JPH11308231A - 通信リソース予約方法 - Google Patents

通信リソース予約方法

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JPH11308231A
JPH11308231A JP11119398A JP11119398A JPH11308231A JP H11308231 A JPH11308231 A JP H11308231A JP 11119398 A JP11119398 A JP 11119398A JP 11119398 A JP11119398 A JP 11119398A JP H11308231 A JPH11308231 A JP H11308231A
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JP11119398A
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Tetsuya Yokoya
哲也 横谷
Tachiki Ichihashi
立機 市橋
Nobuhiro Tsubone
宣宏 坪根
Kazunori Odaka
一紀 小高
和幸 ▲か▼島
Kazuyuki Kashima
Keiichi Soda
圭一 曽田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATMネットワークにおけるシグナリング手
順を使用し、事前予約通信と即時予約通信のためのリソ
ースおよびコネクション情報を共有する通信リソース予
約方法を実現する。 【解決手段】 送信ユーザ端末2aが事前予約を要求す
るために送信するSETUPメッセージを、交換機1
a,1bではそのプロトコル処理部13で受信して解析
し、結果として、その事前予約を受け付けた場合には、
予約指定時刻にリソースおよびコネクション情報を通信
するために必要な情報の確保を行い、スイッチング処理
部12でのルーチング情報をルーチング処理部11に設
定して、そのSETUPメッセージを受信ユーザ端末3
aまで転送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ATMネットワ
ークにおける通信のためのリソースを予約する通信リソ
ース予約方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ATMネットワークの特徴の一つに通信
経路(以下、コネクションと呼ぶ)の設定と、そのコネ
クションのリソース確保の分離がある。ここで、リソー
スとはネットワーク内の通信帯域(ビットレート)を指
すものとし、以後の説明においては、リソースは具体的
には通信帯域を指すものとする。例えばISDNなどの
従来の通信では、コネクションを設定すると、そのため
のリソースについても同時に確保されていた。これは、
従来の通信では、1コネクション当たりのリソースが固
定となっているためである。特に端末と交換機の間で
は、1コネクションが1物理インタフェースに相当し、
コネクション当たりのリソースは物理インタフェースの
転送能力と同一となる。また、同一の物理インタフェー
スを分割して複数のコネクションを設定することなどは
不可能であった。
【0003】しかしながら、ATMネットワークでは、
多彩なアプリケーション間の通信がコネクション上で行
われるために、コネクションへの割り当てリソースも多
様化し、そのため、例えばATMに関する概要を規定し
たITU−Tの勧告I.211等では、コネクション設
定を行う際に、経路設定を行う機能とリソースを確保す
る機能が別々に定義されている。
【0004】上記のATMネットワークでは、コネクシ
ョン設定としてユーザ端末間の通信経路が確定し、その
前提でリソース予約を行う。この際のリソース予約方法
としては以下の2通りがある。 1.情報転送時にリソース予約を行う(以後、即時予約
通信と呼ぶ)。 2.前もって情報転送時刻を指定してリソース予約を行
う(以後、事前予約通信と呼ぶ)。
【0005】上記2の事前予約通信は、TV会議や大容
量のファイル転送といった、実際に情報転送を行う時間
が予め判っているようなアプリケーションにとっては有
効な方式である。これらに関する従来の技術が記載され
た文献としては、特開平6−225301号公報、特開
平5−236132号公報、特開平4−291860号
公報などがある。
【0006】以下、それらについて説明する。図22は
これらの従来の技術、およびこの発明の通信リソース予
約方法において想定しているネットワーク構成を示すブ
ロック図である。図において、1aは#1交換機、1b
は#2交換機、2aは#1送信ユーザ端末、2bは#2
送信ユーザ端末、3aは#1受信ユーザ端末、3bは#
2受信ユーザ端末である。
【0007】図23は上記特開平6−225301号公
報で述べてられいる従来の技術におけるプロトコルのシ
ーケンスを示すシーケンス図である。また、図24はこ
の図23に示すシーケンスにおいてやりとりされるメッ
セージの形式を示した説明図であり、図24(a)は予
約要求メッセージの形式、図24(b)は結果がOKの
時の応答メッセージの形式、図24(c)は結果がNG
の時の応答メッセージの形式をそれぞれ示している。
【0008】以下に、上記特開平6−225301号公
報に示された従来の技術における動作について説明す
る。図23に示すように、送信ユーザ端末の一方(例え
ば、#1送信ユーザ端末2a)は、図24(a)に示す
形式の予約要求メッセージを受信ユーザ端末の一方(例
えば、#1受信ユーザ端末3a)に対して送信する。そ
れを受信した#1受信ユーザ端末3aでは、当該予約要
求メッセージに記載された利用日、利用時間に回線にま
だ空がある場合には、図24(b)に示す応答メッセー
ジ(結果=NG)を#1送信ユーザ端末2aに対して返
送する。また、その時間帯に回線が既に塞がっている場
合には、図24(c)に示す応答メッセージ(結果=N
G)を返送する。その際、この図24(c)の応答メッ
セージ(結果=NG)には、#1送信ユーザ端末2aの
利用できる時間帯が代替案として示されている。ただ
し、この特開平6−225301号公報に示された従来
の技術においては、#1交換機1aおよび#2交換機1
bにおけるメッセージの処理については規定されていな
い。
【0009】また、図25は上記特開平5−23613
2号公報で述べられている従来の技術におけるプロトコ
ルのシーケンスを示すシーケンス図である。なお、この
図25では、図22における#1交換機1aと#2交換
機1bを交換機1で、#1送信ユーザ端末2aと#2送
信ユーザ端末2bを送信ユーザ端末2で、#1受信ユー
ザ端末3aと#2受信ユーザ端末3bを受信ユーザ端末
3で、それぞれ代表させて示している。
【0010】以下、この特開平5−236132号公報
に示された従来の技術の動作について説明する。送信ユ
ーザ端末2は、予約要求を交換機1に対して行う。交換
機1は、予約を受け付けた場合は、送信ユーザ端末2に
その旨を応答として伝え、予約要求に示された通信時刻
になると、送信ユーザ端末2および受信ユーザ端末3に
対する接続要求を自律的に送信し、コネクションの設定
を行う。
【0011】ここで、この特開平5−236132号公
報に示された従来の技術と、上記特開平6−22530
1号公報に示された従来の技術との違いは、受信ユーザ
端末3が事前予約を認識するか否かの点にある。この特
開平5−236132号公報に示された従来の技術の場
合には、受信ユーザ端末3は、事前予約については知ら
ず、通信開始時刻時点であたかも事前予約を行わない即
時予約通信と同様の振る舞いをする。
【0012】さらに、図26は上記特開平4−2918
60号公報で述べられている従来の技術におけるプロト
コルのシーケンスを記述したシーケンス図であり、ここ
では、図22に示す#1送信ユーザ端末2aが#1受信
ユーザ端末3aとの通信を予約し、その予約指定時刻に
#2送信ユーザ端末2bと#1受信ユーザ端末3aが別
の通信を行っている場合について示している。
【0013】以下にその動作を説明する。#1送信ユー
ザ端末2aは、#1受信ユーザ端末3aとの通信のため
に予約要求を送信する。この予約が成立した後に、#2
送信ユーザ端末2bと#1受信ユーザ端末3aとの間で
通信が開始されたとする。#1送信ユーザ端末2aが予
約した時刻になると、#1送信ユーザ端末2aは接続要
求を送信する。しかしながら、この時点で、#1受信ユ
ーザ端末3aは#2送信ユーザ端末2bとの通信を継続
している。そのために、#1受信ユーザ端末3aより#
2送信ユーザ端末2bに対して通信の切断要求を送信し
て、この間の通信を強制終了させる。これにより、以後
予約通りに、#1送信ユーザ端末2aと#1受信ユーザ
端末3aの間の通信が行われる。
【0014】なお、この特開平4−291860号公報
に示された従来の技術では、サーバと呼ばれる予約管理
端末を介して予約を行うことも述べられている。図27
はそのような場合の通信リソース予約方法において想定
されているネットワーク構成を示すブロック図である。
図において、4がそのサーバである。図示の例では、サ
ーバ4は#1交換機1aに収容されている。また、図2
8はこのような従来の技術におけるプロトコルのシーケ
ンスを示すシーケンス図である。このサーバ4を介して
予約を行う場合、多地点TV会議のような3つ以上のユ
ーザ端末間で通信を行う場合に、容易にコネクション設
定の予約が行われる。この図28には、#1送信ユーザ
端末2aと#1受信ユーザ端末3a、および#1送信ユ
ーザ端末2aと#1受信ユーザ端末3aの間で通信を行
う場合について示している。
【0015】以下にその動作を説明する。まず、#1送
信ユーザ端末2aよりサーバ4に対して予約要求が送信
される。その結果、サーバ4は、#1受信ユーザ端末3
aおよび#2受信ユーザ端末3bに対して予約要求を送
信し、コネクションの設定可否について問い合わせる。
サーバ4は、#1受信ユーザ端末3aおよび#2受信ユ
ーザ端末3bより応答を受け取ると、予約可否状態につ
いての応答を#1送信ユーザ端末2aに対して返送す
る。なお、ここでも、各交換機1a,1bとの協調動作
については言及していない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信リソース予
約方法は以上のように構成されているので、各ユーザ端
末2a,2b,3a,3bが接続されている物理的な回
線が空いているか否かのみによって接続制御が行われて
おり、全てコネクション設定に関連するものである。従
って、上記従来の技術が記載されている文献には、AT
MフォーラムあるいはITU−Tで規定されている、A
TMネットワークで使用されるコネクション設定とリソ
ース予約に関する手順との整合、各交換機1a,1bに
おけるリソース管理方式についての記述は無く、また、
コネクション設定を行う際の複数の交換機1a,1b間
での連動についても規定されておらず、ATMネットワ
ークのような物理的な回線上に論理的なコネクション設
定を行い、そのコネクション単位にリソース予約を行う
概念があるような場合には、手順として不十分であると
いう課題があった。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、ATMネットワークで使用さ
れているコネクション設定、およびリソースを予約する
ためのシグナリング手順と整合して、ユーザに利便性を
与える事前リソース予約プロトコルを規定する通信リソ
ース予約方法を得ることを目的とする。
【0018】また、この発明は、交換機におけるリソー
ス管理方式について規定する通信リソース予約方法を得
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る通信リソ
ース予約方法は、交換機のプロトコル処理部で、受信し
た予約要求メッセージを解析し、その事前予約を受け付
けた場合には、予約指定時刻にリソースおよびコネクシ
ョン情報を通信するために必要な情報を確保して、スイ
ッチング処理部でのルーチング情報をルーチング処理部
に設定するようにしたものである。
【0020】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、即時予約通信の受付可否の判定を、即時予約通信
が終了するまでの時間分布より計算し、先に予約されて
いる事前予約通信の予約指定時刻の時点で即時予約通信
が継続している可能性に基づいて行うようにしたもので
ある。
【0021】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、事前予約通信の受付可否の判定を、即時予約通信
が終了するまでの時間分布より計算し、当該事前予約通
信の予約指定時刻の時点で即時予約通信が継続している
可能性に基づいて行うようにしたものである。
【0022】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、必要な情報を事前に予約した後、一旦通信を終了
させ、予約指定時刻に再び予約要求を行って、その時点
で事前に予約した情報を利用可能にし、交換機による事
前予約通信に関する処理を行うようにしたものである。
【0023】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、発呼側のユーザ端末と着呼側のユーザ端末の間
で、予約要求メッセージとそれに対する応答メッセージ
をやりとりして、必要な情報を事前に予約し、その後、
解放メッセージを発呼側のユーザ端末から着呼側のユー
ザ端末へ送ることで、通信を一旦終了させるようにした
ものである。
【0024】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、着呼側のユーザ端末が、発呼側のユーザ端末から
の予約要求メッセージに対して、予約が成功した旨とコ
ネクションに関する情報を付加した応答メッセージを発
呼側のユーザ端末に返送することで、必要な情報を事前
に予約するとともに、この応答メッセージにて、通信を
一旦終了させるようにしたものである。
【0025】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、交換機による事前予約通信に関する処理を行う場
合に、必要な情報を事前に予約した後、直ちに予約され
た通信を可能とし、通信に必要なリソースの確保につい
ては、予約指定時刻になって初めて行うようにしたもの
である。
【0026】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、交換機に事前予約処理を集中的に行うサーバを接
続し、収容している発呼側のユーザ端末からの予約要求
メッセージを認識した交換機よりサーバに対して予約依
頼を行い、サーバは予約可能であれば通信経路上の各交
換機に対してそれを通知し、発呼側のユーザ端末からの
予約要求メッセージを認識した交換機は、その通知を認
識すると、その予約要求メッセージを通信経路上に転送
するようにしたものである。
【0027】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、収容している発呼側のユーザ端末からの予約要求
メッセージを認識した交換機より、その予約要求メッセ
ージの転送を受けたサーバは、予約可能であれば通信経
路上の各交換機にそれを通知すると同時に、着呼側のユ
ーザ端末に対してその予約要求メッセージを転送するよ
うにしたものである。
【0028】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、事前予約通信における予約要求を、事前予約判定
機能で長期的予約管理機能に登録されている他の事前予
約通信の状況を考慮して、また即時予約通信における予
約要求を、即時予約通信判定機能で現状使用管理機能で
管理されている現在のネットワークの使用状態、および
短期的予約管理機能で管理されている予約指定時刻の迫
った事前予約通信の状況を考慮してそれぞれ処理し、事
前予約判定機能による処理にて予約可能と判定された場
合には長期的予約管理機能の内容を、即時予約判定機能
の処理にて予約可能と判定された場合には現状使用管理
機能の内容をそれぞれ更新し、事前予約通信においては
さらに、予約指定時刻の迫った通信に関する管理情報を
長期的予約管理機能から短期的予約管理機能に移すよう
にしたものである。
【0029】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、交換機のプロトコル処理部内に、事前予約判定機
能、即時予約判定機能、長期的予約管理機能、短期的予
約管理機能、現状使用管理機能の全てを配置するように
したものである。
【0030】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、サーバ内に、事前予約判定機能、および長期的予
約管理機能を、交換機のプロトコル処理部内に、即時予
約判定機能、短期的予約管理機能、および現状使用管理
機能をそれぞれ配置するようにしたものである。
【0031】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、ユーザ端末が予約したい時刻を時間幅をもって予
約要求メッセージに設定することを許容し、そのような
予約要求メッセージを受信したネットワークでは、時間
幅をもって設定された予約したい時刻の中から、実際に
予約できる候補を選んでユーザ端末に提示し、ユーザ端
末では提示された候補の中から予約したい時間帯を選
び、それに基づく予約要求メッセージをネットワークに
対して再送信するようにしたものである。
【0032】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、ユーザ端末より送信される予約要求メッセージ
に、予約したい時刻を明確に設定するとともに、予約し
たい時刻を時間幅をもって設定することを許容し、それ
を受信したネットワークでは、明確に設定された時刻に
リソースが確保できなかった場合に、時間幅をもって設
定された時刻の中から実際に予約できる候補を選んでユ
ーザ端末に提示するようにしたものである。
【0033】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、通信の予約に際して、実際に通信を行うユーザ端
末とは異なるユーザ端末より送信した予約要求メッセー
ジを、実際に通信を行うユーザ端末まで転送し、あたか
も実際に通信を行うユーザ端末とその通信相手となるユ
ーザ端末の間で予約を行っているように見せ、予約が完
了した時点で、前記予約要求メッセージに対する応答メ
ッセージを、実際に通信を行うユーザ端末から予約要求
メッセージを送信したユーザ端末まで転送するようにし
たものである。
【0034】また、この発明に係る通信リソース予約方
法は、予約時点で、実際に通信を行うユーザ端末あるい
はその通信相手のユーザ端末が使用できない場合に、そ
れらのユーザ端末を収容している交換機が、当該ユーザ
端末の代行処理を行うようにしたものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による通
信リソース予約方法におけるプロトコルのシーケンスを
示すシーケンス図であり、図22はこの発明および従来
の通信リソース予約方法において想定しているネットワ
ーク構成を示す図である。図において、1aは#1交換
機、1bは#2交換機であり、それらは中継回線によっ
て互いに接続されている。2aは#1交換機1aに収容
された発呼側のユーザ端末としての#1送信ユーザ端末
であり、2bは同じく#2送信ユーザ端末である。3a
は#2交換機1bに収容された着呼側のユーザ端末とし
ての#1受信ユーザ端末であり、3bは同じく#2受信
ユーザ端末である。ネットワークは、これら#1送信ユ
ーザ端末2a、#2送信ユーザ端末2bと、#1受信ユ
ーザ端末3a、#2受信ユーザ端末3b、および#1交
換機1a、#2交換機1bより構成されている。
【0036】なお、図1はこの実施の形態1において、
図22に示したネットワーク構成における交換機1a,
1bで分散的にリソース等の管理を行う場合のプロトコ
ルのシーケンスについて示したものであり、図示の例で
は、#1送信ユーザ端末2aと#1受信ユーザ端末3a
との間の通信について示している。
【0037】また、図2はこの図22における各交換機
1a,1bの内部構成と、コネクション設定およびリソ
ース管理に関する制御情報の流れを示したブロック図で
ある。図において、1は上記交換機1a,1bを代表的
に示したものであり、10は受信したビット列からAT
Mセルの取り出し、およびATMセルの送信ビット列へ
の変換を行うインタフェース処理部である。11は受信
したATMセルに対して、その通信のためのVPI/V
CIより交換機1内で参照するルーチング情報を付加す
るルーチング処理部であり、このために、当該ルーチン
グ処理部11では、VPI/VCIと付加するためのル
ーチング情報との対応テーブルを有している。
【0038】12は上記ルーチング処理部11で付加さ
れたルーチング情報に基づいて、転送するインタフェー
ス処理部10に対してセルの転送を行うスイッチング処
理部である。13はメッセージ解析手段130、コネク
ション管理手段131、およびリソース管理手段132
を備えて、上記スイッチング処理部12よりシグナリン
グ手順のセルの転送を受けて、シグナリング手順のメッ
セージへの組み立て、メッセージの解析、コネクション
およびリソースの管理、次のインタフェース処理部10
に転送するためのメッセージのセル化を行うプロトコル
処理部である。また、図中の(1)〜(4)は、シグナ
リング手順のメッセージの処理順序を示したものであ
り、(5)はシグナリング手順終了後のユーザセルの転
送経路を示す。
【0039】さらに、図3は予約されたコネクション識
別子とリソースの利用可能期間を示した説明図である。
図4は事前予約通信におけるリソースの割り当て可否を
判断するための、CAC(Connection Ad
mission Control)の概略を示した説明
図であり、図5はリソース等を事前予約通信と即時予約
通信で共有した場合のCACの概略を示した説明図であ
る。
【0040】次に動作について説明する。ATMでは、
各送信ユーザ端末2a,2bと各受信ユーザ端末3a,
3bとの間はシグナリング手順(ATMフォーラム U
NI3.1,ITU−T Q.2931等)により、コ
ネクション設定およびリソース確保が行われる。これら
のシグナリング手順では、基本的な(つまり、即時予約
通信のための)コネクション設定とリソース確保に関す
る情報の他に、必要に応じて他の制御に用いる情報要素
を定義することができる。
【0041】図1に示す例では、#1送信ユーザ端末2
aは、#1交換機1aに予約要求メッセージとしてのS
ETUPメッセージを送信する。このSETUPメッセ
ージには事前予約通信のための情報として、必要リソー
ス、通信開始時刻、継続時間(または通信終了時刻)が
含まれている。ATMでは、このような制御メッセージ
には専用のコネクションが予め設定されており、このコ
ネクションは専用のVPI/VCIを持つ。
【0042】#1交換機1aでは、図2に(1)で示す
ように、VPI/VCIにより、このSETUPメッセ
ージをプロトコル処理部13にルーチングする。プロト
コル処理部13では図2に(2)で示すように、そのコ
ネクション管理手段131において、予約時間帯に実際
に通信を行うためのVPI/VCIが与えられるか否か
を判定するとともに、リソース管理手段132におい
て、リソース確保が可能か否かを判定する。両者がとも
に可能となれば、このSETUPメッセージを図2の
(3)で示すように、スイッチング処理部12を経て#
2交換機1bに転送する。それを受けた#2交換機1b
でも同様の処理を行い、当該SETUPメッセージを#
1受信ユーザ端末3aに転送する。
【0043】結果として、#1受信ユーザ端末3aに至
る全ての箇所で、予約時間帯のVPI/VCIおよび必
要リソースの割り当てが可能となれば、#1受信ユーザ
端末3aから前記SETUPメッセージに対する応答メ
ッセージとしてのCONNECTメッセージが送信され
る。このCONNECTメッセージは上記SETUPメ
ッセージとは逆の経路で、#2交換機1bより#1交換
機1aに送られる。#1交換機1aでは、このCONN
ECTメッセージを認識すると、SETUPメッセージ
による予約が、#1受信ユーザ端末3aまでの間で全て
受け入れられたことを認識する。従って、図3に示すよ
うに、予約時間帯におけるVPI/VCIとリソースが
確保されたことになる。ただし、それ以外の時間帯で
は、これらは他の通信に利用されうる。
【0044】その後、予約指定時刻になれば、各交換機
1a,1bでは図2に(4)で示すように、予約時に確
保したVPI/VCIおよびリソースに関する情報を、
該当するインタフェース処理部10に接続されているル
ーチング処理部11に設定する。この時点以降、該当コ
ネクションのセルは図2に(5)で示すように、スイッ
チング処理部12において所定の出力先にルーチングさ
れ、実際のユーザ端末間(#1送信ユーザ端末2aと#
1受信ユーザ端末3aとの間)での通信が可能となる。
【0045】ここで、問題となるのはリソースの割り当
て方針である。つまり、上記のような事前予約通信と即
時予約通信との間でリソースを共有する方針と、それぞ
れ個別に割り当てる方針とがある。
【0046】後者の場合には、図4に示すように、事前
予約通信では、実際に通信を行う時間帯が明示されてい
るため、既に予約されている通信用のリソース(予約済
みリソース)と今回予約するリソース(予約リソース)
の合計が、希望する時間帯において、リソースの最大容
量(最大リソース)を越えるか否かを判定するのみでよ
い。
【0047】具体的には、今回予約するリソースをxM
b/sとすると、時刻0から時刻T1の間、および時刻
T4以降は全く予約が入っていないため、最大リソース
であるcMb/sが使用可能である。しかしながら、時
刻T1から時刻T2の間、および時刻T3から時刻T4
の間はaMb/sが予約されており、時刻T2から時刻
T3の間はbMb/sが予約されている。したがって、
(a+x)Mb/sがcMb/s以下で(b+x)Mb
/sがcMb/sより大きいとすると、事前予約通信の
終了時刻が時刻T2以前であるか、開始時刻が時刻T3
以降であれば予約は受け付けられ、事前予約通信の終了
時刻もしくは開始時刻が時刻T2と時刻T3の間にある
場合には、その予約は受け付けられない。
【0048】このように、事前予約通信の場合には、単
純なリソースの空状態の検索のみで受付可否判定が行わ
れる。
【0049】しかしながら、前者の場合、図3の事前予
約通信の予約時間帯の前の時間帯で即時予約通信が行わ
れることも考えられる。即時予約通信の場合、通信の継
続時間を予め指定することはできない。そのため、この
場合には通信継続時間の統計情報に基づく受付判定を行
う。
【0050】その一例として図5に示す方式がある。図
5では、現時点(通信開始時点)でリソース確保を行う
即時予約通信の必要リソースが、通信開始よりT時間経
過した時刻Tにおいて、事前予約通信にて予約済みのリ
ソースによって塞がる場合を示している。図5では通信
継続時間の統計量を恒常的に収集し、即時予約通信にお
いてコネクションが設定されてから、そのコネクション
が開放されるまでの時間の分布関数f(t)を求めてお
く。即時予約通信のSETUPメッセージを受信した時
点でこの分布関数f(t)より、事前予約通信によりリ
ソースが塞がる時点(時刻Tの時点)での通信継続確率
a=f(T)を算出する。この時刻Tの時点でその通信
継続確率aが一定の許容値以下であれば、当該コネクシ
ョンの設定を許容する。
【0051】なお、即時予約通信の継続時間予測の方法
は、使用する統計量の種別によって上記以外にも存在す
る。また、受付判定方式についても、上記のように、単
に通信継続時間のみで判定する方法の他に、以下のよう
な方法もある。 1.必要リソースに通信継続確率を掛け合わせ、その結
果が残りのリソース以下であればコネクションを受け付
ける。 2.ATMの持つ統計多重効果を利用して、設定しよう
とするコネクションを流れるトラヒックと事前予約通信
が開始された後のトラヒックを確率的に加算した値に通
信継続確率を掛け合わせ、その結果が許容値以下であれ
ばコネクションを受け付ける。
【0052】なお、このような判定方法は、即時予約通
信の受付判定を行う場合だけではなく、予約指定時刻が
現時点より非常に近い場合の、事前予約通信の受付判定
にも適用することができる。すなわち、上記事前予約通
信の受付可否を判定する際には、即時予約通信が終了す
るまでの時間分布を統計的に求めておき、この時間分布
に基づいて、当該事前予約通信の予約指定時刻の時点に
おいて、継続中の即時予約通信がまだ通信状態にある可
能性(通信継続確率a)の計算を行い、算出された通信
継続確率aが一定の許容値以下であれば、その事前予約
通信予約を受け付けるようにする。
【0053】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、交換機1が通信時間の事前予約のための情報を伴っ
たメッセージを受信した際に、プロトコル処理部13で
そのメッセージを解析し、その事前予約を受け付けた場
合には、予約指定時刻にリソースおよびコネクション情
報を通信するために必要な情報を確保して、ルーチング
処理部11に対してスイッチング処理部12でのルーチ
ング情報を設定するようにしているので、ATMネット
ワークの特徴である木目細かなリソース予約を事前予約
機能に付加することができ、物理インタフェース単位に
事前予約を行っていた場合に比べて、ユーザの要求する
サービス品質をより満足し、ネットワークリソースの有
効利用をはかりつつ、多彩な要求サービス品質を持つ通
信を収容することが可能になるという効果が得られるば
かりか、事前予約時にリソースを含めた通信に必要な情
報を全て予約することが可能となって、送信ユーザ端末
は予約指定時刻になれば、通信時点で行う、即時予約通
信に相当する手順を行うことなく通信を開始することが
できるという効果も得られる。
【0054】また、この実施の形態1では、即時予約通
信もしくは事前予約通信の受付可否を判定する際に、即
時予約通信が終了するまでの時間分布を求めて、それよ
り算出した、即時予約通信が事前予約通信の予約指定時
刻の時点でまだ継続している可能性が一定の許容値以下
であれば、その即時予約通信を受け付けるようにしてい
るので、即時予約通信の継続時間を予測することによ
り、事前予約通信と即時予約通信が混在した場合のリソ
ース等の共有を可能にすることができるという効果が得
られる。
【0055】実施の形態2.この発明の通信リソース予
約方法は、上記実施の形態1に示されたプロトコルのシ
ーケンスのみに限られるものではない。以下、この発明
の実施の形態2として、プロトコルの他のシーケンスに
ついて説明する。図6はこの発明の実施の形態2による
通信リソース予約方法におけるプロトコルのシーケンス
を示すシーケンス図であり、図7はこの実施の形態2に
おける予約されたVPI/VCIとリソースの利用可能
期間について示した説明図である。
【0056】次に動作について説明する。この実施の形
態2によるプロトコルでは、図6に示すように、#1送
信ユーザ端末2aと#1受信ユーザ端末3aとの間で、
予約要求メッセージであるSETUPメッセージと、そ
の応答メッセージであるCONNECTメッセージをや
り取りして、実施の形態1と同様に事前予約を行う。こ
の事前予約が完了した時点で、#1送信ユーザ2aより
#1受信ユーザ端末3aに解放メッセージとしてのRE
LEASEメッセージを送信し、コネクションを一旦切
断する。ただし、各交換機1a,1bでは図7に示すよ
うに、このコネクション切断以前に、CONNECTメ
ッセージを受信した時点でSETUPメッセージで要求
された、予約時間帯のVPI/VCIおよびリソースを
確保する。なお、それ以外の時間帯では、これらは他の
通信に利用されうる。
【0057】このように、この実施の形態2においては
実施の形態1の場合とは異なり、#1送信ユーザ端末2
aは上記CONNECTメッセージを受信した後、この
コネクションに対するRELEASEメッセージを送信
し、シグナリング手順上はコネクションを一旦開放す
る。しかしながら、各交換機1a,1bは割り当てたV
PI/VCIとリソースについてはそれを記憶してい
る。
【0058】予約指定時刻になると、#1送信ユーザ端
末2aは改めてSETUPメッセージを送信して再度予
約要求を行う。ただし、このSETUPメッセージには
該当コネクションが事前予約済みであることを示すマー
キングを行う。このSETUPメッセージは各交換機1
a,1bを経て#1受信ユーザ端末3aに送られ、#1
受信ユーザ端末3aはこのSETUPメッセージに対す
るCONNECTメッセージを返送する。各交換機1
a,1bは、このCONNECTメッセージを受信した
時点で、そのマーキングに従って、予め予約されていた
VPI/VCIおよびリソースに関する情報を図2に
(4)で示す経路で内部のルーチング処理部11に設定
する。
【0059】#1送信ユーザ端末2aにおいて上記SE
TUPメッセージに対するCONNECTメッセージが
受信されると、#1送信ユーザ端末2aと#1受信ユー
ザ端末3aの間の通信が可能となる。なお、図7に示す
ように、予約指定時刻になって#1送信ユーザ端末2a
がSETUPメッセージを送信してから、それに対する
CONNECTメッセージが#1送信ユーザ端末2aで
受信されるまでの時間帯は他の通信には割り当てない。
【0060】このように、この実施の形態2によれば、
通信に必要な情報を事前に予約した後、#1送信ユーザ
端末2aからRELEASEメッセージを送信して通信
を一旦終了させ、予約指定時刻に再びSETUPメッセ
ージを送信して予約要求を行うようにしているので、ユ
ーザの要求するサービス品質を満足し、ネットワークリ
ソースを有効利用しつつ、多彩な要求サービス品質を持
つ通信を収容することができるという効果に加えて、事
前予約時に確保したリソースなどを実際に通信のために
使用可能とする契機を、通信時点に発行する受信ユーザ
端末からのCONNECTメッセージとすることがで
き、各交換機でこの契機に関する厳密な管理を行う必要
が無くなるという効果が得られる。
【0061】実施の形態3.上記実施の形態2において
は、受信ユーザ端末から送信されるCONNECTメッ
セージを受信した後、RELEASEメッセージの送信
によってシグナリング手順上、コネクションの開放を行
う場合について説明したが、受信ユーザ端末側から送信
するSETUPメッセージに対する応答メッセージとし
て、CONNECTメッセージに代えてREJECTメ
ッセージを用い、このREJECTメッセージによって
コネクションの開放を行うようにしてもよい。図8はそ
のようなこの発明実施の形態3による通信リソース予約
方法におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケンス
図である。
【0062】次に動作について説明する。この実施の形
態3によるプロトコルでは、図8に示すように、#1送
信ユーザ端末2aは事前予約通信のための情報が含まれ
たSETUPメッセージを、各交換機1a,1bを経由
して#1受信ユーザ端末3aに送信する。#1受信ユー
ザ端末3aでは、この受信したSETUPメッセージに
対して、CONNECTメッセージを返送する代わりに
REJECTメッセージを応答メッセージとして返送
し、シグナリング手順を完結する。ただし、このREJ
ECTメッセージ内には、予約指定時刻におけるVPI
/VCIとリソースの予約が成功した旨と、コネクショ
ンに対する諸情報を付加する。
【0063】各交換機1a,1bでは、このREJEC
Tメッセージを受信した時点で、#1送信ユーザ端末2
aから#1受信ユーザ端末3aに送られたSETUPメ
ッセージで要求されたVPI/VCIおよびリソースの
確保を行う。このREJECTメッセージが#1送信ユ
ーザ端末2aで受信されると、シグナリング手順上はコ
ネクションを開放し、一旦通信を終了させる。なお、予
約指定時刻以降における処理は実施の形態2の場合と同
様である。
【0064】このように、この実施の形態3によれば、
#1受信ユーザ端末3aから#1送信ユーザ端末2aへ
返送されるREJECTメッセージによって、通信に必
要な情報を事前に予約するとともに、通信を一旦終了さ
せ、予約指定時刻に再び#1送信ユーザ端末2aからS
ETUPメッセージを送信して予約要求を行うようにし
ているので、ユーザの要求するサービス品質を満足し、
ネットワークリソースを有効利用しつつ、多彩な要求サ
ービス品質を持つ通信を収容することができるという効
果に加えて、事前予約時に確保したリソースなどを実際
に通信のために使用可能とする契機を、通信時点に発行
する受信ユーザ端末からのCONNECTメッセージと
することができ、各交換機でこの契機に関する厳密な管
理を行う必要が無くなるという効果が得られる。
【0065】実施の形態4.上記実施の形態1において
は、送信ユーザ端末と受信ユーザ端末との間でSETU
PメッセージおよびCONNECTメッセージをやり取
りして、事前に必要な情報を予約した後、指定時間がく
るまでの時間帯は通信不可としたものを示したが、その
時間帯で、リソースの確保が行われず、品質保証されな
い通信を提供するようにしてもよい。図9はそのような
この発明の実施の形態4による通信リソース予約方法の
プロトコルのシーケンスを示すシーケンス図であり、図
10はこの実施の形態4における予約されたVPI/V
CIとリソースの利用可能期間について示した説明図で
ある。
【0066】次に動作について説明する。この実施の形
態4においても、実施の形態1の場合と同様に、#1送
信ユーザ端末2aから#1受信ユーザ端末3aに対して
SETUPメッセージが送信され、#1受信ユーザ端末
3aから#1送信ユーザ端末2aに、このSETUPメ
ッセージに対するCONNECTメッセージが返送され
る。各交換機1a,1bでは#1受信ユーザ端末3aか
ら#1送信ユーザ端末2aに送られるこのCONNEC
Tメッセージを受信した際にVPI/VCIの確保を行
い、図2に(4)で示すパスにより内部のルーチング処
理部11にスイッチング処理部12でのルーチング情報
を設定する。
【0067】従って、この時点で、リソースは確保され
ていないがコネクションとしては確立する。これにより
品質保証されない通信(ベストエフォート通信)は行う
ことができる。さらに、予約指定時刻になった時点で、
実施の形態1の場合と同様にリソースが確保され、通信
可能となる。
【0068】この実施の形態4は、例えば、TV会議等
の場合、会議中は高品質な通信を行いたいが、事前に会
議に用いる資料の交換等は既存のデータ通信プロトコル
(例えばTCP/IP等)により通信を行う際に適用す
る。このような場合、この実施の形態4により、同一コ
ネクションによってそれらの通信を行うことが可能とな
る。
【0069】このように、この実施の形態4によれば、
事前に必要な情報を予約した後、すぐに予約された通信
を可能とし、通信に必要なリソースの確保は、予約指定
時刻になって初めて行うようにしているので、ユーザの
要求するサービス品質を満足し、ネットワークリソース
を有効利用しつつ、多彩な要求サービス品質を持つ通信
を収容することができるという効果に加えて、事前予約
した時点で、リソースは確保されないがコネクションは
設定されるので、高いサービス品質が要求されない通信
は、この事前予約を行った時点より実施することが可能
となり、これにより、本来の通信に先立った通信を、同
一コネクションを用いて行うことができるという効果が
得られる。
【0070】実施の形態5.上記各実施の形態において
は、事前予約の管理を交換機において分散的に行ってい
るものを示したが、ユーザ端末内の1つをサーバとして
機能させ、事前予約処理を集中的に行うようにしてもよ
い。図11はそのようなこの発明の実施の形態5による
通信リソース予約方法において想定しているネットワー
ク構成を示すブロック図であり、図12は当該実施の形
態5におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケンス
図である。
【0071】図において、1aは#1交換機、1bは#
2交換機、2aは#1送信ユーザ端末、2bは#2送信
ユーザ端末、3aは#1受信ユーザ端末、3bは#2受
信ユーザ端末であり、これらは図22に同一符号を付し
て示した実施の形態1のそれらに相当する部分である。
また、4はVPI/VCIやリソースの割り当てなどの
事前予約処理を集中的に行うサーバであり、#1交換機
1aと#2交換機1bとに収容されたユーザ端末の1つ
がこのサーバとして機能している。なお、この実施の形
態5では、図11に示す#1送信ユーザ端末2aと#1
受信ユーザ端末3a間の通信における、VPI/VCI
とリソースの予約を行う場合について示している。
【0072】次に動作について説明する。図12に示す
ように、#1交換機1aでは、#1送信ユーザ端末2a
からの予約を要求するSETUPメッセージを受信する
と、サーバ4に対してVPI/VCIおよびリソース確
保の依頼を行う。この場合の依頼の仕方としては、受信
したSETUPメッセージをコピーしてそのまま転送す
る方式と、当該SETUPメッセージより予約に関する
情報のみを取り出して独自メッセージを生成し、それを
送信して通知する方法がある。当該通知を受けたサーバ
4では予約可否の判定を行い、予約が可能であればその
依頼に従って、VPI/VCIおよびリソースの確保を
行う。確保が完了すると、サーバ4は各交換機1a,1
bに対して、VPI/VCIとリソースの確保が行われ
たことを独自のメッセージにより通知する。
【0073】#1送信ユーザ端末2aからのSETUP
メッセージを確認した#1交換機1aは、サーバ4から
のこの通知を受け取ると、当該SETUPメッセージを
シグナリング用のコネクションに従って、#2交換機1
bを介して#1受信ユーザ端末3aに転送する。その
後、#1受信ユーザ端末3aからそれに対するCONN
ECTメッセージが送信され、上記SETUPメッセー
ジとは逆の経路で、#2交換機1b、#1交換機1aを
介して#1送信ユーザ端末2aに送られる。
【0074】このように、この実施の形態5によれば、
事前予約処理を集中的に行うサーバ4を設け、#1送信
ユーザ端末2aからのSETUPメッセージを認識した
#1交換機1aはサーバ4に予約依頼を行い、サーバ4
は予約可否判定の結果、予約可能であれば独自メッセー
ジでそれを各交換機1a,1bに通知し、その通知を認
識した#1交換機1aは、#1送信ユーザ端末2aから
受けたSETUPメッセージを、#2交換機1bを介し
て#1受信ユーザ端末3aに転送するようにしたので、
ユーザの要求するサービス品質を満足し、ネットワーク
リソースを有効利用しつつ、多彩な要求サービス品質を
持つ通信を収容することができるという効果に加えて、
予約管理の機能がサーバで集中的に実現され、各交換機
において分散的に予約管理を行っていた方式に比べて、
交換機間での協調動作を不要にすることができるという
効果が得られる。
【0075】実施の形態6.上記実施の形態5において
は、SETUPメッセージおよびCONNECTメッセ
ージを、サーバを介することなく転送するものを示した
が、それらをサーバを介して転送するようにしてもよ
い。図13はそのようなこの発明の実施の形態6による
通信リソース予約方法のプロトコルのシーケンスを示し
たシーケンス図である。
【0076】次に動作について説明する。この場合、#
1交換機1aでは、#1送信ユーザ端末2aよりSET
UPメッセージを受信すると、そのSETUPメッセー
ジ自体をそのままサーバ4に転送する。サーバ4ではV
PI/VCIとリソースの確保を行った後、確保したそ
れらの情報を各交換機1a,1bに対して独自メッセー
ジで設定する。サーバ4はその後、#1交換機1aから
受けたSETUPメッセージを、#2交換機1bを介し
て#1受信ユーザ端末3aに転送する。
【0077】このSETUPメッセージに対して、#1
受信ユーザ端末3aから#1送信ユーザ端末2aに返送
されるCONNECTメッセージについても同様に、サ
ーバ4を経由して伝送される。つまり、SETUPメッ
セージおよびCONNECTメッセージはいずれもサー
バ4を介して転送され、このサーバ4を介して設定され
る、ユーザ端末情報を転送するコネクションに沿った転
送は行わない。
【0078】このように、この実施の形態6によれば、
サーバ4での予約可否判定の結果、予約可能であれば各
交換機1a,1bにそれを通知すると同時に、#2交換
機1b経由で#1受信ユーザ端末3aに対して、#1送
信ユーザ2aからのSETUPメッセージを転送するよ
うにしたので、ユーザの要求するサービス品質を満足
し、ネットワークリソースを有効利用しつつ、多彩な要
求サービス品質を持つ通信を収容することができるとい
う効果に加えて、交換機において分散的に予約管理を行
う場合に比べて、交換機間での協調動作を不要にするこ
とができるという効果が得られる。
【0079】実施の形態7.上記実施の形態5および実
施の形態6においても、実施の形態2および実施の形態
3の場合と同様に、事前に通信に必要な情報を予約した
後、RELEASEメッセージもしくはREJECTメ
ッセージにて一旦通信を終了させ、実際の通信を行う予
約指定時刻に再度、送信ユーザ端末と受信ユーザ端末と
の間でSETUPメッセージおよびCONNECTメッ
セージのやりとりを行って、事前予約通信を開始するよ
うにしてもよい。なお、その際にやりとりされるSET
UPメッセージおよびCONNECTメッセージは、サ
ーバ4を経由しないで交換機間で転送される。
【0080】実施の形態8.図14はこの発明の実施の
形態8による通信リソース予約方法における、事前予約
通信と即時予約通信がVPI/VCIおよびリソースを
共有する場合の、予約情報の記憶を行うための機能構成
を示すブロック図である。図において、20は事前予約
通信の可否を判定する事前予約判定機能であり、21は
即時予約通信の可否を判定する即時予約判定機能であ
る。22は事前予約判定機能20で予約可能と判定され
た場合の予約内容を記憶する長期的予約管理機能であ
り、23は予約指定時刻が近づいた予約内容が長期的予
約管理機能22から転送される短期的予約管理機能であ
る。24は実際に使用中の状態についての管理を行う現
状使用管理機能である。
【0081】これら、図14に示した、事前予約判定機
能20、即時予約判定機能21、長期的予約管理機能2
2、短期的予約管理機能23、および現状使用管理機能
24の各機能は、この実施の形態8においては、図2に
示した交換機1のプロトコル処理部13のコネクション
管理手段131とリソース管理手段132内にそれぞれ
置かれている。なお、この実施の形態8は、各交換機1
a,1bにおいて分散的に予約管理を行っている、上記
実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3および実施
の形態4のような通信リソース予約方法に適用される。
【0082】動作について説明する。ここで、図15は
この実施の形態8における予約情報の通知タイミングに
ついて示したタイミング図である。事前予約通信におけ
る予約要求の受付可否の判定は、長期的予約管理機能2
2に登録されている他の事前予約通信の状況を考慮し
て、事前予約判定機能20において処理される。一方、
即時予約通信における予約要求の受付可否の判定は、現
状使用管理機能24で管理されている現在のネットワー
クの使用状態、および短期的予約管理機能23で管理さ
れている予約指定時刻の迫った事前予約通信の状況を考
慮して、即時予約判定機能21において処理される。
【0083】なお、事前予約判定機能20において事前
予約通信の予約が可能と判断された場合には、その予約
内容が長期的予約管理機能22に送られて記憶される。
同様に、即時予約判定機能21において即時予約通信の
予約が可能と判断された場合には、その予約内容にて現
状使用管理機能24の内容を更新する。さらに、事前予
約通信においては、予約指定時刻の迫った通信に関する
管理情報が図15に示すように、長期的予約管理機能2
2から読み出されて短期的予約管理機能23に転送され
る。この時点で、即時予約通信の要求があった場合に
は、図5に示した方法等を用いて競合に対する考慮がな
される。なお、実際に使用中の状態については現状使用
管理機能24にて管理される。
【0084】この実施の形態8においては、このよう
に、長期的予約管理機能22は大量の情報を記憶する必
要はあるが、即時予約通信との競合に対する考慮を払う
必要がないため、例えばハードディスク等の低速で動作
する記憶デバイスで構成することが可能である。一方、
短期的予約管理機能23および現状使用管理機能24は
高速動作が要求されるため、SRAM等の記憶デバイス
で構成し、即時予約通信の予約可否判定を高速化する。
【0085】このように、この実施の形態8によれば、
事前予約通信が予約可と判断されると、予約内容を長期
的予約管理機能22に記憶させ、予約指定時刻が近づい
た時点でそれを短期的予約管理機能23に転送し、実際
に使用中の状態については現状使用管理機能24で管理
するようにしているので、ユーザの要求するサービス品
質を満足し、ネットワークリソースを有効利用しつつ、
多彩な要求サービス品質を持つ通信を収容することがで
きるという効果に加えて、事前予約通信と即時予約通信
の混在する場合に、事前予約通信の予約情報で予約指定
時刻が迫っているものと、そうでないものに分離して管
理することが可能となり、即時予約通信が発生した場合
にも事前予約通信の予約指定時刻が迫っているものに対
する管理情報のみを参照するだけでよいため、即時予約
通信の受付判定処理を高速に行うことができる効果が得
られる。
【0086】実施の形態9.上記実施の形態8において
は、上記実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、
あるいは実施の形態4のような、各交換機おいて分散的
に予約管理を行っている通信リソース予約方法に適用し
た場合について説明したが、実施の形態5、実施の形態
6、あるいは実施の形態7のように、サーバにおいて集
中的に予約管理を行う通信リソース予約方法に適用する
ことも可能である。
【0087】この発明の実施の形態9は、実施の形態8
による通信リソース予約方法を、そのようなサーバにお
いて集中的に予約管理を行う通信リソース予約方法に適
用したものであり、その場合、事前予約判定機能20と
長期的予約管理機能22はサーバ4内に実装し、他の即
時予約判定機能21、短期的予約管理機能23、および
現状使用管理機能24は実施の形態8と同様に交換機1
のプロトコル処理部13内に実装する。なお、その動作
は、上記実施の形態8の場合と同じであるため、ここで
はその説明は省略する。
【0088】このように、この実施の形態9によれば、
サーバ4内に事前予約判定機能20と長期的予約管理機
能22を実装しているので、ユーザの要求するサービス
品質を満足し、ネットワークリソースを有効利用しつ
つ、多彩な要求サービス品質を持つ通信を収容すること
ができるという効果に加えて、即時予約通信の受付判定
処理が高速に行うことができるばかりか、交換機間での
協調動作を不要にすることが可能になるなどの効果が得
られる。
【0089】実施の形態10.上記各実施の形態におい
ては、送信ユーザ端末から予約指定時刻が明確に指定さ
れる場合について示したが、予約指定時刻の指定を、あ
る時間幅をもった曖昧なものに設定することも可能であ
る。図16はそのようなこの発明の実施の形態10によ
る通信リソース予約方法における、送信ユーザ端末から
の予約指定時刻の曖昧な設定に対応するプロトコルの概
略シーケンスを示すシーケンス図である。図において、
5は交換機群またはサーバによるネットワークで、実際
にVPI/VCIおよびリソースを確保する箇所を示し
ている。2a,3aは上記各実施の形態と同様の#1送
信ユーザ端末および#1受信ユーザ端末である。
【0090】また、図17は初めに送られるSETUP
メッセージ(SETUP−aメッセージ)に、予約指定
時刻をある時間幅(最も早く予約する場合の日時から最
も遅く予約を終了する日時まで)をもった曖昧な指定を
行うための情報要素の形式を示す説明図である。図示の
ように、この予約指定時刻の曖昧な指定のための情報要
素は、情報要素ID領域、最近予約領域、最遠予約領
域、最短継続時間領域、最長継続時間領域、肯定/否定
領域などによって形成されている。
【0091】次に動作について説明する。#1送信ユー
ザ端末2aは、図17に示す情報要素を含めたSETU
P−aメッセージをネットワーク5に送信して予約要求
をする。その際、図17に示した情報要素の内の、最近
予約領域に最も早く予約する場合の日時を、最遠予約領
域に最も遅く予約を終了する日時を、最短継続時間領域
に通信の最短継続時間を、最長継続時間領域に最長継続
時間をそれぞれ設定し、肯定/否定領域を肯定にセット
する。また、希望時間が分割される場合は、上記の情報
要素を1組として列挙する。ただし、予約対象から除外
したい時間帯があれば、その時間帯を指定した情報要素
の肯定/否定領域を否定にセットする。
【0092】以下にその具体例を示す。例えば、x月y
日の8:00から12:00までの間で1時間ないし1
時間半の通信を予約したいが、10:00から10:3
0までは都合が悪い場合、情報要素は次の2組となる。 最近予約 ;x,y, 8:00 最遠予約 ;x,y,12:00 最短継続時間 ;1:00 最長継続時間 ;1:30 肯定/否定 ;肯定 最近予約 ;x,y,10:00 最遠予約 ;x,y,10:30 最短継続時間 ;0:30 最長継続時間 ;0:30 肯定/否定 ;否定
【0093】このような曖昧に時刻指定されたSETU
P−aメッセージを受けたネットワーク5では、上記の
ような情報要素で指定された曖昧な時間帯から予約可能
な候補を選び出し、それに応答するためのREJECT
メッセージにそのリストを添付して#1送信ユーザ端末
2aに返送する。このREJECTメッセージを受信し
た#1送信ユーザ端末2aは、そのリストより希望する
時間帯を絞り込み、その時間帯を設定した新たなSET
UPメッセージ(SETUP−bメッセージ)を改めて
送信し、上記各実施の形態に示した方法により予約を行
う。
【0094】このように、この実施の形態10によれ
ば、ネットワーク5に送信されるSETUP−aメッセ
ージに予約したい時刻を時間幅をもって設定し、ネット
ワーク5ではその中から実際に予約できる候補を選んで
#1送信ユーザ端末2aにそれを提示し、#1送信ユー
ザ端末2aはその候補を絞り込んで、それに基づくSE
TUP−bメッセージをネットワーク5に再送するよう
にしたので、ユーザの要求するサービス品質を満足し、
ネットワークリソースを有効利用しつつ、多彩な要求サ
ービス品質を持つ通信を収容することができるという効
果に加えて、事前予約時に予約したい時間帯の候補を複
数設定することが可能となり、送信ユーザ端末はこれを
用いて、予約可能の可否を照会することができるという
効果が得られる。
【0095】実施の形態11.上記実施の形態10は、
これまでに説明した実施の形態1から実施の形態9まで
に示した予約時間の指定方法と併用することも可能であ
る。この発明の実施の形態11はそのような、予約した
い時刻の明確な設定と曖昧な設定とを併用したものであ
る。
【0096】次に動作について説明する。#1送信ユー
ザ端末2aはネットワーク5に送信するSETUP−a
メッセージに、正確に予約したい時刻を明記すると同時
に、それによるVPI/VCIおよびリソースの確保が
できなかった場合の代替案として、実施の形態10にて
説明した図17に示す情報要素により、予約したい時刻
の時間幅を指定する。ネットワーク5はまず、明確に設
定された予約指定時刻においてVPI/VCIおよびリ
ソースの確保を試み、その確保ができない場合に、時間
幅をもって曖昧に設定された時刻の中から、実際に予約
できる候補を選び出し、REJECTメッセージにその
リストを添付して#1送信ユーザ端末2aに返送する。
以下、実施の形態10の場合と同様に、#1送信ユーザ
端末2aはそのリストに基づいて希望時間帯を設定した
SETUP−bメッセージを改めて送信する。
【0097】このように、この実施の形態11によれ
ば、明確に設定された予約指定時刻にVPI/VCIお
よびリソースの確保ができなかった場合の代替案とし
て、ある時間幅をもって予約したい時刻の設定も行える
ようにしているので、ユーザの要求するサービス品質を
満足し、ネットワークリソースを有効利用しつつ、多彩
な要求サービス品質を持つ通信を収容することができる
という効果に加えて、ユーザが最も希望する時刻に予約
ができなかった場合には、時間幅をもって設定した次善
の時刻の中から選び出した時刻に予約を行うことができ
るという効果が得られる。
【0098】実施の形態12.上記各実施の形態におい
ては、実際に通信を行うユーザ端末が事前予約を行う場
合について説明したが、実際に通信を行うユーザ端末以
外のユーザ端末より事前予約を行うようにしてもよい。
図18はそのようなこの発明の実施の形態12による通
信リソース予約方法において想定しているネットワーク
構成を示すブロック図であり、図19はそのプロトコル
のシーケンスを示すシーケンス図である。
【0099】図において、1aと1bは上記各実施の形
態において同一符号を付したものと同一の#1交換機お
よび#2交換機であり、1cは#1交換機1aと#2交
換機1bとの間に配置されて、それらに中継回線で接続
された#3交換機、1dはこの#3交換機1cに中継回
線で接続された#4交換機である。2は#1交換機1a
に収容されて実際に通信を行う送信ユーザ端末、3は#
2交換機1bに収容されて、この送信ユーザ端末2の通
信相手となる受信ユーザ端末であり、これらは上記各実
施の形態における、#1送信ユーザ端末2aおよび#2
送信ユーザ端末2b、あるいは#1受信ユーザ端末3a
および#2受信ユーザ端末3bと同等のものである。6
は#4交換機1dに収容され、実際に通信を行う送信ユ
ーザ端末2に代わって事前予約を行う予約ユーザ端末で
ある。
【0100】なお、この実施の形態12は、実施の形態
1から実施の形態4までに示すような、交換機間で協調
してVPI/VCIおよびリソースを確保する場合に適
用される。
【0101】次に動作について説明する。まず、事前予
約を行う予約ユーザ端末6より実際の通信を行う送信ユ
ーザ端末2に対して、予約要求のためのSETUPメッ
セージ(#1SETUPメッセージ)を送信する。この
#1SETUPメッセージを受信した送信ユーザ端末2
は、本来通信をする通信相手である受信ユーザ端末3に
対して、種々の情報を設定したSETUPメッセージ
(#2SETUPメッセージ)を送信する。以降、上記
実施の形態1から実施の形態4に示すような手順に従
い、送信ユーザ端末2はCONNECTメッセージ(#
1CONNECTメッセージ)を受信する。その後、予
約ユーザ端末6に対してCONNECTメッセージ(#
2CONNECTメッセージ)を送信する。予約ユーザ
端末6がこの#2CONNECTメッセージを受信した
時点で予約は完了する。
【0102】以下に、図19を参照しながら具体的に説
明する。この場合、実際に通信を行う送信ユーザ端末2
に代わって事前予約を行う予約ユーザ端末6が、当該予
約ユーザ端末6を接続している#4交換機1dに対して
#1SETUPメッセージを送信する。#4交換機1d
は受信した#1SETUPメッセージを精査し、それを
送信ユーザ端末2に転送するために#3交換機1cに送
信する。#3交換機1cでも同様の処理を行って、受信
した#1SETUPメッセージを#1交換機1aに転送
し、#1交換機1aでも同様に、それを送信ユーザ端末
2に送信する。
【0103】その後、この#1SETUPメッセージを
受信した送信ユーザ端末2は、通信相手である受信ユー
ザ端末3に対して種々の情報を設定した通常のSETU
Pメッセージ(#2SETUPメッセージ)を送信す
る。この#2SETUPメッセージは、#1交換機1
a、#3交換機1c、#2交換機1bを経由して受信ユ
ーザ端末3に転送される。結果として、この#2SET
UPメッセージを受信した受信ユーザ端末3より送信ユ
ーザ端末2に対して、通常のCONNECTメッセージ
(#1CONNECTメッセージ)が送信される。この
#1CONNECTメッセージは上記とは逆の経路で送
信ユーザ端末2に転送される。
【0104】送信ユーザ端末2では、この#1CONN
ECTメッセージを受信すると、予約ユーザ端末6が送
信した#1SETUPメッセージに対応するCONNE
CTメッセージとして、受信した#1CONNECTメ
ッセージを#2CONNECTメッセージに変更して#
1交換機1aに送信する。この#2CONNECTメッ
セージは、#3交換機1c、#4交換機1dを経由して
予約ユーザ端末6に転送され、予約ユーザ端末6がこの
#2CONNECTメッセージを受信した時点で手順が
完結する。
【0105】このように、この実施の形態12によれ
ば、実際に通信を行う送信ユーザ端末2に代わって予約
を行う予約ユーザ端末6が送信した#1SETUPメッ
セージを送信ユーザ端末2まで転送し、予約完了後に送
信ユーザ端末2から予約ユーザ端末6まで、#1SET
UPメッセージに対する#2CONNECTメッセージ
を転送するようにしているので、ユーザの要求するサー
ビス品質を満足し、ネットワークリソースを有効利用し
つつ、多彩な要求サービス品質を持つ通信を収容するこ
とができるという効果に加えて、実際に通信を行うユー
ザ端末以外が事前予約を行う場合に、実際に予約を行っ
たユーザ端末から送信された予約要求メッセージ等を、
ネットワーク内で自律的に実際に通信を行うユーザ端末
まで転送し、あたかも実際に通信を行うユーザ端末が予
約を行ったように処理することが可能となる効果が得ら
れる。
【0106】実施の形態13.このような、実際に通信
を行うユーザ端末に代わって予約ユーザ端末より予約の
要求を行う方法は、上記実施の形態12にのみ限定され
るものではない。この発明の実施の形態13はそのよう
な他の予約要求による通信リソース予約方法に関するも
のである。
【0107】すなわち、図18に示した送信ユーザ端末
2と#4交換機1dの間、あるいは#1交換機1aと#
4交換機1dの間にATMコネクションを設定し、#1
SETUPメッセージを#4交換機1dが予約ユーザ端
末6より受信した時点で、#3交換機1c等でのメッセ
ージの精査処理を行うことなく、直接送信ユーザ端末2
あるいは送信ユーザ端末2を収容している#1交換機1
aに対して、その#1SETUPメッセージを転送す
る。また、#2CONNECTメッセージについても同
様に、#3交換機1c等での蓄積処理を無くして、直接
予約ユーザ端末6に転送する。これによって、#1SE
TUPメッセージ、および#2CONNECTメッセー
ジを中継する#3交換機1c等の処理負荷が軽減され
る。
【0108】実施の形態14.上記実施の形態12およ
び実施の形態13においては、送信ユーザ端末と受信ユ
ーザ端末が、予約の段階では必ず立ち上がっているもの
として説明したが、例えば電源断などによって、予約の
段階において送信ユーザ端末と受信ユーザ端末が立ち上
がっていない場合には、交換機で代理処理をするように
してもよい。図20はそのようなこの発明の実施の形態
14による通信リソース予約方法において想定している
ネットワーク構成を示すブロック図であり、図21はそ
のプロトコルのシーケンスを示すシーケンス図である。
なお、各部には図18および図19と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0109】次に動作について説明する。送信ユーザ端
末2または受信ユーザ端末3が、電源断等によって立ち
上がっていない場合には、それらを収容している交換機
で代理処理を行う。図20に示す場合には、送信ユーザ
端末2については#1交換機1aが、本来送信ユーザ端
末2の行う#1SETUPメッセージの受信と、#2S
ETUPメッセージの生成および送信の処理を代行し、
受信ユーザ端末3については#2交換機1bが、本来受
信ユーザ端末3の行う#2SETUPメッセージの受信
と、#1CONNECTメッセージの生成および送信の
処理を代行する。
【0110】その後、ユーザ端末が立ち上がったことを
検出すると、代理処理を行った交換機とユーザ端末間で
本来行うべきシーケンスが実行されて予約が完了する。
すなわち、送信ユーザ端末2が立ち上がった場合には、
#1交換機1aより#1SETUPメッセージが送信ユ
ーザ端末2に送られ、それに対して#2SETUPメッ
セージが送信ユーザ端末2より#1交換機1aに送られ
る。その後、#1交換機1aより#1CONNECTメ
ッセージが送信ユーザ端末2に送られ、それに対して#
2CONNECTメッセージが送信ユーザ端末2より#
1交換機1aに送られる。また、受信ユーザ端末3が立
ち上がった場合には、#2交換機1bより#2SETU
Pメッセージが受信ユーザ端末3に送られ、それに対し
て#1CONNECTメッセージが受信ユーザ端末3よ
り#2交換機1bに送られる。なお、これら送信ユーザ
端子2および受信ユーザ端子3の立ち上がりは、最悪の
場合でも予約指定時刻以前であることが必要である。
【0111】ここで、この実施の形態14は、ユーザ端
末を収容している交換機が、各ユーザ端末の予約状態を
全て認識していることが前提となる。そのために、上記
のようにユーザ端末が立ち上がっていないような場合で
は、交換機間でのみVPI/VCIおよびリソースが確
保されるに過ぎないが、実質的にはユーザ端末間で確保
された場合と同等になる。
【0112】このように、この実施の形態14によれ
ば、送信ユーザ端末2あるいは受信ユーザ端末3が、予
約時点で立ち上がっていない場合、それらを収容してい
る#1交換機1aまたは#2交換機1bがその処理を代
行するようにしているので、ユーザの要求するサービス
品質を満足し、ネットワークリソースを有効利用しつ
つ、多彩な要求サービス品質を持つ通信を収容すること
ができるという効果に加えて、予約時点で必ずしも通信
を行うユーザ端末が立ち上がっている必要性が無くなる
という効果が得られる。
【0113】実施の形態15.上記実施の形態14では
予約管理を各交換機おいて分散的に行う場合について説
明したが、サーバにおいて集中的に管理することも可能
である。そのようなこの発明の実施の形態15におい
て、予約管理をサーバで一括管理する場合には、#1S
ETUPメッセージ、#2SETUPメッセージ、#1
CONNECTメッセージ、および#2CONNECT
メッセージは、ネットワーク内を巡回することなく、サ
ーバに転送される。
【0114】
【発明の効果】上記のように、この発明によれば、AT
Mネットワークの特徴である木目細かなリソース予約を
事前予約機能に付加することによって、物理インタフェ
ース単位に事前予約を行っていた従来の通信リソース予
約方法に比べて、ユーザの要求するサービス品質をより
満足し、ネットワークリソースの有効利用を行いつつ、
多彩な要求サービス品質を持つ通信を収容することがで
きる通信リソース予約方法が得られ、さらに、事前予約
時にリソースを含めた通信に必要な情報を全て予約する
ことが可能となって、ユーザ端末は予約指定時刻になれ
ば、通信時点で行われる即時予約通信に相当する手順を
行うことなく通信を開始することができるなどの効果が
ある。
【0115】また、この発明によれば、即時予約通信が
終了するまでの時間分布より即時予約通信の継続可能性
を求め、それに基づいて、即時予約通信もしくは事前予
約通信の受付可否を判定することにより、事前予約通信
と即時予約通信が混在した場合のリソース等の共有を、
即時予約通信の継続時間を予測することにより可能にす
ることができる効果がある。
【0116】また、この発明によれば、通信に必要な情
報を事前に予約して一旦通信を終了させ、予約指定時刻
に再び予約要求を行うようにすることにより、事前予約
時に確保したリソース等を実際に通信のために使用可能
とする契機を、ユーザ端末が通信時点に発行する制御メ
ッセージとすることができ、各交換機でこの契機に関す
る厳密な管理を行う必要がなくなるという効果がある。
【0117】また、この発明によれば、事前予約した時
点でリソースは確保されないが、コネクションが設定さ
れるため、高いサービス品質が要求されない通信は事前
予約を行った時点より実施することが可能となり、これ
によって、本来の通信に先立つ通信を同一コネクション
を用いて行うことができるという効果がある。
【0118】また、この発明によれば、事前予約処理を
集中的に行うサーバを設け、このサーバによる予約可否
判定の結果、予約可能であればそれを交換機に通知し
て、予約要求メッセージを受信ユーザ端末に転送するよ
うにすることにより、交換機において分散的に予約管理
を行う場合のような、交換機間での協調動作を不要にす
ることができる効果がある。
【0119】また、この発明によれば、事前予約通信と
即時予約通信が混在する場合に、事前予約通信の予約情
報の中で、予約指定時刻が迫っているものとそうでない
ものとを分離して管理することにより、即時予約通信が
発生した場合にも、事前予約通信の予約指定時刻が迫っ
ているものに対する管理情報のみを参照するだけでよく
なるため、即時予約通信の受付判定の処理を高速に行う
ことが可能となる効果がある。
【0120】また、この発明によれば、事前予約判定機
能と長期予約管理機能を、集中的に予約管理を行うサー
バ内に実装させることにより、即時予約通信の受付判定
処理の高速化がはかれるとともに、交換機間での協調動
作を不要にすることが可能になるなどの効果がある。
【0121】また、この発明によれば、時間幅をもって
設定した予約したい時刻中より、実際に予約できる候補
を選んで提示し、その候補を絞り込んで予約要求を行う
ようにすることにより、事前予約時に予約したい時間帯
の候補を複数設定することが可能となり、ユーザ端末は
これを用いて、予約可能可否を照会することができると
いう効果がある。
【0122】また、この発明によれば、明確に設定され
た予約指定時刻にリソース等が確保できなかった場合の
代替案として、ある時間幅をもって予約したい時刻の設
定も行えるようにすることにより、ユーザが最も希望す
る時刻に予約ができなかった場合には、時間幅をもって
設定した事前の時刻の中から選出した時刻に予約を行う
ことができるという効果がある。
【0123】また、この発明によれば、実際に通信を行
うユーザ端末以外のユーザ端末が送信した予約要求メッ
セージを、実際に通信を行うユーザ端末まで転送し、予
約完了後にそのユーザ端末2から予約を行ったユーザ端
末まで、その予約要求メッセージに対する応答メッセー
ジを転送することにより、実際に通信を行うユーザ端末
以外が事前予約を行う場合に、実際に予約を行ったユー
ザ端末から送信された予約要求メッセージ等を実際に通
信を行うユーザ端末まで、ネットワーク内で自律的に転
送し、あたかも実際に通信を行うユーザ端末が予約を行
ったように処理することが可能となる効果がある。
【0124】また、この発明によれば、ユーザ端末が予
約時点で立ち上がっていない場合には、それらを収容し
ている交換機がその代行処理をすることにより、予約時
点で必ずしも通信を行うユーザ端末が立ち上がっている
必要性をなくすことが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による通信リソース
予約方法におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケ
ンス図である。
【図2】 実施の形態1における交換機の内部構成と、
コネクション設定およびリソース管理に関する制御情報
の流れを示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1における、予約されたコネクシ
ョン識別子とリソースの利用可能期間を示す説明図であ
る。
【図4】 実施の形態1における、事前予約により予約
されたリソースと即時予約のリソースの競合を示す説明
図である。
【図5】 実施の形態1における、即時予約通信の継続
時間を考慮した受付制御方式の概念を示す説明図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態2による通信リソース
予約方法におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケ
ンス図である。
【図7】 実施の形態2における、事前予約による通信
時間とリソース等の割り当て時間を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による通信リソース
予約方法におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケ
ンス図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による通信リソース
予約方法におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケ
ンス図である。
【図10】 実施の形態4における、事前予約による通
信時間とリソース等の割り当て時間を示す説明図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態5および実施の形態
6による通信リソース予約方法において想定しているネ
ットワーク構成を示すブロック図である。
【図12】 実施の形態5におけるプロトコルのシーケ
ンスを示すシーケンス図である。
【図13】 実施の形態6におけるプロトコルのシーケ
ンスを示すシーケンス図である。
【図14】 この発明の実施の形態8による通信リソー
ス予約方法における事前予約通信と即時予約通信が、V
PI/VCIおよびリソースを共有する場合の予約情報
の記憶を行うための機能構成を示すブロック図である。
【図15】 実施の形態8における予約情報の通知タイ
ミングを示すタイミング図である。
【図16】 この発明の実施の形態10による通信リソ
ース予約方法における、送信ユーザ端末からの予約指定
時刻の曖昧な指定に対応するプロトコルの概略シーケン
スを示すシーケンス図である。
【図17】 実施の形態10における、ある時間幅をも
って予約指定時刻の指定を行うための情報要素の形式を
示す説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態12による通信リソ
ース予約方法において想定しているネットワーク構成を
示すブロック図である。
【図19】 実施の形態12におけるプロトコルのシー
ケンスを示すシーケンス図である。
【図20】 この発明の実施の形態14による通信リソ
ース予約方法において想定しているネットワーク構成を
示すブロック図である。
【図21】 実施の形態14におけるプロトコルのシー
ケンスを示すシーケンス図である。
【図22】 この発明の実施の形態1から実施の形態4
による通信リソース予約方法、および従来の通信リソー
ス予約方法において想定しているネットワーク構成を示
すブロック図である。
【図23】 従来の通信リソース予約方法における一般
的なプロトコルのシーケンスを示すシーケンス図であ
る。
【図24】 図23に示すシーケンスにおいてやりとり
されるメッセージの形式を示す説明図である。
【図25】 従来の通信リソース予約方法における他の
プロトコルのシーケンスを示すシーケンス図である。
【図26】 従来の通信リソース予約方法におけるさら
に他のプロトコルのシーケンスを示すシーケンス図であ
る。
【図27】 従来の通信リソース予約方法におけるサー
バを含めた場合のネットワーク構成を示すブロック図で
ある。
【図28】 サーバを含んだ従来の通信リソース予約方
法におけるプロトコルのシーケンスを示すシーケンス図
である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d 交換機、2,2a,2b
送信ユーザ端末(ユーザ端末、発呼側のユーザ端末、
実際に通信を行うユーザ端末)、3,3a,3b 受信
ユーザ端末(ユーザ端末、着呼側のユーザ端末、通信相
手のユーザ端末)、4 サーバ、5 ネットワーク、6
予約ユーザ端末(実際に通信を行うユーザ端末とは異
なるユーザ端末)、10 インタフェース処理部、11
ルーチング処理部、12 スイッチング処理部、13
プロトコル処理部、20 事前予約判定機能、21
即時予約判定機能、22 長期的予約管理機能、23
短期的予約管理機能、24 現状使用管理機能。
フロントページの続き (72)発明者 小高 一紀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 ▲か▼島 和幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 曽田 圭一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーチング処理部、スイッチング処理
    部、およびプロトコル処理部を有する1または複数の交
    換機に、複数のユーザ端末が接続されているATMネッ
    トワークにて、通信のためのリソースを予約する通信リ
    ソース予約方法において、 前記交換機は、実際の通信を行う時間を事前予約するた
    めの情報を伴った予約要求メッセージを受信した際に、 前記プロトコル処理部でその予約要求メッセージを解析
    して、その事前予約を受け付けた場合には、予約指定時
    刻にリソースおよびコネクション情報を通信するために
    必要な情報を確保し、 前記ルーチング処理部に対して、前記スイッチング処理
    部でのルーチング情報を設定することを特徴とする通信
    リソース予約方法。
  2. 【請求項2】 実際の通信に必要な情報を事前に予約す
    る形態の事前予約通信と、通信開始時点に予約する形態
    の即時予約通信とが混在する場合に、 前記即時予約通信の受付可否を判定する際、 その即時予約通信が終了するまでの時間分布を求め、 それに基づいて、先に予約されている前記事前予約通信
    の予約指定時刻の時点で、前記即時予約通信が継続して
    いる可能性を算出し、 それが許容値以下であれば、その即時予約通信を受け付
    けることを特徴とする請求項1記載の通信リソース予約
    方法。
  3. 【請求項3】 実際の通信に必要な情報を事前に予約す
    る形態の事前予約通信と、通信開始時点に予約する形態
    の即時予約通信とが混在する場合に、 前記事前予約通信の受付可否を判定する際、 前記即時予約通信が終了するまでの時間分布を求め、 それに基づいて、前記即時予約通信が当該事前予約通信
    の予約指定時刻の時点で継続している可能性を算出し、 それが許容値以下であればその事前予約通信予約を受け
    付けることを特徴とする請求項1記載の通信リソース予
    約方法。
  4. 【請求項4】 1または複数の交換機に、複数のユーザ
    端末が接続されているATMネットワークにて、通信の
    ためのリソースを予約する通信リソース予約方法におい
    て、 前記交換機にて、実際の通信に必要な情報を事前に予約
    する形態の事前予約通信に関する処理を行う場合に、 事前に通信に必要な情報を予約した後に、一旦通信を終
    了させ、 予約指定時刻になれば再び予約要求を行って、その時点
    で、事前に予約した情報を利用可能にすることを特徴と
    する通信リソース予約方法。
  5. 【請求項5】 発呼側のユーザ端末と着呼側のユーザ端
    末の間で、予約要求メッセージと当該予約要求メッセー
    ジに対する応答メッセージのやりとりを行って、事前に
    通信に必要な情報を予約し、 その後、前記発呼側のユーザ端末から着呼側のユーザ端
    末へ送られる解放メッセージによって、通信を一旦終了
    させることを特徴とする請求項4記載の通信リソース予
    約方法。
  6. 【請求項6】 発呼側のユーザ端末から着呼側のユーザ
    端末に予約要求メッセージを送り、この予約要求メッセ
    ージに対する、予約が成功した旨とコネクションに関す
    る情報を付加した応答メッセージを、前記着呼側のユー
    ザ端末から発呼側のユーザ端末に返送することで、事前
    に通信に必要な情報の予約を行い、 前記応答メッセージにて、通信を一旦終了させることを
    特徴とする請求項4記載の通信リソース予約方法。
  7. 【請求項7】 1または複数の交換機に、複数のユーザ
    端末が接続されているATMネットワークにて、通信の
    ためのリソースを予約する通信リソース予約方法におい
    て、 前記交換機にて、実際の通信に必要な情報を事前に予約
    する形態の事前予約通信に関する処理を行う場合に、 事前に通信に必要な情報を予約した後、直ちに予約され
    た通信を可能とし、 通信に必要なリソースについては、予約指定時刻になっ
    て初めて確保することを特徴とする通信リソース予約方
    法。
  8. 【請求項8】 1または複数の交換機に、複数のユーザ
    端末が接続されているATMネットワークにて、通信の
    ためのリソースを予約する通信リソース予約方法におい
    て、 実際の通信に必要な情報を事前に予約する形態の事前予
    約処理を集中的に行うサーバを設けて、前記複数の交換
    機に接続し、 複数の前記交換機を介して事前予約通信に関する処理を
    行う場合に、 発呼側の前記ユーザ端末を収容している前記交換機で
    は、当該発呼側のユーザ端末からの予約要求メッセージ
    を認識すると、前記サーバに対して予約依頼を行い、 依頼を受けた前記サーバは予約の可否判定を行って、予
    約可能の場合には当該通信経路上の各交換機に対してそ
    れを通知し、 前記発呼側のユーザ端末からの予約要求メッセージを認
    識した交換機では、その通知を認識すると、前記発呼側
    のユーザ端末から受信した予約要求メッセージを前記通
    信経路上に転送することを特徴とする通信リソース予約
    方法。
  9. 【請求項9】 発呼側のユーザ端末を収容している交換
    機では、当該発呼側のユーザ端末からの予約要求メッセ
    ージを認識すると、その予約要求メッセージをサーバに
    転送し、 前記サーバで予約の可否判定を行って、予約可能の場合
    には当該通信経路上の各交換機にそれを通知すると同時
    に、 着呼側のユーザ端末に対して、当該着呼側のユーザ端末
    が接続されている交換機を経由して、前記予約要求メッ
    セージを転送することを特徴とする請求項8記載の通信
    リソース予約方法。
  10. 【請求項10】 1または複数の交換機に、複数のユー
    ザ端末が接続されているATMネットワークにて、通信
    のためのリソースを予約する通信リソース予約方法にお
    いて、 実際の通信に必要な情報を事前に予約する形態の事前予
    約通信と、通信開始時点に予約する形態の即時予約通信
    とが混在する場合に、 事前予約判定機能、即時予約判定機能、長期的予約管理
    機能、短期的予約管理機能、および現状使用管理機能を
    有し、 前記事前予約通信における予約要求は、前記長期的予約
    管理機能に登録されている他の事前予約通信の状況を考
    慮して前記事前予約判定機能で処理し、 前記事前予約判定機能の処理にて予約可能と判定された
    場合には前記長期的予約管理機能の内容を更新し、 前記即時予約通信における予約要求は、前記現状使用管
    理機能で管理されている現在のネットワークの使用状
    態、および前記短期的予約管理機能で管理されている予
    約指定時刻の迫った事前予約通信の状況を考慮して、前
    記即時予約通信判定機能で処理し、 前記即時予約判定機能の処理にて予約可能と判定された
    場合には前記現状使用管理機能の内容を更新し、 さらに、前記事前予約通信では、予約指定時刻の迫った
    通信に関する管理情報を、前記長期的予約管理機能から
    前記短期的予約管理機能に移すことを特徴とする通信リ
    ソース予約方法。
  11. 【請求項11】 事前予約判定機能、即時予約判定機
    能、長期的予約管理機能、短期的予約管理機能、および
    現状使用管理機能を、交換機のプロトコル処理部内に配
    置したことを特徴とする請求項10記載の通信リソース
    予約方法。
  12. 【請求項12】 事前予約処理を集中的に行うサーバを
    設けて、複数の交換機に接続し、 事前予約判定機能、および長期的予約管理機能を前記サ
    ーバに配置し、 即時予約判定機能、短期的予約管理機能、および現状使
    用管理機能を交換機のプロトコル処理部内に配置したこ
    とを特徴とする請求項10記載の通信リソース予約方
    法。
  13. 【請求項13】 1または複数の交換機に、複数のユー
    ザ端末が接続されているATMネットワークにて、通信
    のためのリソースを予約する通信リソース予約方法にお
    いて、 実際の通信に必要な情報を事前に予約する形態の事前予
    約通信を行う場合、 前記ユーザ端末よりネットワークに送信される予約要求
    メッセージに、予約したい時刻を時間幅をもって設定す
    ることを許容し、 前記予約要求メッセージを受信した前記ネットワークで
    は、時間幅をもって設定されている予約したい時刻の中
    から、実際に予約できる候補を選び出して前記ユーザ端
    末に提示し、 前記ユーザ端末は、提示された候補の中から予約したい
    候補を絞り、前記ネットワークに対して、それに基づく
    予約要求メッセージを再度送信することを特徴とする通
    信リソース予約方法。
  14. 【請求項14】 ユーザ端末よりネットワークに送信さ
    れる予約要求メッセージに、予約したい時刻を明確に設
    定するとともに、予約したい時刻を時間幅をもって設定
    することを許容し、 前記予約要求メッセージを受信した前記ネットワーク
    は、前記明確に設定された時刻にリソースが確保できな
    かった場合に、前記時間幅をもって設定された時刻の中
    から実際に予約できる候補を選び出して前記ユーザ端末
    に提示することを特徴とする請求項13記載の通信リソ
    ース予約方法。
  15. 【請求項15】 1または複数の交換機に、複数のユー
    ザ端末が接続されているATMネットワークにて、通信
    のためのリソースを予約する通信リソース予約方法にお
    いて、 通信の予約を行う際に、 実際に通信を行うユーザ端末とは異なるユーザ端末より
    予約要求メッセージを送信して、それを前記実際に通信
    を行うユーザ端末まで転送し、 前記実際に通信を行うユーザ端末とその通信相手のユー
    ザ端末との間で、前記予約要求メッセージに基づく予約
    を行い、 前記予約が完了すれば前記予約要求メッセージに対する
    応答メッセージを、前記実際に通信を行うユーザ端末か
    ら前記予約要求メッセージを送信したユーザ端末まで転
    送することを特徴とする通信リソース予約方法。
  16. 【請求項16】 実際に通信を行うユーザ端末あるいは
    その通信相手のユーザ端末が、予約時点で使用できない
    場合、 前記実際に通信を行うユーザ端末あるいはその通信相手
    のユーザ端末を収容している交換機が、当該実際に通信
    を行うユーザ端末あるいはその通信相手のユーザ端末の
    処理を代行して行うことを特徴とする請求項10記載の
    通信リソース予約方法。
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