JPH11309221A - 消防車の脱酸素空気噴射装置 - Google Patents

消防車の脱酸素空気噴射装置

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JPH11309221A
JPH11309221A JP10156596A JP15659698A JPH11309221A JP H11309221 A JPH11309221 A JP H11309221A JP 10156596 A JP10156596 A JP 10156596A JP 15659698 A JP15659698 A JP 15659698A JP H11309221 A JPH11309221 A JP H11309221A
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JP
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air
fire
water
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deoxygenated
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JP10156596A
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Tadaaki Ikeda
忠章 池田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】消火に使用した水による弊害を軽減するため、
脱酸素空気による噴霧による消火を行うための消防車の
脱酸素空気噴射装置の提供。 【解決手段】消防車にピロガロールのアルカリ性溶液1
6を満たした攪拌室、空気貯留タンク7、エヤーポンプ
12及び水タンク9を備え、エヤーポンプで圧縮された
空気を撹拌室に導びき脱酸素空気を貯留タンクに貯え、
ノズルにおいて、脱酸素空気により噴霧状態とした水霧
を噴射する。これにより少量の水で消火を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】住宅やホテルや高層マンション等、建物
の火事の消火には通常、消防車が出動して水がかけられ
ます。訓練された消防署員の活躍によりやがて火事は消
し止められます、問題なのは消火後です、確かに火事は
鎮火したものの消火に要した水の使用量は莫大なもので
す、消火にかかる時間が長くかかればかかるほど使用量
は増大します、火災現場は人が近寄れぬほどの洪水とな
ります、ましてや火元が高層マンション等の上階となれ
ば、階下の住人はたまったものではありません、火事の
災害よりも水害による二次災害のほうが深刻です、本発
明は建物の中で燃え盛る炎を瞬時に消し止め、消火に要
する時間を短縮し,消火水による二次災害を無くすこと
を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】住宅やホテル或いは高層マンション等で
火事の発生が通報されると、いち早く消防車が出動して
水がかけられます。火事の鎮火は燃え広がる火の勢いと
水の量との力ら比べとなり、火の勢いが大きいほどに時
間がかかり水の使用量は莫大なものとなります、又、火
が天井裏などの水の掛かりにくい場所の場合は、消防署
員が屋根を破ったり、壁を壊すなど危険な作業をして消
火をしなければなりませんでした。火事を消火する方法
としては、この他に化学消防車やヘリコプターによる消
火剤散布がありますが、かかる費用や人体の安全性及び
悪臭などの環境汚染から、油火災や航空機事故、山火
事、化学薬品工場などの特殊な火事にのみ行なわれま
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃焼の3条件を箇条書
きに整理すると次のようにまとめる事ができます。 燃える物質があること、 その物質の温度が引火点以上であること、 酸素があること、 つまり火を消すためには、この3条件のどれか一つを取
り去れば良いのです、従来の水をかける消火は,条件の
とととをうまく合わせ持つ消火方法です、燃える
物質に水分を含ませて燃えずらい状態に変化させ、その
物質の温度を引火点以下にします、更に発生する水蒸気
は、酸素の補給を妨げる働きを助けます。完璧に近い消
火法ですが、しかし難点があります、消火に時間がかか
り、そのために莫大な水を必要とすることです。瞬時に
して火が消せるなら水は少量で済み、火事災害を最小限
に抑えることができるのです。本発明は、燃え盛る炎を
脱酸素空気と水蒸気で包み込み、酸素の補給を断つ事に
よって火事を鎮火する、消防車の脱酸素空気噴射装置で
す。無限にある空気から酸素を取り除き、いかにして大
量の脱酸素空気を作り出すか、次にどの様にして水蒸気
を発生させるか、又どの様にして火元を酸欠にすかを課
題としています。
【0004】
【課題を解決するための手段】火消し壺の中に炭火を入
れて蓋をすると、いとも簡単に火を消すことができま
す,これは酸素の補給を断つからです、住宅やホテル或
いは高層マンション等での火事においても、何等かの方
法で酸素の補給を断てば火を消すことができるのです。
近年の建物の外壁は、不燃材が多く使用されており、気
密性も高くなっています、建て物の中で火事が発生して
も炎が外壁まで燃え移るには、かなりの時間を要しま
す、このような場合、建て物が火消し壺の役割を果たし
ます。 次にどの様な方法をもって蓋をするかです、現
実には建物に蓋をすることは不可能にちかい話です。し
かし問題の解決は、酸素の補給を妨げられれば良いわけ
で、外から入り込む空気の侵入をシャツトアウトすれ
ば、蓋をしたのと同じ効果が得られます、本発明では建
物の内部に、空気中の酸素を取り除いた無酸素に近い空
気と、水蒸気を吹き込む事により、その効果を創出し
た。本発明の消防車における脱酸素空気噴射装置は、図
2に示すように空気貯溜タンク(7)の中に、エヤーポ
ンプ(12)により圧縮した大量の脱酸素空気を蓄える
ことができます、脱酸素空気はホース(10)の先のノ
ーズル(18)から一気に建物の中に吹き込むことがで
きます、建物の中では、激しい対流が起きていますから
脱酸素空気は、火元に吸い寄せられます、ノーズル(1
8)の先から猛烈に吹き出す脱酸素空気は、建物の中を
満たし気圧が高くなり、やがて外に吹き出します、その
ために外から入り込んでいた空気は、建物の中に入るこ
とが出来なくなります。つまり猛烈に吹き込まれる脱酸
素空気は火消し壺の蓋の役目をするのです、又脱酸素空
気を噴射するノーズル(18)の先端部には、図4に示
すように送水管(11)より水(8)が送られてきます
ので水(8)は霧(19)となり噴霧します、霧(1
9)は火元に近寄ると炎の熱で気化して水蒸気となり、
更に膨脹して建物内に充満し炎を包み込みます、火事の
炎は両者により酸素の補給を断たれるです。
【0005】
【発明の構成】空気貯溜タンク(7)の中に、脱酸素空
気を溜め込むため、本発明では次のようにした、図1に
示すように複数の撹拌室A(3)B(4)C(5)D
(6)を設けた、次に図2に示すようにそれぞれの撹拌
室の中を、ピロガロールのアルカリ性溶液(16)で満
たします、空気吸い込み口(2)より吸い込まれた空気
は,エヤーポンプ(12)により圧縮され撹拌室A
(3)の中に押し込まれます,撹拌室の中には、モータ
ー(15)により回転する回転翼(14)が,ピロガロ
ールのアルカリ性溶液(16)と空気とを撹拌します。
空気は溶液と混ざりあいながら撹拌室の底部から上部へ
と移動します、この時ピロガロールのアルカリ性溶液
(16)は溶媒となり空気中の酸素を非常に良く吸収し
てゆきます。空気は更に撹拌室A(3)から撹拌室B
(4)撹拌室C(5)へと移動します、その都度ごとに
酸素を奪われ脱酸素空気となり空気貯溜室(7)に溜め
られます。空気貯溜タンク(7)は高圧に耐える構造に
することにより、コンプレッサーと同様の働きをします
ので、空気貯溜タンク(7)にはかなりの量の脱酸素空
気を詰め込むことができます。火事の消火の際に脱酸素
空気が消費されて空気貯溜タンク(7)内の圧力が低下
すると、エヤーポンプ(12)が作動して脱酸素空気が
生産されるので、空気貯溜タンク(7)は常に満たされ
た状態を保ちます。いっ方、脱酸素空気を噴射するノー
ズルの(18)の先端部には、図4に示すように送水管
(11)より水(8)が送られてきますので、水(8)
は勢い良く吐き出される脱酸素空気の力で霧(19)と
なり建物の中に噴霧します、霧(19)は炎の熱で気化
して水蒸気となり、建物内に充満し火元を包み込み酸素
の補給を断つ働きをたすけます。
【0006】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次ぎに記載する効果を奏する。
【0007】住宅やホテル或いは高層マンション等、建
物内部の火事において、脱酸素空気と(17)霧(1
9)の噴射による消火方は、従来の水をかける消火に比
べて非常に短時間で火を消すことができる。
【0008】火が消し止められた後の水による二次災害
を抑制することができる。
【0009】消火剤など化学物質を使用しないので悪臭
や有毒かガスを発生することがなく、環境に優しい。
【0010】極めて短時間で火を消すことができるの
で、人命の救助に貢献する。
【0011】水をかけての消火では、火が天井裏など、
水の回りにくい場所の場合、屋根を破ったり、壁を壊す
等の危険な作業が伴いましたが、脱酸素空気と水蒸気は
天井裏などに、簡単に侵入して炎を包み込み消火します
ので危険な作業を、省くことが出来ます。
【図面の簡単な説明】
【図1】消防車(1)と脱酸素空気噴射装置の構造を示
す平面図である。
【図2】撹拌室A(3)と撹拌室D(6)及び空気貯溜
タンク(7)の内部の構造を示す縦断面図である。
【図3】空気貯溜タンク(7)の内部の構造を示す縦断
面図である。
【図4】ノーズル(18)の内部の構造を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 消防車、 2 空気吸い込み口 3 撹拌室A 4 撹拌室B 5 撹拌室C 6 撹拌室D 7 空気貯溜タンク 8 水 9 水タンク 10 ホース 11 送水管 12 エヤーポンプ 13 送風管 14 回転翼 15 モーター 16 ピロガロールのアルカリ性溶液 17 脱酸素空気 18 ノーズル 19 霧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧に耐えうる空気貯溜タンク(7)と、
    複数の撹拌室A(3)B(4)C(5)D(6)を合わ
    せ持つ消防車(1)において、撹拌室A(3)B(4)
    C(5)D(6)の中を、ピロガロールのアルカリ性溶
    液(16)で満たします、撹拌室A(3)の下部からエ
    ヤーポンプ(12)により空気を送り込見ます、空気
    は、ピロガロールのアルカリ性溶液(16)の中を通過
    し上部へと移動します、空気はモーター(15)により
    回転する、回転翼(14)で撹拌されます、この事によ
    りピロガロールのアルカリ性溶液(16)は溶媒とな
    り、空気中の酸素を非常に良く吸収します、空気は撹拌
    室A(3)〜B(4)〜C(5)〜D(6)と移動しな
    がら、やがて脱酸素空気(17)となり空気貯溜タンク
    (7)内に蓄えられます。
  2. 【請求項2】図4に示すように脱酸素空気(17)を噴
    射するノーズル(18)の先端部には、送水管(11)
    を通って送られる水(8)が吐き出されます、この事に
    よりノーズル(18)から猛烈に吹き出される脱酸素空
    気(17)は、水(8)を霧(19)に変化させます、
    脱酸素空気(17)と霧(19)は混りあって、混合気
    体となって噴射します、霧(19)は火事の熱で水蒸気
    に変化しながら膨脹し、脱酸素空気(17)と共に燃え
    盛る炎を包み込みます、炎は酸素の補給を断たれ瞬時に
    して鎮火します。
JP10156596A 1998-04-27 1998-04-27 消防車の脱酸素空気噴射装置 Pending JPH11309221A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103432699A (zh) * 2013-08-13 2013-12-11 陈博 客运车载消防系统
CN104147727A (zh) * 2014-08-26 2014-11-19 王会智 一种灭火用液体灭火剂罐车

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103432699A (zh) * 2013-08-13 2013-12-11 陈博 客运车载消防系统
CN103432699B (zh) * 2013-08-13 2016-08-17 陈博 客运车载消防系统
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Effective date: 20040120

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