JPH1129295A - 昇降装置及び立て掛け式昇降機 - Google Patents

昇降装置及び立て掛け式昇降機

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JPH1129295A
JPH1129295A JP10045298A JP10045298A JPH1129295A JP H1129295 A JPH1129295 A JP H1129295A JP 10045298 A JP10045298 A JP 10045298A JP 10045298 A JP10045298 A JP 10045298A JP H1129295 A JPH1129295 A JP H1129295A
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leaning
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frame
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Haruhiro Shibata
晴弘 柴田
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NISSEI KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な立て掛け式昇降機を提供する。吊り上
げ以外の作業を行う。昇降機を携帯するときの運搬を簡
単にする。 【構成】 市販の立て掛け梯子50に、ウインチユニッ
ト60と滑車ユニット70を取り付ける。ウインチユニ
ット60は、ウインチ62を架台61によって梯子50
の横桟に取り付ける構成である。滑車ユニット70は、
滑車72,72をフレーム71によって梯子50の横桟
に取り付ける構成である。ウインチユニット60より上
方に滑車ユニット70を取り付け、ウインチ62から引
き出されたロープを滑車72,72に引っ掛けて垂ら
し、物品を吊り上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアコンを始めと
する各種電気機器の設置や家具の搬入・搬出等に使用さ
れる可搬式昇降機、そのなかでも特に自立機構を有しな
い立て掛け式昇降機を構成するための昇降装置、及びこ
の昇降装置を用いた立て掛け式昇降機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばエアコンの室外機を設置する際、
その室外機を屋根上や軒裏に引き上げる場合が少なくな
い。この場合、作業の安全や労力を考えると、昇降機を
使うことが望まれ、とりわけ動力を使わない安価で運搬
が容易な可搬式の昇降機の使用が望まれる。
【0003】図8及び図9はエアコンの据え付けに使用
可能な従来の可搬式昇降機を示す。ここに示された可搬
式昇降機は、固定ベース1と、固定ベース1上に中央か
ら変位して立設された支柱2と、支柱2に昇降自在に取
り付けられた昇降ベース3とを備えている。昇降ベース
3は、支柱2の下部に取り付けられたウインチ4により
昇降操作される。
【0004】このような可搬式昇降機は、クレーン車や
フォークリフト等の自走式昇降機に比べて格段に安価で
使いやすい。しかし、自立式であるために、固定ベース
を含む支持構造に十分な剛性が必要となる。そのため、
可搬式としては重量が嵩み、コストも高い。
【0005】また、広い固定ベースを必要とすることか
ら、嵩も大きく、その上、広い設置面積を必要とする。
広い固定ベースを用いても、重量物を吊り上げた場合の
安定性は十分とは言えない。
【0006】一方、本出願人は、上記の自立式昇降機に
おける問題点を解決するために、壁面等の垂直面を利用
して支柱を立て掛け支持する立て掛け式の昇降機を特開
平8−333088号公報により提示した。この立て掛
け式昇降機では、支柱の下端部にウインチが取り付けら
れ、ウインチから引き出され先端にフックを有するロー
プが、支柱の上端部に取り付けられた滑車を経由して下
方に垂下される。そして、ウインチを操作してロープの
巻き取り・送り出しを行うことにより、フックが昇降
し、物体の吊り上げ・吊り下げが行われる。
【0007】この立て掛け式昇降機は、支柱を自立させ
るための固定ベースを必要としないので、従来の自立式
と同等の強度を維持しつつ、大幅な小型軽量化及びコス
トダウンを図ることができる。
【0008】しかしながら、この立て掛け式昇降機を試
作して実際の使用に供したところ、以下のような問題点
のあることが判明した。
【0009】支柱の製作にコストがかかる。梯子と併用
されることが多く、両方を同時に運搬することになるた
め、運搬時に嵩張ることが問題となる。ウインチが支柱
の下端部に固定されているため、地上でしか操作できな
い。即ち、操作場所が地上に限定される。一方、高い位
置に吊り上げた物体を扱うためには、別に梯子を立て掛
けて作業を行う必要がある。そのため、一人の作業者が
ウインチを操作しながら、吊り上げた物体を扱うという
ようなこともできず、操作場所が地上に限定されること
と合わせ、作業性が良くない。
【0010】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、従来の立て掛け式昇降機におけるコストの問
題及び作業性の問題を解決でき、合わせて、運搬時の嵩
張りの問題を解決できる昇降装置、及びこれを使用した
立て掛け式昇降機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる昇降装置
は、上記目的を達成するために、通常の立て掛け梯子を
用いて立て掛け式昇降機を構成する。具体的には、ロー
プの巻き取り及び送り出しを行うウインチに、当該ウイ
ンチを立て掛け梯子に取り付けるための固定手段を設け
たウインチユニットと、ウインチユニットより上方に位
置して立て掛け梯子に取り付けられ、ウインチから立て
掛け梯子に沿って上方へ引き出されたロープを滑車によ
り支持して当該ロープを下方に垂下させる滑車ユニット
とを具備している。
【0012】本発明にかかる昇降装置では、滑車ユニッ
トは省略可能である。即ち、立て掛け梯子とウインチユ
ニットの組み合わせでも、立て掛け式昇降機を構成する
ことができる。
【0013】また、本発明にかかる立て掛け式昇降機
は、上記昇降装置を用いて構成された立て掛け式昇降機
であり、具体的には立て掛け梯子と、立て掛け梯子に取
り付けられ、ウインチにより当該立て掛け梯子に沿って
ロープの巻き取り及び送り出しを行うウインチウインチ
ユニットと、ウインチユニットより上方に位置して立て
掛け梯子に取り付けられ、ウインチから立て掛け梯子に
沿って上方へ引き出されたロープを滑車により支持して
当該ロープを下方に垂下させる滑車ユニットとを具備し
ている。
【0014】本発明にかかる立て掛け式昇降機では、立
て掛け梯子の上部に、その上部から裏面側へ突出する横
フレームを設けることができる。その場合は、立て掛け
梯子が壁面等の立て掛け面から離れて支持され、立て掛
け梯子の裏面側に十分な空間が確保される。その場合、
滑車ユニットは、立て掛け梯子の上部裏面側又は横フレ
ームに取り付けるのが良く、ウインチユニットは、立て
掛け梯子の下部裏面側に取り付けるのが良い。
【0015】ウインチとしては、操作ハンドルを備えた
手動式のロープ巻き取り機が、構造簡略化等の点から好
ましい。
【0016】ウインチユニット及び滑車ユニットは、梯
子の隣接する2本の横桟に固定する構造が好ましく、着
脱が容易であることが好ましい。また、立て掛け梯子の
種類、特に梯子の横桟間隔が変わっても使用できるよう
に、固定手段の長さを調節できるものが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態にかかる昇
降装置を用いて構成された立て掛け式昇降機の斜視図、
図2は同昇降装置に使用されたウインチユニットの側面
図、図3は同ウインチユニットの正面図、図4は同昇降
装置に使用された滑車ユニットの側面図、図5は同滑車
ユニットの正面図である。
【0018】本実施形態にかかる昇降装置は、図1に示
すように、一般に市販されている伸縮式の立て掛け梯子
50と組み合わされて、立て掛け式昇降機を構成する。
立て掛け梯子50は、下段の梯子部材51と、これに組
み合わされたスライド式の上段の梯子部材52とからな
る。上段の梯子部材51は、下段の梯子部材52から上
方へ引き出され、フックにより任意の高さに固定され
る。
【0019】昇降装置は、下段の梯子部材51に着脱可
能に取り付けられるウインチユニット60と、上段の梯
子部材52に着脱可能に取り付けられる滑車ユニット7
0とからなる。
【0020】ウインチユニット60は、図2及び図3に
示すように、上下方向に伸縮する伸縮式の架台61と、
架台61に取り付けられたウインチ62とを備えてい
る。伸縮式の架台61は、架台61はウインチ62を下
段の梯子部材51に取り付けるための固定手段であっ
て、梯子部材51の隣接する上下一組の横桟51a,5
1aにより2点支持される。
【0021】即ち、架台61は、偏平な角筒状の上部フ
レーム61aと、上部フレーム61aの下部内に挿入さ
れた偏平な角筒状の下部フレーム61bと、上部フレー
ム61aの下部に正面側に突出して取り付けられた支持
ベース61cとを有しており、支持ベース61c上には
ウインチ62が取り付けられている。
【0022】下部フレーム61bの下面には、下段の横
桟51aに上方から嵌合するブラケット61dが取り付
けられている。ブラケット61dの断面形状は、横桟5
1aの断面形状の変化に対応できるように屋根型になっ
ている。一方、上部フレーム61aの上面には、上段の
横桟51aに正面側から嵌合するコ字形断面のブラケッ
ト61fが取り付けられている。ブラケット61fを上
段の横桟51aに固定するために、その上面には回転レ
バー式のクランプ部材61gが取り付けられている。
【0023】クランプ部材61gは水平部と、水平部の
正面側の端部から上方に突出する操作部と、水平部の背
面側の端部から下方に突出する係止部とからなる。水平
部は上部フレーム61aの上面上にブラケット61iに
より回動可能に支持されており、操作部を回動させるこ
とにより係止部が開閉動作を行う。
【0024】下部フレーム61bは、横桟51a,51
aの間隔に合わせてブラケット61d,61fの間隔を
調整するために、上部フレーム61aから下方へ進出
し、長孔と組み合わされたネジ61h,61h,61h
により任意の進出位置に固定される。
【0025】ウインチ62は、支持ベース61cの上面
にねじ止めされたブラケット62aと、ブラケット62
a内に取り付けられたプーリ62bと、プーリ62bを
回転させるためのハンドル62cとを有している。プー
リ62bは、回転中心が上部フレーム61bに直角な方
向を向き、プーリ62bから梯子部材51に沿って上方
に引き出されたロープ62dを巻き取る。ロープ62d
の先端部にはフック62eが取り付けられている。
【0026】滑車ユニット70は、図4及び図5に示す
ように、上下方向に伸縮する伸縮式のフレーム71を備
えている。このフレーム71は、前後一対の滑車72,
72を上段の梯子部材52に取り付けるための固定手段
であって、梯子部材52の隣接する上下一組の横桟52
a,52aにより2点支持される。
【0027】即ち、フレーム71は、前後一組の滑車7
2,72を回転自在に支持するベース部71fと、ベー
ス部71fの中央部から下方に延出する角筒状の上部フ
レーム71aと、上部フレーム71aの下部に外嵌する
角筒状の下部フレーム71bとを有している。ベース部
71fの下面には、上部フレーム71aの背面側に位置
してブラケット71cが固着されている。ブラケット7
1cは、上段の横桟52aに上方から嵌合する断面コ字
形である。
【0028】一方、下部フレーム71bの下面には、下
段の横桟52aに上方から嵌合する断面コ字形のブラケ
ット71dが取り付けられている。そして、上下のブラ
ケット71c,71dが横桟52a,52aに上方から
嵌合することにより、フレーム71は梯子部材52の横
桟52a,52aに取り付けられ、滑車72,72を上
段の横桟52aより上方に保持する。横桟52a,52
aの間隔に合わせてブラケット71c,71dの間隔を
調整するために、下部フレーム71bは上部フレーム7
1aに対して相対的に昇降し、長孔と組み合わされたク
ランプネジ71eによって任意の相対高さに固定され
る。
【0029】ブラケット71dを下段の横桟52aに固
定するために、その正面には回転レバー式のクランプ部
材71gが取り付けられている。クランプ部材71gは
垂直部と、垂直部の上端部から正面側に突出する操作部
と、垂直部の下端部から背面側に突出する係止部とから
なる。垂直部は下部フレーム71bの正面にブラケット
71hにより回動可能に支持されており、操作部を回動
させることにより係止部が開閉動作を行う。
【0030】次に、本実施形態にかかる昇降装置の使用
方法について説明する。
【0031】梯子50を適当な長さに伸ばす。下段の梯
子部材51にウインチユニット60を取り付け、上段の
梯子部材52に滑車ユニット70を取り付ける。
【0032】ウインチユニット60の取り付けでは、梯
子部材51の隣接する上下一組の横桟51a,51aの
間隔に合わせて、ブラケット61f,61dの間隔を調
節する。フレーム61を正面側へ傾けた状態で、下側の
クランプ部材61gを下段の横桟51aに嵌合する。下
段の横桟51aを中心にしてフレーム61を背面側へ回
し、上側のブラケット61fを上段の梯子部材51aに
嵌め合わせる。クランプ部材61gを開状態から閉状態
に操作して、上側のブラケット61fを上段の梯子部材
51aに固定する。
【0033】このように、ウインチユニット60はクラ
ンプ部材61gの操作によりワンタッチで梯子部材51
に取り付けられる。
【0034】また、滑車ユニット70の取り付けでは、
梯子部材51の隣接する上下一組の横桟51a,51a
の間隔に合わせて、ブラケット71c,71dの間隔を
調節する。ブラケット71c,71dを横桟51a,5
1aに同時に引っ掛ける。クランプ部材71gを開状態
から閉状態に操作して、下側のブラケット71dを下段
の横桟52aに固定する。
【0035】このように、滑車ユニット70も、クラン
プ部材71gの操作によりワンタッチで梯子部材52に
取り付けられる。
【0036】ウインチユニット60及び滑車ユニット7
0の取り付けが終わると、昇降機構60のウインチ62
から上方にロープ62dを引き出し、これを滑車ユニッ
ト70の滑車72,72に引っ掛け、梯子50の背面側
に垂らす。
【0037】ロープ62dの先端部に取り付けられたフ
ック62eを物品に引っ掛け、ウインチ本体62のハン
ドル62cを操作してロープ62dをプーリ62bに巻
き取ることにより、物品が吊り上げられる。
【0038】以上のように、本実施形態にかかる昇降装
置は、市販の立て掛け梯子50に取り付けることによ
り、立て掛け式昇降機を構成する。これにより、従来の
立て掛け式昇降機におけるコストの問題及び作業性の問
題を解決し、合わせて、運搬時の嵩張りの問題を解決す
る。
【0039】即ち、市販の立て掛け梯子50を支柱に使
用するので、低コストな立て掛け式昇降機を提供でき
る。支柱付きの昇降機を携帯する必要がなく、梯子50
と昇降装置を携帯しておけば、昇降機を構成できるの
で、運搬時の嵩張りを解消できる。ウインチユニット6
0及び滑車ユニット70の取り付け位置を任意に選択で
きるので、ウインチ62の操作場所が地上に限定され
ず、梯子50に登った状態でもウインチ62を操作でき
る。これに関連して、一人の作業者がウインチ62を操
作しながら、吊り上げた物体を扱うというようなことも
できる。従って、作業性も良好である。
【0040】これに加えて、梯子50の横桟の間隔に応
じてウインチユニット60及び滑車ユニット70のフレ
ーム長さを調節できるので、梯子50の種類が変わって
も対応が可能であり、汎用性に優れる。ウインチユニッ
ト60及び滑車ユニット70の取り付けが簡単であるの
で、運搬時にこれらを取り外すことができ、現場での取
り付け作業や取り付け位置の変更も簡単に行うことがで
きる。
【0041】滑車ユニット70は前後一組の滑車72,
72を有している。前後一組の滑車72,72は、立て
掛け梯子50の正面側で引き出されたロープ62dを裏
面側へ垂らす。このため、ウインチ62を立て掛け梯子
50の正面側に設けることが可能となり、その操作が容
易となる。
【0042】そして、本実施形態にかかる昇降装置を使
用して構成された立て掛け式昇降機は、自立のための強
固な支持機構を必要としないので、自立式昇降機と比べ
て小型軽量であり、コストも安い。また、自立式昇降機
の場合のような大きな設置面積を必要としない。
【0043】図6は本発明の実施形態にかかる立て掛け
式昇降機の斜視図、図7は同立て掛け式昇降機の側面図
である。
【0044】本実施形態にかかる立て掛け式昇降機は、
本発明にかかる昇降装置を用いて構成された別の立て掛
け式昇降機である。この立て掛け式昇降機は、前述した
立て掛け式昇降機と同様に、市販の立て掛け梯子を用い
て構成され、具体的には、立て掛け梯子を利用して壁面
等の垂直面30に立て掛けられるフレーム部材10と、
フレーム部材10に取り付けられた昇降機構20とを備
えている。
【0045】フレーム部材10は、伸縮式の立て掛け梯
子からなる縦フレーム11と、縦フレーム11の上端部
に連結された横フレーム12とからなる。
【0046】伸縮式の立て掛け梯子からなる縦フレーム
11は、下段の梯子部材11aと、これに組み合わされ
たスライド式の上段の梯子部材11bとからなる。上段
の梯子部材11bは、下段の梯子部材11aから上方へ
任意の高さに引き出され、上段の梯子部材11bの下端
部に回動自在に取り付けられたフック11c,11cを
下段の梯子部材11aの横材に引っ掛けることにより任
意の高さに固定される。
【0047】縦フレーム11の上端部に横フレーム12
を連結するために、上段の梯子部材11bの両側の縦材
の各上端部には、角筒状のブラケット11d,11dが
取り付けられている。
【0048】横フレーム12は、縦フレーム11の上端
部から背面側へ突出している。この横フレーム12は、
梯子構造のフレーム部材10の両側の縦材に対応する両
側一対の柱部12a,12aと、柱部12a,12aを
連結する桟部12bとを有している。そして、ブラケッ
ト11d,11dに柱部12a,12aを差し込んで蝶
ネジ12cにより固定することにより、横フレーム12
は上段の梯子部材11bの上端部に連結される。
【0049】柱部12a,12aに蝶ネジ12cを通す
ために、各柱部12aには複数の透過孔12d,12d
・・・が、柱部12aの長手方向に間隔をあけて設けら
れている。
【0050】ここで、ブラケット11d,11dは上段
の梯子部材11bの縦材に傾斜して取り付けられてい
る。即ち、上段の梯子部材11bの縦材とブラケット1
1d,11dとが形成する背面側の角度をαとすると、
この角度αが90度を超える例えば105度の角度とな
るように、ブラケット11d,11dは上段の梯子部材
11bの縦材に取り付けられているのである。これによ
り、横フレーム12は上段の梯子部材11bの縦材に対
して、90度を超える例えば105度の角度α(開き
角)で取り付けられることになる。
【0051】その結果、横フレーム12の先端部を壁面
等の垂直面30に直角に当接させることにより、縦フレ
ーム11は垂直面30に(180度−α)の傾斜角β
(αが105度の場合は75度)で立て掛けられること
になる。
【0052】また、横フレーム12の柱部12a,12
aに設けられた透孔12d,12d・・に選択的にネジ
12cを通すことにより、横フレーム12の背面側への
突出量が調節され、その結果として、垂直面30に立て
掛けられた縦フレーム11の垂直面30からの離間距離
が調節される。
【0053】縦フレーム11に取り付けられた昇降機構
20は、下段の梯子部材11aの下部背面側(横フレー
ム12の突出側)に取り付けられたウインチ21と、上
段の梯子部材11bの上端部背面側に取り付けられた滑
車22とを有している。即ち、ウインチ21及びその取
り付け部材がウインチユニットを構成し、滑車22及び
その取り付け部材が滑車ユニットを構成している。
【0054】ウインチ21はハンドル23を手動で回転
操作することにより、金属製又は非金属製のロープ24
を巻き取る構成であり、このロープ24は、ウインチ2
1から滑車22を経由して縦フレーム11の裏面側に垂
下されている。そして、ロープ24の先端に取り付けら
れたフック25が、ハンドル23の操作により昇降す
る。
【0055】次に、本実施形態にかかる立て掛け式昇降
機の使用方法について説明する。
【0056】物品40を吊り上げる前に、縦フレーム1
1の長さを調節する。即ち、物品40を吊り上げる高さ
に応じて、下段の梯子部材11aから上段の梯子部材1
1bを引き出し固定する。また、ブラケット11d,1
1dへの横フレーム12の取り付け位置を調節すること
により、横フレーム12の背面側への突出量を調節す
る。
【0057】これらの調節が終わると、横フレーム12
の先端部が壁面等の垂直面30に直角に当接するよう
に、フレーム部材10を垂直面30に立て掛ける。これ
により、縦フレーム11は垂直面30から離れた状態
で、垂直面30に所定の傾斜角βで立て掛けられる。
【0058】このようにして昇降機のセットが終わる
と、フック25を物品40に引っ掛け、ハンドル23を
操作することにより、物品40を吊り上げる。物品40
を吊り上げることにより、縦フレーム11の上端部裏面
側に取り付けられた滑車22に下向きの荷重が加わる
が、縦フレーム11は裏面側に傾斜し、且つその傾斜側
で横フレーム12により支承されているので、ベースに
よる自立機構を有しないにもかかわらず優れた固定強度
を示す。
【0059】このように、本実施形態にかかる立て掛け
式昇降機は、自立のための強固な支持機構を必要としな
いので、自立式昇降機と比べて小型軽量であり、コスト
も安い。また、自立式昇降機の場合のような大きな設置
面積を必要としない。
【0060】壁面等の垂直面30を支持面として利用す
るため、自立機構を有しないにもかかわらず優れた安定
性及び固定強度が得られる。
【0061】小型軽量である上、縦フレーム11に対し
て横フレーム12が着脱可能であり、且つ、縦フレーム
11が伸縮可能であるので、非常に小さく収納できる。
縦フレーム11が市販の立て掛け梯子により構成され、
作業用の梯子を兼ねるので、梯子の携帯を省略すること
もできる。これらにより、運搬が容易となる。縦フレー
ム11に乗って作業を行うこともできる。
【0062】縦フレーム11に横フレーム12を組み合
わせたことにより、縦フレーム11が垂直面30から離
れて垂直面30に立て掛けられるので、比較的大きい物
品40についてもその吊り上げ及び吊り下ろしを行うこ
とができる。
【0063】横フレーム12の突出量を調整することに
より、垂直面30から縦フレーム11までの離間距離を
変えることができる。これにより、縦フレーム11の設
置位置を広範囲に変えることができる。また、物品40
の大きさに応じて、適切な離間距離を選択することがで
きる。
【0064】縦フレーム11を梯子として使用すること
ができるので、吊り上げた物品40の取り扱いが容易で
ある。また、梯子の携帯を省略することができる。
【0065】なお、上記実施形態では、滑車22を縦フ
レーム11の上端部裏面側に取り付けたが、縦フレーム
11の上端部から裏面側に突出する横フレーム12に取
り付けることも可能である。また、縦フレーム11に対
する横フレーム12の開き角αを調整可能とすることが
できる。開き角αを調整可能とした場合は、縦フレーム
11の立て掛け角度(傾斜角β)を調節できるだけでな
く、横フレーム12を縦フレーム11の延長線上にセッ
トすることにより、縦フレーム11により構成される梯
子の延長が可能となる。
【0066】本実施形態におけるウインチ21及び滑車
22は、その着脱性を特に考慮していないが、前述した
昇降装置と同様に着脱が容易な構造とすることができる
ことは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明にかかる
昇降装置及び立て掛け式昇降機は、支柱に立て掛け梯子
を使用するので、非常に経済的である。しかも、その支
柱で作業を行うことができるので、作業性に優れると共
に、作業用梯子の携帯を不要にし、運搬時の嵩張りを回
避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる昇降装置を使用した
立て掛け式昇降機の斜視図である。
【図2】同昇降装置に使用されたウインチユニットの側
面図である。
【図3】同ウインチユニットの正面図である。
【図4】同昇降装置に使用された滑車ユニットの側面図
である。
【図5】同滑車ユニットの正面図である。
【図6】本発明の実施形態にかかる立て掛け式昇降機の
斜視図である。
【図7】同立て掛け式昇降機の側面図である。
【図8】従来の昇降機の側面図である。
【図9】従来の昇降機の正面図である。
【符号の説明】
10 フレーム部材 11 縦フレーム(立て掛け梯子) 12 横フレーム 20 昇降機構 21 ウインチ 22 滑車 23 ハンドル 24 ロープ 25 フック 30 垂直面 40 物品 50 立て掛け梯子 60 ウインチユニット 61 架台 62 ウインチ 70 滑車ユニット 71 フレーム 72 滑車

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープの巻き取り及び送り出しを行うウ
    インチに、当該ウインチを立て掛け梯子に取り付けるた
    めの固定手段を設けたウインチユニットを具備してお
    り、当該ウインチユニットを立て掛け梯子に取り付ける
    ことにより立て掛け式昇降機を構成することを特徴とす
    る昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたウインチユニット
    と、当該ウインチユニットのウインチから引き出された
    ロープを支持する滑車に、当該滑車を立て掛け梯子に取
    り付けるための固定手段を設けた滑車ユニットとを具備
    することを特徴とする昇降装置。
  3. 【請求項3】 立て掛け梯子と、立て掛け梯子に取り付
    けられ、ウインチにより当該立て掛け梯子に沿ってロー
    プの巻き取り及び送り出しを行うウインチウインチユニ
    ットと、ウインチユニットより上方に位置して立て掛け
    梯子に取り付けられ、ウインチから立て掛け梯子に沿っ
    て上方へ引き出されたロープを滑車により支持して当該
    ロープを下方に垂下させる滑車ユニットとを具備するこ
    とを特徴とする昇降装置。
  4. 【請求項4】 立て掛け梯子の上部に、その上部から裏
    面側へ突出する横フレームを設けたフレーム部材と、立
    て掛け梯子の下部裏面側に取り付けられ、ウインチによ
    り当該立て掛け梯子に沿ってロープの巻き取り及び送り
    出しを行うウインチユニットと、立て掛け梯子の上部裏
    面側又は横フレームに取り付けられ、ウインチから立て
    掛け梯子に沿って上方へ引き出されたロープを滑車によ
    り支持して当該ロープを下方に垂下させる滑車ユニット
    とを具備することを特徴とする立て掛け式昇降機。
  5. 【請求項5】 前記横フレームは、フレーム部材を構成
    する縦フレームに対して着脱可能であることを特徴とす
    る請求項4記載の立て掛け式昇降機。
  6. 【請求項6】 前記横フレームは、縦フレームからの突
    出量が調整可能であることを特徴とする請求項5記載の
    立て掛け式昇降機。
  7. 【請求項7】 前記横フレームは、縦フレームに対する
    角度が調節可能であることを特徴とする請求項5又は6
    記載の立て掛け式昇降機。
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