JPH11291751A - 外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置およびこれを用いた自動車エンジン制御装置 - Google Patents

外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置およびこれを用いた自動車エンジン制御装置

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JPH11291751A
JPH11291751A JP9748398A JP9748398A JPH11291751A JP H11291751 A JPH11291751 A JP H11291751A JP 9748398 A JP9748398 A JP 9748398A JP 9748398 A JP9748398 A JP 9748398A JP H11291751 A JPH11291751 A JP H11291751A
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直久 神山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から電気信号によって吐出容量の制御を
行う外部制御式可変容量コンプレッサの駆動トルクを簡
易な構成で精度良く予測する。 【解決手段】 高圧側圧力センサ15により検出された
吐出圧力Pd、低圧側圧力センサ16により検出された
吸入圧力Ps、および温度調節スイッチなどの信号から
設定されたデューティ比に基づいて、外部制御式可変容
量コンプレッサ2の駆動トルクの推定を行う。また、吐
出圧力Pdの代わりに、冷凍サイクル1上の高圧側飽和
温度TL を検出するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出容量を変化さ
せる制御圧力を外部からの電気信号に基づいて制御する
コントロール手段を備えた外部制御式可変容量コンプレ
ッサの駆動トルクを予測する装置に関し、特に、簡易な
構成で精度良くコンプレッサのトルク予測を行うことが
できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、カーエアコンに対する省動力ニー
ズおよびコンプレッサのON/OFF制御時の吹出風温
度変化やショック低減といった快適性ニーズを満たすた
め、冷房能力の必要量に応じて冷媒吐出容量を可変しう
る可変容量コンプレッサが広く普及しつつある。たとえ
ば、斜板式の可変容量コンプレッサを例にとると、冷房
空間の熱負荷に応じて斜板の傾きを連続的に変えること
により、ピストンストロークを変化させ、連続的に容量
を変えるようにしている。この場合、斜板の傾きが大き
ければ吐出量が多く(最大冷房時)、傾きが小さければ
吐出量も少なくなる(容量制御時)。このように最大冷
房時以外では冷媒循環量が減少するため、コンプレッサ
所要動力が減少する。
【0003】このような可変容量コンプレッサにおいて
容量を変化させる(たとえば、斜板式の場合には斜板の
傾きを変化させる)制御方法として、いわゆるメカニカ
ルコントロールバルブ(MCV)を用いて制御を行うの
が一般的である。このメカニカルコントロールバルブ
は、コンプレッサ本体に設けられた弁(たとえば、ベロ
ーズ式コントロールバルブ)であって、コンプレッサの
吸入圧力を使って容量の可変制御を内部的に行うもので
ある。たとえば、斜板式可変容量コンプレッサにベロー
ズ式コントロールバルブを設けた場合、コンプレッサの
熱負荷に応じて変化する吸入圧力の変化(設定圧力との
大小関係)によるべローズの収縮・膨脹により、クラン
クケース内とコンプレッサの吐出側とに通じる高圧側の
バルブ、およびクランクケース内とコンプレッサの吸入
側とに通じる低圧側のバルブの開閉を行うことで、クラ
ンクケース内の圧力(制御圧力)を制御し、ピストンを
挟んでシリンダ内とクランクケース内の圧力差から生じ
るピストンに加わる圧力のバランスを変えて斜板の傾き
を変化させている。
【0004】しかし、このような可変容量コンプレッサ
の可変容量制御にあっては、べローズ式などのメカニカ
ルコントロールバルブを用いた特性に基づく機械的制御
であるため、連続制御は可能となるものの、省動力など
を目的とした複雑な制御を行うことが困難なものであっ
た。
【0005】これに対し、電気信号による外部制御が可
能な電磁弁などの電子操作式コントロールバルブ(EC
V)を備えた外部制御式可変容量コンプレッサがある。
これによれば、ソフトウエアによって外部から制御を行
うことができるので、コンプレッサの最適制御が可能と
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
外部から電気信号によって複雑な制御を行う外部制御式
可変容量コンプレッサにあっては、その多岐にわたる制
御内容にしたがってコンプレッサの駆動トルクが変動す
ることとなるが、エンジンにより駆動される可変容量コ
ンプレッサにおいては、このエンジン負荷となるコンプ
レッサの駆動トルクについて特に予測することは行われ
ていなかった。
【0007】このため、コンプレッサ作動時における自
動車エンジンの燃料供給の制御は概略補正にとどまり、
燃料供給が少な過ぎるとエンジンストールが発生する虞
れがあり、一方、燃料供給が多過ぎるとハイアイドリン
グ(自動変速機付き車両の場合にはトルク変動による過
大なクリープ現象の発生)や、燃費の悪化を招く虞れが
あるという問題があった。
【0008】本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、外部から電気信号によって制
御を行う外部制御式可変容量コンプレッサの駆動トルク
を簡易な構成で精度良く予測することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、吐出容量を変化させる制御
圧力を外部からの電気信号に基づいて制御するコントロ
ール手段を備えると共に自動車用空調装置の冷凍サイク
ルを構成する外部制御式可変容量コンプレッサの駆動ト
ルクを予測する装置であって、前記可変容量コンプレッ
サの吐出圧力を検出する吐出圧力検出手段と、前記可変
容量コンプレッサの吸入圧力を検出する吸入圧力検出手
段と、前記吐出圧力検出手段により検出された吐出圧力
および前記吸入圧力検出手段により検出された吸入圧力
に基づいて前記可変容量コンプレッサの駆動トルクの推
定値を演算する演算手段と、を有することを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置に
おいて、前記演算手段は、前記吐出圧力、前記吸入圧力
および前記電気信号に基づいて前記可変容量コンプレッ
サの駆動トルクの推定値を演算することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、吐出容量を変化さ
せる制御圧力を外部からの電気信号に基づいて制御する
コントロール手段を備えると共に自動車用空調装置の冷
凍サイクルを構成する外部制御式可変容量コンプレッサ
の駆動トルクを予測する装置であって、前記冷凍サイク
ルの高圧側飽和温度を検出する温度検出手段と、前記可
変容量コンプレッサの吸入圧力を検出する吸入圧力検出
手段と、前記温度検出手段により検出された高圧側飽和
温度および前記吸入圧力検出手段により検出された吸入
圧力に基づいて前記可変容量コンプレッサの駆動トルク
の推定値を演算する演算手段と、を有することを特徴と
する。
【0012】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置に
おいて、前記演算手段は、前記高圧側飽和温度、前記吸
入圧力および前記電気信号に基づいて前記可変容量コン
プレッサの駆動トルクの推定値を演算することを特徴と
する。
【0013】請求項5記載の発明は、上記請求項3また
は4記載の外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予
測装置において、前記温度検出手段は、前記冷凍サイク
ルを構成するリキッドタンクに取り付けられる圧力スイ
ッチのコネクタ内に一体的に配置されることを特徴とす
る。
【0014】請求項6記載の発明は、上記請求項5記載
の外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置に
おいて、前記温度検出手段は、前記圧力スイッチに対し
て直列に電気的接続されることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、上記請求項1〜4
のいずれか1項に記載の外部制御式可変容量コンプレッ
サのトルク予測装置により得られたトルク推定値に基づ
いて、自動車エンジンの燃料供給を調整する燃料供給調
整手段を有することを特徴とする自動車エンジン制御装
置である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置お
よびこれを用いた自動車用エンジン制御装置のシステム
構成を説明するためのブロック図である。
【0017】このシステムは、自動車用空調装置(カー
エアコン)に搭載された冷凍サイクル1を有する。この
冷凍サイクル1は、外部制御式可変容量コンプレッサ
2、コンデンサ3、リキッドタンク4、膨脹弁5、およ
びエバポレータ6などを配管で連結し、その中に冷媒を
封入して構成されている。外部制御式可変容量コンプレ
ッサ2は、図示しないエンジンにより図示しないベル
ト、プーリ7およびマグネットクラッチ11を介して選
択的に駆動され、その駆動時にエバポレータ6で蒸発し
た低温低圧のガス冷媒を吸入し圧縮して、高温高圧にな
ったガス冷媒をコンデンサ3に圧送し、該冷媒をコンデ
ンサ3およびエバポレータ6を介して繰返し循環させ
る。コンデンサ3にはコンデンサファン8が付設されて
おり、コンデンサ3は、コンデンサファン8によって供
給される冷却空気との熱交換により、コンプレッサ2か
ら送り込まれてきた高温高圧のガス冷媒を冷却し凝縮液
化させる。コンデンサ3と膨脹弁5の間に設けられたリ
キッドタンク4は、コンデンサ3で液化した冷媒を気液
分離して液冷媒を一度貯え、液冷媒のみを膨脹弁5に送
り出す。一般的に使用される温度式の膨脹弁5の場合に
は、リキッドタンク4を通ってきた中温高圧の液冷媒を
減圧膨脹させて、低温低圧の霧状の冷媒にするととも
に、エバポレータ6の下流に設けた図示しない感温筒の
フィードバックにより、エバポレータ出口で、冷媒の蒸
発状態が適度な過熱度を持つよう冷媒流量を調節する。
エバポレータ6は、コンデンサ3で液化され膨脹弁5で
低温低圧になった霧状の冷媒を蒸発させて、外側に図示
しないブロアファンにより送られてくる空気を流して前
記霧状冷媒と熱交換させることで、車室内に吹き出され
る空気を冷却し、同時に除湿する。
【0018】この外部制御式可変容量コンプレッサ2
は、たとえば、斜板式の外部制御式可変容量コンプレッ
サであって、その斜板の傾きが電気信号で外部から制御
できるようになっている。つまり、この外部制御式可変
容量コンプレッサ2は、コントロール手段として、従来
のメカニカルコントロールバルブ(MCV)に代えて電
気信号による外部制御が可能な電磁弁などの電子操作式
コントロールバルブ(ECV)9を備えている。たとえ
ば、ECV9として高圧側と通じている電磁弁を用いた
場合、クランクケース内と低圧側とは所定の開度の通路
で連通しており、クランクケース内の圧力は低圧側に逃
げるようになっている。よって、かかる電磁弁9をON
−OFFして高圧側圧力を導入・遮断することでクラン
クケース内の圧力(制御圧力)を制御することにより、
ピストンに加わる圧力のバランスを変えて斜板の傾きを
変化させ、これによってコンプレッサ2の吐出容量を制
御することができる。
【0019】このとき、電磁弁9には、外部からの電気
信号として、たとえば、後述する演算手段としてのオー
トアンプ10から演算された適当な値のデューティ比
(パルス波においてパルス幅を周期で割った数値)を持
ったデューティ信号が与えられる。容量(斜板の傾き)
を小さくする必要があるときは、大きなデューティ比を
持ったデューティ信号を与えて電磁弁9の開弁時間を長
くしてクランクケース内の圧力(制御圧力)を上昇さ
せ、容量(斜板の傾き)を大きくする必要があるとき
は、小さなデューティ比を持ったデューティ信号を与え
て電磁弁9の開弁時間を短くしてクランクケース内の圧
力(制御圧力)を低下させる。
【0020】この外部制御式可変容量コンプレッサ2
は、オートアンプ10によって制御される。ここでは、
コンプレッサのトルク予測およびこれを用いた自動車エ
ンジンの燃料供給調整を目的とした制御に必要な構成要
素のみを図示してある。すなわち、オートアンプ10に
は、外部制御式可変容量コンプレッサ2の吐出圧力を検
出する吐出圧力検出手段としての高圧側圧力センサ(高
圧トランスデューサ)15、および吸入圧力検出手段と
しての低圧側圧力センサ(低圧トランスデューサ)16
等が接続されている。高圧側圧力センサ15はコンデン
サ3とコンプレッサ2の間の高圧配管に取り付けられ、
冷媒の高圧側圧力を電気信号に変換するものである。コ
ンプレッサ2の吐出圧力はこの高圧側圧力によって示さ
れる。なお、高圧側圧力センサ15をコンデンサ3と膨
脹弁5の間の高圧配管に取り付けて、この高圧側圧力を
コンプレッサ2の吐出圧力の代替として検出してもよ
い。また、低圧側圧力センサ16はエバポレータ6とコ
ンプレッサ2の間の低圧配管に取り付けられ、冷媒の低
圧側圧力を電気信号に変換するものである。コンプレッ
サ2の吸入圧力はこの低圧側圧力によって示される。
【0021】オートアンプ10は、内蔵しているマイク
ロコンピュータによって、図示しない乗員によって操作
される温度調節スイッチ、車室外気温センサ、車室内気
温センサ、日射量センサ、エバポレータ下流側空気温度
センサ、加熱源となるエンジン冷却水の温度センサなど
の各スイッチおよびセンサからの入力信号を演算処理し
て、必要なコンプレッサの吐出容量となるように、制御
パラメタであるデューティ比を決定し、このデューティ
比信号を外部制御式可変容量コンプレッサ2の電磁弁
(ECV)9に出力するようになっている。
【0022】ここで、コンプレッサの吐出圧力をPd、
コンプレッサの吸入圧力をPs、デューティ比をR、コ
ンプレッサの駆動トルクをTrとした場合に、次の関係
がある。 f(Tr)=f(Pd,Ps,R) 但し、fは関数を示す。具体的には、これらTr,P
d,Ps,Rの関係は、あらかじめ実験により求めるこ
とができ、図2に示すような関係にあることがわかる。
この関係を利用して、オートアンプ10は、コンプレッ
サの吐出圧力Pd、コンプレッサの吸入圧力Ps、およ
びデューティ比Rからコンプレッサの駆動トルクTrの
推定を行うようになっている。
【0023】また、オートアンプ10は、燃料供給の調
整などの自動車エンジンの制御を司っている燃料供給調
整手段としてのエンジンコントロールアンプ50に接続
されており、コンプレッサの駆動トルクTrの推定値が
オートアンプ10からエンジンコントロールアンプ50
に出力されるように構成されている。
【0024】もちろん、オートアンプ10は、上記のほ
かに、自動車用空調装置についての通常の制御を行う。
すなわち、オートアンプ10には、図示しない他のスイ
ッチやセンサ、例えば、ファンスイッチ、加熱源となる
エンジン冷却水温度センサなどがさらに接続されてお
り、オートアンプ10は、内蔵しているマイクロコンピ
ュータによって、それらの各センサ、エアミックスPB
R(エアミックスドアアクチュエータに内蔵)、および
各スイッチなどの信号を演算処理し、各アクチュエータ
(インテークドアアクチュエータ、エアミックスドアア
クチュエータ、モードドアアクチュエータ)、ファンコ
ントロールアンプ、およびコンプレッサ2(のプーリ7
からの駆動力を伝達または遮断するためのマグネットク
ラッチ)を作動させることにより、吸込口位置、吹出風
温度、吹出口位置、吹出風量、およびコンプレッサ2自
体のON/OFFを総合的に制御する機能をも有してい
る。
【0025】本実施形態は、上記のように構成されてお
り、以下コンプレッサのトルク予測およびこれを用いた
自動車エンジンの燃料供給調整を目的とした制御動作に
ついて説明する。
【0026】まず、図示しないエアコンスイッチやデフ
ロストスイッチなどコンプレッサ作動指令が出される
と、外部制御式可変容量コンプレッサ2が起動され、冷
凍サイクル1内の冷媒の循環が行われて所定の空調動作
が開始される。オートアンプ10は、図示しない温度調
節スイッチ、車室外、内の気温などからの入力信号を演
算処理して制御パラメタであるデューティ比Rを決定す
る。そして、オートアンプ10は、演算された所定のデ
ューティ比Rを電磁弁9に出力して高圧側圧力を導入・
遮断し、クランクケース内の圧力を制御することによ
り、斜板の傾きを変化させ、これによってコンプレッサ
2の吐出容量の制御を行う。
【0027】また、高圧側圧力センサ15により検出さ
れた吐出圧力Pdと、低圧側圧力センサ16により検出
された吸入圧力Psの信号とがオートアンプ10に入力
される。オートアンプ10は、図2に示したあらかじめ
実験により求められた吐出圧力、吸入圧力、デューティ
比およびコンプレッサの駆動トルクの関係に基づいて、
コンプレッサの駆動トルクの推定を行う。すなわち、図
2の右側部分に示すように、検出された吐出圧力および
吸入圧力から定常時でのデューティ比が決まり、これら
に基づいて、図2の左側部分の関係から、外部制御式可
変容量コンプレッサの駆動トルクを簡易な構成で精度良
く予測することができる。
【0028】なお、図2からわかるように、ある吐出圧
力Pdが決まると、デューティ比Rによって吸入圧力P
sが定まることとなるので、結果的には吐出圧力Pdと
吸入圧力Psとによってコンプレッサの駆動トルクTr
の推定を行うことが可能である。但し、デューティ比R
は制御パラメタとして外部制御式可変容量コンプレッサ
2の電磁弁(ECV)9に出力されるものであって、吐
出圧力Pdおよび吸入圧力Psの数値を変化させる要因
となるものであることから、このデューティ比Rを考慮
することによって、コンプレッサの駆動トルクTrの推
定を、そのトルクの遷移動向を考慮してより迅速かつ正
確に行うことが可能となる。
【0029】次いで、このようにして求められたコンプ
レッサの駆動トルクTrの推定値は、オートアンプ10
からエンジンコントロールアンプ50に出力される。そ
して、エンジンコントロールアンプ50は、コンプレッ
サの駆動トルクTrの推定値に基づいて、自動車エンジ
ンへの燃料供給の調整を行う。このように、エンジン負
荷としてのコンプレッサの駆動トルクTrの推定値の大
きさに応じて燃料供給の調整を行うようにしたので、コ
ンプレッサの駆動に必要なトルクを確保した効率的な燃
料供給が可能となる。このため、燃料供給が少な過ぎて
エンジンストールが発生することを防止することがで
き、一方、燃料供給が多過ぎてハイアイドリングとなる
ことを防止することができる。したがって、省燃費性能
の向上を図ることができる。
【0030】図3は、本発明の他の実施形態に係る外部
制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置およびこ
れを用いた自動車用エンジン制御装置のシステム構成を
説明するためのブロック図、図4は、温度センサ付き圧
力スイッチが取り付けられたリキッドタンクを示す断面
図、図5は、圧力スイッチと温度センサとの接続方法を
示す回路図である。
【0031】この実施形態は、吐出圧力Pdの代わりに
冷凍サイクル1上の高圧側飽和温度TL を検出するよう
にした点で上記実施形態と相違している。但し、その他
の点については同様であるため、図1に示した部材と共
通する部材については同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0032】図3および図4に示すように、リキッドタ
ンク4の端板41に、気液混合部42に臨むようにし
て、温度センサ付き圧力スイッチ43が取り付けられて
いる。温度センサ44は、当該温度センサ付き圧力スイ
ッチ43の先端側のコネクタ内に、圧力スイッチ45と
一体的に配置されており、好ましくは、温度センサ自身
の保護のため、冷媒の温度を熱伝導性の良好な金属板等
からなる伝熱部材44aを介して検出することができる
ように構成される。
【0033】温度センサ44としては、例えばサーミス
タが使用され、図5に示すように、圧力スイッチ45に
対して直列に接続される。なお、圧力スイッチ45は、
高圧側圧力の異常上昇(Hi側)および異常低下(Lo
側)を検出するものである。したがって、サーミスタで
ある温度センサ44は、通常は、その抵抗値が電圧とな
って後述するコンプレッサの駆動トルクの推定に使用さ
れる。また、圧力スイッチ45の作動時は、圧力スイッ
チ45の接点45aが離れ、温度センサでカットするよ
りも時定数の遅れなく確実にカットすることができる。
ここで、「カット」とは、クラッチを切ってコンプレッ
サを停止することをいう。
【0034】なお、高プレッシャ(Hi側)により圧力
スイッチ45が作動して回路の抵抗値が∞となった場
合、アンプとしては、圧力が高いということになるた
め、コンプレッサの駆動トルクは高トルクであると判定
される。一方、低プレッシャ(Lo側)により圧力スイ
ッチ45が作動した場合は、コンプレッサの駆動トルク
は低トルクなのに高トルクと判定されてしまい、ハイ
(Hi)アイドリングとなってしまう。よって、圧力で
切れる前の状態を見ておき、Lo側で切れたのかHi側
で切れたのか判断する必要がある。
【0035】図6は、高圧側飽和温度TL とコンプレッ
サの吐出圧力Pdとの関係を示す図である。図示のよう
に、これら両者の間には相関がかなり安定的にあること
がわかる。したがって、この高圧側飽和温度TL を吐出
圧力Pdの代わりに使用することによっても、上記した
実施形態と同様に、外部制御式可変容量コンプレッサの
駆動トルクを簡易な構成で精度良く予測することができ
る。
【0036】特に、本実施形態によれば、圧力スイッチ
と温度センサとを一体化して2つの機能を果たさせるよ
うに構成したので、ハーネスを新設しなくても済み、し
かも、温度センサを取り付けるために取付相手側の加工
が必要になることもない。また、高圧側圧力センサ(高
圧トランスデューサ)よりも温度センサの方が安価であ
るため、低コストにてコンプレッサの駆動トルクの推定
を行うことができる利点がある。さらに、圧力スイッチ
としての機能は従来どおり確保することが可能である。
【0037】なお、以上説明した実施形態は、本発明を
限定するために記載されたものではなく、本発明の技術
的思想内において当業者により種々変更が可能である。
例えば、図3に示すシステムでは、温度センサと圧力ス
イッチとを一体化したものを使用して説明したが、温度
センサを圧力スイッチとは別個に例えば配管に取り付け
て、高圧側飽和温度TL を検出する構成とすることも可
能である。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、外部制御式可変容量コンプレッサの駆動トル
クを簡易な構成で精度良く予測することができる。
【0039】請求項2記載の発明によればさらに、コン
プレッサの駆動トルクの推定を、そのトルクの遷移動向
を考慮してより迅速かつ正確に行うことが可能となる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、外部制御式
可変容量コンプレッサの駆動トルクを簡易な構成で精度
良く予測することができ、しかも、吐出圧力検出手段よ
りも温度検出手段の方が安価であるため、低コスト化を
図ることができる。
【0041】請求項4記載の発明によればさらに、コン
プレッサの駆動トルクの推定を、そのトルクの遷移動向
を考慮してより迅速かつ正確に行うことが可能となる。
【0042】請求項5記載の発明によればさらに、温度
センサを取り付けるために取付相手側の加工が必要にな
ることもなく、また、圧力スイッチとしての機能は従来
どおり確保することができる。
【0043】請求項6記載の発明によればさらに、圧力
スイッチと温度センサとを直列接続して一体化し、2つ
の機能を果たさせるように構成したので、ハーネスを新
設しなくても済む。
【0044】請求項7記載の発明によれば、コンプレッ
サの駆動に必要なトルクを確保した効率的な燃料供給が
可能となる。このため、エンジンストールやハイアイド
リングとなることを防止することができる。また、省燃
費性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る外部制御式可変容
量コンプレッサのトルク予測装置およびこれを用いた自
動車用エンジン制御装置のシステム構成を説明するため
のブロック図である。
【図2】 コンプレッサの吐出圧力Pd、コンプレッサ
の吸入圧力Ps、デューティ比Rおよびコンプレッサの
駆動トルクTrの関係を示す図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係る外部制御式可変
容量コンプレッサのトルク予測装置およびこれを用いた
自動車用エンジン制御装置のシステム構成を説明するた
めのブロック図である。
【図4】 温度センサ付き圧力スイッチが取り付けられ
たリキッドタンクを示す断面図である。
【図5】 圧力スイッチと温度センサとの接続方法を示
す回路図である。
【図6】 高圧側飽和温度TL とコンプレッサの吐出圧
力Pdとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1…冷凍サイクル、 2…外部制御式可変容量コンプレッサ、 4…リキッドタンク、 9…電磁弁(コントロール手段)、 10…オートアンプ(演算手段)、 15…高圧側圧力センサ(吐出圧力検出手段)、 16…低圧側圧力センサ(吸入圧力検出手段)、 44…温度センサ(温度検出手段)、 45…圧力スイッチ、 50…エンジンコントロールアンプ(燃料供給調整手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 灘本 浩康 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出容量を変化させる制御圧力を外部か
    らの電気信号に基づいて制御するコントロール手段(9)
    を備えると共に自動車用空調装置の冷凍サイクル(1) を
    構成する外部制御式可変容量コンプレッサ(2) の駆動ト
    ルクを予測する装置であって、 前記可変容量コンプレッサ(2) の吐出圧力を検出する吐
    出圧力検出手段(15)と、 前記可変容量コンプレッサ(2) の吸入圧力を検出する吸
    入圧力検出手段(16)と、 前記吐出圧力検出手段(15)により検出された吐出圧力お
    よび前記吸入圧力検出手段(16)により検出された吸入圧
    力に基づいて前記可変容量コンプレッサ(2) の駆動トル
    クの推定値を演算する演算手段(10)と、を有することを
    特徴とする外部制御式可変容量コンプレッサのトルク予
    測装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段(10)は、前記吐出圧力、前
    記吸入圧力および前記電気信号に基づいて前記可変容量
    コンプレッサ(2) の駆動トルクの推定値を演算すること
    を特徴とする請求項1記載の外部制御式可変容量コンプ
    レッサのトルク予測装置。
  3. 【請求項3】 吐出容量を変化させる制御圧力を外部か
    らの電気信号に基づいて制御するコントロール手段(9)
    を備えると共に自動車用空調装置の冷凍サイクル(1) を
    構成する外部制御式可変容量コンプレッサ(2) の駆動ト
    ルクを予測する装置であって、 前記冷凍サイクル(1) の高圧側飽和温度を検出する温度
    検出手段(44)と、 前記可変容量コンプレッサ(2) の吸入圧力を検出する吸
    入圧力検出手段(16)と、 前記温度検出手段(44)により検出された高圧側飽和温度
    および前記吸入圧力検出手段(16)により検出された吸入
    圧力に基づいて前記可変容量コンプレッサ(2)の駆動
    トルクの推定値を演算する演算手段(10)と、を有す
    ることを特徴とする外部制御式可変容量コンプレッサの
    トルク予測装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段(10)は、前記高圧側飽和温
    度、前記吸入圧力および前記電気信号に基づいて前記可
    変容量コンプレッサ(2) の駆動トルクの推定値を演算す
    ることを特徴とする請求項3記載の外部制御式可変容量
    コンプレッサのトルク予測装置。
  5. 【請求項5】 前記温度検出手段(44)は、前記冷凍サイ
    クル(1) を構成するリキッドタンク(4) に取り付けられ
    る圧力スイッチ(45)のコネクタ内に一体的に配置される
    ことを特徴とする請求項3または4記載の外部制御式可
    変容量コンプレッサのトルク予測装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検出手段(44)は、前記圧力スイ
    ッチ(45)に対して直列に電気的接続されることを特徴と
    する請求項5記載の外部制御式可変容量コンプレッサの
    トルク予測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の外
    部制御式可変容量コンプレッサのトルク予測装置により
    得られたトルク推定値に基づいて、自動車エンジンの燃
    料供給を調整する燃料供給調整手段(50)を有することを
    特徴とする自動車エンジン制御装置。
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