JPH11295167A - 触覚センサ - Google Patents

触覚センサ

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JPH11295167A
JPH11295167A JP9329498A JP9329498A JPH11295167A JP H11295167 A JPH11295167 A JP H11295167A JP 9329498 A JP9329498 A JP 9329498A JP 9329498 A JP9329498 A JP 9329498A JP H11295167 A JPH11295167 A JP H11295167A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力を光に変換することにより電磁的な障害
を受けることなく、小型で組み立ても容易となる触覚セ
ンサを提供する。 【解決手段】 医療用カテーテルチューブ1の先端部に
取り付けたダイアフラム支持板7のダイアフラム部7b
の裏面の光反射面で光を反射させてセンサ用光ファイバ
3を介して検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に人体に用いる
医療用カテーテルチューブや腹腔鏡等の長尺管体の先端
部に装着する触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】医療用カテーテルチューブや腹腔鏡等
は、生体内に挿入するに際に、血管内壁や臓器等を強く
押して損傷を与えたりすることがないようにしなければ
ならない。そこで、これら医療用カテーテルチューブや
腹腔鏡等の先端部に取り付けて、ここに加わる圧力を検
出する触覚センサの研究開発が従来からなされている。
このような触覚センサとしては、 ・機械スイッチ方式 ・圧力抵抗変換方式 ・圧力電圧変換方式 ・圧力光変換方式 等が考えられる。
【0003】機械スイッチ方式は、圧力をバネ等によっ
てスイッチの機械的なON/OFF動作に変換し電気信
号として検出するものであり、最も扱い易く信頼性の高
いものである。
【0004】圧力抵抗変換方式は、圧力によって生じた
弾性体の歪みを電気抵抗に変換して検出するものであ
り、歪みゲージや半導体圧力センサがその代表例であ
る。歪みゲージは、フィルム上に銅ニッケル合金等の抵
抗膜を形成し、このフィルムの変位を抵抗膜の抵抗の変
化として検出する力センサである。また、半導体圧力セ
ンサは、シリコンウエハに設けたダイアフラムに不純物
を拡散することにより拡散抵抗を形成し、このダイアフ
ラムの変位を拡散抵抗の抵抗変化として検出するもので
あり、一般には流体の圧力センサとして用いられること
が多いが、シリコンゴム等でパッケージングすることに
より荷重センサとして用いることもできる。この他に
は、シリコンゴムに導電性微粒子を分散させて、このシ
リコンゴムに力を加えたときの変位を抵抗変化として検
出する感圧導電性ゴムと称されるものもある。
【0005】圧力電圧変換方式は、圧電効果を利用して
圧力を電気信号に変換するものである。圧電効果素子と
しては、PZTや高分子材料のポリフッ化ビニリデン
(PVDF)等、又はこれらを複合化させたものを用
い、これらが圧力を受けた時に生じる電圧を検出する。
【0006】圧力光変換方式は、圧力を光の強度や位相
の変化等に変換するものであり、例えばスポンジやゴム
等を透明なガラス板の上に配置し、このスポンジやゴム
等が受ける圧力に応じて変化するガラスの反射率を検出
するようにしたものがある。また、発光ダイオードとフ
ォトトランジスタの間に圧力に応じて変位する遮蔽物を
置くことにより、フォトトランジスタの受光量を検出す
るようにした光遮断方式と称されるものもある。
【0007】さらに、医療用カテーテルチューブや腹腔
鏡等に用いる圧力光変換方式の触覚センサとしては、圧
力によって変位するカンチレバー状等の部材に設けた反
射面に光ファイバからの光を照射させて、この反射光の
強度を同じ光ファイバを介して検出するようにしたもの
も既に提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機械スイッ
チ方式や圧力抵抗変換方式では、触覚センサがある程度
大きくなるため、細い医療用カテーテルチューブや腹腔
鏡等の先端部に取り付けることが困難であるという問題
がある。また、圧力電圧変換方式は、圧力による電圧が
測定の際のチャージ流出により微分的に(圧力の変化
分)しか検出できないので、定常的な圧力情報を知るこ
とができないという問題がある。
【0009】しかも、これらの方式は全て圧力を電気信
号に変換して検出するので、外部機器等からの電磁的な
障害を受け易く、信頼性の高い検出を行うことができな
いという問題もあった。また、圧力光変換方式の触覚セ
ンサであっても、ガラスの屈折率の変化を検出するもの
や光遮断方式のものは、医療用カテーテルチューブや腹
腔鏡等の先端部で光信号を電気信号に変換するので、同
様に電磁的障害を受け易くなる。さらに、これらの圧力
光変換方式の触覚センサは、ガラス板や発光ダイオード
とフォトトランジスタからなる検出部の部品がある程度
の大きさを要するので、細い医療用カテーテルチューブ
や腹腔鏡等の先端部に取り付けることが必ずしも容易で
はないという問題もある。
【0010】これに対して、光ファイバを用いた圧力光
変換方式の触覚センサは、電磁的障害を受け難く、スペ
ース的にもある程度小型化することが可能になる。しか
し、従来のこの触覚センサは、医療用カテーテルチュー
ブや腹腔鏡等の先端部にカンチレバー状等の複雑な作動
部品を外付けして装着するものであるため、この先端部
がある程度大型化すると共に、組み立て作業が複雑にな
るという問題が生じていた。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、長尺管体の先端部に簡単な構造のダイアフラ
ム支持板を取り付けて光ファイバを配置するだけで、電
磁的な障害を受けることなく、小型で組み立ても容易と
なる触覚センサを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の触覚センサの
発明は、少なくとも長尺管体の管の開口部を除いた先端
面を覆う板状であって、周縁部に板厚が特に薄いダイア
フラム部が形成されると共に、少なくともこのダイアフ
ラム部の裏面に光反射面が形成されたダイアフラム支持
板をこの長尺管体の先端部に固定し、かつ、先端がこの
ダイアフラム支持板におけるダイアフラム部の裏面に空
隙を介して対向する光ファイバを長尺管体の周側部に長
手方向に沿って配置したことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によれば、長尺管体の先端
部に固定されたダイアフラム支持板がダイアフラム部の
表面側に前方からの圧力を受けると、板厚の薄いこのダ
イアフラム部が撓んで裏面の反射面が光ファイバの先端
との間の空隙内で変位する。すると、この光ファイバの
先端から光を放射することにより、反射面で反射する光
の反射角度や位相を変化させることができるので、この
反射光を光ファイバを介して入射し、その強度や位相の
変化を測定すれば、ダイアフラム部が受けた圧力を検出
することができる。従って、この発明の触覚センサによ
れば、圧力を光信号に変換するので電磁的な障害を受け
ることがなくなり、また、簡単な構造のダイアフラム支
持板を取り付けるだけなので、長尺管体の先端部のサイ
ズをほとんど変えることなく、組み立ても容易に行うこ
とができるようになる。
【0014】なお、ダイアフラム部の裏面の反射面に光
を照射する光ファイバとこの反射光を入射する光ファイ
バは、同じものを共用してもよいし、それぞれ別のもの
を用いてもよい。
【0015】請求項2の発明は、前記ダイアフラム支持
板と長尺管体の先端面との間に、このダイアフラム支持
板のダイアフラム部の裏面と光ファイバの先端との間の
空隙を形成するスペーサと、この光ファイバの先端部を
挿入しスペーサの空隙に向けて固定する孔が形成された
カバーとが配置されたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明によれば、スペーサを挿入
することにより、ダイアフラム部の裏面と光ファイバの
先端との間に空隙を形成することができる。このため、
ダイアフラム支持板のダイアフラム部の裏面に空隙のた
めの凹部を形成しなくてもよくなり、特に微小部品に面
倒な加工を施す必要がなくなる。
【0017】請求項3の発明は、前記ダイアフラム部が
表面側からリング状に溝を形成することにより中央に突
起部を設けたものであることを特徴とする。
【0018】請求項3の発明によれば、ダイアフラム部
の中央の突起部が受けた圧力によって周囲の溝の底部が
撓んで裏面の反射面を変位させることができるようにな
る。
【0019】請求項4の発明は、前記ダイアフラム支持
板の前方にOリング状の受圧体を揺動可能に取り付けた
ことを特徴とする。
【0020】請求項4の発明によれば、長尺管体の先端
部に取り付けたOリング状の受圧体が前方からの圧力を
ダイアフラム支持板のダイアフラム部に伝えるので、こ
の先端部の広い範囲で受ける圧力を確実に検出すること
ができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】図1〜図6は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1は医療用カテーテルチューブの先端部
に取り付ける触覚センサの組み立て斜視図、図2は医療
用カテーテルチューブの斜視図、図3は触覚センサを取
り付けた医療用カテーテルチューブの先端部の縦断面
図、図4は医療用カテーテルチューブの先端部にダイア
フラム支持板を取り付けた際の組み立て斜視図、図5は
触覚センサを取り付けた医療用カテーテルチューブの先
端部の斜視図、図6は受圧体が圧力を受けた場合の触覚
センサの動作を説明する部分拡大縦断面図である。
【0023】本実施形態は、図2に示すような医療用カ
テーテルチューブ1の先端部に取り付ける触覚センサに
ついて説明する。医療用カテーテルチューブ1は、直径
が3mm程度のセグメント化ポリウレタン、シリコーン
ゴム又はポリ塩化ビニル等の柔軟な細長い合成樹脂に長
手方向に沿った貫通孔であるルーメン1aが複数本形成
された長尺管体である。なお、ここでは、3本のルーメ
ン1aが形成された医療用カテーテルチューブ1につい
て例示する。この場合、2本のルーメン1aは、先端面
の開口部から鉗子を突出させて操作できるようにした
り、生理食塩水等の注入や吸引を行うために用い、残り
のやや小さいルーメン1aは、撮像用光ファイバ2を通
して照明光を先端から放射させると共に戻り光を撮像す
るライトガイド/イメージガイドとして用いる。
【0024】上記医療用カテーテルチューブ1は、図3
に示すように、周縁部の3箇所に(図3では1箇所のみ
を図示する)等間隔にセンサ用光ファイバ3が長手方向
に沿って1本ずつ配置されている。これらのセンサ用光
ファイバ3は、撮像用光ファイバ2よりは十分に細いマ
ルチモードの光ファイバであり、医療用カテーテルチュ
ーブ1に予め設けられた細いルーメンに沿って通した
り、外周側に形成した溝に埋め込んだりして配置し、先
端を医療用カテーテルチューブ1の先端面からわずかに
突出させておく。そして、これらのセンサ用光ファイバ
3は、医療用カテーテルチューブ1の基部側からの光が
先端から前方に放射されると共に、この先端から入射し
た光を医療用カテーテルチューブ1の基部側に送るよう
になっている。また、この医療用カテーテルチューブ1
は、先端部に肉厚が0.1mmのステンレスパイプ4を
外嵌して固定する。このステンレスパイプ4は、触覚セ
ンサの取り付けを保持するものであり、医療用カテーテ
ルチューブ1の先端面よりも少し突出させて先端部にの
み外嵌する。
【0025】上記ステンレスパイプ4を外嵌した医療用
カテーテルチューブ1の先端面には、図1に示すよう
に、カバー5とスペーサ6とダイアフラム支持板7とが
順に載置されて固定される。ダイアフラム支持板7は、
医療用カテーテルチューブ1の外径とほぼ同じ大きさの
円板であり、ある程度の弾性を有するプラスチック等か
らなる。このダイアフラム支持板7は、医療用カテーテ
ルチューブ1のルーメン1aの開口部を覆う部分にそれ
ぞれ開口孔7aが形成されて打ち抜き形状となってい
る。また、このダイアフラム支持板7の周縁部には、等
間隔で3箇所にダイアフラム部7bが形成されている。
ダイアフラム部7bは、ダイアフラム支持板7の表面側
から外径0.4mmのリング状に溝を穿設することによ
り、この溝の底部の板厚を十分に薄くすると共に、この
溝の中央に突起部7cを形成したものである。従って、
このダイアフラム部7bは、突起部7cを表面側から押
圧することにより、板厚の薄い溝の底部を撓ませること
ができる。さらに、このダイアフラム支持板7における
ダイアフラム部7bの裏面には、金(Au)を蒸着させ
ることにより、厚さ0.5μmの薄膜による光反射面を
形成している。
【0026】スペーサ6は、ダイアフラム支持板7と同
じ大きさで板厚がやや薄い円板であり、剛性が十分に高
いプラスチック等からなる。そして、このダイアフラム
支持板7にも、ダイアフラム支持板7と同様に、ルーメ
ン1aの開口部を覆う部分にそれぞれ開口孔6aが形成
されて打ち抜き形状となっている。また、このスペーサ
6の周縁部には、ダイアフラム支持板7の3箇所のダイ
アフラム部7bに対応する位置に、それぞれ貫通孔6b
が形成されている。貫通孔6bは、ダイアフラム部7b
の溝の外径と同程度か少し大きいサイズのものでよい。
【0027】カバー5も、上記ダイアフラム支持板7と
同じ大きさの円板であり、剛性が十分に高いプラスチッ
ク等からなる。そして、このカバー5にも、ダイアフラ
ム支持板7等と同様に、ルーメン1aの開口部を覆う部
分にそれぞれ開口孔5aが形成されて打ち抜き形状とな
っている。また、このカバー5の周縁部には、医療用カ
テーテルチューブ1の先端面から突出する3本のセンサ
用光ファイバ3の先端部をそれぞれ挿入するファイバ径
(125μm)とほぼ等しい穴が裏面側から形成される
と共に、この穴の奥にセンサ用光ファイバ3のコア径
(50μm)とほぼ等しい貫通孔5bが形成されてい
る。
【0028】上記カバー5とスペーサ6とダイアフラム
支持板7は、エキシマレーザによって円板に微細な孔や
溝加工を行うことにより製造される。ただし、この加工
方法は特に限定されない。ここで、ダイアフラム支持板
7の裏面側にスペーサ6を用いない場合には、例えばこ
のダイアフラム支持板7のダイアフラム部7bの裏面に
空隙のための凹部を形成する必要が生じる。そして、微
小なダイアフラム支持板7に表面側から溝を穿設すると
共に裏面側からもこのような凹部を形成して、これらの
間の板厚を一定の薄さにするには、高精度な加工が要求
される。しかしながら、本実施形態のようにスペーサ6
を用いる場合には、ダイアフラム支持板7に表面側から
溝を穿設するだけで足り、また、スペーサ6にも底のな
い貫通孔6bを形成するだけでよいので、微小部品の加
工を容易にすることができる。
【0029】上記カバー5とスペーサ6とダイアフラム
支持板7は、図3及び図4に示すように、医療用カテー
テルチューブ1の先端面に積み重ねて固定される。ま
た、ダイアフラム支持板7上には、図5に示すように、
医療用カテーテルチューブ1とほぼ同じ外径を有するO
リング状の受圧体8がシリコーンゴムを用いて接着固定
される。受圧体8は、剛性が十分に高いプラスチック等
からなり、シリコーンゴム等によって接着することによ
り、ダイアフラム支持板7上でわずかに揺動可能とな
る。
【0030】上記構成の触覚センサによれば、各センサ
用光ファイバ3の先端から前方に放射された光は、ダイ
アフラム支持板7のダイアフラム部7bの裏面の光反射
面でまっすぐに反射されてそのまま同じセンサ用光ファ
イバ3に入射し医療用カテーテルチューブ1の基部に送
られる。医療用カテーテルチューブ1の基部では、これ
らのセンサ用光ファイバ3が図示しないマルチモードカ
プラによって分岐され、一方が放射光の光源に接続され
ると共に、他方が受光部に接続されるので、この光反射
面での反射光の強度を測定することができる。ここで、
医療用カテーテルチューブ1の先端部の受圧体8に前方
から圧力が加わると、この受圧体8がダイアフラム支持
板7上でわずかに傾斜して、図6に示すように、ダイア
フラム支持板7における突起部7cを押圧しダイアフラ
ム部7bを撓ませる。すると、ダイアフラム部7bの裏
面の光反射面がスペーサ6の貫通孔6b内に入り込んで
センサ用光ファイバ3の先端側に接近するので、これら
の間の距離が短くなって再びこのセンサ用光ファイバ3
に入射する反射光の強度が増加する。また、ダイアフラ
ム部7bや貫通孔6b等の構成によっては、このダイア
フラム部7bの裏面の光反射面が撓んで傾斜することに
より反射角度が変化して、反射光が再びセンサ用光ファ
イバ3の先端から入射する際の損失が多くなり強度が減
少する場合もある。従って、基部側でこの反射光の強度
の増減を測定すれば、これによって医療用カテーテルチ
ューブ1の先端部に加わった圧力を検出することができ
る。即ち、本実施形態の場合、医療用カテーテルチュー
ブ1の先端部に加わった10mNの荷重が検出可能であ
った。また、3箇所のダイアフラム部7bのいずれの部
分に圧力が加わったのかということも検出できる。
【0031】このため、本実施形態の触覚センサは、医
療用カテーテルチューブ1の先端に加わった圧力を光信
号に変換してセンサ用光ファイバ3を通して基部側に送
るので、電磁的な障害を受けることがなくなる。また、
医療用カテーテルチューブ1の先端面に円板状のスペー
サ6やダイアフラム支持板7等とOリング状の受圧体8
を集積して取り付けるだけなので、この先端部が大型化
するようなこともなく、触覚センサの組み立ても容易に
行うことができるようになる。
【0032】なお、上記実施形態では、ダイアフラム支
持板7におけるダイアフラム部7bの裏面の光反射面に
金蒸着膜を用いたが、アルミニウムやその他の金属薄膜
を蒸着やスパッタリング等の方法で形成したり、金属箔
を張り付けたものを用いることもできる。
【0033】また、上記実施形態では、医療用カテーテ
ルチューブ1の先端面にカバー5とスペーサ6とダイア
フラム支持板7を重ねて固定したが、カバー5は、柔軟
な材質の医療用カテーテルチューブ1との間の台座にな
ってセンサ用光ファイバ3の先端部を固定するためのも
のに過ぎないので省略可能である。しかも、スペーサ6
は、ダイアフラム支持板7の裏面とセンサ用光ファイバ
3の先端との間に空隙を形成するためのものであり、ダ
イアフラム支持板7と一体化することができる。即ち、
上記のように加工が面倒になるおそれはあるが、ダイア
フラム支持板7におけるダイアフラム部7bの裏面に、
スペーサ6の貫通孔6bと同様の凹部を形成すればよ
い。さらに、Oリング状の受圧体8は、他の形状でもよ
く、ダイアフラム支持板7のダイアフラム部7bで直接
圧力を受けるようにすることも可能である。
【0034】さらに、上記実施形態では、ダイアフラム
支持板7の周縁部の3箇所にダイアフラム部7bを設け
る場合について説明したが、本発明はこの数については
制限しない。
【0035】さらに、上記実施形態では、各ダイアフラ
ム部7bごとに1本のセンサ用光ファイバ3を配置した
が、照射光用と反射光用の2本以上のセンサ用光ファイ
バ3を配置することもでき、この場合にはマルチモード
カプラが不要となる。また、上記実施形態では、この反
射光を強度変調方式によって検出したが、位相変調方式
によって検出することもでき、この場合にはシングルモ
ードのセンサ用光ファイバ3を1本用いるだけで検出可
能となる。ただし、位相変調方式の検出には、複雑な干
渉光学系の測定装置が必要となる。
【0036】さらに、上記実施形態では、医療用カテー
テルチューブ1の先端に用いる触覚センサについて説明
したが、本発明はこれに限らず、任意の柔軟な長尺管体
の先端に用いる触覚センサに実施可能である。また、腹
腔鏡のように剛性を有する長尺管体の先端に用いる触覚
センサに同様に実施可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の触覚センサによれば、長尺管体の先端部に簡単な構造
のダイアフラム支持板を固定して光ファイバを配置する
だけで、この長尺管体の先端部が前方から受ける圧力を
検出することができるようになる。そして、圧力を光信
号に変換するので、電磁的な障害を受けることがなくな
る。また、長尺管体の先端部にダイアフラム支持板を取
り付けるだけなので、この先端部が大型化するようなお
それも生じず、組み立ても容易に行うことができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、医療
用カテーテルチューブの先端部に取り付ける触覚センサ
の組み立て斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、医療
用カテーテルチューブの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、触覚
センサを取り付けた医療用カテーテルチューブの先端部
の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、医療
用カテーテルチューブの先端部にダイアフラム支持板を
取り付けた際の組み立て斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、触覚
センサを取り付けた医療用カテーテルチューブの先端部
の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、受圧
体が圧力を受けた場合の触覚センサの動作を説明する部
分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 医療用カテーテルチューブ 1a ルーメン 3 センサ用光ファイバ 6 スペーサ 7 ダイアフラム支持板 7a 開口孔 7b ダイアフラム部 7c 突起部 8 受圧体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも長尺管体の管の開口部を除い
    た先端面を覆う板状であって、周縁部に板厚が特に薄い
    ダイアフラム部が形成されると共に、少なくともこのダ
    イアフラム部の裏面に光反射面が形成されたダイアフラ
    ム支持板をこの長尺管体の先端部に固定し、かつ、先端
    がこのダイアフラム支持板におけるダイアフラム部の裏
    面に空隙を介して対向する光ファイバを長尺管体の周側
    部に長手方向に沿って配置したことを特徴とする触覚セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記ダイアフラム支持板と長尺管体の先
    端面との間に、このダイアフラム支持板のダイアフラム
    部の裏面と光ファイバの先端との間の空隙を形成するス
    ペーサと、この光ファイバの先端部を挿入しスペーサの
    空隙に向けて固定する孔が形成されたカバーとが配置さ
    れたことを特徴とする請求項1に記載の触覚センサ。
  3. 【請求項3】 前記ダイアフラム部が表面側からリング
    状に溝を形成することにより中央に突起部を設けたもの
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    触覚センサ。
  4. 【請求項4】 前記ダイアフラム支持板の前方にOリン
    グ状の受圧体を揺動可能に取り付けたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の触覚センサ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011095220A (ja) * 2009-11-02 2011-05-12 Honda Motor Co Ltd 光ファイバセンサ及び圧力センサ
US8547534B2 (en) 2009-09-03 2013-10-01 Honda Motor Co., Ltd. Optical fiber sensor, pressure sensor, end effector and sensor signal processor
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