JP3361722B2 - 移動通信システムのトラヒック制御方法 - Google Patents
移動通信システムのトラヒック制御方法Info
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Description
基地局と該基地局と符号分割多元接続(以下、CDMA
(Code Division Multiple Access )と略称する)方式
を用いて通信を行う複数の移動局との間におけるトラヒ
ックを制御する移動通信システムのトラヒック制御方法
に関し、更に詳しくは、待時系通信を行っている移動局
に対する送信タイミングを制御する移動通信システムの
トラヒック制御方法に関する。
散コードを使用することにより同一の無線周波数帯域を
共有する方式であり、チャネルは拡散コードにより構成
されている。このCDMA方式を用いた通信システムで
は、同一の周波数帯域を用いる場合に、すべてのセルの
非常に多数の通信は干渉源となり、各ユーザが通信にど
の拡散コードを用いているかに関わらず、干渉の総量で
通信品質が決まることになる。
保証するためには、干渉源の数そのものを抑える必要が
ある。干渉量を抑えるための技術として、セクタ化、ボ
イスアクティベーション等の様々な技術があるが、それ
らの条件が与えられたとき干渉量を基準値以下に抑える
ことになる。
8480号「移動通信の呼受付制御方法」では、基地局
は呼受付のためのしきい値を記憶する手段を備え、即時
系通信に対して呼受付のときに前記しきい値に基づいて
呼受付を判定する呼受付制御方法が示されている。即時
系通信では、送信したいときは即時送信を保証する必要
があるため、あるマージンをもって呼受付を行う必要が
ある。そのため、図9(a)の即時系通信における通信
チャネル数の変動のように最大通信チャネル数と使用チ
ャネル数との間に隙間が生じる。
つのチャネルが割り当てられるため、同時に多数のユー
ザが通信を要求する場合、非常に多くのチャネルが必要
となる。しかし、待時系通信では基地局・移動局間にチ
ャネルが専用に割り当てられるのではなく、複数の通信
でチャネルを多重利用することができるため、チャネル
を効率よく使用した通信が可能となる。しかし、移動通
信システムにおいて移動局がチャネルを多重利用して発
信する場合には、衝突が生じる。このため、衝突が生じ
ることを前提とする多くのマルチアクセス方式では、ト
ラヒックが高くなるにつれ、衝突頻度が高くなり、伝送
効率が劣化する。
25687号「CDMA移動通信システムにおけるマル
チアクセス方法ならびに移動局装置、基地局装置」で
は、待時系通信に対して、パケットの衝突の可能性を小
さくし、また、基地局がトラヒックを効果的に制御する
ことで、従来よりも効率的にCDMA移動通信システム
における待時系通信を行うことができるマルチアクセス
方法、および通信システム(基地局装置、移動局装置)
が示されている。ここでは、使用チャネルが許容される
最大通信チャネル数以下となるようにして、待ち合わせ
て送信を行うので、図9(b)の待時系通信における通
信チャネル数の変動のようにチャネルを効率的に使用す
ることができる。
kbps〜数Mbpsまでの幅広い伝送レートで信号を
高品質に伝送できる柔軟なネットワークの構築が望まれ
ているため、即時系通信と待時系通信を同時にサービス
することが非常に重要である。
通信について述べられている特願平8−158480号
「移動通信の呼受付制御方法」、および待時系通信につ
いて述べられている特願平7−325687号「CDM
A移動通信システムにおけるマルチアクセス方法ならび
に移動局装置、基地局装置」をそのまま同一帯域に即時
系通信と待時系通信が混在するシステムに適用した場
合、予め即時系通信と待時系通信にチャネルを分離し
て、独立に制御を行うことになる。このとき、即時系通
信ではトラヒックを制御しないので、チャネル全体の使
用効率が低下するという実用上好ましくない重大な問題
が生じる。
その目的とするところは、即時系通信と待時系通信が同
一帯域に混在する移動通信システムにおいてチャネルを
分離することなく、即時系通信のトラヒック量に応じて
待時系通信のトラヒックを制御して、トラヒックの変動
に柔軟に対処でき、チャネル使用効率を向上しうる移動
通信システムのトラヒック制御方法を提供することにあ
る。
め、請求項1記載の本発明は、基地局および該基地局と
符号分割多元接続により通信を行う複数の移動局により
構成され、同一帯域に即時系通信と待時系通信が混在す
る移動通信システムにおいて、前記待時系通信に対する
送信タイミングを制御する移動通信システムのトラヒッ
ク制御方法であって、前記基地局は、前記同一帯域にお
いて使用可能なチャネル数の限界値以下の所定のしきい
値を設けており、前記基地局が、各スロットで、前記即
時系通信において現在使用中のチャネル数と前記待時系
通信において現在使用中のチャネル数とを足し合わせた
現在使用中のチャネル数の総量を監視する工程と、前記
現在使用中のチャネル数の総量が、前記所定のしきい値
以下であったとき、前記基地局が、前記現在使用中のチ
ャネル数の総量と前記所定のしきい値との差分に基づい
て、次のスロットで前記待時系通信の送信を許可する移
動局を選択する工程と、前記基地局が、選択した前記移
動局に対して、次のスロットで前記待時系通信の送信を
許可することを通知するための送信許可信号を送信する
工程と、前記送信許可信号を受信した前記移動局が、前
記次のスロットで前記待時系通信の送信を行う工程とを
具備することを要旨とする。
よび該基地局と符号分割多元接続により通信を行う複数
の移動局により構成され、同一帯域に即時系通信と待時
系通信が混在する移動通信システムにおいて、前記待時
系通信に対する送信タイミングを制御する移動通信シス
テムのトラヒック制御方法であって、前記基地局は、前
記同一帯域において許容可能な干渉量の限界値以下の所
定のしきい値を設けており、前記基地局が、各スロット
で、前記即時系通信における干渉量と前記待時系通信に
おける干渉量とを足し合わせた干渉量の総量を監視する
工程と、前記干渉量の総量が、前記所定のしきい値以下
であったとき、前記基地局が、前記干渉量の総量と前記
所定のしきい値との差分に基づいて、次のスロットで前
記待時系通信の送信を許可する移動局を選択する工程
と、前記基地局が、選択した前記移動局に対して、次の
スロットで前記待時系通信の送信を許可することを通知
するための送信許可信号を送信する工程と、前記送信許
可信号を受信した前記移動局が、前記次のスロットで前
記待時系通信の送信を行う工程とを具備することを要旨
とする。
ても柔軟に対処でき、チャネル使用効率を向上すること
ができる。
の形態について説明する。
ック制御方法が適用されるCDMA移動通信システムの
構成を示す図である。同図に示す移動通信システムは、
複数の基地局11および複数の移動局13により構成さ
れ、該移動局13は1つまたは複数の拡散符号で変調を
行うCDMA方式を用いて基地局11と接続し、通信を
行うようになっている。
と通信を行うための送受信機21、ユーザ情報の送信お
よび受信を行うベースバンド信号処理部23、および該
基地局において現在通信を行っている移動局によって使
用されている無線チャネル、干渉の総量等のトラヒック
量を測定して管理するトラヒック制御部25から構成さ
れ、待時系通信を行っている移動局13に対して、その
送信タイミングを指示する送信指定信号を送信するよう
になっている。
基地局と通信を行うための送受信機31、ユーザ情報の
送信および受信を行うベースバンド信号処理部33、お
よび送信するメッセージをスロットに分割し、基地局1
1からの送信許可の通知に従ってスロットの管理を行う
送信制御部35から構成され、待時系通信を行っている
移動局13は発生したメッセージをスロットに分割し、
基地局11からの送信許可の通知に従って、分割したス
ロット単位で待時系通信のトラヒックの送信制御を行
う。
ートを参照して、一実施形態のトラヒック制御方法の処
理手順を説明する。図4において、基地局はトラヒック
制御部25で測定したトラヒック量、および送信許可の
ために予め定められたしきい値をメモリから読み出し、
トラヒック量としきい値とを比較し(ステップS1
1)、トラヒック量がしきい値より大きい場合は、しき
い値以下となるまで通信中の移動局からのトラヒック量
を監視する。一方、トラヒック量がしきい値以下である
場合には、送信許可と判定し、トラヒック量としきい値
との差分から、送信を許可するユーザ数を算出し(ステ
ップS13)、送信を許可する移動局として算出したユ
ーザ数分だけの移動局を選択する(ステップS15)。
そして、これらの移動局に対して送信許可を通知する
(ステップS17)。
の処理手順では、図4の基地局動作のフローチャートに
おいて、基地局11のトラヒック制御部25で測定する
トラヒック量を待時系通信と即時系通信のトラヒックの
総量とし、これをメモリから読み出したしきい値と比較
し、トラヒックの総量がしきい値より大きい場合は、し
きい値以下となるまで通信中の即時系通信と待時系通信
の移動局からのトラヒック量を監視する。一方、トラヒ
ックの総量がしきい値以下である場合は、送信許可と判
定し、トラヒック量としきい値の差分から、送信を許可
するユーザ数を算出し、送信を許可する待時系通信の移
動局として算出したユーザ数分だけの移動局を選択す
る。そして、これらの待時系通信を行う移動局に対して
送信許可を通知する。
する場合のトラヒック制御の動作例を参照して、他の実
施形態のトラヒック制御方法を説明する。基地局は1ス
ロット前の即時系通信のトラヒックと待時系通信のトラ
ヒックを足し合わせたものをトラヒックの総量Iall と
し、これを図5の破線で表されているしきい値Ithと比
較する。トラヒックの総量がしきい値以下の場合は、差
分Δ=Ith−Iall を現時点で送信を許可することので
きるトラヒック量として、待時系通信を行っている移動
局に対して、送信許可を通知する。一方、トラヒックの
総量がしきい値以上の場合は、待時系通信に対する送信
許可を行わない。また、送信を許可した結果、トラヒッ
クの総量が図5のトラヒックの限界値を超えた場合は通
信品質が劣化する。以上のように、即時系通信のトラヒ
ックとトラヒックの限界値の間にしきい値を設け、待時
系のトラヒックがこのしきい値に達するまで、待時系通
信に対して送信許可を通知する。
参照して、別の実施形態のトラヒック制御方法の処理手
順を説明する。図6において、基地局は現在通信中の無
線チャネル数、および送信許可のために予め定められた
しきい値である最大同時通信チャネル数をメモリから読
み出し、現在通信中の無線チャネル数と最大同時通信チ
ャネル数を比較し(ステップS21)、現在通信中のチ
ャネル数が最大同時通信チャネル数より大きい場合は、
最大同時通信チャネル数以下となるまで無線チャネル数
を監視する。一方、通信中のチャネル数が最大同時通信
チャネル数以下である場合には、最大同時通信チャネル
数と通信中チャネル数の差分から、送信を許可するユー
ザ数を算出し(ステップS23)、送信を許可する移動
局として算出したユーザ数分だけの移動局を選択する
(ステップS25)。そして、これらの移動局に対して
送信許可信号を送信する(ステップS27)。
参照して、更に他の実施形態のトラヒック制御方法の処
理手順を説明する。図7において、基地局11はトラヒ
ック制御部25で測定した干渉量、および送信許可のた
めに予め定められたしきい値である干渉しきい値をメモ
リから読み出して、両者を比較し、干渉量が干渉しきい
値より大きい場合は、干渉しきい値以下となるまで無線
チャネル数を監視する。一方、干渉量が干渉しきい値以
下である場合には、干渉しきい値と干渉量の差分から、
送信を許可するユーザ数を算出し(ステップS33)、
送信を許可する移動局として算出したユーザ数分だけの
移動局を選択する(ステップS35)。そして、これら
の移動局に対して送信許可信号を送信する(ステップS
37)。
参照して、更に別の実施形態の送信制御方法の処理手順
を説明する。図8において、移動局は送信するメッセー
ジが発生すると、送信制御部35でメッセージを予め定
められたスロットサイズに分割する(ステップS41,
S43)。ここで、メッセージを分割した結果、送信す
べきスロット数はNスロットであると仮定する。移動局
は基地局より送信指定信号を受信すると、分割したメッ
セージをスロット単位で基地局に対して送信し(ステッ
プS45,S47)、送信すべきスロット数Nを−1す
る(ステップS49)。送信すべきスロット数が残って
いる場合は、基地局より送信指定信号を受信するまで待
機する。一方、送信すべきスロット数が0となった場合
は、次のメッセージが発生するまでそのまま待機する
(ステップS51)。
トラヒック制御できない他セル干渉や即時系通信のトラ
ヒックに応じて待時系通信を行っている移動局の送信タ
イミングを制御でき、即時系通信と待時系通信が混在し
た場合でも、サービス品質を満足した上で、トラヒック
の変動に対しても柔軟に対処でき、チャネル使用効率を
向上することができる。
ッセージをスロットに分割し、基地局から送信許可信号
を受信したとき、分割したスロット単位でトラヒック制
御を行うので、チャネルの小さな空き間隔でも待時系通
信を行っている移動局の送信を行うことができ、チャネ
ルの使用効率を向上することができる。
が適用されるCDMA移動通信システムの構成を示す図
である。
基地局の構成を示すブロック図である。
移動局の構成を示すブロック図である。
すフローチャートである。
時系通信が混在する場合のトラヒック制御の動作を示す
フローチャートである。
示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
動例を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 基地局および該基地局と符号分割多元接
続により通信を行う複数の移動局により構成され、同一
帯域に即時系通信と待時系通信が混在する移動通信シス
テムにおいて、前記待時系通信に対する送信タイミング
を制御する移動通信システムのトラヒック制御方法であ
って、 前記基地局は、前記同一帯域において使用可能なチャネ
ル数の限界値以下の所定のしきい値を設けており、 前記基地局が、各スロットで、前記即時系通信において
現在使用中のチャネル数と前記待時系通信において現在
使用中のチャネル数とを足し合わせた現在使用中のチャ
ネル数の総量を監視する工程と、 前記現在使用中のチャネル数の総量が、前記所定のしき
い値以下であったとき、前記基地局が、前記現在使用中
のチャネル数の総量と前記所定のしきい値との差分に基
づいて、次のスロットで前記待時系通信の送信を許可す
る移動局を選択する工程と、 前記基地局が、選択した前記移動局に対して、次のスロ
ットで前記待時系通信の送信を許可することを通知する
ための送信許可信号を送信する工程と、 前記送信許可信号を受信した前記移動局が、前記次のス
ロットで前記待時系通信の送信を行う工程とを具備する
ことを特徴とする移動通信システムのトラヒック制御方
法。 - 【請求項2】 基地局および該基地局と符号分割多元接
続により通信を行う複数の移動局により構成され、同一
帯域に即時系通信と待時系通信が混在する移動通信シス
テムにおいて、前記待時系通信に対する送信タイミング
を制御する移動通信システムのトラヒック制御方法であ
って、 前記基地局は、前記同一帯域において許容可能な干渉量
の限界値以下の所定のしきい値を設けており、 前記基地局が、各スロットで、前記即時系通信における
干渉量と前記待時系通信における干渉量とを足し合わせ
た干渉量の総量を監視する工程と、 前記干渉量の総量が、前記所定のしきい値以下であった
とき、前記基地局が、前記干渉量の総量と前記所定のし
きい値との差分に基づいて、次のスロットで前記待時系
通信の送信を許可する移動局を選択する工程と、 前記基地局が、選択した前記移動局に対して、次のスロ
ットで前記待時系通信の送信を許可することを通知する
ための送信許可信号を送信する工程と、 前記送信許可信号を受信した前記移動局が、前記次のス
ロットで前記待時系通信の送信を行う工程とを具備する
ことを特徴とする移動通信システムのトラヒック制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14035097A JP3361722B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 移動通信システムのトラヒック制御方法 |
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---|---|---|---|
JP14035097A JP3361722B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 移動通信システムのトラヒック制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10336734A JPH10336734A (ja) | 1998-12-18 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14035097A Expired - Fee Related JP3361722B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 移動通信システムのトラヒック制御方法 |
Country Status (1)
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-
1997
- 1997-05-29 JP JP14035097A patent/JP3361722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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