JPH11303790A - 多段ターボ圧縮機 - Google Patents

多段ターボ圧縮機

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JPH11303790A
JPH11303790A JP10112158A JP11215898A JPH11303790A JP H11303790 A JPH11303790 A JP H11303790A JP 10112158 A JP10112158 A JP 10112158A JP 11215898 A JP11215898 A JP 11215898A JP H11303790 A JPH11303790 A JP H11303790A
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JP
Japan
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turbo compressor
bearing
refrigerant
impeller
stage
Prior art date
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Application number
JP10112158A
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English (en)
Inventor
Yorihide Higuchi
順英 樋口
Hiroyuki Yamaji
洋行 山路
Hirofumi Azuma
洋文 東
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/05Shafts or bearings, or assemblies thereof, specially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/056Bearings
    • F04D29/057Bearings hydrostatic; hydrodynamic

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風損を小さくするとともに、軸受の信頼性を
高める。 【解決手段】 ターボ圧縮機を多段に直列接続してなる
とともに、各ターボ圧縮機の回転子9b、ジャーナル軸
受け17a、17bを収容するモータ室4を冷媒吸入圧
力雰囲気に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ターボ圧縮機を
多段に直列接続してなる多段ターボ圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、低回転で十分な冷媒圧縮効果
を達成することができる多段ターボ圧縮機が提案されて
いる(例えば、特開平5−223090号公報参照)。
この多段ターボ圧縮機は、モータの回転軸の両端部に第
1羽根車、第2羽根車を設ける構成を採用している。そ
して、低圧の冷媒を第1羽根車に導いて中間圧力に昇圧
するまで冷媒を圧縮し、中間圧力の冷媒を第2羽根車に
導いてさらに冷媒を圧縮する。したがって、一方の羽根
車だけでは十分な冷媒圧縮効果を達成することができな
い場合であっても、上記の構成を採用することにより、
十分な冷媒圧縮効果を達成することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−22309
0号公報に記載された多段ターボ圧縮機においては、モ
ータの回転子、軸受けを収容するモータ室に、第1羽根
車により昇圧させられた中間圧力の冷媒を供給し、その
後にこの冷媒を第2羽根車に供給するようにしている。
したがって、モータ室内の流体密度が大きいことに起因
して、風損が大きくなり(数1参照)、圧縮機の効率が
低下してしまう。
【0004】
【数1】
【0005】ただし、Wは風損、ρは流体密度、μは流
体粘度、ωは回転角速度、rは回転体の半径、Lは回転
体の長さである。また、ジャーナル軸受けの組立隙間と
運転中の隙間との差を考えると、気体軸受のように設計
隙間の狭い軸受では、運転中の熱変形量が軸受空間に与
える影響が大きいので、軸の焼き付きを起さないよう
に、軸受冷却や隙間管理を確実に行う必要がある。
【0006】特開平5−223090号公報に記載され
た多段ターボ圧縮機のように、モータ室内に中間圧力の
冷媒を供給している場合には、中間圧力の冷媒は1回圧
縮されることにより昇温しているので、この冷媒による
軸、軸受部材の過熱と、軸受部での損失熱が取り除かれ
にくいこととで、軸受部の熱変形差が大きくなってしま
う。そして、熱変形差が大きくなることに起因して、運
転中の軸受の隙間が狭くなり、少しの回転振れで軸受が
金属接触して焼き付きを起してしまう。
【0007】このような不都合を解消するために、運転
中に必要な軸受の隙間を達成すべく、組立隙間を大きく
設定することが考えられるが、この場合には、起動時な
どのように軸受の温度が低い場合に、軸受隙間が大きく
なり、十分な軸受負荷能力が得られなくなり、この場合
にも軸受が焼き付いてしまう。すなわち、何れの場合に
も、軸受の信頼性を大幅に損なうことになる。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、風損を小さくするとともに、軸受の信頼
性を高めることができる多段ターボ圧縮機を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の多段ターボ圧
縮機は、ターボ圧縮機を多段に直列接続してなるととも
に、各ターボ圧縮機の回転子、ジャーナル軸受けを収容
する空間を冷媒吸入圧力雰囲気に設定したものである。
請求項2の多段ターボ圧縮機は、冷媒を圧縮するための
複数の羽根車と、複数の羽根車を駆動する共通の回転軸
とを有し、回転軸を駆動するモータの回転子、および回
転軸を支持するジャーナル軸受けを収容する空間を冷媒
吸入圧力雰囲気に設定したものである。
【0010】請求項3の多段ターボ圧縮機は、1のター
ボ圧縮機の羽根車により圧縮された冷媒を他のターボ圧
縮機の羽根車収容空間に供給すべくターボ圧縮機を多段
に直列接続してなるとともに、各ターボ圧縮機の回転
子、ジャーナル軸受けを収容する空間を冷媒吸入圧力雰
囲気に設定したものである。
【0011】
【作用】請求項1の多段ターボ圧縮機であれば、ターボ
圧縮機を多段に直列接続してなるとともに、各ターボ圧
縮機の回転子、ジャーナル軸受けを収容する空間を冷媒
吸入圧力雰囲気に設定したのであるから、各ターボ圧縮
機の回転子、ジャーナル軸受けを収容する空間には全く
圧縮されていない低温の冷媒が供給される。この結果、
冷媒密度が小さくなり、風損を小さくして、圧縮機の効
率の低下を大幅に抑制することができる。また、運転中
において、軸、軸受部材の過熱が発生しないだけでな
く、軸受部での損失熱がスムーズに取り除かれるので、
運転中におけるジャーナル軸受部の軸受隙間と組立時の
ジャーナル軸受部の軸受隙間との差が著しく少なくな
り、起動時から運転中まで十分な軸受負荷能力を達成で
きるとともに、適正な軸受隙間を達成することができ、
ひいてはジャーナル軸受の信頼性を高めることができ
る。
【0012】請求項2の多段ターボ圧縮機であれば、冷
媒を圧縮するための複数の羽根車と、複数の羽根車を駆
動する共通の回転軸とを有し、回転軸を駆動するモータ
の回転子、および回転軸を支持するジャーナル軸受けを
収容する空間を冷媒吸入圧力雰囲気に設定したのである
から、ターボ圧縮機の回転子、ジャーナル軸受けを収容
する空間には全く圧縮されていない低温の冷媒が供給さ
れる。この結果、冷媒密度が小さくなり、風損を小さく
して、圧縮機の効率の低下を大幅に抑制することができ
る。また、運転中において、軸、軸受部材の過熱が発生
しないだけでなく、軸受部での損失熱がスムーズに取り
除かれるので、運転中におけるジャーナル軸受部の軸受
隙間と組立時のジャーナル軸受部の軸受隙間との差が著
しく少なくなり、起動時から運転中まで十分な軸受負荷
能力を達成できるとともに、適正な軸受隙間を達成する
ことができ、ひいてはジャーナル軸受の信頼性を高める
ことができる。さらに、単段構成のターボ圧縮機を複数
台直列接続する場合と比較して、全体としての小型化を
達成することができる。
【0013】請求項3の多段ターボ圧縮機であれば、1
のターボ圧縮機の羽根車により圧縮された冷媒を他のタ
ーボ圧縮機の羽根車収容空間に供給すべくターボ圧縮機
を多段に直列接続してなるとともに、各ターボ圧縮機の
回転子、ジャーナル軸受けを収容する空間を冷媒吸入圧
力雰囲気に設定したのであるから、各ターボ圧縮機の回
転子、ジャーナル軸受けを収容する空間には全く圧縮さ
れていない低温の冷媒が供給される。この結果、冷媒密
度が小さくなり、風損を小さくして、圧縮機の効率の低
下を大幅に抑制することができる。また、運転中におい
て、軸、軸受部材の過熱が発生しないだけでなく、軸受
部での損失熱がスムーズに取り除かれるので、運転中に
おけるジャーナル軸受部の軸受隙間と組立時のジャーナ
ル軸受部の軸受隙間との差が著しく少なくなり、起動時
から運転中まで十分な軸受負荷能力を達成できるととも
に、適正な軸受隙間を達成することができ、ひいてはジ
ャーナル軸受の信頼性を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明の多段ターボ圧縮機の実施の態様を詳細に説明す
る。図1はこの発明の多段ターボ圧縮機の一実施態様を
示す中央縦断面図である。この2段ターボ圧縮機は、単
段構成のターボ圧縮機を2台、直列接続してなるもので
ある。
【0015】前記各ターボ圧縮機は、ケーシング1の内
部に、一方の端部(右端部)から所定寸法を存した左側
位置に隔壁2を設け、ケーシング1の内部空間をこの隔
壁2によって、右側の1つのインペラ室3と左側のモー
タ室4とを区画形成している。インペラ室3はケーシン
グ1の軸方向断面における中央部に形成され、単段ター
ビンを構成する1枚の羽根車5を回転可能に収容してい
る。このインペラ室3の形状は、内径が左方に向かって
次第に増加する略円錐台状である。羽根車5は、水平軸
周りに複数の略三角板の羽根が放射状に設けられてな
り、外むき半径方向流を生じさせるラジアル型の回転体
を構成している。
【0016】ケーシング1の右端面の中央部には第1吸
入管6aが接続されている。この吸入管6aは、羽根車
5の右側から羽根車5の軸方向に冷媒蒸気をインペラ室
3に導いている。インペラ室3における羽根車5の外周
囲には圧縮空間7が形成されている。この圧縮空間7
は、羽根車5によって与えられる遠心力によって動圧と
静圧とを得て放出される冷媒蒸気から動圧を回収するた
めの空間である。
【0017】ケーシング1の下側には、圧縮空間7に対
応した位置に第1吐出管8aが接続されている。この第
1吐出管8aは、圧縮空間7に放出された冷媒蒸気をケ
ーシング1の外へ吐出するためのものである。モータ室
4には、羽根車5を回転駆動するためのモータ9が収納
されている。このモータ9は、モータ室4の内壁面に固
定されたステータ9aと、ステータ9aの内部に収納さ
れ、羽根車5と同心状に配置されたロータ9bとを備え
ている。ロータ9bの中心部には、羽根車5の左面中央
部に繋がる駆動軸10が設けられている。この駆動軸1
0の左右両端部は、軸受板11、12を介して回転自在
にケーシング1に支承されている。ここで、駆動軸10
の左端部は、ロータ9bの左端よりも左方に延長され、
モータ室4の左端部に設けられた左側軸受板11の貫通
孔11aに挿通されている。
【0018】駆動軸10の左端部の外周面には、昇圧機
構を構成するヘリングボーン溝10aが形成されてい
る。ヘリングボーン溝10aは、駆動軸10を回転する
と、駆動軸10の外周面と貫通孔11aの内周面との間
の隙間に気体圧力による気体膜を生成し、駆動軸10の
左端部を非接触状態で支持する動圧型ジャーナル気体軸
受17aを構成している。
【0019】駆動軸10の右端部は、ロータ9bの右端
よりも右方に延長され、モータ室4の右端寄り部に設け
られた右側軸受板12の貫通孔12aに挿通されてい
る。そして、駆動軸10の右端寄り部の外周面には、昇
圧機構を構成するヘリングボーン溝10bが形成されて
いる。ヘリングボーン溝10bは、駆動軸10を回転す
ると、駆動軸10の外周面と貫通孔12aの内周面との
間の隙間に気体圧力による気体膜を生成し、駆動軸10
の右端寄り部を非接触状態で支持する動圧型ジャーナル
気体軸受17bを構成している。また、ヘリングボーン
溝10bよりも右側にはラビリンスシール17cが形成
されている。さらに、ケーシング1の隔壁2と動圧型ジ
ャーナル気体軸受17bとの間にはプレート室13aが
形成され、このプレート室13aには、スラスト円板か
らなる回転側スラスト軸受13が上記駆動軸10に外側
方に張り出すように嵌着されて収容されている。また、
ケーシング1の隔壁2の右外面には静止側スラスト軸受
14が設けられ、回転側スラスト軸受13は静止側スラ
スト軸受14と対峙している。
【0020】ケーシング1の左端面の所定位置には第2
吸入管6bが設けられ、ケーシング1の上側には、モー
タ室4の右端部に対応した位置に第2吐出管8bが接続
されている。そして、左側軸受板11の所定位置に貫通
孔11bが形成されている。この第2吸入管6bを通し
て導入された冷媒蒸気は、貫通孔11bを通してモータ
9を収容してある部分に導かれ、第2吐出管8bを通し
て外部に導出される。
【0021】それぞれ上記の構成を有する第1の単段タ
ーボ圧縮機A1、第2の単段ターボ圧縮機A2は直列接
続されて2段ターボ圧縮機を構成している。具体的に
は、第2の単段ターボ圧縮機A2の第2吐出管8bと第
1の単段ターボ圧縮機A1の第2吸入管6bとが連通さ
れ、第1の単段ターボ圧縮機A1の第2吐出管8bと第
1の単段ターボ圧縮機A1の第1吸入管6aとが連通さ
れ、第1の単段ターボ圧縮機A1の第1吐出管8aと第
2の単段ターボ圧縮機A2の第1吸入管6aとが連通さ
れている。
【0022】上記の構成の2段ターボ圧縮機の作用は次
のとおりである。全く圧縮されていない冷媒蒸気(低
圧、低温の冷媒蒸気)は、第2の単段ターボ圧縮機A2
の第2吸入管6bを通してモータ室4に導入され、モー
タ室4内の駆動軸10、ロータ9b、動圧型ジャーナル
気体軸受17a、17bを冷却して第2吐出管8bを通
して導出される。この冷媒蒸気は、第1の単段ターボ圧
縮機A1の第2吸入管6bを通してモータ室4に導入さ
れ、モータ室4内の駆動軸10、ロータ9b、動圧型ジ
ャーナル気体軸受17a、17bを冷却して第2吐出管
8bを通して導出される。
【0023】第1の単段ターボ圧縮機A1の第2吐出管
8bを通して導出された冷媒蒸気は、第1の単段ターボ
圧縮機A1の第1吸入管6aを通してインペラ室3に導
入され、羽根車5により与えられる遠心力によって昇圧
され、中間圧力の冷媒蒸気として第1吐出管8aを通し
て導出される。また、中間圧力の冷媒蒸気は、第2の単
段ターボ圧縮機A2の第1吸入管6aを通してインペラ
室3に導入され、羽根車5により与えられる遠心力によ
って昇圧され、高圧の冷媒蒸気として第1吐出管8aを
通して導出される。
【0024】したがって、単一の単段ターボ圧縮機のみ
を採用する場合と比較して、モータ9の回転速度が同一
であれば、ほぼ2倍の圧力の冷媒蒸気を得ることがで
き、逆に、要求される冷媒蒸気の圧力が等しい場合に
は、モータ9の回転速度をほぼ半減することができる。
また、第1の単段ターボ圧縮機A1、第2の単段ターボ
圧縮機A2のモータ室4においては、流体密度が小さい
ことに起因して風損を小さくできて圧縮機の効率を高め
ることができ、しかも、動圧型ジャーナル気体軸受17
a、17bの軸受隙間を起動時と運転中とで殆ど差がな
いようにでき、動圧型ジャーナル気体軸受17a、17
bの信頼性を高めることができる。
【0025】例えば、冷媒蒸気としてR410Aを採用
し、低圧、中間圧を表1のように設定すると、回転体の
半径、回転角速度が変化せず、冷媒物性のみが変化した
と仮定した場合には、モータ室4が中間圧である場合に
は、モータ室4が低圧である場合と比較して、風損が約
2倍になる。
【0026】
【表1】
【0027】なぜならば、Re≧5×105と仮定した
場合には、数2が成立し、風損の比率は、数3に示すと
おりになるからである。
【0028】
【数2】
【0029】
【数3】
【0030】具体的には、ロータ9bの寸法がφ45×
L50であり、回転数が6000rpmであると仮定す
れば、モータ室4の冷媒蒸気圧力が低圧である場合に、
風損は690Wとなる。モータ室4の冷媒蒸気圧力が低
圧である場合には、これらの損失が吸入冷媒蒸気過熱に
なって圧縮機効率を低下させることになるが、2倍の風
損の影響と吸入冷媒蒸気過熱の影響とを比較すると、吸
入冷媒蒸気過熱の影響の方が少なく、この結果、モータ
室4の冷媒蒸気圧力を低圧にする方が圧縮機効率がよく
なる。
【0031】図2はこの発明の多段ターボ圧縮機の他の
実施態様を示す中央縦断面図である。この2段ターボ圧
縮機は、第1の単段ターボ圧縮機A1、第2の単段ター
ボ圧縮機A2を一体化してなる構成を有するものであ
る。さらに詳細に説明する。
【0032】モータ室4を基準として左右にインペラ室
3を形成し、両インペラ室3に羽根車5を設け、モータ
室4に設けたモータ9のロータ9bと一体的に設けた駆
動軸10の両端部を羽根車5と連結している。また、モ
ータ室4に対応させて、第2吸入管6b、第2吐出管8
bを設けているとともに、各インペラ室3に対応させて
第1吸入管6a、第1吐出管8aを設けている。そし
て、第2吐出管8bを一方の(第1段目の)インペラ室
3に対応する第1吸入管6aと連通し、一方の(第1段
目の)インペラ室3に対応する第1吐出管8aを他方の
(第2段目の)インペラ室3に対応する第1吸入管6a
と連通している。
【0033】なお、他の構成部分は、前記単段ターボ圧
縮機と同様であるから、詳細な説明を省略する。上記の
構成の2段ターボ圧縮機を採用した場合には、両インペ
ラ室3の羽根車5を1つのモータ9で回転駆動できるこ
とに伴って全体としての構成を簡単化できるほか、図1
の2段ターボ圧縮機と同様の作用を達成することができ
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明は、各ターボ圧縮機の回
転子、ジャーナル軸受けを収容する空間における冷媒密
度が小さくなり、風損を小さくして、圧縮機の効率の低
下を大幅に抑制することができ、また、運転中におい
て、軸、軸受部材の過熱が発生しないだけでなく、軸受
部での損失熱がスムーズに取り除かれるので、運転中に
おけるジャーナル軸受部の軸受隙間と組立時のジャーナ
ル軸受部の軸受隙間との差が著しく少なくなり、起動時
から運転中まで十分な軸受負荷能力を達成できるととも
に、適正な軸受隙間を達成することができ、ひいてはジ
ャーナル軸受の信頼性を高めることができるという特有
の効果を奏する。
【0035】請求項2の発明は、ターボ圧縮機の回転
子、ジャーナル軸受けを収容する空間における冷媒密度
が小さくなり、風損を小さくして、圧縮機の効率の低下
を大幅に抑制することができ、また、運転中において、
軸、軸受部材の過熱が発生しないだけでなく、軸受部で
の損失熱がスムーズに取り除かれるので、運転中におけ
るジャーナル軸受部の軸受隙間と組立時のジャーナル軸
受部の軸受隙間との差が著しく少なくなり、起動時から
運転中まで十分な軸受負荷能力を達成できるとともに、
適正な軸受隙間を達成することができ、ひいてはジャー
ナル軸受の信頼性を高めることができ、さらに、単段構
成のターボ圧縮機を複数台直列接続する場合と比較し
て、全体としての小型化を達成することができるという
特有の効果を奏する。
【0036】請求項3の発明は、各ターボ圧縮機の回転
子、ジャーナル軸受けを収容する空間における冷媒密度
が小さくなり、風損を小さくして、圧縮機の効率の低下
を大幅に抑制することができ、また、運転中において、
軸、軸受部材の過熱が発生しないだけでなく、軸受部で
の損失熱がスムーズに取り除かれるので、運転中におけ
るジャーナル軸受部の軸受隙間と組立時のジャーナル軸
受部の軸受隙間との差が著しく少なくなり、起動時から
運転中まで十分な軸受負荷能力を達成できるとともに、
適正な軸受隙間を達成することができ、ひいてはジャー
ナル軸受の信頼性を高めることができるという特有の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の多段ターボ圧縮機の一実施態様を示
す中央縦断面図である。
【図2】この発明の多段ターボ圧縮機の他の実施態様を
示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
4 モータ室 5 羽根車 9b ロータ 10 駆動軸 17a、17b 動圧型ジャーナル気体軸受

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターボ圧縮機を多段に直列接続してなる
    とともに、各ターボ圧縮機の回転子(9b)、ジャーナ
    ル軸受け(17a)(17b)を収容する空間(4)を
    冷媒吸入圧力雰囲気に設定してあることを特徴とする多
    段ターボ圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷媒を圧縮するための複数の羽根車
    (5)と、複数の羽根車(5)を駆動する共通の回転軸
    (10)とを有し、回転軸(10)を駆動するモータ
    (9)の回転子(9b)、および回転軸(10)を支持
    するジャーナル軸受け(17a)(17b)を収容する
    空間(4)を冷媒吸入圧力雰囲気に設定してあることを
    特徴とする多段ターボ圧縮機。
  3. 【請求項3】 1のターボ圧縮機の羽根車(5)により
    圧縮された冷媒を他のターボ圧縮機の羽根車(5)収容
    空間(3)に供給すべくターボ圧縮機を多段に直列接続
    してなるとともに、各ターボ圧縮機の回転子(9b)、
    ジャーナル軸受け(17a)(17b)を収容する空間
    (4)を冷媒吸入圧力雰囲気に設定してあることを特徴
    とする多段ターボ圧縮機。
JP10112158A 1998-04-22 1998-04-22 多段ターボ圧縮機 Pending JPH11303790A (ja)

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