JPH11301077A - ドットコード評価装置及びドットコード評価方法 - Google Patents

ドットコード評価装置及びドットコード評価方法

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JPH11301077A
JPH11301077A JP10113450A JP11345098A JPH11301077A JP H11301077 A JPH11301077 A JP H11301077A JP 10113450 A JP10113450 A JP 10113450A JP 11345098 A JP11345098 A JP 11345098A JP H11301077 A JPH11301077 A JP H11301077A
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JP
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dot
area
dot code
image data
dots
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JP10113450A
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Inventor
Hiroyuki Fukuda
弘之 福田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実際に印刷されたドットコードを効率的且つ効
果的に評価できるようにすること。 【解決手段】データの内容に応じて配列された複数のド
ットを含むドットコードが光学的に読み取り可能に印刷
された印刷媒体上の上記ドットコードの画像データを画
像データ入力部10によって入力し、測定対象領域抽出
部20にて、この入力された画像データから、上記ドッ
トコード内又は外の予め決められた所定の領域に対応す
る画像データを測定対象領域として抽出する。そして、
物理的特徴量計測部30により、この測定対象領域とし
て抽出された画像データから、該測定対象領域に係る物
理的特徴量を計測して、判定部40にて、この計測され
た物理的特徴量に基づいて、上記ドットコードの良否を
判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷等で作成され
る2次元コードが正しく作成されたかどうか評価するた
めの評価装置及び方法に係り、特に、音声や音楽等のオ
ーディオ情報,カメラやビデオ機器等から得られる映像
情報,及びパーソナルコンピュータやワードプロセッサ
等から得られるディジタルコードデータ,等を含めた所
謂マルチメディア情報を光学的に読み取り可能なドット
コードとして印刷媒体に印刷するときに用いるドットコ
ードの評価装置及びドットコードの評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、音声や音楽等を記録する媒体
として、磁気テープや光ディスク等、種々のものが知ら
れている。しかしこれらの媒体は、大量に複製を作った
としても単価はある程度高価なものとなり、またその保
管にも多大な場所を必要としていた。さらには、音声を
記録した媒体を、遠隔地にいる別の者に渡す必要ができ
た場合には、郵送するにしても、また直に持っていくに
しても、手間と時間がかかるという問題もあった。ま
た、オーディオ情報以外の、カメラ,ビデオ機器等から
得られる映像情報、及びパーソナルコンピュータ,ワー
ドプロセッサ等から得られるディジタルコードデータ、
等をも含めた所謂マルチメディア情報全体に関しても同
様であった。
【0003】このような問題に対処するべきものとし
て、特開平6−231466号公報には、オーディオ情
報、映像情報、ディジタルコードデータの少なくとも1
つを含むマルチメディア情報を、大量の複製が安価に可
能な画像情報即ち符号化情報としての複数のドットを2
次元に配置してなる2次元コードパターンの形で紙等の
情報記録媒体に記録するシステム及びそれを再生するた
めのシステムが開示されている。
【0004】この公報に開示されている2次元コードパ
ターンとしてのドットコードのデータフォーマットで
は、一つのブロックが、マーカ、ブロックアドレス、及
びアドレスのエラー検出,エラー訂正データと、実際の
データが入るデータエリアとから成り、そして、このブ
ロックが縦,横、2次元的に配列され、それが集まって
ドットコードという形で形成される。
【0005】また、本発明の出願人は、上記のようなド
ットコードの記録密度を向上させ得るフォーマットを開
発し、例えば、特開平8−171620号公報として出
願している。これは、図3の(A)に示すように、マー
カ1に対して所定の位置、例えば第1の方向に隣接する
マーカ間に、所定のパターンドット2を配し、且つマー
カ1に対して所定の位置、例えば第2の方向に隣接する
マーカ間に、ブロックアドレスを示すアドレスドット3
を配したものである。ここで、これらパターンドット2
及びアドレスドット3は、データエリア4内に配される
データドットと同じ大きさのドットで構成されている。
而して、このようなドットコードでは、配列方向及びデ
ータドットの読み取り基準点となるマーカ1の真中心
を、予め決められたパターンを有するパターンドット2
を使用して求めることができるので、簡単且つ高精度に
読み取り基準点を求めることができる。従って、例えコ
ードパターンが高密度に記録されたとしても、各データ
ドットの位置を高精度に算出でき、元のマルチメディア
情報を確実に再生できる。
【0006】ここで、ドットコードの読み取り方法に関
する例を、図4を用いて簡単に説明する。即ち、ドット
コード読み取り処理は、複数の撮像フレームにまたがっ
て取り込まれたドットコードを、各撮像フレーム毎に、
撮像された画像からドットコードの位置つまりデータド
ットの読み取り点を正確に求めた後、データドットを読
み取っていく処理である。そのため、まず、処理対象フ
レームが最終フレームかどうか判別し(ステップS
1)、最終フレームでなければ、マーカ1を検出し(ス
テップS2)、その検出されたマーカ座標から、マーカ
間に配置されたパターンドット2を探索し(ステップS
3)、検出されたパターンドット2のそれぞれについて
重心を求め(ステップS4)、各パターンドット2の重
心座標から、マーカ座標の補正即ちマーカの正確な位置
座標算出を行う(ステップS5)。そして、その座標に
基づいてデータドットの読み取り点を算出して各データ
ドットを読み取る(ステップS6)。その後、次のフレ
ームに処理対象を移して(ステップS7)、上記ステッ
プS1に戻る。
【0007】この場合、上記ステップS2でのマーカ検
出処理は、フレーム画像中からマーカ1のおおよその中
心座標を求める処理と、フレーム内で検出された複数の
マーカから隣り合うマーカ同士の組を見つける処理とか
らなっている。
【0008】また、上記ステップS3でのパターンドッ
ト探索処理は、上記マーカ組の間に所定の位置関係で配
置された複数の互いに孤立して存在するドットからなる
パターンドット2を探索する処理である。
【0009】例えば、ドットコードのあるフォーマット
においては、マーカ間を35等分した座標のうち所定の
12個の座標上にパターンドット2が配置されている。
従って、マーカ1の位置座標が大きくずれていない限り
上記12個のパターンドット2のいくつか又は全てが検
出されるはずである。
【0010】上記ステップS4でのパターンドット重心
算出処理は、上記検出されたパターンドット2のそれぞ
れについて、ドットの重心を算出する処理である。そし
て、上記ステップS5でのマーカ座標補正処理は、上記
複数のパターンドット2の重心が、マーカ間を結ぶ直線
上にあることを利用して、1次回帰によりマーカ1の中
心座標を補正するものである。
【0011】最後に、上記ステップS6でのデータドッ
ト読み取り処理は、上記マーカ1の中心座標を基準とし
てデータドットの読み取り点を算出してデータを読み出
す処理である。即ち、黒ドットは「1」,白ドットは
「0」に対応させてデータを読み出す処理である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なドットコードにおいては、パターンドット2やアドレ
スドット3、データドットのサイズとしては、例えば、
1ドットが数十μm、例えば60μmの大きさであり、
これは、アプリケーション,用途によっては数μmレベ
ルまで可能である。
【0013】一方、近年、コンピュータで作成した文書
や画像を版下原稿として出力するデスクトップパブリッ
シング(以下、DTPと略す)が普及してきており、こ
のDTPによる出力は、例えば、イメージセッタと呼ば
れる装置によって、モニタで確認された情報をそのまま
フィルム上に製版原稿として焼き付けるようになってい
る。
【0014】従って、上記のようなドットコードを記録
する記録システムにおいても、ドットコードを印刷媒体
に(印刷するときに用いる刷版を作成する刷版作成装置
に対して、マルチメディア情報に対応した)印刷すべき
ドットコードの画像としてのデータを出力するコードデ
ータ出力装置に、このDTPを適用することで、上記ド
ットコードのように極微細な構造をしているもので且つ
非常に高い位置精度を求められるような印刷を実現する
ことが可能になってきている。本願出願人は、特開平9
−262958号公報において、このコードデータ出力
装置に関する出願を行なっている。
【0015】今ドットコードをDTPで刷版を作成する
場合を考えると、イメージセッタは、装置毎に異なる解
像度が用いられている場合があり、1インチ当たりの出
力画素数で、2400dpiや、3000dpiのもの
等、多種存在している。ここで、イメージセッタに出力
されるデータが、例えば10000画素あったとする
と、これを一直線に並べた長さは、2400dpiの場
合は約106mmになるが、3000dpiの場合は約
85mmになるので、この解像度を予め考慮しておかな
いと、最終出力される画像サイズがまちまちになってし
まう。
【0016】例えば、コンピュータ上で、2400dp
iの解像度を指定して、10000画素を使用して白黒
交互の画素値を持った破線、即ち、自画素,黒画素,白
画素,黒画素,…というように、黒画素で1画素分、白
画素で1画素分として、黒画素が5000、白画素が5
000の破線を描いたとする。コンピュータは、出力の
指示によって、この画像を、10.6μm毎に白黒とな
る約106mmの破線として出力しようと試みるが、し
かしこのとき、出力先のイメージセッタが3000dp
iであったとすると、8.5μm間隔の白,黒しか出力
できないので、破線の長さを85mmにして出力してし
まう。これでは、画像の大きさが変わってしまうので、
目的としていた画像は得られない。
【0017】そこで、コンピュータは、画像の大きさを
一定にして、画素数を変更して出力させることもできる
ようになっている。つまり、コンピュータにおいては、
画像サイズを一定にするのか、リサンプリングサイズを
一定にするのかを選定することができるようになってい
る。而して、3000dpiのとき、2400dpiの
画像サイズと合わせるべく、画素数を変更して出力させ
る場合、10000画素のデータは、リサンプリングさ
れて、12500画素に変更されて出力されるので、図
3の(B)に示すような白黒の間隔に歪みが発生する。
即ち、同図は、図面をわかりやすくするためにバーコー
ドの場合を示しているが、図中上方に示すような等間隔
の黒,白のバーを印刷出力しようとしても、図中下方に
示すように、等間隔に出力することができない。
【0018】上記ドットコードのように非常に微細なコ
ードに対しては、このようなリサンプリングによる歪み
を発生させないようにすることが必要である。即ち、本
発明が利用されるようなドットピッチが63μm程度の
ドットコードを出力する場合を考えると、2400dp
iのイメージセッタを利用する場合には、ドットの間隔
は6画素で構成することになる。逆に、60μmのドッ
トピッチのコードを出力したいと考えた場合は、60μ
mの公約数のサイズの画素ピッチを持った出力装置を用
いなければならないので、イメージセッタの解像度は2
540dpiのもの等でなければならないことが判る。
【0019】つまり、ドットコードにおいて、DTPで
の出力までにリサンプリングを行ってしまうと最終的に
読み取りエラーの原因となるので、そのようなミスを発
見できるようにすることが重要となる。
【0020】しかしながら、実際に作成されたドットコ
ードの品質を効率的に且つ効果的に評価する方法や装置
について、未だ満足のいくものが無かった。本発明は、
上記の点に鑑みてなされたもので、実際に印刷されたド
ットコードを効率的且つ効果的に評価できるドットコー
ド評価装置及びドットコード評価方法を提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるドットコード評価装置は、データの
内容に応じて配列された複数のドットを含むドットコー
ドが光学的に読み取り可能に印刷された印刷媒体上の上
記ドットコードを評価するものであって、上記ドットコ
ードの画像データを入力する画像データ入力手段と、上
記画像データ入力手段で入力された画像データから、上
記ドットコード内又は外の予め決められた所定の領域に
対応する画像データを測定対象領域として抽出する領域
抽出手段と、上記領域抽出手段で抽出された画像データ
から、上記測定対象領域に係る物理的特徴量を計測する
計測手段と、上記計測手段で計測された物理的特徴量に
基づいて、上記ドットコードの良否を判定する判定手段
と、を備えることを特徴とする。
【0022】また、本発明によるドットコード評価方法
は、データの内容に応じて配列された複数のドットを含
むドットコードが光学的に読み取り可能に印刷された印
刷媒体上の上記ドットコードを評価する方法であって、
上記ドットコードの画像データを入力する工程と、上記
入力された画像データから、上記ドットコード内又は外
の予め決められた所定の領域に対応する画像データを測
定対象領域として抽出する工程と、上記抽出された画像
データから、上記測定対象領域に係る物理的特徴量を計
測する工程と、上記計測された物理的特徴量に基づい
て、上記ドットコードの良否を判定する工程と、を備え
ることを特徴とする。
【0023】即ち、本発明のドットコード評価装置及び
ドットコード評価方法によれば、画像から予め決められ
た測定対象を抽出してその領域の物理的特徴量を計測す
ることで、コードの品質を評価するようにしている。従
って、実際に印刷されたドットコードを効率的且つ効果
的に評価することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
一実施の形態を説明する。本発明における評価対象であ
るドットコードは、高密度化のために、ほぼ限界まで細
かいドットで構成するようにしているものであり、つま
り、1ドットが60μm程度で構成されているので、高
精細印刷と呼ばれる印刷技術で作成されなければ、忠実
に再現できないものである。
【0025】通常の印刷の評価は、主観的なものであ
り、印刷された画像を目で見たときの印象が良ければ合
格となる、即ち、その画像を構成する1つ1つのドット
の再現性までは言及されないのが一般的である。
【0026】これに対して、ドットコードは、その1つ
のドットが1つのデータに相当しているので、見た目で
の評価だけでは不十分であり、従って、微細ドットの忠
実な再現と言う意味で、印刷の工程上の厳しい管理が求
められてくるのである。
【0027】印刷で再現される微細ドットは、十分なイ
ンキの膜厚が確保できないことがあり、かすれたりして
濃度が薄くなったり、欠けたりして形状が歪んだりする
ことがある。これが、ドットコードの読み取り時にエラ
ーの原因となる。
【0028】本実施の形態で用いられるようなドットコ
ードを作成するには、コンピュータ上でドットコードの
画像を作成し、それをプリンタで印刷したり、DTPと
呼ばれるコンピュータで画像やテキストを編集しそれら
を一緒に取り扱うシステムを用いて刷版またはそれを作
成するフィルム原稿を作成することで印刷を行うように
している。
【0029】コンピュータ上で作成した個々のドットが
忠実に印刷物として再現されていれば問題はないが、印
刷物を作成する各工程においてはその忠実度が下がって
しまう様々な要因が存在する。例えば、フイルムの露光
条件やフイルムの特性でフイルム上のドットの大きさや
形状が歪み、刷版への露光においても同様なことが発生
する。
【0030】また、刷版までがいくら忠実に再現できた
としても、実際に印刷する媒体である紙の表面の状態、
インキの特性、印刷機の性能等によって印刷物のドット
の忠実度はかなり劣化してしまう。
【0031】同様に、コンピュータから直接プリンタに
よる印刷においても、その機械的精度は印刷より劣って
いる場合が殆どで、忠実度の劣化は避けられない。この
ような読み取りエラーの要因を、そのドットコードの作
成時に検出するために、本発明の一実施の形態にかかる
ドットコード評価装置は、図1の(A)に示すように、
画像入力部10、測定対象領域抽出部20、物理的特徴
量計測部30、及び判定部40から構成されている。
【0032】ここで、上記測定対象領域抽出部20、物
理的特徴量計測部30、及び判定部40は、コンピュー
タ等の処理装置上に構成され、画像入力部10は、ドッ
トコードの画像をこの処理装置に取り込むためのもので
ある。この画像入力部10は、ドットコードのスキャナ
であっても構わないし、それよりも高解像度の例えば顕
微鏡で撮った画像をディジタル化して処理装置に取り込
むようなシステムであっても構わない。
【0033】測定対象領域抽出部20は、上記画像入力
部10によって取り込んだ画像から予め決められた測定
対象領域を抽出するものである。また、物理的特徴量計
測部30は、上記測定対象領域抽出部20によって抽出
された測定対象領域の物理的特徴量を計測するものであ
る。この物理的特徴量は、画像処理の手法などによって
求められるドットの面積であったり、濃度であったり、
様々な計側値を利用することができるものであり、その
詳細については後述する。
【0034】そして、判定部40は、上記物理的特徴量
計測部30によって抽出された特徴量からドットコード
の良し悪しを判定するものである。このように、本実施
の形態においては、ドットコードのすべてのドットを計
側の対象とする必要は無く、ドットコードの良し悪しを
よく表わしている代表的な部分の特徴量から判定を行う
ようにしている。
【0035】なお、本実施の形態のドットコード評価装
置は、実際には、図1の(B)に示すように、スキャナ
50とコンピュータ60とからなるシステムとして構成
される。即ち、ドットコードを取り込むための上記画像
入力部10としてのスキャナ50がコンピュータ60に
接続されており、該コンピュータ60が上記測定対象領
域抽出部20、物理的特徴量計測部30、及び判定部4
0として機能して、上記スキャナ50で取り込んだ画像
をディジタル画像として蓄積し、対象領域の抽出から判
定までの処理を全てコンピュータ60で行って、判定結
果を、例えば図1の(C)に示すように、該コンピュー
タ60に接続されたディスプレィ70に表示する。
【0036】また、計側処理等を単純にしてすべての処
理をスキャナ50内部の図示しないCPUで行い、結果
をスキャナ50に内蔵された音声ガイドで合否を知らせ
るようにすることも可能である。
【0037】以上のように、画像から測定対象を抽出し
てその領域の特徴量を計測することで、コードの品質を
評価できる。ここで、上記測定対象領域抽出部20及び
物理的特徴量計測部30で行う測定対象領域抽出処理及
び物理的特徴量計測処理の実例を説明する。
【0038】まず、本実施の形態が対象としているドッ
トコードは、既述の図3の(A)に示したドットコード
が一例として挙げられ、また、そのドットコードを光学
的に読み取るためのスキャナとしての読取装置は、この
紙面等の情報記録媒体に記録されたドットコードを画像
入力手段で撮像して得られる画像から、データ読み取り
基準点決定手段により、上記データドットを読み取るた
めのデータ読み取り墓準点を決定し、データ読み取り手
段によって、この決定されたデータ読み取り基準点に基
づいて上記データドットを読み取るように構成されてい
る。
【0039】従って、読み取り処理において、図1の
(D)に示すように、先ずコードのマーカ1を検出し
(81)、その後、パターンドット2が検出され(8
2)、それらが検出された時点で、画像中のドットコー
ドの読み取り基準点が明らかになる(83)。即ち、マ
ーカ1周辺の非ドット領域やアドレスドット3及びデー
タエリア4の領域も正確に把握することができ、パター
ンドット2を含む領域を抽出することができる(8
4)。また、仮にコードの外側に予め定められた位置関
係に測定用のドットやパターンを配置してあったとして
も、同様にその場所を求めることができるようになる。
従って、これを測定対象領域抽出に適用できる。
【0040】次に、孤立ドット領域の抽出方法について
説明する。パターンドット2は各ドットが孤立して配置
されていて且つそのコード中の位置及び並び方が予め分
かっているので、ドットコードの読み取り手段で述べた
ような方法でパターンドットを検出することが可能であ
ることはこれまでに述べてきた通りである。ここで、孤
立ドットとは、データエリア4に記録されるデータドッ
トの最小単位のドットと同じ大きさと形状のドットのこ
とで、この孤立ドットが正しく再現されていることが確
認できれば、データドットも同様に正しく再現されてい
ることになり、孤立ドットが集中しているパターンドッ
ト2を含んだ領域は、評価の上で一つの重要な領域であ
る。
【0041】また、パターンドットを評価に使うのでは
なく、図2の(A)に示すように、ドットコード領域9
1の外側にテストパターン92を配置することも可能で
ある。この場合、テストパターン92は、データエリア
4のドット(データドット)と同様の形状の孤立ドット
だけでなく、特徴量を測定できる形状のパターンであれ
ばどのようなものを配置しても構わない。
【0042】この時、テストパターン92は、コード領
域91から予め定められた所定の位置に配置されている
ことが必要である。コード領域91内のコードの読み取
りに伴ってコードの読み出し基準点が求められ、その基
準点からコード領域91外のテストパターン92の領域
を特定することができるのである。
【0043】次に、マーカ1とデータドットの濃度差を
評価基準とする方法について説明する。ドットコードの
マーカ1はデータドットの3〜7倍の直径を有している
ので、微細ドットとは異なる性質を持っており、前述し
たようなインキの膜厚不足は起こらない。即ち、マーカ
1の濃度は安定しているので、データドットの濃度がマ
ーカ1とほぼ同じ値であれば、データドットのような微
細ドットが忠実に濃度再現されていることになる。従っ
て、読み取り段階でパターンドット2とマーカ1とが検
出された後に夫々の画像上の濃度値を比較することで評
価を行うことができる。
【0044】次に、ドットの縦横比の評価について説明
する。印刷機は紙を一方向に移動させながらシリンダの
間を通していくという原理から、微視的にはその方向に
関して歪みが生じている。つまり、円形であるはずのド
ットが移動方向に伸びるか又は縮んで楕円になることが
ある。これもドットコードの読み取りに関して不具合を
発生させる要因の一つである。
【0045】これらの測定には、パターンドット2の幅
を縦横両方向に関して測定することで求めることができ
る。次に、非画線部の汚れの評価について説明する。
【0046】ドットコードは、読み取り点にドットが存
在するかどうかで情報を表現しているので、ドットの特
性のみならず、ドットの存在しない部分の汚れ等によっ
ても読み取りエラーの原因となる。ここで、取り込まれ
た画像を2値化して読み取る場合を考えると、閾値以下
の明るさの点は黒画素つまりドットとして認識される。
この時、ドット以外の部分が何らかの要因で黒っぽく汚
れていたとして、その汚れによる明るさが閾値以下に下
がる場合はエラーであり、そこまでいかない場合は何ら
問題ないことになる。従って、汚れに関しては閾値との
関連で判断しなければならないことになる。
【0047】ドットコードには、マーカ1の周辺部やマ
ーカ間に配置された個々のパターンドット2に隣接する
部分等、フォーマットによって予め白画素と定められて
いる部分がある。(通常は、白画素として媒体自身の色
が相当する。)従って、そのような部分は明らかに非画
線部であり、そこには黒画素が存在しないはずなので、
もし仮にそこが黒画素となっていたならば、それは非画
線部の汚れとしてエラーの要因となる。つまり、非画線
部の汚れを計測することで、ドットコードの画質の合否
判断を行うことが可能となる。この時、黒画素とは所定
の閾値で2値化した結果、黒と判断された画素でも溝わ
ないし、前述したようなドットコードの読取処理の中で
の2値化処理による結果からでも構わない。
【0048】次に、ドット間距離による判定について説
明する。前述したように高精度なドット位置精度を求め
られるドットコードにおいて、そのドットの位置が変動
することは直接的にエラー増加につながっているので、
厳しく管理をすることが求められる。
【0049】今、ドットコードをシリアルプリンタで作
る場合を考えると、そのプリンタが走査方向に印字ヘッ
ドが移動して副走査方向に紙を移動させるようなシリア
ルプリンタである場合、紙送り精度やヘッドの移動速度
の安定性によっては、印字されたドットの位置は不安定
になり、程度によってはドットコードの読取エラーにつ
ながる。
【0050】そこで、ドットコードの各ドットの位置精
度を評価する必要が出てくる。今、ヘッドの移動速度ま
たは印字タイミングが不安定になる可能性が高いプリン
タで印字したドットコードを評価しようとした場合、ヘ
ッドの走査方向に並ぶドットの間隔が不安定になるの
で、図2の(B)に示すように、等間隔に並んでいたド
ットの間隔が不均一になる。この状態を計測するには、
予めドットの間隔が判っているドット群の個々のドット
間隔を計測する方法がある。例えば、前述したようなパ
ターンドット2はそのドット間隔がフォーマットで定め
られているので、パターンドット2が走査方向に並ぶよ
うに配置されているコードであれば、そのドット間隔を
測定することで、ドットの位置ずれを検出することがで
きる。
【0051】同様に、ドットの位置精度を求める方法と
しては、ドットコードの読み出し方法において、求めら
れるコード内の理想的なドットの読み出し位置と実際の
ドットの座標との距離から求める方法がある。即ち、ド
ットの読み出し基準点から求められた各ドットの読み出
し点の座標に対して、実際に読み出されたドットの座標
がどれだけずれていたかを求めることで、位置精度を計
測することが可能となる。
【0052】このドットの位置ずれに関して発生する読
取エラーについて考えると、ドットの直径に対して微小
な変動量であればその位置ずれはエラーへの影響は殆ど
無い。従って、位置ずれの最大値を計測し、それがエラ
ーへの影響の無い範囲であれば合格と判定することがで
きる。
【0053】また、プリンタの機構からコード中の1つ
のドットだけが極端に大きく位置変動することは考えに
くく、プリンタヘッドから同時に印字されたドットはす
べて同じようなずれ量を持っているはずであることか
ら、コード中のヘッドの幅相当間隔で、特定ラインだけ
を対象としてずれ量を測定すれば全体の様子が分かるこ
とになる。
【0054】また、ずれ量の測定方法の例としては、各
ドット間隔の平均値からの差の二乗和を用いても構わな
いし、また、各ドット間隔の平均値からの差の最大値を
所定の閾値と比較することで判定を行っても構わない。
【0055】さらに、ドットの位置座標を求める方法と
しては、孤立ドットの重心でも良いし、孤立ドットの縦
横それぞれの幅の中心でも良い。次に、通常の印刷管理
方法で用いられているような、濃度計による管理につい
て説明する。
【0056】高精細印刷では特に、個々のドットに関し
て管理する必要があり、一般的な印刷技術において、濃
度計を用いた計測による管理が行われている。この濃度
計で測定する項目の中で最も一般的なものが、べた濃度
と網点の太り量の測定である。前者はドットに比べて十
分大きな面積の黒領域の濃度を測ることで、後者はコン
トロールストリップと呼ばれる管理用チャート内の網点
部分をべた濃度の測定と同様に測定し、その値と前記べ
た濃度値との演算で網点面積率として測定するものであ
る(参考文献:オフセット印刷技術[1994年日本印
刷技術協会発行])。
【0057】次に、面積率の計測について説明する。面
積率は、前述したように濃度計で計測されるのが一般的
であるが、これは人が手動で計測するという作業を行わ
なければならないので、高速に大量に処理することがで
きないといった不具合がある。
【0058】そこで、コード中の孤立ドットを抽出し
て、その各ドットの面積を画像中から計測する方法を用
いることで、濃度計も不要で大量の処理が行えるように
なる。例えば、パターンドット2は、その存在箇所が既
知であり、それぞれが孤立したドットであるため、網点
パターンと同様にその面積率から太り量が計測できる。
【0059】この面積を計測する方法の例を図2の
(C)を参照して説明する。まず、画像を取り込み(1
01)、孤立ドットのみを含む領域を抽出する(10
2)。次に、ドット以外の点を除去処理するために、微
少画素数の孤立点除去処理を行い(102)、ドット毎
の塊に分解するためにラベリング処理を行う(104)
そして、各塊の画素数を計数する(105)。
【0060】こうすることで、各ドットの大きさを求め
ることが可能となる。なお、ここで挙げた画像処理的手
法は一般的に知られているものだけを利用する方法であ
るが、精度的にドットのおよその大きさを求めることが
できさえすれば良い場合には、単純に直径を用いる方法
であっても構わないし、後に述べるドットの周囲長を用
いても構わない。
【0061】次に、ドットの形状測定について説明す
る。ドットコードのドットは円形に近いことが理想であ
るが、印刷やプリンタの原理によってはドット形状が円
形からかけ離れたものになる場合がある。例えば、紙に
インキでドットを形成する場合、その直径が微小である
が故に紙の繊維の影響等でドットが図2の(D)に示す
ように変形する。
【0062】この変形の度合いもやはりエラーの要因と
して考えられるので、管理が必要になる。変形量の計測
方法としては、ディジタル画像処理では一般的な境界追
跡でドットの周囲長を計測する方法を用いることができ
る。
【0063】画像の周囲長はそれが円形であれば直径と
比例することになるが、そうでない場合は同じ面積のも
のであれば、その形状が円に近いほどその周囲長は小さ
くなっていき、真円で最小となる。逆に、形状が複雑に
なるほどその値は大きくなり、読取エラーとなる確率も
増えてくることになる。つまり、前述した方法で求めた
ドットの面積を用いて、周囲長の二乗をその面積で除し
た値を求めることで形状の判定を行うことが可能とな
る。
【0064】その他の形状に関する特徴量の例として
は、図形の連結性に関する特徴量として、オイラー数、
連結成分数、穴数等を求める方法がディジタル画像処理
では知られており、それらを用いて判定を行うことも可
能である。
【0065】通常、リサンプリングが発生すると、ドッ
トの形状が不安定になったり、ドットのサイズが大きく
ばらつくようになるので、これまで述べてきた物理的特
徴量からリサンプリングの発生を検出することが可能で
ある。
【0066】本実施の形態の判定部40としては、ドッ
トコードのフォーマットから求まる理想的な物理的特徴
量からのずれに対するエラーの発生量の関係から求めら
れる許容ずれ量を考慮して物理的特徴量の閾値を求め、
それらと求められた物理的特徴量とを比較することによ
って判定する方法が一例として挙げられる。
【0067】さらに、複数の特徴量から高速に判定結果
を得る方法として、ニューラルネットワークによる判定
を行うようにすることも可能である。この場合は、ネッ
トワークの学習用教師データとして、前述した理想的物
理的特徴量を用いることが有効であることが解ってい
る。
【0068】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。ここで、本発明の要旨をまとめると以下のよ
うになる。
【0069】(1) データの内容に応じて配列された
複数のドットを含むドットコードが光学的に読み取り可
能に印刷された印刷媒体上の上記ドットコードを評価す
るドットコード評価装置であって、上記ドットコードの
画像データを入力する画像データ入力手段と、上記画像
データ入力手段で入力された画像データから、上記ドッ
トコード内又は外の予め決められた所定の領域に対応す
る画像データを測定対象領域として抽出する領域抽出手
段と、上記領域抽出手段で抽出された画像データから、
上記測定対象領域に係る物理的特徴量を計測する計測手
段と、上記計測手段で計測された物理的特徴量に基づい
て、上記ドットコードの良否を判定する判定手段と、を
具備することを特徴とするドットコード評価装置。
【0070】即ち、画像から予め決められた測定対象を
抽出してその領域の物理的特徴量を計測することによ
り、コードの品質を評価するようにしているので、自動
化が可能となり効率的且つ効果的にその評価が行える。
【0071】(2) 上記ドットコード内又は外の予め
決められた所定の領域は、上記ドットコードを光学的に
読み取るための読取手段によって求められるドットの読
み取り基準位置と所定の位置関係を有する領域であっ
て、上記領域抽出手段は、該読み取り基準位置と所定の
位置関係を有する領域の画像データを抽出し、上記計測
手段は、該抽出された画像データから、上記物理的特徴
量を計測するものであることを特徴とする(1)に記載
のドットコード評価装置。
【0072】即ち、読み取り基準位置と所定の位置関係
を有する領域に対応する画像データから物理的特徴量を
計測するようにしているので、領域抽出の自動化にあた
って、既存の読取装置における読取基準点検出処理の構
成がそのまま利用でき、自動化が簡単に実現できる。
【0073】(3) 上記領域抽出手段は、上記読み取
り基準位置と所定の位置関係を有する領域内に孤立して
存在する孤立ドットに対応する画像データを抽出し、上
記計測手段は、該抽出された孤立ドットの画像データか
ら、上記物理的特徴量を計測するものであることを特徴
とする(2)に記載のドットコード評価装置。
【0074】即ち、孤立ドットの画像データから物理的
特徴量を計測するようにしているので、コード評価の精
度が高まる。 (4) 上記領域抽出手段は、上記孤立ドットの複数個
に対応する画像データを抽出し、上記計測手段は、該抽
出された複数個の孤立ドットの画像データから、上記物
理的特徴量を計測するものであることを特徴とする
(3)に記載のドットコード評価装置。
【0075】即ち、評価の対象に孤立ドットを複数回用
いているので、評価精度がより高まる。 (5) 上記計測手段は、上記物理的特徴量として、上
記抽出された孤立ドットの縦方向及び横方向のそれぞれ
の長さを計測するものであることを特徴とする(3)に
記載のドットコード評価装置。
【0076】即ち、孤立ドットの縦方向及び横方向のそ
れぞれの長さを計測しているので、印刷の方向による差
を評価できる。 (6) 上記計測手段は、上記物理的特徴量として、上
記抽出された孤立ドットの周囲長を計測するものである
ことを特徴とする(3)に記載のドットコード評価装
置。
【0077】即ち、孤立ドットの周囲長を計測している
ので、ドットの形状を評価できる。 (7) 上記計測手段は、上記物理的特徴量として、上
記抽出された孤立ドット間の距離を計測するものである
ことを特徴とする(3)に記載のドットコード評価装
置。
【0078】即ち、孤立ドット間の距離を計測している
ので、ドットの位置精度を評価できる。 (8) 上記計測手椴は、上記物理的特徴量として、上
記抽出された孤立ドットの位置と、上記ドットの読み取
り基準位置とドットコードのフォーマットから求まる孤
立ドットの存在するべき位置との間の距離を計測するも
のであることを特徴とする(3)に記載のドットコード
評価装置。
【0079】即ち、抽出された孤立ドットの位置とフォ
ーマットから求まる孤立ドットの存在するべき位置との
間の距離を計測しているので、ドットの位置をさらに正
確に評価することができる。
【0080】(9) 上記判定手段は、上記計測手段で
計測された距離の内、それらの平均値からの差分の最大
値と、所定の閾値とを比較する比較手段を更に含むこと
を特徴とする(7)又は(8)の何れかに記載のドット
コード評価装置。
【0081】即ち、位置のばらつきの度合いを簡単に評
価することができる。 (10) 上記ドットコード内又は外の予め決められた
所定の領域は、上記ドットコードを光学的に読み取るた
めの読取手段によって求められるドットの読み取り基準
位置と所定の位置関係を有する領域であって、上記領域
抽出手段は、該読み取り基準位置と所定の位置関係を有
する領域内のドットが存在すべきでないドット非存在領
域に対応する画像データを抽出し、上記計測手段は、該
抽出されたドット非存在領域の画像データから、当該ド
ット非存在領域における上記印刷媒体の反射率又は色と
は異なる反射率又は色を持つ画素の数を上記物理的特徴
量として計測するものであることを特徴とする(1)に
記載のドットコード評価装置。
【0082】即ち、当該ドット非存在領域における印刷
媒体の反射率又は色とは異なる反射率又は色を持つ画素
の数を計測しているので、非画線部の汚れを検出するこ
とができる。
【0083】(11) 上記ドットコードは、上記ドッ
トよりも大きい面積のマーカを更に具備しており、上記
ドットコード内の予め決められた所定の領域は、上記ド
ット及びマーカを少なくとも含む領域であって、上記領
域抽出手段は、該領域内に存在する上記ドット及びマー
カに対応する画像データをそれぞれ抽出し、上記計測手
段は、該抽出された画像データから、上記ドット及びマ
ーカの上記物理的特徴量の差を計測するものであること
を特徴とする(1)に記載のドットコード評価装置。
【0084】即ち、微小ドットであるデータドットとそ
れよりも大きいマーカとの特徴量の差を測定するので、
微小ドットが通常の画線部と同様に再現できているかを
簡単に評価できる。
【0085】(12) データの内容に応じて配列され
た複数のドットを含むドットコードが光学的に読み取り
可能に印刷された印刷媒体上の上記ドットコードを評価
するドットコード評価方法であって、上記ドットコード
の画像データを入力する工程と、上記入力された画像デ
ータから、上記ドットコード内又は外の予め決められた
所定の領域に対応する画像データを測定対象領域として
抽出する工程と、上記抽出された画像データから、上記
測定対象領域に係る物理的特徴量を計測する工程と、上
記計測された物理的特徴量に基づいて、上記ドットコー
ドの良否を判定する工程と、を具備することを特徴とす
るドットコード評価方法。
【0086】即ち、画像から予め決められた測定対象を
抽出してその領域の物理的特徴量を計測することによ
り、コードの品質を評価するようにしているので、自動
化が可能となり効率的且つ効果的にその評価が行える。
【0087】(13) 上記ドットコード内又は外の予
め決められた所定の領域は、上記ドットコードを光学的
に読み取るための読取手段によって求められるドットの
読み取り基準位置と所定の位置関係を有する領域であっ
て、上記測定対象領域として抽出される画像データは、
該読み取り基準位置と所定の位置関係を有する領域に対
応する画像データであり、該画像データから、上記物理
的特徴量を計測することを特徴とする(12)に記載の
ドットコード評価方法。
【0088】即ち、読み取り基準位置と所定の位置関係
を有する領域に対応する画像データから物理的特徴量を
計測するようにしているので、領域抽出の自動化にあた
って、既存の読取装置における読取基準点検出処理異の
構成がそのまま利用でき、自動化が簡単に実現できる。
【0089】(14) 上記測定対象領域として抽出さ
れる画像データは、上記読み取り基準位置と所定の位置
関係を有する領域内に孤立して存在する孤立ドットに対
応する画像データであり、該孤立ドットの画像データか
ら、上記物理的特徴量を計測することを特徴とする(1
3)に記載のドットコード評価方法。
【0090】即ち、孤立ドットの画像データから物理的
特徴量を計測するようにしているので、コード評価の精
度が高まる。 (15) 上記測定対象領域として抽出される画像デー
タは、複数個の孤立ドットに対応したものであり、該複
数個の孤立ドットの画像データから、上記物理的特徴量
を計測することを特徴とする(14)に記載のドットコ
ード評価方法。
【0091】即ち、評価の対象に孤立ドットを複数回用
いているので、評価精度がより高まる。 (16) 上記物理的特徴量として、上記孤立ドットの
縦方向及び横方向のそれぞれの長さを計測することを特
徴とする(14)に記載のドットコード評価方法。
【0092】即ち、孤立ドットの縦方向及び横方向のそ
れぞれの長さを計測しているので、印刷の方向による差
を評価できる。 (17) 上記物理的特徴量として、上記孤立ドットの
周囲長を計測することを特徴とする(14)に記載のド
ットコード評価方法。
【0093】即ち、孤立ドットの周囲長を計測している
ので、ドットの形状を評価できる。 (18) 上記物理的特徴量として、上記孤立ドット間
の距離を計測することを特徴とする(14)に記載のド
ットコード評価方法。
【0094】即ち、孤立ドット間の距離を計測している
ので、ドットの位置精度を評価できる。 (19) 上記物理的特徴量として、上記抽出された孤
立ドットの位置と、上記ドットの読み取り基準位置とド
ットコードのフォーマットから求まる孤立ドットの存在
するべき位置との間の距離を計測することを特徴とする
(14)に記載のドットコード評価方法。
【0095】即ち、抽出された孤立ドットの位置とフォ
ーマットから求まる孤立ドットの存在するべき位置との
間の距離を計測しているので、ドットの位置をさらに正
確に評価することができる。
【0096】(20) 上記計測された距離の内、それ
らの平均値からの差分の最大値と、所定の閾値とを比較
することによって、上記ドットコードの良否判定を行な
うことを特徴とする(18)又は(19)の何れかに記
載のドットコード評価方法。
【0097】即ち、位置のばらつきの度合いを簡単に評
価することができる。 (21) 上記ドットコード内又は外の予め決められた
所定の領域は、上記ドットコードを光学的に読み取るた
めの読取手段によって求められるドットの読み取り基準
位置と所定の位置関係を有する領域であって、上記測定
対象領域として抽出される画像データは、該読み取り基
準位置と所定の位置関係を有する領域内のドットが存在
すべきでないドット非存在領域に対応する画像データで
あり、該ドット非存在領域の画像データから、当該ドッ
ト非存在領域における上記印刷媒体の反射率又は色とは
異なる反射率又は色を持つ画素の数を上記物理的特徴量
として計測することを特徴とする(12)に記載のドッ
トコード評価方法。
【0098】即ち、当該ドット非存在領域における印刷
媒体の反射率又は色とは異なる反射率又は色を持つ画素
の数を計測しているので、非画線部の汚れを検出するこ
とができる。
【0099】(22) 上記ドットコードは、上記ドッ
トよりも大きい面積のマーカを更に具備しており、上記
ドットコード内の予め決められた所定の領域は、上記ド
ット及びマーカを少なくとも含む領域であって、上記測
定対象領域として抽出される画像データは、上記ドット
及びマーカに対応する画像データであり、該ドット及び
マーカの画像データから、上記ドット及びマーカの上記
物理的特徴量の差を計測することを特徴とする(12)
に記載のドットコード評価方法。
【0100】即ち、微小ドットであるデータドットとそ
れよりも大きいマーカとの特徴量の差を測定するので、
微小ドットが通常の画線部と同様に再現できているかを
簡単に評価できる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
実際に印刷されたドットコードを効率的且つ効果的に評
価することが可能なドットコード評価装置及びドットコ
ード評価方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施の形態にかかるドット
コード評価装置のブロック構成図、(B)は(A)のド
ットコード評価装置の実際のシステム構成を示す図、
(C)は判定結果の表示例を示す図であり、(D)は読
み取り処理を説明するための図である。
【図2】(A)はドットコード領域の外側に設けられた
テストパターンを説明するための図、(B)はヘッドの
移動速度または印字タイミングが不安定になる可能性が
高いプリンタで印字したドットコードにおける等間隔に
並んでいたドットの間隔の不均一を説明するための図、
(C)は面積を計測する方法の例を説明するための図で
あり、(D)は紙にインキでドットを形成した場合に紙
の繊維の影響等により変形したドットを示す図である。
【図3】(A)はドットコードの例を示す図であり、
(B)はリサンプリングによる歪みを説明するための図
である。
【図4】従来のドットコード読み取り処理のフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 画像入力部 20 測定対象領域抽出部 30 物理的特徴量計測部 40 判定部 50 スキャナ 60 コンピュータ 70 ディスプレィ

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの内容に応じて配列された複数の
    ドットを含むドットコードが光学的に読み取り可能に印
    刷された印刷媒体上の前記ドットコードを評価するドッ
    トコード評価装置であって、 前記ドットコードの画像データを入力する画像データ入
    力手段と、 前記画像データ入力手段で入力された画像データから、
    前記ドットコード内又は外の予め決められた所定の領域
    に対応する画像データを測定対象領域として抽出する領
    域抽出手段と、 前記領域抽出手段で抽出された画像データから、前記測
    定対象領域に係る物理的特徴量を計測する計測手段と、 前記計測手段で計測された物理的特徴量に基づいて、前
    記ドットコードの良否を判定する判定手段と、 を具備することを特徴とするドットコード評価装置。
  2. 【請求項2】 上記ドットコード内又は外の予め決めら
    れた所定の領域は、上記ドットコードを光学的に読み取
    るための読取手段によって求められるドットの読み取り
    基準位置と所定の位置関係を有する領域であって、 上記領域抽出手段は、該読み取り基準位置と所定の位置
    関係を有する領域の画像データを抽出し、 上記計測手段は、該抽出された画像データから、上記物
    理的特徴量を計測するものであることを特徴とする請求
    項1に記載のドットコード評価装置。
  3. 【請求項3】 上記領域抽出手段は、上記読み取り基準
    位置と所定の位置関係を有する領域内に孤立して存在す
    る孤立ドットに対応する画像データを抽出し、 上記計測手段は、該抽出された孤立ドットの画像データ
    から、上記物理的特徴量を計測するものであることを特
    徴とする請求項2に記載のドットコード評価装置。
  4. 【請求項4】 上記領域抽出手段は、上記孤立ドットの
    複数個に対応する画像データを抽出し、 上記計測手段は、該抽出された複数個の孤立ドットの画
    像データから、上記物理的特徴量を計測するものである
    ことを特徴とする請求項3に記載のドットコード評価装
    置。
  5. 【請求項5】 上記計測手段は、上記物理的特徴量とし
    て、上記抽出された孤立ドットの縦方向及び横方向のそ
    れぞれの長さを計測するものであることを特徴とする請
    求項3に記載のドットコード評価装置。
  6. 【請求項6】 上記計測手段は、上記物理的特徴量とし
    て、上記抽出された孤立ドットの周囲長を計測するもの
    であることを特徴とする請求項3に記載のドットコード
    評価装置。
  7. 【請求項7】 上記計測手段は、上記物理的特徴量とし
    て、上記抽出された孤立ドット間の距離を計測するもの
    であることを特徴とする請求項3に記載のドットコード
    評価装置。
  8. 【請求項8】 上記計測手椴は、上記物理的特徴量とし
    て、上記抽出された孤立ドットの位置と、上記ドットの
    読み取り基準位置とドットコードのフォーマットから求
    まる孤立ドットの存在するべき位置との間の距離を計測
    するものであることを特徴とする請求項3に記載のドッ
    トコード評価装置。
  9. 【請求項9】 上記判定手段は、上記計測手段で計測さ
    れた距離の内、それらの平均値からの差分の最大値と、
    所定の閾値とを比較する比較手段を更に含むことを特徴
    とする請求項7又は8の何れかに記載のドットコード評
    価装置。
  10. 【請求項10】 上記ドットコード内又は外の予め決め
    られた所定の領域は、上記ドットコードを光学的に読み
    取るための読取手段によって求められるドットの読み取
    り基準位置と所定の位置関係を有する領域であって、 上記領域抽出手段は、該読み取り基準位置と所定の位置
    関係を有する領域内のドットが存在すべきでないドット
    非存在領域に対応する画像データを抽出し、 上記計測手段は、該抽出されたドット非存在領域の画像
    データから、当該ドット非存在領域における上記印刷媒
    体の反射率又は色とは異なる反射率又は色を持つ画素の
    数を上記物理的特徴量として計測するものであることを
    特徴とする請求項1に記載のドットコード評価装置。
  11. 【請求項11】 上記ドットコードは、上記ドットより
    も大きい面積のマーカを更に具備しており、 上記ドットコード内の予め決められた所定の領域は、上
    記ドット及びマーカを少なくとも含む領域であって、 上記領域抽出手段は、該領域内に存在する上記ドット及
    びマーカに対応する画像データをそれぞれ抽出し、 上記計測手段は、該抽出された画像データから、上記ド
    ット及びマーカの上記物理的特徴量の差を計測するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のドットコード
    評価装置。
  12. 【請求項12】 データの内容に応じて配列された複数
    のドットを含むドットコードが光学的に読み取り可能に
    印刷された印刷媒体上の前記ドットコードを評価するド
    ットコード評価方法であって、 前記ドットコードの画像データを入力する工程と、 前記入力された画像データから、前記ドットコード内又
    は外の予め決められた所定の領域に対応する画像データ
    を測定対象領域として抽出する工程と、 前記抽出された画像データから、前記測定対象領域に係
    る物理的特徴量を計測する工程と、 前記計測された物理的特徴量に基づいて、前記ドットコ
    ードの良否を判定する工程と、 を具備することを特徴とするドットコード評価方法。
  13. 【請求項13】 上記ドットコード内又は外の予め決め
    られた所定の領域は、上記ドットコードを光学的に読み
    取るための読取手段によって求められるドットの読み取
    り基準位置と所定の位置関係を有する領域であって、 上記測定対象領域として抽出される画像データは、該読
    み取り基準位置と所定の位置関係を有する領域に対応す
    る画像データであり、 該画像データから、上記物理的特徴量を計測することを
    特徴とする請求項12に記載のドットコード評価方法。
  14. 【請求項14】 上記測定対象領域として抽出される画
    像データは、上記読み取り基準位置と所定の位置関係を
    有する領域内に孤立して存在する孤立ドットに対応する
    画像データであり、 該孤立ドットの画像データから、上記物理的特徴量を計
    測することを特徴とする請求項13に記載のドットコー
    ド評価方法。
  15. 【請求項15】 上記測定対象領域として抽出される画
    像データは、複数個の孤立ドットに対応したものであ
    り、 該複数個の孤立ドットの画像データから、上記物理的特
    徴量を計測することを特徴とする請求項14に記載のド
    ットコード評価方法。
  16. 【請求項16】 上記物理的特徴量として、上記孤立ド
    ットの縦方向及び横方向のそれぞれの長さを計測するこ
    とを特徴とする請求項14に記載のドットコード評価方
    法。
  17. 【請求項17】 上記物理的特徴量として、上記孤立ド
    ットの周囲長を計測することを特徴とする請求項14に
    記載のドットコード評価方法。
  18. 【請求項18】 上記物理的特徴量として、上記孤立ド
    ット間の距離を計測することを特徴とする請求項14に
    記載のドットコード評価方法。
  19. 【請求項19】 上記物理的特徴量として、上記抽出さ
    れた孤立ドットの位置と、上記ドットの読み取り基準位
    置とドットコードのフォーマットから求まる孤立ドット
    の存在するべき位置との間の距離を計測することを特徴
    とする請求項14に記載のドットコード評価方法。
  20. 【請求項20】 上記計測された距離の内、それらの平
    均値からの差分の最大値と、所定の閾値とを比較するこ
    とによって、上記ドットコードの良否判定を行なうこと
    を特徴とする請求項18又は19の何れかに記載のドッ
    トコード評価方法。
  21. 【請求項21】 上記ドットコード内又は外の予め決め
    られた所定の領域は、上記ドットコードを光学的に読み
    取るための読取手段によって求められるドットの読み取
    り基準位置と所定の位置関係を有する領域であって、 上記測定対象領域として抽出される画像データは、該読
    み取り基準位置と所定の位置関係を有する領域内のドッ
    トが存在すべきでないドット非存在領域に対応する画像
    データであり、 該ドット非存在領域の画像データから、当該ドット非存
    在領域における上記印刷媒体の反射率又は色とは異なる
    反射率又は色を持つ画素の数を上記物理的特徴量として
    計測することを特徴とする請求項12に記載のドットコ
    ード評価方法。
  22. 【請求項22】 上記ドットコードは、上記ドットより
    も大きい面積のマーカを更に具備しており、 上記ドットコード内の予め決められた所定の領域は、上
    記ドット及びマーカを少なくとも含む領域であって、上
    記測定対象領域として抽出される画像データは、上記ド
    ット及びマーカに対応する画像データであり、 該ドット及びマーカの画像データから、上記ドット及び
    マーカの上記物理的特徴量の差を計測することを特徴と
    する請求項12に記載のドットコード評価方法。
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JP2008282411A (ja) * 2001-04-05 2008-11-20 Anoto Ab 情報を処理する方法
US8107092B2 (en) 2001-04-05 2012-01-31 Anoto Ab Method and device for preparing a printout of a position-coding pattern
EP2428587A2 (en) 2006-10-13 2012-03-14 Metabolon Inc. Biomarkers related to metabolic age and methods using the same

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