JPH11311592A - 標本スライド作成装置 - Google Patents

標本スライド作成装置

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JPH11311592A
JPH11311592A JP10117287A JP11728798A JPH11311592A JP H11311592 A JPH11311592 A JP H11311592A JP 10117287 A JP10117287 A JP 10117287A JP 11728798 A JP11728798 A JP 11728798A JP H11311592 A JPH11311592 A JP H11311592A
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JP
Japan
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liquid
spitz
stop position
pipette
spits
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Application number
JP10117287A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Machida
博 町田
Tsutomu Shiyouto
勉 小嶌
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ADO SCIENCE KK
Original Assignee
ADO SCIENCE KK
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 標本スライドの作成を自動化でき、しかも、
その標本スライドの品質が安定しており、大量生産をも
可能とする標本スライド作成装置を提供すること。 【解決手段】 複数のスピッツ8を保持した遠心機回転
機構2および前記スピッツの停止位置を検出する遠心機
位置検出機構3を有する遠心分離機1と、前記スピッツ
8を軸回転させ得る攪拌機構18と、前記スピッツ8内
に所定量の液状物を注入する液体注入機構14,15,
16と、前記スピッツ8内から所定量の液状物を注出
し、廃液又はピペッティングする液体抽出機構13,2
1と、搬送手段によりスライドグラス19,45をスポ
ット位置に供給し、回収するスライドグラス搬送機構2
0と、前記各機構の駆動制御を行う制御部10とからな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は実験物質の標本スラ
イド作成装置に係り、特に、遠心分離法を用いて同時進
行で多量の染色体標本スライドを作成する装置に関す
る。本発明は、これに限るものではないが、特に、細胞
のスライド標本の作成に有用なものである。
【0002】
【従来の技術】染色体検査の工程は、通常、細胞培養、
細胞収穫と染色体標本スライドの作成、分染法による染
色体バンドの染色、顕微鏡写真撮影、核型分析の5段階
に分けられる。
【0003】前記第2工程である細胞収穫と染色体標本
スライドの作成は、第1工程で培養した細胞にコルセミ
ドを作用させた分裂中期にある細胞、つまりメタフェー
ズを低張処理した後、物理的ショックを与えて細胞膜や
角膜を破壊させ、球体である核の中に存在していた染色
体をスライドグラス上に展開させる工程であり、前記メ
タフェーズが標本として適当な形状に広がった標本スラ
イドを作成することにポイントが置かれる。標本スライ
ドが美しいものに仕上がらなければ、それ以降の染色体
バンドの染色等の作業が全て著しく困難なものとなるか
らである。
【0004】ここで、従来における前記第2工程の細胞
収穫法の一例を説明する。
【0005】(1) まず、前記第1工程で培養中の細
胞に対し、所定濃度、所定量のコルセミドを添加してよ
く混和し、所定の作用時間後に細胞収穫を開始する。培
養ボトルの細胞はよく攪拌し、全量をスピッツに移す。
ボトルに残存する細胞も少量のPBS(−)液で洗い流
すようにして回収する。
【0006】(2) その後、1500回転/分で8分
間、遠沈する。なお、1300回転/分で10分間の遠
沈としてもよい。
【0007】(3) 駒込ピペットで下部の細胞層を巻
き込まないように注意しながら上澄み液をできる限り取
り除く。このとき、上清の色がオレンジから黄色に変わ
っているならば、細胞培養は成功しているとみてよい。
【0008】(4) 残った細胞成分に5mlの低張処
理液を加え、泡立てないように駒込ピペットで静かに内
容物を攪拌する。
【0009】(5) 37℃の恒温層に15分間、静置
する。低張処理液に入れられたメタフェーズは膨化し、
壊れやすくなる。この(4)と(5)の工程を低張処理
という。
【0010】(6) スピッツの底に沈んだ細胞成分を
駒込ピペットで静かに攪拌する。
【0011】(7) これにカルノア液0.5mlを静
かに重層し、全量をさっくりと混和する(第1回カルノ
ア固定)。このとき、泡立てることは絶対に禁止する。
【0012】以上の(1)から(7)までの工程は必ず
連続して行わなければならない。
【0013】(8) この操作を3〜4回繰り返す(カ
ルノア固定)。
【0014】(9) 前記第1回カルノア固定の後、1
500回転/分で5分間遠沈後、駒込ピペットで上澄み
液を吸い取る。
【0015】(10) 次に、3mlのカルノア固定液
を加え、静かにピペッティングする。このときのピペッ
ティングは、けして泡立てないようにして、駒込ピペッ
トメモリ0.5ml以下の狭い範囲で行う。
【0016】(11) 前述の1500回転/分で5分
間の遠沈とピペッティングを、前記上澄み液が透明にな
るまで3〜4回繰り返す。
【0017】(12) 最後の遠沈で上澄み液を吸い取
った後、細胞成分に適当量のカルノア固定液を加え、細
胞浮遊液とする。
【0018】(13) 次いで、水で濡らしたガーゼの
上にスライドグラスを載せ、細胞浮遊液をスライドグラ
スに1滴、静かに落とす。
【0019】(14) 細胞スポットを空気乾燥法を用
いて乾燥させる。
【0020】以上のような工程により、標本スライドの
作成を行っていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来の標本スライドの作成においては、メタフェ
ーズが標本として適当な形状に広がった標本スライドを
作成するためには、試験者が手作業で、しかも、実験中
に作業場を離れることなく作業する必要があり、そうし
た場合にも、人手に頼る作業では製造された標本スライ
ドの品質の安定性や生産量の問題があった。
【0022】本発明は前記した点に鑑みなされたもの
で、標本スライドの作成を自動化でき、しかも、その標
本スライドの品質が安定しており、大量生産をも可能と
する標本スライド作成装置を提供することを目的とする
ものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係る標本スライド作成装置は、複数
のスピッツを揺動自在に保持した状態で高速回転可能と
された遠心機回転機構および前記スピッツの停止位置を
検出する遠心機位置検出機構を有する遠心分離機と、前
記スピッツを把持部により把持した状態で軸回転させ得
る攪拌機構と、前記スピッツ内に所定量の液状物を注入
する液体注入機構と、前記スピッツ内から所定量の液状
物を注出し、廃液又はピペッティングする液体抽出機構
と、搬送手段により、スライドグラスストッカーからス
ライドグラスをスポット位置に供給し、標本スライドグ
ラスとされた前記スライドグラスを標本スライドグラス
ストッカーに回収するスライドグラス搬送機構と、前記
各機構の駆動制御を行う制御部とからなることを特徴と
する。
【0024】また、請求項2に記載の標本スライド作成
装置は、請求項1に記載の標本スライド作成装置におい
て、前記攪拌機構は、前記スピッツを把持する把持部
と、前記把持部を上下方向に移動させ、正逆両方向に軸
回転させ得る伸縮回転部、および駆動用モータを有する
伸縮回転手段とを有することを特徴とし、請求項3に記
載の標本スライド作成装置は、請求項1または請求項2
に記載の標本スライド作成装置において、前記液体注入
機構は、前記スピッツの停止位置の上方に一端部を開口
するピペット部と、前記ピペット部の他端部が接続され
た試薬注入用ポンプと、試薬ボトルと、前記試薬注入用
ポンプと試薬ボトルとの間に配設された注液用チューブ
とを有することを特徴とする。
【0025】また、請求項4に記載の標本スライド作成
装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
標本スライド作成装置において、前記第1液体抽出機構
は、ニードルと、ニードル支承部材と、前記ニードル支
承部材の回動手段と、前記ニードル支承部材の伸縮手段
と、廃液用チューブと、廃液用ポンプとを有することを
特徴とし、請求項5に記載の標本スライド作成装置は、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の標本スラ
イド作成装置において、前記第2液体抽出機構は、ニー
ドル部を有するピペットと、ピペット支承部材と、前記
ピペット支承部材の回動手段と、前記ピペット支承部材
の伸縮手段と、抽出・洗浄用チューブと、液体抽出と洗
浄液の供給とを切り替える切り替えバルブと、シリンジ
ポンプとを有することを特徴とする。
【0026】本発明によれば、制御部による制御によ
り、遠心機回転機構の駆動を制御し、さらには、各停止
位置に配設された各機構の駆動を制御することにより、
一時に複数の停止位置において、前記停止位置に停止す
る各スピッツに対して作用することができ、標本スライ
ドグラスの作成を自動的かつ確実に行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図6を参照して説明する。
【0028】図1は本発明の標本スライド作成装置の構
成を示す構想図である。
【0029】本図に示すように、本発明の標本スライド
作成装置の中心となるのは、遠心機回転機構2および遠
心機位置検出機構3を有する遠心分離機1である。図2
に示すように、前記遠心機回転機構2は、回転軸4を有
する図示しないモータ等の回転駆動装置5と、前記回転
軸4の開放端部に固定された回転部材7とを有してお
り、回転部材7の外周部には、8個の揺動バケット6を
前記回転軸4を中心とする円周上に等間隔に配設してい
る。そして、前記揺動バケット6には、スピッツ8がそ
れぞれ回動自在に保持されている。
【0030】また、前記遠心機位置検出機構3は、セン
サ9により、前記スピッツ8が、所定の停止位置に停止
したことを検出するように構成されている。具体的に
は、本実施形態においては、前記センサ9は回転軸4に
固着されたセンサ円盤9aの外周に形成された図示しな
い停止位置マークを検出するようになされている。
【0031】そして、前記遠心機回転機構2および遠心
機位置検出機構3は、それぞれ本標本スライド作成装置
の制御を行う制御部10と接続されており、前記制御部
10において前記センサ9の位置検出信号の解析と回転
制御とがなされる構成となっている。
【0032】前記遠心分離機1の周囲には、前記揺動バ
ケット6に保持されたスピッツ8内に所定量の液状試薬
を注入する液体注入機構11および前記スピッツ8内か
ら所定量の液状物を注出する液体抽出機構12が配設さ
れている。
【0033】具体的には、前記スピッツ8の一停止位置
(便宜的に、停止位置Aと記す。)の近傍には、前記液
体抽出機構12として、停止位置Aに停止する各スピッ
ツ8から、上澄み液を抽出する第1液体抽出機構13が
配設されている。
【0034】そして、前記回転部材7の回転方向(図1
において反時計方向)において下流側であり、前記停止
位置Aの次の停止位置(便宜的に、停止位置Bと記す。
以下、停止位置は順に、停止位置C…Hと記す。)の近
傍には、前記液体注入機構11として、停止位置Bに停
止する各スピッツ8に対して、所定量(本実施形態にお
いては5ml)の低張処理液を注入する第1液体注入機
構14が配設されている。
【0035】また、前記回転部材7の回転方向における
スピッツ8の次の停止位置Cの近傍には、前記液体注入
機構11として、停止位置Cに停止する各スピッツ8に
対して、所定量(本実施形態においては0.5ml)の
カルノア固定液を注入する第2液体注入機構15が配設
されており、その次の停止位置Dの近傍には、停止位置
Dに停止する各スピッツ8に対し、所定量(本実施形態
においては3ml)のカルノア液を注入する第3液体注
入機構16が配設されている。
【0036】さらに、前記回転部材7の回転方向におけ
るスピッツ8の次の停止位置Eには、下方から上方に向
かって伸延する把持部17によって停止位置Eに停止す
る各スピッツ8を把持し、前記揺動バケット6内で正逆
方向に軸回転させる図示しない駆動手段を有する攪拌機
構18が配設されている。
【0037】また、前記回転部材7の回転方向における
スピッツ8の次の停止位置Gの近傍には、前記液体抽出
機構12として、この停止位置Gに停止する各スピッツ
8内から細胞液を抽出し、その近傍に配設されたスライ
ドグラス搬送機構20のスポット位置に搬送されるスラ
イドグラス19に対し、適量を点滴する第2液体注出機
構21が配設されている。
【0038】そして、前記回転部材7の回転方向におけ
る8カ所目の停止位置Hの近傍には、前記第1液体抽出
機構13および第2液体抽出機構21に配設されたニー
ドル23およびニードル部37aを洗浄するための洗浄
槽を有するニードル洗浄部22が配設されている。
【0039】次に、各構成部分について、より具体的に
説明する。
【0040】図2は、前記第1液体抽出機構13の構成
を示した説明図であり、前記第1液体抽出機構13は、
ニードル23と、前記ニードルの支承部材(以下、ニー
ドル支承部材という)24と、前記支承部材24の回動
手段25と、前記支承部材24の伸縮手段26とから構
成されている。
【0041】前記ニードル23は、前記回転部材7の回
転停止時に、停止位置Aにおいて、前記揺動バケット6
によりその開口部を上方に向けてほぼ垂直に保持される
スピッツ8に対し、その上方から前記スピッツ8の内壁
に当接することなく、その先端部を挿入してスピッツ8
内の液体を抽出可能に、略コ字状に形成されたニードル
支承部材24の一端部に固着されている。前記ニードル
支承部材24の他端部は、前記回動手段25を構成する
円柱状に形成された回動部25aの先端に接続されてお
り、前記回動手段25は前記伸縮手段26を構成する伸
縮部26aの上面に回動自在に配設されている。また、
前記回動手段25および伸縮手段26は、それぞれ図示
しない駆動用のモータを有しており、各モータの駆動に
より、一方の前記回動手段25は、前記ニードル23を
水平方向に前記停止位置Aと前記ニードル洗浄部22と
の間で前記回動部25aを回転軸として移動させるよう
になされており、他方の前記伸縮手段26は、前記ニー
ドル23の先端部を、スピッツ8の上方からスピッツ8
の底部付近および前記ニードル洗浄部22の上方からニ
ードル洗浄部に配設された洗浄槽に貯留する洗浄液に浸
水するまで移動させるべく、前記伸縮部26aを上下方
向に伸縮するように構成されている。なお、本実施形態
においては、前記伸縮手段26は、図示しないクランク
機構や油圧シャフト等の公知の伸縮手段により構成され
ており、前記伸縮部26a自体の伸縮を行うこととす
る。
【0042】また、前記ニードル23の後端部には廃液
用チューブ27が連結されており、この廃液用チューブ
27の中間部に配設された廃液用ポンプ28の駆動によ
り、スピッツ8内から廃液を廃液ボトル34内に回収す
るように構成されている。
【0043】さらに、前記各モータを有する第1液体抽
出機構13および廃液用ポンプ28は、前述の制御部1
0に接続されており、この制御部10により、前記第1
液体抽出機構14においては回動手段25および伸縮手
段26のモータの駆動を制御し、廃液用ポンプ28にお
いては、計量ポンプ等を用いて適当量を計量しつつ、廃
液する制御を行うように構成されている。
【0044】次に、本実施形態の液体注入機構11であ
る前記第1液体注入機構14、第2液体注入機構15お
よび第3液体注入機構16に共通する構成について、図
3を用いて説明する。
【0045】前記液体注入機構11は、ピペット部29
と、前記ピペット部29の一端部が接続された試薬注入
用ポンプ30、前記試薬注入用ポンプ30に一端部が連
結された注液用チューブ31、および注液用チューブ3
1の他端部が開口する試薬ボトル32とから構成されて
いる。
【0046】前記ピペット部29の他端部はそれぞれ、
前記停止位置B,C,Dに停止し前記揺動バケット6に
より開口部を上方に向けてほぼ鉛直状に保持されたスピ
ッツ8の上方に開口し、前記試薬注入用ポンプ30の駆
動により、前記試薬ボトル32から注液用チューブ31
を介して、適宜、所定量の液状試薬を前記スピッツ8内
に注入させ得るように構成されている。
【0047】なお、本実施形態においては、前記試薬注
入用ポンプ30は計量ポンプが使用されており、前述の
制御部10に接続され、この制御部10により、その駆
動を制御されるように構成されている。
【0048】また、本実施形態の場合、前記第1液体注
入機構14の前記試薬ボトル32は低張処理液のボトル
であり、第2液体注入機構15および第3液体注入機構
16の前記試薬ボトル32は、カルノア固定液のボトル
となることは前述の通りである。
【0049】そして、前記停止位置Eに配設された攪拌
機構18は、図2に示すように、停止位置Eに停止する
各スピッツ8を下方から把持する把持部17と、前記把
持部17を上下方向に移動させ、正逆両方向に軸回転さ
せ得る伸縮回転部35、および図示しない駆動用のモー
タを有する伸縮回転手段36とから構成されており、前
記伸縮回転手段36は、前述の制御部10に接続され、
この制御部10により、その駆動を制御されるように構
成されている。
【0050】また、前記第2液体抽出機構21の構成
を、図4を用いて説明する。
【0051】この第2液体抽出機構21は、ニードル3
7aを先端に配設したピペット37と、前記ピペット3
7の支承部材(以下、ピペット支承部材という)38
と、前記ピペット支承部材38の回動手段39、および
前記ピペット支承部材38の伸縮手段40とから構成さ
れている。
【0052】前記ピペット37は、停止位置Gに停止
し、その開口部を上方に向けてほぼ鉛直状に保持される
スピッツ8に対し、その上方から前記スピッツ8の内壁
に当接することなく、その先端のニードル37aを挿入
し、スピッツ8内の液体を抽出可能に、略コ字状に形成
されたピペット支承部材38の一端部に固着されてい
る。前記ピペット支承部材38の他端部は、前記回動手
段39を構成する円柱状に形成された回動部39aの先
端に接続されており、前記回動手段39は前記伸縮手段
40を構成する伸縮部40aの上面に回動自在に配設さ
れている。また、前記回動手段39および伸縮手段40
は、それぞれ図示しない駆動用のモータを有しており、
各モータの駆動により、前記回動手段39は前記ピペッ
ト37を水平方向に前記停止位置Gと前記ニードル洗浄
部22との間、さらには前記停止位置Gと前述のスライ
ドグラス搬送機構20のスポット位置間で前記回動部3
9aを回転軸として移動するようになされている。ま
た、前記伸縮手段40は、前記ピペット37の先端のニ
ードル37aを、スピッツ8の上方からスピッツ8の底
部付近および前記ニードル洗浄部22の上方からニード
ル洗浄部22に配設された洗浄槽に貯留する洗浄液に浸
水するまで移動させ、さらには、前記スライドグラス搬
送機構20のスポット位置に供給されたスライドグラス
19の上面直上まで移動させるべく前記伸縮部40aを
伸縮させるように構成されている。
【0053】なお、本実施形態においては、前記伸縮手
段26は、図示しないクランク機構や油圧シャフト等に
よって前記伸縮部26a自体の昇降を行うこととする。
【0054】また、本実施形態においては、前記ピペッ
ト37の後端部には抽出・洗浄用チューブ41が連結さ
れており、この抽出・洗浄用チューブ41の中間部に配
設された切り替えバルブ42およびシリンジポンプ43
の駆動により、前記スピッツ8内から細胞浮遊液を抽出
し、前記回動手段39および伸縮手段40により、前記
ピペット37を前記スポット位置に供給されたスライド
グラス19の直上部に位置させた後、前記シリンジポン
プ43の駆動により必要回数だけ滴下することを繰り返
すように構成されている。それとともに、前記切り替え
バルブ42の切り替えにより、前記抽出・洗浄用チュー
ブ41の他端部が開口する洗浄液ボトル44の洗浄液
を、前記シリンジポンプ43の駆動によって前記抽出・
洗浄用チューブ41内およびニードル37aを含むピペ
ット37内を通過させて洗浄し、洗浄液を図示しない所
定の容器内に廃液して洗浄を行うように構成されてい
る。
【0055】さらに、前記各モータを有する第2液体抽
出機構21およびシリンジポンプ43は、それぞれ前述
の制御部10に接続されており、この制御部10によ
り、その駆動を制御されるように構成されている。
【0056】また、スライドグラス19を供給し、標本
スライドグラス45として回収するスライドグラス搬送
機構20は、図1および図4中に示すように、スライド
グラスストッカー46と、前記スライドグラスストッカ
ー46にストックされたスライドグラス19を1枚ずつ
分離してスポット位置に供給するとともに、細胞浮遊液
を滴下された標本スライドグラス45を乾燥させつつ、
標本スライドグラスストッカー47に搬送する図示しな
い搬送手段と、前記標本スライドグラスストッカー47
とにより構成されている。
【0057】次に、本実施形態の作用について、図5乃
至図8により説明する。
【0058】図5は、本発明の標本スライド作成装置に
より、標本スライドグラスを作成するための第1ステー
ジにおける処理を示すフロー図であり、図6は、第2ス
テージにおける処理を示すフロー図、図7は、第3ステ
ージにおける処理を示すフロー図である。
【0059】また、図8は、以下に説明する標本スライ
ドの作成におけるタイミングチャートであり、縦行に
は、各スピッツ8を前記回転部材7の回転方向において
次の停止位置まで移動させるステップを示しており、横
列には前記停止位置A…Hを示している。そして、前記
縦行と横列の交差するマス内に記載された符号は、その
移動ステップにおいて駆動する前記所定の停止位置に配
設された前記液体注入機構11、液体抽出機構12、攪
拌機構18に供されるスピッツ8を示しており、前記制
御部10における遠心機回転機構2の制御と同期する各
機構の駆動を示している。以下、これらの図を使用して
説明する。
【0060】まず、事前段階として、培養した細胞の浮
遊液を前記遠心分離機1の各揺動バケット6に保持させ
る8本のスピッツ8に移す。このとき、培養ボトルに残
存する細胞も少量のPBS(−)液で洗い流すようにし
て、各スピッツに10mlずつ、回収する。
【0061】その後、前記遠心分離機1を駆動し、13
00回転/分で10分間遠沈させ、前述の遠心機位置検
出装置3により、スピッツ8を停止位置A…Hに停止さ
せる(ステップST1)。
【0062】そして、停止位置Aに停止したスピッツ8
(説明上、本第1ステージにおいては、この最初に作用
するスピッツ8に対し、アの符号を付し、以下、順に作
用する各スピッツ8に、順次、イ…クの符号を付す)に
対し、前記第1液体抽出機構13のニードル支承部材2
4の回動手段25および伸縮手段26を駆動させ、前記
ニードル23を、前記スピッツ8の上方から前記スピッ
ツ8の内壁に当接させないようにして前記スピッツ8内
の上澄み液層中に挿入し、続いて、前記廃液用ポンプ2
8を駆動し、前記上澄み液(約5ml)をスピッツ8内
から廃液用チューブ27を介して廃液ボトル34に回収
する(ステップST2)。
【0063】このとき、図8の移動ステップ欄の1に示
すように、他の停止位置B…Hに停止しているスピッツ
8イ…8クに対しては何の作用も施されない。
【0064】そして、前記第1液体抽出機構13におい
ては、上澄み液の抽出が完了したら、前記ニードル支承
部材24の伸縮手段26を駆動して前記ニードル23を
前記スピッツ8ア内から抜き出し、続いて前記回動手段
25を駆動して前記ニードル23をニードル洗浄部22
の上部にまで水平移動させ、その後、前記伸縮手段26
を再び駆動させて、前記ニードル23をニードル洗浄部
22の洗浄槽に浸水させることにより洗浄し、次のスピ
ッツ8イの上澄み液の抽出に待機する。
【0065】それと同時に、前記遠心分離機1において
は、前記遠心機回転手段2を駆動し、各スピッツ8をそ
れぞれ回転方向における次の停止位置A…Hまで移動さ
せる。
【0066】この状態で、図8の移動ステップ欄の2に
示すように、停止位置Aにおいては、前記回転部材7の
回転方向において、前記スピッツ8アに隣位するスピッ
ツ8イに対し、前述と同様の上澄み液抽出を施す。
【0067】同時に、停止位置Bにおいては、前記スピ
ッツ8アに対し、その停止位置Bの上方に配置された第
1液体注入機構14のピペット29から、試液注入用ポ
ンプ32を駆動させることにより、所定量の5mlの低
張処理液を注入する(ステップST3)。
【0068】このようにして、順次、スピッツ8を前記
回転部材7の回転方向に1停止位置づつ移動させ、前記
停止位置Aにおいては、停止するスピッツ8から上澄み
液の抽出を行い、停止位置Bにおいては、停止するスピ
ッツ8に低張処理液を注入する作用を繰り返す。
【0069】そして、図8の移動ステップ欄の5に示す
ように、低張処理液が注入されたスピッツ8が停止位置
Eに移動したら、さらに、前記攪拌機構18を駆動す
る。つまり、前記伸縮回転手段36のモータを駆動さ
せ、把持部17をそのスピッツ8の下方から延伸させ
て、前記スピッツ8の下部を把持部17により把持させ
る。続いて、前記モータを駆動させて伸縮回転手段36
を正逆双方向に軸回転させ、前記スピッツ8の細胞培養
液の残留分と、停止位置Bにおいて注入された低張処理
液とを攪拌する(ステップST4)。なお、このときの
前記遠心分離機1の環境温度は、約37℃に保温する。
【0070】このようにして、順次、スピッツ8を前記
回転部材7の回転方向に1停止位置づつ移動させ、前記
停止位置Eにおいては、図8の移動ステップ欄5…12
まで、停止するスピッツ8の攪拌を繰り返す。
【0071】このとき、前記スピッツ8の回転部材7の
回転方向における1停止位置づつの移動は、できる限り
静かに行う。また、前記遠心機回転機構2により、回転
部材7を回転軸4を中心として1回転させる所要時間を
15分間とするように制御し、各スピッツ8に対する1
回目の攪拌から2回目の攪拌までの間に、15分間のイ
ンターバルを確保する(ステップST5)。
【0072】そして、図8の移動ステップ欄9に示すよ
うに、前記スピッツ8オがこの停止位置Eに位置したと
き、前記停止位置Aには前記スピッツ8ア(図中、
(ア)と示す)が位置することとなるが、続けて前記遠
心機回転機構2を駆動させ、スピッツ8を回転方向に1
停止位置づつ移動させて、前記停止位置Eにおいて、ス
テップ欄の13…20まで、この停止位置Eに停止する
全てのスピッツ8に対し、2回目の攪拌を繰り返し行う
(ステップST6)。
【0073】また、2回目の攪拌が終了したスピッツ8
を、順次、回転方向に1停止位置づつ移動させていき、
前記停止位置Cにおいては、図8の移動ステップ欄の1
9…26に示すように、停止位置Cに停止するスピッツ
8に対し、その停止位置Bの上方に位置する第2液体注
入機構のピペット29から、試液注入用ポンプ32を駆
動させることにより、0.5mlのカルノア固定液を注
入する(ステップST7)。つまり、停止位置Cにおい
て最初のスピッツ8アに対し、0.5mlのカルノア固
定液が注入されているときには、図8の移動ステップ欄
の19に示すように、前記停止位置Eにおいては、スピ
ッツ8キが攪拌に供されていることとなる。
【0074】そして、停止位置Cにおいて、0.5ml
のカルノア固定液が注入されたスピッツ8を、回転方向
に1停止位置づつ移動させていき、停止位置Eにおい
て、図8の移動ステップ欄の21…28に示すように、
3回目の攪拌を行う(ステップST8)。前記停止位置
Cにおけるカルノア固定液の注入と、この3回目の攪拌
により、各スピッツの第1カルノア固定を行う。
【0075】このようにして、図8の移動ステップ欄2
8に示すように、各スピッツに対し3回目の攪拌を終了
した時点(停止位置Eにはスピッツ8ク、停止位置Dに
はスピッツ8ア、停止位置Aにはスピッツ8エが停止し
た状態)で、前記遠心分離機1を1300回転/分で6
分間、遠沈させる(ステップST9)。
【0076】以下、前述の第1ステージの処理に引き続
きなされる処理を第2ステージとして、図6および図8
をもって説明する。
【0077】前記遠心分離機1を停止した時点で、停止
位置Aに停止しているスピッツ8(説明上、本第2ステ
ージにおいては、この最初に作用するスピッツ8に対
し、ア’の符号を付し、以下、順に作用する各スピッツ
8に、順次、イ’…ク’の符号を付す)に対し、第1液
体抽出機構13のピペット支承部材30の回動手段25
および伸縮手段26を駆動させ、前述の手順と同様にし
て約5mlの上澄み液をスピッツ8内から廃液用チュー
ブ27を介して廃液ボトル34に回収する。
【0078】そして、前記第1液体抽出機構13におい
ては、上澄み液の抽出が完了したら、前記ニードル支承
部材24の伸縮手段26を駆動して前記ニードル23を
前記スピッツ8内から抜き出し、続いて前記回動手段2
5を駆動して前記ニードル23をニードル洗浄部22の
上部にまで移動させ、その後、前記伸縮手段26を再び
駆動させて、前記ニードル23をニードル洗浄部22に
おいて洗浄することで、次の上澄み液の抽出に待機する
(ステップST11)。それと同時に、前記遠心分離機
1においては、前記遠心機回転機構2を駆動し、各スピ
ッツ8をそれぞれ回転方向における次の停止位置まで移
動させる。
【0079】この状態で、停止位置Aにおいては、順
次、停止するスピッツ8に対し、前述と同様の上澄み液
抽出の作用を施し、ニードル23の洗浄まで行う。
【0080】そして、停止位置Dにおいては、上澄み液
を抽出された前記スピッツ8に対し、その停止位置Dの
上方に位置する第3液体注入機構16のピペット部29
から、試液注入用ポンプ32を駆動させることにより、
所定量である3mlのカルノア固定液を注入する(ステ
ップST12)。
【0081】このようにして、順次、スピッツ8を前記
回転部材7の回転方向に1停止位置づつ移動させ、前記
停止位置Aにおいては、停止するスピッツから上澄み液
の抽出を行い、停止位置Dにおいては、停止するスピッ
ツにカルノア固定液を注入する作用を繰り返す。
【0082】さらに、前記カルノア固定液が注入された
スピッツ8が停止位置Eに移動したら、図8の移動ステ
ップ欄の33…40に示すように、前述の要領で前記攪
拌機構18を駆動し、スピッツ8内の液を攪拌する(ス
テップST13)。
【0083】全てのスピッツ8に対し攪拌まで終了した
ら、前記遠心分離機1を1300回転/分で6分間駆動
し、遠沈させる(ステップST14)。
【0084】そして、前記遠心分離機1を停止した時点
で、停止位置Aに停止しているスピッツ8(前述のスピ
ッツ8’とは異なるスピッツ8となる場合もあるが、説
明上、最初に作用するスピッツ8に対し、前述と同様
に、ア’の符号を付し、以下、順に作用する各スピッツ
8に、順次、イ’…ク’の符号を付す、本工程の繰り返
し時において、以下、同じ、)から、順次、停止位置A
における上澄み液の抽出と、停止位置Dにおける3ml
のカルノア固定液の注入、停止位置Eにおける攪拌およ
び8本のスピッツ全体の遠心分離までの工程((ステッ
プST11乃至ステップST14、図8においては移動
ステップ欄の29から40まで)を3〜4回繰り返す
(ステップST15)。
【0085】最後の遠心分離が終了したら、第3ステー
ジの処理に移る。
【0086】停止位置Aに停止しているスピッツ(説明
上、本第3ステージにおいては、この最初に作用するス
ピッツ8に対し、ア”の符号を付し、以下、順に作用す
る各スピッツ8に、順次、イ”…ク”の符号を付す)か
ら、順次、前述の停止位置Aにおける上澄み液の抽出
(ステップST21)と、停止位置Dにおける3mlの
最後のカルノア固定液の注入を行う(ステップST2
2)。これらの処理は、それぞれ前述のステップST1
1およびステップST12と同様であるので、説明を省
略する。
【0087】そして、最後のカルノア固定液の注入が行
われたスピッツ8ア”が、図8の移動ステップ欄の47
から54に示すように、停止位置Gに位置したら、前記
第2液体抽出機構21を駆動する。つまり、前記第2液
体抽出機構21のピペット支承部材38の回動手段39
および伸縮手段40を駆動させ、前記ピペット37の先
端のニードル37aを、前記スピッツ8の上方から前記
スピッツ8の内壁に当接させないようにして前記スピッ
ツ8内の細胞浮遊液中に挿入し、続いて、前記シリンジ
ポンプ43を駆動し、前記細胞浮遊液をピペット37内
に回収する。そして、前記ピペット支承部材38の伸縮
手段40を駆動して前記ピペット37のニードル37a
を前記スピッツ8内から抜き出し、続いて前記回動手段
39を駆動して前記ピペット37のニードル37aを前
記スポット位置の上部にまで移動させ、その後、前記伸
縮手段40を再び駆動させて、前記ピペット37のニー
ドル37aの先端を前記スライドグラス19の上面直上
まで移動させる。そして、前記切り替えバルブ42およ
びシリンジポンプ43の駆動により、スライドグラス1
9上に必要数滴の前記細胞浮遊液を滴下する。このと
き、スライドグラス搬送機構20の搬送手段47によ
り、スライドグラス19を連続的に供給することによ
り、複数枚の標本スライドグラス45を連続的に作成す
ることが可能となる。
【0088】また、前記回動手段39を駆動して、前記
ピペット37を前記ニードル洗浄部22の上部にまで移
動させ、その後、前記伸縮手段40を再び駆動させて、
前記ピペット37のニードル37aの外部をニードル洗
浄部22において洗浄するとともに、前記切り替えバル
ブ42の切り替えにより、前記抽出・洗浄用チューブ4
1の他端部が開口する洗浄液ボトル44の洗浄液を前記
シリンジポンプ43の駆動によって、前記抽出・洗浄用
チューブ41内およびニードル37aを含むピペット3
7内を通過させることにより、これらを洗浄し、再び、
前記停止位置Gまで回動させ、次のスピッツ8の細胞浮
遊液の抽出に待機する。
【0089】なお、前記抽出・洗浄用チューブ41内お
よびニードル37aを含むピペット37内の洗浄は、前
記ピペット37を所定の廃液用の容器の位置まで回動さ
せた後に廃液してもよい。
【0090】続いて、前記遠心機回転機構2を駆動し、
各スピッツ8をそれぞれ回転方向における次の停止位置
まで移動させ、順位、洗浄されたスピッツ8を用いて各
スピッツ8から細胞浮遊液を抽出する。
【0091】また、作成された標本スライドグラス45
は、その搬送手段により標本スライドグラスストッカー
47へ搬送する間に空気乾燥法により乾燥させ、標本ス
ライドグラス45を作成する(ステップST23)。
【0092】その後、各揺動バケット6に保持されたス
ピッツ8の保持を解除し、各スピッツ8の本格的な洗浄
等を行うことはいうまでもない。
【0093】このように、本実施形態においては、従来
の手作業により行っていた標本スライドグラスの作成を
完全に自動的に行うことができる。特に、制御部による
制御により、一時に複数の停止位置において各スピッツ
に対し各機構の作用を施すことができるので、時間的な
短縮や人手の削除が可能となり、また、その標本スライ
ドの品質が安定しており、大量生産も可能となる。
【0094】なお、本発明は前記実施形態のものに限定
されるものではなく、必要に応じて種々変更することが
可能である。例えば、本実施形態においては、一時に複
数の停止位置において各スピッツに対し各機構の作用を
施すこととしたが、全スピッツに対し一の作用を順次繰
り返し施した後に、次の作用を順次繰り返して施すよう
な制御とすることも可能である。
【0095】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る標本スラ
イド作成装置は、品質が安定している標本スライドグラ
スの作成を自動化し、大量生産することができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る標本スライド作成装置の一実施
形態を示す全体図
【図2】 本発明の第1液体抽出機構の概略構成を示す
説明図
【図3】 本発明の液体注入機構の概略構成を示す説明
【図4】 本発明の第2液体抽出機構およびスライドグ
ラス搬送機構の構成を示す説明図
【図5】 本発明に係る標本スライド作成装置を用いて
標本スライドグラスを作成するための第1ステージにお
ける処理を示すフロー図
【図6】 本発明に係る標本スライド作成装置を用いて
標本スライドグラスを作成するための第2ステージにお
ける処理を示すフロー図
【図7】 本発明に係る標本スライド作成装置を用いて
標本スライドグラスを作成するための第3ステージにお
ける処理を示すフロー図
【図8】 本発明に係る標本スライド作成装置における
タイミングチャート。
【符号の説明】
1 遠心分離機 2 遠心機回転機構 3 遠心機位置検出機構 8 スピッツ 10 制御部 13 第1液体抽出機構 14 第1液体注入機構 15 第2液体注入機構 16 第3液体注入機構 18 攪拌機構 20 スライドグラス搬送機構 21 第2液体抽出機構 22 ニードル洗浄部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 21/34 G01N 1/28 Y

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスピッツを揺動自在に保持した状
    態で高速回転可能とされた遠心機回転機構および前記ス
    ピッツの停止位置を検出する遠心機位置検出機構を有す
    る遠心分離機と、 前記スピッツを把持部により把持した状態で軸回転させ
    得る攪拌機構と、 前記スピッツ内に所定量の液状物を注入する液体注入機
    構と、 前記スピッツ内から所定量の液状物を注出し、適当量の
    廃液を行う第1液体抽出機構と、 前記スピッツ内から所定量の液状物を注出し、ピペッテ
    ィングを行うことを可能とする第2液体抽出機構と、 搬送手段により、スライドグラスストッカーからスライ
    ドグラスをスポット位置に供給し、標本スライドグラス
    とされた前記スライドグラスを標本スライドグラススト
    ッカーに回収するスライドグラス搬送機構と、 前記各機構の駆動制御を行う制御部とからなることを特
    徴とする標本スライド作成装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌機構は、前記スピッツを把持す
    る把持部と、前記把持部を上下方向に移動させ、正逆両
    方向に軸回転させ得る伸縮回転部と、駆動用モータを有
    する伸縮回転手段とを有することを特徴とする請求項1
    に記載の標本スライド作成装置。
  3. 【請求項3】 前記液体注入機構は、前記スピッツの停
    止位置の上方に一端部を開口するピペット部と、前記ピ
    ペット部の他端部が接続された試薬注入用ポンプと、試
    薬ボトルと、前記試薬注入用ポンプと試薬ボトルとの間
    に配設された注液用チューブとを有することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の標本スライド作成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1液体抽出機構は、ニードルと、
    ニードル支承部材と、前記ニードル支承部材の回動手段
    と、前記ニードル支承部材の伸縮手段と、廃液用チュー
    ブと、廃液用ポンプとを有することを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれか1項に記載の標本スライド作
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2液体抽出機構は、ニードル部を
    有するピペットと、ピペット支承部材と、前記ピペット
    支承部材の回動手段と、前記ピペット支承部材の伸縮手
    段と、抽出・洗浄用チューブと、液体抽出と洗浄液の供
    給とを切り替える切り替えバルブと、シリンジポンプと
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れか1項に記載の標本スライド作成装置。
JP10117287A 1998-04-27 1998-04-27 標本スライド作成装置 Pending JPH11311592A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003050508A1 (fr) * 2001-12-10 2003-06-19 Adscience Technologies Co. Methode et dispositif de preparation d'une lame d'echantillon
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JP2019124523A (ja) * 2018-01-15 2019-07-25 メディカテック株式会社 撹拌装置、および、それを有する検体塗抹装置

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