に、小さな“っ”
は、129のキーに、“ん”は130のキーに割り当て
られている。発音区別符は、131のキーで発音区別符
「゛」や「゜」を付加することで入力できる。母音を伴
って、発音区別符を入力するとき(表4の縦の列“い”
の後に、小さな“ゃ”、“ゅ”、“ょ”がつくときは、
2つのかなで表される)は、発音区別符は、即座に2つ
のかなの後に加えられ表示される。
【0081】このように、一致する最初のキー操作が音
節の子音を決定し、第2のキー操作は、母音を決定す
る。他の実施の形態においては、ディスプレイは、フィ
ードバックをユーザに行うために使われる。最初のキー
操作を受け取り次第、第2のキー操作で確定され生成さ
れ得る様々な音節を表示する。数字又は他の入力キーに
関連づけられた、各々のキーにかな等をふっていくこと
によって、キー入力が関連づけられる。代わりとして、
音節は、一致するキーの配列と一致したときに、表示さ
れることができる(変換候補番号がついて、もしくは、
つかないで)。例えば、テキストディスプレイによる携
帯電話のような装置の場合、音節は、1から9までの電
話のキーの配列とのような、3行3列のマトリックスに
おいて表示することができる。ディスプレイがこの方式
を用いると、母音の音節の小さい“あ”、“い”、
“う”、“え”、及び、“お”のようなめったに使われ
た音節を容易に入力することができる。 例えば、図3
3に示すように、マトリクスを用いると、図33の上の
列にある母音のみと一致する、最初のキー操作を受け取
り次第、1〜5のキーに関連づけられた普通の大きさの
“あ”、“い”、“う”、“え”、“お”が表示され、
小さい“ぁ”、“ぃ”、“ぅ”、“ぇ”、“ぉ”は、6
〜0のキーに関連づけられている。
【0082】図3はテキストディスプレイを持った携帯
電話で、日本語小型化されたキーボード実施の形態であ
る。テンキーである121〜130のすべてのキーは、
図33に基づき、キーの真ん中のところにかながふられ
ている。図3に示すように、121〜130のキーに
は、10個の列のかなが表示されている。また、図3
は、ディスプレイ表示が122のキー(“か”、
“き”、“く”、“け”、“こ”に関連づけられてい
る)によって、アクティブになった状態を示している。
実施の形態においては、図33に表されている音節は、
アクティブになっている列のキーにかながふられたキー
が操作されたときに表示される。ディスプレイには、変
換されるかなとかな表変換のための2番目の入力された
各々のキーとが合わさって表示される。図33における
縦の列は、図3に示すような携帯電話のキー上に、数字
の表示をつけて表されている。実施の形態については、
母音を含む3音節(きゃ、きゅ、きょ)は、127〜1
29に関連づけられており(キーの表示では、7、8、
9に割り当てられている)、これらは、行、1列で表示
することができる。これによって、ユーザが、これらの
関連する音節をキーに関連づけして、入力しやすいよう
にすることができ、音節とキーの数字表示に関連づけで
きるだけではなく、キーパッド上のディスプレイとキー
で、音節の3行3列のマトリックスで、関連づけするこ
とができる。また前記のように、発音区別符は、131
にキーを一回押すことによって、「゛」が加えられさ
れ、2回押すことによって、「゜」加えられる。発音区
別符が、母音を伴って加えられたとき(図3に示すよう
に、キー127〜129上に2番目のキーが関連づけら
れる)、発音区別符は、すぐに前記かなのすぐ後に加え
られて表示される。
【0083】図5と図6に示すように、本発明の実施の
形態では、携帯型コンピュータのタッチスクリーン上
に、表示されているキーボードとして組み込んだ場合、
変換候補を表示することができる。図5に示すように、
キーボード150は、あらかじめ最初のキー入力を表示
することができる。図6に示すように、キーボード17
0は、最初のキー入力として、“か”、“き”、
“く”、“け”、“こ”を、図5のキー152のアクテ
ィブにしたキー入力の後に、表示することができる。
【0084】図6に示すように、キー171から179
は、キーがアクティブになったときに、変換されるかな
と共に表示される。キーや音節の配列は、図3に示すよ
うに、3行3列のマトリクスを利用したものであり、図
33にあるように、キーに音節を関連づけることは、事
前に音節を変換することができる。
【0085】別の実施の形態においては、図9に示すよ
うに、空のセルに関連づけられたキーの操作では、何も
入力されず、ユーザのオプション設定で、エラー音をな
らすこともできる。また、別の実施の形態においては、
図2(小さい“っ”の表示があるのキー)に示すよう
に、キー129を2回押すことによって、小さい“っ”
が入力される。また、他の実施の形態においては、小さ
い“っ”はふられたキーは、ちいさな“っ”を入力す
る。同様に、別の実施の形態においても、“ん”とふら
れたキーは、“ん”を入力する。様々な変換は、音の変
化は図32や4bを発明の目的から、はずれることな
く、形成することができる。
【0086】例えば、小さい“つ”と“ん”は、例外的
な場合であり、1回押すと小さい“つ”、2回押すと
“ん”が生ずる分離キーでそれらを割りあてるような、
広く様々な方法により指定される。さらに本発明の重要
な点は、図32の最初の8行(または、図33の1−5
行目と7−9行目)においての、音節の詳しい使い方で
ある。
【0087】たとえ、図2に示した実施の形態における
キーの行のラベルのかなおよび列のラベルのかなの割り
当てが一番自然であれ、本発明の範囲から逸脱すること
なく、他の組み合わせにより、キーの行のラベルのかな
及び列のラベルのかなを割り当てる他の具体例が可能で
あることは当業者にとり自明であろう。図9と図10は
他の配列により行のラベルのかな及び列のラベルのかな
がキーに割り当てられた多くの可能な他の具体例のある
ものを示す。
【0088】別の実施の形態では、本発明のシステムは
図10に示すように9個のキーのみを有するキーボード
を組み込むことができる。
【0089】図32の71個の別個の音節の68個もま
た図34に示すように構成することができ、ここで行の
ラベル“や”に対応する行は削除される。かかる9個の
キーシステムにおいては、3つの音節“や”、“ゆ”、
“よ”は指定された1対のキー順序から生成され、ここ
で第1のキーは表の初めの行にあるセルに対応する行の
ラベルの“あ”である。小さな“つ”と“ん”は、最後
の列のセルに対応するキー順序より生成され、これは互
いに組合わされた図32の最後の2つの列を含む。
【0090】さらに、本発明の他の面においては、シス
テムは、次のキー入力が指定された1対の第1のキー入
力のように処理される(出力される音節の母音の決定)
か、もしくは指定された1対の第2のキー入力(出力さ
れる音節の子音の決定)のように処理されるかの指示を
ユーザーに提供する。例えば、この指示は、交互に点灯
するラベル付けされた1対のLEDとして実施される。
代わりに、2つのアイコンがディスプレイ上に交互に表
示される。かかる指示の多くの他の代替する具体例が本
発明の範囲を逸脱することなく可能であることも、当業
者にとり自明である。
【0091】図2および図6に示すようなキーへの適切
なラベルの配置の組合わせの効果、指示された1対のキ
ー入力による音節の生成、図3及び図6に示すような指
定された1対の第1のキー入力に続く適切なフィードバ
ックの提供、キーのラベルの編成と標準的な順序と日本
語の音節文字表と間の自然な対応、および次のキー入力
が音節の子音を特定する行のラベルのかなかまたは母音
を特定する列のラベルのかなに対応するかどうかのユー
ザーに対する指示を含むことは、明確なテキスト入力に
関し有効であり、日本語のネイティブスピーカーによる
正確な入力と容易な理解および早い学習ができるという
効果がある。テキストを早く入力するということは、少
数のフルサイズのキーからなるキーボードを使うことに
よってそれ故に実現でき、使い方を習得したり実際に使
用することが容易である。
【0092】III.曖昧なおよび曖昧でないキー入力
を組合わせるテキスト入力方法 また、本発明の他の面においては、音節の曖昧なもの
(ambiguous )と曖昧でないもの(unambiguous )の両
方を組合わせることでより効率的な入力方法を実現でき
る。あるの実施の形態においては、ユーザー選択で、入
力される語の第1の音節は上記2回のキー入力を使用し
て曖昧でなく特定される。口蓋音で発音される母音を有
する音節の場合は、これらの第1の2回のキー入力は2
つのひらがな文字(口蓋音で発音される母音を示す小さ
い“ゃ”、“ゅ”、“ょ”を含む)を特定する結果とな
ることに注意されたい。残りの語や句の音節は各音節に
対し1回のキー入力で曖昧に特定される。1または2音
節の短い語の場合、この組合わせ方法は入力時の変換確
定作業を充分に軽減させ、その結果、ユーザーが入力し
たい読み方を発見するために試験を必要とする候補の数
を減らすことができる。また他の代りの実施の形態で
は、語や句の第1の音節のみを曖昧でなく特定するため
に、この技術において既知の複数ストローク特定方法を
使用することができ、残りの音節は曖昧に確定される。
【0093】さらにまた本発明の曖昧な特定方法を使用
する別の実施の形態においては、2入力方法は語又は句
(最初の部分だけよりはむしろ)のいずれか望みの音節
を特定するのに使用することができる。例えば、キーを
押しある特定の時間押を過ぎることは、直接続くキー入
力が望みの音節を曖昧でなく特定するための2入力の2
番目のであることを示すことになる。これには、2つの
利点が存在する。第1は、いずれかの音節(語や句の最
初の音節のみよりもむしろ)が曖昧でなく決定されると
いうことである。第2は、これが入力の効率を増加する
と考えられる場合にのみ、ユーザーは音節を曖昧でなく
特定することを選択することができるということであ
る。、全ての音節が曖昧に特定される場合、ある種の非
共通の語および句に関し(そして特に短い語に関し)、
最も共通に使用される語および句のデフォルト表示は、
望みの読み方を選択するために選択キーの複数の操作を
要求することができる。かかる場合、ユーザーは、同じ
位置の同じ曖昧でなく特定された音節を共にする読み方
の中から選択することのみを必要とするので、少なくと
も1つの音節の曖昧でない特定は、十分に少ないキー入
力の要求で望みの読み方を生成するという結果をもたら
す。
【0094】IV.曖昧なキー入力に基づくテキスト入
力を支持するデ−タベース構造 入力順序を明確にするために使用される語及び句のデー
タベースは、ツリーデータ構造を用いる語彙モジュール
に蓄積される。特別のキー入力順序に対応する語は、ツ
リーデータ構造内において、語の組みおよびそれに付随
する新しいキー入力を有するキー入力順序と結合された
語幹(word stem )を変更する指示の形式で記憶された
データから構成される。このように、順序についてのそ
れぞれの新たなキー入力が行われることのよって、その
キー入力と結合された指示の組が語およびそれに付随す
る新しいキー入力を有するキー入力順序と結合された語
幹の新しい組を創作するために使用される。このように
して、語及び語幹は明らかにデータベースに記憶され
ず、これらはこれらにアクセスするために使用されるキ
ー順序を基にして構成されることになる。
【0095】日本語の場合、前記ツリーデータ構造には
2つのタイプの指示が存在する。第1の指示は、語およ
び句の発音と一致するかなの順序により構成されている
語彙モジュールに蓄積された語及び句の読み方を作成す
る。各読み方に対応する各読み方と結合する見出し語を
創作する第2の指示のリストがある。各読み方は直接先
行するキー入力順序に結合された読み方の1つを変更す
る第1の指示により創作される。同様に、各見出し語
は、第2の指示との結合を有する第1の指示により変更
される読み方と結合された見出し語の1つを変更する第
2の指示により創作される。
【0096】それぞれの第1の指示は既知のキーを参照
するので、特別のかなが付随するような情報はキーと関
連づけられたかなの組に論理的な索引として蓄積され
る。単一のキー540の典型的ダイヤグラムが図11に
示されている。具体例におけるキーの内部の論理的表現
は物理的な配置を反映する必要はない。例えば541は
日本語の語彙モジュールにおいて“「2か」”のキーに
結合されたキーの好ましい論理的表記である。図11中
の542に示されている追加された表記(き、く、け、
こ)もまたキーに関連づけられているものである。ま
た、これらの文字は図11の543に、日本語の辞書で
使用する頻度が減少する(く、き、こ、け)の順番によ
り適切に索引付けされる。図12に示されている表はキ
ー上に表示された優先順位を表しており、日本語を入力
確定に用いられる。拡張することにより、図12は日本
語へのキープレスで曖昧でない状態で使用するためのキ
ー索引についての論理記号索引に関する好ましい表であ
る。
【0097】図12は図1に記載された好ましい実施例
に対応する表を示し、これは分離した区別されたキー6
8を有し、1つ前の文字に濁点か半濁点を入力するとき
に用いられる。区別されたキー68を押すことは、前の
かなに濁点か半濁点のどちらかを入力することは関して
曖昧である。他の実施の形態においては、区別されたキ
ー68は曖昧ではなく濁点を入力するには区別されたキ
ー68を1回押し半濁点の時には連続して2回押す。ま
た、他の方法では、(濁点がある文字やない文字を含め
て)すべてのかなは決まった1つのキーに割り当てられ
ており、文字表においての同じ行で示される。このこと
はデータベースを使用するシステムが区別されたキー6
8の使用を任意であるようにセットすることを認める。
かかるシステムにおいては、区別されたキー68の使用
を要求する選択がされていない状態では、区別されたキ
ー68が1回(濁点)または2回(半濁点)押されるま
では、区別されたかなの追加を特定する指示は行われな
い。
【0098】ワードオブジェクト語彙モジュール101
0の典型的な図が図18に示されている。データツリー
構造は対応するキー入力順序を元にした語彙モジュール
に変換候補を配置するのに使用される。図18に示すよ
うに、語彙モジュールツリーの各ノード、N001、N
002、N011は典型的なキー入力順序を表してい
る。ツリーに表示されているノードは、P001、P0
02、P011のパスでつながれている。曖昧でないシ
ステムの実施の形態では、11の曖昧なデータキーが存
在するので、語彙モジュールツリーにある各親ノードは
さらに下の11の子ノードにつながれている。
【0099】パスでつながれているノードは有効なキー
入力順序を示し、一方、ノードからのパスがないもの
は、無効のキー入力順序を示す。即ち、記憶された語の
いずれとも一致しないものなどである。注意するべき点
は、無効なキー入力順序があった場合には、実施例のシ
ステムは入力されたキー順序の数字による表示の説明を
作成し表示することができることである。文字の変換挿
入点に、数字による表示の説明を(選択キーを押さず
に)表示することは、入力キーに該当する単語が語彙モ
ジュールに含まれていなかったことを示す。
【0100】語彙モジュールツリーは、受信したキー入
力順序によってジグザグに変化する。例えば、ルートノ
ード1011で第2のデータキーが押されると、第1の
キーと結合したデータをルートノード1011の内部か
ら取り出しそして評価することとなる。そうすると、パ
スP002を通ってノードN002に移る。その後、再
度、前記第2のデータキーを押すと第2のキーに結合さ
れたデータがノードN002から取り出されそして評価
されることになり、その後、ノードN102へのパスP
102に移る。さらに、以下に詳細に示すように、各ノ
ードはキー入力順序に対応する多数のオブジェクトと関
連づけられる。キーが入力が受信されそして対応するノ
ードが処理されると、キー入力順序に対応するオブジェ
クトに関するオブジェクトリストが生成される。各語彙
モジュールのオブジェクトリストは、曖昧でないシステ
ムの主ルーチンにより、選択リストを生成するために使
用される。
【0101】図13は、各ノードに関連づけられたデー
タ構造400のブロック図である。前記データ構造は、
語彙モジュールツリーでの各ノードとさらに下にある子
ノードとのリンク情報を持つ。また、前記データ構造
は、ノードのよって表される、典型的なキー入力順序に
関連づけられたオブジェクトを識別するための情報(指
示)も備えている。
【0102】ノードデータ構造400における最初のフ
ィールドは、親ノードとつながっている子ノードの数と
同一性を示す有効なキービットフィールド402であ
り、11の有効なキーの親ノードは、ノードで表された
特定のキー入力順序に関連づけられたオブジェクトを識
別(構成体)するための情報(指示)に結合されてい
る。本発明の実施の形態においては、11のデータキー
があるので、多くとも11の子ノードはいずれかの親ノ
ードとつながることができ、それ故に11の有効なキー
情報は子ノードの有無を示すために有効なキー情報フィ
ールドに提供される。各有効キー情報は、語彙モジュー
ルにおけるそれぞれの子ノードデータ構造へのポインタ
ーを有するポインターフィールド404a、404b、
・・・・404nに関連づけされている。
【0103】子ノードは、子ノードに関連づけられたキ
ー入力が親ノードに関連づけられたキー入力順序を有効
に継続するものであるかどうかを、ただ表示するだけで
あるので、ポインターフィールドの数は各ノードに対し
変化する。例えば、フィールド402の有効キー情報
は、可能な11個のキー入力の内6個のみが有効な子ノ
ードに導くことを示す。何故ならば、6個の有効パスだ
けが存在するので、6個のポインターフィールドが親ノ
ードに関するデータ構造に含まれる。フィールド402
の有効キー情報は、ノードデータ構造内に含まれている
ポインターフィールドの認証を確認するのに使用され
る。もし、キー入力が有効な子ノードへ導かなかった場
合、関連づけられたポインターフィールドは、語彙モジ
ュールを記憶するために必要とされるメモリ空間の量を
保存するためのノードデータ構造から省かれる。
【0104】各ノードは、そのノードにより表現される
キー入力順序対応する多数のオブジェクトに関連づけら
る。各オブジェクトは、ノードデータ構造内に含まれる
有効キービットフィールド402内のビットパターンに
より示されるような、特定の有効キーに付属する図13
のパケット408中の406内の指示により記述され
る。
【0105】各パケット406での各指示は、各ノード
により表現されたキー入力順序に相当するオブジェクト
の1つを記述する。オブジェクトの記載は2つのオブジ
ェクトリストの継続を要求する。図19では、語彙モジ
ュールツリーの親と子から曖昧でないソフトウエア処理
により動的に創作された代表的なオブジェクトリストを
記載する。オブジェクトリスト430は、2回のキー入
力で表現されるノードに関連づけられたオブジェクト1
−N1 を含むオブジェクトリストである。オブジェクト
リスト440は、3回のキー入力で表現されるノードに
関連づけられたオブジェクト1−N2 を含むオブジェク
トリストである。各オブジェクトリストは、各ノードに
関連づけられたすべてのオブジェクトリストを有してい
る。オブジェクトリスト430は、図1のキーボードよ
りキー入力順序「2か」、「2か」を表現する親ノード
と関連付けされている。オブジェクトリスト440は、
キー入力順序「2か」、「2か」、「2か」を表現する
子ノードと関連付けされている。各ノードに関連づけら
れた実際のオブジェクト数を考慮してオブジェクトリス
トのサイズが変化することが認識できるであろう。
【0106】子ノードに関連づけられた各読み方のオブ
ジェクトは、親ノードにより構成されたオブジェクトに
かな文字を追加するという第1の指示を用いて構成され
ている。図13の指示406のパケット内の各指示は、
それ故に、子ノードオブジェクトを構成するために使用
されるオブジェクトを親ノードオブジェクトリストから
認識する図14に示されるフィールド556のOBJECT-L
IST-INDEX を有している。例えば、図19を参照する
と、古いオブジェクトリスト430内の第3のオブジェ
クト“きか”は、新しいオブジェクトリスト440の2
番目のオブジェクト“きかく”を形成するために使用さ
れる。前のオブジェクト識別フィールド556のOBJECT
-LIST-INDEX はそれ故に新しいオブジェクトを形成する
ために使用される古いオブジェクトを識別するために古
いオブジェクトリストへの登録へのリンクを提供する。
【0107】インストラクション558は、新しいオブ
ジェクトを作るために認識されたオブジェクトに加える
符号を示すため、フィールド555のLOGICAL-SYMBOL-I
NDEXを含む。LOGICAL-SYMBOL-INDEXフィールドは、それ
故に、新しいオブジェクトを形成するために付加される
ノードのキー順序内の最後のキーからの文字を明示す
る。文字は図12に示されたような表を用いて明示され
る。例えば、図19に示すように、新しいオブジェクト
リスト440内の第1のオブジェクト“かかく”は、古
いオブジェクトリスト430の第4のオブジェクト“か
か”を使用し、“く”を明示する追加のキー入力を付け
加えることによって形成される。図12の論理記号索引
表において、“く”は“「2か」”のキーの2番目の論
理文字であり、それ故に、オブジェクト“かかく”生成
した指示の論理的記号索引表フィールドは、表の第2の
文字を示すために2に設定される。この方法によるオブ
ジェクトの符号化は、各語彙モジュールに必要な記憶ス
ペースを大幅に削減するため、各ノードと既知のキーの
文字の集合に結合された既知のキー順序を使用する。
【0108】語彙符号化技術はまた検索せずに語彙モジ
ュールの登録にアクセスすることを認める。各新たな有
効なキーが入力されると、このシステムは古いオブジェ
クトから新しいオブジェクトを形成するため現ノードに
おけるキーに関連づけられた指示を実行し、さらに最適
な子ノードのための単一のポインターが追随する。ま
た、語彙モジュール内に全てのオブジェクトを記憶しな
ければならないよりは、新しいオブジェクトは古い解釈
に追加するLOGICAL-SYMBOL-INDEXフィールドを使って規
定される。このように、モジュールにある複数のオブジ
ェクトにより共有される語幹は一度だけ記憶され、それ
からすべてのオブジェクトを創作するために使用され
る。開示された記憶方式は、子ノードのオブジェクトリ
ストを形成のための語彙モジュールにおける親ノードか
らのオブジェクトリストを維持することを要求してい
る。
【0109】図12に示すような論理記号索引表への登
録は単一の記号を必要せず、1つの登録に任意の順序が
を使用することができる。例えば、語“きかなかった”
を形成するために、古いオブジェクトリストから、かな
順序“なかった”を第3のオブジェクト“きか”に追加
する。このような方法では、入力されたキー入力順序の
長さは、関連づけられたオブジェクトの長さと直接一致
する必要はない。符号索引表への登録として記憶された
一連の文字は、任意のキー順序により特定されるべき語
彙オブジェクトを認めることになろう。すなわち、語彙
モジュールの中の随意の位置に蓄積されることになろ
う。
【0110】オブジェクト・タイプ・フィールドは構成
されたオブジェクトに関する追加情報を指定するために
また図14の各指示558内に含まれる。オブジェクト
・タイプ・フィールドは、生成されたオブジェクトが
語、語幹、またはその他のオブジェクトかどうか特定す
る符号を含む。それ故に、オブジェクト・タイプ・フィ
ールドは、与えられた語彙モジュール内で組合わされる
オブジェクトの異なる型を認める。さらに、オブジェク
ト・タイプ・フィールドは、語の発音(speech)の部分
の情報または多数の変形と屈折語尾を形成するのに必要
な情報を保持している。小型化された曖昧でないキーボ
ードシステムは、発音情報の部分を保持する語彙モジュ
ールを用いることで、曖昧でない処理を改善するために
シンタックス解析を実行する付加情報を使用することが
できる。また、オブジェクト・タイプ・フィールドは、
圧縮された形式におけるテキストの伝達のための独特の
コードを保持することができる。前記独特のコードは、
入力されたキー入力順序または関連づけされた曖昧でな
い文字を送信する代わりに遠方の端末装置に送信される
であろう。
【0111】望ましい語彙モジュールツリーデータ構造
のキーの特徴の1つは、各ノードに対応したオブジェク
トがそれらの使用頻度に基づいてノードデータストラク
チャー400に記憶されることである。すなわち、指示
406のパケット内の最初の指示によって構成されたオ
ブジェクトは、第3の指示(存在するならば)よりも高
い使用頻度を有する406内の第2の指示(存在するな
らば)により構成されるオブジェクトよりもより高い使
用頻度を有する。この方法においては、オブジェクトは
オブジェクトリストに自動的に配置され、使用頻度の減
少に従って記録される。この記載の目的において、単語
オブジェクトの使用頻度は使用する代表的な集積の中の
所定の単語を用いる可能性に関係し、これはその集積内
で各語が現われる時間数に比例する。語幹オブジェクト
の場合においては、使用頻度は同じ語幹を持つ全て単語
の使用頻度の合計で決定される。
【0112】各ノードにおける使用頻度または他のラン
ク情報を記憶することは、システムが使用されていると
きに、各オブジェクトのランクを決定しそして分類する
必要性を回避する。このことは、蓄積されオブジェクト
は多数のより長い語に共有する語幹を含むことができる
ので、語ブジェクト用語表において重要な関連がある。
それらの語幹の関連するランクの決定は、子ノード全体
のツリーと各語幹の蓄積情報の詳しい考察を動的に必要
とし、これはポータブルコンピュータにとって大きな処
理負担を追加する。前もってこの情報を決定しそしてそ
れを語彙データに格納することは、処理負担を減少させ
る。更に、使用頻度またはノードによって作成されたオ
ブジェクトのランクが、それらを創作する指示406の
指示により暗黙に表現され、この情報のための追加の記
憶スペースは必要とされない。
【0113】好ましくはオブジェクトがそれらの使用頻
度に従って順番にノードデータ構造400の中に蓄積さ
れると同時に、使用フィールドの頻度が各指示に関係付
けされることが認識されるであろう。使用フィールドの
頻度は、関連するオブジェクトの使用頻度に対応する代
表的な数を含むであろう。異なるオブジェクト間の使用
頻度は各オブジェクトの使用フィールドの頻度を比較す
ることにより決定されるであろう。各オブジェクトパケ
ットを有する使用頻度フィールドを関連づけた、後の構
成を使用する利点は、使用フィールドの頻度が曖昧でな
いシステムにより変更しうることである。例えば、この
システムは、一般的なテキスト入力を行っている間に、
ユーザが使用する語彙モジュールの中にある所定のオブ
ジェクトの頻度を反映して、使用フィールドの頻度を変
更することができる。
【0114】図20は、特別な語彙モジュール内の対応
するオブジェクトを確認のため受信されたキー入力を分
析するためのサブルーチン600のフローチャートであ
る。サブルーチン600は、特別なキー入力順序のため
のオブジェクトリストを構成する。フローチャート中の
ブロック602は新しいオブジェクトリストをクリアす
る。ブロック604は、そのルートノード1011で、
図18に示すツリー1010の処理を開始する。ブロッ
ク606は最初のキー入力を受けることになる。ブロッ
ク608〜612は全ての利用可能なキー入力を処理す
るためにループを形成する。
【0115】図21に示すように、ブロック608はサ
ブルーチン620を呼び出す。決定ブロック610はあ
らゆるキー入力が処理されたかどうかを決定する。も
し、いずれかのキー入力が処理されないままの場合は、
ブロック614は完結したオブジェクトリストに戻る。
もしメインルーチンが、それぞれが最後ではない1より
多いキーを有し、最後ではない全てのキーが前の実行と
同一であり、新しいキー入力順序で繰り返しサブルーチ
ン600を呼び出した場合には、ブロック602および
604の初期化はサブルーチン620が最も新しいキー
入力のみを処理するため直接呼び出された場合には迂回
することが適切であろう。
【0116】図21はサブルーチン600からサブルー
チン620を呼び出すためのフローチャートである。上
で説明したように、曖昧でないシステムは、新たなオブ
ジェクトを構成するために、以前のオブジェクトリスト
のコピーを用いて処理を開始する。ブロック626では
それ故に、それが新しいオブジェクトリストを組み立て
るために使われるように、前のノードからのオブジェク
トのリストが記憶される。
【0117】図7、8で示されたメインルーチンでは、
キー入力はブロック150のシステムによって検出され
る。有効なパスがキー入力に対応する子ノードにあると
きは、新たなキー入力の受信の結果により、辞書モジュ
ールツリー内で下方への移動が生ずる。図21のブロッ
ク621において、指示406および404aのような
ポインターフィールドから成る該当するパケット408
が入力されたキー入力に対応して存在するかどうかを決
定するため、該当するキービットフィールドの試験が行
われる。もし、キー入力と一致する有効なパケットがな
いときは、ブロック624において、前のオブジェクト
リストは、選択リストを生成するために、メインルーチ
ンに返される。
【0118】受信されたキー入力は辞書モジュールの中
のいかなるオブジェクトとも一致しない無効のキー入力
順序の一部であるので、キー入力は無視され、そして現
在のオブジェクトリストは、辞書モジュールからのオブ
ジェクトリストであるとして、再びメインルーチンに戻
される。従って、ブロック622及び624を含むサブ
ルーチン620のブランチは、いずれの無効のキー入力
順序をも無視し、曖昧でないシステムにより作られた選
択リストに含ませるため親ノードにおいて生成されたオ
ブジェクトリストに戻る。
【0119】決定ブロック622において、受信したキ
ー入力に一致する該当するパケットが存在するならば、
サブルーチンは前のオブジェクトリストに新しいオブジ
ェクトリストがコピーされるブロック626に進む。ブ
ロック628は与えられたキーに関連する最初の該当指
示を取り出す。最初の指示が新しいオブジェクトリスト
内で最初のアイテムを生成するように、ブロック630
は繰り返しNEW-INDEXを1に初期化する。サブルーチン
はそこで、該当する指示と関連するオブジェクトリスト
を組立てるため、ブロック632から642までを含む
ループを入る。ブロック632において、OBJECT-LIST-
INDEX フィールド556はテストされ、そして対応する
オブジェクトが前のオブジェクトリストからロードされ
る。ブロック634において、論理記号索引(LOGICAL-
SYMBOL-INDEX)フィールド555は調査され、そして適
切な記号(図12の550のような論理記号索引テーブ
ルを経て受け取られたキーストロークと関連している)
が識別されたオブジェクトの最後に付加される。
【0120】もし与えられたキー551および論理記号
索引552における記号テーブル550への入力が文字
順序を保持するならば、1より多い文字がブロック63
4において識別されたオブジェクトに付加されることが
認識されるであろう。ブロック636において、関連づ
けられたオブジェクト及び記号は新たなオブジェクトリ
ストの新しいオブジェクトとして蓄積される。ブロック
638において、サブルーチンが所定のノードにおいて
所定のキーと関連する最後の有効な指示を処理したかど
うかを決定するために試験が行われる。最後の有効な指
示が処理されなかったならば、ブロック640では、次
の有効な指示が取り出される。ブロック642では、NE
W-INDEX が加算される。
【0121】決定ブロック638のテストがオブジェク
トの全てがノードのために構成されたことを示すなら
ば、サブルーチンはブロック644に進み、そして子ノ
ードに関連するポインタに従う。ブロック646で新し
いオブジェクトリストは選択リストを生成するためにメ
インルーチンに返される。各ノードと関連するオブジェ
クトリストを生成するための図20におけるサブルーチ
ン600がユーザーから受け取られる各キース入力のた
めに形成されるということが認識できるであろう。各キ
ー入力は単に語彙モジュールツリーの中のサブルーチン
をレベル1つだけ進めることになるので、語彙モジュー
ルの“検索”はユーザーが新しいキースト入力順序を入
力することで行われない。検索は各キース入力のために
行われないので、語彙モジュールは最小の処理負荷を有
する各ノードに関連するオブジェクトのリストを戻す。
【0122】オブジェクト識別ソフトウェアプロセスへ
のキース入力に関連して固有のものである、図18によ
り示されるツリーデータ構造1010上で作動する図2
1により示されるサブルーチン620は、サブルーチン
620の処理時間の増加なしに語彙モジュールのための
記憶装置が使用されない一方で、オブジェクトの更に大
きい語彙を検索するいくつかの新規な手段を配置する。
【0123】入力辞書におけるそれらの使用頻度に基づ
き所定の語彙モジュールの論理記号索引テーブル550
(図12)の各列における記号を整理することによっ
て、ツリーデータ構造1010における全てのノード4
00の指示558(図14)の大部分は1に等しいそれ
らの論理記号索引フィールド555を持つようにされ
る。同様に、言語の中でそれらの使用が減少する順序で
オブジェクトリスト440(図19)内で語幹及び語オ
ブジェクトが生成されるように、全てのノード400に
おける全ての指示パケット406の指示558を整理す
ることによって、ツリー構造1010における全てのノ
ード400の指示558の大多数は、1に等しいそれら
のオブジェクトリスト索引(OBJECT-LIST-INDEX )フィ
ールド556を持つようにされる。
【0124】このように、ツリー1010におけるデー
タの大部分は冗長である。冗長度を系統的に確認し、そ
して親ノードから子ノードにリンクする経路を減少する
ことによりそれらを削除し、そしてもはや参照されない
子ノードを削除することにより、元のツリーよりはるか
に少ないノード、はるかに少ない指示、そしてはるかに
少ないリンクを含む高度に維持されそして重なり合うデ
ータ構造を導き、まだ元のツリーから回収可能な総ての
オブジェクトを回収(retrieve)する。
【0125】更に、その指示がオブジェクトリスト44
0に同様のオブジェクトを生成するオリジナルツリーを
通過するパスの明確な事例は、一般化された(特定のも
のに対する)オブジェクト構成規則として前方へ機能す
る保持されたツリー(foldedtree )内の共通のパスに
合流され、所定の語彙モジュールのツリー1010を定
義するために元来使われたよりはるかに多くのオブジェ
クトを生成するための減少された構造を可能にする。例
えば、30、000の英語のワードのリストから生成さ
れた広がった(unfolded)語彙ツリーは、望ましい実施
形態において78、000以上の指示を含むであろう。
上で示されたように保持プロセスの望ましい実施の形態
によって保持された後、修正されたツリーは最大29、
000の指示を含むことができ、図20のフローチャー
トにおける好ましい方法で修正プロセスが実行され、曖
昧なキー入力順序及び検索プロセスが与えられて、語オ
ブジェクトの数より少ない数の構造が検索可能である。
【0126】注目すべきそして新規な結果は、各指示に
よりキー入力に答えて1つの記号を付加することによっ
て、図19のオブジェクトリスト430の1つのオブジ
ェクトを変更するだけである。これは、一般的なオブジ
ェクト構成規則として、指示の共通する順序を再使用す
る維持されたツリー及びソフトウェア検索プロセスの結
果である。修正されたツリー構造の更なる特徴は、オブ
ジェクトをキース入力順序と関連させるための一般化さ
れた規則の自動識別である。そのような規則、語彙モジ
ュールは、成功の高い可能性によって、それを作成する
際初めに使われなかった語及び語幹オブジェクトにキー
入力順序を結び付けることができる。例えば、語彙モジ
ュールを造るための入力語リストは、語「sunning 」で
はなく、語「sun 」、「run 」、及び、「running 」を
含むであろう、しかし、アルゴリズムによって作成され
た保持されたツリー構造は、キー順序に従う選択リスト
のオブジェクトのうちの1つとして、語「sunning 」を
創作するであろう。
【0127】図17に示されるノードは例である。その
該当するキーフィールド562“0101000000
0”における“1”番目によって示されるように、ノー
ド560は2つの該当するキーを持っている。望ましい
実施の形態において、“1”番目の位置は2番目および
4番目のキーが該当するパスであることを示し、そして
それらを566及び568にそれぞれ関連付ける子ノー
ドへの指示及びポインタのパケットを有することを示す
ものである。パケット566は子ノード560にリンク
されているポインタ“P”が後に続く3つの指示、
“(1、1、0)”、“(1、2、0)”、および
“(2、1、1)”を含む。図20のサブルーチン60
0がノード560に通じるキー入力のリストを処理した
ならば、図21のサブルーチン620は続いて生ずるで
あろう好ましい実施の形態における「2か」キーである
“2”キーを処理するために呼ばれる。指示561はキ
ー「2か」(“か”)の最初の論理記号を、インデック
ス1に新しいオブジェクトを造るために、インデックス
1の古いオブジェクトに付加するであろう。
【0128】561の第3のフィールド「0」はSTOP-F
LAG 557(図14)の間違った値(false value )で
あり、これは現在のパケットの最後の指示ではないので
次の指示563が解釈(interpreted) されることを示
す。指示563は、インデックス2で新しいオブジェク
トを造るために、インデックス2の古いオブジェクト
に、「2か」キー(図12の“か”) の最初の論理記号
を付加するであろう。形成された新しいオブジェクトの
インデックスは指示それ自身の順序を内在する故に、即
ち2番目の指示は常に2番目のオブジェクトを形成する
故に、作られる新しいオブジェクトのインデックスは2
であろう。指示563の第3のフィールド、「0」は、
STOP-FLAG 557の間違った値であり、次のインストラ
クション567が解釈される。指示567は、インデッ
クス3で新しいオブジェクトを造るために、第2の論理
的記号(図12におけるキー“く”)をインデックス1
の古いオブジェクトに付加するであろう。指示567の
第3のフィールド「1」はSTOP-FLAG 557の真の値で
あり、これが現在のパケットの最後の指示であり、そこ
でサブルーチン620の実行は、ブロック638からブ
ロック644においてされるであろうことを示す。
【0129】異なる指示パケット408を含む2以上の
ノードを、分離したマルチプルノードとして、同じ目的
に役立つことができる1つのノードに関連付けることは
可能であり、これは語彙のツリー1010におけるある
ノードが新規な判断(sense)において冗長であることを
意味する。この発明の目的に関して語「redundant 」
は、図22−17において示される望ましい実施の形態
に関して以下に記載するであろうソフトウエア処理の動
作により1つのノードが不要となるような2つのノード
に関して使われる。
【0130】例えば、図17に示すノード560をノー
ド574と比較する。指示パケット566および571
においてキー「2か」は正確に一致するが、ノード56
0のキー 「4た」上の指示570はノード574のキ
ー「4た」上の指示572と競合し、いずれも他の仕事
を行うことができず、且つ2つのノードを双方の仕事を
行う1つに結合することはできない。ノード560をノ
ード576と比較する。指示パケット566及び577
は、各々のノードと正確に一致し、キー「2か」に関連
づけられている。指示569及び578はそれらのSTOP
-FLAG フィールド557の設定において異なるが、その
差異によってそれらは競合しない。図21におけるサブ
ルーチン620のオブジェクト検索プロセスの本質的結
果は、あるキーのためのノードで指示のセットを実行す
ることによって作成された新しいオブジェクトリストで
ある。いずれかの子ノードの正しい処理の決定せずに、
追加のオブジェクトをオブジェクトリストの終りに付加
することができる。
【0131】このように、エラーは、578後の追加の
指示の実行によるノード576の子ノードの処理におい
て引き起こされることはない。プロセス本体は誤った指
示が実行された場合や指示がほとんど実行されないとき
にだけ機能をなくすることができる。同様に、ノード5
76のキー「9ら」に関する該当するキーの存在は、ノ
ード560における該当する「9ら」キーが存在しない
ことと競合しない。従って、ノード560及び576は
冗長であり、そして双方のネット(net) 効果を実現で
き、そして双方の子の親ノードとして機能する新しいノ
ード582にマージ(merged)することができる。ポイン
タもまた冗長を定義する際に役割を果たすことを認識す
ることができる。
【0132】更に長い語の語幹を形成することを続けな
い語に関連付けられたたツリーにおける順序の最後のキ
ー入力においては、該当するキーパケット408におけ
るポインタは、更に子ノードがないことを示すために、
望ましい実施の形態において特別な値、NULLを有する。
そのようなノードは、「ターミナルノード」と呼ばれ
る。双方のノードに共通して該当するキーに係る子ノー
ドを有する2つのノードに関し、ターミナルノードと連
絡するまで、または比較されるノードに共通する該当す
るキー順序に派生物(descendant)が存在しなくなるま
では、それぞれの子ノードはそれぞれの親ノードが冗長
であるため冗長でなければならず、子ノードから伝わる
ノードも同様である。
【0133】図22〜17は、圧縮のためのソフトウェ
アプロセスの望ましい実施形態のフローチャート及び1
010と同様の語彙モジュールツリーのフォールディン
グ(folding )を示している。図22は、圧縮された語
彙のモジュールを形成するためのソフトウェアプロセス
の望ましい実施形態のフローチャートである。ブロック
652において、日本語の語彙モジュールに対する図1
1のように、辞書は物理的キーに現れるそれら以外の何
らかの必要な追加の曖昧な記号を確認するために走査さ
れる。ブロック654−656において、図12の実施
の形態と同様に、記号は入力辞書におけるそれらの使用
頻度が減少する順序でそれらの各々のキーにそれらの論
理的指標が割り当てられる。使用頻度を有するオブジェ
クトの辞書を与えることにより、どのようにしてブロッ
ク658がフォーム1010の語彙ツリーを作成するか
は当業者にとり明らかである。ブロック660におい
て、冗長ノードはデータの重複を最小限にするために確
認され互いに合併され、それから、分離された単一のオ
ブジェクトが、複数のオブジェクトを検索するために一
般化された規則に関係付けされた指示順序に戻る。この
プロセスは、図23において詳細に示されている。ブロ
ック662は、ターミナルのノードから全ての残りのNU
LLポインタを確認し、そして、多数の親を有するノード
にポイントするためにそれらを変化させる。
【0134】NULLポインタに子ノードが割り当てらてる
ことは、他の規則が適用されるであろう、また、そのよ
うな規則は、処理されたキーストロークに関係があるフ
ァクタに基づいて、動的にオブジェクト検索の時に適用
されるであろう、ということが認識されるであろう。ブ
ロック664において、それらがスペースを保存するた
めに、更に頻繁に指示、及び、アドレスに割り当てられ
た、更に短いビットパターンを持つビットの唯一のパタ
ーンとしてコード化されるかもしれないように、各唯一
の指示558(図14)、及び、ポインタ404a(図1
3)の残っている場合は、カウントされる。技術的に知
られているように、望ましい実施の形態は、ホフマンコ
ーディング(Huffman coding)である。更に、マルチプル
親ノードの子ノードであるノードは、それらの速い検索
を促進させ、そして、それらをアドレス(address)する
のに必要とされるビットの数を最小限にするために、特
別なオーダーリングス(orderings)に格納されるかもし
れない。ブロック658でツリーを作成している間に、
指示558を選択する際、蓄積され、オブジェクトを示
されて、オブジェクトがワード、または、語幹であると
き、それらのキャラクタ順序がツリー1010におい
て、ノードの冗長度を増大させるために有利に使われる
かもしれない、追加のデータを含むということが認識さ
れるであろう。
【0135】例えば、日本の言語における、必ずしも全
ての組のかなは、等しく常識であるとは限らなく、例と
しては、“ま”は、常識的には“す”を伴うといったこ
とである。かなペアの統計、または、暗号解読(bigram
s)は、前のかなからオブジェクトにおける最も有り得る
次のかなを予測するために使うことができる。そのよう
な予測に関して、図12の論理的記号インデックス34
50における、曖昧な記号の論理的指示は、更に最初の
ポジションの使用を最適化するために、動的に変更され
得る。予測は、3組(triplets)のかな、三重字(trigram
s)、そして一般なエヌグラム(n-grams)によって、拡張
することができる。
【0136】図23は、語彙のモジュールのツリー10
10を曲げるために、ソフトウェアプロセスの望ましい
実施の形態のフローチャートである。ブロック670
は、図22のフローチャートのブロック660から入力
される。ブロック672は、ルートノード1011の後
の図18の1010の最初のノードで始まるために、プ
ロセスを初期化する。ブロック674は、もし現在のノ
ードによりと共に最大限に冗長であるとすれば、ノード
を設置するために、図24のフローチャートにおける望
ましい実施の形態において表されるサブルーチン690
を呼び出す。目的のノードが発見されたならば、ブロッ
ク676は、冗長ノードが共に合併されたブロック67
8の処理を割り当て、また、包括する重複ツリーから、
複製のデータを排除され、さらにこのとき、共有された
順序へ別々の指示の場合が入る。これは、オブジェクト
に関連づけられているキー順序のための一般的な規則で
ある。ブロック676が失敗(fails)したときは、そし
て、ブロック680は、処理が完了したかどうかのテス
トを行う。もし、さらに処理するノードがあるばらば、
フローにおいて、ブロック682に進められる。
【0137】図24は、あるノードに関しての最も高い
冗長度によるノードである、ツリー1010において発
見するための、ソフトウェアプロセスの望ましい実施の
形態のフローチャートである。ブロック692は、図2
3のフローチャートのブロック674から入力される。
ブロック692は、測定された冗長のためにプレースホ
ルダー(placeholder)MAX-SAVINGSを初期化する。ブロッ
ク694は、図18のツリー1010のルートノード1
011でスタートするために、プロセスを初期化する。
ブロック696は、現在のノードに関してあるノードの
冗長を計算するために、図25における、望ましい実施
の形態のフローチャートにおいて表されるサブルーチン
710を呼び出す。ブロック698は、MAX-SAVINGSを
超える冗長度が検出されたかどうかをテストする。もし
そうであれば、ブロック700は、MAX-SAVINGSとし
て、ノードに関して最も冗長であることを、一時的に検
出されたノードのBEST-NODEの一致、及び、冗長の報告
された測定を記録する。ブロック702は、すべてのノ
ードが評価されたかどうかのテストを行う。ブロック7
04まで全てのノードが、もしそうでなければ、フロー
は、現在のノードから次のノードに進む。ブロック70
4から、フローは、ブロック696に戻る。もし、ブロ
ック702の結果が、最後のノードが評価されたという
ことであれば、そのときは、ブロック706は、最も冗
長なノードとの一致を返し、もし常時であれば、図23
のサブルーチン670のブロック674にノードが与え
られる。
【0138】図25は、2つの特定されたノードの間で
数値冗長を計算するために、ソフトウェアプロセスの望
ましい実施の形態のフローチャートである。ブロック7
10は、図24のサブルーチン690のフローチャート
のブロック696から入力される。ブロック712は、
複製の指示のカウントを初期化する。ブロック714
は、KEY-INDEXを1まで初期化する。ブロック716
は、サブルーチンにパラメータとして特定される2つの
ノード400の第1からキーはKEY-INDEXと関連してい
る指示パケット406を読み、そして、それらを一時的
な(temporary)リストであるLIST-Aに入れる。もし、KEY
-INDEXキーが有効キーでないならば、指示は読まれな
い。ブロック718は、サブルーチンにパラメータとし
て特定される、2つのノード400の第2のKEY-INDEX
キーと関連している、指示パケット406を読み、そし
て、それらを一時的リストである、LIST-Bに入れる。も
し、KEY-INDEXキーがが有効キーでないならば、指示は
読まれない。ブロック720は、LIST-AかLIST-Bのいず
れかが空であるか否かを判断する。もし、そうでなけれ
ば、よれによって各々に留まる指示の数を減少させて、
ブロック720は、ブロック722が、LIST-AとLIST-B
の両方から1つの指示を取り出したならば、各1つによ
って、指示の減少は残存する。ブロック724は、それ
らのLOGICAL-SYMBOL-INDEX、及び、OBJECT-LIST-INDEXf
ieldsにおいて、指示が同一かどうかをテストする。も
しそうでなければ、冗長なしのための不履行(failure)
コードは、サブルーチン690のブロック696に返さ
れる。
【0139】ブロック724での決定がイエスである場
合、そのときは、ブロック728は、SAVED-INSTRUCON
のをカウントを増加させる。ブロック720のテストが
イエス(TRUE)であれば、ブロック730に行くように制
御されており、ブロック720では、2つのノードが全
てに関して比較されたかどうかのテストを行う。もしそ
うでなければ、ブロック732は、KEY-INDEXを増大さ
せ、ブロック716に進めるための制御を行う。ブロッ
ク736は、2つのノードのKEY-INDEXキーと関連して
いたポインタのテストを行う。ブロック738は、どち
らかのポインタが空であるかどうかのテストを行う。ポ
インタのいずれも非空ならば、ブロック740に進むよ
うに制御を行い、繰り返しサブルーチン710を使っ
て、子ノードが、2つの非空ポインター(pointers)が冗
長であることによって、ポイントされているかどうかの
テストを行う。ブロック740の結果は、ブロック74
2において、テストされる。2つの子ノードが、冗長で
はないと検出されたならば、エラー(failure)コードが
返される。
【0140】他の方法では、2つの子は、ブロック74
6によって蓄積される、確かな数値スコアによって冗長
であることを検出される。決定ブロック748は、最後
のキー(望ましい実施の形態におけるキー9)と関連して
いたポインタかどうかのテストが行われる。もしそうで
なければ、ブロック752は、KEY-INDEXを増加させ、
ブロック736に進むように制御させる。もし、ブロッ
ク748の決定で、すべてのポインターがチェックされ
たと判断されたならば、サブルーチンがブロック710
で入力されたとき、本来確認された2つのノードの冗長
に蓄積された数値測定は、返される。各ノードに存在す
るブランチ(branches)の数、及び、親ノードの数のよう
な追加の要素を考慮するために、子ノードとしてのノー
ドに、冗長の数値の計算が、負荷を負っているかもしれ
ないということが認識されるであろう。
【0141】2つのノードが、あるキーと関連していた
指示の指示のために冗長ではないならば、入力辞書にお
ける低頻度のワード(word)と関連していた指示のオーダ
(order)が、更に高い頻度オブジェクトと関連していた
指示に対する優先順位と競合せずに再び指示され、この
ようにツリーの冗長度を増大させるであろうということ
が認識されるであろう。冗長なノードを消去することに
よって、ツリーのサイズを減少させるために、上で説明
された方法は、最初の指示から成るツリーに関して記述
された。各ゼロのリスト、または、第2の指示に関す
る、各最初の指令を関連づけさせることは、オブジェク
トの複雑さの融合を増加させることを助長するが、展開
された(disclosed)処理は、明らかにすることができ、
そして、第1と第2の指示の両方を含むツリーにおける
冗長を、排除することができる。更に、メモリにおける
同じ物理的ツリーに蓄積された、その一次そして第2の
指示は、必要ではない。指示の2つのセット(sets)は、
第2の指示ツリーのノードと一致し、第2の指示セット
の順序に一致における、最初の指示ツリーノードの最初
の指示の順序(sequence)まで、個別のツリーに蓄積する
ことができる。同様に、第1の、そして、第2の指示
が、メモリの同じ物理的ツリーに蓄積されるとき、それ
らは、各、最初の指示が、即座に一連の(ゼロ以上)の関
連する第2の指示を従えているように、混合(結合?)
することができる。代りに、ノードにおける最初の指示
の全ては、第1の指示と同じオーダにおける、接触して
いるブロックの第2の順序を従えている次の(contiguou
s)ブロックにおける順序、(ゼロ以上)の関連する第2の
指示を含む各ブロックに蓄積することができる。
【0142】この代替フォーマット(format)において、
それらの第1の指示に関して冗長であるノードは、結合
(merge)することができ、そして、関連する第2の指示
の2以上の個別のセットは、結合(merge)されるかもし
れない。そして、各親ノードでは、結合(merge)された
ノードに飛び、それは、第2の指示の交互のセットのう
ちのいずれが実行されるべきであるかを特定するため
の、追加情報の少ない合計を、加えるために必要なだけ
である。
【0143】更に、発明の更にもう一つの外観(aspect)
において、データベース圧縮における、更に大きい効率
は、特定の読み方(reading)に関連づけられている、各
漢字文字(character)のみあらゆる特別な関連する読み
のための、データベース構造に1度だけ蓄積することに
よって、達成される。一般的に、データベースは、同じ
読み方の同じ漢字のいくらかの異なる例、例えば、動物
(どうぶつ)と植物(しょくぶつ)においての、漢字、
物(ぶつと読む)である。漢字文字(character)の様々
な変わった(unusnal)組み合わせの入力を容易にするた
めに、データベースに明白に含まれない変わった名前、
または、語(word)のように、例えば、各漢字は、所望の
関連する読みのみの入力で、特定されることができるべ
きである。このように、望ましい実施の形態において、
すぐツリー構造のルートからスタートする、与えられた
漢字の各読みは、データベースに含まれ、第2の指示に
付随して、関連した漢字のためのコードの仕様を含む。
この指示は、同じ第2の指示リストにおける別の指示に
よって、同じ読み、そして、同じ特定(specified)とし
て、関連づけられた、他のテキストオブジェクトに関連
する、特別な漢字の存在の相対度数決定されたオーダに
おける第2の指示リストにおいて、蓄積される。全ての
そのようなケースにおいて、データベースツリーのルー
トで、読みのスタート(start)を関連づけることを構築
した、ノード順序の後、一致する第2の指示は、漢字を
無効のテキストオブジェクトに付加する。このように、
漢字を無効のテキストオブジェクトに付加する全ての第
2の指示には、特徴があるフォーマット(インデックス
が前の見出し語のインデックスを特定するのに必要とさ
れない)を有し、漢字文字コードを明確にするために用
いられるビット数は、データデースにおける、表された
有効な漢字の大多数の中で、十分に達成したり、識別し
たりすることができる。
【0144】相応じて、他よりも、ワード、または、フ
レーズの最初のキャラクタとして、データベースのどこ
かのワード、または、フレーズにおいて、漢字文字が表
れたとき、関連する第2の指示は、第1のオブジェクト
における一致する読み方のための第2のオブジェクトリ
ストに、即座に先行しているノードの第1のオブジェク
トリストにおいて、以前に加えられた現存する見出し語
テキストオブジェクトに漢字を加える。このように、こ
の場合においては、指示フォーマットは、第2の見出し
語テキストオブジェクトのインデックスが特定されるフ
ィールドを含まなければならない。同様に、最後のノー
ドにおいて、漢字が追加されることができるために、存
在している見出し語が、「保存され」なくてはいけない
とき、または、かな(第1の指示において、明確にされ
た)が追加されなければいけないときは、第2のオブジ
ェクトインデックスフィールドは、指示に含まれていな
ければならない。このように、これらの2つのタイプの
第2の指示のフォーマットであり、1つは、第2のオブ
ジェクトインデックスではなく、他方は、そのようなイ
ンデックスであり、データベースのサイズを最小限にす
るために、区別(distinguished)であるべきである。
【0145】後のケースにおいて、すなわち、指示にお
ける第2のオブジェクトインデックスがnon-zeroであ
り、そして、漢字が見出し語に付加されるとき、付加さ
れた漢字に関連づけられた読みは、システムによって決
定される。なぜなら、システムは、音節がキャラクタか
らの第1のオブジェクトリストにおいて、関連する読み
に付加され、指示でのインデックスにより特定された見
出し語テキストオブジェクトに、最後に追加されるトラ
ックを保持するからである。上記で説明したように、各
漢字の各読みは、ツリーのルートでスタートするデータ
ベースに蓄積され、漢字のためのコードが関連づけられ
た指示において、十分に特定される。このように、「漢
字が、以前に存在している見出し語に付加されている」
という指示において、その漢字は、十分に特定された漢
字、すなわち、ツリー構造ルートから、開始する決定さ
れた読み(reading)の第2のオブジェクトリストに表さ
れる漢字の位置に対応するインデックスを記憶させるこ
とによって特定される。この試みは、一般的に要求され
ることよりも、はるかに少数で特定される、データベー
スにおいて、漢字の存在の大多数を可能にし、蓄積され
たインデックスは、データベースが作られた時に決定さ
れたることができる、かなり限られた値の範囲内におい
て、消去されるであろう。
【0146】例えば、データベースにおいて、約89,
000個のワードが記憶されており、漢字の変換の約8
9パーセントは、この方法で記憶される。
【0147】1つの実施の形態として、図15に示すよ
うに、4つのタイプの第2の指示が存在し、明確な4つ
の値の1つに相当する2ビットフォーマットフィールド
セットを各々開始する。例えば、
【表2】
【0148】したがって、図15に示すように、フォー
マットフィールド5610が00,01,10にセット
された指令5600〜5602は、すべてが、直前のノ
ードによって生成されたリストの中の既存の見出し語イ
ンデックスを特定するフィールド5611のセカンダリ
ー−オブジェクト−リスト-インデックス(SECONDARY-OB
JECT-LIST-INDEX)を含む。「保持(PRESERVE)」指令5
600において、インデックスを付けられた見出し語は
リスト中に維持され、それが次のノードの1若しくは2
以上の指令によって修正されることができるようになっ
ている。「仮名」指令5601では、インデックスを付
けられた見出し語は、関連付けられた最初(一次)の指
令によって特定された仮名を付加することによって修正
される。「間接的漢字」指令5602では、付加される
漢字を呼び出すための仮名は、指令5602が関連づけ
られる最初(一次)の指令と共に、先行する指令の順序
から決定される。付加される漢字は「漢字−インデック
ス−フロム−ルート(根幹からの漢字インデックス)」
(KANJI-INDEX-FROM-ROOT)フィールド5613によって
指定され、そしてそれは二次指令リストの中の指令のイ
ンデックスであり、一次指令に関連付けられており、ル
ートノード1011から開始される順序の中から決定さ
れる最後の仮名に付加される。「直接(DIRECT)漢字」指
令5603には、所定の漢字のフルエンコーディングを
再生するために十分な情報を含むより大きい「漢字コー
ド」(KANJI-CODE)「ビットフィールド5614が含まれ
る。全ての指令フォーマット5600〜5604は、ま
た、所定の一次指令に関連付けられたグループの最後の
指令を区別するのに寄与する「ストップフラグ」フィー
ルド5612を含む。
【0149】これらの種々のケースの例が図26、27
に示されており、データベースツリー構造の3つのノー
ド中のある可能性のある指令リストの代表を示してい
る。なお、この説明の便宜上、図26、27は一次指令
をデコードされた形で示し、さらに、現実にデータベー
ス指令に格納される論理シンボルインデックス(図12
に示す)ではなく、付加される実際の仮名を示してい
る。また、同じく説明の便宜上、それぞれの指示によっ
て作成されたリストオブジェクトは指令の右側の弓かっ
こ内に示されている。図26、27は、「2か」キー
(例えば図3のキー122)の3回の連続した操作に対
応するノードの、一次指令及び二次指令のリストを部分
的に示したものである。左手カラムは、第1レベルノー
ド(すなわち、ツリー構造のルートからスタートするこ
と)のための指令を示し、順序の中の最初のキー操作の
結果として生成されたテキストオブジェクトを示す。続
く2つのカラムは、2番目と3番目のキー操作による指
令を示す。リスト中の各一次指令は、Y1、・・・、Y
n(「Y」は「読み方YOMIKATA」の頭文字)と
表示されており、各一次指令は関連する二次指令のリス
トと共に示されており、各二次指令はそれぞれM1、・
・・、Mn(Mは「見出し語Midashigo」の頭
文字)で示す。図26、27において、Y0とM0は、
「null(空白)」テキストオブジェクトを表す。した
がって、期待されるように、ルートレベル(レベル1)
において一次指令のすべてがY0を特定し、そして、す
べての二次指令がM0を特定する。したがって、このレ
ベルで代表される二次指令は、「直接漢字」指令(すな
わち、第2−オブジェクト−リスト-インデックスフィ
ールド(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)は、含まれな
い)であり、そして、図26、27に「M0+X」で示
される各漢字キャラクター「X」のためのキャラクター
コードは、指令の「漢字コード」フィールドで完全に特
定される。「直接漢字(DIRECTKANJI)」指令は単に見
出し語の最初の文字として現れる漢字を特定するために
使用されるだけであるので、このような指令がツリーの
第1レベルの下(前)に現われる場合でさえ、前の保持指
令は必要とされない。したがって、「M0+P」の形の
指令は、それらは推論されるから、レベル1には現れ
ず、そして「null「空の」」テキストオブジェクト
を維持する必要がない。例えば、真中のコラム(レベル
2)で、一次指令Y1は、前のレベル(「か」)の読み
方Y1に仮名「く」を付加し、これによって、第2のレ
ベルに読み方オブジェクト「かく」を生成する。5番目
の二次指令M5は、直接漢字指令であり、したがって、
ルートノードから現在のレベルまでに付加された全ての
仮名を含む完全な読み「かく」に対応する。その指令
は、また、文字「画」の正しい出力コードを決定するの
に十分の情報を含んでいる。この同じ漢字文字は、レベ
ル3の一次指令Y2と関連付けられた二次指令M1によ
って生成されている見出し語の一部である。前記一次指
令Y2は仮名「く」を先行するレベル(すなわち、「き
か」)の読み方Y11に付加し、したがって、第3レベ
ルの読み方オブジェクト「きかく」を生成する。この一
次指令Y2に関連付けられた二次指令M1は、「M5+
[M5]」と表示されている。この指令は、「間接漢
字」指令であり、したがって、(図26、27に「M5
+」として示された)5の値を特定する第2−オブジェ
クト−リスト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-I
NDEX)フィールドを含む。これは、前のレベル2におい
てY11(一次指令のオブジェクト-リスト-インデック
ス(OBJECT-LIST-INDEX)フィールドによって参照され
る)と関連付けられる5番目の見出し語オブジェクトに
言及する。このレベル2の見出し語オブジェクトは、一
次指令Y11すなわち「Y9+か」とそれに関連付けら
れた第2の指令M5すなわち「M7+P」によって生成
され、前のレベル(レベル1)の読み方Y2の指令M7
によって生成され完全に特定された、見出し語オブジェ
クト「企」が現在のレベル(レベル2)のリスト中の第
5の見出し語オブジェクトとして複写(保持)されるこ
とを示す。この「保持された」指令は、プレースホルダ
ーとして寄与し、そして、このレベルにおいて加えられ
た仮名「か」が後の指令によって付加されるための漢字
の読み方の始めであることを示す。これは、インデック
スを付けられた漢字[M5]に関連付けられた読みがレ
ベル3(かく)で保持された「か」にY2によって加え
られた「く」をプラスしたものになることが知られてい
る場合、レベル3の「間接的漢字」指示(Y2:M1:
「M5+[M5]」)で起こる。インデックス[M5]が
完全に特定された漢字「画」に導かれる場合、ルートか
ら始まる読み「かく」を調べることで、レベル2のY1
に導かれる。レベル1からの保持された見出し語にこれ
を加えることにより、完全に特定された見出し語「企
画」が生成される。
【0150】他の好ましい実施形態として、他の方法
が、「保持」指令(前述の実施形態におけるフォーマッ
トコード00)により供給された機能を実行するために
使用される。この変形実施形態では、図16に示すよう
に、フォーマットコード00を有する代替指令フォーマ
ット5604は、指令フォーマット5602に類似し、
それは、前に存在している見出し語のインデックスを特
定する、漢字-INDEX−FROM-ルート(KANJI-INDEXFROM-RO
OT)フィールド5613と第2の−オブジェクト−リス
ト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)フィ
ールド5611の両方を特定する。しかしながら、この
変形実施形態において、前記第2−オブジェクト−リス
ト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)は直前
のノードを参照するのではなく、現在のノードよりも、
「仮名の数(NUMBER-OF-KANA)」フィールド5615によ
って特定されたノードの数よりも1つ多い数だけ前のノ
ードを参照する。付加されるための漢字に対応している
読み方は、参照されたノードから現在のノードで参照さ
れた関連づけられた一次指令までの一次指令のチェーン
(連鎖)をたどって戻ることによって決定される。この
アプローチの利点は、中間のノードにおいて、分割され
た「保持」指令が要求されないことであり、データベー
スをよりコンパクトにすることができることである。不
利な点は、以前のノードからの複数のオブジェクトリス
トがキーストロークの順序を計算するために維持されな
ければならないことであり、以前のノードからのたった
1つのリストでは足りないことである。同様に、仮名指
令5605の代替形式では、第2の−オブジェクト−リ
スト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)は、
「仮名の数(NUMBER-OF-KANA)」フィールド5615によ
って特定された数だけ現在のノードよりも先行するノー
ドを参照する。1又は2以上の仮名が付加される順序
は、参照されたノードから現在のノードで参照された関
連づけられた一次指令までの一次指令のチェーン(連
鎖)をたどって戻ることによって決定される。上記と同
じ利点と不利な点が代替「保持」指令に適用される。当
業者に明らかなように、「フォーマットコード」フィー
ルド、「第2−オブジェクト−リスト-インデックス」
フィールド、及び「仮名の数(NUMBER-OF-KANA)」フィー
ルドは、様々な方法で組み合わせ可能であり、例えば、
ハフマン(Huffman)符号化法を使うことで、ストアさ
れた指令においてより大きな圧縮を成し遂げることがで
きる。
【0151】この発明の他の好ましい実施形態におい
て、データベースの更なる圧縮が、次に述べるメカニズ
ムを通して実質的に追加の処理負荷なく成し遂げられ
る。多くの場合、一つの単語において読み方が非初期位
置に現れる場合、所定の漢字に関連する読み方が変更さ
れる。そのようなケースのかなり多くの場合において、
この読み方の変更は前の漢字の発音の共通音声効果の結
果であって、そして、最初の漢字の最初の子音を非発生
から発生へと変更することを引き起こさせ、あるいは、
摩擦音(f,v等の子音)を破裂音(p、b、t、d、k、g等
の子音)へ変更することを引き起こす。これは非初期
(non-initial)の漢字の読み方の最初の仮名に濁点若
しくは半濁点を付加することに対応する。上述されたデ
ータ記憶及び検索のスキームにおいて、追加の項目がデ
ータベースに生成され、ツリー構造の根幹(ルート)か
ら始まるノードの順序において格納された代替読み方
(濁点若しくは半濁点が付加されたもの)に関連付けら
れた完全にエンコードされた漢字を格納する。
【0152】望ましい実施形態においては、漢字が非初
期位置にそのような変わりの読み方と共に現れた場合、
非直接漢字(INDIECT KANJI)指令がその変わりの読み
方を参照して望ましい漢字を特定するのに用いられる。
データベースの大きさを減らすために、参照された漢字
は、代替読み方と関連してルート(根幹)からは格納さ
れておらず、しかし、通常の読み方(濁点若しくは判断
濁点がついたもの)には関連付けられている。意図する
漢字nを特定するために、間接的な漢字インストラクシ
ョンの第2−オブジェクト−リスト-インデックスフィ
ールドに格納された値は、次の方法で修正される:Nを
代替の読み方に関連つけられた根幹から格納された漢字
の数に代表させ、そして、Xを、その漢字がルートから
通常の読み方(濁点若しくは半濁点がないもの)に関連
付けられて格納されている場合、意図する漢字の位置に
対応する第2−オブジェクト−リスト−インデックス値
に代表させる。そして、「間接的漢字」指令の第2−オ
ブジェクト−リスト(LIST)-インデックスフィールドを
値(N+X)にセットする。「間接的漢字」指令を処理
する場合、システムは、最初、格納された漢字を代替読
み方に関連してサーチし、そして、N(フィールド値
(N+X)よりも小さい)の漢字だけがそこに格納され
ていることを決定する。関連付けられた読み方が濁点若
しくは半濁点を有する仮名から始まることを決定し、対
応する通常の読み方が生成され、漢字の決定された数N
がフィールド値(N+X)から差し引かれ、そして意図
する漢字は決定されたインデックス位置Xにおける決定
された通常の読み方のもとに発見される。
【0153】V. あいまいなキーストロークを使用し
ても作動するシステムの動作 図28は、図1に示されるシステムのオペレーションの
3つの典型的な例を示すものである。これらの例は、シ
ステムの動作を説明し、そして、データキー21−3
0、セレクトキー60、コンバートキー62、区別的発
音符キー68の使用を含む好ましい実施形態において提
供されたフィードバックの性質を説明する。この例は、
各キーストロークの結果としてテキスト領域66に現れ
るであろうテキストを示すものであり、そのテキストは
挿入点88(点線下線若しくは実線下線)におけるオブ
ジェクトの特殊なフォーマットを含む。図1に示すよう
に、各キーストロークはキーの数ラベルによって特定さ
れる。
【0154】図28の例は、図1のシステムの好ましい
1の実施例例において、フレーズ「お願いします」がど
のように入力されるかを説明するものである。キー2
1、25、22に対する最初の3つのキーストロークの
それぞれの後で、最も頻繁に使用される読み方が表示さ
れ、それぞれ1、2、3の長さの仮名に対応する。区別
的発音符(Diacritic)キー68に対する4番
目のキーストロークはキー22に対する以前のキースト
ロークの仮名を濁点を有する仮名に特定し、そして、表
示された読み方を最も共通する3つの仮名からなる読み
方であってキー順序21、25、22に対応する読み方
に変更し、三番目の位置に濁点を付す(うなぎ)。キー
21に対する5番目のキーストロークの後では、最も共
通する読み方は「おねがい」であり、これは好ましい入
力フレーズの最初の語に対応する。の変換キー62に対
する次のキーストロークは、表示されたテキストを最も
共通する見出し語であって表示された読み方に対応する
見出し語に変更し、それは、このケースではまた望まし
い入力フレーズの最初の語に対応する。次のキーストロ
ークはデータキー23に対するものであり、それはセレ
クトキー60或いはコンバートキー62に続く操作(こ
のケースでは変換キー62に対する操作)であるため、
それまでと区別されるべき新たなキーストロークの順序
の入力を開始させるものである。キー23に対するこの
キーストロークに引き続き、キー27に対する次の2つ
のキーストロークそしてキー23を再び操作すること
で、最も頻度の高い読み方が常に表示される。このケー
スでは、また、入力フレーズの望ましい語「します」に
対応するそれらのキーストロークの後にその語が表示さ
れる。選択キー60に対する最後のキーストロークは、
現在の語オブジェクトのキーストローク順序が終了した
ことを示し、それによって、キー21〜30に対する次
のキーストロークが新たな入力順序をスタートさせる。
【0155】図28における例2は、データベースに含
まれているフレーズ「ありがとうございます」を入力し
ている際のディスプレイ表示を示したものである。(キ
ー22に対する)7番目のキーストロークの後、データ
ベース中の入力キー順序に一致する単一のオブジェクト
は、望ましい入力フレーズそのものである。したがっ
て、そのポイントにおける順序が完全な語やフレーズに
対応していない場合であっても、最も頻繁にマッチング
する語幹(このケースでは「ありがとうご」)がディス
プレイ表示される。さらに、データベース中にただ1つ
だけ潜在的に一致するオブジェクトが存在し、このオブ
ジェクトの現在の位置にあるかなが濁点を含むため、Di
acriticのキー68が作動させられない場合であって
も、その仮名は濁点と共に表示される。したがって、こ
の場合、Diacriticキー68の作動は任意であり、例2
はDiacriticキー68を作動させずに、「ご」又は
「ざ」を示す場合を示す。1つの語幹が7番目で示さ
れ、入力フレーズ(句)が11のキーストロークで完成
するまで、キーストロークが順序の10番目であって
も、語幹は7番目でディスプレイ表示される。
【0156】例3は、好ましい実施形態において、選択
キー60及び変換キー62に関連付けられた様々な機能
を説明するものである。キー22とキー25に対する最
初の2つのキーストロークの後で、最も頻度高く一致す
る読み方が「この」として決定される。次の、選択キー
60に対するキーストロークは、現在の単語オブジェク
トのデータキー順序の終点を示し、そして、点線の下線
を実線の下線に偏向する。選択キー60を2回押すと、
2番目に頻度の高い読み方「くに」を選択する。それに
引き続く変換キー62に対するキーストロークにより、
前記選択され表示された読み方「くに」に最も共通する
見出し語を選択する。それに引き続くコンバートキー6
2に対する2回目のキーストロークは、単一漢字文字で
ある最小に共通する見出し語、カタカナの語りで選択さ
れた読み方を示す順序の最後の見出し語を巡回する。変
換キー62の引き続くキーストロークは、最初に表示さ
れたひらがな、見出し語の順序における最初のテキスト
解釈であり読み方と同一であるひらがなに戻る。さらな
る追加の変換キー62に対するキーストロークは、巡回
を繰り返させ、再度最も頻度の高い漢字解釈を示す。こ
の後に従って、選択キー60を押すと、現在選択されて
いる読み方「くに」の表示に復帰する。選択キー60を
2度押すと、次に(三番目に)頻度の高い読み方「か
ね」に移行する。次引き続く変換キー62に対するキー
ストロークは、読み方に関連付けられた最初の2つ(最
も共通)の見出し語である単一漢字を通って巡回する。
最後の変換キー62のプレスアンドホールドは、見出し
語リストを逆戻りに巡回し、以前に表示した漢字を再選
択する。
【0157】上述された小型キーボードによる日本語テ
キスト入力システムによれば、コンピュータ及びシステ
ムに含まれるその他の装置のサイズを減少させる。キー
の数を減らすことによって、装置をユーザが片手で保持
することができるように構成することができ、他の手で
操作することを可能にする。明らかにされたシステム
は、正確で高速なテキスト入力ができることから、携帯
電話、PDA、双方向ページャ、若しくは他の小型電子装
置での使用に有効である。このシステムは、タッチスク
リーンを有する装置若しくは限られたディスプレイスク
リーン領域と限られた数のキーしか有しない装置に適用
されることで効率と単純化の両方に寄与することができ
る。この発明のシステムは、日本語音節からなるかなの
形での入力を生成し、入力された仮名を意図する漢字若
しくは仮名の読みに対応する他のテキストに変換する工
程を統合したものである。さらに、この発明のシステム
は、データベースに、非常にコンパクトで最小の処理容
量で処理できるように、システムの運転に必要とされる
情報を格納する方法を提供する。
【0158】なお、当業者であれば、キーボード配列の
設計や基本的なデータベースの設計については、この発
明の要旨を変更しない範囲で多少の変形が可能である。
また、付加されたクレームの範囲内において、ここに記
述したように具体的に実施可能である。
【0159】
【発明の効果】上述された小型キーボードによる日本語
テキスト入力システムによれば、コンピュータ及びシス
テムに含まれるその他の装置のサイズを減少させる。キ
ーの数を減らすことによって、装置をユーザが片手で保
持することができるように構成することができ、他の手
で操作することを可能にする。明らかにされたシステム
は、正確で高速なテキスト入力ができることから、携帯
電話、PDA、双方向ページャ、若しくは他の小型電子装
置での使用に有効である。このシステムは、タッチスク
リーンを有する装置若しくは限られたディスプレイスク
リーン領域と限られた数のキーしか有しない装置に適用
されることで効率と単純化の両方に寄与することができ
る。この発明のシステムは、日本語音節からなるかなの
形での入力を生成し、入力された仮名を意図する漢字若
しくは仮名の読みに対応する他のテキストに変換する工
程を統合したものである。さらに、この発明のシステム
は、データベースに、非常にコンパクトで最小の処理容
量で処理できるように、システムの運転に必要とされる
情報を格納する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る小型化されたキーボー
ドの曖昧性を解消しているシステムを組み込んだ携帯電
話の概略図。
【図2】本発明の実施形態に係る限界の、または、ディ
スプレイの能力なしによる小型化されたキーボードシス
テムを組み込んだ携帯電話のキーパッドの概略図。
【図3】本発明の実施形態に係る入力された一対の曖昧
でない2入力の方法におけるキーストロークの第1とし
て、キー2の後にディスプレイに表示するディスプレイ
能力にを有する、キーボードシステムを組み込んだ携帯
電話のキーパッドの概略図。
【図4】本発明の実施形態に係る図1のシステムの曖昧
性を解消して、小型化したキーボードのハードウェアブ
ロックダイアグラムの図である。
【図5】本発明の実施形態に係る一対の曖昧でない2ス
トローク方法におけるキーストロークの最初のキースト
ロークの前に表示されつつあることを示す小型化したキ
ーボードを組み込んだポータブルコンピュータのタッチ
スクリーンの概略図。
【図6】本発明の実施形態に係るキー操作の一対のキー
入力の最初として、音節“か”、“き”、“く”、
“け”及び“こ”に相当するキー動作によって、表示さ
れつつあることを示す小型化したキーボードを組み込ん
だ図5のタッチスクリーンの概略図。
【図7】本発明の実施形態に係る日本語のための、小型
化されたシステムの曖昧性を解消するキーボードのため
のソフトウエアーの曖昧性を解消するwaod-levelの流れ
を示す図。
【図8】本発明の実施形態に係る日本語のための、小型
化されたシステムの曖昧性を解消するキーボードのため
のソフトウエアーの曖昧性を解消するword-levelの流れ
を示す図。
【図9】本発明の実施形態に係る小型化したキーボード
を組み込んだポータブルコンピュータのタッチスクリー
ンの概略図。
【図10】本発明の実施形態に係る9つのキーを有す
る、小型化したキーボードを組み込んだポータブルコン
ピュータのタッチスクリーンの概略図。
【図11】本発明の実施形態に係るキーへの記号の物理
的結合と物理的キーに現れるキャラクタの追加の強調さ
れた変化を含む論理的結合の例を持つキーとの比較を表
す図。
【図12】本発明の実施形態に係る論理的記号をキーイ
ンデックスに結び付ける表を示す図。
【図13】本発明の実施形態に係る語彙モジュールのツ
リーのノードにおいてデータの好ましい内部の処理を表
す図。
【図14】本発明の実施形態に係る読み方のテキストオ
ブジェクトを生成するための、第1の方法の語彙に関す
る構成を表す図。
【図15】本発明の実施形態に係る読み方の4つの異な
るタイプの見出し語のテキストオブジェクトを造るため
に使われる第2の指示の語彙に関する構成を表す図。
【図16】本発明の実施形態に係る読み方の4つの異な
るタイプの指示の内の2つの見出し語のテキストオブジ
ェクトを造るために使われる第2の指示の語彙に関する
構成を表す図。
【図17】本発明の実施形態に係るノードの構造におい
て可能な内部のデータアイテムの4 つの実施の形態を
表す図。
【図18】本発明の実施形態に係る圧縮されない語彙モ
ジュールの好ましいツリー構造を表す図。
【図19】本発明の実施形態に係るオブジェクトリスト
(語彙モジュールから取り出される途中のオブジェクト
の中間の記憶装置のための実施の形態)を表す図。
【図20】本発明の実施形態に係るキー入力のリストを
与えられた語彙モジュールから、テキストオブジェクト
を取り出すためのソフトウェアプロセスの流れを表す
図。
【図21】本発明の実施形態に係る1つのキー入力を与
えられた語彙モジュールのツリー構造を通過し、そし
て、オブジェクトリストの状態を変更するためのソフト
ウェアプロセスの流れを表す図。
【図22】本発明の実施形態に係る圧縮された語彙モジ
ュールを展開するためのソフトウェアプロセスの流れを
表す図。
【図23】本発明の実施形態に係る語彙モジュールのツ
リーデータ構造を展開するためのソフトウェアプロセス
の流れを表す図。
【図24】本発明の実施形態に係る1秒当たり設置ノー
ドのためのソフトウェアプロセスのあるノードとの比較
に最も大きい冗長度を持つ語彙モジュールのツリーの流
れを表す図。
【図25】本発明の実施形態に係る語彙モジュールにお
いてツリーの2つのノードの間の冗長を計算するための
ソフトウェアプロセスの流れを表す図。
【図26】本発明の実施形態に係る音節“か”、
“き”、“く”、“け”及び、“こ”とあいまいに関連
している、キー上の一連の3つの連続したキーストロー
クのためのデータベースの部分的な内容の流れを表す
図。
【図27】本発明の実施形態に係る音節“か”、
“き”、“く”、“け”及び、“こ”とあいまいに関連
している、キー上の一連の3つの連続したキーストロー
クのためのデータベースの部分的な内容の流れを表す
図。
【図28】本発明の実施形態に係る、図1に示されるシ
ステムのテキストの内容をディスプレイ66に示すると
きの、テキストの入力中に、一連のキー上での、各キー
入力に続く入力操作のシステム制御の代表的な実施の形
態を表す図。
【図29】本発明の実施形態に係る基本的な日本語の音
節表を示す図。
【図30】本発明の実施形態に係る発音区別に用いる、
追加の日本語の音節表を示す図。
【図31】本発明の実施形態に係る口蓋音化された母音
が付加された日本語の音節表を示す図。
【図32】本発明の実施形態に係る日本語の音節表に関
する分類表を示す図。
【図33】本発明の実施形態に係る日本語の音節表に関
する分類表を示す図。
【図34】本発明の実施形態に係る日本語の音節表に関
する互い違いの(Alternate)分類表を示す図。
【符号の説明】
21〜30…キー 52…携帯型電話 53…ディスプレイ 54…キーボード 60…変換キー 62…選択キー 64…クリアキー 66…テキスト領域 67…モードキー 68…区別的発音符キー 77…選択リスト領域 88…挿入ポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード・ピー・フリンチェム アメリカ合衆国、ワシントン州 98119、 シアトル、ダブリュ・キニア・プレイス 118 (72)発明者 イーサン・アール・ブラッドフォード アメリカ合衆国、ワシントン州 98103、 シアトル、エヌ・サーティーフィフス・ス トリート 1412 (72)発明者 ダイジュ・マツオ アメリカ合衆国、ワシントン州 98133、 シアトル、メリディアン・アベニュー・エ ヌ・ナンバー 606、10306

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザーによる日本語仮名文字の入力順
    序を生成する入力システムであって、 このシステムは以下の構成要素を有する: (a)ユーザ入力装置:複数の入力手段を有し、各入力
    手段のそれぞれには複数の文字が関連付けられており;
    命令入力順序のペアが、このユーザ入力装置が操作され
    て2つの入力手段が順に選択される毎に生成され、それ
    はすでに選択されている入力手段の順序に依存する; (b)日本語の各音節のそれぞれを1又は2以上の前記
    命令入力順序のペアに関連付けるメモリ:日本語音節の
    複数のセット、すなわち{あ、い、う、え、お}、
    {か、き、く、け、こ、きゃ、きゅ、きょ}、{さ、
    し、す、せ、そ、しゃ、しゅ、しょ}、{た、ち、つ、
    て、と、ちゃ、ちゅ、ちょ}、{な、に、ぬ、ね、の、
    にゃ、にゅ、にょ}、{は、ひ、ふ、へ、ほ、ひゃ、ひ
    ゅ、ひょ}、{ま、み、む、め、も、みゃ、みゅ、み
    ょ}、{や、ゆ、よ}、{ら、り、る、れ、ろ、りゃ、
    りゅ、りょ}、{わ、を}の各セットが、前記入力順序
    ペアに関連付けられ、各1のセットに関連付けられた入
    力順序ペアは第1番目の要素が同じ入力手段であり、こ
    の入力手段は前記の各セット毎に異なり;日本語音節の
    複数のセット、すなわち{あ、か、さ、た、な、は、
    ま、や、ら、わ}、{い、き、し、ち、に、ひ、み、
    り}、{う、く、す、つ、ぬ、ふ、む、ゆ、る}、
    {え、け、せ、て、ね、へ、め、れ}、{お、こ、そ、
    と、の、ほ、も、よ、ろ、を}、{や、きゃ、しゃ、ち
    ゃ、にゃ、ひゃ、みゃ、りゃ}、{ゆ、きゅ、しゅ、ち
    ゅ、にゅ、ひゅ、みゅ、りゅ}、{よ、きょ、しょ、ち
    ょ、にょ、ひょ、みょ、りょ}の各セットが、前記入力
    順序ペアに関連付けられ、各1のセットに関連付けられ
    た入力順序ペアは第2番目の要素が同じ入力手段であ
    り、この入力手段は前記の各セット毎に異なる; (c)ユーザにシステム出力を表示するディスプレイ: (d)ユーザー入力装置、メモリ及びディスプレイに接
    続されたプロセッサ:入力手段の選択が、前記ペアの第
    1番目の選択であるか第2番目の選択であるかを判断、
    分類し、前記メモリから各完成した入力順序ペアに関連
    付けられた日本語音節を特定する順序特定部と;各生成
    された入力順序ペアに関連付けて特定された日本語音節
    を、その入力順序のテキストとして表示するための出力
    部;とを有する。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、 生成された入力順序ペアの第1番目の入力を受け取るこ
    とで、 前記プロセッサは前記ディスプレイ上に、命令入力順序
    ペアのセットに関連付けられた日本語音節を表示するよ
    うに出力し、 この命令入力順序ペアのセットの全ての要素は、受け取
    った入力手段を第1の要素として有する、 ことを特徴とするシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシステムにおいて、 ディスプレイ上に表示された日本語音節のセットにおけ
    る各音節は、 前記音節に関連する命令入力順序ペアの第2の要素から
    なる入力手段の表示に関連して表示されることを特徴と
    するシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシステムにおいて、 複数の文字に関連付けられた10個の入力手段を有する
    ことを特徴とするシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のシステムにおいて、 複数の文字に関連付けられた9個の入力手段を有し、 2つの文字セット、すなわち{あ、い、う、え、お}と
    {や、ゆ、よ}は、第1の要素として同じ入力手段を有
    する命令入力順序ペアに関連付けられていることを特徴
    とするシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシステムにおいて、 日本語音節の「っ」と「ん」は、第2の要素として異な
    る入力手段を有する命令入力順序ペアに関連付けられて
    いることを特徴とするシステム。
  7. 【請求項7】 ユーザにより入力された曖昧な入力順序
    の曖昧性を解消し、日本語の文字出力を生成する曖昧性
    解消システムにおいて、以下の構成を有する: (a)ユーザ入力装置:複数の入力部を有し、 各入力部が複数の文字と関連付けられており、 入力順序が、ユーザ入力装置が操作され前記入力部が選
    択されるたびにその選択順序に対応して発生され、 発生された入力順序は、各入力部に関連付けられた文字
    が複数であるが故に曖昧性を有するテキスト解釈を保持
    するものである; (b)メモリ:複数の読み方オブジェクトを構成するた
    めのデータを含むものであり、 各読み方オブジェクトは入力順序および使用頻度とに関
    連付けられ、 各読み方オブジェクトは仮名の順序を特定し、この仮名
    の順序はユーザに出力される1又は2以上のテキストオ
    ブジェクトの読み方に対応するものであり、 そのオブジェクトは完成した語句・フレーズオブジェク
    ト、未完成の語句やフレーズ中の仮名の最初の順序から
    なる語幹オブジェクト、及びそれら語句・フレーズ及び
    語幹の両方を含むオブジェクトからなり、 全ての語句、フレーズ及び語幹オブジェクトはこのメモ
    リに複数のノードを有するツリー構造で格納され、 各ノードは、入力順序および1若しくは2以上の読み方
    オブジェクトと関連付けられている; (c)ディスプレイ:ユーザに対してシステム出力を表
    示する; (d)プロセッサ:ユーザ入力装置、メモリ、およびデ
    ィスプレイに接続されており、このプロセッサは、各入
    力順序に関連付けられたメモリ中の1又は2以上の特定
    された読み方オブジェクトから、少なくとも1以上の最
    も高い使用頻度の候補オブジェクトを特定し、 この候補オブジェクトは、少なくとも1以上の語句若し
    くはフレーズオブジェクトが前記発生された入力順序に
    関連付けられている場合には、その語句若しくはフレー
    ズオブジェクトであり、 この候補オブジェクトは、前記発生された入力順序に関
    連付けられた語句若しくはフレーズオブジェクトがない
    場合には、語幹オブジェクトであり、 そして、このプロセッサは、前記各発生された入力順序
    に関連する少なくとも1以上の特定された候補オブジェ
    クトを、その入力順序の解釈テキストとしてディスプレ
    イに表示させるための出力信号を生成する;ことを特徴
    とするシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のシステムにおいて、 濁点および半濁点を含む特別なディアクリティック(di
    acritic)記号が付された1又は2以上の仮名が、それ
    らの記号が付されていない仮名と同じ入力手段に関連付
    けられていることを特徴とするシステム。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のシステムにおいて、 ユーザ入力装置は、 濁点および半濁点を含む特別なディアクリティック記号
    が関連付けられている追加の入力部を有し、 そのような記号を有する1又は2以上の仮名を含むテキ
    ストオブジェクトが、前記追加の入力部の1又は2以上
    の操作を含む入力順序に関連付けられていることを特徴
    とするシステム。
  10. 【請求項10】 請求項7記載のシステムにおいて、 メモリ中のツリー構造中の各読み方オブジェクトが0若
    しくは1の見出し語オブジェクトと関連付けられてお
    り、 各見出し語オブジェクトは関連付けられた読み方オブジ
    ェクトをテキスト解釈したものであり、 そして、各見出し語オブジェクトは、漢字、平仮名、片
    仮名の任意の組合わせからなる文字順序であることを特
    徴とするシステム。
  11. 【請求項11】 請求項10のシステムにおいて、 読み方オブジェクトと関連する使用頻度が、 読み方オブジェクトと関連する全ての文字解釈の使用の
    頻度の合計に対応することを特徴とするシステム。
  12. 【請求項12】 請求項7のシステムにおいて、 複数の入力の1つは、曖昧でない選択入力部(selectio
    n input)であり、 ユーザはこの選択入力部を選択することによって、入力
    された入力順序の文字解釈として最高頻度の読み方オブ
    ジェクトを受入れることができ、 それ以降の入力部の選択は、新しい入力順序の第1の入
    力として処理されることを特徴とするシステム。
  13. 【請求項13】 ユーザは前記曖昧いでない選択入力の
    付加的な選択による入力順序の解釈として代わりの読み
    方オブジェクトを選択し、前記曖昧いでない選択入力の
    各選択は発生された入力順序と関連するメモリ中の1以
    上の識別された読み方オブジェクトから読み方オブジェ
    クトを選択し、前記代わりの読み方オブジェクトは使用
    の減少した頻度を有し、それにおいて1以上の文字と関
    連する複数の入力の1つの選択が新しい入力順序の第1
    の入力として続いて処理される請求項12記載のシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 複数の文字と関連する複数の入力のそ
    れぞれがまた数字と関連しており、それはそれぞれ発生
    された入力順序が関連する数字により前記数字から構成
    される数字原文解釈を有し、前記数字解釈は前記曖昧い
    性のない選択入力の付加的な選択によって入力順序の解
    釈としてユーザが選択する読み方オブジェクトに含まれ
    ている請求項13記載のシステム。
  15. 【請求項15】 前記数字解釈は、前記曖昧い性のない
    選択入力の付加的な選択によって入力順序の解釈として
    ユーザが選択する読み方オブジェクトの全てにしたがっ
    てユーザに与えられる請求項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】 請求項10のシステムにおいて、 (a)前記複数の入力部の1つは曖昧性のない選択入力
    部であり、 ユーザはこの選択入力部を選択することにより、入力さ
    れた入力順序のテキスト解釈として最高の使用頻度を有
    する読み方オブジェクトを受け入れることができ、 (b)ユーザは前記選択入力部の付加的な選択により入
    力順序のテキスト解釈として別の読み方オブジェクトを
    選択することが可能であり、 前記選択入力部の各選択は発生された入力順序と関連す
    るメモリ中の特定された1以上の読み方オブジェクトか
    ら1つの読み方オブジェクトを選択し、前記別の読み方
    オブジェクトは使用頻度が低くなっており、 (c)複数の入力の1つは曖昧性のない変換入力部であ
    り、 ユーザはこの変換入力部を選択することにより、入力さ
    れた入力順序のテキスト解釈として最高の使用頻度を有
    する読み方オブジェクトと関連する最高の使用頻度を有
    する見出し語オブジェクトを選択し、 (d)ユーザは前記変換入力部の付加的な選択により入
    力された入力順序のテキスト解釈として最高の使用頻度
    を有する読み方オブジェクトと関連する別の見出し語オ
    ブジェクトを選択し、前記変換入力部の各選択は、最高
    の使用頻度を有する読み方オブジェクトと関連するメモ
    リ中の識別された1以上の見出し語オブジェクトから1
    つの見出し語オブジェクトを選択し、前記別の見出し語
    オブジェクトは使用頻度が低くなっており、 (e)ユーザは前記選択入力部の付加的な選択により入
    力順序のテキスト解釈として別の読み方オブジェクトを
    選択した後、ユーザは前記変換入力部の選択により入力
    された入力順序のテキスト解釈として前記選択された読
    み方オブジェクトと関連する最高の使用頻度を有する見
    出し語オブジェクトを選択し、 (f)ユーザは前記選択入力部の付加的な選択により入
    力順序のテキスト解釈として別の読み方オブジェクトを
    選択した後、ユーザは前記変換入力部の付加的な選択に
    より入力された入力順序のテキスト解釈として前記選択
    された読み方オブジェクトと関連する別の見出し語オブ
    ジェクトを選択し、前記変換入力部の各選択は、選択さ
    れた読み方オブジェクトと関連するメモリ中の識別され
    た1以上の見出し語オブジェクトから1つの見出し語オ
    ブジェクトを選択し、前記別の見出し語オブジェクトは
    使用頻度が低くなっており、 (g)前記選択入力部の1以上の選択に続いて1以上の
    文字と関連する複数の入力の任意の1つの選択が新しい
    入力順序の第1の入力として処理され、 (h)前記変換入力部の1以上の選択に続いて1以上の
    文字と関連する複数の入力の任意の1つの選択が新しい
    入力順序の第1の入力として処理されることを特徴とす
    るシステム。
  17. 【請求項17】 請求項13のシステムにおいて、 各入力順序のためにユーザーに出力された最初の仮名音
    節は、1またはそれ以上の入力の最初の結果によって曖
    昧性がなく指定され、 ユーザーが、曖昧でない1またはそれ以上の文字に関連
    された1またはそれ以上の入力順序に続いて、「選択」
    入力を選択したようなとき、 プロセッサーがただそれらの読み方オブジェクトのメモ
    リにおいて、1つまたはそれ以上の読み方オブジェクト
    から確認しており、 読み方オブジェクトは、同じ最初の位置にある、同様な
    曖昧でない確定された仮名を含むことを特徴とするシス
    テム。
  18. 【請求項18】 請求項17のシステムにおいて、ユー
    ザーに出力された最初の仮名音節は、請求項1のシステ
    ムによって指定されたような、キーストロークの指示さ
    れた対によって、曖昧なく指定されたことを特徴とする
    システム。
  19. 【請求項19】 請求項17のシステムにおいて、 ユーザーに出力された最初の仮名音節は、1回またはそ
    れ以上の回数関連づけられた音節と共に入力することを
    選択することによって、曖昧なく指定され、 各音節は、各入力に関連づけられ、 各入力は、入力が曖昧ない一般的な音節から選択された
    入力の希な回数にさらに関連づけられたことを特徴とす
    るシステム。
  20. 【請求項20】 請求項16のシステムにおいて、 各入力順序のためにユーザーに出力された最初の仮名音
    節は、1またはそれ以上の入力の最初の結果によって曖
    昧性がなく指定され、 ユーザーが、曖昧でない1またはそれ以上の文字に関連
    された1またはそれ以上の入力順序に続いて、「選択」
    入力を選択したようなとき、 プロセッサーがただそれらの読み方オブジェクトのメモ
    リにおいて、1つまたはそれ以上の読み方オブジェクト
    から確認しており、 読み方オブジェクトは、同じ最初の位置にある、同様な
    曖昧でない確定された仮名を含むことを特徴とするシス
    テム。
  21. 【請求項21】 請求項20のシステムにおいて、ユー
    ザーに出力された最初の仮名音節は、請求項1のシステ
    ムによって指定されたような、キーストロークの指示さ
    れた対によって、曖昧なく指定されたことを特徴とする
    システム。
  22. 【請求項22】 請求項20のシステムにおいて、 ユーザーに出力された最初の仮名音節は、1回またはそ
    れ以上の回数関連づけられた音節と共に入力することを
    選択することによって、曖昧なく指定され、 各音節は、各入力に関連づけられ、 各入力は、入力が曖昧ない一般的な音節から選択された
    入力の希な回数にさらに関連づけられたことを特徴とす
    るシステム。
  23. 【請求項23】 請求項16のシステムにおいて、 メモリのツリー構造において、各読み方は、1つまたは
    それ以上の見出し語に関連され、 各見出し語オブジェクトは、読み方オブジェクトに関係
    する逐語的な解釈であり、 各見出し語オブジェクトは、漢字、及び、平仮名とカタ
    カナの様々な組み合わせを含んでいる文字の順序を含有
    しており、 各読み方オブジェクトのためのプロセッサーによって、
    生成されたカタカナのみを含む、「かたかな−のみ」(k
    atakana-only)の見出し語オブジェクトに関連し、 「かたかな−のみ」見出し語オブジェクトは、曖昧でな
    い変換入力という追加選択によって、入力順序解釈とし
    てユーザーが選択することができる見出し語オブジェク
    トの中に含むことを特徴とするシステム。
  24. 【請求項24】 請求項23のシステムにおいて、 「かたかな−のみ」という見出し語オブジェクトは、 見出し語オブジェクトのすべてに関連するユーザーに存
    在しており、ユーザーは曖昧でない変換入力といわれる
    追加選択によって、入力順序の解釈として 選択することができることを特徴とするシステム。
  25. 【請求項25】 ユーザにより入力された曖昧な入力順
    序の曖昧性を解消し、日本語の文字出力を生成する曖昧
    性解消システムにおいて、以下の構成を有する: (a)ユーザ入力装置:複数の入力部を有し、 各入力部が複数のローマ字文字と関連付けられており、 入力順序が、ユーザ入力装置が操作され前記入力部が選
    択されるたびにその選択順序に対応して発生され、それ
    は、既に選択されてきた入力部に対応するものであり、 発生された入力順序は、各入力部に関連付けられた文字
    が複数であるが故に曖昧性を有するテキスト解釈を保持
    するものである; (b)メモリ:複数の読み方オブジェクトを構成するた
    めのデータを含むものであり、 各読み方オブジェクトは入力順序および使用頻度とに関
    連付けられ、 各読み方オブジェクトはローマ字文字の順序を特定し、
    このローマ文字の順序はユーザに出力される1又は2以
    上のテキストオブジェクトの読み方を有する仮名に対応
    するものであり、 そのオブジェクトは完成した語句・フレーズオブジェク
    ト、未完成の語句やフレーズ中の仮名の最初の順序から
    なる語幹オブジェクト、及びそれら語句・フレーズ及び
    語幹の両方を含むオブジェクトからなり、 全ての語句、フレーズ及び語幹オブジェクトはこのメモ
    リに複数のノードを有するツリー構造で格納され、 各ノードは、入力順序および1若しくは2以上の読み方
    オブジェクトと関連付けられている; (c)ディスプレイ:ユーザに対してシステム出力を表
    示する; (d)プロセッサ:ユーザ入力装置、メモリ、およびデ
    ィスプレイに接続されており、 このプロセッサは、各入力順序に関連付けられたメモリ
    中の1又は2以上の特定された読み方オブジェクトか
    ら、少なくとも1以上の最も高い使用頻度の候補オブジ
    ェクトを特定し、 この候補オブジェクトは、少なくとも1以上の語句若し
    くはフレーズオブジェクトが前記発生された入力順序に
    関連付けられている場合には、その語句若しくはフレー
    ズオブジェクトであり、 この候補オブジェクトは、前記発生された入力順序に関
    連付けられた語句若しくはフレーズオブジェクトがない
    場合には、語幹オブジェクトであり、 そして、このプロセッサは、前記各発生された入力順序
    に関連する少なくとも1以上の特定された候補オブジェ
    クトを、その入力順序の解釈テキストとしてディスプレ
    イに表示させるための出力信号を生成する;ことを特徴
    とするシステム。
  26. 【請求項26】 請求項25記載のシステムにおいて、 メモリ中のツリー構造中の各読み方オブジェクトが0若
    しくは1の見出し語オブジェクトと関連付けられてお
    り、 各見出し語オブジェクトは関連付けられた読み方オブジ
    ェクトをテキスト解釈したものであり、 そして、各見出し語オブジェクトは、漢字、平仮名、片
    仮名の任意の組合わせからなる文字順序であることを特
    徴とするシステム。
  27. 【請求項27】 請求項26のシステムにおいて、
    (a)前記複数の入力部の1つは曖昧性のない選択入力
    部であり、 ユーザはこの選択入力部を選択することにより、入力さ
    れた入力順序のテキスト解釈として最高の使用頻度を有
    する読み方オブジェクトを受け入れることができ、
    (b)ユーザは前記選択入力部の付加的な選択により入
    力順序のテキスト解釈として別の読み方オブジェクトを
    選択することが可能であり、 前記選択入力部の各選択は発生された入力順序と関連す
    るメモリ中の特定された1以上の読み方オブジェクトか
    ら1つの読み方オブジェクトを選択し、前記別の読み方
    オブジェクトは使用頻度が低くなっており、(c)複数
    の入力の1つは曖昧性のない変換入力部であり、ユーザ
    はこの変換入力部を選択することにより、入力された入
    力順序のテキスト解釈として最高の使用頻度を有する読
    み方オブジェクトと関連する最高の使用頻度を有する見
    出し語オブジェクトを選択し、(d)ユーザは前記変換
    入力部の付加的な選択により入力された入力順序のテキ
    スト解釈として最高の使用頻度を有する読み方オブジェ
    クトと関連する別の見出し語オブジェクトを選択し、前
    記変換入力部の各選択は、最高の使用頻度を有する読み
    方オブジェクトと関連するメモリ中の識別された1以上
    の見出し語オブジェクトから1つの見出し語オブジェク
    トを選択し、前記別の見出し語オブジェクトは使用頻度
    が低くなっており、(e)ユーザは前記選択入力部の付
    加的な選択により入力順序のテキスト解釈として別の読
    み方オブジェクトを選択した後、ユーザは前記変換入力
    部の選択により入力された入力順序のテキスト解釈とし
    て前記選択された読み方オブジェクトと関連する最高の
    使用頻度を有する見出し語オブジェクトを選択し、
    (f)ユーザは前記選択入力部の付加的な選択により入
    力順序のテキスト解釈として別の読み方オブジェクトを
    選択した後、ユーザは前記変換入力部の付加的な選択に
    より入力された入力順序のテキスト解釈として前記選択
    された読み方オブジェクトと関連する別の見出し語オブ
    ジェクトを選択し、前記変換入力部の各選択は、選択さ
    れた読み方オブジェクトと関連するメモリ中の識別され
    た1以上の見出し語オブジェクトから1つの見出し語オ
    ブジェクトを選択し、前記別の見出し語オブジェクトは
    使用頻度が低くなっており、(g)前記選択入力部の1
    以上の選択に続いて1以上の文字と関連する複数の入力
    の任意の1つの選択が新しい入力順序の第1の入力とし
    て処理され、(h)前記変換入力部の1以上の選択に続
    いて1以上の文字と関連する複数の入力の任意の1つの
    選択が新しい入力順序の第1の入力として処理されるこ
    とを特徴とするシステム。
  28. 【請求項28】 請求項7記載のシステムにおいて、 複数のノードは、複数のパスによって接続され、 複数の各パスは、 ベース入力順序に関連する親ノードと、親ノードのベー
    ス入力順序及び追加の入力とに関連する子ノードとをリ
    ンクさせるものであることを特徴とするシステム。
  29. 【請求項29】 請求項28記載のシステムにおいて、 子ノードに関連付けられた読み方オブジェクトは、その
    子ノードがリンクされている対応した親ノードと関連付
    けられた読み方オブジェクトに基づいていることを特徴
    とするシステム。
  30. 【請求項30】 請求項29記載のシステムにおいて、 子ノードと関連付けられた読み方オブジェクトは、対応
    している親ノードと関連付けられた読み方オブジェクト
    を修正するためにメモリに予め記憶されたコードを使用
    して構成されていることを特徴とするシステム。
  31. 【請求項31】 請求項30のシステムにおいて、 対応する親ノードに関連する読み方オブジェクトを修正
    することによって子ノードに関連する読み方オブジェク
    トを構成するために使用されるコードは、 対応する親ノードに関連付けられた読み方オブジェクト
    の数値インデックスの仕様と、 親ノードを子ノードにリンクする付加的な入力と関連付
    けられた文字の1つの数値インデックスの仕様とを含む
    ことを特徴とするシステム。
  32. 【請求項32】 請求項31記載のシステムにおいて、 子ノードと関連付けられた読み方オブジェクトを、対応
    した親ノードと関連付けられた読み方オブジェクトを修
    正することによって構成するために使用されるコード
    は、そのコードが、子ノードと関連付けられたオブジェ
    クトを生成するコードの順序の最終コードであるかどう
    かの仕様をさらに含んでいることを特徴とするシステ
    ム。
  33. 【請求項33】 請求項31記載のシステムにおいて、 親ノードにリンクされた子ノードに対応する付加的な入
    力の番号およびアイデンティティは、前記子ノードの番
    号およびアイデンティティを示すvalidkeyビッ
    トのフィールドによって親ノードにおいて示されること
    を特徴とするシステム。
  34. 【請求項34】 請求項33記載のシステムにおいて、 子ノードと関連付けられた読み方オブジェクトを生成す
    るために使用される1以上のコードの各セットは、前記
    子ノードへのポインタによって直ぐ後続され、1以上の
    コードの1以上のセットおよび後続するポインタは、前
    記子ノードの番号およびアイデンティティを示すval
    id keyビットと同じ順番で親ノード内のメモリに
    順次配置されることを特徴とするステム。
  35. 【請求項35】 請求項31記載のシステムにおいて、 子ノードと関連付けられた読み方オブジェクトを生成す
    るコードの順序は、前記オブジェクトの使用頻度で分類
    される順序で読み方オブジェクトが生成されるようにメ
    モリにおいて順序付けられていることを特徴とするシス
    テム。
  36. 【請求項36】 請求項31記載のシステムにおいて、 各入力手段と関連付けられた文字のインデックスは、メ
    モリ中の読み方オブジェクトにおける文字の発生頻度の
    descending順に文字に順次割当てられること
    を特徴とするシステム。
  37. 【請求項37】 請求項36記載のシステムにおいて、 子ノードと関連付けられた読み方オブジェクトを、対応
    した親ノードと関連付けられた読み方オブジェクトを修
    正することによって構成するために使用されるコードは
    また、オブジェクトタイプの仕様を含んでおり、このオ
    ブジェクトタイプは子ノードと関連付けられたその構成
    されたオブジェクトと関連付けられることを特徴とする
    システム。
  38. 【請求項38】 特定されたオブジェクトタイプは、構
    成されたオブジェクトのスピーチの部分に関する情報を
    含んでいる請求項37記載のシステム。
  39. 【請求項39】 特定されたオブジェクトタイプは、構
    成されたオブジェクトに付けられてもよいinflec
    tional endingおよびsuffixに関す
    る情報を含んでいる請求項37記載のシステム。
  40. 【請求項40】 特定されたオブジェクトタイプは、構
    成されたオブジェクトをメモリ中のオブジェクトの中か
    ら特有に識別するコードを含んでいる請求項37記載の
    システム。
  41. 【請求項41】 特定されたオブジェクトタイプは、構
    成されたオブジェクトの使用頻度に関する情報を含んで
    いる請求項37記載のシステム。
  42. 【請求項42】 特定されたオブジェクトタイプは、構
    成されたオブジェクトがcompleteされたワード
    であるかどうかに関する情報を含んでいる請求項37記
    載のシステム。
  43. 【請求項43】 各入力手段と関連付けられた文字のイ
    ンデックスは、子ノードと関連付けられた読み方オブジ
    ェクトを形成するようにインデックスd文字が付けられ
    るその対応した親ノードと関連付けられた読み方オブジ
    ェクト中の直前の文字に後続する文字の発生頻度のde
    scending順に文字に順次割当てられる請求項3
    1記載のシステム。
  44. 【請求項44】 ツリーの2つの親ノードに存在する所
    定の入力手段と関連付けられた全てのコードが、コード
    が同じ順序で発生し、かつ、同じ数値読み方オブジェク
    トインデックスと、同じ数値文字インデックスとを特定
    するという点で同一であり、また、さらに子ノードが2
    つの冗長な親ノードのそれぞれにリンクされる全ての入
    力に対して、前記子ノードもまた同じ帰納的な意味(r
    ecursive sense)で冗長であるため、前
    記冗長な親ノードが共に冗長である場合、前記冗長な親
    ノードの一方はメモリ中のツリー構造から除去され、残
    りの冗長な親ノードは、任意のコードによってaugm
    entされ、その除去された冗長な親ノード中にのみ存
    在していた子ノードにリンクされる請求項31記載のシ
    ステム。
  45. 【請求項45】 所定の入力手段と関連付けられ、か
    つ、前記冗長な親ノードの両方に存在する1以上のコー
    ドは、そのコードが2つの冗長な親ノード中の異なった
    順序で発生した場合でも、前記コードが同じ数値読み方
    オブジェクトインデックスと、同じ数値文字インデック
    スとを特定したとき、同一であると定義される請求項4
    4記載のシステム。
  46. 【請求項46】 所定の入力手段と関連付けられ、か
    つ、前記冗長な親ノードの両方に存在する1以上のコー
    ドは、そのコードが2つの冗長な親ノード中の異なった
    順序で発生した場合でも、前記コードが同じ数値読み方
    オブジェクトインデックスと、同じ数値文字インデック
    スと、同じオブジェクトタイプとを特定したとき、同一
    であると定義される請求項44記載のシステム。
  47. 【請求項47】 子ノードと関連付けられた読み方オブ
    ジェクトを、その対応した親ノードと関連付けられた読
    み方オブジェクトを修正することによって構成するため
    に使用された1以上のコードはまた、その子ノードと関
    連付けられた構成された読み方オブジェクトと関連付け
    られたオブジェクトタイプの仕様を含み、2つのコード
    は、それらが同じ数値読み方オブジェクトインデックス
    と、同じ数値文字インデックスとを特定したとき同じで
    あると定義され、任意のコードによってaugment
    され、その除去された冗長な親ノード中にのみ存在して
    いた子ノードにリンクされた残りの冗長な親ノードに存
    在するコードは、どちらかの冗長ノードにおいて特定さ
    れていた前記オブジェクトタイプの全ての仕様を含んで
    いる請求項37記載のシステム。
  48. 【請求項48】 メモリ中のツリー構造の各ノードにお
    いて構成された各読み方オブジェクは、ゼロまたは見出
    し語オブジェクトと関連付けられ、各見出し語オブジェ
    クトは、関連付けられた読み方オブジェクトのテキスト
    (textual)interpretationであ
    り、各見出し語オブジェクトは、漢字、平仮名、Kat
    a仮名の任意の組合せから構成された文字の順序から構
    成されている請求項31記載のシステム。
  49. 【請求項49】 子ノード中の読み方オブジェクトと関
    連付けられた見出し語オブジェクトは、その子ノードが
    子孫である対応した親ノードの1以上のものと関連付け
    られた見出し語オブジェクトに基づいている請求項48
    記載のシステム。
  50. 【請求項50】 子ノード中の読み方オブジェクトと関
    連付けられた見出し語オブジェクトは、対応している先
    祖ノードの1つと関連付けられた見出し語オブジェクト
    を修正するためにメモリに予め記憶されたコードをコー
    ドを使用して構成されている請求項49記載のシステ
    ム。
  51. 【請求項51】 子ノード中の読み方オブジェクトと関
    連付けられた見出し語オブジェクトを、対応した先祖ノ
    ードの1つと関連付けられた見出し語オブジェクトを修
    正することによって構成するために使用されるコード
    は、対応した先祖ノードに到達するためにツリーをさか
    のぼらなければならないノードの番号の仕様と、子ノー
    ド中の読み方オブジェクトが構成された対応した先祖ノ
    ード中の読み方オブジェクトと関連付けられた見出し語
    オブジェクトの数値インデックスの仕様と、先祖ノード
    において特定された見出し語オブジェクトに付けられる
    べき漢字またはその他の文字を指示して、子ノード中の
    読み方オブジェクトと関連した見出し語オブジェクトを
    構成する数値文字コードの仕様とを含んでいる請求項5
    0記載のシステム。
  52. 【請求項52】 子ノード中の読み方オブジェクトと関
    連付けられた見出し語オブジェクトを、対応した先祖ノ
    ードの1つと関連付けられた見出し語オブジェクトを修
    正することによって構成するために使用されるコード
    は、対応した先祖ノードに到達するためにツリーをさか
    のぼらなければならないノードの番号の仕様と、子ノー
    ド中の読み方オブジェクトが構成された対応した先祖ノ
    ード中の読み方オブジェクトと関連付けられた見出し語
    オブジェクトの数値インデックスの仕様と、子ノードに
    おいて読み方オブジェクトを構成する際に対応した先祖
    ノード中の読み方オブジェクトに付けられる1以上の仮
    名の順序もまた、先祖ノード中のその特定された見出し
    語オブジェクトに平仮名として付けられて、子ノード中
    の読み方オブジェクトと関連付けられた見出し語オブジ
    ェクトを構成することを示す仕様とを含んでいる請求項
    50記載のシステム。
  53. 【請求項53】 子ノードと関連付けられた読み方オブ
    ジェクトを、対応した親ノードと関連付けられた読み方
    オブジェクトを修正することによって構成するために使
    用されるコードは、そのコードが、子ノードと関連付け
    られたオブジェクトを生成するコードの順序の最終コー
    ドであるかどうかの仕様をさらに含んでいる請求項50
    記載のシステム。
  54. 【請求項54】 子ノード中の読み方オブジェクトと関
    連付けられた見出し語オブジェクトを、漢字文字を付け
    ることにより対応した先祖ノードの1つと関連付けられ
    た見出し語オブジェクトを修正することによって構成す
    るために使用されるコードにおいて、前記付けられた漢
    字文字の仕様は、 a.対応した先祖ノードに到達するためにツリーをさか
    のぼらなければならないノードの番号の仕様と、 b.子ノード中の読み方オブジェクトが構成された対応
    した先祖ノード中の読み方オブジェクトと関連付けられ
    た見出し語オブジェクトの数値インデックスの仕様と、 c.子ノードにおいて読み方オブジェクトを構成する際
    に対応した先祖ノード中の読み方オブジェクトに付けら
    れる1以上の仮名の順序もまた、先祖ノード中のその特
    定された見出し語オブジェクトに平仮名として付けられ
    て、子ノード中の読み方オブジェクトと関連付けられた
    見出し語オブジェクトを構成することを示す仕様であっ
    て、この仕様が、ルートノードからスタートする前記ツ
    リー中で見出すことのでき、かつ、前記漢字文字が見出
    し語オブジェクトとして関連付けられているルート読み
    方オブジェクトを含んでおり、 d.前記ルート読み方オブジェクトと関連付けられた見
    出し語オブジェクトの数値インデックスの仕様であっ
    て、子ノード中の読み方オブジェクトと関連付けられた
    前記見出し語オブジェクトを構成するために付けられる
    前記漢字文字に対応している仕様とを含んでいる請求項
    51記載のシステム。
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