JPH11297773A - 電圧及び変位検出用プローブ - Google Patents
電圧及び変位検出用プローブInfo
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- JPH11297773A JPH11297773A JP10104670A JP10467098A JPH11297773A JP H11297773 A JPH11297773 A JP H11297773A JP 10104670 A JP10104670 A JP 10104670A JP 10467098 A JP10467098 A JP 10467098A JP H11297773 A JPH11297773 A JP H11297773A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電圧及び変位検出用プローブに関し、軽量で
且つ配線に対して安定に接触可能なプローブを簡便に製
造可能にする。 【解決手段】 変位測定のための半導体単結晶からなる
梁2を設けた梁部材1の中央部に孔3を設け、この孔3
に梁2とは別体に設けた電圧測定用の探針4を装着・固
定することによって一体化する。
且つ配線に対して安定に接触可能なプローブを簡便に製
造可能にする。 【解決手段】 変位測定のための半導体単結晶からなる
梁2を設けた梁部材1の中央部に孔3を設け、この孔3
に梁2とは別体に設けた電圧測定用の探針4を装着・固
定することによって一体化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電圧及び変位検出用
プローブに関するものであり、特に、電気光学効果を用
いて半導体大規模集積回路装置(LSI装置)内部の微
細配線の電圧を測定するための電圧及び変位検出用プロ
ーブに関するものである。
プローブに関するものであり、特に、電気光学効果を用
いて半導体大規模集積回路装置(LSI装置)内部の微
細配線の電圧を測定するための電圧及び変位検出用プロ
ーブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体大規模集積回路装置等の半導体装
置を設計・製造する上で、半導体装置内部の配線に印加
されている電圧波形を正確に捕らえておくことは必要不
可欠であるが、半導体装置の集積度の向上に伴って、配
線幅は狭くなってきており、光学顕微鏡を用いて微細配
線にプローブを接触させて電圧波形を測定する従来の方
法では対応が難しくなってきている。
置を設計・製造する上で、半導体装置内部の配線に印加
されている電圧波形を正確に捕らえておくことは必要不
可欠であるが、半導体装置の集積度の向上に伴って、配
線幅は狭くなってきており、光学顕微鏡を用いて微細配
線にプローブを接触させて電圧波形を測定する従来の方
法では対応が難しくなってきている。
【0003】この様な問題を解決するものとして、電子
ビームテスタ或いは光テスタが使用されている。この
内、前者の電子ビームテスタにおいては、測定しようと
する微細配線の測定点に、電子ビームを照射し、その測
定点から放出される2次電子の量を検出し、この検出し
た2次電子の量に基づいて電圧を測定するものである。
ビームテスタ或いは光テスタが使用されている。この
内、前者の電子ビームテスタにおいては、測定しようと
する微細配線の測定点に、電子ビームを照射し、その測
定点から放出される2次電子の量を検出し、この検出し
た2次電子の量に基づいて電圧を測定するものである。
【0004】また、後者の光テスタにおいては、電気光
学結晶(EO結晶)の電気光学効果を利用したものであ
り、測定点の近傍に配置したEO結晶にレーザ光を照射
し、EO結晶を透過または反射したレーザ光の偏光量を
検出し、その偏光量に基づいて電圧を測定するものであ
る(必要ならば、J.A.Valdmanis and
G.Mourou,IEEE JOURNAL OF
QUANTUM ELECTRONICS,Vol.
QE−22,1986,pp.69−78参照)。
学結晶(EO結晶)の電気光学効果を利用したものであ
り、測定点の近傍に配置したEO結晶にレーザ光を照射
し、EO結晶を透過または反射したレーザ光の偏光量を
検出し、その偏光量に基づいて電圧を測定するものであ
る(必要ならば、J.A.Valdmanis and
G.Mourou,IEEE JOURNAL OF
QUANTUM ELECTRONICS,Vol.
QE−22,1986,pp.69−78参照)。
【0005】この際、EO結晶に対して配線に印加され
ている電圧を印加するために、導電性を有するW等から
なる探針を配線に接触させる必要があり、サブミクロン
オーダーの微細配線に探針を接触させるためには、予め
配線パターンの凹凸像を取得しておき、その画像データ
を基に探針を微細配線に接触させる方法が有効である。
ている電圧を印加するために、導電性を有するW等から
なる探針を配線に接触させる必要があり、サブミクロン
オーダーの微細配線に探針を接触させるためには、予め
配線パターンの凹凸像を取得しておき、その画像データ
を基に探針を微細配線に接触させる方法が有効である。
【0006】したがって、光テスタの場合には、探針を
配線に接触させるために探針の変位を検出することと、
配線に印加されている電圧をEO結晶に印加することの
2つの機能を兼ね備えたプローブが必要となる。
配線に接触させるために探針の変位を検出することと、
配線に印加されている電圧をEO結晶に印加することの
2つの機能を兼ね備えたプローブが必要となる。
【0007】ここで、図7を参照して、実用化されてい
る従来の電気光学効果を用いたプローブを説明する。図
7参照図7は、電気光学効果を用いた従来のプローブの
概略的断面図であり、プローブは、プローブヘッド3
1、プローブヘッド31を支持する支持筐体32、プロ
ーブヘッド31を走査するピエゾアクチュエータによる
XYZピエゾステージ33、及び、プローブヘッド31
にレーザ光を照射し、その反射光から電圧の検出を行う
EO電圧センサ34から構成されている。
る従来の電気光学効果を用いたプローブを説明する。図
7参照図7は、電気光学効果を用いた従来のプローブの
概略的断面図であり、プローブは、プローブヘッド3
1、プローブヘッド31を支持する支持筐体32、プロ
ーブヘッド31を走査するピエゾアクチュエータによる
XYZピエゾステージ33、及び、プローブヘッド31
にレーザ光を照射し、その反射光から電圧の検出を行う
EO電圧センサ34から構成されている。
【0008】この内、プローブヘッド31は、EO結晶
35、EO結晶35の一方の面に反射電極(図示せず)
を介して取り付けられた探針36、参照電圧を印加する
ための透明電極を設けたEO結晶35の他方の面に対向
固定されるチューブ37、チューブ37を支持する2枚
の平行な板バネ38,39から構成される。
35、EO結晶35の一方の面に反射電極(図示せず)
を介して取り付けられた探針36、参照電圧を印加する
ための透明電極を設けたEO結晶35の他方の面に対向
固定されるチューブ37、チューブ37を支持する2枚
の平行な板バネ38,39から構成される。
【0009】このチューブ37は、水平方向に高剛性を
有し、且つ、垂直方向には低剛性であり、探針36の変
位により探針36が配線等に接触した場合のチューブ3
7の上下動は、容量式変位センサ40によって測定され
る。
有し、且つ、垂直方向には低剛性であり、探針36の変
位により探針36が配線等に接触した場合のチューブ3
7の上下動は、容量式変位センサ40によって測定され
る。
【0010】また、EO電圧センサ34には、レーザダ
イオード41、ハーフミラー43、EO結晶35からの
反射光をハーフミラー43、偏光ビームスプリッター
(図示を省略)、及び、ミラー(図示を省略)を介して
夫々検出する2つの光検出器44(一体のものとして図
示)、及び、その検出出力を入力してその差動出力を電
圧波形として出力する差動増幅器(図示を省略)等から
構成される。
イオード41、ハーフミラー43、EO結晶35からの
反射光をハーフミラー43、偏光ビームスプリッター
(図示を省略)、及び、ミラー(図示を省略)を介して
夫々検出する2つの光検出器44(一体のものとして図
示)、及び、その検出出力を入力してその差動出力を電
圧波形として出力する差動増幅器(図示を省略)等から
構成される。
【0011】この場合、探針36が接触している配線に
印加されている被測定信号によってEO結晶35の屈折
率がポッケルス効果によって変化し、このEO結晶35
の内部を通過するレーザ光の偏光状態が変化し、EO電
圧センサ34に設けた偏光ビームスプリッターを反射し
て光検出器44の一方で検出される成分と、偏光ビーム
スプリッターを透過して光検出器44の他方で検出され
る成分との比率が変化することを利用している。
印加されている被測定信号によってEO結晶35の屈折
率がポッケルス効果によって変化し、このEO結晶35
の内部を通過するレーザ光の偏光状態が変化し、EO電
圧センサ34に設けた偏光ビームスプリッターを反射し
て光検出器44の一方で検出される成分と、偏光ビーム
スプリッターを透過して光検出器44の他方で検出され
る成分との比率が変化することを利用している。
【0012】しかし、この様な従来の電気光学効果を用
いたプローブの場合、探針36の変位を検出して配線周
辺の凹凸を画像化するのに、長時間を要するという問題
がある。即ち、従来の電気光学効果を用いたプローブの
場合、プローブヘッド31が大きくて重いため、その共
振周波数が100Hz以下程度と低くなり、チューブ3
7の上下動による変位の測定を高速に行うことができな
いためである。
いたプローブの場合、探針36の変位を検出して配線周
辺の凹凸を画像化するのに、長時間を要するという問題
がある。即ち、従来の電気光学効果を用いたプローブの
場合、プローブヘッド31が大きくて重いため、その共
振周波数が100Hz以下程度と低くなり、チューブ3
7の上下動による変位の測定を高速に行うことができな
いためである。
【0013】この様な問題を解決するために、半導体プ
ロセスを利用したマイクロマシーニング技術による、探
針一体型のプローブヘッドを製造し、プローブヘッドを
小型化してその重量を軽量化する方法が提案されてい
る。
ロセスを利用したマイクロマシーニング技術による、探
針一体型のプローブヘッドを製造し、プローブヘッドを
小型化してその重量を軽量化する方法が提案されてい
る。
【0014】ここで、図8及び図9を参照して、マイク
ロマシーニング技術による、探針一体型プローブヘッド
の製造方法を説明する。なお、図8(a)乃至(c)に
おいて、左側の図は、右側の平面図においてA−A′を
結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図であり、また、図9
(d)及び(f)は、同断面図を拡大して示したもので
あり、さらに、図9(e)及び(g)は図8(c)の平
面図におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図に
対応する概略的断面図である。 図8(a)参照 まず、シリコン基板51の表面を熱酸化して表面及び裏
面にSiO2 膜52を形成したのち、所定パターンを有
するレジストマスクをマスクとしてRIE(反応性イオ
ンエッチング)を施すことによって主面側のSiO2 膜
をパターニングし、カンチレバー部53を形成するため
の開口部54を有するSiO2 膜パターン55を形成
し、次いで、SiO2 膜パターン55をマスクとして同
じくRIEを施すことによってシリコン基板51を選択
的エッチングし、深さ数〜10μm程度の凹部を形成す
る。
ロマシーニング技術による、探針一体型プローブヘッド
の製造方法を説明する。なお、図8(a)乃至(c)に
おいて、左側の図は、右側の平面図においてA−A′を
結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図であり、また、図9
(d)及び(f)は、同断面図を拡大して示したもので
あり、さらに、図9(e)及び(g)は図8(c)の平
面図におけるB−B′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図に
対応する概略的断面図である。 図8(a)参照 まず、シリコン基板51の表面を熱酸化して表面及び裏
面にSiO2 膜52を形成したのち、所定パターンを有
するレジストマスクをマスクとしてRIE(反応性イオ
ンエッチング)を施すことによって主面側のSiO2 膜
をパターニングし、カンチレバー部53を形成するため
の開口部54を有するSiO2 膜パターン55を形成
し、次いで、SiO2 膜パターン55をマスクとして同
じくRIEを施すことによってシリコン基板51を選択
的エッチングし、深さ数〜10μm程度の凹部を形成す
る。
【0015】図8(b)参照 次いで、SiO2 膜パターン55をさらにRIEによっ
て選択的にエッチングすることによって、中央部のみに
微細な直径のSiO2 膜からなる探針形成用パターン5
6を形成する。
て選択的にエッチングすることによって、中央部のみに
微細な直径のSiO2 膜からなる探針形成用パターン5
6を形成する。
【0016】図8(c)参照 次いで、探針形成用パターン56をマスクとしてプラズ
マドライエッチングを施すことによってシリコン基板5
1をエッチングする。この場合、シリコン基板51の露
出面はほぼ均等にエッチングされるが、探針形成用パタ
ーン56の直下においてはエッチングガスが回り込み、
先の尖ったSi探針部57が形成される。
マドライエッチングを施すことによってシリコン基板5
1をエッチングする。この場合、シリコン基板51の露
出面はほぼ均等にエッチングされるが、探針形成用パタ
ーン56の直下においてはエッチングガスが回り込み、
先の尖ったSi探針部57が形成される。
【0017】図9(d)及び(f)参照 次いで、Si探針部57を形成したシリコン基板51の
表面側をレジスト膜58で覆ったのち、所定パターンを
有するレジストマスクをマスクとしてRIEを施すこと
によって裏面側のSiO2 膜52をパターニングし、開
口部59を有するSiO2 膜パターン60を形成する。
表面側をレジスト膜58で覆ったのち、所定パターンを
有するレジストマスクをマスクとしてRIEを施すこと
によって裏面側のSiO2 膜52をパターニングし、開
口部59を有するSiO2 膜パターン60を形成する。
【0018】図9(e)及び(g)参照 次いで、再び、SiO2 膜パターン60をマスクとし
て、KOHを用いた異方性ウェットエッチングを施して
シリコン基板51をエッチングすることによって、側面
が(111)面で構成される凹部61を形成し、次い
で、レジスト膜58及びSiO2 膜パターン60を除去
することによって探針一体型プローブヘッドが完成す
る。
て、KOHを用いた異方性ウェットエッチングを施して
シリコン基板51をエッチングすることによって、側面
が(111)面で構成される凹部61を形成し、次い
で、レジスト膜58及びSiO2 膜パターン60を除去
することによって探針一体型プローブヘッドが完成す
る。
【0019】このエッチング工程において、図8(a)
における開口部54に相当する部分が完全に除去される
ことによって十字状のカンチレバー62が形成され、十
字状のカンチレバー62の交点においてSi探針部57
が支えられた形状の探針一体型プローブヘッドが得られ
る。
における開口部54に相当する部分が完全に除去される
ことによって十字状のカンチレバー62が形成され、十
字状のカンチレバー62の交点においてSi探針部57
が支えられた形状の探針一体型プローブヘッドが得られ
る。
【0020】この様にマイクロマシーニング技術を用い
て形成した探針一体型プローブヘッドは、カンチレバー
62が板バネの作用をなすため、全体を小型に且つ軽量
化することができ、それによって共振周波数を高めるこ
とができるので、変位の検出速度を高めることが期待で
きる。
て形成した探針一体型プローブヘッドは、カンチレバー
62が板バネの作用をなすため、全体を小型に且つ軽量
化することができ、それによって共振周波数を高めるこ
とができるので、変位の検出速度を高めることが期待で
きる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な探針
一体型プローブヘッドの場合には、半導体チップ内の被
測定配線に充分接触可能な長さを持ったSi探針部57
を作製する工程に長時間を要するという問題がある。
一体型プローブヘッドの場合には、半導体チップ内の被
測定配線に充分接触可能な長さを持ったSi探針部57
を作製する工程に長時間を要するという問題がある。
【0022】即ち、Si探針部57を作製する際に、プ
ラズマドライエッチングを用いた場合に、プラズマドラ
イエッチングのエッチング速度が250nm/分程度で
あるとすると、長さ100μmのSi探針部57を作製
するのに約400分(≒6.7時間)を要し、また、長
さ500μmのSi探針部57を作製するのに約200
0分(≒33.3時間)を要することになる。
ラズマドライエッチングを用いた場合に、プラズマドラ
イエッチングのエッチング速度が250nm/分程度で
あるとすると、長さ100μmのSi探針部57を作製
するのに約400分(≒6.7時間)を要し、また、長
さ500μmのSi探針部57を作製するのに約200
0分(≒33.3時間)を要することになる。
【0023】また、図9(d)以降のSi探針部57を
形成したのちの工程において、SiO2 膜パターン60
を精度良く形成するためには、表面を覆うレジスト膜5
8の厚さが均一になるように塗布する必要があるが、長
さ100μm以上のSi探針部57を覆うための数10
0μm以上の保護膜を基板面内で均一な厚さで形成する
ことは非常に困難であり、製造歩留りが低いという問題
がある。
形成したのちの工程において、SiO2 膜パターン60
を精度良く形成するためには、表面を覆うレジスト膜5
8の厚さが均一になるように塗布する必要があるが、長
さ100μm以上のSi探針部57を覆うための数10
0μm以上の保護膜を基板面内で均一な厚さで形成する
ことは非常に困難であり、製造歩留りが低いという問題
がある。
【0024】したがって、本発明は、軽量で且つ配線に
対して安定に接触可能なプローブを簡便に製造可能にす
ることを目的とする。
対して安定に接触可能なプローブを簡便に製造可能にす
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、電圧及び変位検出用プローブにおい
て、変位測定のための半導体単結晶からなる梁2を設け
た梁部材1の中央部に孔3を設け、この孔3に梁2とは
別体に設けた電圧測定用の探針4を装着・固定すること
によって一体化したことを特徴とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1参照 (1)本発明は、電圧及び変位検出用プローブにおい
て、変位測定のための半導体単結晶からなる梁2を設け
た梁部材1の中央部に孔3を設け、この孔3に梁2とは
別体に設けた電圧測定用の探針4を装着・固定すること
によって一体化したことを特徴とする。
【0026】この様に、板バネに代わる梁2を備えた梁
部材1のみをマイクロマシーニング技術の使用可能な単
結晶シリコン基板等の半導体単結晶を用いて作製するこ
とによって微細で軽量な梁部材1を精度良く形成するこ
とができ、それによって変位の測定速度を高めることが
できるとともに、探針4は別部材で形成するので、探針
4をSi探針部によって構成する場合に比べて製造工程
が簡素化され、且つ、飛躍的に短時間での製造が可能に
なる。
部材1のみをマイクロマシーニング技術の使用可能な単
結晶シリコン基板等の半導体単結晶を用いて作製するこ
とによって微細で軽量な梁部材1を精度良く形成するこ
とができ、それによって変位の測定速度を高めることが
できるとともに、探針4は別部材で形成するので、探針
4をSi探針部によって構成する場合に比べて製造工程
が簡素化され、且つ、飛躍的に短時間での製造が可能に
なる。
【0027】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、梁部材1に設ける梁2が、複数本であることを特徴
とする。
て、梁部材1に設ける梁2が、複数本であることを特徴
とする。
【0028】この様に、探針4を支持・固定するための
梁2の数は、複数本あった方が安定した支持・固定が可
能になり、特に、4本の梁2を十字状に配置することが
望ましい。
梁2の数は、複数本あった方が安定した支持・固定が可
能になり、特に、4本の梁2を十字状に配置することが
望ましい。
【0029】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、梁部材1を2段以上重ねることを特徴
とする。
(2)において、梁部材1を2段以上重ねることを特徴
とする。
【0030】梁部材1は1段でも良いが、2段以上重ね
て用いた方が、探針4の軸と直交する水平方向における
支持・固定が安定化され、探針4の水平方向における変
動が少なくなるので、変位の測定精度が向上する。
て用いた方が、探針4の軸と直交する水平方向における
支持・固定が安定化され、探針4の水平方向における変
動が少なくなるので、変位の測定精度が向上する。
【0031】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、梁部材1の中央部に設けた
孔3と梁2とを金属部材5,6によって固定したことを
特徴とする。
(3)のいずれかにおいて、梁部材1の中央部に設けた
孔3と梁2とを金属部材5,6によって固定したことを
特徴とする。
【0032】この様に、梁部材1の中央部に設けた孔3
と梁2との固定に金属部材5,6、特に、低融点の半田
部材を用いることによって、簡単な工程で孔3と梁2と
を密着・固定することができる。
と梁2との固定に金属部材5,6、特に、低融点の半田
部材を用いることによって、簡単な工程で孔3と梁2と
を密着・固定することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】ここで、図2乃至図5を参照し
て、本発明の第1の実施の形態の製造工程を説明する。 図2(a)参照 まず、(100)面を主面とするn型シリコン基板11
の一方の面に、イオン注入法或いは熱拡散法を用いてB
(ボロン)を導入して7×1019cm-3以上の不純物濃
度を有するBドープ層12を形成したのち、ウエットO
2 雰囲気中で熱酸化することによってSiO2 膜13,
14を形成する。なお、Bドープ層12の厚さは、熱酸
化後の厚さTが、T=2〜3μm、例えば、2μmにな
るようにBの導入量及び導入深さを制御するものであ
り、この厚さTが、後述するカンチレバーの厚さとな
る。
て、本発明の第1の実施の形態の製造工程を説明する。 図2(a)参照 まず、(100)面を主面とするn型シリコン基板11
の一方の面に、イオン注入法或いは熱拡散法を用いてB
(ボロン)を導入して7×1019cm-3以上の不純物濃
度を有するBドープ層12を形成したのち、ウエットO
2 雰囲気中で熱酸化することによってSiO2 膜13,
14を形成する。なお、Bドープ層12の厚さは、熱酸
化後の厚さTが、T=2〜3μm、例えば、2μmにな
るようにBの導入量及び導入深さを制御するものであ
り、この厚さTが、後述するカンチレバーの厚さとな
る。
【0034】図2(b)及び(c)参照 なお、図2(c)は図2(b)に示す平面図におけるA
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。次いで、
所定のパターンを有するレジストマスクを用いてRIE
を施してSiO2 膜13をエッチングすることによっ
て、探針を挿入するための孔に対応する直径がφ1 の開
孔15、及び、幅がWのカンチレバーを形成するための
1辺がLの正方形の開口部16を有するSiO2 膜パタ
ーン17を形成する。なお、この場合の開孔の直径
φ1 、幅W、及び、辺Lは、例えば、夫々、φ1=10
0μm、W=150μm、及び、L=250μmとす
る。
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。次いで、
所定のパターンを有するレジストマスクを用いてRIE
を施してSiO2 膜13をエッチングすることによっ
て、探針を挿入するための孔に対応する直径がφ1 の開
孔15、及び、幅がWのカンチレバーを形成するための
1辺がLの正方形の開口部16を有するSiO2 膜パタ
ーン17を形成する。なお、この場合の開孔の直径
φ1 、幅W、及び、辺Lは、例えば、夫々、φ1=10
0μm、W=150μm、及び、L=250μmとす
る。
【0035】次いで、SiO2 膜パターン17をマスク
としてRIEによって異方性エッチングを施すことによ
って、露出するBドープ層12をエッチングして直径φ
1 の開孔15に相当する孔を形成する。
としてRIEによって異方性エッチングを施すことによ
って、露出するBドープ層12をエッチングして直径φ
1 の開孔15に相当する孔を形成する。
【0036】図3(d)参照 次いで、表面側にレジストを塗布してSiO2 膜パター
ン17を保護するレジスト層18を形成したのち、所定
のパターンのレジストマスクを用いてRIEによって裏
面のSiO2 膜14をエッチングすることによって、開
口部19を有するSiO2 膜パターン20を形成する。
ン17を保護するレジスト層18を形成したのち、所定
のパターンのレジストマスクを用いてRIEによって裏
面のSiO2 膜14をエッチングすることによって、開
口部19を有するSiO2 膜パターン20を形成する。
【0037】図3(e)参照 次いで、SiO2 膜パターン20をマスクとして、エチ
レンジアミン及びピロカテコールの混合水溶液(ED
P)をエッチャントとして用いた異方性ウェットエッチ
ングによってn型シリコン基板11をエッチングして、
Bドープ層12に達し、且つ、側面が(111)面で構
成される凹部21を形成する。なお、EDPの7×10
19cm-3以上の不純物濃度のBドープ層12に対するエ
ッチングレートは、n型シリコン基板11に対するエッ
チングレートの約1/50と極端に遅いため、Bドープ
層12がエッチングストッパー層となって、エッチング
がほぼ自動的に停止する。
レンジアミン及びピロカテコールの混合水溶液(ED
P)をエッチャントとして用いた異方性ウェットエッチ
ングによってn型シリコン基板11をエッチングして、
Bドープ層12に達し、且つ、側面が(111)面で構
成される凹部21を形成する。なお、EDPの7×10
19cm-3以上の不純物濃度のBドープ層12に対するエ
ッチングレートは、n型シリコン基板11に対するエッ
チングレートの約1/50と極端に遅いため、Bドープ
層12がエッチングストッパー層となって、エッチング
がほぼ自動的に停止する。
【0038】図3(f)及び(g)参照 なお、図3(f)は図2(b)に示す平面図におけるA
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図に対応する断面図
であり、また、図3(g)は同平面図におけるB−B′
を結ぶ一点鎖線に沿った断面図に対応する断面図であ
る。次いで、レジスト層18を除去したのち、ウェット
エッチングを施すことによって、SiO2 膜パターン1
7及びSiO2 膜パターン20を除去することによっ
て、平面図において1辺がLの正方形の開口部16で分
離された幅がWで十字状に交差するBドープ層12から
なる4本のカンチレバー22が形成され、4本のカンチ
レバー22の交差点には、直径φ1 の開孔15が形成さ
れる。
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図に対応する断面図
であり、また、図3(g)は同平面図におけるB−B′
を結ぶ一点鎖線に沿った断面図に対応する断面図であ
る。次いで、レジスト層18を除去したのち、ウェット
エッチングを施すことによって、SiO2 膜パターン1
7及びSiO2 膜パターン20を除去することによっ
て、平面図において1辺がLの正方形の開口部16で分
離された幅がWで十字状に交差するBドープ層12から
なる4本のカンチレバー22が形成され、4本のカンチ
レバー22の交差点には、直径φ1 の開孔15が形成さ
れる。
【0039】図4(h)参照 次いで、このカンチレバー22を備えたn型シリコン基
板11に設けられている開孔の周囲にマスク蒸着法を用
いてAu−Sn合金(融点:232℃)を設ける。
板11に設けられている開孔の周囲にマスク蒸着法を用
いてAu−Sn合金(融点:232℃)を設ける。
【0040】図4(i)参照 次いで、2つのn型シリコン基板11を、互いのn型シ
リコン基板11に設けた開孔の位置が上下で精度良く一
致するように位置合わせを行ったのち、共晶接合法を用
いて貼り合わせる。
リコン基板11に設けた開孔の位置が上下で精度良く一
致するように位置合わせを行ったのち、共晶接合法を用
いて貼り合わせる。
【0041】図4(j)参照 一方、探針24については、NaOHを用いた電解エッ
チング法によってW(タングステン)をエッチングする
ことによって、先端部の直径が約0.1μm程度となる
ように尖らせ、主要部の直径がφ2 、底面の直径が
φ3 、カンチレバー22から露出する部分の長さが半導
体チップ内の被測定配線に充分接触可能な長さHとなる
探針24を形成する。
チング法によってW(タングステン)をエッチングする
ことによって、先端部の直径が約0.1μm程度となる
ように尖らせ、主要部の直径がφ2 、底面の直径が
φ3 、カンチレバー22から露出する部分の長さが半導
体チップ内の被測定配線に充分接触可能な長さHとなる
探針24を形成する。
【0042】なお、この場合の主要部の直径φ2 は、開
孔の直径φ1 より小さくなるように、設定する必要があ
り、例えば、φ2 =φ1 −10μmとするものであり、
上述のようにφ1 =90μmであれば、φ2 =100μ
mとする。また、底面の直径φ3 及びカンチレバー22
から露出する部分の長さHは、夫々、例えば、φ3 =1
50μm及びH=500μmとする。
孔の直径φ1 より小さくなるように、設定する必要があ
り、例えば、φ2 =φ1 −10μmとするものであり、
上述のようにφ1 =90μmであれば、φ2 =100μ
mとする。また、底面の直径φ3 及びカンチレバー22
から露出する部分の長さHは、夫々、例えば、φ3 =1
50μm及びH=500μmとする。
【0043】次いで、この探針24の付け根側に、Au
−Sn合金25を蒸着する。この場合のAu−Sn合金
25の厚さは、Au−Sn合金25を蒸着した探針24
が直径φ1 の開孔を無理なく挿通できるように、φ2 =
φ1 −10μmの場合には、5μm以下で、且つ、探針
24の固定が可能な厚さとする。
−Sn合金25を蒸着する。この場合のAu−Sn合金
25の厚さは、Au−Sn合金25を蒸着した探針24
が直径φ1 の開孔を無理なく挿通できるように、φ2 =
φ1 −10μmの場合には、5μm以下で、且つ、探針
24の固定が可能な厚さとする。
【0044】図5(k)及び(l)参照 なお、図5(l)は図5(k)に示す平面図におけるA
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。最後に、
探針24を2段重ねにしたn型シリコン基板11に設け
た開孔に挿通したのち、Au−Sn合金23,25の融
点以上で、且つ、その近傍の温度に加熱することによっ
て溶融したのち、冷却することによってAu−Sn合金
23とAu−Sn合金25とを融合・固着させ、Au−
Sn合金23,25及び開孔を介して探針24とカンチ
レバー22とを密着・固定することによってプローブヘ
ッドが完成する。
−A′を結ぶ一点鎖線に沿った断面図である。最後に、
探針24を2段重ねにしたn型シリコン基板11に設け
た開孔に挿通したのち、Au−Sn合金23,25の融
点以上で、且つ、その近傍の温度に加熱することによっ
て溶融したのち、冷却することによってAu−Sn合金
23とAu−Sn合金25とを融合・固着させ、Au−
Sn合金23,25及び開孔を介して探針24とカンチ
レバー22とを密着・固定することによってプローブヘ
ッドが完成する。
【0045】この様に、本発明の第1の実施の形態にお
いては、探針24と、探針24を支持・固定するカンチ
レバー22を備えたn型シリコン基板11からなる変位
測定部材を別体で作製しているので、半導体チップ内の
被測定配線に充分接触可能な長さの探針を作製する場合
にも、エッチング速度の遅いプラズマドライエッチング
を用いる必要がなくなるので、製造時間が大幅に短縮さ
れ、且つ、カンチレバー22を備えたn型シリコン基板
11からなる変位測定部材を製造する際にも、長さが1
00〜500μmのSi探針部が存在しないのでレジス
ト層18を厚く塗布する必要はなく、SiO2 膜パター
ン20を精度良く、簡単に形成することができ、それに
よって、製造歩留りが向上する。
いては、探針24と、探針24を支持・固定するカンチ
レバー22を備えたn型シリコン基板11からなる変位
測定部材を別体で作製しているので、半導体チップ内の
被測定配線に充分接触可能な長さの探針を作製する場合
にも、エッチング速度の遅いプラズマドライエッチング
を用いる必要がなくなるので、製造時間が大幅に短縮さ
れ、且つ、カンチレバー22を備えたn型シリコン基板
11からなる変位測定部材を製造する際にも、長さが1
00〜500μmのSi探針部が存在しないのでレジス
ト層18を厚く塗布する必要はなく、SiO2 膜パター
ン20を精度良く、簡単に形成することができ、それに
よって、製造歩留りが向上する。
【0046】また、従来の探針一体型プローブヘッドと
同様に、探針24とは別体のカンチレバー22を備えた
n型シリコン基板11からなる変位測定部材をマイクロ
マシーニング技術を用いて製造しているので、変位測定
部材を小型に且つ軽量化することができ、それによっ
て、プローブヘッドの共振周波数が高くなるので変位測
定速度を高めることができる。
同様に、探針24とは別体のカンチレバー22を備えた
n型シリコン基板11からなる変位測定部材をマイクロ
マシーニング技術を用いて製造しているので、変位測定
部材を小型に且つ軽量化することができ、それによっ
て、プローブヘッドの共振周波数が高くなるので変位測
定速度を高めることができる。
【0047】また、この第1の実施の形態の場合には、
カンチレバー22を備えたn型シリコン基板11からな
る変位測定部材を2段重ねで使用し、探針24を2か所
で固定しているので、探針24が安定に支持され、した
がって、被測定配線と接触した場合に、その振動が確実
にカンチレバー22に伝達されるので、変位測定精度が
高まる。
カンチレバー22を備えたn型シリコン基板11からな
る変位測定部材を2段重ねで使用し、探針24を2か所
で固定しているので、探針24が安定に支持され、した
がって、被測定配線と接触した場合に、その振動が確実
にカンチレバー22に伝達されるので、変位測定精度が
高まる。
【0048】次に、図6を参照して、本発明の第2の実
施の形態を説明する。 図6(a)参照 図6(a)は、本発明の第2の実施の形態のプローブヘ
ッドの断面図であり、図から明らかなように、上記の第
1の実施の形態に用いたのと全く同様のカンチレバー2
2を備えたn型シリコン基板11からなる変位測定部材
を1段用いて探針26を密着・固定したものであり、A
u−Sn合金23,27を用いて固定する点は、上記の
第1の実施の形態と同様である。なお、ZnTe等の電
気光学結晶(EO結晶)28は、探針26の近傍に配置
すれば良いものであり、図においては、探針26の底面
部に反射電極(図示せず)を介して固着している。
施の形態を説明する。 図6(a)参照 図6(a)は、本発明の第2の実施の形態のプローブヘ
ッドの断面図であり、図から明らかなように、上記の第
1の実施の形態に用いたのと全く同様のカンチレバー2
2を備えたn型シリコン基板11からなる変位測定部材
を1段用いて探針26を密着・固定したものであり、A
u−Sn合金23,27を用いて固定する点は、上記の
第1の実施の形態と同様である。なお、ZnTe等の電
気光学結晶(EO結晶)28は、探針26の近傍に配置
すれば良いものであり、図においては、探針26の底面
部に反射電極(図示せず)を介して固着している。
【0049】この第2の実施の形態においては、カンチ
レバー22を備えたn型シリコン基板11からなる変位
測定部材を1段であるので、上記の第1の実施の形態に
比べて支持・固定の安定性において劣るものの、1段し
か使用していないのでプローブヘッドはより軽量化さ
れ、したがって、変位測定速度を高めることができる。
レバー22を備えたn型シリコン基板11からなる変位
測定部材を1段であるので、上記の第1の実施の形態に
比べて支持・固定の安定性において劣るものの、1段し
か使用していないのでプローブヘッドはより軽量化さ
れ、したがって、変位測定速度を高めることができる。
【0050】図6(b)参照 図6(b)は、図6(a)の第2の実施の形態の変形例
であり、電気光学結晶28をn型シリコン基板11の周
辺部に反射電極(図示せず)を介して固着したものであ
り、それ以外の構成は図6(a)と全く同様である。こ
の場合には、被測定配線と接触する探針26との間の電
気的接続をとるために、配線パターン(図示せず)を設
けて探針26と反射電極との間の電気的導通をとること
が必要となる。
であり、電気光学結晶28をn型シリコン基板11の周
辺部に反射電極(図示せず)を介して固着したものであ
り、それ以外の構成は図6(a)と全く同様である。こ
の場合には、被測定配線と接触する探針26との間の電
気的接続をとるために、配線パターン(図示せず)を設
けて探針26と反射電極との間の電気的導通をとること
が必要となる。
【0051】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は上記の各実施の形態に記載した構成に限
られるものではなく、各種の変更が可能であり、例え
ば、上記の第1の実施の形態における変位測定部材は2
段である必要はなく、3段以上重ねても良く、また、そ
の際の貼り合わせ手段も共晶接合法に限られるものでは
ない。
たが、本発明は上記の各実施の形態に記載した構成に限
られるものではなく、各種の変更が可能であり、例え
ば、上記の第1の実施の形態における変位測定部材は2
段である必要はなく、3段以上重ねても良く、また、そ
の際の貼り合わせ手段も共晶接合法に限られるものでは
ない。
【0052】また、上記の第1の実施の形態の説明にお
いては、EO結晶については言及していないが、上記の
第2の実施の形態或いはその変形例と同様に、探針24
に反射電極を介して直接固定するか、或いは、n型シリ
コン基板の周辺部の固着するものである。
いては、EO結晶については言及していないが、上記の
第2の実施の形態或いはその変形例と同様に、探針24
に反射電極を介して直接固定するか、或いは、n型シリ
コン基板の周辺部の固着するものである。
【0053】また、上記の各実施の形態の説明において
は、n型シリコン基板11に設けるカンチレバー22は
4本であるが、4本に限られるものではなく、2本でも
良いし、或いは、6本,8本であっても良い。
は、n型シリコン基板11に設けるカンチレバー22は
4本であるが、4本に限られるものではなく、2本でも
良いし、或いは、6本,8本であっても良い。
【0054】また、カンチレバーを備えた変位測定部材
は、コスト及び製造工程の簡素化の点でシリコン基板を
用いることが望ましいが、必ずしもシリコン基板を用い
る必要はなく、III-V族化合物半導体等のヘテロエピタ
キシャル成長基板を用い、エッチングレートの差を利用
した選択エッチングによりカンチレバーを備えた変位測
定部材を形成しても良いものである。
は、コスト及び製造工程の簡素化の点でシリコン基板を
用いることが望ましいが、必ずしもシリコン基板を用い
る必要はなく、III-V族化合物半導体等のヘテロエピタ
キシャル成長基板を用い、エッチングレートの差を利用
した選択エッチングによりカンチレバーを備えた変位測
定部材を形成しても良いものである。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、電気光学効果を利用し
た電圧及び変位検出用プローブを、マイクロマシーニン
グ技術によって小型且つ軽量に形成したカンチレバー
(梁)を備えた梁部材と、被測定配線と安定に接触可能
な長さを有する別体で形成した探針とによって構成し、
両者を金属部材等で密着・固定しているので、共振周波
数の高い電圧及び変位検出用プローブを簡単な工程で製
造することができ、それによって、被測定配線の近傍の
凹凸像を短時間で取得することができ、半導体大規模集
積回路装置の内部配線に印加される電圧波形の測定を高
速に、且つ、正確に行うことができる。
た電圧及び変位検出用プローブを、マイクロマシーニン
グ技術によって小型且つ軽量に形成したカンチレバー
(梁)を備えた梁部材と、被測定配線と安定に接触可能
な長さを有する別体で形成した探針とによって構成し、
両者を金属部材等で密着・固定しているので、共振周波
数の高い電圧及び変位検出用プローブを簡単な工程で製
造することができ、それによって、被測定配線の近傍の
凹凸像を短時間で取得することができ、半導体大規模集
積回路装置の内部配線に印加される電圧波形の測定を高
速に、且つ、正確に行うことができる。
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
程の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図2以降の途中ま
での製造工程の説明図である。
での製造工程の説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の図3以降の途中ま
での製造工程の説明図である。
での製造工程の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の図4以降の製造工
程の説明図である。
程の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図7】従来のプローブの概略的断面図である。
【図8】従来の探針一体型プローブヘッドの途中までの
製造工程の説明図である。
製造工程の説明図である。
【図9】従来の探針一体型プローブヘッドの図8以降の
製造工程の説明図である。
製造工程の説明図である。
1 梁部材 2 梁 3 孔 4 探針 5 金属部材 6 金属部材 11 n型シリコン基板 12 Bドープ層 13 SiO2 膜 14 SiO2 膜 15 開孔 16 開口部 17 SiO2 膜パターン 18 レジスト層 19 開口部 20 SiO2 膜パターン 21 凹部 22 カンチレバー 23 Au−Sn合金 24 探針 25 Au−Sn合金 26 探針 27 Au−Sn合金 28 電気光学結晶 31 プローブヘッド 32 支持筐体 33 XYZピエゾステージ 34 EO電圧センサ 35 EO結晶 36 探針 37 チューブ 38 板バネ 39 板バネ 40 容量式変位センサ 41 レーザダイオード 42 パルスレーザ光 43 ハーフミラー 44 光検出器 51 シリコン基板 52 SiO2 膜 53 カンチレバー部 54 開口部 55 SiO2 膜パターン 56 探針形成用パターン 57 Si探針部 58 レジスト膜 59 開口部 60 SiO2 膜パターン 61 凹部 62 カンチレバー
Claims (4)
- 【請求項1】 変位測定のための半導体単結晶からなる
梁を設けた梁部材の中央部に孔を設け、前記孔に梁とは
別体に設けた電圧測定用の探針を装着・固定することに
よって一体化したことを特徴とする電圧及び変位検出用
プローブ。 - 【請求項2】 上記梁部材に設ける梁が、複数本である
ことを特徴とする請求項1記載の電圧及び変位検出用プ
ローブ。 - 【請求項3】 上記梁部材を2段以上重ねることを特徴
とする請求項1または2に記載の電圧及び変位検出用プ
ローブ。 - 【請求項4】 上記梁部材の中央部に設けた孔と上記梁
とを、金属部材によって固定したことを特徴とする請求
項1乃至3のいずれか1項に記載の電圧及び変位検出用
プローブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104670A JPH11297773A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 電圧及び変位検出用プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10104670A JPH11297773A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 電圧及び変位検出用プローブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11297773A true JPH11297773A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14386916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10104670A Withdrawn JPH11297773A (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 電圧及び変位検出用プローブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11297773A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003096409A1 (en) * | 2002-05-08 | 2003-11-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Semiconductor probe with resistive tip and method of fabricating the same, and information recording apparatus, information reproducing apparatus, and information measuring apparatus having the semiconductor probe |
CN116609027A (zh) * | 2023-07-14 | 2023-08-18 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种测压耙 |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10104670A patent/JPH11297773A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003096409A1 (en) * | 2002-05-08 | 2003-11-20 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Semiconductor probe with resistive tip and method of fabricating the same, and information recording apparatus, information reproducing apparatus, and information measuring apparatus having the semiconductor probe |
US7141999B2 (en) | 2002-05-08 | 2006-11-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Semiconductor probe with resistive tip and method of fabricating the same, and information recording apparatus, information reproducing apparatus, and information measuring apparatus having the semiconductor probe |
US7442571B2 (en) | 2002-05-08 | 2008-10-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Semiconductor probe with resistive tip and method of fabricating the same, and information recording apparatus, information reproducing apparatus, and information measuring apparatus having the semiconductor probe |
CN116609027A (zh) * | 2023-07-14 | 2023-08-18 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种测压耙 |
CN116609027B (zh) * | 2023-07-14 | 2023-10-20 | 中国空气动力研究与发展中心低速空气动力研究所 | 一种测压耙 |
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---|---|---|---|
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