JPH11292065A - 展示箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 展示作業の能率向上及び製作コストの低減を
図る。 【解決手段】 側壁４に横方向の切目線を挟んで上側板
８と下側板９とを設け、各側板８、９に縦方向の折目線
１０を形成し、上側板８及び下側板９をそれぞれ折目線
１０沿いに外側及び内側に屈曲させ、前壁３に連結した
棚板１２を下側板９で支持すると共に、棚板１２の側縁
を上側板９に当接させる。棚板１２の受台が不要である
ため、組み立てが簡単で、低コストで製作できる。ま
た、棚板１２を跳ね上げて折り返し、両側壁４、４を折
目線１０沿いに二つ折りして扁平に折り畳んだ状態から
迅速に組み立てられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、店頭での商品の
展示に使用する展示箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、図８に示すような展示箱が使
用されている。この展示箱は、外枠５１、棚板５２、受
台５３及びパネル５４から成り、これら各部材は、図７
に示すようなブランクから形成されている。

【０００３】外枠５１のブランクは、前壁５５の両側縁
に側壁５６を連設すると共に、一方の側壁５６の外側縁
に後壁５７及び継代片５８を順次連設し、前壁５５、側
壁５６及び後壁５７の上端縁から重合板５９、６０、６
１をそれぞれ延出し、後壁５７と重合板６１との稜部に
差込孔６２を設けた構成とされている。

【０００４】このブランクの組み立てに際しては、前壁
５５、両側壁５６、５６及び後壁５７を筒状に折り曲げ
て継代片５８を反対側の側壁５６に貼着し、重合板５
９、６０、６１を内側へ折り曲げる。

【０００５】また、受台５３は、２条の切込溝６３を有
する４枚の支持板６４を、切込溝６３同士の係合により
井桁状に組み合わせたものであり、パネル５４の下部に
は舌片６５が設けられている。

【０００６】そして、外枠５１の内側に受台５３及び棚
板５２を挿入して受台５３で棚板５２を支持し、広告を
記載したパネル５４を、舌片６５を差込孔６２に差し込
んで外枠５１に取り付けた状態で、商品を棚板５２に載
置して展示する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような展示箱は、多数の部材から成るため、店頭での展
示作業に時間がかかり、また、製作コストもかかるとい
う問題がある。

【０００８】そこで、この発明は、展示作業を能率的に
行うことができ、また低コストで製作できる展示箱を提
供することを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明に係る展示箱は、前壁、後壁及び一対の側
壁を連設して上面が開口した外枠を形成し、その内部に
棚板を設けた展示箱において、前記棚板と前壁とを垂下
板を介して連結し、前記側壁に横方向の切目線を挟んで
上側板と下側板とを設け、これら各側板に縦方向の折目
線を形成し、上側板及び下側板をそれぞれ折目線沿いに
外側及び内側に屈曲させ、前記棚板を下側板で支持する
と共に、棚板の側縁を上側板に当接させた構成としたの
である。

【００１０】この構成により、上記従来例のような棚板
の受台が不要となり、また、棚板を跳ね上げて折り返
し、両側壁を折目線沿いに二つ折りして扁平に折り畳ん
だ状態から迅速に組み立てることができる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図１は、この包装箱を構成
する外枠１のブランクと、パネル２とを示している。外
枠１のブランクにおいて、前壁３の両側縁には側壁４が
連設され、一方の側壁４の外側縁には後壁５が、他方の
側壁４の外側縁には継代片６がそれぞれ連設されてい
る。

【００１２】各側壁４には、横方向の切目線７を挟んで
上側板８と下側板９とが設けられ、これら各側板８、９
に縦方向の折目線１０が形成されている。一方の側壁４
の折目線１０の位置は、折畳時の干渉を避けるため、中
央からずらされている。

【００１３】前壁３の上端縁には、垂下板１１及び棚板
１２が順次連設され、垂下板１１には幅方向の折目線１
３が形成されている。棚板１２は、両側縁が山形に突き
出した６角形とされ、その基端縁を除く各辺には折曲片
１４が連設されている。

【００１４】後壁５の上端縁には重合板１５が連設さ
れ、その連設部には差込孔１６が設けられている。ま
た、パネル２には展示商品に関する広告が記載され、そ
の下部には差込孔１６に対応する舌片１７が設けられて
いる。

【００１５】上記ブランクから展示箱を組み立てるに
は、図２及び図３に示すように、前壁３、両側壁４、４
及び後壁５を筒状に折り曲げて継代片６を後壁５に貼着
し、上側板８及び下側板９をそれぞれ折目線１０沿いに
外側及び内側に屈曲させる。

【００１６】そして、図４に示すように、垂下板１１を
折目線１３に沿って谷折りしつつ内側下方に折り曲げる
と共に、棚板１２を水平方向に、折曲片１４を上方にそ
れぞれ折り曲げ、図５及び図６に示すように、下側板９
で棚板１２を支持する。この状態において、垂下板１１
は前壁３の内面に、折曲片１４が後壁５及び上側板８の
内面にそれぞれ当接して外枠１は保形される。

【００１７】また、重合板１５を内側下方に折り曲げて
後壁５に沿わせ、差込孔１６にパネル２の舌片１７を差
し込んで、外枠１にパネル２を取り付ける。このように
組み立てた状態で、商品を棚板１２に載置して展示す
る。

【００１８】この展示箱は、組立状態において、棚板１
が下側板９で支持されるので、上記従来例のような受台
が不要となり、また、図７に示すように、棚板１２を跳
ね上げて折目線１３沿いに折り返し、両側壁４、４を折
目線１０沿いに二つ折りして扁平に折り畳むことができ
るので、折畳状態で小売店に配送し、店頭で迅速に組み
立てて能率よく展示作業を行うことができる。

【００１９】そして、展示状態において、意匠的に斬新
であるので、消費者の目を引きつけることができる。

【００２０】また、少量の材料で製作できるので、コス
トを削減できるという利点もある。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る展
示箱では、前壁に繋がる棚板が側壁下部の下側板で支持
されるので、上記従来例のような受台が不要となり、ま
た、扁平に折り畳むことができるので、折畳状態で小売
店に配送し、店頭で迅速に組み立てて能率よく展示作業
を行うことができる。さらに、材料の使用量が少ないの
で、低コストで製作できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る展示箱のブランクを示す図

【図２】同上の外枠の組立過程を示す後方からの斜視図

【図３】同上の外枠の組立過程を示す後方からの斜視図

【図４】同上の外枠組立過程を示す後方からの斜視図

【図５】同上の外枠へのパネル取付過程を示す前方から
の斜視図

【図６】同上の組立状態を示す縦断正面図

【図７】同上の折畳状態を示す斜視図

【図８】従来の展示箱のブランクを示す図

【図９】同上の組立状態の分解斜視図

【符号の説明】

１ 外枠 ２ パネル ３ 前壁 ４ 側壁 ５ 後壁 ７ 切目線 ８ 上側板 ９ 下側板 １０ 折目線 １１ 垂下板 １２ 棚板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前壁、後壁及び一対の側壁を連設して上
   面が開口した外枠を形成し、その内部に棚板を設けた展
   示箱において、 前記棚板と前壁とを垂下板を介して連結し、前記側壁に
   横方向の切目線を挟んで上側板と下側板とを設け、これ
   ら各側板に縦方向の折目線を形成し、上側板及び下側板
   をそれぞれ折目線沿いに外側及び内側に屈曲させ、前記
   棚板を下側板で支持すると共に、棚板の側縁を上側板に
   当接させたことを特徴とする展示箱。