JPH11295163A - 荷重センサ - Google Patents

荷重センサ

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Publication number
JPH11295163A
JPH11295163A JP10100771A JP10077198A JPH11295163A JP H11295163 A JPH11295163 A JP H11295163A JP 10100771 A JP10100771 A JP 10100771A JP 10077198 A JP10077198 A JP 10077198A JP H11295163 A JPH11295163 A JP H11295163A
Authority
JP
Japan
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cantilever
main shaft
strain detecting
shaft
detecting element
Prior art date
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Pending
Application number
JP10100771A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Arakawa
好弘 荒川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指が加えた荷重によりコンピュータ等のポイ
ンタは移動するが、この移動したポインタを確定する機
能がないため、所望の位置にポインタを移動させた場
合、ポインタが行き過ぎてしまうということはない使い
勝手の良い荷重センサを提供することを目的とするもの
である。 【解決手段】 角柱状の主軸16を設けた取付台11
と、前記主軸16を中心として取り囲むように相対して
取付台11に設けられた少なくとも2つの片持梁12
と、この片持梁12の自由端部13と固定端部14との
間に設けられた片持梁歪検出素子15と、前記主軸16
の側面に設けられた少なくとも2つの歪検出素子17,
18と、前記主軸16に嵌め込まれるとともに片持梁に
向かって突出する突出部20を設けた副軸19と、前記
主軸16と副軸19に嵌め込まれる操作部21とを備え
た構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータや携帯端末や電子手帳を初めとするマルチメディ
ア機器の主操作部や、ゲーム機器のコントローラ等に使
用される荷重センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、二次元の座標入力用機器として、
またパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と記
す)等のグラフィカル・ユーザ・インターフェース入力
装置であるポインティングデバイスの一つとして、マウ
スとは異なり、操作するための平面を必要としない荷重
センサが開発されている。
【0003】従来のこの種の荷重センサとしては、特開
平7−244559号公報に開示されたものが知られて
いる。
【0004】以下、従来の荷重センサについて、図面を
参照しながら説明する。図11は従来の荷重センサの斜
視図である。
【0005】図11において、1は板状の取付台であ
る。2は四角柱状の主軸で、この主軸2は前記取付台1
の上面に固定されるとともに、前記主軸2のそれぞれの
側面に歪検出素子3を設けている。4は円柱形状の操作
部で、この操作部4は前記主軸2の上部に設けている。
【0006】以上のように構成された従来の荷重センサ
について、次にその動作を説明する。
【0007】操作部4に加えられた力によって、主軸2
が変形し、この変形により前記主軸2に設けられた歪検
出素子3が変形し、この歪検出素子3の抵抗値が変化す
るものである。前記歪検出素子3は前記主軸2の中心軸
と対称な1組を一対としており、この一対の歪検出素子
3は互いに直角に配置されているので、前記主軸2の変
形をX軸方向とY軸方向の信号に分割することができ
る。パソコンのCPUは、二つの座標軸の信号が入力さ
れることにより、指が操作部4に加えた荷重の方向と大
きさを検知して、ディスプレイ(図示せず)上のポイン
タ(図示せず)を動かす出力信号を発生し、その出力信
号によりポインタの位置を移動していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、指が加えた荷重によりポインタ(図示せ
ず)は移動するが、この移動したポインタを確定する機
能がないため、所望の位置にポインタを移動させた場
合、ポインタが行き過ぎてしまい、その結果、荷重セン
サの使い勝手が良くないという課題を有していた。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、使い勝手の良い荷重センサを提供することを目的と
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の荷重センサは、角柱状の主軸を設けた取付台
と、前記主軸を中心として取り囲むように相対して前記
取付台に設けられた少なくとも2つの片持梁と、この片
持梁の自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪
検出素子と、前記主軸の側面に設けられた少なくとも2
つの歪検出素子と、前記主軸に嵌め込まれるとともに前
記片持梁に向かって突出する突出部を設けた副軸と、前
記主軸と前記副軸に嵌め込まれる操作部とを備えたもの
で、この構成によれば、使い勝手の良い荷重センサを提
供することができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、角柱状の主軸を設けた取付台と、前記主軸を中心と
して取り囲むように相対して前記取付台に設けられた少
なくとも2つの片持梁と、この片持梁の自由端部と固定
端部との間に設けられた片持梁歪検出素子と、前記主軸
の側面に設けられた少なくとも2つの歪検出素子と、前
記主軸に嵌め込まれるとともに前記片持梁に向かって突
出する突出部を設けた副軸と、前記主軸と前記副軸に嵌
め込まれる操作部とを備えたもので、この構成によれ
ば、片持梁の自由端部と固定端部との間に設けられた片
持梁歪検出素子と、主軸に嵌め込まれるとともに前記片
持梁に向かって突出する突出部を有する副軸とを備えて
いるため、前記副軸にZ軸方向の荷重が作用すると、こ
の荷重により、前記片持梁に曲げ応力が加わり、そして
この曲げ応力により前記片持梁に設けた片持梁歪検出素
子の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を相手側のコン
ピュータに入力することにより、ポインタの位置を確定
することができるという作用を有するものである。
【0012】請求項2に記載の発明は、操作部を一体に
有する角柱状の主軸を設けた取付台と、前記主軸を中心
として取り囲むように相対して前記取付台に設けられた
少なくとも2つの片持梁と、この片持梁の自由端部と固
定端部との間に設けられた片持梁歪検出素子と、前記主
軸の側面に設けられた少なくとも2つの歪検出素子と、
前記操作部に嵌め込まれるとともに前記片持梁に向かっ
て突出する突出部を設けた副軸とを備えたもので、この
構成によれば、片持梁の自由端部と固定端部との間に設
けられた片持梁歪検出素子と、前記片持梁に向かって突
出する突出部を設けた副軸とを備えているため、前記副
軸にZ軸方向の荷重が作用すると、この荷重により、前
記片持梁に曲げ応力が加わり、そしてこの曲げ応力によ
り前記片持梁に設けた片持梁歪検出素子の抵抗値が変化
し、この抵抗値の変化を相手側のコンピュータに入力す
ることにより、ポインタの位置を確定することができる
という作用を有するものである。
【0013】請求項3に記載の発明は、角柱状の主軸を
設けた取付台と、前記主軸を中心として取り囲むように
相対して前記取付台に設けられた少なくとも2つの片持
梁と、この片持梁の自由端部と固定端部との間に設けら
れた片持梁歪検出素子と、前記主軸の側面に設けられた
少なくとも2つの歪検出素子と、前記主軸に嵌め込ま
れ、かつ前記片持梁に向かって突出する突出部を有する
とともに上方に操作部を有する副軸とを設けたもので、
この構成によれば、副軸に操作部を一体に設けているた
め、副軸と操作部とが一体に動くことになり、これによ
り、コンピュータ等のポインタの位置を移動させる場合
と、確定する場合とにおいて、指の位置を変えて動作さ
せなくて良いため、荷重センサの操作性を向上させるこ
とができるという作用を有するものである。
【0014】請求項4に記載の発明は、柱状の主軸を設
けた取付台と、前記主軸を中心として取り囲むように相
対して前記取付台に設けられた少なくとも2つの片持梁
と、この片持梁の自由端部と固定端部との間に設けられ
た片持梁歪検出素子と、前記主軸を中心として取り囲む
ように前記取付台に設けられた少なくとも2つの歪検出
素子と、前記主軸に嵌め込まれるとともに前記片持梁に
向かって突出する突出部を有する副軸と、この副軸と前
記主軸に嵌め込まれる操作部とを備えたもので、この構
成によれば、片持梁の自由端部と固定端部との間に設け
られた片持梁歪検出素子と、主軸に嵌め込まれるととも
に前記片持梁に向かって突出する突出部を有する副軸
と、この副軸と前記主軸に嵌め込まれる操作部とを備え
ているため、前記操作部にZ軸方向の荷重が作用する
と、この荷重により、前記副軸を介して前記片持梁に曲
げ応力が加わり、そしてこの曲げ応力により前記片持梁
に設けた片持梁歪検出素子の抵抗値が変化し、この抵抗
値の変化を相手側のコンピュータに入力することによ
り、ポインタの位置を確定することができるという作用
を有するものである。
【0015】請求項5に記載の発明は、操作部を有する
柱状の主軸を設けた取付台と、前記主軸を中心として取
り囲むように相対して前記取付台に設けられた少なくと
も2つの片持梁と、この片持梁の自由端部と固定端部と
の間に設けられた片持梁歪検出素子と、前記主軸を中心
として取り囲むように前記取付台に設けられた少なくと
も2つの歪検出素子と、前記主軸の操作部に嵌め込まれ
るとともに前記片持梁に向かって突出する突出部を有す
る副軸とを備えたもので、この構成によれば、片持梁の
自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検出素
子と、前記片持梁に向かって突出する突出部を有する副
軸とを備えているため、前記副軸にZ軸方向の荷重が作
用すると、この荷重により、前記片持梁に曲げ応力が加
わり、そしてこの曲げ応力により前記片持梁に設けた片
持梁歪検出素子の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を
相手側のコンピュータに入力することにより、ポインタ
の位置を確定することができるという作用を有するもの
である。
【0016】請求項6に記載の発明は、柱状の主軸を設
けた取付台と、前記主軸を中心として取り囲むように相
対して前記取付台に設けられた少なくとも2つの片持梁
と、この片持梁の自由端部と固定端部との間に設けられ
た片持梁歪検出素子と、前記主軸を中心として取り囲む
ように前記取付台に設けられた少なくとも2つの歪検出
素子と、前記主軸に嵌め込まれ、かつ前記片持梁に向か
って突出する突出部を有するとともに上方に操作部を有
する副軸とを備えたもので、この構成によれば、片持梁
の自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検出
素子と、主軸に嵌め込まれ、かつ前記片持梁に向かって
突出する突出部を有するとともに上方に操作部を有する
副軸とを備えているため、前記操作部にZ軸方向の荷重
が作用すると、この荷重により、前記片持梁に曲げ応力
が加わり、そしてこの曲げ応力により前記片持梁に設け
た片持梁歪検出素子の抵抗値が変化し、この抵抗値の変
化を相手側のコンピュータに入力することにより、ポイ
ンタの位置を確定することができるという作用を有する
ものである。
【0017】請求項7に記載の発明は、片持梁を有し、
この片持梁の自由端部と固定端部との間に片持梁歪検出
素子を設けた取付台と、この取付台の上面に設けられ、
かつ内部に貫通孔を有する角柱状の主軸と、前記主軸の
側面に設けられた少なくとも2つの歪検出素子と、前記
片持梁の上面に下端が当接するように前記主軸の貫通孔
に挿入される副軸と、前記副軸を上下摺動自在にかつ外
方へ突出するように保持するとともに、前記主軸に嵌め
込まれる操作部とを備えたもので、この構成によれば、
片持梁の自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁
歪検出素子と、主軸の貫通孔に挿入することにより下端
が前記片持梁の上面と当接する副軸とを備えているた
め、前記副軸にZ軸方向の荷重が作用すると、この荷重
により、前記片持梁に曲げ応力が加わり、そしてこの曲
げ応力により前記片持梁に設けた片持梁歪検出素子の抵
抗値が変化し、この抵抗値の変化を相手側のコンピュー
タに入力することにより、ポインタの位置を確定するこ
とができるという作用を有するものである。
【0018】請求項8に記載の発明は、片持梁を有し、
この片持梁の自由端部と固定端部との間に片持梁歪検出
素子を設けた取付台と、前記取付台の上面に設けられ、
かつ内部に貫通孔を有する角柱状の主軸と、前記主軸の
側面に設けられた少なくとも2つの歪検出素子と、上方
に操作部を有し、かつ前記片持梁の上方に位置して前記
主軸の貫通孔に挿入される副軸とを備えたもので、この
構成によれば、片持梁の自由端部と固定端部との間に設
けられた片持梁歪検出素子と、上方に操作部を有し、か
つ前記片持梁の上方に位置して主軸の貫通孔に挿入され
る副軸とを備えているため、前記操作部にZ軸方向の荷
重が作用すると、この荷重により、前記副軸を介して前
記片持梁に曲げ応力が加わり、そしてこの曲げ応力によ
り前記片持梁に設けた片持梁歪検出素子の抵抗値が変化
し、この抵抗値の変化を相手側のコンピュータに入力す
ることにより、ポインタの位置を確定することができる
という作用を有するものである。
【0019】請求項9に記載の発明は、片持梁を有し、
この片持梁の自由端部と固定端部との間に片持梁歪検出
素子を設けた取付台と、前記取付台の上面に設けられ、
かつ内部に貫通孔を有する柱状の主軸と、前記主軸を中
心として取り囲むように前記取付台に設けられた少なく
とも2つの歪検出素子と、前記片持梁の上方に位置して
前記主軸の貫通孔に挿入される副軸と、この副軸を上下
摺動自在にかつ外方へ突出するように保持するととも
に、前記主軸に嵌め込まれる操作部とを備えたもので、
この構成によれば、片持梁の自由端部と固定端部との間
に設けられた片持梁歪検出素子と、前記片持梁の上方に
位置して主軸の貫通孔に挿入される副軸と、この副軸を
上下摺動自在にかつ外方へ突出するように保持するとと
もに、前記主軸に嵌め込まれる操作部とを備えているた
め、前記操作部にZ軸方向の荷重が作用すると、この荷
重により、前記片持梁に曲げ応力が加わり、そしてこの
曲げ応力により前記片持梁に設けた片持梁歪検出素子の
抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を相手側のコンピュ
ータに入力することにより、ポインタの位置を確定する
ことができるという作用を有するものである。
【0020】請求項10に記載の発明は、片持梁を有
し、この片持梁の自由端部と固定端部との間に片持梁歪
検出素子を設けた取付台と、前記取付台の上面に設けら
れ、かつ内部に貫通孔を有する柱状の主軸と、前記主軸
を中心として取り囲むように前記取付台に設けられた少
なくとも2つの歪検出素子と、上方に操作部を有し、か
つ前記片持梁の上方に位置して前記主軸の貫通孔に挿入
される副軸とを備えたもので、この構成によれば、片持
梁の自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検
出素子と、上方に操作部を有し、かつ前記片持梁の上方
に位置して主軸の貫通孔に挿入される副軸とを備えてい
るため、前記操作部にZ軸方向の荷重が作用すると、こ
の荷重により、前記副軸を介して前記片持梁に曲げ応力
が加わり、そしてこの曲げ応力により前記片持梁に設け
た片持梁歪検出素子の抵抗値が変化し、この抵抗値の変
化を相手側のコンピュータに入力することにより、ポイ
ンタの位置を確定することができるという作用を有する
ものである。
【0021】請求項11に記載の発明は、請求項1〜3
のいずれか、または7,8のいずれかに記載の主軸を4
n角柱状(nは自然数)に構成したもので、この構成に
よれば、主軸を4n角柱状(nは自然数)に構成してい
るため、主軸の側面に設けられた少なくとも2つの歪検
出素子を互いに直角に配置することができ、その結果、
主軸の変形をX軸方向とY軸方向に分割することができ
るため、コンピュータの画面上のポインタをX軸方向あ
るいはY軸方向に移動させる出力信号を正確に検出でき
るという作用を有するものである。
【0022】請求項12に記載の発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の主軸を中心として取り囲むように相
対して少なくとも2つのダミー穴を取付台に設けたもの
で、この構成によれば、主軸を中心として取り囲むよう
に相対して少なくとも2つのダミー穴を取付台に設けて
いるため、取付台に設けた片持梁による取付台の不均一
な変形を防止することができ、これにより、取付台は操
作軸に加わる荷重により均一に変形するため、荷重セン
サの出力特性を安定化させることができるという作用を
有するものである。
【0023】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における荷重センサについて、図面を参照しながら
説明する。
【0024】図1は本発明の実施の形態1における荷重
センサの分解斜視図である。図1において、11は板状
のフェノール、ガラスエポキシ等の樹脂あるいはセラミ
ック等の弾性体により構成された取付台で、この取付台
11の上面には一対の片持梁12を設けるとともに、こ
の一対の片持梁12の上面の自由端部13と固定端部1
4との間には片持梁歪検出素子15を設けている。ま
た、前記取付台11には前記一対の片持梁12と別の位
置に一対のダミー穴11aを設けている。16は四角柱
状のセラミックあるいは樹脂により構成された主軸で、
この主軸16は前記取付台11の上面に上方へ向かって
突出するように設けている。また、前記主軸16の側面
には互いに対向する側に一対の歪ゲージからなる第1の
歪検出素子17を設けており、この第1の歪検出素子1
7により前記主軸16に作用するX軸方向の荷重を検出
している。そしてまた、前記主軸16における前記第1
の歪検出素子17を設けた側面と垂直な側面には一対の
歪ゲージからなる第2の歪検出素子18を設けており、
この第2の歪検出素子18により前記主軸16に作用す
るY軸方向の荷重を検出している。19は円筒形状のポ
リブチレンフタレート等の樹脂あるいはセラミックによ
り構成された副軸で、この副軸19は前記主軸16に嵌
め込むようにして設けられるとともに、下部に一対の突
出部20を設けており、この突出部20は前記片持梁1
2に向かって下方へ突出している。21はポリブチレン
フタレート等の樹脂あるいはセラミックにより構成され
た円筒部(図示せず)に軟質ゴム等を被せた操作部で、
この操作部21は前記主軸16を内側に嵌め込むととも
に、この操作部21の外周を前記副軸19に嵌め込んで
いるものである。
【0025】以上のように構成された本発明の実施の形
態1における荷重センサについて、次にその組立方法を
説明する。
【0026】まず、予め準備した前記取付台11に切り
込みを入れて、前記一対の片持梁12およびダミー穴1
1aを前記取付台11に形成する。
【0027】次に、前記取付台11に設けた片持梁12
の自由端部13と固定端部14との間に抵抗ペーストを
印刷した後、約850℃で約45分間焼成し、前記片持
梁12に片持梁歪検出素子15を形成する。
【0028】次に、前記主軸16の4つの側面に歪ゲー
ジを貼り付け、前記主軸16に第1の歪検出素子17お
よび第2の歪検出素子18を形成する。
【0029】次に、前記第1の歪検出素子17および第
2の歪検出素子18を設けた主軸16の下部を前記取付
台11に固定した後、前記主軸16の外周を取り囲むよ
うに、前記副軸19を嵌め合わせる。
【0030】最後に、前記主軸16および副軸19に前
記操作部21を嵌め合わせる。以上のようにして構成さ
れた本発明の実施の形態1における荷重センサについ
て、次にその動作を説明する。
【0031】前記操作部21に加えられた力によって、
主軸16が変形し、この変形により前記主軸16に設け
られた第1の歪検出素子17および第2の歪検出素子1
8が変形して第1の歪検出素子17および第2の歪検出
素子18の抵抗値が変化するものである。前記第1の歪
検出素子17および第2の歪検出素子18は互いに直角
に配置されているので、前記主軸16の変形をX軸方向
とY軸方向の信号に分割することができる。パソコンの
CPUは、二つの座標軸の信号が入力されることによ
り、指が操作部21に加えた荷重の方向と大きさを検知
して、ディスプレイ(図示せず)上のポインタ(図示せ
ず)を動かす出力信号を発生し、その出力信号によりポ
インタの位置を移動するものである。そして、この本発
明の実施の形態1においては、前記片持梁12の自由端
部13と固定端部14との間に設けられた片持梁歪検出
素子15と、主軸16に嵌め込まれるとともに前記片持
梁12に向かって突出する突出部20を有する副軸19
とを備えているため、前記操作部21を介して、副軸1
9にZ軸方向の荷重が作用すると、この荷重により、前
記片持梁12に曲げ応力が加わり、そしてこの曲げ応力
により前記片持梁12に設けた片持梁歪検出素子15の
抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を増幅し二値化する
回路(図示せず)等によって、事前に定められた確定と
判定する閾値以上に達する信号変化を相手側のコンピュ
ータ(図示せず)に入力することにより、ポインタの位
置を確定することができるという作用効果を有するもの
である。
【0032】ここで、X軸方向あるいはY軸方向の過大
な荷重が操作部21に加わった場合には、副軸19が傾
くため、一対の片持梁歪検出素子15のうちの一方のみ
に、抵抗値の変化として出力信号が現れるが、この出力
信号は、相手側コンピュータ(図示せず)に入力しない
こととする。すなわち、一対の片持梁歪検出素子15の
両方の抵抗値が変化したときのみ、ポインタの位置を確
定するようにしているものである。
【0033】なお、上記本発明の実施の形態1において
は、前記主軸16を四角柱状に構成していたが、4n角
柱状(nは自然数)としても良いものである。すなわ
ち、前記主軸16を4n角柱状にした場合は、主軸16
の側面に設けられた第1の歪検出素子17と第2の歪検
出素子18とを互いに直角に配置することができるた
め、主軸16の変形をX軸方向とY軸方向に分割するこ
とができ、これにより、コンピュータ(図示せず)の画
面上のポインタをX軸方向あるいはY軸方向に移動させ
る出力信号を正確に検出できるという作用効果を有する
ものである。
【0034】また、本発明の実施の形態1においては、
前記片持梁歪検出素子15を前記取付台11の上面に設
けていたが、取付台11の下面に設けても本発明の実施
の形態1と同様の効果が得られるものである。
【0035】そしてまた、本発明の実施の形態1におい
ては、取付台11を切り込むことにより片持梁12を作
成していたが、片持梁歪検出素子15を有する片持梁1
2を取付台11とは別個に構成した後、前記取付台11
に固定しても本発明の実施の形態1と同様の効果が得ら
れるものである。
【0036】さらに、本発明の実施の形態1において
は、前記主軸16を中心として取り囲むように相対して
少なくとも2つのダミー穴11aを取付台11に設けて
いるため、取付台11に設けた片持梁12による取付台
11の不均一な変形を防止することができ、これによ
り、取付台11は操作部21に加わる荷重により均一に
変形するため、荷重センサの出力特性を安定化させるこ
とができるという作用効果を有するものである。
【0037】さらにまた、本発明の実施の形態1におけ
る荷重センサにおいては、副軸19を前記主軸16に嵌
め込むように設けるとともに、主軸16と副軸19に操
作部21を嵌め込むようにしたものについて説明した
が、図2に示すように、操作部22を外方へ突出するよ
うに主軸23と一体に設けるとともに、この操作部22
に嵌め込むように副軸24を設けても良いものである。
【0038】また、本発明の実施の形態1における荷重
センサにおいては、主軸16と副軸19に操作部21を
嵌め込むようにしたものについて説明したが、図3に示
すように、副軸25に操作部26を一体に設けても良い
もので、この構成によれば、副軸25に操作部26を一
体に設けているため、副軸25と操作部26とが一体に
動くことになり、これにより、コンピュータ(図示せ
ず)のポインタの位置を移動させる場合と、確定する場
合とで、指の位置を変えて動作させなくて良いため、荷
重センサの操作性が向上するという作用効果を有するも
のである。
【0039】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における荷重センサについて、図面を参照しながら
説明する。
【0040】図4は本発明の実施の形態2における荷重
センサの分解斜視図である。図4において、31は板状
のフェノール、ガラスエポキシ等の樹脂あるいはセラミ
ック等の弾性体により構成された取付台で、この取付台
31の上面には一対の片持梁32を設けるとともに、こ
の一対の片持梁32の上面の自由端部33と固定端部3
4との間には片持梁歪検出素子35を設けている。ま
た、前記取付台31には前記一対の片持梁32と別の位
置に一対のダミー穴31aを設けている。36は円柱状
のセラミックあるいは樹脂により構成された主軸で、こ
の主軸36は前記取付台31の上面に上方へ向かって突
出するように設けている。37は一対の歪検出素子から
なる第1の歪検出素子で、この第1の歪検出素子37は
前記取付台31の上面に前記主軸36の下部を中心とし
て対向する側に設けており、この第1の歪検出素子37
により前記主軸36に作用するX軸方向の荷重を検出し
ている。また、前記取付台31の上面には、前記一対の
第1の歪検出素子37と垂直に一対の第2の歪検出素子
38を設けており、この第2の歪検出素子38により、
前記主軸36に作用するY軸方向の荷重を検出してい
る。39は円筒形状のポリブチレンフタレート等の樹脂
あるいはセラミックにより構成された副軸で、この副軸
39は前記主軸36に嵌め込むようにして設けられると
ともに、下部に一対の突出部40を設けており、この突
出部40は前記片持梁32に向かって下方へ突出してい
る。41はポリブチレンフタレート等の樹脂あるいはセ
ラミックにより構成された円筒部(図示せず)に軟質ゴ
ム等を被せた操作部で、この操作部41は前記主軸36
を内側に嵌め込むとともに、この操作部41の外周を前
記副軸39の内側に嵌め込んでいるものである。
【0041】以上のように構成された本発明の実施の形
態2における荷重センサについて、次にその組立方法を
説明する。
【0042】まず、予め準備した前記取付台31に切り
込みを入れて、前記一対の片持梁32およびダミー穴3
1aを前記取付台31に形成する。
【0043】次に、前記取付台31に設けた片持梁32
の自由端部33と固定端部34との間および前記取付台
31の上面に抵抗ペーストを印刷した後、約850℃で
約45分間焼成し、前記片持梁歪検出素子35、第1の
歪検出素子37および第2の歪検出素子38を前記取付
台31の上面に形成する。
【0044】次に、前記第1の歪検出素子37および第
2の歪検出素子38を設けた前記取付台31に前記主軸
36の下部を固定した後、前記主軸36の外周を取り囲
むように前記副軸39を嵌め合わせる。
【0045】最後に、前記主軸36および副軸39に前
記操作部41を嵌め合わせる。以上のようにして構成さ
れた本発明の実施の形態2における荷重センサについ
て、次にその動作を説明する。
【0046】前記操作部41に加えられた力によって、
主軸36が変形し、この変形により前記取付台31に設
けられた第1の歪検出素子37および第2の歪検出素子
38が変形して第1の歪検出素子37および第2の歪検
出素子38の抵抗値が変化するものである。前記第1の
歪検出素子37および第2の歪検出素子38は互いに直
角に配置されているので、前記主軸36の変形をX軸方
向とY軸方向の信号に分割することができる。パソコン
のCPUは、二つの座標軸の信号が入力されることによ
り、指が操作部41に加えた荷重の方向と大きさを検知
して、ディスプレイ(図示せず)上のポインタ(図示せ
ず)を動かす出力信号を発生し、その出力信号によりポ
インタの位置を移動するものである。そして、この本発
明の実施の形態2においては、前記片持梁32の自由端
部33と固定端部34との間に設けられた片持梁歪検出
素子35と、主軸36に嵌め込まれるとともに前記片持
梁32に向かって突出する突出部40を有する副軸39
と、この副軸39と前記主軸36に嵌め込まれる操作部
41とを備えているため、前記操作部41にZ軸方向の
荷重が作用すると、この荷重により、前記副軸39を介
して前記片持梁32に曲げ応力が加わり、そしてこの曲
げ応力により前記片持梁32に設けた片持梁歪検出素子
35の抵抗値が変化し、この抵抗値の変化を増幅し二値
化する回路(図示せず)等によって、事前に定められた
確定と判定する閾値以上に達する信号変化を相手側のコ
ンピュータ(図示せず)に入力することにより、ポイン
タの位置を確定することができるという作用効果を有す
るものである。
【0047】ここで、X軸方向あるいはY軸方向の過大
な荷重が操作部41に加わった場合には、副軸39が傾
くため、一対の片持梁歪検出素子35のうちの一方のみ
に、抵抗値の変化として出力信号が現れるが、この出力
信号は、相手側コンピュータ(図示せず)に入力しない
こととする。すなわち、一対の片持梁歪検出素子35の
両方の抵抗値が変化したときのみ、ポインタの位置を確
定するようにしているものである。
【0048】なお、上記本発明の実施の形態2において
は、前記片持梁歪検出素子35を前記取付台31の上面
に設けていたが、取付台31の下面に設けても本発明の
実施の形態2と同様の効果が得られるものである。
【0049】また、本発明の実施の形態2においては、
取付台31を切り込むことにより片持梁32を作成して
いたが、片持梁歪検出素子35を有する片持梁32を取
付台31とは別個に構成した後、前記取付台31に固定
しても本発明の実施の形態2と同様の効果が得られるも
のである。
【0050】そしてまた、本発明の実施の形態2におい
ては、前記主軸36を中心として取り囲むように相対し
て少なくとも2つのダミー穴31aを取付台31に設け
ているため、取付台31に設けた片持梁32による取付
台11の不均一な変形を防止することができ、これによ
り、取付台31は操作軸41に加わる荷重により均一に
変形するため、荷重センサの出力特性を安定化させるこ
とができるという作用効果を有するものである。
【0051】さらに、本発明の実施の形態2における荷
重センサにおいては、副軸39を前記主軸36に嵌め込
むように設けるとともに、主軸36と副軸39に操作部
41を嵌め込むようにしたものについて説明したが、図
5に示すように、操作部42を外方へ突出するように主
軸43に一体に設けるとともに、前記操作部42に嵌め
込むように副軸44を設けても良いものである。
【0052】さらにまた、本発明の実施の形態2におけ
る荷重センサにおいては、主軸36と副軸39に操作部
41を嵌め込むようにしたものについて説明したが、図
6に示すように、副軸45に操作部46を一体に設けて
も良いもので、この構成によれば、副軸45に操作部4
6を一体に設けているため、副軸45と操作部46とが
一体に動くことになり、これにより、コンピュータ(図
示せず)のポインタの位置を移動させる場合と、確定す
る場合とで、指の位置を変えて動作させなくて良いた
め、荷重センサの操作性が向上するという作用効果を有
するものである。
【0053】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における荷重センサについて、図面を参照しながら
説明する。
【0054】図7は本発明の実施の形態3における荷重
センサの分解斜視図である。図7において、51は板状
の弾性体からなるフェノール、ガラスエポキシ等の樹脂
あるいはセラミック等の弾性体により構成された取付台
で、この取付台51の上面には一つの片持梁52を設け
るとともに、この一つの片持梁52の上面の自由端部5
3と固定端部54との間には片持梁歪検出素子55を設
けている。56は四角柱状のセラミックあるいは樹脂に
より構成された主軸で、この主軸56は前記取付台51
の上面に上方に向かって突出するように設けるととも
に、内側に上面から下面にわたって貫通孔56aを設け
ている。また、前記主軸56の側面には、互いに対向す
る側に一対の歪ゲージからなる第1の歪検出素子57を
設けており、この第1の歪検出素子57により前記主軸
56に作用するX軸方向の荷重を検出している。そして
また、前記主軸56の前記第1の歪検出素子57を設け
た側面と垂直な側面には一対の歪ゲージからなる第2の
歪検出素子58を設けており、この第2の歪検出素子5
8により、前記主軸56に作用するY軸方向の荷重を検
出している。59は円筒形状のポリブチレンフタレート
等の樹脂あるいはセラミックにより構成された副軸で、
この副軸59は前記主軸56の貫通孔56aに挿入され
るとともに、下端を前記片持梁52の上面に当接させて
いる。60はポリブチレンフタレート等の樹脂あるいは
セラミックにより構成された円筒部(図示せず)に軟質
ゴム等を被せた操作部で、この操作部60は前記副軸5
9を上下摺動自在にかつ外方へ突出するように保持する
とともに、前記主軸56に嵌め込まれている。
【0055】以上のように構成された本発明の実施の形
態3における荷重センサについて、次にその組立方法を
説明する。
【0056】まず、予め準備した前記取付台51に切り
込みを入れて、一つの片持梁52を前記取付台51に形
成する。
【0057】次に、前記取付台51に設けた片持梁52
の自由端部53と固定端部54との間に抵抗ペーストを
印刷した後、約850℃で約45分間焼成し、前記片持
梁52に片持梁歪検出素子55を形成する。
【0058】次に、前記主軸56の4つの側面に歪ゲー
ジを貼り付け、前記主軸56に第1の歪検出素子57お
よび第2の歪検出素子58を形成する。
【0059】次に、前記第1の歪検出素子57および第
2の歪検出素子58を設けた主軸56の下部を前記取付
台51に固定した後、前記主軸56の貫通孔56aに副
軸59を挿入する。
【0060】最後に、前記副軸59が上面から上方へ突
出するように、前記主軸56の上部に操作部60を嵌め
込む。
【0061】以上のようにして構成された本発明の実施
の形態3における荷重センサについて、次にその動作を
説明する。
【0062】前記操作部60に加えられた力によって、
主軸56が変形し、この変形により前記主軸56に設け
られた第1の歪検出素子57および第2の歪検出素子5
8が変形して第1の歪検出素子57および第2の歪検出
素子58の抵抗値が変化するものである。前記第1の歪
検出素子57および第2の歪検出素子58は互いに直角
に配置されているので、前記主軸56の変形をX軸方向
とY軸方向の信号に分割することができる。パソコンの
CPUは、二つの座標軸の信号が入力されることによ
り、指が操作部60に加えた荷重の方向と大きさを検知
して、ディスプレイ(図示せず)上のポインタ(図示せ
ず)を動かす出力信号を発生し、その出力信号によりポ
インタの位置を移動するものである。そして、この本発
明の実施の形態3においては、前記片持梁52の自由端
部53と固定端部54との間に設けられた片持梁歪検出
素子55と、主軸56の貫通孔56aに挿入することに
より下端が前記片持梁52の上面と当接する副軸59と
を備えているため、前記副軸59にZ軸方向の荷重が作
用すると、この荷重により、前記片持梁52に曲げ応力
が加わり、そしてこの曲げ応力により前記片持梁52に
設けた片持梁歪検出素子55の抵抗値が変化し、この抵
抗値の変化を増幅し、二値化する回路(図示せず)等に
よって、事前に定められた確定と判定する閾値以上に達
する信号変化を相手側のコンピュータ(図示せず)に入
力することにより、ポインタの位置を確定することがで
きるという作用効果を有するものである。
【0063】なお、上記本発明の実施の形態3において
は、前記主軸56を四角柱状に構成していたが、4n角
柱状(nは自然数)としても良いものである。すなわ
ち、前記主軸56を4n角柱状(nは自然数)にした場
合は、主軸56の側面に設けられた第1の歪検出素子5
7と第2の歪検出素子58とを互いに直角に配置するこ
とができるため、主軸56の変形をX軸方向とY軸方向
に分割することができ、これにより、コンピュータ(図
示せず)の画面上のポインタをX軸方向あるいはY軸方
向に移動させる出力信号を正確に検出できるという作用
効果を有するものである。
【0064】また、本発明の実施の形態3においては、
前記片持梁歪検出素子55を前記取付台51の上面に設
けていたが、取付台51の下面に設けても本発明の実施
の形態3と同様の効果が得られるものである。
【0065】そしてまた、本発明の実施の形態3におい
ては、前記取付台51を切り込むことにより片持梁52
を作成していたが、片持梁歪検出素子55を有する片持
梁52を取付台51とは別個に構成した後、前記取付台
51に固定しても本発明の実施の形態3と同様の効果が
得られるものである。
【0066】さらに、本発明の実施の形態3における荷
重センサにおいては、副軸59を前記主軸56の貫通孔
56aに挿入するとともに、主軸56と副軸59に操作
部60を嵌め込むようにしたものについて説明したが、
図8に示すように、上方に操作部62を有し、かつ片持
梁52の上方に位置して主軸56の貫通孔56aに挿入
される副軸61を設けても良く、この場合は副軸61と
操作部62とが一体に動くことになり、これにより、コ
ンピュータ(図示せず)のポインタの位置を移動させる
場合と、確定する場合とで、指の位置を変えて動作させ
なくて良いため、荷重センサの操作性が向上するという
作用効果を有するものである。
【0067】さらにまた、本発明の実施の形態3におけ
る荷重センサにおいては、操作部62を主軸56と別体
で設け、操作部62を主軸56に嵌め込むようにしてい
たが、操作部62を主軸56に一体に設けても良いもの
である。
【0068】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4における荷重センサについて、図面を参照しながら
説明する。
【0069】図9は本発明の実施の形態4における荷重
センサの分解斜視図である。図9において、71は板状
の弾性体からなるフェノール、ガラスエポキシ等の樹脂
あるいはセラミック等の弾性体により構成された取付台
で、この取付台71の上面には一つの片持梁72を設け
るとともに、この一つの片持梁72の上面の自由端部7
3と固定端部74との間には片持梁歪検出素子75を設
けている。76は円柱状のセラミックあるいは樹脂によ
り構成された主軸で、この主軸76は前記取付台71の
上面に上方に向かって突出するように設けるとともに、
内側に上面から下面にわたって貫通孔76aを設けてい
る。77は一対の歪ゲージからなる第1の歪検出素子
で、この第1の歪検出素子77は前記取付台71の上面
に前記主軸76の下部を中心として対向する側に設けて
おり、そしてこの第1の歪検出素子77により前記主軸
76に作用するX軸方向の荷重を検出している。また、
前記取付台71の上面には、前記一対の第1の歪検出素
子77を設けた側面と垂直な側面には一対の歪ゲージか
らなる第2の歪検出素子78を設けており、この第2の
歪検出素子78により、前記主軸76に作用するY軸方
向の荷重を検出している。79は円筒形状のポリブチレ
ンフタレート等の樹脂あるいはセラミックにより構成さ
れた副軸で、この副軸79は前記主軸76の貫通孔76
aに挿入されるとともに、下端を前記片持梁72の上面
に当接させている。80はポリブチレンフタレート等の
樹脂あるいはセラミックにより構成された円筒部(図示
せず)に軟質ゴム等を被せた操作部で、この操作部80
は前記副軸79を上下摺動自在にかつ外方へ突出するよ
うに保持するとともに、前記主軸76に嵌め込まれてい
る。
【0070】以上のように構成された本発明の実施の形
態4における荷重センサについて、次にその組立方法を
説明する。
【0071】まず、予め準備した前記取付台71に切り
込みを入れて、一つの片持梁72を前記取付台71に形
成する。
【0072】次に、前記取付台71に設けた片持梁72
の自由端部73と固定端部74との間および前記取付台
71の上面に抵抗ペーストを印刷した後、約850℃で
約45分間焼成し、前記片持梁歪検出素子75、第1の
歪検出素子77および第2の歪検出素子78を前記取付
台71の上面に形成する。
【0073】次に、前記第1の歪検出素子77および第
2の歪検出素子78を設けた主軸取付台71に前記主軸
76の下部を固定した後、前記主軸76の貫通孔76a
に副軸79を挿入する。
【0074】最後に、前記主軸76および副軸79に前
記操作部80を嵌め合わせる。以上のようにして構成さ
れた本発明の実施の形態4における荷重センサについ
て、次にその動作を説明する。
【0075】前記操作部80に加えられた力によって、
前記取付台71が変形し、この変形により前記取付台7
1に設けられた第1の歪検出素子77および第2の歪検
出素子78が変形して第1の歪検出素子77および第2
の歪検出素子78の抵抗値が変化するものである。前記
第1の歪検出素子77および第2の歪検出素子78は互
いに直角に配置されているので、前記主軸76の変形を
X軸方向とY軸方向の信号に分割することができる。パ
ソコンのCPUは、二つの座標軸の信号が入力されるこ
とにより、指が操作部80に加えた荷重の方向と大きさ
を検知して、ディスプレイ(図示せず)上のポインタ
(図示せず)を動かす出力信号を発生し、その出力信号
によりポインタの位置を移動するものである。そして、
この本発明の実施の形態4においては、前記片持梁72
の自由端部73と固定端部74との間に設けられた片持
梁歪検出素子75と、前記片持梁72の上方に位置して
主軸76の貫通孔76aに挿入される副軸79と、この
副軸79を上下摺動自在にかつ外方へ突出するように保
持するとともに、前記主軸76に嵌め込まれる操作部8
0とを備えているため、前記操作部80にZ軸方向の荷
重が作用すると、この荷重により、前記片持梁72に曲
げ応力が加わり、そしてこの曲げ応力により、前記片持
梁72に設けた片持梁歪検出素子75の抵抗値が変化
し、この抵抗値の変化を増幅し、二値化する回路(図示
せず)等によって、事前に定められた確定と判定する閾
値以上に達する信号変化を相手側のコンピュータ(図示
せず)に入力することにより、ポインタの位置を確定す
ることができるという作用効果を有するものである。
【0076】なお、上記本発明の実施の形態4において
は、前記片持梁歪検出素子75を前記取付台71の上面
に設けていたが、取付台71の下面に設けても本発明の
実施の形態4と同様の効果が得られるものである。
【0077】また、本発明の実施の形態4においては、
前記取付台71を切り込むことにより片持梁72を作成
していたが、片持梁歪検出素子75を有する片持梁72
を取付台71とは別個に構成した後、前記取付台71に
固定しても本発明の実施の形態4と同様の効果が得られ
るものである。
【0078】そしてまた、本発明の実施の形態4におけ
る荷重センサにおいては、前記副軸79を前記主軸76
の貫通孔76aに挿入するとともに、主軸76と副軸7
9に操作部80を嵌め込むようにしたものについて説明
したが、図10に示すように、操作部81と副軸82と
を一体に設けるとともに、主軸83の貫通孔83aに前
記副軸82を挿入しても良く、この場合は、副軸82と
操作部81とが一体に動くことになり、これにより、コ
ンピュータ(図示せず)のポインタの位置を移動させる
場合と、確定する場合とで、指の位置を変えて動作させ
なくて良いため、荷重センサの操作性が向上するという
作用効果を有するものである。
【0079】さらに、本発明の実施の形態4における荷
重センサにおいては、操作部80を主軸76と別体で設
け、操作部80を主軸76に嵌め込むようにしていた
が、操作部80を主軸76に一体に設けても良いもので
ある。
【0080】
【発明の効果】以上のように本発明の荷重センサは、角
柱状の主軸を設けた取付台と、前記主軸を中心として取
り囲むように相対して前記取付台に設けられた少なくと
も2つの片持梁と、この片持梁の自由端部と固定端部と
の間に設けられた片持梁歪検出素子と、前記主軸の側面
に設けられた少なくとも2つの歪検出素子と、前記主軸
に嵌め込まれるとともに前記片持梁に向かって突出する
突出部を設けた副軸と、前記主軸と前記副軸に嵌め込ま
れる操作部とを備えたもので、この構成によれば、片持
梁の自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検
出素子と、主軸に嵌め込まれるとともに前記片持梁に向
かって突出する突出部を有する副軸とを備えているた
め、前記副軸にZ方向の荷重が作用すると、この荷重に
より、前記片持梁に曲げ応力が加わり、そしてこの曲げ
応力により前記片持梁に設けた片持梁歪検出素子の抵抗
値が変化し、この抵抗値の変化を相手側コンピュータに
入力することにより、ポインタの位置を確定することが
可能な荷重センサを提供できるという効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における荷重センサの分
解斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における他の実施の形態
を示す荷重センサの分解斜視図
【図3】本発明の実施の形態1における他の実施の形態
を示す荷重センサの分解斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における荷重センサの分
解斜視図
【図5】本発明の実施の形態2における他の実施の形態
を示す荷重センサの分解斜視図
【図6】本発明の実施の形態2における他の実施の形態
を示す荷重センサの分解斜視図
【図7】本発明の実施の形態3における荷重センサの分
解斜視図
【図8】本発明の実施の形態3における他の実施の形態
を示す荷重センサの分解斜視図
【図9】本発明の実施の形態4における荷重センサの分
解斜視図
【図10】本発明の実施の形態4における他の実施の形
態を示す荷重センサの分解斜視図
【図11】従来の荷重センサの斜視図
【符号の説明】
11,31,51,71 取付台 11a,31a ダミー穴 12,32,52 片持梁 13,33,53,73 自由端部 14,34,54,74 固定端部 15,35,55,75 片持梁歪検出素子 16,23,36,43,56,76,83 主軸 17,37,57,77 第1の歪検出素子 18,38,58,78 第2の歪検出素子 19,24,25,39,44,45,59,61,7
9,82 副軸 20,40 突出部 21,22,26,41,42,46,60,62,8
0,81 操作部 56a,76a,83a 貫通孔

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角柱状の主軸を設けた取付台と、前記主
    軸を中心として取り囲むように相対して前記取付台に設
    けられた少なくとも2つの片持梁と、この片持梁の自由
    端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検出素子
    と、前記主軸の側面に設けられた少なくとも2つの歪検
    出素子と、前記主軸に嵌め込まれるとともに前記片持梁
    に向かって突出する突出部を設けた副軸と、前記主軸と
    前記副軸に嵌め込まれる操作部とを備えた荷重センサ。
  2. 【請求項2】 操作部を一体に有する角柱状の主軸を設
    けた取付台と、前記主軸を中心として取り囲むように相
    対して前記取付台に設けられた少なくとも2つの片持梁
    と、この片持梁の自由端部と固定端部との間に設けられ
    た片持梁歪検出素子と、前記主軸の側面に設けられた少
    なくとも2つの歪検出素子と、前記操作部に嵌め込まれ
    るとともに前記片持梁に向かって突出する突出部を設け
    た副軸とを備えた荷重センサ。
  3. 【請求項3】 角柱状の主軸を設けた取付台と、前記主
    軸を中心として取り囲むように相対して前記取付台に設
    けられた少なくとも2つの片持梁と、この片持梁の自由
    端部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検出素子
    と、前記主軸の側面に設けられた少なくとも2つの歪検
    出素子と、前記主軸に嵌め込まれ、かつ前記片持梁に向
    かって突出する突出部を有するとともに上方に操作部を
    有する副軸とを備えた荷重センサ。
  4. 【請求項4】 柱状の主軸を設けた取付台と、前記主軸
    を中心として取り囲むように相対して前記取付台に設け
    られた少なくとも2つの片持梁と、この片持梁の自由端
    部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検出素子と、
    前記主軸を中心として取り囲むように前記取付台に設け
    られた少なくとも2つの歪検出素子と、前記主軸に嵌め
    込まれるとともに前記片持梁に向かって突出する突出部
    を有する副軸と、この副軸と前記主軸に嵌め込まれる操
    作部とを備えた荷重センサ。
  5. 【請求項5】 操作部を有する柱状の主軸を設けた取付
    台と、前記主軸を中心として取り囲むように相対して前
    記取付台に設けられた少なくとも2つの片持梁と、この
    片持梁の自由端部と固定端部との間に設けられた片持梁
    歪検出素子と、前記主軸を中心として取り囲むように前
    記取付台に設けられた少なくとも2つの歪検出素子と、
    前記主軸の操作部に嵌め込まれるとともに前記片持梁に
    向かって突出する突出部を有する副軸とを備えた荷重セ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 柱状の主軸を設けた取付台と、前記主軸
    を中心として取り囲むように相対して前記取付台に設け
    られた少なくとも2つの片持梁と、この片持梁の自由端
    部と固定端部との間に設けられた片持梁歪検出素子と、
    前記主軸を中心として取り囲むように前記取付台に設け
    られた少なくとも2つの歪検出素子と、前記主軸に嵌め
    込まれ、かつ前記片持梁に向かって突出する突出部を有
    するとともに上方に操作部を有する副軸とを備えた荷重
    センサ。
  7. 【請求項7】 片持梁を有し、この片持梁の自由端部と
    固定端部との間に片持梁歪検出素子を設けた取付台と、
    この取付台の上面に設けられ、かつ内部に貫通孔を有す
    る角柱状の主軸と、前記主軸の側面に設けられた少なく
    とも2つの歪検出素子と、前記片持梁の上面に下端が当
    接するように前記主軸の貫通孔に挿入される副軸と、前
    記副軸を上下摺動自在にかつ外方へ突出するように保持
    するとともに、前記主軸に嵌め込まれる操作部とを備え
    た荷重センサ。
  8. 【請求項8】 片持梁を有し、この片持梁の自由端部と
    固定端部との間に片持梁歪検出素子を設けた取付台と、
    前記取付台の上面に設けられ、かつ内部に貫通孔を有す
    る角柱状の主軸と、前記主軸の側面に設けられた少なく
    とも2つの歪検出素子と、上方に操作部を有し、かつ前
    記片持梁の上方に位置して前記主軸の貫通孔に挿入され
    る副軸とを備えた荷重センサ。
  9. 【請求項9】 片持梁を有し、この片持梁の自由端部と
    固定端部との間に片持梁歪検出素子を設けた取付台と、
    前記取付台の上面に設けられ、かつ内部に貫通孔を有す
    る柱状の主軸と、前記主軸を中心として取り囲むように
    前記取付台に設けられた少なくとも2つの歪検出素子
    と、前記片持梁の上方に位置して前記主軸の貫通孔に挿
    入される副軸と、この副軸を上下摺動自在にかつ外方へ
    突出するように保持するとともに、前記主軸に嵌め込ま
    れる操作部とを備えた荷重センサ。
  10. 【請求項10】 片持梁を有し、この片持梁の自由端部
    と固定端部との間に片持梁歪検出素子を設けた取付台
    と、前記取付台の上面に設けられ、かつ内部に貫通孔を
    有する柱状の主軸と、前記主軸を中心として取り囲むよ
    うに前記取付台に設けられた少なくとも2つの歪検出素
    子と、上方に操作部を有し、かつ前記片持梁の上方に位
    置して前記主軸の貫通孔に挿入される副軸とを備えた荷
    重センサ。
  11. 【請求項11】 主軸を4n角柱状(nは自然数)に構
    成した請求項1〜3のいずれか、または7,8のいずれ
    かに記載の荷重センサ。
  12. 【請求項12】 主軸を中心として取り囲むように相対
    して少なくとも2つのダミー穴を取付台に設けた請求項
    1〜6のいずれかに記載の荷重センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003010786A1 (fr) * 2001-07-23 2003-02-06 Sony Corporation Unite de saisie a commutateur
WO2003074986A1 (fr) * 2002-03-07 2003-09-12 K-Tech Devices Corp. Capteur de contrainte
KR100480010B1 (ko) * 2001-11-27 2005-03-30 이종한 스트레인 게이지를 이용한 조이스틱

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