JPH11298963A - 移動通信システムおよび移動通信装置 - Google Patents

移動通信システムおよび移動通信装置

Info

Publication number
JPH11298963A
JPH11298963A JP10099335A JP9933598A JPH11298963A JP H11298963 A JPH11298963 A JP H11298963A JP 10099335 A JP10099335 A JP 10099335A JP 9933598 A JP9933598 A JP 9933598A JP H11298963 A JPH11298963 A JP H11298963A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
kbit
wireless channel
bearer service
wireless
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10099335A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Kato
正美 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10099335A priority Critical patent/JPH11298963A/ja
Publication of JPH11298963A publication Critical patent/JPH11298963A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低料金でPHSのベアラサービスが受けられる
ようにする。 【解決手段】両無線チャネル通信処理部6a,6bを用
いた64kbit/sベアラサービスを提供しているときに、
伝送するデータ量が少なくなって32kbit/sを下回った
とCPU12が判定した場合、CPU12は無線チャネ
ル切替部7を制御し、一方の無線チャネル通信処理部6
a,6bを介してパーソナルコンピュータ21と1つの
無線チャネルを接続させる。その結果、2つの無線チャ
ネルを用いた64kbit/sベアラサービスから1つの無線
チャネルを用いた32kbit/sベアラサービスへ移行す
る。64kbit/sベアラサービスの使用料金は高く設定さ
れているため、32kbit/sベアラサービスへ移行するこ
とで料金を低く抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動通信システムお
よび移動通信装置に係り、特に、64kbit/sおよび32
kbit/sのベアラサービスを提供するPHSによる移動通
信システムおよび移動通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ISDN(Integrated Services Digita
l Network)のサービスは、基本サービスと、その基本
サービスに何らかの機能を付加して成り立つ付加サービ
スとに分類される。さらに、基本サービスは、ベアラサ
ービスとテレサービスとに大別される。ベアラサービス
は、ISDNの伝送機能に基づく電気通信サービスであ
り、伝送と交換の手段のみを利用者に提供する。
【0003】近年、パーソナル通信を実現するための移
動体通信システムの一つであるPHS(Personal Handy
-phone System)が広く普及しており、PHSによるベ
アラサービスの規格化も進められた。PHSによるベア
ラサービスでは、モデムを介さずに直接デジタル信号を
端末間で授受することができるため、伝搬条件が良けれ
ばモデムに比べてさらに高速な伝送が可能になる。
【0004】ところで、PHSは、無線アクセス方式と
して4チャネル多重マルチキャリアTDMA(Time Div
ision Multiple Access)方式を採用し、伝送方式とし
てTDD(Time Division Duplex)方式を採用してい
る。PHSにおけるTDMA/TDD方式では、1つの
電波キャリア上のデジタル信号を5ms毎のフレームと
呼ばれる基本単位に分割し、さらに、1つのフレームを
8スロットに分割して、下り(基地局→PHS端末)に
4スロット、上り(PHS端末→基地局)に4スロット
を割り当てている。
【0005】PHSの無線区間のチャネルは、制御デー
タを伝送するための制御チャネル(CCH)と、音声デ
ータ等を伝送するための双方向チャネルである情報チャ
ネル(TCH)とに分けられる。そして、上り及び下り
の各1スロットは制御チャネル(制御用物理スロット)
として使用され、他のスロットは情報チャネル(通信用
物理スロット)として使用される。
【0006】ここで、1つのスロットを使用して伝送可
能なデータの伝送速度は32kbit/sである。そのため、
32kbit/sベアラサービスを提供するには1つのスロッ
トを使用し、64kbit/sベアラサービスを提供するには
2つのスロットを同時に使用することになる。このよう
な32kbit/sベアラサービスを提供するか又は64kbit
/sベアラサービスを提供するかは、従来、発呼時におい
てのみ設定され、通信中に変更することができなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】PHSによるベアラサ
ービスを受けるユーザにとっては、以下の事項が要求さ
れている。 (1)端末が通信を継続したままセル間を移動する際に
旧基地局から新基地局への無線チャネルの切り換えを行
うハンドオーバー時や、通信中に電波の状態が悪くなっ
たときでも、無線チャネルの接続をできるだけ維持可能
にする。
【0008】(2)伝送するデータ量が多くなったとき
でも、できるだけ多くのデータ量を短時間で伝送可能に
する。 (3)できるだけ低料金でベアラサービスを受けられる
ようにする。ところで、PHSによるベアラサービスに
限らず、複数の独立な無線チャネルを同時に使用する移
動体通信システムにおいても、上記各事項と同様な要求
がなされている。
【0009】本発明は、移動通信システムおよび移動通
信装置に関して、上記要求を満足することをその目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数の独立な無線チャネルを同時に使用してデータ
通信を行う際に、使用する無線チャネルの数を通信中に
変更可能な移動通信システムをその要旨とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、複数の独立な無
線チャネルを同時に使用してデータ通信を行う際に、使
用している無線チャネルの接続が通信中に維持できなく
なった場合、使用する無線チャネルの数を通信中に減ら
して、接続が維持可能な無線チャネルのみを使用する移
動通信システムをその要旨とする。
【0012】従って、本発明によれば、使用している無
線チャネルの接続が通信中に維持できなくなった場合、
接続が維持可能な無線チャネルのみを使用することによ
り、通信を切断することなく無線チャネルの接続をでき
るだけ維持できる。尚、使用している無線チャネルの接
続が通信中に維持できなくなる場合としては、例えば、
ハンドオーバー時や通信中に電波の状態が悪くなったと
きなどがある。
【0013】請求項3に記載の発明は、複数の独立な通
信回線を異なる無線チャネルを使用して設定し、複数の
独立したデータ通信を行う際に、複数の通信回線のうち
任意のものに優先権を設定し、優先権を設定した通信回
線の無線チャネルの接続が通信中に維持できなくなった
場合、優先権が設定されていない通信回線が使用してい
る無線チャネルを、優先権を設定した通信回線の無線チ
ャネルに使用することで、優先権を設定した通信回線の
接続を維持する移動通信システムをその要旨とする。
【0014】従って、本発明によれば、ハンドオーバー
時や通信中に電波の状態が悪くなったときなど、使用し
ている無線チャネルの接続が通信中に維持できなくなっ
た場合、優先権が設定されていない通信回線が使用して
いる無線チャネルの使用をとり止めることで、優先権を
設定した通信回線の接続については少なくとも維持でき
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、1つもしくは複
数の独立な無線チャネルを同時に使用してデータ通信を
行う際に、伝送するデータ量が多くなった場合、使用す
る無線チャネルの数を通信中に増やす移動通信システム
をその要旨とする。従って、本発明によれば、伝送する
データ量が多くなった場合、使用する無線チャネルの数
が通信中に自動的に増えるため、できるだけ多くのデー
タ量を短時間に伝送できる。
【0016】請求項5に記載の発明は、複数の独立な無
線チャネルを同時に使用してデータ通信を行う際に、伝
送するデータ量が少なくなった場合、使用する無線チャ
ネルの数を通信中に減らす移動通信システムをその要旨
とする。従って、本発明によれば、伝送するデータ量に
応じて使用する無線チャネルの数を減らすことにより、
通信料金を低く抑えることができる。
【0017】ところで、請求項6に記載の発明のよう
に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動通信シス
テムは、前記無線チャネルが通信用物理スロットに対応
し、1つの通信用物理スロットの伝送速度が32kbit/s
であり、1つの無線チャネルのみを使用する32kbit/s
ベアラサービスと、2つの無線チャネルを同時に使用す
る64kbit/sベアラサービスとを、通信中に切り替えて
提供するPHSの移動通信システムに適用できる。
【0018】また、請求項7に記載の発明のように、請
求項1〜5のいずれか1項に記載の移動通信システム
は、前記無線チャネルが通信回線に対応し、1つの通信
回線につき32kbit/sベアラサービスを提供するPHS
の移動通信システムに適用することができる。
【0019】次に、請求項8〜14に記載の移動通信装
置は、それぞれ請求項1〜7に記載の移動通信装置を実
現するためのものである。従って、請求項8〜14に記
載の発明によれば、それぞれ請求項1〜7に記載の発明
と同様の作用および効果を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面と共に説明する。図1は、本実施形態におけ
るPHS端末の概略構成を表すブロック図である。PH
S端末1は、アンテナ2、無線送受信部3、多重化処理
部4、制御チャネル通信処理部5、無線チャネル通信処
理部6a,6b、無線チャネル切替部7、伝送データ量
監視処理部8、データ入出力部9、無線チャネル監視処
理部10、優先権設定スイッチ11、CPU12から構
成されており、パーソナルコンピュータ21と接続され
る。
【0021】無線送受信部3は、アンテナ2が受信した
電波を復調して受信信号を生成すると共に、多重化処理
部4の出力信号を変調して送信信号を生成しアンテナ2
から送信する。多重化処理部4は、TDMA/TDD方
式による時分割多重化処理を行い、受信信号から制御チ
ャネル(制御用物理スロット)と情報チャネル(通信用
物理スロット)とを分離し、制御用物理スロットを制御
チャネル通信処理部5へ出力すると共に、通信用物理ス
ロットを無線チャネル通信処理部6a,6bへ出力す
る。また、多重化処理部4は、TDMA/TDD方式に
よる多重化処理を行い、制御チャネル通信処理部5から
出力された制御用物理スロットと、無線チャネル通信処
理部6a,6bから出力された通信用物理スロットとを
時分割多重化して、無線送受信部3へ出力する。
【0022】制御チャネル通信処理部5は、TDMA/
TDD方式により制御用物理スロットを管理する。各無
線チャネル通信処理部6a,6bは、TDMA/TDD
方式により通信用物理スロットをそれぞれ1スロットず
つ管理する。
【0023】無線チャネル切替部7は、CPU12の制
御に従い、各無線チャネル通信処理部6a,6bと伝送
データ量監視処理部8との接続を切り替える。伝送デー
タ量監視処理部8は、無線チャネル通信処理部6a,6
bから無線チャネル切替部7を介して転送されてくるデ
ータ量を監視すると共に、パーソナルコンピュータ21
からデータ入出力部9を介して転送されてくるデータ量
を監視することにより、無線チャネルを伝送されるデー
タ量を監視する。
【0024】データ入出力部9は、無線チャネル通信処
理部6a,6bから無線チャネル切替部7および伝送デ
ータ量監視処理部8を介して転送されてくるデータをパ
ーソナルコンピュータ21へ出力すると共に、パーソナ
ルコンピュータ21から入力されるデータを伝送データ
量監視処理部8へ転送する。
【0025】無線チャネル監視処理部10は、無線送受
信部3の生成した受信信号のレベルに基づいて無線チャ
ネルの状態を監視する。PHS端末1のユーザは、優先
権設定スイッチ11を用いて通信回線の優先権を設定す
る。
【0026】CPU12は、伝送データ量監視処理部8
の監視結果と、無線チャネル監視処理部10の監視結果
と、優先権設定スイッチ11による設定内容とに基づい
て、無線チャネル切替部7を制御する。また、CPU1
2は制御チャネル通信処理部5を制御する。
【0027】次に、本実施形態のPHS端末1における
各動作例について説明する。PHS端末1は、64kbit
/sおよび32kbit/sのベアラサービスを提供することが
可能であり、32kbit/sベアラサービスを提供する場合
は1つの無線チャネル(通信用物理スロット)を使用
し、64kbit/sベアラサービスを提供する場合は2つの
無線チャネル(通信用物理スロット)を同時に使用す
る。各無線チャネル通信処理部6a,6bは通信用物理
スロットをそれぞれ1スロットずつ管理するため、32
kbit/sベアラサービスを提供する場合は各無線チャネル
通信処理部6a,6bのいずれか一方のみが動作し、6
4kbit/sベアラサービスを提供する場合は各無線チャネ
ル通信処理部6a,6bが両方共に動作する。
【0028】PHS端末1では、以下の各動作例に示す
ように、32kbit/sベアラサービスを提供するか又は6
4kbit/sベアラサービスを提供するかを発呼時に設定す
るだけでなく、32kbit/sベアラサービスと64kbit/s
ベアラサービスとを通信中に切り替えて提供できる。つ
まり、64kbit/sベアラサービスは32kbit/sベアラサ
ービスの2倍の伝送容量を有しているため、PHS端末
1によれば、通信中に伝送容量を変更することができ
る。
【0029】(動作例1)PHS端末1のユーザが64
kbit/sベアラサービスを利用している場合、CPU12
は、無線チャネル監視処理部10による無線チャネルの
状態の監視結果に基づき、2つの無線チャネルの接続が
両方共に維持できるか、1つの無線チャネルの接続しか
維持できないかを判定する。
【0030】例えば、CPU12は、2つの無線チャネ
ルの接続が共に維持できると判定した場合、無線チャネ
ル切替部7を制御し、各無線チャネル通信処理部6a,
6bの両方を伝送データ量監視処理部8に接続させる。
その結果、各無線チャネル通信処理部6a,6bを介し
てパーソナルコンピュータ21と2つの無線チャネルが
接続され、PHS端末1を用いた64kbit/sベアラサー
ビスを提供できる。
【0031】ここで、CPU12が、1つの無線チャネ
ルの接続しか維持できないと判定した場合、無線チャネ
ル切替部7を制御し、各無線チャネル通信処理部6a,
6bのうち、1つの無線チャネル通信処理部6a,6b
のみを伝送データ量監視処理部8に接続させる。その結
果、1つの無線チャネル通信処理部6a,6bを介して
パーソナルコンピュータ21と1つの無線チャネルが接
続され、PHS端末1を用いた32kbit/sベアラサービ
スを提供できる。
【0032】つまり、両無線チャネル通信処理部6a,
6bを用いた64kbit/sベアラサービスを提供している
ときに、PHS端末1が通信を継続したままセル間を移
動する際に旧基地局から新基地局への無線チャネルの切
り換えを行うハンドオーバーが発生し、新基地局では1
つの無線チャネルしか接続できない場合は、1つの無線
チャネル通信処理部6a,6bを用いた32kbit/sベア
ラサービスへ移行する。また、両無線チャネル通信処理
部6a,6bを用いた64kbit/sベアラサービスを提供
しているときに、基地局とPHS端末1との間の電波の
状態が悪くなり、1つの無線チャネルしか接続できなく
なった場合は、1つの無線チャネル通信処理部6a,6
bを用いた32kbit/sベアラサービスへ移行する。
【0033】従って、この動作例1によれば、2つの無
線チャネルを用いて64kbit/sベアラサービスを提供し
ているときに、一方の無線チャネルの接続が維持できな
くなった場合にも、一方の無線チャネルの接続は維持さ
れるため、その無線チャネルを用いて32kbit/sベアラ
サービスを提供できる。
【0034】ところで、「第二世代コードレス電話シス
テム 標準規格 第3版 RCRSTD−28 付属資
料AJ」(社団法人 電波産業会)には、「発信者の
「呼設定」(SETUP)メッセージで要求されたベアラサ
ービスが網によって提供できないとき、網は呼を拒否す
る、あるいは、ある環境下では網はベアラサービスを変
更してベアラサービス変更通知を提供し得る。「呼設定
受付(CALL PROC)メッセージを送出後、発信網側また
は着信ユーザ装置が選択したベアラサービスを提供でき
ないと決定したとき、呼の発信者に対して「通知」(NO
TIFY)メッセージを送出する。「通知」(NOTIFY)メッ
セージは、発信側にベアラサービスの変更を指示する通
知識別子要素を含み、また新たなベアラサービスの属性
を記述した伝達能力情報要素を含む。「通知」(NOTIF
Y)メッセージの受信は確認されない。呼の発信者は呼
を接続し得る、あるいは、呼の切断復旧を開始し得
る。」と記載されている。
【0035】つまり、前記付属資料AJには、発呼時に
ベアラサービスの変更を行う方式についての開示はなさ
れているものの、発呼時以外でベアラサービスの変更を
行う方式については何ら記載されていない。また、前記
付属資料AJは、網側によるベアラサービスの変更を規
定しているものであり、端末(ユーザ着信装置)側によ
るベアラサービスの変更については特に規定していな
い。
【0036】それに対して、動作例1は、発呼時ではな
く通信中にベアラサービスを変更するものであり、前記
付属資料AJに記載の内容とは全く異なるものであっ
て、前記付属資料AJから容易に想到できるものではな
い。そして、動作例1によれば、通信中に電波の状態が
悪くなった場合でも、1つの無線チャネルを用いた32
kbit/sベアラサービスへ移行することができる。しか
し、前記付属資料AJに記載の内容では、通信中に電波
の状態が悪くなった場合には対処の仕様がなく、無線チ
ャネルの接続ができなくおそれがある。
【0037】(動作例2)PHS端末1のユーザが32
kbit/sベアラサービスを利用している場合、CPU12
は、伝送データ量監視処理部8による無線チャネルを伝
送されるデータ量の監視結果に基づき、そのデータ量を
伝送するのに要する無線チャネルは1つで十分か、2つ
必要かを判定する。
【0038】そして、CPU12は、無線チャネルが1
つで十分であると判定した場合、無線チャネル切替部7
をそれまで通り制御し、それまで接続されている無線チ
ャネルをそのまま維持する。また、CPU12は、無線
チャネルが2つ必要であると判定した場合、無線チャネ
ル切替部7を制御し、各無線チャネル通信処理部6a,
6bの両方を伝送データ量監視処理部8に接続させる。
その結果、各無線チャネル通信処理部6a,6bを介し
てパーソナルコンピュータ21と2つの無線チャネルが
接続され、PHS端末1を用いた64kbit/sベアラサー
ビスを提供できる。
【0039】つまり、各無線チャネル通信処理部6a,
6bのいずれか一方を用いた32kbit/sベアラサービス
を提供しているときに、伝送するデータ量が多くなって
32kbit/sを越えた場合は、両無線チャネル通信処理部
6a,6bを用いた64kbit/sベアラサービスへ移行す
る。
【0040】従って、この動作例2によれば、32kbit
/sベアラサービスを利用しているときに伝送するデータ
量が多くなった場合、そのデータ量の増大をPHS端末
1が判断して自動的に64kbit/sベアラサービスへ移行
する。そのため、ユーザーは、データ量の増大により伝
送時間も増大してしまうことを心配することなく、効率
的なデータ通信ができる。
【0041】(動作例3)PHS端末1のユーザが64
kbit/sベアラサービスを利用している場合、CPU12
は、伝送データ量監視処理部8による無線チャネルを伝
送されるデータ量の監視結果に基づき、そのデータ量を
伝送するのに要する無線チャネルは2つ必要か、1つで
十分かを判定する。
【0042】そして、CPU12は、無線チャネルが2
つ必要であると判定した場合、無線チャネル切替部7を
それまで通り制御し、それまで接続されている2つの無
線チャネルをそのまま維持する。また、CPU12は、
無線チャネルが1つで十分であると判定した場合、無線
チャネル切替部7を制御し、各無線チャネル通信処理部
6a,6bのうち、一方の無線チャネル通信処理部6
a,6bのみを伝送データ量監視処理部8に接続させ
る。その結果、1つの無線チャネル通信処理部6a,6
bを介してパーソナルコンピュータ21と1つの無線チ
ャネルが接続され、PHS端末1を用いた32kbit/sベ
アラサービスを提供できる。
【0043】つまり、両無線チャネル通信処理部6a,
6bを用いた64kbit/sベアラサービスを提供している
ときに、伝送するデータ量が少なくなって32kbit/sを
下回った場合は、一方の無線チャネル通信処理部6a,
6bを介してパーソナルコンピュータ21と1つの無線
チャネルが接続され、PHS端末1を用いた32kbit/s
ベアラサービスへ移行する。
【0044】従って、この動作例3によれば、64kbit
/sベアラサービスを利用しているときに伝送するデータ
量が少なくなった場合、そのデータ量の減少をPHS端
末1が判断して自動的に32kbit/sベアラサービスへ移
行する。ここで、32kbit/sベアラサービスに比べて、
64kbit/sベアラサービスの使用料金は高く設定されて
いる。そのため、32kbit/sベアラサービスへ移行する
ことで、料金を低く抑えることができる。
【0045】次に、上記の各動作例1〜3を一部変更し
た各動作例について説明する。PHS端末1のユーザが
64kbit/sベアラサービスの契約を行っていない場合、
または、基地局側で64kbit/sベアラサービスを提供し
ていない場合で、且つ、PHS端末1のユーザが通信回
線を2回線分契約している場合がある。以下の各動作例
は、こうした場合に適用されるものである。
【0046】PHS端末1では、以下の各動作例に示す
ように、1つの通信回線(1つの無線チャネル)を用い
た32kbit/sベアラサービスを提供するか、または、2
つの通信回線(2つの独立な無線チャネル)を用いて1
回線につき32kbit/sベアラサービスを提供することで
2回線を合わせて64kbit/sのデータ量を伝送可能にす
るかを、発呼時に設定するだけでなく、使用する回線数
を通信中に変更することができる。つまり、2回線を用
いた場合は1回線を用いた場合の2倍の伝送容量を有し
ているため、PHS端末1によれば、通信中に伝送容量
を変更することができる。
【0047】(動作例4)2回線を用いて1回線につき
32kbit/sベアラサービスを提供することで、2回線を
合わせて64kbit/sのデータ量を伝送しているときに、
ユーザーが優先権設定スイッチ11を用いて予め優先権
を設定しておいた通信回線の無線チャネルの接続が維持
できなくなった場合、優先権が設定されていない通信回
線が使用している無線チャネルを、優先権を設定した通
信回線の無線チャネルに使用することで、優先権が設定
された1回線を用いて32kbit/sベアラサービスを提供
する。
【0048】従って、この動作例4によれば、ハンドオ
ーバー時や通信中に電波の状態が悪くなったときなど、
使用している無線チャネルの接続が通信中に維持できな
くなった場合、優先権が設定されていない通信回線が使
用している無線チャネルの使用をとり止めることで、優
先権を設定した通信回線の接続については少なくとも維
持できる。
【0049】(動作例5)1回線を用いて32kbit/sベ
アラサービスを提供しているときに、伝送するデータ量
が増大して32kbit/sを越えた場合、それまで使用して
いた1回線にもう1回線を追加し、2回線を用いて1回
線につき32kbit/sベアラサービスを提供することで、
2回線を合わせて64kbit/s分のデータ量を伝送可能に
する。
【0050】従って、この動作例5においては、動作例
2と同様の効果を得ることができる。(動作例6)2回
線を用いて1回線につき32kbit/sベアラサービスを提
供することで、2回線を合わせて64kbit/sのデータ量
を伝送しているときに、伝送するデータ量が減少して3
2kbit/s以下になった場合、それまで使用していた2回
線のうち、1回線の使用をとり止め、残りの1回線を用
いて32kbit/sベアラサービスを提供する。
【0051】従って、この動作例6においても、動作例
3と同様の効果を得ることができる。尚、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、以下のように変更
してもよく、その場合でも、上記実施形態と同様の作用
および効果を得ることができる。
【0052】(1)上記実施形態では2つの無線チャネ
ル(通信用物理スロット,回線)を用いて64kbit/sベ
アラサービスを提供する場合に適用したが、無線での誤
りを考慮して3つまたは4つの無線チャネルを用いて6
4kbit/sベアラサービスを提供する場合に適用してもよ
い。また、3つの無線チャネルを用いて96kbit/sベア
ラサービスを提供する場合や、4つの無線チャネルを用
いて128kbit/sベアラサービスを提供する場合など、
現在検討されていない多ビット伝送のベアラサービスに
適用してもよい。
【0053】(2)動作例3または動作例6において、
2つの無線チャネル(通信用物理スロット,回線)を用
いて64kbit/sベアラサービスを提供しているときに、
伝送するデータ量が減少して32kbit/s以下になった場
合でも、夜間であれば2つの無線チャネルを用いる64
kbit/sベアラサービスを提供する。
【0054】つまり、昼間に比べて夜間の料金は低く設
定されているため、夜間には動作例3または動作例6の
動作を行わなくとも、ベアラサービスの使用料金を低く
抑えることができる。そのため、夜間には動作例3また
は動作例6の動作を中止することにより、ベアラサービ
スの使用料金を低く抑えた上で、伝送可能なデータ量に
十分なマージンを見込むことができる。
【0055】(3)上記実施形態ではPHS端末1によ
りベアラサービスの変更を自動的に行うようにしたが、
ベアラサービスの変更を行う前にユーザーにその旨を通
知し、ユーザーの承認を受けて後にベアラサービスの変
更を行うようにしてもよい。この場合、ベアラサービス
の変更を行う旨の通知を行うための通知手段と、ユーザ
ーの承認を受け付けるための承認受付手段とを設ける必
要がある。尚、通知手段は、視覚的な方法(表示ランプ
の点灯、液晶表示装置による文字表示など)や聴覚的な
方法(ブザーの鳴動、スピーカーからの音声メッセー
ジ)を用いて容易に具体化することができる。また、承
認受付手段はオンオフスイッチを用いて容易に具体化す
ることができる。
【0056】(4)PHSによるベアラサービスに限ら
ず、複数の独立な無線チャネルを同時に使用する移動体
通信システムおよび移動体通信装置に適用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態の概略構成を表
すブロック図。
【符号の説明】
1…PHS端末 2…アンテナ 3…無線送受信部 4…多重化処理部 6a,6b…無線チャネル通信処理部 7…無線チャネル切替部 8…伝送データ量監視処理部 9…データ入出力部 10…無線チャネル監視処理部 11…優先権設定スイッチ11 12…CPU12

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の独立な無線チャネルを同時に使用
    してデータ通信を行う際に、使用する無線チャネルの数
    を通信中に変更可能な移動通信システム。
  2. 【請求項2】 複数の独立な無線チャネルを同時に使用
    してデータ通信を行う際に、使用している無線チャネル
    の接続が通信中に維持できなくなった場合、使用する無
    線チャネルの数を通信中に減らして、接続が維持可能な
    無線チャネルのみを使用する移動通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の独立な通信回線を異なる無線チャ
    ネルを使用して設定し、複数の独立したデータ通信を行
    う際に、複数の通信回線のうち任意のものに優先権を設
    定し、優先権を設定した通信回線の無線チャネルの接続
    が通信中に維持できなくなった場合、優先権が設定され
    ていない通信回線が使用している無線チャネルを、優先
    権を設定した通信回線の無線チャネルに使用すること
    で、優先権を設定した通信回線の接続を維持する移動通
    信システム。
  4. 【請求項4】 1つもしくは複数の独立な無線チャネル
    を同時に使用してデータ通信を行う際に、伝送するデー
    タ量が多くなった場合、使用する無線チャネルの数を通
    信中に増やす移動通信システム。
  5. 【請求項5】 複数の独立な無線チャネルを同時に使用
    してデータ通信を行う際に、伝送するデータ量が少なく
    なった場合、使用する無線チャネルの数を通信中に減ら
    す移動通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の移
    動通信システムにおいて、 前記無線チャネルは通信用物理スロットに対応し、1つ
    の通信用物理スロットの伝送速度が32kbit/sであり、
    1つの無線チャネルのみを使用する32kbit/sベアラサ
    ービスと、2つの無線チャネルを同時に使用する64kb
    it/sベアラサービスとを、通信中に切り替えて提供する
    PHSの移動通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の移
    動通信システムにおいて、 前記無線チャネルは通信回線に対応し、1つの通信回線
    につき32kbit/sベアラサービスを提供するPHSの移
    動通信システム。
  8. 【請求項8】 複数の独立な無線チャネルを同時に使用
    してデータ通信を行う際に、使用する無線チャネルの数
    を通信中に変更可能な移動通信装置。
  9. 【請求項9】 複数の独立な無線チャネルを同時に使用
    してデータ通信を行う際に、使用している無線チャネル
    の接続が通信中に維持できなくなった場合、使用する無
    線チャネルの数を通信中に減らして、接続が維持可能な
    無線チャネルのみを使用する移動通信装置。
  10. 【請求項10】 複数の独立な通信回線を異なる無線チ
    ャネルを使用して設定し、複数の独立したデータ通信を
    行う際に、複数の通信回線のうち任意のものに優先権を
    設定し、優先権を設定した通信回線の無線チャネルの接
    続が通信中に維持できなくなった場合、優先権が設定さ
    れていない通信回線が使用している無線チャネルを、優
    先権を設定した通信回線の無線チャネルに使用すること
    で、優先権を設定した通信回線の接続を維持する移動通
    信装置。
  11. 【請求項11】 1つもしくは複数の独立な無線チャネ
    ルを同時に使用してデータ通信を行う際に、伝送するデ
    ータ量が多くなった場合、使用する無線チャネルの数を
    通信中に増やす移動通信装置。
  12. 【請求項12】 複数の独立な無線チャネルを同時に使
    用してデータ通信を行う際に、伝送するデータ量が少な
    くなった場合、使用する無線チャネルの数を通信中に減
    らす移動通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項8〜12のいずれか1項に記載
    の移動通信装置において、 前記無線チャネルは通信用物理スロットに対応し、1つ
    の通信用物理スロットの伝送速度が32kbit/sであり、
    1つの無線チャネルのみを使用する32kbit/sベアラサ
    ービスと、2つの無線チャネルを同時に使用する64kb
    it/sベアラサービスとを、通信中に切り替えて提供する
    PHSの移動通信装置。
  14. 【請求項14】 請求項8〜12のいずれか1項に記載
    の移動通信装置において、 前記無線チャネルは通信回線に対応し、1つの通信回線
    につき32kbit/sベアラサービスを提供するPHSの移
    動通信装置。
JP10099335A 1998-04-10 1998-04-10 移動通信システムおよび移動通信装置 Pending JPH11298963A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099335A JPH11298963A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 移動通信システムおよび移動通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10099335A JPH11298963A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 移動通信システムおよび移動通信装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11298963A true JPH11298963A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14244768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10099335A Pending JPH11298963A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 移動通信システムおよび移動通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11298963A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001346254A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Canon Inc 無線通信システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001346254A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Canon Inc 無線通信システム
JP4557371B2 (ja) * 2000-05-31 2010-10-06 キヤノン株式会社 無線通信システム及び移動局、移動局の通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6009325A (en) Method of and apparatus for operating a cellular phone in one of two modes
US20080090605A1 (en) Call control method for dual-mode mobile terminals and a dual-mode mobile terminal using the same
JPS5926147B2 (ja) 無線通信網の移動加入者のためのデジタル情報伝送方式
WO1996009708A2 (en) Simultaneous transmission of speech and data on a mobile communications system
US20090275360A1 (en) Hybrid mobile communication terminal and method of acquiring system for data service in hybrid mobile communication terminal
JPH10509566A (ja) Tdma移動通信システムにおけるデータ送信方法
KR19980701474A (ko) 음성과 비음성 통신을 위한 시스템, 방법과 통신국
JPH11504177A (ja) 移動通信ネットワークの非対称的高速データ送信方法
CN1421084A (zh) 使移动站能够接收电路交换寻呼的方法
JPH06284466A (ja) 移動無線電話通信装置
JP3732481B2 (ja) Tdma無線通信ネットワークにおけるチャネル使用状態の自動検出及びその自動修正
RU2213420C2 (ru) Способ и интерфейс связи для передачи непрерывных и/или прерывистых потоков данных, в частности, в системе локального шлейфа радиосвязи/локального беспроводного шлейфа
EP1027791B1 (en) Method for controlling load in a telecommunication system
WO2000014979A1 (en) Method of reducing radio channel access delay in gprs system, and packet radio system
US7493088B2 (en) Method and system for providing information about a communications device
EP0899899B1 (en) An apparatus and method for sharing a signaling channel
JP2000101504A (ja) 通信端末装置およびその通信速度切換方法
JP2000350252A (ja) サービスチャネル割り当て方法
AU728225B2 (en) Procedure for the processing of an unexpected disconnect request
JPH11298963A (ja) 移動通信システムおよび移動通信装置
JP3361722B2 (ja) 移動通信システムのトラヒック制御方法
US6122518A (en) Mobile communication system including base stations each having definite number of traffic channels
JP3911558B2 (ja) 交換方式選択方法、基地局装置及び通信端末装置
WO2000056108A1 (fr) Systeme de communication mobile
JPH09135202A (ja) 通信用チャネル制御サーバ