JPH11299373A - 自動水やり器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】植物への水やりを自動的に行う。 【解決手段】散水ノズル１をホース４を介して蛇口５に
接続し、散水ノズル１と蛇口５との間に設けた電磁開閉
弁３を散水制御回路１０で開閉制御する。この散水制御
回路１０では予め設定された散水情報、つまり、散水開
始時刻と散水時間とに基づいて電磁開閉弁３を制御し、
指定の散水開始時刻となったときに電磁開閉弁３への通
電を開始して電磁開閉弁３を開状態にする。これによ
り、散水ノズル１への給水が開始されて散水ノズル１に
形成された散水孔１ａから水が噴き出して植木鉢８への
散水が行われる。そして指定の散水時間が経過したと
き、電磁開閉弁３への通電を停止して電磁開閉弁３を閉
状態にする。これにより、散水ノズル１への給水が停止
して、植木鉢８への散水が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、植木鉢等に植えら
れた植物に対して自動的に水やりを行うようにした自動
水やり器に関する。

【０００２】

【従来の技術】家庭で植物を栽培する場合、長期間にわ
たって留守にするとき等に、植物に水やりを行うことが
できないということが問題となる。このような場合、知
人に水やりを頼んだり、或いは、防水パン等に水をはっ
てその中に植木鉢を入れて外出すること等によって対処
するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、庭等で
栽培している場合には、他人に頼んだりすることも可能
であるが、マンションのバルコニー等で栽培している場
合等には、他人に水やりを頼むことは難しい。また、水
をはった防水パンに植木鉢を入れるようにする方法で
は、防水パンに水が溜まっている間はよいが、防水パン
の水がなくなるまでの期間をこえて長期に留守にする場
合等には、結局植物を枯らしてしまうことになる。

【０００４】また、留守にしない場合でも、時間的な制
約等から植物への水やりにまで手がまわらない等によっ
て、植物を枯らしてしまうこと等がある。そこで、この
発明は、上記従来の問題点に着目してなされたものであ
り、自動的に植物への水やりを行うことの可能な自動水
やり器を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る自動水やり器は、水供給源と接続され
散水孔が形成された散水ノズルと、前記水供給源と散水
ノズルとの間に設けられた開閉弁と、予め設定された散
水情報にしたがって前記開閉弁を開閉制御する散水制御
手段と、を備えることを特徴としている。

【０００６】この発明によれば、開状態とした蛇口等の
水供給源にホース等を介して散水ノズルが接続され、こ
の散水ノズルと水供給源との間に開閉弁が設けられてい
る。この開閉弁は散水制御手段によって制御され、散水
制御手段では、散水開始時刻，散水時間等予め設定され
た散水情報に基づいて開閉弁を制御する。

【０００７】したがって、散水ノズルを植物が植えられ
た鉢物の上方等散水対象に散水可能な位置に設置し、散
水情報として例えばある時刻になったら所定時間だけ散
水するというように設定しておけば、指定された散水開
始時刻になったときに散水制御手段によって開閉弁が開
状態に制御されるから、これにより水供給源からの水が
散水ノズルに供給され、散水ノズルに形成された散水孔
から水が噴き出して植物への散水が行われる。そして、
指定された散水時間が経過したとき散水制御手段によっ
て開閉弁が閉状態に制御されるから、これによって散水
ノズルへの給水が中止されて、植物への散水が停止する
ことになる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図１は、本発明における自動水やり器の一例を
示す概略構成図である。図中１は、散水ノズルであって
この散水ノズルには、複数の散水孔１ａが形成され霧状
に散水を行うようになっている。また、散水ノズル１の
一端には、電磁開閉弁３を介してホース４が接続され、
ホース４の他端は、水供給源としての蛇口５に接続さ
れ、例えば水圧でホースがはずれないように図示しない
止め金具等によって固定されるようになっている。そし
て、前記散水ノズル１の電磁開閉弁３とは反対の端部及
び前記電磁開閉弁３には、それぞれ逆Ｖ字状の支柱６が
取り付けられ、この支柱６によって散水ノズル１が支持
されるようになっている。

【０００９】図中７は、植木鉢８等の散水対象物を載置
するための防水性の長方形の防水パンであって、その側
面には水抜きパイプ７ａが形成され、この水抜きパイプ
７ａから防水パン７内の水を外部に排出できるようにな
っている。

【００１０】そして、前記散水ノズル１を、防水パン７
内に載置することによって、散水ノズル１が、防水パン
７の短辺のほぼ中央付近の上部に位置するようになって
いる。

【００１１】また、前記電磁開閉弁３には、この電磁開
閉弁３の開閉制御を行う散水制御回路（散水制御手段）
１０が接続され、この散水制御回路１０によって電磁開
閉弁３の開閉制御が行われるようになっている。この散
水制御回路１０は、例えばタイマーを含んで形成され、
散水開始時刻及び散水時間を設定可能に形成され、散水
開始時刻となったとき前記電磁開閉弁３への通電を開始
して電磁開閉弁３を開状態に制御し、設定された散水時
間が経過したとき電磁開閉弁３への通電を停止して電磁
開閉弁３を閉状態に制御するようになっている。

【００１２】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
例えば植木鉢８に、毎朝６時に５分間の散水を行うもの
とすると、まず、散水対象の植木鉢８を、図１に示すよ
うに防水パン７内に載置し、防水パン７内に散水ノズル
１を載置する。これによって、植木鉢８の上部の、防水
パン７の長手方向と平行であり且つ防水パン７の短辺の
ほぼ中央部に散水ノズル１が配置される。そして、この
散水ノズル１と接続されたホース４を、例えばマンショ
ンのバルコニー等に形成された水道の蛇口５に接続して
水圧ではずれないように固定し、蛇口５を開状態にす
る。次に、散水制御回路１０を操作し、散水開始時刻は
午前６時，散水時間は１分として設定する。

【００１３】この状態から、散水開始時刻である午前６
時となると、散水制御回路１０が電磁開閉弁３への通電
を開始するから、電磁開閉弁３が開状態となって、蛇口
５からの水が散水ノズル１へ供給される。よって、散水
孔１ａから水が噴き出すから、散水ノズル１の下方に位
置する植木鉢８に散水されることになる。そして、散水
時間１分が経過すると、散水制御回路１０が電磁開閉弁
３への通電を停止するから、電磁開閉弁３が閉状態とな
って、散水ノズル１への給水が停止する。よって、散水
孔１からの水の噴出が停止して、植木鉢８への散水が終
了する。そして、防水パン７に溜まった水は、水抜きパ
イプ７ａから外部に排出されて、防水パン７には適度な
量の水が溜まることになる。

【００１４】したがって、散水制御回路１０において散
水開始時刻及び散水時間を設定すれば、電磁開閉弁３が
開閉制御されて自動的に散水が行われることになるか
ら、長期に渡り留守にする場合等でも植物を枯らすこと
はなく、また、植物への水やりを行う時間がないとき、
水やりを忘れた場合等でも、植物を枯らしてしまうこと
を回避することができる。

【００１５】また、上記実施の形態においては、防水パ
ン７に植木鉢８を載置して散水を行うようにしているか
ら、複数の植木鉢８の移動を容易に行うことができると
共に、植木鉢８の上からだけでなく、防水パン７にある
程度の水が溜まるようにしておくことによって下からの
給水を行うこともできる。また、散水した水が防水パン
７に溜まるから、バルコニー等に水が飛び散ることを回
避することができる。なお、水抜きパイプ７ａにホース
をつけて、排水をバルコニーの排水口に導くようにすれ
ば、防水パン７からの排水によってバルコニーがぬれる
ことを回避することができる。また、防水パン７を用い
なくてもよく、この場合には、散水対象の植木鉢８の上
方に位置するように散水ノズル１を配置すればよい。

【００１６】また、防水パン７と、散水ノズル１とを個
別に形成しているから、散水ノズル１を移動させること
によって任意の位置にある植木鉢に容易に散水を行うこ
とができる。なお、支柱６と防水パン７とを固定しても
よく、移動する場合等、防水パン７を移動するだけで散
水ノズル１をも共に移動することができるから、便利で
ある。

【００１７】なお、上記実施の形態においては、散水ノ
ズル１から霧状の水を散水するようにした場合について
説明したが、これに限るものではなく、各植木鉢８にま
んべんなく、また、植物を傷めることなく散水すること
ができればよい。また、植木鉢に限らずプランタ等に適
用することも可能である。

【００１８】また、上記実施の形態においては、散水ノ
ズル１を支柱６に固定した場合について説明したが、例
えば、散水ノズル１を回動自在に支柱６で支持すると共
にモータ等を設け、散水開始時刻となったときにモータ
を駆動して、散水ノズル１を回動させることによって、
各植木鉢８にまんべんなく散水を行うようにしてもよ
い。

【００１９】さらに、上記実施の形態においては、ホー
ス４を蛇口５に接続した場合について説明したが、これ
に限らず、例えば水を溜めたタンク等にホース４を接続
してタンクの水を供給するようにしてもよく、この場合
には、タンクの接続部が電磁開閉弁３よりも高くなるよ
うにこれらを配置しておけばよい。また、例えばこのタ
ンク内に栄養分を含んだ水等を入れておけば、より効果
的である。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
水やり器によれば、水供給源と散水ノズルとの間に設け
た開閉弁を設け、この開閉弁を、散水情報に基づき散水
制御手段によって開閉制御するようにしたから、指定さ
れた時刻における植物への水やりを自動的に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における水やり器の一例を示す概略構成
図である。

【符号の説明】

１ 散水ノズル １ａ 散水孔 ３ 電磁開閉弁 ４ ホース ６ 支柱 ７ 防水パン ７ａ 水抜きパイプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水供給源と接続され散水孔が形成された
   散水ノズルと、前記水供給源と散水ノズルとの間に設け
   られた開閉弁と、予め設定された散水情報にしたがって
   前記開閉弁を開閉制御する散水制御手段と、を備えるこ
   とを特徴とする自動水やり器。