JP3492981B2 - 音声仮名文字の入力順序を生成するための入力システム - Google Patents

音声仮名文字の入力順序を生成するための入力システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型化されたキーボ
ードシステム、特に日本語の平仮名、カタカナ、漢字文
字からなるテキストを作成するための小型化されたキー
ボードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】多年にわたって、ポータブルコンピュー
タはますます小型化されている。より小さいポータブル
コンピュータを製造するための主要なサイズ限定構成要
素はキーボードである。標準的なタイプライターサイズ
のキーが使用されるならば、ポータブルコンピュータは
少なくともキーボード程の大きさでなければならない。
小型化されたキーボードがポータブルコンピュータで使
用されているが、小型化されたキーボードのキーは非常
に小さいのでユーザーが容易にまたは迅速に操作できな
いことが知られている。
【0003】ポータブルコンピュータにフルサイズのキ
ーボードを設けることもコンピュータの真のポータブル
な使用を妨げる。大部分のポータブルコンピュータはユ
ーザーが両手でタイプすることができるようにコンピュ
ータを平坦な作業面に配置せずには動作できない。ユー
ザーは立ちながらまたは移動しながらポータブルコンピ
ュータを容易に使用することはできない。パーソナルデ
ジタルアシスタント(PDA)または手のひらサイズの
コンピュータと呼ばれる最新の世代の小型ポータブルコ
ンピュータにおいては、企業は装置に手書き認識ソフト
ウエアを内蔵することによってこの問題を解決しようと
している。ユーザーはタッチ感応パネルまたはスクリー
ン上に書き込むことによって直接テキストを入力しても
よい。この手書きテキストは認識ソフトウエアによって
デジタルデータに変換される。残念ながら、ペンによる
印刷または書き込みは一般的にタイピングよりも遅いこ
とに加えて、手書き認識ソフトウエアの正確性および速
度は現在に至るまで適切ではない。多数の複雑な文字が
存在する日本語の場合、この問題は特に困難になる。さ
らに悪いことに、テキスト入力を必要とする今日の手持
ち型のコンピュータ装置はさらに小型になっている。最
近の両方向ページング、セルラ電話、その他のポータブ
ル無線技術の進展によって、小型のポータブル両方向メ
ッセージシステム、特に電子メール(e−メール)の送
信と受信との両者を行うことができるシステムが要求さ
れる。
【0004】それ故、小型であり、ユーザーが一方の手
で装置を保持しながら他方の手で動作可能であるコンピ
ュータ装置へテキストを入力するためのキーボードを開
発することが有効である。従来の開発はキーの数を減少
しているキーボードの使用を考慮している。タッチトー
ン電話のキーパッドレイアウトにより示唆されているよ
うに、多数の減少された数のキーボードは3×4アレイ
のキーを使用している。アレイ中のキー数は多数の文字
と関連されている。それ故、ユーザーが所定のキーに関
連する文字のうちのいずれが所望の文字であるかを命令
する方法が必要とされる。
【0005】減少されたキー数のキーボードに入力され
た平仮名文字を曖昧性がなく特定する1つの提案された
方法はユーザーが各仮名を特定するのに2以上のキース
トロークを入力することを必要とする。キーストローク
は同時(コーディング)または順次連続的に(多ストロ
ーク仕様)入力されてもよい。コーディングによっても
多ストローク仕様によっても、キーボードが使用上の適
切な簡潔性および効率を有することはできない。多スト
ローク仕様は非効率であり、コーディングはしばしば学
習および使用に複雑である。
【0006】日本語の50音図表の各音節は、1つの母
音または母音が後続する子音からなる。2つの例外があ
り、即ち音節「ん」は母音がなく、小さい「っ」は後に
続く子音の発音の「二重化」または「硬音化」を示すこ
とに使用される。これらの音節は(日本語固有の単語を
書くときに共通して使用される)平仮名、または(外来
語の単語を書くときに通常使用される)カタカナとして
書かれる。用語仮名は、平仮名またはカタカナのいずれ
か一方を表すのに使用される。音節は通常(図35で示
されている)行または列の表として表されており、ここ
で各行は5つの日本語の母音「あ」、「い」、「う」、
「え」、「お」に対応して5つまでの列のエントリを有
する。所定の子音は行内においてあるエントリの音声変
化を受けるが(例えばs(a)さ→sh(i)し;t
(a)た→ts(u)つ;等)、各行は最初の子音に対
応する。第1の行は最初の子音のない各5つの母音に対
応する5つの音節からなる。8番目の行は口蓋音化され
た母音「や」、「ゆ」、「よ」からなる(YIとYEは
現代日本語では使用されていない)。区分発音符「゛」
と「°」は子音の発音変化を示すために使用され、通常
無声音を有声の子音に変化することを示している。図3
6は図35の音節に区分発音符号「゛」と「°」を付加
することによって形成された音節を示している。音節
「や」、「ゆ」、「よ」の小さいバージョンも、対応す
る子音と口蓋音化された母音からなる音節(例えば「き
ゃ」を表示するために「き」に、小さい「ゃ」を後続)
を表すために図35および2の第2の行または「い」の
列の音節と組み合わせて使用されることができる。口蓋
音化された母音を有するこれらの音節はしたがって図3
7で示されているように1対の仮名として書かれ、これ
は区分発音符号と共に書かれる形態を含んでいる。
【0007】日本語の辞書編集順序は通常図35の(母
音Aに対応する)第1の列、即ち「あ」、「か」、
「さ」、「た」、「な」、「は」、「ま」、「や」、
「ら」、「わ」、「ん」の音節の順序(順序)により表
され、ここでこれらの各音節(特定の発音のものを除
く)はその順序の母音「あ」、「い」、「う」、
「え」、「お」から構成される5つまでの音節のサブ分
類を表している。現在、日本語のテキスト入力を要求す
るセルラ電話等の製品は通常、多ストローク仕様方法を
使用し、ここでは9個のキーのそれぞれが各第1の9つ
の行(「あ」から「ら」)に関連する。多数のキースト
ロークは、対応する行の音節のうちのどの音節を意図し
ているかを示すために使用され、ここでは各付加的なキ
ーストロークは逐次的に文字に変化して図35または2
の次の列で現れる文字に出力される。キー分離またはタ
イムアウト方法が同一のキーに関連する連続的な符号の
入力を可能にすることに使用される。10番目のキーが
音節「わ」、「を」、「ん」と、先行する音節の母音を
反復する母音のみの音節を示しているカタカナの「b
o」符号に使用される。小さい「ゃ」、「ゅ」、
「ょ」、も「や」のキーに関連され、付加的なキースト
ロークの選択を必要とする。付加的なキーは共通して音
節の後に区分発音符号を付加するために使用される。
【0008】小型化されたキーボードを使用した日本語
の平仮名(またはカタカナ)の入力は挑戦的な問題であ
り続けている。前述した現在の多ストローク方法によ
り、1つの仮名音節の生成は平均して少なくとも3つの
キーストロークを必要とする。2つの文字(即ち、小さ
い「ゃ」、「ゅ」、「ょ」が後続する図35および2の
第2の列、または「い」列)により表されている口蓋音
化された母音を有する音節は8つまでのキーストローク
を行うことを必要とする。それ故、平仮名の入力に必要
とするキーストロークの数を最少にし使用が簡単で直観
的な小型化されたキーボードシステムを開発することが
望まれる。
【0009】 仮名に加えて中国文字(漢字)を含む標
準的な日本語テキストのタイピングはより一層挑戦的な
問題である。全てのキーボードと大きなディスプレイを
有する標準的なコンピュータにおけるテキストの入力は
通常、図35−31で示されているように各平仮名音節
に対応する(日本語で「ローマ字」と呼ばれる)ラテン
アルファベットの文字を使用して最初に所望のテキスト
の発音をタイプすることによって実現される。文字がタ
イプされるとき、入力は自動的に対応する平仮名音節に
変換されスクリーン上で表示される。多くの場合、ユー
ザーは、平仮名として最初に表示されたテキストを所望
される特定の原文解釈 textual interpretation に変
換することを必要とする。表示された平仮名は、ユーザ
ーが実際に入力したい漢字と平仮名を組合わせた音声的
読みを表し、これはユーザーが意図している意味を伝達
するものである。日本語の同音異義語が多数であるた
め、ユーザーにより入力された平仮名に対応する漢字と
平仮名の意味を有する組合わせは多数である。標準的な
コンピュータでは、これらの多数の代わりの変換が表示
されることができ、ここでは例えば、それぞれの代わり
の変換が数字キーに関連され、それによってキーストロ
ークは入力された平仮名を表示される漢字解釈へ変換す
る。限定されたディスプレイサイズと使用可能なキーが
少数であるために、小型のハンドヘルド装置にこのプロ
セスを構成しようとするときに付加的な複雑さが生じ
る。
【0010】小型化されたキーボードに入力された平仮
名を特定する代わりの方法はユーザーが各平仮名を1つ
のキーストロークで入力することを可能にする。小型化
されたキーボードの各キーは多数の平仮名文字に関連さ
れている。ユーザーが連続したキー入力をするとき、各
キーストロークはいくつかの平仮名のうちの1つを示し
ているので結果的な出力に曖昧さが存在する。それ故、
システムは、ユーザーが各キーストロークの可能な解釈
のうち目的とするものを実効的に示すことができる手段
を提供しなければならない。キーストローク順序の曖昧
さを解決する幾つかの方法が提案されている。
【0011】曖昧なキーストローク順序に対応する正確
な文字順序を決定する多数の提案された方法はJohn L.
ArnottとMuhammad Y.Javadによる文献(Probabilistic
Character Disambiguation for Reduced Keyboards Usi
ng Small Text Samples ”Journal of the Internation
al Society for Augmentative and Alternative Commun
ication (以後「アノットの文献」とする))に要約さ
れている。アノットの文献は、大多数の曖昧化をなくす
方法が所定の文脈における文字の曖昧さを解決するため
既知の関連言語の文字順序の統計を使用していることに
留意している。即ち、既存の曖昧化をなくすシステム
は、キーストロークの適切な解釈を決定するために明瞭
なキーストロークグループがユーザーにより入力される
とき、これらを統計的に解析する。アノットの文献はま
た小型化されたキーボードからテキストを復号するため
幾つかの曖昧化をなくすシステムが単語レベルの明瞭さ
の使用しようとしていることにも留意している。単語レ
ベルの曖昧化をなくすプロセスは、可能な語尾を意味す
る明瞭な符号(文字)を受信した後、受信されたキース
トロークの順序全体を辞書との可能な一致を比較するこ
とによって単語を完成する。アノットの文献は多数の単
語レベルの曖昧さをなくす技術の欠点を論述している。
例えば、珍しい単語を識別する制限と、辞書にない単語
を復号する能力がないため、単語レベルの不明瞭さはし
ばしば正確に単語を復号できない。復号の制限のため
に、単語レベルの曖昧さをなくすには、1文字当たり1
回のキーストロークの効率である無制限の英語テキスト
におけるエラーのない復号を与えない。それ故、アノッ
トの文献は単語レベルの曖昧さをなくすよりも文字レベ
ルの曖昧さをなくすことに集中し、文字レベルの曖昧さ
をなくすことが最も有望な曖昧化をなくす技術であるよ
うに思われることを示している。しかしながら、アルフ
ァベット言語と対照的に、日本語の平仮名文字は基本的
に音素であることを表す1文字ではなく音節を表してい
る。この理由で、平仮名の可能な順序にほとんど制限が
ないので文字レベルの明瞭さは日本語では非効率であ
り、平仮名順序の確率分布はこの方法では十分実効的に
適合されない。
【0012】さらに別の提案された方法はI. H. Witten
によるテキストブック(“Principle of Computer Spee
ch”、Academic Press、1982年(以後「ウィテン方
法」とする))に開示されている。ウィテンは24,5
00語の英語辞書の約92%において、キーストローク
順序と辞書とを比較したときに曖昧性が生じないことを
認識している。しかしながら、曖昧さが生じるとき、ウ
ィテンはユーザーに曖昧性を示し複数の曖昧性のある入
力で選択を行うようにユーザーに要求するシステムによ
ってこれらが相互に解決されなければならないことに留
意している。それ故、ユーザーは各語尾でシステムの予
測に応答しなければならない。このような応答はシステ
ムの効率を遅くし、所定のテキストセグメントの入力に
必要とするキーストローク数を増加する。
【0013】日本語の場合、ワードプロセッサソフトウ
エアのユーザーは言語に多数の同音異義語が存在するた
め、多数の曖昧な解釈から後に続く単語入力を選択しな
ければならない。仮名の同一順序が頻繁に2以上の異な
った漢字解釈へ変換されることができる。したがって、
仮名の順序の入力後、ユーザーは通常、1組の可能な選
択から所望の漢字変換を選択することを要求され、しば
しば正確な変換が選択されているかを確証することも必
要とされる。小型化されたキーボードを使用して平仮名
が入力されたとき、漢字に変換される平仮名の順序とし
てユーザーが実際に意図しているものに関する曖昧さが
存在する。結果として、可能な解釈数は非常に増加され
る。
【0014】曖昧なキーストローク順序の曖昧化をなく
すされることが挑戦的な問題として続けられている。前
述の文献で注目されていたように、テキストのセグメン
トの入力に必要とされるキーストローク数を最少化する
満足すべき解決策は、ポータブルコンピュータで使用す
るのに許容可能であるような必要な効率を得ることはで
きない。それ故、必要なキーストロークの総数を最少に
しながら、簡単で、ユーザーインターフェイスの容易な
文脈内に入力されるキーストロークの曖昧さを解決する
曖昧化をなくすシステムを開発することが望ましい。こ
のようなシステムはそれによってテキスト入力の効率を
最大にする。
【0015】日本語の実効的な小型化キーボード入力シ
ステムは以下の全ての基準を満たさなければならない。
第1に、キーボード上の日本語の音節(仮名)の配列
と、これらが生成される方法とは、日本人の話者に対し
て使用法の理解と学習が容易でなければならない。第2
に、システムはテキストの入力に必要とされるキースト
ローク数を最少にし、それによって小型化されたキーボ
ードシステムの効率を強化しなければならない。第3
に、システムは入力プロセス中に必要な注意および決定
を行う量を減少することによってユーザーの認識負担を
減少しなければならない。第4に、この方法は実際的な
システムを構成するのに必要なメモリと処理リソース量
を最少にすべきである。
【0016】Kisaichi等[JP 8-314920;US 5,
786,776;EP 0 732 646A2]は電話のキー
パッドのキー1−0がそれぞれ平仮名音節{あいうえ
お}、{かきくけこ}、{さしすせそ}、{たちつて
と}、{なにぬねの}、{はひふへほ}、{まみむめ
も}、{やゆよ}、{らりるれろ}、{わをん}という
ラベルを付けられている方法を開示している。これは電
話のキーパッドのキー1−9がそれぞれ平仮名音節
「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」、「は」、
「ま」、「や」、「ら」とラベルを付けられている日本
の電話キーパッドのデファクトスタンダードに対応して
いる。各キー上に表されている1つの平仮名は、1つの
平仮名が第1の列に表示されている図35で見られる平
仮名の行全体に対応して、そのキーに割当てられた完全
なセットの平仮名を表している。0キーはしばしば明白
に{わをん}とラベルを付けられる。
【0017】Kisaichi等は単語レベルの曖昧化をなくす
方法を開示しており、ここでユーザーは各文字が1回
(時間)に関連しているキーを押すことによって文字
(平仮名)の順序を曖昧に入力する。各入力順序の終わ
りにおいて、ユーザーは「変換/次候補」キーを押し、
入力キー順序に関する平仮名の可能な順序のうち1つの
第1の逐語解釈を表示する。Kisaichiは辞書構造を説明
し、ここでは所定の入力キー順序の全ての逐語解釈がメ
モリの近接するブロックに連続して記憶されている。
「変換/次候補」キーを付加的に押すと、キーは辞書に
記憶されている次の逐語解釈を、それが存在するならば
表示する。逐語解釈が存在しないならば、エラーメッセ
ージが表示され、任意選択的な変則処理が実行されても
よい。所望の逐語解釈が表示されたとき、ユーザーが次
のテキストオブジェクトを入力し続けることができる前
に所望のテキストが表示されていることを確証するため
特別な「確定」キーが押されなければならない。
【0018】Kisaichi等により説明された方法には多く
の難点がある。その1つは平仮名ストリングの特定と、
各可能な平仮名候補ストリングの変換との両者に曖昧性
が存在する事実により、所定のキー順序に多数の可能な
逐語解釈が存在しがちであることである。これは所望の
解釈を見つけ出すためにユーザーが「変換/次候補」キ
ーを使用して多数の解釈を経過するステップを必要とす
る。さらに、可能な解釈のステップを通じて、ユーザー
は入力の曖昧さによる種々の平仮名ストリングに対応す
る種々の漢字および/または平仮名ストリングを観察す
る。これは面倒であり、所望の解釈を見つけようとする
ユーザーに付加的な注意を要求する。さらに、逐語解釈
のデータベースは、全てのデータが完全な単語のみから
なり、所定の長さの全てのキー順序の全てのデータもメ
モリの近接ブロックに連続的に記憶されている。Kisaic
hi等は、任意の完全な単語に対応しない入力順序のこれ
らの点において、長く、しかも不完全な単語に対応する
適切なステムを表示することを可能にする方法を説明し
ていない。入力中のこれらの点で、Kisaichi等のシステ
ムは数字またはデフォルト文字または符号等の入力され
た各キーのデフォルト命令を表示できるだけである。こ
れはユーザーを混乱させ、目的とするキーが入力されて
いることをユーザーが確証するのに実効的なフィードバ
ックを与えない。最終的に、ユーザーは各単語入力用の
「確定」キーを押すことを必要とされ、各入力に付加的
なキーストロークを入力しなければならない。したがっ
てKisaichiにより開示されたシステムは前述の基準を満
たさない。
【0019】単語レベルの曖昧化をなくすアプリケーシ
ョンに直面した別の重要な挑戦は、使用するのに最も便
利な一種のソフトウエアプラットフォームでこれを適切
に実行することである。前述したように、このような装
置は両方向ページャ、セルラ電話およびその他のハンド
ヘルド無線通信装置を含んでいる。これらのシステムは
バッテリ駆動であり、結果的にソフトウエア設計とリソ
ース利用においてできる限り節約的に設計されている。
このようなシステムで作動するように設計されたアプリ
ケーションはプロセッサ帯域幅使用とメモリの必要性と
の両者を最少にしなければならない。これらの2つの要
素は通常、相反して関連しがちである。単語レベルの曖
昧化をなくすシステムは単語の大きなデータベースが機
能することを必要とし、適切なユーザーインターフェイ
スを与えるために入力キーストロークに迅速に応答しな
ければならないので、使用するのに必要な処理時間に大
きな影響を与えずに必要なデータベースを圧縮できるこ
とが非常に有効である。日本語の場合、仮名の順序をユ
ーザーが目的とする漢字に変換することを支援するため
に付加的な情報がデータベースに含まれなければならな
い。
【0020】単語レベルの曖昧化をなくすアプリケーシ
ョンに直面した別の重要な挑戦は、入力されるキースト
ロークについてユーザーに十分なフィードバックを与え
ることである。一般的なタイプライターまたはワープロ
により、各キーストロークは入力してすぐにユーザーに
対して表示されることができる特定の文字を表す。しか
し、単語レベルの曖昧化をなくすには、各キーストロー
クは多数の文字を表し、キーストロークの任意の順序は
多数の単語または単語ステムに一致するので、これはし
ばしば可能ではない。それ故、入力されたキーストロー
クの曖昧さを最少にし、テキスト入力中に生じる曖昧さ
をユーザーが解決できる効率を最大にする曖昧化をなく
すシステムを開発することが所望される。ユーザーの効
率を増加する1方法は各キーストロークについての適切
なフィードバックを提供することであり、これは各キー
ストロークについての最も可能性の高い単語を表示する
ことを含んでおり、現在のキーストローク順序が完全な
単語に対応しない場合、まだ完成されていない単語の最
も可能性の高いステムを表示する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】日本語の実効的な小型
化されたキーボード入力システムを製造するため、前述
の全ての基準を満たすシステムが設計されなければなら
ない。第1に、キーボード上における日本語(仮名)の
音節の配列と、これらが生成される方法は日本人がその
使用を理解し学習することが容易であることが必要であ
る。第2に、システムはテキストの入力に必要とされる
キーストローク数を最少にすることが必要である。第3
に、システムは入力プロセス中に必要な注意および決定
を行う量を減少し、適切なフィードバックを与えること
によってユーザーの認識負担を減少することが必要であ
る。第4に、ここで説明した方法は実際的なシステムを
構成するのに必要なメモリと処理リソース量を最少にす
ることが必要である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、単語レベルの
曖昧化をなくす技術を使用して小型化されたキーボード
を与え、それによってキーストロークの曖昧さを解決し
日本語でテキストを入力する。キーボードは標準的な電
話キーパッド上のようにフルサイズの機械キー、好まし
くは3列×4行に整列された12のキーで構成されてよ
い。代わりに、キーボードはタッチ感度のディスプレイ
パネルに構成されることができ、ここではディスプレイ
表面との接触により、接触位置に対応してシステムに入
力信号が発生される。
【0023】複数の仮名文字または符号は少なくとも幾
つかの各キーに割当てられており、それによってユーザ
ーによるキーストロークは曖昧である。ユーザーはキー
ストローク順序を入力し、各キーストロークは1文字の
仮名の入力を目的とする。したがって各キーストローク
順序は単語または共通の語句の音声表示(以下、日本語
の「読み方」とする)を表すことを目的とする。個々の
キーストロークは曖昧であるので、キーストローク順序
は潜在的に1以上の読み方を同数の仮名に一致する。
【0024】順序を対応する読み方と整合するために、
キーストローク順序は1以上の記憶された語彙モジュー
ルと比較することによって処理される。所定のキー順序
に関連する種々の読み方は、一般的な使用における予測
された使用頻度で決定される順序で語彙モジュールに記
憶されており、読み方の予測された頻度は一般的な使用
(以下、日本語の「見出し語」とする)におけるその読
み方(漢字、平仮名、カタカナまたはその組合わせから
なる単語を含む)の全ての可能な逐語解釈の使用頻度の
合計として計算される。別の好ましい実施形態では、読
み方と見出し語は一般的な使用におけるそれらの予測さ
れた発生頻度により決定される順序で最初に記憶され、
この順序はシステムユーザーによる実際の使用頻度を反
映するように変化される。キーストロークの順序に一致
し少なくとも1つの完全な単語または語句に対応してい
る最も頻度の高い読み方は自動的に識別され、各キース
トロークが受信されたときにディスプレイ上でユーザー
に示される。読み方がキーストロークの順序に一致しな
い不完全な単語または語句が存在したならば、まだ完全
でない単語または語句の最も共通して使用されるキース
トロークが自動的に識別されディスプレイ上でユーザー
に示される。用語 「選択リスト」は入力キーストロー
ク順序に対応して、システムによって発生された逐語解
釈(読み方または見出し語)の任意のリストを意味する
ことに一般的に使用される。使用可能な十分なディスプ
レイ領域を有する装置(以下 「大型スクリーン装置」
と呼ぶ)上で、選択リストはディスプレイの「選択リス
ト領域」に(全体的または部分的に)示されてもよい。
このような装置上で、各キーストロークが受信されたと
き、入力順序に対応する種々の読み方は、選択リスト領
域の予測された頻度の高いものから低いものへの順序
で、ディスプレイ上のリストでユーザーに同時に示され
る。限定されたディスプレイ領域を有する装置上で、選
択リストは内部に維持され、リストのテキストオブジェ
クトは以下説明する選択キーの付勢に応答して一度に一
つづつ表示される。1以上の代わりの逐語解釈に関連す
る記憶された語彙モジュールの各読み方または見出し語
では、見出し語は一般的な使用において使用の予測頻度
の減少する順序で記憶されており、それによって最も共
通して使用される見出し語が最初に示される。簡単に前
述したように、代わりの実施形態では、システムはユー
ザーが最も頻繁に出力するように選択した見出し語の記
憶を残し、最も頻繁に選択される見出し語を最初に示す
ために表示の順序を変更する。
【0025】本発明の1観点によれば、ユーザーは曖昧
性のない選択キーを押し、入力されたキーストローク順
序を定める。選択キーの受信後、曖昧化をなくすシステ
ムは最も頻繁に発生される読み方を自動的に選択し、ユ
ーザーが付加的なテキストを入力し続けるときに構成さ
れたテキストに仮名を付加する。デフォルトにより、仮
名が対応する平仮名がない幾つかのカタカナのうちの1
つでない場合 (例えば「ヴ」)を除いて、読み方は平
仮名の形態でディスプレイに示される。別の実施形態で
は、読み方がカタカナの形態、または後述の幾つかの代
わりのキーボード配列、ローマ字の形態で表示される。
【0026】本発明の別の観点によれば、キーストロー
ク順序の末尾を定めるために押された選択キーはまた普
通に発生することが少ない読み方を選択するためにも使
用される。ディスプレイで示される最も普通に使用され
る読み方が所望の読み方ではないならば、ユーザーは最
も頻度の高い読み方から次に使用頻度が高い読み方へ移
行するように再度選択キーを押し、これにより最初に表
示された読み方を置換する。これが所望の読み方ではな
いならば、ユーザーは再度選択キーを押し、三番目に使
用頻度の高い読み方へ移行する。選択キーを反復的に押
すことによって、ユーザーは記憶された語彙モジュール
から所望の読み方を選択する。本発明の別の観点によれ
ば、記憶された語彙に見られる最後の読み方に到達した
とき、第1の最も頻度の高い読み方が再度表示され、こ
のサイクルが反復される。
【0027】本発明のさらに別の観点によれば、入力順
序の各キーストロークはまたそのキーに関連する数字と
して解釈され、それによって関連する読み方について表
示された最後のアイテムは入力キー順序に対応する数で
ある。この数は出力に対して選択され、したがってシス
テムにおける別々の数字モードの必要性をなくす。
【0028】本発明の別の観点によれば、ユーザーが入
力キー順序に対応する所望の読み方を一度選択すると、
所望の見出し語は選択されている読み方と同一であり、
仮名テキストとして既にディスプレイ上に表示されてい
るならば(即ち変換が必要とされない)、ユーザーは入
力される次の所望のテキストに対応するキーを単に押し
続ける。付加的な確定または変換キーストロークは必要
とされず、選択されたテキストが出力のためにディスプ
レイに既に一時的に送信され、これが (例えば選択キ
ーを付加的に押すことによって)明白に変更されていな
いならば、出力テキストの一部として残る。ユーザーは
すぐに付加的な後に続くテキストを入力し続け、テキス
トカーソル位置を移動するかまたは幾つかのその他のシ
ステム機能を選択できる。所望の見出し語がディスプレ
イ上の選択された読み方ではないならば、即ち所望の見
出し語は漢字、漢字+平仮名またはカタカナからなるな
らば、ユーザーは所望の見出し語が表示されるまで変換
キーを押す。キー順序の入力後に表示される第1(デフ
ォルト)の読み方が所望の読み方であるならば、ユーザ
ーは選択キーを押す必要がなく、所望の見出し語を得る
ために直ちに変換キーを押してもよい。
【0029】本発明は前述の2つの基準を満たすような
方法で、小型化されたキーボード上で順序が定められた
キーストローク対から日本語の音節を明瞭に生成する方
法を開示している。第1に、キーボード上における日本
語(仮名)の音節の配列と、これらが生成される方法は
日本人がその使用を理解し学習することが容易である。
第2に、この配列は、日本語の音節を曖昧さがなく入力
するのに必要なキーストローク数を最少にする。本発明
のこの観点では、2つのキーストロークの順序は、それ
ぞれ2つの仮名で書かれている図37で示された口蓋音
の母音を有する音節を含む各音節を明瞭に特定するため
に入力される。
【0030】キーストロークの入力順序は、2次元マト
リックスの位置にしたがって文字を選択する順序を定め
られたキーストローク対として解釈される。それぞれの
順序を定められた対の第1のキーストロークは所望の文
字が現れているマトリックスの行を特定し、各対の第2
のキーストロークは列を特定する。マトリックスの第1
の5つの列の文字の組織は、図35で示されているよう
に日本語の50音表が日本人の話者により学習され概念
化されている方法に準じている。基本的な50音表(図
37)から別々のマトリックスとして通常考慮されてい
るが、口蓋音の母音を有する音節(それぞれ2つの仮名
の組合わせ)が形成される態様の自然なモデルに対応す
る方法で、付加的な2つの列が組織されてもよい。第1
の8つの列の簡単なパターンに適合しない2つの特別な
ケース(小さい「っ」と「ん」)を処理するためにさら
に2つの列が付加されてもよい。これらの2つの文字は
種々の別の実施形態でやや異なって管理されることもで
きる。このマトリックス方法の簡潔さと論理的組織は、
フィードバックをユーザーに与えるために使用可能な表
示がないときでさえもマトリックスを使用することを可
能にする。ディスプレイが使用可能であるとき、マトリ
ックスは、ユーザーに対して透明なシステム動作を行う
ようにフィードバックが行われる態様を組織するために
使用されることができる。
【0031】日本語の50音表は108の音節(小さい
「っ」、「ゃ」、「ゅ」、「ょ」は、これらが異なった
方法で書かれ発音されるので全角の「つ」、「や」、
「ゆ」、「よ」とは別の音節として数える)を含んでい
る。主としてカタカナで使用される母音音節の「あ」、
「い」、「う」、「え」、「お」の小さい形態の音節
等、使用の少ない幾つかの付加的な音節が存在する。こ
れらの使用の少ない音節も前述したようにマトリックス
システムを使用して容易に生成されてもよい。108の
音節のうち37は区分発音符号である濁点(゛)または
半濁点(°)のうちの一方を他の71の音節に単に付加
することによって生成される。区分発音符号のないこれ
らの71の音節は9または10の行と8乃至10の列の
単一マトリックスへ論理的に組織されることができる。
本発明の小型化されたキーボード上の複数のキーは2つ
の仮名でラベルを付けられ、一方は所定のマトリックス
行に関する子音を表し、第2の仮名は所定のマトリック
ス列に関する母音を表している。
【0032】この組織は108のうち106の音節にお
いて論理的で日本人の話者に直観的であり、残りの2つ
の音節、即ち小さい「っ」と「ん」を生成する方法は簡
単で学習しやすい。2つの別々の仮名により表される口
蓋音の母音を有する音節を含んだあらゆる音節は1対の
キーストロークにより生成される。これによって仮名を
入力するのに現在使用されている多キーストローク方法
で必要とされるよりも小型化されたキーボードでキース
トローク数も非常に少なくすることができる。したがっ
て本発明は日本人が理解しやすく迅速に学習できる小型
化されたキーボードを提供し、これは入力キーストロー
ク順序の長さを減少することに関して有効である。
【0033】本発明の別の観点では、前述したように音
節を特定する曖昧な方法または明瞭な方法との両者は、
入力方法でより大きな実効性を実現するために組合わさ
れてもよい。好ましい1実施形態では、生成される各単
語または語句の第1の音節は前述したようにマトリック
ス方法を使用して順序を定められた1対のキーストロー
クを入力することによって明瞭に特定化され、単語また
は語句の残りの音節は単語レベルの曖昧化をなくす方法
を使用して各音節で1つのキーストロークにより曖昧さ
を有して特定される。
【0034】本発明のさらに別の観点では、キーストロ
ーク順序の多数の解釈が選択リストでユーザーへ与えら
れる。キーストローク順序は1以上の単語を形成するも
のとして解釈され、ここでは最も使用頻度の高い対応す
る単語が表示され、他の対応する単語は選択リストに表
示されてもよい。同時にキーストローク順序は、数(前
述したように)として、本発明の2ストローク方法また
はよく知られている多ストローク特定方法を使用して入
力された単語として、および不完全な単語のステムとし
て解釈される。大型スクリーン装置上では、多数の解釈
が同時に、ユーザーにより入力されたキーストローク順
序の各キーストロークの選択リスト領域でユーザーへ示
される。任意の装置上で、ユーザーは選択キーを複数回
押すことによって別の解釈(変換候補)から選択しても
よい。
【0035】本発明のさらに別の観点では、ユーザー
は、単語再変換モードになることによって、すでに完全
なキー入力されたものの曖昧さを明白になくす。再変換
モードにおいて、ディジットキー入力は、2ストローク
の明白な入力の第2のキー入力である(第1のキー入力
は、キー入力の存在している中においてキー入力が存在
している)。キー入力で与えられたメニューは、現在の
文字位置と生成する文字とのために有効であり、自動的
に表示される。カーソルは、各キー入力による次の文字
入力を自動的に促進させる。選択リストは、新しい明白
な文字による目的の語の適合のみを表すために簡潔にな
っており、継続的に最新のものに更新され、表示され
る。このモードは、最後の文字が確定されたときや、ユ
ーザーが選択または変換キーを押したときに終了し、そ
れらのキーもまた、このモードでは通常の機能を有して
いる。
【0036】本発明のさらに別の観点では、入力キー順
序を明瞭にするために使用される単語と語句の基準デー
タベースがツリーデータ構造を使用して語彙モジュール
に好ましくは記憶される。特定のキーストローク順序に
対応する単語は命令の形態でツリー構造に記憶されたデ
ータから構成される。命令は直接先行するキーストロー
ク順序(即ち最後のキーストロークを除く特定のキース
トローク順序)に関する単語のセットまたは単語ステム
を変更し、それによって現在のキーストロークが追加さ
れているキーストローク順序に関する新しい単語セット
および単語ステムを生成する。この方法による単語の構
成は、ツリー構造の上部で単語ステムを構築する命令が
一度だけ記憶され単語ステムから構成される全ての単語
により共有されるので、語彙モジュールの記憶スペース
を減少する。記憶されたオブジェクト、即ち例えば単語
および単語語幹(ステム)を突き止めるための検索が必
要とされないので、ツリー構造は処理の必要性を著しく
減少する。ツリーデータ構造に記憶されたオブジェクト
は、最初にユーザーに表示されるオブジェクトを示す頻
度またはその他のランキング情報を含んでもよく、さら
に処理の必要性を減少する。さらに、データベースがキ
ーストローク順序に関連するオブジェクトを検索するた
めに使用されるとき、付加的な処理負担を起こすことな
く、このツリーデータ構造はデータベースに必要な総寸
法をさらに圧縮する特別なアルゴリズムを使用して変更
されてもよい。
【0037】本発明のさらに別の観点では、ツリーデー
タ構造は2つのタイプの命令を含んでいる。第1の命令
は単語および語句の発音に対応する仮名の順序からなる
語彙モジュールに記憶された単語および語句の読み方を
生成する。これは、各読み方に対応するのは第2の命令
のリストであり、各読み方に関する見出し語を生成す
る。各読み方は直接先行するキーストローク順序に関し
て読み方のうちの1つを変更する第1の命令によって生
成される。同様に、各見出し語は、第2の命令が関連さ
れる第1の命令によって変更された読み方に関して見出
し語のうちの1つを変更する第2の命令によって生成さ
れる。
【0038】好ましい実施形態におけるキーの内部的な
論理表示は実際のキーのラベルにより表された物理的配
列を反映する必要はない。例えば、日本語の語彙モジュ
ールを表すように構成されたデータベースでは、4つの
付加的な文字(い、う、え、お)は1つの文字「あ」と
だけラベルを付けられたキーと関連されてもよい。同様
に、濁点および半濁点(゛と°)等の特別な区分発音符
号を有する文字も1つのキーと関連されることができ
る。例えば文字(き、く、け、こ、が、ぎ、ぐ、げ、
ご)も1つの文字「か」とだけラベルを付けられたキー
と関連されてもよい。これによってユーザーは区分発音
符号を有する文字を含んだ単語を容易に呼出し、タイプ
することができ、関連する標点文字の論理的に関連する
物理的なキーを単に付勢することによって1文字当り1
回のみのキー付勢を行う。
【0039】さらに、本発明の別の観点では、任意の特
定の関連する読みについてデータベース構造に各漢字文
字を一度だけ記憶することによって、より大きなデータ
ベース圧縮の効率が実現される。一般的に、データベー
スは、同じ読みを有する同じ漢字(例えば「動物」(ど
うぶつ)と「植物」(しょくぶつ)の漢字「物」(「ぶ
つ」と読む))の複数の異なった例を含んでいる。好ま
しい1実施形態では、ツリー構造の根の部分から直接開
始して、漢字のコードの全ての特定を伴って所定の漢字
に関する各読みがデータベースに含まれる。データベー
ス(ツリー構造の根の部分から直接開始しない)中で同
一読みを有するその他の漢字は間接的な基準により限定
され、これはツリー構造の根の部分から直接開始した読
みに関する見出し語のリストで十分に特定された漢字の
相対的な位置を特定する。
【0040】上述のツリーデータ構造は、膨大な量の語
のリストの変換やアクセスのために非常に効率的である
が、本発明で用いられている語彙モジュールは、他の構
造を有することができ、この技術において、通常の技術
の内の一つを明らかにするであろう。特に、1つの実施
の形態では、認識された一連のデータにユーザーのため
に語を追加していくメカニズムを持っている。用語の大
部分を持っているデータベースは、しばしば読み出し専
用メモリに格納されているので、使用しているときに変
更はできない。その代わりとして、新しい語は、独立し
たユーザーデーターベースに格納されており、このユー
ザーデーターベースは、単純な読み方と関連づけられた
見出し語のリストとして、もっとも効率的に格納されて
いる。
【0041】多数の文字のキーへの割当てと、選択キー
を使用した単語の定義と、選択キーを使用した所望の読
み方の選択および選択的にそれに後続して変換キーを使
用した所望の見出し語の選択と、選択リストの第1の単
語として最も共通して使用される単語または単語ステム
の表示と、選択リスト中の多数の解釈を含有と、後続す
る単語の第1のキーストロークによる順序への選択され
た単語の自動的な付加と、重大な処理ペナルティを受け
ることなく明瞭さのために大きいデータベースを圧縮す
る能力と、区分発音符号のない文字に関連するキーをタ
イプすることによる区分発音符号のある文字を有する単
語を生成する能力とを組合わせた効果は驚異的な結果を
生み、日本語では、テキスト材料の表示全体で見られる
単語の99%が非常に高い効率でこのシステムにおいて
タイプされることができる。平均して、各可能な基本的
な仮名(即ち、図35で示されているキーを含む50の
キーと小さい「っ」、「ゃ」、「ゅ」、「ょ」)に対し
て1つのキーを含む全てのキーボード上でテキストを入
力することと比較して、1単語当り0.61のみの付加
的なキーストロークが12のキーしか有しない本発明の
小型化されたキーボードを使用するときに必要とされ
る。ローマ字を使用して所望の単語を綴ることによって
仮名が入力される一般的なキーボードと比較して、平均
してシステムは実際により少数のキーストロークしか必
要としない。単語が区分発音符を有する文字を含んでい
るとき、付加的なキーストロークの節約が実現できる。
単語が使用頻度順序で示されるとき、所望の単語は最も
多くは最初に示される単語であり、多くの場合、唯一の
示される単語である。ユーザーは付加的なキーストロー
クを必要とせずに次の単語を入力し続けることができ
る。それ故、テキストの高速度の入力が少数のキーを有
するキーボードを使用して実現される。
【0042】日本語は、膠着性の強い言語である。その
ような形態素(morphemes)(変化形、冠詞、前置詞
等)、インド−ヨーロッパ語のような独立した語として
表されるべきであり、日本語では、語のための接尾辞と
して書かれる。その代わりに、あてはまるステムと接尾
辞のリストから、動的に生成された語なしで、ユーザー
が入力したいすべての語の範囲を満足するのは困難であ
る。このデータを入力するために、語(語彙項目)のル
ートについての情報を伴い、本発明の別の実施の形態
は、1つまたはそれ以上のベースツリーを供給し、ま
た、このデータを入力するために、語(形態素)の接尾
辞についての情報を伴い、また、本発明の別の実施の形
態は、1つまたはそれ以上の接尾辞ツリーを供給する。
前記ルートと接尾辞自体の生成に加えて、また、これら
のツリーは、ルートと接尾辞の唯一の規則的な組み合わ
せを割り当てるための必要な情報を備えており、そし
て、生成された完全な語(ルート及び/または接尾辞を
伴ったルート)を相応に命令するための必要な情報を備
えている。ルートと接尾辞からの語の動的な生成のプロ
セスは、「自動活用」("auto-inflection")として文
書内で参照される。
【0043】この自動活用(auto-inflection)とユー
ザーデータベースとを備えたシステムでは、本発明の別
の観点から、ユーザー定義語能力について、それらの活
用のすべてのセットを供給することによって、さらに詳
しく説明される。ユーザー定義語の接尾辞分類は、もっ
ともありそうだと推測される分類(一般名詞)、あるい
は、ユーザーが用いている単純なメニューインターフェ
イス、または、他の知られた技術を用いた方法によっ
て、指定することができる。
【0044】ここで説明している小型化されたキーボー
ドの曖昧化をなくすシステムはシステムを構成するコン
ピュータまたはその他の装置のサイズを減少する。キー
数の減少により装置はユーザーが一方の手で動作しなが
ら、他方の手で保持するように構成されることが可能で
ある。説明したシステムはセルラ電話、PDA、両方向
ページャ、または正確で高速度のテキスト入力から利点
を得られるその他の小型電子装置で特に便利である。シ
ステムは圧縮されたデータベースを使用するとき付加的
な処理帯域幅を必要とせずに曖昧性のないキーストロー
ク順序用の大きなデータベースを効果的に圧縮する。タ
ッチスクリーンベースの装置または、限定されたディス
プレイスクリーン区域を有する限定された数の機械的キ
ーを有する装置に構成するとき、システムは効率と簡潔
さとの両者を与えることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】(フローチャートに示されたブロ
ックの説明)発明の実施形態を説明する前に、添付した
図面中のフローチャートのブロックについて説明する。
【0046】図7: 150…キー入力待ち 151…キー入力はモード選択キーか? 152…キー入力は選択キーか? 152A…キー入力は変換キーか? 152B…選択リストは空か? 153…キーパッドモードのフラグはセットされたか? 154…キー入力をキー入力シークエンスに付加する 156…語彙モジュールにおいて対応する読み方オブジ
ェクトを識別する 158…オペレーションのシステムモードにしたがって
異なる語彙モジュールからのオブジェクトリスト間の優
先順位を決める 160…同一の語彙モジュールからのオブジェクトの優
先順位を決める 163…選択リストは空か? 165…選択リストを表示し、第1の読み方を仮に選択
し、選択リストおよび挿入ポイントに表示する 166…選択リストにおいて選択されたアイテムはある
か? 167…仮に表示されたエントリをテキスト領域の先の
キー入力シークエンスの解釈として受け入れ、通常のテ
キストに変換する 168…キーパッドモードとキー入力に基づいて明白な
文字を出力する 169…キーパッドモードは自動的に変更されるか? 170…キーパッドモードのフラグを先の値にもどす 171…新しいモードに必要なように表示を更新する 172…キーパッドモードのフラグをセットする 173…キーパッドモードは変わったか? 174…選択リスト中の第1の読み方を選択されたアイ
テムとして印を付け、挿入ポイントにテキストを仮に表
示する 175…キー入力を待つ 176…キー入力は選択キーか? 177…キー入力は変換キーか? 図8: 178…選択リストの次の読み方に進み、選択されたア
イテムとして印を付ける 179…選択リスト中及び挿入ポイントに選択された読
み方を仮に表示する 180…仮に表示されていたエントリをテキスト領域の
キー入力シークエンス解釈として受け付ける 184…古いキー入力シークエンスをクリアする 190…現在の読み方に関連付けられた最初の見出し語
を選択リスト中の選択されたアイテムとして印を付け、
見出し語テキストを挿入ポイントに表示する 191…キー入力を待つ 192…キー入力は選択キーか? 193…キー入力は変換キーか? 194…現在の読み方に関連付けられた次の見出し語に
進み、選択されたアイテムとして印を付ける 195…選択された見出し語を選択リスト中及び挿入ポ
イントに仮に表示する 196…現在選択されている見出し語に関連付けられた
読み方に戻り、選択されたアイテムとして印を付ける 図9: 200…最初のキー入力のための現在のキー入力を設定 201…再スペルモードスタート 202…キー入力待ち 204…キー入力はデジットキーか? 206…キー入力は、現在のキー入力の有効な第2のキ
ー入力か? 208…キー入力は、選択キーか? 210…排除する語のフィルター選択リストは、2キー
入力によって入力確定された文字と一致しない 212…キー入力は変換キーか? 214…現在のキー入力は最後か? 216…現在のキー入力を促進する 218…選択リストと仮選択を表示しなさい、そして選
択リスト中と挿入点における最初の読み方を表示する 図22: 600…キー操作リストによって、語彙モジュールから
取り出されたオブジェクトの検索(RETRIEVE)サブルーチ
ン開始 602…新たなオブジェクトリストをクリア(CLEAR)す
る 604…ツリーのルートノードのためにポイントする 606…最初のキー入力を得る 608…サブルーチンを呼び出して、現在のキーで入力
されたキーを処理する 610…すべてのキー入力が処理された? 612…次のキー入力を得る 614…新たなオブジェクトリストに戻る 図23: 800…キー入力のリストから、語彙モジュール(自動
活用の実施)の中より目的の語を検索する、サブルーチ
ンスタート 801…キー入力の長さと等しくNを設定し、1と等し
くMを設定する 802…第M番目のキー入力において、入力の最後と一
致するすべての完全なルートワードを確認する 804…残りのN−Mキー入力と一致するすべての接尾
辞を確認する 806…同じ分類の特定されたものを伴った接尾辞とル
ートワードのすべての組み合わせを作る 808…完全な語をこのキー入力のための有効なリスト
の語に加える 810…M=Nかどうかの特定を行う 812…1づつMを増加させる 814…新しい目的の語のリストに戻る 図24: 830…自動活用オブジェクトの頻度を計算、スタート 832…オブジェクトが、ベースツリーの中で完全であ
るか? 834…オブジェクトが非接尾辞としてつけないように
表すことができるルートワードであるか? 840…接尾辞ツリーからの接尾辞の相対的な頻度とベ
ースツリーからのルートの頻度の生成に戻る 842…ベースツリーからのルートの頻度に戻る 844…この分類の非接尾辞としてつけない語のための
相対的な頻度の不足とベースツリーからのルートの頻度
の生成に戻る 図25: 850…選択リストにおける区分動的に活用された語
(Sorting dynamically inflected words)のためのア
ルゴリズムを比較する、スタート 860…読み方は同じ頻度であるか? 862…一番高い頻度の読み方は、最初に持ってくる 864…異なる長さのルートワードか? 866…さらに長いルートワードを伴った読み方を最初
に持ってくる 870…ルートワードは同じ語か? 872…接尾辞ツリー選択リスト中での最初の接尾辞に
一致した読み方を一番最初に持ってくる 876…ベースツリー選択リスト中での最初のルートワ
ードに一致した読み方を一番最初に持ってくる 図26: 878…変換リストにおける区分動的に活用された語
(Sorting dynamically inflected words)のためのア
ルゴリズムを比較する、スタート 880…見出し語は同じ頻度であるか? 882…一番高い頻度の見出し語は、最初に持ってくる 884…関連した第1の命令は異なっているか? 886…第1の命令と関連した見出し語は、一番最初に
持ってくる、図25と一致したものは一番最初にもって
くる 890…同じ命令からの2つのルート見出し語か? 892…接尾辞に一致した見出し語は、接尾辞ツリー変
換リスト中で最初であり、一番最初に持ってくる 896…ルートワードに一致した見出し語は、ベースツ
リー変換リスト中で最初であり、一番最初に持ってくる 図27: 620…キー入力を処理するサブルーチンスタート 621…現在のノードの有効キービットフィールを読む 622…キー入力は有効か? 624…古いオブジェクトリストに戻る 626…古いオブジェクトリストのために新規なオブジ
ェクトリストをコピーする 628…最初の有効キーの命令を呼び出す 630…NEW_INDEX=1 632…参照された、古いオブジェクトリストを呼び出
すための命令のOBJECT-LIST-INDEXフィールを用いる 634…命令LOGICAL-SYMBOL-INDEXフィールドを用い、
呼び出されたオブジェクトに入る、現在のキーからの記
号(SYMBOL)を追加する 636…NEWS-INDEXの位置にある新たなオブジェクトリ
ストに入る変化(MODIFIED)されたオブジェクトを蓄積す
る 638…STOP-FLAGの命令はなされた? 640…新しい有効な命令を呼び出す 642…NEW-INDEXを増加させる 644…子ノードのためにポインターを追従(FOLLOW)さ
せる 646…新たなオブジェクトリストに戻す 図28: 650…開始 652…それらの関連づけられたキーのための追加の不
明確な記号を指定する 654…語彙リストにおける記号の使用頻度をカウント
する 656…頻度の減少によるそれらの論理的キーでの記号
のオーダー(ORDER) 658…語彙リストからのツリーを構築(BUILD)する 660…ツリーフォールディング(FOLDING)サブルーチ
ンに入る 662…最も使用されたノードのために、すべての使用
しない子ノードポインターをポイントする。
【0047】664…ホフマンエンコーティングを用
い、最小の長さの命令とアドレスのビットパターンを指
定する。
【0048】666…ファイルにデータを書き込む 668…終了 図29: 670…ツリーフォールディング(FOLDING)サブルーチ
ンを開始 672…NODE-Aをルートノードの後の最初のノードに示
す(POINT)。
【0049】674…サブルーチンツリーは、命令とSU
B-NODESにおいて、NODE-Aに関連づけられた最高の重複
度を有するノードを検索する。
【0050】676…目的(DESTINATION)が見つかった
? 678…リコーシブリー(RECURSIVELY)にNODE-AとそのS
UB-NODESを目的に合併させる 680…NODE-Aポイントは最後のノードか? 682…NODE-Aを次のツリーのノードに示す 684…戻る 図30: 690…最大重複度のツリー検索サブルーチン開始 趣
旨(ARGUMENT):NODE-A 692…MAX-SAVINGS=0 694…NODE-Bをルートノードに示す 696…NODE-AとNODE-Bの重複度計算のサブルーチン 698…MAX-SAVINGSより重複度が大きい? 700…BEST-NODE=NODE-B,MAX=SAVINGS=REDUNDANCY 702…NODE-Bが最後のノードに示された? 704…NODE-Bを最後の次のツリーノードに示す 706…MAX-SAVINGとBEST-NODEに戻る 図31: 710…2つのノードの重複度計算:NODE-A、NODE-Bの
サブルーチン開始 712…SAVED_INSTRUCTIONS=0 714…LET KEY_INDEX=1 716…リスト−Aの中に入るNODE-Aの(KEY_INDEX)キ
ーからの入力命令 718…リスト−Bの中に入るNODE-Bの(KEY_INDEX)キ
ーからの入力命令 720…両方のリストは空? 722…各リストからの命令を得る 724…STOP-FLAGSを無視し、命令を行うことに同意す
る? 726…失敗(failure)に戻る 728…SAVED_INSTRUCTIONSを増加する 730…最後のキーで行われた? 732…KEY_INDEXを増加する 734…LET KEY_INDEX=1 736…NODE-AとNODE-Bの(KEY_INDEX)キーから、ポイ
ンターを得る 738…両方のポインターが空? 740…子ノード重複度計算のためにリコース(RECURS
E)する 742…比較が失敗したか? 744…失敗(failure)に戻る 746…SAVED_INSTRUCTIONを蓄積する 748…最後のキーが行われた? 750…SAVINGに戻る 752…KEY_INDEXを増加する (システム構成及び基本的な動作)図1を参照しなが
ら、本発明による1つのキーに2つ以上の文字を割り当
てて小型化した曖昧性を解消するキーボード装置であっ
て、ディスプレイ53を有する携帯型電話52に組み込
まれたものを説明する。前記携帯型電話52は、一般的
な電話のボタンによって実行される小型化されたキーボ
ード54を備えている。この出願の目的に関して、“キ
ーボート”という用語は、入力キーの範囲が定められて
いるタッチスクリーン、個別の機械式のキー、膜型キー
等を含む全ての入力装置を含むように広義に定義されて
いる。キーボード54での各々のキー上の好ましいかな
配列が、図1に示され、日本の電話機に関する事実上の
基準に対応する。
【0051】そのキーボード54は標準的なクワーティ
(QWERTY)キーボードにくらべて、あるいは図3
5に示してある日本語の基本的な文字表にある「かな」
のそれぞれに一つのキーが割り当てられている、少なく
とも46個のキーを持つキーボードにくらべて、データ
入力キーの数が少ないことに着目されたい。更に具体的
には、この実施形態で示される好ましいキーボードは、
選択キー60と変換キー62と共に、3列4行に配列さ
れた、1から0までの番号が割り当てられている10個
のデータキーを備えている。また選択的に、キーボード
は、1つ前のキー入力を消すためのClearキー64や、
あいまいでない(unambiguous)文字、数字、記号の入力
のためのモードを入力するためのモード(Mode)キー6
7や、そして前に入力したかなに濁点か半濁点を加える
ための発音区別符(Diacritic)キー68を備えても良
い。
【0052】データは、小型化されたキーボード54で
のキー入力を介して曖昧さを解消するシステム(disamb
iguation system)に入力される。第一の望ましい実施
形態では、ユーザーがキーボードを用いて連続したキー
入力を行うと、テキストが電話のディスプレイ53上に
表示される。図1、及び図2に表示される携帯電話のよ
うな、限られたディスプレイスペースしか有さない装置
においてこのシステムが実行される場合、現在、選択さ
れている、または、最も対象となりそうな言葉のみが、
生成中のテキストにおける挿入ポイント88に表示され
る。所望の言葉を入力するためにキーが連続して押され
ると、一連の入力に対応する最も有り得る言葉は、ある
特徴的な形式で表示される。図1に示されるこの望まし
い実施の形態において、現在入力中の言葉は、点線によ
る下線を伴なって表示される。以下に更に詳細に説明さ
れるように、選択キー60、または、変換キー62が押
された後、点線の下線は実線の下線に変わる。
【0053】図5及び図6に示される第2の望ましい実
施の形態では、情報をユーザーに表示するために2つの
領域がディスプレイ53上で定義される。テキスト領域
66は、上記第1の実施形態に関して記載したように、
ユーザーによって入力されたテキストを表示し、テキス
トの入力及び編集用のバッファとしての役目を果たす。
図5、及び図6に示されるように、通常テキスト領域6
6の下方の位置する選択リスト領域77は、ユーザーが
キー入力した一連のキー入力に対応する語や他の解釈の
リストを表示する。選択リスト領域は、その入力された
一連のキー入力の最も頻度の高い解釈と、他のより頻度
の低い別の解釈を頻度にしたがって降順で同時に表示す
ることによって、ユーザーが入力されたキーからの入力
の曖昧性を解消することを支援する。
【0054】縮小されたキーボードを用いた曖昧性解消
システムのソフトウエアのブロックダイアグラム(block
diagram)を、図4に示す。キーボード54とディスプレ
イ53とは、適切なインターフェイス回路を介してプロ
セッサ100に接続される。選択的に、スピーカ102
が、プロセッサに接続される。プロセッサ100は、キ
ーボードからの入力を受け、ディスプレイ、及び、スピ
ーカへの出力のすべてを管理する。プロセッサ100は
メモリ104に接続される。このメモリは、ランダムア
クセスメモリ(RAM)のような一時記憶媒体と、読出
し専用メモリ(ROM)、フロッピー(登録商標)ディ
スク、ハードディスク、または、CD−ROMのような
固定記憶媒体の組み合わせを含む。メモリ104は、シ
ステム・オペレーションを管理するための全てのソフト
ウエア・ルーチンを含む。好ましくは、このメモリは、
オペレーティング・システム106と、曖昧性解消ソフ
トウエア108と、以下により詳細に論じられる語彙モ
ジュール110を含む。選択的に、このメモリは1つ以
上のアプリケーション・プログラム112、114を含
んでいても良い。このアプリケーション・プログラムの
例としては、語・プロセッサ、ソフトウエア辞書、及
び、外国語翻訳ソフトがある。音声合成ソフトもまたア
プリケーション・プログラムとして搭載されて良く、こ
れにより、縮小したキーボードを用いた曖昧性解消シス
テムが通信補助手段として機能することも可能となる。
【0055】図1に戻って、曖昧性を解消する小型化し
たキーボードによって、ユーザーは片手のみでテキスト
や他のデータを迅速に入力することが可能になる。デー
タは小型化したキーボード54を用いて入力される。1
から0までの各々のデータキーは、文字、数、及び、他
の記号によってキー上に表示された、複数の意味を持っ
ている。(ここに開示されたものについては、データキ
ー上に表示された数字と文字によって、各々のデータキ
ーが識別される。例えば、「3サ」によって右上のデー
タキーが識別される。)個々のキーが複数の意味を持っ
ているので、連続したキー入力はその意味が曖昧であ
る。ユーザーがデータを入力すると、キー入力の様々な
解釈がディスプレイ上の多重領域に表示され、ユーザー
が曖昧性を解決することを支援する。大きいスクリーン
を持つ装置では、入力済のキー入力の考えられ得る解釈
の選択リストが、選択リスト領域においてユーザーに表
示される。選択リストにおける第1のエントリ(entr
y)は、初期設定の解釈として選択され、そして、テキ
スト領域66の挿入ポイント88において表示される。
この好ましい実施形態では、このエントリは、挿入ポイ
ント88(そして大きいスクリーンを持つ装置では選択
リスト領域内に)でその下に引かれた点線下線を伴なっ
て表示される。この形式は、このオブジェクトが現在の
選択リストの最も頻度の高いオブジェクトであることに
よって、暗黙のうちに選択されることを意味する。表示
装置が図5に示されるような選択リスト領域を含むなら
ば、この形式はまた、挿入ポイント88におけるオブジ
ェクトと選択リスト領域77に表示された、そのオブジ
ェクトとを視覚的に関連付ける。図1においては、選択
リストは表示されず、初期設定のオブジェクト(選択キ
ーが活性化される前に選択リストにおいて最初に表示さ
れるであろうオブジェクト)のみが、あるいは、あるオ
ブジェクトが明確に選択されている場合にはその選択さ
れているオブジェクトのみが挿入ポイント88に表示さ
れる。
【0056】入力されたキー入力の考えられ得る解釈の
選択リストは、いろいろな方法によって順序づけされて
よい。通常のモードのオペレーションにおいて、キー入
力は、所望の語に対応する読み方をつづる仮名のエント
リとして初めは解釈される(以降「語解釈」)。例えば、
図5に示すように、「カ」「カ」「カ」という連続した
キー入力がユーザーによって入力されている。キーが入
力されると同時に、連続キー入力に合致した読み方を探
し出すように語彙モジュールの参照が行われる。読み方
のリストの最初に最も一般に使われる読み方を挙げるよ
うに、読み方は使用頻度に基づいて語彙モジュール内に
おいてソートされている。先の連続キー入力の例をとっ
てみると、読み方「かかく」、「きかく」、及び、「き
こく」がその連続キー入力に対応する3つの最も有望な
読み方として語彙モジュールより識別される。選択リス
ト中の8つの識別された読み方のうち、「かかく」が最
も頻繁に使われるものである。従って、それは、初期設
定の解釈として扱われ、挿入ポイント88にひらがなテ
キストとして仮に配置される。図1において示されるよ
うに、選択キー60が押下される前には、この第一の読
み方は初期設定の解釈として扱われ、特有の形式を用い
て挿入ポイント88に配置される。この形式は、新しい
キー入力を開始するのではなく、データキーの内の一つ
による次のキー入力が現在のキー順序に付加されること
を示す。例えば、図1に示すように、この特有の形式
は、点線下線を伴うひらがなテキストとして読み方を表
示することからなる。他の考えられ得る読み方のリスト
はメモリの中に保存され、それらの相対使用頻度に従っ
てソートされる。
【0057】この好ましい実施形態においては、所望の
読み方に対応する連続キー入力のエントリに続いて、ユ
ーザーは選択キー60を単に押下する。挿入ポイント8
8で表示された初期値の読み方「かかく」の下の点線下
線は実線下線に置き換わる。表示された初期値の読み方
が所望の読み方ではない場合、所望の読み方が現れるま
で、選択キー60を繰り返して押す。1つの好ましい実
施の形態としては、メモリ内のキー入力に合致した読み
方が、選択キー60の活性化の繰り返しによってすべて
表示された後は、そのキー入力は数字として解釈され、
それぞれのキー入力は各々のキー上に表記してある数字
を生成する。このことによって、数が個別の数値モード
なしで入力されることを可能にし、そしてまた、読み方
解釈の選択リストの終りを簡単に認識できる表示として
の役目を果たす。選択キー60をさらに押すと、選択リ
ストの最初の読み方に戻ることになる。
【0058】いったん、所望の読み方が表示され、所望
の「見出し語」が、実際ひらがな既に表示されている
「読み方」と同じであるならば、ユーザーは、入力すべ
き次の読み方の最初のかなと対応するデータキーの押下
を続行する。一方、所望の「見出し語」が漢字、漢字と
ひらがな、カタカナ、またはそれらの組み合わせから成
るならば、ユーザーは変換キー62を押下する。これに
よって、表示された読み方は語彙モジュールにおけるそ
の読み方と関連している最も頻繁に発生している見出し
語に置き換えられる。変換キー62を繰り返し押下する
と、表示される見出し語は頻度の高いものから低いもの
へと置き換えられていく。また、好ましい実施形態にお
いて、変換キー62を繰り返し活性化させることによっ
て、選択された「読み方」に関連付けられたメモリ中の
「見出し語」が全て表示されると、選択された「読み
方」はカタカナ(自動活用(auto-inflection)による
実施の形態では、ただ語のルート部分でがカタカナ中に
表されている)で表示される。これによって、別個のモ
ードを用いずにカタカナを生成することが可能となり、
また、「見出し語」解釈の選択リストの最後であること
を容易に認識できる表示としての役割を果たす。他の好
ましい実施の形態においては、キー入力によって関連づ
けされたデフォルトの読み方をユーザーが関連づけを希
望する場合には、変換キー62を即座に押すことによっ
て、所望の見出し語が初めに選択キー60を押すことな
く関連づけされる。
【0059】選択キー60か変換キー62のどちらか1
つまたは両方を一回以上押下した後、何かデータキーを
押下することによって、表示されている「読み方」や
「見出し語」の特別の形式(この好ましい実施形態では
実線下線)が除去され、新たなキーシークエンスの最初
のキー入力が、システムによって解釈されるようにな
る。先行するキー入力シークエンスの解釈を確認するた
めに特別にキー入力する必要はない。
【0060】上述の好ましい実施態様において、選択キ
ー60を押下すること現在のキーシークエンスに関連付
けられたメモリ中の読み方を順方向に循環させる(頻度
について降順)。別の実施形態においては、選択キー6
0を所定の時間しきい値を超えて押下しつづけることに
よって、メモリ中の読み方を頻度について昇順に循環さ
せる。すなわち、上述のような、メモリ中の一連の関連
付けられた読み方の終りに数字解釈が含まれている場合
には、選択キーの通常の押下に先立って、選択キーが押
下しつづけることによって、直ちに数値解釈に戻る。選
択キー60を押下しつづけることを繰り返すと、関連付
けられた読み方を昇順で逆方向に循環させる。同様に、
変換キー62を押下しつづけることによって、現在選択
された読み方に関連付けられた見出し語を昇順で逆方向
に循環させる。同じく、変換キー62の通常の押下に先
立つ最初の変換キー押下継続操作によって、直ちにカタ
カナ解釈に逆進循環する。
【0061】図1についてさらに言及すれば、他の好ま
しい実施形態においては、データキーの入力があると、
入力されたデータキーを削除するためにクリアキー64
を押しても良い。現在のキー入力シークエンスの全ての
データキーがその結果削除されている場合、クリアキー
64を押すと、挿入ポイント88の左側にある、テキス
ト表示53上の文字が削除され、現在の選択リストがか
らの場合は、標準のテキストカーソルが表示される。選
択キー60か変換キー62のどちらか1つまたは両方を
一回以上押下した後、クリアキー64を押すことによ
り、挿入ポイント88にある現在選択された原文解釈を
現在のキー入力の初期値の「読み方」解釈に置換える
が、連続したキー入力からのデータキーのいずれも削除
するものではない。言い換えれば、選択キー60および
/または変換キー62を何回か押下した後にクリアキー
64を押すと、選択キー60と変換キー62の全ての活
性化は取り消しとなり、選択キー60か変換キー60の
初めのキー入力直前の状態にシステムを戻す。別の実施
の形態においては、変換キー62が一回以上押下された
後、選択キー60が押下されると、挿入ポイント88に
おいて現在選択されている「見出し語」をその「見出し
語」に関連付けられた「読み方」に置換える。さらに選
択キー60を押下すると、現在のキー入力に関連付けら
れたメモリー中の他の「読み方」についてその位置から
順方向(頻度について降順)に循環しつづける。
【0062】また、他の実施形態においては、(特別な
記号モードでの入力や、単一の特定の文字に明確に関連
づけられたキーの押下のような)曖昧でない文字を生成
する他の手段の活性化は、現在のキー入力を終了させる
働きをする。その結果として、挿入ポイント88に表示
された「読み方」や「見出し語」の特別の形式(前記の
実施の形態においては点線下線や実線下線)は削除さ
れ、その特定の曖昧でなくなった文字が新しい挿入ポイ
ント88における出力された語に付け加えられる。
【0063】選択された見出し語や読み方をテキスト領
域の挿入ポイント88に仮に配置することによって、選
択リストを参照することなく、ユーザーはテキスト領域
に注意を向けていることが可能となる。ユーザーの選択
により、選択キー60(または変換キー62)の最初の
入力を受け付けたときに、挿入ポイント88に仮に配置
された「読み方」(または「見出し語」)を(垂直方向
あるいは水平方向に)拡張し、現在の選択リストの複製
を表示しても良い。ユーザーは、この選択リストの複製
に表示される最大数の語を選択できる。あるいは、ユー
ザーは、たとえ選択キーの最初の活性化の前であっても
常に選択リストを挿入ポイント88において表示させる
ことを選択しても良い。この曖昧性を解消するシステム
は、(曖昧なデータキーの活性化または明確かつ曖昧で
ない文字の生成によって知らされる)次の語の開始を選
択された入力が所望の入力であるとの肯定として解釈す
る。従って、選択された語がユーザーの選択として挿入
ポイント88に残り、下線は完全になくなり、その語は
特別の形式のない通常のテキストとして再表示される。
【0064】テキスト入力の大部分において、連続した
キー入力は、かなの読み方の形式として、ユーザーによ
って意図される。しかしながら、各キーに関連付けられ
た複数の文字と記号によって、各々のキー入力や連続し
たキー入力に複数の解釈を与えることができることが理
解されよう。この縮小されたキーボードによる曖昧性解
消システムにおいては、連続したキー入力が解釈されユ
ーザーに語のリストとして表示されると同時に、様々な
違った解釈が自動的に判断されて、ユーザーに表示され
る。
【0065】例えば、連続したキー入力は、ユーザーが
入力していると考えられる一連の仮名に対応する語幹の
観点から解釈される(以降「語幹解釈」)。語解釈と異
なり、語幹は不完全な語である。直前のキー入力の考え
られる解釈を表示することによって、語幹を用いること
により、ユーザーは正しいキー入力をおこなったかどう
かを容易に確認でき、また、語の入力途中でユーザーの
注意が反れた場合に入力を再開することもできる。長い
語または句の部分的な入力に対応するが完全な語や句に
は対応しない連続したキー入力があるとする。そのよう
な場合において、ユーザーに提供することができる最も
有用なフィードバックは、その点までに入力された語の
語幹に対応する仮名を表示することである。図5の例に
おいては、「カ、カ、カ」という連続したキー入力は、
(単語「かけきん」に先行する)語幹「かけき」を形成
するものとして解釈することができる。従って、この語
幹解釈は選択リスト中のエントリとして提供される。望
ましくは、データキーによる次のキー入力によって各語
幹から生成され得る、全ての考えられ得る語の組み合わ
せの合成頻度にしたがって、語幹解釈がソートされる。
その結果、語幹解釈のいくつかは表示されないかもしれ
ない。語幹解釈を選択リストにおいてリストするとき
に、選択リストに表示された語と重複する語幹解釈は省
かれる。しかし、その語幹が省かれた場合には、その省
略された語幹に対応する語は、その語を語幹として有す
る、より長い語があることを示す記号によって印を付け
られても良い。所望の語のエントリにつながる正しいキ
ー入力がなされたことを確認することによって、語幹解
釈はユーザーにフィードバックを行う。
【0066】図7、8は、選択リストを処理し、かつユ
ーザーが曖昧なキー入力シークエンスを曖昧でなくする
ことを支援するために、挿入ポイント88において何が
表示されるかを決定する曖昧性解消ソフトウエアの主要
なルーチンを示すフローチャートである。ブロック15
0においては、システムはキーボード54からのキー入
力を待っている。キー入力を受けると、判定ブロック1
51において、受けたキー入力がモード選択キーである
かどうかを決定するテストが行われる。もしそうであれ
ば、ブロック172において、フラッグを現在のシステ
ムモードに設定する。
【0067】判定ブロック173において、システムモ
ードが変化しているかを判断するテストが行われる。も
しそうであるならば、ブロック171において、現在の
システムモードを反映するのに必要とされるように、デ
ィスプレイが更新される。
【0068】ブロック151において、キー入力は、モ
ード選択キーではないと決定するならば、ブロック15
2に移行し、ここでのテストは、受け取られたキー入力
が選択キーであるかどうかを決定するために行われる。
キー入力が選択キーでない場合は、ブロック152Aに
移り、ここでのテストは、受けたキー入力が変換キーで
あるかどうかを決定するために行われる。もし受けたキ
ー入力が変換キーでない場合は、ブロック153に移行
する。ここでのテストは、システムが、記号モードのよ
うな特別な文字モードであるかどうかを決定するために
行われる。もしそうであれば、ブロック166に移行
し、ここでのテストは、選択リスト内に一時的な選択ア
イテムが存在するかどうかを決定するために行われる。
もしそうであるならば、ブロック167に移行し、前記
アイテムは容認され、通常のテキストとして出力され
る。そして、ブロック168に移行し、キー入力と一致
した文字が、テキスト領域に出力される。そうすると、
判定ブロック169に移行し、ここでのテストは、記号
モードの場合と同様に、システムモードを自動的に変化
させるべきかどうかを決定するために行われる。もしそ
うであるならば、ブロック170に移行し、システムモ
ードは以前のアクティブ・モードに戻り、そうでなけれ
ば、実行はブロック150に戻る。もし、ブロック15
3において明白文字モードがアクティブでなければ、ブ
ロック154において、記憶されているキー入力シーク
エンスにキー入力が追加される。ブロック156では、
キー入力シークエンスに対応するオブジェクトが、シス
テムにある語彙モジュールから識別される。前記語彙モ
ジュールは、キー入力シークエンスと関連づけられたオ
ブジェクトのライブラリである。オブジェクトは、入力
されたキー操作に基づいて取り出された、蓄積データの
一部分である。例えば、語彙モジュール内のオブジェク
トは、数字、文字、語、語幹、句、またはシステム機能
とマクロである。これらのオブジェクトのそれぞれは、
以下の表に簡潔に記載される。
【0069】
【表1】
【0070】前記のように、好ましい語彙オブジェクト
が検討される一方、他のオブジェクトも考慮されてよ
い。例えば、グラフィック・オブジェクトは、蓄積され
ているグラフィックイメージに関連づけされており、ま
た、スピーチ・オブジェクトは、蓄積されているスピー
チの一部分に関連づけされている。スペル・オブジェク
トもまた、一般的なスペルミスやタイプミスを正しいス
ペルに関連づけるものとして想定されて良い。処理を簡
単化するため、各々の語彙モジュールは、好ましくは類
似のオブジェクトを備えている。類似のオブジェクト
は、認識されるが、様々なオブジェクトは、語彙モジュ
ール内でミックスされても良い。
【0071】次に図7に戻り、ブロック156では、受
け取ったキー入力シークエンスに対応するこれらのオブ
ジェクトは各語彙モジュールにおいて識別される。ブロ
ック158からブロック165までにおいては、語彙モ
ジュールにおいてキー入力を調べることによって発見さ
れたオブジェクトは、オブジェクトをユーザーに表示す
る際の順番を決定するために優先順位づけをされる。選
択リストにおいて表示されたオブジェクトの順序を決定
するために、優先順位は、各語彙モジュールの間で、更
に、各語彙モジュールからの返されたオブジェクトの間
で確立される。
【0072】様々な語彙モジュールから確認されたオブ
ジェクトリストを優先順位づけするために、ブロック1
58では、縮小されたキーボードによる曖昧性解消シス
テムのオペレーションモードが調べられる。上でのべた
ように、オペレーションの通常モードでは、語解釈(読
み方及び見出し語)は、最初に選択リストにおいて表示
される。したがって、語語彙モジュールからのオブジェ
クトリストは、他の語彙モジュールからのオブジェクト
リストより高い優先順位を割り当てられるであろう。逆
に、曖昧性解消システムがオペレーションの数値モード
にあるならば、数値解釈は、他の語彙モジュールより更
に高い優先順位を割り当てられるであろう。曖昧性解消
システムのモードは、従って語彙モジュールオブジェク
トリスト間の優先順位を決定する。あるモードにおいて
ある語彙モジュールからのオブジェクトリストが完全に
選択リストから省略されるかもしれないということが認
識されるであろう。
【0073】語彙モジュールから生成されたオブジェク
トリストは、シングルエントリーのみ含むかもしれな
い、または、それらは、複数エントリを含むかもしれな
い。ブロック160では、オブジェクトリストが複数エ
ントリを含むならば、同一の語彙モジュールからのオブ
ジェクトの間の優先順位付けは解決される。所定の語彙
モジュールにおいて調べられた特別なキー入力シークケ
ンスに合致するオブジェクトは、相互に関してそれらの
相対的評価を決定する優先順位を同じく与えられる。上
記で説明したように、望ましい標準の表示の順序は、よ
く使う代表的な選択肢の優先順位を減少することによる
ものである。各オブジェクトと関連していた優先順位デ
ータは、選択リスト中のオブジェクトを順番付けるため
に使用される。
【0074】語彙モジュールで調べられたオブジェクト
の表示と関連づけられていた、多数の詳細事項は、適切
なシステムメニューにアクセスすることによってユーザ
ーによってプログラム可能である。例えば、ユーザー
は、個々のオブジェクトのオーダ、または、選択リスト
の目的の分類を指定することができる。また、ユーザー
は、語彙モジュールの間の、そして、各語彙モジュール
から確認されたオブジェクトの間の優先順位を規定する
優先順位レベルを同じく設定することもできる。
【0075】オブジェクト間の優先順位が決定された後
で、ブロック165では、選択リストが、識別されたオ
ブジェクトから組み立てられ、そして、ユーザーに提示
される。ユーザーによって入力されたあいまいなキー入
力順序の初期値の解釈として、図1、及び、図2示すよ
うに、選択リストにおける最初のエントリは、テキスト
領域53における挿入ポイント88で仮に配置され、強
調表示される。そして、曖昧性解消ソフトウエアのルー
チンは、次にキー入力を待つために、ブロック150に
戻る。
【0076】検出されたキー入力が選択キー60である
ならば、「イエス」の選択肢は、ブロック152からブ
ロック163に移る。ここでは、現在の選択リストが空
であるかどうかテストされる。もし、そうであるなら
ば、ブロック150に戻ることになる。もし、判定ブロ
ック163において、選択リストが空である場合には、
“ノー”の選択肢になりブロック174に進むことにな
る。ブロック174では、それが一時的にポストされた
挿入ポイント88で表示されたデフォルトの読み方の下
の点線の下線は、実線の下線に置き換えられる。ブロッ
ク175で、システムは、それからユーザーによって入
力された次のキー入力を検出するのを待つ。キー入力を
受け取り次第、ブロック176において、テストは、次
のキー入力が選択キーであるかどうかを決定するために
行われる。次のキー入力が選択キーであるならば、ブロ
ック178では、システムは、選択リストの中を次の読
み方に向かって進み、そして、それを現在の選択アイテ
ムとして示すことになる。ブロック179では、現在の
選択されたエントリは、実線下線を伴なって挿入ポイン
トで一時的に表示される。ルーチンはそれからブロック
175に戻り、ユーザーによって入力された次のキー入
力を検出する。ブロック175からブロック179によ
って形成されたループによって、ユーザーは入力された
あいまいなキー入力シークエンスの様々な読み方解釈で
あって使用頻度の少ないものを選択することを可能にす
るということが認識されるであろう。このことで、ユー
ザーが選択キーを何回も押すことにより、使用の頻度が
減少していくということである。
【0077】次のキー入力が選択キーではないならば、
決定ブロック177において、ここでのテストは、次の
キー入力が変換キーであるかどうかを決定するために行
われる。検出されたキー入力が変換キーであるならば、
「イエス」の選択肢を通って、ブロック177からブロ
ック190に進む。もし検出された打ち込みキーが変換
キーならば、「イエス」の選択肢を選び、ブロック17
7から、最新の「読み方」に関連している最初の「見出
し語」が選択項目としてマークされるとともに「見出し
語」テキストが挿入ポイント88にて実線の下線によっ
て一時的に表示されているブロック190に移行する。
ブロック191では、システムは、ユーザーによる次の
キー入力を待っている。ブロック192でのテストは、
キー入力を受け取り次第、次のキー入力が選択キーであ
るかどうかを決定するために行われる。次のキー入力が
選択キーであるならば、ブロック196では、現在選択
された見出し語をの関連づけされている読み方に、現在
選択されているアイテムを戻す。さらにそれを選択され
たアイテムとして表示し、ブロック179に進む。ブロ
ック192で次のキー入力が選択キーではないならば、
ブロック193でのテストは、次のキー入力が変換キー
であるかどうかを決定するために行われる。それが変換
キーであるならば、ブロック194では、現在選択され
ているオブジェクトは、現在の読み方と関連している見
出し語に進み、選択されたアイテムとして表示される。
ブロック195では、現在選択された見出し語は、実線
の下線による挿入ポイント88で一時的に表示される。
また、システムは、ユーザーによって入力された次のキ
ー入力を検出するためにブロック191に戻る。
【0078】ブロック177、及び、193で次のキー
入力が変換キーではないならば、ルーチンは、ブロック
180に移行し、ここで表示された一時的な入力は、キ
ー入力として選択されるか、テキスト領域に、ノーマル
テキストとして表示される。ブロック184では、以前
のキー入力は、システムメモリから消去され、選択キー
か変換キーの後に、不確定なキーが入力されると、シス
テムは、次の不確定な入力最初のところから入力を行う
ようになる。新しくキーが入力さられたならば、ブロッ
ク154では、新しいキー入力変換を始める。最も高い
使用頻度の読み方の候補がデフォルト選択として示され
るので、ユーザーが選択キーを押す回数を最小にでき、
効率よくテキストを入力することを可能にする。
【0079】(II.曖昧でないテキストエントリシス
テム)同様に本発明である、日本語入力のための小型化
したキーボードは、ユーザーが望む入力要求の各々の所
望のかなを指定することができる。日本語の五十音図に
は、108の音節がある(小さい“っ”、“ゃ”、
“ゅ”そして“ょ”が、普通の大きさの“つ”、
“や”、“ゆ”、“よ”とは違う文字として存在し、書
かれたり発音されたりしている)。さらに、あまり使わ
れない音節として、小さい“あ”、“い”、“う”、
“え”、“お”が存在する。これらは、本来はカタカナ
としてだけ用いられる。これらのあまり使われない音節
はまた、以下に説明するように、本発明のシステムから
簡単に入力することができる。108の標準の音節のう
ちで、37は発音区別符、もしくは、他の71の音節の
うちの1つの音節に「゛」か「゜」を1つを簡単に加え
ることによって入力できる。発音区別符なしのこれらの
71の音節は、論理学上9のマトリックス、または、下
で説明する10の行、及び、8〜10の列に組織されて
いることができる。本発明のキーボード上のキーのほと
んどには、かなの表示がついている。ある列のマトリッ
クスによって関連していた子音を表すものと、また、マ
トリックスのある列によって関連していた母音を表す2
番目のかなと共に分類される。
【0080】構成は論理的で、日本語のネイティブスピ
ーカーにとって108の音節中の106の音節は直感的
であり、残りの2つの音節(小さい“っ”と“ん”)
は、単純で容易である。全ての音節は、2の別々のかな
(例えば、KYA、KYU、及び、KYO)で表される口
蓋音化された母音を含む、一対のキー入力によって作成
される。いくつかの重要なキー入力において、現在用い
られている一般的な入力方法によって、変換結果が表示
される。このように、本発明のキーボードを用いること
により、日本語のネイティブスピーカーが容易に習得し
得ることができ、キー入力にかかる時間を効率的に短縮
することができる。
【0081】本発明の実施の形態において、日本語の音
節表の71の音節は、図38で示された五十音表からな
っている。図38において、最初の8つの列に現れる全
ての69の音節を含むとき、一致するペアの最初のキー
入力は、出力されるために、音節の子音を決定し、第2
のキー入力は、母音を決定する。残りの2つの音節(小
さい“っ”、及び、“ん”)は、次に説明する例外的な
ケースである。図10で示されなかった残りの37個の
音節は、図10の五十音表にある、一致する基本音節を
生成し、その後、個別のキーを使う発音区別符を加える
ことによって表示される。図2に示した、画面領域が限
界である携帯電話の概略図では、キーパッド(膜キーボ
ード)に、日本語入力に関する本発明の実施の形態が組
み込まれている。キーボードのテンキーである、図2の
左上にふられたかなの121から130のそれぞれのキ
ーは、図38の“Key1”に対応し、右下にふられた
かなは、“Key2”に対応する。本発明の実施の形態
においては、1つ目のキー入力が行で配列される左上の
かなで入力し、2つ目のキー入力は、縦の列で配列され
る右下のかなで入力することで、図38での音節が入力
される。図2に示すように、テンキー121〜130の
左上にある一般的な10個の列になっているかながふら
れたキーボードが表されている。最初の縦の5列のかな
は、121〜125のキーの右下を表している。小さな
“ゃ”、“ゅ”、“ょ”は、次の3つの126〜128
のキーに割り当てられている。最後に、小さな“っ”
は、129のキーに、“ん”は130のキーに割り当て
られている。発音区別符は、131のキーで発音区別符
「゛」や「゜」を付加することで入力できる。母音を伴
って、発音区別符を入力するとき(表4の縦の列“い”
の後に、小さな“ゃ”、“ゅ”、“ょ”がつくときは、
2つのかなで表される)は、発音区別符は、即座に2つ
のかなの後に加えられ表示される。
【0082】このように、一致する最初のキー操作が音
節の子音を決定し、第2のキー操作は、母音を決定す
る。他の実施の形態においては、ディスプレイは、フィ
ードバックをユーザーに行うために使われる。最初のキ
ー操作を受け取り次第、第2のキー操作で確定され生成
され得る様々な音節を表示する。数字又は他の入力キー
に関連づけられた、各々のキーにかな等をふっていくこ
とによって、キー入力が関連づけられる。代わりとし
て、音節は、一致するキーの配列と一致したときに、表
示されることができる(変換候補番号がついて、もしく
は、つかないで)。例えば、テキストディスプレイによ
る携帯電話のような装置の場合、音節は、1から9まで
の電話のキーの配列とのような、3行3列のマトリック
スにおいて表示することができる。ディスプレイがこの
方式を用いると、母音の音節の小さい“あ”、“い”、
“う”、“え”、及び、“お”のようなめったに使われ
た音節を容易に入力することができる。 例えば、図3
9に示すように、マトリクスを用いると、図39の上の
列にある母音のみと一致する、最初のキー操作を受け取
り次第、1〜5のキーに関連づけられた普通の大きさの
“あ”、“い”、“う”、“え”、“お”が表示され、
小さい“ぁ”、“ぃ”、“ぅ”、“ぇ”、“ぉ”は、6
〜0のキーに関連づけられている。
【0083】図3はテキストディスプレイを持った携帯
電話で、日本語小型化されたキーボード実施の形態であ
る。テンキーである121〜130のすべてのキーは、
図39に基づき、キーの真ん中のところにかながふられ
ている。図3に示すように、121〜130のキーに
は、10個の列のかなが表示されている。また、図3
は、ディスプレイ表示が122のキー(“か”、
“き”、“く”、“け”、“こ”に関連づけられてい
る)によって、アクティブになった状態を示している。
実施の形態においては、図39に表されている音節は、
アクティブになっている列のキーにかながふられたキー
が操作されたときに表示される。ディスプレイには、変
換されるかなとかな表変換のための2番目の入力された
各々のキーとが合わさって表示される。図39における
縦の列は、図3に示すような携帯電話のキー上に、数字
の表示をつけて表されている。実施の形態については、
母音を含む3音節(きゃ、きゅ、きょ)は、127〜1
29に関連づけられており(キーの表示では、7、8、
9に割り当てられている)、これらは、行、1列で表示
することができる。これによって、ユーザーが、これら
の関連する音節をキーに関連づけして、入力しやすいよ
うにすることができ、音節とキーの数字表示に関連づけ
できるだけではなく、キーパッド上のディスプレイとキ
ーで、音節の3行3列のマトリックスで、関連づけする
ことができる。また前記のように、発音区別符は、13
1にキーを一回押すことによって、「゛」が加えられさ
れ、2回押すことによって、「゜」加えられる。発音区
別符が、母音を伴って加えられたとき(図3に示すよう
に、キー127〜129上に2番目のキーが関連づけら
れる)、発音区別符は、すぐに前記かなのすぐ後に加え
られて表示される。
【0084】図5と図6に示すように、本発明の実施の
形態では、携帯型コンピュータのタッチスクリーン上
に、表示されているキーボードとして組み込んだ場合、
変換候補を表示することができる。図5に示すように、
キーボード150は、あらかじめ最初のキー入力を表示
することができる。図6に示すように、キーボード17
0は、最初のキー入力として、“か”、“き”、
“く”、“け”、“こ”を、図5のキー152のアクテ
ィブにしたキー入力の後に、表示することができる。
【0085】図6に示すように、キー171から179
は、キーがアクティブになったときに、変換されるかな
と共に表示される。キーや音節の配列は、図3に示すよ
うに、3行3列のマトリクスを利用したものであり、図
39にあるように、キーに音節を関連づけることは、事
前に音節を変換することができる。
【0086】別の実施の形態においては、図10に示す
ように、空のセルに関連づけられたキーの操作では、何
も入力されず、ユーザーのオプション設定で、エラー音
をならすこともできる。また、別の実施の形態において
は、図2(小さい“っ”の表示があるのキー)に示すよ
うに、キー129を2回押すことによって、小さい
“っ”が入力される。また、他の実施の形態において
は、小さい“っ”はふられたキーは、ちいさな“っ”を
入力する。同様に、別の実施の形態においても、“ん”
とふられたキーは、“ん”を入力する。様々な変換は、
音の変化は図38や4bを発明の目的から、はずれるこ
となく、形成することができる。
【0087】例えば、小さい“つ”と“ん”は、例外的
な場合であり、1回押すと小さい“つ”、2回押すと
“ん”が生ずる分離キーでそれらを割りあてるような、
広く様々な方法により指定される。さらに本発明の重要
な点は、図38の最初の8行(または、図39の1−5
行目と7−9行目)においての、音節の詳しい使い方で
ある。
【0088】たとえ、図2に示した実施の形態における
キーの行のラベルのかなおよび列のラベルのかなの割り
当てが一番自然であれ、本発明の範囲から逸脱すること
なく、他の組み合わせにより、キーの行のラベルのかな
及び列のラベルのかなを割り当てる他の具体例が可能で
あることは当業者にとり自明であろう。図10と図11
は他の配列により行のラベルのかな及び列のラベルのか
ながキーに割り当てられた多くの可能な他の具体例のあ
るものを示す。
【0089】別の実施の形態では、本発明のシステムは
図11に示すように9個のキーのみを有するキーボード
を組み込むことができる。
【0090】図38の71個の別個の音節の68個もま
た図40に示すように構成することができ、ここで行の
ラベル“や”に対応する行は削除される。かかる9個の
キーシステムにおいては、3つの音節“や”、“ゆ”、
“よ”は指定された1対のキー順序から生成され、ここ
で第1のキーは表の初めの行にあるセルに対応する行の
ラベルの“あ”である。小さな“つ”と“ん”は、最後
の列のセルに対応するキー順序より生成され、これは互
いに組合わされた図38の最後の2つの列を含む。
【0091】さらに、本発明の他の面においては、シス
テムは、次のキー入力が指定された1対の第1のキー入
力のように処理される(出力される音節の母音の決定)
か、もしくは指定された1対の第2のキー入力(出力さ
れる音節の子音の決定)のように処理されるかの命令を
ユーザーに提供する。例えば、この命令は、交互に点灯
するラベル付けされた1対のLEDとして実施される。
代わりに、2つのアイコンがディスプレイ上に交互に表
示される。かかる命令の多くの他の代替する具体例が本
発明の範囲を逸脱することなく可能であることも、当業
者にとり自明である。
【0092】図2および図6に示すようなキーへの適切
なラベルの配置の組合わせの効果、命令された1対のキ
ー入力による音節の生成、図3及び図6に示すような指
定された1対の第1のキー入力に続く適切なフィードバ
ックの提供、キーのラベルの編成と標準的な順序と日本
語の音節文字表と間の自然な対応、および次のキー入力
が音節の子音を特定する行のラベルのかなかまたは母音
を特定する列のラベルのかなに対応するかどうかのユー
ザーに対する命令を含むことは、明確なテキスト入力に
関し有効であり、日本語のネイティブスピーカーによる
正確な入力と容易な理解および早い学習ができるという
効果がある。テキストを早く入力するということは、少
数のフルサイズのキーからなるキーボードを使うことに
よってそれ故に実現でき、使い方を習得したり実際に使
用することが容易である。
【0093】III.曖昧なおよび曖昧でないキー入力
を組合わせるテキスト入力方法 また、本発明の他の面においては、音節の曖昧なもの
(ambiguous )と曖昧でないもの(unambiguous)の両
方を組合わせることでより効率的な入力方法を実現でき
る。あるの実施の形態においては、ユーザー選択で、入
力される語の第1の音節は上記2回のキー入力を使用し
て曖昧でなく特定される。口蓋音で発音される母音を有
する音節の場合は、これらの第1の2回のキー入力は2
つのひらがな文字(口蓋音で発音される母音を示す小さ
い“ゃ”、“ゅ”、“ょ”を含む)を特定する結果とな
ることに注意されたい。残りの語や句の音節は各音節に
対し1回のキー入力で曖昧に特定される。1または2音
節の短い語の場合、この組合わせ方法は入力時の変換確
定作業を充分に軽減させ、その結果、ユーザーが入力し
たい読み方を発見するために試験を必要とする候補の数
を減らすことができる。また他の代りの実施の形態で
は、語や句の第1の音節のみを曖昧でなく特定するため
に、この技術において既知の複数ストローク特定方法を
使用することができ、残りの音節は曖昧に確定される。
【0094】さらにまた本発明の曖昧な特定方法を使用
する別の実施の形態においては、2入力方法は語又は句
(最初の部分だけよりはむしろ)のいずれか望みの音節
を特定するのに使用することができる。例えば、キーを
押しある特定の時間押を過ぎることは、直接続くキー入
力が望みの音節を曖昧でなく特定するための2入力の2
番目のであることを示すことになる。これには、2つの
利点が存在する。第1は、いずれかの音節(語や句の最
初の音節のみよりもむしろ)が曖昧でなく決定されると
いうことである。第2は、これが入力の効率を増加する
と考えられる場合にのみ、ユーザーは音節を曖昧でなく
特定することを選択することができるということであ
る。、全ての音節が曖昧に特定される場合、ある種の非
共通の語および句に関し(そして特に短い語に関し)、
最も共通に使用される語および句のデフォルト表示は、
望みの読み方を選択するために選択キーの複数の操作を
要求することができる。かかる場合、ユーザーは、同じ
位置の同じ曖昧でなく特定された音節を共にする読み方
の中から選択することのみを必要とするので、少なくと
も1つの音節の曖昧でない特定は、十分に少ないキー入
力の要求で望みの読み方を生成するという結果をもたら
す。
【0095】また、別の実施の形態においては、再変換
モードとして知られている、1つの語の完全なキー入力
の後に、ユーザーに1つまたはそれ以上の入力された音
節を明らかに特定させる。これはキー入力やメニュー表
示させること、または他のいくつかの方法によって呼び
出されうる。このとき、語は図9に示されるように曖昧
さを解消される。まず、ブロック200において、現在
のキー入力は、完全な語の最初のキー入力に設定され
る。ブロック204では、入力されたキーが、ディジッ
トキー(図1のキー21〜30)かどうかが決定され
る。もしそうでなければ、選択キーもしくは変換キーは
このモードを終了し、このとき、標準音節入力モード
で、アクティブになるということを決定ブロック208
と212で示している。そうでない場合(ディジットキ
ーで会った場合)では、新しいディジットキーが押され
た時、2キー入力の第2のキーとして確定された(expl
icit)音節が入力される。ブロック206では、第2キ
ー入力のために有効な第2キー入力かどうかが決定され
る。もしそうでなければ、システムはエラー音(例えば
ビープ音等)を発し、ブロック202へ戻り、次のキー
入力の入力待ち状態となる。もし、キー入力が有効であ
れば、ディジットキーが押されるたびに、選択リスト
は、その位置と新しいキーの前入力キーによって、選択
リストは、現在の位置でキャラクタを明確に特定される
文字だけとするためにフィルターをかけられる(ブロッ
ク210)。もし、すべてのキーの曖昧さが解消された
ときには、システムは自動的にユーザーが選択キーを押
した状態に戻る(ブロック214)。そうでない場合
は、現在のキーは自動的に次の位置に進められ、システ
ムは選択リストを表示し、そして、挿入点に置いて、選
択リスト中で最初の読み方の仮の選択と表示を行なう
(ブロック216、218)。このとき、システムは新
たなキーの待ち受け状態となる(ブロック202)。好
ましい実施の形態において、入力された有効な第2のキ
ー入力と、関連づけられた文字とのメニューは、システ
ムが再変換モード状態にあるとき、ユーザーに表示され
る。
【0096】IV.曖昧なキー入力に基づくテキスト入
力を支持するデ−タベース構造 入力順序を明確にするために使用される語及び句の標準
的なデータベースは、ツリーデータ構造を用いる語彙モ
ジュールに蓄積される。特別のキー入力順序に対応する
語は、ツリーデータ構造内において、語の組みおよびそ
れに付随する新しいキー入力を有するキー入力順序と結
合された語幹(word stem)を変更する命令の形式で記
憶されたデータから構成される。このように、順序につ
いてのそれぞれの新たなキー入力が行われることのよっ
て、そのキー入力と結合された命令の組が語およびそれ
に付随する新しいキー入力を有するキー入力順序と結合
された語幹の新しい組を創作するために使用される。こ
のようにして、語及び語幹は明らかにデータベースに記
憶されず、これらはこれらにアクセスするために使用さ
れるキー順序を基にして構成されることになる。
【0097】日本語の場合、前記ツリーデータ構造には
2つのタイプの命令が存在する。第1の命令は、語およ
び句の発音と一致するかなの順序により構成されている
語彙モジュールに蓄積された語及び句の読み方を作成す
る。各読み方に対応する各読み方と結合する見出し語を
創作する第2の命令のリストがある。各読み方は直接先
行するキー入力順序に結合された読み方の1つを変更す
る第1の命令により創作される。同様に、各見出し語
は、第2の命令との結合を有する第1の命令により変更
される読み方と結合された見出し語の1つを変更する第
2の命令により創作される。
【0098】それぞれの第1の命令は既知のキーを参照
するので、特別のかなが付随するような情報はキーと関
連づけられたかなの組に論理的な索引として蓄積され
る。単一のキー540の典型的ダイヤグラムが図12に
示されている。具体例におけるキーの内部の論理的表現
は物理的な配置を反映する必要はない。例えば541は
日本語の語彙モジュールにおいて“「2か」”のキーに
結合されたキーの好ましい論理的表記である。図12中
の542に示されている追加された表記(き、く、け、
こ)もまたキーに関連づけられているものである。ま
た、これらの文字は図12の543に、日本語の辞書で
使用する頻度が減少する(く、き、こ、け)の順番によ
り適切に索引付けされる。図13に示されている表はキ
ー上に表示された優先順位を表しており、日本語を入力
確定に用いられる。拡張することにより、図13は日本
語へのキープレスで曖昧でない状態で使用するためのキ
ー索引についての論理記号索引に関する好ましい表であ
る。
【0099】図13は図1に記載された好ましい実施形
態に対応する表を示し、これは分離した区別されたキー
68を有し、1つ前の文字に濁点か半濁点を入力すると
きに用いられる。区別されたキー68を押すことは、前
のかなに濁点か半濁点のどちらかを入力することは関し
て曖昧である。他の実施の形態においては、区別された
キー68は曖昧ではなく濁点を入力するには区別された
キー68を1回押し半濁点の時には連続して2回押す。
また、他の方法では、(濁点がある文字やない文字を含
めて)すべてのかなは決まった1つのキーに割り当てら
れており、文字表においての同じ行で示される。このこ
とはデータベースを使用するシステムが区別されたキー
68の使用を任意であるようにセットすることを認め
る。かかるシステムにおいては、区別されたキー68の
使用を要求する選択がされていない状態では、区別され
たキー68が1回(濁点)または2回(半濁点)押され
るまでは、区別されたかなの追加を特定する命令は行わ
れない。
【0100】ワードオブジェクト語彙モジュール101
0の典型的な図が図20に示されている。データツリー
構造は対応するキー入力順序を元にした語彙モジュール
に変換候補を配置するのに使用される。図20に示すよ
うに、語彙モジュールツリーの各ノード、N001、N
002、N011は典型的なキー入力順序を表してい
る。ツリーに表示されているノードは、P001、P0
02、P011のパスでつながれている。曖昧でないシ
ステムの実施の形態では、11の曖昧なデータキーが存
在するので、語彙モジュールツリーにある各親ノードは
さらに下の11の子ノードにつながれている。
【0101】パスでつながれているノードは有効なキー
入力順序を示し、一方、ノードからのパスがないもの
は、無効のキー入力順序を示す。即ち、記憶された語の
いずれとも一致しないものなどである。注意するべき点
は、無効なキー入力順序があった場合には、実施形態の
システムは入力されたキー順序の数字による表示の説明
を作成し表示することができることである。文字の変換
挿入点に、数字による表示の説明を(選択キーを押さず
に)表示することは、入力キーに該当する単語が語彙モ
ジュールに含まれていなかったことを示す。
【0102】語彙モジュールツリーは、受信したキー入
力順序によってジグザグに変化する。例えば、ルートノ
ード1011で第2のデータキーが押されると、第1の
キーと結合したデータをルートノード1011の内部か
ら取り出しそして評価することとなる。そうすると、パ
スP002を通ってノードN002に移る。その後、再
度、前記第2のデータキーを押すと第2のキーに結合さ
れたデータがノードN002から取り出されそして評価
されることになり、その後、ノードN102へのパスP
102に移る。さらに、以下に詳細に示すように、各ノ
ードはキー入力順序に対応する多数のオブジェクトと関
連づけられる。キーが入力が受信されそして対応するノ
ードが処理されると、キー入力順序に対応するオブジェ
クトに関するオブジェクトリストが生成される。各語彙
モジュールのオブジェクトリストは、曖昧でないシステ
ムの主ルーチンにより、選択リストを生成するために使
用される。
【0103】図14は、各ノードに関連づけられたデー
タ構造400のブロック図である。前記データ構造は、
語彙モジュールツリーでの各ノードとさらに下にある子
ノードとのリンク情報を持つ。また、前記データ構造
は、ノードのよって表される、典型的なキー入力順序に
関連づけられたオブジェクトを識別するための情報(命
令)も備えている。
【0104】ノードデータ構造400における最初のフ
ィールドは、親ノードとつながっている子ノードの数と
同一性を示す有効なキービットフィールド402であ
り、11の有効なキーの親ノードは、ノードで表された
特定のキー入力順序に関連づけられたオブジェクトを識
別(構成体)するための情報(命令)に結合されてい
る。本発明の実施の形態においては、11のデータキー
があるので、多くとも11の子ノードはいずれかの親ノ
ードとつながることができ、それ故に11の有効なキー
情報は子ノードの有無を示すために有効なキー情報フィ
ールドに提供される。各有効キー情報は、語彙モジュー
ルにおけるそれぞれの子ノードデータ構造へのポインタ
ーを有するポインターフィールド404a、404b、
・・・・404nに関連づけされている。
【0105】子ノードは、子ノードに関連づけられたキ
ー入力が親ノードに関連づけられたキー入力順序を有効
に継続するものであるかどうかを、ただ表示するだけで
あるので、ポインターフィールドの数は各ノードに対し
変化する。例えば、フィールド402の有効キー情報
は、可能な11個のキー入力の内6個のみが有効な子ノ
ードに導くことを示す。何故ならば、6個の有効パスだ
けが存在するので、6個のポインターフィールドが親ノ
ードに関するデータ構造に含まれる。フィールド402
の有効キー情報は、ノードデータ構造内に含まれている
ポインターフィールドの認証を確認するのに使用され
る。もし、キー入力が有効な子ノードへ導かなかった場
合、関連づけられたポインターフィールドは、語彙モジ
ュールを記憶するために必要とされるメモリ空間の量を
保存するためのノードデータ構造から省かれる。
【0106】各ノードは、そのノードにより表現される
キー入力順序対応する多数のオブジェクトに関連づけら
る。各オブジェクトは、ノードデータ構造内に含まれる
有効キービットフィールド402内のビットパターンに
より示されるような、特定の有効キーに付属する図14
のパケット408中の406内の命令により記述され
る。
【0107】各パケット406での各命令は、各ノード
により表現されたキー入力順序に相当するオブジェクト
の1つを記述する。オブジェクトの記載は2つのオブジ
ェクトリストの継続を要求する。図21では、語彙モジ
ュールツリーの親と子から曖昧でないソフトウエア処理
により動的に創作された代表的なオブジェクトリストを
記載する。オブジェクトリスト430は、2回のキー入
力で表現されるノードに関連づけられたオブジェクト1
−Nを含むオブジェクトリストである。オブジェクト
リスト440は、3回のキー入力で表現されるノードに
関連づけられたオブジェクト1−Nを含むオブジェ
クトリストである。各オブジェクトリストは、各ノード
に関連づけられたすべてのオブジェクトリストを有して
いる。オブジェクトリスト430は、図1のキーボード
よりキー入力順序「2か」、「2か」を表現する親ノー
ドと関連付けされている。オブジェクトリスト440
は、キー入力順序「2か」、「2か」、「2か」を表現
する子ノードと関連付けされている。各ノードに関連づ
けられた実際のオブジェクト数を考慮してオブジェクト
リストのサイズが変化することが認識できるであろう。
【0108】子ノードに関連づけられた各読み方のオブ
ジェクトは、親ノードにより構成されたオブジェクトに
かな文字を追加するという第1の命令を用いて構成され
ている。図14の命令406のパケット内の各命令は、
それ故に、子ノードオブジェクトを構成するために使用
されるオブジェクトを親ノードオブジェクトリストから
認識する図15に示されるフィールド556のOBJECT-L
IST-INDEX を有している。例えば、図21を参照する
と、古いオブジェクトリスト430内の第3のオブジェ
クト“きか”は、新規なオブジェクトリスト440の2
番目のオブジェクト“きかく”を形成するために使用さ
れる。前のオブジェクト識別フィールド556のOBJECT
-LIST-INDEX はそれ故に新規なオブジェクトを形成する
ために使用される古いオブジェクトを識別するために古
いオブジェクトリストへの登録へのリンクを提供する。
【0109】インストラクション558は、新規なオブ
ジェクトを作るために認識されたオブジェクトに加える
符号を示すため、フィールド555のLOGICAL-SYMBOL-I
NDEXを含む。LOGICAL-SYMBOL-INDEXフィールドは、それ
故に、新規なオブジェクトを形成するために付加される
ノードのキー順序内の最後のキーからの文字を明示す
る。文字は図13に示されたような表を用いて明示され
る。例えば、図21に示すように、新規なオブジェクト
リスト440内の第1のオブジェクト“かかく”は、古
いオブジェクトリスト430の第4のオブジェクト“か
か”を使用し、“く”を明示する追加のキー入力を付け
加えることによって形成される。図13の論理記号索引
表において、“く”は“「2か」”のキーの2番目の論
理文字であり、それ故に、オブジェクト“かかく”生成
した命令の論理的記号索引表フィールドは、表の第2の
文字を示すために2に設定される。この方法によるオブ
ジェクトの符号化は、各語彙モジュールに必要な記憶ス
ペースを大幅に削減するため、各ノードと既知のキーの
文字の集合に結合された既知のキー順序を使用する。
【0110】語彙符号化技術はまた検索せずに語彙モジ
ュールの登録にアクセスすることを認める。各新たな有
効なキーが入力されると、このシステムは古いオブジェ
クトから新規なオブジェクトを形成するため現ノードに
おけるキーに関連づけられた命令を実行し、さらに最適
な子ノードのための単一のポインターが追随する。ま
た、語彙モジュール内に全てのオブジェクトを記憶しな
ければならないよりは、新規なオブジェクトは古い解釈
に追加するLOGICAL-SYMBOL-INDEXフィールドを使って規
定される。このように、モジュールにある複数のオブジ
ェクトにより共有される語幹は一度だけ記憶され、それ
からすべてのオブジェクトを創作するために使用され
る。開示された記憶方式は、子ノードのオブジェクトリ
ストを形成のための語彙モジュールにおける親ノードか
らのオブジェクトリストを維持することを要求してい
る。
【0111】図13に示すような論理記号索引表への登
録は単一の記号を必要せず、1つの登録に任意の順序が
を使用することができる。例えば、語“きかなかった”
を形成するために、古いオブジェクトリストから、かな
順序“なかった”を第3のオブジェクト“きか”に追加
する。このような方法では、入力されたキー入力順序の
長さは、関連づけられたオブジェクトの長さと直接一致
する必要はない。符号索引表への登録として記憶された
一連の文字は、任意のキー順序により特定されるべき語
彙オブジェクトを認めることになろう。すなわち、語彙
モジュールの中の随意の位置に蓄積されることになろ
う。
【0112】オブジェクト・タイプ・フィールドは構成
されたオブジェクトに関する追加情報を指定するために
また図15の各命令558内に含まれる。オブジェクト
・タイプ・フィールドは、生成されたオブジェクトが
語、語幹、またはその他のオブジェクトかどうか特定す
る符号を含む。それ故に、オブジェクト・タイプ・フィ
ールドは、与えられた語彙モジュール内で組合わされる
オブジェクトの異なる型を認める。さらに、オブジェク
ト・タイプ・フィールドは、語の発音(speech)の部分
の情報または多数の変形と活用語尾を形成するのに必要
な情報を保持している。小型化された曖昧でないキーボ
ードシステムは、発音情報の部分を保持する語彙モジュ
ールを用いることで、曖昧でない処理を改善するために
シンタックス解析を実行する付加情報を使用することが
できる。また、オブジェクト・タイプ・フィールドは、
圧縮された形式におけるテキストの伝達のための固有の
のコードを保持することができる。前記固有のコード
は、入力されたキー入力順序または関連づけされた曖昧
でない文字を送信する代わりに遠方の端末装置に送信さ
れるであろう。
【0113】望ましい語彙モジュールツリーデータ構造
のキーの特徴の1つは、各ノードに対応したオブジェク
トがそれらの使用頻度に基づいてノードデータストラク
チャー400に記憶されることである。すなわち、命令
406のパケット内の最初の命令によって構成されたオ
ブジェクトは、第3の命令(存在するならば)よりも高
い使用頻度を有する406内の第2の命令(存在するな
らば)により構成されるオブジェクトよりもより高い使
用頻度を有する。この方法においては、オブジェクトは
オブジェクトリストに自動的に配置され、使用頻度の減
少に従って記録される。この記載の目的において、単語
オブジェクトの使用頻度は使用する代表的な集積の中の
所定の単語を用いる可能性に関係し、これはその集積内
で各語が現われる時間数に比例する。語幹オブジェクト
の場合においては、使用頻度は同じ語幹を持つ全て単語
の使用頻度の合計で決定される。
【0114】各ノードにおける使用頻度または他の分類
情報を記憶することは、システムが使用されているとき
に、各オブジェクトの分類を決定しそして分類する必要
性を回避する。このことは、蓄積されオブジェクトは多
数のより長い語に共有する語幹を含むことができるの
で、語ブジェクト用語表において重要な関連がある。そ
れらの語幹の関連する分類の決定は、子ノード全体のツ
リーと各語幹の蓄積情報の詳しい考察を動的に必要と
し、これはポータブルコンピュータにとって大きな処理
負担を追加する。前もってこの情報を決定しそしてそれ
を語彙データに格納することは、処理負担を減少させ
る。更に、使用頻度またはノードによって作成されたオ
ブジェクトの分類が、それらを創作する命令406の命
令により暗黙に表現され、この情報のための追加の記憶
スペースは必要とされない。
【0115】好ましくはオブジェクトがそれらの使用頻
度に従って順番にノードデータ構造400の中に蓄積さ
れると同時に、使用フィールドの頻度が各命令に関係付
けされることが認識されるであろう。使用フィールドの
頻度は、関連するオブジェクトの使用頻度に対応する代
表的な数を含むであろう。異なるオブジェクト間の使用
頻度は各オブジェクトの使用フィールドの頻度を比較す
ることにより決定されるであろう。各オブジェクトパケ
ットを有する使用頻度フィールドを関連づけた、後の構
成を使用する利点は、使用フィールドの頻度が曖昧でな
いシステムにより変更しうることである。例えば、この
システムは、一般的なテキスト入力を行っている間に、
ユーザーが使用する語彙モジュールの中にある所定のオ
ブジェクトの頻度を反映して、使用フィールドの頻度を
変更することができる。
【0116】別の優位性としては、上述した自動活用
(auto-inflection)の実施形態でのように、別のツリ
ーからのそのオブジェクトが動的に一緒に格納できるこ
とである。
【0117】図22は、特別な語彙モジュール内の対応
するオブジェクトを確認のため受信されたキー入力を分
析するためのサブルーチン600のフローチャートであ
る。サブルーチン600は、特別なキー入力順序のため
のオブジェクトリストを構成する。フローチャート中の
ブロック602は新規なオブジェクトリストをクリアす
る。ブロック604は、そのルートノード1011で、
図20に示すツリー1010の処理を開始する。ブロッ
ク606は最初のキー入力を受けることになる。ブロッ
ク608〜612は全ての利用可能なキー入力を処理す
るためにループを形成する。
【0118】図27に示すように、ブロック608はサ
ブルーチン620を呼び出す。決定ブロック610はあ
らゆるキー入力が処理されたかどうかを決定する。も
し、いずれかのキー入力が処理されないままの場合は、
ブロック614は完結したオブジェクトリストに戻る。
もしメインルーチンが、それぞれが最後ではない1より
多いキーを有し、最後ではない全てのキーが前の実行と
同一であり、新しいキー入力順序で繰り返しサブルーチ
ン600を呼び出した場合には、ブロック602および
604の初期化はサブルーチン620が最も新しいキー
入力のみを処理するため直接呼び出された場合には迂回
することが適切であろう。
【0119】図27はサブルーチン600からサブルー
チン620を呼び出すためのフローチャートである。上
で説明したように、曖昧でないシステムは、新たなオブ
ジェクトを構成するために、以前のオブジェクトリスト
のコピーを用いて処理を開始する。ブロック626では
それ故に、それが新規なオブジェクトリストを組み立て
るために使われるように、前のノードからのオブジェク
トのリストが記憶される。
【0120】図7で示されたメインルーチンでは、キー
入力はブロック150のシステムによって検出される。
有効なパスがキー入力に対応する子ノードにあるとき
は、新たなキー入力の受信の結果により、辞書モジュー
ルツリー内で下方への移動が生ずる。図27のブロック
621において、命令406および404aのようなポ
インターフィールドから成る該当するパケット408が
入力されたキー入力に対応して存在するかどうかを決定
するため、該当するキービットフィールドの試験が行わ
れる。もし、キー入力と一致する有効なパケットがない
ときは、ブロック624において、前のオブジェクトリ
ストは、選択リストを生成するために、メインルーチン
に返される。
【0121】受信されたキー入力は辞書モジュールの中
のいかなるオブジェクトとも一致しない無効のキー入力
順序の一部であるので、キー入力は無視され、そして現
在のオブジェクトリストは、辞書モジュールからのオブ
ジェクトリストであるとして、再びメインルーチンに戻
される。従って、ブロック622及び624を含むサブ
ルーチン620のブランチは、いずれの無効のキー入力
順序をも無視し、曖昧でないシステムにより作られた選
択リストに含ませるため親ノードにおいて生成されたオ
ブジェクトリストに戻る。
【0122】決定ブロック622において、受信したキ
ー入力に一致する該当するパケットが存在するならば、
サブルーチンは前のオブジェクトリストに新規なオブジ
ェクトリストがコピーされるブロック626に進む。ブ
ロック628は与えられたキーに関連する最初の該当命
令を取り出す。最初の命令が新規なオブジェクトリスト
内で最初のアイテムを生成するように、ブロック630
は繰り返しNEW-INDEXを1に初期化する。サブルーチン
はそこで、該当する命令と関連するオブジェクトリスト
を組立てるため、ブロック632から642までを含む
ループを入る。ブロック632において、OBJECT-LIST-
INDEX フィールド556はテストされ、そして対応する
オブジェクトが前のオブジェクトリストからロードされ
る。ブロック634において、論理記号索引(LOGICAL-
SYMBOL-INDEX)フィールド555は調査され、そして適
切な記号(図13の550のような論理記号索引テーブ
ルを経て受け取られたキーストロークと関連している)
が識別されたオブジェクトの最後に付加される。
【0123】もし与えられたキー551および論理記号
索引552における記号テーブル550への入力が文字
順序を保持するならば、1より多い文字がブロック63
4において識別されたオブジェクトに付加されることが
認識されるであろう。ブロック636において、関連づ
けられたオブジェクト及び記号は新たなオブジェクトリ
ストの新規なオブジェクトとして蓄積される。ブロック
638において、サブルーチンが所定のノードにおいて
所定のキーと関連する最後の有効な命令を処理したかど
うかを決定するために試験が行われる。最後の有効な命
令が処理されなかったならば、ブロック640では、次
の有効な命令が取り出される。ブロック642では、NE
W-INDEX が加算される。
【0124】決定ブロック638のテストがオブジェク
トの全てがノードのために構成されたことを示すなら
ば、サブルーチンはブロック644に進み、そして子ノ
ードに関連するポインターに従う。ブロック646で新
規なオブジェクトリストは選択リストを生成するために
メインルーチンに返される。各ノードと関連するオブジ
ェクトリストを生成するための図22におけるサブルー
チン600がユーザーから受け取られる各キース入力の
ために形成されるということが認識できるであろう。各
キー入力は単に語彙モジュールツリーの中のサブルーチ
ンをレベル1つだけ進めることになるので、語彙モジュ
ールの“検索”はユーザーが新しいキースト入力順序を
入力することで行われない。検索は各キース入力のため
に行われないので、語彙モジュールは最小の処理負荷を
有する各ノードに関連するオブジェクトのリストを戻
す。
【0125】従来の一般的な技術の内の1つで明らかな
ように、この技術で知られている他のフォーマットのデ
ータベースは、ここで指定されたデータベースの増大ま
たは置き換えを行なうことができる。
【0126】V.見出し語の読み方の変換をサポートす
るためのデータベース構造見出し語の読み方からの変換
をサポートするために、各最初の命令(この命令は、読
み方のための平仮名の文を拡張する)は、ゼロまたはそ
れ以上の第2の命令のリストに関連づけられ、第1の命
令によって拡張された読み方に関連づけられた見出し語
を拡張する。第1と第2の命令の両方は、メモリ内の同
じ物理的なツリーに格納される必要がない。命令の2つ
のセット(sets)は、第2の命令ツリーのノードと一致
し、第2の命令セットの順序に一致における、最初の命
令ツリーノードの最初の命令の順序(sequence)まで、個
別のツリーに蓄積することができる。同様に、第1の、
そして、第2の命令が、メモリの同じ物理的ツリーに蓄
積されるとき、それらは、各、最初の命令が、即座に一
連の(ゼロ以上)の関連する第2の命令を従えているよう
に、結合することができる。代りに、ノードにおける最
初のすべての命令は、第1の命令と同じ順序における、
接触しているブロックの第2の順序を従えている次の(c
ontiguous)ブロックにおける順序、(ゼロ以上)の関連す
る第2の命令を含む各ブロックに蓄積することができ
る。
【0127】発明の更にもう一つの観点において、デー
タベース圧縮における、更に大きい効率は、特定の読み
方(reading)に関連づけられている、各漢字文字(charac
ter)のみあらゆる特別な関連する読みのための、データ
ベース構造に1度だけ蓄積することによって、達成され
る。一般的に、データベースは、同じ読み方の同じ漢字
のいくらかの異なる例、例えば、動物(どうぶつ)と植
物(しょくぶつ)においての、漢字、物(ぶつと読む)
である。漢字文字(character)の様々な変わった(unusua
l)組み合わせの入力を容易にするために、データベース
に明白に含まれない変わった名前、または、語(word)の
ように、例えば、各漢字は、所望の関連する読みのみの
入力で、特定されることができるべきである。このよう
に、望ましい実施の形態において、すぐツリー構造のル
ートからスタートする、与えられた漢字の各読みは、デ
ータベースに含まれ、第2の命令に付随して、関連した
漢字のためのコードの仕様を含む。この命令は、同じ第
2の命令リストにおける別の命令によって、同じ読み、
そして、同じ特定(specified)として、関連づけられ
た、他のテキストオブジェクトに関連する、特別な漢字
の存在の相対度数決定されたオーダにおける第2の命令
リストにおいて、蓄積される。全てのそのようなケース
において、データベースツリーのルートで、読みのスタ
ート(start)を関連づけることを構築した、ノード順序
の後、一致する第2の命令は、漢字を無効のテキストオ
ブジェクトに付加する。このように、漢字を無効のテキ
ストオブジェクトに付加する全ての第2の命令には、特
徴があるフォーマット(インデックスが前の見出し語の
インデックスを特定するのに必要とされない)を有し、
漢字文字コードを明確にするために用いられるビット数
は、データデースにおける、表された有効な漢字の大多
数の中で、十分に達成したり、識別したりすることがで
きる。
【0128】相応じて、他よりも、ワード、または、フ
レーズの最初のキャラクタとして、データベースのどこ
かのワード、または、フレーズにおいて、漢字文字が表
れたとき、関連する第2の命令は、第1のオブジェクト
における一致する読み方のための第2のオブジェクトリ
ストに、即座に先行しているノードの第1のオブジェク
トリストにおいて、以前に加えられた現存する見出し語
テキストオブジェクトに漢字を加える。このように、こ
の場合においては、命令フォーマットは、第2の見出し
語テキストオブジェクトのインデックスが特定されるフ
ィールドを含まなければならない。同様に、最後のノー
ドにおいて、漢字が追加されることができるために、存
在している見出し語が、「保存され」なくてはいけない
とき、または、かな(第1の命令において、明確にされ
た)が追加されなければいけないときは、第2のオブジ
ェクトインデックスフィールドは、命令に含まれていな
ければならない。このように、これらの2つのタイプの
第2の命令のフォーマットであり、1つは、第2のオブ
ジェクトインデックスではなく、他方は、そのようなイ
ンデックスであり、データベースのサイズを最小限にす
るために、区別(distinguished)であるべきである。
【0129】後のケースにおいて、すなわち、命令にお
ける第2のオブジェクトインデックスがnon-zeroであ
り、そして、漢字が見出し語に付加されるとき、付加さ
れた漢字に関連づけられた読みは、システムによって決
定される。なぜなら、システムは、音節がキャラクタか
らの第1のオブジェクトリストにおいて、関連する読み
に付加され、命令でのインデックスにより特定された見
出し語テキストオブジェクトに、最後に追加されるトラ
ックを保持するからである。上記で説明したように、各
漢字の各読みは、ツリーのルートでスタートするデータ
ベースに蓄積され、漢字のためのコードが関連づけられ
た命令において、十分に特定される。このように、「漢
字が、以前に存在している見出し語に付加されている」
という命令において、その漢字は、十分に特定された漢
字、すなわち、ツリー構造ルートから、開始する決定さ
れた読み(reading)の第2のオブジェクトリストに表さ
れる漢字の位置に対応するインデックスを記憶させるこ
とによって特定される。この試みは、一般的に要求され
ることよりも、はるかに少数で特定される、データベー
スにおいて、漢字の存在の大多数を可能にし、蓄積され
たインデックスは、データベースが作られた時に決定さ
れたることができる、かなり限られた値の範囲内におい
て、消去されるであろう。
【0130】例えば、データベースにおいて、約89,
000個のワードが記憶されており、漢字の変換の約8
9パーセントは、この方法で記憶される。
【0131】1つの実施の形態として、図16に示すよ
うに、4つのタイプの第2の命令が存在し、明確な4つ
の値の1つに相当する2ビットフォーマットフィールド
セットを各々開始する。
【0132】例えば:
【表2】
【0133】したがって、図16に示すように、フォー
マットフィールド5610が00,01,10にセット
された指令5600〜5602は、すべてが、直前のノ
ードによって生成されたリストの中の既存の見出し語イ
ンデックスを特定するフィールド5611のセカンダリ
ー−オブジェクト−リスト-インデックス(SECONDARY-OB
JECT-LIST-INDEX)を含む。「保持(PRESERVE)」指令5
600において、インデックスを付けられた見出し語は
リスト中に維持され、それが次のノードの1若しくは2
以上の指令によって修正されることができるようになっ
ている。「仮名」指令5601では、インデックスを付
けられた見出し語は、関連付けられた最初(一次)の指
令によって特定された仮名を付加することによって修正
される。「間接的漢字」指令5602では、付加される
漢字を呼び出すための仮名は、指令5602が関連づけ
られる最初(一次)の指令と共に、先行する指令の順序
から決定される。付加される漢字は「漢字−インデック
ス−フロム−ルート(根幹からの漢字インデックス)」
(KANJI-INDEX-FROM-ROOT)フィールド5613によって
指定され、そしてそれは二次指令リストの中の指令のイ
ンデックスであり、一次指令に関連付けられており、ル
ートノード1011から開始される順序の中から決定さ
れる最後の仮名に付加される。「直接(DIRECT)漢字」指
令5603には、所定の漢字のフルエンコーディングを
再生するために十分な情報を含むより大きい「漢字コー
ド」(KANJI-CODE)「ビットフィールド5614が含まれ
る。全ての指令フォーマット5600〜5604は、ま
た、所定の一次指令に関連付けられたグループの最後の
指令を区別するのに寄与する「ストップフラグ」フィー
ルド5612を含む。
【0134】これらの種々のケースの例が図32、27
に示されており、データベースツリー構造の3つのノー
ド中のある可能性のある指令リストの代表を示してい
る。なお、この説明の便宜上、図32、27は一次指令
をデコードされた形で示し、さらに、現実にデータベー
ス指令に格納される論理シンボルインデックス(図13
に示す)ではなく、付加される実際の仮名を示してい
る。また、同じく説明の便宜上、それぞれの命令によっ
て作成されたリストオブジェクトは指令の右側の弓かっ
こ内に示されている。図32、27は、「2か」キー
(例えば図3のキー122)の3回の連続した操作に対
応するノードの、一次指令及び二次指令のリストを部分
的に示したものである。左手カラムは、第1レベルノー
ド(すなわち、ツリー構造のルートからスタートするこ
と)のための指令を示し、順序の中の最初のキー操作の
結果として生成されたテキストオブジェクトを示す。続
く2つのカラムは、2番目と3番目のキー操作による指
令を示す。リスト中の各一次指令は、Y1、・・・、Y
n(「Y」は「読み方YOMIKATA」の頭文字)と
表示されており、各一次指令は関連する二次指令のリス
トと共に示されており、各二次指令はそれぞれM1、・
・・、Mn(Mは「見出し語Midashigo」の頭
文字)で示す。図32、27において、Y0とM0は、
「null(空白)」テキストオブジェクトを表す。し
たがって、期待されるように、ルートレベル(レベル
1)において一次指令のすべてがY0を特定し、そし
て、すべての二次指令がM0を特定する。したがって、
このレベルで代表される二次指令は、「直接漢字」指令
(すなわち、第2−オブジェクト−リスト-インデック
スフィールド(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)は、含
まれない)であり、そして、図32、27に「M0+
X」で示される各漢字キャラクター「X」のためのキャ
ラクターコードは、指令の「漢字コード」フィールドで
完全に特定される。「直接漢字(DIRECTKANJI)」指令
は単に見出し語の最初の文字として現れる漢字を特定す
るために使用されるだけであるので、このような指令が
ツリーの第1レベルの下(前)に現われる場合でさえ、
前の保持指令は必要とされない。したがって、「M0+
P」の形の指令は、それらは推論されるから、レベル1
には現れず、そして「null「空の」」テキストオブ
ジェクトを維持する必要がない。例えば、真中のコラム
(レベル2)で、一次指令Y1は、前のレベル
(「か」)の読み方Y1に仮名「く」を付加し、これに
よって、第2のレベルに読み方オブジェクト「かく」を
生成する。5番目の二次指令M5は、直接漢字指令であ
り、したがって、ルートノードから現在のレベルまでに
付加された全ての仮名を含む完全な読み「かく」に対応
する。その指令は、また、文字「画」の正しい出力コー
ドを決定するのに十分の情報を含んでいる。この同じ漢
字文字は、レベル3の一次指令Y2と関連付けられた二
次指令M1によって生成されている見出し語の一部であ
る。前記一次指令Y2は仮名「く」を先行するレベル
(すなわち、「きか」)の読み方Y11に付加し、した
がって、第3レベルの読み方オブジェクト「きかく」を
生成する。この一次指令Y2に関連付けられた二次指令
M1は、「M5+[M5]」と表示されている。この指
令は、「間接漢字」指令であり、したがって、(図3
2、27に「M5+」として示された)5の値を特定す
る第2−オブジェクト−リスト-インデックス(SECONDA
RY-OBJECT-LIST-INDEX)フィールドを含む。これは、前
のレベル2においてY11(一次指令のオブジェクト-
リスト-インデックス(OBJECT-LIST-INDEX)フィールドに
よって参照される)と関連付けられる5番目の見出し語
オブジェクトに言及する。このレベル2の見出し語オブ
ジェクトは、一次指令Y11すなわち「Y9+か」とそ
れに関連付けられた第2の指令M5すなわち「M7+
P」によって生成され、前のレベル(レベル1)の読み
方Y2の指令M7によって生成され完全に特定された、
見出し語オブジェクト「企」が現在のレベル(レベル
2)のリスト中の第5の見出し語オブジェクトとして複
写(保持)されることを示す。この「保持された」指令
は、プレースホルダーとして寄与し、そして、このレベ
ルにおいて加えられた仮名「か」が後の指令によって付
加されるための漢字の読み方の始めであることを示す。
これは、インデックスを付けられた漢字[M5]に関連
付けられた読みがレベル3(かく)で保持された「か」
にY2によって加えられた「く」をプラスしたものにな
ることが知られている場合、レベル3の「間接的漢字」
命令(Y2:M1:「M5+[M5]」)で起こる。イ
ンデックス[M5]が完全に特定された漢字「画」に導か
れる場合、ルートから始まる読み「かく」を調べること
で、レベル2のY1に導かれる。レベル1からの保持さ
れた見出し語にこれを加えることにより、完全に特定さ
れた見出し語「企画」が生成される。
【0135】他の好ましい実施形態として、他の方法
が、「保持」指令(前述の実施形態におけるフォーマッ
トコード00)により供給された機能を実行するために
使用される。この変形実施形態では、図17に示すよう
に、フォーマットコード00を有する代替指令フォーマ
ット5604は、指令フォーマット5602に類似し、
それは、前に存在している見出し語のインデックスを特
定する、漢字-INDEX−FROM-ルート(KANJI-INDEXFROM-RO
OT)フィールド5613と第2の−オブジェクト−リス
ト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)フィ
ールド5611の両方を特定する。しかしながら、この
変形実施形態において、前記第2−オブジェクト−リス
ト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)は直前
のノードを参照するのではなく、現在のノードよりも、
「仮名の数(NUMBER-OF-KANA)」フィールド5615によ
って特定されたノードの数よりも1つ多い数だけ前のノ
ードを参照する。付加されるための漢字に対応している
読み方は、参照されたノードから現在のノードで参照さ
れた関連づけられた一次指令までの一次指令のチェーン
(連鎖)をたどって戻ることによって決定される。この
アプローチの利点は、中間のノードにおいて、分割され
た「保持」指令が要求されないことであり、データベー
スをよりコンパクトにすることができることである。不
利な点は、以前のノードからの複数のオブジェクトリス
トがキーストロークの順序を計算するために維持されな
ければならないことであり、以前のノードからのたった
1つのリストでは足りないことである。同様に、仮名指
令5605の代替形式では、第2の−オブジェクト−リ
スト-インデックス(SECONDARY-OBJECT-LIST-INDEX)は、
「仮名の数(NUMBER-OF-KANA)」フィールド5615によ
って特定された数だけ現在のノードよりも先行するノー
ドを参照する。1又は2以上の仮名が付加される順序
は、参照されたノードから現在のノードで参照された関
連づけられた一次指令までの一次指令のチェーン(連
鎖)をたどって戻ることによって決定される。
【0136】上記と同じ利点と不利な点が代替「保持」
指令に適用される。当業者に明らかなように、「フォー
マットコード」フィールド、「第2−オブジェクト−リ
スト-インデックス」フィールド、及び「仮名の数(NUMB
ER-OF-KANA)」フィールドは、様々な方法で組み合わせ
可能であり、例えば、ホフマン(Huffman)符号化法を
使うことで、ストアされた指令においてより大きな圧縮
を成し遂げることができる。
【0137】この発明の他の好ましい実施形態におい
て、データベースの更なる圧縮が、次に述べるメカニズ
ムを通して実質的に追加の処理負荷なく成し遂げられ
る。多くの場合、一つの単語において読み方が非初期位
置に現れる場合、所定の漢字に関連する読み方が変更さ
れる。そのようなケースのかなり多くの場合において、
この読み方の変更は前の漢字の発音の共通音声効果の結
果であって、そして、最初の漢字の最初の子音を非発生
から発生へと変更することを引き起こさせ、あるいは、
摩擦音(f,v等の子音)を破裂音(p、b、t、d、k、g等
の子音)へ変更することを引き起こす。これは非初期
(non-initial)の漢字の読み方の最初の仮名に濁点若
しくは半濁点を付加することに対応する。上述されたデ
ータ記憶及び検索のスキームにおいて、追加の項目がデ
ータベースに生成され、ツリー構造の根幹(ルート)か
ら始まるノードの順序において格納された代替読み方
(濁点若しくは半濁点が付加されたもの)に関連付けら
れた完全にエンコードされた漢字を格納する。
【0138】望ましい実施形態においては、漢字が非初
期位置にそのような変わりの読み方と共に現れた場合、
非直接漢字(INDIECT KANJI)指令がその変わりの読み
方を参照して望ましい漢字を特定するのに用いられる。
データベースの大きさを減らすために、参照された漢字
は、代替読み方と関連してルート(根幹)からは格納さ
れておらず、しかし、通常の読み方(濁点若しくは判断
濁点がついたもの)には関連付けられている。意図する
漢字nを特定するために、間接的な漢字インストラクシ
ョンの第2−オブジェクト−リスト-インデックスフィ
ールドに格納された値は、次の方法で修正される:Nを
代替の読み方に関連つけられた根幹から格納された漢字
の数に代表させ、そして、Xを、その漢字がルートから
通常の読み方(濁点若しくは半濁点がないもの)に関連
付けられて格納されている場合、意図する漢字の位置に
対応する第2−オブジェクト−リスト−インデックス値
に代表させる。そして、「間接的漢字」指令の第2−オ
ブジェクト−リスト(LIST)-インデックスフィールドを
値(N+X)にセットする。「間接的漢字」指令を処理
する場合、システムは、最初、格納された漢字を代替読
み方に関連してサーチし、そして、N(フィールド値
(N+X)よりも小さい)の漢字だけがそこに格納され
ていることを決定する。関連付けられた読み方が濁点若
しくは半濁点を有する仮名から始まることを決定し、対
応する通常の読み方が生成され、漢字の決定された数N
がフィールド値(N+X)から差し引かれ、そして意図
する漢字は決定されたインデックス位置Xにおける決定
された通常の読み方のもとに発見される。
【0139】VI.活用された語(自動活用)の動的生
成をサポートするためのデータベース構造 有効なステムと接尾辞のリストから語を動的に生成する
ことなく、ユーザーの入力したいすべての語を満足にカ
バーすることは困難である。この入力のために、本発明
の別の実施の形態は、1以上のベースツリーを、語のル
ートについての情報に基づいて提供し、また、1以上の
接尾辞ツリーを、語の接尾辞についての情報提供する。
これらのツリー中での命令に関連しているのが接尾辞分
類(class)番号であり、それは、言語に正当なもの
と、生成されたワードが互いに分類され、かつ全体的に
指定された語から分類されることを可能にする頻度と
に、ルートワードと接尾辞語との間の組合わせを制限す
る。
【0140】自動活用データベース中の各ツリーの構造
とは、接尾辞分類および頻度情報の追加、ならびに異な
ったツリーの位置および接尾辞分類とツリーとの間の関
係を示す付加的なテーブルを除き、“曖昧なキーストロ
ークの曖昧さの解消をサポートするためのデータベース
構造”に記載されているものである。
【0141】接尾辞分類/頻度の説明 この実施の形態では、ルートツリーまたは接尾辞ツリー
からの1次または2次命令のそれぞれが接尾辞分類番号
と頻度のリストに関連づけられている。各リストの入力
の構造は、図18に示されている。ベースツリーについ
て、接尾辞分類番号とは、この命令が完成させるルート
ワードに対して適用されることのできる接尾辞の分類の
インデックスである。接尾辞ツリーに関して、接尾辞分
類は、対応した接尾辞が属する分類を生み出す。1以上
の分類/頻度は所定の命令に適合することができる。分
類/頻度エントリのリストの終りは、ストップビットに
よって示される。
【0142】ルートワードに対するゼロの接尾辞分類
は、ルートワードが接尾辞のない形態で終了することを
示す。接尾辞/頻度ペアのリストは、この分類(あるい
は任意の他の分類)が常にリストの最後にくるようにし
て分けられ、この分類に対するエントリのためにストッ
プビットを確保してもよい。
【0143】いくつかの命令は、ルートワードまたは接
尾辞を完成させず、したがって接尾辞分類を全く有しな
い。本発明の好ましい実施の形態では、1ビットは、分
類/頻度リストが後続するか否かを示す各1次または2
次命令に関連している。別の実施の形態は、”接尾辞の
ない分類”という意味の接尾辞分類コードを与えること
によって、これをエンコードする。前記頻度は、このコ
ードのために省略することができる。
【0144】分類/頻度規制子のリストを有する代わり
に、1次命令および2次命令の一方または両方に対する
エントリが多くても1つ存在する可能性がある。そのよ
うにして、ストップビットは使用が回避されるが、命令
が1以上の分類以上に該当する場合にはば、それは複製
される必要がある。明らかに、接尾辞分類番号および頻
度の少なくとも一方にホフマンエンコードを実施し、必
要とされるスペースを減少することができる。ただ一つ
の接尾辞分類、またはただ一つの頻度を有するツリー中
では、前記フィールドが省略可能である。接尾辞ツリー
に少数の接尾辞分類しか記憶されていない場合、そのツ
リー内の接尾辞番号の表示が短縮されてもよい。また、
別の実施の形態は、可能な接尾辞を示すビットマップと
して、命令が該当する接尾辞分類を示している。これら
の分類と関連した頻度は、リストすることができ、また
は、1つの混合された頻度はこれが該当するすべての接
尾辞分類に対して記憶されることが好ましい。
【0145】1次命令に対する分類または頻度規制子
は、データベースから削除され、その代りにすべての関
連づけられた頻度の合計と、関連づけられた2次命令の
すべての分類の組み合わせから動的に計算可能なことが
理解されるであろう。
【0146】接尾辞が付された読み方の生成 活用のあるワードのリストは、以下(図23を参照)の
ように接尾辞ツリーとベースとから生成可能である。試
みは、1つの文字からキー入力の数Nまでのルートワー
ドのあらゆる可能性のある長さMに対してなされる。最
初に、Nはキー入力の長さに設定され、Mは1(ブロッ
ク800)に設定される。Mの各値に対して、最初のM
キー入力に一致するすべてのルートワードは、ベースツ
リー(ブロック802)から抽出される。同様に、残り
のキーのすべての可能な接尾辞の解釈は、同じアルゴリ
ズム(ブロック804)で各接尾辞ツリーから抽出され
る。このとき、ルートワードと、分類が一致した各接尾
辞との各組合せが生成され(ブロック806)、正当な
完成されたワード(ブロック808)のリストに加えら
れる。ブロック810で、MがNと一致しないとき、M
は1つづ増大され(ブロック812)、プロセスはブロ
ック802へ戻り、それ自身反復する。ブロック810
で、M=Nとして決定されたときは、図24及び図25
に記述され、以下に詳しく説明されているように、プロ
セスは終了し、Nキー入力の完成したワードはソーティ
ングの準備が整う(ブロック814)。
【0147】当業者によって容易に認識されることがで
きるように、このサーチ全体は、あらゆるキー入力に対
して行われる必要がない。例えば、キー入力が追加され
たときに、各ルートの長さに対して可能なルートワード
のリストは変化せず、したがってシステムは、各ルート
の長さに対して生成されたルートのリストを想起するだ
けでよく、追加されたキー入力を含む長いルートのリス
トをそれに加えるだけである。同様にして、各接尾辞ツ
リー中の可能な接尾辞のリストは、以下にさらに詳細に
記述されているように、スクラッチ(scratch)から文
字が作られる代りに、図27で記述されているように、
新しいキー入力に対して更新されることができる。
【0148】自動活用(Auto-Inflection)のための頻
度生成 自動活用システムで生成されたオブジェクトの適正な相
対的配列(order)を決定するために、頻度は、ベース
および接尾辞ツリーに記憶された頻度値から作られた各
オブジェクトに対して生成される。活用していない(接
尾辞が付されていない)オブジェクトのベースツリーに
おける頻度値は、オブジェクトが典型的な言語資料(co
rpus)中に認められた総頻度を反映している。活用した
オブジェクトのルートのベースツリー中の頻度値は、任
意の接尾辞を有する所定の接尾辞分類のメンバーとして
そのルートが使用された頻度をその分類から識別する。
接尾辞ツリー中の頻度値は、この特定の接尾辞が所定の
接尾辞分類中の全ての接尾辞と比較して使用される相対
頻度を示す。
【0149】図24を参照すると、接尾辞を付けられた
(活用する)オブジェクトに対する頻度を生成するため
に、システムはオブジェクトがベースツリーにおいて完
全か否かを最初に決定する(ブロック836)。否の場
合、システムは接尾辞ツリー中の接尾辞の頻度値によっ
てベースツリー中のルートの頻度値を乗算する(ブロッ
ク840)。決定ブロック836で、ベースツリーにお
いてオブジェクトが完全ならば、決定ブロック838に
おいて、オブジェクトが接尾辞が付されないで表すこと
ができるルートワードであるか否かが決定される。イエ
スの場合、接尾辞なしで表すことができるルートワード
は、予め定められた値を掛けられたその頻度値を有し、
接尾辞なしで表されるルートの相対頻度を生成する(ブ
ロック844)。他方、接尾辞を付さずに表すことがで
きない完全なワードは、それらの頻度が直接ベースツリ
ーに記憶される(ブロック842)。以下、図25を参
照して、このようにして決定された種々の頻度のあいだ
の比較を説明する。
【0150】本発明に1つの実施の形態では、頻度また
は頻度値(使用された互換性のある)の対数が頻度の代
りに記憶される。これは、頻度が重要な情報を失うこと
なくごく少数のビットで記憶されることを可能にし、2
つの頻度間の積がそれらの対数の和と置換されることを
可能にする。さらに、無活用のルートに対する対数およ
び接尾辞オブジェクトは、各々がそれを記憶するために
割り当てられたビットで利用できるダイナミックレンジ
を正確に満たすように別々に定められている。例えば、
ステム頻度が32〜1023で変動する場合、これらの
対数(ベース2)は5からちょうど10未満まで変動す
る。4つのビットに適合させるために、測定された対数
が0〜15から変動するように、対数は5を減算して、
16/(10−5)により乗算することによって再測定
される。オフセットおよびスケールは記憶され、その対
数が別の対数と比較される前にその対数を共通の範囲お
よびスケールに戻すために使用される。
【0151】自動活用選択リストのソーティング 図7のブロック160からのプロセスで説明したよう
に、図23で述べられた自動活用のプロセスによって見
いだされた結果は、一番使用頻度の高いワードを最初に
し、相対的な使用頻度に従ってソートされなければなら
ない。
【0152】自動活用選択リストは、図25に示された
比較に従って、(従来の技術で知られたソートアルゴリ
ズムを使って)ソートされる。ブロック860におい
て、2つのオブジェクトが異なった頻度(上述したよう
に、対数または別のフォーマットで)を有していると決
定された場合、それらの相対的な配列がそれらの頻度の
基礎とされる(ブロック862)。別な場合では、ルー
トワードが異なる長さである場合(ブロック864)、
最も長いルートを有する完全なワードが最初にくる(ブ
ロック866)。ルートワードが同じ長さである場合、
ブロック870において2つのオブジェクトに対するル
ートワードが同じであるか否かが決定される。否なら
ば、ブロック876において、2つの異なったルートワ
ードのベースツリーにおける配列が順序(order)を決
定する。ルートワードが同じならば、ブロック872に
おいて、同じルートを有する接尾辞の接尾辞ツリーにお
ける配列が順序(order)を決定する。
【0153】自動活用オブジェクトの漢字への変換 ユーザーが変換キーを押した後、ユーザが選んだ読み方
と一致するいくつかのルート/接尾辞のペアが存在する
可能性がある。例えば、5-かな読み方は、同じかなに
関して2-かなルートおよび3−かな接尾辞として解釈
可能であると同時に3−かなルートおよび2−かな接尾
辞として解釈できる可能性がある。ルートの同じ長さに
対してさえ、同じ読み方は、多数の分類からのルートお
よび接尾辞のペアに対応する可能性がある。変換リスト
は、各ルート/接尾辞ペアに一致するすべての見出し語
を含むこととなる。
【0154】所定のルートの長さおよび所定の分類のル
ート/接尾辞ペアについて、ルートを完成させる1つの
命令と、接尾辞を完成させる1つの命令とが存在する。
接尾辞を完成する命令に明らかに関連した見出し語がな
い場合、読み方と一致する見出し語が読み方と同じ頻度
で生成される。同様に、読み方に一致する見出し語は、
ルートワードが別の見出し語を持っていない場合、その
ルートワードを完成させる命令に対して生成される。変
換リストは、接尾辞の見出し語とルートワードの見出し
語のすべての組み合わせから構成されている。変換リス
ト中の最後の項目は、常に、最少頻度の接尾辞見出し語
が後続するルートワードのカタカナ表示である。
【0155】自動活用変換リストのソーティング 変換リストの項目は、1以上の命令から構成されている
ので、それらはまたソートされることが必要である。頻
度は、図24に記載されたように計算される。このと
き、1次命令に関連した頻度を計算した場合とは異な
り、2次命令に関連した頻度が計算される。
【0156】自動活用変換リストは、図26に示されて
いる比較に従って、(標準的な技術のソートアルゴリズ
ムを使って)ソートされる。ブロック880では、2以
上の変換オブジェクト(見出し語)が、同じ頻度を持っ
ているかどうかが決定される。2つのオブジェクトが異
なる頻度(上述したような対数または他のフォーマッ
ト)を有している場合、それは、それらの相対的な配列
(order)であると決定される。すなわち、頻度のより
高い見出し語を最初に持ってくる(ブロック882)。
別の方法では、ブロック884において2つのオブジェ
クトに対して関連した1次命令が異なるかどうかが決定
される。そうある場合、これらは、それらの命令があた
かも独立した読み方を与えるかのように、図25で与え
られたアルゴリズムに基づいて検索される(ブロック8
86)。そうでなければ、ブロック890において、2
つのルート見出し語が同じ2次命令からのものかどうか
を決定する。もし、そうでなければ、ブロック896に
おいて、2つの異なったベースの第2の命令のベースツ
リーおける配列が順序(order)を決定する。イエスで
あれば、ブロック892において、接尾辞の2次命令の
接尾辞ツリーにおける配列(order)が順序(order)を
決定する。
【0157】VII.言語モジュールツリーの圧縮 処理時間を増加することなく語彙モジュールに対して少
ない記憶容量を使用しながら、オブジェクトのより広い
語彙を検索する新しいいくつかの手段は、図23、27
に示されているように、オブジェクト識別ソフトウエア
プロセスへのキーストロークの組合せに固有であり、そ
れらの各ツリーデータ構造上で動作する。
【0158】入力語彙目録におけるそれらの使用頻度に
従って所定の語彙モジュールの論理的記号インデックス
テーブル550(図13)の各行に記号を配列すること
によって、ツリーデータ構造1010中のすべてのノー
ド400の命令558(図15)のほとんど大部分に、
1と等しいそれらの論理的記号インデックスフィールド
555を持たせることができる。同様に、文体(langua
ge)におけるそれらの配列の使用を減少する際にオブジ
ェクトリスト440(図21)において、ステムおよび
ワードオブジェクトが生成されるように、すべてのノー
ド400においてすべての命令パケット406の命令5
58を配列することによって、ツリー構造1010中の
すべてのノード400のほとんど大部分の命令558
に、1と等しいそれらのオブジェクトリストインデック
スフィールド556を持たせることができる。このよう
に、ツリー1010におけるデータの多くが重畳であ
る。分類的(Systematically)に、重畳を識別し、親ノ
ードを子ノードにリンクするパスを再度方向付けて、こ
れ以上参照することのない子ノードを削除することによ
ってそれらを除去することにより、元のツリーよりはる
かに少ないノード、はるかに少ない命令およびはるかに
少ないリンクを含んでいる、さらに高度に畳まれ、ある
いはラップされたデータ構造となるが、このデータ構造
は依然として、元のツリーから検索可能なあらゆるオブ
ジェクトを検索する。さらに、命令がオブジェクトリス
ト440における類似したオブジェクトを生成するオリ
ジナルツリーを通るパスの別個の(distinct)インスタ
ンスは、畳まれたツリー中の共通パスに合流させられ、
それらは、以降汎用(特殊と反対の)オブジェクト構成
ルールとして機能し、それによって、減少した構造は、
当初所定の語彙モジュールのツリー1010を規定する
ために使用された場合よりもはるかに多くのオブジェク
トを生成することが可能となる。例えば、30000の
英単語のリストから発生する開いた語彙ツリーは、実施
形態の78000を越す命令を含むかもしれない。図2
2のフローチャートの好ましい方法に表現されているあ
いまいなキー入力シーケンスおよび検索方法の場合で
は、上記の折りたたみ方法の実施形態による折りたたみ
の後、変更された(modified)ツリーが含んでる命令
は、構造が検索することのできるワードオブジェクトの
数よりも少ない29000個よりも少ない可能性があ
る。各命令は、キー押圧に応答して単一の記号を追加す
ることによって、図21のオブジェクトリスト430中
のオブジェクトを1つだけ変えるので、このことは注目
に値する新しい結果である。これは、一般的なオブジェ
クト構成ルールとして命令の共有シーケンスを再使用す
るソフトウエア検索プロセスと畳まれたツリーの結果で
ある。変更されたツリー構造のさらに別の特徴は、キー
ストロークにオブジェクトを関連付けるために生成され
たルールの自動同定(automatic identification)であ
る。このようなルールを用いると、語彙モジュールは、
高い成功率で、最初にそれを生成する時に使用されなか
ったワードおよびワードステムオブジェクトとキースト
ロークを関連づけることができる。例えば、語彙モジュ
ールを作るための入力ワードリストは、ワード”su
n”、”run”、および”running”を含む可能性がある
が、ワード”sunning”は含まない。しかし、アルゴリ
ズムによって生成された畳まれたツリー構造は、依然と
して対応したキーシーケンスに対する選択リストにおけ
るオブジェクトの1つとしてワード”sunning”を生成
するであろう。
【0159】図19に示されているノードが例である。
ノード560は、その有効キーフィールド562”01
010000000”における”1”で示されている、
2つの有効キーを持っている。1実施形態では、”1”
の位置は、第2及び第4のキーが有効パスであり、命令
パケット及びこれらの566及び568とのそれぞれに
関連づけられた子ノードへのポインター(識別子)とを
有することを示している。パケット566は、子ノード
にノード560をリンクしているポインター”P”が後
続する3つの命令、”(1,1,0)”、”(1,2,
0)”及び”(2,1,1)”を持っている。図22の
サブルーチン600が、ノード560に達するキー入力
のリストを処理した場合、図27のサブルーチン620
が呼出され、”2”キーを処理する。このキーは実施形
態では”2か”キーであり、次のことが起こりうる。命
令561は、インデックス1において新しいオブジェク
トを構築するために、インデックス1における古いオブ
ジェクトに、”2か”(”か”)キーの第1の論理的な
記号を追加する。命令561の第3のフィールドであ
る、”0”は、ストップ−フラッグ557(図15)の
間違った値であり、これが現在のパケットの最後の命令
ではないことを示すので、次の命令563が解釈され
る。命令563は、インデックス2において新しいオブ
ジェクトを作るために、インデックス2における古いオ
ブジェクトに、”2か”(図13での”か”)キーの第
1の論理的な記号を追加する。構築されている新しいオ
ブジェクトのインデックスは、命令自身の配列(orde
r)に内在し、新しいオブジェクトのインデックスは2
である。例えば、第2の命令は常に第2のオブジェクト
を構築する。命令563の第3のフィールドである、”
0”は、ストップ−フラッグ557の誤った値であり、
次の命令567が解釈される。命令567は、インデッ
クス3において新しいオブジェクトを構築するためにイ
ンデックス1における古いオブジェクトに(図13で
の”く”)キー”2か”の第2の論理的な記号を追加す
る。命令567の第3のフィールドである、”1”は、
これが現在のパケットの最後の命令であることを示すST
OP-FLAG 557の真の値であるため、サブルーチン62
0(図13)の解釈はブロック638からブロック64
4に移行することとなる。
【0160】独立した多数のノードとして、同じ目的に
かなうことができる単独なノードの中に、異なる命令パ
ケット408を含んでいる、2以上のノードを結合する
ことができ、語彙ツリー1010での一定の(certai
n)ノードが、新しい意味において(in a novel sens
e)重複であるということを意味する。本発明の目的の
ために、ワード”redundant”は、図28−31で示さ
れている実施形態を参照して、以下に記載されるであろ
う、ソフトウエアプロセスの制御によって、1つのノー
ドが省く(dispense)ことができる、ある意味では、2
つのノードとの関係を用いる。
【0161】例えば、図19では、ノード574をノー
ド560に例える。ノード574のキー”4た”上の命
令パケット566と571は、正確に一致し、一方、ノ
ード560のキー”4た”上の命令570は、ノード5
74のキー”4た”上の命令572と相反するため、他
の作業をすることができず、両方の作業をするであろ
う、1つに結合された2つのノードをすることができな
い。ノード560をノード576に例える。命令パケッ
ト566と577は、各ノード上で正確に一致したキ
ー”2か”に関連づけられている。命令569と578
は、それらのストップ−フラッグフィールド557のセ
ッティングで異なっており、その違いはそれらに相反を
生じる。図27でのサブルーチン620のオブジェクト
検索プロセスの本質的な結果は、与えられたキーのため
のノードにおいての命令セットを実行することによって
作られた、新規のオブジェクトリストである。付加的な
(Additional)オブジェクトは、そのノードの複数の子
ノードのいくつかの正しい処理の決定なしに、オブジェ
クトリストの最後に追加することができる。このよう
に、エラーは、ノード576の複数の子ノードの処理に
おいて、578の後の付加的な命令の実行に起因するで
あろう。プロセスの本質は、もし、間違った命令が実行
されてしまった場合だけ、または、ほんの少しの命令が
実行されてしまった場合にだけ阻止することである。同
様に、ノード576のキー”9ら”上の有効キーの存在
は、ノード560での有効キー”9ら”の存在しないこ
と相反しない。ゆえに、ノード560と576とは重複
であり、また、両方のネット効果を達成した、新たなノ
ード582と合併することができ、両方の複数の子ノー
ドの親ノードとして正しく機能する。ポインターは、ま
た、確定した(defining)重複としての役割を果たすと
いうことが知られる。さらに長いワードからステムが形
成されることを継続しないワードと関連した、ツリーに
おいてのシーケンスの最後のキー入力では、有効キーパ
ケット408においてのポインターは、特別な値、”N
ULL”を持っており、実施形態において、さらに複数
の子ノードが存在しないということを示す。そのような
ノードは、”ターミナルノード”と呼ばれている。両ノ
ードに共通している有効キー上に子ノードを有する2つ
のノードについて、端末ノードに達するまで、あるいは
比較されているノードに共通の有効キーシーケンス上に
ノードの子孫が1つも存在しなくなるまで、各子ノード
はそれらの親ノードに対して重複でなければならず、こ
れら親ノードはそれら子ノードから派生するノードに対
して重複でなければならない等、同様のことが続く。
【0162】図28−31は、1010と同様な畳まれ
た語彙モジュールツリーと圧縮のための、ソフトウエア
処理の好ましい実施形態のフローチャートを示してい
る。図28は、圧縮された語彙モジュールを構成するソ
フトウエア処理の好ましい実施形態のフローチャートで
ある。ブロック652では、語彙目録は、日本語語彙モ
ジュールのための図12のように、物理キー上の表示さ
れているそれらよりも別の、いくつかの必要な付加的で
曖昧な記号を特定するために調べられる。図13の例で
のように、ブロック654−656では、記号が語彙目
録に入力されるとき、それらの使用頻度の減少順序にお
いて、それらの各キーに、それらの論理的な複数のイン
デックスが割り当てられる。頻度情報を持ったオブジェ
クトの語彙目録であるとすると、同業者に明らかな従来
の技術では、フォーム1010の語彙ツリーを構成す
る。ブロック660では、重複ノードは、識別され、デ
ータの重複を最小限にするために結合され、このことに
よって、一つのオブジェクトに関連する命令シーケンス
を分離する順番(turn)は、多数のオブジェクトを検索
するルールを一般化する。図29で、このプロセスを詳
細に示す。ブロック662は、ターミナルノードからの
すべての残っている複数のヌル(NULL)ポインター
を識別し、親ノードの最大数を有するノードの方に向く
ようにそれらを変更するようにして、モジュールでのル
ールの数を増やす。別のルールが、子ノードをヌルポイ
ンターに割り当てることを適用できること、また、処理
中のキー入力に関係した要因に基づいた、オブジェクト
検索のときに、そのようなルールは、動的に適用するこ
とができることとは認識されるであろう。ブロック66
4では、それらがスペースを節約するために、より高い
頻度命令およびアドレスに割り当てられているより短い
ビット・パターンを有するビットの固有パターンとして
コード化できるので、各々の固有の命令558(図1
5)およびポインター404a(図14)の残留してい
る例はカウントされる。実施形態は、従来の知られた技
術であるホフマンコードである。さらに、多数の親ノー
ドの子ノードであるノードは、高速検索を容易にするた
めに、また、それらを配置するための必要なビットの数
を最小限にするために、特別な配列(ordering)で記憶
することができる。オブジェクトを記載するようにとい
う命令558を記憶するように選ぶ際に、ブロック65
8でツリーを生成すると共に、オブジェクトがワードま
たはワードのステムであるときに、それらのキャラクタ
シーケンスが都合よくツリー1010のノードの重複を
増やすために用いてもよい追加のデータを含むと認めら
れる。例えば、日本語の仮名の全てのペアが等しく共通
であるというわけではなくて、例えば、「ま」の後に普
通は「す」が続く。仮名ペアの統計、またはビグラム
(bigrams)は、前の仮名からのオブジェクトの一番適
当な次の仮名を予測するために使うことができる。この
種の予測については、図13の論理記号インデックステ
ーブル550のあいまいな記号の論理的配列は、更に第
1の位置の使用を最適化するために動的に変更すること
ができる。予測は、仮名三つ組みまで3文字の銘、通
常、n-グラム(n-grams)まで広げることができる。図
29は、語彙モジュールのツリー1010を畳んだソフ
トウエア処理の実施形態のフローチャートである。ブロ
ック670は、図28のフローチャートのブロック66
0から始まる。ブロック672は、ルートノード101
1の後、図20のうちの1010の第1のノードから始
まるために処理を初期化する。ブロック674は、ノー
ドの位置を決めるために、図30のフローチャートの実
施形態において表されるサブルーチン690を呼び出
し、いずれである場合でも、それは、現在のノードで最
大限に重複している。オブジェクトノードが分かる場
合、決定ブロック676が重複したノード(node(s))
が一緒に合併されるブロック678に処理を命令し、オ
ブジェクトにキー入力シーケンスを関連づけすることに
対する一般的なルールである共有されたシーケンスに、
個々の例の複数を包含しているツリーからの二重のデー
タを除去する。決定ブロック676が失敗する場合、決
定ブロック680は処理がされるかどうかをテストす
る。より多くのノードを処理する場合、フローは他のノ
ードを識別するためにブロック682へ進む。
【0163】図30は、ツリー1010において与えら
れたノードに関する重複の最も高い程度を有するノード
であると認める、ソフトウエア処理の実施形態のフロー
チャートである。ブロック690は、図29のフローチ
ャートのブロック674から始まっている。ブロック6
92は、測定された重複のためのプレースホルダー、マ
ックスセービング(MAX-SAVINGS)を初期化する。ブロ
ック694は、図20のツリー1010のルートノード
1011から始まるために処理を初期化する。ブロック
696は、現在のノードに関して与えられたノードの重
複を計算するために、図31の実施形態のフローチャー
トにおいて表されるサブルーチン710を呼び出す。決
定ブロック698は、マックスセービングより大きい重
複の程度が報告されたかどうかテストする。もしそうな
らば、ブロック700は、マックスセービングとして与
えられたノードに関して、最も重複していることが仮に
分かるノード、および重複の報告された計測の識別ベス
ト−ノード(BEST-NODE)を記録する。決定ブロック7
02は、全てのノードが評価されたかどうかテストす
る。そうでない場合には、フローは、ブロック704に
続き、それは、現在のノードから次のノードまで進む。
ブロック704から、フローはブロック696に戻る。
決定ブロック702でのテストの結果が、最後のノード
が評価されたということである場合、ともかく、図29
のサブルーチン670のブロック674に対する与えら
れたノードに、ブロック706は最も重複したノードの
識別の証明を返す。図31は、2つの指定されたノード
間の数の重複を計算するソフトウエア処理の実施形態の
フローチャートである。ブロック710は、図30のサ
ブルーチン690のフローチャートのブロック696か
ら始まる。ブロック712は、二重の命令のカウントを
初期化する。ブロック714は、1までキーインデック
ス(キーインデックス)を初期化する。ブロック716
は、サブルーチンにパラメータとして特定される2つの
ノード400の中で、第1のものから重要なキーインデ
ックスと関連する命令パケット406を読み込んで、一
時的なリストであるリスト−Aにそれらを記憶してお
く。重要なキーインデックスが有効なキーでない場合、
命令は読み込まれない。ブロック718は、サブルーチ
ンにパラメータとして特定される2つのノード400の
中で、第2のものから重要なキーインデックスと関連す
る命令パケット406を読み込んで、一時的なリストで
あるリスト−Bにそれらを記憶しておく。重要なキーイ
ンデックスが有効なキーでない場合、命令は読み込まれ
ない。決定ブロック720は、どちらかのリスト−Aか
リスト−Bが空かどうか決定する。そうでない場合に
は、ブロック722はリスト−Aおよびリスト−Bから
1つの命令を呼び出し、そして、1までに各々の残って
いる命令の数を減少させる。決定ブロック724は、そ
れらのLOGICAL-SYMBOL-INDEXとOBJECT-LIST-INDEXで、
命令が同じであるかどうかのテストを行なう。そうでな
い場合には、重複のための失敗コードは、図30のサブ
ルーチン690のブロック696に返されない。ブロッ
ク724の決定がイエスである場合、ブロック728
は、カウントSAVED-INSTRUCTIONSを増加させる。ブロッ
ク720に対して進むために制御する。決定ブロック7
20がTRUEをテストする(イエスである)場合、制御は
決定ブロック730に進み、そして、それは2つのノー
ドが全ての可能なキーに関して比較されたかどうかテス
トする。そうでない場合には、ブロック732は、キー
インデックスを増加させ、そして、制御はブロック71
6に進む。決定ブロック730がイエスである場合、1
までキーインデックスをリセットするブロック734に
進む。ブロック736は、2つのノードの重要なキーイ
ンデックスと関連するポインターを調べる。決定ブロッ
ク738は、どちらかのポインターが空(NULL)か
どうかテストする。そして、それはターミナルのノード
のポインターのための、または、有効でないいかなるキ
ーのための事例(case)である。どちらのポインターも
空でない場合、制御はブロック740に進む。そして、
それは2つの空でないポインターによって示されている
子ノードが重複しているかどうか、再帰的にテストする
ためにサブルーチン710を使用する。ブロック740
での結果は、決定ブロック742でテストされる。2つ
の子ノードが重複していないとわかる場合、失敗コード
が返される。一方、2つの子ノードが、ブロック746
によって蓄積される特定の数のスコアについては重複し
ていると認識される。決定ブロック748は、最後のキ
ー(好ましい実施形態のキー9)と関連するポインター
がテストされたかどうかテストする。そうでない場合に
は、ブロック752は、キーインデックスを増加させ、
ブロック736に進む。ブロック748でのテストが、
全てのポインターがテストされたと判断した場合、2つ
のノードの重複の蓄積された数の計測は、元々、サブル
ーチンがブロック710でいつ始まるかについての識別
を返す。
【0164】重複数値の算出は、各々のノードに存在す
る分岐の数、および子としてノードを示している親ノー
ドの数のような、付加的な要因のカウントに加算するた
めのウエートを与えることができると認められる。特定
のキーと関連する命令の配列のために、2つのノードが
重複していない場合、語彙目録に入力された低頻度ワー
ドと関連する命令の配列が、より高い頻度オブジェクト
と関連する命令の優先権に影響を与えずに再配列するこ
とができると認められ、したがって、ツリーの重複を増
加させる。
【0165】重複したノードを除去することによって、
ツリーのサイズを減らすために上記に開示した方法は、
1次命令から成るツリーに関して記載されていたことを
明らかにした。1次命令は、2次命令に関連し、分類ま
たは頻度情報は、合併されるオブジェクトの複雑さを増
すが、開示される手順(procedure)は、まだより複雑
なツリーの重複を識別して、除去するために用いること
ができる。それらの1次命令に関しての重複しているノ
ードは、合併することができ、関連する2次命令の少な
くとも2つの別々の一組は合併することができる。その
とき、合併されたノードへジャンプする各々の親ノード
では、2次命令の代替の一組のうちどちらが実行される
ことになっているかを特定することは、少量の追加情報
を加えるのにもっぱら必要である。また、もし、第2の
命令が独立したツリーに記憶されているならば、第1の
命令と第2の命令間の結合が全ての入力ワードのために
維持される限り、2つのツリーはそれぞれに圧縮される
ことができる。
【0166】VIII. あいまいなキーストロークを
使用しても作動するシステムの動作 図34は、図1に示されるシステムのオペレーションの
つの典型的な例を示すものである。これらの例は、シ
ステムの動作を説明し、そして、データキー21−3
0、セレクトキー60、コンバートキー62、区別的発
音符キー68の使用を含む好ましい実施形態において提
供されたフィードバックの性質を説明する。この例は、
各キーストロークの結果としてテキスト領域66に現れ
るであろうテキストを示すものであり、そのテキストは
挿入点88(点線下線若しくは実線下線)におけるオブ
ジェクトの特殊なフォーマットを含む。図1に示すよう
に、各キーストロークはキーの数ラベルによって特定さ
れる。
【0167】図34の例は、図1のシステムの好ましい
1実施形態例において、フレーズ「お願いします」がど
のように入力されるかを説明するものである。キー2
1、25、22に対する最初の3つのキーストロークの
それぞれの後で、最も頻繁に使用される読み方が表示さ
れ、それぞれ1、2、3の長さの仮名に対応する。区別
的発音符(Diacritic)キー68に対する4番
目のキーストロークはキー22に対する以前のキースト
ロークの仮名を濁点を有する仮名に特定し、そして、表
示された読み方を最も共通する3つの仮名からなる読み
方であってキー順序21、25、22に対応する読み方
に変更し、三番目の位置に濁点を付す(うなぎ)。キー
21に対する5番目のキーストロークの後では、最も共
通する読み方は「おねがい」であり、これは好ましい入
力フレーズの最初の語に対応する。
【0168】変換キー62に対する次のキーストローク
は、表示されたテキストを最も共通する見出し語であっ
て表示された読み方に対応する見出し語に変更し、それ
は、このケースではまた望ましい入力フレーズの最初の
語に対応する。次のキーストロークはデータキー23に
対するものであり、それはセレクトキー60或いはコン
バートキー62に続く操作(このケースでは変換キー6
2に対する操作)であるため、それまでと区別されるべ
き新たなキーストロークの順序の入力を開始させるもの
である。キー23に対するこのキーストロークに引き続
き、キー27に対する次の2つのキーストロークそして
キー23を再び操作することで、最も頻度の高い読み方
が常に表示される。このケースでは、また、入力フレー
ズの望ましい語「します」に対応するそれらのキースト
ロークの後にその語が表示される。選択キー60に対す
る最後のキーストロークは、現在の語オブジェクトのキ
ーストローク順序が終了したことを示し、それによっ
て、キー21〜30に対する次のキーストロークが新た
な入力順序をスタートさせる。
【0169】図34における例2は、データベースに含
まれているフレーズ「ありがとうございます」を入力し
ている際のディスプレイ表示を示したものである。(キ
ー22に対する)7番目のキーストロークの後、データ
ベース中の入力キー順序に一致する単一のオブジェクト
は、望ましい入力フレーズそのものである。したがっ
て、そのポイントにおける順序が完全な語やフレーズに
対応していない場合であっても、最も頻繁にマッチング
する語幹(このケースでは「ありがとうご」)がディス
プレイ表示される。さらに、データベース中にただ1つ
だけ潜在的に一致するオブジェクトが存在し、このオブ
ジェクトの現在の位置にあるかなが濁点を含むため、Di
acriticのキー68が作動させられない場合であって
も、その仮名は濁点と共に表示される。したがって、こ
の場合、Diacriticキー68の作動は任意であり、例2
はDiacriticキー68を作動させずに、「ご」又は
「ざ」を示す場合を示す。1つの語幹が7番目で示さ
れ、入力フレーズ(句)が11のキーストロークで完成
するまで、キーストロークが順序の10番目であって
も、語幹は7番目でディスプレイ表示される。
【0170】例3は、好ましい実施形態において、選択
キー60及び変換キー62に関連付けられた様々な機能
を説明するものである。キー22とキー25に対する最
初の2つのキーストロークの後で、最も頻度高く一致す
る読み方が「この」として決定される。次の、選択キー
60に対するキーストロークは、現在の単語オブジェク
トのデータキー順序の終点を示し、そして、点線の下線
を実線の下線に偏向する。選択キー60を2回押すと、
2番目に頻度の高い読み方「くに」を選択する。それに
引き続く変換キー62に対するキーストロークにより、
前記選択され表示された読み方「くに」に最も共通する
見出し語を選択する。それに引き続くコンバートキー6
2に対する2回目のキーストロークは、単一漢字文字で
ある最小に共通する見出し語、カタカナの語りで選択さ
れた読み方を示す順序の最後の見出し語を巡回する。変
換キー62の引き続くキーストロークは、最初に表示さ
れたひらがな、見出し語の順序における最初のテキスト
解釈であり読み方と同一であるひらがなに戻る。さらな
る追加の変換キー62に対するキーストロークは、巡回
を繰り返させ、再度最も頻度の高い漢字解釈を示す。こ
の後に従って、選択キー60を押すと、現在選択されて
いる読み方「くに」の表示に復帰する。選択キー60を
2度押すと、次に(三番目に)頻度の高い読み方「か
ね」に移行する。次引き続く変換キー62に対するキー
ストロークは、読み方に関連付けられた最初の2つ(最
も共通)の見出し語である単一漢字を通って巡回する。
最後の変換キー62のプレスアンドホールドは、見出し
語リストを逆戻りに巡回し、以前に表示した漢字を再選
択する。
【0171】例4は、どのように自動−活用が機能する
ことができるかについて、図示している。最後の結果
は、”送ってください”という意味である。ルートワー
ドは、”送”で、送るという意味である。次の2つの仮
名である、”って”は、連続的な(continuative)ケー
スを述べたものである。最後の4つの仮名、”くださ
い”、は、”お願いします”を表している。このワード
は、その完全なデータベースで格納されることができ、
そして、その動詞の分類の接尾辞ツリーのすべての仮名
と動詞の分類を特定するベースツリーのルートワードと
して形成されることができ、あるいは、ベースツリーの
ルートワード、中間接尾辞ツリーの次の2つの仮名、そ
して、最後の接尾辞ツリーの最後の4つの仮名、から形
成されることができる。
【0172】上述された小型キーボードによる日本語テ
キスト入力システムによれば、コンピュータ及びシステ
ムに含まれるその他の装置のサイズを減少させる。キー
の数を減らすことによって、装置をユーザーが片手で保
持することができるように構成することができ、他の手
で操作することを可能にする。明らかにされたシステム
は、正確で高速なテキスト入力ができることから、携帯
電話、PDA、双方向ページャ、若しくは他の小型電子装
置での使用に有効である。このシステムは、タッチスク
リーンを有する装置若しくは限られたディスプレイスク
リーン領域と限られた数のキーしか有しない装置に適用
されることで効率と単純化の両方に寄与することができ
る。この発明のシステムは、日本語音節からなるかなの
形での入力を生成し、入力された仮名を意図する漢字若
しくは仮名の読みに対応する他のテキストに変換する工
程を統合したものである。さらに、この発明のシステム
は、データベースに、非常にコンパクトで最小の処理容
量で処理できるように、システムの運転に必要とされる
情報を格納する方法を提供する。
【0173】なお、当業者であれば、キーボード配列の
設計や基本的なデータベースの設計については、この発
明の要旨を変更しない範囲で多少の変形が可能である。
また、付加されたクレームの範囲内において、ここに記
述したように具体的に実施可能である。
【0174】
【発明の効果】上述された小型キーボードによる日本語
テキスト入力システムによれば、コンピュータ及びシス
テムに含まれるその他の装置のサイズを減少させる。キ
ーの数を減らすことによって、装置をユーザーが片手で
保持することができるように構成することができ、他の
手で操作することを可能にする。明らかにされたシステ
ムは、正確で高速なテキスト入力ができることから、携
帯電話、PDA、双方向ページャ、若しくは他の小型電子
装置での使用に有効である。このシステムは、タッチス
クリーンを有する装置若しくは限られたディスプレイス
クリーン領域と限られた数のキーしか有しない装置に適
用されることで効率と単純化の両方に寄与することがで
きる。この発明のシステムは、日本語音節からなるかな
の形での入力を生成し、入力された仮名を意図する漢字
若しくは仮名の読みに対応する他のテキストに変換する
工程を統合したものである。さらに、この発明のシステ
ムは、データベースに、非常にコンパクトで最小の処理
容量で処理できるように、システムの運転に必要とされ
る情報を格納する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る小型化されたキーボー
ドの曖昧性を解消しているシステムを組み込んだ携帯電
話の概略図。
【図2】本発明の実施形態に係る限界の、または、ディ
スプレイの能力なしによる小型化されたキーボードシス
テムを組み込んだ携帯電話のキーパッドの概略図。
【図3】本発明の実施形態に係る入力された一対の曖昧
でない2入力の方法におけるキーストロークの第1とし
て、キー2の後にディスプレイに表示するディスプレイ
能力にを有する、キーボードシステムを組み込んだ携帯
電話のキーパッドの概略図。
【図4】本発明の実施形態に係る図1のシステムの曖昧
性を解消して、小型化したキーボードのソフトウエアブ
ロックダイアグラムの図である。
【図5】本発明の実施形態に係る一対の曖昧でない2ス
トローク方法におけるキーストロークの最初のキースト
ロークの前に表示されつつあることを示す小型化したキ
ーボードを組み込んだポータブルコンピュータのタッチ
スクリーンの概略図。
【図6】本発明の実施形態に係るキー操作の一対のキー
入力の最初として、音節“か”、“き”、“く”、
“け”及び“こ”に相当するキー動作によって、表示さ
れつつあることを示す小型化したキーボードを組み込ん
だ図5のタッチスクリーンの概略図。
【図7】本発明の実施形態に係る日本語のための、小型
化されたシステムの曖昧性を解消するキーボードのため
のソフトウエアの曖昧性を解消するwaod-levelの流れを
示す図。
【図8】本発明の実施形態に係る日本語のための、小型
化されたシステムの曖昧性を解消するキーボードのため
のソフトウエアの曖昧性を解消するword-levelの流れを
示す図。
【図9】本発明の実施形態に係る明確に入力された文字
で、すでに入力されたキーのための再変換モードのフロ
ーチャートを示す図。
【図10】本発明の実施形態に係る小型化したキーボー
ドを組み込んだポータブルコンピュータのタッチスクリ
ーンの概略図。
【図11】本発明の実施形態に係る9つのキーを有す
る、小型化したキーボードを組み込んだポータブルコン
ピュータのタッチスクリーンの概略図。
【図12】本発明の実施形態に係るキーへの記号の物理
的結合と物理的キーに現れるキャラクタの追加の強調さ
れた変化を含む論理的結合の例を持つキーとの比較を表
す図。
【図13】本発明の実施形態に係る論理的記号をキーイ
ンデックスに結び付ける表を示す図。
【図14】本発明の実施形態に係る語彙モジュールのツ
リーのノードにおいてデータの好ましい内部の処理を表
す図。
【図15】本発明の実施形態に係る読み方のテキストオ
ブジェクトを生成するための、第1の方法の語彙に関す
る構成を表す図。
【図16】本発明の実施形態に係る読み方の4つの異な
るタイプの見出し語のテキストオブジェクトを造るため
に使われる第2の命令の語彙に関する構成を表す図。
【図17】本発明の好ましい実施形態に係る読み方の4
つの異なるタイプの命令の内の2つの見出し語のテキス
トオブジェクトを造るために使われる第2の命令の語彙
に関する構成を表す図。
【図18】本発明の実施形態に係る有効な自動活用の準
備のための構造に加える情報を表している図。
【図19】本発明の実施形態に係るノードの構造におい
て可能な内部のデータアイテムの4つの実施の形態を表
す図。
【図20】本発明の実施形態に係る圧縮されない語彙モ
ジュールの好ましいツリー構造を表す図。
【図21】本発明の好ましい実施形態に係るオブジェク
トリスト語彙モジュールから取り出される途中のオブジ
ェクトの中間の記憶装置のための実施の形態を表す図。
【図22】本発明の別の実施形態に係るキー入力のリス
トを与えられた語彙モジュールから、テキストオブジェ
クトを取り出すためのソフトウエアプロセスの流れを表
す図。
【図23】本発明の別の実施形態に係るキー入力のリス
トを与えられた語彙モジュールから、テキストオブジェ
クトを取り出すためのソフトウエアプロセスの流れを表
す図。
【図24】本発明の別の実施形態に係るキー入力のリス
トを与えられた語彙モジュールから、テキストオブジェ
クトを取り出すためのソフトウエアプロセスの流れを表
す図。
【図25】本発明の別の実施形態に係るキー入力のリス
トを与えられた語彙モジュールから、テキストオブジェ
クトを取り出すためのソフトウエアプロセスの流れを表
す図。
【図26】本発明の別の実施形態に係るキー入力のリス
トを与えられた語彙モジュールから、テキストオブジェ
クトを取り出すためのソフトウエアプロセスの流れを表
す図。
【図27】本発明の実施形態に係る1つのキー入力を与
えられた語彙モジュールのツリー構造を通過し、そし
て、オブジェクトリストの状態を変更するためのソフト
ウエアプロセスの流れを表す図。
【図28】本発明の実施形態に係る圧縮された語彙モジ
ュールを展開するためのソフトウエアプロセスの流れを
表す図。
【図29】本発明の実施形態に係る語彙モジュールのツ
リーデータ構造を展開するためのソフトウエアプロセス
の流れを表す図。
【図30】本発明の実施形態に係る1秒当たり設置ノー
ドのためのソフトウエアプロセスのあるノードとの比較
に最も大きい重複度を持つ語彙モジュールのツリーの流
れを表す図。
【図31】本発明の実施形態に係る語彙モジュールにお
いてツリーの2つのノードの間の重複を計算するための
ソフトウエアプロセスの流れを表す図。
【図32】本発明の実施形態に係る音節“か”、
“き”、“く”、“け”及び、“こ”とあいまいに関連
している、キー上の一連の3つの連続したキーストロー
クのためのデータベースの部分的な内容の流れを表す
図。
【図33】本発明の実施形態に係る音節“か”、
“き”、“く”、“け”及び、“こ”とあいまいに関連
している、キー上の一連の3つの連続したキーストロー
クのためのデータベースの部分的な内容の流れを表す
図。
【図34】本発明の実施形態に係る、図1に示されるシ
ステムのテキストの内容をディスプレイに示するとき
の、テキストの入力中に、一連のキー上での、各キー入
力に続く入力操作のシステム制御の4つの代表的な実施
の形態を表す図。
【図35】本発明の実施形態に係る基本的な日本語の音
節表を示す図。
【図36】本発明の実施形態に係る発音区別に用いる、
追加の日本語の音節表を示す図。
【図37】本発明の実施形態に係る口蓋音化された母音
が付加された日本語の音節表を示す図。
【図38】本発明の実施形態に係る日本語の音節表に関
する分類表を示す図。
【図39】本発明の実施形態に係る日本語の音節表に関
する分類表を示す図。
【図40】本発明の実施形態に係る日本語の音節表に関
する互い違いの(Alternate)分類表を示す図。
【符号の説明】
21〜30…キー 52…携帯型電話 53…ディスプレイ 54…キーボード 60…変換キー 62…選択キー 64…クリアキー 66…テキスト領域 67…モードキー 68…区別的発音符キー 77…選択リスト領域 88…挿入ポイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06F 17/22 504 H04M 1/00 W H03M 11/04 1/725 H04M 1/00 G06F 3/023 310L 1/725 (72)発明者 エドワード・ピー・フリンケム アメリカ合衆国、ワシントン州 98119、 シアトル、ダブリュ・キニアー・プレイ ス 118 (72)発明者 イーサン・アール・ブラッドフォード アメリカ合衆国、ワシントン州 98103、 シアトル、エヌ・サーティーフィフス・ ストリート 1412 (72)発明者 ダイジュ・マツオ アメリカ合衆国、ワシントン州 98133、 シアトル、ナンバー 606、メリディア ン・アベニュー・エヌ 10306 (56)参考文献 特開 平8−314920(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/02 - 3/023 G06F 3/00 G06F 17/22 H04M 1/00 H04M 1/725

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザーによって入力された曖昧な入力
    シーケンスの曖昧さ解消し、そして日本語の原文出力
    生成するめの曖昧さ解消システムであって、この曖
    昧さ解消システムは (a) 複数の入力を有するユーザー入力装置と、なお
    複数の入力の各々は複数の文字と関連しており、入力シ
    ーケンスはユーザー入力装置を操作することによって入
    力が選択されるたびに生成され、生成された入力シーケ
    ンスは、前記入力と関連する複数の文字による曖昧な原
    文解釈を有しており、 (b) 数の読み方テキストオブジェクトを形成する
    ために使用されるデータを有するメモリと、なお複数の
    読み方テキストオブジェクトの各々は入力シーケンスと
    使用の頻度値とに関連づけられており、ここで、メモリ
    内の複数の読み方テキストオブジェクトの各々はユーザ
    ーに対し出力されるべき音声的読みに対応する仮名のシ
    ーケンスを含み、前記読み方テキストオブジェクトは、
    ルートワードオブジェクトと、これらルートワードオブ
    ジェクトと対応する1もしくは複数の接尾辞オブジェク
    を含み、 (c) ユーザにシステム出力を表示するディスプレイ
    と、そして (d) ユーザー入力装置、メモリ、そしてディスプレ
    イと接続されたプロセッサとを含み、前記プロセッサは
    メモリのデータから各生成された入力シーケンスに関連
    する1つもしくは複数の読み方テキストオブジェクト
    し、そして高い使用頻度を有する少なくとも1つの
    読み方テキストオブジェクトを識別し、ここで前記生成
    された入力シーケンスがルートワードオブジェクトと接
    尾辞オブジェクトとの組合わせと関連がない場合には、
    前記識別された読み方テキストオブジェクトは生成され
    た入力シーケンスに関連るルートワードオブジェクト
    であり、そして、ここで少なくとも1つの組合わせが生
    成された入力シーケンスに関連している場合には、前記
    読み方テキストオブジェクトはルートワードオブジェク
    と接尾辞オブジェクトとの少なくとも1つの組み合わ
    せであり、そして、前記プロッセッサは、生成された入
    力シーケンスの原文解釈として少なくとも1つの識別さ
    れた読み方テキストオブジェクトをディスプレイに表示
    させる出力信号を生成する、 システム。
  2. 【請求項2】 接尾辞オブジェクトは、予め決定され
    た接尾辞分類に関連ている請求項1記載のシステム。
  3. 【請求項3】 ートおよび接尾辞オブジェクトツリ
    ー構造内のメモリに格納されており、前記ツリー構造は
    複数のノードを含み、各ノードは入力シーケンス及び1
    つまたは複数の読み方オブジェクトに関連ている請求
    項2記載のシステム。
  4. 【請求項4】 各ルートワードオブジェクトは、少なく
    とも1つの接尾辞オブジェクト関連ている場合には
    分類子を含み前記分類子はルートワードオブジェクト
    に関連するように予め決定されている1つまたは複数の
    接尾辞オブジェクトを含む1つまたは複数の予め定義さ
    れた接尾辞分類を識別するものである請求項3記載のシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記接尾辞オブジェクトは各接尾辞分類
    内でツリー構造内のメモリに格納されており、また、前
    記ツリー構造は複数のノードを含み、各ノードは入力シ
    ーケンスの少なくとも一部および1以上の読み方オブジ
    ェクトに関連ており、そして、前記ルートワードオブ
    ジェクトはルートツリー構造のメモリに格納されてお
    、前記ルートツリー構造は複数のノードを含み、各ノ
    ードは入力シーケンスの少なくとも一部およびルートワ
    ードオブジェクトと関連ている請求項2記載のシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 各接尾辞オブジェクトは関連する予め定
    義された接尾辞分類内の他の接尾辞オブジェクト
    る接尾辞オブジェクトの使用の頻度を示すための使用値
    の頻度を含み、 そして各ルートワードオブジェクトは他のルートワード
    オブジェクトに関するルートワードオブジェクトの使用
    の頻度を示すための使用値の頻度を含む 請求項5記載
    ステム。
  7. 【請求項7】 対的な使用値の頻度は対数値である請
    求項6記載のシステム。
  8. 【請求項8】 前記プロッセサは、生成された入力シー
    ケンスおよび関連する分類 い、全ての読み方テキ
    ストオブジェクトメモリから識別する請求項6記載
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記プロッセサは、識別された読み方テ
    キストオブジェクトの各々の使用値の頻度決定し、
    定された使用値の頻度に従って識別された読み方テキス
    トオブジェクトの配列を決定し、そして決定された配列
    に従って識別された読み方テキストオブジェクトをディ
    スプレイに表示させるように命令する頻度要素を含む
    求項8記載のシステム。
  10. 【請求項10】 前記頻度要素は (i) 前記識別された読み方テキストオブジェクト
    が、全体の入力シーケンスに対応したルートワードオブ
    ジェクトであるとき、そして、このルートワードオブジ
    ェクトが、接尾辞を付されてされるために予め定義さ
    れているとき、各識別された読み方テキストオブジェク
    トに関連する使用頻度を決定し、 (ii) 前記識別された読み方テキストオブジェクト
    が、全体の入力シーケンスと一致したルートワードオブ
    ジェクトであるとき、そして、このルートワードオブジ
    ェクトが、接尾辞が付されていないことを表すために予
    め定義されているとき、各識別された読み方テキストオ
    ブジェクトと予め定義されている相対頻度とに関連する
    使用値の頻度生成を決定し、そして (iii) 前記識別された読み方テキストオブジェクト
    ルートワードオブジェクトと1つまたは複数の接尾辞
    オブジェクトとの組み合わせであるとき、前記ルートワ
    ードオブジェクトと、前記1つまたは複数の接尾辞オブ
    ジェクトに関連する使用値の相対頻度とに関連する使用
    値の頻度の生成を決定することにより、 識別された読み方テキストオブジェクトの各々の使用値
    の頻度を決定する、請求項9記載のシステム。
  11. 【請求項11】 前記頻度要素はさらに、前記決定され
    た2以上の識別された読み方テキストオブジェクトの頻
    度が同じである場合、配列を決定するのための配列要素
    を含みここで、 2以上の識別された読み方テキストオブジェク
    トが、同じ決定された使用値の頻度有する場合、前記
    配列要素はより長いルートワードオブジェクトを有する
    識別された読み方テキストオブジェクトを識別し、そし
    て、同じ決定された使用値の頻度を有する読み方テキス
    トオブジェクトのの識別された読み方テキストオブジ
    ェクトの前に、より長いルートワードオブジェクトを有
    する識別された読み方テキストオブジェクトを配列し、 また、同じ決定された頻度の2以上の識別された読み方
    テキストオブジェクトが、同じ長さの異なるルートワー
    ドオブジェクトを有する場合、ルートワードツリー構造
    における最初ルートワードオブジェクトを有する識別
    された読み方テキストオブジェクトは、同じ長さのルー
    トワードオブジェクトを有し、同じ決定された頻度を有
    する他の識別された読み方テキストオブジェクトより前
    配列し、 そして、同じ決定された頻度を有する2以上の識別され
    た読み方テキストオブジェクトが、同じルートワードオ
    ブジェクト有する場合、接尾辞ツリー構造における最初
    ルート接尾辞オブジェクトを有する識別された読み方
    テキストオブジェクトは、同じルートワードオブジェク
    トを有し同じ決定された頻度を有する他の識別された読
    み方テキストオブジェクトより前に配列される、請求項
    10記載のシステム。
  12. 【請求項12】 前記接尾辞分類は、1つまたは複数
    動詞接尾辞分類のセット、1つまたは複数の名詞接尾辞
    分類のセット、そして1つまたは複数の形容詞接尾辞分
    類のセットに分類されている、請求項2記載のシステ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記接尾辞オブジェクトは、動詞、名
    詞及び形容詞接尾辞分類のセットの範囲内で、ツリー構
    造内のメモリに格納されており、前記ツリー構造は複数
    のノードを含み、各ノードは少なくとも入力シーケンス
    の一部と1つまたは複数の読み方オブジェクトとに関連
    ており、そして、前記ルートワードオブジェクトは、
    ルートツリー構造内のメモリに格納されており、前記ル
    ートツリー構造は複数のノードを含み、各ノードは入力
    シーケンスの少なくとも一部とルートワードオブジェク
    トとに関連ている、請求項12記載のシステム。
  14. 【請求項14】 各接尾辞オブジェクトは接尾辞分類の
    範囲内で他の接尾辞オブジェクトに関連する接尾辞オブ
    ジェクトの使用値の頻度を指示するための使用値の頻度
    を含みそして各ルートワードオブジェクトは他のルー
    トワードオブジェクトに関連するルートワードオブジェ
    クトの使用の頻度を指示するための使用値の頻度を含
    む、請求項13記載のシステム。
  15. 【請求項15】 接尾辞オブジェクトと関連する使用値
    の相対頻度が対数値である請求項14記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記プロセッサは、生成された入力シ
    ーケンスおよび関連する分類子に従い、全ての読み方テ
    キストオブジェクトをメモリから識別する、請求項14
    記載のシステム。
  17. 【請求項17】 前記プロッセサは、識別された読み方
    テキストオブジェクトの各々の使用値の頻度を決定し、
    決定された使用値の頻に従って識別された読み方テキ
    ストオブジェクトの配列を決定し、そして決定された
    列に従って識別された読み方テキストオブジェクトを
    ィスプレイに表示させるように命令する頻度要を含む
    請求項16記載のシステム。
  18. 【請求項18】 前記頻度要素は (i) 前記識別された読み方テキストオブジェクト
    が、全体の入力シーケンス一致したルートワードオブ
    ジェクトである場合、そして、このルートワードオブジ
    ェクトが、接尾辞を付されて表されるために予め定義さ
    れている場合、各識別された読み方テキストオブジェク
    トに関連する使用頻度を決定し、 (ii) 前記識別された読み方テキストオブジェクト
    が、全体の入力シーケンスと一致したルートワードオブ
    ジェクトである場合、そして、このルートワードオブジ
    ェクトが、接尾辞が付されていないことをために予
    め定義されている場合、各識別された読み方テキストオ
    ブジェクトと予め定義されている相対頻度とに関連する
    使用値の頻度生成を決定し、そして (iii) 前記識別された読み方テキストオブジェクト
    がルートワードオブジェクトと1つまたは複数の接尾辞
    オブジェクトとの組み合わせであ場合、前記ルートワ
    ードオブジェクトと、前記1つまたは複数の接尾辞オブ
    ジェクトに関連する使用値の相対頻度とに関連する使用
    値の頻度の生成を決定することにより、識別された読み
    方テキストオブジェクトの各々の使用値の頻度を決定す
    る、請求項17記載のシステム。
  19. 【請求項19】 前記頻度要素は、少なくとも2つの読
    み方テキストオブジェクトについて決定された頻度が同
    じ場合に、配列を決定するための配列要更に含み、 ここで、 少なくとも2つの識別された読み方テキストオ
    ブジェクトが使用値について同じ決定された頻度を有す
    場合、前記配列要素はより長いルートワードオブジェ
    クトを有する識別された読み方テキストオブジェクトを
    識別し、そしてより長いルートワードオブジェクトを有
    する識別された読み方テキストオブジェクトを、使用値
    について同じ決定された頻を有する読み方テキストオ
    ブジェクトに関する他の識別された読み方テキストオブ
    ジェクトの前に配列し、 ここで、 同じ決定された頻度を有する少なくとも2つの
    識別された読み方テキストオブジェクトが、同じ長さの
    異なるルートワードオブジェクトを有する場合、ルート
    ワードツリー構造において最初のルートワードオブジェ
    クトを有する識別された読み方テキストオブジェクト
    を、同じ長さのルートワードオブジェクトを有する同じ
    決定された頻度を有する他の識別された読み方テキスト
    オブジェクトの前に配列し、そしてここで、同じ決定さ
    れた頻度を有する少なくとも2つの識別された読み方テ
    キストオブジェクトが同じルートワードオブジェクトを
    有する場合、接尾辞ツリー構造において最初のルート接
    尾辞オブジェクトを有する識別された読み方テキストオ
    ブジェクトは、同じルートワードオブジェクトを有
    じ決定された頻度を有する他の識別された読み方テキス
    トオブジェクトの前に配列される、請求項18記載のシ
    ステム。
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