JPH11311357A - 流量調整装置 - Google Patents
流量調整装置Info
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- JPH11311357A JPH11311357A JP13443598A JP13443598A JPH11311357A JP H11311357 A JPH11311357 A JP H11311357A JP 13443598 A JP13443598 A JP 13443598A JP 13443598 A JP13443598 A JP 13443598A JP H11311357 A JPH11311357 A JP H11311357A
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- rate adjusting
- flow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流量を調整すべき流体内にパーティクルが混
入することを防止することができる流量調整装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 流量調整装置1は、その内部にテーパ部
33と流量調整部34とを含む流路が形成された本体2
1と、流路を通過する処理液の流量を変更するための円
錐形状を有する流量調整部材22と、流量調整部材22
の位置を変更するための電磁石23と、テーパ部33内
に配設された処理液よりも大きい比重を有するフロート
24と、電磁石23に付与される電流の大きさを調整す
るための電流制御部25とを備える。
入することを防止することができる流量調整装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 流量調整装置1は、その内部にテーパ部
33と流量調整部34とを含む流路が形成された本体2
1と、流路を通過する処理液の流量を変更するための円
錐形状を有する流量調整部材22と、流量調整部材22
の位置を変更するための電磁石23と、テーパ部33内
に配設された処理液よりも大きい比重を有するフロート
24と、電磁石23に付与される電流の大きさを調整す
るための電流制御部25とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は流量調整装置に関
し、特に、基板処理装置における処理液の流量調整に好
適に使用しうる流量調整装置に関する。
し、特に、基板処理装置における処理液の流量調整に好
適に使用しうる流量調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流量調整装置としては、従来、
ニードルバルブを利用したものが使用されている。すな
わち、このような流量調整装置は、その内部にその下部
から上部に至るに従ってその断面が順次大きくなるテー
パ状の流路が形成された本体と、テーパ状の流路内に配
設された流量をモニタすべき流体よりも比重が大きいフ
ロートと、流路における出口側付近に配設されたねじ構
造を有するニードルバルブとを備える。そして、流量調
整を行う場合には、流体の流れにより上昇したフロート
の位置を確認しながらニードルバルブの開放率を調整す
ることにより、流路を通過する流体の流量を可変する構
成となっている。
ニードルバルブを利用したものが使用されている。すな
わち、このような流量調整装置は、その内部にその下部
から上部に至るに従ってその断面が順次大きくなるテー
パ状の流路が形成された本体と、テーパ状の流路内に配
設された流量をモニタすべき流体よりも比重が大きいフ
ロートと、流路における出口側付近に配設されたねじ構
造を有するニードルバルブとを備える。そして、流量調
整を行う場合には、流体の流れにより上昇したフロート
の位置を確認しながらニードルバルブの開放率を調整す
ることにより、流路を通過する流体の流量を可変する構
成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の流量
調整装置は、ねじ構造を有するニードルバルブを利用し
て流体の流量を調整する構成であるため、ニードルバル
ブのねじ部分とシール材部においてパーティクルが発生
し、このパーティクルが流量を調整すべき流体内に混入
するという問題が生ずる。このようなパーティクルの発
生は、この流量調整装置を基板処理装置等に使用した場
合に特に問題となる。
調整装置は、ねじ構造を有するニードルバルブを利用し
て流体の流量を調整する構成であるため、ニードルバル
ブのねじ部分とシール材部においてパーティクルが発生
し、このパーティクルが流量を調整すべき流体内に混入
するという問題が生ずる。このようなパーティクルの発
生は、この流量調整装置を基板処理装置等に使用した場
合に特に問題となる。
【0004】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、流量を調整すべき流体内にパーティク
ルが混入することを防止することができる流量調整装置
を提供することを目的とする。
れたものであり、流量を調整すべき流体内にパーティク
ルが混入することを防止することができる流量調整装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の流量調
整装置は、その内部に流路が形成された本体と、少なく
ともその一部が磁性体より構成され、前記流路内におい
てその位置を変更することにより前記流路を通過する流
体の流量を変更する流量調整部材と、前記流量調整部材
の位置を変更するための磁石手段と、前記磁石手段によ
り前記流量調整部材に作用する磁界強度を変更する変更
手段とを備えたことを特徴とする。
整装置は、その内部に流路が形成された本体と、少なく
ともその一部が磁性体より構成され、前記流路内におい
てその位置を変更することにより前記流路を通過する流
体の流量を変更する流量調整部材と、前記流量調整部材
の位置を変更するための磁石手段と、前記磁石手段によ
り前記流量調整部材に作用する磁界強度を変更する変更
手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の流量調整装置は、請求項
1に記載の流量調整装置において、前記磁石手段は電磁
石より構成され、前記変更手段は前記電磁石に付与され
る電流の大きさを変更することにより前記流量調整部材
に作用する磁界強度を変更している。
1に記載の流量調整装置において、前記磁石手段は電磁
石より構成され、前記変更手段は前記電磁石に付与され
る電流の大きさを変更することにより前記流量調整部材
に作用する磁界強度を変更している。
【0007】請求項3に記載の流量調整装置は、請求項
1に記載の流量調整装置において、前記磁石手段は永久
磁石より構成され、前記変更手段は前記永久磁石の位置
を変更することにより前記流量調整部材に作用する磁界
強度を変更している。
1に記載の流量調整装置において、前記磁石手段は永久
磁石より構成され、前記変更手段は前記永久磁石の位置
を変更することにより前記流量調整部材に作用する磁界
強度を変更している。
【0008】請求項4に記載の流量調整装置は、請求項
1乃至請求項3いずれかに記載の流量調整装置におい
て、前記流量調整部材は、金属または永久磁石を樹脂に
よりコーティングした構造を有している。
1乃至請求項3いずれかに記載の流量調整装置におい
て、前記流量調整部材は、金属または永久磁石を樹脂に
よりコーティングした構造を有している。
【0009】請求項5に記載の流量調整装置は、請求項
1乃至請求項3いずれかに記載の流量調整装置におい
て、前記本体に形成された流路中に、その下部から上部
に至るに従ってその断面が順次大きくなるテーパ部を形
成するとともに、このテーパ部内に、流量をモニタすべ
き流体よりも比重が大きいフロートを配置している。
1乃至請求項3いずれかに記載の流量調整装置におい
て、前記本体に形成された流路中に、その下部から上部
に至るに従ってその断面が順次大きくなるテーパ部を形
成するとともに、このテーパ部内に、流量をモニタすべ
き流体よりも比重が大きいフロートを配置している。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。先ず、この発明に係る流量調整
装置1を適用する基板処理装置の構成について説明す
る。図1は、この発明に係る流量調整装置1を適用する
基板処理装置の概要図である。
面に基づいて説明する。先ず、この発明に係る流量調整
装置1を適用する基板処理装置の構成について説明す
る。図1は、この発明に係る流量調整装置1を適用する
基板処理装置の概要図である。
【0011】この基板処理装置は、処理液貯留槽2と、
基板処理部3と、処理液供給管4とを備える。
基板処理部3と、処理液供給管4とを備える。
【0012】処理液貯留槽2は、基板Wに供給すべき処
理液を貯留するためのものである。この処理液貯留槽2
には、その内部に高圧の窒素ガスを供給するための窒素
ガス供給管11が付設されている。処理液貯留槽2内の
処理液は、窒素ガス供給管11から供給された高圧の窒
素ガスにより加圧され、処理液供給管4へ向けて圧送さ
れる。
理液を貯留するためのものである。この処理液貯留槽2
には、その内部に高圧の窒素ガスを供給するための窒素
ガス供給管11が付設されている。処理液貯留槽2内の
処理液は、窒素ガス供給管11から供給された高圧の窒
素ガスにより加圧され、処理液供給管4へ向けて圧送さ
れる。
【0013】基板処理部3は、基板Wに処理液を供給し
て基板Wを処理液により処理するためのものである。こ
の基板処理部3は、基板Wを吸着保持して鉛直軸まわり
に回転するスピンチャック12と、スピンチャック12
に保持されて回転する基板Wの表面に処理液を吐出する
ためのノズル13とを備える。
て基板Wを処理液により処理するためのものである。こ
の基板処理部3は、基板Wを吸着保持して鉛直軸まわり
に回転するスピンチャック12と、スピンチャック12
に保持されて回転する基板Wの表面に処理液を吐出する
ためのノズル13とを備える。
【0014】処理液供給管4は、処理液貯留槽2に貯留
された処理液を基板処理部3におけるノズル13に送液
するためのものである。この処理液供給管4には、フィ
ルター14と、この発明に係る流量調整装置1と、電磁
弁15とがこの順で配設されている。処理液貯留槽2か
ら圧送された処理液は、電磁弁15が開放されることに
より、フィルター14を通過して濾過された後、流量調
整装置1によりその流量を調整され、ノズル13から基
板Wに供給される。
された処理液を基板処理部3におけるノズル13に送液
するためのものである。この処理液供給管4には、フィ
ルター14と、この発明に係る流量調整装置1と、電磁
弁15とがこの順で配設されている。処理液貯留槽2か
ら圧送された処理液は、電磁弁15が開放されることに
より、フィルター14を通過して濾過された後、流量調
整装置1によりその流量を調整され、ノズル13から基
板Wに供給される。
【0015】次に、この発明に係る流量調整装置1の構
成について説明する。図2は、この発明の第1実施形態
に係る流量調整装置1の縦断面図である。
成について説明する。図2は、この発明の第1実施形態
に係る流量調整装置1の縦断面図である。
【0016】この流量調整装置1は、その内部に流路が
形成された本体21と、流路を通過する処理液の流量を
変更するための流量調整部材22と、流量調整部材22
の流路内における位置を変更するための電磁石23と、
フロート24と、電磁石23に付与される電流の大きさ
を調整するための電流制御部25とを備える。
形成された本体21と、流路を通過する処理液の流量を
変更するための流量調整部材22と、流量調整部材22
の流路内における位置を変更するための電磁石23と、
フロート24と、電磁石23に付与される電流の大きさ
を調整するための電流制御部25とを備える。
【0017】この流量調整装置1の本体21は、少なく
ともその一部が石英等の透光性部材より構成されること
により、フロート24の上下位置が外部から確認しうる
構造となっている。また、この本体21には、処理液の
流入口31および流出口32と、これらの流入口31お
よび流出口32を接続する流路が形成されている。な
お、この流路は、その下部から上部に至るに従ってその
断面が順次大きくなるテーパ部33と、その頂部を流出
口32側に向けた円錐形状を有する流量調整部34とを
含む。
ともその一部が石英等の透光性部材より構成されること
により、フロート24の上下位置が外部から確認しうる
構造となっている。また、この本体21には、処理液の
流入口31および流出口32と、これらの流入口31お
よび流出口32を接続する流路が形成されている。な
お、この流路は、その下部から上部に至るに従ってその
断面が順次大きくなるテーパ部33と、その頂部を流出
口32側に向けた円錐形状を有する流量調整部34とを
含む。
【0018】流量調整部材22は、本体21における流
量調整部34の外形と相似形をなす円錐形状を有する。
このため、流量調整部材22が流出口32側に移動すれ
ば、処理液が通過する流路面積が減少する。また、流量
調整部材22が流出口32側とは逆側に移動すれば、処
理液が通過する流路面積が増加する。なお、この流量調
整部材22は、永久磁石の外周部をフッ素樹脂によりコ
ーティングした構成を有する。
量調整部34の外形と相似形をなす円錐形状を有する。
このため、流量調整部材22が流出口32側に移動すれ
ば、処理液が通過する流路面積が減少する。また、流量
調整部材22が流出口32側とは逆側に移動すれば、処
理液が通過する流路面積が増加する。なお、この流量調
整部材22は、永久磁石の外周部をフッ素樹脂によりコ
ーティングした構成を有する。
【0019】電磁石23は、処理液の流路を取り囲むよ
うな環状の形状を有する。この電磁石23は、そこに電
流が付与されることにより、流量調整部材22を遠ざけ
る方向に付勢し、流量調整部材22を流出口32側とは
逆側に移動させるような磁界を発生する。この磁界の強
度は、電磁石23に付与される電流の大きさを電流制御
部25により調整することにより変更される。
うな環状の形状を有する。この電磁石23は、そこに電
流が付与されることにより、流量調整部材22を遠ざけ
る方向に付勢し、流量調整部材22を流出口32側とは
逆側に移動させるような磁界を発生する。この磁界の強
度は、電磁石23に付与される電流の大きさを電流制御
部25により調整することにより変更される。
【0020】フロート24は、テーパ部33の上端部の
寸法より小さく、下端部の寸法より大きい外形を有す
る。また、このフロート24は、流量をモニタすべき処
理液よりも大きい比重を有する。このため、このフロー
ト24は、テーパ部33を通過する処理液の流量に応じ
て、その上下方向の位置が変化する。
寸法より小さく、下端部の寸法より大きい外形を有す
る。また、このフロート24は、流量をモニタすべき処
理液よりも大きい比重を有する。このため、このフロー
ト24は、テーパ部33を通過する処理液の流量に応じ
て、その上下方向の位置が変化する。
【0021】図1に示す基板処理装置において、電磁弁
15を開放した場合には、上述した構成を有する流量調
整装置1に処理液が流入する。そして、電流制御部25
により電磁石23に適当な電流を付与することにより、
電磁石23から発生する磁界で流量調整部材22を流出
口32側とは逆側に移動させる。これにより、流量調整
部材22と流量調整部34の側壁との間に隙間が発生
し、処理液は流出口32より流出する。
15を開放した場合には、上述した構成を有する流量調
整装置1に処理液が流入する。そして、電流制御部25
により電磁石23に適当な電流を付与することにより、
電磁石23から発生する磁界で流量調整部材22を流出
口32側とは逆側に移動させる。これにより、流量調整
部材22と流量調整部34の側壁との間に隙間が発生
し、処理液は流出口32より流出する。
【0022】このとき、フロート24は、テーパ部33
を通過する処理液の流量に応じて上下方向に移動してい
る。オペレータは、このフロート24の位置を確認しな
がら電流制御部25を調整し、電流制御部25から電磁
石23に付与する電流の大きさを制御する。これによ
り、電磁石23から発生する磁界が変化し、流量調整部
材22に作用する磁界強度が変更される。このため、流
量調整部34内における流量調整部材22の位置が変化
し、流量調整部34を通過する処理液の流量が変更され
る。
を通過する処理液の流量に応じて上下方向に移動してい
る。オペレータは、このフロート24の位置を確認しな
がら電流制御部25を調整し、電流制御部25から電磁
石23に付与する電流の大きさを制御する。これによ
り、電磁石23から発生する磁界が変化し、流量調整部
材22に作用する磁界強度が変更される。このため、流
量調整部34内における流量調整部材22の位置が変化
し、流量調整部34を通過する処理液の流量が変更され
る。
【0023】従って、この流量調整装置1においては、
電磁石23に付与される電流の大きさを調整することに
より、流量調整装置1を通過する処理液の流量を制御す
ることが可能となる。
電磁石23に付与される電流の大きさを調整することに
より、流量調整装置1を通過する処理液の流量を制御す
ることが可能となる。
【0024】次に、この発明の他の実施形態に係る流量
調整装置1の構成について説明する。図3は、この発明
の第2実施形態に係る流量調整装置1の縦断面図であ
る。なお、上述した第1実施形態と同一の部材について
は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
調整装置1の構成について説明する。図3は、この発明
の第2実施形態に係る流量調整装置1の縦断面図であ
る。なお、上述した第1実施形態と同一の部材について
は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0025】上述した第1実施形態に係る流量調整装置
1においては、電磁石23によって、永久磁石の外周部
をフッ素樹脂によりコーティングした流量調整部材22
を、電磁石23から遠ざける方向に付勢することによ
り、流量調整部材22を流出口32側とは逆側に移動さ
せる構成を有している。一方、この第2実施形態に係る
流量調整装置1においては、処理液の流路を取り囲むよ
うな環状の形状を有する電磁石26を使用し、この電磁
石26によって、永久磁石の外周部をフッ素樹脂により
コーティングした流量調整部材27を、電磁石26に近
づける方向に付勢することにより、流量調整部材22を
流出口32側とは逆側に移動させる構成を有している。
1においては、電磁石23によって、永久磁石の外周部
をフッ素樹脂によりコーティングした流量調整部材22
を、電磁石23から遠ざける方向に付勢することによ
り、流量調整部材22を流出口32側とは逆側に移動さ
せる構成を有している。一方、この第2実施形態に係る
流量調整装置1においては、処理液の流路を取り囲むよ
うな環状の形状を有する電磁石26を使用し、この電磁
石26によって、永久磁石の外周部をフッ素樹脂により
コーティングした流量調整部材27を、電磁石26に近
づける方向に付勢することにより、流量調整部材22を
流出口32側とは逆側に移動させる構成を有している。
【0026】この流量調整装置1においても、図2に示
す第1実施形態の場合と同様、電磁石26に付与される
電流の大きさを調整することにより、流量調整装置1を
通過する処理液の流量を制御することが可能となる。
す第1実施形態の場合と同様、電磁石26に付与される
電流の大きさを調整することにより、流量調整装置1を
通過する処理液の流量を制御することが可能となる。
【0027】なお、この第2実施形態に係る流量調整装
置1においては、流量調整部材27として永久磁石の外
周部をフッ素樹脂によりコーティングしたものを使用す
るかわりに、金属からなる単なる磁性体の外周部をフッ
素樹脂によりコーティングしたものを使用してもよい。
なお、この明細書で述べる磁性体とは、磁石に引き寄せ
られる性質を有する材料を指す。
置1においては、流量調整部材27として永久磁石の外
周部をフッ素樹脂によりコーティングしたものを使用す
るかわりに、金属からなる単なる磁性体の外周部をフッ
素樹脂によりコーティングしたものを使用してもよい。
なお、この明細書で述べる磁性体とは、磁石に引き寄せ
られる性質を有する材料を指す。
【0028】次に、この発明のさらに他の実施形態に係
る流量調整装置1の構成について説明する。図4は、こ
の発明の第3実施形態に係る流量調整装置1の縦断面図
である。なお、上述した第1、第2実施形態と同一の部
材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。
る流量調整装置1の構成について説明する。図4は、こ
の発明の第3実施形態に係る流量調整装置1の縦断面図
である。なお、上述した第1、第2実施形態と同一の部
材については、同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0029】上述した第1、第2実施形態に係る流量調
整装置1においては、電磁石23により、永久磁石の外
周部をフッ素樹脂によりコーティングした流量調整部材
22を流出口32側とは逆側に移動させる構成を有して
いる。一方、この第3実施形態に係る流量調整装置1に
おいては、処理液の流路を取り囲むような環状の形状を
有する永久磁石28を使用し、この永久磁石28で永久
磁石の外周部をフッ素樹脂によりコーティングした流量
調整部材29を近づける方向に付勢することにより、流
量調整部材29を流出口32側とは逆側に移動させる構
成を有している。
整装置1においては、電磁石23により、永久磁石の外
周部をフッ素樹脂によりコーティングした流量調整部材
22を流出口32側とは逆側に移動させる構成を有して
いる。一方、この第3実施形態に係る流量調整装置1に
おいては、処理液の流路を取り囲むような環状の形状を
有する永久磁石28を使用し、この永久磁石28で永久
磁石の外周部をフッ素樹脂によりコーティングした流量
調整部材29を近づける方向に付勢することにより、流
量調整部材29を流出口32側とは逆側に移動させる構
成を有している。
【0030】この流量調整装置1における永久磁石28
は、本体21に形成された凹部30内に配設されてお
り、第1、第2実施形態に係る電磁石23、26と同
様、処理液の流路を取り囲むような環状の形状を有す
る。そして、この永久磁石28の内壁には、凹部30の
底面に形成されたネジ部と螺合する図示しないネジ部が
形成されている。このため、この永久磁石28を本体2
1に対して回転させることにより、永久磁石28は本体
21に形成された凹部30内を、図4に示す矢印方向に
移動する。
は、本体21に形成された凹部30内に配設されてお
り、第1、第2実施形態に係る電磁石23、26と同
様、処理液の流路を取り囲むような環状の形状を有す
る。そして、この永久磁石28の内壁には、凹部30の
底面に形成されたネジ部と螺合する図示しないネジ部が
形成されている。このため、この永久磁石28を本体2
1に対して回転させることにより、永久磁石28は本体
21に形成された凹部30内を、図4に示す矢印方向に
移動する。
【0031】この第3実施形態に係る流量調整装置1に
おいては、オペレータが永久磁石28の位置を変更する
ことにより、永久磁石28と流量調整部材29との間隔
が変化し、流量調整部材29に作用する磁界強度が変更
される。このため、永久磁石28の位置を変更すること
により、流量調整部34内における流量調整部材29の
位置が変化し、流量調整部34を通過する処理液の流量
が変更される。このため、上述した第1、第2実施形態
の場合と同様に、流量調整装置1を通過する処理液の流
量を制御することが可能となる。
おいては、オペレータが永久磁石28の位置を変更する
ことにより、永久磁石28と流量調整部材29との間隔
が変化し、流量調整部材29に作用する磁界強度が変更
される。このため、永久磁石28の位置を変更すること
により、流量調整部34内における流量調整部材29の
位置が変化し、流量調整部34を通過する処理液の流量
が変更される。このため、上述した第1、第2実施形態
の場合と同様に、流量調整装置1を通過する処理液の流
量を制御することが可能となる。
【0032】なお、この第3実施形態に係る流量調整装
置1においても、第2実施形態の場合と同様、流量調整
部材29として永久磁石の外周部をフッ素樹脂によりコ
ーティングしたものを使用するかわりに、金属からなる
単なる磁性体の外周部をフッ素樹脂によりコーティング
したものを使用してもよい。
置1においても、第2実施形態の場合と同様、流量調整
部材29として永久磁石の外周部をフッ素樹脂によりコ
ーティングしたものを使用するかわりに、金属からなる
単なる磁性体の外周部をフッ素樹脂によりコーティング
したものを使用してもよい。
【0033】上述した第1、第2、第3実施形態におい
ては、いずれも、テーパー部33内にフロート24を配
設し、テーパ部33を通過する処理液の流量に応じて上
下方向に移動するフロート24の位置を確認しながら、
電流制御部25から電磁石23または電磁石26に付与
する電流の大きさを制御し、あるいは永久磁石28の位
置を変更することにより、流量を調整している。しかし
ながら、処理液の流量と電流の大きさとの関係、あるい
は、処理液の流量と永久磁石28の位置との関係を予め
実験等で求めておくことにより、フロート24を省略す
るようにしてもよい。
ては、いずれも、テーパー部33内にフロート24を配
設し、テーパ部33を通過する処理液の流量に応じて上
下方向に移動するフロート24の位置を確認しながら、
電流制御部25から電磁石23または電磁石26に付与
する電流の大きさを制御し、あるいは永久磁石28の位
置を変更することにより、流量を調整している。しかし
ながら、処理液の流量と電流の大きさとの関係、あるい
は、処理液の流量と永久磁石28の位置との関係を予め
実験等で求めておくことにより、フロート24を省略す
るようにしてもよい。
【0034】また、上述した第1、第2、第3実施形態
においては、いずれも、流量調整部材22、27、29
として、その頂部を流出口32側に向けた円錐形状を有
する流量調整部34の外形と相似形をなす円錐形状のも
のを使用している。しかしながら、この流量調整部材2
2、27、29としては、本体21に形成された流路内
においてその位置を変更することにより流路を通過する
処理液の流量を変更することができるものであれば、円
錐形に限らず、各種の形状のものを使用することが可能
である。
においては、いずれも、流量調整部材22、27、29
として、その頂部を流出口32側に向けた円錐形状を有
する流量調整部34の外形と相似形をなす円錐形状のも
のを使用している。しかしながら、この流量調整部材2
2、27、29としては、本体21に形成された流路内
においてその位置を変更することにより流路を通過する
処理液の流量を変更することができるものであれば、円
錐形に限らず、各種の形状のものを使用することが可能
である。
【0035】さらに、上述した第1、第2、第3実施形
態においては、いずれも、流量調整部材22、27、2
9として、永久磁石あるいは金属からなる単なる磁性体
の外周部をフッ素樹脂によりコーティングしたものを使
用している。ただし、この流量調整部材22、27、2
9としては、少なくともその一部が永久磁石あるいは金
属からなる単なる磁性体から構成されていればよい。
態においては、いずれも、流量調整部材22、27、2
9として、永久磁石あるいは金属からなる単なる磁性体
の外周部をフッ素樹脂によりコーティングしたものを使
用している。ただし、この流量調整部材22、27、2
9としては、少なくともその一部が永久磁石あるいは金
属からなる単なる磁性体から構成されていればよい。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、その内
部に流路が形成された本体と、少なくともその一部が磁
性体より構成され、流路内においてその位置を変更する
ことにより流路を通過する流体の流量を変更する流量調
整部材と、流量調整部材の位置を変更するための磁石手
段と、磁石手段により流量調整部材に作用する磁界強度
を変更する変更手段とを備えたことから、流体とニード
ルバルブ、シール材等の機械的部品との接触を防止する
ことができ、流量を調整すべき流体内にパーティクルが
混入することを防止することができる。
部に流路が形成された本体と、少なくともその一部が磁
性体より構成され、流路内においてその位置を変更する
ことにより流路を通過する流体の流量を変更する流量調
整部材と、流量調整部材の位置を変更するための磁石手
段と、磁石手段により流量調整部材に作用する磁界強度
を変更する変更手段とを備えたことから、流体とニード
ルバルブ、シール材等の機械的部品との接触を防止する
ことができ、流量を調整すべき流体内にパーティクルが
混入することを防止することができる。
【0037】このため、この発明に係る流量調整装置を
基板処理装置に適用し、処理液の流量を調整するように
した場合には、基板を汚染することなく、高精度に処理
することが可能となる。
基板処理装置に適用し、処理液の流量を調整するように
した場合には、基板を汚染することなく、高精度に処理
することが可能となる。
【0038】請求項2に記載の発明によれば、磁石手段
が電磁石より構成され、変更手段はこの電磁石に付与さ
れる電流の大きさを変更することにより流量調整部材に
作用する磁界強度を変更することから、電磁石に付与さ
れる電流の大きさを変更することにより流体の流量を容
易に変更することができる。
が電磁石より構成され、変更手段はこの電磁石に付与さ
れる電流の大きさを変更することにより流量調整部材に
作用する磁界強度を変更することから、電磁石に付与さ
れる電流の大きさを変更することにより流体の流量を容
易に変更することができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、磁石手段
が永久磁石より構成され、変更手段はこの永久磁石の位
置を変更することにより流量調整部材に作用する磁界強
度を変更することから、永久磁石の位置を変更すること
により、流体の流量を容易に変更することができる。
が永久磁石より構成され、変更手段はこの永久磁石の位
置を変更することにより流量調整部材に作用する磁界強
度を変更することから、永久磁石の位置を変更すること
により、流体の流量を容易に変更することができる。
【0040】請求項4に記載の発明によれば、流量調整
部材が金属または永久磁石を樹脂によりコーティングし
た構造を有することから、流量調整部材により流体が汚
染されることを簡易な構成により防止することができ
る。
部材が金属または永久磁石を樹脂によりコーティングし
た構造を有することから、流量調整部材により流体が汚
染されることを簡易な構成により防止することができ
る。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、本体に形
成された流路中にその下部から上部に至るに従ってその
断面が順次大きくなるテーパ部を形成するとともに、こ
のテーパ部内に流量をモニタすべき流体よりも比重が大
きいフロートを配置していることから、このフロートの
上下位置を確認することにより流体の流量を測定するこ
とが可能となる。
成された流路中にその下部から上部に至るに従ってその
断面が順次大きくなるテーパ部を形成するとともに、こ
のテーパ部内に流量をモニタすべき流体よりも比重が大
きいフロートを配置していることから、このフロートの
上下位置を確認することにより流体の流量を測定するこ
とが可能となる。
【図1】この発明に係る流量調整装置1を適用する基板
処理装置の概要図である。
処理装置の概要図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係る流量調整装置1
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態に係る流量調整装置1
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図4】この発明の第3実施形態に係る流量調整装置1
の縦断面図である。
の縦断面図である。
1 流量調整装置 2 処理液貯留槽 3 基板処理部 4 処理液供給管 21 本体 22 流量調整部材 23 電磁石 24 フロート 25 電流制御部 31 流入口 32 流出口 33 テーパ部 34 流量調整部 26 電磁石 27 流量調整部材 28 永久磁石 29 流量調整部材 W 基板
Claims (5)
- 【請求項1】 その内部に流路が形成された本体と、 少なくともその一部が磁性体より構成され、前記流路内
においてその位置を変更することにより前記流路を通過
する流体の流量を変更する流量調整部材と、 前記流量調整部材の位置を変更するための磁石手段と、 前記磁石手段により前記流量調整部材に作用する磁界強
度を変更する変更手段と、 を備えたことを特徴とする流量調整装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の流量調整装置におい
て、 前記磁石手段は電磁石より構成され、前記変更手段は前
記電磁石に付与される電流の大きさを変更することによ
り前記流量調整部材に作用する磁界強度を変更する流量
調整装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の流量調整装置におい
て、 前記磁石手段は永久磁石より構成され、前記変更手段は
前記永久磁石の位置を変更することにより前記流量調整
部材に作用する磁界強度を変更する流量調整装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3いずれかに記載の
流量調整装置において、 前記流量調整部材は、金属または永久磁石を樹脂により
コーティングした構造を有する流量調整装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3いずれかに記載の
流量調整装置において、 前記本体に形成された流路中に、その下部から上部に至
るに従ってその断面が順次大きくなるテーパ部を形成す
るとともに、このテーパ部内に、流量をモニタすべき流
体よりも比重が大きいフロートを配置した流量調整装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13443598A JPH11311357A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 流量調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13443598A JPH11311357A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 流量調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11311357A true JPH11311357A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15128311
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13443598A Pending JPH11311357A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 流量調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11311357A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003021249A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Seiko Instruments Inc | 流体制御弁 |
JP2012102832A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Unitex Co Ltd | バルブ |
JP2012522942A (ja) * | 2009-04-01 | 2012-09-27 | フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) | 接着剤バルブ |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP13443598A patent/JPH11311357A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003021249A (ja) * | 2001-07-06 | 2003-01-24 | Seiko Instruments Inc | 流体制御弁 |
JP2012522942A (ja) * | 2009-04-01 | 2012-09-27 | フォッケ・ウント・コンパニー(ゲゼルシャフト・ミト・べシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト) | 接着剤バルブ |
US8833732B2 (en) | 2009-04-01 | 2014-09-16 | Focke & Co. (Gmbh & Co. Kg) | Glue valve |
JP2012102832A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Unitex Co Ltd | バルブ |
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