JPH11298727A - デジタル画像の拡大縮小方法及び回路 - Google Patents

デジタル画像の拡大縮小方法及び回路

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JPH11298727A
JPH11298727A JP11014865A JP1486599A JPH11298727A JP H11298727 A JPH11298727 A JP H11298727A JP 11014865 A JP11014865 A JP 11014865A JP 1486599 A JP1486599 A JP 1486599A JP H11298727 A JPH11298727 A JP H11298727A
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JP11014865A
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Akihiro Yanai
明弘 柳井
Ten Ko
天 江
Akiyoshi Hashizume
昭義 橋詰
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補間後のデジタル画像上のある範囲内におい
て画質を任意に調整すること、換言すれば変化させるこ
とが可能なデジタル画像の拡大縮小方法及び回路を提供
する。 【解決手段】 原画像を構成する各画素のデータに係数
を乗じて補間した補間画素のデータを生成するセレクタ
S11, S12, S21, S22、乗算器M11, M12, M21, M
22等で構成される演算部10と、原画像を構成する各画素
と補間画素との間の相対距離に応じて異なる係数が設定
されたテーブルを記憶したテーブルリストTLと、このテ
ーブルリストTLが記憶しているテーブルを任意に選択し
て演算部に与える制御端子CTとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル画像の拡大
縮小方法、即ちデジタルデータを表示する際に、デジタ
ル画像信号に補間処理を施して表示画面上でのライン数
及び画素数を増加させて原画像を拡大表示し、また表示
画面上でのライン数及び画素数を減少させて原画像を縮
小表示することにより、原画像を任意の倍率に拡大縮小
するための方法及びその回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル画像信号を拡大縮小する
場合には一般的に線形補間フィルタが利用されている。
従来の線形補間フィルタは、たとえば特開平5-207271号
公報に開示されているように、デジタル画像の拡大縮小
に伴って生じる新たな画素を、原画像の隣接する画素間
の直線近似により補間して生成していた。
【0003】図9はそのような従来の線形補間を説明す
るための模式図である。いまたとえば、原画像に○にて
示されている4個の画素 (以下、原画素と言う)が存在
しており、原画像の拡大縮小に伴って●にて示されてい
る位置に新たな画素 (以下、補間画素という)を補間す
る必要が生じたとする。ここで、4個の原画素の値(デ
ータ)をS11, S12, S21, S22とし、補間画素の値(デー
タ)をSxy とすると、補間画素の値Sxy は4個の原画素
の値S11, S12, S21, S22を補間画素との間の相対距離で
重み付けした直線近似値になる。具体的には、補間画素
の値Sxy は下記式(1)で与えられる。
【0004】
【0005】但し、X1, X2はX方向の原画素間距離X0に
対する補間画素の相対距離を、Y1,Y2はY方向の原画素
間距離Y0に対する補間画素の相対距離をそれぞれ示して
おり、X0= X1+X2、Y0= Y1+Y2である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の単
純な線形補間の技術では、補間時の計算結果が補間画素
の隣接画素に対する相対距離に応じて常に一定になるた
め原画像信号の高周波成分が欠落して画像の鮮明度が低
下するという問題があった。このため、拡大縮小に伴う
補間後のデジタル画像の鮮明度の調整を行なうことが可
能な技術が求められていた。
【0007】このような事情から、たとえば特開平6-15
2938号公報に開示されているような、隣接画素間の差分
の絶対値と所定の閾値とを比較し、係数を変更するよう
にした技術が提案されている。
【0008】しかし、この特開平6-152938号公報に開示
されている技術においては、二段階の調整が可能なのみ
であり、たとえば原画像の状態に応じたより柔軟な調整
を行なうことは出来ない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、補間後のデジタル画像上のある範囲内にお
いて画質を任意に調整すること、換言すれば変化させる
ことが可能なデジタル画像の拡大縮小方法及び回路の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の如く、従来の単純
な線形補間においては前記式(1)により原画素の値か
ら補間画素の値を求めていた。しかし本発明において
は、下記式(2)により原画素の値から補間画素の値を
求める。
【0011】
【0012】ここで、”Table[ ] ”は係数を格納する
配列(係数テーブル)の開始アドレスを示しており、X,
Yの有効ビット数に応じて異なるデータ及びサイズに対
応している。
【0013】式(2)に示されている処理を行なうこと
により、補間結果のデジタル画像のフィルタ特性を柔軟
に調整することが可能になる。
【0014】以上が本発明の基本的な考え方であるが、
更に係数テーブルを複数配列したテーブルリスト(Table
List) を用意し、補間画素の隣接4画素の値の差分絶対
値総和dに応じたテーブルを予め複数テーブルリストに
保持させておき、それらの内から適宜のテーブルを選択
して使用するようにする。この場合、補間画素の隣接4
画素の値の差分絶対値総和dに応じて異なる補間係数が
自動的に選択されて使用されるため、補間結果のデジタ
ル画像のフィルタ特性をより柔軟に且つ自動的に調整す
ることが可能になる。なお、差分絶対値総和dは下記式
(3)にて求められる。
【0015】
【0016】ここで、差分絶対値総和dとテーブルリス
トに含まれるテーブルの数nとから、下記式(4)によ
り”Table ”を選択し、選択されたテーブルに従って補
間画素の値Sxy を前述の式(2)により求める。
【0017】Table = TableList[d/n] …(4)
【0018】以上が本発明のデジタル画像の拡大縮小方
法による補間処理の原理であるが、本発明のデジタル画
像の拡大縮小方法及び回路は以下のような特徴を有す
る。
【0019】本発明は、原画像を構成する各画素のデー
タに係数を乗じて補間した補間画素のデータを生成する
ことにより、原画像を拡大縮小するデジタル画像の拡大
縮小方法であって、前記係数として線形補間とは異なる
結果となる任意の値を任意の時点で設定することを特徴
とする。
【0020】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小方法では、線形補間とは異なる任意の結果を画像の任
意の部分で得ることが可能になる。
【0021】また本発明は、原画像を構成する各画素の
データに係数を乗じて補間した補間画素のデータを生成
することにより、原画像を拡大縮小するデジタル画像の
拡大縮小方法であって、前記係数が設定された複数のテ
ーブルを予め用意し、これらの複数のテーブルのいずれ
かを任意の時点で選択して各補間画素のデータを生成す
ることを特徴とする。
【0022】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小方法では、予め用意されている複数のテーブルの内の
いずれかが任意の時点で選択されて各補間画素のデータ
が生成されるため、常時最適な係数のテーブルを選択し
て補間画素のデータを生成することが可能になる。
【0023】また本発明は、原画像を構成する各画素の
データに係数を乗じて補間した補間画素のデータを生成
することにより、原画像を拡大縮小するデジタル画像の
拡大縮小方法であって、原画像を構成する各画素と補間
画素との間の相対距離に応じた係数がそれぞれ設定され
た複数のテーブルを用意し、いずれかのテーブルを任意
の時点で選択して前記補間画素のデータを生成すること
を特徴とする。
【0024】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小方法では、画像の任意の部分で原画像を構成する各画
素と補間画素との間の相対距離に応じた係数により補間
画素が生成されるため、高周波成分を損なうこと無しに
画像の拡大縮小が行なわれる。
【0025】更に本発明は、原画像を構成する各画素の
データに係数を乗じて補間した補間画素のデータを生成
することにより、原画像を拡大縮小するデジタル画像の
拡大縮小方法であって、原画像を構成する各画素と補間
画素との間の相対距離に応じた係数がそれぞれ設定され
た複数のテーブルを用意し、補間画素に隣接する原画像
を構成する各画素のデータ間の差分絶対値総和を求め、
求められた差分絶対値総和に応じて前記複数のテーブル
のいずれかを選択して前記補間画素のデータを生成する
ことを特徴とする。
【0026】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小方法では、補間画素に隣接する原画像を構成する各画
素のデータ間の差分絶対値総和に応じて選択されたテー
ブルの内容に従って、原画像を構成する各画素と補間画
素との間の相対距離に応じた係数により補間画素が生成
されるため、高周波成分を損なうこと無しにより適切に
自動的に画像の拡大縮小が行なわれる。
【0027】また本発明は、複数の入力端子及び複数の
回路を有する装置に、原画像を構成する各画素のデータ
に係数を乗じて補間した補間画素のデータを生成させる
ことにより、原画像を拡大縮小させるデジタル画像の拡
大縮小方法であって、前記原画像を第1の入力端子から
入力させ、前記第1の入力端子から入力された原画像の
拡大または縮小処理の基準として使用される隣接データ
を第1の回路に決定させ、拡大または縮小率を第2の入
力端子から入力させ、前記第2の入力端子から入力され
た拡大または縮小率に応じて少なくとも一つの画像処理
パラメータを第2の回路に用意させ、複数の係数テーブ
ルを第3の回路に予め保持させておき、前記複数の係数
テーブルの内の一つを選択するための指示を第3の入力
端子から入力させ、前記第1、第2及び第3の回路の出
力を統合することにより原画像を拡大または縮小した画
像データを第4の回路に生成させることを特徴とする。
【0028】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小方法では、原画像が第1の入力端子から入力され、こ
の第1の入力端子から入力された原画像の拡大または縮
小処理の基準として使用される隣接データを第1の回路
が決定し、拡大または縮小率が第2の入力端子から入力
され、この第2の入力端子から入力された拡大または縮
小率に応じて少なくとも一つの画像処理パラメータを第
2の回路が用意しておき、複数の係数テーブルを第3の
回路が予め保持しており、これらの複数の係数テーブル
の内の一つを選択するための指示が第3の入力端子から
入力され、第1、第2及び第3の回路の出力を第4の回
路が統合して原画像を拡大または縮小した画像データを
生成する。これにより、原画像を単純に拡大または縮小
するのではなく、画像の鮮明度及び明るさを任意に調整
して拡大または縮小した画像データが得られる。
【0029】また更に本発明は、原画像を構成する各画
素を補間する補間画素を生成することにより原画像を拡
大縮小するデジタル画像の拡大縮小回路であって、原画
像を構成する各画素のデータに係数を乗じて補間した補
間画素のデータを生成する演算部と、任意の係数を任意
の時点で前記演算部に与える係数設定部とを備えたこと
を特徴とする。
【0030】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小回路では、画像の任意の部分で任意の係数を設定して
補間画素を生成させることが可能になる。
【0031】また本発明は、原画像を構成する各画素を
補間する補間画素を生成することにより原画像を拡大縮
小するデジタル画像の拡大縮小回路であって、原画像を
構成する各画素のデータに係数を乗じて補間した補間画
素のデータを生成する演算部と、原画像を構成する各画
素と補間画素との間の相対距離に応じた係数が設定され
たテーブルを記憶した記憶部と、該記憶部が記憶してい
るテーブルを任意の時点で選択して前記演算部に与える
選択部とを備えたことを特徴とする。
【0032】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小回路では、画像の任意の部分で原画像を構成する各画
素と補間画素との間の相対距離に応じた係数により補間
画素が生成されるため、高周波成分を損なうこと無しに
画像の拡大縮小が行なわれる。
【0033】また本発明は、原画像を構成する各画素を
補間する補間画素を生成することにより原画像を拡大縮
小するデジタル画像の拡大縮小回路であって、原画像を
構成する各画素のデータに係数を乗じて補間した補間画
素のデータを生成する演算部と、前記係数が予め設定さ
れた複数のテーブルを記憶した記憶部と、該記憶部が記
憶している複数のテーブルのいずれかを任意の時点で選
択して前記演算部に与える選択部とを備えたことを特徴
とする。
【0034】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小回路では、予め用意されている複数のテーブルの内の
いずれかが任意の時点で選択されて各補間画素のデータ
が生成されるため、常時最適な係数のテーブルを選択し
て補間画素のデータを生成することが可能になる。
【0035】更に本発明は、原画像を構成する各画素を
補間する補間画素を生成することにより原画像を拡大縮
小するデジタル画像の拡大縮小回路であって、原画像を
構成する各画素のデータに係数を乗じて補間した補間画
素のデータを生成する演算部と、原画像を構成する各画
素と補間画素との間の相対距離に応じた係数が設定され
た複数のテーブルを記憶した記憶部と、補間画素に隣接
する原画像を構成する各画素間の差分絶対値総和を求め
る差分絶対値総和演算部と、該差分絶対値総和演算部に
よる演算結果に従って、前記記憶部が記憶しているテー
ブルを選択して前記演算部に与える選択部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0036】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小回路では、補間画素に隣接する原画像を構成する各画
素のデータ間の差分絶対値総和に応じて選択されたテー
ブルの内容に従って、原画像を構成する各画素と補間画
素との間の相対距離に応じた係数により補間画素が生成
されるため、高周波成分を損なうこと無しにより適切に
自動的に画像の拡大縮小が行なわれる。
【0037】また本発明は、原画像を構成する各画素を
補間する補間画素を生成することにより原画像を拡大縮
小するデジタル画像の拡大縮小回路であって、前記原画
像データを入力するための第1の入力端子と、前記原画
像の拡大または縮小処理の基準として使用される隣接デ
ータを決定するための第1の回路と、拡大または縮小率
を入力するための第2の入力端子と、該第2の入力端子
に入力された拡大または縮小率に応じて少なくとも一つ
の画像処理パラメータを用意する第2の回路と、複数の
係数テーブルを保持する第3の回路と、前記複数の係数
テーブルの内の一つを選択するための第3の入力端子
と、前記第1、第2及び第3の回路の出力を統合するこ
とにより原画像を拡大または縮小した画像データを生成
する第4の回路とを備えたことを特徴とする。
【0038】このような本発明のデジタル画像の拡大縮
小回路では、原画像が第1の入力端子から入力され、こ
の第1の入力端子から入力された原画像の拡大または縮
小処理の基準として使用される隣接データを第1の回路
が決定し、拡大または縮小率が第2の入力端子から入力
され、この第2の入力端子から入力された拡大または縮
小率に応じて少なくとも一つの画像処理パラメータを第
2の回路が用意しておき、複数の係数テーブルを第3の
回路が予め保持しており、これらの複数の係数テーブル
の内の一つを選択するための指示が第3の入力端子から
入力され、第1、第2及び第3の回路の出力を第4の回
路が統合して原画像を拡大または縮小した画像データを
生成する。これにより、原画像を単純に拡大または縮小
するのではなく、画像の鮮明度及び明るさを任意に調整
して拡大または縮小した画像データが得られる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。なお、以下の実施の形態
においては、補間画素は4個の隣接画素に基づいて生成
されるものとする。また、拡大時と縮小時とでは補間画
素の座標(X1, X2, Y1, Y2)を求める処理が異なるが、
補間画素の座標が求まればそれに対する補間処理は拡大
時も縮小時も同様である。
【0040】図1は本発明に係るデジタル画像の拡大縮
小回路の第1の実施の形態の構成例を示すブロック図で
ある。
【0041】図1において、処理対象のデジタル画像信
号は入力端子ITからシリアルに入力される。この入力端
子ITからの入力信号INは隣接画素選択回路20に与えられ
て処理対象となる4画素が選択され、各画素に対応する
データが各画素の位置に対応する時間だけそれぞれ遅延
された後にラッチL11, L12, L21, L22に入力される。こ
こでは、前述の図9に示されている如く、補間画素の隣
接4画素を対象として処理する場合について説明するた
め、ラッチL11, L12, L21, L22にはそれらの画素の値の
みを示している。これらの4画素分の信号はそれぞれ乗
算器M11, M12,M21, M22に入力される。
【0042】なお、隣接画素選択回路20には補間画素座
標演算部30から補間画素の隣接画素を特定するためのデ
ータが与えられる。補間画素座標演算部30は、倍率入力
端子MTから入力される倍率信号MSに応じて、図2の模式
図に示されているような補間画素の座標”aX0 +X1”及
び”bY0 +Y1”を演算し、隣接画素の座標を示すデータ
として”aX0 ”及び”bY0 ”を隣接画素選択回路20へ出
力すると共に、補間画素の座標を示すデータとして”X
1”、”Y1”及びこれらから”X2”、”Y2”を求め(X1,
X2, Y1, Y2を相対距離と言い、前述の如く、X0=X1+X
2=1, Y0=Y1+Y2=1である) 、セレクタS11, S12, S
21, S22へ出力する。
【0043】ここで、補間画素座標演算部30から隣接画
素選択回路20に与えられるデータ”aX0 ”及び”bY0 ”
は1個の原画素の座標を示すデータであるので、隣接画
素選択回路20はこのデータを起点として他の3個の画素
の座標を求める。
【0044】一方、テーブルリストTLにはたとえば図3
の模式図に示されているような、相対距離に応じて係数
が設定されている複数のテーブルが格納されている。一
例として、図3(a) に示されているテーブルは鮮明度を
高くするための係数を与えるためのテーブルであり、図
3(b) に示されているテーブルは鮮明度を低くするため
の係数を与えるためのテーブルであり、補間精度及び係
数精度が共に3ビットの場合を示している。具体的に
は、原画素の間隔(相対距離)を3ビット、即ち8段階
で表わし、この相対距離に応じて係数の値も3ビット、
即ち8段階で表わしている。
【0045】図3(a) に示されているテーブルでは、原
則的には補間画素と隣接画素との間の距離X1, X2, Y1,
Y2それぞれにほぼ正比例して”0”から”7”までの範
囲で係数値も大きくしているが、X1, X2, Y1, Y2それぞ
れが小さい部分では係数もより小さく、また逆にX1, X
2, Y1, Y2が大きい部分では係数もより大きくすること
により、鮮明度を向上させるようにしてある。
【0046】一方、図3(b) に示されているテーブルで
は、原則的には補間画素と隣接画素との間の距離X1, X
2, Y1, Y2それぞれにほぼ正比例して”2”から”5”
までの範囲で係数値も大きくしているが、X1, X2, Y1,
Y2それぞれが小さい部分では係数をあまり小さくはぜ
ず、また逆にX1, X2, Y1, Y2が大きい部分では係数をあ
まり大きくはしないようにして、鮮明度を低下させるよ
うにしてある。
【0047】なお、図3(c) 及び図3(d) に示されてい
るようなテーブルを使用することも可能である。これら
のテーブルでは、補間精度は上述の図3(a) 及び図3
(b) に示されている各テーブルと同様に共に3ビットで
あるが、係数精度は4ビットになっている。このような
図3(c) 及び図3(d) に示されているテーブルでは、係
数を4ビットにすること、即ち16段階で表わすことよ
り、図3(a) 及び図3(b)に示されているテーブルに比
して、より精細な補間が可能になる。
【0048】更に、これらの図3(c) 及び図3(d) に示
されているテーブルでは、係数を−(マイナス)方向へ
も拡張してある。たとえば、図3(c) に示されているテ
ーブルでは、原則的には補間画素と隣接画素との間の距
離X1, X2, Y1, Y2それぞれにほぼ正比例して”-1”か
ら”16”までの範囲で係数値も大きくしている。このよ
うに係数を−(マイナス) 方向へ拡張することにより、
鮮明度を向上させるようにしてある。
【0049】また更に、図3(d) に示されているテーブ
ルでは、原則的には補間画素と隣接画素との間の距離X
1, X2, Y1, Y2それぞれにほぼ正比例して”-1”から”1
6”までの範囲で係数値も大きくしているが、X1, X2, Y
1, Y2それぞれが小さい部分では係数もより小さくする
ことにより、より一層鮮明度を向上させるようにしてあ
る。
【0050】これらの図3(a) 及び図3(b) 、または図
3(c) 及び図3(d) に示されているテーブルはテーブル
リストTLの係数設定部として機能する制御端子CTへの制
御信号CSの入力により選択可能になっている。即ち、実
現したい鮮明度を指示する制御信号CSの制御端子CTへの
入力によりテーブルリストTLの内の一つのテーブルが選
択されてその内容が各乗算器M11, M12, M21, M22に対応
して設けられているセレクタSE11, SE12, SE21, SE22へ
出力される。
【0051】各セレクタSE11, SE12, SE21, SE22には補
間画素座標演算部30の出力が与えられている。補間画素
座標演算部30は、倍率入力端子MTから入力される倍率信
号MSに応じたX1, X2, Y1, Y2を保持すると共に、前述の
各セレクタSE11, SE12, SE21, SE22へ出力している。各
セレクタSE11, SE12, SE21, SE22では、この補間画素座
標演算部30から出力されているX1, X2, Y1, Y2の内の、
S11 が入力されているセレクタSE11ではX2とY2とに対応
するテーブルの係数を、S12 が入力されているセレクタ
SE12ではX1とY2とに対応するテーブルの係数を、S21 が
入力されているセレクタSE21ではX2とY1とに対応するテ
ーブルの係数を、S22 が入力されているセレクタSE22で
はX1とY1とに対応するテーブルの係数をそれぞれ乗算器
M11, M12, M21, M22に入力する。
【0052】各乗算器M11, M12, M21, M22の出力は加算
器Aに入力されて加算され、出力端子OTから補間画素の
データとして出力される。なお、セレクタS11, S12, S2
1, S22及び乗算器M11, M12, M21, M22等で演算部10を構
成する。
【0053】ところで、加算器Aと出力端子OTとの間に
は飽和演算回路11が設けられている。この飽和演算回路
11は、たとえば前述の図3(c) または図3(d) に示され
ているテーブルに含まれているような−(マイナス)方
向にまで拡張した係数が使用された場合に、出力端子OT
から出力される出力値、即ち補間画素のデータがそれを
表示するモニタの表示可能な階調レベルの範囲を逸脱す
る可能性があるため、適宜の範囲に出力値を丸めて出力
する。
【0054】次に、上述のような構成の本発明のデジタ
ル画像の拡大縮小回路の動作について説明する。
【0055】まず最初に倍率入力端子MTに倍率信号MSが
入力されてX1, X2, Y1, Y2が決定されて補間画素座標演
算部30に保持されると共に、各セレクタSE11, SE12, SE
21,SE22へ出力される。また同時に制御端子CTには補間
後の画像の鮮明度を指示する制御信号CSが入力されてテ
ーブルリストTLが保持している複数のテーブルの内の対
応する一つのテーブルが選択され、その内容が各セレク
タSE11, SE12, SE21,SE22へ出力される。各セレクタSE1
1, SE12, SE21, SE22では、補間画素座標演算部30から
与えられているX1, X2, Y1, Y2の値に対応した係数値を
テーブルリストTLから出力されているテーブルの係数値
から得て各乗算器M11, M12, M21, M22に与える。
【0056】具体的には、セレクタSE11ではテーブルリ
ストTLから出力されているテーブルの係数値の内から補
間画素座標演算部30から出力されているX2, Y2に対応す
る係数値を選択して乗算器M11 に与える。セレクタSE12
ではテーブルリストTLから出力されているテーブルの係
数値の内から補間画素座標演算部30から出力されている
X1, Y2に対応する係数値を選択して乗算器M12 に与え
る。セレクタSE21ではテーブルリストTLから出力されて
いるテーブルの係数値の内から補間画素座標演算部30か
ら出力されているX2, Y1に対応する係数値を選択して乗
算器M21 に与える。セレクタSE22ではテーブルリストTL
から出力されているテーブルの係数値の内から補間画素
座標演算部30から出力されているX1, Y1に対応する係数
値を選択して乗算器M22 に与える。
【0057】一方、入力端子ITにはデジタル画像信号が
シリアルに入力され、隣接画素選択回路20により処理対
象となる4画素が適宜に遅延されて出力され、各画素単
位でデータがラッチL11, L12, L21, L22にラッチされ
る。これらのラッチL11, L12,L21, L22にラッチされた
データS11, S12, S21, S22はそれぞれ乗算器M11, M12,M
21, M22へ出力される。
【0058】各乗算器M11, M12, M21, M22はそれぞれセ
レクタSE11, SE12, SE21, SE22から与えられる二つの係
数値とラッチL11, L12, L21, L22から与えられる画素の
データS11, S12, S21, S22とを乗算することにより、乗
算器M11 は前述の式(2)の” S11*Table[X2] *Tabl
e[Y2] ”に、乗算器M12 は” S12*Table[X1] *Table
[Y2] ”に、乗算器M21 は” S21*Table[X2] *Table[Y
1] ”に、乗算器M22 は” S22*Table[X1] *Table[Y1]
”にそれぞれ対応する計算を行なって結果のデータを
出力する。
【0059】そして、これらの乗算器M11, M12, M21, M
22の出力が加算器Aに与えられて加算され、その結果の
出力OUT が出力端子OTから出力される。この出力端子OT
からの出力が前述の式(2)に相当するデータ、即ち補
間画素のデータSxy になる。従って、制御端子CTへの制
御信号CSの入力を行なうかまたは行なわないか、あるい
は制御信号CSを異なる信号に切り換えることにより、一
つの画像の任意の範囲において補間画素の鮮明度を調節
することが可能になる。
【0060】なお、前述の図3(c) または図3(d) に示
されているテーブルに含まれているような−(マイナ
ス)方向にまで拡張した係数が使用された場合には出力
端子OTから出力される出力値、即ち補間画素のデータが
それを表示するモニタの表示可能な階調レベルの範囲を
逸脱する可能性があるが、前述の如く加算器Aと出力端
子OTとの間に設けられている飽和演算回路11により適宜
の範囲に出力値が丸められて出力される。
【0061】次に、本発明のデジタル画像の拡大縮小回
路の第2の実施の形態について、その回路構成例を示す
図4のブロック図を参照して説明する。この第2の実施
の形態においては、テーブルリストTLからテーブルが選
択される際に隣接4画素の差分絶対値総和dにより自動
的にテーブルが選択される。
【0062】図4に示されている構成において前述の図
1の構成と異なる部分は、各ラッチL11, L12, L21, L22
の出力が各乗算器M11, M12, M21, M22に与えられている
他に、ラッチL11 の出力が加算器A1及びA2に、ラッチL1
2 の出力が加算器A2及びA3に、ラッチL21 の出力が加算
器A1及びA3に、ラッチL22 の出力が加算器A3及びA4にそ
れぞれ与えられていることである。
【0063】加算器A1はラッチL11 とL21 の出力から両
者の差分を、加算器A2はラッチL11とL12 の出力から両
者の差分を、加算器A3はラッチL12 とL22 の出力から両
者の差分を、加算器A4はラッチL21 とL22 の出力から両
者の差分をそれぞれ求めて絶対値回路(ABS)AB1, AB2, A
B3, AB4 へ出力する。絶対値回路AB1 は加算器A1の出力
の絶対値、即ち前述の式(3)の” ABS(S11, S12)”
を、絶対値回路AB2 は加算器A2の出力の絶対値、即ち前
述の式(3)の” ABS(S21, S22)”を、絶対値回路AB3
は加算器A3の出力の絶対値、即ち前述の式(3)の” A
BS(S11, S22)”を、絶対値回路AB4 は加算器A4の出力の
絶対値、即ち前述の式(3)の” ABS(S12, S22)”をそ
れぞれ出力する。
【0064】そして各絶対値回路AB1, AB2, AB3, AB4の
出力は加算器A5により加算されることにより、前述の式
(3)の計算が実行されてその結果、即ち隣接4画素の
差分絶対値総和dが求められて乗算器M1に入力される。
この乗算器M1にはテーブルリストTLからテーブルの総数
nが入力されており、従って”d/n”が計算されてテ
ーブルリストTLに与えられる。
【0065】テーブルリストTLでは、乗算器M1から与え
られた”d/n”に基づいて前述の式(4)の計算”Ta
ble = TableList[d/n] ”を行ない、この結果に従って
テーブルを選択して出力する。
【0066】図5はこのような第二の実施の形態におい
てテーブルリストTLに保持されるテーブルの例を示す模
式図である。この例では4個のテーブルが一組のテーブ
ルリストとして用意されており、上述の”d/n ”の値に
対応してTableList[0], [1],[2], [3] の内からいずれ
かのテーブルが選択される。この図5に示されているテ
ーブルリストTLの内容は、隣接画素間の輝度差が大きく
なるに伴って鮮明度が高くなるように設定されている。
従って、この第2の実施の形態においては、差分絶対値
総和dに応じて自動的に補間画素の鮮明度を調節するこ
とが可能になる。
【0067】また、図5に示されているようなテーブル
リストのみならず、前述の図3(c)及び図3(d) に示さ
れているような、係数を−(マイナス)方向へ拡張した
テーブルを含むテーブルリストを使用してもよいことは
言うまでもなく、そのようなテーブルリストが使用され
た場合に備えて、図4のブロック図においても飽和演算
回路11が加算器Aと出力端子OTとの間に備えられてい
る。
【0068】なおこの第2の実施の形態においては、セ
レクタS11, S12, S21, S22及び乗算器M11, M12, M21, M
22等で演算部10を構成することは第1の実施の形態と同
様であるが、加算器A1, A2, A3, A4, A5, 絶対値回路AB
1, AB2, AB3, AB4により差分絶対値総和演算部40が構成
される。
【0069】ところで、上述のような本発明のデジタル
画像の拡大縮小方法はソフトウェアにより実現すること
も勿論可能である。その場合には、上述のような本発明
方法をコンピュータ用のプログラムコードとして記述し
たコンピュータプログラムをフレキシブルディスク(F
D)またはCD-ROM等の記録媒体に記録し、それをパーソ
ナルコンピュータにインストールすることにより実現可
能である。
【0070】図6はパーソナルコンピュータの外観を示
す模式図である。このパーソナルコンピュータには、上
述のような本発明のデジタル画像の拡大縮小方法をコン
ピュータプログラム化したプログラムPGが記録されたFD
215Mからその記録内容 (プログラムコード) を読み取る
ためのフレキシブルディスクドライブ215 及び/又は上
述のような処理プログラムPGが記録されたCD-ROM216Mか
らその記録内容 (プログラムコード) を読み取るための
CD-ROMドライブ216 が備えられている。
【0071】なお、参照符号201 は CRTディスプレイ等
の表示装置を、203 はマウス等のポインティングデバイ
スを、204 はキーボード等の入力装置を示している。
【0072】フレキシブルディスクドライブ215 により
FD215Mから読み取られたプログラムPGのコードまたはCD
-ROMドライブ216 によりCD-ROM216Mから読み取られたプ
ログラムPGのコードはたとえばハードディスクを利用し
た記憶装置209 にインストールされ、図示されていない
CPU により実行処理される。
【0073】なお、ここでは記録媒体としてはFD215M及
び/又はCD-ROM216Mを示したが、これらに限られること
はなく、適宜のドライブ (読み取り手段) と組み合わせ
ることにより、磁気テープ, 光磁気ディスク等の利用も
勿論可能である。
【0074】図7及び図8は記録媒体の一例としてのFD
215Mに記録されているプログラムPGの内容を示す模式図
であり、図7が前述の第1の実施の形態に、図8が前述
の第2の実施の形態にそれぞれ対応している。
【0075】図7に示されているFD215Mには、たとえば
ページメモリ等にデジタル画像信号が記憶されている場
合に、与えられた倍率に従って補間画素座標”aX0 +X
1”及び”bY0 +Y1”を演算するプログラムコードPC
1、”X1”及び”Y1”から”X2”及び”Y2”を演算する
プログラムコードPC2、”aX0 ”及び”bY0 ”から隣接
4画素の座標を演算するプログラムコードPC3、隣接画
素のデータX1, X2, Y1, Y2を読み込むプログラムコード
PC4、テーブルリストTLから指定されているテーブルの
内容を読み込むプログラムコードPC5、”Sxy = S11*
Table[X2] *Table[Y2] ”を演算するプログラムコード
PC6、”Sxy = Sxy+ S12*Table[X1] *Table[Y2] ”
を演算するプログラムコードPC7、”Sxy = Sxy+ S21
*Table[X2]*Table[Y1] ”を演算するプログラムコー
ドPC8、”Sxy = Sxy+ S22*Table[X1] *Table[Y1]
”を演算するプログラムコードPC9、”Sxy ”を出力
するプログラムコードPC10が記録されている。
【0076】図8に示されているFD215Mには、たとえば
ページメモリ等にデジタル画像信号が記憶されている場
合に、与えられた倍率に従って補間画素座標”aX0 +X
1”及び”bY0 +Y1”を演算するプログラムコードPC2
1、”X1”及び”Y1”から”X2”及び”Y2”を演算する
プログラムコードPC22、”aX0 ”及び”bY0 ”から隣接
4画素の座標を演算するプログラムコードPC23、隣接画
素のデータX1, X2, Y1, Y2を読み込むプログラムコード
PC24、差分絶対値総和dを演算するプログラムコードPC
25、”d/n”を演算するプログラムコードPC26、テー
ブルリストTLから”d/n”に対応するテーブルの内容
を読み込むプログラムコードPC27、”Sxy =S11*Table
[X2] *Table[Y2] ”を演算するプログラムコードPC2
8、”Sxy = Sxy+ S12*Table[X1] *Table[Y2] ”を
演算するプログラムコードPC29、”Sxy= Sxy+ S21*T
able[X2] *Table[Y1] ”を演算するプログラムコードP
C30、”Sxy = Sxy+ S22*Table[X1] *Table[Y1] ”
を演算するプログラムコードPC31、”Sxy ”を出力する
プログラムコードPC32が記録されている。
【0077】以上の図7及び図8に示されているような
コンピュータプログラムを記録した記録媒体(FD215M)
を図6に示されているようなパーソナルコンピュータに
インストールすることにより、本発明のデジタル画像の
拡大縮小方法をソフトウェアで実現することが可能にな
る。
【0078】
【発明の効果】以上に詳述したように本発明に係るデジ
タル画像の拡大縮小方法及び回路によれば、任意の係数
を設定して線形補間とは異なる補間画素を生成させて、
拡大縮小後の画像の鮮明度を任意に、且つ画像の任意の
位置で調整することが可能になる。
【0079】また本発明に係るデジタル画像の拡大縮小
方法及び回路によれば、予め用意されている複数のテー
ブルの内のいずれかが任意の時点で選択されて各補間画
素のデータが生成されるため、常時最適な係数のテーブ
ルを選択して補間画素のデータを生成することが可能に
なる。
【0080】また本発明に係るデジタル画像の拡大縮小
方法及び回路によれば、原画像を構成する各画素と補間
画素との間の相対距離に応じた係数により補間画素が生
成されるため、高周波成分を損なうこと無しに画像の拡
大縮小が行なわれ、拡大縮小後の画像の鮮明度を任意
に、且つ画像の任意の位置で調整することが可能にな
る。
【0081】更に本発明に係るデジタル画像の拡大縮小
方法及び回路によれば、補間画素に隣接する原画像を構
成する各画素のデータ間の差分絶対値総和に応じて選択
されたテーブルの内容に従って、原画像を構成する各画
素と補間画素との間の相対距離に応じた係数により補間
画素が生成されるため、高周波成分を損なうこと無しに
より適切に自動的に画像の拡大縮小が行なわれるので、
任意に設定した拡大縮小後の画像の鮮明度が自動的に実
現される。
【0082】また更に本発明に係るデジタル画像の拡大
縮小方法及び回路によれば、原画像が第1の入力端子か
ら入力され、この第1の入力端子から入力された原画像
の拡大または縮小処理の基準として使用される隣接デー
タを第1の回路が決定し、拡大または縮小率が第2の入
力端子から入力され、この第2の入力端子から入力され
た拡大または縮小率に応じて少なくとも一つの画像処理
パラメータを第2の回路が用意しておき、複数の係数テ
ーブルを第3の回路が予め保持しており、これらの複数
の係数テーブルの内の一つを選択するための指示が第3
の入力端子から入力され、第1、第2及び第3の回路の
出力を第4の回路が統合して原画像を拡大または縮小し
た画像データを生成する。これにより、原画像を単純に
拡大または縮小するのではなく、画像の鮮明度及び明る
さを任意に調整して拡大または縮小した画像データが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法を実
施するための回路の第1の実施の形態の構成例を示す模
式図である。
【図2】デジタル画像の拡大縮時における補間画素の座
標を示す模式図である。
【図3】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法を実
施するための回路の第1の実施の形態のテーブルリスト
に保持されているテーブルの一例を示す模式図である。
【図4】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法を実
施するための回路の第2の実施の形態の構成例を示す模
式図である。
【図5】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法を実
施するための回路の第2の実施の形態のテーブルリスト
に保持されているテーブルの一例を示す模式図である。
【図6】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法をソ
フトウェアで実現するために使用されるコンピュータの
模式図である。
【図7】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法の第
1の実施の形態をソフトウェアで実現するために使用さ
れるプログラムコードの内容を示す模式図である。
【図8】本発明に係るデジタル画像の拡大縮小方法の第
2の実施の形態をソフトウェアで実現するために使用さ
れるプログラムコードの内容を示す模式図である。
【図9】従来の一般的な線形補間の技術を説明するため
の模式図である。
【符号の説明】
L(L11, L12, L21, L22) ラッチ SE11, SE12, SE21, SE22 セレクタ TL テーブルリスト(第3の回路) IT 入力端子(第1の入力端子) MT 倍率入力端子(第2の入力端子) CT 制御端子(第3の入力端子) 10 演算部(第4の回路) 20 隣接画素選択回路(第1の回路) 30 補間画素座標演算部(第2の回路) 40 差分絶対値総和演算部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を構成する各画素のデータに係数
    を乗じて補間した補間画素のデータを生成することによ
    り、原画像を拡大縮小するデジタル画像の拡大縮小方法
    において、 前記係数として線形補間とは異なる結果となる任意の値
    を任意の時点で設定することを特徴とするデジタル画像
    の拡大縮小方法。
  2. 【請求項2】 原画像を構成する各画素のデータに係数
    を乗じて補間した補間画素のデータを生成することによ
    り、原画像を拡大縮小するデジタル画像の拡大縮小方法
    において、 前記係数が設定された複数のテーブルを予め用意し、こ
    れらの複数のテーブルのいずれかを任意の時点で選択し
    て各補間画素のデータを生成することを特徴とするデジ
    タル画像の拡大縮小方法。
  3. 【請求項3】 原画像を構成する各画素のデータに係数
    を乗じて補間した補間画素のデータを生成することによ
    り、原画像を拡大縮小するデジタル画像の拡大縮小方法
    において、 原画像を構成する各画素と補間画素との間の相対距離に
    応じた係数がそれぞれ設定された複数のテーブルを用意
    し、 いずれかのテーブルを任意の時点で選択して前記補間画
    素のデータを生成することを特徴とするデジタル画像の
    拡大縮小方法。
  4. 【請求項4】 原画像を構成する各画素のデータに係数
    を乗じて補間した補間画素のデータを生成することによ
    り、原画像を拡大縮小するデジタル画像の拡大縮小方法
    において、 原画像を構成する各画素と補間画素との間の相対距離に
    応じた係数がそれぞれ設定された複数のテーブルを用意
    し、 補間画素に隣接する原画像を構成する各画素のデータ間
    の差分絶対値総和を求め、 求められた差分絶対値総和に応じて前記複数のテーブル
    のいずれかを選択して前記補間画素のデータを生成する
    ことを特徴とするデジタル画像の拡大縮小方法。
  5. 【請求項5】 複数の入力端子及び複数の回路を有する
    装置に、原画像を構成する各画素のデータに係数を乗じ
    て補間した補間画素のデータを生成させることにより、
    原画像を拡大縮小させるデジタル画像の拡大縮小方法に
    おいて、 前記原画像を第1の入力端子から入力させ、 前記第1の入力端子から入力された原画像の拡大または
    縮小処理の基準として使用される隣接データを第1の回
    路に決定させ、 拡大または縮小率を第2の入力端子から入力させ、 前記第2の入力端子から入力された拡大または縮小率に
    応じて少なくとも一つの画像処理パラメータを第2の回
    路に用意させ、 複数の係数テーブルを第3の回路に予め保持させてお
    き、 前記複数の係数テーブルの内の一つを選択するための指
    示を第3の入力端子から入力させ、 前記第1、第2及び第3の回路の出力を統合することに
    より原画像を拡大または縮小した画像データを第4の回
    路に生成させることを特徴とするデジタル画像の拡大縮
    小方法。
  6. 【請求項6】 原画像を構成する各画素を補間する補間
    画素を生成することにより原画像を拡大縮小するデジタ
    ル画像の拡大縮小回路において、 原画像を構成する各画素のデータに係数を乗じて補間し
    た補間画素のデータを生成する演算部と、 任意の係数を任意の時点で前記演算部に与える係数設定
    部とを備えたことを特徴とするデジタル画像の拡大縮小
    回路。
  7. 【請求項7】 原画像を構成する各画素を補間する補間
    画素を生成することにより原画像を拡大縮小するデジタ
    ル画像の拡大縮小回路において、 原画像を構成する各画素のデータに係数を乗じて補間し
    た補間画素のデータを生成する演算部と、 原画像を構成する各画素と補間画素との間の相対距離に
    応じた係数が設定されたテーブルを記憶した記憶部と、 該記憶部が記憶しているテーブルを任意の時点で選択し
    て前記演算部に与える選択部とを備えたことを特徴とす
    るデジタル画像の拡大縮小回路。
  8. 【請求項8】 原画像を構成する各画素を補間する補間
    画素を生成することにより原画像を拡大縮小するデジタ
    ル画像の拡大縮小回路において、 原画像を構成する各画素のデータに係数を乗じて補間し
    た補間画素のデータを生成する演算部と、 前記係数が予め設定された複数のテーブルを記憶した記
    憶部と、 該記憶部が記憶している複数のテーブルのいずれかを任
    意の時点で選択して前記演算部に与える選択部とを備え
    たことを特徴とするデジタル画像の拡大縮小回路。
  9. 【請求項9】 原画像を構成する各画素を補間する補間
    画素を生成することにより原画像を拡大縮小するデジタ
    ル画像の拡大縮小回路において、 原画像を構成する各画素のデータに係数を乗じて補間し
    た補間画素のデータを生成する演算部と、 原画像を構成する各画素と補間画素との間の相対距離に
    応じた係数が設定された複数のテーブルを記憶した記憶
    部と、 補間画素に隣接する原画像を構成する各画素間の差分絶
    対値総和を求める差分絶対値総和演算部と、 該差分絶対値総和演算部による演算結果に従って、前記
    記憶部が記憶しているテーブルを選択して前記演算部に
    与える選択部とを備えたことを特徴とするデジタル画像
    の拡大縮小回路。
  10. 【請求項10】 原画像を構成する各画素を補間する補
    間画素を生成することにより原画像を拡大縮小するデジ
    タル画像の拡大縮小回路において、 前記原画像データを入力するための第1の入力端子と、 前記原画像の拡大または縮小処理の基準として使用され
    る隣接データを決定するための第1の回路と、 拡大または縮小率を入力するための第2の入力端子と、 該第2の入力端子に入力された拡大または縮小率に応じ
    て少なくとも一つの画像処理パラメータを用意する第2
    の回路と、 複数の係数テーブルを保持する第3の回路と、 前記複数の係数テーブルの内の一つを選択するための第
    3の入力端子と、 前記第1、第2及び第3の回路の出力を統合することに
    より原画像を拡大または縮小した画像データを生成する
    第4の回路とを備えたことを特徴とするデジタル画像の
    拡大縮小回路。
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