JPH11295220A - 液体試料検査方法、および液体試料検査装置 - Google Patents

液体試料検査方法、および液体試料検査装置

Info

Publication number
JPH11295220A
JPH11295220A JP10095198A JP10095198A JPH11295220A JP H11295220 A JPH11295220 A JP H11295220A JP 10095198 A JP10095198 A JP 10095198A JP 10095198 A JP10095198 A JP 10095198A JP H11295220 A JPH11295220 A JP H11295220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
liquid sample
refractive index
turbidity
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10095198A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Uchigaki
隆年 内垣
Kodai Imanishi
剛大 今西
Kazushi Otsuka
一志 大塚
Atsushi Wada
敦 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkray Inc
Original Assignee
KDK Corp
Kyoto Daiichi Kagaku KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDK Corp, Kyoto Daiichi Kagaku KK filed Critical KDK Corp
Priority to JP10095198A priority Critical patent/JPH11295220A/ja
Publication of JPH11295220A publication Critical patent/JPH11295220A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈折率および濁度の双方を簡易かつ短時間で
測定することができる技術を提供する。 【解決手段】 特定波長に発光強度のピークを有する光
を発する光源装置1と、この光源装置1から発せられる
光の行路上に配置されるとともに、液体試料が収容され
るプリズムセル3と、このプリズムセル3からの透過光
を受光する位置検出センサ4と、受光した透過光の光量
に基づいて液体試料の濁度を演算するとともに、上記位
置検出センサ4における透過光の受光位置を判断し、受
光位置の判断結果から液体試料の屈折率を演算する演算
回路5とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、たとえば生化学
的試料などの液体試料の屈折率および濁度の双方を測定
するための液体試料検査方法、および液体試料検査装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、液体試料の濃度や比重などを
演算する目的から、液体試料の屈折率や濁度など測定す
る装置や方法について、多くの発明が開示されている。
その一例として、特開昭56─137139号公報など
には、液体試料を収容した三角セルに光を照射し、上記
三角セルを透過した光の屈折具合から溶質成分の濃度を
決定する方法および屈折率計についての発明が開示され
ている。
【0003】また、特開昭56─162056号公報や
特開平5─215680号公報などには、濁度の測定に
関する発明が開示されている。すなわち、特開昭56─
162056号公報には、試料セルの透過光と散乱光の
それぞれを測定することによって濁度を測定する技術が
開示されており、特開平5─215680号公報には、
濁度測定と比色測定の双方を行うことができる装置につ
いての発明が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、屈折率や
濁度を測定する装置や方法について様々な技術が開示さ
れているが、屈折率および濁度の双方を単一の光学ユニ
ットにより測定することができる検査装置または検査方
法に関する発明については、本願発明者らの知るかぎり
では未だ開示されていないのが現状である。ところが、
たとえば尿を検査する場合などには、屈折率と濁度の双
方を測定することは極めて重要である。
【0005】たとえば、尿の屈折率からは尿比重を求め
ることができ、この尿比重は尿の濃さ、すなわち尿素や
塩などの成分濃度の総和を反映しているため、結局、屈
折率から尿の濃さ(比重)を判断することができる。尿
の濃さ(比重)は、その日の体調や摂取した飲食物など
の影響を受けるが、腎機能障害がある場合には、尿の濃
さ(比重)が異常に低くなったり、あるいは高くなった
することがある。このため、尿の濃さ(比重)から腎機
能障害の有無の可能性を判断するために、尿の屈折率を
測定することは重要である。
【0006】また、内臓の機能障害や疾患がある場合な
どは、たとえば腎臓の変形細胞、血液中の成分(ヘモグ
ロビン、赤血球、白血球)、細菌や酵母などの微生物、
シュウ酸塩などの固体成分が尿とともに排泄される。こ
のため、内臓の機能障害などがある場合には、尿の濁度
が高くなるといった現象として現れる。したがって、内
臓の機能障害や疾患の有無の可能性を判断するために、
尿の濁度を測定することは重要である。
【0007】このように、屈折率と濁度の双方を測定す
ることが重要であるにもかかわらず、従来においては屈
折率および濁度の双方を測定することができる検査装置
または検査方法に関する発明については未だ開示されて
いない。このため、屈折率および濁度の双方を測定する
必要が生じた場合には、屈折率および濁度をそれぞれ異
なる装置において測定したり、あるいは濁度に関しては
目視により判断せざるを得ず、検査時間が長くなった
り、正確性に欠けるなどの弊害が生じていた。
【0008】本願発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、屈折率および濁度の双方を簡易か
つ短時間で測定することができる技術を提供することを
その課題としている。
【0009】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0010】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される液体試料検査方法は、特定波長に発光強度のピ
ークを有する光を発する光源装置からの光を、液体試料
が収容されたプリズムセルに照射するとともに、このプ
リズムセルからの透過光を位置検出センサによって受光
し、かつ、受光した透過光の光量に基づいて液体試料の
濁度を演算するとともに、上記位置検出センサにおける
透過光の受光位置を判断し、受光位置の判断結果から液
体試料の屈折率を演算することを特徴としている。
【0011】上記液体試料検査方法では、光源装置から
発せられた光は、液体試料が収容されたプリズムセルを
通過することから、光源装置からの光の行路は上記プリ
ズムセルに収容された液体試料の屈折率に影響されるこ
ととなる。すなわち、上記位置検出センサによって受光
される透過光の位置は、液体試料の屈折率に依存するこ
ととなる。言い換えれば、上記位置検出センサにおける
透過光の受光位置から屈折率が演算することが可能とな
る。この屈折率は、液体試料の比重と相関関係があるこ
とから、屈折率を演算すれば、液体試料の比重を計算で
きることとなる。
【0012】また、上記位置検出センサとしては、PS
D(Position Sensitive Light Detecter )センサやイ
メージセンサなどの公知のセンサが採用されるが、一般
的には、これらの位置検出センサでは受光した透過光の
光量の検出も同時に行える。すなわち、受光された透過
光の光量から上記プリズムセルを通過することによる光
量の減少量を算出することができる。このような光量の
減少は、上記プリズムセルに入射される光の波長にも依
存するが、主として液体試料内の各成分による光の吸収
や散乱によるものである。その吸収による減少量は、液
体試料中の成分のうち、測定波長に吸収をもつものの濃
度と相関し、散乱による減少量は液体試料が固体成分を
含んでいる場合には固体成分の粒子径分布や量と相関す
る。
【0013】上記プリズムセルを通過したことによる光
量の減少量は、上記位置検出センサにおける受光量から
把握できるものであり、また、液体試料中の固体成分の
量は、液体試料の濁度として把握できるものである。し
たがって、上記位置検出センサにおける透過光の受光量
(透過率)と液体試料の濁度とにも一定の相関関係があ
り、上記位置検出センサにおける透過光の光量から液体
試料の濁度を演算することができる。
【0014】上記検査方法による液体試料の屈折率およ
び濁度の測定を実現するためには、通常、光源、プリズ
ムセル、位置検出センサ、および演算手段などを備えた
ユニットが屈折率および濁度のそれぞれの測定のために
複数必要となるが、上記検査方法では屈折率の測定と濁
度の測定のそれぞれにおいて同一のユニットを共用する
ことができる。しかも、上記検査方法では、上記位置検
出センサによって受光された同一の透過光から屈折率お
よび濁度のそれぞれを測定することができる。すなわ
ち、屈折率測定用に液体試料に光を照射してこれの透過
光を測定し、これとは別に濁度測定用に光を照射して透
過光を測定するといったように、屈折率測定操作と濁度
測定操作とを別々に行う必要はない。
【0015】結局、上記検査方法では、同一のユニット
によって屈折率(比重)および濁度のそれぞれを同時に
測定することができる。したがって、上記検査方法を利
用すれば、1つの検査装置において屈折率と濁度を測定
することができ、しかもこれらの測定が1つのユニット
によって同時に実現されるため、検査の高速化および装
置の小型化を実現することができる。
【0016】なお、上記光源装置としては、発光ダイオ
ードあるいはレーザダイオードを有するもの、あるいは
白色光を干渉フィルタあるいはグレーティングを用いて
分光して特定波長に発光強度のピークを有する光を発す
るように構成されてたものなどが採用される。また、屈
折率および濁度の演算は、たとえばCPU、ROM、お
よびRAMなどを備えた回路などによって行われる。も
ちろん、上記プリズムセルとしては、いわゆる三角プリ
ズムセルの他、反射型のセルなども採用することができ
る。
【0017】本願発明の第2の側面により提供される液
体試料検査装置は、特定波長に発光強度のピークを有す
る光を発する光源装置と、この光源装置から発せられる
光の行路上に配置されるとともに、液体試料が収容され
るプリズムセルと、このプリズムセルからの透過光を受
光する位置検出センサと、受光した透過光の光量に基づ
いて液体試料の濁度を演算するとともに、上記位置検出
センサにおける透過光の受光位置を判断し、受光位置の
判断結果から液体試料の屈折率を演算する演算回路とを
備えることを特徴としている。
【0018】本側面に係る液体試料検査装置は、上述し
た第1の側面に記載された液体試料検査方法を実現する
ための装置であり、屈折率および濁度の測定原理につい
ては上述した通りである。したがって、上記液体試料検
査装置において、屈折率および濁度のそれぞれを測定す
ることができるため、異なる装置において屈折率(比
重)および濁度をそれぞれ別個に測定する必要はないと
いった利点が得られ、検査時間の短縮化を実現すること
ができる。また、上記液体試料検査装置では、屈折率お
よび濁度のそれぞれを測定するために2組の光学系など
のユニットを組み込まずとも、1組のユニットによって
屈折率測定および濁度測定のそれぞれを行うことがで
き、コスト的に有利であるばかりか、装置の小型化を実
現できるといった利点も得られる。
【0019】なお、上記演算回路は、たとえばCPU、
ROM、およびRAMなどによって実現することができ
る。また、上記プリズムセルとしては、いわゆる三角プ
リズムセルが好適に採用されるが、反射型のセルなどを
採用することもできる。
【0020】ところで、上記液体試料検査装置は、液体
試料中の各成分によって吸収されて光量が減少した透過
光の光量を測定するのではなく、各成分によって散乱さ
せられて光量が減少した透過光の光量を測定するように
構成することができる。すなわち、光の吸収量は、成分
濃度に依存するのであるが、成分の種類に依存するとこ
ろも大きいため、成分の種類を問わずに濁り具合を測定
する場合には、光の吸収による光量の減少量よりも光の
散乱による光量の減少量を検出するほうが正確に濁度を
測定することができる。後述するように、上記液体試料
検査装置は、尿の検査に用いられることがあるが、この
場合には550nmよりも小さい波長の光は尿自体の黄
色の着色によって光が吸収されてしまうおそれがあり、
950nmよりも大きな波長の光では水分子によって光
が吸収されてしまうおそれがある。
【0021】したがって、光の散乱によって光量が減少
した透過光の光量から屈折率および濁度を測定するよう
に構成する場合には、上記単波長光源としては、550
〜950nmの波長範囲に発光強度のピークを有するも
のが使用され、より好ましくは600〜900nmの波
長範囲内のものが採用される。なお、上記光源装置とし
ては、たとえば赤色発光ダイオード(LED)あるいは
赤色レーザダイオード(LD)などを有するもの、ある
いは白色光を干渉フィルタあるいはグレーティングを用
いて分光して特定波長に発光強度のピークを有する光を
発するように構成されたものが採用される。
【0022】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記位置検査センサとしては、PSDセンサ、イメ
ージセンサ、あるいはフォトアレイセンサなどが好適に
採用される。
【0023】上記位置検出センサは、リニアセンサ(1
次元センサ)であっても、エリアセンサ(2次元セン
サ)であってもよく、また、上記イメージセンサとして
はCCDセンサ、MOSセンサ、密着センサ、あるいは
撮像管などが挙げられる。
【0024】リニアセンサとしてのPSDセンサは、一
般には受光量に応じて光電効果による光電流を発生する
受光領域(P層)の両端部にそれぞれ電極が配置された
構成とされており、受光領域において発生した光電子が
上記各電極から光電流として出力されるようになされて
いる。このような1次元PSDセンサを上記位置検出セ
ンサとして採用した場合には、受光領域において上記プ
リズムセルからの透過光が受光され、これによって発生
した光電流がその光量に応じた出力レベルのデジタル信
号に変換されて上記演算回路に供給されるように構成さ
れる。
【0025】この場合、上記各電極からの光電流(デジ
タル信号)は、それぞれ時間差で上記演算回路に供給さ
れる。そして、上記各電極からのデジタル信号の出力レ
ベルから上記受光領域のどの部位において透過光が受光
されたかが判断される。上述したように、受光部位と屈
折率(比重)には一定の相関関係があることから、上記
した判断結果から液体試料の屈折率(比重)が演算され
る。一方、上記各電極からのデジタル信号の出力レベル
の和から発生した光電流の総量、すなわち透過光の光量
が演算される。上述したように、透過光の光量(透過
率)と濁度とは一定の相関関係があることから、上記の
ようにして演算された透過光の光量から濁度が演算され
る。
【0026】本願発明の好ましい実施の形態において
は、上記液体試料検査装置によって液体試料としての生
化学的試料の検査を行うように構成することができる。
この生化学的試料としては、たとえば尿、血液、唾液、
あるいはこれらの希釈液などが挙げられる。
【0027】上述したように、尿の検査においては、屈
折率および濁度を測定することは重要であり、上記液体
試料検査装置では液体試料の屈折率と濁度の双方を測定
することができることから尿の検査に好適に用いること
ができる。すなわち、上記液体試料検査装置を用いた尿
の屈折率および濁度の測定結果から、内臓の機能障害や
疾患のスクリーニング検査を行うことができる。したが
って、上記液体試料検査装置は、尿中成分の検査などを
行う前のスクリーニング装置として好適に採用すること
ができる。
【0028】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より
明らかとなろう。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0030】図1は本願発明に係る液体試料検査装置の
要部の概略図であり、図2はPSDセンサを説明するた
めの断面概略図であり、図3はPSDセンサと演算回路
の間のブロック図である。なお、本実施形態では、尿の
屈折率および濁度の測定を行うように構成された液体試
料検査装置について説明する。
【0031】図1に示すように、上記液体試料検査装置
Xは、特定の波長に発光強度のピークを有する光を発す
る光源装置1と、液体試料としての尿30が収容される
三角プリズムセル3と、この三角プリズムセル3からの
透過光を受光して受光量に応じた光電流を発生する位置
検出センサとしてのPSDセンサ4と、このPSDセン
サ4からの光電流から尿の屈折率および濁度を演算する
演算部14とを備えて大略構成されている。
【0032】上記液体試料検査装置Xは、上記三角プリ
ズムセル3を透過した光の光量から尿中の各成分の個別
の屈折率や濁度を測定するものではなく、尿30全体と
しての屈折率や濁度を演算するように構成されている。
透過光の光量は、主として上記三角プリズムセル3に収
容された尿30の各成分による光の散乱量および吸収量
に依存するものであり、光の吸収量は成分の種類や各成
分の濃度、そして照射される光の波長に大きく依存する
ものである。したがって、上記液体試料検査装置Xで
は、成分の種類や各成分の濃度による光の吸収を影響を
回避すべく、尿中成分によって吸収されない、あるいは
吸収されにくい波長を選択し、この波長の光を発する光
源を採用する必要がある。
【0033】すなわち、上記光源装置1としては、55
0〜950nmの波長範囲内に発光強度のピークを有す
る光を発するものが使用される。これは、550nmよ
りも小さい波長の光は尿自体の黄色の着色によって光が
吸収されてしまうおそれがあり、950nmよりも大き
な波長の光では水分子によって光が吸収されてしまうお
それがあるからである。なお、上記光源装置1として
は、たとえば赤色LEDあるいは赤色LDなどの光源を
有するもの、あるいは白色光を干渉フィルタあるいはグ
レーティングを用いて分光して特定波長に発光強度のピ
ークを有する光を発するように構成されたものなどを好
適に採用される。
【0034】図1に示すように、上記三角プリズムセル
3は、底壁31の周縁部から3つの側壁31a,31
b,31cが起立形成された構成となされており、これ
らの側壁31a,31b,31cによって三角柱状の尿
収容空間3aが形成されている。そして、上記光源装置
1からの光は、所定の角度で上記側壁30aに入射され
て上記側壁31bから出射されるようになされている。
なお、上記三角プリズムセル3は、ガラスや石英などに
よって形成されている。
【0035】図2に示すように、上記PSDセンサ4
は、リニアセンサ(1次元センサ)として構成されたも
のであり、たとえば長矩形状のシリコンの表面に抵抗層
としてのP層41aが、裏面にN層41bがそれぞれ形
成されているとともに、P層41aの両端部に電極40
a,40bがそれぞれ形成されている。P層41aは、
一様な抵抗値を有するとともに、その表面が受光面41
cとされており、この受光面41cに光が照射された場
合には、光の受光位置において受光した光エネルギ(光
量)に比例した電荷を発生する。そして、受光位置にお
いて発生した電荷は、光電流として上記各電極40a,
40bから出力される。このとき、P層41aは、一様
な抵抗値を有することから、上記各電極40a,40b
においては、受光位置から電極40a(40b)までの
距離に反比例した値の電流が出力される。
【0036】すなわち、上記各電極40a,40bにお
いて出力される電流値が分かれば、上記受光面41cに
おける受光位置を判断することができる。より具体的に
説明するなら、電極40aおよび電極40bから出力さ
れる電流値をそれぞれI1,I2、各電極40a,40bの
間の距離をL、電極40aから受光位置までの距離をx
とすれば、上記各電極40a,40bにおいて出力され
る電流値が受光位置からの距離に反比例することから以
下の関係が成り立つ。
【0037】
【数1】
【0038】この式を変形すれば、
【0039】
【数2】
【0040】となる。電極間距離Lは既知なので、検出
された各電極40a,40bから出力される電流値I1
I2を代入すれば、電極40aから受光位置までの距離x
が計算できる。すなわち、上記受光面41cにおける受
光位置が決定される。
【0041】上記演算部14は、電流供給路の切り替え
を行うマルチプレクサ6と、上記PSDセンサ4からの
出力電流をその電流値に応じた出力レベルのデジタル信
号に変換するA/D変換器7と、各種の演算を行う演算
回路5とを備えている。
【0042】この演算回路5は、所定のプログラムが格
納されたROM、プログラムを実行する上において必要
とされるデータなどを一時的に記憶しておくRAM、お
よびROMに格納されたプログラムを実行させるなど各
種の制御を行うCPUなどを有して構成されている。な
お、ROMには、上記各電極40a,40bから出力さ
れた電流値から上記受光面40cにおける受光位置を判
断するプログラム、この判断結果から屈折率を演算する
プログラム、尿の屈折率から尿の比重を演算するプログ
ラム、および上記各電極40a,40bから出力された
電流値の総量から濁度を演算するプログラムなどが格納
されている。
【0043】図1に示すように、このように構成された
液体試料検査装置Xでは、上記光源装置1から発せられ
た光は、スリット2を通過することによって平行光線束
とされて上記三角プリズムセル3の側壁31aに所定の
角度で照射される。上記側壁31aに照射されて上記三
角プリズムセル3内に入射された光は、上記三角プリズ
ムセル3に収容された尿中の各成分によってその一部が
散乱させられ、散乱しなかった光の大部分が側壁31b
から透過光として出射される。この透過光は、上記PS
Dセンサ4の受光面41cにおいて受光される。
【0044】ところで、上記三角プリズムセル3の側壁
31bにおける透過光の出射部位は上記三角プリズムセ
ル3内に収容された尿30の屈折率に依存している。す
なわち、上記三角プリズムセル3の側壁31a(31
b)の屈折率と収容された尿30の屈折率が異なれば、
上記側壁31a(31b)と収容された尿30との界面
において上記光源装置1からの光は屈折されることとな
るが、上記側壁31a(31b)の屈折率は一定である
ことから、結局、光の屈折具合は収容された尿の屈折率
に依存することになる。
【0045】このように、尿30の屈折率が異なれば上
記側壁31bにおける透過光の出射部位が異なることか
ら、上記PSDセンサ4の受光面41cにおける受光部
位が異なることとなる。言い換えれば、上記受光面41
cにおける受光部位から上記三角プリズムセル3内に収
容された尿30の屈折率が演算できる。
【0046】上述したように、上記受光面41cにおけ
る受光部位は、上記PSDセンサ4の各電極40a,4
0bから出力される電流値から判断される。より具体的
には、図3に示すように、上記受光面41cにおいて受
光された透過光の光量および受光部位に応じた値の電流
が上記各電極40a,40bから出力されるが、マルチ
プレクサ6によって電流供給路が切り替えられ、上記各
電極40a,40bからの出力が時間差で演算回路5に
供給される。なお、上記マルチプレクサ6は上記演算回
路5のCPUによって制御されており、また、上記各電
極41a,40bからの出力電流は、上記演算回路5に
おける処理を可能とすべく、A/D変換器7によって出
力電流値に応じた出力レベルのデジタル信号に変換され
てから上記演算回路に供給される。
【0047】これらのデジタル信号データは、上記演算
回路5のRAMに一旦記憶され、これらの値を基にして
CPUによってROMに格納された所定のプログラムを
実行させることによって上記受光面41cにおける受光
位置が判断される。すなわち、上記各電極40a,40
bからの出力電流の値I1,I2を数式(2)に代入して上記
電極40aから受光位置までの距離xを計算するプログ
ラムがROMに格納されており、このプログラムを実行
させることによって透過光の受光位置が判断される。
【0048】また、このようにして判断された受光位置
までの距離xの値は、RAMに一旦記憶され、この値を
基にしてCPUによってROMに格納された所定のプロ
グラムを実行させることによって尿の屈折率が演算され
る。ところで、上記受光面41cにおける受光位置は、
上記三角プリズムセル3に収容された尿30の屈折率と
相関関係があるのは上述の通りであるが、この相関関係
は本願発明者らによる実験によって予め調べられ、受光
位置が分かれば尿30の屈折率が演算できるような対応
表ないし相関式が作成されている。本願発明では、この
対応表ないし相関式に基づいて受光位置から尿30の屈
折率が演算できるようなプログラムが作成されてROM
に格納されており、このプログラムを実行することによ
って透過光の受光位置が判断される。
【0049】さらに、尿30の屈折率のデータは、RA
Mに一旦記憶され、この値を基にしてCPUによってR
OMに格納された所定のプログラムを実行させることに
よって尿30の比重が演算される。従来例において触れ
たように、尿30の屈折率からは尿30の比重を求める
ことができる。尿30の屈折率と尿30の比重との間に
は略比例関係があり、日本臨床病理学会標準化委員会か
らも尿30の屈折率と尿30の比重の対応関係を表すノ
モグラフが発表されている。本実施形態においては、測
定された尿30の屈折率のデータから尿30の比重が演
算されるプログラムが上記したノモグラフに基づいて作
成されており、このプログラムを実行することによって
尿30の屈折率から尿30の比重が演算される。
【0050】一方、上記各電極40a,40bからの出
力電流のデータからは、それぞれの電極40a,40b
から出力された電流値の合計値が演算される。すなわ
ち、上記各電極40a,40bから出力された電流値の
加算されたデータ、すなわち上記PSDセンサ4から出
力された電流の総量値データが得られる。この総量値
は、上記PSDセンサ4の受光面41cにおいて受光さ
れた透過光の総光量を反映したものであるから、上記し
た総量値データからは透過光の総光量を演算できる。ま
た、透過光の総光量が分かれば、上記三角プリズムセル
3に収容された尿30の透過率ないし濁度を演算するこ
とができる。
【0051】ところで、上記三角プリズムセル3に照射
する光の光量を測定すべき各サンプル毎に一定とすれ
ば、上記PSDセンサ4において受光された透過光の光
量と濁度とは一定の相関関係を有することになる。本願
発明者らは、この相関関係を予め調べて受光された透過
光の光量と尿の濁度の相関関係を表す検量線を作成する
とともに、この検量線に基づいて透過光の光量から尿の
濁度を演算できるプログラムを作成してROMに格納し
た。したがって、本願発明では、このプログラムを実行
することによって上記PSDセンサ4から出力された電
流の総量値データ(透過光の光量)から濁度が演算され
る。
【0052】このように、上記液体試料検査装置Xにお
いては、尿30の屈折率(比重)および濁度のそれぞれ
を測定することができるため、測定された屈折率(比
重)および濁度から内臓の機能障害や疾患の有無の可能
性を判断することができる。
【0053】また、上記液体試料検査装置Xでは、異な
る装置において屈折率(比重)および濁度をそれぞれ別
個に測定する必要はないといった利点が得られ、濁度の
測定を目視に頼る必要がないことから検査時間の短縮化
を実現することができる。また、上記液体試料検査装置
Xでは、屈折率および濁度のそれぞれを測定するために
2組の光学系などのユニットを組み込まずとも、1組の
ユニットによって屈折率測定および濁度測定のそれぞれ
を行うことができ、コスト的に有利であるばかりか、装
置の小型化を実現できるといった利点も得られる。
【0054】なお、本実施形態においては、液体試料と
しての尿30の屈折率(比重)および濁度を測定する液
体試料検査装置Xについて説明したが、本願発明はこれ
に限定されず、血液や唾液などのその他の生化学的試料
ばかりでなく、液体試料全般に適用できるのはいうまで
もない。
【0055】また、上記実施形態では、位置検出センサ
として1次元のPSDセンサ4が採用されていたが、2
次元のPSDセンサ4でもよく、またイメージセンサ
(CCDセンサ、MOSセンサ、密着センサ、撮像管な
ど)、あるいはフォトアレイセンサなどであってもよ
い。
【0056】もちろん、三角プリズムセル3に限定され
ず、反射型などのプリズムセルも好適に採用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る液体試料検査装置の要部の概略
を表す図である。
【図2】PSDセンサを説明するための断面概略図であ
る。
【図3】PSDセンサと演算回路の間のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 光源装置 2 スリット 3 三角プリズムセル 4 PSDセンサ(位置検出センサとしての) 5 演算回路 14 演算部 30 尿(液体試料としての)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 敦 京都府京都市南区東九条西明田町57 株式 会社京都第一科学内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定波長に発光強度のピークを有する光
    を発する光源装置からの光を、液体試料が収容されたプ
    リズムセルに照射するとともに、このプリズムセルから
    の透過光を位置検出センサによって受光し、かつ、 受光した透過光の光量に基づいて液体試料の濁度を演算
    するとともに、上記位置検出センサにおける透過光の受
    光位置を判断し、受光位置の判断結果から液体試料の屈
    折率を演算することを特徴とする、液体試料検査方法。
  2. 【請求項2】 特定波長に発光強度のピークを有する光
    を発する光源装置と、 この光源装置から発せられる光の行路上に配置されると
    ともに、液体試料が収容されるプリズムセルと、 このプリズムセルからの透過光を受光する位置検出セン
    サと、 受光した透過光の光量に基づいて液体試料の濁度を演算
    するとともに、上記位置検出センサにおける透過光の受
    光位置を判断し、受光位置の判断結果から液体試料の屈
    折率を演算する演算回路とを備えることを特徴とする、
    液体試料検査装置。
  3. 【請求項3】 上記プリズムセルは、三角プリズムセル
    である、請求項2に記載の試料検査装置。
  4. 【請求項4】 上記光源装置は、550〜950nmの
    波長範囲内に発光強度のピークを有する光を発するもの
    である、請求項2または3に記載の液体試料検査装置。
  5. 【請求項5】 上記波長範囲が600〜900nmであ
    る、請求項4に記載の液体試料検査装置。
  6. 【請求項6】 上記光源装置は、発光ダイオードあるい
    はレーザダイオードを有するものである、請求項4また
    は5に記載の液体試料検査装置。
  7. 【請求項7】 上記光源装置は、白色光を干渉フィルタ
    あるいはグレーティングを用いて分光して特定波長に発
    光強度のピークを有する光を発するように構成されてい
    る、請求項4または5に記載の試料検査装置。
  8. 【請求項8】 上記位置検査センサは、PSDセンサ、
    イメージセンサ、あるいはフォトアレイセンサである、
    請求項2ないし7のいずれかに記載の液体試料検査装
    置。
  9. 【請求項9】 上記液体試料は、生化学的試料である、
    請求項2ないし8のいずれかに記載の液体試料検査装
    置。
JP10095198A 1998-04-13 1998-04-13 液体試料検査方法、および液体試料検査装置 Pending JPH11295220A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10095198A JPH11295220A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 液体試料検査方法、および液体試料検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10095198A JPH11295220A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 液体試料検査方法、および液体試料検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11295220A true JPH11295220A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14287670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10095198A Pending JPH11295220A (ja) 1998-04-13 1998-04-13 液体試料検査方法、および液体試料検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11295220A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127622A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Kyoto Electron Mfg Co Ltd 屈折率測定装置
JP2011099795A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Shimadzu Corp 液体試料配置機構、それを用いた屈折率測定装置及び屈折率測定方法
JP2012195337A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Sony Corp レーザー照射装置および微小粒子測定装置
JP2013527468A (ja) * 2010-06-03 2013-06-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 屈折率測定を利用したビリルビン濃度の推定装置及び方法
CN104198436A (zh) * 2014-09-17 2014-12-10 安徽理工大学 一种透光液体浓度检测系统及检测方法
CN104390939A (zh) * 2014-12-16 2015-03-04 湖南师范大学 一种用于检测微流体系统中液体折射率的传感器及方法
CN106323810A (zh) * 2016-11-14 2017-01-11 宜兴市晶科光学仪器有限公司 一种用于尿液检测的比重折射管
CN108226063A (zh) * 2016-12-22 2018-06-29 爱威科技股份有限公司 液体检测方法、液体检测装置以及液体检测设备
CN109557046A (zh) * 2017-09-26 2019-04-02 株式会社岛津制作所 液体试样测定用配件、折射率测定装置及折射率测定方法
JP2019100867A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 株式会社堀場製作所 粒子物性測定用セル及びこれを用いた粒子物性測定装置
CN111033233A (zh) * 2017-09-14 2020-04-17 株式会社岛津制作所 折射率测定装置及折射率测定装置用池
JP2020067344A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 国立大学法人埼玉大学 光学特性測定装置
CN111830025A (zh) * 2020-07-21 2020-10-27 宿迁学院 一种电解加工在线测量装置
JP2021071489A (ja) * 2021-01-13 2021-05-06 株式会社東芝 光学検査装置、方法及びプログラム

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010127622A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Kyoto Electron Mfg Co Ltd 屈折率測定装置
JP2011099795A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Shimadzu Corp 液体試料配置機構、それを用いた屈折率測定装置及び屈折率測定方法
JP2013527468A (ja) * 2010-06-03 2013-06-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 屈折率測定を利用したビリルビン濃度の推定装置及び方法
JP2012195337A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Sony Corp レーザー照射装置および微小粒子測定装置
CN104198436A (zh) * 2014-09-17 2014-12-10 安徽理工大学 一种透光液体浓度检测系统及检测方法
CN104390939A (zh) * 2014-12-16 2015-03-04 湖南师范大学 一种用于检测微流体系统中液体折射率的传感器及方法
CN106323810A (zh) * 2016-11-14 2017-01-11 宜兴市晶科光学仪器有限公司 一种用于尿液检测的比重折射管
CN108226063B (zh) * 2016-12-22 2020-07-24 爱威科技股份有限公司 液体检测方法、液体检测装置以及液体检测设备
CN108226063A (zh) * 2016-12-22 2018-06-29 爱威科技股份有限公司 液体检测方法、液体检测装置以及液体检测设备
CN111033233A (zh) * 2017-09-14 2020-04-17 株式会社岛津制作所 折射率测定装置及折射率测定装置用池
CN109557046A (zh) * 2017-09-26 2019-04-02 株式会社岛津制作所 液体试样测定用配件、折射率测定装置及折射率测定方法
CN109557046B (zh) * 2017-09-26 2021-08-17 株式会社岛津制作所 液体试样测定用配件、折射率测定装置及折射率测定方法
JP2019100867A (ja) * 2017-12-04 2019-06-24 株式会社堀場製作所 粒子物性測定用セル及びこれを用いた粒子物性測定装置
JP2020067344A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 国立大学法人埼玉大学 光学特性測定装置
CN111830025A (zh) * 2020-07-21 2020-10-27 宿迁学院 一种电解加工在线测量装置
CN111830025B (zh) * 2020-07-21 2023-10-31 宿迁学院 一种电解加工在线测量装置
JP2021071489A (ja) * 2021-01-13 2021-05-06 株式会社東芝 光学検査装置、方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108351304B (zh) 水质分析仪
CA2771025C (en) System and method for determining the concentration of an analyte in a liquid sample
EP2016390B1 (en) A method and a system for quantitative hemoglobin determination
CN102216784B (zh) 自动分析装置
JPH11295220A (ja) 液体試料検査方法、および液体試料検査装置
EP1698883A1 (en) Method of determining hemoglobin concentration in undiluted and unhemolyzed whole blood
JP6120842B2 (ja) 体液中の物質の濃度を測定するための方法及びシステム
EP2264438A1 (en) A surface plasmon resonance sensing method and sensing system
RU2664786C2 (ru) Способ и устройство для определения концентрации
JP2008008794A (ja) 分析装置
US8334522B2 (en) Method for the quantitative determination of the concentration of fluorophores of a substance in a sample and apparatus for carrying out the same
US7978325B2 (en) Biochemical analyzer
US9551659B2 (en) Optical apparatus and method for fluorescence measurement of analytes comprising backscattering detection
JP2006189392A (ja) 吸収計測装置
EP1185852A1 (en) Method and apparatus for examining fluids of biological origin
JP5002616B2 (ja) 液体試料中の分析対象の測定方法及び分析装置
US20180266939A1 (en) Method and device for determining a substance concentration or a substance in a liquid medium
US9470572B2 (en) Method and apparatus for measuring liquid level of cell culture solution
JP2012211782A (ja) 生体物質分析装置および生体物質分析方法
KR101893219B1 (ko) 체액분석 방법 및 이를 이용한 체액분석 시스템
RU2460988C1 (ru) Способ измерения распределения частиц по размерам в расширенном диапазоне концентраций и устройство для реализации способа (варианты)
JPH11248622A (ja) 尿検査装置
RU2281479C1 (ru) Флюориметр-мутномер
KR101009284B1 (ko) 다기능 휴대용 진단 시스템
CN214408685U (zh) 一种基于全反射折光法的食品分析仪