JPH11303457A - 構造物に設置する制振装置 - Google Patents
構造物に設置する制振装置Info
- Publication number
- JPH11303457A JPH11303457A JP10636698A JP10636698A JPH11303457A JP H11303457 A JPH11303457 A JP H11303457A JP 10636698 A JP10636698 A JP 10636698A JP 10636698 A JP10636698 A JP 10636698A JP H11303457 A JPH11303457 A JP H11303457A
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- JP
- Japan
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- wind
- force
- damping force
- bodies
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- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、制振装置が軽量小型化でき、装置
の設置場所の確保が容易で、維持費がかからず、特別な
操作や制御手段を用いることなく制振力が得られる構造
物に設置する制震装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 高層構造物1の頂部に風車型ジャイロ装
置2複数台を分散して設置し、風力により前記ジャイロ
装置2の回転体3が鉛直軸4回りを回転して制振力を発
生させる。
の設置場所の確保が容易で、維持費がかからず、特別な
操作や制御手段を用いることなく制振力が得られる構造
物に設置する制震装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 高層構造物1の頂部に風車型ジャイロ装
置2複数台を分散して設置し、風力により前記ジャイロ
装置2の回転体3が鉛直軸4回りを回転して制振力を発
生させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高層建物やタワ
−などの高層構造物に設置する制振装置に関するもので
ある。
−などの高層構造物に設置する制振装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物に設置する制振装置は、建
物の最上階に、スロッシングダンパ−や付加マスダンパ
−を設置する場合と、電力をエネルギ−源とするジャイ
ロ装置を設置する場合が提案されている。
物の最上階に、スロッシングダンパ−や付加マスダンパ
−を設置する場合と、電力をエネルギ−源とするジャイ
ロ装置を設置する場合が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の各従来
技術は、構造物の応答にしたがって制振力を発生させる
装置であり、風力そのものを検知するものではないの
で、風力に対する構造物の応答の遅れの分だけ遅れて制
振力を発生する。そのため急激な風力の増大に迅速に対
応できない場合がある。ジャイロ装置の場合は、エネル
ギ−源は一般に電力であるため、多大な維持費がかさ
む。また、従来のジャイロ装置により制振効果を得るた
めには、大型の装置が必要であり、そのため設置条件が
厳しく且つ費用も増大する、などの課題があった。
技術は、構造物の応答にしたがって制振力を発生させる
装置であり、風力そのものを検知するものではないの
で、風力に対する構造物の応答の遅れの分だけ遅れて制
振力を発生する。そのため急激な風力の増大に迅速に対
応できない場合がある。ジャイロ装置の場合は、エネル
ギ−源は一般に電力であるため、多大な維持費がかさ
む。また、従来のジャイロ装置により制振効果を得るた
めには、大型の装置が必要であり、そのため設置条件が
厳しく且つ費用も増大する、などの課題があった。
【0004】
【本発明の目的】上記のような課題を解決するためにな
された本発明は、制振装置が軽量小型化でき、設置場所
の確保が容易で、維持費がかからず、特別な操作や制御
手段を用いることなく制振力が得られる構造物に設置す
る制振装置を提供することにある。
された本発明は、制振装置が軽量小型化でき、設置場所
の確保が容易で、維持費がかからず、特別な操作や制御
手段を用いることなく制振力が得られる構造物に設置す
る制振装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明の構造物に設置する制振装置は、高層構造
物の頂部に風車型ジャイロ装置複数台を分散して設置
し、風力により前記装置の回転体が、同回転体の鉛直軸
回りを回転して制振力を発生させることにある。
めに、本発明の構造物に設置する制振装置は、高層構造
物の頂部に風車型ジャイロ装置複数台を分散して設置
し、風力により前記装置の回転体が、同回転体の鉛直軸
回りを回転して制振力を発生させることにある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 <イ>構造物に設置する制振装置 高層構造物1の頂部に、風車型ジャイロ装置2が複数台
分散して設置してあり、同各装置2は風力をエネルギ−
源として作動する。風車型ジャイロ装置2の回転体3
は、任意の方向の風力を受けて回転体3の鉛直軸5回り
を回転し制振力が発生する。この制振力により構造物の
風による振動を抑止するものである。図中5は回転体3
を支持するフレ−ムである。
の形態を説明する。 <イ>構造物に設置する制振装置 高層構造物1の頂部に、風車型ジャイロ装置2が複数台
分散して設置してあり、同各装置2は風力をエネルギ−
源として作動する。風車型ジャイロ装置2の回転体3
は、任意の方向の風力を受けて回転体3の鉛直軸5回り
を回転し制振力が発生する。この制振力により構造物の
風による振動を抑止するものである。図中5は回転体3
を支持するフレ−ムである。
【0007】<ロ>作用 高層構造物1に風が作用したとき、構造物1の頂部では
風振動による曲げ変形が卓越して回転変形が生じる。そ
のとき風車型ジャイロ装置2は、直接風力を受けて同装
置1の鉛直軸5基部の回転に抗するモ−メントを発生
し、このモ−メントによって構造物1の回転変形を相殺
して消去する。
風振動による曲げ変形が卓越して回転変形が生じる。そ
のとき風車型ジャイロ装置2は、直接風力を受けて同装
置1の鉛直軸5基部の回転に抗するモ−メントを発生
し、このモ−メントによって構造物1の回転変形を相殺
して消去する。
【0008】風車型ジャイロ装置2は、任意の方向の風
力を瞬時に直接検知すると共に、回転体3が鉛直軸4回
りに回転して制振力を発生する。そのため風力に対する
制振力の発生に遅れがなく、また風力が大きいほど制振
効果が高まる。
力を瞬時に直接検知すると共に、回転体3が鉛直軸4回
りに回転して制振力を発生する。そのため風力に対する
制振力の発生に遅れがなく、また風力が大きいほど制振
効果が高まる。
【0009】風車型ジャイロ装置2を分散配置すること
で、小型の装置の使用が可能となり、強風の発生する特
定箇所への設置や、構造物1の振動モ−ドに対応した効
率的な配置が可能となる。
で、小型の装置の使用が可能となり、強風の発生する特
定箇所への設置や、構造物1の振動モ−ドに対応した効
率的な配置が可能となる。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから、
次のような効果を得ることができる。高層構造物の頂部
に風車型ジャイロ装置複数台を分散して設置し、風力に
より前記装置の回転体が鉛直軸回りを回転して制振力を
発生させることによって、 <イ>構造物に強風が作用して回転変形が生じたとき、
風車型ジャイロ装置が直接風力を受けて即時に作動し制
振力が発生するので、構造物の風による振動を迅速に抑
止することが可能となる。 <ロ>風車型ジャイロ装置の回転体の回転数に風力が反
映されるので、突風のような急激な風力の増加に対して
も遅れることなく、風力に応じた制振力が得られる。従
って初期段階から揺れを抑止することが可能となる。 <ハ>風車型ジャイロ装置は風力をエネルギ−源とする
ので、維持費の低減が可能となる。 <ニ>複数の小型の装置を使用するので、設置条件が緩
和され設置工事等も簡易となる。その結果、コストの低
減が図れる。 <ホ>複数の小型の装置を分散配置するので、設置箇所
を限定する必要がなく、制振効果の効率の高い配置が可
能である。
次のような効果を得ることができる。高層構造物の頂部
に風車型ジャイロ装置複数台を分散して設置し、風力に
より前記装置の回転体が鉛直軸回りを回転して制振力を
発生させることによって、 <イ>構造物に強風が作用して回転変形が生じたとき、
風車型ジャイロ装置が直接風力を受けて即時に作動し制
振力が発生するので、構造物の風による振動を迅速に抑
止することが可能となる。 <ロ>風車型ジャイロ装置の回転体の回転数に風力が反
映されるので、突風のような急激な風力の増加に対して
も遅れることなく、風力に応じた制振力が得られる。従
って初期段階から揺れを抑止することが可能となる。 <ハ>風車型ジャイロ装置は風力をエネルギ−源とする
ので、維持費の低減が可能となる。 <ニ>複数の小型の装置を使用するので、設置条件が緩
和され設置工事等も簡易となる。その結果、コストの低
減が図れる。 <ホ>複数の小型の装置を分散配置するので、設置箇所
を限定する必要がなく、制振効果の効率の高い配置が可
能である。
【図1】 本発明に係わる制震装置を構造物に設置した
ときの縦側面図
ときの縦側面図
Claims (1)
- 【請求項1】高層構造物の頂部に風車型ジャイロ装置複
数台を分散して設置し、 風力により前記ジャイロ装置の回転体が、同回転体の鉛
直軸回りを回転して制振力を発生させることを特徴とし
た、 構造物に設置する制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10636698A JPH11303457A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 構造物に設置する制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10636698A JPH11303457A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 構造物に設置する制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11303457A true JPH11303457A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14431739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10636698A Pending JPH11303457A (ja) | 1998-04-16 | 1998-04-16 | 構造物に設置する制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11303457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109577505A (zh) * | 2019-01-15 | 2019-04-05 | 中建钢构有限公司 | 抗风减震系统 |
-
1998
- 1998-04-16 JP JP10636698A patent/JPH11303457A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109577505A (zh) * | 2019-01-15 | 2019-04-05 | 中建钢构有限公司 | 抗风减震系统 |
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