JPH11301127A - 印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液 - Google Patents

印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液

Info

Publication number
JPH11301127A
JPH11301127A JP11451998A JP11451998A JPH11301127A JP H11301127 A JPH11301127 A JP H11301127A JP 11451998 A JP11451998 A JP 11451998A JP 11451998 A JP11451998 A JP 11451998A JP H11301127 A JPH11301127 A JP H11301127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
paper
aqueous dispersion
ink
printing paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11451998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4143165B2 (ja
Inventor
Motoisa Ishii
素功 石井
Daiki Konishi
大樹 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakata Inx Corp
Original Assignee
Sakata Inx Corp
Sakata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakata Inx Corp, Sakata Corp filed Critical Sakata Inx Corp
Priority to JP11451998A priority Critical patent/JP4143165B2/ja
Publication of JPH11301127A publication Critical patent/JPH11301127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4143165B2 publication Critical patent/JP4143165B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、新聞巻取紙、非塗工印刷用紙のオ
フセット輪転印刷時のセットオフ現象を防止し、印刷紙
面に耐摩擦性能を付与し、高品位な印刷物を得ることの
できる印刷方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 新聞巻取紙または非塗工印刷用紙を使用
し、オフセット輪転印刷機で印刷する印刷方法におい
て、オフセット輪転印刷後オフセットインキが未乾燥な
状態にあるときに、平均粒子径が80〜300nmであ
るポリオレフィンワックスを5〜50重量%含有する水
性分散液を印刷紙面に塗布することを特徴とする印刷方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞巻取紙または
非塗工印刷用紙を使用し、オフセット輪転印刷する印刷
方法、ならびに該方法に用いるための水性分散液に関す
る。より詳しくは、オフセット輪転印刷後に引き続い
て、未乾燥状態のオフセットインキ面上にポリオレフィ
ンワックスを含有する水性分散液を塗布することで、紙
面への裏移り(セットオフ現象と呼ぶ)を防止でき、か
つ、高品位で耐摩擦性に優れた印刷物を得る印刷方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、新聞印刷において製造コストや輸
送コストの低減を図る目的で、新聞用紙の軽量化が進め
られ、必然的に用紙が薄くなってきている。また、印刷
速度もより高速になってきている。このため、使用され
る新聞インキもセットの早いタイプに改良され、ガイド
ローラー汚れの紙面転移や、セットオフ現象が発生しな
いように配慮されている。しかしながら、新聞インキの
乾燥機構はほとんどが浸透乾燥であるため、紙面濃度を
高めるためにインキの転移量を増量すると、紙面が汚れ
てしまう場合があった。
【0003】また、新聞社の多くは新聞紙の軽量化と印
刷の高速化と共に、読者に対する提供情報の高度化と、
購買意欲をそそるために、カラーページの増加、印刷紙
面の高品位化も追求している。
【0004】しかしながら、カラーページの印刷は、墨
インキに加えて、プロセスカラーと呼ばれる黄色、紅
色、藍色の3種のインキを使用するため、従来墨インキ
のみを印刷していたときに比べて、紙上へのインキ転移
量が多くなり、インキのセットが遅れ、セットオフ現象
や、ガイドローラー汚れが発生し、結果的に紙面が汚れ
てしまう。これを解決するために、インキ転移量を少な
くして乾燥促進を図ると印刷濃度が不十分となったり、
発色が悪くなったりしてしまう。また、印刷速度を落と
すことで問題点は解決されるが、生産性が低下してしま
うので不都合であった。また、黄、紅、藍、墨の4色の
インキを改良し、セット性を向上させるのにも限界があ
り、同時に機上安定性を満足させることも難しいのが現
状である。
【0005】また、輸送時の擦れによる紙面の汚れや、
読者の手が汚れるといった問題点も指摘されており、印
刷紙面の耐摩擦性能に対する要求も高まっている。しか
しながら、これらの問題点は浸透乾燥性インキが本質的
に持つものであり、インキの改良のみによって解決する
ことは困難である。そこで、印刷機に強制乾燥装置を組
み込むことも検討されているが経済的に受け入れられる
ものではなかった。
【0006】さらに、非塗工印刷用紙である下級印刷紙
を用いたチラシ類、雑誌類の印刷でも同じ問題点を抱え
ているのが現状であった。
【0007】一方、一般の商業オフセット輪転印刷にお
いては、印刷紙面に耐摩擦性能を付与し、紙搬送時にお
ける印刷物の汚損を防止するために、インキ乾燥工程の
後に印刷紙面上にウェブコーター液を塗布することが行
われている。ウェブコーター液としては、シリコーンエ
マルジョンや帯電防止剤が一般に用いられており、ポリ
オレフィンワックスを含有する水性分散液からなるウェ
ブコーター液も提案されている(特願平9−10024
1)。しかしながら、これらのウェブコーター液を新聞
巻取紙に塗布しても、セットオフ現象を十分に防止でき
ず、また優れた耐摩擦性を得ることができなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
である新聞巻取紙、非塗工印刷用紙のオフセット輪転印
刷時のセットオフ現象を防止し、印刷紙面に耐摩擦性能
を付与し、高品位な印刷物を得ることのできる印刷方
法、ならびに該方法に用いるための水性分散液を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のポリオレフ
ィンワックスを含有する水性分散液をオフセット印刷後
のインキが未乾燥な状態にある紙面に塗布することによ
ってこれらの課題を解決できることを見出し、本発明を
完成するに至ったものである。
【0010】すなわち本発明は、新聞巻取紙または非塗
工印刷用紙を使用し、オフセット輪転印刷機で印刷する
印刷方法において、オフセット輪転印刷後オフセットイ
ンキが未乾燥な状態にあるときに、ポリオレフィンワッ
クスを5〜50重量%含有する水性分散液を印刷紙面に
塗布することを特徴とする印刷方法である。好ましく
は、ポリオレフィンワックスの平均粒子径は80〜30
0nmである。また好ましくは、非塗工印刷用紙は下級
印刷紙である。
【0011】好ましくは、上記水性分散液は該水性分散
液中の不揮発分全量に対して50〜100重量%のポリ
オレフィンワックスを含む。また好ましくは、前記ポリ
オレフィンワックスの融点が90〜160℃である。
【0012】本発明はまた、上記の本発明の印刷方法に
おいて用いるための印刷紙面塗布用水性分散液を提供す
る。該水性分散液はポリオレフィンワックスを5〜50
重量%含有する水性分散液からなり、好ましくはポリオ
レフィンワックスの平均粒子径は80〜300nmであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の印刷方法について
詳しく説明する。
【0014】本発明で使用される紙は通産省と日本製紙
連合会により定められた品種分類でいう、新聞巻取紙及
び非塗工印刷用紙である。ここで、新聞巻取紙とは機械
パルプ、古紙パルプを含有する巻取紙であり、坪量が5
2g/m2以下の紙である。非塗工印刷用紙は晒化学パ
ルプの使用量や白色度によって、上級印刷紙、中級印刷
紙、下級印刷紙、薄葉印刷紙にさらに分類されるが、本
発明で好適に使用されるのは晒化学パルプの使用量が4
0%未満の下級印刷用紙である。
【0015】本発明の印刷方法は、例えば、印刷機の最
終印刷ユニットの後にコーティング装置を組み込み、ポ
リオレフィンワックスを含有する水性分散液を、オフセ
ットインキが未乾燥な状態にある印刷紙面に塗布するこ
とにより実施することができる。
【0016】例えば、約10万部/時から約15万部/
時の走行速度で印刷が可能な、表裏同時印刷ができる印
刷ユニットを数台積み重ねたタワー型印刷機の後に、リ
バースロールコータ一、トランスファーロールコータ
ー、スプレーコーター、グラビアコーター、キスロール
コーター等のコーティング装置を設置し、紙面上のオフ
セットインキが未乾燥な状態で水性分散液を表裏印刷面
の全面もしくは必要な部分に選択的に1〜10g/m2
の量を塗布する。ついで、裁断機、折り機を通して印刷
物を得る。
【0017】あるいは、約10万部/時から約15万部
/時の走行速度で印刷が可能で、片面4色同時印刷がで
きる、一つの中央圧胴の周囲に四つの版胴を有するサテ
ライト印刷機を2連つなぎ、両面印刷する際に、各々の
サテライト印刷機の後に上記コーティング装置を設置
し、水性分散液を逐次印刷面の全面もしくは必要な部分
に選択的に1〜10g/m2の量を塗布する。ついで、
裁断機、折り機を通して印刷物を得る。
【0018】その他、印刷ユニットを多数横にならべた
印刷機の最終印刷ユニットの後に、上記コーティング装
置を設置し、紙面上のオフセットインキが未乾燥な状態
で水性分散液を印刷面の全面もしくは必要な部分に選択
的に1〜10g/m2の量を塗布して印刷物を得る。
【0019】つぎに、本発明に係る印刷方法に用いられ
る水性分散液について詳しく説明する。
【0020】本発明に使用できるポリオレフィンワック
スとしてはポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワ
ックス、ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、
モンタンワックス、マイクロクリスタリンワックス、カ
スターワックス等を自己乳化させるかあるいは、界面活
性剤を用いてエマルジョンとしたものがあげられる。な
かでも酸化ポリエチレンワックスが好適に使用できる。
【0021】ここで、平均粒子径が300nmより大き
いポリオレフィンワックスを用いると耐摩擦性能は良好
となるが、塗布適性が低下し、正常なコーティングが難
しくなる。80nmより小さいと油性インキのセット性
が向上しない。好ましくは90〜200nmの範囲であ
る。尚、平均粒子径とは光子相関法の原理を利用した粒
度分布測定装置であるBI−90(Brookhave
n Instruments社製)で、水を測定溶媒に
使用して測定した際の有効平均径の平均値をいう(以下
同じ)。
【0022】また、水性分散液中のポリオレフィンワッ
クスが5重量%より少ないと、セットオフ現象を防止す
る効果が乏しく、加えて耐摩擦性能の付与が不十分とな
り、印刷時、輸送時の擦れによる紙面の汚れを防止でき
ない。50重量%を超えると分散液の粘度が上がりすぎ
て塗布適性が不良となる。好ましくは7重量%〜40重
量%である。
【0023】また、該水性分散液中の不揮発分全量に対
するポリオレフィンワックスの割合が50重量%未満で
はセット性が悪くなってしまう。
【0024】水性分散液の粘度はコーティング装置にも
依存するが、25℃における粘度が100mPa・sを
超えると塗布適性を損ない不都合である。ここで、粘度
とはB型粘度計、2号ローターを用い、液温25℃、回
転数30rpmでの測定値をいう。
【0025】また、本発明で使用されるポリオレフィン
ワックスの融点は好ましくは90〜160℃である。9
0℃より低いと耐摩擦性能が不十分となり、160℃を
超えるポリオレフィンワックスは製造が困難となり不都
合である。好ましくは120〜160℃である。
【0026】本発明に使用される、O/W型のポリオレ
フィンワックスエマルジョンはポリオレフィンワックス
を界面活性剤の存在下に、オートクレーブ中で加熱加圧
下に予備乳化を行い、更に高圧乳化機を通して製造する
ことができる。
【0027】また、O/W型のポリオレフィンワックス
エマルジョンとして市販されているものを利用すること
もできる。
【0028】本発明で使用される水性分散液には、ポリ
オレフィンワックスエマルジョンに加えて、ガラス転移
点が−40℃〜120℃の水溶性樹脂及び/又は樹脂エ
マルジョンを含有させることができる。水溶性樹脂とし
てはセラック、カルボメトキシセルロース、カゼイン、
ポリビニルアルコール等、樹脂エマルジョンとしてはア
クリル系エマルジョン、スチレンアクリル系エマルジョ
ン等が例示できる。これらの水溶性樹脂及び/又は樹脂
エマルジョンは水性分散液の不揮発分中、50重量%未
満の範囲で使用することができる。50重量%を越える
とインキのセット性に向上が見られない。好ましくは3
0重量%以下の範囲で使用される。
【0029】また、本発明で使用される水性分散液には
さらに、各種添加剤としてノニオン系、カチオン系界面
活性剤、シリコーン系消泡剤、防黴剤、低級アルコー
ル、多価アルコールなどを特性を損なわない範囲で必要
に応じて添加することができる。
【0030】ここで、印刷に使用するオフセットインキ
としては、一般にオフセットインキとして用いられるも
のを使用することができる。例えば、顔料としてカーボ
ンブラック、フタロシアニンブルー、アゾ系レーキ顔
料、キナクリドン顔料、ローダミン系顔料、ジスアゾ系
顔料、縮合アゾ系顔料、ベンズイミダゾール系顔料など
従来公知の顔料を10〜30重量%、ロジン変性フェノ
ール樹脂、アルキッド樹脂、石油樹脂などの樹脂成分を
10〜30重量%、アマニ油、大豆油などの植物油を3
〜80重量%、鉱物油を5〜60重量%、助剤を2〜1
0重量%としたオフセットインキが使用できる。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、実施例中、部及び%は重量部及び重量
%をそれぞれ表す。
【0032】〔製造例1〕酸化ポリエチレンA−C33
0(融点137℃、密度0.99g/cc、酸価30m
gKOH/g、アライド・シグナル社製)100部に水
213.6部を加え、プレ混合を行い、オートクレーブ
中で150℃に加熱後、ノニオン系界面活性剤NP−
7.5(日光ケミカルズ株式会社製)12部を加え、予
備乳化を行った。ついで、ピストン型高圧乳化機を用
い、280Kg/cm2の圧力下で通過後、40℃以下
に急冷し、pHが7.2で固形分濃度が35%のワック
スエマルジョンAを得た。平均粒子径は190nmであ
った。
【0033】〔製造例2〕酸化ポリエチレンA−C33
0(融点137℃、密度0.99g/cc、酸価30m
gKOH/g、アライド・シグナル社製)100部にK
OH3部および水212.6部を加え、プレ混合を行
い、オートクレーブ中で150℃に加熱後、ノニオン系
界面活性剤NP−7.5(日光ケミカルズ株式会社製)
12部を加え、予備乳化を行った。ついで、ピストン型
高圧乳化機を用い、280Kg/cm2の圧力下で通過
後、40℃以下に急冷し、pHが7.9で固形分濃度が
35%のワックスエマルジョンBを得た。平均粒子径は
120nmであった。
【0034】〔製造例3〕酸化ポリプロピレンEpol
eneE−43(融点157℃、密度0.93g/c
c、酸価47mgKOH/g、イーストマンケミカル社
製)100部にトリエチルアミン1.8部および水21
0部を加えプレ混合を行い、オートクレーブ中で170
℃に加熱後、有効成分25%のオレイン酸アミン塩35
部を加え、予備乳化を行った。ついで、ピストン型高圧
乳化機を用い、300Kg/cm2の圧力下で通過後、
40℃以下に急冷し、pHが8.6のワックスエマルジ
ョンCを得た。このワックスエマルジョンの固形分濃度
は30%であった。平均粒子径は150nmであった。
【0035】〔製造例4〕酸化ポリエチレンA−C33
0(融点137℃、密度0.99g/cc、酸価30m
gKOH/g、アライド・シグナル社製)100部にK
OH4部および水211.6部を加え、プレ混合を行
い、オートクレーブ中で150℃に加熱後、ノニオン系
界面活性剤NP−10(日光ケミカルズ株式会社製)1
2部を加え、予備乳化を行った。ついで、ピストン型高
圧乳化機を用い、280Kg/cm2の圧力下で通過
後、40℃以下に急冷し、pHが8.8で固形分濃度が
35%のワックスエマルジョンDを得た。平均粒子径は
55nmであった。
【0036】〔実施例1〕80部の水をディゾルバーに
て撹拌しながら、ノニオン系消泡剤0.1部を添加す
る。ひきつづき撹拌下に、ワックスエマルジョンA20
部を徐々に添加する。添加終了後、更に5分間撹拌を続
ける。これを100メッシュの金網にてろ過し、水性分
散液1を得た。
【0037】〔実施例2〜13〕表1の組成配合となる
ように製造例1〜3のワックスエマルジョン、水、ノニ
オン系消泡剤およびスチレンアクリル系樹脂エマルジョ
ンを均一になるようディゾルバーにて撹拌混合し、10
0メッシュの金網にてろ過し、水性分散液2〜13を得
た。
【0038】
【表1】
【0039】〔比較例1〜3〕表2の配合組成となるよ
う実施例と同様の操作で水性分散液14〜16を得た。
【0040】〔試験方法〕 1.セット性評価 RI−2型展色機(明製作所製)によりインキ盛0.1
25ml/204cm2で更紙(大昭和製紙社製)にプ
ロセス藍インキ(サカタインクス社製)を展色後、直ち
に実施例および比較例で作製した分散液を165線/イ
ンチのハンドプルファーにて塗工したものを試験片とし
た。
【0041】セット試験機(東洋精機社製、AUTO
INKSETTING TESTER)を使用し、試験
片の塗工面にコート紙を当てて、1分毎に圧をかけ、試
験片のインキがコート紙に転移しなくなるまでの時間
(分)を評価値とした。早いほどセット性能が良好であ
る。
【0042】2.セットオフ適性評価 試験片はセット性評価と同様にして作製したものを用
い、分散液を塗工後すぐに、試験片の塗工面に更紙(当
て紙)を当てて、金属ロールとゴムロールを圧接した間
を通し、当て紙へのインキの転移具合を観察した。 ○:インキが転移していない。 △:−部にインキが転移している。(実用上問題の無い
状態) ×:ほぼ全面にインキが転移している。
【0043】3.耐摩擦性評価 染色物摩擦堅牢度試験機(大栄科学精機製作所製)を使
用し、試験片に対して、別途更紙に塗工液を塗工した紙
を当て紙とし、塗工面同士を500gの荷重で10回往
復した後の当て紙の状態を観察した。 ○:当て紙の表面にほとんどインキが付着しない。 △:当て紙の表面に全体に薄くインキ付着が見られる。
(実用上問題の無い状態) ×:当て紙の表面に全体にはっきりとしたインキ付着が
見られる。
【0044】〔参考例〕RI−2型展色機(明製作所
製)によりインキ盛0.125ml/204cm2で更
紙(大昭和製紙社製)にプロセス藍インキ(サカタイン
クス社製)を展色しただけの、本発明の分散液を塗布し
ない試験片を作製し、同様の試験を行った結果を表2に
示した。
【0045】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 新聞巻取紙または非塗工印刷用紙を使用
    し、オフセット輪転印刷機で印刷する印刷方法におい
    て、オフセット輪転印刷後オフセットインキが未乾燥な
    状態にあるときに、平均粒子径が80〜300nmであ
    るポリオレフィンワックスを5〜50重量%含有する水
    性分散液を印刷紙面に塗布することを特徴とする印刷方
    法。
  2. 【請求項2】 前記非塗工印刷用紙が下級印刷紙に品種
    分類される印刷用紙であることを特徴とする請求項1記
    載の印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記水性分散液が、該水性分散液中の不
    揮発分全量に対して50〜100重量%のポリオレフィ
    ンワックスを含むことを特徴とする請求項1または2記
    載の印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記水性分散液中のポリオレフィンワッ
    クスの融点が90〜160℃であることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の印刷方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の方法において使
    用するための印刷紙面塗布用水性分散液。
JP11451998A 1998-04-24 1998-04-24 印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液 Expired - Lifetime JP4143165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11451998A JP4143165B2 (ja) 1998-04-24 1998-04-24 印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11451998A JP4143165B2 (ja) 1998-04-24 1998-04-24 印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11301127A true JPH11301127A (ja) 1999-11-02
JP4143165B2 JP4143165B2 (ja) 2008-09-03

Family

ID=14639790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11451998A Expired - Lifetime JP4143165B2 (ja) 1998-04-24 1998-04-24 印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4143165B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296637A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Dainippon Printing Co Ltd オフセット印刷用のコート剤および印刷物
JP2009524532A (ja) * 2006-01-24 2009-07-02 サン・ケミカル・コーポレーション 改善されたコールドセットオフセット輪転印刷方法
JPWO2020044920A1 (ja) * 2018-08-29 2021-08-26 住友化学株式会社 水性分散体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009524532A (ja) * 2006-01-24 2009-07-02 サン・ケミカル・コーポレーション 改善されたコールドセットオフセット輪転印刷方法
JP2015006801A (ja) * 2006-01-24 2015-01-15 サン・ケミカル・コーポレーション 改善されたコールドセットオフセット輪転印刷方法
JP2007296637A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Dainippon Printing Co Ltd オフセット印刷用のコート剤および印刷物
JPWO2020044920A1 (ja) * 2018-08-29 2021-08-26 住友化学株式会社 水性分散体

Also Published As

Publication number Publication date
JP4143165B2 (ja) 2008-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4014833A (en) Aqueous printing ink with polyethylene oxide
CN1063471C (zh) 孔版印刷用乳化油墨
US5913972A (en) Aqueous pigment dispersion, water-soluble resin, production process of the resin, and equipment suitable for use with the dispersion
JPH0995044A (ja) 記録紙及びこれを用いたインクジェット記録方法
CN108602365B (zh) 喷墨记录介质及喷墨记录方法
JPH01313577A (ja) 担保証書印刷インキ
US5902388A (en) Emulsion ink for stencil printing
CN104136682A (zh) 微涂布纸及使用该微涂布纸的印刷物制造方法
US5779777A (en) Emulsion ink for stencil printing
US5853466A (en) Medium for emulsion ink for stencil printing
JP4143165B2 (ja) 印刷方法およびこの方法に用いるための水性分散液
JPS58208089A (ja) 湿式オフセツト印刷用減感インク
JP3015739B2 (ja) 被記録材用処理液、それで処理した被記録材およびその被記録材の記録方法
JP3617303B2 (ja) 印刷インキ
JP2001348523A (ja) 水性顔料分散液、インクジェット記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP3736833B2 (ja) 孔版印刷用エマルションインキ
JPH10287060A (ja) オフセット印刷機用ウェブコーター液およびこれを用いた印刷物の製造方法並びにこれを塗布した印刷物
JP2002067473A (ja) 印刷方法
JP4906426B2 (ja) 段ボール印刷物およびその製造方法
US7342055B2 (en) Lithographic ink obviating fountain additives
JP2004091627A (ja) インクジェット用水性顔料インク
JP3895184B2 (ja) 水性印刷インキ組成物およびそれを用いる印刷物の製造方法
JP4311143B2 (ja) 感圧複写紙用減感インキおよびこれを使用した感圧複写紙
Nugraha et al. The Study of Propylene Glycol Effect as Wetting Agent Content for Offset Printing Technique
Mielonen et al. Inkjet ink spreading, absorption and adhesion on substrates coated with thin layers of cationic polyelectrolytes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080520

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080616

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term