JPH11304932A - 中性子束監視装置 - Google Patents

中性子束監視装置

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JPH11304932A
JPH11304932A JP10125422A JP12542298A JPH11304932A JP H11304932 A JPH11304932 A JP H11304932A JP 10125422 A JP10125422 A JP 10125422A JP 12542298 A JP12542298 A JP 12542298A JP H11304932 A JPH11304932 A JP H11304932A
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JP
Japan
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neutron
gain
monitoring device
set value
neutron flux
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Application number
JP10125422A
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English (en)
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Naotoshi Oda
直敏 小田
Yasuko Matsumoto
康子 松本
Yutaka Fukutake
豊 福武
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確に核分裂性物質の量を測定できる中性子
束監視装置を得ることである。 【解決手段】 核分裂性物質の組成に応じて異なる値の
複数のゲインを予めゲイン発生手段4に設定しておき、
複数のゲインのうちの1つのゲインを選択部6で選択し
て切替手段5で切り替え、比較手段7でそのゲインによ
り増幅された中性子検出信号と予め定められた設定値と
を比較し、中性子検出信号がその設定値を超えたときは
警報信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核分裂性物質濃度
を測定した中性子束で監視する中性子束監視装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、核分裂により生じた核分裂性
物質からの中性子を計測することで核分裂性物質の量を
監視する場合がある。図10は、そのような中性子束監
視装置の構成図である。中性子検出器1からの信号はプ
リアンプ2で増幅され、監視装置3で処理される。
【0003】監視装置3では、予め設定された所定ゲイ
ンで検出信号を増幅し、所定の設定値との比較を行う。
そして、中性子の検出信号がその設定値を越えた場合に
は、外部へ警報信号を発するようになっている。図10
では、接点信号DOにより警報信号を出力する場合を示
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、核分裂性物
質は、例えば同位体によりその中性子発生率が異なるの
で、同じ量であっても検出値(測定値)が異なる。図1
1に示すように、中性子束発生率が高い同位体が多く発
生した場合には特性曲線S1となり、中性子束発生率が
低い同位体が多い場合には特性曲線S2となる。
【0005】この場合、予め設定された所定のゲインが
特性曲線S0を得るように設定されている場合には、正
確に核分裂性物質の量を測定することができない。すな
わち、中性子束発生率が高い同位体が多い場合には、通
常領域であるにも拘わらず設定値を超え警報信号を出力
してしまう。一方、中性子束発生率が低い同位体が多い
場合には、警報領域であるにも拘わらず設定値を超える
ことなく、警報信号が出力されないことになる。
【0006】そこで、実際には設定値を安全側(低い側)
に設定することになる。そうすると、中性子発生率が高
い組成の場合には、通常範囲であっても設定値を超え警
報を発してしまう。
【0007】本発明の目的は、正確に核分裂性物質の量
を測定できる中性子束監視装置を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
中性子束検出装置は、核分裂により生じた核分裂性物質
からの中性子を検出する中性子検出器と、この中性子検
出器で検出された中性子検出信号をプリアンプを介して
入力し予め設定された所定のゲインで中性子検出信号を
増幅し所定の設定値との比較を行い中性子検出信号がそ
の設定値を越えた場合には外部へ警報信号を発する監視
装置とを備えた中性子束検出装置において、前記核分裂
性物質の組成に応じて異なる値の複数のゲインを予め有
したゲイン発生手段と、前記ゲイン発生手段の複数のゲ
インを切り替えるための切替手段と、前記切替手段で切
り替えられたゲインにより増幅された中性子検出信号と
予め定められた設定値とを比較し中性子検出信号がその
設定値を超えたときは警報信号を出力する比較手段と、
複数のゲインのうちの1つのゲインを選択し前記切替手
段にその選択指令を出力する選択部とを備えたことを特
徴とする。
【0009】請求項1の発明に係わる中性子束検出装置
では、核分裂性物質の組成に応じて異なる値の複数のゲ
インを予めゲイン発生手段に設定しておき、複数のゲイ
ンのうちの1つのゲインを選択部で選択して切替手段で
切り替え、比較手段でそのゲインにより増幅された中性
子検出信号と予め定められた設定値とを比較し、中性子
検出信号がその設定値を超えたときは警報信号を出力す
る。
【0010】請求項2の発明に係わる中性子束検出装置
は、核分裂により生じた核分裂性物質からの中性子を検
出する中性子検出器と、この中性子検出器で検出された
中性子検出信号をプリアンプを介して入力し予め設定さ
れた所定のゲインで中性子検出信号を増幅し所定の設定
値との比較を行い中性子検出信号がその設定値を越えた
場合には外部へ警報信号を発する監視装置とを備えた中
性子束検出装置において、予め設定された1つのゲイン
を有したゲイン発生手段と、前記核分裂性物質の組成に
応じたそれぞれの設定値と前記ゲイン発生手段のゲイン
により増幅された中性子検出信号とをそれぞれ比較し中
性子検出信号がその設定値を超えたときは警報信号を出
力する複数の比較手段と、複数の前記比較手段の出力信
号を切り替えるための切替手段と、複数の前記比較手段
の出力信号うちの1つの出力信号を選択し前記切替手段
にその選択指令を出力する選択部とを備えたことを特徴
とする。
【0011】請求項2の発明に係わる中性子束検出装置
では、ゲイン発生手段には予め1つのゲインを設定して
おき、そのゲインにより増幅された中性子検出信号を各
々の比較手段に入力して各々の設定値と比較し、中性子
検出信号がその設定値を超えたときは警報信号を出力す
る。そして、選択部では切替手段に対して選択指令を出
し各々の比較手段の出力信号うちの1つの出力信号を外
部出力する。
【0012】請求項3の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項1に記載の中性子束監視装置において、前記
ゲイン発生手段は複数のゲイン設定用抵抗とアンプとか
ら構成され、前記切替手段は前記ゲイン設定用抵抗を切
り替えることによりゲインを切り替えるようにしたこと
を特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項1に記載の中性子束監視装置の作用に加
え、ゲイン設定用抵抗を切替手段で切り替えてゲインを
切り替える。
【0014】請求項4の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項2に記載の中性子束監視装置において、前記
比較手段はコンパレータで構成され、前記切替手段は前
記複数の設定値を切り替えるようにしたことを特徴とす
る。
【0015】請求項4の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項2に記載の中性子束監視装置の作用に加
え、複数の設定値を切替手段で切り替える。
【0016】請求項5の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項1または請求項2に記載の中性子束監視装置
において、前記選択部と前記切替手段との間を光伝送ケ
ーブルで接続し光信号で選択指令を送信するようにした
ことを特徴とする。
【0017】請求項5の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項1または請求項2に記載の中性子束監視装
置の作用に加え、選択部と切替手段との間は光伝送ケー
ブルを介して光信号で選択指令が送信される。
【0018】請求項6の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項1に記載の中性子束監視装置において、前記
比較手段の出力信号を所定の時間だけ遅延または出力信
号の変化率を制限して出力する時間遅れ手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0019】請求項6の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項1に記載の中性子束監視装置の作用に加
え、時間遅れ手段により比較手段の出力信号を所定の時
間だけ遅延または出力信号の変化率を制限して出力し、
単発的なノイズの影響を受けにくくする。
【0020】請求項7の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項6に記載の中性子束監視装置において、前記
時間遅れ手段の出力信号と故障信号とを論理和演算して
出力するようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項7の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項6に記載の中性子束監視装置の作用に加
え、時間遅れ手段の出力信号と故障信号とを論理和演算
して出力し、故障信号の出力は即座に出力できるように
している。
【0022】請求項8の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項1または請求項2に記載の中性子束監視装置
において、前記切替手段は、前記選択部からの選択指令
が無選択または2以上の選択であるときは、最大ゲイン
または最小設定値を選択するようにしたことを特徴とす
る。
【0023】請求項8の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項1または請求項2に記載の中性子束監視装
置の作用に加え、選択部からの選択指令が無選択または
2以上の選択であるときは、最大ゲインまたは最小設定
値を選択し、警報信号の発生が生じやすい安全側にして
いる。
【0024】請求項9の発明に係わる中性子束検出装置
は、請求項1に記載の中性子束監視装置において、前記
選択部では、中性子発生率が最も高い組成の通常範囲が
設定値を超えず、かつ、中性子発生率が最も低い組成の
制限値逸脱範囲が設定値を超える設定範囲のゲインを選
択するようにしたことを特徴とする。
【0025】請求項9の発明に係わる中性子束検出装置
では、請求項1に記載の中性子束監視装置の作用に加
え、選択部でのゲインの選択は、中性子発生率が最も高
い組成の通常範囲が設定値を超えず、かつ、中性子発生
率が最も低い組成の制限値逸脱範囲が設定値を超える条
件を満たすものを選択する。
【0026】請求項10の発明に係わる中性子束検出装
置は、請求項2に記載の中性子束監視装置において、前
記選択部では、中性子発生率が最も高い組成の通常範囲
が設定値を超えず、かつ、中性子発生率が最も低い組成
の制限値逸脱範囲が設定値を超える条件を満たす設定値
を有した比較手段の出力を選択するようにしたことを特
徴とする。
【0027】請求項10の発明に係わる中性子束検出装
置は、請求項2に記載の中性子束監視装置の作用に加
え、選択部での比較手段の出力の選択は、中性子発生率
が最も高い組成の通常範囲が設定値を超えず、かつ、中
性子発生率が最も低い組成の制限値逸脱範囲が設定値を
超える条件を満たすものを選択する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる中性子
束監視装置のブロック構成図である。
【0029】中性子検出器1では、核分裂により生じた
核分裂性物質からの中性子を検出し、この中性子検出器
で検出された中性子検出信号はプリアンプ2で増幅され
る。そして、監視装置3のゲイン発生手段4に入力され
る。
【0030】ゲイン発生手段4には、予め核分裂性物質
の組成に応じて異なる値の複数のゲインが用意されてお
り、そのうちの1つが切替手段5で選択されるようにな
っている。すなわち、切替手段5は、選択部6からの選
択指令に従って、複数のゲインのうちの1つのゲインを
選択する。
【0031】この切替手段5で選択されたゲインにより
増幅された中性子検出信号は、比較手段7に入力され
る。一方、比較手段7には設定値設定手段8からの設定
値も入力されており、比較手段7ではこの予め定められ
た設定値と切替手段5で選択された中性子検出信号とを
比較し、中性子検出信号がその設定値を超えたときは警
報信号を出力するようになっている。
【0032】ここで、選択部6でのゲインの選択は、中
性子発生率が最も高い組成の通常範囲が設定値を超え
ず、かつ、中性子発生率が最も低い組成の制限値逸脱範
囲が設定値を超える条件を満たすものを選択する。
【0033】すなわち、図2に示すように、中性子発生
率が最も高い組成の特性曲線S1は、その通常範囲にお
いて設定値3を超えることがないので、設定値が設定値
3であるときには特性曲線S1はこの条件を満たすこと
になる。次に、特性曲線S2は、制限値逸脱範囲におい
て設定値3を超える条件を満たすので、設定値が設定値
3であるときに、中性子発生率が最も低い組成の特性曲
線の条件を満たす。従って、設定値が設定値3であると
きは、特性曲線がS1〜S2の範囲を満たすようにゲイ
ン設定がなされる。
【0034】以下、同様に、設定値2であるときは特性
曲線がS2〜S3の範囲を満たすようにゲイン設定がな
され、設定値3であるときは、特性曲線がS3〜S4の
範囲を満たすようにゲイン設定がなされる。
【0035】このように、中性子検出器1からの検出信
号をプリアンプ2で増幅し監視装置3で処理する際に、
核分裂性物質の組成に応じてゲインを切り替えなければ
ならない場合には、監視装置3内のゲイン発生器4の複
数のゲインのゲインのうち1つのゲインを選択する。ま
た、選択した1つのゲインで処理した信号を設定値と比
較して、設定値を越えている場合に警報信号を発する。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施の形態に係わる中性子束
監視装置のブロック構成図である。この第2の実施の形
態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、ゲイン発
生手段4には1つのゲインを有し、この1つのゲインで
処理した中性子検出信号を各々の比較手段7に入力して
それぞれの設定値と比較し、各々の比較手段7の出力信
号を選択部6で選択して切替手段5で1つを選択出力す
るようにしたものである。
【0037】図3において、核分裂により生じた核分裂
性物質からの中性子は中性子検出器1で検出され、この
中性子検出器1で検出された中性子検出信号をプリアン
プ2を介して監視装置3のゲイン発生手段4に入力す
る。ゲイン発生手段4は1つのゲインのみを有し、検出
された中性子検出信号にはそのゲインが乗算される。
【0038】ゲイン発生手段4の出力は、複数の各々の
比較手段7に入力される。各々の比較手段7にはそれぞ
れ設定値設定手段8が設けられており、この設定値設定
手段8には、それぞれ核分裂性物質の組成に応じて異な
る個別の設定値が設定されている。たとえば、図2に示
す設定値1〜設定値3が設定されており、この設定値1
〜設定値3は、中性子発生率が最も高い組成である場合
と中性子発生率が最も低い組成である場合とを考慮して
予め設定される。
【0039】各々の比較手段7では、それぞれの設定値
設定手段8に設定された設定値とゲイン発生手段4のゲ
インにより増幅された中性子検出信号とを比較し、中性
子検出信号がその設定値を超えたときは警報信号を切替
手段5に出力する。切替手段5は各々の比較手段7から
の出力信号のうち1つを選択して出力するものであり、
その選択は選択部6からの選択指令により行われる。
【0040】選択部6では、第1の実施の形態の場合と
同様に、中性子発生率が最も高い組成の通常範囲が設定
値を超えず、かつ、中性子発生率が最も低い組成の制限
値逸脱範囲が設定値を超える条件を満たす設定値を有し
た比較手段7の出力を選択する。
【0041】このように、第2の実施の形態では、ゲイ
ン発生手段4には予め1つのゲインを設定しておき、そ
のゲインにより増幅された中性子検出信号を各々の比較
手段7に入力して各々の設定値と比較し、中性子検出信
号がその設定値を超えたときは警報信号を出力する。そ
して、選択部6では切替手段5に対して選択指令を出し
各々の比較手段7の出力信号うちの1つの出力信号を外
部出力する。
【0042】つまり、第2の実施の形態では、中性子検
出器1からの検出信号をプリアンプ2で増幅し監視装置
3で処理する際に、核分裂性物質の組成に応じて設定値
を切り替えなければならない場合、監視装置3内にそれ
ぞれ異なる設定を有する複数の比較手段7を設け、核分
裂性物質の組成に応じた選択指令でそのうち1つの比較
手段7を選択することで適切な設定値を選択できるよう
にしている。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図4は本発明の第3の実施の形態に係わる中性子束
監視装置のブロック構成図である。この第3の実施の形
態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、ゲイン発
生手段4は複数のゲイン設定用抵抗9とアンプ10とか
ら構成され、切替手段5はゲイン設定用抵抗9を切り替
えることによりゲインを切り替えるようにしたものであ
る。
【0044】図4において、ゲイン発生手段4は複数の
ゲイン設定用抵抗9とアンプ10とから構成され、アン
プ10への帰還抵抗として複数のゲイン設定用抵抗9を
有している。この複数のゲイン設定用抵抗9を切り替え
ることによりゲインを変更する。これにより、アンプ1
0の数をゲイン数より少ない個数とすることができ、ゲ
イン設定用抵抗9を切替手段5で切り替えることによ
り、ゲイン発生手段4の構成を簡素化できる。
【0045】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第4の実施の形態に係わる中性子束
監視装置のブロック構成図である。この第4の実施の形
態は、図3に示した第2の実施の形態に対し、比較手段
7はコンパレータ11で構成され、設定値設定手段8は
核分裂性物質の組成に応じて異なる電圧値で複数の設定
値を指示するようにしたものである。
【0046】図5において、比較手段7を1つのコンパ
レータ11で構成する。つまり、設定値の数より少ない
個数のコンパレータ11とし、設定値設定用として複数
の電位(電圧値)を設ける。これにより、それらの電圧値
を選択部6からの選択指令に基づいて切替手段5で切り
替え、適切な設定値での比較手段7の出力を得るように
し、比較手段1の構成を簡素化する。
【0047】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第5の実施の形態に係わる中性子束
監視装置のブロック構成図である。この第5の実施の形
態は、図3に示した第2の実施の形態に対し、選択部6
と切替手段5との間を光伝送ケーブル12で接続し、光
信号で選択指令を送信するようにしたものである。
【0048】図6において、ゲインまたは設定値の切り
替えを行う選択部6と、監視装置3の切替手段5とが離
れている場合には、その間を光伝送ケーブル12で接続
し、絶縁と伝送距離を確保する。これにより、選択部6
と監視装置3の切替手段5との間の信号を光信号でシリ
アル伝送とする。
【0049】また、図7に示すようにシリアル伝送に代
えて、選択部6からの選択指令を1:1の取合いのパラ
レル伝送とすることも可能である。この場合、切替手段
5においては各々の比較手段7からの出力信号のスイッ
チング要素13を設けることになる。
【0050】このように、第5の実施の形態では、選択
部6と切替手段5との間は光伝送ケーブル12を介して
光信号で選択指令が送信される。
【0051】次に、本発明の第6の実施の形態を説明す
る。図8は本発明の第6の実施の形態に係わる中性子束
監視装置のブロック構成図である。この第6の実施の形
態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、比較手段
7の出力信号を所定の時間だけ遅延または出力信号の変
化率を制限して出力する時間遅れ手段14を設けたもの
である。
【0052】図8において、比較手段7での設定値と中
性子検出信号との比較の後に、その信号を時間遅れ手段
14に入力する。この時間遅れ手段14は信号の入力が
あってから所定の時間後に出力信号を発生するものであ
り、入力信号が単発ノイズである場合には、その出力信
号は出力されない。すなわち、単発ノイズ防止用に設け
られている。これにより、信頼性(耐ノイズ性)を向上さ
せる。
【0053】また、時間遅れ手段14は、過渡変化に追
従できるように変化率制限機能を有し、核分裂性物質の
組成の化と変化に対して監視機能を低減させないように
している。
【0054】また、監視装置3の故障信号は時間遅れな
く出力できるようにするため、時間遅れ手段14の出力
信号と故障信号とをOR回路15で論理和演算して出力
するようにしている。
【0055】次に、本発明の第7の実施の形態を説明す
る。図9は本発明の第7の実施の形態に係わる中性子束
監視装置のブロック構成図である。この第7の実施の形
態は、切替手段5は、選択部6からの選択指令が無選択
または2以上の選択であるときは、最大ゲインまたは最
小設定値を選択する選択指令を出力するようにしたもの
である。
【0056】図11において、選択部6からの選択指令
が無選択となった場合には、監視装置3の切替手段5
は、最大ゲインまたは最小設定値を選択する。これは、
そのような設定の場合には早期に通常範囲を逸脱するこ
とになり、安全側の動作となるからである。同様に、選
択指令が2つ以上の選択となった場合にも、最大ゲイン
または最小設定値を選択するようにする。これにより、
選択指令が無選択や2以上の選択である場合には、選択
指令の異常であることが多く、ゲインまたは設定値の選
択部6と監視装置3とが離れている場合であっても、選
択指令の異常により選択部6の異常を検知できる。
【0057】以上の説明では、選択部6から核分裂性物
質の組成を考慮し適切なゲインや設定値を選択するよう
にしているが、外部の装置例えば管理用計算機で計算し
求められた核分裂性物質の組成の情報を自動で入力し、
ゲインまたは設定値を自動で選択できるようにすること
も可能である。その際には、人間系の確認を介在させる
ようにし、信頼性を向上させることもできる。
【0058】また、以上の説明では監視装置3が1台で
ある場合について説明したが、複数台の監視装置3があ
る場合には、ゲインまたは設定値の選択指令を、1つの
共通の選択部6より発するようにすることもできる。
【0059】また、監視装置3がA、Bの2系統あり電
源装置もA、Bの2系統あり、それぞれの電源装置が監
視装置3のそれぞれに振り分けられる場合、いずれかの
電源装置が異常となったとき、互いに電源をバックアッ
プするように構成することも可能である。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、核
分裂性物質の中性子発生率によって範囲を分け、それぞ
れの範囲に応じたゲインや設定値を選択するので、正確
に核分裂性物質の量を測定できる。すなわち、中性子発
生率が高い組成の場合であっても、むやみに設定値を超
えてしまうことは回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる中性子束監
視装置のブロック構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるゲイン切替
の説明図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わる中性子束監
視装置のブロック構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係わる中性子束監
視装置のブロック構成図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係わる中性子束監
視装置のブロック構成図。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係わる中性子束監
視装置の伝送が光シリアル伝送の場合のブロック構成
図。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係わる中性子束監
視装置の伝送が光パラレル伝送の場合のブロック構成
図。
【図8】本発明の第6の実施の形態に係わる中性子束監
視装置のブロック構成図。
【図9】本発明の第7の実施の形態に係わる中性子束監
視装置のブロック構成図。
【図10】従来の中性子束監視装置のブロック構成図。
【図11】核分裂性物質と中性子束カウント数との相関
を中性子発生率をパラメータとして示した特性図。
【符号の説明】
1 中性子検出器 2 プリアンプ 3 監視装置 4 ゲイン発生手段 5 切替手段 6 選択部 7 比較手段 8 設定値設定手段 9 ゲイン設定用抵抗 10 アンプ 11 コンパレータ 12 光伝送ケーブル 13 スイッチング素子 14 時間遅れ手段 15 OR回路
フロントページの続き (72)発明者 福武 豊 神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エ ンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核分裂により生じた核分裂性物質からの
    中性子を検出する中性子検出器と、この中性子検出器で
    検出された中性子検出信号をプリアンプを介して入力し
    予め設定された所定のゲインで中性子検出信号を増幅し
    所定の設定値との比較を行い中性子検出信号がその設定
    値を越えた場合には外部へ警報信号を発する監視装置と
    を備えた中性子束検出装置において、前記核分裂性物質
    の組成に応じて異なる値の複数のゲインを予め有したゲ
    イン発生手段と、前記ゲイン発生手段の複数のゲインを
    切り替えるための切替手段と、前記切替手段で切り替え
    られたゲインにより増幅された中性子検出信号と予め定
    められた設定値とを比較し中性子検出信号がその設定値
    を超えたときは警報信号を出力する比較手段と、複数の
    ゲインのうちの1つのゲインを選択し前記切替手段にそ
    の選択指令を出力する選択部とを備えたことを特徴とす
    る中性子束監視装置。
  2. 【請求項2】 核分裂により生じた核分裂性物質からの
    中性子を検出する中性子検出器と、この中性子検出器で
    検出された中性子検出信号をプリアンプを介して入力し
    予め設定された所定のゲインで中性子検出信号を増幅し
    所定の設定値との比較を行い中性子検出信号がその設定
    値を越えた場合には外部へ警報信号を発する監視装置と
    を備えた中性子束検出装置において、予め設定された1
    つのゲインを有したゲイン発生手段と、前記核分裂性物
    質の組成に応じたそれぞれの設定値と前記ゲイン発生手
    段のゲインにより増幅された中性子検出信号とをそれぞ
    れ比較し中性子検出信号がその設定値を超えたときは警
    報信号を出力する複数の比較手段と、複数の前記比較手
    段の出力信号を切り替えるための切替手段と、複数の前
    記比較手段の出力信号うちの1つの出力信号を選択し前
    記切替手段にその選択指令を出力する選択部とを備えた
    ことを特徴とする中性子束監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の中性子束監視装置にお
    いて、前記ゲイン発生手段は複数のゲイン設定用抵抗と
    アンプとから構成され、前記切替手段は前記ゲイン設定
    用抵抗を切り替えることによりゲインを切り替えるよう
    にしたことを特徴とする中性子束監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の中性子束監視装置にお
    いて、前記比較手段はコンパレータで構成され、前記切
    替手段は前記複数の設定値を切り替えるようにしたこと
    を特徴とする中性子束監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の中性子
    束監視装置において、前記選択部と前記切替手段との間
    を光伝送ケーブルで接続し光信号で選択指令を送信する
    ようにしたことを特徴とする中性子束監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の中性子束監視装置にお
    いて、前記比較手段の出力信号を所定の時間だけ遅延ま
    たは出力信号の変化率を制限して出力する時間遅れ手段
    を設けたことを特徴とする中性子束監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の中性子束監視装置にお
    いて、前記時間遅れ手段の出力信号と故障信号とを論理
    和演算して出力するようにしたことを特徴とする中性子
    束監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の中性子
    束監視装置において、前記切替手段は、前記選択部から
    の選択指令が無選択または2以上の選択であるときは、
    最大ゲインまたは最小設定値を選択するようにしたこと
    を特徴とする中性子束監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の中性子束監視装置にお
    いて、前記選択部では、中性子発生率が最も高い組成の
    通常範囲が設定値を超えず、かつ、中性子発生率が最も
    低い組成の制限値逸脱範囲が設定値を超える設定範囲の
    ゲインを選択するようにしたことを特徴とする中性子束
    監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項2に記載の中性子束監視装置に
    おいて、前記選択部では、中性子発生率が最も高い組成
    の通常範囲が設定値を超えず、かつ、中性子発生率が最
    も低い組成の制限値逸脱範囲が設定値を超える条件を満
    たす設定値を有した比較手段の出力を選択するようにし
    たことを特徴とする中性子束監視装置。
JP10125422A 1998-04-21 1998-04-21 中性子束監視装置 Pending JPH11304932A (ja)

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