JPH11299516A - 足乗せ器具および足乗せユニット - Google Patents

足乗せ器具および足乗せユニット

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Publication number
JPH11299516A
JPH11299516A JP12951198A JP12951198A JPH11299516A JP H11299516 A JPH11299516 A JP H11299516A JP 12951198 A JP12951198 A JP 12951198A JP 12951198 A JP12951198 A JP 12951198A JP H11299516 A JPH11299516 A JP H11299516A
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JP
Japan
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cane
foot
main body
foot rest
bracket
Prior art date
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Pending
Application number
JP12951198A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Takato
敬弼 高藤
A Sadun Alfred
アルフレッド・エイ・サドゥン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Seiko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 持ち運びが容易で、しかもしゃがみ込んだり
せずに、容易に地面ないし床面にセットすることができ
る簡易な足乗せ器具を提供する。 【解決手段】 杖本体1と、その杖本体の下端からいく
らか上部に折り畳み自在に設けられている、片足を乗せ
ることができるステップ2とからなる足乗せ器具A。ス
テップ2は棒状ないし板状の形態を有し、杖本体1から
横方向に延びる展開位置と杖本体1に沿って上方に延び
る折り畳み位置との間で回動するように、杖本体1に対
して軸12で回動自在に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は足乗せ器具および足
乗せユニットに関する。さらに詳しくは、使用者の背中
の痛みを緩和しうる足乗せ器具および既存の杖を容易に
足乗せ器具に改造しうる足乗せユニットに関する。な
お、本明細書にいう「杖本体」ないし「杖」には、歩行
時に片手で保持し、体重をいくらかけて歩行の助けにな
る棒状の器具のほか、ステッキなど、歩行時にリズムを
取るために振り回したり、いくぶん見栄えのために持ち
歩く棒状の用具をも含むものとする。
【0002】
【従来の技術】英国のパブのカウンターなどには、床か
ら20cm程度の位置に足を乗せるためのレールを取り付
けたものがある。来店客はそのレールに片足を乗せると
楽な姿勢をとることができ、店に居る時間が延びて飲み
物の消費が増える。また米国のミネソタ州のメイヨ・ク
リニックでは、看護婦室に床上20cmのところに同じよ
うなレールを設けている。このように、床上あるいは地
面からほぼ20cm程度の高さのところ、たとえば縁石、
階段に片足を乗せ、残る片足で立つ姿勢は、従来から楽
な姿勢であることが知られている。
【0003】他方、一般的な杖は、足腰が弱っている老
人や負傷者などが歩行の手助けになるように持ち歩く棒
状の器具であるが、このような杖には、テレスコピック
に折り畳めるように構成したものが知られている。ま
た、ステッキなどには、雨傘と兼用するものもある。こ
のように杖に他のものを一体的に組み合わせることや、
杖自体を折り畳み自在にすることは従来より知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のレールや縁石な
どは、たまたまその場所にあれば利用できるが、どこで
も利用できるものではない。また、たとえば4本脚の踏
み台などを折り畳み自在に構成したとしても、持ち運び
が大変である。本発明はどこでも上記片足を乗せて楽な
姿勢をとることができるようにするため、持ち運びが容
易な足乗せ器具を提供することを第1の課題としてい
る。さらに本発明は、しゃがみ込んだりすることなく、
容易に地面ないし床面にセットすることができる足乗せ
器具を提供することを第2の課題としている。さらに本
発明は既存の杖を容易に足乗せ器具に改造しうるユニッ
トを提供することを第3の課題としている
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の足乗せ器具(請
求項1)は、杖本体と、その杖本体の下端からいくらか
上部に折り畳み自在に設けられている、片足を乗せるこ
とができるステップとから構成されている。
【0006】請求項2の足乗せ器具は、ステップが棒状
ないし板状の形態を有し、かつ、杖本体から横方向に延
びる展開位置と杖本体に沿って上方に延びる折り畳み位
置との間で回動するように、そのステップの一端が杖本
体に対して回動自在に連結されている。請求項3の足乗
せ器具は、ステップが折り畳まれた状態で杖本体に被さ
るように断面U字状を呈している。請求項4の足乗せ器
具は、ステップの折り畳み操作および(または)展開操
作を杖本体の上端近辺からするための遠隔操作手段を設
けている。
【0007】本発明の第2の態様の足乗せ器具(請求項
5)は、杖本体と、その杖本体の下端からいくらか上部
に着脱自在に設けられる、片足を乗せることができるス
テップとから構成されている。
【0008】本発明の足乗せユニット(請求項6)は、
既存の杖の下端からいくらか上部に取りつけることがで
きるブラケットと、そのブラケットに回動自在に取り付
けられた、片足を乗せることができるステップとからな
ることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の足乗せ器具は、杖本体の上部を片手あ
るいは両手で持ち、下端を床面あるいは地面に立てた状
態で、ステップを展開し、そのステップに片足を乗せて
使用する。それにより脚の上部の曲がり角度が35〜4
0度程度となり、背中の筋肉が緩められ、背中の痛みや
腰の負担などが緩和される。ステップは1本の杖の下部
のみによって支持されているが、上端を手で支えるの
で、下部のステップに乗せる片足の重量に対し、いわゆ
る「てこの原理」で比較的軽い力で安定して支えること
ができる。そして使用しないときは、折り畳めば全体が
杖の形態を呈するので、通常の杖として使用することが
でき、持ち運びが楽である。このように本発明の足乗せ
器具は、使用の容易さと携帯の便宜を両立するものであ
る。
【0010】請求項2の足乗せ器具は、ステップを横方
向に展開させると、それ以上は下方に回動しない。その
ため安定して足を乗せることができる。また、上方に折
り畳めば、杖本体と一体的になるので、持ち運びに便利
である。なお片足で開閉操作をするように構成すれば、
杖本体の下部をさわったり、しゃがんだりせずに簡単に
開閉操作を行うことができる。
【0011】請求項3の足乗せ器具は、ステップが断面
U字状を呈しているので、折り畳んだときに杖本体に被
さり、そのため杖本体との一体性が増し、携帯に便利で
ある。請求項4の足乗せ器具は、杖本体の上部でステッ
プの折り畳み操作および(または)展開操作をすること
ができるので、一層操作が容易である。
【0012】第2の態様の足乗せ器具は、ステップが杖
本体に着脱自在に構成されているので、歩行時にはステ
ップを外して杖として使用することができる。そして休
憩時にはステップを杖本体に取り付けて、前述と同様に
片足を乗せて楽な姿勢をとることができる。
【0013】本発明の足乗せユニットは、ブラケットを
既存の杖に取り付けるだけで、容易に足乗せ器具として
使用することができる。そのため使用者は、従来使用し
ていた使いやすい杖に簡単に足乗せ器具の機能を追加す
ることができる。さらにブラケットを取り外せば、通常
の杖に戻る。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の足乗せ器具の実施の形態を説明する。図1は本発明の
足乗せ器具の一実施形態を示す斜視図、図2aはその足
乗せ器具におけるステップを開いた状態の平面断面図、
図2bは図2aのII-II 線断面図、図2cはその足乗せ
器具におけるステップを閉じた状態の平面断面図、図3
は本発明の足乗せ器具の使用方法を示す斜視図、図4a
は本発明の足乗せ器具の他の実施形態を示す一部省略断
面図、図4bはその足乗せ器具におけるステップを開い
た状態を示す一部省略断面図、図5は本発明の足乗せ器
具のさらに他の実施形態を示す斜視図、図6はその要部
断面図、図7、図8a、図8bはそれぞれ本発明の足乗
せ器具のさらに他の実施形態を示す要部斜視図である。
【0015】図1に示す足乗せ器具Aは、杖本体1と、
その杖本体1の下部に折り畳み自在に取り付けられるス
テップ2とから構成されている。杖本体1は、上端のU
字状の握り部4と、その下方の外パイプ5と、その外パ
イプ5内に摺動自在に収容し、外パイプ5の下端から下
向きに突出している内パイプ6とを備えている。
【0016】外パイプ5の下端には締め具7が取り付け
られており、それにより、内パイプ6を伸縮させて適切
な位置を選択し、内パイプ6の外周を締め付けてロック
することにより、高さ調節ができる。締め具7として
は、軸方向のスリットで3〜4分割したテーパ状のコレ
ットの周囲にテーパ状の雄ネジを形成し、そのコレット
を雌ネジを備えた短筒状のリングで締め付ける公知のも
のを使用しうる。
【0017】さらに外パイプ5の中間部には、縦方向に
配列される多数の係合孔8が形成されており、内パイプ
6の上端近辺には、弾力的に外向きに突出する係合突起
9が設けられている。そのため、係合突起9が係合孔8
に係合することにより、段階的に杖本体1の高さを調節
することができる。なお、係合孔8は外パイプ5の手前
側のほか、図面では見えない反対側にも設けられてお
り、係合突起9も両側に突出するように一対で設けられ
ている。なお前記締め具7のみを設けて係合孔8と係合
突起9の組み合わせを省略してもよく、逆に係合孔8と
係合突起9の組み合わせのみを採用して締め具7を省略
することもできる。
【0018】内パイプ6の下端には、ゴムないし合成樹
脂製の有底筒状の滑り止め10が嵌着されている。さら
に内パイプ6には、前述の係合孔8と同様の複数個の止
め穴11が縦方向に配列されている。そして図2aに示
すように、ステップ2の一端が軸12と、その軸12に
形成した雄ネジと螺合するナット13とにより、回動自
在に取り付けられている。ステップ2は本実施形態では
図2cに示すように、断面U字状の型材を採用してお
り、杖本体1と連結する側の側壁14、14に前記軸1
2を挿通する孔(図2の符号15)が形成されている。
底壁16の端縁には、内パイプ6の表面形状と合致する
円弧状の切り欠き17が形成されている。
【0019】上記のステップ2は図2bの実線で示すよ
うに、内パイプ6に対して直角に開いたとき、切り欠き
17が内パイプ6の表面と当接し、それ以上、下方に回
動することを阻止する。また折り畳んだときは、図2b
の想像線および図2cのように、底壁16が内パイプ6
の表面と当接するストッパとなる。したがってステップ
2は内パイプ6に対して直角に開く開状態と、杖本体1
に沿って上方に折り畳まれる折り畳み状態との間でほぼ
90度回動することができる。
【0020】本実施形態ではステップ2が断面U字状で
あるので、折り畳んだときは図2cに示すように内パイ
プ6の周囲に被さることになる。そのため、コンパクト
に折り畳むことができる。なお図2aおよび図2bに示
す符号18は、折り畳んだ状態のステップ2を靴の爪先
などで引っかけて開きやすくするための、引っ掛け舌片
である。引っ掛け舌片18はたとえばステップ2の底壁
16の自由端から45度程度傾斜させて突出させてい
る。それにより、図1の想像線で示すように、ステップ
2を折り畳んだときでも、引っ掛け舌片18が横方向に
突出しているので、その部分に爪先をかけて容易にステ
ップ2を開くことができる。
【0021】上記のごとく構成される足乗せ器具Aは、
ステップ2を開いた状態で、図3に示すように、杖本体
1の上端の握り部4を片手あるいは両手で持ち、地面や
床面に対してほぼ直角になるように支える。その状態で
片足20をステップ2に乗せ、休憩する。このとき乗せ
た足の大腿部21は体の軸線Jに対してほぼ35〜40
度の角度θとなるので、背中の筋肉が緩められ、楽な姿
勢をとることができる。とくに背中や腰に障害を持つ人
は、立ち姿勢で家事などの仕事をするとき、あるいは休
憩のときでも、背中の筋肉が緊張することによる痛みが
生ずるが、図3の姿勢をとることにより、大幅に痛みを
緩和することができる。また、痛みが発生する前にこの
姿勢をとることにより、痛みの発生が遅れる。
【0022】なお図3の状態では、体重の一部がステッ
プ2にかかっているが、下端を支点とするテコの作用に
より、握り部4を軽く掴んでいるだけで、支えることが
できる。なお握り部4にいくらか体重をかけるようにし
てもよい。そのとき滑り止め10があるので、杖本体1
の下端が横に滑ることが防止される。
【0023】上記の実施形態では、ステップ2を杖本体
1に軸12で取り付ける止め穴11が複数個並んでいる
ので、使用者はステップ2に足を乗せたとき、大腿部が
上記の角度範囲になるようにステップ2の高さを調節す
ることができる。また背の高さに応じて、締め具7を緩
めて内パイプ6の外パイプ5に対する伸縮長さを調節す
ると、握り部4で体を楽に支えることができる。また通
常の杖として持ち歩くときに楽である。
【0024】上記の足乗せ器具Aは、ステップ2を図1
の想像線のように折り畳んだ状態で、通常の杖として歩
行時の支えになる。そのとき、ステップ2は折り畳まれ
ているので、歩行の邪魔にならない。
【0025】図4aに示す足乗せ器具Bは、手元でステ
ップ2の開閉操作ができるように、遠隔操作手段を設け
たものである。すなわちこのものにおいては、ステップ
2の軸12が杖本体1に回転自在に設けられ、その軸1
2に円板状の回転リンク23が固定されている。そして
その回転リンク23に閉じバネ24の一端が係止され、
他端はピン25に係止されている。それによりステップ
2は常時閉じる方向に付勢されている。他方、握り部4
には、L字状のベルクランク26が軸27により回動自
在に設けられている。そしてそのベルクランク26の第
1アーム26aの先端に連結ワイヤ28の一端が係止さ
れ、連結ワイヤ28の他端は前記の回転リンク23に係
止されている。なお連結ワイヤ28はボーデンケーブル
やひも、あるいはロッドであってもよい。回転リンク2
3や閉じバネ24、連結ワイヤ28などは、杖本体1の
内部空洞に収容されている。
【0026】握り部4の先端には押しボタン29が出没
自在に設けられている。さらに前記ベルクランク26の
第2アーム26bには長穴26cが形成され、その長穴
26cに押しボタン29の先端から横向きに突出する係
合ピン30が係合されている。前記押しボタン29は戻
りバネ31により、常時突出する方向に付勢されてい
る。なお、符号32は、ベルクランク26の回動を許す
位置と回動させないロック位置との間で選択的に操作し
うる安全ストッパである。
【0027】上記のごとく構成される足乗せ器具Bは、
通常の杖として使用する場合は安全ストッパ32をロッ
ク位置となるように操作して、ベルクランク26の回動
を拘束しておく。それにより誤って押しボタン29を操
作してもステップ2は開かない。
【0028】ステップ2を開いて足乗せ器具として使用
する場合は、安全ストッパ32を操作してベルクランク
26を回動可能にした上で、押しボタン29を押し込
む。それにより図4bに示すように、ベルクランク26
が図面上で反時計方向に回動し、連結ワイヤ28を介し
て回転リンク23を時計方向に回動させる。それにより
ステップ2は閉じバネ24の付勢力に抗して開く。その
状態で使用者は片足20をステップ2に乗せる。一旦片
足20を乗せた後は、押しボタン29を離しても片足2
0の重量でステップ2は閉じない。
【0029】使用者が歩き出すときは、片足20をステ
ップ2から降ろすだけで、ステップ2が閉じバネ24の
付勢力により閉じる。ステップ2を閉じた後は、再び安
全ストッパ32を操作してベルクランク26をロックし
ておけばよい。それにより、使用者はその足乗せ器具B
をそのまま杖として使用することができる。
【0030】図4aの足乗せ器具Bでは、手元の押しボ
タン29を押し込んでステップ2を開くように構成して
いるが、レバー操作やハンドル操作で連結ワイヤ28な
どを介してステップ2を開くように構成することもでき
る。またステップ2は閉じバネ24で常時閉じる方向に
付勢されているが、場合により、常時開く方向に付勢さ
せ、手元操作で閉じるように構成することもできる。た
だしその場合は、ステップが閉じた状態にロックする機
構を設ける。また使用者の安全の面からも、ステップを
常時閉じるように付勢するのが好ましい。なお図1の足
乗せ器具Aに対しても、前記閉じバネ24を設けること
もできる。その場合は閉じバネ24の付勢力に抗して、
片足でステップ2を開くようにする。
【0031】図5に示す足乗せ器具Cは、杖本体1と、
その杖本体1に対して傾斜した軸線Pまわりに回動自在
に設けられたステップ2とを備えている。すなわち図6
に示すように、杖本体1には軸線Pが杖本体1の中心線
に対してほぼ45度の角度となるように回動支持部34
が設けられ、その回動支持部34内に短軸35が回動自
在に設けられている。短軸35はステップ2の端部か
ら、ステップの中心線に対してほぼ45度の角度となる
ように突出している。したがってステップ2は軸線Pま
わりに円錐状の軌跡をとりながら回動することができ
る。それにより、実線で示す横方向に延びる開状態と、
想像線で示すような杖本体1に沿った折り畳み状態との
間で開閉自在となる。
【0032】なおこのように円錐状の軌跡を描くように
回動するステップ2では、ステップ2は断面円形にする
のが好ましい。さらにステップ2に足を乗せたとき、力
を加える方向によってはステップ2が折り畳まれるおそ
れがある。そのため適切なストッパを設けるのが好まし
い。また、ステップ2が上端まで回動したときに自由端
がいくらか上向きで、上端を超えて回動させたときに水
平になるように構成し、その状態でストッパで止めるよ
うにしてもよい。その場合はステップ2に足を乗せて力
を加えても、ステップ2が回動しにくい利点がある。
【0033】さらにこの足乗せ器具Cでは、杖本体1の
内部にその長手方向に延びる操作軸36を回動自在に収
容し、図5のようにその操作軸の上端に握り部兼用のレ
バー37を連結している。またパイプ状の杖本体1の上
端には、固定の握り部38を取り付けている。そして操
作軸36の下端を、図6に示すようにリンク39を介し
て前記短軸35に連結している。操作軸36とリンク3
9および短軸35とリンク39は、それぞれユニバーサ
ルジョイントなどの撓みジョイントやベベルギヤなど、
軸心同士が所定の角度を呈する軸間のトルク伝達ができ
る連結機構41、41により連結している。もちろんリ
ンク39を用いず、操作軸36と短軸35をそのような
連結機構41で直接連結してもよい。上記のレバー3
7、操作軸36、連結機構41は、特許請求の範囲にお
ける遠隔操作手段の一実施形態である。
【0034】このような遠隔操作手段を設けることによ
り、レバー37の矢印N1 −N2 方向の交互の回動操作
でステップ2を手元で開閉することができる。したがっ
て靴の爪先を汚すことがない。また手元のレバー37を
回動端でロックするストッパを設ければ、ステップ2の
不測の開閉を防止することができる。前記レバー37と
固定の握り部38は、図5の想像線で示すように、両者
を合わせたときに一体の握りとなり、ステップ2が折り
畳まれるようにするのが好ましい。
【0035】図5および図6の足乗せ器具Cに用いてい
るレバー37、操作軸36および連結機構41などから
なる遠隔操作手段は、図1の杖本体1に対して直角の回
転軸を有する足乗せ器具Aに対しても適用することがで
きる。その場合は、たとえば操作軸37をスプライン継
手などで伸縮自在に構成し、軸12に変えて、ステップ
2に固定した短軸を内パイプ6に対して回転自在に設け
る。そしてその短軸と操作軸36とを、たとえば90度
のベベルギヤや、撓みジョイントなどの連結機構によっ
てトルク伝達可能に連結する。レバー37は図5と同じ
ものを使用しうる。また図2aなどの引っ掛け舌片18
は不要である。
【0036】図7の足乗せ器具Dは、杖本体1に対して
ステップ2を着脱自在のブラケット43を介して取り付
けている。ブラケット43は、ヒンジ44で連結した2
枚の半円筒状の締め付け片45、46と、それらの締め
付け片45、46の自由端同士を締め付けるネジ47と
を備えている。片方の締め付け片45には、ステップ2
の端部をピン48で回動自在に連結する突片49が設け
られている。
【0037】この足乗せ器具Dは、ネジ47を緩めて杖
本体1からブラケット43を取り外せば、通常の杖とし
て使用しうる。ブラケット43およびステップ2は、別
個に鞄などに入れて持ち運ぶことができる。また、ブラ
ケット43とそれに回動自在に取り付けたステップ2か
らなる「足乗せユニット」として販売すれば、使用者は
使用中の自分の杖、あるいは市販の杖に対し、その足乗
せユニットのブラケット43を取り付けることにより、
容易に足乗せ器具Dを構成することができる。
【0038】前述の2枚の締め付け片45、46の内面
には、ゴムシートなどの滑り防止用のシート43aを介
在させるのが好ましい。またステップ2の上面にも、凹
凸の滑り止め50を形成するか、ゴムシートなどの滑り
止めシートを貼り付けるのが好ましい。このような滑り
止め50や滑り止めシートは、図1、図4、図5などの
前述の足乗せ器具に対しても採用しうる。
【0039】図8aの足乗せ器具Eは、杖本体1に固定
したブラケット51と、そのブラケット51に対して着
脱自在に設けたステップ2とから構成されている。ブラ
ケット51には、上下方向に延びる角柱状の貫通孔52
ないし有底の穴が形成され、板状のステップ2の基部の
近辺の下面には、その貫通孔52に嵌合する挿入片53
が設けられている。貫通孔52および挿入片53は下方
に向かって薄くなるようにテーパー状とするのが好まし
い。なおステップ2の端部には、杖本体1の表面と嵌合
する円弧状の切り欠き54が形成されている。このもの
はステップ2をブラケット51から外せば、通常の杖と
して使用することができ、ステップ2をブラケット51
に取り付けることにより、足乗せ器具Eとなる。そして
ステップ2のブラケット51への着脱は、ネジなどを用
いないので、図7の場合に比してはるかに容易である。
なお、ブラケット51とステップ2とからなる「足乗せ
ユニット」として販売し、既存ないし市販の杖本体1に
取り付けるようにしてもよい。
【0040】図8bのステップ2は、図8aのステップ
2を基部の近辺でヒンジ55により、上向きに折り畳み
自在に構成したものである。挿入片53などは図8aの
場合と同じである。ステップ2あるいはブラケット(図
8aの51)には、ステップ2を下向きに降ろしたとき
に水平な状態で止めるためのストッパ56が設けられて
いる。このものは図1の足乗せ器具Aの折り畳み容易性
と図8aの足乗せ器具Eの着脱容易性とを共に備えてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の足乗せ器具の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】 図2aはその足乗せ器具におけるステップを
開いた状態の平面断面図であり、図2bは図2aのII-I
I 線断面図であり、図2cはその足乗せ器具におけるス
テップを閉じた状態の平面断面図である。
【図3】 本発明の足乗せ器具の使用方法を示す斜視図
である。
【図4】 図4aは本発明の足乗せ器具の他の実施形態
を示す一部省略断面図、図4bはその足乗せ器具におけ
るステップを開いた状態を示す一部省略断面図である。
【図5】 本発明の足乗せ器具のさらに他の実施形態を
示す斜視図である。
【図6】 図5の足乗せ器具の要部断面図である。
【図7】 本発明の足乗せ器具のさらに他の実施形態を
示す要部斜視図である。
【図8】 図8a、図8bはそれぞれ本発明の足乗せ器
具のさらに他の実施形態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】 A 足乗せ器具 1 杖本体 2 ステップ 11 止め穴 12 軸 B 足乗せ器具 24 閉じバネ 26 ベルクランク 28 連結ワイヤ 29 押しボタン 26 操作軸 27 レバー 29 リンク C 足乗せ器具 43 ブラケット 48 ピン D 足乗せ器具 51 ブラケット 52 貫通孔 53 挿入片 E 足乗せ器具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフレッド・エイ・サドゥン 米国、90033−4671、カリフォルニア州、 ロス アンジェルス、サン パブロ スト リート 1450、ドーニイ アイ インステ ィテュート、リチャード・ケイ・イーマー メディカル プラザ、ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア スクール オブ メディスン内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 杖本体と、その杖本体の下端からいくら
    か上部に折り畳み自在に設けられている、片足を乗せる
    ことができるステップとからなる、足乗せ器具。
  2. 【請求項2】 前記ステップが棒状ないし板状の形態を
    有し、かつ、杖本体から横方向に延びる展開位置と杖本
    体に沿って上方に延びる折り畳み位置との間で回動する
    ように、そのステップの一端が杖本体に対して回動自在
    に連結されている請求項1記載の足乗せ器具。
  3. 【請求項3】 前記ステップが折り畳まれた状態で杖本
    体に被さるように断面U字状を呈する請求項2記載の足
    乗せ器具。
  4. 【請求項4】 前記ステップの折り畳み操作および(ま
    たは)展開操作を杖本体の上端近辺からするための遠隔
    操作手段を設けた請求項1、2または3記載の足乗せ器
    具。
  5. 【請求項5】 杖本体と、その杖本体の下端からいくら
    か上部に着脱自在に設けられる、片足を乗せることがで
    きるステップとからなる、足乗せ器具。
  6. 【請求項6】 既存の杖の下端からいくらか上部に取り
    つけることができるブラケットと、そのブラケットに回
    動自在に設けられる、片足を乗せることができるステッ
    プとからなる、足乗せユニット。
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