JPH11304898A - 位置標定方法及びその装置 - Google Patents

位置標定方法及びその装置

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JPH11304898A
JPH11304898A JP11116398A JP11116398A JPH11304898A JP H11304898 A JPH11304898 A JP H11304898A JP 11116398 A JP11116398 A JP 11116398A JP 11116398 A JP11116398 A JP 11116398A JP H11304898 A JPH11304898 A JP H11304898A
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doppler frequency
target
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flying object
locating device
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JP11116398A
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Inventor
Yasuo Ota
泰雄 太田
Yasuhiro Fujii
康宏 藤井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛翔体と目標との相対速度の変化量から位置
標定することで、短時間に高精度の位置標定を実施でき
る位置標定方法とその装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 受信した電波のドップラ周波数を検出す
る到来電波のドップラ周波数検出部2と、検出したドッ
プラ周波数の変化量を算出するドップラ周波数の変化量
算出部3とを備え、2つの時刻で測定した上記ドップラ
周波数の変化量に対応する目標と飛翔体との相対速度の
変化量と、上記飛翔体の速度データとに基づいて上記目
標の位置を算出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、目標の発する電波
等の到来波を受信し、目標の位置を特定する位置標定方
法及び位置標定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10(a)は、例えば、特開昭55−
46157号公報に記載された従来の飛翔体に搭載され
た位置標定装置の構成を示すブロック図で、21は目標
の発する電波を受信する到来電波受信部、22は上記到
来電波受信部21で受信した電波の位相差から到来電波
の方位を算出する方位データ算出部、23は方位データ
算出部22で算出された少なくとも2つの方位データ
と、飛翔体の位置データとから上記目標の位置を算出す
る交会点算出部である。到来電波の方位データは、例え
ば、図10(b)に示すように、到来電波受信部21に
設けられた2つのアンテナ21a,21bの配列方向
と、上記アンテナ21a,21bへの電波の入射角θ
と、アンテナ21a,21bの間隔dと、各アンテナ2
1a,21bに入射する電波の光路差δに対応する位相
差データとの関係から、上記入射角θを算出して求めら
れる。また、図10は目標Mの位置を標定する方法を示
す図で、飛翔体Kが2つの位置P,Qで目標体Mからの
電波を受信したとすると、交会点算出部23は、方位デ
ータ算出部22で算出された点Pでの到来電波の方位デ
ータに基づく方位情報線pと点Qでの方位データに基づ
く方位情報線qとの交点(方位交会点)Rを算出し、上
記点Rを上記目標Mの位置であると特定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の位置標定方法は
以上のように構成されているので、複数の方位線情報が
入手できない場合には目標の位置標定ができず、また、
方位線の情報が入手できても、ある程度の間隔をとった
情報、すなわち、目標との開き角(図10(c)の角P
MQに相当する角度)が大きいときの情報でないと測定
誤差が大きく、したがって、正確な位置標定ができない
ので、方位測定に時間を要するなどの問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、飛翔体と目標との相対速度の変化量から
位置標定することで、短時間に高精度の位置標定を実施
できる位置標定方法とその装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
位置標定方法は、飛翔体に受信装置を搭載し、目標の発
する電波や音波等の到来波の信号を上記飛翔体で受信し
て、上記信号のドップラ周波数の変化量と上記飛翔体の
速度データとに基づいて、上記目標の位置を特定するよ
うにしたことを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する電波を受信して上記目
標の位置を特定する位置標定装置であって、受信した電
波のドップラ周波数を検出する到来電波のドップラ周波
数検出部と、検出したドップラ周波数の変化量を算出す
るドップラ周波数の変化量算出部と、上記ドップラ周波
数の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づいて上記
目標の位置を算出する位置算出部とを備えたものであ
る。
【0007】本発明の請求項3記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する電波を受信して上記目
標の位置を特定する位置標定装置であって、受信した電
波のパルス繰返し周期を算出するパルス繰り返し周期算
出部と、検出したパルス繰り返し周期の変化量を算出す
るパルス繰り返し周期の変化量算出部と、上記パルス繰
り返し周期の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づ
いて上記目標の位置を算出する位置算出部とを備えたも
のである。
【0008】本発明の請求項4記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する可視光を受信して上記
目標の位置を特定する位置標定装置であって、受信した
可視光のドップラ周波数を検出する到来可視光のドップ
ラ周波数検出部と、検出したドップラ周波数の変化量を
算出するドップラ周波数の変化量算出部と、上記ドップ
ラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づい
て上記目標の位置を算出する位置算出部とを備えたもの
である。
【0009】本発明の請求項5記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する赤外光を受信して上記
目標の位置を特定する位置標定装置であって、受信した
赤外光のドップラ周波数を検出する到来赤外光のドップ
ラ周波数検出部と、検出したドップラ周波数の変化量を
算出するドップラ周波数の変化量算出部と、上記ドップ
ラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づい
て上記目標の位置を算出する位置算出部とを備えたもの
である。
【0010】本発明の請求項6記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する紫外光を受信して上記
目標の位置を特定する位置標定装置であって、受信した
紫外光のドップラ周波数を検出する到来紫外光のドップ
ラ周波数検出部と、検出したドップラ周波数の変化量を
算出するドップラ周波数の変化量算出部と、上記ドップ
ラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づい
て上記目標の位置を算出する位置算出部とを備えたもの
である。
【0011】本発明の請求項7記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する音波を受信して上記目
標の位置を特定する位置標定装置であって、受信した音
波のドップラ周波数を検出する到来音波のドップラ周波
数検出部と、検出したドップラ周波数の変化量を算出す
るドップラ周波数の変化量算出部と、上記ドップラ周波
数の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づいて上記
目標の位置を算出する位置算出部とを備えたものであ
る。
【0012】本発明の請求項8記載の位置標定装置は、
飛翔体に搭載され、目標の発する電波や音波等の到来波
の信号を受信する受信装置と、上記到来波のドップラ周
波数の変化量データあるいはパルス繰り返し周期の変化
量データを算出する複数個の変化量データ算出手段と、
上記複数の変化量データと上記飛翔体の速度データとに
基づいて上記目標の位置を算出する位置算出部とを備え
たものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき説明する。
【0014】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係わる位置標定装置の構成を示すブロック図で、
1は目標の発する電波を受信する到来電波受信部、2は
受信した電波のドップラ周波数を検出する到来電波のド
ップラ周波数検出部、3は異なる時刻で検出した複数の
ドップラ周波数を記憶するとともに、ドップラ周波数間
の変化の度合いを算出する(相対速度の変化量を算出す
る)ドップラ周波数の変化量算出部、4は本実施の形態
1の位置標定装置を搭載した母機の対地速度データ(同
図の機体データ)と、上記ドップラ周波数の変化量算出
部3で算出したドップラ周波数の変化量とに基づいて目
標の位置を算出する位置算出部である。
【0015】次に、上記構成の位置標定装置の動作につ
いて説明する。到来電波受信部1では、目標が発信した
電波を受信する。受信した信号は到来電波のドップラ周
波数検出部2において、上記受信信号のドップラ周波数
が検出され連続的にドップラ周波数の変化量算出部3へ
送られる。ドップラ周波数の変化量算出部3は、予め設
定された測定時刻間におけるドップラ周波数の変化量
(相対速度の変化量)を算出し、算出結果を位置算出部
4に送る。位置算出部4では、ドップラ周波数の変化量
と、母機の対地速度データとに基づいて、上記目標の位
置を算出する。
【0016】目標の発する電波のドップラ周波数は、周
知のように、目標と観察者(ここでは、位置標定装置を
搭載した飛翔体)との相対速度に依存するので、上記電
波のドップラ周波数の変化量に基づいて、目標と飛翔体
との相対速度の変化量を求めて目標位置を算出すること
ができる。以下に、相対速度の変化量から目標位置を算
出する原理について詳細に説明する。図2に示すよう
に、位置標定装置を搭載した母機Kが速度vで直線飛行
し、目標Mは固定であると仮定する。ここで、点Oを時
刻t=0における母機Kの位置とすると、時刻t=tに
おける母機Kの位置は、上記点Oから飛行進路lに沿っ
て距離vtだけ進んだ点Aとなる。時刻t=tにおける
母機Kと目標Mの距離Dは、目標Mから飛翔体Kの飛行
進路lに下ろした垂線の位置Hと目標Mとの距離(飛行
進路lへの線分AMの正射影)をRとし、OHの距離を
Xとすると、D=((R2+(X−vt)21/2
なる。したがって、相対速度V=dD/dtは、 V=v(vt−X)/((R2+(X−vt)21/2 よって、相対速度の変化は、下記の式(1)のようにな
る。 dV/dt=V2・R2/((R2+(X−vt)23/2 ‥‥(1) 上記式(1)において、V,tは位置標定装置を搭載し
た母機K(自機)が目標Mからの電波を受信したときの
速度と時刻である。また、RとXについては未知であ
り、これらの値を求めることで目標の位置を算出するこ
とができる。すなわち、飛翔体Kが上記点Aから更に進
んだ点Bで、上記式(1)の値(相対速度の変化)を測
定し、異なった2つの時刻での測定結果から得られた
R,Xを2つの未知数とする連立方程式を解くことによ
り、上記正射影Rと原点Oから点Hまでの距離Xとを求
めて目標Mの位置を算出することができる。なお、上記
点O,A,Bは、上記従来例のように、目標との開き角
(図1の角BMOに相当する角度)を大きくとるような
位置に設定する必要がなく、近接していても十分精度良
く目標Mの位置を算出することができるので、短時間で
目標の位置標定を行うことができる。
【0017】このように、本実施の形態1によれば、受
信した電波のドップラ周波数を検出する到来電波のドッ
プラ周波数検出部2と、検出したドップラ周波数の変化
量を算出するドップラ周波数の変化量算出部3とを備
え、2つの時刻で測定した上記ドップラ周波数の変化量
に対応する目標と飛翔体との相対速度の変化量と、上記
飛翔体の速度データとに基づいて上記目標の位置を算出
するようにしたので、短時間で精度良く目標の位置を算
出することができる。
【0018】実施の形態2.上記実施の形態1では、到
来電波のドップラ周波数の変化量を用いて相対速度の変
化量を算出するようにしたが、到来電波のパルス繰り返
し周期(PRI)の変化量から相対速度の変化量を求め
目標Mの位置を算出しても良い。すなわち、到来電波の
信号は、一般にパルス状の波が一定の周期で繰り返すよ
うな信号で構成されているので、信号内のパルスのパル
ス繰り返し周期も、上記電波のドップラ周波数と同様
に、目標と観察者との相対速度に依存する。したがっ
て、到来電波のパルス繰り返し周期の変化量から相対速
度の変化量を求めることができる。図3は、本実施の形
態2に係わる位置標定装置の構成を示すブロック図で、
1は目標の発する電波を受信する到来電波受信部、5は
受信した電波のパルス繰り返し周期(PRI)を算出す
るパルス繰り返し周期(PRI)算出部、6は異なる時
刻で検出した複数の電波のパルス繰り返し周期のデータ
を記憶するとともに、パルス繰り返し周期の変化の度合
い、すなわち、相対速度の変化量を算出するパルス繰り
返し周期の変化量算出部、4は本実施の形態2の位置標
定装置を搭載した母機の対地速度データと、上記パルス
繰り返し周期の変化量算出部6で算出したドップラ周波
数の変化量とに基づいて目標の位置を算出する位置算出
部である。
【0019】次に、上記構成の位置標定装置の動作につ
いて説明する。まず、到来電波受信部1において、目標
が発信した電波を受信する。受信した信号は到来電波の
パルス繰り返し周期(PRI)算出部5へ送られ、受信
信号のパルス繰り返し周期が算出される。算出されたパ
ルス繰り返し周期のデータは、連続的にパルス繰り返し
周期の変化量算出部6へ送られ、算出したデータ間にお
けるパルス繰り返し周期の変化量(相対速度の変化量)
を算出し、結果を位置算出部4に送る。位置算出部4で
は、パルス繰り返し周期の変化量と、母機の対地速度デ
ータ(機体データ)とに基づいて、上記目標の位置を算
出する。なお、パルス繰返し周期の変化量から求めた相
対速度の変化の式は、上記実施の形態1の式(1)と同
じものである。
【0020】実施の形態3.目標が発する信号が可視光
である場合には、図4に示すように、上記実施の形態1
(図1)の到来電波受信部1に代えて目標の発する可視
光を受信する到来可視光受信部7を設けるとともに、到
来電波のドップラ周波数検出部2に代えて受信した可視
光のドップラ周波数を検出する到来可視光のドップラ周
波数検出部8を設けることにより、異なる時刻で検出し
た可視光のドップラ周波数間の変化の度合いを算出し
て、上記ドップラ周波数の変化量と、母機の対地速度デ
ータ(機体データ)とに基づいて、上記目標の位置を算
出することができる。なお、可視光のドップラ周波数の
変化量から求めた相対速度の変化の式は、上記実施の形
態1の式(1)と同じものである。また、以下の実施の
形態4〜8においても、相対速度の変化の式は、上記実
施の形態1の式(1)と同じである。
【0021】実施の形態4.目標が発する信号が赤外光
である場合には、図5に示すように、上記実施の形態1
(図1)の到来電波受信部1に代えて目標の発する赤外
光を受信する到来赤外光受信部9を設けるとともに、到
来電波のドップラ周波数検出部2に代えて受信した赤外
光のドップラ周波数を検出する到来赤外光のドップラ周
波数検出部10を設けることにより、異なる時刻で検出
した赤外光のドップラ周波数間の変化の度合いを算出し
て、上記ドップラ周波数の変化量と、母機の対地速度デ
ータ(機体データ)とに基づいて、上記目標の位置を算
出することができる。
【0022】実施の形態5.目標が発する信号が紫外光
である場合には、図6に示すように、上記実施の形態1
(図1)の到来電波受信部1に代えて目標の発する紫外
光を受信する到来紫外光受信部11を設けるとともに、
到来電波のドップラ周波数検出部2に代えて受信した紫
外光のドップラ周波数を検出する到来紫外光のドップラ
周波数検出部12を設けることにより、異なる時刻で検
出した赤外光のドップラ周波数間の変化の度合いを算出
して、上記ドップラ周波数の変化量と、母機の対地速度
データ(機体データ)とに基づいて、上記目標の位置を
算出することができる。
【0023】実施の形態6.目標が発する信号が音波で
ある場合には、図7に示すように、上記実施の形態1
(図1)の到来電波受信部1に代えて目標の発する音波
を受信する到来音波受信部13を設けるとともに、到来
電波のドップラ周波数検出部2に代えて受信した音波の
ドップラ周波数を検出する到来音波のドップラ周波数検
出部14を設けることにより、異なる時刻で検出した音
波のドップラ周波数間の変化の度合いを算出して、上記
ドップラ周波数の変化量と、母機の対地速度データ(機
体データ)とに基づいて、上記目標の位置を算出するこ
とができる。
【0024】実施の形態7.図8は、本発明の実施の形
態7に係わる位置標定装置の構成を示すブロック図で、
1は目標の発する電波を受信する到来電波受信部、2は
受信した電波のドップラ周波数を検出する到来電波のド
ップラ周波数検出部、3は異なる時刻で検出した複数の
ドップラ周波数を記憶するとともに、ドップラ周波数間
の変化の度合いを算出する(相対速度の変化量を算出す
る)ドップラ周波数の変化量算出部、5は受信した電波
のパルス繰り返し周期(PRI)を算出するパルス繰り
返し周期(PRI)算出部、6は異なる時刻で検出した
複数の電波のパルス繰り返し周期のデータを記憶すると
ともに、パルス繰り返し周期の変化の度合い、すなわ
ち、相対速度の変化量を算出するパルス繰り返し周期の
変化量算出部、15は上記ドップラ周波数の変化量算出
部3で算出した相対速度の変化量とパルス繰り返し周期
の変化量算出部6で算出した相対速度の変化量との平均
値を求め変化量結合値として出力する変化量結合部、4
は本実施の形態7の位置標定装置を搭載した母機の対地
速度データと、上記変化量結合部15で算出した変化量
結合値とに基づいて目標の位置を算出する位置算出部で
ある。
【0025】次に、動作について説明する。まず、到来
電波受信部1において、目標が発信した電波を受信す
る。受信した信号は到来電波のドップラ周波数検出部2
およぴパルス繰り返し周期(PRI)算出部5へ送られ
る。ドップラ周波数検出部2では受信信号のドップラ周
波数を検出する。検出したドップラ周波数データは、連
続的にドップラ周波数の変化量算出部3へ送られ、検出
したデータ間におけるドップラ周波数の変化量(相対速
度の変化量)を算出し、結果を変化量結合部15に送
る。一方、パルス繰り返し周期(PRI)算出部5では
受信信号のパルス繰り返し周期を算出する。算出したパ
ルス繰り返し周期データは、連続的にパルス繰り返し周
期の変化量算出部6へ送られ、算出したデータ間におけ
るパルス繰り返し周期の変化量(相対速度の変化量)を
算出し、結果を変化量結合部15に送る。変化量結合部
15では、ドップラ周波数の変化量算出部3およぴパル
ス繰り返し周期の変化量算出部6から送られた相対速度
の変化量の平均値を取り、変化量結合値として位置算出
部4へ送る。位置算出部4では、送られた上記変化量結
合値と、母機の対地速度データ(機体データ)とに基づ
いて、上記目標の位置を算出する。
【0026】実施の形態8.目標が、例えば、電波と赤
外光の2種類の信号を発するような場合には、図9に示
すように、上記図8の構成の位置標定装置に、到来赤外
光受信部9と到来赤外光のドップラ周波数検出部10と
ドップラ周波数の変化量算出部3を付加するとともに、
ドップラ周波数の変化量算出部3の出力も上記変化量結
合部15に取り込み、各相対速度の変化量の平均値を変
化量結合値とすることにより目標位置の標定精度を更に
向上させることができる。
【0027】なお、上記実施の形態7,8では、上記変
化量結合部15において、各相対速度の変化量の平均値
を変化量結合値としたが、各相対速度の変化量に対し
て、ウエイトを設け、上記ウエイトをそれぞれの相対速
度の変化量に乗算して結合値を求めるようにしても良
い。例えば、到来波が電波と赤外光の場合には、受信し
た電波及び赤外光の受信レベルの強度に依存する定数を
ウエイトとして設定し、上記ウエイトをそれぞれの相対
速度の変化量に乗算して変化量結合値を求めるようにし
ても良い。また、上記実施の形態8では、到来波が電波
と赤外光の場合について説明したが、複数の相対速度の
変化量を結合する装置構成はこれに限るものではなく、
目標体からの到来波の種類により、上述した可視光,紫
外光,音波等からの相対速度の変化量を結合するように
位置標定装置の構成を適宜変更するようにしても良いこ
とは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、飛翔体に受信装置を搭載し、目標の発する
電波や音波等の到来波の信号を受信して、上記信号のド
ップラ周波数の変化量、すなわち、目標と飛翔体との相
対速度の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づいて
上記目標の位置を算出するようにしたので、短時間で精
度良く目標の位置を特定することができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、受信した電
波のドップラ周波数を検出する到来電波のドップラ周波
数検出部と、検出したドップラ周波数の変化量を算出す
るドップラ周波数の変化量算出部と、上記ドップラ周波
数の変化量と上記飛翔体の速度データとに基づいて上記
目標の位置を算出する位置算出部とを備え、目標と飛翔
体との相対速度の変化量と上記飛翔体の速度データとに
基づいて上記目標の位置を算出するようにしたので、短
時間で精度良く目標の位置標定を実施できる装置を提供
することができる。
【0030】請求項3記載の発明によれば、受信した電
波のパルス繰返し周期を算出するパルス繰り返し周期算
出部と、検出したパルス繰り返し周期の変化量を算出す
るパルス繰り返し周期の変化量算出部とを備え、上記パ
ルス繰り返し周期の変化量と上記飛翔体の速度データと
に基づいて上記目標の位置を算出するようにしたので、
短時間で精度良く目標の位置標定を行うことができる。
【0031】請求項4記載の発明によれば、飛翔体に搭
載され、目標の発する可視光を受信する到来可視光受信
部と、受信した可視光のドップラ周波数を検出する到来
可視光のドップラ周波数検出部とを備え、検出した可視
光のドップラ周波数の変化量と飛翔体の速度データとに
基づいて目標の位置を算出するようにしたので、短時間
で精度良く可視光を発する目標の位置標定を行うことが
できる。
【0032】請求項5記載の発明によれば、目標の発す
る赤外光を受信する到来赤外光受信部と、受信した赤外
光のドップラ周波数を検出する到来赤外光のドップラ周
波数検出部とを備え、検出した赤外光のドップラ周波数
の変化量と飛翔体の速度データとに基づいて目標の位置
を算出するようにしたので、短時間で精度良く赤外光を
発する目標の位置標定を行うことができる。
【0033】請求項6記載の発明によれば、目標の発す
る紫外光を受信する到来紫外光受信部と、受信した紫外
光のドップラ周波数を検出する到来紫外光のドップラ周
波数検出部とを備え、検出した紫外光のドップラ周波数
の変化量と飛翔体の速度データとに基づいて目標の位置
を算出するようにしたので、短時間で精度良く紫外光を
発する目標の位置標定を行うことができる。
【0034】請求項7記載の発明によれば、目標の発す
る音波を受信する到来音波受信部と、受信した音波のド
ップラ周波数を検出する到来音波のドップラ周波数検出
部とを備え、検出した音波のドップラ周波数の変化量と
飛翔体の速度データとに基づいて目標の位置を算出する
ようにしたので、短時間で精度良く音波を発する目標の
位置標定を行うことができる。
【0035】請求項8記載の発明によれば、目標の発す
る電波や音波等の到来波の信号を受信する受信装置と、
上記到来波のドップラ周波数の変化量データあるいはパ
ルス繰り返し周期の変化量データを算出する複数個の変
化量データ算出手段とを備え、複数の相対速度の変化量
から目標の位置を算出するようにしたので、測定精度を
更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる位置標定方法
を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態3に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態4に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の実施の形態5に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態6に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態7に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態8に係わる位置標定装置
の構成を示すブロック図である。
【図10】 従来の位置標定装置の構成と位置標定方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 到来電波受信部、2 到来電波のドップラ周波数検
出部、3 ドップラ周波数の変化量算出部、4 位置算
出部、5 パルス繰り返し周期(PRI)算出部、6
パルス繰り返し周期の変化量算出部、7 到来可視光受
信部、8 到来可視光のドップラ周波数検出部、9 到
来赤外光受信部、10 到来赤外光のドップラ周波数検
出部、11 到来紫外光受信部、12 到来紫外光のド
ップラ周波数検出部、13 到来音波受信部、14 到
来音波のドップラ周波数検出部、15 変化量結合部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛翔体に受信装置を搭載し、目標の発す
    る電波や音波等の到来波の信号を上記飛翔体で受信し
    て、上記受信信号のドップラ周波数の変化量と上記飛翔
    体の速度データとに基づいて、上記目標の位置を特定す
    るようにしたことを特徴とする位置標定方法。
  2. 【請求項2】 飛翔体に搭載され、目標の発する電波を
    受信して上記目標の位置を特定する位置標定装置であっ
    て、受信した電波のドップラ周波数を検出する到来電波
    のドップラ周波数検出部と、検出したドップラ周波数の
    変化量を算出するドップラ周波数の変化量算出部と、上
    記ドップラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度データと
    に基づいて上記目標の位置を算出する位置算出部とを備
    えたことを特徴とする位置標定装置。
  3. 【請求項3】 飛翔体に搭載され、目標の発する電波を
    受信して上記目標の位置を特定する位置標定装置であっ
    て、受信した電波のパルス繰返し周期を算出するパルス
    繰り返し周期算出部と、検出したパルス繰り返し周期の
    変化量を算出するパルス繰り返し周期の変化量算出部
    と、上記パルス繰り返し周期の変化量と上記飛翔体の速
    度データとに基づいて上記目標の位置を算出する位置算
    出部とを備えたことを特徴とする位置標定装置。
  4. 【請求項4】 飛翔体に搭載され、目標の発する可視光
    を受信して上記目標の位置を特定する位置標定装置であ
    って、受信した可視光のドップラ周波数を検出する到来
    可視光のドップラ周波数検出部と、検出したドップラ周
    波数の変化量を算出するドップラ周波数の変化量算出部
    と、上記ドップラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度デ
    ータとに基づいて上記目標の位置を算出する位置算出部
    とを備えたことを特徴とする位置標定装置。
  5. 【請求項5】 飛翔体に搭載され、目標の発する赤外光
    を受信して上記目標の位置を特定する位置標定装置であ
    って、受信した赤外光のドップラ周波数を検出する到来
    赤外光のドップラ周波数検出部と、検出したドップラ周
    波数の変化量を算出するドップラ周波数の変化量算出部
    と、上記ドップラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度デ
    ータとに基づいて上記目標の位置を算出する位置算出部
    とを備えたことを特徴とする位置標定装置。
  6. 【請求項6】 飛翔体に搭載され、目標の発する紫外光
    を受信して上記目標の位置を特定する位置標定装置であ
    って、受信した紫外光のドップラ周波数を検出する到来
    紫外光のドップラ周波数検出部と、検出したドップラ周
    波数の変化量を算出するドップラ周波数の変化量算出部
    と、上記ドップラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度デ
    ータとに基づいて上記目標の位置を算出する位置算出部
    とを備えたことを特徴とする位置標定装置。
  7. 【請求項7】 飛翔体に搭載され、目標の発する音波を
    受信して上記目標の位置を特定する位置標定装置であっ
    て、受信した音波のドップラ周波数を検出する到来音波
    のドップラ周波数検出部と、検出したドップラ周波数の
    変化量を算出するドップラ周波数の変化量算出部と、上
    記ドップラ周波数の変化量と上記飛翔体の速度データと
    に基づいて上記目標の位置を算出する位置算出部とを備
    えたことを特徴とする位置標定装置。
  8. 【請求項8】 飛翔体に搭載され、目標の発する電波や
    音波等の到来波の信号を受信する受信装置と、上記到来
    波のドップラ周波数の変化量データあるいはパルス繰り
    返し周期の変化量データを算出する複数個の変化量デー
    タ算出手段と、上記複数の変化量データと上記飛翔体の
    速度データとに基づいて上記目標の位置を算出する位置
    算出部とを備えたことを特徴とする位置標定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008292322A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Toyota Motor Corp 移動体用測位装置
JP2011085391A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Nec Corp 位置測定方法及び位置測定装置
JP2014081259A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Panasonic Corp レーダ信号処理装置、レーダ信号処理方法、およびレーダ信号処理プログラム

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