JPH11304974A - 時 計 - Google Patents

時 計

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JPH11304974A
JPH11304974A JP10113042A JP11304298A JPH11304974A JP H11304974 A JPH11304974 A JP H11304974A JP 10113042 A JP10113042 A JP 10113042A JP 11304298 A JP11304298 A JP 11304298A JP H11304974 A JPH11304974 A JP H11304974A
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関口  金孝
Masashi Ide
昌史 井出
Takashi Akiyama
貴 秋山
Masami Kikuchi
正美 菊池
Yuichi Akiba
雄一 秋葉
Koji Nakagawa
浩司 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の液晶表示パネルの反射状態と透過状態
を第1の液晶層に印加する電圧により制御し、シャッタ
ーの開閉を可能とし、メタル調のシャッター表示を可能
とする。また、複数の液晶表示パネルを積層することに
より、デザイン性に優れる時計ができる。また、反射型
偏光板を利用することにより、光の利用効率が改善し、
明るい表示が可能となる。 【解決手段】 第1の基板11と間隙を有する第2の基
板12と、間隙に第1の液晶層20を有する第1の液晶
表示パネルと、第1の液晶表示パネルと同様に基板の間
に液晶層を有する液晶表示パネルを複数積層し、さら
に、複数の液晶表示パネルの最上面、または液晶表示パ
ネルの間、または複数の液晶表示パネルの最下面の少な
くともいずれかに反射型偏光板を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示に液晶表示を
利用して時・分・秒などの時刻情報や、日付け・曜日・
月・年などのカレンダー情報をデジタルで表示する時計
において、複数の液晶表示パネルを積層し、上層の液晶
表示パネルにより、下層の液晶表示パネルの情報を遮蔽
するシャッター機能、または多層の組み合わせにより複
雑な表示を可能とする時計の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示を利用し、時・分・秒などの時
刻情報や、日付け・曜日・月・年などのカレンダー情報
をデジタル表示する時計の従来技術としては、たとえば
特開昭54−153066号公報に記載のものがある。
【0003】時刻情報やカレンダー情報を、液晶を使用
してデジタル表示するときは、さきに記載した公報に記
載してあるように、液晶セルの上下にそれぞれ上偏光板
と下偏光板を配置し、電界を印加すると光学特性が変化
する液晶のもつ性質を利用して、所定の表示を行なって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術における
液晶表示を利用して時計では、一般的なノーマリーホワ
イト・モードでは、白地に黒表示で時刻情報やカレンダ
ー情報をデジタル表示する。
【0005】以下に従来技術におけるデジタル表示を行
う時計を図面を用いて説明する。図17は、従来技術に
おけるデジタル表示を行う時計の平面模式図である。図
18は、図17に示すA−A線における断面模式図であ
る。以下に図17と図18とを用いて従来技術を説明す
る。
【0006】デジタル表示に使用する液晶表示パネルの
構成は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の
基板11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の
間隙を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13
上に設ける第2の電極14を有し、第1の電極12と第
2の電極14との重なり合う部分が表示画素となる。一
般的には、セグメント型の電極形状を利用する。
【0007】第1の基板11と第2の基板13との間に
は、液晶層15を有し、液晶層15は、シール材33と
封口材(図示せず)により封入している。また、第1の
基板11と第2の基板13上には、液晶層15を所定の
方向に揃えるために、配向膜(図示せず)を設ける。た
とえば、ツイストネマティック液晶15の場合には、第
1の基板11側では7:30の方向に、第2の基板13
側では4:30の方向に液晶層15は、配向し、ツイス
ト角を90度としている。
【0008】第1の基板11上には、色素を一方向に延
伸する吸収型偏光板からなる第1の偏光板21を有し、
第2の基板12上には、反射型偏向板としてスリーエム
製のDBEF(商品名)からなる第2の偏光板22とを
有する。第1の偏光板21と第2の偏光板22の透過軸
を平行に配置し、液晶表示パネルとの組み合わせによ
り、液晶層15の電圧が小さい場合に、強い反射状態を
示し、大きな印加電圧の場合に、透過状態を示すことが
できる。
【0009】以上の構成を有する液晶表示パネルの下側
には、エレクトロルミネッセント(EL)素子からなる
光源7を有し、さらに、液晶表示パネルと光源7に所定
の電圧を印加するための回路基板5を有する。
【0010】回路基板5と液晶表示パネルとの接続は、
ゼブラゴム32を利用する。回路基板5と光源7との接
続も光源用端子39にゼブラゴムを利用して接続する。
【0011】また、液晶表示パネルは、パネル押え8に
より保持され、回路基板5等を保持する回路押え9とに
より、回路基板5等と接続される。また、回路基板5の
下側には、電池6が接続している。
【0012】以上に示す液晶表示パネルと回路基板5等
からなる時計モジュールは、時計ケース1と風防ガラス
2と裏蓋3の内部に収納する。また、風防ガラス2と液
晶表示パネルの間には、液晶表示パネルのシール材等の
部分を遮蔽する、あるいは時計のデザインのために利用
する見切り板31を有する。
【0013】以上の構成を有する時計は、表示部41を
有し、表示部41には、午前午後表示部42、時表示部
43と分表示部44とを有する。また、時計には、時刻
合わせ等を行う調整ボタン51を有する。
【0014】しかしながら、一般的な時刻情報やカレン
ダー情報をデジタル表示する表示手段では、デザイン的
に変化がなく、さらにおもしろ味にも欠け、消費者に飽
きられてしまい、デジタル表示の時計の消費は落ち込ん
でいる。また、この従来技術に示すように、反射型偏向
板を利用して金属調の表示を可能とする場合において
も、さらに、デザイン的に変化があるデジタル表示の時
計が要望されている。
【0015】さらに、時計の時刻表示部の一部または全
面を、使用する環境または時計の内部状況に応じて遮蔽
(シャッターの開閉)する方法の検討はあるが、薄型化
と制御性に関して充分とはいえない状況である。また、
時計の使用者、タイマー、または通信により外部からの
信号により時計の時刻表示部を遮蔽と開閉、または時刻
表示部自体の一部をシャッターにし、情報の表示と非表
示を行うことが要望されているが、時計のデザイン性の
問題が克服できていない。
【0016】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記の課
題点を解決して、デザイン的に変化があるデジタル式時
計を提供することである。さらに、時計の使用する環
境、使用者からの制御信号、または時計の内部状況によ
り、時刻表示部の表示の開閉を行い、時計のデザイン性
を改善すると同時に、変化に富んだ時計を提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明による時計の構成は、下記に記載の手段を採
用する。
【0018】本発明の時計においては、第1の基板と前
記第1の基板と間隙を有して対向する第2の基板と、第
1の基板と第2の基板との間に封入する第1の液晶層に
より第1の液晶表示パネルを構成し、前記第1の液晶表
示パネルと同様に基板の間に液晶層を有する液晶表示パ
ネルを複数個積層し、さらに、複数の液晶表示パネルの
最上面、または液晶表示パネルと液晶表示パネルとの
間、または複数の液晶表示パネルの最下面の少なくとも
いずれかに、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交する偏光
軸は透過する反射型偏向板を有することを特徴とする。
【0019】本発明の時計は、第1の基板と前記第1の
基板と間隙を有して対向する第2の基板と、第1の基板
と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とからなる
第1の液晶表示パネルと、第3の基板と前記第3の基板
と間隙を有して対向する第4の基板と、第3の基板と第
4の基板との間に封入する第2の液晶層とからなる第2
の液晶表示パネルを有し、前記第1の液晶表示パネルと
第2の液晶表示パネルとは、少なくとも一部が重なり合
い、かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、さ
らに、第1の基板の上側、または第2の基板と第3の基
板の間、または第4の基板の下側の少なくともいずれか
に、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交する偏光軸は透過
する反射型偏向板を有することを特徴とする。
【0020】本発明の時計は、第1の基板と前記第1の
基板と間隙を有して対向する第2の基板と、第1の基板
と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とからなる
第1の液晶表示パネルと、第3の基板と前記第3の基板
と間隙を有して対向する第4の基板と、第3の基板と第
4の基板との間に封入する第2の液晶層とからなる第2
の液晶表示パネルを有し、前記第1の液晶表示パネルと
第2の液晶表示パネルとは、少なくとも一部が重なり合
い、かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、さ
らに、第2の基板と第3の基板の間に、一方の偏光軸は
反射し、ほぼ直交する偏光軸は透過する反射型偏向板を
有することを特徴とする。
【0021】本発明の時計は、第1の基板と前記第1の
基板と間隙を有して対向する第2の基板と、第1の基板
と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とからなる
第1の液晶表示パネルと、第3の基板と前記第3の基板
と間隙を有して対向する第4の基板と、第3の基板と第
4の基板との間に封入する第2の液晶層とからなる第2
の液晶表示パネルを有し、前記第1の液晶表示パネルと
第2の液晶表示パネルとは、少なくとも一部が重なり合
い、かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、さ
らに、第2の基板の裏面、または第3の基板の上面のい
ずれかに、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交する偏光軸
は透過する反射型偏向板を有し、さらに、前記反射型偏
向板は、対向する基板との間に所定の間隙を有すること
を特徴とする。
【0022】本発明の時計は、反射型偏向板と、前記反
射型偏向板に対向する基板との間隙には、時計の表示の
見切りに利用する印刷層を有することを特徴とする。
【0023】本発明の時計は、第1の基板と前記第1の
基板と間隙を有して対向する第2の基板と、第1の基板
と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とからなる
第1の液晶表示パネルと、第3の基板と前記第3の基板
と間隙を有して対向する第4の基板と、第3の基板と第
4の基板との間に封入する第2の液晶層とからなる第2
の液晶表示パネルを有し、前記第1の液晶表示パネルと
第2の液晶表示パネルとは、少なくとも一部が重なり合
い、かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、さ
らに、第1の基板の上面には第1の偏光板を有し、第2
の基板と第3の基板との間には、第2の偏光板を有し、
第4の基板の下側には、第3の偏光板を有することを特
徴とする。
【0024】本発明の時計は、第1の基板と前記第1の
基板と間隙を有して対向する第2の基板と、第1の基板
と第2の基板との間に封入する第1の液晶層とからなる
第1の液晶表示パネルと、第3の基板と前記第3の基板
と間隙を有して対向する第4の基板と、第3の基板と第
4の基板との間に封入する第2の液晶層とからなる第2
の液晶表示パネルを有し、前記第1の液晶表示パネルと
第2の液晶表示パネルとは、少なくとも一部が重なり合
い、かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、さ
らに、第1の基板の上面には第1の偏光板を有し、第2
の基板と第3の基板との間には、第2の偏光板を有し、
第4の基板の下側には、第3の偏光板を有し、前記偏光
板の少なくとも一つは、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直
交する偏光軸は透過する反射型偏向板であることを特徴
とする。
【0025】本発明の時計は、複数の液晶表示パネルに
利用する複数の偏光板には、複数の反射型偏向板を有す
ることを特徴とする。
【0026】本発明の時計は、複数の液晶表示パネルに
利用する複数の偏光板には、第1の偏光板には、一方の
偏光軸は吸収し、ほぼ直交する偏光軸は透過する吸収型
偏光板を有し、第2の偏光板は、一方の偏光軸は反射
し、ほぼ直交する偏光軸は透過する反射型偏向板を有
し、第3の偏光板は、拡散層と反射型偏向板を有するこ
とを特徴とする。
【0027】本発明の時計は、複数の液晶表示パネルの
最下面の下側には、電圧印加にて発光する光源を有する
ことを特徴とする。
【0028】本発明の時計は、複数の液晶表示パネルの
最下面の下側には、電圧印加にて発光する光源を有し、
さらに、光源上には、光を吸収し波長の変化を行い発光
を行う蛍光インキ層を特徴とする。
【0029】本発明の時計は、第1の液晶表示パネルと
第1の偏光板と第2の偏光板の構成は、電圧を上昇する
ことにより、高反射特性から、高透過特性となる配置と
することを特徴とする。
【0030】本発明の時計は、第2の液晶表示パネルと
第2の偏光板と第3の偏光板の構成は、電圧を上昇する
ことにより、高透過特性から、低透過率特性となる配置
とすることを特徴とする。
【0031】本発明の時計においては、第1の液晶表示
パネルと第1の偏光板と第2の偏光板により、前記第1
の液晶表示パネルの全面が、高反射特性を示す状態を有
することを特徴とする。
【0032】本発明の時計は、第1の液晶表示パネルと
第1の偏光板と第2の偏光板により高反射率特性の状態
を示す時には、第2の液晶表示パネルには小さい電圧を
印加していることを特徴とする。
【0033】本発明の時計においては、第1の液晶表示
パネルの表示は複数のセグメント表示を有し、第1の偏
光板と第2の偏光板と第1の液晶表示パネルにより高透
過率特性を示す表示の際に、各セグメント表示の間は、
高反射率特性の状態であり、さらに、第2の液晶表示パ
ネルの表示のフォントサイズが、前記高反射特性の部分
と高反射特性の部分の間より小さい場合には、前記高反
射特性を示す部分以外に配置する。
【0034】本発明の時計は、第1の液晶表示パネルの
表示が下層に配置する液晶表示パネルの表示を遮蔽する
表示の場合には、下層の液晶表示パネルへ駆動する電圧
を下小さくする、または液晶層へ印加する電圧をゼロに
することを特徴とする。
【0035】本発明の時計においては、第1の液晶表示
パネルは、小さい電圧で強い反射特性を示し、大きい電
圧で大きい透過特性を示すことを特徴とする。
【0036】〔作用〕本発明の時計は、複数の液晶表示
パネルを積層し、上側の液晶表示パネルにより下側の液
晶表示パネルの表示内容を遮蔽(シャッター)する、ま
たは上側の液晶表示パネルと下側の液晶表示パネル表示
を同期することにより、複雑な表示を可能とする。
【0037】また複数の液晶表示パネルに利用する偏光
板には、一方の偏光軸は透過軸であり、ほぼ直交する偏
光軸は反射軸を有する反射型偏向板を利用することによ
り、従来の半透過反射板を利用する場合に比較し、透過
率を大きくすることが可能となる。また、反射率を大き
くすることが可能となり、さらに、鏡面(ミラー)調の
反射表示を可能とする。さらに、複数の液晶表示パネル
の間に反射型偏向板を利用することにより、反射型偏向
板の上層の液晶表示パネルの表示の際には、反射表示と
透過表示を可能とする。
【0038】また、時計ケースと同色のミラー調の表示
とすることにより、時計ケースと液晶表示パネルの表示
が一体的になり、液晶表示パネルの従来の印象を改善
し、時計のデザイン性の向上ができる。
【0039】また、第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルを重ね合わせる構造の場合には、第1の液晶
表示パネルを全面反射と透過を可変する電極構造とする
ことにより、第1の液晶表示パネルが透過状態の際に、
下側の液晶表示パネルの表示を鮮明に再現することがで
きる。すなわち、セグメント電極間のように、電圧の印
加できない部分がなくなり、前面大きな透過状態とする
ことができるためである。
【0040】また、第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルを重ね合わせる構造の場合に、第1の液晶表
示パネルにセグメント電極構造、またはマトリクス電極
構造を採用する場合には、セグメント電極間、またはマ
トリクス電極間には所定の間隙を設けるため、全面を透
過状態とすることができない。そのため、下側の液晶表
示パネルの表示は、第1の液晶表示パネルのセグメント
電極の部分に配置することにより、第1の液晶表示パネ
ルの非透過部による遮蔽を防止し、視認性を向上するこ
とができる。
【0041】また、第1の液晶表示パネルの表示を反射
と透過とする場合には、第2の液晶表示パネルの表示を
透過と吸収、または透過と反射により表示を行う。とく
に、透過状態において、散乱性を持たせることにより、
コントラルト比の向上が可能となる。
【0042】また、第1の液晶表示パネルと偏光板によ
り、大きな反射状態の時には、第2の液晶表示パネルの
表示を行わず、全面均一な表示とすることにより、第1
の液晶表示パネルの反射状態の際に、下層の状態が透け
て見える状態においても、第1の液晶表示パネルの見か
け上のコントラスト比が向上し、均一な表示が可能とな
る。また、光源を点灯する場合には、少なくとも、第1
の液晶表示パネルの一部を点灯状態とすることにより、
コントラスト比が見かけ上向上し、第1の液晶表示パネ
ルと偏光板による光の漏れを認識し難くできる。
【0043】さらに、第2の液晶表示パネルの下側に設
ける偏光板に散乱性を設けることにより、第1の液晶表
示パネルの表示と第2の液晶表示パネルの表示のコント
ラルト比を大きくすることができる。また、外部光源を
利用して第2の液晶表示パネルの表示を行う場合には、
第1の液晶表示パネルの透過率の大きい部分からの光を
利用して表示を行うため、偏光板を反射板として利用す
る方法、または偏光板の下側に反射板を設ける方法を採
用することにより、明るい表示が可能となる。とくに、
反射型偏向板を利用し、反射型偏向板と第2の液晶表示
パネルの下側の基板との間に、拡散性を有する層を設け
ることによりさらに改善できる。
【0044】さらに、第2の液晶表示パネルの偏光板と
光源との間に入射光により励起し、特定の波長の光の反
射と発光を行う蛍光インキ層を設けることにより、とく
に反射板を利用しなくともコントラスト比のある表示が
可能となる。蛍光インキ層の色は、偏光板によりエネル
ギーの高い領域の光は吸収、または反射されるため、波
長の長い可視光を示す蛍光インキを利用することによ
り、明るい表示が可能となる。
【0045】また、第1の液晶表示パネルが全面に反射
率が大きい状況の場合に、時計が正常に動作している
か、否かを認識することが難しいため、第1の液晶表示
パネルの一部を動作しておく方法を採用する。あるい
は、第1の液晶表示パネルの一部を透過状態しておき、
第2の液晶表示パネルの表示を認識できる状態としてお
く方法を採用する。あるいは、第1の液晶表示パネルよ
り、第2の液晶表示パネルを大きくしておき、第1の液
晶表示パネルの表示に依存することなく、第2の液晶表
示パネルの表示を認識可能とする方法を採用する。また
さらに、第1の液晶表示パネルの下側に設ける液晶表示
パネルを複数分割し、第1の液晶表示パネルの表示によ
り遮蔽と認識を行う部分と、第1の液晶表示パネルの表
示に依存することなく、第2の液晶表示パネルの表示を
認識可能とする方法を採用する。以上のいずれかの手段
を採用することによって、第1の液晶表示パネルの表示
状態が下側に設ける液晶表示パネルの表示を遮蔽するシ
ャッターとして機能しても、時計の動作を確認すること
ができる。
【0046】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態:図1から図5
>以下に本発明を実施するための最良の形態における時
計について図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明の時計の実施形態を説明するための平面模式図であ
る。図2は、第1の液晶表示パネルのシャッターを閉じ
た状況を示す平面模式図である。図3は、第1の液晶表
示パネルのシャッターが一部開いた状況を示す平面模式
図である。図4は、図1のB−B線における断面模式図
である。図5は、第1の実施形態におけるシステムブロ
ック図である。以下に、図1と図2と図3と図4と図5
とを交互に用いて第1の実施形態を説明する。
【0047】はじめに第1の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板11
と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙を設
けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に設け
る第2の電極14からなる。さらに、第1の電極12と
第2の電極14との重なり合う部分が表示画素となる。
この第1の実施形態においては、表示画素は、分割をし
ていない一面の電極形状を利用する。
【0048】第1の基板11と第2の基板13との間に
は、第1の液晶層15を有し、第1の液晶層15は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また、第1の基板11と第2の基板13上とには、
第1の液晶層15を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第1の液晶層15と
してツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
1の基板11側では7:30の方向に、第2の基板13
側では4:30の方向に配向し、第1の液晶層15のツ
イスト角は、90度である。
【0049】第1の基板11上には、色素を一方向に延
伸した吸収型偏光板からなる第1の偏光板21を有し、
第2の基板12上には、反射型偏向板としてスリーエム
製のDBEF(商品名)からなる第2の偏光板22を有
する。第1の偏光板21と第2の偏光板22の透過軸が
平行となるように配置し、液晶表示パネルとの組み合わ
せによって、液晶層15の電圧が小さい場合に、強い反
射特性を示し、大きな印加電圧の場合に、透過特性を示
す状態とする。第2の偏光板22は、第2の基板13上
に粘着材(図示せず)により接着する構造とする。以上
により、第1の液晶表示パネルを構成する。
【0050】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。この第1の
実施形態においては、表示画素は、複数の画素に分割し
ているセグメント型の電極形状をとする。
【0051】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また、第3の基板16と第4の基板18上とには、
第2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は、同一であり、優
先視野方向も同一である。
【0052】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用し、第4の基板18上に
は、吸収型偏光板を採用する。第2の偏光板21と第3
の偏光板22の透過軸を直交に配置し、液晶表示パネル
との組み合わせにより、第2の液晶層20に印加する電
圧が小さい場合には、大きい透過特性を示し、大きな印
加電圧の場合に、大きい吸収特性を示す。第2の偏光板
22と第3の基板16との間には、スペーサー35を有
し、少なくとも第2の偏光板22と第3の基板16とが
密着しない構造としている。さらに、第3の偏光板23
の下側には、50パーセント以上の光を反射し、残りを
透過する半透過反射板25を有する。半透過反射板の透
過率と反射率の割合は、反射膜である銀(Ag)の膜厚
を制御することにより可能である。以上により、第2の
液晶表示パネルを構成する。
【0053】この第1の実施形態においては、第3の偏
光板23の下側に配置する半透過板として反射膜を使用
する例を示したが、半透過特性を示す材料であれば使用
可能であり、とくに、反射型偏光板、またはコレステリ
ック液晶フィルムと1/4λ板との複合膜、または薄膜
を多層構造する選択反射膜を利用することにより、光の
有効利用が可能であるため、有効である。
【0054】以上の構成を有する第2の液晶表示パネル
の下側には、エレクトロルミネッセント(EL)素子か
らなる光源7を有し、さらに、液晶表示パネルと光源7
に所定の電圧を印加するための回路基板5を有する。
【0055】回路基板5と第1の液晶表示パネルとの接
続には、第1のゼブラゴム36を利用し、回路基板5と
第2の液晶表示パネルとの接続には、第2のゼブラゴム
37を利用する。第1のゼブラゴム36は、第2のゼブ
ラゴムより接続方向に長くしてある。さらに、第1の液
晶表示パネルを構成する基板と第2の液晶表示パネルを
構成する基板との関係は、少なくとも一辺においては、
大きい順に第1の基板11、第2の基板13、第3の基
板16、第4の基板18となっている。
【0056】また、液晶表示パネルを保持するパネル押
え8に第2の偏光板22と第3の基板17との間に設け
るスペーサー35を設ける。パネル押え8にスペーサー
35を設けることにより、第1の液晶表示パネルと第2
の液晶表示パネルをパネル押え8に組み込むことによ
り、一定の間隙を設けることができると同時に、第1の
液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルをパネル押え8
に保持することが可能となる。
【0057】また、第2の偏光板22と第3の基板16
とを接着しないことにより、パネル押え8と各液晶表示
パネルの外形を合わせることにより、位置合わせが簡単
に実行できる。さらに、第2の偏光板22と第3の基板
1とのあいだに発生する気泡を防止できる。また、第2
の偏光板22が反射型偏向板のために発生する第2の偏
光板22の歪みは、従来の吸収型偏光板の歪みでは見え
ない程度でも認識可能となる。そのため、第2の偏光板
22と第3の基板16との間にスペーサー(間隙)を設
けることは重要である。
【0058】また、第2の偏光板22と第3の基板16
との間隙は、第2の基板13と第3の基板16の面積と
厚さと厚さの均一性、または第2の偏光板22と粘着層
の厚さの均一性に依存するが、時計の場合には、大きさ
の限定があるため、30から1000マイクロメートル
(μm)が良好であり、50から500マイクロメート
ル(μm)がさらに良い。間隙の小さい場合には、第2
の偏光板22と第3の基板17との密着により干渉縞が
発生してしまう。逆に、大きい場合には、第2の偏光板
22と半透過反射板との距離が大きくなるため、第2の
液晶表示パネルの表示にボケが発生してしまうことにな
る。このスペーサー35の高さを上記の値にすることに
より、良好な表示を達成できる。
【0059】さらに、パネル押え8は、回路基板5を保
持する回路押え9に固定され、回路基板5には、電池6
が接続している。電池6は、電池押えバネ38により回
路に接続している。
【0060】以上により、第1の液晶表示パネルと第2
の液晶表示パネルの2層構造を有する時計モジュールが
完成する。また、時計モジュールを時計ケース(図示せ
ず)に固定するため、モジュールバネ40が回路押え9
に固定している。
【0061】以上の構成を有する時計は、第1の液晶表
示パネルは、第2の液晶表示パネルの表示部41より広
い面積の分割していない電極構造からなるシャッター表
示部30を有し、第1の液晶層15に電圧を印加してい
ないか、小さい電圧を印加する状態では、図2に示すよ
うに、均一な表示で、かつ強い反射特性を示す表示とな
る。第1の液晶表示パネルは、第2の液晶表示パネルの
表示を遮蔽するシャッター閉の役割をしている。
【0062】つぎに、図3に示すように、第2の液晶表
示パネルの表示部41に、午前午後表示部42、時表示
部43と分表示部44の表示を行い、第1の液晶表示パ
ネルを構成する第1の液晶層15に徐々に大きな電圧を
印加することにより、第1の液晶表示パネルが強い反射
特性から大きい透過特性に変化し、シャッターは徐々に
開状態となる。そのため、第2の液晶表示パネルの表示
は、第1の液晶表示パネルを介して認識することが可能
となる。第1の液晶表示パネルのシャッターを徐々に開
く機構は、本発明では、第1の液晶層15の間隙(セル
ギャップ)に傾斜を設け、中央部で小さく、シール材3
3の近傍で大きくすることにより行った。
【0063】第1の液晶表示パネルへ印加する電圧をさ
らに大きくすることにより、全体に大きな透過率を示
し、図1に示すように、第2の液晶表示パネルの表示部
41の全面が認識可能となり、シャッターが完全に開い
た状態となる。
【0064】〔時計の動作説明:図5〕つぎに、本発明
の第1の実施形態における時計の動作を図5に示すシス
テムブロック図を用いて説明する。
【0065】情報発生手段92は、基準信号発生回路7
2と時刻情報発生回路75とクロノ情報発生回路76よ
りなり、さらに、基準信号発生回路72は、時間基準源
73と分周回路74より構成されている。そして、時間
基準源73は、時間基準信号(32768Hz)を発生
する。また、分周回路74は、時間基準源73からの時
間基準信号を入力する複数段の分周回路よりなり、所定
の基準信号の信号群を出力する。
【0066】時刻情報発生回路75である時刻カウンタ
は、基準信号発生回路72からの所定の基準信号に基づ
き、時刻をカウントし時刻信号を出力する。そして、第
1の表示ドライブ手段77である液晶ドライバは、時刻
信号に基づき表示ドライブ信号を表示装置79である第
2の液晶表示パネルに供給する。そして、第2の液晶表
示パネルの表示部に時刻表示される。
【0067】同様に、クロノ情報発生回路76であるク
ロノカウンタは、基準信号発生回路72からの所定の基
準信号に基づき、クロノ計測時間をカウントしクロノ信
号を出力する。そして、液晶ドライバである第2の表示
ドライブ手段78は、クロノ信号に基づき表示ドライブ
信号を前記第2の液晶表示パネルに供給する。この第1
の実施形態においては、表示部には、時刻表示を示して
いるが、調整ボタンにより、クロノ表示へ変更すること
ができる。
【0068】つぎに、第1の液晶表示パネルの表示であ
るシャッター表示部に関して説明する。シャッター部9
0のスイッチシャッター装置83をシャッターとして駆
動させるには、スイッチ手段80より出力されたスイッ
チ信号は、第1の液晶表示パネルの表示の強い反射状態
(シャッター閉)と大きい透過状態(シャッター開)を
制御する開閉制御回路81と第1の液晶表示パネルであ
るスイッチシャッター装置83を駆動する開閉ドライブ
回路82よりなるシャッター制御手段93に制御信号と
して出力される。スイッチ手段は、時計の使用者が調整
ボタンによる場合、または時刻設定と同期して自動的に
発生する。または外部信号により強制的に発生する方法
がある。また、基準信号発生回路72の分周回路74の
信号を基準にして、開閉ドライブ回路の駆動周波数は決
定している。
【0069】以上に説明するように、第1の実施形態の
特徴は、第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネル
の間に第2の偏光板22を設け、第2の偏光板22は、
反射型偏向板であり、第2の基板13上に接着する。第
2の偏光板22と第3の基板16との間には、パネル押
え8と一体構造のスペーサーを有し、所定の間隙を有
し、第2の偏光板22と第3の基板16による干渉縞の
防止と第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルの
合わせとパネル押え8への組み込みを容易にしている。
【0070】さらに、第1の液晶表示パネルの第1の電
極12と第2の電極14の重なり部からなるシャッター
表示部30は、第2の液晶表示パネルの表示部41より
大きく、第1の液晶表示パネルの反射状態と透過状態を
電圧にて制御し、シャッターとして作用する。また、第
1の液晶表示パネルと第1の偏光板21と第2の偏光板
22とによって、第1の液晶層15に電圧を印加しな
い、または小さい電圧を印加する状態にて反射状態とし
ている。すなわち、第1の液晶表示パネルは、ノーマリ
ー反射表示である。
【0071】<第2の実施形態:図6>つぎに、本発明
の第2の実施形態について図面を参照しながら説明す
る。図6は、図1のB−B線における別の実施形態を示
す断面模式図である。第2の実施形態の特徴は、第2の
基板13と第2の偏光板22との間に印刷層からなるス
ペーサー45を有し、第3の基板16上に第2の偏光板
22を接着している。さらに、第4の基板18の下側に
は、拡散層57と第3の偏光板23を有している点であ
る。また、第2の偏光板22と第3の偏光板23とは、
反射型偏向板を利用している。第1の実施形態と同様な
構成には、同様な番号を使用している。以下に図6を用
いて第2の実施形態を説明する。
【0072】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の電極12と第2の
電極14との重なり合う部分が表示画素となる。この第
2の実施形態においては、表示画素は、複数の分割して
いるいわゆるセグメント型の電極形状をとする。
【0073】第1の基板11と第2の基板13との間に
は、第1の液晶層15を有し、第1の液晶層15は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第1の基板11と第2の基板13上とには、第
1の液晶層15を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第1の液晶層15を
ツイストネマティック液晶とする場合には、第1の基板
11側では7:30の方向に、第2の基板13側では
4:30の方向に第1の液晶層15は配向し、ツイスト
角を90度としている。
【0074】第1の基板11上には、色素を一方向に延
伸した吸収型偏光板からなる第1の偏光板21を有し、
第2の基板12上には、第3の基板16上の第2の偏光
板22と所定の間隙を設けるために、印刷層を設ける。
印刷層は、たとえば、第1の液晶表示パネルの見切り、
または第2の液晶表示パネルの見切りと、第2の偏光板
22とのスペーサー45を兼用している。
【0075】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、複数の電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0076】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は同一であり、優先
視野方向も同一である。
【0077】第3の基板16上には、第2の偏光板22
として反射型偏向板を利用する。反射型偏向板は、スリ
ーエム製のDBEF(商品名)を使用する。第1の偏光
板21と第2の偏光板22の透過軸を平行に配置し、第
1の液晶層15との組み合わせにより、第1の液晶層1
5の電圧が小さい場合に、強い反射特性を示し、大きな
印加電圧の場合に、透過特性を示す。第2の偏光板22
は、第3の基板16上に粘着材(図示せず)により接着
する構造とする。
【0078】また、第4の基板18上には、粘着材に屈
折率の異なるビーズを混入し、拡散効果を有する拡散層
46と、拡散層46により接着する反射型偏向板を設け
る。第2の偏光板21と第3の偏光板22の透過軸を直
交に配置し、第2の液晶表示パネルと組み合わせること
によって、第2の液晶層20の電圧が小さい場合には、
大きい透過特性を示し、大きな印加電圧の場合に、拡散
層57による拡散性を有する強い反射特性を示す。
【0079】第3の偏光板23を反射型偏向板とし、第
4の基板18と第3の偏光板23との間に拡散層57を
配置することにより、第2の偏光板22を透過した光を
拡散層57により効率良く、第3の偏光板23側に入射
し、さらに、第2の偏光板22側に出射することができ
る。さらに第1の液晶表示パネルは、反射状態と透過状
態を示すため、第1の液晶表示パネルが反射状態の部分
と透過状態の部分を有する表示を行う場合には、第2の
液晶表示パネルは、散乱状態と透過状態を示すことによ
り、第1の液晶表示パネルとの差が強調され、第2の液
晶表示パネルの表示の視認性が向上できる。
【0080】また、第3の偏光板23は、反射特性を有
するため、とくに半透過反射板による光のロスをなく
し、第2の偏光板22と第2の液晶層20による偏光に
適した反射を行うことができるため、明るい表示が可能
となる。また、第3の偏光板23の下側に、蛍光印刷層
(図示せず)を設け、さらに、蛍光印刷層の色を可視光
の長波長側の色にすることにより、第1の液晶表示パネ
ルが透過状態であり、第2の液晶表示パネルが透過状態
の際に明るく、色の美しい表示が可能となる。
【0081】<第3の実施形態:図7から図10>つぎ
に、本発明の第3の実施形態について図面を参照しなが
ら説明する。図7は第1の液晶表示パネルのすべての表
示部が透過状態(シャッター開)であり、第2の液晶表
示パネルに表示を行っている状態を示す平面模式図であ
る。図8は第1の液晶表示パネルの中央の表示部(キャ
ラクター表示部)のみが透過状態であり、他の表示部が
反射状態(シャッター閉)の状態を示す平面模式図であ
る。図9は、図1のB−B線に相当する部分の第3の実
施形態における断面模式図であり、図10は、第3の実
施形態におけるシステムブロック図である。以下に、図
7と図8と図9と図10とを交互に用いて第3の実施形
態を説明する。
【0082】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の電極12と第2の
電極14との重なり合う部分が表示画素となる。この第
3の実施形態においては、中央部が大きな面積の表示電
極からなるキャラクター表示部50であり、前記キャラ
クター表示部の上下に4分割ずつのセグメント電極から
なる表示部を有する。すなわち、全体で9分割の電極か
らなる。
【0083】第1の基板11と第2の基板13との間に
は、第1の液晶層15を有し、第1の液晶層15は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また、第1の基板11と第2の基板13上とには、
液晶層15を所定の方向に揃えるために、配向膜(図示
せず)を設ける。たとえば、第1の液晶層15に、ツイ
ストネマティック液晶を利用する場合には、第1の基板
11側では7:30の方向に、第2の基板13側では
4:30の方向に第1の液晶層15は配向し、ツイスト
角を90度としている。
【0084】第1の基板11上には、色素を一方向に延
伸した吸収型偏光板からなる第1の偏光板21を有し、
第2の基板12上には、反射型偏向板としてスリーエム
製のDBEF(商品名)からなる第2の偏光板22とを
有する。第1の偏光板21と第2の偏光板22の透過軸
を平行に配置し、第1の液晶層15との組み合わせによ
って、第1の液晶層15に印加する電圧が小さい場合に
は、強い反射特性を示し、大きい場合には、透過特性を
示す。第2の偏光板22は、第2の基板13上に粘着材
(図示せず)により接着する構造とする。以上により、
第1の液晶表示パネルを構成する。
【0085】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。この第3の
実施形態においては、表示画素は、複数の電極に分割し
ているセグメント型の電極形状を利用する。
【0086】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は、同一であり、優
先視野方向も同一である。
【0087】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用し、第4の基板18上に
は、拡散層46と反射型偏向板からなる第3の偏光板2
3とを設ける。第2の偏光板22と第3の偏光板23の
透過軸を直交に配置し、第2の液晶層20との組み合わ
せにより、液晶層15の電圧が小さい場合には、大きい
透過特性を示し、大きな印加電圧の場合に、強い反射特
性を示す。第2の偏光板22と第3の基板16との間に
は、第3の基板16上に設ける印刷層55を設け、第2
の偏光板22と第3の基板16とは、所定の間隙56を
有する構造とする。
【0088】以上により、第1の液晶表示パネルと第2
の液晶表示パネルの2層構造を有する時計モジュールが
完成する。
【0089】以上の構成を有する時計は、第1の液晶表
示パネルは、第2の液晶表示パネルの表示部41より広
い面積の分割していない電極構造からなるシャッター表
示部30を有し、第1の液晶層15に電圧を印加してい
ないか、小さい電圧を印加する状態では、均一な表示
で、かつ強い反射特性を示す表示となる。第1の液晶表
示パネルは、第2の液晶表示パネルの表示を遮蔽するシ
ャッター閉の役割をしている。
【0090】つぎに、図7に示すように、第2の液晶表
示パネルの表示部に、DATE、クロノ、アラーム、タ
イマーのモード表示部47と、DATEモードの場合の
月表示部48、と日表示部49がキャラクター表示部5
0の上方向に表示する。また、キャラクター表示部50
の下方向には、午前午後表示部42と時表示部43と分
表示部44とが表示する。また、キャラクター表示部5
0には、たとえば、複数の魚と水玉のキャラクターが表
示している。図7に示すように、第1の液晶表示パネル
は、全ての表示部にて透過状態(シャッター開)となっ
ているが、各セグメント電極間には電圧が印加しないた
め、反射状態(シャッター閉)となる。しかし、各セグ
メント電極間と第2の液晶表示パネルの表示内容(フォ
ントサイズ)を整合することにより、大きな問題とはな
らない。
【0091】すなわち、第1の液晶表示パネルのセグメ
ント電極間を、第2の液晶表示パネルの表示と整合する
ために、第1の液晶表示パネルのセグメント電極より小
さいフォントの表示を第2の液晶表示パネルにて表示す
る場合には、第1の液晶表示パネルのセグメント電極よ
り小さくし、さらに、セグメント電極の中央に配置する
ことにより、第1の液晶表示パネルの反射率の大きい、
常時シャッター閉の部分による第2の液晶表示パネルの
表示が遮蔽されて視認できないことが防止できる。
【0092】また、キャラクター表示部50は、大きな
セグメント電極としているため、動きのある表示におい
ても、第1の液晶表示パネルのセグメント電極間の問題
を防止できる。
【0093】つぎに図8に示すように、第1の液晶表示
パネルは、キャラクター表示部50のみがシャッター開
の状態であり、他の表示部は、シャッター閉の状態を示
している。図8においては、第2の液晶表示パネルのキ
ャラクター表示以外の表示を行わないため、便宜上、第
1の液晶表示パネルのシャッターが開のように示してあ
るが、第1の液晶表示パネルのシャッターは閉の状態で
ある。また、第1の液晶表示パネルは、すべてのセグメ
ント電極に小さい電圧、または第1の電極12と第2の
電極14間に同じ電圧を印加することにより、全面に均
一な反射状態(シャッター閉)とすることも当然可能で
ある。
【0094】さらに時計ケース1には、調整ボタン51
とモード切り替えボタン52と第2の液晶表示パネルの
下側に設ける光源(図示せず)を点灯するライトボタン
53とクロノのスターストップボタン54とを設ける。
以上により、第1の液晶表示パネルのシャッター効果と
第2の液晶表示パネルの表示を従来に比較し非常に有効
に活用することが可能となる。また、時計ケース1を金
属調に仕上げ、第1の液晶表示パネルのシャッター閉の
状態を反射状態とすることにより、時計全体がミラー調
のとなる。さらに、キャラクター表示、および、時刻等
の表示も可能となる。
【0095】〔時計の動作説明:図10〕つぎに、本発
明の第3の実施形態における時計の動作を図10に示す
システムブロック図を用いて説明する。
【0096】情報発生手段92は、基準信号発生回路7
2と時刻情報発生回路75とクロノ情報発生回路76よ
りなり、さらに、基準信号発生回路72は、時間基準源
73と分周回路74より構成されている。そして、時間
基準源73は、73は、時間基準信号(32768H
z)を発生する。また、分周回路74は、時間基準源7
3からの時間基準信号を入力する複数段の分周回路より
なり、所定の基準信号の信号群を出力する。
【0097】時刻情報発生回路75である時刻カウンタ
は、基準信号発生回路72からの所定の基準信号に基づ
き、時刻をカウントし時刻信号を出力する。そして、第
1の表示ドライブ手段77である液晶ドライバは、時刻
信号に基づき表示ドライブ信号を表示装置79である第
2の液晶表示パネルに所定の信号を供給する。そして、
第1の液晶表示パネルの表示部に時刻表示される。
【0098】同様に、キャラクター情報発生回路84で
あるキャラクターカウンタは、基準信号発生回路72か
らの所定の基準信号に基づき、キャラクターの動きをカ
ウントしキャラクター動作信号を出力する。そして、液
晶ドライバである第2の表示ドライブ手段78は、キャ
ラクター動作信号に基づき表示ドライブ信号を前記第1
の液晶表示パネルに供給する。
【0099】つぎに、第1の液晶表示パネルの表示であ
るシャッター表示部の関して説明する。シャッター部9
0のスイッチシャッター装置83をシャッターとして駆
動させるには、スイッチ手段80より出力されたスイッ
チ信号は、第1の液晶表示パネルの表示の強い反射状態
(シャッター閉)と大きい透過状態(シャッター開)を
制御する開閉制御回路81と第1の液晶表示パネルであ
るスイッチシャッター装置83を駆動する開閉ドライブ
回路82よりなるシャッター制御手段93に制御信号と
して出力される。
【0100】また、スイッチ手段は、時計の使用者が調
整ボタンによる場合、または時刻設定と同期して自動的
に発生する。あるいは外部信号により強制的に発生する
方法がある。また、基準信号発生回路72の分周回路7
4の信号を基準にして、開閉ドライブ回路の駆動周波数
は決定している。本実施形態に利用するシステムは、第
1の液晶表示パネルの表示がシャッター閉の状態の部分
の第2の液晶表示パネルの表示をオフ状態とするため
に、データー選択回路71を設けている。データー選択
回路71により、第1の液晶表示パネルの表示状態がシ
ャッター開の状態の時には、第3の電極17と第4の電
極19とに所定の電圧を印加して透過状態を可変し、表
示を行う。逆にシャッター閉の状態の際には、第3の電
極17と第4の電極19と電圧を等しくして第2の液晶
層20に電圧を印加せず、消費電力を低減する。また、
第1の液晶表示パネルのシャッター閉の領域から第2の
液晶表示パネル表示が透けることを防止している。
【0101】以上に説明するように、第3の実施形態の
特徴は、第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネル
の間に第2の偏光板22を設け、第2の偏光板22は、
反射型偏向板であり、第2の基板13上に接着する。第
2の偏光板22と第3の基板16との間には、第3の基
板16上に設ける印刷層55により所定の間隙を設け、
第2の偏光板22と第3の基板16による干渉縞の防止
する。
【0102】また第1の液晶表示パネルの表示は、複数
のセグメント電極構造を採用する。前記セグメント電極
と第2の液晶表示パネルに表示するフォントの大きさと
位置の整合を行う。さらに、第1の液晶表示パネルのシ
ャッター開閉により、第2の液晶表示パネルの表示状況
を制御し、視認性の向上と、消費電力を小さくする。
【0103】<第4の実施形態:図11>つぎに、本発
明の第4の実施形態について図11を参照しながら説明
する。図11は、図1のB−B線における別の実施形態
を示す断面模式図である。第4の実施形態の特徴は、第
2の基板13と第2の偏光板22とを粘着材により接着
し、第2の偏光板22と第3の基板17との間に拡散層
57を設けている点である。さらに、第4の基板18の
下側には、拡散層57と第3の偏光板23を有してい
る。また第2の偏光板22と第3の偏光板23とは、反
射型偏向板を利用している。第1の実施形態と同様な構
成には、同様な番号を使用している。以下に図11を用
いて第4の実施形態を説明する。
【0104】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の基板11と第2の
基板13との間隙には第1の液晶層15を封入する。第
1の電極12と第2の電極14との重なり合う部分が表
示画素となる。この第4の実施形態においては、表示電
極は、複数に分割している、いわゆるセグメント型の電
極形状を使用する。
【0105】第1の基板11上には、沃素(I)を一方
向に配向した吸収型偏光板からなる第1の偏光板21を
有し、第2の基板12上には、反射型偏向板としてスリ
ーエム製のDBEF(商品名)からなる第2の偏光板2
2とを有する。第1の偏光板21と第2の偏光板22の
透過軸を平行に配置し、第1の液晶層15との組み合わ
せによって、第1の液晶層15に印加する電圧が小さい
場合には、強い反射特性を示し、大きい場合には、透過
特性を示す。第2の偏光板22は、第2の基板13上に
粘着材(図示せず)により接着する構造とする。以上に
より、第1の液晶表示パネルを構成する。
【0106】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、複数の電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0107】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は同一であり、優先
視野方向も同一である。
【0108】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用する。また、第3の基板1
6上には、樹脂に屈折率の異なるビーズの混合材料から
なる拡散層a57を有する。また、第4の基板18上に
は、粘着材に屈折率の異なるビーズを混入し、拡散効果
を有する(第1の)拡散層46と、拡散層46により接
着する反射型偏向板を設ける。第2の偏光板21と第3
の偏光板22の透過軸を直交に配置し、第2の液晶層2
0と組み合わせることにより、第2の液晶層20に印加
する電圧が小さい場合には、大きい透過特性を示し、大
きい場合には、拡散層57による拡散性を有する強い反
射特性を示す。
【0109】第2の偏光板22と第3の基板16との間
に、拡散層a57を設けることにより、第2の偏光板2
2と第3の基板16の密着による干渉縞の発生の防止
と、第2の液晶表示パネルの白さの強調が可能となる。
さらに、第3の偏光板23を反射型偏向板とし、第4の
基板18と第3の偏光板23との間に拡散層46を配置
することにより、第2の偏光板22を透過した光を拡散
層46により効率良く反射型偏向板に入射し、さらに、
第2の偏光板22側に出射することができる。さらに第
1の液晶表示パネルは、反射状態と透過状態を示すた
め、第1の液晶表示パネルが反射状態の部分と透過状態
の部分を同時に表示している場合には、第2の液晶表示
パネルは、散乱状態と透過状態を示す方が見かけ上のコ
ントラスト比が向上し、第2の液晶表示パネルの表示の
視認性が改善できる。
【0110】また、第3の偏光板23は、反射特性を有
するため、半透過反射板を使用する場合に比較して光の
ロスを低減できる。すなわち、第2の偏光板22と第2
の液晶層20の偏光に適した反射を利用できるため、明
るい表示が可能となる。また、第3の偏光板23の下側
に、蛍光印刷層(図示せず)を設け、さらに、蛍光印刷
層の色を可視光の長波長側の色にすることにより、第1
の液晶表示パネルが透過状態で、かつ第2の液晶表示パ
ネルが透過状態の際に明るく、色の美しい表示が可能と
なる。
【0111】<第5の実施形態:図12>つぎに、本発
明の第5の実施形態について図12を参照しながら説明
する。図12は、図1のB−B線における別の実施形態
を示す断面模式図である。第5の実施形態の特徴は、第
2の基板13と第2の偏光板22とを粘着材により接着
し、第2の偏光板22と第3の基板17との間に間隙
(空気層)56を設けている点である。さらに、第4の
基板18の下側には、第3の偏光板23として反射型偏
向板を有している。第1の実施形態と同様な構成には、
同様な番号を使用している。以下に図12を用いて第5
の実施形態を説明する。
【0112】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の基板11と第2の
基板14との間隙に第1の液晶層15が封入する。第1
の電極12と第2の電極14との重なり合う部分が表示
画素となる。この第5の実施形態においては、表示画素
は、複数の分割している、いわゆるセグメント型の電極
形状を使用する。
【0113】第1の基板11上には、吸収型偏光板から
なる第1の偏光板21を有し、第2の基板12上には、
反射型偏向板からなる第2の偏光板22を有する。第1
の偏光板21と第2の偏光板22の透過軸を平行に配置
し、液晶表示パネルとの組み合わせにより、液晶層15
の印加電圧が小さい場合には、強い反射特性を示し、大
きい場合には、透過特性を示す。第2の偏光板22は、
第2の基板13上に粘着材(図示せず)により接着する
構造とする。以上により、第1の液晶表示パネルを構成
する。
【0114】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、複数の電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0115】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は、同一であり、優
先視野方向も同一である。
【0116】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用する。また、第4の基板1
8上には、第3の偏光板23として、粘着層(図示せ
ず)により接着する反射型偏向板を設ける。第2の偏光
板21と第3の偏光板22の透過軸を直交に配置し、第
2の液晶表示パネルと組み合わせることによって、第2
の液晶層20の電圧が小さい場合には、大きい透過特性
を示し、大きな印加電圧の場合に、拡散層57による拡
散性を有する強い反射特性を示す。
【0117】第2の偏光板22と第3の基板16との間
に、間隙56を設けることにより、第2の偏光板22と
第3の基板16の密着による干渉縞の発生の防止ができ
る。さらに、第2の偏光板22と第3の偏光板23とを
反射型偏向板とすることにより、第2の液晶表示パネル
は大きな反射特性を有するため、第1の液晶表示パネル
の反射特性を強化することが可能となる。とくに、第2
の液晶表示パネルをセグメント電極構造ではなく、第3
の電極17と第4の電極19とがストライプ電極構造か
らなり、ストライプ電極の交点が画素電極となる場合に
は、大きな面積を透過状態と反射状態とに可変すること
が可能なため、第1の液晶表示パネルの反射状態の部分
では、第2の液晶表示パネルも反射状態とすることによ
り、非常に良好な反射特性を達成できる。
【0118】さらに、第1の液晶表示パネルの表示状態
が、透過状態(シャッター開)の場合においても、第2
の液晶表示パネルの表示を反射状態と透過状態の表示を
行うことにより、第1の液晶表示パネルの反射状態の余
韻を残すことが可能となる。すなわち、第2の液晶表示
パネルの反射特性を利用し、第1の液晶表示パネルの反
射特性を補強し、透過特性となる部分も第2の液晶表示
パネルの反射表示の画素を利用し、全面反射状態とする
ことができる。また、第2の偏光板22と第3の偏光板
23との多重反射を利用し、従来の吸収型偏光板では吸
収していた部分の光を再度、観察者側に出射することが
できるため、2層構造の液晶表示パネルを利用する場合
には、明るい表示が可能となる。
【0119】<第6の実施形態:図13>つぎに、本発
明の第6の実施形態について図13を参照しながら説明
する。図13は、図1のB−B線における別の実施形態
を示す断面模式図である。第6の実施形態の特徴は、第
2の基板13と第2の偏光板22とを粘着材により接着
し、第2の偏光板22と第3の基板17との間に間隙
(空気層)56を設けている点である。さらに、第4の
基板18の下側には、第3の偏光板23として反射型偏
向板を有している。さらに、第4の基板18と第3の偏
光板23との間には、カラーフィルターを設ける点あ
る。第1の実施形態と同様な構成には、同様な番号を使
用している。以下に図13を用いて第6の実施形態を説
明する。
【0120】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の基板11と第2の
基板13との間隙には、第1の液晶層15を封入する。
第1の電極12と第2の電極14との重なり合う部分が
表示画素となる。この第6の実施形態においては、表示
画素は、複数の分割しているいわゆるセグメント型の電
極形状を使用する。
【0121】第1の基板11上には、吸収型偏光板から
なる第1の偏光板21を有し、第2の基板12上には、
反射型偏向板からなる第2の偏光板22とを有する。第
1の偏光板21と第2の偏光板22の透過軸を平行に配
置し、液晶表示パネルとの組み合わせにより、液晶層1
5の電圧が小さい場合に、強い反射特性を示し、大きな
印加電圧の場合に、透過特性を示す。第2の偏光板22
は、第2の基板13上に粘着材(図示せず)により接着
する構造とする。以上により、第1の液晶表示パネルを
構成する。
【0122】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、複数の電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0123】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は、同一であり、優
先視野方向も同一である。
【0124】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用する。また、第4の基板1
8上には、第3の偏光板23として、粘着層(図示せ
ず)により接着する反射型偏向板を設ける。さらに、第
3の偏光板23と第4の基板18との間には、カラーフ
ィルター58を設ける。カラーフィルター58を設ける
ことにより、第3の偏光板23の反射特性を利用し、明
るい反射色を達成できる。さらに、多色カラーフィルタ
ー58を利用することにより、色々なデザインを達成す
ることが可能であり、第1の液晶表示パネルのシャッタ
ーの開閉との相乗効果によりデザイン性がさらに向上す
る。また、カラーフィルター58を蛍光印刷層とするこ
とにより、明るい表示が可能となる。
【0125】また、第2の偏光板22と第3の基板16
との間に、間隙56を設けることにより、第2の偏光板
22と第3の基板16の密着による干渉縞の発生の防止
ができる。さらに、第2の偏光板22と第3の偏光板2
3とを反射型偏向板とすることにより、第2の液晶表示
パネルは大きな反射特性を有するため、第1の液晶表示
パネルの反射特性を強化することが可能となる。とく
に、第2の液晶表示パネルをセグメント電極構造ではな
く、第3の電極17と第4の電極19とがストライプ電
極構造からなり、ストライプ電極の交点が画素電極とな
る場合には、大きな面積を透過状態と反射状態とに可変
することが可能なため、第1の液晶表示パネルの反射状
態の部分では、第2の液晶表示パネルも反射状態とする
ことにより、非常に良好な反射特性を達成できる。
【0126】さらに、第1の液晶表示パネルの表示状態
が、透過状態(シャッター開)の場合においても、第2
の液晶表示パネルの表示を反射状態と透過状態の表示を
行うことによって、第1の液晶表示パネルの反射状態の
余韻をのこすことが可能となる。また、第2の偏光板2
2と第3の偏光板23との多重反射を利用し、従来技術
の吸収型偏光板では吸収していた部分の光を再度、観察
者側に出射することができるため、2層構造の液晶表示
パネルを利用する場合には、明るい表示が可能となる。
【0127】<第7の実施形態:図14>つぎに、本発
明の第7の実施形態について図14を参照しながら説明
する。図14は、図1のB−B線における別の実施形態
を示す断面模式図である。この第7の実施形態における
特徴点は、第1の偏光板に反射型偏向板と吸収型偏光板
の2層からなる偏光板を利用する。また、第2の基板1
3と第2の偏光板22とを粘着材により接着し、第2の
偏光板22と第3の基板17との間に間隙(空気層)5
6を設けている。さらに、第4の基板18の下側には、
第3の偏光板23として反射型偏向板を有している。さ
らに、第2の偏光板22と第3の偏光板23とは反射型
偏向板である点ある。第1の実施形態と同様な構成に
は、同様な番号を使用している。以下に図14を用いて
第7の実施形態を説明する。
【0128】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の電極12と第2の
電極14との重なり合う部分が表示画素となる。この第
7の実施形態においては、表示電極は、複数の分割して
いるいわゆるセグメント型の電極形状を使用する。
【0129】第1の基板11上には、視認側より、吸収
型偏光板からなる第5の偏光板26と、反射型偏向板か
らなる第1の偏光板21とを有する点である。第1の偏
光板21と第5の偏光板26の透過軸は平行に配置す
る。また、第2の基板12上には、反射型偏向板からな
る第2の偏光板21を設ける。反射型偏向板は、スリー
エム製のDBEF(商品名)を採用する。第1の偏光板
21と第2の偏光板22の透過軸を平行に配置し、液晶
表示パネルとの組み合わせにより、液晶層15へ印加す
る電圧が小さい場合には、強い反射特性を示し、大きい
場合に、透過特性を示す。第2の偏光板22は、第2の
基板13上に粘着材(図示せず)により接着する構造と
する。以上により、第1の液晶表示パネルを構成する。
また、最上層に設ける吸収型偏光板(第5の偏光板)2
6を設けることによって、第1の液晶表示パネルが透過
状態の際に、反射型偏向板の反射軸に入射する外部光を
吸収型偏光板の吸収軸により吸収ことにより、第2の液
晶表示パネルの表示の視認性を改善するとともに、第1
の偏光板21と第2の偏光板22との多重反射により、
光の有効利用を行い、2層セルによる光のロスを低減す
る。
【0130】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、複数の電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0131】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は、同一であり、優
先視野方向も同一である。
【0132】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用する。また、第4の基板1
8上には、第3の偏光板23として、粘着層(図示せ
ず)により接着する反射型偏向板を設ける。
【0133】また、第2の偏光板22と第3の基板16
との間に、間隙56を設けることにより、第2の偏光板
22と第3の基板16の密着による干渉縞の発生の防止
ができる。さらに、第2の偏光板22と第3の偏光板2
3とを反射型偏向板とすることにより、第2の液晶表示
パネルは大きな反射特性を有するため、第1の液晶表示
パネルの反射特性を強化することが可能となる。とく
に、第2の液晶表示パネルをセグメント電極構造ではな
く、第3の電極17と第4の電極19とがストライプ電
極構造からなり、ストライプ電極の交点が画素電極とな
る場合には、大きな面積を透過状態と反射状態とに可変
することが可能なため、第1の液晶表示パネルの反射状
態の部分では、第2の液晶表示パネルも反射状態とする
ことにより、非常に良好な反射特性を達成できる。
【0134】さらに、第1の液晶表示パネルの表示状態
が、透過状態(シャッター開)の場合においても、第2
の液晶表示パネルの表示を反射状態と透過状態の表示を
行うことによって、第1の液晶表示パネルの反射状態の
余韻をのこすことが可能となる。また、第2の偏光板2
2と第3の偏光板23との多重反射を利用し、従来技術
の吸収型偏光板では吸収していた部分の光を再度、観察
者側に出射することができるため、2層構造の液晶表示
パネルを利用する場合には、明るい表示が可能となる。
【0135】<第8の実施形態:図15>つぎに、本発
明の第8の実施形態について図15を参照しながら説明
する。図15は、図1のB−B線における別の実施形態
を示す断面模式図である。第8の実施形態の特徴は、第
2の液晶表示パネルに利用する第2の液晶層にスーパー
ツイステッドネマティク(STN)液晶を採用し、さら
に、第2の偏光板22の下側に位相差フィルムを設ける
点である。第1の実施形態と同様な構成には、同様な番
号を使用している。以下に図15を用いて第8の実施形
態を説明する。
【0136】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の電極12と、第1の基板11に所定の間隙
を設けて対向する第2の基板13と第2の基板13上に
設ける第2の電極14を有し、第1の基板11と第2の
基板13との間隙には、第1の液晶層15を封入する。
第1の電極12と第2の電極14との重なり合う部分が
表示画素となる。この第8の実施形態においては、表示
画素は、複数の分割しているいわゆるセグメント型の電
極形状を使用する。
【0137】第1の基板11上には、視認側より、吸収
型偏光板からなる第1の偏光板21有する。また、第2
の基板12上には、反射型偏向板からなる第2の偏光板
21を設ける。第1の偏光板21と第2の偏光板22の
透過軸を平行に配置し、液晶表示パネルとの組み合わせ
により、液晶層15の電圧が小さい場合に、強い反射特
性を示し、大きな印加電圧の場合に、透過特性を示す。
第2の偏光板22は、第2の基板13上に粘着材(図示
せず)により接着する構造とする。以上により、第1の
液晶表示パネルを構成する。第1の液晶表示パネルは、
シャッターとして利用するため、多くのセグメント電極
の場合には、セグメント電極間の常時シャッター閉の領
域が多くなるため、セグメント電極数の少ない場合に
は、ツイストネマティック(TN)液晶を利用すること
が有効である。
【0138】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、多くの電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0139】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、スーパーツイストネマティック(STN)液晶層を
利用する。ツイスト角を210から260度としてい
る。
【0140】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用する。また、第4の基板1
8上には、第3の偏光板23として、粘着層(図示せ
ず)により接着する吸収型偏光板を設ける。
【0141】また、第2の偏光板22と第3の基板16
との間に、第2の液晶層20の複屈折色を消色するため
に、位相差フィルム59を設ける。位相差フィルム59
は、フィルム単体では薄いため、第2の偏光板22に接
着して使用することが望ましい。また、位相差フィルム
59と第3の基板16とに間隙56を設けることによっ
て、第2の偏光板22と第3の基板16の密着による干
渉縞の発生の防止ができる。
【0142】また、第2の液晶層20の配向方向と第3
の偏光板23の透過軸の方向は、第2の偏光板22の方
向に依存する。この実施形態においては、スーパーツイ
ストネマティック液晶のツイスト角を210度とする。
第2の液晶層20のギャップ(d)と常光(no)と異
常光(ne)の屈折率差(Δn)の積(Δnd)は、8
45ナノメートル(nm)とする。角度は、基板平面上
で、3:00の方向をゼロ度として、半時計方向をプラ
ス(+)、時計方向をマイナス(−)角度とする。第3
の基板16上の配向方向は、−112.5度、第4の基
板18上の配向方向は、+97.5度とする。第2の基
板13上に設ける第2の偏光板22の反射軸の方向は、
+45度であり、第2の偏光板22と第3の基板16の
間に設ける位相差フィルム59の角度は、+90度であ
る。位相差フィルム59の位相差値は、575ナノメー
トル(nm)である。第4の基板18上に設ける第3の
偏光板23は、+90度に配置する。
【0143】以上の配置とすることにより、第2の液晶
表示パネルは、ノーマリー透明の表示が可能となり、分
割数の大きいセグメント電極の表示が可能となる。ま
た、視野角の良好な表示が可能となる。
【0144】とくに第2の液晶表示パネルの透過特性の
重視と、透過特性の温度依存性の改善と、視野角依存性
の改善とセグメント電極の分割数の増加のためには、S
TN液晶を利用することが良く、さらに特性を向上する
場合には、各画素部にスイッチング素子を有するアクテ
ィブマトリクス型の液晶表示パネルを利用する。スイッ
チング素子としては、二端子型と三端子型とがある。
【0145】<第9の実施形態:図16>つぎに、本発
明の第9の実施形態について図16を参照しながら説明
する。図16は、図1のB−B線における別の実施形態
を示す断面模式図である。第9の実施形態の特徴は、第
1の液晶表示パネルに用いるセグメント電極間の常時シ
ャッター閉の領域を防止するための構造を採用する点で
ある。第1の実施形態と同様な構成には、同様な番号を
使用している。以下に図16を用いて第9の実施形態を
説明する。
【0146】はじめに、第1の液晶表示パネルの構成
は、風防ガラス側(観察者の視認側)より、第1の基板
11と第1の基板11上に設ける第5の電極28と第5
の電極28上に設ける絶縁性を有する保護層29と、前
記保護層29上に設ける第1の電極12とを設ける。こ
の実施形態においては、第5の電極28は、第1の電極
12の全面と重なるように設けてある。
【0147】また第1の基板11に所定の間隙を設けて
対向する第2の基板13上には、第1の基板11と同じ
ように、第2の基板13上に設ける第6の電極34と保
護層29と保護層29上に設ける第2の電極14を有
し、第1の基板11と第2の基板13との間隙には、第
1の液晶層15を封入する。第1の電極12と第2の電
極14との重なり合う部分が表示画素となる。この第9
の実施形態においては、表示画素は、複数の分割してい
るいわゆるセグメント型の電極形状を使用する。
【0148】第1の基板11上には、視認側より、吸収
型偏光板からなる第1の偏光板21と、第2の基板12
上には、反射型偏向板からなる第2の偏光板21を設け
る。第1の偏光板21と第2の偏光板22の透過軸を平
行に配置し、液晶表示パネルとの組み合わせにより、第
1の液晶層15に印加する電圧が小さい場合には、強い
反射特性を示し、大きい場合には、透過特性を示す。第
2の偏光板22は、第2の基板13上に粘着材(図示せ
ず)により接着する構造とする。以上により、第1の液
晶表示パネルを構成する。
【0149】第1の液晶表示パネルを構成する第1の電
極12と第2の電極14とに電圧を印加し、第1の液晶
層の透過状態と反射状態とを制御する場合には、セグメ
ント電極間には、電圧を印加することが難しいため常時
反射(シャッター閉)状態、または常時透過(シャッタ
ー開)状態が発生する。しかし、この実施形態に示すよ
うに、第1の電極12と第1の基板11との間に、第5
の電極28を設け、同様に、第2の電極14と第2の基
板13との間に第6の電極34を設け、第5の電極28
と第6の電極34との間に電圧を印加することにより、
全面的にシャッターの開閉を行うことが可能となる。
【0150】本実施形態においては、第5の電極28と
第6の電極34とを第1の液晶表示パネルのシャッター
表示部の全面に分割することなく設ける例を示したが、
第1の電極12と第5の電極28とを相互に補完する部
分に配置するセグメント電極構造とし、同様に、第2の
電極14と第6の電極34とを相互に補完する部分に配
置するセグメント電極構造とすることにより、複数の部
分のセグメント電極間の常時固定するシャッター表示の
線を防止することが可能となる。
【0151】また、保護膜29を第1の電極12と第2
の電極14の部分と重なる部分を残し、その他の部分を
除去する構成とすることにより、第5の電極28と第6
の電極34に有効的に電圧を印加することが可能とな
り、時計のように、消費電力をできるだけ小さくする必
要がある場合には、とくに有効な構成となる。
【0152】つぎに、第2の液晶表示パネルの構成は、
風防ガラス側(観察者の視認側)より、第3の基板16
と第3の電極17と、第3の基板16に所定の間隙を設
けて対向する第4の基板18と第4の基板18上に設け
る第4の電極19を有し、第3の電極17と第4の電極
19との重なり合う部分が表示画素となる。表示画素
は、複数の電極に分割しているセグメント型の電極形状
を利用する。
【0153】第3の基板16と第4の基板18の間に
は、第2の液晶層20を有し、第2の液晶層20は、シ
ール材33と封口材(図示せず)により封入されてい
る。また第3の基板16と第4の基板18上とには、第
2の液晶層20を所定の方向に揃えるために、配向膜
(図示せず)を設ける。たとえば、第2の液晶層20
に、ツイストネマティック液晶を利用する場合には、第
3の基板16側では7:30の方向に、第4の基板13
側では4:30の方向に第2の液晶層20は配向し、ツ
イスト角を90度としている。すなわち、第1の液晶層
15と第2の液晶層20の配向方向は、同一であり、優
先視野方向も同一である。
【0154】第3の基板16上には、偏光板は設けず、
第2の偏光板22により代用する。また、第4の基板1
8上には、第3の偏光板23として、粘着層(図示せ
ず)により接着する反射型偏向板を設ける。
【0155】また、第2の偏光板22と第3の基板16
との間に、球状のスペーサー45を設けることにより、
第2の偏光板22と第3の基板16の密着による干渉縞
の発生の防止ができる。さらに、第2の偏光板22と第
3の偏光板23とを反射型偏向板とすることにより、第
2の液晶表示パネルは大きな反射特性を有するため、第
1の液晶表示パネルの反射特性を強化することが可能と
なる。
【0156】以上に示す第1の液晶表示パネルを採用す
ることにより、前面開閉可能なシャッターとセグメント
表示が可能となり、下層に配置する液晶表示パネルの表
示への影響がなく、多層液晶表示として、非常に有効と
なる。
【0157】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、複数の
液晶表示パネルを重ねる構造を採用することにより、上
側の液晶表示パネルにより下側の液晶表示パネルの表示
内容を遮蔽(シャッター)、または上側の液晶表示パネ
ルと下側の液晶表示パネルの表示を同期することより、
多彩な表示が可能となる。
【0158】また、複数の液晶表示パネルに利用する偏
光板に一方の偏光軸は、透過軸であり、ほぼ直交する偏
光軸は反射軸を有する反射型偏向板を利用することによ
り、従来の半透過反射板を利用する場合に比較し、透過
率を大きくすることと、反射率を大きくすることが可能
となり、さらに、鏡面(ミラー)調の反射表示を可能と
する。さらに、複数の液晶表示パネルの間に反射型偏向
板を利用することにより、反射型偏向板の上層の液晶表
示パネルの表示の際には、反射表示と透過表示を可能と
する。また、前記反射表示の際には、下層の表示を大き
な透過性を確保した状態で達成できる。
【0159】また、時計ケースと同色のミラー調の表示
とすることにより、時計ケースと液晶表示パネルの表示
が一体的になり、液晶表示パネルの従来の印象を替え、
液晶表示パネルによるシャッター性が向上する。さら
に、第2の液晶表示パネルの色調も単独に決定できるた
め、デザイン性に優れる時計が可能となる。
【0160】また、第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルを重ね合わせる構造の場合に、第1の液晶表
示パネルを全面反射と透過を可変する電極構造とするこ
とにより、第1の液晶表示パネルが透過状態の際に、下
側の液晶表示パネルの表示を鮮明に再現できる。
【0161】また、第1の液晶表示パネルと第2の液晶
表示パネルを重ね合わせる構造の場合に、第1の液晶表
示パネルにセグメント電極構造、またはマトリクス電極
構造を採用する場合には、セグメント電極間、またはマ
トリクス電極間には所定の間隙を設けるため、全面を透
過状態とすることができない。そのため、下側の液晶表
示パネルの表示に使用するフォントサイズが、第1の液
晶表示パネルのセグメント電極の部分(表示画素)より
小さい場合には、第1の液晶表示パネルのセグメント電
極の部分に配置し、第1の液晶表示パネルの非透過部に
よる遮蔽を防止し、視認性を向上する。
【0162】また、第1の液晶表示パネルの表示を反射
と透過とする場合には、第2の液晶表示パネルの表示を
透過と吸収、または透過と反射、または透過と散乱によ
り表示を行う。とくに、透過状態においても、散乱性を
持たせることにより、コントラルト比の向上が可能とな
る。
【0163】また、第1の液晶表示パネルと偏光板によ
り、大きな反射状態の時には、第2の液晶表示パネルの
表示を行わず、全面均一な表示とすることにより、第1
の液晶表示パネルの反射状態から下層の状態が透けて見
える場合においても、均一な表示が可能となる。また、
光源を点灯とする場合には、少なくとも、第1の液晶表
示パネルの一部を点灯状態とすることにより、第1の液
晶表示パネルと偏光板による光の漏れによる表示の不均
一性を救済できる。
【0164】さらに、第2の液晶表示パネルの下側に設
ける偏光板に散乱性を設けることによって、第1の液晶
表示パネルの表示と第2の液晶表示パネルの表示のコン
トラルト比を大きくできると同時に、外部光源を利用し
て第2の液晶表示パネルの表示を行う場合には、第1の
液晶表示パネルの透過率の大きい部分からの光を利用
し、て表示を行うため、偏光板を反射板として利用する
方法、または偏光板の下側に反射板を設けることによ
り、明るい表示が可能となる。とくに、反射型偏向板を
利用し、反射型偏向板と第2の液晶表示パネルの下側の
基板との間に、拡散性を有する層を設けることは有効で
ある。
【0165】さらに、第2の液晶表示パネルの偏光板と
光源との間に入射光により励起し、特定の波長の光の反
射と発光を行う蛍光インキ層を設けることにより、とく
に反射板を利用しなくともコントラスト比のある表示が
可能となる。蛍光インキ層の色は、偏光板によりエネル
ギーの高い領域の光は吸収、または反射されるため、波
長の長い可視光を示す蛍光インキを利用することによ
り、明るい表示が可能となる。
【0166】また、第1の液晶表示パネルが全面に反射
率が大きい状況の場合に、時計が正常に動作している
か、否かを認識することが難しいため、第1の液晶表示
パネルの一部を動作しておく、あるいは第1の液晶表示
パネルの一部を透過状態しておき、第2の液晶表示パネ
ルの表示を認識できる状態としておく、または第1の液
晶表示パネルより、第2の液晶表示パネルを大きくして
おき、第1の液晶表示パネルの表示に依存することなく
第2の液晶表示パネルの表示を認識可能とする。あるい
は、第1の液晶表示パネルの下側に設ける液晶表示パネ
ルを複数分割して、第1の液晶表示パネルの表示により
遮蔽と認識を行う部分と、第1の液晶表示パネルの表示
に依存することなく、第3の液晶表示パネルの表示を認
識可能とする。以上により、第1の液晶表示パネルの表
示状態が下側の液晶表示パネルの表示を遮蔽するシャッ
ターとして機能しても、時計の動作を確認することがで
きる。
【0167】さらに、第1の液晶表示パネルが大きい反
射(シャッター閉)状態の場合に、第2の液晶表示パネ
ルの表示を均一な状態とすることにより、第1の液晶表
示パネルが透けて第2の液晶表示パネルが見えててしま
う場合においても、均一な表示となり、コントラスト比
が良好に認識できる。さらに、第2の液晶表示パネルを
均一な表示とする場合に、印加電圧を小さくする。また
は印加電圧を切ることにより、時計に重要な消費電力の
低減が可能となる。すなわち、従来の液晶表示パネルを
1組のみ利用する場合に比較し、複数組利用する場合に
は、消費電力が増加するため、表示電力を低減する方法
はとくに有効である。
【0168】また第1の液晶層には、ツイストネマティ
ック液晶を利用し、第2の液晶層には、ツイストネマテ
ィック液晶、またはスーパーツイストネマティック液晶
を利用する場合に関して実施形態を示したが、時計のコ
スト、及び第1の液晶層の機能、及び基板の厚みを考え
る場合には、第1の液晶層は、ツイストネマティック液
晶が最適であが、とくにツイストネマティック液晶に限
定するものではない。また、第2の液晶層では、セグメ
ント電極の分割数と視野角によりツイストネマティック
液晶、またはスーパーツイストネマティック液晶が最適
であるが、とくに限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における時計の平面模
式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における時計のシャッ
ター閉の状況を示す平面模式図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における時計のシャッ
ターの一部開の状況を示す平面模式図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における時計の断面模
式図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における時計のシステ
ムブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における時計の断面模
式図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における時計のシャッ
ター開の状況を示す平面模式図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における時計のキャラ
クター表示部のみシャッター開の状況を示す平面模式図
である。
【図9】本発明の第3の実施形態における時計の断面模
式図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における時計のシス
テムブロック図である。
【図11】本発明の第4の実施形態における時計の断面
模式図である。
【図12】本発明の第5の実施形態における時計の断面
模式図である。
【図13】本発明の第6の実施形態における時計の断面
模式図である。
【図14】本発明の第7の実施形態における時計の断面
模式図である。
【図15】本発明の第8の実施形態における時計の断面
模式図である。
【図16】本発明の第9の実施形態における時計の断面
模式図である。
【図17】従来技術における時計の平面模式図である。
【図18】従来技術における時計の断面模式図である。
【符号の説明】
1 時計ケース 2 風防ガラス 3 裏蓋 5 回路基板 6 電池 7 光源 8 パネル押え 9 回路押え 11 第1の基板 12 第1の電極 13 第2の基板 14 第2の電極 15 第1の液晶層 16 第3の基板 17 第3の電極 18 第4の基板 19 第4の電極 20 第2の液晶層 21 第1の偏光板 22 第2の偏光板 23 第3の偏光板 25 半透過反射板 26 第4の偏光板 27 接続電極 28 第5の電極 29 保護膜 30 シャッター表示部 31 見切り板 32 ゼブラゴム 33 シール材 34 第6の電極 35 スペーサー 36 第1のゼブラゴム 37 第2のゼブラゴム 38 電池押えバネ 39 光源用端子 40 モジュール押え 41 表示部 46 拡散層 55 印刷層 58 カラーフィルター 59 位相差フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 正美 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 秋葉 雄一 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 中川 浩司 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と前記第1の基板と間隙を有
    して対向する第2の基板と、前記第1の基板と第2の基
    板との間に封入する第1の液晶層により第1の液晶表示
    パネルを構成し、 前記第1の液晶表示パネルと同様に基板の間に液晶層を
    有する液晶表示パネルを複数個積層し、 さらに、複数の液晶表示パネルの最上面、または液晶表
    示パネルと液晶表示パネルとの間、または複数の液晶表
    示パネルの最下面の少なくともいずれかに、一方の偏光
    軸は反射し、ほぼ直交する偏光軸は透過する反射型偏向
    板を有することを特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 第1の基板と前記第1の基板と間隙を有
    して対向する第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
    の間に封入する第1の液晶層とからなる第1の液晶表示
    パネルと、 第3の基板と前記第3の基板と間隙を有して対向する第
    4の基板と、第3の基板と第4の基板との間に封入する
    第2の液晶層とからなる第2の液晶表示パネルを有し、 前記第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルと
    は、少なくとも一部が重なり合い、 かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、 さらに、第1の基板の上側、または第2の基板と第3の
    基板の間、または第4の基板の下側の少なくともいずれ
    かに、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交する偏光軸は透
    過する反射型偏向板を有することを特徴とする時計。
  3. 【請求項3】 第1の基板と前記第1の基板と間隙を有
    して対向する第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
    の間に封入する第1の液晶層とからなる第1の液晶表示
    パネルと、 第3の基板と前記第3の基板と間隙を有して対向する第
    4の基板と、第3の基板と第4の基板との間に封入する
    第2の液晶層とからなる第2の液晶表示パネルを有し、 前記第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルと
    は、少なくとも一部が重なり合い、 かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、 さらに、第2の基板と第3の基板の間に一方の偏光軸は
    反射し、ほぼ直交する偏光軸は透過する反射型偏向板を
    有することを特徴とする時計。
  4. 【請求項4】 第1の基板と前記第1の基板と間隙を有
    して対向する第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
    の間に封入する第1の液晶層とからなる第1の液晶表示
    パネルと、 第3の基板と前記第3の基板と間隙を有して対向する第
    4の基板と、第3の基板と第4の基板との間に封入する
    第2の液晶層とからなる第2の液晶表示パネルを有し、 前記第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルと
    は、少なくとも一部が重なり合い、 かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、 さらに、第2の基板の裏面、または第3の基板の上面の
    いずれかに一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交する偏光軸
    は透過する反射型偏向板を接着し、 さらに、前記反射型偏向板は、対向する基板との間に所
    定の間隙を有することを特徴とする時計。
  5. 【請求項5】 前記反射型偏向板と、反射型偏向板に対
    向する基板との間隙は、 時計の表示の見切りに利用する印刷層を有することを特
    徴とする請求項4に記載の時計。
  6. 【請求項6】 第1の基板と前記第1の基板と間隙を有
    して対向する第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
    の間に封入する第1の液晶層とからなる第1の液晶表示
    パネルと、 第3の基板と前記第3の基板と間隙を有して対向する第
    4の基板と、第3の基板と第4の基板との間に封入する
    第2の液晶層とからなる第2の液晶表示パネルを有し、 前記第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルと
    は、少なくとも一部が重なり合い、 かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、 さらに、第1の基板の上面には第1の偏光板を有し、第
    2の基板と第3の基板との間には、第2の偏光板を有
    し、第4の基板の下側には、第3の偏光板を有すること
    を特徴とする時計。
  7. 【請求項7】 第1の基板と前記第1の基板と間隙を有
    して対向する第2の基板と、第1の基板と第2の基板と
    の間に封入する第1の液晶層とからなる第1の液晶表示
    パネルと、 第3の基板と前記第3の基板と間隙を有して対向する第
    4の基板と、第3の基板と第4の基板との間に封入する
    第2の液晶層とからなる第2の液晶表示パネルを有し、 前記第1の液晶表示パネルと第2の液晶表示パネルと
    は、少なくとも一部が重なり合い、 かつ第1の液晶表示パネルを観察者側に配置し、 さらに、第1の基板の上面には第1の偏光板を有し、第
    2の基板と第3の基板との間には第2の偏光板を有し、
    第4の基板の下側には第3の偏光板を有し、前記偏光板
    の少なくとも一つは、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交
    する偏光軸は透過する反射型偏向板であることを特徴と
    する時計。
  8. 【請求項8】 前記複数の偏光板には、 複数の反射型偏向板を有することを特徴とする請求項1
    から7のいずれかに記載の時計。
  9. 【請求項9】 前記複数の偏光板は、 第1の偏光板には、一方の偏光軸は吸収し、ほぼ直交す
    る偏光軸は透過する吸収型偏光板を有し、 第2の偏光板は、一方の偏光軸は反射し、ほぼ直交する
    偏光軸は透過する反射型偏向板を有し、 第3の偏光板は、拡散層と反射型偏向板を有することを
    特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の時計。
  10. 【請求項10】 前記複数の液晶表示パネルの最下面の
    下側には、 電圧印加にて発光する光源を有することを特徴とする請
    求項1から9のいずれかに記載の時計。
  11. 【請求項11】 前記複数の液晶表示パネルの最下面の
    下側には、 電圧印加にて発光する光源を有し、 さらに、光源上には、光を吸収し波長の変化を行い発光
    を行う蛍光インキ層を有することを特徴とする請求項1
    から10のいずれかに記載の時計。
  12. 【請求項12】 前記第1の液晶表示パネルと第1の偏
    光板と第2の偏光板の構成は、 電圧を上昇することにより、高反射特性から、高透過特
    性となる配置とすることを特徴とする請求項1から11
    のいずれかに記載の時計。
  13. 【請求項13】 前記第2の液晶表示パネルと第2の偏
    光板と第3の偏光板の構成は、 電圧を上昇することにより、高透過特性から、低透過率
    特性となる配置とすることを特徴とする請求項1から1
    2のいずれかに記載の時計。
  14. 【請求項14】 前記第1の液晶表示パネルと第1の偏
    光板と第2の偏光板により、前記第1の液晶表示パネル
    の全面が高反射特性を示す状態を有することを特徴とす
    る請求項1から13のいずれかに記載の時計。
  15. 【請求項15】 前記第1の液晶表示パネルと第1の偏
    光板と第2の偏光板により高反射率特性を示す状態の時
    には、第2の液晶表示パネルには小さい電圧を印加して
    いることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記
    載の時計。
  16. 【請求項16】 第1の液晶表示パネルの表示は複数の
    セグメント表示を有し、第1の偏光板と第2の偏光板と
    第1の液晶表示パネルにより高透過率特性を示す表示の
    際に、各セグメント表示の間は、高反射特性の状態を有
    し、 さらに、第2の液晶表示パネルの表示のフォントサイズ
    が、前記高反射特性の部分と高反射特性の部分の間より
    小さい場合には、前記高反射特性を示す部分以外の領域
    に配置し、 さらに、前記高反射特性の部分と高反射特性の部分の間
    より大きいフォントサイズの表示は、前記高反射特性の
    部分に重なる部分を有することを特徴とする請求項1か
    ら15のいずれかに記載の時計。
  17. 【請求項17】 前記第1の液晶表示パネルの表示が下
    層に配置する液晶表示パネルの表示を遮蔽する表示の場
    合には、下層の液晶表示パネルを駆動する電圧を下層の
    液晶表示パネルの表示を行う場合に使用する電圧より小
    さい電圧とすることを特徴とする請求項1から16のい
    ずれかに記載の時計。
  18. 【請求項18】 前記第1の液晶表示パネルは、小さい
    電圧で強い反射特性を示し、大きい電圧で大きい透過特
    性を示すことを特徴とする請求項1から17に記載の時
    計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449462B1 (ko) * 2000-01-18 2004-09-21 샤프 가부시키가이샤 액정표시장치
JP2022551775A (ja) * 2019-08-29 2022-12-14 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司 液晶表示パネル及び表示装置

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