JPH11309533A - クロスバー干渉防止装置 - Google Patents

クロスバー干渉防止装置

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JPH11309533A
JPH11309533A JP11389998A JP11389998A JPH11309533A JP H11309533 A JPH11309533 A JP H11309533A JP 11389998 A JP11389998 A JP 11389998A JP 11389998 A JP11389998 A JP 11389998A JP H11309533 A JPH11309533 A JP H11309533A
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善生 高橋
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孝男 井浦
Yoshio Mori
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Akihiro Kashiwazaki
昭宏 柏崎
Eiichi Yoshii
栄一 吉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク搬送用のフィード用サーボモータの故
障等の異常が発生しクロスバーを金型と干渉しない位置
まで払い出す際に、部品間の衝突で発生する大きな衝撃
荷重や衝撃エネルギーを迅速かつ確実に吸収し、かつコ
ンパクトでメインテナンスの容易なクロスバー干渉防止
装置を提供する。 【解決手段】 プレスラインL方向に配列された金型位
置でのスライド8の昇降に合わせて、フィード用ピニオ
ン41とフィード用ラックバー43を介してフィード用
サーボモータ44によりプレスラインに沿って搬送動作
を付与されるフィードバー45に、ワーク把持具16を
備えたクロスバー17を金型の配列間隔に対応させてプ
レスラインと直交するように支持するトランスファプレ
ス40であって、スライドの側面25に取付けられ所定
の曲面を有する干渉防止用板カム26と、干渉防止用板
カムとフィード用ラックバーとの間に、干渉防止用板カ
ムによるカムフォロアの変位をプレスライン方向への移
動変位に変換する機構を設けた干渉防止装置47に衝撃
荷重吸収装置46を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスファプレ
スのワークの搬送動作をサーボモータとピニオン・ラッ
ク等の組み合わせにより行う際に、サーボモータの不具
合によるクロスバー干渉防止装置に発生する衝撃荷重を
吸収するクロスバー干渉防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスファプレスでは、金型の
昇降動作とワークの搬送操作とを同期させて行うカム機
構方式が採用されていたが、近年の高速化の要請により
搬送機構をサーボモータとピニオン・ラック等の組み合
わせにした方式が提案されている。しかし、サーボモー
タとピニオン・ラック等の組み合わせによるトランスフ
ァプレスの場合は、スライドの昇降動作とフィード用サ
ーボモータの搬送動作とは独立して駆動している。その
ためフィード用サーボモータに故障等の異常による不具
合が発生すると、ワーク把持具やクロスバーが上下の金
型と干渉し、高価な金型を損傷させ、更にプレスライン
を停止させてワークの生産性を大幅に低下させてしまう
おそれがある。
【0003】そこで、スライドの下降途中より金型が閉
じている間は、クロスバーが待機位置(金型と金型間の
スペース)に保持されるクロスバー干渉防止装置を、本
願出願人が創案し出願した(特願平9−205209
号、未公開)。
【0004】図4はその1例を示す模式図であり、図5
は図4のA−A部の斜視図である。図4において、トラ
ンスファプレス1は、プレスラインLに沿って配置され
たベッド2と、ベッド2上にプレスラインLを挟んで図
示しないタイロッドを内蔵し、対向配置された複数のア
プライト5を介してクラウン3と締結され一体構造体と
したプレスハウジング4からなっている。更に、図示し
ないスライド昇降装置を内蔵したクラウン3からコネク
ティングロッド6を介してアプライト5間を下面に上金
型7を取付けて昇降自在に配置されたスライド8と、ア
プライト5間のベッド2上面の位置に設けたボルスタ9
と、ボルスタ9上に上金型7と対応する下金型10とを
セットし、プレスライン方向に沿って複数のプレス部を
形成している。このスライド昇降装置を作動し夫々のプ
レス部のスライド8を昇降させることによって、上金型
7と下金型10間で自動車の部品であるドアーやルーフ
等のワークWを上流側から絞り(本図に示す左端のプレ
ス部)、トリミング、ピアシング、リストライク等のプ
レス成形工程を同時に行っている。なお、絞りプレス工
程の右隣の空間部は、下流側のプレス成形工程に合わせ
てワークWを図示しない傾斜支持装置で、傾斜角度の調
整等を行うアイドルステイション11である。
【0005】また、ワークWをプレス成形動作とタイミ
ングを合わせて次のプレス成形部に順次搬送させるため
に、プレスラインLと平行して水平方向に移動自在な一
対のフィードバー12が、プレスハウジング4内のスラ
イド8とアプライト5間に対向配置されている。更に、
金型の配列間隔に合わせてワーク搬送方向に移動可能な
キャリッジ13が、図示しないACサーボモータで昇降
自在な昇降用ロッド14を組み込んで配置されている。
昇降用ロッド14の下端部には、一対のフィードバー1
2間を架け渡すように、ワークWをバキュームカップ1
5で吊り下げるワーク把持具16を備えたクロスバー1
7が着脱自在に取付けられている。
【0006】更に、上述のプレスハウジング4のプレス
ラインLの上流側位置には、フィード用サーボモータ
(ACサーボモータ)18と、出力軸19の先端部に取
付けたフィード用ピニオン20と、フィードバー12の
上流側端部近傍に垂直ロッド21で一体的に配置され上
面にラック部22を設けたフィード用ラックバー23に
噛み合わせてフィード用ピニオン・ラック機構24が形
成されている。これによって、フィード用サーボモータ
18の回転駆動力を、フィード用ピニオン20を介して
ラック部22を設けたフィード用ラックバー23に伝
え、フィードバー12をプレスラインL方向に移動させ
て、クロスバー17に搬送動作を付与させている。
【0007】また、図4と図5において、プレスライン
L上流側のスライド8の側面25には、下から上へ向か
って張り出す曲線を有した干渉防止用板カム26が取付
けられている。更に、干渉防止用板カム26とフィード
用ピニオン・ラック機構24のフィード用ラックバー2
3との間には、スライド8の昇降に伴う干渉防止用板カ
ム26の昇降変位をプレスラインL方向の変位に変換し
て、安全装置をなす干渉防止装置27を配置されてい
る。これは、フィード用サーボモータ18の停止等の異
常が発生した場合に、フィードバー12をプレスライン
L方向に押し戻して、スライド8の下面の上金型7及び
ボルスタ9上面の下金型10と干渉しない位置までクロ
スバー17を強制的に払い出ようになっている。
【0008】更に、干渉防止装置27は、図示しない圧
縮エアタンクに接続された空圧式の押付シリンダ28の
押付力により、カムフォロワ29を干渉防止用板カム2
6にプレスラインL方向から押付け、かつ上面にラック
部30を設けた押付用ラックバー31と、フィード用ラ
ックバー23の下流側端面との間に微小の隙間Cを形成
して配置された干渉防止用ラックバー32と、前記ラッ
ク部30と噛み合う動力伝達用ギヤ33と、動力伝達用
ギヤ33に連結されかつ干渉防止用ラックバー32と噛
み合う動力伝達用ギヤ34から構成されている。この構
成によって、プレス運転中、スライド8の昇降に伴う干
渉防止用板カム26の昇降変位により干渉防止用ラック
バー32は、常にフィード用ラックバー23との間に隙
間Cを保持しながら、フィードバー12の搬送動作に追
従して前後に変位できるようになっている。
【0009】プレス運転時に、万一、フィード用サーボ
モータ18の故障等の異常が発生してフィードバー12
の搬送に狂いが生じると、干渉防止装置27の干渉防止
用ラックバー32が、スライド8の下降動作に伴ってプ
レスラインLの上流側に移動するため、この干渉防止用
ラックバー32は上述した微小の隙間C間を、フィード
用ラックバー23の端面に向かって衝突する。従って、
フィードバー12は、プレスラインLの上流側に所定の
距離分、強制的に押し戻される。その結果、連鎖的にク
ロスバー17は、下金型7、10と干渉しない位置まで
強制的に払い出すことができ、高価な金型の破損を防止
できる。
【0010】
【発明が解決しようする課題】しかし、フィード用サー
ボモータ18に故障等の異常が発生し、フィードバー1
2をプレスラインLの上流側に強制的に押し戻す際に、
微小の隙間Cを保持して配置されていた干渉防止用ラッ
クバー32が、フィード用ラックバー23の端面に衝突
する際に大きな衝撃荷重が発生する。大型トランスファ
プレスの場合、この衝撃荷重の発生により周辺の構成部
品を破損し、更には復帰作業のためプレス生産ラインを
停止させるおそれがある。この衝撃荷重を減少させ、又
は吸収させるために出願人は、図5に示すように押付用
ラックバー31の途中に、例えば、金属板・ブロックや
ゴム類等の種々の衝撃荷重吸収部材35を挟み込んだ装
置を検討した。しかし、金属の場合は、変形抵抗の速度
依存性が大きく、また、ゴム材を使用した場合では、衝
撃荷重が移動共に増大し、更に小さな荷重でも変形が発
生する等の問題点があった。
【0011】本発明は、上述した種々の問題点を解決す
るために創案されたものである。すなわち、本発明の目
的はワーク搬送用のフィード用サーボモータの故障等の
異常が発生しクロスバーを金型と干渉しない位置まで払
い出す際に、部品間の衝突で発生する大きな衝撃荷重や
衝撃エネルギーを迅速かつ確実に吸収することができ、
かつコンパクトでメインテナンスが容易なトランスファ
プレスのクロスバー干渉防止装置を提供することにあ
る。
【0012】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、プレ
スライン方向(L)に配列された金型位置でのスライド
(8)の昇降に合わせて、フィード用ピニオン(41)
とフィード用ラックバー(43)を介してフィード用サ
ーボモータ(44)によりプレスラインに沿って搬送動
作を付与されるフィードバー(45)に、ワーク把持具
(16)を備えたクロスバー(17)を金型の配列間隔
に対応させてプレスラインと直交するように支持するト
ランスファプレスであって、スライドの側面に取付けら
れ所定の曲面を有する干渉防止用板カム(26)と、干
渉防止用板カムと前記フィード用ラックバーとの間に、
干渉防止用板カムによるカムフォロアの変位をプレスラ
イン方向への移動変位に変換する機構を設けた干渉防止
装置(47)に衝撃荷重吸収装置(46,65)を設け
たことを特徴とするクロスバー干渉防止装置が提供され
る。
【0013】上述の本発明の構成によれば、スライドの
下降動作に伴い干渉防止用板カムが下降すると、その下
降により干渉防止装置のフィード用ラックバーがプレス
ライン方向上流側へ移動させられるため、フィードバー
の搬送動作に異常が発生してフィードバーが停止して
も、フィード用ラックバーによりフィードバーがプレス
ライン方向上流側又は下流側に押し戻される。この結
果、クロスバーは金型と干渉しない位置まで強制的に払
い出される。これによって、ワーク把持具やクロスバー
の干渉を防止して、上下の金型との干渉による高価な金
型の損傷を防ぐことができる。更に、干渉防止装置に衝
撃荷重吸収装置を設けたので、フィード用ラックバーに
よりフィードバーが、プレスライン方向上流側又は下流
側に押し戻される際に発生する、大きな衝撃荷重や衝撃
エネルギーを迅速かつ確実に吸収できる。
【0014】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
衝撃荷重吸収装置を設けた干渉防止装置は、押付シリン
ダと、押付シリンダの押付力により先端のカムフォロワ
を干渉防止用板カムに接触して押付けかつ途中に衝撃荷
重吸収装置である衝撃荷重吸収体を配置した押付用ラッ
クバーと、押付用ラックバーをプレスライン方向へ摺動
自在に保持する保持体と、フィード用ラックバーとの間
に所定の隙間を保持して配置された干渉防止用ラックバ
ーと、干渉防止用ラックバーと押付用ラックバーとの間
に介在させた動力用ギヤとからなる。この構成によれ
ば、通常の運転時は、押付シリンダの作用で衝撃荷重吸
収体を配置した押付用ラックバーが干渉防止用板カムに
接触して押付けられるため、干渉防止用ラックバーとフ
ィード用ラックバーとの間に所定(微小)の隙間を保持
した状態で、押付用ラックバーを追従させることができ
る。
【0015】更に、前記押付用ラックバーの途中に配置
した衝撃荷重吸収体は、ハニカムサンドイッチ構造体又
は油圧構造体とからなる。この構成によれば、ハニカム
サンドイッチ構造体又は油圧構造体を採用したので、干
渉防止用ラックバーとフィード用ラックバー間で保持さ
れていた微小の隙間を、干渉防止用ラックバーの端面に
向かってフィード用ラックバーが、衝突するように移動
する際に発生する大きな衝撃荷重を容易にかつ迅速に吸
収できる。
【0016】また、前記ハニカムサンドイッチ構造体
は、開口部近傍を予めプリクラッシュを付与させたハニ
カム材からなるハニカムコアと、ハニカムコアの両端面
を保持する保持板とからなる。この構成によれば、クロ
スバー干渉防止装置の作動により上述のような大きな衝
撃荷重が発生しても、ハニカムサンドイッチ構造体の中
核をなすハニカムコア自身がつぶれる(すなわち、座
屈)ことにより衝撃荷重や衝撃エネルギーを迅速かつ確
実に吸収できる。更に、ハニカムコアの両端の開口部近
傍方を予め所定量のプリクラッシュを付与させたので、
大きな衝撃荷重を受けても一定荷重のままハニカムコア
は圧縮方向に変形するので、同時かつ並列的にハニカム
コアが座屈して完全に吸収できる。また、ハニカムコア
が衝撃荷重及び衝撃エネルギーを吸収し座屈して完全に
つぶれても、ハニカムコアのみ交換すればよく短時間に
交換ができる。更に、ハニカムコア自身の単価も安いた
めメインナンス費用も低減できる。また、構成部品が少
ないので、衝撃荷重吸収装置をコンパクトかつ簡素化で
きる。
【0017】更に、前記油圧構造体は、シリンダ部とシ
リンダピストン部とから形成される油圧シリンダと、蓄
圧器と、流量制御弁と、逆止弁と、圧力スイッチと、油
圧源と、これらの機器間を接続する配管とからなる。こ
の構成によっても、高圧大容量の油圧源が必要となる
が、蓄圧器を使用し油圧を制御して衝撃荷重及び衝撃エ
ネルギーを迅速に吸収できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して重複した説明は省略す
る。図1及び図2は、本発明によるクロスバー干渉防止
装置の第1実施形態を示す。図1は、本発明のクロスバ
ー干渉防止装置の全体構成図である。図2は、本発明の
アルミニューム製のハニカム材からなるハニカムコアに
よる衝撃荷重に対する座屈試験データ図である。
【0019】図1に示すように、本発明のトランスファ
プレス40において、夫々のプレス部へのワークWの搬
送と供給は、プレスライン方向Lに配列された金型位置
でのクラウン3から図示しない昇降装置によるスライド
8の昇降に合わせて、フィード用ピニオン41と上面に
ラック部42を有したフィード用ラックバー43を介し
て、フィード用サーボモータ44で駆動されプレスライ
ンLに沿って前進・後退して行う搬送動作と、かつ図示
しない昇降装置で昇降動作を行う左右一対のフィードバ
ー45と、フィードバー45に着脱自在に取付けられ金
型の配列間隔に対応しプレスラインLに直交して支持さ
れるバキュームカップ15等からなるワーク把持具16
を備えたクロスバー17で、金型に対してワーク(パネ
ル)Wを吸着又は開放して行っている。
【0020】また、図1において、プレスラインL上流
側のスライド8の側面25には、所定の、すなわち下か
ら上に向かって上流側に張り出す形状の曲面を有する干
渉防止用板カム26が取付けられている。この干渉防止
用板カム26とフィード用ラックバー43との間には、
スライド8の昇降に伴う干渉防止用板カム26の下降変
位をプレスラインL方向への移動変位に変換し、かつ衝
撃荷重吸収装置46を設けた干渉防止装置47が配置さ
れている。干渉防止装置47は、フィードバー45の搬
送動作が停止する等の異常が発生した時に、フィードバ
ー45をプレスラインLの上流側へ押し戻して、スライ
ド8の下面の上金型7及びボルスタ9上の下金型10と
干渉しない位置までクロスバー17を強制的に払い出
す。これにより、ワーク把持具やクロスバーと上下金型
との干渉を防止して、高価な金型の損傷を防ぐことがで
きる。
【0021】更に、干渉防止装置47は、下面に図示し
ないラック部を有しかつ圧縮エアタンク48に接続され
た空気式の押付シリンダ49と、押付シリンダ49のピ
ストンロッド部先端に取付けたカムフォロワ50と、押
付シリンダ49により付与された押付力をカムフォロワ
50で干渉防止用板カム26に接触して押付けかつ途中
に衝撃荷重吸収装置46である衝撃荷重吸収体51を配
置した押付用ラックバー52とからなっている。また、
押付用ラックバー52は、保持体53によってプレスラ
インL方向へ摺動自在に保持されている。なお、フィー
ド用ラックバー43との間に干渉防止用ラックバー54
が所定の隙間Cを保持して配置され、まかつ干渉防止用
ラックバー54と押付用ラックバー52との間には、夫
々噛み合って駆動する複数の動力用ギヤ55乃至58が
配置されている。また、動力用ギヤ58は、押付シリン
ダ49下面の図示しないラック部と噛み合っている。
【0022】図1と図2において、押付用ラックバー5
2の途中に配置した衝撃荷重吸収体51は、軽量で曲げ
や圧縮に強いハニカムサンドイッチ構造体を使用してい
る。なお、ハニカムサンドイッチ構造体は、両端の開口
部近傍を予めプリクラッシュを付与させた断面形状が六
角形や四角形及び正弦波形等の例えば、アルミニウム製
のハニカム材からなる厚さTのハニカムコア60と、ハ
ニカムコア60の両端面を保持する保持板61とから構
成されている。万一、フィード用サーボモータ44に故
障等で異常が発生し、フィードバー45をプレスライン
Lの上流側に強制的に押し戻す際に、微小の隙間Cを保
持して配置されていた干渉防止用ラックバー54がフィ
ード用ラックバー43の端面に衝突し、大型ドランスフ
ァープレスの場合約100tonという大きな衝撃荷重
が発生する。このようにクロスバー干渉防止装置の作動
により大きな衝撃荷重が発生しても、ハニカムサンドイ
ッチ構造体の中核をなすハニカムコア自身がつぶれる
(すなわち、座屈)ことにより衝撃荷重や衝撃エネルギ
ーを迅速かつ確実に吸収できる。更に、ハニカムコアの
両端の開口部近傍方をセット時に、予め所定量のプリク
ラッシュ(図2)を付与させてあるので、大きな衝撃荷
重を受けても一定荷重のままハニカムコアは圧縮方向に
へんけいするので、同時かつ並列的にハニカムコアが座
屈して、衝撃荷重を完全に吸収できる。なお、ハニカム
コアが衝撃荷重及び衝撃エネルギーを吸収し座屈して完
全につぶれても、ハニカムコアのみ交換すればよく交換
作業も短時間にできる。更に、ハニカムコア自身の単価
も安いためメインナンス費用も低減できる。また、構成
部品が少ないので、衝撃荷重吸収装置をコンパクトかつ
簡素化できる。
【0023】図3は、本発明によるクロスバー干渉防止
装置の第2実施形態を示す全体構成図である。図3に示
すように、本発明の衝撃荷重吸収装置65である押付用
ラックバー66の途中の配置した衝撃荷重吸収体67
は、油圧構造体(鎖線で示す一部断面部)68である。
更に、油圧構造体68は、シリンダ部69とシリンダピ
ストン部70とから形成される油圧シリンダ71と、主
要機器である蓄圧器(アキュムレータ)72と、流量制
御弁73と、逆止弁74と、圧力スイッチ75と、所定
の圧油を保持する油圧源76と、これらの機器間を接続
する配管77とからなる。なお、この他の部分は第1実
施形態に示したものと同様な構成である。従って、高圧
大容量の油圧源が必要となるが、フィード用ラックバー
によりフィードバーがプレスライン方向上流側又は下流
側に押し戻される際に衝撃荷重及び衝撃エネルギーが発
生した場合は、シリンダ部69に挿入・封入されていた
高圧大容量の圧油を瞬時にアキュムレータ側に送り込ん
で、迅速に衝撃荷重を吸収できる。
【0024】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、例えば、ハニカム材のハニカムコアの材質を薄板
の鋼材や銅材等としてもよいこと、その他本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】上述したように、本発明のクロスバー干
渉防止装置によれば、フィード用サーボモータに故障等
による異常時に金型が、干渉により破損するのを防ぐた
めに金型間からクロスバー等を払い出す際に発生する大
きな衝撃荷重や衝撃エネルギーを、予めプリクラッシュ
を付与したハニカム材等の衝撃吸収体を使用して迅速か
つ完全に吸収でき、更にメインテンス時間も短縮化でき
る、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクロスバー干渉防止装置の第1実施形
態を示す全体構成図である。
【図2】ハニカムコアによる衝撃荷重に対する座屈試験
データ図である。
【図3】本発明のクロスバー干渉防止装置の第2実施形
態を示す全体構成図である。
【図4】従来のクロスバー干渉防止装置を示す全体構成
図である。
【図5】図4のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1、40 トランスファプレス 2 ベッド 3 クラウン 4 プレスハウジング 5 アプライト 6 コネクティングロッド 7 上金型 8 スライド 9 ボルスタ 10 下金型 11 アイドルステイション 12、45 フィードバー 13 キャリッジ 14 昇降用ロッド 15 バキュームカップ 16 ワーク把持具 17 クロスバー 18、44 フィード用サーボモータ(ACサーボモー
タ) 19 出力軸 20、41 フィード用ピニオン 21 垂直ロッド 22、30、42 ラック部 23、43 フィード用ラックバー 24 フィード用ピニオン・ラック機構 25 側面 26 干渉防止用板カム 27、47 干渉防止装置 28、49 押付シリンダ 29、50 カムフォロワ 31、52、66 押付用ラックバー 32、54 干渉防止用ラックバー 33、34 動力伝達用ギヤ 35 衝撃荷重吸収部材 46、65 衝撃荷重吸収装置 48 圧縮エアタンク 51、67 衝撃荷重吸収体 53 保持体 55、56、57、58 動力用ギヤ 60 ハニカムコア 61 保持板 68 油圧構造体 69 シリンダ部 70 シリンダピストン部 71 油圧シリンダ 72 蓄圧器(アキュムレータ) 73 流量制御弁 74 逆止弁 75 圧力スイッチ 76 油圧源 77 配管 L プレスライン W ワーク(パネル) C 隙間 T 厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 義雄 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内 (72)発明者 柏崎 昭宏 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 吉井 栄一 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスライン方向(L)に配列された金
    型位置でのスライド(8)の昇降に合わせて、フィード
    用ピニオン(41)とフィード用ラックバー(43)を
    介してフィード用サーボモータ(44)によりプレスラ
    インに沿って搬送動作を付与されるフィードバー(4
    5)に、ワーク把持具(16)を備えたクロスバー(1
    7)を金型の配列間隔に対応させてプレスラインと直交
    するように支持するトランスファプレスであって、 スライドの側面に取付けられ所定の曲面を有する干渉防
    止用板カム(26)と、干渉防止用板カムと前記フィー
    ド用ラックバーとの間に、干渉防止用板カムによるカム
    フォロアの変位をプレスライン方向への移動変位に変換
    する機構を設けた干渉防止装置(47)に衝撃荷重吸収
    装置(46,65)を設けたことを特徴とするクロスバ
    ー干渉防止装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃荷重吸収装置(46,65)を
    設けた干渉防止装置(47)は、押付シリンダ(49)
    と、押付シリンダの押付力により先端のカムフォロワ
    (50)を干渉防止用板カム(26)に接触して押付け
    かつ途中に衝撃荷重吸収装置(46,65)である衝撃
    荷重吸収体(51,67)を配置した押付用ラックバー
    (52,66)と、押付用ラックバーをプレスライン方
    向へ摺動自在に保持する保持体(53)と、フィード用
    ラックバー(43)との間に所定の隙間を保持して配置
    された干渉防止用ラックバー(54)と、干渉防止用ラ
    ックバーと押付用ラックバーとの間に介在させた動力用
    ギヤ(55,56,57,58)とからなる、ことを特
    徴とする請求項1に記載のクロスバー干渉防止装置。
  3. 【請求項3】 前記押付用ラックバー(52,66)の
    途中に配置した衝撃荷重吸収体(51,67)は、ハニ
    カムサンドイッチ構造体(60)又は油圧構造体(6
    8)とからなる、ことを特徴とする請求項1に記載のク
    ロスバー干渉防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ハニカムサンドイッチ構造体(6
    0)は、開口部近傍を予めプリクラッシュを付与させた
    ハニカム材からなるハニカムコアと、ハニカムコアの両
    端面を保持する保持板とからなる、ことを特徴とする請
    求項1に記載のクロスバー干渉防止装置。
  5. 【請求項5】 前記油圧構造体(68)は、シリンダ部
    (69)とシリンダピストン部(70)とから形成され
    る油圧シリンダ(71)と、蓄圧器(72)と、流量制
    御弁(73)と、逆止弁(74)と、圧力スイッチ(7
    5)と、油圧源(76)と、これらの機器間を接続する
    配管(77)とからなる、ことを特徴とする請求項1に
    記載のクロスバー干渉防止装置。
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