JPH113111A - Camシステム - Google Patents

Camシステム

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JPH113111A
JPH113111A JP15687897A JP15687897A JPH113111A JP H113111 A JPH113111 A JP H113111A JP 15687897 A JP15687897 A JP 15687897A JP 15687897 A JP15687897 A JP 15687897A JP H113111 A JPH113111 A JP H113111A
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JP
Japan
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processing
tool
cam system
information
machining
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Application number
JP15687897A
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English (en)
Inventor
Takashi Nishida
孝志 西田
Yoshitaka Sunaga
義隆 須永
Minoru Nakanishi
実 中西
Hisashi Hirano
悠 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH113111A publication Critical patent/JPH113111A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適なNCデータを容易に作成することを可
能にしたCAMシステムを実現する。 【解決手段】 CAD/CAMデータで表された図形情
報に基づいてNCデータを作成するCAMシステムにお
いて、加工形状に対応した加工方法及び工具に関する加
工情報が予め格納されているオペレーションライブラリ
16及び工具ライブラリ14を備え、これらのライブラ
リ16,14から被加工物の加工形状に対応する加工情
報を読み出すとともに、図形情報22に基づいて加工対
象及び素材対象の対象物を認識して、これらの情報と図
形情報22とに基づいてNCデータを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCAD/CAMデー
タで表された図形情報に基づいてNCデータを作成する
CAMシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCAMシステムにおいては、機械
加工の習熟者が加工ノウハウに基づいて対話形式によ
り、CAMシステムに対して順次必要なデータを入力し
ていた。そして、オペレーターは、データの入力や設定
を行なう前に、加工効率の良いNCデータを得る為に、
加工対象、素材形状や切削制限に基づいて、加工段取り
を決め、更に、加工対象の形状特徴を分析することによ
り、必要な加工方法、加工手順及び加工工具を選択して
決定する手順を取る必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のCAMシ
ステムにおいては次のような問題点が指摘されている。 a)加工方法等の決定においては、オペレーターの加工
全般の知識や経験の量によっては、加工後の最終形状の
品質に不備またはバラツキが発生することがある。 b)また、経験の浅いオペレーターが、上記の決定を行
なう事は、事実上不可能である。 c)更に、NCデータ作成の為には、上記の決定作業に
加えてCAMシステムに対する設定操作が必要となり、
多大な工数が必要となるという問題点がある。 d)また、オペレーターが設定操作を行なう必要が有る
為、入力操作ミスが発生する可能性がある。
【0004】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、最適なNCデータを容易に
作成することを可能にしたCAMシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の一つの態様に係るCAMシステムは、C
AD/CAMデータで表された図形情報に基づいてNC
データを作成するCAMシステムにおいて、加工形状に
対応した加工方法及び工具に関する加工情報が予め格納
されている記憶手段を備え、その記憶手段から被加工物
の加工形状に対応する加工情報を読み出すとともに、図
形情報に基づいて加工対象、素材対象、障害物対象等の
対象物を認識して、これらの情報と図形情報とに基づい
てNCデータを作成するものである。
【0006】(2)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(1)のCAMシステムにおいて、図形情
報の形状特性に基づいて、加工対象、素材対象、障害物
対象等の対象物を自動的に認識する認識手段を備えたも
のである。例えば、CAD/CAM等の形状作成システ
ムで作成された図形情報を読み取り、そして、その図形
情報の形状特性、特に、図形の大きさ、許容誤差、配置
位置関係等の形状情報により、上記の加工対象、素材対
象等を自動的に認識する。この自動認識は、例えば次の
ようになされる。図形情報の内、図形の大きさの形状情
報を使って、大、中及び小に図形を分類し、大きさが、
大の物を素材、中を加工対象、小を障害物と認識する。
また、許容誤差の形状情報を使って、大、中及び小に図
形を分類し、許容誤差が、大の物を素材、中を障害物、
小を加工対象と認識する。更に、配置位置関係の形状情
報を使って、素材図形の中に包含される図形を加工対象
と認識する。
【0007】(3)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(1)又は(2)のCAMシステムにおい
て、図形情報に対応した、加工対象、素材対象、障害物
対象等の対象物の属性を、外部から取り込んで設定し、
その属性に基づいて加工対象、素材対象、等の対象物を
認識する認識手段を備えたものである。ユーザが、CA
D/CAMデータで表された図形情報に対応した、加工
対象、素材、必要に応じて障害物等の属性を入力する
と、属性設定手段をその属性を取り込んで設定し、そし
て、その設定された属性により、CAMシステムが、そ
の図形情報に対応した、加工対象、素材対象、障害物対
象等の対象物を認識する。
【0008】(4)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(1)〜(3)のいずれかのCAMシステ
ムにおいて、図形情報と、前記の認識された対象物と、
記憶手段から読み出された加工情報とに基づいて、荒取
り加工から仕上加工までの一連の加工手順を決定する加
工手順決定手段を備えたものである。本発明の加工手順
決定手段においては、上記の各対象物(加工対象、素材
対象、障害物対象等)の図形に基づいて、荒取り加工か
ら仕上加工までの一連の加工手順を、ユーザの指示無し
で、自動的に決定する( 図2) 。図2の例においては、
「荒加工1、荒加工2、……、中仕上げ加工1、中仕上
げ加工2、……、仕上げ加工1、仕上げ加工2、…」と
いう一連の加工手順が自動的に決定される。
【0009】この加工手順は例えば次のような方式で決
定される。最適な切削加工ができるように、各属性が設
定された形状に基づいて、仮の加工方法として荒取り加
工と仕上げ加工を各々一つ想定する。この2つの加工方
法で、望んだ最適な加工が達成できる場合は、2つの加
工方法を加工手順として決定する。ここで、望んだ加工
が達成できない場合には、加工方法を追加する。加工方
法の追加方法は、2種類ある。1つ目の方法は、仮の加
工方法として想定した荒取り加工と仕上げ加工との間
に、1つ以上の中荒取り加工を挿入する方法である。2
つ目の方法は、仮の加工方法として想定仕上げ加工の後
に、更に1つ以上の仕上げ加工を追加する方法である。
望んだ加工が達成できる時点で、加工方法の追加処理を
終了する。最後に、最初に想定した2つの加工方法に加
えて挿入し、更に、追加した加工方法の全てを加工手順
として決定する。
【0010】ところで、上記における最適な切削加工と
は、適正な加工手順(複数の加工方法が、荒取りから仕
上げの順に並び、更に、工具径が大きい物から小さい物
に並んでいる。)であり、ガウジフリーであり、干渉回
避も行うことができ、加工効率を向上させることができ
る工具経路を基にした加工である。
【0011】(5)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(1)〜(4)のいずれかのCAMシステ
ムにおいて、図形情報と、前記の認識された対象物と、
記憶手段の加工情報の外部から指定された加工情報とに
基づいて、荒取り加工から仕上加工までの一連の加工手
順を設定する加工手順設定手段を備えたものである。例
えば、ユーザが、図形情報と前記の認識された対象物と
に対して適切な加工方法を記憶手段から読み出して、荒
取り加工から仕上加工までの一連の加工手順を設定す
る。
【0012】(6)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(4)又は(5)のCAMシステムにおい
て、前記の認識された対象物と前記の加工手順とに基づ
いて、最適な工具の組み合わせを自動的に決定する工具
決定手段を備えたものである。この工具の組み合わせは
例えば次のような方式で決定される(図3)。最適な切
削加工ができるように、各対象物と認識した図形に基づ
いて、最大直径の工具を仮の工具として想定し、加工対
象を素材対象から切削した場合に削り残った部分を、最
初に想定した仮の工具よりも小さな直径の工具で更に加
工する。この一連の処理を削り残る部分が無くなるまで
繰り返すことで、複数の工具の組み合わせを決定する。
上記の( 4) ,( 5) で決定した加工方法と、上記で決
定した工具とを組み合わせることにより、最終的な加工
手順を決定することができる(図4)。
【0013】(7)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(4)〜(6)のいずれかのCAMシステ
ムにおいて、前記の認識された対象物と前記の加工手順
とに対応した、工具の組み合わせを、外部から取り込ん
だ情報に基づいて記憶手段から読み出して設定する工具
設定手段を備えたものである。ユーザが、前記の認識さ
れた対象物と、上記(5),(6)で決定された加工方
法に対して適切な複数の工具の組み合わせを、前記の記
憶手段から読み出して設定する。
【0014】(8)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(1)〜(6)のいずれかのCAMシステ
ムにおいて、加工方法と、工具情報を含んだ加工条件と
が定義されたオペレーションオブジェクトをまとめた加
工手順を、加工形状に対応させて、オペレーションライ
ブラリとして定義し、前記記憶手段に格納する手段を備
えたものである。オペレーターは、この手段を使用し
て、CAMシステム実行の前に、オペレーションライブ
ラリを定義する。このオペレーションオブジェクトと
は、工具経路を生成するために必要なメソッドとデータ
を持っているためオブジェクトと呼ぶ。メソッドとして
は、加工方法があり、データとしては、加工条件があ
る。しかし、このライブラリ内のオペレーションオブジ
ェクトが持つデータだけでは、工具経路を生成するため
に十分なデータが揃っていない( 図5) 。不足している
データは、加工対象、素材対象、必要に応じて障害物対
象等の属性を設定した図形情報である。これは、図形情
報が変わっても、オペレーションオブジェクトを再利用
できるようにするために、オペレーションライブラリ内
のオペレーションオブジェクトで保持しないようにして
ある。これらの不足分のデータは、工具経路を生成する
前に、オペレーションオブジェクトに対して設定する機
能をCAMシステムが備えている。
【0015】(9)本発明の他の態様に係るCAMシス
テムは、上記(8)のCAMシステムにおいて、工具情
報を定義した工具オブジェクトを工具ライブラリとして
定義し、記憶手段に格納する手段を備えたものである。
オペレーターは、この手段を使用して、CAMシステム
実行の前に、工具ライブラリを定義する。この工具オブ
ジェクトは、工具経路の生成の前にCAMシステムが、
ユーザの指示無しで、オペレーションオブジェクトに対
して設定する。
【0016】(10)本発明の他の態様に係るCAMシ
ステムは、上記(9)のCAMシステムにおいて、加工
形状又は加工手順を条件として前記オペレーションライ
ブラリからオペレーションオブジェクトを取得し、工具
ライブラリからオペレーションオブジェクトが使用する
工具オブジェクトを取得し、そして、オペレーションオ
ブジェクトに対して、前記の認識された対象物を設定
し、そのオペレーションオブジェクトと前記図形情報と
に基づいて工具経路を生成し、その生成された工具経路
に基づいてNCデータを生成する手段を備えたものであ
る。本発明においては、オペレーションライブラリか
ら、前述の加工手順を条件として、オペレーションオブ
ジェクトと、そのオペレーションオブジェクトが使用す
る工具オブジェクトとを取得する。即ち、上記の加工手
順と同じ、加工方法と工具とを持ったオペレーションを
オペレーションライブラリの中から選択する。そして、
オペレーションオブジェクトに対して、加工対象、素材
対象、障害物対象等の対象物を設定する( 図6) 。そし
て、オペレーションオブジェクトに基づいて工具経路を
生成し、生成された工具経路に基づいてNCデータを生
成する。
【0017】(11)本発明の他の態様に係るCAMシ
ステムは、上記(10)のCAMシステムにおいて、加
工手順取得時に、前記の認識された対象物(加工対象、
素材対象、障害物対象等)に対して、最適なメソッドと
なる加工手順とオペレーションオブジェクトを、オペレ
ーションライブラリから選択する手段を備えたものであ
る。例えば障害物対象に最適なメソッドとなる加工手順
とオペレーションオブジェクトを、ライブラリからユー
ザの指示無しで自動選択する。
【0018】(12)本発明の他の態様に係るCAMシ
ステムは、上記(10)のCAMシステムにおいて、全
ての処理方法を完全自動に、又は、必要に応じて任意の
処理を手動に切り替える手順制御手段を備えたものであ
る。従って、上記の一連の処理を完全自動実行するだけ
でなく、必要に応じて任意の処理を手動にて実行する事
もできる(図7)。
【0019】CAMシステムは、例えば次のような方式
で手順制御を行なう。予め自動実行前に、ユーザーが、
コントロールパネルに対してパラメータ設定の指示を行
なう。このパラメータ設定には、以下のようなものがあ
る。 ・機能毎の実行方式設定(自動/手動):各自動化機能
に対応する処理に対して、ユーザが自動/手動の指定を
行う。 ・機能間の連結条件設定(一旦停止/連続実行):連続
する自動化機能の連結条件に対して、ユーザが一旦停止
/連続実行の指定を行う。 ・機能毎のステータス表示/設定(Done/Current/Stand
by):システムが、各機能のステータスをDone/Current
/Standbyの内から表示する。更に、機能の実行方式が、
手動と指定されている場合は、ユーザーがそのステータ
スを変更する事ができる。 CAMシステムは、これらのユーザが指示したパラメー
タの情報を全て持つ自動化実行方式データを生成する。
【0020】また、自動化実行方式データは、以下の項
目(処理手順と方式、処理ステータスと処理手順)を持
つ(/は、又はを示す)。 <処理手順> <方式> オブジェクト生成 自動/手動 手順の中間1 一旦停止/連続実行 工具経路生成 自動/手動 手順の中間2 一旦停止/連続実行 CLデータ出力 自動/手動 手順の中間3 一旦停止/連続実行 NCデータ出力 自動/手動 <処理ステータス> <処理手順> カレント処理 オブジェクト生成/手順の中間1/工具経路生成/手 順の中間2/CLデータ出力/手順の中間3/NCデ ータ出力
【0021】CAMシステムは、自動化処理実行時に、
上記の自動化実行方式データを読み込み、その自動化実
行方式データの各項目にセットされている方式にしたが
って自動/手動の振舞を切り替える。また、CAMシス
テムは、自動化処理実行時の各処理実行時に、どの処理
手順を実行しているかの情報を処理ステータスにセット
する。CAMシステムは、この処理ステータスの処理手
順情報にしたがって、フローコントールパネルに処理ス
テータスを表示する。
【0022】(13)本発明の他の態様に係るCAMシ
ステム用プログラムを記録した媒体は、コンピュータに
よって上記(1)〜(12)のいずれかのCAMシステ
ム又は後述する実施の形態におけるCAMシステムを実
現するためのプログラムが記録されている。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
CAMシステムの構成を示したブロック図である。この
システムの動作説明に先立って、工具ライブラリ生成手
段10、工具ライブラリ12、オペレーションライブラ
リ生成手段14及びオペレーションライブラリ16につ
いて説明する。工具ライブラリ生成手段10は工具デー
タである工具オブジェクトを作成して工具ライブラリ1
2に格納するものである。工具オブジェクトとは工具に
ついての詳細な情報をもったオブジェクトである。オペ
レーションライブラリ生成手段14は被加工物の加工形
状等に対応して、複数のオペレーションオブジェクトか
らなるオペレーションリストを作成してオペレーション
ライブラリ16に格納する。ここで、オペレーションオ
ブジェクトとは工具経路生成に必要な加工方法と加工条
件(含:工具情報)をもったオブジェクトであり、この
工具ライブラリ12とオペレーションライブラリ16と
の関係は、図12に示されるとおりであり、オペレーシ
ョンオブジェクトに含まれる工具情報により工具オブジ
ェクトを検索することができるようなシステムになって
いる。なお、このオペレーションライブラリ16に格納
されるオペレーションリストは典型的な加工形状に対応
したものであり、多数の典型的な加工形状にそれぞれ対
応したオペレーションリストを予め作成しておくことに
より、各種の被加工物の加工形状に対応することが可能
になっている。
【0024】図8は図1のCAMシステムの処理過程を
示したフローチャートであり、同図に基づいてCAMシ
ステムの処理過程を説明する。
【0025】(1)初期設定項目ファイルの読込(S
1) CAMシステムの初期設定機能30により、CAMシス
テムの起動時に、初期設定項目ファイル20を読み込ん
で、後述する自動処理機能において使用されるデータの
初期値を設定する。なお、この初期設定機能30は入力
装置24からの入力よって初期値を手動によって設定す
ることもでき、また、必要であれば、この初期設定機能
30を使って、各自動処理機能で使用するデータの初期
値を変更することができる。ここで、初期設定には以下
の項目がある。 ・工作機械名称:工作機械生成機能で使用する工作機械
名称。 ・クリアランス面高さ数値:加工プレーン生成機能で使
用するクリアランス面高さ数値。 ・被削材名称:プラン生成機能で使用する被削材名称。 ・オペレーションライブラリのオペレーションリストの
ファイル名称(:オペレーション生成機能で使用される
オペレーションオブジェクト群の名称)
【0026】(2)図形情報の読込み(S2) CAD等の形状作成システムにより作成された図形情報
22をCAMシステムに対して読み込むための指示が入
力装置24を介して行われる、その指示にって、CAM
システムはランタイムDB(図示せず)に図形情報22
を読み込む。
【0027】(3)属性の設定等(S3) CAMシステムの認識手段32は、ユーザによって属性
を設定する図形が指定されると、ランタイムDBに読み
込まれた図形情報22の内の該当する図形情報の形状特
性に基づいて、加工対象、素材対象、障害物等の対象を
自動的に認識する。このとき、ユーザの介在を必要とし
ない。また、手動にて属性を設定した場合には、認識手
段32は、ユーザがその図形情報に対応した、加工対
象、素材対象、障害物対象等の属性を入力すると、それ
を取り込んで該当する図形情報に設定し、そして、その
設定された属性により加工対象、素材対象、障害物等の
対象を認識する。この手動による設定は、経験を積んだ
ユーザによって使用され、或いは、自動的に認識された
対象物に対してユーザが手を加える場合に使用される。
【0028】(4)初期設定項目の変更(S4) この初期設定機能30は、上述のように、入力装置24
からの入力よって初期値設定項目の設定内容を、必要に
応じて変更することができる。
【0029】(5)フローコントロールの実行方式の設
定(S5) フローコントロール36によって制御される機能は次の
とおりである。 オブジェクト自動生成機能:初期設定項目で設定され
たデータと属性の設定された図形情報を使い、ライブラ
リの読み込みとオブジェクト生成により、工具経路自動
生成に必要なオブジェクトを生成する。 工具経路自動生成機能: 上記機能で生成したオブジェ
クトとソリッドを使い、工具経路を生成する。 CLデータ自動出力機能:上記機能で生成したオブジ
ェクトと工具経路を使い、CL(カッターロケーショ
ン)データを生成し、CLファイルを外部ファイルとし
て出力する。 NCデータ自動出力機能:上記機能で生成したCLフ
ァイルを使い、NCデータを自動生成し、NCファイル
を外部ファイルとして出力する。
【0030】なお、このフローコントロール36におい
ては、各自動化機能(オブジェクト自動生成機能、工具
経路自動生成機能、CLデータ自動出力機能及びNCデ
ータ自動出力機能)の実行を、以下の自動処理実行機能
により実現する。(図9) a.完全自動処理実行機能 ユーザは、フローコントロール機能に対して処理の自動
実行を指示する。この指示により、フローコントロール
機能は、各自動化機能を連続で実行する。 b.各機能毎の自動処理実行機能 ユーザは、フローコントロールパネルに対して、機能毎
の実行方式設定(自動/手動)と機能毎のステータス表
示/設定(Done/Current/Standby)を設定することがで
きる。その後、ユーザはフローコントロール機能に対し
て処理の実行を指示する。この指示により、フローコン
トロール機能は、各自動化機能の手動操作を実行する。 c.連続する機能を組み合わせた自動処理実行機能 ユーザは、上記のb.での各設定に加えて、機能間の連
結条件設定(一旦停止/連続実行)を設定することがで
きる。その後、ユーザはフローコントロール機能に対し
て処理の実行を指示する。この指示により、フローコン
トロール機能は、各自動化機能の手動操作と一旦停止を
実行する。
【0031】上記の自動処理実行機能は、図9に示され
るフローコントロールパネルで、ユーザが以下のパラメ
ータ設定とコマンド実行を行うことで実現される。 ・機能毎の実行方式設定(「AUTO」(自動)/「M
ANUAL」(手動):各自動化機能に対応する処理に
対して、ユーザが自動/手動の指定を行う。 ・機能間の連結条件設定(「一旦停止」/「通過」):
連続する自動化機能の連結条件に対して、ユーザが一旦
停止/連続実行の指定を行う。 ・機能毎のステータス表示/設定(Done/Current/Stand
by):システムが、各機能のステータスをDone/Current
/Standbyの内から表示する。更に、機能の実行方式が、
「MANUAL」(手動)と指定されている場合には、
ユーザーがそのステータスを変更する事ができる。
【0032】(6)フローコントロール実行スタート
(S6) CAMシステムは、上記のパラメータ設定により指定さ
れた実行方式で、処理を実行する。これ以降の機能は順
次実行され、ユーザによる操作を必要としない。
【0033】(7)オブジェクト自動生成(S7〜S1
0) オブジェクト自動生成手段38は、CAMシステム上で
動作し、フローコントロール38によって起動される。
このオブジェクト自動生成手段38は、工具経路生成に
必要なオブジェクトを生成するための次のサブ機能から
構成される。これら全てのサブ機能は、並列の関係にあ
る。 a)プラン生成機能:自動化初期設定機能により特定さ
れた被削材を入力として、その被削材を設定したプラン
オブジェクトを生成する。 b)オペレーションオブジェクト読み込み機能:自動化
初期設定機能により特定されたオペレーションオブジェ
クトリストをオペレーションライブラリ16から読み込
む。このとき、オペレーションライブラリ16から読み
込まれたオペレーションオブジェクトリストに含まれる
工具情報に基づいて、工具ライブラリ12から該当する
工具オブジェクトも読み込む。 d)プラン設定機能:上記機能で読み込んだオペレーシ
ョンオブジェクト(含プ工具オブジェクト)をプランオ
ブジェクトに設定する。(図10) e)オペレーション設定機能:オブジェクトに対して必
要なオブジェクト(上記機能で生成した加工プレーン、
加工対象、素材対象、切削制限等)を設定することによ
りオペレーションオブジェクトを生成する。(図11)
【0034】なお、オペレーション設定機能は自動及び
手動の何れにおいても実行することができるものであ
り、自動の場合には本発明の加工手順決定手段及び工具
決定手段として機能し、手動の場合には本発明の加工手
順決定手段及び工具設定手段として機能する。本発明の
加工手順決定手段として機能するときには、図形情報
と、前記の認識された対象物と、オペレーションオブジ
ェクトとに基づいて荒取り加工から仕上加工までの一連
の加工手順を自動的に決定する。また、本発明の工具決
定手段として機能するときには、前記の認識された対象
物と加工手順とに基づいて、最適な工具の組み合わせを
自動的に決定する。例えば、必要な工具径をインデック
スとして工具ライブラリから工具オブジェクトを読み出
して最適な工具の組み合わせを決定する。また、本発明
の加工手順設定手段として機能するときには、図形情報
と、前記の認識された対象物と、ユーザによって指定さ
れたオペレーションオブジェクトとに基づいて、荒取り
加工から仕上加工までの一連の加工手順を設定する。更
に、本発明の工具設定手段として機能するときには、前
記の認識された対象物と前記の加工手順とに対応した工
具の組み合わせをユーザが指定することで、該当する工
具オブジェクトを工具オブジェクトライブラリから読み
出して設定する。
【0035】(8)ツールパス自動生成(S11) ツールパス自動生成手段40は、CAMシステム上で動
作し、フローコントロール機能から起動される。このツ
ールパス自動生成手段40は、CAMシステムのランタ
イムDBに存在するプランに属する全てのオペレーショ
ンに対して工具経路生成を行うものであり、図形情報
と、上記にて最終的に設定されオペレーションオブジェ
クト(図11)とに基づいてツールパスを生成する。
【0036】(9)CLデータ自動出力(S12) CLデータ自動出力手段42は、CAMシステムのラン
タイムDBに存在するアクティブなプランに属する全て
の工具経路に対してCLデータファイル46の出力を行
う。
【0037】(10)NCデータ自動出力(S13) NCデータ自動出力手段44は、CLデータ自動出力手
段42から出力されたCLデータファイルを入力として
NCデータファイル48の出力を行う。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、加
工形状に対応した加工方法及び工具に関する加工情報が
予め格納されている記憶手段を備え、記憶手段から被加
工物の加工形状に対応する加工情報を読み出すととも
に、図形情報に基づいて加工対象及び素材対象の対象物
を認識して、これらの情報と図形情報とに基づいてNC
データを作成するようにしたので、オペレーターの手間
が省かれ、作業効率が向上するとともに、オペレーター
に依存しない均質で高品質のNCパスデータが得られ、
機械加工に習熟したオペレーターを必要とする事なく、
NCパスデータを容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCAMシステムの構
成を示したブロック図である。
【図2】加工手順における加工方法の順序の説明図であ
る。
【図3】工具(直径)決定の方式の説明図である。
【図4】プラン( 加工手順) の説明図である。
【図5】オペレーションライブラリ内におけるオペレー
ションオブジェクトの状態説明図である。
【図6】加工対象、素材、障害物の設定されたオペレー
ションオブジェクトの状態説明図である。
【図7】フローコントロール機能による状態遷移の説明
図である。
【図8】本実施形態に係るCAMシステムの処理過程を
示したフローチャートである。
【図9】フローコントロールパネルの説明図である。
【図10】オペレーションオブジェクトの説明図であ
る。
【図11】プランオブジェクトの説明図である。
【図12】オペレーションライブラリと工具ライブラリ
との関係を示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 悠 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CAD/CAMデータで表された図形情
    報に基づいてNCデータを作成するCAMシステムにお
    いて、加工形状に対応した加工方法及び工具に関する加
    工情報が予め格納されている記憶手段を備え、前記記憶
    手段から被加工物の加工形状に対応する加工情報を読み
    出すとともに、前記図形情報に基づいて加工対象及び素
    材対象の対象物を認識して、これらの情報と前記図形情
    報とに基づいてNCデータを作成することを特徴とする
    CAMシステム。
  2. 【請求項2】 前記図形情報の形状特性に基づいて、加
    工対象及び素材対象の対象物を自動的に認識する認識手
    段を備えたことを特徴とする請求項1記載のCAMシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記図形情報に対応した、加工対象及び
    素材対象の対象物の属性を、外部から取り込んで設定
    し、前記属性に基づいて加工対象及び素材対象の対象物
    を認識する認識手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1又は2記載のCAMシステム。
  4. 【請求項4】 前記図形情報と、前記の認識された対象
    物と、前記記憶手段から読み出された加工情報とに基づ
    いて、荒取り加工から仕上加工までの一連の加工手順を
    決定する加工手順決定手段を備えたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載のCAMシステム。
  5. 【請求項5】 前記図形情報と、前記の認識された対象
    物と、前記記憶手段の加工情報の外部から指定された加
    工情報とに基づいて、荒取り加工から仕上加工までの一
    連の加工手順を設定する加工手順設定手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のC
    AMシステム。
  6. 【請求項6】 前記の認識された対象物と前記の加工手
    順とに基づいて、最適な工具の組み合わせを決定する工
    具決定手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5記
    載のCAMシステム。
  7. 【請求項7】 前記の認識された対象物と前記の加工手
    順とに対応した、工具の組み合わせを、外部から取り込
    んだ情報に基づいて前記記憶手段から読み出して設定す
    る工具設定手段を備えたことを特徴とする請求項4〜請
    求項6のいずれかに記載のCAMシステム。
  8. 【請求項8】 加工方法と、工具情報を含んだ加工条件
    とが定義されたオペレーションオブジェクトをまとめた
    加工手順を、加工形状に対応させて、オペレーションラ
    イブラリとして定義し、前記記憶手段に格納する手段を
    備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか
    に記載のCAMシステム。
  9. 【請求項9】 工具情報を定義した工具オブジェクトを
    工具ライブラリとして定義し、前記記憶手段に格納する
    手段を備えたことを特徴とする請求項8記載のCAMシ
    ステム。
  10. 【請求項10】 加工形状又は加工手順を条件として前
    記オペレーションライブラリからオペレーションオブジ
    ェクトを取得し、前記工具ライブラリから前記のオペレ
    ーションオブジェクトが使用する工具オブジェクトを取
    得し、そして、前記オペレーションオブジェクトに対し
    て、前記の認識された対象物を設定し、そのオペレーシ
    ョンオブジェクトと前記図形情報とに基づいて工具経路
    を生成し、その生成された工具経路に基づいてNCデー
    タを生成する手段を備えたことを特徴とする請求項9記
    載のCAMシステム。
  11. 【請求項11】 加工手順取得時に、前記の認識された
    対象物に対して、最適なメソッドとなる加工手順とオペ
    レーションオブジェクトを、オペレーションライブラリ
    から選択する手段を備えたことを特徴とする請求項10
    記載のCAMシステム。
  12. 【請求項12】 全ての処理方法を完全自動に、又は、
    必要に応じて任意の処理を手動に切り替える手順制御手
    段を備えたことを特徴とする請求項10記載のCAMシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 コンピュータによって請求項1〜請求
    項12のいずれかに記載のCAMシステムを実現するた
    めのプログラムが記録されたことを特徴とするCAMシ
    ステム用プログラムを記録した媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014089661A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Toyota Motor Corp 機械加工生産設計装置及び機械加工生産設計方法
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