JPH11310499A - 化合物半導体単結晶の熱処理方法およびその装置 - Google Patents

化合物半導体単結晶の熱処理方法およびその装置

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JPH11310499A
JPH11310499A JP12117698A JP12117698A JPH11310499A JP H11310499 A JPH11310499 A JP H11310499A JP 12117698 A JP12117698 A JP 12117698A JP 12117698 A JP12117698 A JP 12117698A JP H11310499 A JPH11310499 A JP H11310499A
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heat
vapor pressure
heat treatment
high vapor
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JP12117698A
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Hiroshi Okada
広 岡田
Takeo Kawanaka
岳穂 川中
Kazuhiro Uehara
一浩 上原
Yoshihiko Sakashita
由彦 坂下
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の熱処理方法の様に、石英アンプルを用
いた封管法を採用したり、AsH3 ガスやPH3 ガス等
の猛毒ガスを流通させなくても、化合物半導体単結晶の
熱処理を行うことができ、しかも高圧雰囲気下での熱処
理も容易に行うことのできる熱処理方法およびその装置
を提供する。 【解決手段】 化合物半導体からなる単結晶をガス不透
過性耐熱容器内に収納し、上記単結晶の構成元素のうち
蒸気圧の高い元素のガス雰囲気下で、上記単結晶の熱処
理を行う方法において、シール部を介して開閉自在に二
分割された耐熱容器を用い、上記シール部より下側の上
記耐熱容器内で単結晶の加熱を行うと共に、上記単結晶
の加熱位置よりも高く上記シール部より低い位置で冷却
を施すことにより、高蒸気圧元素ガスを凝縮し液化させ
るか、或いは上記耐熱容器の内壁面に高蒸気圧元素ガス
を凝固させた後、これを剥離して下方へ戻す方法を採用
すればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GaAs,Ga
P,InPなどIII −V族およびZnSeなどのII−VI
族化合物半導体単結晶の電気的特性を制御するための熱
処理方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAsやInP等の化合物半導体は、
アンドープ結晶において良好な半絶縁性を示すものが、
スーパーコンピュータ等の高速電子デバイス用基板材料
として用いられている。例えば、アンドープ半絶縁性G
aAsの半絶縁性はEL2と呼ばれる深いドナー性の準
位に起因して生ずるものと考えられているが、結晶成長
後のGaAsインゴットでは、上記EL2が例えば結晶
の転位部に集中しやすく、半導体ウエハとした場合には
転位分布を反映してウエハの周囲や中央部にEL2が高
濃度に分布する等、ウエハ内で不均質な分布状態となっ
ている。その為に、FET(電界効果トランジスタ)な
どのデバイスを作製した場合には、ウエハ面内での閾値
電圧の変動の原因となり不都合である。そこで、従来ア
ンドープGaAsでは、EL2の起源となる点欠陥を均
一に再分布させることを目的として、結晶成長後のイン
ゴットまたはウエハを熱処理することが非常に重要な技
術となっており、種々の研究が行われている(特開昭6
1−201700,特開昭61−222999,特開平
3−64027)。
【0003】上記熱処理は通常500℃以上の高温下で
行われており、しかも熱処理を行うと、化合物半導体単
結晶からその構成元素のうち蒸気圧の高い方の成分が、
蒸発してしまうので、その高蒸気圧成分の雰囲気下で熱
処理を行うことが必要である。このような高温条件下で
の熱処理には、容器の開閉部にOリング等のシール材料
を用いる方法は、シール部の耐熱性が十分でないことか
ら使用できない。そこで耐熱性のある石英アンプルを用
いて、化合物半導体単結晶(GaAs)と高蒸気圧成分
(固体のAs)を上記石英アンプル内に配置した後、真
空封入して熱処理を行うことが一般的であった。
【0004】しかしながら、化合物半導体単結晶の熱処
理を行うにあたり、そのつど新たな石英アンプルを用意
して、化合物半導体単結晶を高蒸気圧成分と共に真空封
入する上記方法は生産性が低く、コスト高の原因となっ
ていることが指摘されていた。更に、近年のGaAsウ
エハの大口径化(4インチ→6インチ)に伴い、処理イ
ンゴットが高重量化しており、しかもインゴット外周面
に凹凸のあるインゴットを機械的強度の限られた石英ア
ンプル内に封入する方法では石英アンプルの破損を招く
ことが懸念され、その取扱いに特別な注意が必要とされ
ていた。
【0005】また、高周波高速デバイス用材料としてI
nP基板も重要となってきており、InPにおいても、
アンドープ結晶において良好な半絶縁性を得るために
は、高圧のP雰囲気中で熱処理する方法が有効であるこ
とが知られている[Appl. Phys.Lett. 59(1991) P932〜9
34, K.Kainosho et al.] 。
【0006】但し、InP単結晶の場合には、900℃
で5〜15気圧程度の高温高圧P雰囲気下における熱処
理を必要するものであり、従来では石英管にInPイン
ゴットとともにPを添加封入したものを、高圧炉中で熱
処理する方法が用いられていた。しかしながら、5気圧
以上の高圧雰囲気を石英管中に保持するためには、昇温
時及び降温時に石英管内のP蒸気圧の変化に合わせて、
高圧炉のガス圧を制御するという複雑な操作が要求され
る。通常、石英管内の実際のP蒸気圧を直接モニターす
ることは極めて困難であり、理論曲線から推定するほか
なく、このため、石英管内外に多少の差圧が生じること
が避けられなかった。しかも石英管の強度は、封入加工
時の熱歪みにより影響を受けやすく、高圧雰囲気下での
熱処理は常に石英管破裂の危険が伴うものであった。
【0007】尚、石英封管以外の方法でAsやP雰囲気
下において熱処理を行う方法としては、AsH3 やPH
3 などのガスを流しながら開管系で熱処理を行う方法
(特開昭60−171300,特開昭62−16270
0等)もあるが、AsH3 ガス及びPH3 ガスはいずれ
も極めて猛毒であるため、取り扱いに厳重な注意を要
し、従って装置も大がかりなものとなる欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであって、従来の熱処理方法の様
に、石英アンプルを用いた封管法を採用したり、AsH
3 ガスやPH3 ガス等の猛毒ガスを流通させなくても、
化合物半導体単結晶の熱処理を行うことができ、しかも
高圧雰囲気下での熱処理も容易に行うことのできる熱処
理方法およびその装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の熱処理方法とは、化合物半導体からなる単結晶をガ
ス不透過性耐熱容器内に収納し、上記単結晶の構成元素
のうち蒸気圧の高い元素のガス雰囲気下で、上記単結晶
の熱処理を行う方法であって、シール部を介して開閉自
在に二分割された耐熱容器を用い、上記シール部より下
側の上記耐熱容器内で単結晶の加熱を行うと共に、上記
単結晶の加熱位置よりも高く上記シール部より低い位置
で冷却を施すことにより、高蒸気圧元素ガスを凝縮し液
化させるか、或いは上記耐熱容器の内壁面に高蒸気圧元
素ガスを凝固させた後、これを剥離して下方へ戻すこと
を要旨とするものである。
【0010】また上記課題を解決した本発明の熱処理装
置とは、化合物半導体からなる単結晶をガス不透過性耐
熱容器内に収納し、上記単結晶の構成元素のうち蒸気圧
の高い元素のガス雰囲気下で、上記単結晶の熱処理を行
う装置であって、上記耐熱容器がシール部を介して開閉
自在に二分割されていると共に、前記シール部の下側耐
熱容器内には、ガス状態の高蒸気圧成分を冷却して凝縮
または凝固させる高蒸気圧成分冷却部と、単結晶の熱処
理を行う単結晶加熱部と、高蒸気圧成分を加熱により蒸
発又は昇華させる高蒸気圧成分加熱部が形成されてなる
ことを要旨とするものである。
【0011】高蒸気圧成分ガスが冷却により凝固する場
合には、上記高蒸気圧成分冷却部に凝固・付着した高蒸
気圧成分を払い落とす剥離手段を設けることが望まし
く、上記剥離手段は、前記耐熱容器が略円筒体の場合に
は、上記耐熱容器内壁に接触又は近接して回転する回転
体からなるものを用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明者らは、上記課題を解決す
るにあたって、まず高圧炉の中にさらにインナチャンバ
を設けた蒸気圧制御機構(図4)を考案した。図4にお
いて、21は耐圧容器、22は断熱層、23はヒータエ
レメント、24はインナチャンバ、24aは連通部、2
4bはインナチャンバシール部、25は高蒸気圧成分リ
ザーバ、26は非処理単結晶を夫々示す。しかしなが
ら、この場合も、インナチャンバ下部におけるシールを
高温下で確実に行うことは困難であり高蒸気圧成分のイ
ンナチャンバからの微量の漏洩があるため、AsやPの
ように毒性を有し又は発火の恐れのある高蒸気圧成分を
使う系への適用には未だ改良の余地があった。また、シ
ール性を確保するため、シール部を低温にして耐熱ゴム
などのシール部材を使用すると高蒸気圧成分が低温部に
凝着し、熱処理後にインナチャンバの取り外しが困難に
なるなどの不都合が起った。
【0013】そこで更に鋭意研究を重ねた結果、化合物
半導体単結晶の熱処理容器に、シール部を介して開閉自
在に二分割された耐熱容器を用い、上記シール部より下
側の上記耐熱容器内で単結晶の加熱を行うと共に、高蒸
気圧成分を加熱して蒸発または昇華させ、更に上記単結
晶の加熱位置よりも高く上記シール部より低い位置で冷
却を施すことにより、高蒸気圧元素ガスを凝縮し液化さ
せて下方に戻すか、或いは耐熱容器の内壁面に凝固させ
た後、剥離して下方へ戻すことにより、シール部から高
蒸気圧成分を漏洩させることなく化合物半導体単結晶の
熱処理を行うことができることを見出し、本発明に想到
した。
【0014】尚、熱処理を施す化合物半導体単結晶がZ
nSeの場合には、高蒸気圧成分がZnであり、Znガ
スは冷却すると凝縮し液滴として容器内壁に付着し、液
滴が大きくなると自重により落下して下方に戻る。また
熱処理を施す化合物半導体単結晶がGaAs,GaP,
InP等の場合には、高蒸気圧成分がAs,Pであり、
Asガス及びPガスは冷却により凝固し固体として容器
内壁に付着する。固化したAs及びPは、機械的に払い
落とす剥離手段により下方に戻せば良い。これらの高蒸
気圧成分が戻る下方に、高蒸気圧成分を蒸発又は昇華さ
せる加熱部を形成しておけば、高蒸気圧成分冷却部にて
凝縮又は凝固した高蒸気圧成分を高蒸気圧成分加熱部に
戻しつつ高蒸気圧成分のガス雰囲気下で化合物半導体単
結晶の熱処理を行うことができる。
【0015】本発明に係る熱処理方法を実施するにあた
り、好適な熱処理装置の基本構造を図1に示す。熱処理
容器は、Oリングが配設されたシール部4を介して開閉
自在に上下二分割されており、下側容器5には、ガス状
態の高蒸気圧成分を冷却して凝縮又は凝固させる高蒸気
圧成分冷却部と、単結晶の熱処理を行う単結晶加熱部
と、高蒸気圧成分を加熱により蒸発又は昇華させる高蒸
気圧成分加熱部が上方から順次形成されている。
【0016】上記高蒸気圧成分冷却部では、熱処理容器
の外側に水冷ジャケット等の冷却ユニット6が配設され
ていると共に、その内部には上側容器3により回転自在
に軸支され、容器壁に近接して回転する回転体14が配
設されている。
【0017】上記単結晶加熱部の熱処理容器の外側には
単結晶を加熱するためのヒータ7が配設され、その内部
には、落下する高蒸気圧成分のガイドと断熱層の役目も
有する上蓋部材15と、ガス透過性容器16と、試料台
18からなる単結晶収納部が形成されている。
【0018】上記高蒸気圧成分加熱部の熱処理容器の外
側には、高蒸気圧成分を加熱するヒータ8が配設されて
いると共に、その内側には高蒸気圧成分(固体)19の
収納部20が形成されている。
【0019】また、前記シール部4と高蒸気圧成分冷却
部の間の下側容器には、三方コック12により切り換え
可能な不活性ガス導入ライン10及び真空ライン11が
設けられており、そのライン上には、何らかの理由で高
蒸気圧成分が漏洩した場合に捕捉するコンデンサ(コー
ルドトラップ)13と熱処理容器内の圧力をモニターす
る圧力計9が配設されている。
【0020】上記の熱処理装置を用いて化合物半導体単
結晶の熱処理を行う場合の手順をGaAs結晶を例とし
て以下に説明する。
【0021】まず、下側容器5内の単結晶収納部にGa
As単結晶をセットすると共に、Asを高蒸気圧成分収
納部20に入れて上側容器3を閉める。次に真空ライン
11より容器内を真空引きし、三方コック12を切り換
えて不活性ガス導入ライン10より不活性ガス(Arガ
スや窒素ガス等)を導入し容器内圧を0.5atm程度
とする[尚、この圧力は、原理的には被処理結晶の処理
温度における高蒸気圧成分の圧力(GaAsの場合に
は、0.1atm程度のAs圧)以上であれば特に制限
はなく、容器の耐圧性能や構造等によって適宜設定すれ
ば良い]。
【0022】水冷ジャケットなど冷却ユニット6を作動
させた後、回転体14の運転を開始する。単結晶加熱用
ヒータ7及び高蒸気圧成分加熱用ヒータ8の加熱を開始
し、単結晶加熱部及び高蒸気圧成分加熱部の温度を夫々
所望の温度に設定する。GaAsの場合、高蒸気圧成分
加熱部の温度は、500℃程度とすればよく、また結晶
加熱部の温度に関しては、例えば後述する実施例1に例
示する温度パターン等により熱処理操作を行えばよい。
【0023】高蒸気圧成分加熱部が所定の温度になった
状態では、固体Asが昇華し、約0.1atmの砒素蒸
気圧が発生し、被処理単結晶17が配置されている単結
晶収納部の空間内に満たされる。As蒸気は高蒸気圧成
分冷却部の冷却ユニット6によって冷やされ、容器内壁
に固体結晶状で析出を開始し、次第に成長していく。冷
却部で固化した砒素が、ある程度のサイズになると回転
体14の外周部に設けられた凸状部に接触し、掻き落と
され、容器下部の高蒸気圧成分収納部20に戻される。
このためAsは、高蒸気圧成分加熱部と冷却部との間で
昇華と凝固を繰り返し、被処理単結晶部のAs蒸気圧
は、高蒸気圧成分加熱部の温度によって規定されるAs
蒸気圧が保たれて定常状態となり、安定した雰囲気条件
下で単結晶の熱処理を行うことができる。
【0024】また、このときの容器内の全圧力は、熱処
理開始前に置換充填したArガスおよび砒素リザーバか
ら発生した砒素分圧の合計となるが、高蒸気圧成分冷却
部の下部のみにAs雰囲気が発生しており、冷却部の上
方にはAs蒸気が実質的に存在しない状態となってい
る。
【0025】上記回転体14は、冷却により凝固して容
器内壁に付着した固体砒素を掻き落としたり払い落とす
剥離手段であって、その蒸発部にに高蒸気圧成分を戻す
機能を有する。剥離機能を発揮する回転体の外周面の構
造としては種々のものが考えられ、例えば図2(a)は
回転体の外周面に石英ガラスや炭化珪素などの硬質材で
つくられたスパイク状の突起を形成したものであり、図
2(b)は回転体の外周面を石英ガラスファイバ等によ
りブラシ状に形成したもの、図2(c)は螺旋状に設け
られた刃状構造体を有するもの、図2(d)は石英ガラ
スウール成形体を回転体外周面に間欠的に形成したもの
である。或いはこれらの構造を組み合わせなども可能で
あって、要は粉末状に付着した固体砒素結晶を掻き落と
せるものであれば本発明に係る剥離手段として用いるこ
とができる。
【0026】尚、回転体と容器壁との間隔は、できるだ
け狭いほうが好ましいが、通常2〜5mm以内であれば
良い。回転体外周部に石英ウール成形体などの可とう性
をもつ材料を用いて、容器内壁と摺動する方式を採用す
れば、上下部容器間の適度な分離効果を比較的容易に実
現できる。
【0027】さらに、回転体の上下幅が小さく、容器壁
との近接部分の長さが短い時は、容器上下の分離効果が
期待できず、容器下部から上部への高蒸気圧成分の漏洩
が起こることもある。従って原理的には、回転体の上下
幅を系内の蒸気圧成分ガスの平均自由工程の数倍程度長
くとれば十分と思われるが、本熱処理装置の構成ではこ
の部分の容器壁が高蒸気圧成分の凝縮部として作用する
ため、この距離は実効的にはより短くすることが可能で
ある。結局、実際上の操業条件を考慮すると、100m
m以上とすれば十分である。
【0028】冷却部におけるAsの凝着量は、As分圧
により異なるが、GaAsの熱処理における0.1at
m程度のAs分圧では、凝着速度は十分に遅いので、回
転体の回転速度は毎分20回転程度で十分であり、ま
た、常に回転させておく必要はなく一定時間毎に間欠的
に数回程度回転させて凝着したAsを掻き落としても良
い。要は高蒸気圧成分加熱部のAsが枯渇してしまわな
い程度に回収作業を行えば良い。
【0029】また、高蒸気圧成分冷却部における容器形
状も、図1の直胴形状以外に冷却能を向上させるため
に、表面積を増大させた波型断面を持つもの(図3参
照)や、その他不規則な凹凸を形成したものなどを採用
してもよい。
【0030】尚、下部容器の材質としては、石英ガラ
ス,アルミナ,炭化珪素,窒化珪素,グラッシーカーボ
ン,またはモリブデンなどのガス不透過性の耐熱性材料
が適用でき、また上部容器3は、低温に保持されるの
で、上記耐熱性材料以外にもステンレス鋼などの比較的
耐熱性の低い材質を用いることも可能である。
【0031】ところで石英アンプルに単結晶インゴット
を真空封入する従来方法の場合には、単結晶インゴット
の外周面と石英アンプル内周面が直接接触しており、凹
凸を有する単結晶インゴットの凸部において局部的に接
触することにより応力が集中し、石英アンプルの破損を
招きやすかった。さらに、インゴットの大口径化による
高重量化に伴い、石英アンプルの破損の恐れは益々大き
くなっている。単結晶インゴットと石英アンプルの間に
緩衝材を配設することも考えられるが、熱処理中に上記
緩衝材が高温に曝されるため、緩衝材から蒸発して飛散
した成分が単結晶中に不純物として混入したり、石英ア
ンプルと反応したりするなども懸念されて緩衝材は利用
されていない。これに対して本発明の方法によれば、図
1や図3に示す装置の様に、単結晶インゴットを試料台
18の上に置けるので、石英ガラス製容器を用いたとし
ても石英ガラス製容器と単結晶インゴットが局部的に接
触することはなく、石英ガラス製容器の一部に応力が集
中して破損するようなことはないので、ウエハの大口径
化にも柔軟に対応できる。
【0032】またInPやGaP等の様にPを高蒸気圧
成分として含む結晶材料等の様に、被処理単結晶の熱処
理温度における蒸気圧が常圧を大幅に上回り、処理容器
の耐圧性能に問題がある場合には、処理容器全体を耐圧
容器内に収納した構成をとることにより対応できる。図
3は、その様な熱処理に好適な熱処理装置を示す概略説
明図であり、図1に示す熱処理装置が耐圧容器21内に
配設されたものである。この場合、処理容器内および処
理容器外の圧力は耐圧容器内圧力に等しく、差圧を生じ
ることがないので、前記材質の処理容器であっても、そ
の耐圧性能の如何にかかわらず何等の問題も生じえな
い。また本装置構成は、もちろん1気圧以下の低蒸気圧
成分系の材料に用いても問題はない。
【0033】尚、化合物半導体の単結晶を成長させるに
あたっても、やはり高蒸気圧成分元素の蒸気圧を印加し
て行う方法が知られている。これら単結晶成長に用いら
れている各種蒸気圧制御法は、たとえばGaAsの場
合、B23 等の液体封止剤を用いる方法(特開昭60
−264390や特公昭61−1397)等が提案され
ているものの、高温化でAs雰囲気を保つためのシール
機構の実現がネックとなっており、実用上では着脱など
の操作時や性能上の問題が多く残されており、工業的に
完成された技術とは云い難い。特に、As雰囲気シール
機構が完全でないため、ヒータ構造物、断熱材などの構
造物にAsが付着し、その掃除に多大の労力を要する欠
点を有している。従って、本装置の要素機構である蒸気
圧制御機構を、化合物の組成制御が必要とされる単結晶
成長装置、および化合物原料合成装置における蒸気圧制
御機構としても適用しても良い。
【0034】以下、本発明を実施例によって更に詳細に
説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもの
ではなく、前・後記の主旨に徴して設計変更することは
いずれも本発明の技術的範囲内に含まれるものである。
【0035】
【実施例】実施例1 図1に基本的構造を示した熱処理装置であって、耐熱容
器の材質が石英ガラスであり、回転体14として図2
(d)に示した石英ガラスウール成形体を持つものを用
いた熱処理装置によりGaAs単結晶の熱処理を行っ
た。
【0036】まず、LEC法(液体封止引き上げ法)に
よって製造した直径3インチ×長さ250mmのGaA
s単結晶を単結晶加熱部の試料台18にセットすると共
に、高蒸気圧成分収納部20に20gのAs(固体)を
充填した。次に、容器内を5×10-4Torrに真空引
きしたのち、0.5atmのArガスで置換した。
【0037】高蒸気圧成分冷却部の水冷ジャケット6に
3リットル/分で冷却水を流すと共に、単結晶加熱部と
高蒸気圧成分加熱部の温度を100℃/hの昇温速度で
夫々1150℃および500℃まで加熱した。単結晶加
熱部温度が目的温度に到達した時点で、20rpmの速
度で回転体14の回転を開始すると共に、炉内圧力がほ
ぼ大気圧と等しくなるように外部からのAr圧を調整し
た。
【0038】単結晶を1150℃で24時間加熱した
後、200℃/hで500℃まで降温して30時間保持
し、その後100℃/hで900℃まで再び昇温して2
4時間保持した後、100℃/hで室温まで冷却する方
法により熱処理を行った。
【0039】熱処理後に、上部容器へ漏洩した砒素の有
無を調べたが、極めて微量であり、回転シャフト2や、
真空系のコールドトラップ13内への付着は、ほとんど
認められなかった。
【0040】尚、熱処理後のGaAs単結晶から作製し
たウエハの面内の抵抗率を測定した結果を熱処理なしの
試料の測定結果と共に、図5に示す。得られたウエハの
面内均一性は非常に良好であることが分かる。
【0041】実施例2 図3に示した熱処理装置であって、回転体14に石英ガ
ラスウール成形体を持つ構造のもの[図2(d)参照]
を用いた熱処理装置によりInP単結晶の熱処理を行っ
た。
【0042】まず、液体封止引き上げ法によって作製し
た直径3インチ×長さ250mmのアンドープInP単
結晶を試料台18にセットし、高蒸気圧成分収納部20
に30gの赤リンを充填した。次に耐熱容器内を5×1
-4Torrに真空引きしたのち、20atmのArガ
スで置換した。
【0043】高蒸気圧成分冷却部の水冷ジャケット6に
3リットル/分で冷却水を流し、単結晶加熱部及び高蒸
気圧成分加熱部の温度を100℃/hの昇温速度でそれ
ぞれ920℃および330℃まで加熱した。尚、Pリザ
ーバ温度の330℃は、15atmのP4 分圧を発生さ
せる温度である。ここで、20rpmの速度で回転体1
4の回転を開始した。また、炉内圧力が20atmにな
るよう外部Ar圧を20atmで一定に制御した。20
時間の熱処理を行った後、結晶の温度を200℃/hで
降温し、高蒸気圧成分加熱部については、結晶温度が4
00℃になったときにヒータ8を切り降温させた。
【0044】熱処理後、回転体上部空間へのPの漏洩は
認められず、また、回転体下部空間内においては、高蒸
気圧成分加熱部の温度を単結晶加熱部の温度に先行させ
て下げたため、Pは初期充填量の96%にあたる重量分
が高蒸気圧成分収納部20に回収されていた。
【0045】尚、上記熱処理方法は、前記技術文献[App
l. Phys. Lett. 59(1991) P932〜934, K.Kainosho et a
l.] における熱処理方法に準じて行ったものであり、熱
処理後のInP単結晶から加工したウエハの電気特性を
評価したところ、ウエハ面内全てにわたり、1.4〜
1.8×107 Ωcmの良好な半絶縁性を示しており、
熱処理の効果が確認された。
【0046】実施例3 図3に示した装置によりZn雰囲気中でZnSe単結晶
を900℃で熱処理を行ない導電性を付与することを試
みた。この処理温度において必要なZn蒸気圧は、約
0.1atmであるので図1に示した常圧炉形式で実施
可能であるが、炉の性能評価のため高圧炉方式により処
理実験を実施した。試料結晶は、高圧ブリッジマン法に
より成長された直径20mm×長さ50mmのサイズを
持ち、10 8 Ωcm以上の高抵抗体であった。高蒸気圧
成分収納部20には、合計50gの亜鉛粒を充填した。
波形断面をもつ容器水冷部内側には、容器内面に接して
波形相似形断面形状の石英ガラスウール製成形体をもつ
回転体を使用した。
【0047】まず、外部圧力容器内を5×10-4Tor
rに真空引きしたのち、2atmのArガスで置換し
た。次に、高蒸気圧成分冷却部の水冷ジャケット6に3
リットル/分で冷却水を流し、単結晶加熱部と高蒸気圧
成分加熱部の温度を400℃/hの昇温速度でそれぞれ
900℃および700℃まで昇温した。外部圧力容器に
設けられた圧力計9は4.2atmを示したが、特に調
整は行わなかった。また、回転体14は静止したままの
状態で使用した。熱処理は上記条件下で10時間行い、
ヒータ電源を切り、炉冷により室温まで降温した。
【0048】熱処理後の高蒸気圧成分収納部20から
は、49.3gの亜鉛が回収され、処理室内に亜鉛雰囲
気が有効に閉じこめられていたことが確認できた。本実
施例においては、回転体を静止状態で実施したが、亜鉛
蒸気は処理容器の水冷部の比較的下部および水冷部に近
接する処理容器内壁で液滴状に凝縮し、ある程度液滴が
大きくなると処理容器内壁を伝って処理容器下部へ落ち
ていく状態にあったものと考えられる。
【0049】尚、熱処理後のZnSe単結晶のホール効
果を測定したところ、以下の表1の結果を得た。
【0050】
【表1】
【0051】このように、ZnSe単結晶が低抵抗体と
なったのは、処理前に結晶中に存在した亜鉛空孔に起因
する深いアクセプター準位がZn雰囲気熱処理により消
滅したためであり、本発明における熱処理方法およびそ
の装置の有効性が確認できた。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているの
で、従来の熱処理方法の様に、石英アンプルを用いた封
管法を採用したり、AsH3 ガスやPH3 ガス等の猛毒
ガスを流通させなくても、化合物半導体単結晶の熱処理
を行うことができ、しかも高圧雰囲気下での熱処理も容
易に行うことのできる熱処理方法およびその装置が提供
できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱処理装置の代表例を示す概略説
明図である。
【図2】(a)〜(d)はいずれも、剥離手段として用
いる回転体の外周部形状を例示する説明図である。
【図3】本発明に係る熱処理装置の他の代表例を示す概
略説明図である。
【図4】単結晶熱処理装置の一例を示す概略説明図であ
る。
【図5】熱処理前後の単結晶ウエハの抵抗特性の分布を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 回転シール部 2 回転シャフト 3 上側容器 4 シール部 5 下側容器 6 冷却ユニット 7 単結晶加熱用ヒータ 8 高蒸気圧成分加熱用ヒータ 9 圧力計 10 不活性ガス導入ライン 11 真空ライン 12 三方コック 13 コンデンサ 14 回転体 15 上蓋部材 16 ガス透過性容器 17 被処理単結晶 18 試料台 19 高蒸気圧成分固体 20 高蒸気圧成分収納部 21 耐圧容器 22 断熱層 23 ヒータエレメント 24 インナチャンバ 25 高蒸気圧成分収納部 26 被処理単結晶
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂下 由彦 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所高砂製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体からなる単結晶をガス不透
    過性耐熱容器内に収納し、上記単結晶の構成元素のうち
    蒸気圧の高い元素のガス雰囲気下で、上記単結晶の熱処
    理を行う方法であって、 シール部を介して開閉自在に二分割された耐熱容器を用
    い、 上記シール部より下側の上記耐熱容器内で単結晶の加熱
    を行うと共に、 上記単結晶の加熱位置よりも高く上記シール部より低い
    位置で冷却を施すことにより、高蒸気圧元素ガスを凝縮
    し液化させて下方へ戻すことを特徴とする化合物半導体
    単結晶の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 化合物半導体からなる単結晶をガス不透
    過性耐熱容器内に収納し、上記単結晶の構成元素のうち
    蒸気圧の高い元素のガス雰囲気下で、上記単結晶の熱処
    理を行う方法であって、 シール部を介して開閉自在に二分割された耐熱容器を用
    い、 上記シール部より下側の上記耐熱容器内で単結晶の加熱
    を行うと共に、 上記単結晶の加熱位置よりも高く上記シール部より低い
    位置で冷却を施すことにより、上記耐熱容器の内壁面に
    高蒸気圧元素ガスを凝固させた後、これを剥離して下方
    へ戻すことを特徴とする化合物半導体単結晶の熱処理方
    法。
  3. 【請求項3】 化合物半導体からなる単結晶をガス不透
    過性耐熱容器内に収納し、上記単結晶の構成元素のうち
    蒸気圧の高い元素のガス雰囲気下で、上記単結晶の熱処
    理を行う装置であって、 上記耐熱容器がシール部を介して開閉自在に二分割され
    ていると共に、 前記シール部の下側耐熱容器内には、ガス状態の高蒸気
    圧成分を冷却して凝縮または凝固させる高蒸気圧成分冷
    却部と、単結晶の熱処理を行う単結晶加熱部と、高蒸気
    圧成分を加熱により蒸発又は昇華させる高蒸気圧成分加
    熱部が形成されてなることを特徴とする化合物半導体単
    結晶の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記高蒸気圧成分冷却部に凝固・付着し
    た高蒸気圧成分を払い落とす剥離手段を設けてなる請求
    項3に記載の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 前記耐熱容器が略円筒体であり、 前記剥離手段が、上記耐熱容器内壁に接触又は近接して
    回転する回転体からなるものである請求項4に記載の熱
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記高蒸気圧成分冷却部より上方の耐熱
    容器には、不活性ガス導入ラインが設けられてなる請求
    項3〜5のいずれかに記載の熱処理装置。
  7. 【請求項7】 前記高蒸気圧成分冷却部,前記単結晶加
    熱部,前記高蒸気圧成分加熱部に、夫々独立した温度制
    御手段が配設されてなる請求項3〜6のいずれかに記載
    の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載の熱処理
    装置を、圧力容器内に収納してなる化合物半導体単結晶
    の熱処理装置。
JP12117698A 1998-04-30 1998-04-30 化合物半導体単結晶の熱処理方法およびその装置 Withdrawn JPH11310499A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012126644A (ja) * 2001-07-05 2012-07-05 Axt Inc 炭素ドーピング、抵抗率制御、温度勾配制御を伴う、剛性サポートを備える半導体結晶を成長させるための方法および装置
KR101296430B1 (ko) * 2006-06-15 2013-08-13 엘지디스플레이 주식회사 수직형 승화 정제 장치 및 방법
JP2019217489A (ja) * 2018-06-21 2019-12-26 東泰高科装備科技有限公司Dongtai Hi−Tech Equipment Technology Co., Ltd 排気ガス処理装置、真空コーティングシステム及び排気ガス処理装置の操作方法

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