JPH11305251A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11305251A
JPH11305251A JP11349698A JP11349698A JPH11305251A JP H11305251 A JPH11305251 A JP H11305251A JP 11349698 A JP11349698 A JP 11349698A JP 11349698 A JP11349698 A JP 11349698A JP H11305251 A JPH11305251 A JP H11305251A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal display
drain
substrate
driving
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Application number
JP11349698A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Ishige
信幸 石毛
Hiroshi Ogawara
洋 大河原
Masaaki Matsuda
正昭 松田
Kyoko Shima
教子 嶋
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Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドレイン線とゲート線のコンタクト面積を拡
大してコンタクト抵抗のばらつきを抑制し狭額縁でかつ
有効時領域の全域での表示性能を均一にする。 【解決手段】 液晶層を介して重ね合わせた2枚の基板
のうち、駆動用ICを搭載した一方の基板面上に駆動用
ICの出力バンプBUMPと有効表示領域の配線と接続
する一部が斜め配線となった出力配線g1を有し、かつ
出力バンプBUMPの近傍に検査用パッドTESTPA
Dを有するフリップチップ方式で駆動ICを実装し、出
力配線g1に隣接して形成した透明導電膜ITOを有す
ると共に、出力配線g1と透明導電膜ITOを覆って低
抵抗の金属層d2,d3を積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に係
り、特に、液晶層を介して重ね合わせた2枚の基板の一
方の周縁に画素駆動用の半導体集積回路(以下、駆動用
ICと言う)を直接搭載したフリップチップ方式の液晶
表示素子を具備した液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノート型コンピユータやディスプレイモ
ニター用の高精細かつカラー表示が可能な表示装置とし
て液晶表示装置が広く採用されている。
【0003】液晶表示装置には、各内面に互いに交差す
る如く形成された平行電極を形成した一対の基板で液晶
層を挟持した液晶パネルを用いた単純マトリクス型と、
一対の基板の一方に画素単位で選択するためのスイッチ
ング素子を有する液晶表示素子(以下、液晶パネルとも
言う)を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置と
が知られている。
【0004】アクティブマトリクス型液晶表示装置は、
ツイステッドネマチック(TN)方式に代表されるよう
に、画素選択用の電極群が上下一対の基板のそれぞれに
形成した液晶パネルを用いた、所謂縦電界方式液晶表示
装置(一般に、TN方式アクティブマトリクス型液晶表
示装置と称する)と、画素選択用の電極群が上下一対の
基板の一方のみに形成されている液晶パネルを用いた、
所謂横電界方式液晶表示装置(一般に、IPS方式液晶
表示装置と称する)とがある。
【0005】前者のTN方式アクティブマトリクス型液
晶表示装置を構成する液晶パネルは、一対(第1の基板
(下基板)と第2の基板(上基板)からなる2枚)の基
板内で液晶が90°ねじれて配向されており、その液晶
パネルの上下基板の外面に吸収軸方向をクロスニコル配
置し、かつ入射側の吸収軸をラビング方向に平行または
直交させた2枚の偏光板を積層している。
【0006】このようなTN方式アクティブマトリクス
型液晶表示装置は、電圧無印加時で入射光は入射側偏光
板で直線偏光となり、この直線偏光は液晶層のねじれに
沿って伝播し、出射側偏光板の透過軸が当該直線偏光の
方位角と一致している場合は直線偏光は全て出射して白
表示となる(所謂、ノーマリオープンモード)。
【0007】また、電圧印加時は、液晶層を構成する液
晶分子軸の平均的な配向方向を示す単位ベクトルの向き
(ダイレクター)は基板面と垂直な方向を向き、入射側
直線偏光の方位角は変わらないため出射側偏光板の吸収
軸と一致するため黒表示となる。(1991年、工業調
査会発行「液晶の基礎と応用」参照)。
【0008】一方、一対の基板の一方にのみ画素選択用
の電極群や電極配線群を形成し、当該基板上で隣接する
電極間(画素電極と対向電極の間)に電圧を印加して液
晶層を基板面と平行な方向にスイッチングするIPS方
式の液晶表示装置では、電圧無印加時に黒表示となるよ
うに偏光板が配置されている(所謂、ノーマリクローズ
モード)。
【0009】IPS方式液晶表示装置の液晶層は、初期
状態で基板面と平行なホモジニアス配向で、かつ基板と
平行な平面で液晶層のダイレクターは電圧無印加時で電
極配線方向と平行または幾分角度を有し、電圧印加時で
液晶層のダイレクターの向きが電圧の印加に伴い電極配
線方向と垂直な方向に移行し、液晶層のダイレクター方
向が電圧無印加時のダイレクター方向に比べて45°電
極配線方向に傾斜したとき、当該電圧印加時の液晶層
は、まるで1/2波長板のように偏光の方位角を90°
回転させ、出射側偏向板の透過軸と偏光の方位角が一致
して白表示となる。
【0010】このIPS方式液晶表示装置は視野角にお
いても色相やコントラストの変化が少なく、広視野角化
が図られるという特徴を有している(特開平5−505
247号公報参照)。
【0011】上記した各種の液晶表示装置のフルカラー
化ではカラーフィルタ方式が主流である。これは、カラ
ー表示の1ドットに相当する画素を3分割し、それぞれ
の単位画素に3原色、例えば赤(R)、緑(G)、青
(B)の各々に相当するカラーフィルタを配置すること
により実現するものである。
【0012】本発明は、上記した各種の液晶表示装置に
適用できるものであるが、以下、TN方式アクティブマ
トリクス型液晶表示装置を例としてその概略を説明す
る。
【0013】前記したように、TN方式アクティブマト
リクス型液晶表示装置(簡単のため、以降では単にアク
ティブマトリクス型液晶表示装置と称する)を構成する
液晶表示素子(液晶パネル)では、液晶層を介して互い
に対向配置したガラス等からなる2枚の透明絶縁基板の
一方の基板の液晶層側の面に、そのx方向に延在し、y
方向に並設される走査信号線(以下、ゲート線と言う)
群と、このゲート線群と絶縁されてy方向に延在し、x
方向に並設されるドレイン線(以下、映像信号線と言
う)群とが形成されている。
【0014】これらのゲート線群とドレイン線群とで囲
まれた各領域がそれぞれ画素領域となり、この画素領域
にアクティブ素子(スイッチング素子)として例えば薄
膜トランジスタ(TFT)と透明画素電極とが形成され
ている。
【0015】ゲート線に走査信号が供給されることによ
り、薄膜トランジスタがオンされ、このオンされた薄膜
トランジスタを介してドレイン線からの映像信号が画素
電極に供給される。
【0016】なお、ドレイン線群の各ドレイン線は勿論
のこと、ゲート線群の各ゲート線においても、それぞれ
基板の周辺まで延在されて外部端子を構成し、この外部
端子にそれぞれ接続されて映像駆動回路、ゲート走査駆
動回路、すなわち、これらを構成する複数個の駆動IC
チップ(半導体集積回路、以下、単に駆動ICまたはI
Cとも言う)が基板の周辺に外付けされるようになって
いる。つまり、これらの各駆動ICを搭載したテープキ
ャリアパッケージ(TCP)を基板の周辺に複数個外付
けする。
【0017】しかし、このような基板は、その周辺に駆
動ICが搭載されたTCPが外付けされる構成となって
いるので、基板のゲート線群とドレイン線群との交差領
域によって構成される表示領域の輪郭と、基板の外枠と
の間の領域(通常、額縁と称する)の占める面積が大き
くなってしまい、液晶表示素子と照明光源(バックライ
ト)その他の光学素子と共に一体化した液晶表示モジュ
ールの外形寸法を小さくしたいという要望に反する。
【0018】それゆえ、このような問題を少しでも解消
するために、すなわち、液晶表示素子の高密度実装化と
液晶表示モジュールの外形小型化の要求から、TCP部
品を使用せずに、映像駆動用の駆動ICや走査駆動用の
駆動ICを一方の基板(下基板)上に直接搭載する、所
謂フリップチップ方式またはチップオングラス(CO
G)方式が提案された。そして、上記駆動ICは、当該
駆動ICチップの背面に形成した電極を基板上に形成し
た配線に直接接続する、所謂FCA方式が採用される。
【0019】このフリップチップ方式の液晶表示装置に
関しては、同一出願人にかかる特願平6−256426
号がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図43は従来の液晶表
示装置を構成する液晶表示素子のTFT基板(下基板)
に形成された駆動用ICの出力バンプおよび検査パッド
近傍の説明図であって、(a)は部分平面図、(b)は
(a)のA−A’線に沿った断面図、(c)は(a)の
B−B’線に沿った断面図である。なお、図43では、
ゲート走査用の駆動ICはその外形線ICOLで示し、
駆動ICの出力バンプ部分のみ示した。入力バンプは同
図(a)の左側にある。また、SUB1は下基板(アク
ティブ基板)、ICは駆動IC、BUMPは駆動ICの
出力バンプ、GTMはゲート引き出し線で、アルミニウ
ムの金属層g1で構成される。DTMはドレイン引き出
し線で金属層d2とd3の2層構造をもち、d2はクロ
ムCr、d3はアルミニウムである。また、PSV1は
保護膜(層間絶縁膜)である。
【0021】フリップチップ方式の液晶表示素子では、
ゲート走査用の駆動ICの出力バンプBUMPと有効表
示領域のゲート線とを接続する出力配線であるゲート引
き出し線GTMは、例えば、当該駆動ICの1長辺と2
短辺の計3辺から引き出されている(この種の駆動IC
の外形は長方形である。図43(a)では1辺の一部分
のみを示した)。これを「3方向引出し」と称してい
る。
【0022】また、上記出力配線(ゲート引き出し線)
GTMは、駆動ICの近傍に設けたゲート断線検査用の
テストパッド兼点灯検査パッドTESTPAD、および
斜め配線を介して有効表示領域のゲート線と接続されて
いる。すなわち、出力配線GTMとゲート線は、ゲート
走査用の駆動用ICの出力バンプBUMPの間隔よりも
有効表示領域のゲート線の間隔の方が広いため、出力バ
ンプBUMPと有効表示領域との間に当該有効表示領域
に向かって広がる斜め配線を介して接続される。
【0023】駆動ICの出力バンプBUMPは透明導電
膜d1単膜で構成され、図43(c)に示したように検
査用パッドTESTPAD部でドレイン線の金属膜d
2,d3のコンタクトを行い、同図(b)に示したよう
に斜め配線部でドレイン線の金属膜d2,d3とゲート
線の金属膜g1のコンタクトを行い、駆動ICからの信
号を画素に供給している。
【0024】断線検査は、ゲート線の形成後、各ゲート
線が共通短絡された方のゲート短絡線の側に一方の検査
用プローブを当接し、各ゲート線のそれぞれの検査用パ
ッドに他方の検査用プローブを順次当接することによっ
て出力配線を含めたゲート線の断線の有無を検査する。
【0025】また、点灯検査は、液晶を2枚の基板の間
に封止した状態(液晶セルの状態)で検査用パッドに検
査用プローブを一括して当接し、点灯させることによっ
て、出力配線を含めたゲート線、ドレイン線の断線、短
絡等の有無による表示不良を検査する。
【0026】液晶表示素子およびこれを照明光源等と共
に一体化した液晶表示モジュール(液晶表示装置)の外
形寸法を縮小し、また有効表示領域を拡大するために、
出力配線の斜め配線領域を縮小することが望まれる。
【0027】従来は、ゲート走査用の駆動ICが3方向
引き出しとなっているため、出力バンプBUMPと有効
表示領域の間に検査用パッドTESTPADが設けられ
ていたが、ゲート走査用の駆動ICの出力バンプBUM
Pが1長辺にある駆動ICを用いることにより、検査用
パッドTESTPADを出力バンプBUMPと入力バン
プ(図示せず、図43(a)の出力バンプBUMPより
図の左側に位置する)の間(通常、チップ下と称してい
る)に設けることができ、出力バンプBUMPと有効表
示領域を斜め配線のみで接続するため、額縁の縮小を図
ることができる。しかし、検査用パッドTESTPAD
近傍と斜め配線部では、それぞれ異なる導電層のコンタ
クトを行っているため、検査用パッドTESTPADが
チップ下に移動することにより一方のコンタクト面積が
減少し、コンタクト抵抗のばらつきが大きくなって表示
不良が発生するという問題があった。
【0028】本発明の目的は、ドレイン線とゲート線の
コンタクト面積を拡大してコンタクト抵抗のばらつきを
抑制し、狭額縁でかつ有効時領域の全域での表示性能を
均一としたフリップチップ方式の液晶表示素子を備えた
液晶表示装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、下記(1)〜(3)に記載の構成とした
ことを特徴とする。
【0030】(1)液晶層を介して重ね合わせた2枚の
基板のうち、駆動ICを搭載した一方の基板面上に前記
駆動ICの出力バンプと有効表示領域の配線と接続する
一部が斜め配線となった出力配線を有し、かつ前記出力
バンプの近傍に検査用パッドを有するフリップチップ方
式で前記駆動ICを実装した液晶表示素子で構成した液
晶表示装置において、前記出力配線に隣接して形成した
透明導電膜を有すると共に、前記出力配線と前記透明導
電膜を覆って低抵抗の金属層を積層した。
【0031】(2)(1)における前記出力配線を平行
する細線で構成し、前記平行する細線の間に隣接させて
前記透明導電膜を形成した。
【0032】(3)(1)における前記出力配線を単一
の細線で構成し、その両側に隣接して前記透明導電膜を
形成した。
【0033】上記各構成により、透明導電膜とドレイン
線の金属膜、ドレイン線の金属膜とゲート線の金属膜の
各コンタクト面積を低減することなく、有効表示領域と
駆動ICの出力バンプの距離を短縮でき、狭額縁化と共
に均一な表示性能を有する液晶表示装置が得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例の図面を参照して詳細に説明する。図1は本
発明による液晶表示装置の1実施例の説明図で、(a)
はゲート走査用の駆動ICと出力バンプおよび検査パッ
ドの近傍を示す平面図、(b)は(a)のA−A’線に
沿った断面図である。
【0035】同図において、SUB1はアクティブ素子
である薄膜トランジスタを形成した下基板、DTMは下
基板に形成した映像信号線引出し線(ドレイン引出し
線)、PSVは保護膜(層間絶縁膜)、ITOは透明導
電膜、ICはゲート走査用の駆動ICチップ、BUMP
は駆動ICの出力バンプ、ICOLは駆動ICの外形線
を示す。
【0036】本実施例では、液晶表示装置を狭額縁化す
るために、図1(a)に示したように、検査パッドTE
STPADを駆動ICの下、つまり出力バンプBUMP
から有効表示領域(図1(a)の右側にある。図示せ
ず)と反対側に設けている。
【0037】これは、従来の3方向引き出しの駆動IC
から長辺の一辺引き出しの駆動ICに変更することで可
能になる。
【0038】従来は、検査用パッドTESTPADの部
分で透明導電膜ITO(d1)とドレイン線を構成する
金属膜DTM(d2,d3)のコンタクトを行っていた
が、駆動ICの長辺一辺引き出しの駆動ICに変更する
ことによって出力バンプBUMPのピッチが小さくなり
検査パッドTESTPAD部に透明導電膜d1とドレイ
ン線を構成する金属膜d2,d3をコンタクトさせる領
域を設けることができなかった。
【0039】本実施例では、図1(b)に示したよう
に、ゲート線を構成する2本の金属膜g1の開口部
(間)に透明導電膜ITO(d1)を設け、ドレイン線
を構成する金属膜d2,d3とコンタクトさせる構成と
した。また、ドレイン線を構成する金属膜d2,d3と
ゲート線を構成する金属膜g1のコンタクト面積を縮小
させないために、透明導電膜ITO(d1)とゲート線
を構成する2本の金属膜g1とは重ならないようにし
た。
【0040】このように、斜め配線部で透明導電膜IT
O(d1)とドレイン線を構成する金属膜d2,d3の
コンタクト、およびドレイン線を構成する金属膜d2,
d3とゲート線を構成する金属膜g1のコンタクトを同
時に行うことにより、狭額縁化が可能となり、必要最低
限のコンタクト面積を確保することができる。
【0041】また、ゲート出力線に開口部を形成しない
場合についても、ゲート線を構成する金属膜g1の片側
あるいは両側に透明導電膜ITO(d1)を設けてドレ
イン線を構成する金属膜d2,d3で覆うことにより、
同様の効果を得ることができる。
【0042】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の変更
が可能である。例えば、上記の実施例はアクティブマト
リクス方式に本発明を適用したものであるが、単純マト
リクス方式の液晶表示装置の基板に形成した検査用パッ
ドと画素の間に本発明を適用することで同様の効果が得
られる。
【0043】次に、上記実施例を適用した液晶表示装置
の具体例につき、詳細に説明する。なお、以下で説明す
る図面において同一機能を有するものは同一符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0044】図2と図3は本発明による液晶表示装置の
一構成例の全体を説明する展開斜視図であり、図2は液
晶表示装置の筐体を構成する上側ケースで液晶表示素子
を覆う以前の状態を示す展開斜視図、図3は図2に示し
た上側ケースと液晶表示素子の下面に積層する照明光源
(バックライト)および各種の光学フィルムを下側ケー
スに収納して図2の上側ケースと固定する以前の状態を
示す展開斜視図である。
【0045】図2と図3において、SHDは上ケース
(シールドケース)、PNLは液晶表示素子、SPC
(SPC1〜SPC2)は絶縁スペーサ、SCP−Pは
スペーサSPCの突起(上ケースSHDに開けた開口に
嵌入してある)、BATは両面粘着テープ、FPC1,
FPC2は多層フレキシブル基板(FPC1はゲート側
基板、FPC2はドレイン側基板)、PCBはインター
フェイス基板、SPSは拡散シート、PRSはプリズム
シート、GLBは導光体、RFSは反射板、Gはゴムク
ッション、MCAは下側ケース(モールドフレーム)、
LPは冷陰極蛍光管(CFL)、LSは光源反射板、L
PCHは冷陰極蛍光管のケーブルホルダである。
【0046】図2の(a)に示したシールドケースSH
Dは、1枚の金属板をプレス加工技術で打抜きと折り曲
げ加工により作製される。WDは液晶表示素子PNLを
視野に露出する開口である。液晶表示素子PNLは2枚
の基板の間に液晶層を挟持し、その下基板には交叉配置
された複数のゲート線とドレイン線、およびゲート線と
ドレイン線の交差点に薄膜トランジスタが配置され、こ
の薄膜トランジスタで駆動される画素電極で一画素が構
成される。
【0047】ゲート駆動用の駆動ICは液晶表示素子P
NLのインターフェース基板PCB側の下基板縁に実装
され、フレキシブル基板FCP1によりゲート駆動用の
駆動ICに駆動信号を供給する。またインターフェース
基板を設置した辺に隣接する辺にの下基板にはドレイン
駆動用の駆動ICが実装され、フレキシブル基板FCP
2によりドレイン駆動用の駆動ICに駆動信号が供給さ
れる。
【0048】上記した各駆動ICとフレキシブル基板F
CP1とFCP2およびインターフェース基板PCBを
実装した液晶表示素子を以下周辺回路実装液晶表示素子
ASBと称する。
【0049】下側ケースMCAの内周にはゴムクッショ
ンGCを介して導光体GLBが設置される。導光体GL
Bの背面には反射板RFSが積層されている。この導光
体GLBの上面には2枚のプリズムシートPRS(PR
S1,PRS2)と拡散シートSPSが積層され、その
上に図2に示した周辺回路実装液晶表示素子ASBを載
置し、上側ケースSHDを被せ、上側ケースSHDの周
縁に形成した固定爪NLと下側ケースMCAに形成した
固定用凹部を嵌合させて固定し、液晶表示装置(液晶表
示モジュールとも言う)を組み立てる。
【0050】次に、図4以下を参照して、本発明による
液晶表示装置の構成例をさらに詳細に説明する。なお、
各図の構成に若干の相違がある場合があるが、これは本
発明が複数のタイプの液晶表示装置に適用可能であるこ
とを意味するものと解されたい。
【0051】図4は液晶表示装置(液晶表示モジュー
ル)の組立て完成図であり、液晶表示素子PNLの表面
側(すなわち、液晶表示素子PNL側)から見た正面図
と各側面図である。図5は図4の液晶表示モジュールを
裏面とその側面に実装されるインターフェイス基板の説
明図である。
【0052】液晶表示モジュールMDLは下側ケース
(モールドフレーム)MCAと上側ケース(シールドフ
レームSHD)の2種類の収納・保持部材を有する。H
LDは当該モジュールMDLを表示部としてパソコン、
ワープロ等の情報処理装置に実装するために設けた4個
の取り付け穴である。モールドケースMCAの取り付け
穴MH(図17に拡大して示す)に一致する位置にシー
ルドフレームSHDの取り付け穴HLDが形成されてお
り(図4)、両者の取り付け穴にねじ等を通して情報処
理装置に固定し、実装する。当該モジュールMDLで
は、バックライト用のインバータをMI部分(図8)に
配置し、接続コネクタLCT、ランプケーブルLPCを
介してバックライトBLに電源を供給する。
【0053】本体コンピュータ(ホスト)からの信号お
よび必要な電源は、当該モジュールの裏面に位置するイ
ンターフェイス基板のインターフェイスコネクタCT1
を介して液晶表示モジュールMDLのコントローラ部お
よび電源部に供給する。
【0054】図5の(b)はインターフェイス基板PC
Bの構成例の説明図である。このインターフェイス基板
PCBには本体コンピュータからの信号および必要な電
源を受けるコネクタCT1、本体コンピュータから受信
したシリアルの低電圧差動信号をもとのパラレルの信号
に変換するための低電圧差動受信回路チップLVDS、
コントロール回路チップTCON、各種の直流電圧を生
成するデジタル/デジタル変換回路チップDD、および
後述するゲート側フレキシブル基板FPC1とドレイン
側フレキシブル基板FPC2との接続用コネクタCT
3,CT2が搭載されている。
【0055】図6はゲート側フレキシブル基板FPC1
とドレイン側フレキシブル基板FPC2の配置を説明す
る要部平面図である。液晶表示素子PNLのインターフ
ェイス基板側上面にはゲート駆動用の駆動ICが搭載さ
れており、この駆動ICに接続するゲート側フレキシブ
ル基板FPC1が配置される。フレキシブル基板FPC
1に隣接した液晶表示素子PNLの下辺にはドレイン駆
動用の駆動ICが搭載され、この駆動ICに接続するフ
レキシブル基板FPC2が配置されている。
【0056】フレキシブル基板FPC2のゲート側フレ
キシブル基板FPC1側の端部には突部JN4が形成さ
れ、この先端にインターフェイス基板PCBのコネクタ
CT2と接続するためのコネクタ(フラットコネクタ)
CT4が設けられており、フレキシブル基板FPC2を
液晶表示素子PNLの裏面に折り曲げて上記コネクタC
T4をインターフェイス基板のコネクタCT2に接続す
る。
【0057】図35は液晶表示モジュールのTFT液晶
表示素子とその外周部に配置された回路を示すブロック
図である。図示していないが、本構成例では、ドレイン
ドライバIC1 〜ICM は液晶表示素子の一方の基板上
に形成されたドレイン側引き出し線DTMおよびゲート
側引き出し線GTMと異方性導電膜あるいは紫外線硬化
樹脂でチップオングラス実装(COG実装)されてい
る。
【0058】この構成例では、XGA仕様である800
×3×600の有効ドットに対応して、ドレインドライ
バICをM個、ゲートドライバICをN個COG実装し
ている。なお、液晶表示素子の下側にはドレインドライ
バ部103が配置され、左側面部にはゲートドライバ部
104、同じ左側面部にはコントローラ部101、電源
部102が配置される。コントローラ部101および電
源部102、ドレンドライバ部103、ゲートドライバ
部104は、それぞれ電気的接続手段JN1,JN2に
より相互接続させている。また、コントローラ部101
および電源部102はゲートドライバ部104の裏面に
配置されている。
【0059】次に、各構成部品の構成を図2〜図34を
参照して詳細に説明する。
【0060】図7〜図10は本発明による液晶表示モジ
ュールの他の構成例のシールドケース(上側ケース)の
説明図で、図7に示したシールドケースSHDは、1枚
の金属板をプレス加工技術で打抜きと折り曲げ加工によ
り作製される。WDは液晶表示素子PNLを視野に露出
する開口である。
【0061】NLはシールドケースSHDとモールドケ
ースMCAとの固定用爪で、例えば12個備える。HK
は同じく固定用のフックで例えば6個備え、それぞれシ
ールドケースSHDに一体に設けられている。固定用爪
NLは折り曲げ前の状態で駆動回路付き液晶表示素子A
BSをスペーサSPCを挟んでシールドケースSHDに
収納した後、それぞれ内側に折り曲げられてモールドケ
ースMCAに設けられた四角い固定用凹部NR(図16
の各側面図参照)に挿入される。
【0062】固定用フックHKは、それぞれモールドケ
ースMCAに設けられた固定用突起HP(図16の側面
図参照)に勘合される。これにより、駆動回路付き液晶
表示素子ABSを保持・収納するシールドケースSHD
と、導光体GLB、冷陰極蛍光管LP等を保持・収納す
るモールドケースMCAとがしっかりと固定される。ま
た、導光体GLBの下面(反射シートの背面)の四方の
縁周囲には薄く細長い長方形状のゴムクッションGCが
設けられている(図3、図31〜図34参照)。
【0063】次に、上記実施例を適用した液晶表示装置
の具体例につき、さらに詳細に説明する。なお、以下で
説明する図面において同一機能を有するものは同一符号
を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0064】図7は本発明による液晶表示装置の他の構
成例の全体を説明する展開斜視図である。SHDは上ケ
ース(シールドケース)、WDは表示窓(単に窓とも言
う)、SPC(SPC1〜SPC4)は絶縁スペーサ、
FPC1,FPC2は折り曲げられた多層フレキシブル
回路基板(FPC1はゲート側回路基板、FPC2はド
レイン側回路基板)、PCBはインターフェイス回路基
板、ASBはアセンブルされた駆動回路基板付き液晶表
示素子、PNLは重ね合わせた2枚の透明絶縁基板の一
方の基板上に駆動用ICを搭載した液晶表示素子、PR
Sはプリズムシート(2枚)、SPSは拡散シート、G
LBは導光体、RFSは反射シート、MCAは一体成形
により形成された下側ケース(以下、モールドケースと
も言う)、LPは線状光源(冷陰極蛍光管)、LPC
1,LPC2はランプケーブル、LCTはインバータ用
の接続コネクタ、GBは冷陰極蛍光管を指示するゴムブ
ッシュであり、図示した上下配置関係で積み重ねられ
て、上ケースSHDと下側ケースMCAにより固定さ
れ、液晶表示装置(液晶表示モジュール)MDLが組立
てられる。その他の構成の詳細は下記で説明する。
【0065】図8は液晶表示モジュールの組立て完成図
であり、液晶表示素子PNLの表面側(すなわち、上
側、表示側)から見た正面図、前側面図、右側面図、左
側面図である。
【0066】図9は液晶表示モジュールの組立て完成図
であり、液晶表示素子PNLの裏面側(すなわち、下
側)から見た裏面図である。
【0067】液晶表示モジュールMDLはモールドケー
スMCAとシールドケースSHDの2種類の収納・保持
部材を有する。HDLは当該モジュールMDLを表示部
としてパソコン、ワープロ等の情報処理装置に実装する
ために設けた4個の取り付け穴である。モールドケース
MCAの取り付け穴MH(後述の図16、図17)に一
致する位置にシールドケースSHDの取り付け穴HLD
が形成されており(図7参照)、両者の取り付け穴にね
じ等を通して情報処理装置に固定、実装する。当該モジ
ュールMDLでは、バックライト用のインバータをMI
部分に配置し、接続コネクタLCT、ランプケーブルL
PCを介してバックライトBLに電源を供給する。
【0068】本体コンピュータ(ホスト)からの信号お
よび必要な電源は、当該モジュールの裏面に位置するイ
ンターフェイスコネクタCT1を介して液晶表示モジュ
ールMDLのコントローラ部および電源部に供給する。
【0069】図8にシールドケースSHDの上面、前側
面、右側面、左側面が示され、シールドケースSHDの
斜め上方から見たときの斜視図が図2である。シールド
ケース(上側ケース、メタルフレーム)SHDは1枚の
金属板をプレス加工技術で打抜きと折り曲げ加工により
作製される。WDは液晶表示素子PNLを視野に露出す
る開口であり、以下表示窓と称する。
【0070】NLはシールドケースSHDとモールドケ
ースMCAとの固定用爪で、例えば12個備える。HK
は同じく固定用のフックで例えば6個備え、それぞれシ
ールドケースSHDに一体に設けられている。図7と図
8に示された固定用爪NLは折り曲げ前の状態で駆動回
路付き液晶表示素子ABSをスペーサSPCを挟んでシ
ールドケースSHDに収納した後、それぞれ内側に折り
曲げられてモールドケースMCAに設けられた四角い固
定用凹部NR(図11の各側面図参照)に挿入される
(折り曲げた状態は図9を参照)。
【0071】固定用フックHKは、それぞれモールドケ
ースMCAに設けられた固定用突起HP(図16の側面
図参照)に勘合される。これにより、駆動回路付き液晶
表示素子ABSを保持・収納するシールドケースSHD
と、導光体GLB、冷陰極蛍光管LP等を保持・収納す
るモールドケースMCAとがしっかりと固定される。ま
た、導光体GLBの下面(反射シートの背面)の四方の
縁周囲には薄く細長い長方形状のゴムクッションが設け
られている(後述の図31〜図34参照)。
【0072】また、固定用爪NLと固定用フックHK
は、固定用爪NLの折り曲げを延ばして固定用フックH
Kを外すだけの作業で取外しが容易なため、修理が容易
でバックライトBLの冷陰極蛍光管の交換も容易であ
る。また、この構成例では、図8に示したように一方の
辺を主に固定用フックHKで固定し、向かい合う他方の
辺を固定用爪NLで固定しているので、全ての固定用爪
NLを外さなくても、一部の固定用爪NLを外すだけで
分解することができる。したがって、修理やバックライ
トの交換も容易である。
【0073】CSPは貫通孔で、製造時、固定して立て
たピンにシールドケースSHDを貫通孔CSPを挿入し
て実装することにより、シールドケースSHDと他部品
との相対位置を精度よく設定するためのものである。絶
縁スペーサSPC1〜SPC4は絶縁物の両面に粘着材
が塗布されており、シールドケースSHDおよび駆動回
路付き液晶表示素子ABSを確実に絶縁スペーサの間隔
を保って固定できる。また、当該モジュールMDLをパ
ソコン等の応用製品に実装するとき、この貫通孔CSP
を位置決めの基準とすることも可能である。
【0074】《絶縁スペーサ》図2、図31〜図34に
示したように、絶縁スペーサSPC(SPC1〜SPC
4)はシールドケースSHDと駆動回路付き液晶表示素
子ABSとの絶縁を確保するだけでなく、シールドケー
スSHDとの位置精度の確保や駆動回路付き液晶表示素
子ABSとシールドケースSHDとを両面粘着テープB
ATで固定するものである。
【0075】図10は液晶表示素子PNLの外周部にゲ
ート側フレキシブル基板FPC1と折り曲げる前のドレ
イン側フレキシブル基板FPC2を実装した駆動回路基
板付き液晶表示素子の正面図である。
【0076】図11はインターフェイス回路基板(単
に、インターフェイス基板とも言う)PCBを実装した
図10の駆動回路基板付き液晶表示素子の裏面図であ
る。
【0077】図12はシールドケースSHDを下におい
てフレキシブル基板FPC1,FPC2,インターフェ
イス回路基板PCBを実装した後、フレキシブル基板F
PC2を折り曲げて液晶表示素子PNLをシールドケー
スSHDに収納した状態を示す裏面図である。
【0078】図10の左側ICチップは垂直走査回路側
の駆動ICチップ、下側のICチップは映像信号駆動回
路側の駆動用ICチップで、異方性導電膜(図29のA
CF2)や紫外線硬化剤等を使用して基板上にCOG実
装されている。
【0079】従来法では、駆動用ICチップがテープオ
ートメイテッドボンディング法(TAB)により実装さ
れたテープキャリアパッケージ(TCP)を異方性導電
膜を使用して液晶表示素子PNLに接続していた。CO
G実装では、直接駆動ICを使用するため、上記のTA
B工程が不要となり、工程短縮となり、テープキャリア
も不要となるため、原価低減効果もある。さらに、CO
G実装は高精細・高密度液晶表示素子の実装技術として
適している。
【0080】ここでは、液晶表示素子PNLの片側の長
辺側にドレインドライバ(駆動IC)を一列に並べ、ド
レイン線を片側の長辺に引き出している。ゲート線も片
側の短辺側に引出しているが、さらに高精細になった場
合は、対向する2つの短辺側にゲート線を引き出すこと
も可能である。
【0081】ドレイン線あるいはゲート線を交互に引き
出す方式では、ドレイン線DTMあるいはゲート線GT
Mと駆動ICの出力側バンプBUMPとの接続は容易に
なるが、周辺回路基板を液晶表示素子PNLの対向する
2長辺の外周部に配置する必要が生じる。このため、外
形寸法が片側引出しの場合よりも大きくなるという問題
がある。特に、表示色数が増えると表示データのデータ
線数が増加して情報処理装置の最外形寸法が大きくなる
ので、本構成例では、多層フレキシブル基板を使用して
ドレイン線を片側のみに引き出すようにしている。
【0082】図20はドレインドライバを駆動するため
の多層フレキシブル基板FPC2の説明図で、(a)は
裏面(下面)図、(b)は正面(上面)図である。ま
た、図22はゲートドライバを駆動するための多層フレ
キシブル基板FPC1の説明図で、(a)は裏面(下
面)図、(b)は正面(上面)図である。
【0083】そして、図26は図20に示した多層フレ
キシブル基板FPC2の構造説明図で、(a)は図21
(a)のA−A’線に沿った断面図、(b)は同B−
B’線に沿った断面図、(c)は同C−C’線に沿った
断面図である。なお、説明のため、図26の厚さ方向と
平面方向の寸法の割合は実際の寸法と異なり、誇張して
表してある。
【0084】図23は多層フレキシブル基板FPC内の
信号配線と基板SUB1上の駆動用ICへの入力信号と
の接続関係を示す概略配線図である。多層フレキシブル
基板FPC内の信号配線は基板SUB1の1辺に平行な
第1の配線群と垂直な第2の配線群とがある。第1の配
線群は駆動用IC間に共通の信号を供給する共通配線群
で、第2の配線群は各駆動用ICに必要な信号を供給す
る配線群である。このため、最低でも、部分FSLは1
層の導体層から構成される。また、部分FMLは、最低
でも、2層の導体層から構成され、貫通穴で第1の配線
群と第2の配線群とを電気接続する必要がある。この構
成例では、折り曲げたときに下偏向板の端に触れない長
さまで、部分FMLの短辺長さを短くする必要がある。
【0085】すなわち、図26に示したように、3層以
上の導体層、例えば本構成例では8層の導体層L1〜L
8の部分FMLを液晶表示装置PNLの1辺に平行して
設け、この部分に周辺回路配線や電子部品を搭載するこ
とで、データ線が増加しても基板の外形寸法を保持した
まま層数を増やすことで対応できる。
【0086】導体層L1は部品パッド、グランド用、L
2は諧調基準電圧Vref 、5V(または、3.3V)電
源用、L3はグランド用、L4はデータ信号とクロック
CL2,CL1用、L5は第2の配線群である引き出し
配線用、L6は諧調基準電圧Vref 用、L7はデータ信
号用、L8は5V(または、3.3V)電源用である。
【0087】各導体層間の接続は、貫通孔VIA(図2
8(a)参照)を通して電気的に接続される。導体層L
1〜L8は銅Cu配線から形成されるが、液晶表示素子
PNLの駆動ICへの入力端子配線Td(図24、図2
5参照)と接続される導体層L5の部分には銅Cu上ニ
ッケルNi下地上にさらに金Auメッキを施してある。
したがって、出力端子TMと入力端子配線Tdとの接続
抵抗が低減できる。
【0088】各導体層L1〜L8は絶縁層としてポリイ
ミドフィルムBFIからなる中間層を介在させ、粘着剤
層BINにより各導体層を固着している。導体層は出力
端子TM以外は絶縁層で被服されるが、多層配線部分F
MLでは絶縁を確保するため、ソルダレジストSRSを
最上および最下層に塗布してある。さらに、最表面には
絶縁シルク材SLKを貼り付けてある。
【0089】多層フレキシブル基板の利点は、COG実
装する場合に必要な接続端子部分TMを含む導体層L5
が他の導体層と一体に構成でき、部品点数が減ることで
ある。
【0090】また、3層以上の導体層の部分FMLで構
成することで、変形が少なく硬い部分になるため、この
部分に位置決め用穴FHLを配置できる。多層フレキシ
ブル基板の折り曲げ時にもこの部分で変形を生じること
なく、信頼性および精度の良い折り曲げができる。さら
に、後述するが、ベタ状あるいは例えば直径が200Μ
m程度の細かい穴ESHを多数設けたメッシュ状導体パ
ターンERH(図28(a)参照)を表面層L1に配置
でき、残りの2層以上の導体層で部品実装用や周辺配線
用導体パターンの配線を行うことができる。
【0091】なお、突出部分FSLは単層の導体層であ
る必要はなく、突出部分FSLを2層の導体層で構成す
ることもできる。この構成は、駆動ICへの入力端子配
線Tdのピッチが狭くなった場合に、端子配線Tdおよ
び接続端子部分(引出し線)TMのパターンを千鳥状に
複数列の配線群にパターン形成し、異方性導電膜等で各
々を電気的に接続させ、第1の導体層にある接続端子部
分TMの引き出し時に一方の列の配線群は貫通孔VIA
を会して多層の第2の導体層に接続させる場合や、周辺
配線の一部を突出部分FSL内の第2の導体層に配置す
る場合に、第2層の導体層の構成は有効である。
【0092】このように、突出部分FSLを2層以下の
導体層で構成することで、ヒートシールでの熱圧着時に
熱伝動がよく、圧力を均一に加えることができ、接続端
子部分TMと端子配線Tdの電気接続の信頼性を向上で
きる。また、多層フレキシブル基板の折り曲げ時にも、
接続端子部分TMに曲げ応力を与えることなく、精度の
良い折り曲げができる。さらに、突出部分FSLが半透
明であるため、導体層のパターンが多層フレキシブル基
板の上面側からも観察できるため、接続状態等のパター
ン検査が上面側からもできるという利点もある。なお、
図15のJT2はドレイン側フレキシブル基板FPC2
とインターフェイス基板PCBとを電気的に接続するた
めの凹部、CT4は凸部JTの先端に設けたフレキシブ
ル基板FPC2とインターフェイス基板PCBとを電気
的に接続するためのフラットタイプのコネクタである。
【0093】図21は多層フレキシブル基板FPC2の
要部説明図であって、(a)は図20(a)のJ部の拡
大詳細図、(b)は多層フレキシブルFPC2の実装お
よび折り返し状態を示す側面図である。
【0094】図21(a)において、PX は端部が波状
のポリイミドフィルムBFIの当該波状の波長、PY
その波高(波の振幅×2)、P1 は波の山どうしを結ぶ
直線(波の山線と称する)、P2 は波の谷どうしを結ぶ
直線(波の谷線と称する)。LY2は多層フレキシブル
基板FPC2の基板SUB1との接続部の長さ(接続長
と称する)、LY1は多層フレキシブル基板FPC2の
基板SUB1との接続部と波の山線P1 との間の長さで
ある。
【0095】ドレイン側フレキシブル基板FPC2は、
図21(b)に示したように、一端が液晶表示素子PN
LのSUB1の端部のドレイン線の端子(図24、図2
5の端子Td)に異方性導電膜ACFを介して接続さ
れ、その端辺の外側で波高PYの中間部で折り返され、
他端の多層配線部分FMLがSUB1の下面に配置さ
れ、両面粘着テープBATによりSUB1の下面に貼り
付けられている。なお、図16(b)の出力端子TMに
付した番号1〜45は、図24と図25の端子Tに付し
た番号1〜45に対応しており、異方性導電膜ACF1
を介して電気接続される。
【0096】上記したように、本構成では、一端が液晶
表示素子の基板SUB1の端部に接続され、他端が当該
基板SUB1の下面(あるいは上面)に折り返される信
号入力用のフレキシブル基板FPC2において、突出部
分FSLのポリイミドフィルムBFIの端部を折り曲げ
線方向に沿って波状(あるいは、鋸歯状等の山部と谷部
を有する形状)に成形したことで、折り曲げ部のポリイ
ミドフィルムBFIの端部における応力集中を分散さ
せ、折り曲げ部で良好な曲げカーブ(アール)を付ける
ことができ、断線の発生を抑制し、信頼性を向上するこ
とができる。
【0097】なお、本構成例では、ゲート側の多層フレ
キシブル基板FPC1の導体層は3層で、L1はV
dg(10V)、Vsg(5V)、Vss(グランド)用、L
2は引き出し配線、クロックCL3、FLM、Vdg(1
0V)用、L3はVEG(−10〜−7V)、VEE(−1
4V)、VSG(5V)、コモン電圧Vcom 用である。
【0098】次に、多層フレキシブル基板上のアライメ
ントマークALMG(図22(a))とALMD(図2
1(a))について説明する。
【0099】図20〜図22に示した多層フレキシブル
基板FPC1,FPC2において、出力端子TMの長さ
は、接続信頼性確保のため、通常2mm程度に設計す
る。しかし、フレキシブル基板FPC1,FPC2の長
辺が長いため、僅かな長軸方向の回転を含む位置ずれに
より、入力端子配線Tdと出力端子TMとの位置ずれが
生じ、接続不良となる可能性がある。液晶表示素子PN
Lとフレキシブル基板FPC1,FPC2との位置合わ
せは、各基板の両端に開けた開孔FHLを固定ピンに差
し込んだ後、入力端子配線Tdと出力端子TMを数個所
で合わせて行う。しかし、さらに精度を向上させるた
め、アライメントマークALMG,ALMDを各突出部
分FSL毎に2個ずつ設けた。
【0100】本構成例では、接続信頼性を向上させるた
めに、所定本数の入力端子TMと隣接した位置にダミー
線NCを設け、さらに、ロの字形状のアライメントマー
クALMGはこのダミー線にパターン接続し、対向する
基板SUB1上の四角の塗り潰しパターン(ドレイン側
であるが、図24、図25のALCを参照)が丁度ロの
字内に納まる状態に位置合わせする。
【0101】コモン電圧は基板SUB1上の端子配線T
dのパターンCOMを通して、導電性ビーズやペースト
から基板SUB2側の共通透明画素電極に供給される。
【0102】アライメントマークALMGは、この共通
透明画素電極COMに電気的につながる端子COMTに
パターン接続して設け、基板SUB1上の四角の塗り潰
しパターンALD(図25参照)と合わせる。さらに、
本構成例では、図21(a)のドレインドライバのフレ
キシブル基板FPC2の下端部でゲートドライバのフレ
キシブル基板FPC1との接続を行うためのジョイント
用パターン(図示略)を設けている。
【0103】次に、2層以下の導体層部分FSLの形状
について説明する。
【0104】単層あるいは2層の導体配線からなるFS
Lの突出形状は、駆動IC毎に分離した凸状の形状とし
た。したがって、ヒートツールでの熱圧着時に多層フレ
キシブル基板が長軸方向に熱膨張して端子TMのピッチ
G およびPD が変化し、接続端子Tdとの剥がれや接
続不良が生じる現象を防止できる。すなわち、駆動IC
毎に分離した凸状の形状とすることで端子TMのピッチ
G およびPD のずれを最大でも駆動IC毎の周期の長
さに対応する熱膨張量とすることができる。本構成例で
は、多層フレキシブル基板の長軸方向で10分割した凸
状の形状とし、熱膨張量を約1/10に減少させること
ができ、端子TMへの応用緩和にも寄与し、熱に対する
液晶表示モジュールMDLの信頼性を向上できる。
【0105】以上のように、アライメントマークALM
GおよびALMDを設け、部分FSLの突出形状を駆動
IC毎に分離した凸状とすることで、接続配線数や表示
データのデータ本数が増加しても精度よく、接続信頼性
を確保しながら周辺駆動回路を縮小できる。
【0106】次に、3層以上の導体層部分FMLについ
て説明する。
【0107】FPC1,FPC2の導体層部分FMLに
は、チップコンデンサCHG,CHDが実装される。す
なわち、ゲート側の多層フレキシブル基板FPC1で
は、グランド電位VSS(0V)と電源Vdg(10V)の
間、あるいは電源Vsg(5V)と電源Vdgの間にチップ
コンデンサCHGを半田付けする。さらに、ドレイン側
Bのフレキシブル基板FCP2では、グランド電位VSS
と電源Vdd(5Vまたは3.3V)の間、あるいはグラ
ンド電位VSSと電源Vddの間にチップコンデンサCHD
を半田付けする。これらのコンデンサCHG,CHDは
電源ラインに重畳するノイズを低減するためのものであ
る。
【0108】本構成例では、上記のチップコンデンサC
HDを片側の表面導体層L1のみに半田付けし、折り曲
げ後に基板SUB1の下側に全て位置するように設計し
た。したがって、液晶表示モジュールMDLの厚みを一
定に保ちながら電源ノイズの平滑化用コンデンサをフレ
キシブル基板FPC1,FPC2に搭載可能となった。
【0109】次に、液晶表示装置を搭載した情報処理装
置から発生する高周波ノイズの低減方法について説明す
る。
【0110】シールドケースSHD側は液晶表示モジュ
ールMDLの表面側であり、情報処理装置の正面側であ
るため、この面からのEMI(エレクトロマグネチック
インタフィアレンス)ノイズの発生は外部機器に対する
使用環境に大きな問題を生じる。このため、本構成例で
は、導体部分FMLの表面層L1は可能な限り直流電源
のべた状あるいはメッシュ状パターンERHで被服して
いる。
【0111】図28は多層配線部分の導体パターンの説
明図であって、(a)は図20(b)の一部分にある多
層配線部分FML部分の表面導体層パターン構成を示す
平面図、(b)は図30の(c)のインターフェイス基
板PCBの一部拡大図を示す。
【0112】メッシュMESHは表面導体層L1に開け
た300μm程度の多数の孔からなり、このメッシュ状
パターンERHは貫通孔VIAおよびコンデンサCHD
部品の部分を除いて、ほぼ全面に被覆する。
【0113】《インターフェイス回路基板PCB》図3
0はコントローラ部および電源部を有するインターフェ
イス基板の1構成例の説明図であり、(a)は裏面(下
面)図、(b)は搭載したハイブリッド集積回路HIの
部分前横側面図、(c)は正面(上面)図を示す。
【0114】本構成例は前記図5で説明したインターフ
ェイス基板が、所謂低電圧差動信号(LVDS)で表示
信号および電源等が本体コンピュータから送信される形
式としたものである。
【0115】図30のインターフェイス基板PCB(以
下、単に基板PCBとも言う)はガラスエポキシ材から
なる多層プリント基板を採用した。なお、多層フレキシ
ブル基板も使用可能であるが、この部分は折り曲げ構造
を採用しなかったため、価格が相対的に安い多層プリン
ト基板とした。
【0116】電子部品は全て情報処理装置側からみて裏
面側である基板PCBの下面側に搭載されている。表示
制御装置用として1個の集積回路素子TCONを当該基
板上に配置している。この集積回路素子TCONは、パ
ッケージに収納されておらず、回路基板PCB上に直接
ボールグリッドアレイ(Ball Grid Arra
y)実装してなる。
【0117】インターフェイスコネクタCT1は基板P
CBのほぼ中央に位置し、本体コンピュータからの表示
に必要な信号や電圧を受け取る。LVDSは低電圧差動
信号の受信回路チップであり、差動形式で送信されてき
た本体コンピュータからの表示に必要な信号や電圧をも
との信号、電圧に変換してTCONに与える。DDは液
晶表示素子に必要な各種の直流電圧を生成するデジタル
・デジタルコンバータ電源である。また、CT3はゲー
ト駆動用のフレキシブル基板FPC1との接続用コネク
タ、CT2はドレイン駆動用のフレキシブル基板FPC
2との接続用コネクタ、GNDは接地端子を示す。
【0118】なお、低電圧差動信号を用いない方式のイ
ンターフェイス基板PCBの実装形態もLVDSチップ
を図30に準じる。
【0119】ハイブリッド集積回路HIは回路の一部を
ハイブリッド集積化し、小さな回路基板の上面および下
面に主に供給電源形成用の複数個の集積回路や電子部品
を実装して構成され、インターフェイス基板PCB上に
1個実装されている。
【0120】ゲート駆動用の基板であるフレキシブル基
板FPC1とインターフェイス基板PCBとの電気的接
続手段JN1を介する電気接続は、この構成ではコネク
タCT3を用いている。
【0121】図31は図4のA−A’線における断面
図、図32は同B−B’線における断面図、図33は同
C−C’線における断面図、図34は同D−D’線にお
ける断面図を示す。
【0122】図31に示したように、液晶表示素子PN
Lを構成する基板SUB1とSUB2と垂直な方向から
見た場合、インターフェイス基板PCBは液晶表示素子
PNLと重ね合わせられ、SUB1の下面の下側に配置
されている。また、また、ゲートドライバ用のフレキシ
ブル基板FPC1は、その一端が液晶表示素子PNLの
基板SUB1と直接電気的かつ機械的に接続され、ドレ
イン側と異なり折り曲げることなく、ほぼその全幅がイ
ンターフェイス回路基板PCBの上に重ね合わされてい
る。
【0123】このように、インターフェイス基板PCB
を液晶表示素子PNLの基板SUB1と一部重ね合わ
せ、さらにゲートドライバ用の回路基板FPC1をイン
ターフェイス基板PCB上に重ね合わせて配置すること
により、額縁部分の幅、面積を縮小でき、液晶表示素子
およびこの液晶表示素子を表示部として組み込んだパソ
コンやワープロ等の情報処理装置の外形寸法を縮小でき
る。
【0124】液晶表示素子PNLとシールドケースSH
Dは、液晶表示素子PNLの下側の基板SUB1との間
に樹脂等のスペーサSPCを設け、その上下に両面粘着
テープBATを介在させて固定してある。
【0125】シールドケースSHDには、その長手方向
に複数の開口HOLSが開けられており、上記スペーサ
SPCに形成した突出部SPC2−Pを勘合させてスペ
ーサSPCのずれを防止している。
【0126】《駆動回路基板付き液晶表示素子ABS》
図33に示したように、基板SUB1のパターン形成面
とは反対側にドレインドライバ用のフレキシブル基板F
PC2を折り曲げて接着している。有効表示領域ARの
僅か(約1mm)外側に偏光板POL1とPOL2があ
り、そこから約1〜2mm離れてFPC2の端部が位置
する。
【0127】基板SUB1の端からFPC2の折れ曲が
り部の突出の先端までの距離は僅か約1mmと小さく、
コンパクト実装が可能となる。したがって、本構成例で
は、有効表示領域ARからFPC2の折れ曲がり部の突
出の先端までの距離は約7.5mmとなった。
【0128】図27は多層フレキシブル基板の折り曲げ
実装方法を説明する斜視図である。ドレインドライバ用
のフレキシブル基板FPC2とゲートドライバ用のフレ
キシブル基板FPC1の接続は、ジョイナーとしてFP
C2と一体のフレキシブル基板からなる凸部JT2の先
端部に設けたフラットコネクタCT4を使用する。
【0129】フラットコネクタCT4は凸部JT2の表
面側に設けてあり、先ず線BTLの回りにBENT1方
向に折り畳んだ後、BENT2方向に折り曲げてインタ
ーフェイス基板PCBのコネクタCT2に結合する(図
6の説明、および図31参照)。なお、FPC2と基板
SUB1の固定は、当該FPC2と基板SUB1の間に
両面粘着テープを介挿して行う。
【0130】《ゴムクッションGC》ゴムクッションG
Cは、図3、図31〜図34に示したように、導光体G
LBの下面に設置した反射シートとモールドケースMC
Aの間に介挿されており、その弾性を利用して導光体G
LBと液晶表示素子PNLをシールドケースSHDとモ
ールドケースMCAの間に固定する。なお、このゴムク
ッションGCは導光体GLBの周囲に設置するが、ある
いはシールドケースSHDに形成した爪NLとモールド
ケースMCAの係合部分にのみ介挿してもよい。
【0131】ゴムクッションGCの少なくとも片面には
粘着材または両面粘着テープが付いており、導光体GL
BとモールドケースMCAの一方に添付した状態で他方
を固定する。
【0132】《バックライトBL》図31に示したよう
に、図2〜図6に示した方式の液晶表示装置におけるバ
ックライトBLは導光体GLBと、この上面に設置した
拡散シートSPS、プリズムシートPRSからなる光学
シート部材、導光体GLBの下面に設置した反射シート
RFS、導光体GLBの一端面に沿って設置した線状光
源(冷陰極蛍光管)LP、および光源反射板LSとから
構成される。これらの各部材はモールドケースMCAの
凹部に収納される。
【0133】光源反射板LSは線状光源LPの長手方向
に沿った上方に設置され、導光体GLBの縁(プリズム
シートPRSの上)とモールドケースMCAの縁に両面
粘着テープBATで固定されている。
【0134】なお、構成例では、導光体GLBの下面に
設置される反射シートRFSを線状光源LPの下位置ま
で延長させ、この延長部分RFS−Eを下側の光源反射
板としている。しかし、この下側の光源反射板は必ずし
も必要でなく、モールドケースMCAの内面が光反射性
(鏡面、または白色)であればよい。また、線状光源L
Pの導光体GLBとは反対側の内壁側には、線状光源L
Pからの光が反射してもその殆どが線状光源で遮断され
て利用されないので、反射板を設置する必要なないが、
線状光源LPと反射板LSあるいはモールドケースMC
Aの下面の隙間が大きくなった場合は、モールドケース
MCAの内壁(底面を含む)を光反射性(鏡面、または
白色)とすれば、光利用率を向上させることができる。
【0135】図13はバックライトBLの正面図(液晶
表示素子PNL側)、図14は図13のバックライトか
らプリズムシートPRSや拡散シートSRSを取外した
正面図、図15は他の構成例を示す図14と同様の正面
図である。
【0136】線状光源LPである冷陰極蛍光管のランプ
ケーブルLPC(LPC1、LPC2)は液晶表示素子
PNLの側面に配線されてランプコネクタLCTを介し
て図示しないインバータ電源基板から給電される。な
お、GBはランプケーブルLPCを保持するゴムブッシ
ュである。
【0137】《拡散シートSPS》拡散シートSPS
は、導光体GLBの上に載置され、導光体GLBの上面
から出射する光を拡散して液晶表示素子PNLを均一に
照明する。
【0138】《プリズムシートPRS》プリズムシート
PRSは本構成例では2枚からなり、拡散シートSPS
の上に載置され、下面が平滑面で上面がプリズム面とな
っている各プリズムシートを、それらのプリズム溝が直
行するように重ねて配置される。このプリズムシートP
RSは拡散シートSPSからの光を液晶表示素子PNL
方向に集光してバックライトBLの輝度を向上させる。
その結果、バックライトの消費電力を低減し、液晶表示
モジュールを小型、軽量化することができる。
【0139】拡散シートSPSとプリズムシートPRS
のそれぞれの各一辺端部にはシートの設置時に位置が一
致する固定用の小穴SLVが2個ずつ設けてあり、モー
ルドケースMCAの対応する一辺端部にピン状の凸部M
PNが形成され、スリーブSLVを介して両者を挿着し
て位置合わせする。スリーブSLVは例えばシリコンゴ
ム等の弾性体からなり、その内径が凸部MPNの外径よ
り小さくなっており、脱落を防止している。
【0140】なお、図17に示したように、線状光源L
Pとは反対側の辺で、モールドケースMCAの一辺端部
に一体に設けたピン状の凸部MPNに上記拡散シートS
PSとプリズムシートPRSに設けた小穴を挿着して位
置合わせすることによって、さらに正確な位置合わせを
行うことができる。
【0141】凸部MPNはゲート側のフレキシブル基板
FPC1の下側で、その回路基板PCBとは平面的に重
ならない位置にあるので、液晶表示モジュールの厚みを
増やすことはない。
【0142】《モールドケースMCA》図16はモール
ドケースMCAの説明図であり、図17は図16のA
部,B部,C部,D部の拡大図である。モールド成形で
形成した下側ケースであるモールドケースMCAは、冷
陰極蛍光管LP、ランプケーブルLPC、導光体GLB
等を保持するバックライト収納ケースであり、合成樹脂
で一個の型で一体成形で作られる。
【0143】このモールドケースMCAは、各固定部材
と弾性体の作用により金属製のシールドケースSHDと
緊密に合体し、液晶表示モジュールMDLの耐振動性、
耐熱衝撃性が向上でき、信頼性を高めている。
【0144】モールドケースMCAの底面には周囲の枠
状部分を除く中央の部分に、当該底面の半分以上の面積
を占める大きな開口MOが形成されている。これによ
り、モールドケースNCAの組立て後、バックライトB
LとモールドケースMCAとの間のゴムクッションGC
の作用でモールドケースMCAの底面に上面から下面に
向かって垂直方向に加わる力によってモールドケースM
CAの底面が膨らむのを防止でき、最大厚みの増加が抑
制され、液晶表示モジュールMDLの薄型化、軽量化が
可能となる。
【0145】図16におけるMCLは、インターフェイ
ス基板PCBの発熱部品(図5(b)、図30)に示し
た電源回路DC−DCコンバータDD等)の実装部に対
応する個所のモールドケースMCAに設けた切り欠き
(コネクタCT1接続用の切り欠きを含む)である。
【0146】このように、回路基板PCB上の発熱部を
モールドケースで覆わずに、切り書きを設けておくこと
により、インターフェイス基板PCBの発熱部の放熱性
を向上できる。この他にも、表示制御用の集積回路TC
ONも発熱部品と考えられ、この上のモールドケースM
CAを切り欠いてもよい。
【0147】図16におけるMHは、液晶表示モジュー
ルMDLをパソコン等の応用装置に取り付けるための4
個の取り付け穴である。シールドケースSHDにもモー
ルドケースMCAの取り付け穴MHに一致する取り付け
穴HLDが形成されており、ねじ等を用いて応用装置に
固定し実装される。
【0148】図16と図17におけるMBは導光体GL
Bの保持部であり、PJは位置決め部である。MC1〜
4はランプケーブルLPC1,2の収納部である。
【0149】《導光体GLBのモールドケースMCAへ
の収納》図18は導光体GLBのモールドケースMCA
への収納部の説明図で、(a)は要部平面図、(b)は
(a)のコーナー部の従来構造、(c)はコーナー部の
本構成例の構造を示す。
【0150】図18(a)に示したように、導光体GL
Bの4個のコーナー部には面取りされた直線状の斜め部
が設けられ、この斜め部に対応してモールドケースMC
Aにも直線状の斜めの位置決め部PJが形成されてい
る。従来は(b)に示したように、コーナー部は直角で
あるため、導光体GLBの辺方向(y方向)の力Fに対
して弱く、重い部品である導光体GLBが振動や衝撃に
より位置決め部PJが破損することがあった。
【0151】本構成例では、図18(c)に示したよう
に、導光体GLBと位置決め部PJを斜め形状としたこ
とで、位置決め部PJにかかる力が2方向fxとfyに
分散され、位置決め部PJの破損が防止でき、信頼性が
向上する。
【0152】《冷陰極蛍光管LPと光源反射板LSの配
置》図18(a)に示したように、光源反射板LSは線
状光源(冷陰極蛍光管)LPの上部において、導光体G
LBとモールドケースMCAを橋絡して両面粘着テープ
を用いて固定される。この部分の断面構造は図31に示
してある。
【0153】図31に示したように、線状光源である冷
陰極蛍光管LPは導光体GLBの一端面に近接して設置
され、その上方に光源反射板LSは両面粘着テープBA
Tで固定されている。
【0154】図13〜図15では、バックライトBLを
構成する冷陰極蛍光管LPは液晶表示モジュールMDL
の長辺側かつ表示領域の下方に配置されている。すなわ
ち、図41と図42に示したように、パソコンあるいは
ワープロ等の情報処理装置に実装した場合、冷陰極蛍光
管LPが表示部の長辺下方にあるようになる。図13と
図14に示した例では、インバータIVを表示部内のイ
ンバータ収納部MIに配置した場合で、ランプケーブル
LPC1は液晶表示モジュールMDLの左および上の2
辺に沿って配線され、ランプケーブルLPC2は右の1
辺に沿って配線される。一方、図15に示した例では、
インバータIVをキーボード内に配置した場合を示し、
ランプケーブルLPC1は液晶表示モジュールMDLの
左、上および右の3辺に沿って配線され、両ランプケー
ブルLPC1とLPC2は右下からでている。
【0155】このように、冷陰極蛍光管LPを液晶表示
モジュールMDLの表示部下方に配置することで図42
に示すようにキーボード部にインバータIVを配置する
場合でも、冷陰極蛍光管LPの高圧側ランプケーブルL
PC2の長さを短くすることができ、ノイズの発生や波
形の変化を引き起こすインピーダンスを低減でき、冷陰
極蛍光管LPの始動性を向上することができる。なお、
インバータIVをキーボード側に配置する場合は、表示
部の幅をさらに縮小できる。さらに、冷陰極蛍光管LP
を表示部の下方に配置することで、当該表示部の開閉に
よる衝撃が緩和され信頼性が向上する。そして、液晶表
示素子PNLの表示面の中心が上方にシフトするので、
使用者がキーボードを打つ手が表示画面の下方を見難く
するのを防止できるという効果もある。
【0156】上記の構成では、冷陰極蛍光管LPを液晶
表示素子PNLの長辺下側に設置したが、長辺上側、あ
るいは短辺側に設置することもできることは言うまでも
ない。
【0157】図35は液晶表示素子PNLとその外周部
に配置される駆動回路等の回路構成を説明するブロック
図である。この構成では、薄膜トランジスタ(TFT)
型液晶表示素子PNL(TFT−LCD)の下側にのみ
ドレインドライバ部103が配置され、800×600
画素から構成されるXGA仕様の液晶表示素子の側面部
にはゲートドライバ部104、コントローラ部101、
電源部102が配置される。
【0158】ドレインドライバ部103は、前記した多
層フレキシブル基板を折り曲げて実装する。コントロー
ラ部101、電源部102を実装したインターフェイス
基板PCBは液晶表示素子PNLの短辺の外周部に配置
されたゲートドライバ部104の裏面に配置される。こ
れは、情報処理装置の横幅の制約があり、可能な限り表
示部を構成する液晶表示モジュールMDLの幅も縮小さ
せる必要があるためである。
【0159】図36に示したように、薄膜トランジスタ
TFTは、隣接する2本のドレイン信号線DLと、隣接
する2本のゲート信号線GLとの交差領域に配置され
る。薄膜トランジスタTFTのドレイン電極とゲート電
極は、それぞれドレイン信号線DLとゲート信号線GL
に接続される。
【0160】薄膜トランジスタTFTのソース電極は画
素電極に接続され、画素電極とコモン電極との間に液晶
層が設けられているので、薄膜トランジスタTFTのソ
ース電極との間には液晶容量(CLC)が等価的に接続さ
れる。薄膜トランジスタTFTはゲート電極に正のバイ
アス電圧を印加すると導通し、負のバイアス電圧を印加
すると不導通となる。また、薄膜トランジスタTFTの
ソース電極と前ラインのゲート信号線との間には、保持
容量Cadd が接続される。
【0161】なお、ソース電極、ドレイン電極は本来そ
の間のバイアス極性によって決まるもので、この液晶表
示装置ではその極性は動作中反転するので、ソース電
極、ドレイン電極は動作中入れ替わるものと理解された
い。しかし、以下の説明では、便宜上一方をソース電
極、他方をドレイン電極と固定して説明する。
【0162】図39は液晶表示素子の各ドライバ(ドレ
インドライバ、ゲートドライバ、コモンドライバ)の概
略構成と信号の流れを示すブロック図である。表示制御
素子201、バッファ回路210は図35に示したコン
トローラ部101に設けられ、ドレインドライバ211
は図35に示すドレインドライバ部103に設けられ、
ゲートドライバ206は図35のゲートドライバ部10
4に設けられる。
【0163】ドレインドライバ211は表示データのデ
ータラッチ部と出力電圧発生回路とから構成される。ま
た、諧調基準電圧生成部208、マルチプレクサ20
9、コモン電圧生成部202、コモンドライバ203、
レベルシフト回路207、ゲートオン電圧生成部20
4、ゲートオフ電圧生成部205、およびDC−DCコ
ンバータ212は図31に示した電源部102に設けら
れる。
【0164】図38はコモン電圧とドレイン電圧および
ゲート電圧のレベルとその波形図であり、ドレイン波形
は黒表示のときの波形を示す。
【0165】図37はゲートドライバ206とドレイン
ドライバ211に対する表示データとクロック信号の流
れの説明図である。また、図40は本体コンピュータ
(ホスト)から表示制御装置201に入力される表示デ
ータおよび表示制御装置201からドレインドライバと
ゲートドライバに出力される信号を示すタイミング図で
ある。
【0166】表示制御装置201は、本体コンピュータ
からの制御信号(クロック信号、表示タイミング信号、
同期信号)を受けてドレインドライバ211への制御信
号として、クロックD1(CL1)、シフトクロックD
2(CL2)、および表示データを生成し、同時にゲー
トドライバ206への制御信号として、フレーム開始指
示信号FLM、クロックG(CL3)および表示データ
を生成する。
【0167】また、ドレインドライバ211の前段のキ
ャリー出力は、そのまま次段のドレインドライバ211
のキャリー入力となる。
【0168】なお、図2〜図6に示したLVDS信号を
用いる方式の液晶表示装置では、本体コンピュータから
のLVDS信号をインターフェイス基板PCBに搭載し
たLVDS受信回路でもとの信号に変換してからゲート
駆動ICおよびドレイン駆動ICに供給する。
【0169】図40から明らかなように、ドレインドラ
イバのシフト用クロック信号D2(CL2)は本体コン
ピュータか入力されるクロック信号(DCLK)および
表示データの周波数と同じであり、XGA表示素子では
約40MHzの高周波となり、EMI対策が重要とな
る。
【0170】《液晶表示モジュールMDLを実装した情
報処理装置》図41および図42はそれぞれ液晶表示モ
ジュールMDLを実装したノート型パソコン、あるいは
ワープロの斜視図である。前記したように、図41はイ
ンバータIVを表示部すなわち液晶表示モジュールMD
Lのインバータ収納部MI(図13〜図16参照)に配
置した場合、図42はキーボード部に配置した場合を示
す。
【0171】情報処理装置からの信号は、先ず、左側の
インターフェイス基板PCBのほぼ中央に位置するコネ
クタから表示制御集積回路素子TCONへ行き、ここで
データ変換された表示データがドレインドライバ用周辺
回路へ流れる。なお、LVDS信号を用いた場合は、L
VDSでもとの信号に変換した後にTCONに供給され
る。このように、COG方式と多層フレキシブル基板と
を使用することで、情報処理装置の横幅外形の制約が解
消でき、小型で低消費電力の情報処理装置を提供でき
る。
【0172】《駆動用ICチップ搭載部近傍の平面およ
び断面構成》図24は液晶表示素子PNLの下側基板S
UB1上に駆動用ICを搭載した状態を示す要部拡大図
である。図26は液晶表示素子の下側基板SUB1のド
レイン駆動用ICの搭載部周辺と当該基板の切断線CT
1付近の要部平面図、図26は図20のA−A’線,B
−B’線,C−C’線に沿った断面図である。図24に
おいて、上側基板SUB2は一点鎖線で示すが、下側基
板SUB1の上方に重なって位置し、シールパターンS
Lにより有効表示領域ARを含んで液晶LCを封入して
いる。
【0173】基板SUB1上の電極COMは導電ビーズ
や銀ペースト等を介して基板あSUB2側の共通電極パ
ターンに電気的に接続させる配線である。配線DTM
(あるいはGTM)は、駆動用ICからの出力信号を有
効表示部AR内の配線に供給するものである。入力配線
Tdは、駆動用ICへ入力信号を供給するものである。
異方性導電膜ACFは、一列に並んだ複数個の駆動用I
C部分に共通して細長い形状のACF2と、上記複数個
の駆動用ICへの入力配線パターン部分に共通して細長
い形状としたACF1を別々に貼り付ける。
【0174】パッシベーション膜(保護膜)PSV1,
PSV2は図26にも示したが、電食防止のため出来る
限り配線部を被覆し、露出部分は異方性導電膜ACF1
で覆うようにする。
【0175】さらに、駆動用ICの側面周辺には、エポ
キシ樹脂あるいはシリコーン樹脂SILが充填され(図
29参照)、保護が多重化されている。
【0176】なお、図29は液晶表示素子の下基板にド
レイン駆動IC(ドレインドライバ)を実装した状態を
示す断面図である。液晶表示素子は下基板SUB1と上
基板SUB2の間に液晶層LCを挟持し、シールSLで
封止してなる。下基板SUB1に形成されたドレイン線
からドレイン引出し線(以下、単にドレイン線)DTM
が上基板SUB2の端縁を越えてドレイン駆動ICの実
装位置まで形成されている。そして、このドレイン線T
DMの上層には前記した層間絶縁層PSVが被覆され、
ドレイン駆動ICのバンプBUMPの位置で開口が形成
されている。
【0177】この開口部分は前記図1で説明したよう
に、ドレイン駆動ICの最外形の範囲内に位置する。そ
して、上記バンプBUMPとドレイン線DTMとの接続
部分には透明導電膜ITOが成膜されている。また、ド
レイン駆動ICのフレキシブル基板FPC2側のバンプ
接続部分についても同様である。その他の構成は図1に
示した通りである。
【0178】図38において、ゲートオンレベル波形
(直流)とゲートオッフレベル波形は、−9V〜−14
Vの間で変化し、10Vでゲートオンする。ドレイン波
形(黒表示時)とコモン電圧Vcom 波形は、約0V〜3
Vの間でレベル変化する。例えば、黒レベルのドレイン
波形を1水平期間(1H)毎に変化させるため、論理処
理回路で1ビットずつ論理反転を行い、ドレインドライ
バに入力している。ゲートのオフレベル波形はコモン電
圧Vcom と略同様の振幅と移送で動作する。
【0179】図37はゲートドライバ104とドレイン
ドライバ103に対する表示データとクロック信号の流
れの説明図である。前記したように、表示制御装置10
1は本体コンピュータからの制御信号(クロック信号、
表示タイミング信号、同期信号)を受けて、ドレインド
ライバ103への制御信号としてクロックD1(CL
1)、シフトクロックD2(CL2)および表示データ
を生成し、同時にゲートドライバ104への制御信号と
して、フレーム開始指示信号FLM、クロックG(CL
3)および表示データを生成する。
【0180】また、ドレインドライバ103の前段のキ
ャリー出力は、そのまま次段のドレインドアイバ103
のキャリー入力に与えられる。
【0181】以上、本発明を実施例に基づいて具体的の
説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可
能であることは言うまでもない。例えば、上記の実施例
はアクティブマトリクス方式の液晶表示装置に本発明を
適用したものとして説明したが、単純マトリクス方式、
その他の方式の液晶表示装置にも同様に適用できる。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
透明導電膜とドレイン線の金属膜、ドレイン線の金属膜
とゲート線の金属膜の各コンタクト面積を低減すること
なく、有効表示領域と駆動ICの出力バンプの距離を短
縮でき、狭額縁化と共に均一な表示性能を有する液晶表
示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置の1実施例を示すゲ
ート走査用の駆動ICと出力バンプおよび検査パッドの
近傍の説明図である。
【図2】液晶表示装置の筐体の一例を構成する上側ケー
スで液晶表示素子を覆う以前の状態を示す展開斜視図で
ある。
【図3】図2に示した上側ケースと液晶表示素子の下面
に積層する照明光源(バックライト)および各種の光学
フィルムを下側ケースに収納して図2の上側ケースと固
定する以前の状態を示す展開斜視図である。
【図4】液晶表示装置(液晶表示モジュール)の組立て
完成図であり、液晶表示素子PNLの表面側(すなわ
ち、液晶表示素子PNL側)から見た正面図と各側面図
である。
【図5】図4の液晶表示モジュールを裏面とその側面に
実装されるインターフェイス基板の説明図である。
【図6】ゲート側フレキシブル基板FPC1とドレイン
側フレキシブル基板FPC2の配置を説明する要部平面
図である。
【図7】本発明による液晶表示装置(液晶表示モジュー
ル)の他の例の構成を説明する展開斜視図である。
【図8】液晶表示モジュールの組立て完成図である。
【図9】液晶表示モジュールの組立て完成図であり、液
晶表示素子の裏面側から見た裏面図である。
【図10】液晶表示素子の外周部にゲート側フレキシブ
ル基板と折り曲げる前のドレイン側フレキシブル基板を
実装した駆動回路基板付き液晶表示素子の正面図であ
る。
【図11】インターフェイス回路基板を実装した図10
の駆動回路基板付き液晶表示素子の裏面図である。
【図12】シールドケースSHDを下においてフレキシ
ブル基板とインターフェイス回路基板を実装した後、フ
レキシブル基板を折り曲げて液晶表示素子をシールドケ
ースに収納した状態を示す裏面図である。
【図13】バックライトの正面と前側面の説明図であ
る。
【図14】図13のバックライトからプリズムシートと
拡散シートを取り外した正面と前側面の説明図である。
【図15】バックライトの他の構成例を示す図14と同
様の正面と前側面の説明図である。
【図16】下側ケース(モールドケース)の説明図であ
る。
【図17】図12におけるモールドケースのコーナー部
の拡大説明図である。
【図18】導光体GLBのモールドケースMCAへの収
納部における光源反射板の取り付け説明図である。
【図19】線状光源の反射板の設置状態の説明図であ
る。
【図20】ドレインドライバを駆動する多層フレキシブ
ル基板FPC2の説明図である。
【図21】多層フレキシブル基板PC2の実装部分の説
明図である。
【図22】ゲートドライバを駆動する多層フレキシブル
基板の説明図である。
【図23】多層フレキシブル基板内の信号配線と下側基
板上の駆動用ICへの入力信号との接続関係を示す配線
図である。
【図24】液晶表示素子の下側基板上に駆動用ICを搭
載した状態の説明図である。
【図25】液晶表示素子の下側基板のドレイン駆動用I
Cの搭載部周辺と当該基板の切断線CT1付近の要部平
面図である。
【図26】図20のA−A’,B−B’,C−C’線で
の断面図である。
【図27】多層フレキシブル基板の折り曲げ実装方法と
他の多層フレキシブル基板との接続部を示す斜視図であ
る。
【図28】多層フレキシブル基板FPCの表面導体層と
図30に示したインターフェイス基板の一部拡大図であ
る。
【図29】図24のA−A’線における断面図である。
【図30】インターフェイス基板PCBの説明図であ
る。
【図31】図8のD−D’線における断面図である。
【図32】図8のC−C’線における断面図である。
【図33】図8のA−A’線における断面図である。
【図34】図8のB−B’線における断面図である。
【図35】液晶表示素子PNLとその外周部に配置され
る駆動回路等の回路構成を説明するブロック図である。
【図36】液晶表示モジュールの等価回路を示すブロッ
ク図である。
【図37】ゲートドライバとドレインドライバに対する
表示データとクロック信号の流れの説明図である。
【図38】コモン電圧とドレイン電圧およびゲート電圧
のレベルとその波形図である。
【図39】液晶表示素子の各ドライバ(ドレインドライ
バ、ゲートドライバ、コモンドライバ)の概略構成と信
号の流れを示すブロック図である。
【図40】本体コンピュータ(ホスト)から表示制御装
置に入力される表示データおよび表示制御装置からドレ
インドライバとゲートドライバに出力される信号を示す
タイミング図である。
【図41】液晶表示モジュールを実装したノート型パソ
コンあるいはワープロの斜視図である。
【図42】液晶表示モジュールを実装した他のノート型
パソコンあるいはワープロの斜視図である。
【図43】従来の液晶表示装置を構成する液晶表示素子
のTFT基板(下基板)に形成された駆動用ICの出力
バンプおよび検査パッド近傍の説明図である。
【符号の説明】
SUB1 下基板 SUB2 上基板 DTM ドレイン引出し線(ドレイン線) GTM ゲート引出し線(ゲート線) Td 端子配線(接続配線) IC 駆動IC BUMP バンプ ITO 透明導電膜 PSV 層間絶縁膜 PSV−W 開口部 ICOL 駆動ICの外形線 TESTPAD 検査パッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 正昭 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 嶋 教子 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶層を介して重ね合わせた2枚の基板の
    うち、駆動用ICを搭載した一方の基板面上に前記駆動
    用ICの出力バンプと有効表示領域の配線と接続する一
    部が斜め配線となった出力配線を有し、かつ前記出力バ
    ンプの近傍に検査用パッドを有するフリップチップ方式
    で前記駆動ICを実装した液晶表示素子で構成した液晶
    表示装置において、 前記出力配線に隣接して形成した透明導電膜を有すると
    共に、前記出力配線と前記透明導電膜を覆って低抵抗の
    金属層を積層してなることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記出力配線が平行する細線で構成され、
    前記平行する細線の間に隣接させて前記透明導電膜を形
    成したことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007316263A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Nec Lcd Technologies Ltd 画像表示装置
KR100947532B1 (ko) 2003-05-07 2010-03-12 삼성전자주식회사 평판 표시 장치
WO2022047863A1 (zh) * 2020-09-03 2022-03-10 Tcl华星光电技术有限公司 显示面板及拼接显示面板

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