JPH11298093A - 二波長半導体レーザ装置 - Google Patents

二波長半導体レーザ装置

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JPH11298093A
JPH11298093A JP10105040A JP10504098A JPH11298093A JP H11298093 A JPH11298093 A JP H11298093A JP 10105040 A JP10105040 A JP 10105040A JP 10504098 A JP10504098 A JP 10504098A JP H11298093 A JPH11298093 A JP H11298093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrodes
heat sink
light emitting
semiconductor laser
solder
Prior art date
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Pending
Application number
JP10105040A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Iwamoto
岩本  隆
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11298093A publication Critical patent/JPH11298093A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートシンクによる放熱を効率的に行うこと
ができる二波長半導体レーザ装置を提供する。 【解決手段】 発光部電極6,12間に幅2μm以上の
絶縁膜11が形成されており、これによって両電極6,
12が電気的に分離されている。そして、発光部電極
6,12側がヒートシンク40側となるように、半田な
どによってサブマウントが行われる。ヒートシンク40
とレーザ素子との間の半田として例えばAuSnなどを
用いると、絶縁膜11に対する半田の濡れ性が悪いため
にはじかれ、半田による電極短絡が良好に防止される。
従って、ヒートシンク40が発熱の中心である発光部2
0,30側に位置するようになり、レーザ発振時に発生
する熱が矢印FBで示すように効果的にヒートシンク側
に逃げて、信頼性の高い動作が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディスクドライブの
光ピックアップなどで利用される半導体レーザ装置にか
かり、更に具体的には、複数の波長のレーザ光を出力す
る二波長半導体レーザ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術】半導体レーザ装置では、一般的に発光によ
る温度上昇を防いで信頼性を高めるため、良好に放熱を
行う必要がある。このため、シリコンやダイヤモンドな
どの熱伝導のよい材料によって形成したヒートシンクを
用いている。すなわち、熱伝導のよい金属性の半田材
(例えばAuSnなど)を使って、半導体レーザの発光
部分に近い電極面がヒートシンクにダイマウントされ
る。
【0003】ところで、従来の二波長発光の半導体レー
ザ装置は、各波長を独立して発光させるために、駆動電
圧を印加する電極が表面に2つ設けられている。ところ
が、これら電極が接近しているため、発光部をヒートシ
ンク側にダイマウントすると、2つの電極が短絡してし
まう。このため、2つの電極側を上にして基板側をヒー
トシンクにダイマウントして使用している。
【0004】図2には、その一例が示されている。この
例は,特公平4−37598号公報に開示されているも
のである。同図において、半導体基板1上には、電流阻
止層2,クラッド層3,第一活性層4,クラッド層5が
順に積層されており、これらによって第一発光部20が
構成されている。また、前記クラッド層5上には、第二
活性層7,クラッド層8,電流阻止層9,クラッド層1
0が順に積層されており、これらによって第二発光部3
0が構成されている。第二発光部30は、第一発光部2
0よりも幅(図の横幅)が多少狭くなっており、クラッ
ド層5に段差が形成されている。
【0005】前記半導体基板1の反対側(図の下側)に
は基板側電極13が設けられており、前記クラッド層5
の平坦部分に第一発光部側電極6が形成されている。ま
た、前記クラッド層10上に第二発光部側電極12が形
成されている。第一発光部側電極6と基板側電極13と
の間に駆動電圧を印加することで、第一発光部20から
第一の波長のレーザ光が出力される。また、第二発光部
側電極12と基板側電極13との間に駆動電圧を印加す
ることで、第二発光部30から第二の波長のレーザ光が
出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な半導体レーザ素子では、発熱の中心である発光部2
0,30の発光点22,32が、いずれも基板1と反対
側の表面側に位置する。従って、放熱を効率的に行うた
めには、ヒートシンクを表面側に設けると好都合であ
る。しかしながら、この表面側には、駆動電圧印加用の
電極6,12が近接して設けられている。このため、素
子表面側をヒートシンク側としてダイマウントを行う
と、二つの電極6,12がヒートシンクと素子表面の間
の半田材(例えばAuSn合金など)で短絡してしま
う。従って、同図に示す構造のレーザ素子では、基板1
側をヒートシンク40側としてダイマウントが行われて
いる。
【0007】ところが、この手法では、発光点22,3
2で発生した熱は、矢印FAで示すように、熱抵抗が高
くかつ厚みも有る半導体基板1を通ってヒートシンク4
0に達することになり、効率的な放熱を行うことができ
ず、熱的に不利である。本発明は、これらの点に着目し
たもので、ヒートシンクによる放熱を効率的に行うこと
ができる二波長半導体レーザ装置を提供することを、そ
の目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、独立して発光
可能な複数の半導体レーザ素子を、発光点が近接するよ
うに共通基板上に設けるとともに、それら半導体レーザ
素子を独立して駆動するための第1,第2及び第3の電
極のうち、第1の電極を基板側に設け、第2及び第3の
電極を発光側に設けた二波長半導体レーザ装置におい
て、前記第2及び第3の電極を絶縁膜で分離するととも
に、それら第2及び第3の電極と導電材を介してヒート
シンクを設けたことを特徴とする。主要な形態によれ
ば、前記絶縁膜を、SiO2,SiNあるいはAl23
のいずれかを用いて、第2及び第3の電極の間に2μm
以上の幅で形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。なお、上述した従来技術と対応する
構成部分には同一の符号を用いる。図1には、本形態に
かかる二波長半導体レーザ装置の主要断面構造が示され
ている。なお、同図は、本発明の理解を容易にするた
め、レーザ素子とヒートシンクとを分離して示してい
る。
【0010】同図において、半導体レーザ素子の構成
は、前記従来技術と同様である。すなわち、半導体基板
1上には、電流阻止層2,クラッド層3,第一活性層
4,クラッド層5が順に積層されており、これらによっ
て第一発光部20が構成されている。また、前記クラッ
ド層5上には、第二活性層7,クラッド層8,電流阻止
層9,クラッド層10が順に積層されており、これらに
よって第二発光部30が構成されている。第二発光部3
0は、第一発光部20よりも幅が多少狭くなっており、
クラッド層5に段差が形成されている。前記半導体基板
1の反対側(図の下側)には基板側電極13が設けられ
ており、前記クラッド層5の平坦部分に第一発光部側電
極6が形成されている。また、前記クラッド層10上に
第二発光部側電極12が形成されている。
【0011】二つの活性層4,7の組成を制御すること
によって、二つの波長のレーザ光が得られる。第一発光
部側電極6と基板側電極13との間に駆動電圧を印加す
ることで、第一発光部20から第一の波長のレーザ光が
出力される。また、第二発光部側電極12と基板側電極
13との間に駆動電圧を印加することで、第二発光部3
0から第二の波長のレーザ光が出力される。
【0012】ところで、本形態では、第二発光部電極1
2のうちの第一発光部電極6側に、幅2μm以上の絶縁
膜11が形成されている。すなわち、発光部電極6,1
2の間に、幅2μmの絶縁膜が11が形成されており、
これによって両電極6,12が電気的に分離された構成
となっている。絶縁膜11としては、例えば、Si
2,SiN,Al23などが好適である。更に、本形
態では、図1に示すように、発光部電極6,12側がヒ
ートシンク40側となるように、半田などによってサブ
マウントが行われる。
【0013】次に、本形態の作用を説明すると、ヒート
シンク40とレーザ素子との間には半田が存在するが、
この半田として例えばAuSnなどを用いると、絶縁膜
11に対する半田の濡れ性が悪いためにはじかれるよう
になる。このため、絶縁膜11の幅が2μm以上あれ
ば、半田が絶縁膜11を越えて電極6,12を繋いでし
まう現象を防止できる。これにより、サブマウントの半
田による電極短絡が良好に防止される。
【0014】従って、本形態では、ヒートシンク40が
発熱の中心である発光部20,30の発光点22,32
側に位置するようになり、レーザ光の発振動作時に発生
する熱が矢印FBで示すように効果的にヒートシンク側
に逃げて、信頼性の高い動作が可能となる。
【0015】なお、本発明は、何ら前記形態に限定され
るものではない。例えば、前記形態では、特公平4−3
7598号公報に開示された半導体レーザ素子の例であ
るが、二波長レーザ素子の構造としては各種のものがあ
り、駆動用の二つの電極が同一面側に位置するような場
合であれば、同様に適用可能である。また、上記説明中
で示した導電材料なども一例であり,それらに限定され
るものではない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発光側の二つの電極を絶縁膜で分離するとともに、それ
ら第2及び第3の電極と導電材を介してヒートシンクを
設けることとしたので、電極間が短絡せず、動作時に発
生する熱をヒートシンクに効果的に逃がすことができ、
信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態にかかる二波長半導体レーザ装
置を示す図である。
【図2】二波長半導体レーザ装置の従来例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…半導体基板 2…電流阻止層 3…クラッド層 4…第一活性層 5…クラッド層 6…第一発光部側電極 7…第二活性層 8…クラッド層 9…電流阻止層 10…クラッド層 11…絶縁層 12…第二発光部側電極 13…基板側電極 20,30…発光部 22,32…発光点 40…ヒートシンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 独立して発光可能な複数の半導体レーザ
    素子を、発光点が近接するように共通基板上に設けると
    ともに、それら半導体レーザ素子を独立して駆動するた
    めの第1,第2及び第3の電極のうち、第1の電極を基
    板側に設け、第2及び第3の電極を発光側に設けた二波
    長半導体レーザ装置において、 前記第2及び第3の電極を絶縁膜で分離するとともに、
    それら第2及び第3の電極と導電材を介してヒートシン
    クを設けたことを特徴とする二波長半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜を、SiO2,SiNあるい
    はAl23のいずれかを用いて、第2及び第3の電極の
    間に2μm以上の幅で形成したことを特徴とする請求項
    1記載の二波長半導体レーザ装置。
JP10105040A 1998-04-15 1998-04-15 二波長半導体レーザ装置 Pending JPH11298093A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1434320A3 (en) * 2002-12-25 2005-01-05 Pioneer Corporation Semiconductor laser device and method of manufacturing the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1434320A3 (en) * 2002-12-25 2005-01-05 Pioneer Corporation Semiconductor laser device and method of manufacturing the same
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