JPH11311344A - フラットバルブ - Google Patents

フラットバルブ

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JPH11311344A
JPH11311344A JP11492598A JP11492598A JPH11311344A JP H11311344 A JPH11311344 A JP H11311344A JP 11492598 A JP11492598 A JP 11492598A JP 11492598 A JP11492598 A JP 11492598A JP H11311344 A JPH11311344 A JP H11311344A
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JP
Japan
Prior art keywords
valve
flat valve
weight
parts
thermoplastic elastomer
Prior art date
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Pending
Application number
JP11492598A
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English (en)
Inventor
Takeshi Saito
武 斎藤
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寿命が大幅に向上し、かつ製作費を低減した
フラットバルブを提供する。 【解決手段】 流体圧送手段の流体吸入口及び流体排出
口に固定された支持部1aと、前記支持部1aに連なる
駆動部1bと、前記駆動部1bから延出し補強体を内蔵
した弁体1cとを有し、前記支持部1a、前記駆動部1
b及び前記弁体1cがポリブチレンテレフタレートとポ
リエーテルとのブロック共重合体を主体とする熱可塑性
エラストマにより形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機物を含むスラ
リーなどの圧送手段に適した、耐久性に優れ繰り返し疲
労に強いと共に製造工程を簡略化して安価に提供でき
る、特定の樹脂で成形されたフラットバルブに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】無機物を含み異物等が混入する恐れのあ
るスラリーを給送する配管に使用されるバルブは比較的
損傷を受けやすく、フランジ弁等を前記の流体中で使用
するとこの流体中に異物等が混入した際弁体と弁座の間
に異物が挟まれ流体の出入口を閉塞してしまう恐れがあ
る。例えば、フェライト磁石を湿式法により成形する
際、貯蔵容器に収容された湿式原料(ハードフェライト
磁粉を40〜60重量%程度含むスラリー)を幾つかの
容器に分配する、又はその容器から成形装置に圧送する
場合、あるいはパルプを含むスラリーを圧送する場合、
ポンプの流体吸入口及び流体排出口に装着された逆止弁
等のバルブはスラリー中に浸漬され、駆動機構の損傷や
管の閉塞事故等を引き起こし易いため駆動機構を簡素化
して抑制する必要がある。
【0003】そこで前述したスラリーの給送配管には鋼
板で補強した合成ゴム製のフラットバルブが使用されて
いる。図3はこのフラットバルブの一例であり、ポンプ
(図示せず)の吸入口又は排出口に固定するための支持
部1a’と、弁座に密着してシールするための弁体1
c’と、弁体を開閉させるための駆動部1b’とを有
し、これらの部材は加硫型若しくは架橋型合成ゴムで一
体成形されると共に、弁座との密着性を高めるために弁
体部が比重の大なる補強材(例えば鋼板)12で狭持さ
れた構造を有する。
【0004】上記のフラットバルブでは、弁体を形成す
るゴムの弾性力を利用して揺動することによりバルブの
開閉が容易に行われ、かつ開口の度合いが大きいため前
記のような問題を起こすことが少ない。すなわち上記の
フラットバルブは簡単な構造であって、しかもゴムの弾
性により弁体の摺接面を弁座に均一に密着するとともに
スラリー中に異物が混入して弁体の摺接面に食い込み傷
が発生するのを防止して弁に必要なシール性能を確保す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフラッ
トバルブは、合成ゴムの耐久性が十分ではなく、駆動機
構部の繰り返し疲労やスラリー中の水分による劣化によ
り亀裂が発生し、この亀裂が成長してバルブが破断して
しまい、その都度手間のかかる交換作業を必要とすると
いう問題がある。また従来のフラットバルブは合成ゴム
原料を溶解して型に流し込み、冷却固化後、フラットバ
ルブの弁体部に透孔を設け、そこにピン13を挿入し次
いでこのピン13に弁の両側から2枚の補強剤12を係
止してからカシメることにより製作していたため、多大
な製作費用を要していた。したがって本発明の目的は、
上記課題を解決し、寿命が大幅に向上すると共に製作コ
ストを低減したフラットバルブを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記の目的を
達成するために種々の検討を行った結果、弁体を含む本
体をポリブチレンテフタレート(以下PBTという)と
ポリエーテルとのブロック共重合体を主体とする熱可塑
性エラストマで形成することにより耐久性に優れ、かつ
低コストのフラットバルブが得られることを見出し、本
発明に到達した。
【0007】すなわち本発明のフラットバルブは、流体
圧送手段の流体吸入口及び流体排出口に固定された支持
部と、前記支持部に連なる駆動部と、前記駆動部から延
出し補強体を内蔵した弁体とを有し、前記支持部、前記
駆動部及び前記弁体がポリブチレンテレフタレートとポ
リエーテルとのブロック共重合体を主体とする熱可塑性
エラストマにより形成されていることを特徴とし、ハー
ドセグメントであるPBTの高い機械的強度、良好な成
形加工性および耐老化性と、ソフトセグメントであるポ
リエーテルの柔軟性の特性を併せ持つ材料を用いること
を要点とする。
【0008】特に耐屈曲疲労性に優れるため弾性質を利
用して弁の開閉機構に適用しても従来のものより繰り返
し疲労による駆動部からの破断を起こしにくい。さらに
水分による劣化損傷が少ないため、湿式フェライト磁石
の原料であるフェライト粒子を含むスラリーや紙の原料
となるパルプのスラリー等の給送配管などの、厳しい条
件での使用が可能となる。
【0009】前記エラストマーを採用することでフラッ
トバルブを射出成形によりワンステップで製作すること
が可能となり、補強材が内蔵された弁体と、固定部及び
駆動部とが一体成形されたフラットバルブが得られる。
従来材では前述したように弁体を成形した後に補強材を
固着する作業が必要であったが本発明では金型のキャビ
ティ内に補強材をインサートしてから射出成形を行うだ
けで良いため製作コストを低減することができる。
【0010】本発明において、熱可塑性エラストマは上
記のブロック共重合体の他にシリコーン樹脂を適量含有
することによりさらに摺動性に優れた射出成形品を得る
ことができ、磨耗量を従来の熱可塑性エラストマの1/
10に低減できる。シリコーン樹脂の含有量は、エラス
トマ100重量部当たり0.05重量部未満ではその効
果が十分に得られず、15重量部を越えるとエラストマ
としての機械的性質が大幅に低下するため、0.05〜
15重量部が好ましく、1〜8重量部がさらに好まし
い。
【0011】本発明において、熱可塑性エラストマは上
記のブロック共重合体の他にフッ素樹脂を適量含有する
ことによりさらに対摺擦性に優れ、機械的強度の優れた
射出成形品を得ることができる。フッ素樹脂の含有量は
エラストマ100重量部当たり0.001重量部未満で
はその効果が十分に得られず、35重量部を越えるとエ
ラストマとしての機械的強度が大幅に低下するため、
0.001〜35重量部が好ましく、1〜10重量部が
さらに好ましい。
【0012】前記エラストマで形成された部材は、ジュ
ロメータ硬さDスケールで40〜70の値が好ましく、
従来の合成ゴムとプラスチックの中間の特性を得ること
ができる。弾性率は500〜6000kg/cm2の値
が好ましく、1000〜4000kg/cm2がさらに
好ましい。これは弾性率が500kg/cm2未満では
耐久性が低下し、6000kg/cm2を越えるとフラ
ットバルブの開閉の応答性に悪影響を与えるからであ
る。弁を動かす機構はフランジによる押し圧、カム、ク
ランク機構などがあるが特に限定されない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細を図面を用いて
説明する。図1は本発明のフラットバルブの斜視図であ
る。フラットバルブ1は内部に円形の鋼板(図示せず)
を有し、外部を支持部1aと駆動部1bと弁体1cとで
前記のエラストマを用いて射出成形により一体成形し
た。弁体1cに設けられている凹部9はフラットバルブ
1を射出成形する際に金型インサートされる鋼板を支持
するための部材(丸棒)の痕跡である。図中では弁体の
シール面は実質的に円形になっているが弁座との密着性
能を満足するものであればこの形状に限定されない。
【0014】駆動部1bは支持部1a及び弁体1cより
薄肉状にして成形し、主として駆動部の弾性変形により
弁としての開閉が行えるようになっている。駆動部1b
の肉厚、支持部1aから弁体1cまでの距離等を含め各
部の寸法は、亀裂等が発生しても長期間使用できるよう
にエラストマの物性に応じて適宜決定すればよい。例え
ば、弁体1cのシール面の直径が70mmの場合は、駆
動部の肉厚を2mm、支持部から弁体までの長さを6m
mとすればよい。また内部の補強体として直径64m
m、厚さ3mmの鋼板を使用することにより弁座をシー
ルするために必要なサイズと適度な重量を持たせること
ができる。
【0015】図2は図1のフラットバルブを備えたスラ
リー用逆止弁の断面図である。逆止弁は、チャンバー8
と、チャンバー8の一端側に形成されたダイアフラム部
5と、チャンバーの他端側に形成された吸入口7及び排
出口6と、これらを開閉するバルブ部とを有する。ダイ
アフラム部5の摺動運動によるチャンバー内外の圧力差
を利用してスラリーを吸入口7→チャンバー内8a→排
出口6と送り出す。
【0016】チャンバー8にはプラグ(図示せず)が設
けられチャンバー内8aの圧力を調節できるよう構成さ
れている。プラグは移送する材料に応じて耐薬品性等を
考慮してその材質を選定され、例えばハードフェライト
粉末を含むスラリーを圧送する場合にはアルミ合金によ
り鋳造し切削加工を施したものを用いることができる。
【0017】円盤状のダイアフラム5はチャンバー8内
を気密に保つためにその外周縁をチャンバー8のフラン
ジ部8bに固着されている。ダイアフラム5の中央部は
一体のプレート5bにより挟持され、さらにロッド5a
が連結されている。ロッド5aを圧縮ポンプ(図示せ
ず)により駆動してダイアフラムを弾性変形することに
より、チャンバー8内の容積が変化する。ダイアフラム
は、所定の変形能を有しかつ長期間の耐久性を有するよ
うにするために、前述した熱可塑性のエラストマで形成
されることが好ましい。
【0018】チャンバー8に設けられた吸入口7及び排
出口6にはスラリーの逆流を防止するためにフラットバ
ルブ1A、1Bが装着されている。フラットバルブ1
A、1Bの支持部1aはパッド2およびリテイナー3と
共にチャンバー8の底部10にボルト11で固定され、
チャンバー8内外の圧力差により開閉する機構となって
いる。リテイナー3はフラットバルブの開く最大角度を
規制して流量の調節を行うために使用される。パッド2
はフラットバルブ1A、1Bの耐久性を向上させるため
のクッション材である。
【0019】上記の逆止弁の動作は次の通りである。ロ
ッド5aがチャンバー8から遠ざかる方向(図中のX方
向)に移動するとロッド5aに連結されたダイアフラム
5cが矢印方向に変形してチャンバー内8aが減圧さ
れ、吸入口7に設置されたフラットバルブ1Aが開いて
スラリーが吸入される。その際排出口6に装着されたフ
ラットバルブ1Bはその駆動部分の弾性力と自重により
チャンバーの排出口6を閉塞し、排出管(図示せず)内
に残存するスラリーがチャンバーの内部8aに逆流する
のを防止する。一方ロッド5aがチャンバーの内部8a
に向かって(図中Y方向)移動するとチャンバーの内部
8aの圧力が増加してフラットバルブ1Bが開口し、ス
ラリーが排出口6より押し出され、吸入口7ではフラッ
トバルブ1Aが内部圧力により閉じてスラリーの移送が
行われる。
【0020】本実施例と同寸法の従来品と比較すると時
間当たりの製作個数が約35%向上し、製作費用は約1
/3に低減できる。さらに粒径5mmの鉄粉を水に分散
されたスラリーを使用し、スラリーの流速を1m/秒、
弁座の口径を60mmとして、フラットバルブの寿命試
験を行ったところ、本発明のフラットバルブは従来品に
比べ3倍以上の寿命を有することが確認された。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、特定の樹脂材料を使用
することにより耐久性が向上し、また構造が簡単で安価
なフラットバルブを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラットバルブ斜視図である。
【図2】スラリー用逆止弁の断面図である。
【図3】従来のフラットバルブの一例である。
【符号の説明】
1 フラットバルブ、1a 支持部、1b 駆動部 1
c 弁体、2 パッド、3 リテイナー、4 バルブ主
要部、5 ダイアフラム部 6 排気口、7 吸気口、8 チャンバー、9 凹部、
10 底部、11 ボルト、12 ピン、13 補強材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧送手段の流体吸入口及び流体排出
    口に固定された支持部と、前記支持部に連なる駆動部
    と、前記駆動部から延出し補強体を内蔵した弁体とを有
    し、前記支持部、前記駆動部及び前記弁体がポリブチレ
    ンテレフタレートとポリエーテルとのブロック共重合体
    を主体とする熱可塑性エラストマにより形成されている
    ことを特徴とするフラットバルブ。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性エラストマは、前記ブロッ
    ク共重合体とこのブロック共重合体100重量部当たり
    0.05〜20重量部のシリコーン樹脂を含有すること
    を特徴とする請求項1に記載のフラットバルブ。
  3. 【請求項3】 前記熱可塑性エラストマは、前記ブロッ
    ク共重合体とこのブロック100重量部当たり0.00
    1〜35重量部のフッ素樹脂を含有することを特徴とす
    る請求項1に記載のフラットバルブ。
  4. 【請求項4】 熱可塑性エラストマの表面硬さがジュロ
    メータ硬さDスケールで40〜70であり、曲げ弾性率
    が500〜6000kg/cm2であることを特徴とす
    る請求項1に記載のフラットバルブ。
JP11492598A 1998-04-24 1998-04-24 フラットバルブ Pending JPH11311344A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1363000A1 (en) * 2002-05-17 2003-11-19 Magneti Marelli Powertrain Spa Gate for throttle valves having a peripheral edge of TPE

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040525